JP6289238B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来の複写機、プリンターなどの画像形成装置においては、静電記録方式や電子写真記録方式等が多く用いられている。電子写真方式や静電記録方式の複写機、プリンターなどの画像形成装置においては、現像剤(以下、トナーとも称す)を使用する現像装置が用いられる。現像装置には、現像室と、トナーが収納されているトナー容器が設けられる。
現像室には、現像ローラ(現像剤担持体)と、現像ローラの表面にトナーを塗布するトナー供給部材等が設けられる。また、現像室には、トナー供給部材により塗布された現像ローラ表面のトナーを、より均一な薄層に整えるトナー規制部材が設けられる。トナー規制部材により整えられた薄層のトナーは、現像ローラの回転に伴い現像装置外に搬送される。薄層のトナーは、現像ローラの露出部に対向配置されて回転する感光ドラム(像担持体)の静電潜像に付着して、静電潜像を可視化して感光ドラム上にトナー像を形成する。
現像装置の使用以前の状態、すなわち新品の状態においては、トナーはトナー容器内に収納されたままであり、使用時に初めてトナー容器内から現像室内へ送られるようになっている。このため、現像装置使用以前では、現像ローラと、トナー規制部材及びトナー供給部材が、トナーを介することなく直接当接した状態になっている。そのため、現像装置の駆動系におけるトルクの上昇が懸念される。
そこで、特許文献1では、トナー供給部材が、最表面にセルを有し、トナー供給部材の少なくとも表面に特定の帯電能力を持つ粉体(トナー等)を有することで、現像装置の駆動トルクが大きくなることによる現像装置の駆動系の破損を防止している。同様に、現像装置の駆動系の破損を防止するため、現像ローラに潤滑剤を塗布する技術が知られている(特許文献2)。
新品の現像装置においては、トナー容器内のトナーは電荷付与されていない状態である。そのため、トナー規制部材と現像ローラの当接部で電荷付与されても直ぐには適正なトナーの電荷まで至ることは難しく、十分な現像性が得られないことがあり、濃度が低めであったり文字が細めになったりすることがある。そこで、特許文献3においては、現像ローラに塗布する潤滑剤の極性をトナーとは逆極性にすることによって、使い始めの段階において濃度が低下、文字が細めになることを抑止している。
特許第3397510号公報 特許第4928023号公報 特許第4261941号公報
しかし、特許文献3においては、現像ローラ(現像剤担持体)上に潤滑剤を塗布し、潤滑剤を吐き出さずに保持した状態を保つと、トナーと潤滑剤が混合した状態になり、それに起因してスジ等が発生し、画像に影響するおそれがあった。
上記課題に鑑みて、本発明の目的は、現像剤担持体上に潤滑剤を塗布する構成において、画像品質を維持することである。
上記目的を達成するため、本発明明に係る画像形成装置は、
像担持体と、現像剤を担持する現像剤担持体とを備えるカートリッジを着脱可能に備える画像形成装置であって、
前記現像剤担持体上に前記現像剤と逆極性の樹脂潤滑剤が塗布されており、
前記カートリッジが新品の場合、前記樹脂潤滑剤を前記現像剤担持体上から前記像担持体上へ吐き出す吐き出し動作を行うことを特徴とする。
本発明によれば、現像剤担持体上に潤滑剤を塗布する構成において、画像品質を維持することができる。
実施例1〜3、5に係る画像形成装置の構成を示す概略断面図 実施例1〜4の現像装置の構成を示す概略斜視図 実施例1〜3、5のプロセスカートリッジの構成を示す概略断面図 質量平均量子径と電荷の関係を示すグラフ 駆動トルクの変動を示すグラフ 新品シーケンス動作のタイミングチャート 現像コントラストを示す図 現像コントラストと現像効率の関係を示すグラフ 現像コントラストと現像効率の関係を示すグラフ 新品シーケンスの感光ドラムと現像ローラの電位推移を示すグラフ 現像ローラ上に潤滑剤が無い時のトルクの推移を示すグラフ 新品シーケンスの感光ドラムと現像ローラの電位推移を示すグラフ 新品シーケンスの感光ドラムと現像ローラの電位推移を示すグラフ 新品シーケンスの感光ドラムと現像ローラの電位推移を示すグラフ 新品シーケンスの感光ドラムと現像ローラの電位推移を示すグラフ 実施例4、6に係る画像形成装置の構成の一部を示す概略断面図 実施例4、6のプロセスカートリッジの構成を示す概略断面図 実施例5、6のクリーニング装置の構成を説明するための概略斜視図 実施例5、6の現像装置を示す断面図 実施例5、6における画像形成準備の初期動作を示すフローチャート 実施例5、6における画像形成準備動作を示すタイミングチャート 実施例5、6における新品動作を示すタイミングチャート 実施例5、6の感光ドラム、現像ローラの位置を説明する図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(本実施例)
<画像形成装置>
図1を参照して、本実施例に係る複写機、プリンター等の画像形成装置の構成について
説明する。図1は、本実施例に係る画像形成装置の構成を示す概略断面図である。本実施例に係る画像形成装置は、装置本体70内にプロセスカートリッジ1を着脱可能に備えている。
まず、像担持体としての感光ドラム10表面を均一に帯電するため、装置本体70内に設けられた高圧電源71により、帯電手段としての帯電ローラ11に所定の直流電圧を印加する。この時、感光ドラム10は、帯電ローラ11によって−1000V程度電圧を印加される。続いて、感光ドラム10表面に静電潜像を形成するため、不図示の情報処理機器より送られてきた画像情報により変調されたレーザー光を露光装置2よって感光ドラム10上に照射する。露光装置2によって感光ドラム10に照射するのはLED光でもよい。本実施例の感光ドラム10の表面の電位は暗部電位Vdで−450V、明部電位Vlで−150Vとしている。
次に、静電潜像を可視像化するため、装置本体70内に設けられた高圧電源72により、現像装置3に所定の直流電圧を印加することで、現像装置3に内包された負帯電性の非磁性一成分現像剤T(以下、トナーと称す)を感光ドラム10表面に現像する。これにより、感光ドラム10表面に現像剤像としてのトナー像を形成する。この時、現像ローラ31には約−400Vの現像バイアスVdcが印加されている。このような電位設定にすることで、負極性のトナーは暗部電位Vdである未露光部に付着せず、静電気力によって明部電位Vlである露光部へ付着する事になる。
次に、感光ドラム10表面のトナー像を記録材Pに転写するため、トナー像の形成と同期して記録材Pをカセット76から搬送する。そして、高圧電源73により転写手段である転写ローラ40に対し所定の電圧印加を行うことによって、感光ドラム10表面のトナー像を記録材Pへ転写する。このとき、トナー像の大部分は記録材Pへ転写されるが、一部は記録材Pへ転写しきれずに感光ドラム10上に残存する。トナー像が転写された記録材Pは、定着手段としての定着器60により熱と圧力によって永久画像として定着され、装置本体70外の排紙トレイ74上に蓄積される。
また、記録材Pへ転写しきれずに感光ドラム10上に残存した廃トナーは、感光ドラム10に当接したクリーニング部材としてのクリーニングブレード50によって掻き落とされクリーニング容器51内に蓄積される。これによって感光ドラム10表面はリフレッシュされる。以降は、同様のプロセスが繰り返されることによって画像形成が継続される。
<現像装置>
次に、図2を参照して、本実施例の現像装置の概略構成について説明する。図2は、本実施例の現像装置の構成を示す概略斜視図である。なお、図2においては、各部材の配置を説明するために、前面に位置する一部の部材については、部分的に切断して描写した。
現像装置3は、現像剤担持体としての現像ローラ31、規制部材としての現像ブレード32、現像ローラ31へのトナー供給を行う供給部材としてのトナー供給ローラ33を有している。さらに、現像装置3は、トナー漏れ防止部材である吹き出し防止シート34、現像端部シール35を有している。そして、これら各部材は、枠体36に設けられている。
枠体36内に内包されたトナー(不図示)は、枠体36と吹き出し防止シート34及び現像端部シール35により区切られた現像開口30を介して現像ローラ31に供給される。現像ローラ31は弾性ローラであり、矢印R2方向に回転可能である。現像ブレード32はSUS平板であり、現像ローラ31に当接することで現像ローラ31上(現像剤担持体上)のトナー量を略一定に規制する。トナー供給ローラ33は、トナーを内包可能な発
泡部材からなる回転可能なローラ部材であり、現像ローラ31に当接しながら矢印R3方向に回転することで、現像ローラ31にトナーTを供給する。吹き出し防止シート34は可撓性のシート部材であり、現像ローラ31及び現像端部シール35に密接することで、枠体36からのトナー漏れを防止する。現像端部シール35は、現像ローラ31との当接面に微細な植毛処理を施した弾性部材であり、現像ローラ31、現像ブレード32、吹き出し防止シート34、および枠体36と密接することで、枠体36端部からのトナー漏れを防止する。
<プロセスカートリッジ>
さらに、図3を参照して、本実施例のプロセスカートリッジ1の構成について、及び現像装置3のより詳細な構成について説明する。図3は、本実施例のプロセスカートリッジの構成を示す概略断面図である。図3に示すように、プロセスカートリッジ1は、感光ドラム10、帯電ローラ11、現像装置3を備えている。
現像装置3は、感光ドラム10に対向する部分に開口部を有する現像室101を備えており、この現像室101の背面には、連通する形で内部にトナーTを収容する現像剤容器としてのトナー容器102が配置されている。現像室101とトナー容器102とを連通する開口部は、トナー容器102のトナーTが現像室101に流入しないようにシール部材103で仕切られ、このシール部材103は現像装置3の使用開始時に開口部から除去される。シール部材103は、現像装置3の使用以前にトナーTをトナー容器102内に収納させ、現像室101内へトナーが流入することを防止している。
シール部材103は、使用前にユーザーがシール引きをして開封する構成でも良いし、電源ON後に駆動を掛けたタイミングで自動的にシール引きを行う構成としても良い。下記で説明する実施例1ではユーザーがシール引きを行う構成とし、実施例2では取り除き手段により自動的にシール引きを行う構成とした。シール部材103は、現像装置3の搬送時等の振動によりトナーTが予期せず現像装置3から流出し、ユーザー、現像装置3、装置本体70等がトナーで汚れることを防止する。
また、現像室101には一部が露出するようにして現像ローラ31が回転可能に設けられており、現像ローラ31は感光ドラム10に所定の侵入量となるように押圧、接触するように対向している。さらに、現像室101にはトナー容器102から搬送部材104によって搬送されたトナーを現像ローラ31に供給するためのトナー供給ローラ33が収容されている。
現像動作時には、シール部材103が現像装置3から取り除かれることで、トナー容器102と現像室101を一つの空間とし、この時初めてトナー容器102内のトナーTを現像室101に送ることが可能となる。搬送部材104は仕切り壁を越えて、トナーTをトナー供給ローラ33に向けて搬送し、トナーTはトナー供給ローラ33によって現像ローラ31に塗布される。現像ローラ31に担持されたトナーTはトナー規制部材32で所定の層厚に規制された後、感光ドラム10と対向する現像領域に送られる。
未使用の現像装置3において、トナーTは外部からの振動や衝撃を受けて飛散することがないよう、シール部材103によってトナー容器102内に収容されている。つまり、未使用の状態では現像ローラ31上にトナーが存在しないため、これを駆動させるには多大なトルクが必要となる。この状態で無理に駆動を掛けると、現像ローラ31とトナー供給ローラ33との間の摩擦によってトナー供給ローラ33が破損したり、現像ローラ31と現像ブレード32との摩擦により現像ブレード32が現像ローラ31の回転方向にめくれ上がることがある。
これらの問題を回避するため、本実施例においては、現像ローラ31、現像ブレード32、トナー供給ローラ33のいずれかには、予め粉体潤滑剤を塗布している。現像ローラ31への潤滑剤塗布量は、少なすぎるとトルク低減効果が得られにくく、多すぎると振動や衝撃での潤滑剤飛散が発生する。
<潤滑剤の説明>
次に、本実施例で用いられる潤滑剤の詳細について説明する。本実施例において、潤滑剤としては、流動性や環境安定性などを制御するために用いられる粉体を選択する。これらの特性を有した粉体として、例えば、樹脂粉末、すなわち、フッ化ビニリデン微粉末、ポリテトラフルオロエチレン微粉末などが挙げられる。または、脂肪酸金属塩、すなわち、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸鉛などが挙げられる。または、金属酸化物、すなわち、酸化亜鉛粉末、シリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化スズなどが挙げられる。さらに、それらシリカにシランカップリング剤、チタンカップリング剤、シリコンオイルなどにより表面を施したものが挙げられる。
しかしながら、全ての粉体が潤滑剤として用いることが出来るわけではない。現像ローラ31に塗布するためには、潤滑剤が持つ電荷量をコントロールする必要がある。そして、電荷量をコントロールするパラメータの一つとして、粒径が挙げられる。図4に潤滑剤にトスパール(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社社製)を用いた時の、質量平均粒子径と電荷量の関係について示す。尚、質量平均粒径は、粒径測定装置コールターマルチサイザーIII(商品名、ベックマン・コールター株式会社製)を用いて測定した。電解液としては、1級塩化ナトリウムを用いて調整した約1%塩化ナトリウム水溶液を使用した。電解液約100ml中に、分散剤としてアルキルベンゼンスルホン酸塩約0.5mlを加え、さらに測定試料約5mgを加え試料を懸濁させる。試料を懸濁させた電解液は、超音波分散機で約1分間分散処理を行い、上記測定装置により、100μmアパーチャーを用いて、測定試料の体積及び個数を測定し、体積分布及び個数分布を算出した。この結果より、質量平均粒径を算出し、質量平均粒径の異なる3サンプルに関して、電荷量をエレクトロメーター(株式会社TFFケースレーインスツルメンツ社製)にて測定した。その結果を図4に示す。
以上の検討から、質量平均粒子径が小さいと、粒子の持つ電荷量が大きくなることにより、現像ローラ31との付着力が大きくなるために潤滑剤の効果は発現するが、現像ローラ31上から潤滑剤自体を吐き出せずに画像弊害となる。一方、質量平均粒子径が大きいと、粒子の持つ電荷量が小さくなるために、静電的な付着力が弱く、現像ローラ31に塗布出来なくなる。
以上を鑑みて、本実施例では、電荷量を適正化したポリウレタン樹脂の真球状架橋微粒子であるダイミックビーズUCN−5060D クリヤー(大日精化工業株式会社製)を潤滑剤として用いた。粒径は質量平均粒子径7.2μmを用い、電荷量は+20〜50μC/mgに調整した。潤滑剤塗布量は0.1×10−2〜4.4×10−2(kg/m)とすると好適である。
現像ローラ31とトナー規制部材32の接触部に潤滑剤を塗布する方法としては、代表的に以下の3つがあるが、均一に塗布できれば特に方法は限定されない。第一に、予め現像ローラ31全域に潤滑剤を塗布し、この現像ローラ31をトナー規制部材32が取りつけられている現像装置3に装着する方法がある。第二に、予めトナー規制部材32の現像ローラ31との接触部に潤滑剤を塗布し、このトナー規制部材32を現像装置3に装着する方法がある。第三に、トナー供給ローラ33の全域に潤滑剤を塗布し、現像装置3に装着した後、現像ローラ31とトナー規制部材32を組み込んだ後に現像装置3を駆動回転させ、潤滑剤を現像ローラ31とトナー規制部材32の接触部に塗布する方法がある。第
二、第三の方法では、トナー規制部材32、トナー供給ローラ33に予め塗布された潤滑剤が、潤滑剤の吐き出し動作が行われる前に、現像ローラ31へ送られることで、現像ローラ31に塗布された状態となる。
続いて、ポリウレタン粒子を潤滑剤に用いた時の、駆動トルクを測定した。図5は、駆動開始時間を0sとした時の、プロセスカートリッジ1の駆動トルクの変動を示すグラフである。この結果から、回転時間中にはトナーの供給は行っていないが、トルク変動は見られず、終始安定していることが分かる。以上から、ポリウレタン粒子は潤滑剤としてトルク軽減という役割を果たしている。本実施例では、1.0×10−2(kg/m)を塗布量とした。
<新品検知の動作>
次に、図1を参照して、プロセスカートリッジ1の使用履歴検知方法について説明する。本実施例の装置本体70は、プロセスカートリッジ1に新品を検知する検知手段としての通信手段75を有している。本実施例のプロセスカートリッジ1には、プロセスカートリッジ1が新しいものに交換されたことや、トナー又は感光ドラム10の寿命等を検知させるための手段として、記憶手段としての記憶素子12が備えられている。
記憶素子12には、プロセスカートリッジ1の識別情報や、寿命情報、画像プロセス情報等を記憶させることができ、常にプロセスカートリッジ1の最新状態を把握し、最適な画像形成を可能としている。記憶素子12は、装置本体70内の検知手段としての通信手段75と通信可能であり、プロセスカートリッジ1の合計印字枚数などの使用履歴を書き込むことが可能である。
また、記憶素子12と通信手段75は、逐次通信することができるため、通信手段75は記憶素子12のデータを読み込んで装置本体70の動作を変更することや、記憶素子12のデータを更新することが可能である。本実施例においては、プロセスカートリッジ1が装置本体70に挿入された際、通信手段75が、記憶素子12のデータを読み込み、使用履歴(プロセスカートリッジ1が動作した履歴)がない場合、プロセスカートリッジ1は新品であると検知(判断)する。
<新品シーケンスの動作>
検知手段としての通信手段75によって、プロセスカートリッジ1が新品であると判断された場合、現像ローラ31上にトナーがコートされていない状態である。そのため、トナー供給ローラ33にトナーを含ませ、現像ローラ31上にトナーを定常的に供給することが出来るようにしたい。そこで、印字動作(画像形成動作)に入る前の前段階として、新品シーケンスを実行する。
以下、図6を参照して、新品シーケンス時の動作について詳細に説明する。図6は、本実施例における新品シーケンス動作時のタイミングチャートを示す図である。まず、本体電源をONし、新品のプロセスカートリッジ1を挿入すると、通信手段75が、プロセスカートリッジ1の新品検知を行う(S1)。新品検知終了後(S2)、メインモータの駆動をONして(S3)、感光ドラム10や現像ローラ31といった装置本体70内の回転体の動作を開始し、各種高圧電源の動作を開始する。そして、メインモータの駆動後、プロセスカートリッジ1において潤滑剤の吐き出し動作を行う(S4)。潤滑剤を吐き出した後(S5)、トナーTを現像ローラ31上にコートし、トナー供給ローラ33からのトナー供給が安定したら、続いてトナーの吐き出し動作(現像剤吐き出し動作)を行う(S6)。トナーの吐き出しを終えたら(S7)、新品シーケンスの動作を終了とする。ここで、トナーの吐き出し動作とは、現像装置3から感光ドラム10を介してクリーニングブレード50に潤滑剤としてのトナーTを送り込む動作のことである。
プロセスカートリッジ1に設けられるクリーニングブレード50は、耐薬品性、耐摩耗性、成形性、機械的強度等の点から熱可塑性エラストマーの一種であるポリウレタンゴムから成っている。特にユーザーが使用を開始する新品状態やカートリッジの交換時においては、残留トナーのような潤滑剤として働くようなものが少ないため、クリーニングブレード50のエッジと感光ドラム10との間に大きな摩擦力が生じる。そのため、クリーニングブレード50の捲れや振動等の問題が発生しやすい。そこで、本実施例における装置本体70は、記憶素子12により新しいプロセスカートリッジ1装着の際には、直後の新品シーケンスの動作においてトナーTの吐き出しを行う。感光ドラム10を介してクリーニングブレード50の長手全域にトナーTを送り込むことによって、感光ドラム10とクリーニングブレード50との摩擦を低減させ、クリーニングブレード50の捲れや振動等の問題を防止している。
(実施例1)
<実施例1の特徴>
次に、実施例1の特徴について説明する。実施例1においては、トナーと帯電性が逆極性の潤滑剤を用いる。そして、実施例1に係る画像形成装置は、新品シーケンス時において、現像ローラ31上に塗布された帯電性がトナーと逆極性の潤滑剤を弊害無く感光ドラム10上(像担持体上)に吐き出すことを特徴としている。ここで、帯電性が逆極性とは、帯電特性が正帯電と負帯電のように、電気的極性が異なることを指し、帯電性が同極性とは、帯電特性が正帯電同士、あるいは、負帯電同士のように、電気的極性が同じことを指すものとする。実施例1では、トナーと潤滑剤は帯電性が逆極性の関係であるので、それぞれの粒子は電気的に逆の動きをする。
図7は、現像コントラストΔVを示す図であって、実施例1のベタ黒画像印字中とベタ白画像印字中における感光ドラムの表面電位と現像バイアスの関係を示す図である。図7(a)は、ベタ黒画像印字中に現像ローラ31から感光ドラム10上にネガ極性の粒子、すなわちトナーが飛ぶ電位関係を示している。図7(b)は、ベタ白画像印字中に現像ローラ31から感光ドラム10上にポジ極性である潤滑剤が飛ぶ電位関係を示している。ネガ極性に帯電しているトナーは、現像バイアスに対してプラス側の明部電位Vlに、ポジ極性に帯電している潤滑剤は、現像バイアスに対してマイナス側の暗部電位Vdに現像される。なお、ここで、現像とは、トナーや潤滑剤が現像ローラ31から感光ドラム10上へ飛ぶプロセスのことを意味することとする。また、図7に示したように、感光ドラム10の表面電位と現像ローラ31に印加される現像バイアスの電位差をΔV(以下、現像コントラストと称する)とした。
次に、図8、図9を参照して、トナーと潤滑剤の吐き出しの挙動を示す。図8は、トナーを現像ローラに担持させた後、VlとVdを変化させることにより現像コントラストΔVを変化させた時、現像ローラから感光ドラムへトナーが現像される割合の変化を示している。一方、図9は、潤滑剤を現像ローラに担持させた後、VlとVdを変化させることにより現像コントラストΔVを変化させた時、現像ローラから感光ドラムへ潤滑剤が現像される割合を示している。具体的には、図8においては、現像ローラ31上のトナーが感光ドラム10に全て現像した時のトナー量を100%とした時に、それぞれの電位関係の時に感光ドラム10上に現像したトナー量の割合を見積もっている。図9における潤滑剤の場合も同様である。
図8に示したように、現像バイアスVdcに対して、Vlを広げて現像コントラストΔVを大きくしていくと感光ドラム10上に現像されるトナーの割合は増加する。一方、図9に示したように、ポジ極性を持つ潤滑剤は、現像バイアスVdcに対して、Vdを広げて現像コントラストΔVを大きくしていくと感光ドラム10上に現像される潤滑剤の割合
は増加する。まとめると、現像バイアスVdcに対する現像コントラストΔVが広くなると、現像ローラ31から感光ドラム10に現像される量は多くなることが分かる。したがって、どちらの極性に帯電された粒子であっても、感光ドラム10上の表面電位と現像バイアスVdcをコントロールすることによって、現像ローラ31からの吐き出し量、及び極性を調整することが出来ることが示唆される。
次に、図10を参照して、実施例1の動作について説明する。新品シーケンスの潤滑剤吐き出しとトナーコートまでの動作を、電位の推移を追って説明する。初期の動作は図6に示した通りであり、まず、プロセスカートリッジ1を装置本体70内に挿入し、ユーザーが使用開始前にトナーシール部材103(図3参照)を引く事でトナーTを現像室101に送り込む。
上述した図6に示すように、本体電源をONし、新品プロセスカートリッジ1を挿入すると、上記の新品検知を行う(S1)。検知終了後(S2)、メインモータの駆動をONして(S3)、感光ドラム10や現像ローラ31といった装置本体70内の回転体の動作を開始し、各種高圧電源の動作を開始する。その後、潤滑剤を吐き出す手順(S4)となるが、以下の手順において、実施例1における新品シーケンスの感光ドラム10と現像ローラ31の電位推移を図10に示す。図6のS4に対応するタイミングは、図10ではS1となる。
予め潤滑剤が塗布された現像ローラ31から感光ドラム10上に潤滑剤が吐き出される(S1)。次に、メインモータの駆動によりトナー供給ローラ33が回転する。そして、吐き出し動作開始から所定時間経過後であってトナーがトナー供給ローラ33に十分含まれ、現像ローラ31にコートすることが出来る状態に達した時、潤滑剤を吐き出すために感光ドラム10の表面電位の絶対値をより上げる。すなわち、感光ドラム10の表面電位と現像ローラ31の表面電位の電位差を吐き出し動作開始時よりも大きくする。それにより、帯電ローラ11に印加する帯電バイアスをVdよりマイナス側に高くする(Vd1とする)(S2)。
最後に、潤滑剤を吐き出し終えたら、クリーニングブレード50にトナーを送り込むために、感光ドラム10表面上に露光装置2により露光することにより、現像バイアスに対して感光ドラム10の表面電位の絶対値をVlに下げる(S3)。トナー吐き出しが終了したら、感光ドラム10の表面電位をVdに戻し(S4)、新品シーケンスを終了とする。以上の一連の動作を行う事により、新品シーケンスを実行している最中に、現像ローラ31から逆極性の潤滑剤を吐き出すことが出来る。
今後説明する他の実施例に関しても、図10の電位関係を基本として説明していく。尚、Vd、Vlは、トナー供給ローラ33から供給されるトナーに応じて、適宜変更しても良い。例えば、潤滑剤を積極的に吐き出したい場合にはVdの絶対値を高く、吐き出しを抑えたいのであればVdの絶対値を低くすればよい。トナーの場合もVlに対して同様の動作を行えばよい。
<実施例1の作用効果>
実施例1の作用効果について、比較例1〜5と比較しつつ説明する。図10のS2〜S3の電位(Vd1)を変化させた時のトルクの評価と、印字画像上のスジ発生など画像への影響の評価を表1に示す。ここで、Vdcは現像バイアス、ΔVは現像コントラスト(Vd1−Vdc)を表している。Vd1を変化させると、同時に現像コントラストΔVが変わるように、現像バイアスVdcを一定にして検討を行った。
Figure 0006289238

トルク〇:初期のトルクを維持
トルク△:初期のトルクからやや上昇
画像上スジ〇:画像弊害無し
画像上スジ△:スジがやや発生
比較例1では、実施例1と比較して現像コントラストΔVを大きくした。そのため、現像ローラ31上の潤滑剤を短時間で感光ドラム10上に吐き出すこととなる。その結果、現像ローラ31上のコート層が失われ、現像ローラ31とトナー規制部材32の間で急激なトルク上昇を招くこととなった。そのため、現像ローラ31を駆動する駆動力を変える必要が生じてしまう。
比較例2では、実施例1と比較して現像コントラストΔVを小さくした。そのため、吐き出しが抑制されて、初期のトルクは保持できる。しかし、現像ローラ31に潤滑剤が残ってしまい、現像ローラ31長手でトナーの濃淡差が発生してしまうことにより、画像上にスジになるという弊害が発生した。
以上の結果から分かるように、適切な現像コントラストΔVにすることで、トルクの上昇抑制と画像品質への影響の低減を両立することができる。
次に、トナーと逆極性の潤滑剤を用いた実施例1と、トナーに対して同極性の潤滑剤を用いた比較例3〜5において、S2〜S3の電位であるVd1を変化させた時のトナー消費、トルク、画像弊害の評価を比較した結果を表2に示す。この時、現像バイアスVdcは−350Vで一定としている。本検討では、潤滑剤の極性を反転させている。したがって、実施例1の構成でポジ極性の粒子を感光ドラム10上に飛ばすためには、|Vd1|>|Vdc|となる必要があるのに対して、ネガ極性の粒子を飛ばすためには、|Vd1|<|Vdc|となる必要がある。それに伴って、現像コントラストΔVの値も、表2中では絶対値で表している。絶対値が大きいほど、潤滑剤は感光ドラム10上に飛んでいくこととなる。
Figure 0006289238

トナー消費〇:適正
トナー消費×:多い
トナー消費××:かなり多い
トルク〇:初期のトルクを維持
画像上スジ〇:スジの発生なし
画像上スジ△:スジがやや発生
画像上スジ×:スジが発生
比較例3では、現像ローラ31上に潤滑剤が残る現像コントラストであるために、初期のトルクは保持出来るが、現像ローラ31に潤滑剤が残ってしまい画像上にスジが生じるなど画像への影響が出てしまう。比較例4では、潤滑剤は吐き出される関係の電位なので、現像ローラ31上から潤滑剤は吐き出されていく。したがって、画像に大きな影響が出ない上に、トルクも確保出来る。しかし、潤滑剤とトナーが同極性であるために、潤滑剤を吐き出した際に、現像ローラ31にコートされたトナーも同時に現像され、実施例1と比較してトナーの消費量が多くなってしまう。また、比較例5で、は現像ローラ31から潤滑剤を完全に除去する事が出来る電位関係であるために、画像に影響はない。しかし、比較例4に比べても、さらにトナーを吐き出してしまうため、トナーの消費量は多くなる。
以上の結果から分かるように、比較例3〜5のように、トナーと潤滑剤が同極性の場合、それらが混ざった時一緒に吐き出すことしかできない。これに対して、実施例1のように、トナーと潤滑剤が逆極性の場合、電位をコントロールすることによって、一方のみ、例えば潤滑剤のみを吐き出すことが可能である。これによりトルクの調整が可能であり、画像品質の向上にもつながる。
以上述べたように、実施例1においては、現像ローラ31に予めトナーと逆極性の潤滑剤を塗布し、現像コントラストを適正化した新品シーケンスを行うことによって、トルクの上昇及び画像品質への影響を低減することができる。
(実施例2)
<実施例2の特徴>
図11、図12を参照して、実施例2の特徴について説明する。なお、実施例2に係る画像形成装置の構成において、実施例1と同一の構成については同一の符号を用いて、その説明を省略する。実施例1においては、トナーシール部材103をユーザが引き抜く構成であったが、実施例2においては、プロセスカートリッジ1に入力された駆動力を用いて、トナーシール部材103が自動的に開封される自動引きの構成を採用する。実施例2においては、トナーシール部材103の取り除き動作開始から取り除き動作完了までの時間に基づいて潤滑剤の吐き出し動作が行われる。そして、新品シーケンス実行開始からトナーが現像ローラ31上にコートされるタイミングに時間差が生じるケースに関して、現像ローラ31上に塗布された帯電性がトナーと逆極性の潤滑剤を弊害無く感光ドラム10上に吐き出すことを特徴としている。トナーが現像ローラ31にコートされるまでにタイムラグがあるとすると、実施例1のような構成では、先に潤滑剤を吐き出してしまうためにトルクの上昇を引き起こす可能性がある。
現像ローラ31上に潤滑剤が無い時のトルクの上昇を確認するために、図11に、現像ローラ31に潤滑剤を塗布していない場合の、トナーシール部材103を取り除き手段により自動引きした後のトルクの推移を示す。トナーシール部材103を自動引きした直後は、トナーが自由落下してトナー供給ローラ33、現像ローラ31の周りに徐々に移動してくることを鑑み、本動作が阻害される最も厳しい条件で検討を行った。図11に示す推移は、L/L(低温低湿)にてプロセスカートリッジ1を、長手方向を地面と垂直にするように縦置きにし、振動装置にてタッピングを1h行った後、H/H(高温高湿)にて開封を行うという最も厳しい条件で検討を行った結果である。この試験を行った後のプロセ
スカートリッジ1は、トナー容器102のトナーTが片側に寄ってしまい、トナーTの落下が阻害されることが予想される。
図11の結果から、駆動が開始されトナーが落下してくるまでは、トルクは不安定な状態を維持し、絶対値も高い。その後、開封開始約3秒後にトルクが安定している様子が見て取れる。この時点で、トナーが現像ローラ31に安定して供給されていることを意味する。したがって、メインモータが駆動開始してから少なくとも3秒間で潤滑剤を全て吐き出してしまうと、トルクが高くなり、駆動ギアの破損など装置の破壊を招く恐れがある。よって、実施例2では、駆動が開始してから少なくとも3秒後には、現像ローラ31上に潤滑剤が残っている必要がある。
一方、実施例1において説明した図9より、ポリウレタン粒子の潤滑剤は、Vdに対してある割合で飛翔していくので、仮に、3秒間露光し続けなくても全て飛んでしまうことは無いため、電位を調整する事でトルクを安定に保つことが出来る。また、トナーが落下し、供給が安定するまでの時間は、縦タッピングを行った最も厳しい条件での結果が3秒だったので、通常条件では3秒より早いタイミングでトナーが供給されると推測される。
以上を踏まえて、実施例2においては、潤滑剤を吐き出す前段階として、感光ドラム10上を露光し、Vl電位にすることにより、潤滑剤が感光ドラム10へ飛ばない電位の関係にする。
図12を参照して、実施例2における新品シーケンスの感光ドラム10と現像ローラ31の電位推移について説明する。まず、本体電源をONし、ユーザーが新品プロセスカートリッジ1を装置本体70内に挿入すると、通信手段75が、記憶素子12に記憶されたデータから新品か否かを検知する。その後、帯電、現像高圧がONされた後、現像ローラ31、感光ドラム10、トナー供給ローラ33が駆動され、現像バイアスがVdcに、帯電バイアスがVdに調整される(S1)。感光ドラム10の1周分帯電が完了したら(感光ドラム10が10が周方向に亘って帯電されたら)、露光を開始する(S5)。すなわち、吐き出し動作開始から所定の時間経過する前に、感光ドラム10と現像ローラ31の表面の電位差を吐き出し動作開始時よりも小さくなるように感光ドラム10の表面電位を変化させる。露光の間、トナーは搬送部材104によってトナー容器102から現像室101に徐々に移動しており、トナー供給ローラ33にトナーが供給される。現像ローラ31にコート出来る準備が整ったら、潤滑剤が塗布された現像ローラ31から感光ドラム10上に潤滑剤が吐き出されるように、露光を止め、Vdに戻す(S6)。
次に、メインモータの駆動によりトナー供給ローラ33が回転する。プロセスカートリッジ1内のトナーTがトナー供給ローラ33に十分含まれ、現像ローラ31にコートすることが出来る状態に達したら(所定の時間経過後)、潤滑剤を吐き出すために感光ドラム10の表面電位をより上げる。この時、帯電ローラ11に印加する帯電バイアスをVd1とする(S2)。最後に、潤滑剤を吐き出し終えたら、クリーニングブレード50にトナーTを送り込むために、感光ドラム10表面上に露光装置2により露光することにより、現像バイアスに対して感光ドラム10の表面電位をVlに下げる(S3)。トナー吐き出しが終了したら、感光ドラム10の表面電位をVdに戻し(S4)、新品シーケンスを終了とする。
本実施例の電位の関係は、実施例1と同様である。図12のS5〜S6の時間や各電位は、トナーの落下状態、潤滑剤によって適宜変更しても良い。以上の動作を行うことにより、新品シーケンス実行開始からトナーが現像ローラ31上にコートされるタイミングに時間差が生じる場合に関して、現像ローラ31上に塗布されたトナーと逆極性の潤滑剤を弊害無く感光ドラム10上に吐き出すことが出来る。
<実施例2の作用効果>
実施例2の作用効果について説明する。新品シーケンス実行開始からトナーが現像ローラ31上にコートされるタイミングに時間差が生じる場合に関して、現像ローラ31上に塗布された逆極性の潤滑剤を効果的に吐き出すために、Vl電位を形成する効果について、比較例6、7を用いて説明する。図12のS5〜S6間である露光時間を変化させた時の、トルクの評価と、トナー消費とドラムメモリの評価を表3に示す。
Figure 0006289238

トルク〇:初期のトルクを維持
トルク△:初期のトルクからやや上昇
トナー消費/メモリ〇:適正
トナー消費/メモリ△:トナー消費やや多い
比較例6では、露光を行わない(露光時間が0秒)。そのため、現像ローラ31上の潤滑剤が、トナーが現像ローラ31に供給される前に感光ドラム10上に吐き出されてしまうことから、現像ローラ31上のコート層が失われ、現像ローラ31とトナー規制部材32の間で急激なトルク上昇を招いてしまう。比較例7では、トナーが落下してくる時間分(露光時間が3秒)、露光を行っているので、潤滑剤を飛ばすことが無いためトルクは安定している。しかし、露光時間が長いためにトナー消費が促進され、ドラムメモリの観点からも不利となる。一方、実施例2においては、露光時間を適正化することにより、潤滑剤によるトルク安定化効果と、露光時間延長による弊害を抑制する効果の両方を満たすことが出来る。
以上説明したように、実施例2においては、新品シーケンス実行開始からトナーが現像ローラ31上にコートされるタイミングに時間差が生じる場合に関して、現像ローラ31上に塗布された逆極性の潤滑剤を効果的に吐き出すことが出来る。
(実施例3)
<実施例3の特徴>
次に、実施例3の特徴について説明する。実施例3は、新品シーケンス実行開始からトナーが現像ローラ31上にコートされるタイミングに時間差が生じるケースに関して、現像ローラ31上に塗布された帯電性がトナーと逆極性の潤滑剤を、感光ドラム10上に吐き出すことを特徴とする。実施例2において、トナーの供給にタイムラグが生じる場合には、露光によりVl電位を形成させることが有効であることを説明した。しかし、上述のように露光を行うことにも弊害がある場合がある。そこで、実施例3では、露光時間を短く、且つ、露光終了後にも潤滑剤を吐き出しにくい領域を作ることを特徴とする。
図13を参照して、実施例3における新品シーケンスの感光ドラム10及び現像ローラ31の電位推移を説明する。まず、本体電源をONし、ユーザーが新品プロセスカートリッジ1を装置本体70内に挿入すると、通信手段75が、記憶素子12に記憶されたデー
タから新品か否かを検知する。
その後、帯電、現像高圧がONされた後、現像ローラ31、感光ドラム10、トナー供給ローラ33が駆動され、現像バイアスがVdc、帯電バイアスがVdに調整される(S1)。感光ドラム10の1周分帯電が完了したら、露光を開始する(S5)。その後、露光を止め、Vdに戻した後(S6)、現像バイアスVdcの絶対値を上げる(マイナス側に大きくする)(Vdc1とする)(S6)。次に、現像バイアスをVdc1から順次切り替えて、Vdc2、Vdc3の絶対値を段階的に下げていく(プラス側に大きくする)(S7、S8)。潤滑剤を吐き出し終えたら、Vdc3からVdcに戻す(S9)。最後に、クリーニングブレード50にトナーを送り込むために、感光ドラム10表面上に露光装置2により露光することにより、現像バイアスに対して感光ドラム10の表面電位をVlに下げる(S3)。トナー吐き出しが終了したら、感光ドラム10の表面電位をVdに戻し(S4)、新品シーケンスを終了とする。
S5〜S6とS7〜S9の時間は、トナーの落下状態、潤滑剤によって適宜変更しても良い。尚、Vdc1、Vdc2、Vdc3に関しても、適宜変更してもよい。実施例3では、Vdc1=−505V、Vdc2=−440V、Vdc3=−370Vとしている。
また、図14のように、S6〜S11で現像バイアスVdcを、線形的に変更しても同様の効果が得られる。また、実施例3では露光後に現像バイアスVdcを変更したが、露光を行わず電位を変更してもよい。また、現像バイアスVdcを変更したが、変更するのは感光ドラム10の表面電位でもよい。例えば、図15(a)のように、S6〜S12の間で帯電バイアスをVd1〜Vdに変えても、図15(b)のように露光を用いてVl〜Vdに変更してもよい。
<実施例3の作用効果>
実施例3の作用効果について説明する。新品シーケンス実行開始からトナーが現像ローラ31上にコートされるタイミングに時間差が生じる場合、現像ローラ31上に塗布された逆極性の潤滑剤を効果的に吐き出すために、露光後に電位を徐々に変更する。電位を徐々に変更することで、現像ローラ31上にトナーをコートするまでの時間を長くなったとしても、好適に潤滑剤を吐き出すことが出来る。トナーをコートするまでの時間が長くなる場合としては、トナーシール部材103の開封時間が延びた場合や、トナー容器102から現像室101までの距離が長い場合、トナー供給に時間を要す場合などがある。
以上説明したように、実施例3においては、新品シーケンス実行開始からトナーが現像ローラ31上にコートされるタイミングに時間差が生じる場合に関して、現像ローラ31上に塗布された逆極性の潤滑剤を好適に感光ドラム10上に吐き出すことが出来る。
(実施例4)
次に、実施例4について説明する。これまでの実施例では、単一色の画像形成装置の場合について説明したが、本発明は4色フルカラーの画像形成装置の場合にも適用可能である。そこで、実施例4においては、4色フルカラーの画像形成装置の場合について説明する。
図16は、実施例4に係る画像形成装置の構成の概略断面図である。実施例4に係る画像形成装置の装置本体70は、イエローy、マゼンタm、シアンc、ブラックbのトナーを内包するプロセスカートリッジ1y、1m、1c、1bを着脱可能に備えている。この装置本体70は、図16の矢印R4方向に循環移動可能に設けられる中間転写体としての中間転写ベルト43を備えている。また、実施例4に係る画像形成装置は像担持体としての感光ドラム10を複数有しており、それらに対向して、1次転写ローラ(転写手段)4
2y〜42bが、中間転写ベルト43を介して、それぞれ設けられている。複数の感光ドラム10上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト43上に順次転写される。
さらに、図17は、図16に示したプロセスカートリッジ1y〜1bをさらに具体的に示した概略断面図である。ここで、プロセスカートリッジ1y〜1bは略同形状であるため、図16には代表してプロセスカートリッジ1yについて示した概略断面図を示す。図17に示すように、実施例4に係るプロセスカートリッジ1yは、像担持体としての感光ドラム10、帯電手段としての帯電ローラ11、現像装置3、クリーニング装置5、プロセスカートリッジ1の使用履歴検知手段12を備えている。
感光ドラム10は、図17中の矢印R1方向に回転しながら、帯電ローラ11によって所定の極性及び電位に均一に帯電される。そして、画像形成本体内の露光装置から発信されたレーザビームが感光ドラム上に露光され、静電潜像が形成される。
実施例4の一例である現像装置は、負帯電性の非磁性一成分トナー(以下、単にトナーという)を内包しており、回転可能な現像剤担持体としての現像ローラ31を備えている。現像ローラ31から感光ドラム10上にトナーを供給することで静電潜像を可視化し、現像剤像としてのトナー像を形成する。
感光ドラム10上に形成されたトナー像は、転写ローラ42yに印加したバイアスによって、中間転写ベルト43に一次転写される。中間転写ベルト43上に1次転写されたトナー像は、中間転写ベルト43の循環移動により2次転写が行われる2次転写位置へと搬送される。その後2次転写ローラ44及び2次転写対向ローラ45によって、トナー像が記録材Pに2次転写される。そして、記録材P上に二次転写されたトナー像は、定着器60によって、加圧及び加熱されることで記録材Pに定着され、最終画像となる。また、感光ドラム10上に形成されたトナー像のうち、中間転写ベルト43に転写されずに残留した一部のトナーは、クリーニング装置5に搬送され、感光ドラム10表面から掻き取られる。
このような4色フルカラーの画像形成装置の場合であっても、実施例1〜3の構成を採用することで同様の効果を得ることができる。すなわち、実施例4においても、プロセスカートリッジ1が新品の場合は、新品シーケンス実施時において、現像ローラ31上に塗布された帯電性がトナーと逆極性の潤滑剤を、弊害無く感光ドラム上に吐き出すことができる。
(実施例5)
<クリーニング装置>
次に、図18〜図23を参照して、実施例5について説明する。図18は、実施例5のクリーニング装置の構成を説明するための概略斜視図であって、各部材を説明するために前面に位置する一部の部材については、部分的に切断して描写した。
図18に示すように、実施例5のクリーニング装置5は、クリーニングブレード50、すくいシート52、クリーニング端部シール53、及びそれらを収容する枠体54を有する。また、枠体54は、感光ドラム10を回転可能に支持している。クリーニングブレード50は、弾性体からなり、感光ドラム10に当接することで、感光ドラム10上のトナーTを除去する(掻き落とす)。掻き落とされたトナーは、枠体54と、すくいシート52と、クリーニング端部シール53とにより区切られたクリーニング開口50から枠体54内に蓄積される。すくいシート52は、可撓性のシート部材であり、感光ドラム10とクリーニング端部シール53に密接することで、枠体54からのトナー漏れを防止する。クリーニング端部シール53は、感光ドラム10との当接面に微細な植毛処理を施した弾
性部材であり、感光ドラム10、クリーニングブレード50、すくいシート52、及び枠体54に密接することで、枠体54端部からのトナー漏れを防止する。
<現像装置>
図19を参照して、実施例5の現像装置について説明する。図19は、実施例5の現像装置の構成を示す断面図である。未使用の現像装置3において、トナーTは外部からの振動や衝撃を受けて飛散することがないよう、トナーシールSによって枠体36内に収容されている。つまり、未使用の状態では現像ローラ31上にトナーが存在しないため、これを駆動させるには多大なトルクが必要となる。この状態で無理に駆動をかけると、現像ローラ31とトナー供給ローラ33との間の摩擦によってトナー供給ローラ33が破損したり、現像ローラ31と現像ブレード32との摩擦により現像ブレード32が現像ローラ31の回転方向に捲れ上がることがある。
これらの問題を回避するため、現像ローラ31、現像ブレード32、トナー供給ローラ33のいずれかには、予め粉体潤滑剤37を塗布している。実施例5においては、実施例1と同様に潤滑剤と現像ブレード32の摺擦で潤滑剤が正に摩擦帯電する粉体(ダイミックビーズUCN−5060D(大日精化工業社製))を選択した。これは、後述するように正に帯電する潤滑剤を選択することで、無駄にトナーを消費することなく効率的に潤滑剤だけをクリーニングブレード50側へ回り込ませることを目的としている。
<画像形成装置の初期動作>
次に、図1、図20〜図23を参照して実施例5における画像形成装置の初期動作について説明する。図20は、実施例5における画像形成準備の初期動作を示すフローチャートである。図21は、実施例5における画像形成準備動作(S3)を示すタイミングチャートである。図22は、実施例5における新品動作(S4)を示すタイミングチャートである。図23は、実施例5の動作中の各時間における感光ドラム、現像ローラの位置を説明する図である。図21〜図23に示す時間t0〜t7、図23に示す点A〜Dの定義について以下で説明する。
点A:駆動開始時(t=0)に帯電ローラ11と当接していた感光ドラム10表面の位置点B:駆動開始時(t=0)に現像ローラ31と当接していた感光ドラム10表面の位置点C:駆動開始時(t=0)に感光ドラム10と当接していた現像ローラ31表面の位置点D:点Cが駆動後1回転した後、点Cと当接した感光ドラム10表面の位置
以降は、これらの位置を点A、点B、点C、点Dと称する。
t=0:駆動開始時
t=t1:点Aが現像ローラ31対向に到達する時間
t=t2:点Bが転写ローラ40対向に到達する時間
t=t3:点Cが1回転した時間(現像ローラ31が1回転する時間)
t=t4:点Aが転写ローラ40対向に到達する時間
t=t5:点Dが転写ローラ40対向に到達する時間
t=t6、t7:電圧印加、および、駆動が停止する時間
図20を参照して、実施例5における画像形成準備の初期動作のフローを説明する。プロセスカートリッジ1を画像形成装置に装着後(S1)、画像形成本体内の通信手段75が、プロセスカートリッジ1に装着された記憶素子12から使用履歴を読み取り(S2)、未使用品であるかを判断する(S3)。未使用品ではないと判断された場合は(S3のNO)、通常の画像形成準備動作(S5)を行う。未使用品だと判断された場合は(S3のYES)、新品動作(S4)を行った後に、画像形成準備動作(S5)を行う。これらの終了をもって、画像形成準備が完了しスタンバイ状態となる(S6)。
<画像形成準備動作(S5)>
次に、図21を参照して、画像形成準備動作(S5)について説明する。まず、最初に感光ドラム10、現像ローラ31が同タイミングで駆動する。駆動がかかると同時に、帯電電圧用の高圧電源71(図1参照)は、帯電ローラ11に対して−1000Vの電圧印加を行い、これによって、感光ドラム10の表面電位Vdは−450Vに帯電される。
点Aが現像ローラ31の対向に到達した時間t=t1のタイミング(図23(b))で、現像電圧用の高圧電源72(図1参照)は現像ローラ31に対して画像形成時と同一の現像電圧Vdcである−300Vを印加する。これによって、感光ドラム10の表面電位Vdと現像電圧Vdcの電位差により、負に帯電した現像ローラ31上のトナーは必要以上に感光ドラム10に現像されてしまうことはない。
また、転写ローラ40に対しては、転写電圧用の第3電圧印加手段としての高圧電源73(図1参照)よりトナーと同極性の電圧Vtrである−1000Vを少なくとも転写ローラ40一回転に相当する時間印加する。これは、転写ローラ40を汚している負に帯電したトナーを感光ドラム10上に吐き出して転写ローラ40を清掃することを目的とする。実施例5においては、転写ローラ40の電位Vtr=−1000Vと感光ドラム10の表面電位Vd=−450Vの電位差により、転写ローラ40上の負に帯電したトナーは、感光ドラム10側へ転移する。
図21のタイミングチャートは、点Aが転写ローラ40対向に到達した時間t=t4のタイミング(図23(e))に負の転写電圧Vtrを印加している。しかし、転写ローラ電圧Vtrと感光ドラム10表面電位Vdとの関係がVtr<Vdであれば、転写電圧Vtrの印加タイミングはこれに限るものではなく任意である。
この後、転写ローラ40が1回転以上回転した時間t=t6のタイミングで、帯電、現像、転写の高圧電源71、72、73からの電圧印加が停止され、かつ、感光ドラム10、現像ローラ31の駆動が停止されて画像形成準備動作は終了する。その後、スタンバイ状態となる。
<新品動作(S4)>
次に、図22を参照して、新品動作(S4)について説明する。まず、最初に感光ドラム10、現像ローラ31が同タイミングで駆動する。駆動がかかると同時に、帯電電圧用の高圧電源71(図1参照)は帯電ローラ11に対して、−1000Vの電圧印加を行う。これによって、感光ドラム10の表面電位Vdは−450Vに帯電される。駆動開始から点Aが現像ローラ31の対向を通過するまでの間(時間t=0〜t1)、現像電圧用の高圧電源72(図1参照)は現像ローラ31に対し+200Vの電圧を印加する。駆動開始から現像ローラ31対向を通過する感光ドラム10の表面電位Vdは0Vである。そのため、現像ローラ31上の正に帯電した潤滑剤を効率的に感光ドラム10側に現像するためには、感光ドラム10表面電位Vdと現像ローラ31電位Vdcとの関係が、Vd<Vdcであることが好ましいためである。
次に、点Aが現像ローラ31対向に到達して以降(t>t1)は、現像電圧用の高圧電源72(図1参照)は現像ローラ31に対し画像形成時と同一の現像電圧である−300Vを印加する。時間t>t1において、現像ローラ31対向を通過する感光ドラム10の表面電位Vdは−450Vである。感光ドラム10表面電位Vdと現像ローラVdcの電位差が大きすぎて両者の放電開始電圧を超えると、感光ドラム10から現像ローラ31へのマイナスの放電が発生する。これによって、現像ローラ31上で正に帯電していた潤滑剤の帯電極性が負に逆転するため、上記のVd<Vdcの電位差では潤滑剤を感光ドラム
10側へ現像させることができなくなる。よって、時間t>t1では、Vd<Vdcであり、かつ、感光ドラム10から現像ローラ31へ放電が発生しない現像電圧Vdcを選択することが必要である。
次に、転写工程での動作について説明する。実施例5では、点Bが転写ローラ40対向に到達する時間t=t2に、転写電圧用の高圧電源73は転写ローラ40に対し転写電圧Vtr=+500Vの電圧印加を行う。ただし、感光ドラム10の表面電位Vdと転写ローラ40に対する印加電圧Vtrの関係がVd<Vtrとなる条件であれば、Vtrはゼロ、又は負の電圧であっても構わない。この関係が成り立っていれば、正に帯電した潤滑剤はクーロン力によって感光ドラム上に残り、クリーニングブレード50で回収することが可能となる。この電圧を印加するタイミングは、少なくとも、点Dが転写ローラ40に到達する直後(時間t=t5)までは、感光ドラム10の表面電位と転写電圧の関係が上記の通りであると、多くの潤滑剤をクリーニングブレード50に回り込ませることができ効率が良い。
以降は、通常の画像形成準備動作(S5)と同様に転写ローラ40の清掃を目的とした負の転写電圧Vtr=−1000Vが転写ローラ40一周分回転する時間t=t7まで印加される。次に、帯電、現像、転写の電圧印加と、感光ドラム10、現像ローラ31が駆動停止されてスタンバイ状態(S6)となる。
<実施例5の効果検証>
本実施例の効果を検証するため、以下の実験を行った。
〔実験〕
現像ローラ31に0.50×10−2(kg/m)の粉体潤滑剤を塗布したプロセスカートリッジ1を用いて、実施例5で説明した新品動作を行った場合と、通常の画像形成動作をのみを行った場合と、以下の比較を行った(比較例8)。
・ クリーニング容器に回収された潤滑剤の量
・ クリーニングブレード捲れ、画像裏汚れの発生有無
〔条件〕
・潤滑剤:ダイミックビーズUCN−5060D(大日精化工業社製)
・プロセススピード:80mm/sec
・印加電圧
(実施例1)新品動作 (比較例8)画像形成準備動作
帯電:−1000V −1000V
現像:+200、−300V※1 −300V
転写:+500V、−1000V※2 −1000V
・環境:常温常湿(25℃50%)
t=0〜t1までは+200V、t=t1〜t7までは−300Vを印加
t=t2〜t5までは+500V、t=t5〜t7までは−1000Vを印加
〔結果〕
結果を表4に示す。実施例5においては、潤滑剤塗布量0.5×10−2(kg/m)に対し、クリーニングブレード(Cブレードともいう)で0.38×10−2(kg/m)の潤滑剤を回収し、クリーニングブレード50捲れ、画像裏汚れ共に発生はなかった。また、通常の画像形成動作のみを行った比較例8では、潤滑剤塗布量0.50×10−2(kg/m)に対し、0.01×10−2(kg/m)しか潤滑剤を回収できず、クリーニングブレード捲れ、画像裏汚れが、共に発生した。
Figure 0006289238

Cブレード捲れ〇:捲れ無し
Cブレード捲れ△:捲れやや発生
画像裏汚れ〇:汚れ無し
画像裏汚れ△:汚れやや発生
以上の実験結果から、実施例5の効果が検証できた。実施例5の構成をとることによって、現像ローラ31に塗布された潤滑剤を効率的にクリーニングブレード50側に送りこむことができる。その結果、初期のクリーニングブレードの捲れあがりや潤滑剤による画像裏汚れの問題に対する性能を向上できる。
なお、実施例5においては、トナーが負に、潤滑剤が正に帯電する場合に関して言及したが、トナーが正に、潤滑剤が負に帯電する場合についても同様の効果を得ることができる。感光ドラム電位Vdと転写ローラ電位Vtrとの電位の大小を逆転させれば、潤滑剤は感光ドラム10と転写ローラ40の当接部を通過後も感光ドラム上に残存する方向の電界が形成されるためである。
(実施例6)
さらに、図16、図17、図20等を参照して、実施例6について説明する。実施例5では、単一色の画像形成装置の場合について説明したが、実施例6では、4色フルカラーの画像形成装置の場合について説明する。
プロセスカートリッジ1y、1m、1c、1bのすべてが未使用品の場合は、4本すべてが図20のフローチャートに示される新品動作(S4)を行った後に画像形成準備動作(S5)行えばよい。そして、使用途中に1本だけ未使用品が挿入されるとき、例えば、プロセスカートリッジ1bが未使用品となる場合は、プロセスカートリッジ1y、1m、1cは画像形成準備動作(S5)を行う。そして、プロセスカートリッジ1bのみ新品動作(S4)を行った後に画像形成準備動作(S5)を行うよう制御すればよい。
トナーが負に、潤滑剤が正に帯電する場合においては、実施例1と同様に所定タイミングで、転写電圧印加手段は、転写手段の電位Vtrと像担持体の表面電位Vdの関係が、Vd<Vtrとなる電圧印加を行う。なお、実施例6においても、トナーが正に、潤滑剤が負に帯電する場合においては、上記の関係を逆転させればよい。これによって、現像ローラ31に塗布された潤滑剤を効率的にクリーニングブレード側に送りこむことができるので、クリーニングブレード端部の捲れあがりによるクリーニング不良からなる画像不良や画像裏汚れの発生を防止することが可能となる。
以上説明したように、実施例1〜6においては、帯電電圧用の高圧電源71、現像電圧用の高圧電源72、露光装置2の少なくともいずれか一つの出力を変更して、潤滑剤吐き出し動作を行うものである。それら出力を変更することで、現像ローラ31の表面電位と感光ドラム10の表面電位との電位差を制御することで、潤滑剤吐き出し動作を適切なタイミングで、適切な量の潤滑剤が吐き出せるように制御することを特徴とするものである
1…プロセスカートリッジ(カートリッジ)、10…感光ドラム(像担持体)、31…現像ローラ(現像剤担持体)

Claims (17)

  1. 像担持体と、現像剤を担持する現像剤担持体とを備えるカートリッジを着脱可能に備える画像形成装置であって、
    前記現像剤担持体上に前記現像剤と逆極性の樹脂潤滑剤が塗布されており、
    前記カートリッジが新品の場合、前記樹脂潤滑剤を前記現像剤担持体上から前記像担持体上へ吐き出す吐き出し動作を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記吐き出し動作開始から所定の時間経過後、前記像担持体の表面電位と前記現像剤担持体の表面電位の電位差を前記吐き出し動作開始時よりも大きくすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記吐き出し動作開始から前記所定の時間経過する前に、前記電位差を前記吐き出し動作開始時よりも小さくなるよう前記像担持体の表面電位を変化させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記像担持体の表面を帯電する帯電手段と、
    帯電された前記像担持体の表面を露光する露光手段と、
    を有し、
    前記吐き出し動作開始から前記所定の時間経過する前に、
    前記帯電手段によって前記像担持体の表面を周方向に亘って帯電した後、前記露光手段によって前記電位差が前記吐き出し動作開始時よりも小さくなるよう前記像担持体の表面を露光することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記吐き出し動作において前記現像剤担持体の表面電位を段階的に変化させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記吐き出し動作において前記現像剤担持体の表面電位を線形的に変化させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記吐き出し動作において前記像担持体の表面電位を段階的に変化させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記吐き出し動作において前記像担持体の表面電位を線形的に変化させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記現像剤担持体に電圧を印加する第1電圧印加手段と、
    前記像担持体の表面を帯電する帯電手段と、
    前記帯電手段に電圧を印加する第2電圧印加手段と、
    帯電された前記像担持体を露光する露光手段と、
    を有し、
    前記第1電圧印加手段、前記第2電圧印加手段、前記露光手段のうち少なくとも一つの出力を制御して、前記吐き出し動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  10. 前記現像剤担持体が設けられる現像室と、現像剤を収容し前記現像室へ現像剤を供給する現像剤容器とは開口を通じて繋がっており、
    前記カートリッジが新品の状態において前記開口をシールするシール部材を有し、
    前記シール部材が取り除かれることにより、前記現像剤容器から前記現像室へ現像剤が供給されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記シール部材を取り除く取り除き手段を有し、
    前記取り除き手段による前記シール部材の取り除き動作開始から前記取り除き動作完了までの時間に基づいて前記吐き出し動作が行われることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記現像剤担持体に当接し、前記現像剤担持体上の現像剤の層厚を規制する規制部材を有し、
    前記カートリッジが新品の状態において前記規制部材に前記樹脂潤滑剤が塗布されており、
    前記吐き出し動作を行う前に、前記規制部材から前記現像剤担持体へ前記樹脂潤滑剤を付着させ、前記現像剤担持体に前記樹脂潤滑剤が塗布された状態にすることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記現像剤担持体に現像剤を供給する供給部材を有し、
    前記カートリッジが新品の状態において前記供給部材に前記樹脂潤滑剤が塗布されており、
    前記吐き出し動作を行う前に、前記供給部材から前記現像剤担持体へ前記樹脂潤滑剤を付着させ、前記現像剤担持体に前記樹脂潤滑剤が塗布された状態にすることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記カートリッジが新品であることを検知する検知手段を有することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 前記像担持体上に形成された現像剤像を記録材又は中間転写体に転写する転写手段と、
    前記転写手段に電圧を印加する第3電圧印加手段と、
    前記像担持体に当接し、前記転写手段により前記現像剤像が転写された後、前記像担持体上に残る現像剤を除去するクリーニング部材と、
    を有し、
    前記吐き出し動作により前記像担持体上に吐き出された樹脂潤滑剤が前記像担持体上から前記転写手段へ転移しないように、前記第2電圧印加手段、前記露光手段、前記第3電圧印加手段の少なくとも一つの出力を制御することを特徴とする請求項9に記載の画像形
    成装置。
  16. 少なくとも駆動開始時に前記像担持体のうち前記現像剤担持体に対向する位置にあった部分が、前記転写手段に対向する位置に到達する前から、前記吐き出し動作により前記像担持体上に吐き出された樹脂潤滑剤が前記像担持体上から前記転写手段へ転移しないように、前記第2電圧印加手段、前記露光手段、前記第3電圧印加手段の少なくとも一つの出力を制御することを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 前記像担持体を複数有し、
    循環移動可能に設けられ、複数の前記像担持体上に形成される現像剤像が順次転写される中間転写体を有することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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