JP2015168232A - 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書き込み制御方法 - Google Patents

光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書き込み制御方法 Download PDF

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吉徳 白崎
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Abstract

【課題】主走査方向に発光素子が配列された線状光源を用いる場合において、主走査ライン毎に発光素子を発光させる周期に関わらず発光素子の光量調整を可能とすること。
【解決手段】複数のLED素子夫々の発光特性を示す補正データを取得し、複数のLED素子の発光量を合わせるために発光時間を補正する発光時間補正値を生成し、LEDAプリントヘッド130の発光量を感光体上に静電潜像を形成するために必要な光量とするために発光制御する際の電力を補正する電力補正値を生成し、発光時間補正値及び前記電力補正値に基づいて前記LEDAプリントヘッド130を発光制御することを特徴とする。
【選択図】図7

Description

光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書き込み制御方法に関し、特に、複数の発光素子を連結して構成される光源の光量の制御に関する。
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、電子化された情報の出力に用いられるプリンタやファクシミリ及び書類の電子化に用いるスキャナ等の画像処理装置は欠かせない機器となっている。このような画像処理装置は、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能な複合機として構成されることが多い。
このような画像処理装置のうち、電子化された書類の出力に用いられる画像形成装置においては、電子写真方式の画像形成装置が広く用いられている。電子写真方式の画像形成装置においては、感光体を露光することにより静電潜像を形成し、トナー等の顕色剤を用いてその静電潜像を現像してトナー画像を形成し、そのトナー画像を用紙に転写することによって紙出力を行う。
このような電子写真方式の画像形成装置においては、感光体を露光する光源として、主走査方向にLED(Light Emitting Diode)素子が配列されたLEDA(LED Array)のような線状光源が用いられることがある。そして、LEDAの発光制御として、発光素子間の光量のバラつきや、CMYK(Cyan、Magenta、Yellow、Key Plate)各色について設けられたLEDA間の光量のバラつきを調整するため、LED素子の駆動時間を調整する方法が提案されている。
画像形成装置に求められる性能の1つとして、生産性の向上、即ち、単位時間当たりに出力可能なページ数の向上がある。上述した電子写真方式の画像形成装置において画像形成出力を高速化するためには、回転する感光体の回転を速くすることにより、画像の形成及び搬送に要する時間を短くする必要がある。
他方、線状に構成されたLEDAによって感光体ドラムを露光する場合、主走査ライン毎に所定の周期で感光体の露光を行うこととなる。この主走査ライン毎の周期は例えばライン周期と呼ばれる。上述したような高速化の要請に従って感光体の回転を速くする場合、所定サイズの感光体の領域が光源であるLEDAの対向位置を通り過ぎるのに要する時間が短くなる。そのため、解像度を下げることなく画像形成出力を高速化するためには、感光体の回転に合わせてライン周期を短くする必要がある。
ライン周期の1周期の間には、その主走査ラインの画像データの転送及び転送されたラインデータに基づくLED素子の発光制御を行う必要があるため、ライン周期が短くなると、それらの処理を高速化する必要がある。その結果、LED素子の駆動時間を調整するための時間的な余裕が短くなり、LED素子の駆動時間の調整による光量の調整が困難となる。従って、特許文献1に開示されている技術では限界がある。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、主走査方向に発光素子が配列された線状光源を用いる場合において、主走査ライン毎に発光素子を発光させる周期に関わらず発光素子の光量調整を可能とすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、複数の発光素子が配列されて構成された光源装置を発光制御することによって感光体上に静電潜像を形成する光書込み制御装置であって、前記静電潜像として形成すべき画像の情報である画像情報を取得する画像情報取得部と、取得された前記画像情報に基づいて生成された画素の情報に基づいて前記光源を発光制御する光源制御部とを含み、前記光源制御部は、前記複数の発光素子夫々の発光特性を示す発光特性情報を取得し、前記複数の発光素子の発光量を合わせるために前記光源を発光制御する際の発光時間を補正する発光時間補正値を生成し、前記光源装置の発光量を前記感光体上に静電潜像を形成するために必要な光量とするために前記光源を発光制御する際の電力を補正する電力補正値を生成し、前記発光時間補正値及び前記電力補正値に基づいて前記光源を発光制御することを特徴とする。
本発明によれば、主走査方向に発光素子が配列された線状光源を用いる場合において、主走査ライン毎に発光素子を発光させる周期に関わらず発光素子の光量調整が可能となる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の機能構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るプリントエンジンの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る光書き込み装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るLEDAプリントヘッドの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る光書き込み制御部の機能構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るLEDA制御部の機能構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る補正データの例を示す図である。 本発明の実施形態に係るLEDAプリントヘッドの発光制御のタイミングを示す図である。 発光時間の調整による露光エネルギーの調整態様を示す図である。 本発明の実施形態に係る光量調整の態様を示す図である。 本発明の実施形態に係る駆動電流の調整による露光エネルギーの調整態様を示す図である。 本発明の実施形態に係る駆動電流及び発光時間の調整による露光エネルギーの調整態様を示す図である。 本発明の実施形態に係る駆動電流及び発光時間の調整による露光エネルギーの調整態様を示す図である。 本発明の実施形態に係るフルカラー出力とモノクロ出力との場合の駆動電流の違いを示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、複合機(MFP:Multi Function Peripheral)としての画像形成装置を例として説明する。本実施形態に係る画像形成装置は、電子写真方式による画像形成装置であり、感光体を露光するための光源として主走査方向に発光素子が配列された線状光源が用いられ、その線状光源の発光タイミングを調整することにより副走査方向の画像の位置の微調整を行う。その発光タイミングの調整に際しての制御が、本実施形態に係る主な特徴である。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、一般的なサーバやPC(Personal Computer)等の情報処理端末と同様の構成に加えて、画像形成を実行するエンジンを有する。即ち、本実施形態に係る画像形成装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)11、ROM(Read Only Memory)12、エンジン13、HDD(Hard Disk Drive)14及びI/F15がバス18を介して接続されている。また、I/F15にはLCD(Liquid Crystal Display)16及び操作部17が接続されている。
CPU10は演算手段であり、画像形成装置1全体の動作を制御する。RAM11は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM12は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。エンジン13は、画像形成装置1において実際に画像形成を実行する機構である。
HDD14は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納されている。I/F15は、バス18と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD16は、ユーザが画像形成装置1の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部17は、キーボードやマウス等、ユーザが画像形成装置1に情報を入力するためのユーザインタフェースである。
このようなハードウェア構成において、ROM12に格納されたプログラムや、HDD14若しくは図示しない光学ディスク等の記録媒体からRAM11に読み出されたプログラムに従ってCPU10が演算を行うことにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る画像形成装置1の機能を実現する機能ブロックが構成される。
次に、図2を参照して、本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成について説明する。図2は、本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、コントローラ20、ADF(Auto Documennt Feeder:原稿自動搬送装置)21、スキャナユニット22、排紙トレイ23、ディスプレイパネル24、給紙テーブル25、プリントエンジン26、排紙トレイ27及びネットワークI/F28を有する。
また、コントローラ20は、主制御部30、エンジン制御部31、入出力制御部32、画像処理部33及び操作表示制御部34を有する。図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、スキャナユニット22、プリントエンジン26を有する複合機として構成されている。尚、図2においては、電気的接続を実線の矢印で示しており、用紙の流れを破線の矢印で示している。
ディスプレイパネル24は、画像形成装置1の状態を視覚的に表示する出力インタフェースであると共に、タッチパネルとしてユーザが画像形成装置1を直接操作し若しくは画像形成装置1に対して情報を入力する際の入力インタフェース(操作部)でもある。ネットワークI/F28は、画像形成装置1がネットワークを介して他の機器と通信するためのインタフェースであり、Ethernet(登録商標)やUSB(Universal Serial Bus)インタフェースが用いられる。
コントローラ20は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成される。具体的には、上述したようにCPU10の演算によって構成されるソフトウェア制御部と集積回路などのハードウェアとによってコントローラ20が構成される。コントローラ20は、画像形成装置1全体を制御する制御部として機能する。
主制御部30は、コントローラ20に含まれる各部を制御する役割を担い、コントローラ20の各部に命令を与える。エンジン制御部31は、プリントエンジン26やスキャナユニット22等を制御若しくは駆動する駆動手段としての役割を担う。入出力制御部32は、ネットワークI/F28を介して入力される信号や命令を主制御部30に入力する。また、主制御部30は、入出力制御部32を制御し、ネットワークI/F28を介して他の機器にアクセスする。
画像処理部33は、主制御部30の制御に従い、入力された印刷ジョブに含まれる印刷情報に基づいて描画情報を生成する。この描画情報とは、画像形成部であるプリントエンジン26が画像形成動作において形成すべき画像を描画するための情報である。また、印刷ジョブに含まれる印刷情報とは、PC等の情報処理装置にインストールされたプリンタドライバによって画像形成装置1が認識可能な形式に変換された画像情報である。操作表示制御部34は、ディスプレイパネル24に情報表示を行い若しくはディスプレイパネル24を介して入力された情報を主制御部30に通知する。
画像形成装置1がプリンタとして動作する場合は、まず、入出力制御部32がネットワークI/F28を介して印刷ジョブを受信する。入出力制御部32は、受信した印刷ジョブを主制御部30に転送する。主制御部30は、印刷ジョブを受信すると、画像処理部33を制御して、印刷ジョブに含まれる印刷情報に基づいて描画情報を生成させる。
画像処理部33によって描画情報が生成されると、エンジン制御部31は、生成された描画情報に基づいてプリントエンジン26を制御し、給紙テーブル25から搬送される用紙に対して画像形成を実行する。即ち、プリントエンジン26が画像形成部として機能する。プリントエンジン26によって画像形成が施された文書は排紙トレイ27に排紙される。
画像形成装置1がスキャナとして動作する場合は、ユーザによるディスプレイパネル24の操作若しくはネットワークI/F28を介して外部のPC等から入力されるスキャン実行指示に応じて、操作表示制御部34若しくは入出力制御部32が主制御部30にスキャン実行信号を転送する。主制御部30は、受信したスキャン実行信号に基づき、エンジン制御部31を制御する。
エンジン制御部31は、ADF21を駆動し、ADF21にセットされた撮像対象原稿をスキャナユニット22に搬送する。また、エンジン制御部31は、スキャナユニット22を駆動し、ADF21から搬送される原稿を撮像する。また、ADF21に原稿がセットされておらず、スキャナユニット22に直接原稿がセットされた場合、スキャナユニット22は、エンジン制御部31の制御に従い、セットされた原稿を撮像する。即ち、スキャナユニット22が撮像部として動作する。
撮像動作においては、スキャナユニット22に含まれるCCD等の撮像素子が原稿を光学的に走査し、光学情報に基づいて生成された撮像情報が生成される。エンジン制御部31は、スキャナユニット22が生成した撮像情報を画像処理部33に転送する。画像処理部33は、主制御部30の制御に従い、エンジン制御部31から受信した撮像情報に基づき画像情報を生成する。画像処理部33が生成した画像情報はHDD14等の画像形成装置1に装着された記憶媒体に保存される。即ち、スキャナユニット22、エンジン制御部31及び画像処理部33が連動して、原稿読み取り部として機能する。
画像処理部33によって生成された画像情報は、ユーザの指示に応じてそのままHDD14等に格納され若しくは入出力制御部32及びネットワークI/F28を介して外部の装置に送信される。即ち、ADF21及びエンジン制御部31が画像入力部として機能する。
また、画像形成装置1が複写機として動作する場合は、エンジン制御部31がスキャナユニット22から受信した撮像情報若しくは画像処理部33が生成した画像情報に基づき、画像処理部33が描画情報を生成する。その描画情報に基づいてプリンタ動作の場合と同様に、エンジン制御部31がプリントエンジン26を駆動する。
次に、本実施形態に係るプリントエンジン26の構成について、図3を参照して説明する。図3に示すように、本実施形態に係るプリントエンジン26は、無端状移動手段である搬送ベルト105に沿って各色の画像形成部106が並べられた構成を備えるものであり、所謂タンデムタイプといわれるものである。すなわち、給紙トレイ101から給紙ローラ102により分離給紙される用紙(記録媒体の一例)104に転写するための中間転写画像が形成される中間転写ベルトである搬送ベルト105に沿って、この搬送ベルト105の搬送方向の上流側から順に、複数の画像形成部(電子写真プロセス部)106Y、106M、106C、106K(以降、総じて画像形成部106とする)が配列されている。
また、給紙トレイ101から給紙された用紙104は、レジストローラ103によって一度止められ、画像形成部106における画像形成のタイミングに応じて搬送ベルト105からの画像の転写位置に送り出される。
複数の画像形成部106Y、106M、106C、106Kは、形成するトナー画像の色が異なるだけで内部構成は共通である。画像形成部106Kはブラックの画像を、画像形成部106Mはマゼンタの画像を、画像形成部106Cはシアンの画像を、画像形成部106Yはイエローの画像をそれぞれ形成する。尚、以下の説明においては、画像形成部106Yについて具体的に説明するが、他の画像形成部106M、106C、106Kは画像形成部106Yと同様であるので、その画像形成部106M、106C、106Kの各構成要素については、画像形成部106Yの各構成要素に付したYに替えて、M、C、Kによって区別した符号を図に表示するにとどめ、説明を省略する。
搬送ベルト105は、回転駆動される駆動ローラ107と従動ローラ108とに架け渡されたエンドレスのベルト、即ち無端状ベルトである。この駆動ローラ107は、不図示の駆動モータにより回転駆動させられ、この駆動モータと、駆動ローラ107と、従動ローラ108とが、無端状移動手段である搬送ベルト105を移動させる駆動手段として機能する。
画像形成に際しては、回転駆動される搬送ベルト105に対して、最初の画像形成部106Yがイエローのトナー画像を転写する。画像形成部106Yは、感光体としての感光体ドラム109Y、この感光体ドラム109Yの周囲に配置された帯電器110Y、光書き込み装置111、現像器112Y、感光体クリーナ(図示せず)、除電器113Y等から構成されている。光書き込み装置111は、夫々の感光体ドラム109Y、109M、109C、109K(以降、総じて「感光体ドラム109」という)に対して光を照射するように構成されている。
画像形成に際し、感光体ドラム109Yの外周面は、暗中にて帯電器110Yにより一様に帯電された後、光書き込み装置111からのイエロー画像に対応した光源からの光により書き込みが行われ、静電潜像が形成される。現像器112Yは、この静電潜像をイエロートナーにより可視像化し、このことにより感光体ドラム109Y上にイエローのトナー画像が形成される。
このトナー画像は、感光体ドラム109Yと搬送ベルト105とが当接若しくは最も接近する位置(転写位置)で、転写器115Yの働きにより搬送ベルト105上に転写される。この転写により、搬送ベルト105上にイエローのトナーによる画像が形成される。トナー画像の転写が終了した感光体ドラム109Yは、外周面に残留した不要なトナーを感光体クリーナにより払拭された後、除電器113Yにより除電され、次の画像形成のために待機する。
以上のようにして、画像形成部106Yにより搬送ベルト105上に転写されたイエローのトナー画像は、搬送ベルト105のローラ駆動により次の画像形成部106Mに搬送される。画像形成部106Mでは、画像形成部106Yでの画像形成プロセスと同様のプロセスにより感光体ドラム109M上にマゼンタのトナー画像が形成され、そのトナー画像が既に形成されたイエローの画像に重畳されて転写される。
搬送ベルト105上に転写されたイエロー、マゼンタのトナー画像は、さらに次の画像形成部106C、106Kに搬送され、同様の動作により、感光体ドラム109C上に形成されたシアンのトナー画像と、感光体ドラム109K上に形成されたブラックのトナー画像とが、既に転写されている画像上に重畳されて転写される。こうして、搬送ベルト105上にフルカラーの中間転写画像が形成される。
給紙トレイ101に収納された用紙104は最も上のものから順に送り出され、その搬送経路が搬送ベルト105と接触する位置若しくは最も接近する位置において、搬送ベルト105上に形成された中間転写画像がその紙面上に転写される。これにより、用紙104の紙面上に画像が形成される。紙面上に画像が形成された用紙104は更に搬送され、定着器116にて画像を定着された後、画像形成装置の外部に排紙される。
また、用紙に転写されずに搬送ベルト105上に残留したトナーを除去するため、ベルトクリーナ118が設けられている。ベルトクリーナ118は、図3に示すように、駆動ローラ107の下流側であって、感光体ドラム109よりも上流側において搬送ベルト105に押し当てられたクリーニングブレードであり、搬送ベルト105の表面に付着したトナーをかきとる顕色剤除去部である。
次に、本実施形態に係る光書き込み装置111について説明する。図4は、本実施形態に係る光書き込み装置111と感光体ドラム109との配置関係を示す図である。図4に示すように、各色の感光体ドラム109Y、109M、109C、109K夫々に照射される照射光は、光源装置であるLEDA(Light‐emitting diode Array)プリントヘッド130Y、130M、130C、130K(以降、総じてLEDAプリントヘッド130とする)から照射される。
図5は、LEDAプリントヘッド130の構成を示す図である。図5においては、LEDAプリントヘッド130に含まれる光源であるLEDAの照射面を正面から表示している。図5に示すように、LEDAプリントヘッド130は、基板131上に複数のLEDA132が配列されて構成されている。このLEDA132が配列されている方向が、感光体ドラム109の主走査方向に対応する。
夫々のLEDA132は、各LEDA132が配列されている方向と同一の方向に発光素子であるLED素子が複数配列されて構成されている発光素子アレイである。夫々のLEDA132に含まれる各LED素子が1画素分の照射を行う。
また、基板131内部には、夫々のLEDA132を発光駆動する複数の駆動回路133が設けられている。夫々の駆動回路133は、夫々のLEDA132と1対1で対応している。
光書き込み装置111に含まれる制御部は、LEDAプリントヘッド130において主走査方向に並べられている夫々のLEDの点灯/消灯状態を、コントローラ20から入力された描画情報に基づいて主走査ライン毎に制御することにより、感光体ドラム109の表面を選択的に露光し、静電潜像を形成する。
図5に示すように、1つのLEDAプリントヘッド130は、複数のLEDA132を含む。ここで、夫々のLEDA132の発光特性が異なる場合、夫々の駆動回路133を介して同一の条件で各LEDA132を駆動しても、各LEDA132の照射光量にバラつきが生じる場合がある。
また、図4に示すように、光書き込み装置111は、CMYK各色に合わせて複数のLEDAプリントヘッド130を含む。ここでも同様に、上述したLEDA132の発光特性の違いにより、夫々のLEDAプリントヘッド130間で照射光量にバラつきが生じる場合がある。
LEDAプリントヘッド130の照射光量は、感光体ドラム109上に現像されるトナー画像の濃度に影響する。そのため、上述した照射光量のバラつきは、最終的に形成される画像の濃度のバラつきとなって現れ、意図した画像が形成されないこととなる。このような照射光量のバラつきを調整するための制御が本実施形態に係る要旨の1つである。
次に、本実施形態に係る光書き込み装置111の制御ブロックについて、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る光書き込み装置111においてLEDAプリントヘッド130を制御する光書き込み制御部201の機能構成と、LEDAプリントヘッド130及びコントローラ20との接続関係を示す図である。
図6に示すように、本実施形態に係る光書き込み制御部201は、光書き込み装置111全体の動作を制御するCPU202、主記憶装置としてのRAM203、ラインメモリ204、205及びLED書き込み制御回路210を含む。また、LED書き込み制御回路210は、周波数変換部211、画像処理部212、スキュー補正部213及びLEDA制御部214を含む。
このように、本実施形態に係る光書き込み制御部201は、図1において説明したハードウェア構成と同様に、記憶媒体に記憶されている制御プログラムがRAM203にロードされ、CPU202がそのプログラムに従って演算を行うことにより構成されるソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって構成される。
また、以降の説明においては、LEDAプリントヘッド130に対する光書き込み制御部201の構成及び機能について説明するが、図3、図4において説明したように、LEDAプリントヘッド130は感光体ドラム109K、109M、109C、109Y夫々に対応して設けられている。従って、光書き込み制御部201は、各色のLEDAプリントヘッド130及び感光体ドラム109毎に制御を行う機能を有する。
LEDA書き込み制御回路210は、コントローラ20から入力される描画情報に基づいてLEDAプリントヘッド130の発光を制御する制御回路であり、集積回路等のハードウェアによって構成され、CPU202の制御に従って動作する。周波数変換部211は、コントローラ20から入力される描画情報をLEDA書き込み制御回路210の動作周波数に対応させて出力する。そのため、周波数変換部211は、コントローラ20から入力される描画情報を、周波数変換用に設けられたラインメモリ204に一次的に格納し、LEDA書き込み制御回路210の動作周波数に従って出力する。周波数変換部211は、コントローラ20から入力される画像情報を取得する画像情報取得部としても機能する。
画像処理部212は、周波数変換されて出力された画像データに対して、諸々の画像処理を行う。画像処理部212が行う画像処理としては、画像サイズの変更やトリミング処理並びに内部パターンの付加等がある。また、次段の処理モジュールであるスキュー補正部213への画像データの出力タイミングを制御することにより、コントローラ20から入力された解像度単位での主走査方向の位置ずれ補正を行う。この主走査方向の位置ずれ補正は、CPU202によるLEDA書き込み制御回路210へのレジスタ設定に従って行われる。
更に、画像処理部212は、周波数変換部211から多階調の画像情報として入力される描画情報を、有色/無色の二階調に変換し、最終的にLEDAプリントヘッド130を発光制御するための画素情報を生成する二値化処理を行う。本実施形態に係る二値化処理において、画像処理部212は、周波数変換部211から入力される4ビットの画素データに基づき、予め生成されて光書き込み制御部201内の記憶媒体に格納された階調変換テーブルを参照し、最終的にLEDAプリントヘッド130を発光制御するための画素情報を生成する。尚、本実施形態においては、コントローラ20から4ビットの画素データが入力される場合を例とするが、これは一例であり、例えば、8ビット等の更に多階調のデータや、2ビットのような少階調のデータであっても良い。
スキュー補正部213は、LEDAプリントヘッド130と感光体ドラム109との配置による誤差等、様々な要因によって生じる画像のスキューを補正する。スキュー補正に関するパラメータ値は光書き込み制御部201に含まれる記憶装置に記憶されており、CPU202の制御によってスキュー補正部213に設定される。スキュー補正部213は、画像処理部212から入力された画像データをラインメモリ205に主走査ライン毎に格納し、設定されたパラメータ値に従ってラインメモリ205から画像データを読み出すことによりスキュー補正を実行する。
スキュー補正部213は、ラインメモリ205に複数の主走査ライン分の画素データが格納された状態において、補正するべき画像の傾きに応じて、主走査ライン上の所定の位置において画素データを読み出すラインをシフトする。例えば、1ライン目から画素データを読み出していた場合において、主走査ライン上の所定の位置(以降、「シフト位置」とする)において、画素データを読み出す主走査ラインを2ライン目に切り替える。このような処理により、画像の傾きを補正することが可能となる。
LEDA制御部214は、スキュー補正部213から出力される画素情報に基づき、動作周波数に従ってLEDAプリントヘッド130の発光を制御する。即ち、LEDA制御部214が、光源制御部として機能する。LEDA制御部214は、LEDAプリントヘッド130に含まれる記憶媒体に記憶されている補正データに基づき、LEDAプリントヘッド130を構成する発光素子であるLED素子の発光量を制御する。このLEDAプリントヘッド130の発光量の制御が、本実施形態に係る要旨の1つである。
次に、本実施形態に係るLEDA制御部214及びLEDAプリントヘッド130の具体的な構成について、図7を参照して説明する。図7は、本実施形態に係るLEDA制御部214及びLEDAプリントヘッド130の機能構成及び接続関係を示す図である。図7に示すように、本実施形態に係るLEDA制御部214は、レジスタ301、信号生成部302、データ転送部303、発光制御部304、補正データ取得部305及び補正データ処理部306を含む。
レジスタ301は、CPU202によって設定されるパラメータ値を記憶する記憶部である。信号生成部302は、LEDA制御部214の外部から入力される基準クロックCLKに基づき、主走査ライン毎のLEDAプリントヘッド130の発光周期を示すライン周期信号LSYNCを生成して出力する。
信号生成部302は、CMYK夫々の色毎にLSYNCを生成して出力する。その際、レジスタ301に設定された補正値に基づき、各色のLSYNCのタイミングを調整する。尚、LSYNCは、ライン毎の画像データの切り替えのためにスキュー補正部213にも入力される。
データ転送部303は、スキュー補正部213から入力される画像データDATAを、信号生成部302から入力されるLSYNCのタイミングに応じてLEDAプリントヘッド130に転送する。発光制御部304は、信号生成部302から入力されるLSYNCのタイミングに応じて、LEDAプリントヘッド130を発光制御するためのストローブ信号STRBを出力する。
補正データ取得部305は、LEDAプリントヘッド130に設けられている補正データ記憶部137から、夫々のLEDAプリントヘッド130に対応した補正データを取得する。図8は、本実施形態に係る補正データの例を示す図である。
図8に示すように、本実施形態に補正データにおいては、夫々のLEDA132に含まれるLED素子を識別する“素子番号”に対して、夫々のLED素子を基準となる駆動電流で駆動した場合の発光量である“基準光量”が関連付けられている。
また、本実施形態に係る“素子番号”は、「#1−1」、「#1−2」、・・・「#2−1」、「#2−2」というように、前段の数字でLEDA132を識別し、後段の数字でLEDA132内のLED素子を識別するような番号となっている。そして、夫々のLEDA132に含まれるLED素子の基準光量の平均値が、“アレイ平均光量”として夫々のアレイ毎に関連付けられている。
また、補正データ記憶部137には、図8に示すように、夫々のLEDAプリントヘッド130の全体の平均光量を示す“全体平均光量”含まれている。このように、本実施形態に係る補正データは、LEDAプリントヘッド130に含まれるLED素子の発光特性を示す発光特性情報である。
補正データ取得部305は、図8に示すような補正データを補正データ記憶部137から取得し、補正データ処理部306に入力する。補正データ処理部306は、補正データ取得部305から入力された補正データについて必要な処理を行い、発光時間や駆動電流の補正値を生成した上で、補正データを設定するためにLEDAプリントヘッド130に入力する。補正データ処理部306による処理については後に詳述する。
LEDAプリントヘッド130においては、発光信号入力部135が、発光制御部304から入力されるSTRBを取得して夫々のLEDA132に対応する駆動回路133に入力する。
データ転送部303から入力されたデータ信号DATAは、LEDAプリントヘッド130において画像データ入力部134が取得し、夫々のLEDA132に対応する駆動回路133に入力される。画像データ入力部134は、シリアルデータとして入力されるデータ信号DATAをパラレルに展開するため、例えばシフトレジスタによって構成される。
また、補正データ処理部306から入力された補正データは、LEDAプリントヘッド130において補正データ設定部136が取得する。補正データ設定部136は、取得した補正データに基づき、夫々のLEDA132に対応する駆動回路133に対して、発光時間や駆動電流を設定する。
駆動回路133は、画像データ入力部134から入力されたDATAに基づいてLEDA132に含まれる複数のLED素子の点灯/消灯を切り替え、発光信号入力部135から入力されるストローブ信号STRBに従ってLEDA132を発光駆動する。この際、駆動回路133は、補正データ設定部136によって設定された発光時間や駆動電流によりLEDA132を発光駆動する。
即ち、駆動回路133は、発光信号入力部135から入力されるストローブ信号STRBに従ってLEDA132を発光駆動するが、設定された発光時間の補正値に基づいて発光時間を補正する。また、駆動回路133は、発光信号入力部135から入力されるストローブ信号STRBに従ってLEDA132を発光駆動する際、設定された駆動電流の補正値に基づいてLEDA132を発光駆動する際の駆動電流を補正する。
このような構成により、LEDAプリントヘッド130においては、データ転送部303から入力されたDATAに従って、夫々のLEDA132に含まれる夫々のLED素子が選択的に発光する。これにより、感光体ドラム109上が選択的に露光され、画像データに応じた静電潜像が形成される。
また、駆動回路133は、設定された補正値に従ってLEDA132を発光駆動する際の駆動時間を補正するため、夫々のLEDA132に含まれるLED素子の発光時間は、補正データ記憶部137に保存されたデータに基づいた時間となる。同様に、駆動回路133は、設定された補正値に従ってLEDA132を発光駆動する際の駆動電流を補正するため、夫々のLEDA132に含まれるLED素子の駆動電流は、補正データ記憶部137に保存されたデータに基づいた値となる。
図9は、本実施形態に係る1ライン周期、即ち、ライン周期信号LSYNCの1周期におけるデータ転送部303によるデータ転送及び発光制御部304による発光制御の期間を示す図である。図9においては、CMYKのうちYの信号のみを示す。上述したように、本実施形態に係る発光制御部304は、LSYNCに応じて1ライン分のLED素子を点灯制御する。
図9のDATAの立ち上がりに示すように、本実施形態に係るデータ転送部303は、LSYNCの立ち上がりに応じて、LEDAプリントヘッド130に画像転送を行う。また、発光制御部304は、LSYNCの立ち上がりから期間TDATA遅延したタイミングでSTRBを出力する。
本実施形態に係る期間TDATAは、1ライン分の画像データの転送期間に等しい。換言すると、本実施形態に係る発光制御部304は、LSYNCの立ち上がり後、画像データの転送期間が経過した後にLED素子を点灯させるための信号を出力する。
1回のDATAの立ち上がり期間が完了した後、次のLSYNCのタイミングまでの間に、STRBの立ち上がりによってLED素子が点灯制御される。STRBの立ち上がり期間TSTRBは、1ライン分の画素に相当する静電潜像を形成するために必要な露光期間の基本値である。
この期間TSTRBの立下りから次のLSYNCのタイミングまでの期間が、発光時間の調整が可能な調整可能期間TAJTである。駆動回路133は、補正データ設定部136から設定された値に応じて、期間TSTRBを調整する。但し、TSTRBの期間を延ばす場合、その限界は図9に示す期間TAJTである。
ここで、図4に示すように複数含まれるLEDAプリントヘッド130夫々の発光特性の違いを、発光時間を調整することによって調整する場合の態様について説明する。図10は、発光特性の異なるLEDAプリントヘッド130の、発光時間に応じた露光エネルギーを示すグラフであり、横軸が発光時間、縦軸が露光エネルギーを示す。
LEDAプリントヘッド130の発光特性は、上述したように補正データ記憶部137に記憶されている平均光量によって示される。図10のグラフBに示すように、平均光量が低いと、発光時間に応じた露光エネルギーの上昇は緩やかであり、所定の露光エネルギーEを得るための発光時間はTである。
これに対して、グラフAに示すように、平均光量が高い場合、発光時間に応じた露光エネルギーの上昇は急峻になり、所定の露光エネルギーEを得るための発光時間はTよりも短いTである。このようなT、Tに基づき、補正データ処理部306が、LEDAプリントヘッド130を発光駆動する際の発光時間を補正する発光時間補正値を生成する。
従って、LEDAプリントヘッド130の平均光量が低く、発光時間の調整によりによりそれを補う場合には、必要な分だけ発光時間を長くする必要がある。しかしながら、図9において説明したように、発光時間の調整は調整可能期間TAJTの間でのみ可能である。即ち、平均光量がある程度以上に低い場合には、調整可能期間TAJTを超えて発光時間を長くする必要があり、適切な光量調整が不可能となる。
このような構成において、本実施形態に係る要旨は、発光時間による光量調整と駆動電流による光量調整とを使い分けることにある。以下、本実施形態に係る光量調整の態様について説明する。
図11(a)〜(d)は、本実施形態に係る光量調整の態様を示す図である。図11(a)〜(d)は、夫々異なる光量調整の態様を示す。光量調整においては、1つのLEDA132内におけるLED素子同士の特性のバラつき(以降、「素子間バラつき」とする)と、1つのLEDAプリントヘッド130内におけるLEDA132同士の特性のバラつき(以降、「アレイ間バラつき」とする)と、異なるLEDAプリントヘッド130間の特性のバラつき(以降「ヘッド間バラつき」)とが調整される。
11(a)の態様においては、素子間バラつき及びアレイ間バラつきを発光時間の調整で対応し、ヘッド間バラつきを駆動電流の調整で対応する。ここで、駆動電流の調整により露光エネルギーを調整する態様について図12を参照して説明する。図12は、発光特性の異なるLEDAプリントヘッド130の、駆動電流に応じた露光エネルギーを示すグラフであり、横軸が駆動電流、縦軸が露光エネルギーを示す。
図12にグラフBで示すように、平均光量が低いと、駆動電流に応じた露光エネルギーの上昇は緩やかであり、所定の露光エネルギーEを得るための駆動電流はIである。これに対して、グラフAで示すように、平均光量が高い場合、駆動電流に応じた露光エネルギーの上昇は急峻になり、所定の露光エネルギーEを得るための発光時間はIよりも低いIである。このようなI、Iに基づき、補正データ処理部306が、LEDAプリントヘッド130を発光駆動する際の駆動電流を補正する電力補正値を生成する。
尚、本実施形態においては、LEDAプリントヘッド130が電流駆動であるため、補正値としては駆動電流の補正が生成されるが、これは一例であり、LED素子を発光駆動する際の電力を調整することにより発光量を調整するための値であれば同様に適用可能である。
従って、図11(a)の態様の場合、補正データ処理部306は、夫々のLED素子の発光量が“全体平均光量”の値となるように、“基準光量”に基づいて発光時間の補正値を生成する。また、補正データ処理部306は、LEDAプリントヘッド130間の“全体平均光量”に基づき、感光体ドラム109を十分露光するために図12に示すように予め定められた露光エネルギー(以降、「目標露光エネルギー」とする)が得られるように駆動電流の値を決定して駆動電流の補正値を生成する。
このようにして補正データ処理部306により生成された補正データにより、LEDAプリントヘッド130においては、補正データ設定部136により駆動電流の補正値が各駆動回路に設定され、異なるLEDAプリントヘッド130間の発光特性のバラつきが補正される。
図11(b)の態様においては、素子間バラつきを発光時間の調整で対応し、アレイ間バラつき及びヘッド間バラつきを駆動電流の調整で対応する。図11(b)の態様の場合、補正データ処理部306は、夫々のLED素子の発光量が対応する“アレイ平均光量”の値となるように、“基準光量”に基づいて発光時間の補正値を生成する。
また、補正データ処理部306は、夫々の“アレイ平均光量”に基づき、感光体ドラム109を十分露光するために図12に示すように予め定められた目標露光エネルギーが得られるように駆動電流の値を決定して駆動電流の補正値を生成する。
このようにして補正データ処理部306により生成された補正データにより、LEDAプリントヘッド130においては、補正データ設定部136により駆動電流の補正値が各駆動回路に設定され、夫々のLEDAプリントヘッド130に含まれるLEDA132の光量の段階で、バラつきが補正され、異なるLEDAプリントヘッド130間の発光特性のバラつきも補正される。
図11(c)の態様においては、素子間バラつきを発光時間の調整で対応し、アレイ間バラつきを発光時間及び駆動電流の調整で対応し、ヘッド間バラつきを駆動電流の調整で対応する。ここで、発光時間及び駆動電流の調整により露光エネルギーを調整する態様について図13(a)を参照して説明する。
図13(a)は、発光特性の異なるLEDA132の発光時間及び駆動電流に応じた露光エネルギーを示すグラフであり、横軸が発光時間及び駆動電流、縦軸が露光エネルギーを示す。図13(a)においては、アレイ間のバラつきを補正するための目標値であるLEDAプリントヘッド130毎の平均値をE、LEDAプリントヘッド130間のバラつきを補正するための目標値である目標露光エネルギーをEとしている。
グラフAに対応するLEDA132の場合、発光時間の限界値であるTよりも短い発光時間Tで、アレイ間のバラつき補正の目標値を達することが出来る。従って、補正データ処理部306は、グラフAに対応するLEDA132のアレイ間バラつきを補正するための補正データとしては、Tに対応する発光時間調整値のみを生成する。
他方、グラフBに対応するLEDA132の場合、発光時間の限界値であるTに達しても、アレイ間のバラつき補正の目標値を達することができない。従って、補正データ処理部306は、グラフBに対応するLEDA132のアレイ間バラつきを補正するための補正データとしては、Tに対応する発光時間調整値に加えて、Iに対応する駆動電流調整値を生成する。
このようにして補正データ処理部306により生成された補正データにより、LEDAプリントヘッド130においては、補正データ設定部136により発光時間及び駆動電流の補正値が各駆動回路に設定され、夫々のLEDAプリントヘッド130に含まれるLEDA132の光量が補正される。また、図11(a)と同様の駆動電流による補正方法により、ヘッド間のバラつきが補正される。
尚、図13(b)は、図13(a)の変形例を示す図である。図13(a)においては、発光時間の調整のみによってアレイ間バラつきを補正可能な場合、それ以上発光時間を調整することなく、ヘッド間バラつきの調整は駆動電流によって行う場合を例として説明した。これに対して、図13(b)の態様においては、発光時間の調整限界であるTまで発光時間を調整している。これにより、駆動電流によるヘッド間バラつきの電流調整量を小さくすることが出来る。
図11(d)の態様においては、素子間バラつきを発光時間の調整で対応し、アレイ間バラつきを駆動電流の調整で対応し、ヘッド間バラつきを発光時間及び駆動電流の調整で対応する。ここで、発光時間及び駆動電流の調整により露光エネルギーを調整する態様について図14を参照して説明する。
図14は、発光特性の異なるLEDAプリントヘッド130の発光時間及び駆動電流に応じた露光エネルギーを示すグラフであり、横軸が発光時間及び駆動電流、縦軸が露光エネルギーを示す。図14においては、ヘッド間のバラつきを補正するための目標値である目標露光エネルギーをEとしている。
グラフAに対応するLEDAプリントヘッド130の場合、発光時間の限界値であるTよりも短い発光時間Tで、目標露光エネルギーを達することが出来る。従って、補正データ処理部306は、グラフAに対応するLEDAプリントヘッド130のヘッド間バラつきを補正するための補正データとしては、Tに対応する発光時間調整値のみを生成する。
他方、グラフBに対応するLEDAプリントヘッド130の場合、発光時間の限界値であるTに達しても、目標露光エネルギーを達することができない。従って、補正データ処理部306は、グラフBに対応するLEDAプリントヘッド130のヘッド間バラつきを補正するための補正データとしては、Tに対応する発光時間調整値に加えて、Iに対応する駆動電流調整値を生成する。
このようにして補正データ処理部306により生成された補正データにより、LEDAプリントヘッド130においては、補正データ設定部136により発光時間及び駆動電流の補正値が各駆動回路に設定され、夫々のLEDAプリントヘッド130の光量が補正される。
図15は、フルカラー出力とモノクロ出力との場合における電流量の概念を示す図である。図15に示すように、フルカラー出力の場合、CMYK各色の感光体ドラムに対応するLEDAプリントヘッド130を駆動する必要があるため、各色に応じた駆動電流が必要である。
これに対して、モノクロ出力の場合、Kの感光体ドラム109Kに対応するLEDAプリントヘッド130のみを駆動すればよいため、フルカラー出力の場合に比べて4倍の電流をKのみのために用いることが可能である。その結果、LEDAプリントヘッド130の発光量としてより多くの光量が得られる。
そのため、感光体ドラム109の回転を速くし、所定サイズの感光体の領域がLEDAプリントヘッド130の対向位置を通り過ぎるのに要する時間が短くなったとしても、短期間の露光で必要な露光エネルギーが得られることとなる。結果的に、モノクロ出力の場合には、感光体ドラム109や搬送ベルト105の回転を速くし、画像形成出力の生産性を高めることが可能となる。
この場合のLEDAプリントヘッド130の発光駆動時の駆動電流の調整のために補正データ処理部306を用いることが可能である。即ち、モノクロ出力であることがCPU202によってレジスタ301に設定された場合、補正データ処理部306は、補正データ取得部305から入力される補正データに基づく補正値の生成に加えて、図15において説明した補正値を生成する。
具体的に、補正データ処理部306は、レジスタ301から取得されるモノクロ出力であることの設定値に基づき、図15に示すようにKのLEDAプリントヘッド130の駆動電流を4倍程度に高めるための補正値を生成してLEDAプリントヘッド130に入力する。これにより、LEDAプリントヘッド130においては、図15に示すように、フルカラー出力の場合の4倍の駆動電流でLED素子が発光駆動される。
1 画像形成装置
10 CPU
11 RAM
12 ROM
13 エンジン
14 HDD
15 I/F
16 LCD
17 操作部
18 バス
20 コントローラ
21 ADF
22 スキャナユニット
23 排紙トレイ
24 ディスプレイパネル
25 給紙テーブル
26 プリントエンジン
27 排紙トレイ
28 ネットワークI/F
30 主制御部
31 エンジン制御部
32 入出力制御部
33 画像処理部
34 操作表示制御部
101 給紙トレイ
102 給紙ローラ
103 レジストローラ
104 用紙
105 搬送ベルト
106K、106C、106M、106Y 画像形成部
107 駆動ローラ
108 従動ローラ
109K、109C、109M、109Y 感光体ドラム
110K 帯電器
111光書き込み装置
112K、112C、112M、112Y 現像器
113K、113C、113M、113Y 除電器
115K、115C、115M、115Y 転写器
116 定着器
117 パターン検知センサ
131 基板
132 LEDA
133 駆動回路
134 画像データ入力部
135 発光信号入力部
136 補正データ設定部
137 補正データ記憶部
170 センサ素子
201 光書き込み制御部
202 CPU
203 RAM
204、205 ラインメモリ
210 LEDA書き込み制御回路
211 周波数変換部
212 画像処理部
213 スキュー補正部
214 LEDA制御部
301 レジスタ
302 信号生成部
303 データ転送部
304 発光制御部
305 補正データ取得部
306 補正データ処理部
特開2005−096112号公報

Claims (10)

  1. 複数の発光素子が配列されて構成された光源装置を発光制御することによって感光体上に静電潜像を形成する光書込み制御装置であって、
    前記静電潜像として形成すべき画像の情報である画像情報を取得する画像情報取得部と、
    取得された前記画像情報に基づいて生成された画素の情報に基づいて前記光源を発光制御する光源制御部とを含み、
    前記光源制御部は、
    前記複数の発光素子夫々の発光特性を示す発光特性情報を取得し、
    前記複数の発光素子の発光量を合わせるために前記光源を発光制御する際の発光時間を補正する発光時間補正値を生成し、
    前記光源装置の発光量を前記感光体上に静電潜像を形成するために必要な光量とするために前記光源を発光制御する際の電力を補正する電力補正値を生成し、
    前記発光時間補正値及び前記電力補正値に基づいて前記光源を発光制御することを特徴とする光書込み制御装置。
  2. 前記光源制御部は、前記光源装置の発光量を前記感光体上に静電潜像を形成するために必要な光量とするために前記発光時間補正及び前記電力補正値を生成することを特徴とする請求項1に記載の光書込み制御装置。
  3. 前記光源制御部は、補正可能な前記発光時間の範囲内の補正によって前記光源装置の発光量が前記感光体上に静電潜像を形成するために必要な光量に達する場合、前記光源装置の発光量を前記感光体上に静電潜像を形成するために必要な光量とするために前記発光時間補正値のみを生成することを特徴とする請求項2に記載の光書込み制御装置。
  4. 前記光源装置は、複数の発光素子が配列されて構成された発光素子アレイが更に複数配列されることにより構成され、
    前記光源制御部は、
    前記複数の発光素子アレイの発光特性を合わせるために前記電力補正値を生成することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の光書込み制御装置。
  5. 前記光源制御部は、前記複数の発光素子アレイの発光特性を合わせるために前記発光時間補正値及び前記電力補正値を生成することを特徴とする請求項4に記載の光書込み制御装置。
  6. 前記光源制御部は、補正可能な前記発光時間の範囲内の補正のみによって前記複数の発光素子アレイの発光特性を合わせることが可能である場合、前記複数の発光素子アレイの発光特性を合わせるために前記発光時間補正値のみを生成することを特徴とする請求項5に記載の光書込み制御装置。
  7. 前記光源制御部は、補正可能な前記発光時間の範囲内の補正のみによって前記複数の発光素子アレイの発光特性を合わせることが可能である場合、前記複数の発光素子アレイの発光特性を合わせるため及び前記光源装置の発光量を前記感光体上に静電潜像を形成するために必要な光量とするために前記発光時間補正値を生成すると共に、前記光源装置の発光量を前記感光体上に静電潜像を形成するために必要な光量とするために前記電力補正値を生成することを特徴とする請求項5に記載の光書込み制御装置。
  8. 前記光源装置は、複数の感光体に対応して複数設けられ、
    前記光源制御部は、複数の光源装置の発光量を合わせるために前記電力補正値を生成することを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項に記載の光書込み制御装置。
  9. 請求項1乃至8いずれか1項に記載の光書き込み制御装置を含むことを特徴とする画像形成装置。
  10. 感光体上に静電潜像として形成すべき画像の情報である画像情報を取得し、複数の発光素子が配列されて構成された光源装置を、取得された前記画像情報に基づいて生成された画素の情報に基づいて発光制御することによって感光体上に静電潜像を形成する光書込み制御方法であって、
    前記複数の発光素子夫々の発光特性を示す発光特性情報を取得し、
    前記複数の発光素子の発光量を合わせるために前記光源を発光制御する際の発光時間を補正する発光時間補正値を生成し、
    前記光源装置の発光量を前記感光体上に静電潜像を形成するために必要な光量とするために前記光源を発光制御する際の電力を補正する電力補正値を生成し、
    前記発光時間補正値及び前記電力補正値に基づいて前記光源を発光制御することを特徴とする光書込み制御方法。
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