JP2015166341A - 縮毛矯正方法 - Google Patents

縮毛矯正方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015166341A
JP2015166341A JP2015027041A JP2015027041A JP2015166341A JP 2015166341 A JP2015166341 A JP 2015166341A JP 2015027041 A JP2015027041 A JP 2015027041A JP 2015027041 A JP2015027041 A JP 2015027041A JP 2015166341 A JP2015166341 A JP 2015166341A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
water
straightening
agent
curly
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015027041A
Other languages
English (en)
Inventor
晶彦 片山
Akihiko Katayama
晶彦 片山
隆司 尾崎
Takashi Ozaki
隆司 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Insolite Beaute Kk
Redox Technology Co Ltd
Original Assignee
Insolite Beaute Kk
Redox Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Insolite Beaute Kk, Redox Technology Co Ltd filed Critical Insolite Beaute Kk
Priority to JP2015027041A priority Critical patent/JP2015166341A/ja
Publication of JP2015166341A publication Critical patent/JP2015166341A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】 縮毛矯正における毛髪へのダメージを軽減して自然な仕上がりを実現し、また、縮毛矯正に要する時間を短縮することができる縮毛矯正方法を提供する。
【解決手段】 還元剤およびアルカリ剤が配合された縮毛矯正用第1剤を毛髪に塗布する前に、アルカリ性電解水またはアルカリ性水溶液を含んでなる第1水を毛髪に塗布する第1水塗布工程と、酸化剤が配合された縮毛矯正用第2剤を毛髪に塗布した後に、酸性電解水または酸性水溶液を含んでなる第2水を毛髪に塗布する第2水塗布工程とを有する縮毛矯正方法。
【選択図】 図10

Description

本発明は、縮毛矯正方法に関し、特に、アルカリ性電解水またはアルカリ性水溶液を含んでなる第1水と、酸性電解水または酸性水溶液を含んでなる第2水とを用いる縮毛矯正方法に関する。
従来の縮毛矯正は、まず、還元剤およびアルカリ剤が配合された縮毛矯正用第1剤で毛髪のタンパク質のジスルフィド結合を切断して毛髪を柔軟化させ、ドライヤーや整髪用アイロンなどを用いて柔軟化した毛髪を直線状に伸ばした後、その伸ばした状態を固定すべく、酸化剤が配合された縮毛矯正用第2剤で、毛髪のタンパク質のジスルフィド結合を再形成させることにより行われる。そして、この過程で用いられる薬剤や熱の影響により、毛髪は相当に傷む(ダメージを受ける)ため、薬剤の改良やトリートメント剤の使用、あるいは整髪用アイロンの使用方法の工夫をすることにより、ダメージの軽減が図られている。
しかしながら、いまだに縮毛矯正における毛髪のダメージの軽減は十分ではなく、縮毛矯正を行った毛髪は、毛髪全体が潰れた印象となってボリューム感に乏しく、手触りが硬く、毛先がツンツンとして、不自然な仕上がりとなることが問題とされていた。特に整髪用アイロンによる縮毛矯正技術は熟練度を必要とし、熟練者でなければ時間もかかり、毛髪の受けるダメージも大きく出来映えも悪い。また、縮毛矯正を行うには平均約3時間もの長時間を要するため、美容室の経営効率を改善する観点や施術者および被施術者の負担を軽減する観点から、施術時間の短縮も課題となっていた。
この点、特許文献1には、毛髪のタンパク質のジスルフィド結合のコンフォメーション変化を生じさせる還元剤を含有するパーマネントウェーブ第1剤と酸化剤を含有するパーマネントウェーブ第2剤とからなる毛髪処理剤を用いる縮毛矯正方法であって、アルカリ還元水を含有する前処理剤を適用した後に、前記毛髪処理剤を適用することを特徴とする縮毛矯正方法により、毛髪の損傷を抑制することが開示されている。また、特許文献2には、還元剤およびアルカリ剤が配合された第1剤と酸化剤が配合された第2剤とで構成される縮毛矯正用剤を用いる縮毛矯正方法であって、前記第1剤を塗布したあとに毛髪を流水により洗浄し、その後溜めすすぎを行うことを特徴とする縮毛矯正方法により、処理後の毛髪における仕上がり時の感触を良好にすることが開示されている。
特開2013−249274号公報 特開2009−107936号公報
しかしながら、特許文献1に記載の縮毛矯正方法は、アルカリ還元水を含有する前処理剤を適用した後に特許文献1に記載の毛髪処理剤を適用する他は、常法に従って行うものであること(特許文献1;[0078])、および、縮毛矯正における毛髪へのダメージの軽減効果や仕上がり時の毛髪の質感に与える影響について何ら検討がされていないこと(特許文献1;実施例など)から、縮毛矯正における毛髪へのダメージの軽減効果ないし自然な仕上がりを実現する効果については、限定的であると考えられる。特許文献2に記載の縮毛矯正方法もまた、還元剤およびアルカリ剤が配合された第1剤を流水により洗浄し、その後溜めすすぎを行う他は、常法に従って行うものであることから、縮毛矯正における毛髪へのダメージの軽減効果ないし自然な仕上がりを実現する効果については、限定的であると考えられる。さらに、特許文献1および特許文献2に記載の縮毛矯正方法は、いずれも、縮毛矯正に要する時間の短縮という課題に対しては、何ら解決策を提供するものでない。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、縮毛矯正における毛髪へのダメージを軽減して自然な仕上がりを実現し、また、縮毛矯正に要する時間を短縮することができる縮毛矯正方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意研究の結果、還元剤およびアルカリ剤が配合された縮毛矯正用第1剤を毛髪に塗布する前に、アルカリ性電解水またはアルカリ性水溶液を含んでなる第1水を毛髪に塗布し、酸化剤が配合された縮毛矯正用第2剤を毛髪に塗布した後に、酸性電解水または酸性水溶液を含んでなる第2水を毛髪に塗布することにより、あるいは、アルカリ性電解水またはアルカリ性水溶液を含んでなる第1水を毛髪に塗布した後に、還元剤およびアルカリ剤が配合された縮毛矯正用第1剤を塗布し、その後、酸性電解水または酸性水溶液を含んでなる第2水を塗布することにより、毛髪へのダメージを軽減し、自然な仕上がりの縮毛矯正をすることができることを見出した。また、これらの縮毛矯正方法では、トリートメント剤の使用や整髪用アイロンによる長時間の矯正を必要としないため、より毛髪へのダメージを軽減するとともに、短時間で縮毛矯正をすることができることを見出した。
そこで、これらの知見に基づいて、下記の各発明を完成した。
(1)本発明に係る矯正方法の第1の態様は、還元剤およびアルカリ剤が配合された縮毛矯正用第1剤と酸化剤が配合された縮毛矯正用第2剤とを用いる縮毛矯正方法であって、前記縮毛矯正用第1剤を毛髪に塗布する前に、アルカリ性電解水またはアルカリ性水溶液を含んでなる第1水を毛髪に塗布する第1水塗布工程と、前記縮毛矯正用第2剤を毛髪に塗布した後に、酸性電解水または酸性水溶液を含んでなる第2水を毛髪に塗布する第2水塗布工程とを有する。
(2)本発明に係る縮毛矯正方法の第2の態様は、還元剤およびアルカリ剤が配合された縮毛矯正用第1剤を用いる縮毛矯正方法であって、アルカリ性電解水またはアルカリ性水溶液を含んでなる第1水を毛髪に塗布する第1水塗布工程と、前記第1水を塗布した毛髪に前記縮毛矯正用第1剤を塗布する第1剤塗布工程と、前記縮毛矯正用第1剤を塗布した毛髪を洗浄する洗浄工程と、前記洗浄した毛髪に酸性電解水または酸性水溶液を含んでなる第2水を塗布する第2水塗布工程と、前記第2水を塗布した毛髪を乾燥させる乾燥工程と、前記乾燥させた毛髪を加熱しながら毛髪の流れを整える加熱整髪工程とを有する。
(3)本発明に係る縮毛矯正方法の第2の態様においては、前記洗浄工程と前記第2水塗布工程との間に、酸化剤が配合された縮毛矯正用第2剤を毛髪に塗布する第2剤塗布工程、および前記縮毛矯正用第2剤を塗布した毛髪を洗浄する2次洗浄工程を有していてもよい。
(4)また、本発明に係る縮毛矯正方法の第2の態様においては、前記加熱整髪工程の後に、前記第2水を毛髪に塗布する2次第2水塗布工程および前記第2水を塗布した毛髪を乾燥させる2次乾燥工程を有していてもよい。
(5)本発明に係る縮毛矯正方法においては、前記第1水の水素イオン濃度指数が7.5≦pH<14であり、かつ、前記第2水の水素イオン濃度指数が2≦pH<7であることが好ましい。
(6)本発明に係る縮毛矯正方法においては、前記アルカリ性電解水が、電解槽がアノード室、中間室およびカソード室から構成される3室型の電解装置を用いた電気分解により、カソード室において生成した水であり、かつ、前記酸性電解水が、前記3室型の電解装置を用いた電気分解により、アノード室において生成した水であることが好ましい。
本発明に係る縮毛矯正方法によれば、薬剤や熱による毛髪へのダメージを軽減して、毛髪がふんわりと柔らかく、サラサラとしていて、自然な仕上がりの縮毛矯正をすることができる。また、トリートメント剤の塗布や長時間の整髪用アイロンによる矯正などを必要としないことから、従来の縮毛矯正方法と比較して、より毛髪へのダメージを軽減するとともに、短時間で縮毛を矯正することができる。
本発明に係る縮毛矯正方法の第1の態様を模式的に示す図である。 本発明に係る縮毛矯正方法の第2の態様を模式的に示す図である。 実施例1の本発明に係る縮毛矯正方法の工程を模式的に示す図である。各工程の下欄に、当該工程の目的ないし作用効果を併記する。 比較例1の従来の縮毛矯正方法の工程を模式的に示す図である。各工程の下欄に、当該工程の目的ないし作用効果を併記する。 実施例1の本発明に係る縮毛矯正方法における、縮毛矯正用第1剤を塗布した後の状態と、比較例1の従来の縮毛矯正方法における、縮毛矯正用第1剤を塗布した後の状態とをそれぞれ示す写真画像である。 実施例1の本発明に係る縮毛矯正方法における、縮毛矯正用第1剤を洗い流した後の状態と、比較例1の従来の縮毛矯正方法における、縮毛矯正用第1剤を洗い流した後の状態とをそれぞれ示す写真画像である。 実施例1の本発明に係る縮毛矯正方法を施した場合の仕上がりと、比較例1の従来の縮毛矯正方法を施した場合の仕上がりとをそれぞれ示す写真画像である。 頭部の右半分の毛髪について行った、実施例2の本発明に係る縮毛矯正方法の工程および所要時間を示す写真画像である。 頭部の左半分の毛髪について行った、実施例2の従来の縮毛矯正方法の工程および所要時間を示す写真画像である。 同一人物の毛髪における、本発明に係る縮毛矯正方法を施した場合の仕上がりと、従来の縮毛矯正方法を施した場合の仕上がりとを示す写真画像である。 従来の縮毛矯正方法を施した毛髪を、走査型電子顕微鏡により撮影した写真画像である。 本発明に係る縮毛矯正方法を施した毛髪を、走査型電子顕微鏡により撮影した写真画像である。 フーリエ変換赤外分光法(FT−IR)および全反射測定法(ATR)により、従来の縮毛矯正方法を施した毛髪(検体A)および本発明に係る縮毛矯正方法を施した毛髪(検体B)を測定して得られた赤外スペクトルを示す図である。 縮毛を有する人物の頭髪を6等分した様子を示す写真画像である。 縮毛矯正用第1剤を塗布する前に各種の水を噴霧した場合の、毛髪の柔軟化に要した時間の測定結果を示す写真画像である。 水道水(pH6.93)を噴霧した後に縮毛矯正用第1剤による柔軟化を施した毛髪を、走査型電子顕微鏡により撮影した写真画像である。 アルカリ性電解水(pH11.5)を噴霧した後に縮毛矯正用第1剤による柔軟化を施した毛髪を、走査型電子顕微鏡により撮影した写真画像である。 アルカリ性水溶液(pH11.5)を噴霧した後に縮毛矯正用第1剤による柔軟化を施した毛髪を、走査型電子顕微鏡により撮影した写真画像である。
以下、本発明に係る縮毛矯正方法について詳細に説明する。本発明において「縮毛」は、直毛以外の髪質を指し、「くせ毛」と交換可能に用いられる。すなわち、縮毛には、波状毛(毛髪がウェーブ状である髪質)、捻転毛(毛髪がねじれている髪質)、連球毛(連珠毛;毛髪の表面が凸凹している髪質)、狭義の縮毛(毛髪が縮れている髪質)が含まれる。本発明において、「縮毛矯正方法」は、これら種々の縮毛(くせ毛)を矯正する方法を意味する。
本発明に係る縮毛矯正方法の第1の態様は、還元剤およびアルカリ剤が配合された縮毛矯正用第1剤と酸化剤が配合された縮毛矯正用第2剤とを用いる縮毛矯正方法であって、
(1a)前記縮毛矯正用第1剤を毛髪に塗布する前に、アルカリ性電解水またはアルカリ性水溶液を含んでなる第1水を毛髪に塗布する第1水塗布工程、
(1b)前記縮毛矯正用第2剤を毛髪に塗布した後に、酸性電解水または酸性水溶液を含んでなる第2水を毛髪に塗布する第2水塗布工程、
以上(1a)および(1b)の工程を有する。本発明に係る縮毛矯正方法の第1の態様を、図1に模式的に示す。
本発明に係る「還元剤およびアルカリ剤が配合された縮毛矯正用第1剤」は、市販の縮毛矯正用のいわゆる「1剤」を用いることができ、毛髪のくせの強さやダメージに応じて、適宜選択することができる。縮毛矯正用第1剤に配合される還元剤としては、毛髪中のタンパク質であるケラチンを還元してジスルフィド結合を切断する能力のあるものであればよい。そのような還元剤として、具体的には、例えば、チオグリコール酸やその誘導体およびそれらの塩(アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩など)、システインやその誘導体およびそれらの塩(塩酸塩など)、システアミン、サルファイト(亜硫酸ナトリウム)、亜硫酸水素塩など、ラクトンチオール、メルカプト基を有する種々の還元剤などを挙げることができる。これらの還元剤は1種単独で配合されていてもよく、2種以上が配合されていてもよい。
また、縮毛矯正用第1剤に配合されるアルカリ剤としては、水素イオン濃度指数を高くする方向に調整する能力を有するものであればよい。そのようなアルカリ剤として、具体的には、例えば、アンモニア、アミン類、中性塩タイプのアルカリ剤、炭酸ナトリウム、塩基性アミノ酸などを挙げることができる。より具体的には、アミン類としては、モノエタノールアミンやトリエタノールアミン、イソプロパノールアミンなどを、中性塩タイプのアルカリ剤としては、炭酸水素アンモニウム(重炭酸アンモニウム)、炭酸水素ナトリウム、リン酸水素アンモニウムなどを、塩基性アミノ酸としては、リジン、アルギニンなどを挙げることができる。これらのアルカリ剤は1種単独で配合されていてもよく、2種以上が配合されていてもよい。
本発明に係る縮毛矯正用第1剤には、上述の還元剤およびアルカリ剤の他、反応安定剤(ジチオジグリコー酸や、その塩)や、溶剤としての水分、クリーム状に保つためのクリーム基剤、ジメチコンなどのコンディショニング成分、香料、キレート剤、界面活性剤、抗炎症剤などの各種成分が配合されていてもよい。
次に、本発明に係る「酸化剤が配合された縮毛矯正用第2剤」は、市販の縮毛矯正用のいわゆる「2剤」を用いることができる。縮毛矯正用第2剤に配合される酸化剤としては、例えば、過酸化水素、臭素酸ナトリウム(ブロム酸)などを挙げることができる。本発明に係る縮毛矯正用第2剤には、酸化剤の他、溶剤としての水分、クリーム状に保つためのクリーム基剤、ジメチコンやポリオクタニウム−10などのコンディショニング成分、香料、キレート剤、界面活性剤、抗炎症剤、pH調整剤などの各種成分が配合されていてもよい。
上記(1a)の第1水塗布工程は、縮毛矯正用第1剤を毛髪に塗布する前に、アルカリ性電解水またはアルカリ性水溶液を含んでなる第1水を毛髪へ塗布する工程である。本発明に係る「アルカリ性電解水またはアルカリ性水溶液を含んでなる第1水(以下、単に「第1水」という場合がある。)」は、毛髪のキューティクルを開き、メデュラを膨潤させて、縮毛矯正用第1剤による毛髪へのダメージから毛髪を保護するとともに、縮毛矯正第1剤の浸透を促進して毛髪の柔軟化に要する時間を短縮する効果を有すると本発明者らは考えている。第1水を毛髪へ塗布する方法としては、例えば、第1水をスプレーボトルに充填して毛髪に噴霧する方法や、第1水に刷毛を浸漬し、この刷毛を用いて毛髪に第1水を塗る方法や、第1水を溜めた容器に毛髪を浸漬する方法などを挙げることができる。第1水を毛髪へ塗布した後は、第1水を毛髪へ浸透させるため、3分程度放置することが好ましい。
次に、上記(1b)の第2水塗布工程は、縮毛矯正用第2剤を毛髪に塗布した後に、酸性電解水または酸性水溶液を含んでなる第2水を毛髪に塗布する工程である。本発明に係る「酸性電解水または酸性水溶液を含んでなる第2水(以下、単に「第2水」という場合がある。)」は、酸化力を有することから、縮毛矯正用第1剤によってアルカリ性に傾いた毛髪を中性に戻す縮毛矯正用第2剤の作用を補強する効果、および、毛髪のキューティクルを閉じて毛髪を引き締めるとともに保水力を高めて、ドライヤーやアイロンの熱によるダメージから毛髪を保護する効果を有すると本発明者らは考えている。第2水を毛髪へ塗布する方法は、上述の(1a)の第1水塗布工程において第1水を毛髪へ噴霧する方法と同様の方法を挙げることができる。第2水を毛髪へ塗布した後は、第2水を毛髪へ浸透させるため、1分程度放置することが好ましい。
ここで、本発明に係る第1水の「アルカリ性電解水」および第2水の「酸性電解水」について詳細に説明する。本発明において、電解水とは、水あるいは食塩などの電解質を添加した水を電気分解して得られる水をいい、アルカリ性電解水とは、電解水のうち、アルカリ性を示すものを、酸性電解水とは、電解水のうち、酸性を示すものをいう。
なお、本発明において、アルカリ性とは、水または水溶液の水素イオン濃度指数がpH7より大きいこと、すなわち7<pH≦14であることをいう。また、酸性とは、水または水溶液の水素イオン濃度指数がpH7より小さいこと、すなわち0≦pH<7であることをいう。
アルカリ性電解水および酸性電解水は、それぞれ、市販のアルカリ性の電解水および市販の酸性の電解水を用いることができるほか、常法に従って、水あるいは食塩などの電解質を添加した水を電気分解して得ることができる。
例えば、電解槽がアノード室およびカソード室から構成される2室型の電解装置を用いて、電解質として食塩を添加した水を電気分解することにより、カソード室からアルカリ性電解水を、アノード室から酸性電解水を、それぞれ得ることができる。また、電解槽がアノード室、中間室およびカソード室から構成される3室型の電解装置を用いて、電解質として食塩を添加した水を電気分解することにより、カソード室からアルカリ性電解水を、アノード室から酸性電解水を、それぞれ得ることができる。また、電解槽が分かれていない1室型の電解装置を用いた場合は、電解質を適宜選択することや、pH調整剤を添加して電気分解を行うことにより、アルカリ性電解水または酸性電解水を得ることができる。すなわち、1室型の電解装置では、電解質として食塩を添加した水を電気分解することにより弱アルカリ性(pH8〜9)のアルカリ性電解水を得ることができ、電解質として塩酸を添加した水や電解質として食塩を添加するとともにpH調整剤を添加した水を電気分解することにより、弱酸性(pH5〜6.5)の酸性電解水を得ることができる。
本発明において、3室型の電解装置を用いた電気分解により得られたアルカリ性電解水は、電解質に由来する陰イオンやイオン化していない電解質などの不純物を含まない点で、好ましい。同様に、3室型の電解装置を用いた電気分解により得られた酸性電解水は、電解質に由来する陽イオンやイオン化していない電解質などの不純物を含まない点で、好ましい。なお、後述する実施例1においては、第1水として、市販の、3室型の電解装置を用いた電気分解により得られたアルカリ性電解水(「REVOWATER 01」レドックステクノロジー社;pH11.5)を、第2水として、市販の、3室型の電解装置を用いた電気分解により得られた酸性電解水(「REVOWATER 02」レドックステクノロジー社;pH6.0)をそれぞれ用いている。
次に、本発明に係る第1水の「アルカリ性水溶液」とは、アルカリ性を示す水溶液をいう。アルカリ性水溶液は、水に何らかの電解質を添加して、アルカリ性を示すように水素イオン濃度を調整することにより得ることができる。具体的には、例えば、水に水酸化ナトリウムを添加することにより、アルカリ性水溶液を得ることができる。
次に、本発明に係る第2水の「酸性水溶液」とは、酸性を示す水溶液をいう。酸性水溶液は、水に何らかの電解質を添加して、酸性を示すように水素イオン濃度を調整することにより得ることができる。具体的には、例えば、水に塩酸を添加することにより、酸性水溶液を得ることができる。
本発明において、アルカリ性電解水またはアルカリ性水溶液を含んでなる第1水の水素イオン濃度指数は、毛髪のキューティクルを開き、メデュラを膨潤させて、縮毛矯正用第1剤による毛髪へのダメージから毛髪を保護するとともに、縮毛矯正第1剤の浸透を促進して毛髪の柔軟化に要する時間を短縮するという効果の点で、7.5≦pH<14が好ましく、9≦pH≦13.8がより好ましく、10.0≦pH≦13がさらに好ましく、11.5≦pH≦12.5がよりさらに好ましい。
また、酸性電解水または酸性水溶液を含んでなる第2水の水素イオン濃度指数は、縮毛矯正用第1剤によってアルカリ性に傾いた毛髪を中性に戻す縮毛矯正用第2剤の作用を補強する効果や、毛髪のキューティクルを閉じて毛髪を引き締めるとともに保水力を高めて、ドライヤーやアイロンの熱によるダメージから毛髪を保護する効果の点で、2≦pH<7が好ましく、3≦pH<7がより好ましく、4≦pH≦6.5がさらに好ましく、5≦pH≦6.5がよりさらに好ましい。
本発明に係る第1水や第2水の水素イオン濃度は、例えば、原料の水に添加する電解質の種類や濃度によって調整することができる他、種々の水素イオン濃度のアルカリ性電解水、アルカリ性溶液、酸性電解水または酸性水溶液を混合することにより調整することもできる。なお、水素イオン濃度指数は、市販のpHメーターの測定用探針を第1水あるいは第2水に入れて、簡便に測定することができる。
次に、本発明に係る縮毛矯正方法の第2の態様は、還元剤およびアルカリ剤が配合された縮毛矯正用第1剤を用いる縮毛矯正方法であって、
(2a)アルカリ性電解水またはアルカリ性水溶液を含んでなる第1水を毛髪に塗布する第1水塗布工程、
(2b)前記第1水を塗布した毛髪に前記縮毛矯正用第1剤を塗布する第1剤塗布工程、
(2c)前記縮毛矯正用第1剤を塗布した毛髪を洗浄する洗浄工程、
(2d)前記洗浄した毛髪に酸性電解水または酸性水溶液を含んでなる第2水を塗布する第2水塗布工程、
(2e)前記第2水を塗布した毛髪を乾燥させる乾燥工程、
(2f)前記乾燥させた毛髪を加熱しながら毛髪の流れを整える加熱整髪工程、
以上(2a)〜(2f)の工程を有する。本発明に係る縮毛矯正方法の第2の態様を、図2に模式的に示す。なお、本発明に係る縮毛矯正方法の第2の態様において、上述した本発明に係る縮毛矯正方法の第1の態様と同一または相当する発明特定事項については、再度の説明を省略する。
(2b)の第1剤塗布工程において、第1水を塗布した毛髪への縮毛矯正用第1剤の塗布は、常法に従って行うことができる。例えば、クリーム状の縮毛矯正用第1剤を用いる場合は、コームを用いて一定量の毛束を取り、当該毛束の表面および裏面に薬剤塗布用の刷毛を用いて縮毛矯正用第1剤を塗布することを繰り返すことにより、毛髪全体に縮毛矯正用第1剤を塗布することができる。
(2c)の洗浄工程は、毛髪に付着した縮毛矯正用第1剤を洗い落とす工程である。縮毛矯正用第1剤を塗布した毛髪の洗浄は、常法に従って、湯または水を用いて行うことができる。
本発明に係る縮毛矯正方法の第2の態様においては、(2c)の洗浄工程と(2d)の第2水塗布工程との間に、
(2g)酸化剤が配合された縮毛矯正用第2剤を毛髪に塗布する第2剤塗布工程、および
(2h)前記縮毛矯正用第2剤を塗布した毛髪を洗浄する2次洗浄工程
を有していてもよい。
(2g)の第2剤塗布工程において、毛髪への縮毛矯正用第2剤の塗布は、常法に従って行うことができる。例えば、乳液状や液状の縮毛矯正用第2剤を用いる場合は、被施術者がシャンプー台に寝たままの状態で、毛髪にかけるようにして塗布してもよく、スプレーボトルに充填して、毛髪に噴霧してもよい。また、クリーム状の縮毛矯正用第2剤を用いる場合は、まず縮毛矯正用第2剤をコームに取り、当該コームを毛髪に通しながら毛髪全体にむら無く塗布することもできる。
(2h)の2次洗浄工程は、毛髪に付着した縮毛矯正用第2剤を洗い落とす工程である。縮毛矯正用第2剤を塗布した毛髪の洗浄は、常法に従って、湯または水を用いて行うことができる。洗浄に際し、シャンプー剤は用いてもよく、用いなくてもよい。
(2e)の乾燥工程は、第2水を塗布した毛髪に対して、いわゆるブローを行う工程であり、ブローは、常法に従って行うことができる。ここで、本発明の技術分野において「ブロー」とは、一般に、濡れた毛髪に熱や風を当てて乾燥させながら、手櫛や指、あるいはブラシやコームを用いて毛髪を任意の形に形作ることをいい、本第2の態様におけるブローは熱や風を当てて乾燥させながら毛髪を直線状に形作ることをいう。本工程において「乾燥させる」という場合は、濡れた毛髪の水分を一定程度以上除去することを意味し、完全に乾燥させることのみならず、湿り気が残る程度まで乾燥させることも包含する。
(2f)の加熱整髪工程は、ブローを行って乾燥させた毛髪を加熱しながら、毛髪全体の流れを整える工程である。本工程において、乾燥させた毛髪を加熱しながら毛髪の流れを整える方法としては、例えば、加熱した整髪用アイロンに一定量の毛束を軽く挟み、毛先の方向に流すように動かす作業を毛髪全体にわたって行う方法を挙げることができる。本工程は、整髪用アイロンに毛髪を強く挟むこと、毛髪を挟んだ状態で整髪用アイロンを静止させること、毛髪に張り(テンション)を与えながら加熱すること、および、同一箇所に繰り返し加熱すること、をそれぞれ必要としない点などで、従来の縮毛矯正方法における整髪用アイロンによる矯正の工程とはまったく異なる工程である。
本発明に係る縮毛矯正方法の第2の態様においては、(2f)の加熱整髪工程の後に、
(2i)前記第2水を毛髪に塗布する2次第2水塗布工程、および
(2j)前記第2水を塗布した毛髪を乾燥させる2次乾燥工程
を有していてもよい。
(2i)の2次第2水塗布工程において、第2水を毛髪へ塗布する方法は、上述の(1a)の第1水塗布工程において第1水を毛髪へ噴霧する方法と同様の方法を挙げることができる。また、(2j)の2次乾燥工程は、第2水を塗布した毛髪に対して、いわゆるブローを行う工程である。
本発明に係る縮毛矯正方法は、本発明に係る縮毛矯正方法の特徴を損なわない限り他の工程を有していてもよく、そのような工程としては、例えば、毛髪の洗浄工程、毛髪のカットの工程、毛髪の痛み具合のチェック工程、薬剤の浸透工程(放置の工程)、毛髪の柔軟化状況のチェック工程、トリートメント剤の塗布の工程、整髪用アイロンによる矯正の工程、毛髪のカラーリングの工程などを挙げることができる。
以下、本発明に係る縮毛矯正方法について、実施例に基づいて説明する。なお、本発明の技術的範囲は、当該実施例によって示される特徴に限定されない。
<実施例1>本発明に係る縮毛矯正方法による縮毛矯正
本発明に係る縮毛矯正方法の実施例1の各工程を図3に示す。まず、縮毛を有する人物を被験者として選出し、シャンプー剤(「シャンピュア」アヴェダ社)を用いて被験者の毛髪を軽く洗浄した後、タオルを用いて毛髪の水分を軽く除去した。続いて、スプレーボトルに充填された第1水(「REVOWATER 01」レドックステクノロジー社;pH11.5)を毛髪全体にむらなく噴霧し、そのまま3分間放置した(第1水塗布工程)。
次に、コームを用いて2〜4cm幅でスライスして毛束をとり、毛束の表面および裏面に、薬剤塗布用の刷毛で縮毛矯正用第1剤(「UEVO」日華化学社)を塗布した(縮毛矯正用第1剤塗布工程)。この塗布作業を繰り返して、毛髪全体に縮毛矯正用第1剤を塗布した後から毛髪の柔軟化が完了するまで10分程度放置した。柔軟化の状況のチェックは下記(i)〜(iii)の方法により行った。
(i)コームの柄に数本の毛髪を軽く巻き付けて手を離し、巻き付けた毛髪が元に戻るスピードを確認する。戻るスピードが遅ければ、柔軟化が完了している。
(ii)指で数本の毛髪を取り、軽く引っ張りながら、毛髪の根本、中間および毛先の弾力の大きさを確認する。弾力が十分に小さければ、柔軟化が完了している。
(iii)指に数本の毛髪を巻き付けて手を離し、巻き付けた毛髪が元に戻るスピードおよび毛髪の芯の有無を確認する。戻るスピードが遅く、毛髪の芯が無いことが感じられれば、柔軟化が完了している。
毛髪の柔軟化が完了した後、約35℃のお湯を用いて毛髪に付着した縮毛矯正用第1剤を洗い流した(洗浄工程)。タオルを用いて毛髪の水分を軽く除去した後、過酸化水素水の縮毛矯正用第2剤(「FIGE」日華化学社)を塗布し、1分間放置した(縮毛矯正用第2剤塗布工程)。
その後、毛髪に付着した縮毛矯正用第2剤を洗い流し、タオルを用いて毛髪の水分を軽く除去した。次に、スプレーボトルに充填された第2水(「REVOWATER 02」レドックステクノロジー社;pH6.0)を毛髪全体にむらなく噴霧し、1分間放置した(第2水塗布工程)。
その後、ブローを行い、やや湿り気が残る程度(90%程度)まで毛髪を乾燥させた(乾燥工程)。続いて、毛髪を束に分けて、その毛束を約180℃に加熱した整髪用アイロン(「YUKOIRON regular」PHITEN社)に軽く挟み、毛髪に通常のプレスや張り(テンション)を与えることなく、毛先の方向に整髪用アイロンを動かして毛髪全体の流れを整えた(加熱整髪工程)。この加熱整髪では、従来の加熱矯正を行う必要がないので、毛髪へのダメージが抑えられ、その作業時間もブローから加熱整髪まで約20分という短時間で終えられる。その後、再度、スプレーボトルに充填された第2水を毛髪全体にむらなく噴霧した後にブローを行って仕上げた。
以上の本実施例1の縮毛矯正方法の合計所要時間は、1時間5分であった。このように整髪用アイロンによる縮毛矯正を行わずに毛髪の流れを整えるだけで縮毛矯正ができ、作業開始から終了までわずか1時間程度で完了する。また、毛髪へのダメージが小さく、しかも第1水および第2水による毛髪の保護効果により、トリートメント剤を塗布する必要もない。
<比較例1>従来の縮毛矯正方法による縮毛矯正
次に比較のため従来の縮毛矯正方法による各工程を図4に示す。まず、実施例1と同様に、縮毛を有する人物を被験者として選出し、シャンプー剤(「シャンピュア」アヴェダ社)を用いて被験者の毛髪を軽く洗浄した。続いて、毛髪の中間から毛先にかけて痛み具合を確認し、痛みが見られる箇所および毛先を中心にトリートメント剤(「シャンピュア コンディショナー」アヴェダ社)を塗布した(トリートメント剤塗布工程)。トリートメント剤はコームを用いて毛先全体にむら無く行き渡るようにし、また、手で揉み込むようにしてしっかりと塗布した。
次に、コームを用いて2〜4cm幅でスライスして毛束をとり、毛束の表面および裏面に、薬剤塗布用の刷毛で縮毛矯正用第1剤(「UEVO」日華化学社)を塗布した(縮毛矯正用第1剤塗布工程)。この塗布作業を繰り返して、毛髪全体に縮毛矯正用第1剤を塗布した後、髪の柔軟化が完了するまで、10分程度放置した。柔軟化の状況のチェックは実施例1の(i)〜(iii)の方法により行った。
毛髪の柔軟化が完了した後、約35℃のお湯を用いて毛髪に付着した縮毛矯正用第1剤を洗い流した。次に、ブローを行い、完全に(100%程度)毛髪を乾燥させた。続いて、ブローで直線状にならなかった部分を中心に、整髪用アイロンを用いた矯正作業を繰り返し行った(加熱矯正工程)。すなわち、毛髪を束に分けて、その毛束に張り(テンション)を与えながら、180℃に加熱した整髪用アイロン(「YUKOIRON regular」PHITEN社)に強く挟み、整髪用アイロンを静止させ、あるいは毛先の方向に動かして、毛髪が直線状になるよう繰り返し矯正した。この加熱矯正では、毛髪が焼け切れたり、毛髪のタンパク質が変性するため、毛髪に大きなダメージを与えてしまう。また、当該加熱矯正作業は熟練者により行われたが、約50分もの時間を要し、ブロー工程を含めると1時間にも及んだ。
続いて、ブロム酸(臭素酸ナトリウム)の縮毛矯正用第2剤(「UEVO」日華化学社)を塗布し、3〜4分間放置した(縮毛矯正用第2剤塗布工程)。その後、毛髪に付着した縮毛矯正用第2剤を洗い流し、タオルを用いて毛髪の水分を軽く除去した。その後、ブローを行い、完全に(100%程度)毛髪を乾燥させた。最後に、トリートメント剤(「シャンピュア コンディショナー」アヴェダ社)を毛髪に塗布して仕上げた。本比較例1の縮毛矯正方法の合計所要時間は、2時間24分であった。
実施例1と比較例1との比較を行った。その結果を図5乃至図7に示す。図5は縮毛矯正用第1剤を塗布した後の比較写真画像、図6は縮毛矯正用第1剤を洗い流した後の比較写真画像、図7は縮毛矯正を仕上げた後の比較写真画像である。
図5乃至図7に示すように、実施例1および比較例1のいずれも縮毛が直線状に矯正されているところ、実施例1では、毛髪がふんわりと柔らかく、サラサラとしていて、自然な仕上がりであった。これに対して、比較例1では、毛髪全体が潰れた印象(ペッタンコ)でボリューム感に乏しく、毛先がツンツンとして、手触りが硬く、不自然な仕上がりであった。
以上の結果から、本発明に係る縮毛矯正方法によれば、従来の縮毛矯正方法と比較して、毛髪がふんわりと柔らかく、サラサラとしていて、自然な仕上がりの縮毛矯正をすることができることが明らかになった。
また、本発明に係る縮毛矯正方法によれば、トリートメント剤の塗布作業や長時間かつ熟練を要する整髪用アイロンによる矯正作業が不要であることから、従来の縮毛矯正方法と比較して、熟練者でなくても短時間で縮毛が矯正できることが明らかになった。
さらに、本発明に係る縮毛矯正方法によれば、トリートメント剤を一切用いずとも、縮毛矯正の過程で用いる薬剤や熱による毛髪へのダメージを軽減して、縮毛矯正をすることができることが明らかになった。
<実施例2>同一人物の毛髪における比較
(1)所要時間と仕上がりの比較
縮毛を有する一人の被験者の毛髪において、本発明に係る縮毛矯正方法と従来の縮毛矯正方法とを施術し、所要時間および仕上がりを比較した。
具体的には、被験者を後方から見て、頭部の右半分の毛髪は実施例1に記載の方法により縮毛矯正を行った。ただし、加熱整髪工程後の第2水の塗布およびブローは行わなかった。毛髪の右半分について行った縮毛矯正方法(本発明に係る縮毛矯正方法)の工程および所要時間を図8に示す。図8に示すように、施術は午後7時3分に開始した。まず、シャンプー剤を用いて被験者の毛髪を洗浄した後、毛髪を半分に分けた。右半分に第1水を噴霧した後(第1水塗布工程)、縮毛矯正用第1剤を塗布し(縮毛矯正用第1剤塗布工程)、毛髪の柔軟化が完了するまで放置した。毛髪の柔軟化は5分で完了した。その後、縮毛矯正用第1剤を洗い流し(洗浄工程)、縮毛矯正用第2剤を塗布した(縮毛矯正用第2剤塗布工程)。縮毛矯正用第2剤を洗い流した後、第2水を噴霧した(第2水塗布工程)。続いて、ブローを行って毛髪を乾燥させた(乾燥工程)後、整髪用アイロンを用いて毛髪全体の流れを整えて、仕上げた(加熱整髪工程)。施術は午後7時52分に終了した。よって所要時間は約49分であった。
また、同一被験者における頭部の左半分の毛髪は比較例1に記載の方法により縮毛矯正を行った。ただし、縮毛矯正用第1剤を塗布する前および仕上げのトリートメント剤塗布工程は、いずれも省略した。また、縮毛矯正用第2剤を洗浄してブローした後にも加熱矯正工程を行った。毛髪の左半分について行った縮毛矯正方法(従来の縮毛矯正方法)の工程および所要時間を図9に示す。図9に示すように、施術は午後8時16分に開始した。まず、シャンプー剤を用いて被験者の毛髪を洗浄した後、毛髪を半分に分けた。左半分に縮毛矯正用第1剤を塗布した後、毛髪の柔軟化が完了するまで放置した。柔軟化は15分で完了した。その後、縮毛矯正用第1剤を洗い流し、ブローを行った。続いて、整髪用アイロンを用いて矯正作業を行った(加熱矯正工程)。次に、縮毛矯正用第2剤を塗布した(縮毛矯正用第2剤塗布工程)後、縮毛矯正用第2剤を洗い流した。ブローを行って毛髪を乾燥させた後、再度、整髪用アイロンを用いて矯正作業を行って仕上げた。施術は午後10時33分に終了した。よって所要時間は2時間17分(137分)であった。
仕上がりの写真を図10に示す。図10に示すように、頭部の右半分および左半分のいずれも縮毛が直線状に矯正されているところ、右半分(本発明に係る縮毛矯正方法)では、毛髪全体がふんわりとしてボリューム感があり、自然な仕上がりであった。これに対して、左半分(従来の縮毛矯正方法)では、毛髪全体がボリューム感がなく潰れた印象であり、毛先がツンツンとして、不自然な仕上がりであった。また、図8および図9に示すように、右半分の施術(本発明に係る縮毛矯正方法による縮毛矯正)の所要時間は49分であったのに対して、左半分の施術(従来の縮毛矯正方法による縮毛矯正)の所要時間は2時間17分(137分)であった。このように右半分の施術(本発明に係る縮毛矯正方法)の所要時間が、左半分の施術(従来の縮毛矯正方法)と比較して約三分の一まで短縮された主な理由としては、縮毛矯正用第1剤による毛髪の柔軟化に要する時間が短縮できることや長時間の整髪用アイロンによる矯正作業が不要であることが挙げられる。
以上の結果から、本発明に係る縮毛矯正方法によれば、従来の縮毛矯正方法と比較して、ボリューム感のある自然な仕上がりの縮毛矯正をすることができることが明らかになった。また、本発明に係る縮毛矯正方法によれば、従来の縮毛矯正方法と比較して、短時間で縮毛が矯正できることが明らかになった。
(2)走査型電子顕微鏡による評価
本実施例2(1)の被験者の縮毛矯正後の毛髪を、走査型電子顕微鏡(SEM;Scanning Electron Microscope)により観察した。具体的には、毛髪の左半分および右半分から、それぞれ10本ずつの毛髪を採取し、検体A(頭部の左半分から採取;従来の縮毛矯正方法)およびB(頭部の右半分から採取;本発明に係る縮毛矯正方法)とした。検体AおよびBの各10本について、毛髪先端より約3cmを除去したのち1〜2cm程度の長さを切り出し、アルミ製SEM観察試料台(直径26mm、カーボンテープに固定)へ並べた。オートファインコーター(JEC−3000FC;日本電子社)を用いて、これらに、スパッタコーティングで膜厚2nmの白金コートを施した。電界放出形走査型電子顕微鏡(JSM−8600F;日本電子社)を用いて、加速電圧5.0kV、照射電流1×10−10Aの条件で、観察倍率500倍のSEM像を撮影した。検体AおよびBの各10本について撮影した各10枚のSEM像のうち、表面の毛羽立ちが最も大きい1枚と表面が最も平滑な1枚を除いた各8枚のSEM像を図11(検体A)および図12(検体B)に示す。
図11に示すように、検体Aでは、8本の毛髪のいずれにおいても表面の毛羽立ちが大きかった。これに対して、図12に示すように、検体Bでは、8本の毛髪のいずれにおいても表面の毛羽立ちがほとんどなく、平滑であった。すなわち、検体Aでは毛髪のキューティクルが開き、または、はがれ落ちた状態であり、毛髪が受けているダメージが大きいのに対して、検体Bでは毛髪のキューティクルが閉じた状態であり、毛髪が受けているダメージが小さいことが示された。この結果から、本発明に係る縮毛矯正方法によれば、従来の縮毛矯正方法と比較して、毛髪へのダメージを軽減して、縮毛矯正をすることができることが明らかになった。
(3)フーリエ変換赤外分光法(FT−IR:Fourier Transform Infrared Spectroscopy)および全反射測定法(ATR;Attenuated Total Reflection)による評価
本実施例2(2)の検体AおよびBについて、毛髪先端より約3cmを除去したのち1〜2cm程度の長さを切り出し、フーリエ変換赤外分光分析装置(Sperctrum100;PerkinElmer社)およびATRアクセサリー(Universal ATR sampling accessory;PerkinElmer社)を用いて測定を行った。測定条件は波数範囲4000〜380cm−1、波数分解能4cm−1、積算回数16回とし、得られた赤外スペクトルは、ATR補正、ベースライン補正、amideIで規格化を行った。その結果を図13に示す。
図13に示すように、検体AおよびBの赤外スペクトルを比較すると、タンパク質の主鎖およびアルキル側鎖を示すピーク(amideI、amideII、amideIII、CHおよびNH)では検体間の差が小さい一方で、ジスルフィド結合(S−S結合)が変化したことを示すピーク(SO asym、S−S=O、SO sym)では、検体Aの方が検体Bよりも吸光度が大きかった。すなわち、検体A(頭部の左半分から採取;従来の縮毛矯正方法)では、ジスルフィド結合が切断されている箇所が多く、毛髪が受けているダメージが大きいのに対して、検体B(頭部の右半分から採取;本発明に係る縮毛矯正方法)ではジスルフィド結合が切断されている箇所が少なく、毛髪が受けているダメージが小さいことが示された。この結果から、本発明に係る縮毛矯正方法によれば、従来の縮毛矯正方法と比較して、毛髪へのダメージを軽減して、縮毛矯正をすることができることが明らかになった。
<実施例3>第1水の検討
(1)毛髪の柔軟化に要する時間の検討
図14に示すように、縮毛を有する人物の頭髪を6等分し、各毛束に以下の(ア)〜(カ)の水を噴霧して、3分間放置した。続いて、縮毛矯正用第1剤を塗布し、毛髪の柔軟化が完了するまで放置して、各毛束ごとに柔軟化に要した時間を測定した。柔軟化の状況のチェックは、実施例1の(i)〜(iii)の方法により行った。その後、縮毛矯正用第1剤を洗浄して、各毛束ごとに10本程度の毛髪を採取した。なお、(イ)〜(オ)のアルカリ性還元水は、3室型の電解装置を用いた電気分解により作成した。また、(カ)のアルカリ性水溶液は、純水にNaOHを溶解して作成した。毛髪の柔軟化に要した時間の測定結果を図15に示す。
(ア)水道水(pH6.93)
(イ)アルカリ性電解水(pH7.5)
(ウ)アルカリ性電解水(pH9.0)
(エ)アルカリ性電解水(pH10.0)
(オ)アルカリ性電解水(pH11.5)
(カ)アルカリ性水溶液(pH11.5)
図15に示すように、毛髪の柔軟化に要した時間は、水道水(pH6.93)を噴霧した場合は15分であったのに対して、アルカリ性電解水(pH7.5)を噴霧した場合は10分、アルカリ性電解水(pH9.0)を噴霧した場合は9分、アルカリ性電解水(pH10.0)を噴霧した場合は10分、アルカリ性電解水(pH11.5)を噴霧した場合は7分、アルカリ性水溶液(pH11.5)を噴霧した場合は11分であった。すなわち、いずれの水素イオン濃度のアルカリ性電解水およびアルカリ性水溶液を噴霧した場合も、水道水を噴霧した場合と比較して、柔軟化に要する時間が短かった。また、アルカリ性電解水の水素イオン濃度指数は、大きいほど、柔軟化に要する時間が短い傾向であった。また、同じ水素イオン濃度指数であれば、アルカリ性電解水の方が、アルカリ性水溶液と比較して、柔軟化に要する時間が短かった。
これらの結果から、アルカリ性電解水およびアルカリ性水溶液は、水素イオン濃度指数の大小にかかわらず、アルカリ性(7<pH≦14)であれば、縮毛矯正用第1剤による毛髪の柔軟化に要する時間を短縮することができることが明らかになった。また、アルカリ性電解水の水素イオン濃度指数は、柔軟化に要する時間を短縮する効果の点で、高い方が好ましいことが明らかになった。また、アルカリ性水溶液とアルカリ性電解水とを比較すると、柔軟化に要する時間を短縮する効果の点で、アルカリ性電解水の方が好ましいことが明らかになった。
(2)走査型電子顕微鏡による評価
本実施例3(1)で採取した毛髪のうち、(ア)水道水(pH6.93)、(オ)アルカリ性電解水(pH11.5)および(カ)アルカリ性水溶液(pH11.5)を噴霧したものについて、実施例2(2)に記載の方法によりSEM像を撮影した。その結果を図16〜18に示す。
図16に示すように、水道水(pH6.93)を噴霧した場合は、毛髪の表面のキューティクルがわずかに開いている程度であった。これに対して、図17に示すように、アルカリ性電解水(pH11.5)を噴霧した場合は、毛髪のキューティクルが大きく開いていた。また、図18に示すように、アルカリ性水溶液(pH11.5)を噴霧した場合は、毛髪のキューティクルの開きは小さく、毛髪の長軸方向に、筋状のシワが観察された。
すなわち、アルカリ性電解水(pH11.5)を噴霧した場合は、水道水(pH6.93)およびアルカリ性水溶液(pH11.5)を噴霧した場合よりも、毛髪のキューティクルが開き、メデュラが膨潤していることが示された。このことにより、縮毛矯正用第1剤の浸透が促進されて、本実施例3(1)で示したように、毛髪の柔軟化に要する時間の短縮につながっていると本発明者らは考えている。一方、アルカリ性水溶液を噴霧した場合は、筋状のシワが観察されたことから、毛髪がややダメージを受けていることが示唆された。これらの結果から、毛髪のキューティクルを開き、メデュラを膨潤させる効果の点および毛髪のダメージを軽減する効果の点で、アルカリ性電解水が好ましいことが明らかになった。

Claims (6)

  1. 還元剤およびアルカリ剤が配合された縮毛矯正用第1剤と酸化剤が配合された縮毛矯正用第2剤とを用いる縮毛矯正方法であって、
    前記縮毛矯正用第1剤を毛髪に塗布する前に、アルカリ性電解水またはアルカリ性水溶液を含んでなる第1水を毛髪に塗布する第1水塗布工程と、前記縮毛矯正用第2剤を毛髪に塗布した後に、酸性電解水または酸性水溶液を含んでなる第2水を毛髪に塗布する第2水塗布工程とを有する前記縮毛矯正方法。
  2. 還元剤およびアルカリ剤が配合された縮毛矯正用第1剤を用いる縮毛矯正方法であって、
    アルカリ性電解水またはアルカリ性水溶液を含んでなる第1水を毛髪に塗布する第1水塗布工程と、
    前記第1水を塗布した毛髪に前記縮毛矯正用第1剤を塗布する第1剤塗布工程と、
    前記縮毛矯正用第1剤を塗布した毛髪を洗浄する洗浄工程と、
    前記洗浄した毛髪に酸性電解水または酸性水溶液を含んでなる第2水を塗布する第2水塗布工程と、
    前記第2水を塗布した毛髪を乾燥させる乾燥工程と、
    前記乾燥させた毛髪を加熱しながら毛髪の流れを整える加熱整髪工程と、
    を有する前記縮毛矯正方法。
  3. 前記洗浄工程と前記第2水塗布工程との間に、
    酸化剤が配合された縮毛矯正用第2剤を毛髪に塗布する第2剤塗布工程、および前記縮毛矯正用第2剤を塗布した毛髪を洗浄する2次洗浄工程を有する、請求項2に記載の縮毛矯正方法。
  4. 前記加熱整髪工程の後に、
    前記第2水を毛髪に塗布する2次第2水塗布工程および前記第2水を塗布した毛髪を乾燥させる2次乾燥工程を有する、請求項2または請求項3に記載の縮毛矯正方法。
  5. 前記第1水の水素イオン濃度指数が7.5≦pH<14であり、かつ、前記第2水の水素イオン濃度指数が2≦pH<7である、請求項1から請求項4のいずれかに記載の縮毛矯正方法。
  6. 前記アルカリ性電解水が、電解槽がアノード室、中間室およびカソード室から構成される3室型の電解装置を用いた電気分解により、カソード室において生成した水であり、かつ、前記酸性電解水が、前記3室型の電解装置を用いた電気分解により、アノード室において生成した水である、請求項1から請求項5のいずれかに記載の縮毛矯正方法。
JP2015027041A 2014-02-15 2015-02-14 縮毛矯正方法 Pending JP2015166341A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015027041A JP2015166341A (ja) 2014-02-15 2015-02-14 縮毛矯正方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014027062 2014-02-15
JP2014027062 2014-02-15
JP2015027041A JP2015166341A (ja) 2014-02-15 2015-02-14 縮毛矯正方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015166341A true JP2015166341A (ja) 2015-09-24

Family

ID=54257420

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015027041A Pending JP2015166341A (ja) 2014-02-15 2015-02-14 縮毛矯正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015166341A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018035074A (ja) * 2016-08-29 2018-03-08 茂正 小田 縮毛矯正方法及び毛髪改善方法
JP2019202947A (ja) * 2018-05-22 2019-11-28 秀樹 立川 パーマネント方法
JP7273437B1 (ja) 2022-07-11 2023-05-15 有限会社ナップヘアー パーマネント施術処理方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000139546A (ja) * 1998-11-09 2000-05-23 Sysmex Corp コールド・パーマの施術方法
JP2002348208A (ja) * 2001-05-25 2002-12-04 Shoji Kubota 還元水を用いた化粧水または化粧品
JP2004002242A (ja) * 2002-06-03 2004-01-08 Kao Corp 毛髪処理方法
JP2004107304A (ja) * 2002-09-20 2004-04-08 Nara Camicee Japan:Kk 皮膚又は頭髪の調整方法、及び化粧用材
JP2010090038A (ja) * 2008-10-03 2010-04-22 Blanche:Kk 毛髪処理用電解水
JP2012171897A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Sunny Place:Kk 毛髪処理剤
JP2013147476A (ja) * 2012-01-23 2013-08-01 Jts Inc 毛髪化粧料
JP2013253067A (ja) * 2012-02-09 2013-12-19 Arimino Kagaku Kk 毛髪変形用処理剤

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000139546A (ja) * 1998-11-09 2000-05-23 Sysmex Corp コールド・パーマの施術方法
JP2002348208A (ja) * 2001-05-25 2002-12-04 Shoji Kubota 還元水を用いた化粧水または化粧品
JP2004002242A (ja) * 2002-06-03 2004-01-08 Kao Corp 毛髪処理方法
JP2004107304A (ja) * 2002-09-20 2004-04-08 Nara Camicee Japan:Kk 皮膚又は頭髪の調整方法、及び化粧用材
JP2010090038A (ja) * 2008-10-03 2010-04-22 Blanche:Kk 毛髪処理用電解水
JP2012171897A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Sunny Place:Kk 毛髪処理剤
JP2013147476A (ja) * 2012-01-23 2013-08-01 Jts Inc 毛髪化粧料
JP2013253067A (ja) * 2012-02-09 2013-12-19 Arimino Kagaku Kk 毛髪変形用処理剤

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018035074A (ja) * 2016-08-29 2018-03-08 茂正 小田 縮毛矯正方法及び毛髪改善方法
JP2019202947A (ja) * 2018-05-22 2019-11-28 秀樹 立川 パーマネント方法
JP7092338B2 (ja) 2018-05-22 2022-06-28 秀樹 立川 パーマネント方法
JP7273437B1 (ja) 2022-07-11 2023-05-15 有限会社ナップヘアー パーマネント施術処理方法
JP2024009498A (ja) * 2022-07-11 2024-01-23 有限会社ナップヘアー パーマネント施術処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5823202B2 (ja) 毛髪処理剤、及び当該毛髪処理剤を使用した毛髪処理方法
KR20120095321A (ko) 모발 처리제
JP2015166341A (ja) 縮毛矯正方法
JP2022168056A (ja) 毛髪強化剤
JP2019123701A (ja) 毛髪処理剤
US2688972A (en) Process for permanently waving human hair
US20200360257A1 (en) Hair treatment method
JP3557065B2 (ja) パーマ剤及びパーマ方法
KR20180045158A (ko) 전해수를 포함하는 헤어 펌 중간세척용 제제 및 이를 이용한 헤어 펌 형성 방법
JP2000139546A (ja) コールド・パーマの施術方法
WO2020090604A1 (ja) 毛髪変形処理用第2剤、毛髪変形処理方法及び毛髪変形剤
BR112019015773B1 (pt) Método de tratamento capilar
JP2017014175A (ja) 毛髪前処理方法及び毛髪前処理剤
WO2020090793A1 (ja) 毛髪変形処理用中間処理剤、毛髪変形処理方法及び毛髪変形剤
AU2016312364B2 (en) Method for shaping hair by curly hair-correction treatment or permanent waving treatment, and hair treatment solution for shaping hair
JP2017137241A (ja) パーマネントウェーブ方法
JP6500060B2 (ja) パーマネントウェーブ方法
JP4065523B2 (ja) 毛髪処理方法
JP6190796B2 (ja) 毛髪処理用第二剤、及び当該毛髪処理用第二剤を使用した毛髪処理方法
JP5160188B2 (ja) 縮毛矯正処理方法
JP7273437B1 (ja) パーマネント施術処理方法
US11998627B2 (en) Compositions, products, system, and method for perming hair
JP2002145744A (ja) パーマネントウェーブ用処理剤及びこれを用いた施術方法
JP5436802B2 (ja) パ−マネントウエ−ブ方法
WO2022091315A1 (ja) 頭髪化粧品およびその製造方法、ならびにそれを用いた髪質を改良するための方法および髪型を形成するための方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181017

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190508