JP2017137241A - パーマネントウェーブ方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】健康な毛髪のみならず、従来はパーマを施術することが毛髪の損傷の観点より困難であった白髪染毛、ブリーチ毛やハイダメージ毛等の毛髪に対して、所望するパーマネントウェーブを付与することができる、パーマネントウェーブ方法の提供。
【解決手段】パーマネントウェーブを所望する毛髪部分に、アラニン及びアスパラギン酸及びグルタミン酸であるアミノ酸並びにクレアチンであるアミノ酸誘導体並びにポリクオタニウムを含有する配合液を塗布する工程、前記配合液が塗布された毛髪部分にのみ任意のパーマネントウェーブ1剤を塗布する工程、次いで、ロッドを用いて、前記パーマネントウェーブ1剤が塗布された毛髪部分から、パーマネントウェーブ1剤が塗布されていない毛髪部分までワインディングする工程、を含むことを特徴とする、パーマネントウェーブ方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、新規なパーマネントウェーブ方法に関し、特に、健康な毛髪のみならず、従来はパーマを施術することが毛髪の損傷の観点より困難であった白髪染毛、ブリーチ毛やハイダメージ毛等の毛髪に対して、所望するパーマネントウェーブを付与することができる、新規なパーマネントウェーブ方法に関する。
毛髪の主成分であるケラチンはペプチド鎖よりなり、毛髪の縦方向に多数並び隣り合った主鎖間はシスティン結合(S−S結合)の側鎖により網目構造を形成している。このため毛髪は弾力性に富み、折り曲げても直ちにもとの形に戻る復元力を有している。
従来の一般的なパーマネントウェーブ方法としては、毛髪を湿らせ、湿らせた毛髪をロッド等に巻きつけて、還元剤を含有するパーマネントウェーブ1剤を塗布して放置し、その後、酸化剤を含むパーマネントウェーブ2剤を塗布して、毛髪にウェーブを定着させる方法がある。
具体的には、パーマネントウェーブ1剤を毛髪に塗布して所定時間放置することにより、毛髪中のケラチンのシスティン結合が切断されてシスティン残基(−SH)が形成され、毛髪を膨潤軟化させ、その後、パーマネントウェーブ2剤である酸化剤(臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム及び過酸化水素等)を塗布して、還元開裂したシスティン結合を酸化し、新たなシスティン結合を生成させて、最後に水洗等の後処理を行い、毛髪が巻きつけられたロッドの直径に依存して、ウェーブを得る方法である。
しかしながら、酸化剤であるパーマネントウェーブ2剤による毛髪の処理にあたり、条件によってはシスティン結合が再形成されずにシスティン酸(−SOH)が生ずる。システィン酸の生成は毛髪の強度低下をきたし、毛髪を傷め感触の低下、あるいは、脱色を招いてしまう。
また、染毛処理時等においても、酸化処理をおこなうため、同様の問題が発生する。
このようなシスティン酸の発生を有効に防止し、毛質の低下を防ぐことは困難であった。
したがって、かかる従来のパーマネントウェーブ施術方法では、損傷した毛髪に対しては、更にその損傷度合いを高めてしまうため、例えば染毛直後の毛髪に対して、パーマネントウェーブを施術することは一般的ではなかった。
損傷した毛髪に対するパーマネントウェーブ剤としては、サルファイト系パーマネントウェーブ剤がある。
サルファイト系パーマネントウェーブ1剤は、−SH基を有さず、亜硫酸ナトリウムが毛髪に対して直接還元作用をおこない、−Sとイオン結合でブンテ塩を形成して、システティン(S−S)結合を切断するものであり、−SH基を有する還元剤であるパーマネントウェーブ1剤とはメカニズムが異なるものである。
かかるサルファイト系パーマネントウェーブ剤は、パーマネント施術中の臭いが少なく、更に残臭も少ないという特徴があり、毛髪に対する作用が穏やかであるため、損傷した毛髪に対するパーマネントウェーブ剤として使用されている場合がある。
しかし、かかるサルファイト系パーマネントウェーブ剤は、還元力が弱く、カール形成力が弱く、所望するウェーブを得ることが困難であるという欠点を有している。
毛髪にパーマネントウェーブを施術する方法としては、例えば特許第5436802号公報(特許文献1)に、システィン及びそれらの塩類又はアセチルシスティンの1種又は2種以上と、遊離アルカリ剤とを含有し、pHが8.0〜9.2であるパーマネントウエ−ブ用第1剤を用い、次の(1)〜(5)の工程を含むことを特徴とする、パーマネントウェーブ方法が開示されている。
(1)毛髪をロッド等に巻きつけてパーマネントウェーブ用第1剤を塗布し、又はパーマネントウエーブ用第1剤を塗付してロッド等に巻きつける工程。
(2)上記毛髪を40〜60℃で加温し、毛髪の径をロッド等の径の約1.5倍に軟化せしめる工程。
(3)上記毛髪に付着するパーマネントウェーブ用第1剤を洗い流す工程。
(4)上記毛髪を湿った状態下で加温せしめる工程。
(5)上記毛髪に酸化剤を含有するパーマネントウェーブ用第2剤を塗付し、毛髪にウエーブが定着するまで放置する工程。
また、特許第5801778号公報(特許文献2)には、ジスフィルド結合を切断するパーマ液1剤を毛髪に塗布し、このパーマ液1剤を洗い流す前処理を施した後に、毛髪をロッドに巻いて、前記ロッドを加温し、このロッドの加温中に、弱めのアルカリのイオン水を噴霧して、当該イオン水のミストを毛髪のキューティクル間に浸透させ、所定時間の後に前記ロッドの加温および前記イオン水の噴霧を終了し、毛髪にジスフィルド結合を再結合させるパーマ液2剤を塗布することを特徴とするパーマネントウェーブ施術方法が開示されている。
しかし、従来の一般的なパーマネントウェーブ方法は、白髪染め等の染毛、ブリーチ毛、ダメージが高いハイダメージ毛については、毛髪の損傷度合いを高めてしまい、また、所望するウェーブを得ることが困難であり、かかる毛髪に対してはパーマネントウェーブを施術することが困難であり、控える現状がある。
特許第5436802号公報 特許第5801778号公報
本発明の目的は、健康な毛髪のみならず、従来は、白髪染等を施術した後の染毛、ブリーチ毛、ハイダメージ毛等のパーマネントウェーブ施術を困難としていた損傷の度合いが高い毛髪であっても、更に毛髪にダメージを与えることなく上質な質感の手ざわりと柔軟性を付与し、所望するパーマネントウェーブを得ることができる、新規なパーマネントウェーブ方法を提供することである。
本発明者は、前記課題を解決するため鋭意研究した結果、毛髪にパーマネントウェーブ施術をおこなう前に、アラニン、アスパラギン酸及びグルタミン酸等のアミノ酸、クレアチン等のアミノ酸誘導体及びポリクオタニウムを含有する配合液を毛髪に塗布するとともに、該配合液が毛髪に塗布された状態で、特定のパーマネントウェーブ施術工程を実施することで、上記課題を達成できることを見出し、本発明を完成させた。
具体的には、上記課題を解決するために、本発明は以下のような技術的特徴を有する。
請求項1記載のパーマネントウェーブ方法は、毛髪にパーマネントウェーブを施術する前に、パーマネントウェーブを所望する毛髪部分に、アラニン、アスパラギン酸及びグルタミン酸等のアミノ酸並びにクレアチン等のアミノ酸誘導体並びにポリクオタニウムを含有する配合液を塗布する工程、前記配合液が塗布された毛髪部分にのみ任意のパーマネントウェーブ1剤を塗布する工程、次いで、ロッドを用いて前記パーマネントウェーブ1剤が塗布された毛髪部分から、前記パーマネントウェーブ1剤が塗布されていない毛髪部分まで毛髪をワインディングする工程、ワインディング工程後に所定時間放置して毛髪を水洗する工程、次いで任意のパーマネントウェーブ2剤を毛髪に塗布する工程を含むことを特徴とする、パーマネントウェーブ方法である。
請求項2記載のパーマネントウェーブ方法は、請求項1記載のパーマネントウェーブ方法において、ワインディング工程後の放置時間は、毛髪の軟化度が40〜50%となる時間であることを特徴とする、パーマネントウェーブ方法である。
請求項3記載のパーマネントウェーブ方法は、請求項1又は2記載のパーマネントウェーブ方法において、パーマネントウェーブを所望する毛髪部分に、アラニン、アスパラギン酸及びグルタミン酸等のアミノ酸並びにクレアチン等のアミノ酸誘導体並びにポリクオタニウムを含有する配合液を塗布する前に、任意のシャンプー剤を用いて毛髪をシャンプーする際に泡立てたシャンプー泡に、アラニン、アスパラギン酸及びグルタミン酸等のアミノ酸並びにクレアチン等のアミノ酸誘導体並びにポリクオタニウムを含有する上記配合液をなじませて更にシャンプーをする工程を含むことを特徴とする、パーマネントウェーブ方法である。
請求項4記載のパーマネントウェーブ方法は、請求項1乃至3いずれかの項記載のパーマネントウェーブ方法において、アラニン、アスパラギン酸及びグルタミン酸等のアミノ酸並びにクレアチン等のアミノ酸誘導体並びにポリクオタニウムを含有する、シャンプー泡になじませる配合液は、容量比でシャンプー剤:前記配合液が3:1〜5:1の容量で用いられることを特徴とする、パーマネントウェーブ方法である。
本発明の毛髪に対するパーマネントウェーブ方法によれば、通常の健康な毛髪のみならず、白髪染毛、ブリーチ毛、ハイダメージ毛等の毛髪であっても、更に毛髪に損傷を与えることなく、また退色させることなく、所望するパーマネントウェーブを施すことができるとともに、パーマ後の毛髪がパサパサせず、しっとりとした上質な質感の手ざわりと柔軟性を得ることができる。
したがって、従来は、パーマの施術が困難であった、白髪染やブリーチ等を施術した直後の毛髪に対しても、通常の毛髪と同様に、所望するパーマネントウェーブを付与することが可能となり、更に、本発明のパーマネントウェーブ方法を施術した後には、しっとりとした上質な質感の手ざわりと柔軟性の継続を得ることができる。
また、得られる毛髪のウェーブ形状もまとまりがあり、ウェーブの始まり部分からウェーブがしっかり形成されるとともに、ウェーブに均一性が得られる。
更に、パーマネントウェーブ剤、特にパーマネントウェーブ1剤の使用量を従来の使用量と比べて少なくすることができ、毛髪や頭皮へのパーマネントウェーブ剤の負担を軽減でき、所望するパーマネントウェーブを短時間で提供することが可能となる。
本発明及び従来のパーマネントウェーブ方法をそれぞれ適用して得られた毛髪のウェーブ状態を示す写真図である(自然乾燥(吊るし))。 本発明及び従来のパーマネントウェーブ方法をそれぞれ適用して得られた毛髪のウェーブ状態を示す他の写真図である(自然乾燥(置き))。 本発明の一例のパーマネントウェーブ方法の施術フローチャートである。
本発明を以下の形態により説明するが、これらに限定されるものではない。
本発明のパーマネントウェーブ方法は、毛髪にパーマネントウェーブを施術する前に、パーマネントウェーブを所望する毛髪部分に、アラニン、アスパラギン酸及びグルタミン酸等のアミノ酸並びにクレアチン等のアミノ酸誘導体並びにポリクオタニウムを含有する配合液を塗布する工程、前記配合液が塗布された毛髪部分にのみ任意のパーマネントウェーブ1剤を塗布する工程、次いで、ロッドを用いて前記パーマネントウェーブ1剤が塗布された毛髪部分から、前記パーマネントウェーブ1剤が塗布されていない毛髪部分まで毛髪をワインディングする工程、ワインディング工程後に所定時間放置して毛髪を水洗する工程、次いで任意のパーマネントウェーブ2剤を毛髪に塗布する工程を含む、パーマネントウェーブ方法である。
本発明の方法は、市場で入手し得る任意のパーマネントウェーブ1剤を毛髪に適用する前に、パーマネントウェーブを所望する毛髪部分に、アラニン、アスパラギン酸及びグルタミン酸等のアミノ酸並びにクレアチン等のアミノ酸誘導体並びにポリクオタニウムを含有する配合液を、パーマネントウェーブを所望する毛髪に塗布する工程を備える。
かかる工程により、毛髪にパーマネントウェーブ施術を施す前に、損傷した毛髪の損傷状態を回復させることができ、損傷がない毛髪とほぼ同じ状態とし、パーマのかかり具合を均一にすることが可能となり、かかりむらをなくすことができる。
かかるアラニン、アスパラギン酸及びグルタミン酸等のアミノ酸並びにクレアチン等のアミノ酸誘導体並びにポリクオタニウムを含有する配合液は、ウェーブを所望する毛髪部分に、例えば毛髪の先端部分のみにウェーブを所望する場合には、当該毛髪の先端部分のみに塗布する。
塗布の方法は、ウェーブを所望する毛髪部分に、前記配合液を均一に毛髪部分に塗布できれば特に限定されないが、例えば、シャンプー後にタオルドライした毛髪に、該配合液をなじませて塗布する方法等が例示できる。
前記アラニン、アスパラギン酸及びグルタミン酸等のアミノ酸並びにクレアチン等のアミノ酸誘導体並びにポリクオタニウムを含有する配合液には、更にブチレングリコール、ペンチレングリコール、グルコース、ポリソルベート、アンマクロ果実エキス、メリアアザジラクタ葉エキス、ウコンエキス、クエン酸、アルニカエキス、オトギリソウエキス、セイヨウキズタエキス、ハマメリスエキス、ブドウ葉エキス、マロニエエキス、カミツレエキス、シナノキエキス、トウキセンカエキス、ヤグルマギクエキス、ローマカミツレエキス、へキシレングリコール、フルクトース、スクロース、デキストリン、カプリリルグリコール、カラメル、尿素、水等を含有させることもでき、これらの材料としては、市場で入手できる任意のものを用いることができる、
次いで、上記、アラニン、アスパラギン酸及びグルタミン酸等のアミノ酸並びにクレアチン等のアミノ酸誘導体並びにポリクオタニウムを含有する配合液を塗布した毛髪部分に、パーマネントウェーブ1剤を塗布する。
本発明のパーマネントウェーブ方法に用いるパーマネントウェーブ1剤としては、市場で入手し得る任意のパーマネントウェーブ1剤であれば任意のパーマネントウェーブ1剤を使用することができ、毛髪の髪質と損傷の状態に応じて、パーマネントウェーブ1剤の種類を選定することが可能である。
例えばチオグリコール酸塩類系、亜硫酸ナトリウム系、システィン系(シス系)やシステアミン系等の任意のパーマネントウェーブ1剤を使用することができる。特に、損傷した毛髪に適用しても問題がなく所望するウェーブが得られることから、亜硫酸ナトリウム系のパーマネントウェーブ1剤を好ましく用いることができる。
パーマネントウェーブ1剤を毛髪部分に塗布する方法は特に限定されないが、例えば、パーマネントウェーブ1剤をスポンジに浸み込ませて、パーマネントウェーブを所望する毛髪部分に塗布する方法が好適な方法として例示することができる。
例えば、ウェーブを所望する毛髪の長さの部分に応じて、ロッドを選定し、ロッドの直径の約1.2〜1.5倍の部分にパーマネントウェーブ1剤が塗布される場合が例示される。
従来の方法においては、パーマネントウェーブ1剤は、毛髪からパーマネントウェーブ1剤が液だれしない程度の多量のパーマネントウェーブ1剤を、水巻きの場合は1回、つけ巻きの場合は2回塗布していたが、本発明においては、特に、スポンジを用いる上記塗布方法においては、パーマネントウェーブ1剤を、従来と比較して、毛髪に少量で均一に塗布することができることから望ましく用いられる。
当該パーマネントウェーブ1剤は、毛髪をワインディングしながら塗布しても、又は予めウェーブを所望する毛髪部分に塗布しても、いずれの方法であっても、均一に塗布できればいずれの方法も適用することができる。
毛髪をワインディングするのに用いるロッドは、所望する出来上がりの毛髪のデザインに応じて、任意に選択することができる。
例えば、毛髪の先端部分にのみパーマネントウェーブ1剤を塗布した場合には、当該毛髪部分からワインディングを開始し、パーマネントウェーブ1剤が塗布されていない毛髪部分に巻きあげていくオーバーラップポイント巻と称される施術を実施する。
かかるオーバーラップポイント巻による施術により、本発明においては、パーマネントウェーブ1剤が浸透した毛髪部分と、塗布されていない毛髪部分とがオーバーラップすることで、仕上がりのウェーブやカールのつながりが柔らかくなり馴染ませることができ、毛髪の動きを軽やかにすることが可能となる。
特に、従来のパーマネントウェーブ方法においては、つけ巻きの場合には、パーマネントウェーブ1剤を毛髪に多量に塗布し、その後ロッドに毛髪をワインディングした後、再度、パーマネントウェーブ1剤をロッドにワインディングした毛髪全体に塗布していたが、本発明においては、パーマネントウェーブ1剤は、ロッドへのワインディング終了後、毛髪への再度の塗布はおこなわない。
ワインディングが終了した後、所定の時間、通常のパーマネントウェーブ施術と同様に放置して毛髪を軟化させる。
通常、加温式パーマネントウェーブの場合には、加温しながら、また加温なしのパーマネントウェーブの場合は自然放置して、毛髪の軟化を図る。
放置時間は特に限定されず、毛髪の軟化程度によって変動するが、例えば、通常10〜15分、かかりにくい毛髪の場合には約15〜20分、かかり易い毛髪の場合には5〜10分程度が目安の時間である。
所定の放置時間経過後、所望するウェーブが得られているかを、数か所のロッドを、毛髪のウェーブを伸ばさないようにそっとはずしてカールの度合いをチェックする。
パーマネントウェーブ1剤による毛髪の軟化度合いは、毛髪の損傷度合いに合わせて、軟化度のパーセンテージチェックにより確認することが望ましい。
なお、軟化度は当業者であれば、毛髪に触れることで軟化度を容易に把握できるものであるが、例えば、市場で入手できる毛髪軟化度チェッカー機器等、毛髪の軟化度を測定できる任意の機器等により測定することも可能である。
従来の軟化は、軟化の程度がほぼ70〜90%程度となる時間放置していたが、本発明においては、軟化の程度は、従来の軟化の程度よりも少なくて済み、例えば約40〜50%程度であれば十分であり、したがって放置時間も短くすることができる。これにより、パーマネントウェーブを施術する毛髪及び頭皮への負担が軽減されることとなる。
具体的には、軟化度合いのチェックは、損傷の度合いが激しい毛髪(ハイダメージ)では軟化度が40%以上、損傷の度合いが少ない場合(ミドルダメージ)には軟化度40〜45%以上、損傷がない毛髪の場合には(ノーダメージ)軟化度45〜50%まで毛髪に含まれる水分量を一定にすることで、軟化度合いをチェックして確認することが好ましい。かかる軟化度合いは当業者による目視及び触感で確認することが可能である。
目視、触覚チェックた機器チェックにより得られたウェーブのかかり具合(軟化)が所望する程度に到っている場合には、ロッドを巻いたままの状態で水洗して、毛髪に残っているパーマネントウェーブ1剤を洗浄することが望ましい。
その後、従来では、パーマネントウェーブ2剤を毛髪に塗布する前に、必要に応じてケラチンやコラーゲン等の中間処理剤を毛髪に塗布することがおこなわれていたが、本発明においては、かかる中間処理剤の塗布は特に必要とされない。
水洗後の毛髪を、好ましくは、必要に応じて所定時間放置(クリープタイム)して、カール度合いのクリープテストを目視により実施する。
具体的には、数か所のロッドを、毛髪のウェーブを伸ばさないように静かにはずして、カール度合いを目視によりチェックするクリープテストを実施する。
水洗後の毛髪をタオルドライすると水分量は約50%程度であり、この状態の毛髪のウェーブ部の状態をチェックすることで、当業者は仕上がり状態の毛髪のカール状態を容易に推測することができる。
また、水洗後に、必要に応じて、毛髪のカールを停止したい場合には、市場で入手し得る任意のpH調整剤を水洗後の毛髪に塗布することも可能である。
例えば、pH調整剤としては、ピロリドンカルボン酸、リンゴ酸、コハク酸、加水分卵殼膜等を主成分として含有するウェーボ BF Liquid(製品名)を例示することができる。pH調整剤は、残留アルカリを中和するpH調整剤である。
また、毛髪のカールを更に促進したい場合には、PH調整剤を毛髪に塗布することなく、さらに一定時間放置する。
その後、パーマネントウェーブ2剤を毛髪に、従来通りのパーマ施術と同様の工程により塗布する。かかるパーマネントウェーブ2剤は、市場で入手し得る任意のパーマネントウェーブ2剤を適用することが可能であり、例えば、臭素酸塩系、過酸化水素系のパーマネントウェーブ2剤を例示することができる。
その後、所定の時間放置後に、水洗する。
特に好ましくは、本発明の上記パーマネントウェーブ方法において、上記パーマネントウェーブ1剤を適用する前のアラニン、アスパラギン酸及びグルタミン酸等のアミノ酸、クレアチン等のアミノ酸誘導体並びにポリクオタニウムを含有する配合液を毛髪に塗布する工程の前に、シャンプー剤で毛髪を洗浄して泡立て、このシャンプー泡に、アラニン、アスパラギン酸及びグルタミン酸等のアミノ酸、クレアチン等のアミノ酸誘導体並びにポリクオタニウム配合液をなじませて、更にシャンプーをする工程を備える。
具体的には、毛髪にパーマネントウェーブを施術する前のアラニン、アスパラギン酸及びグルタミン酸等のアミノ酸、クレアチン等のアミノ酸誘導体並びにポリクオタニウムを含有する配合液を毛髪に塗布する工程の前のシャンプー工程において、市場で入手し得る任意のシャンプー剤を用いて泡立て、このシャンプー泡に、アラニン、アスパラギン酸及びグルタミン酸等のアミノ酸、クレアチン等のアミノ酸誘導体並びにポリクオタニウムを含有する配合液をなじませて、更にシャンプーをおこなう。
例えば、使用するシャンプー剤とかかる配合液とは容量比でシャンプー剤:当該配合液が3:1〜5:1となるような割合で用いて、かかる工程を実施することが望ましい。なお、該配合液は、上記パーマネントウェーブ1剤を毛髪に塗布する前に、毛髪に適用した配合液と同一の配合液を用いることが可能である。
かかる工程を好適に設けることで、その後、本発明のパーマネントウェーブ方法を適用した際に、損傷度合いが高い毛髪に対しても、毛髪の強度を更に強化して、本発明の効果をより有効に発現することが可能となる。
このように、上記本発明のパーマネントウェーブ方法を損傷毛髪に適用することにより、毛髪に更にダメージを与えることなく、所望するパーマネントウェーブを与えることができ、上質な質感の手ざわりと柔軟性を毛髪に付与することも可能となる。
特に白髪染め等の染毛等直後においても、パーマを毛髪にかけることが可能となり、従来はパーマ施術をあきらめていた場合にもパーマネントウェーブを施術することが可能となる。また、白髪染毛等に従来のパーマ施術を実施すると、染色した色素が退色してしまうが、本発明の方法を適用することで、染色した色素の退色がほとんどみられることがなくなる。
本発明を次の実施例、比較例及び試験例により説明する。
(使用薬剤)
・人工毛:製品名:Silky Hair、商品番号:EX−S 1/3
・シャンプー剤: 製品名:シャラン、株式会社SLJ
・パーマネントウェーブ1剤:サルファイト系パーマネントウェーブ1剤:製品名;ウェーボ フィージェS20 カーリングローション
・アラニン、アスパラギン酸及びグルタミン酸等のアミノ酸並びにクレアチン等のアミノ酸誘導体並びにポリクオタニウムを含有する配合液:商品名コンフィー45(以下、コンフィー)
・pHコントロール剤:製品名:ウェーボ BF Liquid
・パーマネントウェーブ2剤:臭素酸系パーマネントウェーブ2剤:製品名:ウェーボフィージェ アフターローション
(実施例1〜8)
上記シャンプー剤を用いて、上記人工毛に白髪染め剤(ブローネ らく塗り艶〜―6)を用いて10回染毛した白髪染毛、上記人工毛に染色剤(DEMI アソートアリア C12/LT)を用いて染色した染毛、前記染毛後にブリーチ剤(Hoyu レデパウダーブリーチEX)を用いてブリーチした毛髪、上記人工毛に前記ブリーチ剤を用いてブリーチしたブリーチ毛それぞれを、シャンプーし、泡立ったシャンプー泡に、コンフィー:シャンプー剤が容量比で1:4となる含量でコンフィーをシャンプー泡になじませて更にシャンプーを続行した。
その後、水洗してタオルドライし、シャンプー工程を終了した。かかるタオルドライした毛髪の含有水分量は約50%であった。
次いで、コンフィーと水とを容量比で4:1で混合してコンフィー水溶液を調製して、該コンフィー水溶液を各毛髪(パーマネントウェーブを所望する部分)に均一に塗布した。
その後、上記パーマネントウェーブ1剤をスポンジ(商品名 エポンジュ)に浸漬させて、該スポンジを用いて含有されているパーマネントウェーブ1剤を、上記コンフィーを塗布したパーマネントウェーブを所望する毛髪部分に塗布した。
その後、ロッドを用いて、パーマネントウェーブを所望するパーマネントウェーブ1剤を塗布した毛髪部分から巻きあげてパーマネントウェーブ1剤を塗布してない毛髪部分までオーバーラップポイント方式で毛髪を巻き上げた。ロッドに毛髪を巻きあげた後には、パーマネントウェーブ1剤を再塗布はしない。
10分間放置し(軟化度40〜50%)、毛髪がワインディングされているロッドを水洗して、毛髪に残存しているパーマネントウェーブ1剤を洗い流した。
次いで、そのままクリープ時間として10分間放置し、上記pH調整剤を毛髪がワインディングされているロッド部分に塗布した。
その後、上記パーマネントウェーブ2剤を塗布し、5分間放置し、再度当該パーマネントウェーブ2剤を塗布して、5分間放置し、水洗して、乾燥させて、各毛髪にパーマネントウェーブを得た。
その結果を図1〜2に示す(KPM)。
なお、図1は、水洗後に各毛髪を空気中に吊るして自然放置(室温、放置時間60分)した後の状態、図2は、水洗後に各毛髪を空気中、テーブル上において自然放置(室温、放置時間60分)した後の状態の写真図を示したものである。
また、白髪染毛(10回の白髪染め)を図1及び図2の(a)として、上記DEMI アソートアリア C12/LTを用いて染色した染毛(12LT)を図1及び図2の(b)として、前記染毛後にブリーチ剤(Hoyu レデパウダーブリーチEX)を用いてブリーチした毛髪(12LT×ブリーチ)を図1及び図2の(c)として、上記人工毛に前記ブリーチ剤を用いてブリーチしたブリーチ毛(ブリーチ)を図1及び図2の(d)とした(図1(a)〜(d)及び図2(a)〜(d)中、実施例はすべて「KPM」として表示)。
(比較例1〜8)
シャンプーする際に、コンフィーをシャンプー泡に適用しないこと、またパーマネントウェーブ1剤を毛髪に塗布する前にもコンフィーを適用しないこと、更に上記パーマネントウェーブ1剤を毛髪全体に、通常のパーマネントウェーブ施術と同じように液だれをしない程度に多量に塗布して、ロッドに各毛髪をワインディングし、ワインディング終了後に、毛髪がワインディングされているロッド全体にパーマネントウェーブ1剤を再度塗布した(軟化度70〜90%まで放置)。それ以外は、実施例と同様に毛髪にパーマネントウェーブを施術した。
このようにして得られた毛髪の状態写真を図1〜図2(コールド)示す。
なお、上記白髪染毛(10回の白髪染め)を図1及び図2の(a)として、上記DEMI アソートアリア C12/LTを用いて染色した染毛(12LT)を図1及び図2の(b)として、前記染毛後にブリーチ剤(Hoyu レデパウダーブリーチEX)を用いてブリーチした毛髪(12LT×ブリーチ)を図1及び図2の(c)として、上記人工毛に前記ブリーチ剤を用いてブリーチしたブリーチ毛(ブリーチ)を図1及び図2の(d)とした(図1(a)〜(d)及び図2(a)〜(d)中、比較例はすべて「コールド」として表示)。
(試験例)
(1)ウェーブ
上記実施例1〜2、比較例1〜2で得られた各毛髪が、ウェーブがかかるとともに、リッジがあり、全体にウェーブが均一にかかっているか否か、また、全体的に毛束のまとまりがあり、ウェーブ形状にもまとまりがあるか否かの要素を、図1〜図2に基づき、目視より評価した。
○:リッジがあり、ウェーブもまとまりがあり、毛束もまとまりがある
△:上記○要素のうち、少なくとも一つの要素が上記○の評価を満たさない
×:全ての評価要素が上記○の評価を満たさない。
上記試験例の結果を下記表1に示す。
(2)手触り
上記実施例1〜2、比較例1〜2で得られた各毛髪の手触りにざらつきやダメージがあるか、また手触りが柔らかいか否かをモニター30名により評価した(年齢層30代〜70代)。
○;得られた毛髪のウェーブの手触りが柔らかく、しなやかであり、ざらつきがない(パサパサしていない)
×:得られた毛髪のウェーブの手触りがさらつき、パサパサした感じがある。
上記試験例の結果を下記表1に示す
Figure 2017137241
本発明によれば、白髪染め等の染毛直後や、ブリーチ毛等の損傷の激しい毛髪にもパーマネントウェーブ施術を実施することが可能となり、広範囲の毛髪に対するパーマネントウェーブの施術に利用することができる。

Claims (4)

  1. 毛髪にパーマネントウェーブを施術する前に、パーマネントウェーブを所望する毛髪部分に、アラニン及びアスパラギン酸及びグルタミン酸であるアミノ酸並びにクレアチンであるアミノ酸誘導体並びにポリクオタニウムを含有する配合液を塗布する工程、前記配合液が塗布された毛髪部分にのみ任意のパーマネントウェーブ1剤を塗布する工程、次いで、ロッドを用いて、前記パーマネントウェーブ1剤が塗布された毛髪部分から、パーマネントウェーブ1剤が塗布されていない毛髪部分までワインディングする工程、ワインディング工程後に所定時間放置した後に毛髪を水洗する工程、次いで任意のパーマネントウェーブ2剤を毛髪に塗布する工程を含むことを特徴とする、パーマネントウェーブ方法。
  2. 請求項1記載のパーマネントウェーブ方法において、ワインディング工程後の放置時間は、毛髪の軟化度が40〜50%となる時間であることを特徴とする、パーマネントウェーブ方法。
  3. 請求項1又は2記載のパーマネントウェーブ方法において、パーマネントウェーブを所望する毛髪部分に、アラニン及びアスパラギン酸及びグルタミン酸であるアミノ酸並びにクレアチンであるアミノ酸誘導体並びにポリクオタニウムを含有する配合液を塗布する前に、シャンプー剤による毛髪をシャンプーする際のシャンプー泡に、アラニン及びアスパラギン酸及びグルタミン酸であるアミノ酸並びにクレアチンであるアミノ酸誘導体並びにポリクオタニウムを含有する配合液をなじませて更にシャンプーをする工程を含むことを特徴とする、パーマネントウェーブ方法。
  4. 請求項3記載のパーマネントウェーブ方法において、アラニン及びアスパラギン酸及びグルタミン酸であるアミノ酸並びにクレアチンであるアミノ酸誘導体並びにポリクオタニウムを含有する配合液は、容量比でシャンプー剤:前記配合液が3:1〜5:1の容量で用いられることを特徴とする、パーマネントウェーブ方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019031469A (ja) * 2017-08-09 2019-02-28 有限会社春うらら パーマネントウェーブ方法

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