JP2015165839A - 挿入機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤの先端を固定しやすく、またワイヤの先端が固定される部位の強度を十分確保できる起上台動作アームを有する挿入機器を提供する。【解決手段】ワイヤ71と、ワイヤ71の先端に設けられた係合部材72と、起上台33に固定されるとともに係合部材72が係止されることにより、ワイヤの牽引弛緩操作に伴い起上台33とともに回動し、起上台33を起上、降下させる起上台動作アーム60と、起上台動作アーム60の長手方向Lに貫通するよう形成された、長手方向Lに沿ってワイヤ71が挿通される第1の挿通部61と、第1の挿通部61に対して設定角度を有するとともに第1の挿通部61に連通するよう起上台動作アーム60に対して形成された、係合部材72を含むワイヤ71の先端側が嵌入することにより起上台動作アーム60にワイヤ71の先端を係止させる第2の挿通部62と、を具備している。【選択図】図3

Description

本発明は、被検体内に挿入される挿入部内に管路が設けられ、挿入部の先端に設けられた管路の開口を臨む管路内の位置に、処置具を誘導する起上台が設けられた挿入機器に関する。
近年、消化管系及び膵胆管系等にある疾患部分を、挿入機器、例えば被検体内に挿入される挿入部の挿入方向の先端側(以下、単に先端側と称す)に位置する先端部の側面に観察光学系が設けられた、所謂側視型内視鏡(以下、単に内視鏡と称す)を用いて観察、処置することが行われている。
この内視鏡を用いた膵胆管系等の処置としては、内視鏡によって胆管や膵管を造影する診断処置の他、総胆管等に存在する胆石をバルーンや把持処置具により回収する治療的処置等が挙げられる。
また、膵管、胆管、または肝管等の内視鏡処置に際し、膵管、胆管、または肝管等は非常に径が小さい管故、内視鏡挿入部の先端部を、直接これらの管に挿入することは困難である。
このため、膵管、胆管、または肝管等の内視鏡処置の際は、通常、内視鏡の挿入部の先端部を十二指腸乳頭付近まで挿入し、そこからX線透視下において、挿入部内に設けられた管路である処置具挿通用チャンネルにおける先端部の側面に形成されたチャンネル開口部からガイドワイヤを突出させて上述した管に挿入し、該ガイドワイヤをガイドにしてカテーテル等の処置具を膵管、胆管、または肝管に選択的に挿入する手法が用いられている。
また、処置具挿通用チャンネル内においてチャンネル開口部に臨む先端部内の位置に設けられるとともに、処置具挿通用チャンネルに挿通されたガイドワイヤまたは処置具の進行方向を起上により先端部側面のチャンネル開口部側へと可変させる処置具起上台(以下、単に起上台と称す)を用いて、チャンネル開口部を介してガイドワイヤまたは処置具を上述した管に挿入する構成も周知である。
尚、起上台は、先端部を構成する先端硬質部に対して回動自在に軸支されており、起上台の起上、降下は、挿入部内に挿通されるとともに挿入方向の先端(以下、単に先端と称す)が起上台に固定された操作ワイヤ(以下、単にワイヤと称す)が、内視鏡の操作部に設けられた起上台操作ノブによって挿入方向に沿って牽引弛緩されることによる起上台の回動に伴って行われるのが一般的である。
また、特許文献1には、起上台に、該起上台とともに回動する起上台動作アームが固定されているとともに、起上台動作アームに先端硬質部に水密的に挿通されたワイヤの先端が固定され、起上台動作アームがワイヤの牽引弛緩に伴って回動することにより起上台動作アームに固定された起上台が起上、降下する起上台駆動機構の構成が開示されている。
特開平8−56900号公報
ところで、特許文献1において、起上台に対する起上台動作アームの固定は、起上台に設けられた孔に対して起動台動作アームに設けられた駆動軸が、該駆動軸の外周に設けられたOリングを介して水密的に嵌合され、孔内において駆動軸がネジ固定されることにより行われている。
また、起上台動作アームに対するワイヤの先端の固定は、起上台動作アームに形成された孔に対して、ワイヤの先端に固定されたピンが挿通されることにより行われている。
尚、起動台動作アームには、孔にピンが挿通された状態においてワイヤを孔から起動台動作アーム外へと引き出すワイヤ可動用の溝や、孔にピンを挿通する際、ワイヤを溝へと導入するスリットが形成されている。
ここで、特許文献1の起上台駆動機構の構成において、起上台に対して起上台動作アームを固定するとともに、起上台動作アームに対してワイヤの先端を取り付ける際は、次の手法が考えられる。
先ず、起上台動作アームに対して先にワイヤの先端を固定した後、起上台に対して起上台動作アームを固定する手法が考えられる。
しかしながら、この手法では、先に起上台動作アームに対してワイヤの先端を固定してしまうため、起上台動作アームを起上台に対して固定する際、具体的には、起上台の孔に起上台動作アームの駆動軸を嵌入する際、ワイヤの弾発力により孔に対して駆動軸を嵌入し難い他、孔に対して駆動軸が斜めに嵌入してしまう可能性があり、駆動軸外周のOリングが破損してしまう等、起上台駆動機構の構成部品を破損してしまうといった問題があった。
そこで、起上台に対して先に起上台動作アームを固定した後、起上台動作アームに対してワイヤの先端を固定する手法が考えられる。この手法を用いると、起上台駆動機構の組み立て性を向上できる。
しかしながら、特許文献1の起上台動作アームでは、起上台動作アームに孔の他、ワイヤ可動用の溝、切り欠きが形成されているため、起上台動作アームには、孔、溝、スリットが形成された薄肉部からなる脆弱部が形成されている。
よって、起上台動作アームの孔にワイヤの先端に固定されたピンを挿通した状態で操作ワイヤの牽引に伴い起上台を起上台動作アームとともに起上させた際、脆弱部にピンから加重が集中しやすく、脆弱部が破損してしまう可能性があった。即ち、特許文献1の起上台駆動機構の構成では、起上台動作アームにおけるピン挿通部の強度を十分確保することが難しいといった問題があった。
尚、以上の問題は、内視鏡に限らず、挿入部の先端部内に起上台を有する処置具等の他の挿入機器においても同様である。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、ワイヤの先端を固定しやすく、またワイヤの先端が固定される部位の強度を十分確保できる起上台動作アームを有する挿入機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の一態様による挿入機器は、被検体内に挿入される挿入部内に管路が設けられ、前記挿入部の先端に設けられた前記管路の開口を臨む前記管路内の位置に、前記管路内に挿通された処置具を前記被検体内の所望の位置へと誘導する起上台が設けられた挿入機器であって、前記挿入部内に挿通されたワイヤと、前記ワイヤの先端に設けられた係合部材と、前記挿入部の前記先端内に設けられた、前記起上台に固定されるとともに前記係合部材が係止されることにより、前記ワイヤの牽引弛緩操作に伴い前記起上台とともに回動し、前記起上台を起上、降下させる起上台動作アームと、前記起上台動作アームの第1の方向に貫通するよう形成された、前記第1の方向に沿って前記ワイヤが挿通される第1の挿通部と、前記第1の挿通部に対して設定角度を有するとともに前記第1の挿通部に連通するよう前記起上台動作アームに対して形成された、前記係合部材を含む前記ワイヤの先端側が嵌入することにより前記起上台動作アームに前記ワイヤの先端を係止させる第2の挿通部と、を具備している。
本発明によれば、ワイヤの先端を固定しやすく、またワイヤの先端が固定される部位の強度を十分確保できる起上台動作アームを有する挿入機器を提供することができる。
第1実施の形態を示す内視鏡と周辺装置とから構成された内視鏡装置の一例を概略的に示す斜視図 図1の挿入部の先端部を、図1中のII方向から拡大してみた部分斜視図 図2の先端部から先端カバー、対物レンズ、照明レンズを取り除いた先端硬質部の構成を、起上台、起上台動作アーム、ワイヤ、係合部材とともに示す部分斜視図 図3の起上台を拡大して示す斜視図 図3の起上台動作アームを拡大して示す斜視図 図3の起上台動作アーム、ワイヤ、係合部材を図3中のVI方向からみた側面図 図6中のVII-VII線に沿う起上台動作アーム及びワイヤの断面図 図6中のVIII-VIII線に沿う起上台動作アーム、ワイヤ及び係合部材の断面図 図3の先端硬質部材からワイヤ及び係合部材を除いた構成を、起上台、起上台動作アームとともに示す部分斜視図 図9の起上台動作アームの第1の挿通部及び先端硬質部材のワイヤ挿通孔に、起上台動作アームの前方からワイヤを挿通していく状態を示す部分斜視図 図10のワイヤを、係合部材を含むワイヤの先端側が第1の挿通部と第2の挿通部との交差部に位置するまで挿通した状態を示す部分斜視図 第2実施の形態における内視鏡の先端硬質部の凹部に設けられる起上台動作アーム、ワイヤ、係合部材を図6と同方向からみた側面図 図12中のXIII-XIII線に沿う起上台動作アーム及びワイヤの断面図 図12中のXIV-XIV線に沿う起上台動作アーム、ワイヤ及び係合部材の断面図 第3実施の形態における内視鏡の先端硬質部の凹部に設けられる起上台動作アーム、ワイヤ、係合部材を図6と同方向からみた側面図 図15中のXVI-XVI線に沿う起上台動作アーム及びワイヤの断面図 図15中のXVII-XVII線に沿う起上台動作アーム、ワイヤ及び係合部材の断面図 図5の起上台動作アームの第2の挿通部の開口形状の変形例を、図6中のXVIII-XVIII線に沿う位置における起上台動作アームの断面にてワイヤとともに示す図 図5の起上台動作アームの第2の挿通部の開口近傍に爪を設けた変形例を、図18と同位置における起上台動作アームの断面にてワイヤとともに示す図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。尚、以下、本実施の形態においては、挿入機器は、側視型の内視鏡を例に挙げて説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本実施の形態を示す内視鏡と周辺装置とから構成された内視鏡装置の一例を概略的に示す斜視図である。
図1に示すように、内視鏡装置100は、内視鏡1と周辺装置10とにより構成されている。内視鏡1は、被検体内に挿入される挿入部2と、該挿入部の挿入方向Sの基端(以下、単に基端と称す)に連設された操作部3と、該操作部3から延出されたユニバーサルコード5と、該ユニバーサルコード5の延出端に設けられたコネクタ19とを具備して主要部が構成されている。
周辺装置10は、架台26に載置された、光源装置21と、ビデオプロセッサ22と、光源装置21とビデオプロセッサ22とを電気的に接続する接続ケーブル23と、モニタ25とを具備している。
また、このような構成を有する内視鏡1と周辺装置10とは、コネクタ19により互いに接続されている。
コネクタ19は、例えば周辺装置10の光源装置21に接続されている。コネクタ19に、後述する処置具挿通用チャンネル32(図2参照)の基端が接続された図示しない口金と、挿入部2、操作部3、ユニバーサルコード5内に挿通された図示しないライトガイドの基端を構成する図示しないライトガイド口金や、挿入部2、操作部3、ユニバーサルコード5内に挿通されるとともに処置具挿通用チャンネル32に連通する吸引管路の口金や、電気接点部等が設けられている。
ライトガイドは、光源装置21からの照明光を、先端部6の後述する照明レンズ36(図2参照)に送り、被検体内に拡開照射するものである。
内視鏡1の操作部3に、湾曲操作ノブ3aと、送気送水操作釦3bと、吸引操作釦3cと、後述する起上台33(図2参照)を起上または降下させる後述するワイヤ71(図3参照)を牽引弛緩する際、回動操作される起上台操作ノブ3dとが設けられている。
また、操作部3に、処置具55(図2参照)を内視鏡1の挿入部2内において挿入方向Sに沿って設けられた処置具挿通用チャンネル32に挿通するための処置具挿入口3eが設けられている。
内視鏡1の挿入部2は、該挿入部2の先端側に位置する先端部6と、該先端部6の基端に連設された湾曲部7と、該湾曲部7の基端に連設された可撓管部8とにより構成されている。
湾曲部7は、操作部3に設けられた湾曲操作ノブ3aにより、例えば上下左右の4方向に湾曲操作されるものである。
次に、図1の挿入部の先端部の構成について、図2を用いて示す。図2は、図1の挿入部の先端部を、図1中のII方向から拡大してみた部分斜視図である。
図2に示すように、先端部6の外周面には、先端部6を構成する、例えば金属から構成された先端硬質部41の一外周面側が切り欠かれた凹陥状の切欠部6kが形成されており、この切欠部6kの一外周面に、挿入部2内に設けられた管路である処置具挿通用チャンネル32の先端部6の開口であるチャンネル開口部32kが形成されている。
また、切欠部6kの一外周面であって、チャンネル開口部32kの近傍に、対物レンズ34と、照明レンズ36とが設けられている。
さらに、先端部6の切欠部6kによって形成された壁面6pに、送気送水用のノズル35が突設されている。このノズル35は、操作部13の送気送水操作釦3bの釦操作により、対物レンズ34の外表面に水や空気等の流体を吹き付けて、対物レンズ34の外表面の洗浄を行うものである。
また、先端部6は、例えば金属から構成された先端硬質部41と、該先端硬質部41の周囲を、チャンネル開口部32k、対物レンズ34、照明レンズ36を除いて覆う先端カバー43とから主要部が構成されている。尚、先端カバー43は、例えば非導電性部材により構成されており、先端硬質部41に接着剤等にて固定されている。
また、先端硬質部41に、処置具挿通用チャンネル32の先端側を構成する図示しない挿入方向Sに沿った長孔が形成されている。先端硬質部41は、上述した吸引管路を兼ねている。吸引管路は、吸引操作釦3cの釦操作により、被検体内の異物や液体等を吸引する管路である。
ここで、先端硬質部41内の処置具挿通用チャンネル32内におけるチャンネル開口部32kを臨む位置に、処置具挿入口3eから処置具挿通用チャンネル32内に挿通された処置具55の進行方向を、挿入方向Sからチャンネル開口部32k側へと可変することにより、起上に伴い処置具55を被検体内の所望の位置へと誘導する、例えば金属から構成された起上台33が設けられている。尚、起上台33は、樹脂から構成されていても構わない。
尚、起上台33のチャンネル開口部32kに対向する面は、処置具55をチャンネル開口部32kへと誘導する面を構成しており、該面には、処置具55が嵌入自在な図示しない溝等が形成されている。
尚、起上台33は、処置具55に限らず、処置具55を被検体内の被検部位へと誘導する既知のガイドワイヤの進行方向も可変する。
起上台33は、起上台操作ノブ3dの回動操作によって、挿入部2及び操作部3内に挿通された後述するワイヤ71(図3参照)の挿入方向Sに沿った牽引または弛緩により、起上または降下自在となっている。
次に、起上台33を起上、降下させる構成について、図3〜図8を用いて示す。図3は、図2の先端部から先端カバー、対物レンズ、照明レンズを取り除いた先端硬質部の構成を、起上台、起上台動作アーム、ワイヤ、係合部材とともに示す部分斜視図、図4は、図3の起上台を拡大して示す斜視図、図5は、図3の起上台動作アームを拡大して示す斜視図である。
また、図6は、図3の起上台動作アーム、ワイヤ、係合部材を図3中のVI方向からみた側面図、図7は、図6中のVII-VII線に沿う起上台動作アーム及びワイヤの断面図、図8は、図6中のVIII-VIII線に沿う起上台動作アーム、ワイヤ及び係合部材の断面図である。
図3に示すように、先端硬質部41の外周面41gにおいて、挿入方向Sに略直交する方向となる第3の方向である幅方向H側に、幅方向H側から平面視した形状が矩形状の凹部44が形成されており、該凹部44内に、例えば金属から構成された起上台動作アーム60が凹部44内において略90°の範囲にて回動自在に設けられている。尚、起上台動作アーム60は、樹脂から構成されていても構わない。
起上台動作アーム60は、起上台33に固定されるとともに、挿入部2内に挿通されたワイヤ71の先端に、例えばロウ付け等により固定された円柱形状を有する係合部材72が係止されることにより、起上台操作ノブ3dを用いたワイヤ71の挿入方向Sに沿った牽引弛緩操作に伴い、起上台33とともに回動し、起上台33を起上、降下させるものである。
具体的には、起上台動作アーム60は、図5に示すように、起上台動作アーム60における挿入方向S及び幅方向Hに略直交する第2の方向である高さ方向Tの図5中下側には、側面60nから駆動軸69が突設されている。尚、起上台動作アーム60において、挿入方向S及び幅方向Hに略直交する第2の方向とは、概ね高さ方向Tに沿った方向になるようほぼ90°で交わっているという意味であり、ワイヤ71が起上台動作アーム60を動作でき、起上台動作アーム60に脆弱な部分ができない角度であれば、厳密に挿入方向S及び幅方向Hと誤差なく90°で交わっていなくてもよく、製造上の公差や起上台動作アーム60の長手方向の形状に応じて僅かな角度の誤差は含むものとする。
起上台動作アーム60は、駆動軸69が、凹部44の底面44gに形成された図示しない幅方向Hに貫通する貫通孔を介して、図4に示すように、起上台33に対し幅方向Hに沿って直線状に形成された孔33hに嵌入、固定されることにより、起上台33に固定され、起上台33とともに回動自在となっている。
尚、孔33hに対しては、上述したように、駆動軸69は、該駆動軸69の外周に固定されたOリング等によって水密的に嵌合されているとともに、図示しないネジにより固定されている。
また、起上台動作アーム60は、図3、図5に示すように、起上台動作アーム60が起上した状態において、挿入方向Sに平行な第1の方向であるワイヤ71の長手方向Lに沿って起上台動作アーム60における長手方向Lの側面60sから長手方向Lの側面60bまで起上台動作アーム60を貫通するよう形成された第1の挿通部61を具備している。
第1の挿通部61は、長手方向Lに沿って凹部44内に引き出されたワイヤ71が挿通されるものであり、長手方向Lに沿った孔67と、該孔67に連通する溝66とから構成されている。
孔67は、起上台動作アーム60に対し、側面60bと、後述する第2の挿通部62によって形成される面62bとを長手方向Lに貫通するよう形成されている。
また、溝66は、長手方向Lに沿って面62bから側面60sまで形成されている。また、溝66は、起上台動作アーム60の幅方向Hの側面60gに開口66kを有するとともに、幅方向Hの側面60nが塞がれることによって形成されている。
尚、図3に示すように、ワイヤ71の先端が起上台動作アーム60に固定された状態においては、ワイヤ71は、第1の挿通部61において、孔67に挿通されるとともに、溝66においては面62bから後述する交差部Rまで挿通されている。
また、起上台動作アーム60は、図3、図5〜図8に示すように、第1の挿通部61に対して設定角度、例えば略直交するよう高さ方向Tに形成された溝である第2の挿通部62を具備している。尚、第2の挿通部62は、側面60gに開口62kを有するよう起上台動作アーム60に対して第1の挿通部61に連通して形成されている。
第2の挿通部62は、係合部材72を含むワイヤ71の先端側71s(図6参照)が嵌入することにより、起上台動作アーム62にワイヤ71の先端を係止させる溝である。
ここで、図3に示すように、挿入部2内に挿通されているワイヤ71は、基端が操作部3に設けられた起上台操作ノブ3dの操作機構に巻回され、先端側が、先端硬質部41において、処置具挿通用チャンネル32が形成された孔とは別の位置において挿入方向Sに先端硬質部41を貫通するとともに、凹部44の基端面44bに開口されたワイヤ挿通孔41hから凹部44内に引き出されている。
また、図3、図6〜図8に示すように、係合部材72を含むワイヤ71の先端側71sは、第1の挿通部61から第2の挿通部62に嵌入するよう、ワイヤ71が長手方向LからL字状に屈曲されることによって形成されている。
尚、図3に示すように、ワイヤ71の先端が起上台動作アーム60に固定されている状態においては、先端側71sは、第2の挿通部62に嵌入するよう、長手方向Lから高さ方向TにL字状に屈曲している。
尚、上述したように、第1の挿通部61における第2の挿通部62との交差部Rよりも先端側、即ち、溝66において、側面60gに開口66kを有しているのは、係合部材72を含むワイヤ71の先端側71sを、起上台動作アーム60に対して挿入方向Sの前方(以下、単に前方と称す)から長手方向Lに通過させて第2の挿通部62に嵌入できるようにするためである。
これは、仮に、溝66が開口66kを有していなければ、即ち塞がれていれば、係合部材72を含むワイヤ71の先端側71sは、開口66kが塞がれた部位に引っ掛かり、第2の挿通部62に嵌入することができないためである。
尚、開口66kや開口62kは、後述する組み付け工程において、第2の挿通部62に先端側71sが嵌入され固定された後は、接着剤等によって側面60gと同一面となるよう塞がれていても良い。
また、係合部材72は、本実施の形態においては、上述したように円柱状に形成されることにより、ワイヤ71よりも大径に形成されている。尚、係合部材72の形状は円柱状に限定されない。
ここで、第2の挿通部62は、該第2の挿通部62に嵌入された係合部材72を保持する保持部である保持溝62mを具備している。尚、保持溝62mは、円柱状の係合部材72が嵌入可能な形状を有している。
また、後述するが、係合部材72を含むワイヤ71の先端側71sは、組み立て工程において、交差部Rに位置した状態から、開口62kを介して略90°回転されることにより、第2の挿通部62に嵌入されている。即ち、係合部材72は、略90°回転されることにより、保持溝62mに嵌入されている。
このように、第2の挿通部62に対して先端側71sが嵌入されることにより、ワイヤ71の先端は起上台動作アーム60に固定される。
以上から、第1の挿通部61にワイヤ71が挿通され、第2の挿通部62に係合部材72を含むワイヤの先端側71sが嵌入された状態において、図3に示すように、先端側71sが、ワイヤ71の牽引に伴い、第2の挿通部62によって形成された起上台動作アーム60の長手方向Lの基端側の厚肉部に形成された面62bに当て付くことにより、凹部44内において起上台動作アーム60は、一方向への回転に伴い、降下状態から起上するよう構成されている。この起上台動作アーム60の起上に伴い、上述したように、起上台動作アーム60に固定された起上台33も降下状態から起上する。
このように、起上台動作アーム60は、凹部44内において回動自在、即ち、起上、降下自在に構成されている。
尚、凹部44の開口部は、起上台動作アーム60にワイヤ71の先端が固定された後は、他の部材や接着剤等により塞がれても構わない。
次に、起上台動作アーム60に対するワイヤ71の先端の組み付け方法について、上述した図3、図5、図9〜図11を用いて説明する。
図9は、図3の先端硬質部材からワイヤ及び係合部材を除いた構成を、起上台、起上台動作アームとともに示す部分斜視図、図10は、図9の起上台動作アームの第1の挿通部及び先端硬質部材のワイヤ挿通孔に、起上台動作アームの前方からワイヤを挿通していく状態を示す部分斜視図、図11は、図10のワイヤを、係合部材を含むワイヤの先端側が第1の挿通部と第2の挿通部との交差部に位置するまで挿通した状態を示す部分斜視図である。
先ず、図9に示すように、凹部44内において、起上台動作アーム60及び起上台33を起上させた状態において、凹部44の底面44gに形成された上述した幅方向Hに貫通する貫通孔を介して、起上台33の孔33hに起上台動作アーム60の駆動軸69を嵌入して固定する。その結果、凹部44内に起上台動作アーム60が位置する。
次いで、図9に示す起上台動作アーム60が起上している状態において、図10に示すように、起上台動作アーム60の前方から、ワイヤ71の挿入方向Sの基端側(以下、単に基端側と称す)を、第1の挿通部61を介して、ワイヤ挿通孔41hに挿通していく。
即ち、ワイヤ71を挿入方向Sの後方(以下、単に後方と称す)に押し込んでいくことにより、ワイヤ71を、溝66、孔67を介して、ワイヤ挿通孔41hに挿通していく。この際、起上台動作アーム60が起上していることにより、ワイヤ挿通孔41hと第1の挿通部61とは長手方向Lにおいて略一直線状に位置していることからワイヤ71の押し込み操作が行いやすくなっている。
尚、ワイヤ71の押し込み操作は、図11に示すように、係合部材72を含むワイヤ71の先端側71sが、交差部Rに位置するまで行う。
また、ワイヤ71を後方に押し込んでいく際、溝66は、側面60gに開口66kを有していることから、先端側71sは、起上台動作アーム60に引っ掛かることなく、開口66kを通過して交差部Rまで移動する。尚、先端側71sは、後方に押し込んでいく際は、図10、図11に示すように、長手方向Lに対して幅方向HにL字状に屈曲している。
最後に、図11に示すように、交差部Rに位置する先端側71sを、略90°回転させることにより、先端側71sは、開口62kを介して、第2の挿通部62に嵌入する。嵌入後、先端側71sは、長手方向Lに対して高さ方向TにL字状に屈曲している。また、係合部材72は、第2の挿通部62の保持溝62mに嵌入している。
尚、先端側71sの略90°の回転操作は、係合部材72を保持して行っても構わないし、ワイヤ71の基端側を保持して回転させて行っても構わないし、その両方を保持して行っても構わない。
このようにして、ワイヤ71の先端は、起上台動作アーム60に固定される。尚、固定後は、上述したように、開口62k、66kは塞いでも構わない。また、凹部44の開口も塞いでも構わない。
このように、本実施の形態においては、係合部材72を含むワイヤ71の先端側71sは、長手方向LからL字状に屈曲された形状を有していると示した。
また、起上台動作アーム60は、長手方向Lに貫通するとともにワイヤ71が挿通される第1の挿通部61と、第1の挿通部61に連通するとともに第1の挿通部61から略直交する高さ方向Tに形成された、係合部材72を含むワイヤ71の先端側71sが嵌入する第2の挿通部62とを具備していると示した。
さらに、第2の挿通部62に先端側71sが嵌入され、ワイヤ71の先端が起上台動作アーム60に固定された状態において、ワイヤ71の牽引により起上台動作アーム60を起上していく際、先端側71sは、起上台動作アーム60の基端側に位置する第2の挿通部62によって形成された厚肉の面62bに当て付くと示した。
また、起上台動作アーム60へのワイヤ71の先端の固定は、起上台動作アーム60の前方から第1の挿通部61を介してワイヤ挿通孔41hにワイヤ71を、先端側71sが交差部Rに位置するまで押し込み、その後、先端側71sを略90°回転させて第2の挿通部62に嵌入させることにより行うと示した。
このことによれば、ワイヤ71を起上台動作アーム60の前方から後方に押し込み、先端側71sを略90°回転させるのみの簡単な手法により、ワイヤ71の先端を起上台動作アーム60に固定することができる。
また、起上台動作アーム60には、長手方向Lに沿った第1の挿通部61と、高さ方向Tに形成された第2の挿通部62とからなるT字状の挿通部が形成されているのみであることから、従来のようなワイヤ可動用の溝も不要のため、脆弱部が形成されないことから、起上台動作アーム60の強度を十分確保することができる。
さらに、ワイヤ71の牽引に伴って起上台動作アーム60を起上させる際、係合部材72を含むワイヤ71の先端側71sが当て付く起上台動作アーム60の部位は、第2の挿通部62によって起上台動作アーム60の基端側に形成された厚肉かつ高さ方向Tに沿った大きな面積を有する面62bであることから、牽引に伴い、面62bに加重が集中しても起上台動作アーム60が破損してしまうことがないため、起上台操作ノブ3dに対する小さな操作力量にて確実に起上台動作アーム60、即ち、起上台33を起上操作することができる。
以上から、ワイヤ71の先端を固定しやすく、またワイヤ71の先端が固定される部位の強度を十分確保できる起上台動作アーム60を有する内視鏡1を提供することができる。
(第2実施の形態)
図12は、本実施の形態における内視鏡の先端硬質部の凹部に設けられる起上台動作アーム、ワイヤ、係合部材を図6と同方向からみた側面図、図13は、図12中のXIII-XIII線に沿う起上台動作アーム及びワイヤの断面図、図14は、図12中のXIV-XIV線に沿う起上台動作アーム、ワイヤ及び係合部材の断面図である。
この第2実施の形態の内視鏡の構成は、上述した図1〜図11に示した第1実施の形態の内視鏡と比して、係合部材が、円柱部に加え、ワイヤよりも大径な柱状部材から構成され、さらに、第2の挿通部と略等しい長さに形成されている点が異なる。よって、第1実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図12、図14に示すように、本実施の形態においては、ワイヤ71の先端に固定される係合部材72は、第1実施の形態と同様の形状を有する円柱部72bと、該円柱部72bに連設された柱状部72aとから構成されている。尚、柱状部72aの形状はワイヤ71よりも大径であり、第2の挿通部62に嵌入できる径であれば、どのような形状であっても構わない。
よって、第2の挿通部61に設けられる保持溝62mは、円柱部72bと柱状部72aとが嵌入可能な形状に形成されている。
また、係合部材72は、高さ方向Tにおける第2の挿通部62の長さに略等しい長さに形成されている。
尚、その他の構成、及び第1の挿通部61に対するワイヤ71の挿通状態、第2の挿通部62に対する係合部材72を含むワイヤ71の先端側71sの嵌入状態は、図12〜図14に示すように第1実施の形態と同じである。
また、このような係合部材72を有するワイヤ71の組み付け方法は、上述した第1実施の形態と同じである。即ち、第1の挿通部61を介してワイヤ71をワイヤ挿通孔41hに押し込んだ後、交差部Rに位置する係合部材72を含むワイヤ71の先端側71sを略90°回転させて第2の挿通部62の保持溝62mに円柱部72b及び柱状部72aを嵌入させることにより、起上台動作アーム60にワイヤ71の先端を固定する。
このような構成によれば、上述した第1実施の形態と同様の効果を得ることができる他、柱状部72aにより、先端側71sの第2の挿通部62に対する係止強度をより向上させることができる。
(第3実施の形態)
図15は、本実施の形態における内視鏡の先端硬質部の凹部に設けられる起上台動作アーム、ワイヤ、係合部材を図6と同方向からみた側面図、図16は、図15中のXVI-XVI線に沿う起上台動作アーム及びワイヤの断面図、図17は、図15中のXVII-XVII線に沿う起上台動作アーム、ワイヤ及び係合部材の断面図である。
この第3実施の形態の内視鏡の構成は、上述した図12〜図14に示した第2実施の形態の内視鏡と比して、係合部材を構成する柱状部材が、第2の挿通部よりも長く形成され、第1の挿通部から第2の挿通部に屈曲する形状を有している点が異なる。よって、第2実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図15〜図17に示すように、本実施の形態においては、係合部材72を構成する柱状部72aは、第2の挿通部62よりも長く形成されており、第1の挿通部61から第2の挿通部62にL字状に屈曲された形状を有している。即ち、第2の挿通部62のみならず、一部が第1の挿通部61にも嵌入する長さを有している。
尚、その他の構成は、上述した第2実施の形態と同じである。また、このような係合部材72を有するワイヤ71の組み付け方法は、上述した第2実施の形態と同じである。即ち、第1の挿通部61を介してワイヤ71をワイヤ挿通孔41hに押し込み、柱状部72aの一部を第1の挿通部61に嵌入させた後、交差部Rに位置する係合部材72を含むワイヤ71の先端側71sを略90°回転させて第2の挿通部62の保持溝62mに円柱部72b及び柱状部72aを嵌入させることにより、起上台動作アーム60にワイヤ71の先端を固定する。
このような構成によれば、上述した第1実施の形態と同様の効果を得ることができる他、先端側71sの第2の挿通部62に対する係止強度を、L字状の柱状部72aにより、第2実施の形態よりも向上させることができる。
尚、以下、変形例を、図18、図19を用いて示す。図18は、図5の起上台動作アームの第2の挿通部の開口形状の変形例を、図6中のXVIII-XVIII線に沿う位置における起上台動作アームの断面にてワイヤとともに示す図、図19は、図5の起上台動作アームの第2の挿通部の開口近傍に爪を設けた変形例を、図18と同位置における起上台動作アームの断面にてワイヤとともに示す図である。
上述した第1〜第3実施の形態においては、係合部材72を含むワイヤ71の先端側71sを、交差部Rから略90°回転させることにより、開口62kを介して第2の挿通部62に嵌入させると示した。
この際、第2の挿通部62から該第2の挿通部62に嵌入した先端側71sが開口62kを介して抜けてしまうことが無いよう、起上台動作アーム60には脱落防止部が設けられていても構わない。
一例として、図18に示すように、第2の挿通部62の開口62kの開口径が、先端側71sよりも小径に形成されていることにより、ワイヤ71の抜け止めとなっていても構わない。
このことによれば、第2の挿通部62に先端側71sを嵌入させる作業において、開口62kを通過させる際、先端側71sを縮径させ、その後、第2の挿通部62に嵌入させることにより、第2の挿通部62に嵌入後、先端側71sは、開口62kよりも大径のため、第2の挿通部62から抜けてしまうことがない。
尚、その他の脱落防止部の例としては、図19に示すように、第2の挿通部62の開口62k付近に爪部90が設けられていることにより、爪部90が先端側71sの抜け止めになっていても構わない。
このことによれば、第2の挿通部62に先端側71sを嵌入させる作業において、開口62kを通過させる際、爪部90を押し広げ、その後、第2の挿通部62に嵌入させることにより、第2の挿通部62に嵌入後、先端側71sは、爪部90により、第2の挿通部62から抜けてしまうことがない。
尚、その他の脱落防止部の例としては、第2の挿通部62に先端側71sを嵌入後、接着固定する、第2の挿通部62に締まりバネを設ける、第2の挿通部62を構成する面の摩擦力により先端側71sを固定する等が挙げられる。
また、その他、別の変形例を示す。
上述した第1〜第3実施の形態においては、係合部材72を含むワイヤ71の先端側71sは、長手方向Lからワイヤ71がL字状に折り曲げられることにより形成されていると示した。これに限らず、ワイヤ71の先端側がT字状を有することにより先端側71sは形成されていても構わない。
また、上述した第1〜第3実施の形態においては、係合部材72は、ワイヤ71よりも大径に形成されていると示した。
これに限らず、係合部材72がワイヤ71と同径に形成されていたとしても、例えば係合部材72が接着剤等により硬質に固められていれば、第2の挿通部62に嵌入後、上述した第1〜第3実施の形態の係合部材72と同様の効果を得ることができる。
また、上述した第1〜第3実施の形態においては、挿入機器は、側視型の内視鏡を例に挙げて示したが、これに限らず、処置具挿通チャンネルに起上台が設けられた直視型の内視鏡にも適用可能であるし、カテーテル等の起上台を有する処置具にも適用可能であることは云うまでもない。
1…内視鏡(挿入機器)
2…挿入部
32…処置具挿通用チャンネル(管路)
33…起上台
55…処置具
60…起上台動作アーム
60g…起上台動作アームの側面
61…第1の挿通部
62…第2の挿通部
62k…第2の挿通部の開口
62m…第2の挿通部の保持溝
66k…溝の開口
71…ワイヤ
71s…係合部材を含むワイヤの先端側
72…係合部材
L…長手方向(第1の方向)
H…幅方向(第3の方向)
R…交差部
T…高さ方向(第2の方向)

Claims (10)

  1. 被検体内に挿入される挿入部内に管路が設けられ、前記挿入部の先端に設けられた前記管路の開口を臨む前記管路内の位置に、前記管路内に挿通された処置具を前記被検体内の所望の位置へと誘導する起上台が設けられた挿入機器であって、
    前記挿入部内に挿通されたワイヤと、
    前記ワイヤの先端に設けられた係合部材と、
    前記挿入部の前記先端内に設けられた、前記起上台に固定されるとともに前記係合部材が係止されることにより、前記ワイヤの牽引弛緩操作に伴い前記起上台とともに回動し、前記起上台を起上、降下させる起上台動作アームと、
    前記起上台動作アームの第1の方向に貫通するよう形成された、前記第1の方向に沿って前記ワイヤが挿通される第1の挿通部と、
    前記第1の挿通部に対して設定角度を有するとともに前記第1の挿通部に連通するよう前記起上台動作アームに対して形成された、前記係合部材を含む前記ワイヤの先端側が嵌入することにより前記起上台動作アームに前記ワイヤの先端を係止させる第2の挿通部と、
    を具備していることを特徴とする挿入機器。
  2. 前記起動台動作アームにおいて、前記第2の挿通部は、前記第1の方向に対して略直交する第2の方向に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の挿入機器。
  3. 前記係合部材は、前記ワイヤよりも大径に形成されており、
    前記第2の挿通部に、該第2の挿通部に嵌入された前記係合部材を保持する保持部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の挿入機器。
  4. 前記係合部材は、前記第2の挿通部に略等しい長さに形成されていることを特徴とする請求項3に記載の挿入機器。
  5. 前記係合部材は、前記第2の挿通部よりも長く形成されており、前記第1の挿通部から前記第2の挿通部に屈曲する形状を有していることを特徴とする請求項3に記載の挿入機器。
  6. 前記係合部材を含む前記ワイヤの先端側は、前記第2の挿通部に嵌入するよう、前記ワイヤの長手方向から屈曲されて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の挿入機器。
  7. 前記第1の挿通部における前記第2の挿通部との交差部よりも先端側は、前記長手方向から屈曲する前記係合部材を含む前記ワイヤの先端側が、前記起上台動作アームの前方から前記第2の挿通部に嵌入できるよう前記起上台動作アームの前記第1の方向に略直交する第3の方向の側面に開口されていることを特徴とする請求項6に記載の挿入機器。
  8. 前記第2の挿通部は、前記起上台動作アームの前記側面に開口されていることを特徴とする請求項7に記載の挿入機器。
  9. 前記係合部材を含む前記ワイヤの先端側は、前記交差部に位置した状態から、前記第2の挿通部の前記開口を介して略90°回転されることによって、前記第2の挿通部に嵌入されていることを特徴とする請求項8に記載の挿入機器。
  10. 前記第2の挿通部に、前記係合部材を含む前記ワイヤの先端側が前記第2の挿通部から脱落してしまうことを防止する脱落防止部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の挿入機器。
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