JP6730954B2 - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡 Download PDF

Info

Publication number
JP6730954B2
JP6730954B2 JP2017071142A JP2017071142A JP6730954B2 JP 6730954 B2 JP6730954 B2 JP 6730954B2 JP 2017071142 A JP2017071142 A JP 2017071142A JP 2017071142 A JP2017071142 A JP 2017071142A JP 6730954 B2 JP6730954 B2 JP 6730954B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide wire
stand
treatment instrument
wall
standing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017071142A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018171255A (ja
Inventor
悟 大上
悟 大上
友博 大木
友博 大木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2017071142A priority Critical patent/JP6730954B2/ja
Priority to CN201810216713.XA priority patent/CN108685556B/zh
Publication of JP2018171255A publication Critical patent/JP2018171255A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6730954B2 publication Critical patent/JP6730954B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • A61B1/00071Insertion part of the endoscope body
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00131Accessories for endoscopes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/012Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor characterised by internal passages or accessories therefor
    • A61B1/018Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor characterised by internal passages or accessories therefor for receiving instruments
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/04Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor combined with photographic or television appliances
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/06Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with illuminating arrangements
    • A61B1/0661Endoscope light sources
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/00234Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for minimally invasive surgery

Description

本発明は、内視鏡に係り、特に挿入部の先端部に設けた処置具起立台でガイドワイヤを固定するための技術に関する。
内視鏡では、操作部に設けられた処置具挿入口に各種の処置具を挿入し、先端部の上面側に開口した処置具導出開口部から導出して処置及び検査に用いる。例えば十二指腸内視鏡ではカテーテル等があり、超音波内視鏡では穿刺針等がある。その他にも鉗子及びスネア等の処置具が用いられる。このような処置具は、被検体内の所望の位置を処置及び検査するため先端部における導出方向を変える必要があり、このため先端部に形成された起立台収容部に処置具及びガイドワイヤを起立させるための処置具起立台が設けられている。
十二指腸内視鏡では、内視鏡の先端部を十二指腸の乳頭付近まで挿入し、そこからガイドワイヤをガイドにして処置具を乳頭内の処置部分(胆管又は膵管)に挿入する。例えば、処置具としてカテーテルを使用する場合、ガイドワイヤはカテーテルの内部に挿入されている。したがって、処置具をカテーテルから他の処置具に交換する場合、ガイドワイヤは処置部分に挿入したままでカテーテルだけを引き抜く必要がある。このため、ガイドワイヤを先端部本体と処置具起立台とで固定することが行われる。
ガイドワイヤを固定するワイヤロックの方法としては、ガイドワイヤを処置具起立台の幅方向の中央部で固定する方法(以下、センタロックという)と、処置具起立台の幅方向の側部でガイドワイヤを固定する方法(以下、サイドロックという)とがある。センタロックをするかサイドロックをするかは、内視鏡を使って処置及び検査を行う施術者によって異なる。
また、サイドロックする処置具起立台の幅方向の側部としては、観察窓側の側部と、観察窓とは反対側の側部とがあるが、施術者がガイドワイヤを観察窓の観察視野内(モニタ画面内)に入れ易いように、観察窓が設置された側の側部でサイドロックすることが好ましい。
被検体内における処置具及びガイドワイヤの動きは観察窓から撮像され、モニタ装置のモニタ画面に観察画像(内視鏡画像)として映し出される。そして、施術者は、モニタ画面に映し出される処置具とガイドワイヤとの位置を見ながら処置及び検査を行う。
特許文献1には、起立台収容部の観察窓側の側壁部の内壁面と、基端側の基端壁部の内壁面とが交差する角部に溝を形成し、この溝と処置具起立台の側部とでガイドワイヤを固定するサイドロックが記載されている。
また、特許文献2には、起立台収容部の観察窓側の側壁部の内壁面に凹部を形成し、この凹部と処置具起立台の側部とでガイドワイヤを固定するサイドロックが記載されている。
国際公開第2011/148894号 特開2007−307086号公報
しかしながら、特許文献1のように、起立台収容部の観察窓側の側壁部の内壁面と、基端側の基端壁部の内壁面とが交差する角部の位置でガイドワイヤをサイドロックすると、モニタ画面において、サイドロック位置がセンタロック位置よりも上側に位置してしまう。これにより、ガイドワイヤの引き出し方向によっては、ガイドワイヤが観察窓の観察視野外(モニタ画面外)にいってしまい、施術者はガイドワイヤを見失う場合がある。
この対策として、サイドロック位置がモニタ画面の上端ぎりぎりになるように観察窓の位置及び向きを配置することが考えられる。
しかし、モニタ画面のセンタロック位置が処置具の最大起立位置になる。これにより、サイドロック位置をモニタ画面の上端ぎりぎりになるように観察窓の位置及び向きを配置すると、センタロック位置、即ち最大起立位置がモニタ画面の上端部よりも下方になってしまい、施術者は処置具の起立動作全体を把握できないという問題が生じる。
また、特許文献2のように、起立台収容部の観察窓側の側壁部の内壁面に凹部を形成して、この凹部と処置具起立台の側部とでガイドワイヤを固定する場合、特許文献1に比べてガイドワイヤが観察窓の観察視野外(モニタ画面外)にいってしまうことは少ない。
しかし、起立台収容部の観察窓側の側壁部の内壁面に凹部を形成すると、処置具を処置具起立台で起立させたときに、処置具が観察視野内(モニタ画面内)で左右にブレを生じ易いという問題がある。施術者は、処置具の先端の位置と角度の両方を乳頭内の胆管や膵管に対して調整する操作を行っている。このため、施術者は処置具操作中の処置具のブレがないことを望んでいる。
また、施術者からは、ガイドワイヤが固定されたことをモニタ画面で視認する。このため、施術者はセンタロックとサイドロックの両方のロック位置を観察視野(モニタ画面)に入るようにすることも望んでいる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ガイドワイヤを観察窓の観察視野外(モニタ画面外)にいかないようにサイドロックでき、しかも処置具を起立させたときに処置具が観察視野内(モニタ画面内)で左右にブレにくいようにできる内視鏡を提供することを目的とする。
本発明の内視鏡は目的を達成するために、挿入部の先端部に形成された起立台収容部に設けられ、起立台収容部の上面に開口した処置具導出開口部から導出された処置具及びガイドワイヤを起立させる処置具起立台と、先端部に側視型の観察窓を有する光学系とを備えた内視鏡において、処置具起立台の両側と基端側とに配置されて起立台収容部を構成する側壁部と基端壁部とのうち、観察窓が形成される側の側壁部の上面であって基端壁部と観察窓との間に観察窓側に向いた立ち壁を有する段差部を有し、処置具導出開口部から導出されたガイドワイヤを立ち壁に係止させた状態で処置具起立台を起立させる起立途中で、処置具起立台の側部と、立ち壁の下端位置と立ち壁を有する側壁部の内壁面とが交差する交差部とで挟み込むことによりガイドワイヤをサイド位置で固定する第1のガイドワイヤ固定部を設けた。
本発明の内視鏡によれば、処置具導出開口部から導出されたガイドワイヤを段差部の立ち壁に係止させた状態で処置具起立台を起立させる起立途中で、処置具起立台の側部と、立ち壁の下端位置と立ち壁を有する側壁部の内壁面とが交差する交差部とで挟み込むことによりガイドワイヤをサイド位置で固定する第1のガイドワイヤ固定部を設けた。これにより、ガイドワイヤを観察窓の観察視野外にいかないようにサイドロックでき、しかも処置具を起立させたときに処置具が観察視野内で左右にブレにくいようにできる。
本発明の別態様では、立ち壁の内壁面側のエッジ部分にはフィレット又は面取りがされていることが好ましい。これにより、ガイドワイヤをサイドロックするために、内視鏡の先端部を段差部とは逆方向に捻ったときに、ガイドワイヤが立ち壁の下端位置と立ち壁を有する側壁部の内壁面とが交差する交差部(サイドロック位置)に移動し易くなる。また、交差部でサイドロックしたときに、ガイドワイヤに傷等がつきにくくなる。
本発明の別態様では、基端壁部の中央位置には、処置具起立台を起立したときに、処置具起立台とでガイドワイヤをセンタ位置で固定する第2のガイドワイヤ固定部を備えることが好ましい。これにより、ガイドワイヤをセンタロックすることができる。
この場合、第2のガイドワイヤ固定部は、基端壁部の幅方向中央部から突出し、処置具起立台のガイドワイヤをガイドする案内溝の凹部に対応した形状の凸部を有することが好ましい。これにより、ガイドワイヤを確実にセンタロックすることができる。
本発明の別態様では、処置具起立台が起立する面方向に直交する方向において、第1のガイドワイヤ固定部によるサイド固定の位置と第2のガイドワイヤ固定部によるセンタ固定の位置とが揃っていることが好ましい。これにより、サイドロック位置とセンタロック位置を観察窓の観察視野枠の同じ位置に位置させることができる。
本発明の別態様では、第1のガイドワイヤ固定部によるサイド固定の位置が観察窓の観察視野の上端部位置になるように観察窓の位置及び向きが配置されていることが好ましい。
本発明の別態様では、観察窓が形成される側の側壁部の内壁面は平坦面状に形成されることが好ましい。これにより、処置具が内壁面に引っ掛かりにくくなる。
この場合、内壁面及び/又は処置具起立台に滑り剤がコーティングされていることが好ましい。これにより、内壁面及び/又は処置具起立台に処置具が引っ掛かりにくくなる。
本発明の別態様では、段差部と処置具起立台とで鋏み構造を構成し、鋏み構造でガイドワイヤに剪断方向の力を付与して挟み込むことでガイドワイヤを固定する。
本発明の別態様では、処置具起立台の段差部側の側部のうち、少なくともガイドワイヤを挟み込む部分にはフィレット又は面取りがされていることが好ましい。これにより、交差部でサイドロックしたときに、ガイドワイヤに一層傷等がつきにくくなる。
本発明の内視鏡によれば、ガイドワイヤを観察窓の観察視野外(モニタ画面外)にいかないようにサイドロックでき、しかも処置具を起立させたときに処置具が観察視野内(モニタ画面内)で左右にブレにくいようにできる。
処置具起立台を備えた内視鏡及び周辺機器の全体構成図 側視型の内視鏡の先端部を拡大して示した斜視図 キャップを外した先端部を斜め上方から見た斜視図 図3を別角度で見た斜視図 先端部からキャップを外した先端部本体を上から見た上面図 段差部の近傍を説明する拡大図 先端部を先端部の軸芯方向に対して直交する方向で切断した断面図 先端部の分解斜視図 先端部本体に起立台及び駆動部材を組み付けた斜視図 ガイドワイヤが倒伏状態の処置具起立台に係止された説明図 先端部を捻ってガイドワイヤを先端部の側方に延出させた説明図 ガイドワイヤをサイドロックした説明図 ガイドワイヤをセンタロックした説明図 ガイドワイヤのセンタロック位置とサイドロック位置の説明図 処置具起立台の起立動作とモニタ画面上でのガイドワイヤの動きとの関係を説明する説明図 従来におけるセンタロックとサイドロックとのモニタ画面上での位置関係を説明する説明図 本発明におけるセンタロックとサイドロックとのモニタ画面上での位置関係を説明する説明図
以下、添付図面にしたがって本発明の内視鏡の好ましい実施の形態について説明する。
本発明は以下の好ましい実施の形態により説明される。本発明の範囲を逸脱することなく、多くの手法により変更を行うことができ、本実施の形態以外の他の実施の形態を利用することができる。したがって、本発明の範囲内における全ての変更が特許請求の範囲に含まれる。
ここで、図中、同一の記号で示される部分は、同様の機能を有する同様の要素である。また、本明細書中で、数値範囲を“ 〜 ”を用いて表す場合は、“ 〜 ”で示される上限、下限の数値も数値範囲に含むものとする。
[内視鏡]
図1は本実施形態に係る内視鏡及び周辺機器の全体構成図である。
図1における内視鏡1は、主として、患者(被検体)の体内に挿入される挿入部2と、挿入部2の基端に連設され、内視鏡1の把持及び挿入部2の操作等に用いられる操作部3と、で構成される。
そして、内視鏡1は、ユニバーサルコード4を介してプロセッサ装置15及び光源装置16に接続され、プロセッサ装置15とモニタ装置17とが接続される。
プロセッサ装置15は、ユニバーサルコード4内に挿通されたケーブルを介して内視鏡1に給電を行い、先端部7に設けられた撮像手段の駆動を制御するとともに、撮像手段からケーブルを介して伝送された撮像信号を受信し、受信した撮像信号に各種信号処理を施して画像データに変換する。プロセッサ装置15で変換された画像データは、プロセッサ装置15にケーブル接続されたモニタ装置17のモニタ画面17Aに観察画像(内視鏡画像)として表示される。撮像手段としては、例えばCCD(charge-coupled-devices)又はCMOS(complementary metal-oxide-semiconductor)等が使用される。
光源装置16は、ユニバーサルコード4及び内視鏡1内に挿通されたライトガイドを介して撮像手段で撮像する際の照明光を先端部7に供給する。
挿入部2は、基端から先端に向って順に連設される軟性部5、湾曲部6、及び先端部7から構成される。軟性部5は、可撓性を有し、挿入部2の挿入経路に沿って任意の方向に湾曲する。湾曲部6は、操作部3のアングルノブ8、9の各々の操作により上下と左右の各々の方向に湾曲する。
先端部7は、体内の被観察部位を撮影してその撮影した画像を観察画像(内視鏡画像)としてユニバーサルコード4により接続されたプロセッサ装置15に送る観察部、及びユニバーサルコード4により接続された光源装置16から内視鏡1内部のライトガイドを通じて伝搬された照明光を被観察部位に照射する照明部等を備える。
図2は、側視型の内視鏡1の先端部7を拡大して示した斜視図である。図3は先端部7からキャップ26を外しての先端部本体30の内部を見易くした図であり、先端部本体30を斜め右上方から見た斜視図である。また、図4は先端部本体30を斜め左上方から見た斜視図である。図5は、先端部7を上面から見た上面図である。
なお、以下の説明において、先端部7に対して、先端部7の長手軸Q(図2参照)の方向(軸芯方向も同義)であって先端側の位置を先端側(又は前側)と言い、操作部3側の位置を基端側(又は後側)と言う。また、先端部7の先端方向に向いて右手側の位置を右側と言い、左手側の位置を左側と言う。
図2から図4に示すように、先端部本体30には起立台収容部22が設けられ、起立台収容部22には処置具起立台24が設けられる。
処置具起立台24は、略舌形状に形成され、且つガイドワイヤW(図10参照)を案内する側の表面に下部から先端部にかけて内側に窪んだ案内溝Kを有する。処置具起立台24の案内溝Kは、下部に形成され幅方向中央位置に起立方向に沿った樋状溝24Aと、中央部に形成され樋状溝24Aが両側に向かって先広状に拡げられ再び先狭状に狭められた凹部24Bと、先端部に形成され凹部24Bから連続して起立方向に沿った樋状溝24Cとで構成される。凹部24Bは、底面が天面よりも小さな略台形立方体の形状に形成される。
起立台収容部22は、処置具起立台24の両側に略平行に配置されて対向する一対の側壁部22A、22Bと、処置具起立台24の基端側に配置された基端壁部22Cと、により構成される。この構成により、起立台収容部22は上から見たときにコ字形状(図5参照)に形成される。一対の側壁部22A、22Bのうち、側壁部22Aの上面には、先端側から順に、平坦面部に照明窓20及び観察窓18が配置され、平坦面部の基端位置に立ち壁28Aを有する段差部28が配置され、段差部28に連続した傾斜部の中央窪み部に送気送水ノズル23が配置される。即ち、段差部28の立ち壁28Aは、観察窓18と基端壁部22Cとの間に、観察窓18側に向いて設けられている。
照明窓20は、先端部7に搭載される照明部の構成要素であり、照明部の他の構成要素である光出射部、即ち、光源装置16からの光を伝搬するライトガイドの終端部に設けられた光出射部から出射された照明光を被観察部位に照射する。
観察窓18は、先端部7の長手軸Qに対して側方(径方向)に存在する被観察部位の画像を取得する観察部の構成要素であり、側方の被観察部位からの被写体光を観察部の他の構成要素である撮像手段に取り込む。
送気送水ノズル23は、操作部3の送気送水ボタン10(図1参照)の操作により観察窓18への送気と送水とを切り替可能に行う。また、挿入部2内において処置具挿通チャンネル14(図7参照)には吸引チャンネルが接続されており、操作部3の吸引ボタン11(図1参照)の操作により起立台収容部22からの吸引が行われる。
起立台収容部22は、挿入部2内を挿通する処置具挿通チャンネル14を通じて操作部3の処置具導入口13(図1参照)に連通しており、処置具導入口13から挿入された処置具P(図16参照)及びガイドワイヤWが起立台収容部22に導かれる。
処置具起立台24は、起立操作レバー12(図1参照)の起立操作により、起立台収容部22に導かれた処置具P又はガイドワイヤWの進行方向を曲げて起立台収容部22の上面側の開口部29(処置具導出開口部29ともいう)へと向かう方向に案内し、処置具導出開口部29から処置具P又はガイドワイヤWを導出させる。
次に、ガイドワイヤWをサイドロックする構造について説明する。
図5及び図6に示すように、上述した左側の側壁部22Aの上面に形成した段差部28は、処置具導出開口部29から導出されたガイドワイヤWを立ち壁28Aに係止させ、この状態で処置具起立台24を起立させる部材である。そして、処置具起立台24は、起立途中で、立ち壁28Aに係止されたガイドワイヤWを、処置具起立台24の観察窓18側の側部と、立ち壁28Aの下端位置と立ち壁28Aを有する側壁部22Aの内壁面22A1とが交差する交差部B(サイドロック位置B)とで挟み込む。これにより、ガイドワイヤWをサイド位置で固定する第1のガイドワイヤ固定部32が構成される。
図6に示すように、交差部Bの内壁面22A1側のエッジ部分にはフィレット又は面取りがされていることが好ましい。交差部Bのエッジ部分とは、立ち壁28Aの内壁面22A1側のエッジ部分S、及び内壁面22A1の立ち壁28A近傍の上端エッジ部分Tである。上端エッジ部分Tとしては、立ち壁28Aから観察窓18の近傍までとすることが好ましい。
同様に、処置具起立台24の段差部28側の側部のうち、少なくともガイドワイヤWを挟み込む部分(図12の交差部Bの近傍)にはフィレット又は面取りがされていることが好ましい。
サイドロックする場合、施術者は内視鏡1の挿入部2を、先端部7の長手軸Q(図2参照)を回転中心として段差部28とは逆向きに捻る。これにより、施術者は、ガイドワイヤWの延出方向を上向きから観察窓18側の側方向きへ変えて、ガイドワイヤWを第1のガイドワイヤ固定部32である段差部28の場所へ移動させる。側方向きにガイドワイヤWの延出方向が変わる過程において、ガイドワイヤWは交差部Bのエッジ部分S、Tに接触する。しかし、交差部Bの内壁面22A1側のエッジ部分S、Tにフィレット又は面取りがされていると、ガイドワイヤWが滑りやすくなるので、サイドロック位置である交差部Bに移動し易くなる。さらには、交差部BでサイドロックされるガイドワイヤWに傷がつきにくくなる。
また、交差部Bを形成する構成部材である側壁部22Aの内壁面22A1は、凹凸のない平坦面状に形成されていることが好ましい。内壁面22A1に凹部又は凸部のような凹凸形状があると、処置具Pを処置具起立台24で起立させたときに、処置具Pの先端が凹部又は凸部に引っ掛かることがあり、処置具Pが観察視野内(モニタ画面17A内)で左右にブレを生じ易くなる。したがって、側壁部22Aの内壁面22A1は、平坦面状にすることが好ましい。また、内壁面22A1及び/又は処置具起立台24をテフロン(登録商標)等の滑り剤でコーティングすることが一層好ましい。これにより、処置具Pを処置具起立台24で起立させたときに、処置具Pが内壁面22A1及び/又は処置具起立台24に引っ掛かりにくくなる。
次に、ガイドワイヤWをセンタロックする構造について説明する。
起立台収容部22の基端壁部22Cには、処置具起立台24を起立したときに、処置具起立台24とでガイドワイヤWをセンタ位置で固定する第2のガイドワイヤ固定部34を備える。
第2のガイドワイヤ固定部34は、基端壁部22Cの幅方向中央部から突出し、突出方向に先細な凸部34Aで構成される。凸部34Aは、突出方向に先細な水平な上面34A1と、突出方向に交差するように傾斜した両側面34A2と、湾曲状に凹んだ下面34A3と、これら4つの面34A1、34A2、34A3が交わる四角形状の先端面34A4とで構成される。四角形状の先端面34A4は丸みを帯びた四角形状であることが好ましい。即ち、凸部34Aは、基端壁部22Cを底面とした略台形立方体の形状に形成され、上述した処置具起立台24の中央部に形成された略台形立方体形状の凹部24B(図3参照)に対応した形状に形成される。これにより、ガイドワイヤWをセンタロックする際に、第2のガイドワイヤ固定部34の凸部34Aと処置具起立台24の案内溝Kの凹部24Bとを合わせたときに、凸部34Aが凹部24Bに収容される。
したがって、処置具起立台24でガイドワイヤWをセンタロックする際に、処置具起立台24の凹部24Bと、第2のガイドワイヤ固定部34の凸部34AとでガイドワイヤWを挟み込むので、ガイドワイヤWを処置具起立台24のセンタ位置で確実に固定することができる。
また、ガイドワイヤWのセンタロック位置が処置具Pの最大起立位置になる。
図6の基準線Gにより示すように、ガイドワイヤWをサイドロックする第1のガイドワイヤ固定部32とセンタロックする第2のガイドワイヤ固定部34との位置関係は、先端部7の長手軸Qに対して直交する方向(処置具起立台24が起立する面方向に直交する方向と同義)において、第1のガイドワイヤ固定部32によるサイド固定の位置であるサイドロック位置Bと、第2のガイドワイヤ固定部34によるセンタ固定の位置であるセンタロック位置Aとが揃っていることが好ましい。
即ち、図5に示すように、起立台収容部22を形成する基端壁部22Cの内壁面22C1から第2のガイドワイヤ固定部34を構成する凸部34Aの突出量D1と、基端壁部22Cの内壁面22C1から段差部28の立ち壁28Aまでの距離D2とを一致させる。
これにより、サイドロック位置Bとセンタロック位置Aを観察窓の観察視野(モニタ画面17A)の同じ位置に位置させることができる。したがって、センタロック位置Aと同じ位置になる処置具Pの最大起立位置が観察視野(モニタ画面17A)の上端部位置になるように観察窓18の位置及び向きを配置することができる。
なお、第1のガイドワイヤ固定部32によるサイドロック位置Bと第2のガイドワイヤ固定部34によるセンタロック位置Aとが完全に揃っていることに限定するものではない。段差部28の立ち壁28Aの位置が、基準線Gの近傍に位置されていればよい。
続いて、図7から図9を使用して、先端部7における処置具起立台24の駆動機構について説明する。
図7は、図2の先端部7を長手軸Qに直交する方向で切断した断面図、図8は先端部7を分解した分解斜視図、図9は先端部本体30に処置具起立台24と駆動部材80を組み付けた斜視図である。
図7から図9に示すように、先端部7は、先端部7内を複数の領域に区画すると共に各種構成部品が一体的に組み付けられる先端部本体30を有し、先端部本体30の外周部が着脱可能なキャップ26により被覆される。
キャップ26は、弾性力のある材質、例えば弾性ゴムにより、先端側が閉塞した円筒形を基調とした形状に形成され、起立台収容部22の上面側の処置具導出開口部29の全体及び前面側の開口部36(図8参照)の上側一部とを開放する開口窓26Aと、起立台収容部22の下面側の開口部38(図8参照)の全体及び前面側の開口部36の下側一部とを閉鎖する隔壁部26Bとを有する。
また、キャップ26の基端には径方向内向きに環状に突出する係合部(不図示)が形成されており、その係合部が先端部本体30の外周部に形成された溝31(図8参照)に係合することで、キャップ26が先端部本体30に装着される。
先端部本体30は、耐食性を有する金属材料等の剛性部材で形成されており、上述したように、基端側の円柱状の基端壁部22Cと、基端壁部22Cから先端側に向けて延設され、互いに対向する左右一対の側壁部22A、22Bとを有する。これによって、先端部7内において、右側の側壁部22Bと左側の側壁部22Aとの間には、処置具起立台24を収容する空間部である起立台収容部22が形成される。また、側壁部22Bよりも右側(図7の左側)には後述の起立レバー84を収容する空間部である起立レバー収容室40が形成される。さらに、側壁部22Aよりも左側(図6の右側)には上述の観察部及び照明部の構成部品(不図示)を収容する空間部である光学系収容室42が形成される。なお、起立レバー収容室40及び光学系収容室42は、不図示の保護板により被覆されて気密性が保持される。
起立台収容部22は、図8及び図9のように先端部本体30からキャップ26が取り外された状態において、上面側の開口部分を開口部29(処置具導出開口部29)、前面側の開口部分を開口部36、下面側の開口部分を開口部38として有し、それらの開口部29、36、38が連設されることにより上面から前面を通り下面まで延在して開口する。
また、図7のように、起立台収容部22の基端側には、先端部本体30の基端部として形成される基端壁部22Cが配置され、基端壁部22Cの上部に第2のガイドワイヤ固定部34を構成する凸部34Aが配置される。また、基端壁部22Cの下部には処置具挿通チャンネル14の管路端部である開口部14aが配置される。
また、図7及び図8のように、起立台収容部22の右側(図7の左側)に配置される側壁部22Bの下端付近には、起立レバー収容室40から起立台収容部22まで貫通する保持孔50が形成され、その保持孔50に回転軸82が回転自在に軸支される。
なお、本実施の形態では、回転軸82は、図8のように起立レバー84と一体形成されて長板状に延びる起立レバー84の基端から延設され、一端を起立台起立機構である起立レバー84に固定される固定端とし、他端を自由端とした片持ち梁状に構成される。この回転軸82と回転軸82の軸線に略垂直な方向に延びる起立レバー84とを有する部材を駆動部材80というものとするが、回転軸82と起立レバー84とは別体であってもよい。
また、図7のように回転軸82と保持孔50との間にはシール部材52が配置され、起立台収容部22と起立レバー収容室40とは相互に気体又は液体の浸入が防止されている。
この回転軸82の起立台収容部22に突出する第1軸部90は、図8のように、処置具起立台24の連結部64(図7参照)に形成された嵌合孔66に嵌合されることにより処置具起立台24と連結する。
側壁部22Bの右側には、図8のように保持孔50を中心とした扇形状の空間部が起立レバー収容室40として形成される。この起立レバー収容室40には、駆動部材80の回転軸82の保持孔50への挿入と共に、駆動部材80の起立レバー84が収容される。
そして、図9に示すように、起立レバー84の先端には、連結具85を介して操作ワイヤ86の先端部が連結される。操作ワイヤ86は、起立レバー収容室40の壁面に開口したワイヤ挿通孔44から挿入部2内を挿通して操作部3の起立操作レバー12に連結される。
これにより、起立操作レバー12の操作により操作ワイヤ86が押し引きされて起立レバー84が回転軸82と共に回転する。そして、その回転軸82の回転によって処置具起立台24が回転し、処置具起立台24が起伏動作する。なお、回転軸82を回転させる起立台起立機構は起立レバー84を操作ワイヤ86により押し引きする本実施の形態のものに限らない。
[内視鏡の作用]
次に、図10から図17を使用して上記の如く構成された内視鏡1の作用について説明する。
先ず、ガイドワイヤWをサイドロック及びセンタロックする方法を説明する。
施術者は、処置部分(例えば膵管又は胆管)を内視鏡1で処置及び検査する場合、内視鏡1の挿入部2の先端部7を十二指腸の乳頭付近まで挿入し、先端部7から処置具Pを導出して膵管又は胆管に挿入する。
この場合、ガイドワイヤWをガイドとして、各種の処置具Pを頻繁に交換して処置及び検査することが多い。処置具Pを交換する場合には、起立台収容部22から処置具挿通チャンネル14(図7参照)を介して使用済みの処置具Pを操作部3の処置具導入口13へ引き抜く。そして、新たな処置具Pを処置具導入口13から処置具挿通チャンネル14を介して起立台収容部22に、ガイドワイヤWをガイドとして挿入する。
この処置具Pの交換の際に、ガイドワイヤWは処置部分に挿入したままにするので、交換する処置具Pと一緒にガイドワイヤWが動かないように先端部7で固定する必要がある。
図10は、処置具起立台24が倒伏した状態でガイドワイヤWが処置部分(図示せず)に挿入されている状態である。図10において、観察窓18の周囲に記載された18Uと18Dと18Lと18Rの文字は、モニタ画面17A上での上側と下側と左側と右側を意味する。即ち、観察窓18の18Uの方向がモニタ画面17A上での上側となり、観察窓18の18Dの方向がモニタ画面17A上での下側となる。また、観察窓18の18Lの方向がモニタ画面17A上での左側となり、観察窓18の18Rの方向がモニタ画面17A上での右側となる。
施術者が、ガイドワイヤWのロック方法としてサイドロックを選択した場合、図2に示すように、先端部7の長手軸Qを回転中心として矢印方向に約90度回転させる。即ち、観察窓18が設けられた側壁部22Aが処置部分に向くように内視鏡1の挿入部2を段差部28とは逆方向に捻る。
これにより、図11に示すように、ガイドワイヤWは処置具起立台24の観察窓18側の側壁部22Aに当接した状態で、側壁部22Aの内壁面22A1の上端エッジ部分T(図6参照)に接触する。しかし、側壁部22Aの内壁面22A1の上端エッジ部分Tにフィレット又は面取りがされており滑り易いので、ガイドワイヤWがサイドロック位置である交差部Bに移動し易くなる。
次に、施術者は、図12に示すように、操作部3の操作ワイヤ86を操作して処置具起立台24を矢印方向に起立させていく。これにより、ガイドワイヤWを第1のガイドワイヤ固定部32を構成する段差部28の立ち壁28Aに係止させた状態で、ガイドワイヤWを処置具起立台24と段差部28とで挟み込む。即ち、処置具起立台24を起立させる起立途中で、処置具起立台24の側部と、立ち壁28Aの下端位置と立ち壁28Aを有する側壁部22Aの内壁面22A1とが交差する交差部B(サイドロック位置B)とでガイドワイヤWを挟み込む。このようにして、施術者はガイドワイヤWをサイドロックする。
本発明の実施の形態の内視鏡1では、サイドロックのメカニズムとして、段差部28と処置具起立台24とで所謂鋏み構造を構成し、鋏み構造でガイドワイヤWに剪断方向の力を付与して挟み込むことでガイドワイヤWを固定するようにした。
この挟み構造によるサイドロックにおいて、交差部Bの内壁面22A1側のエッジ部分S、Tにフィレット又は面取りがされているので、ガイドワイヤWに傷等がつきにくくなる。また、処置具起立台24の段差部28側の側部のうち、少なくともガイドワイヤWを挟み込む部分(図12参照)にはフィレット又は面取りがされているので、ガイドワイヤWに一層傷等がつきにくくなる。
また、サイドロック構造として鋏み構造とすることで、側壁部22Aの内壁面22A1にガイドワイヤWを係止するための凹部(例えば特許文献2の凹部)又は凸部を形成する必要がない。したがって、処置具Pを処置具起立台24で起立させたときに、従来のように処置具Pがモニタ画面17A上で左右にブレを生じにくくできる。
図13は、施術者が、ガイドワイヤWのロック位置としてセンタロックを選択した場合である。この場合には、施術者は内視鏡1の挿入部2を捻ることなく、図10のガイドワイヤWが案内溝Kに係止されている状態からそのまま処置具起立台24を最大起立位置まで起立させる。これにより、施術者はガイドワイヤWをセンタロック位置A(図6参照)でセンタロックすることができる。なお、処置具Pの導出方向を変えるために処置具Pを起立させる場合にも、図13のように最大起立位置まで起立させるが、処置具Pの場合には起立動作のみでロック動作はしない。
次に、上述したガイドワイヤWのサイドロック及びセンタロック、並びに処置具Pの最大起立位置への起立において、観察窓18から撮像したガイドワイヤW及び処置具Pがモニタ画面17A上でどのように映るかを説明する。
図14において、符号AはガイドワイヤWのセンタロック位置及び処置具Pの最大起立位置を示す。符号Bは本発明における第1のガイドワイヤ固定部32でのサイドロック位置を示す。また、符号Cは従来のサイドロック位置を示し、特許文献1のサイドロック位置に相当する。なお、図14には、ガイドワイヤW及び処置具Pは図示していない。
図15は、ガイドワイヤWを処置具起立台24の案内溝Kに係止させた状態で処置具起立台24を倒伏位置Mから起立位置Nまで起立させたときのモニタ画面17Aに映るガイドワイヤWの移動を示したものである。図15において、2点鎖線は倒伏位置MでのガイドワイヤWと処置具起立台24を示し、実線は起立位置NでのガイドワイヤWと処置具起立台24を示す。
図15に示すように、ガイドワイヤWは起立されるにしたがってモニタ画面17Aの下側位置から上側位置に移動する。これは、ガイドワイヤWをセンタロックする場合もサイドロックする場合も同様である。
図16は、図14のサイドロック位置CでガイドワイヤWをサイドロックした場合、センタロック位置AでセンタロックされたガイドワイヤWとの位置関係がモニタ画面17A上でどのように映るかを示したものである。なお、サイドロック位置CでサイドロックされたガイドワイヤをW1とし、センタロック位置AでセンタロックされたガイドワイヤをW2とする。
図16に示すように、モニタ画面17A上において、センタロック位置AでロックされたガイドワイヤW2よりもサイドロック位置CでロックされたガイドワイヤW1の方が上側に位置する。
しかし、モニタ画面17Aのセンタロック位置Aが処置具Pの最大起立位置になるため、施術者は処置具Pの起立前から起立後までの起立動作全体を把握できるように、センタロック位置Aをモニタ画面17Aのできるだけ上側に位置させることが望ましい。
このことから、従来は、サイドロック位置Cをモニタ画面17Aの上端部ぎりぎりになるように観察窓18の位置及び向きを配置することで対応している。しかし、最大起立位置、即ちセンタロック位置Aがモニタ画面17Aの上端部よりも下方に下がってしまい、処置具Pの起立動作全体を把握できないという問題が生じる。
一方、図17は本発明のサイドロック位置BでガイドワイヤWをロックした場合、センタロック位置AでセンタロックされたガイドワイヤWとの位置関係がモニタ画面17A上でどのように映るかを示したものである。
なお、サイドロック位置BでサイドロックされたガイドワイヤをW3とし、センタロック位置AでセンタロックされたガイドワイヤをW2とする。また、図17は、図5で説明したように、先端部7の長手軸Qに対して直交する方向(処置具起立台24が起立する面方向に直交する方向と同義)において、第1のガイドワイヤ固定部32によるサイドロック位置Bと、第2のガイドワイヤ固定部34によるセンタロック位置Aとが揃っている場合で説明する。
図17に示すように、センタロック位置AでセンタロックされたガイドワイヤW2と、
サイドロック位置BでサイドロックされたガイドワイヤW3とは、モニタ画面17A上の同じ位置になる。即ち、センタロック位置Aとサイドロック位置Bと処置具Pの最大起立位置とが、モニタ画面17A上の同じ位置になる。
これにより、センタロック位置A、即ち処置具Pの最大起立位置をモニタ画面17Aの上端部に位置させることができる。したがって、本発明の実施の形態の内視鏡1では、第1のガイドワイヤ固定部32によるサイド固定のサイドロック位置Bが観察窓18の観察視野の上端部位置になるように観察窓18の位置及び向きを配置させることができる。
なお、図17において破線で示した部分は、図16におけるサイドロック位置CでサイドロックされたガイドワイヤW1の位置を示すものであり、処置具Pの最大起立位置をモニタ画面の上端部に位置させるとガイドワイヤW1が観察視野外(モニタ画面17A外)になってしまう。
次に、図示しないが、従来のようにサイドロックする側の側壁部22Aの内壁面22A1に凹部を形成した場合、処置具Pを起立させたときに観察視野内(モニタ画面17A内)で左右にブレを生じ易くなるメカニズムを説明する。
処置具P、特に先端部分が湾曲している処置具Pは、内視鏡1の先端部7の左右どちら側に湾曲して処置具挿通チャンネル14から出てくるか分からず、出てくる向きをコントロールすることは難しい。したがって、先端部分が湾曲した処置具Pが、凹部を有する内壁面22A1側に湾曲して出てきた場合、処置具Pを起立させる前において、処置具Pは内壁面22A1側に寄っており、処置具起立台24の案内溝Kに係止されていない。この状態で処置具起立台24を起立させていくと、処置具Pの先端部分が湾曲したまま処置具Pが立ち上がるので、処置具Pの先端部分が内壁面22A1の凹部に引っ掛かり易くなる。この結果、処置具Pの先端部分の凹部への引っ掛かりが抵抗(引っ掛かり抵抗という)となって処置具起立台24がスムーズに起立動作しなくなる。更に、処置具Pを処置具起立台24で起立させていくと、処置具Pの先端部分の下側から先端にかけて処置具起立台24の案内溝Kに落ちていき係止され、引っ掛かり抵抗に抗する力が働くので、凹部から処置具Pの先端部の引っ掛かりが外れる。これにより、処置具Pの先端部分が内壁面22A1側から処置具起立台24のセンタロック位置A側に動く。
この結果、処置具Pを起立させたときに観察視野内(モニタ画面17A内)で処置具Pが左右にブレを生じることになる。施術者は、処置具Pの先端部分の位置と角度の両方を被処理検体の処理部に対して調整する操作を行いながら、検査及び処置を行うので、処置具Pにブレが生じないことを望んでいる。
これに対して、本発明では、観察窓18が形成される側の側壁部22Aの上面であって基端壁部22Cと観察窓18との間に観察窓18側に向いた立ち壁28Aを有する段差部28を形成し、この段差部28を利用して処置具起立台24との鋏み構造を形成し、ガイドワイヤWをサイドロックするようにした。これにより、先端部分が湾曲した処置具Pが、内壁面22A1側に湾曲して出てきた場合であっても、側壁部22Aの内壁面22A1には処置具Pが引っ掛かる凹部等がないので、処置具起立台24をスムーズに起立させることができる。したがって、観察視野内(モニタ画面17A内)で処置具Pが左右にブレを生じにくくできる。
また、段差部28は側壁部22Aの上面に形成されており、処置具Pが起立する際に先端部分が引っ掛かることはないか、引っ掛かってもすぐに処置具起立台24が起立していくと段差部28の上端から外れる。したがって、処置具起立台24をスムーズに起立させる上で問題ない。
1…内視鏡
2…挿入部
3…操作部
4…ユニバーサルコード
5…軟性部
6…湾曲部
7…先端部
8…アングルノブ
9…アングルノブ
10…送気送水ボタン
11…吸引ボタン
12…起立操作レバー
13…処置具導入口
14…処置具挿通チャンネル
14a…開口部
15…プロセッサ装置
16…光源装置
17…モニタ装置
17A…モニタ画面
18…観察窓
18D…下側
18L…左側
18R…右側
18U…上側
20…照明窓
22…起立台収容部
22A…側壁部
22A1…内壁面
22B…側壁部
22C…基端壁部
22C1…内壁面
23…送気送水ノズル
24…処置具起立台
24A…樋状溝
24B…凹部
24C…樋状溝
26…キャップ
26A…開口窓
26B…隔壁部
28…段差部
28A…立ち壁
29…開口部
29…上面側の開口部(処置具導出開口部)
30…先端部本体
31…溝
32…第1のガイドワイヤ固定部
34…第2のガイドワイヤ固定部
34A…凸部
34A1…上面
34A2…側面
34A3…下面
34A4…先端面
36…前面側の開口部
38…下面側の開口部
40…起立レバー収容室
42…光学系収容室
44…ワイヤ挿通孔
50…保持孔
52…シール部材
64…連結部
66…嵌合孔
80…駆動部材
82…回転軸
84…起立レバー
85…連結具
86…操作ワイヤ
90…第1軸部
A…センタロック位置
B…サイドロック位置(交差部)
C…従来のサイドロック位置
D1…突出量
D2…距離
G…基準線
K…案内溝
M…倒伏位置
N…起立位置
P…処置具
Q…長手軸
S…エッジ部分
T…上端エッジ部分
W…ガイドワイヤ
W1…サイドロック位置Cでサイドロックされたガイドワイヤ
W2…センタロック位置Aでセンタロックされたガイドワイヤ
W3…サイドロック位置Bでサイドロックされたガイドワイヤ

Claims (10)

  1. 挿入部の先端部に形成された起立台収容部に設けられ、前記起立台収容部の上面に開口した処置具導出開口部から導出された処置具及びガイドワイヤを起立させる処置具起立台と、前記先端部に側視型の観察窓を有する光学系とを備えた内視鏡において、
    前記処置具起立台が倒伏位置と起立位置との間で前記観察窓の観察視野内に位置し、
    前記処置具起立台の両側と基端側とに配置されて前記起立台収容部を構成する側壁部と基端壁部とのうち、前記観察窓が形成される側の側壁部の上面であって前記基端壁部と前記観察窓との間に前記観察窓側に向いた立ち壁を有する段差部を有し、
    前記処置具導出開口部から導出された前記ガイドワイヤを前記立ち壁に係止させた状態で前記処置具起立台を前記起立位置に向けて起立させる起立途中で、前記処置具起立台の側部と、前記立ち壁の下端位置と前記立ち壁を有する側壁部の内壁面とが交差する交差部とで挟み込むことにより前記ガイドワイヤをサイド位置で固定する第1のガイドワイヤ固定部を設けた内視鏡。
  2. 前記立ち壁の前記内壁面側のエッジ部分にはフィレット又は面取りがされている請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記基端壁部の中央位置には、前記処置具起立台を起立したときに、前記処置具起立台とで前記ガイドワイヤをセンタ位置で固定する第2のガイドワイヤ固定部を有する請求項1又は2に記載の内視鏡。
  4. 前記第2のガイドワイヤ固定部は、
    前記基端壁部の幅方向中央部から突出し、前記処置具起立台の前記ガイドワイヤをガイドする案内溝の凹部に対応した形状の凸部を有する請求項3に記載の内視鏡。
  5. 前記処置具起立台が起立する面方向に直交する方向において、前記第1のガイドワイヤ固定部によるサイド固定の位置と前記第2のガイドワイヤ固定部によるセンタ固定の位置とが揃っている請求項3又は4に記載の内視鏡。
  6. 前記第1のガイドワイヤ固定部による前記サイド固定の位置が前記観察窓の観察視野の上端部位置になるように前記観察窓の位置及び向きが配置されている請求項5に記載の内視鏡。
  7. 前記観察窓が形成される側の側壁部の内壁面は平坦面状に形成される請求項1から6の何れか1項に記載の内視鏡。
  8. 前記内壁面及び/又は前記処置具起立台には滑り剤がコーティングされている請求項7に記載の内視鏡。
  9. 前記段差部と前記処置具起立台とで鋏み構造を構成し、前記鋏み構造で前記ガイドワイヤに剪断方向の力を付与して挟み込むことで前記ガイドワイヤを固定する請求項1から8の何れか1項に記載の内視鏡。
  10. 前記処置具起立台の前記段差部側の側部のうち、少なくとも前記ガイドワイヤを挟み込む部分にはフィレット又は面取りがされている請求項1から9の何れか1項に記載の内視鏡。
JP2017071142A 2017-03-31 2017-03-31 内視鏡 Active JP6730954B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017071142A JP6730954B2 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 内視鏡
CN201810216713.XA CN108685556B (zh) 2017-03-31 2018-03-15 内窥镜

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017071142A JP6730954B2 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 内視鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018171255A JP2018171255A (ja) 2018-11-08
JP6730954B2 true JP6730954B2 (ja) 2020-07-29

Family

ID=63844485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017071142A Active JP6730954B2 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 内視鏡

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6730954B2 (ja)
CN (1) CN108685556B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7216183B2 (ja) * 2019-03-07 2023-01-31 富士フイルム株式会社 内視鏡
WO2020202541A1 (ja) * 2019-04-04 2020-10-08 オリンパス株式会社 内視鏡装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08252210A (ja) * 1995-03-15 1996-10-01 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡
JP2000116598A (ja) * 1998-10-19 2000-04-25 Toshiba Corp 内視鏡装置
JP4163438B2 (ja) * 2002-04-17 2008-10-08 オリンパス株式会社 内視鏡
JP2006280602A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡
US7815564B2 (en) * 2006-02-21 2010-10-19 Boston Scientific Scimed, Inc. Positioning system for manipulating a channel within a medical device
CN201082155Y (zh) * 2006-05-17 2008-07-09 奥林巴斯医疗株式会社 内窥镜
JP4970877B2 (ja) * 2006-05-17 2012-07-11 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡
JP5078279B2 (ja) * 2006-05-17 2012-11-21 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡
WO2011148894A1 (ja) * 2010-05-28 2011-12-01 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡
JP5192559B2 (ja) * 2011-02-24 2013-05-08 富士フイルム株式会社 内視鏡
WO2014038638A1 (ja) * 2012-09-05 2014-03-13 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 超音波内視鏡
JP6612221B2 (ja) * 2014-05-26 2019-11-27 Hoya株式会社 起上台を備える内視鏡

Also Published As

Publication number Publication date
CN108685556B (zh) 2021-04-27
JP2018171255A (ja) 2018-11-08
CN108685556A (zh) 2018-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220110507A1 (en) Elevator for directing medical tool
JP5948510B1 (ja) 内視鏡及び内視鏡の先端硬性部
JP4009621B2 (ja) 内視鏡
CN109922705B (zh) 内窥镜、内窥镜的线材安装方法以及内窥镜的线材拆卸方法
US11484188B2 (en) Endoscope
EP3123963A1 (en) Endoscope surgical device, surgical tool and guide member
JP6730954B2 (ja) 内視鏡
US20180160889A1 (en) Method for washing treatment tool stand
JP6854913B2 (ja) 内視鏡装置、医療デバイスおよび帯状体
JP6218642B2 (ja) 挿入機器
US20170007100A1 (en) Endoscopic surgical device, endoscope, and endoscope operating tool
CN111526798A (zh) 内窥镜
US20170049300A1 (en) Distal end structure of endoscope
US11647894B2 (en) Processor for endoscope and endoscopic system
JP3048441B2 (ja) 処置具挿入型内視鏡
WO2020179909A1 (ja) 内視鏡
JP7246539B2 (ja) 内視鏡
EP3202342B1 (en) Endoscopic surgical device and outer cover tube
JP7074700B2 (ja) 内視鏡
JP2022152487A (ja) 内視鏡
JP5833715B2 (ja) 内視鏡システム
JP2022152489A (ja) 内視鏡
JP6103953B2 (ja) 内視鏡システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190305

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200427

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200611

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200629

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200703

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6730954

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250