JP2015165101A - ターボチャージャの異常判定装置 - Google Patents

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【課題】亀裂発生の可能性があることを判定することのできるターボチャージャの異常判定装置を提供する。【解決手段】タービンハウジングは、タービンホイールよりも排気上流側の部分と同下流側の部分とを連通するバイパス通路を有し、同バイパス通路による連通と同連通の遮断とを切り換えるウェイストゲートバルブを有する。ターボチャージャには、ウェイストゲートバルブを開閉駆動するアクチュエータと、アクチュエータの作動制御を実行する電子制御装置と、ウェイストゲートバルブの全閉位置を検出する位置センサとが設けられる。ターボチャージャの温度が判定温度以下のときに(S11:YES)、位置センサによって全閉位置を検出し(S14)、この全閉位置と基準位置とのずれ量ΔPが判定値Jよりも大きいときに(S16:YES)、ターボチャージャに異常有りと判定する(S17)。【選択図】図4

Description

本発明は、ウェイストゲートバルブを有するターボチャージャの異常判定装置に関するものである。
近年、ターボチャージャのタービンハウジングに、タービンホイールを迂回して延びる形状で同タービンホイールよりも排気上流側の部分と同下流側の部分とを連通するバイパス通路を設けるとともに、同バイパス通路による連通と同連通の遮断とを切り換えるウェイストゲートバルブを設けることが多用されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の装置では、駆動用のアクチュエータがリンク機構を介してウェイストゲートバルブに接続されている。そして、このアクチュエータの作動制御を通じてウェイストゲートバルブが開閉駆動される。
また、特許文献1に記載の装置では、ウェイストゲートバルブの閉弁に際して、その弁体がバルブシート部に突き当たったときの作動位置を同ウェイストゲートバルブの全閉位置とする処理(イニシャライズ処理)が実行される。こうしたイニシャライズ処理を実行することにより、ウェイストゲートバルブを閉弁させる際に、弁体がバブルシート部に着座する位置までアクチュエータが駆動されるようになる。
特開2012−67698号公報
ところで、タービンハウジングは高温の排気からの受熱によって高温になるため、同タービンハウジングに設けられたバルブシート部も高温になる。そして、バルブシート部が高温になった状態で同バルブシート部への弁体の着座が繰り返されたり、バルブシート部に弁体が強く押し付けられたりすると、バルブシート部付近が塑性変形してウェイストゲートバルブの全閉位置が変化するおそれがある。
こうした場合であっても、特許文献1に記載の装置では、上述したイニシャライズ処理が実行されるため、ウェイストゲートバルブを閉弁させる際には弁体がバブルシート部に着座するようになる。ただし、バルブシート部付近の塑性変形量が大きくなると、タービンハウジングの内部応力が大きくなるため、その剛性の低下を招いてしまう。これにより、場合によってはタービンハウジングに亀裂が発生するおそれがある。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、亀裂発生の可能性があることを判定することのできるターボチャージャの異常判定装置を提供することにある。
上記課題を達成するためのターボチャージャの異常判定装置は、タービンホイールよりも排気上流側の部分と同下流側の部分とを連通するバイパス通路、および、同バイパス通路による連通と同連通の遮断とを切り換えるウェイストゲートバルブを有するタービンハウジングを備える。また上記異常判定装置は、前記ウェイストゲートバルブを開閉駆動するアクチュエータと、前記アクチュエータの作動制御を実行する制御部と、前記ウェイストゲートバルブの全閉位置を検出する検出部とを備える。そして、その判定部により、ターボチャージャの温度が判定温度以下であり、且つ予め定められた基準位置と前記検出部により検出される全閉位置とのずれ量が判定値よりも大きいときに、前記ターボチャージャに異常有りと判定する。
前述したようにタービンハウジングにおけるウェイストゲートバルブのバルブシート部付近の塑性変形量が大きくなると、同タービンハウジングに亀裂が発生する可能性が高くなる。また、上記塑性変形量が大きくなると、予め定めた基準位置(例えば塑性変形量が「0」のときの位置)からの上記ウェイストゲートバルブの実際の全閉位置のずれ量も大きくなる。そのため、実際の全閉位置と基準位置とのずれ量が大きくなっていることにより、タービンハウジングに亀裂が発生するおそれがあることを精度良く判定することができる。この点、上記異常判定装置では、予め定められた基準位置と検出部により検出される全閉位置とのずれ量が判定値よりも大きいときにターボチャージャに異常有りと判定される。そのため、ターボチャージャの異常、具体的にはタービンハウジングにおける亀裂発生の可能性があることを精度良く判定することができる。
また、ターボチャージャの温度はその作動状態に応じて変化する。そして、ターボチャージャの温度が変化すると、その各部(例えばタービンハウジングやウェイストゲートバルブ、並びにアクチュエータ)の熱膨張量が各別に変化し、これに伴って検出部によって検出されるウェイストゲートバルブの全閉位置も変化してしまう。そのため、単に検出部により検出される全閉位置に基づいてターボチャージャの異常を判定すると、ターボチャージャ各部の熱膨張の影響によって判定精度が低くなるおそれがある。この点、上記異常判定装置では、ターボチャージャの温度が判定温度以下である状況において前記ずれ量が判定値よりも大きいときに、ターボチャージャに異常有りと判定される。そのため、ターボチャージャの温度が低く各部の熱膨張量が小さいとき、すなわちターボチャージャ各部の熱膨張の影響を受けにくいときに検出部によって検出された全閉位置に基づいて上記異常の判定を実行することができ、タービンハウジングにおける亀裂発生の可能性があることを精度良く判定することができる。
一実施形態のターボチャージャの異常判定装置の概略構成を示す略図。 同ターボチャージャのタービンハウジングの斜視構造を示す斜視図。 タービンハウジングの図2の3−3線に沿った断面構造を示す断面図。 判定処理の実行手順を示すフローチャート。
以下、ターボチャージャの異常判定装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、ターボチャージャ20は、内燃機関10の吸気通路11に設けられるコンプレッサ21と、排気通路12に設けられるタービン22とを備えている。コンプレッサ21は内部にコンプレッサインペラ23を備えており、タービン22は内部にタービンホイール24を備えている。これらコンプレッサインペラ23とタービンホイール24とは、シャフト25を介して一体回転可能に連結されている。こうしたターボチャージャ20において、タービンホイール24に内燃機関10の排気が吹き付けられると、同タービンホイール24およびコンプレッサインペラ23が一体回転し、これにより吸気通路11を流れる吸気が加圧されて内燃機関10の燃焼室に強制的に送り込まれるようになる。
タービン22にはタービンホイール24を迂回して延びる形状のバイパス通路26が設けられている。このバイパス通路26は、排気通路12における上記タービンホイール24よりも排気上流側の部分と同下流側の部分とを連通する形状で延設されている。また、タービン22には、バイパス通路26による連通と同連通の遮断とを切り換えるウェイストゲートバルブ27が設けられている。
図2または図3に示すように、タービンハウジング30の内部には冷却水が循環するウォータジャケット31が形成されている。タービンハウジング30には、ウォータジャケット31の内部に冷却水を導入するための導入口31Aとウォータジャケット31の内部から外部に冷却水を排出するための排出口31Bとが形成されている。ウォータジャケット31には、これら導入口31Aおよび排出口31Bを介して、内燃機関10の冷却水の一部が供給されて循環している。
タービンハウジング30は、その略全体がアルミニウム合金により形成されている。このタービンハウジング30には前記バイパス通路26が形成されている。図3に示すように、バイパス通路26は連通路32と貫通孔33とにより構成される。連通路32は排気通路12(図1参照)におけるタービンホイール24より排気下流側の部分に連通する形状に形成され、上記貫通孔33は、排気通路12におけるタービンホイール24より排気上流側の部分と連通路32とを連通する形状に形成されている。
図2または図3に示すように、前記ウェイストゲートバルブ27は、上記貫通孔33における上記連通路32側の開口部周縁がバルブシート部41になる。またウェイストゲートバルブ27は、リンク機構42を介して電動式のアクチュエータ44に連結された弁体46を備えている。このリンク機構42は、回転軸36の軸心を揺動中心として揺動する揺動アーム43を備えている。この揺動アーム43の一端には上記アクチュエータ44の駆動ロッド45が相対回動可能に連結されており、同揺動アーム43の他端には円盤形状に形成された上記弁体46が連結ピン46Aによって一体に取り付けられている。
内燃機関10やターボチャージャ20には、その周辺機器として、各種のセンサ類が設けられている。それらセンサ類としては例えば、ウェイストゲートバルブ27の作動位置(具体的には、アクチュエータ44の作動位置)を検出するための位置センサ51や、内燃機関10の運転を開始させる際にオン操作され、同内燃機関10の運転を停止させる際にオフ操作される運転スイッチ52が設けられている。
また周辺機器としては、マイクロコンピュータ等からなる電子制御装置50が設けられている。この電子制御装置50は、各種センサの出力信号を取り込むとともに同信号をもとに各種の演算を行い、その演算結果に基づいてアクチュエータ44の作動制御など、内燃機関10の運転にかかる各種制御を実行する。
その他、上記周辺機器としてはリレー53なども設けられている。このリレー53は、運転スイッチ52のオフ操作による内燃機関10の運転停止後に、後述する判定処理が終了するまでの期間にわたり、アクチュエータ44、位置センサ51および電子制御装置50への電力供給を継続する。
アクチュエータ44の作動制御では、図3中に黒塗りの矢印で示すように、揺動アーム43の作動位置が内燃機関10の運転状態に応じて変更される。こうしたアクチュエータ44の作動制御を通じて、弁体46がバルブシート部41に着座した位置(図3に示す位置[全閉位置])になると、貫通孔33が閉鎖されるために、バイパス通路26も閉鎖された状態(閉弁状態)になる。一方、弁体46がバルブシート部41から離座した位置(開弁位置)になると、貫通孔33が開放されるために、バイパス通路26が開放された状態(開弁状態)になる。
本実施形態では、ウェイストゲートバルブ27を閉弁する際に、ウェイストゲートバルブ27の全閉位置を学習する学習処理が実行される。
この学習処理では、先ず、ウェイストゲートバルブ27の弁体46をバルブシート部41に突き当てるようにアクチュエータ44の作動制御(突き当て制御)が実行される。そして、突き当て制御の実行中にアクチュエータ44の消費電流が所定値以上になると、弁体46がバルブシート部41に突き当たった状態になったとして、このときのウェイストゲートバルブ27の作動位置が位置センサ51により検出されるとともに同作動位置が全閉位置として記憶される。以後においては、この記憶した全閉位置に基づいてアクチュエータ44の作動制御が実行される。
なお、ウェイストゲートバルブ27の閉弁駆動に際して弁体46がバルブシート部41に突き当たると、アクチュエータ44にかかる負荷が急激に大きくなるため、同アクチュエータ44の消費電流量が急増するようになる。そして、このときの消費電流量は、ウェイストゲートバルブ27の弁体46がバルブシート部41に突き当たっていないときのアクチュエータ44の消費電流量の最大値よりも多くなる。本実施形態では、上記所定値として、上記最大値よりも若干多い量が設定されている。そのため、アクチュエータ44の消費電流量が所定値以上になったことにより、弁体46がバルブシート部41に突き当たった状態になったことを精度良く判定することができる。
ところで、タービンハウジング30は高温の排気からの受熱によって高温になるため、同タービンハウジング30に設けられたバルブシート部41も高温になる。バルブシート部41が高温になった状態で同バルブシート部41への弁体46の着座が繰り返されたり、バルブシート部41に弁体46が強く押し付けられたりすると、バルブシート部41付近が窪む方向に塑性変形することがある。そして、この塑性変形量が大きくなると、タービンハウジング30の内部応力が大きくなるために、その剛性の低下を招き、場合によってはタービンハウジング30に亀裂が発生するおそれがある。これにより、ターボチャージャ20からの排気の漏れや、ウォータジャケット31内からの冷却水漏れによるターボチャージャ20の過熱を招くおそれがある。
本実施形態では、そうしたターボチャージャ20の異常に適切に対処するために、同異常を判定する処理(判定処理)を実行するようにしている。
この判定処理では、位置センサ51により検出されるウェイストゲートバルブ27の全閉位置と予め定められた基準位置(具体的には、標準的な特性のターボチャージャにおける全閉位置)とのずれ量ΔPが算出される。そして、このずれ量ΔPが判定値Jより大きいときに、ターボチャージャ20に異常有りと判定される。以下、判定処理を実行することによる作用について説明する。
上述したようにタービンハウジング30の塑性変形量が大きくなると、同タービンハウジング30に亀裂が発生する可能性が高くなる。また、タービンハウジング30のバルブシート部41付近の塑性変形量が大きくなると、上記基準位置からのウェイストゲートバルブ27の実際の全閉位置のずれ量も大きくなるため、そのずれ量が大きくなっていることによって、タービンハウジング30に亀裂が発生するおそれがあることを精度良く判定することができる。
本実施形態の判定処理では、上記基準位置と位置センサ51により検出される全閉位置とのずれ量ΔPが判定値Jよりも大きいときにターボチャージャ20に異常有りと判定される。そのため、ターボチャージャ20の異常、詳しくはタービンハウジング30における亀裂発生の可能性があることを精度良く判定することができる。なお、上記判定値Jとしては、タービンハウジング30に亀裂が生じる可能性がある程度に上記ずれ量ΔPが大きくなっていることを適切に判定することの可能な値が、実験やシミュレーションの結果をもとに予め求められて電子制御装置50に記憶されている。
ここで、ターボチャージャ20の温度はその作動状態に応じて変化する。そして、ターボチャージャ20の温度が変化すると、その各部(例えばタービンハウジング30やウェイストゲートバルブ27、リンク機構42、並びにアクチュエータ44)の熱膨張量が各別に変化する。これに伴いターボチャージャ20の各部の相対位置が変化するため、位置センサ51によって検出されるウェイストゲートバルブ27の全閉位置も変化してしまう。したがって、単に位置センサ51によって検出される全閉位置に基づいてターボチャージャ20の異常を判定するようにしても、ターボチャージャ20各部の熱膨張の影響によって判定精度が低くなってしまう。
この点をふまえて、本実施形態の判定処理では、位置センサ51による実際の全閉位置の検出を、内燃機関10の運転停止後の経過時間が所定時間以上になったとき、具体的には運転スイッチ52がオフ操作されてから所定時間が経過したときに実行するようにしている。なお本実施形態では、内燃機関10の運転停止後の経過時間であって、その運転停止後における温度低下によってターボチャージャ20の温度が確実に判定温度(判定処理において高い判定精度が得られるようになる温度)以下になる時間が各種の実験やシミュレーションの結果をもとに予め求められている。そして、同時間が上記所定時間として電子制御装置50に記憶されている。
判定処理では、位置センサ51によって検出した全閉位置と基準位置とのずれ量ΔPが判定値Jよりも大きいときに、ターボチャージャ20に異常有りと判定される。そのため、ターボチャージャ20の温度が低く各部の熱膨張量が小さいとき、すなわちターボチャージャ20各部の熱膨張の影響を受けにくいときに検出された全閉位置に基づいて上記異常の判定を実行することができ、タービンハウジング30における亀裂発生の可能性があることを精度良く判定することができる。
以下、上記判定処理の実行手順について図4を参照して説明する。
なお、図4のフローチャートに示される一連の処理は、上記判定処理の実行手順を概念的に示したものであり、実際の処理は、所定周期毎の割り込み処理として、電子制御装置50により実行される。
この処理では先ず、運転スイッチ52がオフ操作されており、且つ運転スイッチ52がオフ操作された後に所定時間が経過したか否かが判断される(ステップS11)。
そして、運転スイッチ52がオフ操作され、その後において所定時間が経過すると(ステップS11:YES)、ウェイストゲートバルブ27の全閉位置を検出する処理が実行される(ステップS12〜ステップS14)。ここでは、前記学習処理と同一の処理が実行される。すなわち先ず、ウェイストゲートバルブ27の弁体46をバルブシート部41に突き当てるようにアクチュエータ44の作動制御(前記突き当て制御)が実行される(ステップS12)。そして、アクチュエータ44の消費電流が前記所定値以上になって全閉位置になったと判断されると(ステップS13:YES)、そのときのウェイストゲートバルブ27の作動位置が位置センサ51により検出されるとともに同作動位置が全閉位置として記憶される(ステップS14)。
その後、ステップS14の処理で新たに記憶された全閉位置Prと同ステップS14の処理の実行時に記憶されていた全閉位置Piとの差(=Pr−Pi)が算出されるとともに、同差の積算値が前記ずれ量ΔPとして記憶される(ステップS15)。なお本実施形態では、位置センサ51によって検出されるウェイストゲートバルブ27の移動位置は、最も開弁側の位置(全開位置)から遠い位置になるほど大きい値になる。
そして、上記ずれ量ΔPが判定値Jよりも大きいか否かが判断される(ステップS16)。このずれ量ΔPが判定値Jよりも大きい場合には(ステップS16:YES)、ターボチャージャ20に異常有りと判定される(ステップS17)。本実施形態では、この場合、以後における内燃機関10の運転に際して警告灯が点灯されて、ターボチャージャ20の異常が運転者に報知される。一方、上記ずれ量ΔPが判定値J以下である場合には(ステップS16:NO)、ターボチャージャ20に異常無しと判定される(ステップS18)。
このように、ずれ量ΔPに基づいてターボチャージャ20の異常の有無が判定された後、本処理は終了される。そして、その後にリレー53がオフ操作されて、システム各部への電力供給が遮断される。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られるようになる。
(1)ターボチャージャ20の温度が所定温度以下のときに位置センサ51によってウェイストゲートバルブ27の全閉位置を検出し、その全閉位置と基準位置とのずれ量ΔPが判定値Jより大きいときに、ターボチャージャ20に異常有りと判定するようにした。そのため、タービンハウジング30の塑性変形量が大きくなったときに大きくなる上記ずれ量ΔPをもとに、タービンハウジング30に亀裂が発生する可能性が高い状況であることを精度良く判定することができる。また、ターボチャージャ20の温度が低く各部の熱膨張量が小さいとき、すなわちターボチャージャ20各部の熱膨張の影響を受けにくいときに検出された全閉位置に基づいて上記異常の判定を実行することができるため、タービンハウジング30に亀裂が発生する可能性があることを精度良く判定することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・判定処理(図4)のステップS18の処理を省略してもよい。具体的には、前記ずれ量ΔPが判定値J以下であるときに(ステップS16:NO)、ターボチャージャ20に異常有りと判定することなく(ステップS17の処理をジャンプして)、またターボチャージャ20に異常無しと判定することなく、本処理を終了するようにしてもよい。
・位置センサ51により検出されるウェイストゲートバルブ27の全閉位置と予め定められた基準位置とのずれ量を算出する処理は、任意に変更することができる。このずれ量は、例えば次のようにして算出することができる。すなわち先ず、基準位置として、所定の位置(具体的には、標準的な特性のターボチャージャにおける全閉位置)を予め定めておく。そして、判定処理のステップS14の処理で記憶された全閉位置と上記所定の位置とのずれ量を算出する。
・判定処理においてターボチャージャ20に異常有りと判定されたときに、警告灯を点灯することに限らず、以後における内燃機関10の運転に際してブザーを吹聴したり、ナビゲーションシステムに異常が有る旨を表示したりしてもよい。要は、ターボチャージャ20の異常を運転者に報知することができればよい。その他、判定処理においてターボチャージャ20に異常有りと判定されたときに、以後における内燃機関10の運転に際して出力制限を実行するなどしてもよい。
・上記実施形態では、内燃機関10の運転停止後の経過時間が所定時間以上であることをもって、ターボチャージャ20の温度が所定温度以下であることを判断した。これに代えて、ターボチャージャ20の温度を検出する温度センサを新たに設けて、同温度センサにより検出される温度によってターボチャージャ20の温度が所定温度以下であることを判断するようにしてもよい。
10…内燃機関、11…吸気通路、12…排気通路、20…ターボチャージャ、21…コンプレッサ、22…タービン、23…コンプレッサインペラ、24…タービンホイール、25…シャフト、26…バイパス通路、27…ウェイストゲートバルブ、30…タービンハウジング、31…ウォータジャケット、31A…導入口、31B…排出口、32…連通路、33…貫通孔、36…回転軸、41…バルブシート部、42…リンク機構、43…揺動アーム、44…アクチュエータ、45…駆動ロッド、46…弁体、46A…連結ピン、50…電子制御装置(制御部および判定部)、51…位置センサ(検出部)、52…運転スイッチ、53…リレー。

Claims (1)

  1. タービンホイールよりも排気上流側の部分と同下流側の部分とを連通するバイパス通路、および、同バイパス通路による連通と同連通の遮断とを切り換えるウェイストゲートバルブを有するタービンハウジングと、
    前記ウェイストゲートバルブを開閉駆動するアクチュエータと、
    前記アクチュエータの作動制御を実行する制御部と、
    前記ウェイストゲートバルブの全閉位置を検出する検出部と、
    ターボチャージャの温度が判定温度以下であり、且つ予め定められた基準位置と前記検出部により検出される全閉位置とのずれ量が判定値よりも大きいときに、前記ターボチャージャに異常有りと判定する判定部と
    を備えるターボチャージャの異常判定装置。
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