JP2015164184A - 窒化珪素質基板およびこれを備える回路基板ならびに電子装置 - Google Patents
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としてのAl、Li、Na、K、Fe、Ba、Mn、Bを合計で0.3重量%以下含有し、
窒化珪素結晶および粒界相から成るとともに粒界相中における結晶化合物相の粒界相全体に対する割合が20%以上である窒化珪素質基板(高熱伝導性窒化珪素焼結体)が提案されている。
ことから、以下において、空隙を白点と記載する場合がある。
0個以下存在することを特徴とするものである。
以上占める成分をいう。
抗が低いことにより回路特性(電子部品の発熱を抑制し電力損失を少なくする特性)が向上する。また、銅の含有量が多いときには、降伏応力が低くなり、加熱すると塑性変形しやすくなるため、窒化珪素質基板1と回路部材2との接合強度が上がり、より信頼性が高くなる。なお、回路部材2の厚みは0.5mm以上5mm以下がよい。
属成分が多く浸入しやすくなるため、絶縁耐力が低下して絶縁破壊を起こしやすくなる。
倍率で観察し、例えば、面積が1.2mm2(横方向の長さが1.2mm、縦方向の長さが1mm)となる範囲をCCDカメラで撮影する。次に、撮影した画像を用いて、画像解析ソフト「A像くん」(登録商標、旭化成エンジニアリング(株)製であり、以降に画像解析ソフト「A像くん」と記した場合、旭化成エンジニアリング(株)製の画像解析ソフトを示すものとする。)による粒子解析という手法で解析することにより、円相当径が2μm以上30μm以下の白点の1mm2当たりの個数、白点の凹凸度および円形度を求めることができる。なお、円相当径が2μm以上30μm以下の白点の1mm2当たりの個数の算出にあたっては、1mm2当たりの個数に換算する必要がある。
以上20質量%以下であることが好適である。
面体晶の窒化硼素の含有量を求め方について説明する。なお、菱面体晶の窒化硼素の含有量を求めるにあたっての試料採取は、主面から30μmの深さまで削った粉末を対象とする。そして、得られた粉末を試料とし、X線回折装置(XRD)を用いたリートベルト法によって得られた定量値を、窒化珪素質基板1の主面を構成する全成分の合計100質量%の
うちの菱面体晶の窒化硼素の含有量とする。
するものである。特に、窒化珪素を70質量%以上含有すると機械的強度がより高くなる傾向があるため好適である。
ことができ、本実施形態の窒化珪素質基板1は、900MPa以上の4点曲げ強度を有する
。また、本実施形態の窒化珪素質基板1における金属成分との接合強度は、JIS C 6481−1996に準拠して測定することができる。
光分析装置(ICP)を用いて、Mg、REおよびAlの含有量を求め、それぞれMgO、RE2O3およびAl2O3に換算することで求めることができる。また、エネルギー分散型X線分析装置(EDX)によっても含有量を求めることができる。さらに、窒化珪素については、XRFやICPによりSiの含有量を求めてSi3N4に換算したり、窒素分析装置を用いて、Nの含有量を求めてSi3N4に換算したりして求めてもよいが、100質量%から、SiやN以外の含有量を差し引くことによっても求めることができる。
施形態の窒化珪素質基板1は、絶縁破壊の強さが20MV/m以上である。
C 2141−1992に準拠して測定すればよい。ただし、窒化珪素質基板1が小さく、窒化珪素質基板1からJIS C 2141−1992で規定する大きさとすることができない場合には、2端子法を用いて評価するものとし、その結果が上記数値を満足することが好ましい。
得るには、窒化珪素質基板1中に含まれるカルシウムの含有量が2質量ppm以上100質
量ppm以下となるように、カルシウム粉末を添加すればよい。
O)の粉末を2〜6質量%、希土類金属の酸化物の粉末を12〜16質量%および酸化アルミニウム(Al2O3)の粉末を0.1〜0.5質量%、残部を窒化珪素となるように秤量すればよい。
た場合の累積体積が90%となる粒径(D90)が3μm以下となるまで粉砕することが、焼結性の向上という点から好ましい。混合・粉砕によって得られる粒度分布は、ボールの外径、ボールの量、スラリーの粘度および粉砕時間等で調整することができる。
いに通した後に乾燥させて、窒化珪素を主成分とする顆粒(以下、窒化珪素質顆粒という。)を得る。乾燥は、噴霧乾燥機で乾燥させてもよく、他の方法であっても何ら問題ない
。そして、粉末圧延法を用いて窒化珪素質顆粒をシート状に成形してセラミックグリーンシートとし、このセラミックグリーンシートを所定の長さに切断して窒化珪素を主成分とする成形体(以下、窒化珪素質成形体という。)を得る。あるいは、粉末圧延法に代えて、加圧成形法を用い、窒化珪素質顆粒を成形型に充填してから加圧することによって窒化珪素質成形体を得る。
満の量の窒化珪素質成形体と組成の近似した共材を窒化珪素質成形体の周囲に配置して焼成することにより、窒化珪素質成形体の含有成分の揮発を抑制することができる。
の後、窒素ガスを導入して、窒素分圧を15〜900kPaに維持する。そして、さらに昇温
を進めることによって、1000〜1400℃付近では添加成分が固相反応を経て液相成分を形成し、1400℃以上の温度域でα型からβ型への窒化珪素の相転移が不可逆的に起こる。
うち、菱面体晶の窒化硼素の含有量が5質量%以上20質量%以下である窒化珪素質基板を得るには、まず、得られた窒化珪素質成形体の主面に、窒化珪素、添加成分および菱面体晶の窒化硼素の各粉末を、バインダーとともにエタノール等の溶媒に添加したペーストをスクリーン印刷法で塗布し、60℃以上100℃以下の温度で乾燥する。なお、菱面体晶の窒
化硼素の粉末の添加量は、上記各粉末の合計100質量%のうち、5質量%以上20質量%以
下とすればよい。
硼素の含有量が5質量%以上20質量%以下である窒化珪素質基板を得ることができる。なお、1700℃以上では、菱面体晶の窒化硼素は、六方晶の窒化硼素に変わりやすくなる。
MPa以上の圧力を加えることによって、窒化珪素質基板1の主面側に回路部材2をろう材4を介して接合してなる回路基板20を得ることができる。
、0.3質量%および0.5質量%となるようにそれぞれ秤量した。
によって、窒化珪素質顆粒を得た。そして、粉末圧延法を用いて、窒化珪素質顆粒をシート状に成形してセラミックグリーンシートとし、このセラミックグリーンシートを所定の長さに切断し、平板状の窒化珪素質成形体を得た。
窒化珪素質成形体の周囲に配置した状態で、黒鉛抵抗発熱体が設置された焼成炉内に入れて焼成した。
スを導入して、窒素分圧を100kPaに維持した。そして、焼成炉内の温度を上げて1690
℃で5時間保持した。そして、降温速度を200℃/時間として冷却することによって、試
料No.1〜7の窒化珪素質基板を得た。
、縦方向の長さが1mm)となる範囲をCCDカメラで撮影した画像を用いて、画像解析ソフト「A像くん」による粒子解析という手法で解析することによって求め、1mm2当たりの個数に換算した。
した。なお、各試料に形成する電極の材質は黄銅とし、各試料の周囲媒質としてシリコーン油を用いた。
着した有機物や残留炭素を除去した。熱処理した窒化珪素質基板の主面における回路部材の配置に対応する部分に、ペースト状のろう材をスクリーン印刷で塗布した後、135℃で
乾燥させることによって、接合層を形成した。
て窒化珪素質基板に接合された回路基板を得た。
強度が高いとともに、高い絶縁耐力を有する窒化珪素質基板であることがわかった。
となるカルシウム粉末を添加し、回転ミルを用いて湿式混合し、粒径(D90)が1μm以下となるまで粉砕してスラリーとした。なお、この粉砕にあたっては、窒化珪素粉末および添加成分の各粉末の合計100質量部に対して、表2に示す量の分散剤(カルボキシル
基含有水溶性重合体)を添加した。そして、以降の工程については、実施例1に示した方法と同じ方法で、試料No.8〜12の窒化珪素質基板を得た。
となるカルシウム粉末を添加し、回転ミルを用いて湿式混合し、粒径(D90)が1μm以下となるまで粉砕してスラリーとした。なお、回転ミルによる混合・粉砕時間は表2に示す通りとした。そして、以降の工程については、実施例1に示した方法と同じ方法で、試料No.13〜19の窒化珪素質基板を得た。
となるカルシウム粉末を添加し、回転ミルを用いて湿式混合し、粒径(D90)が1μm以下となるまで粉砕してスラリーとした。
×60mm×20mmとなるような厚肉の窒化珪素質成形体を得た。
窒化硼素の粉末を秤量し、残部を上記組成比率の窒化珪素および添加成分として、バインダーとともにエタノール等の溶媒に添加したペーストを作製した。そして、スクリーン印刷法で塗布し、温度を80℃として乾燥させた。
共材を窒化珪素質成形体の周囲に配置した。
スを導入して、窒素分圧を100kPaに維持した。そして、焼成炉内の温度を上げて表5
に示す焼成温度で5時間保持した。そして、降温速度を200℃/時間として冷却すること
によって、窒化珪素質基板である試料No.27〜35を得た。
たは六方晶の窒化硼素の含有量を求めた。求め方としては、主面から30μmの深さまで削った粉末を試料とし、XRDを用いたリートベルト法によって得られた定量値を、窒化珪素質基板の主面を構成する全成分の合計100質量%のうちの菱面体晶または六方晶の窒化
硼素の含有量とした。
表5に示す。
とにより、優れた機械的強度を有しつつ、回路部材との接合強度を向上できることがわかった。
2:回路部材
4:接合層
5:銅材
6:電子部品
10、20、30:回路基板
Claims (7)
- 主面に回路部材が設けられる窒化珪素質基板であって、円相当径が2μm以上30μm以下の大きさの白点が前記主面の1mm2当たりに50個以上200個以下存在することを特徴とする窒化珪素質基板。
- 隣り合う前記白点間の距離の平均値が4μm以上であることを特徴とする請求項1に記載の窒化珪素質基板。
- 前記白点は、凹凸度が1.1以上2.9以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の窒化珪素質基板。
- 前記白点は、円形度が0.7以上0.9以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の窒化珪素質基板。
- 前記主面に菱面体晶の窒化硼素が存在し、前記主面を構成する全成分の合計100質量%のうち、前記菱面体晶の窒化硼素の含有量が5質量%以上20質量%以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の窒化珪素質基板。
- 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の窒化珪素質基板の前記主面に前記回路部材を備えていることを特徴とする回路基板。
- 請求項6に記載の回路基板における前記回路部材上に電子部品を搭載してなることを特徴とする電子装置。
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