JP2015162526A - レーザー光源駆動装置及び表示装置 - Google Patents

レーザー光源駆動装置及び表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】レーザー光源で所望の階調を表現する。
【解決手段】レーザー光源駆動装置は、閾電流値以上の電流が供給されるとレーザー発振する光源と、外光強度を検出する外光検出部と、光強度特性に基づいて光源に電流を供給して光源を駆動する光源制御手段と、を備える。光強度特性Pは、光源に供給される電流と前記光源の光強度との関係を示す直線として表され、閾電流値未満の電流値を含む第1の直線P1と、閾電流値以上の電流値を含む第2の直線P2と、を有する。光源制御手段は、外光検出部が検出した外光強度が所定値未満の場合に、初期電流値をゼロに設定した上で、第1の直線P1又は第2の直線P2に基づき、要求される光強度に対応した駆動電流を光源に供給する。
【選択図】図9

Description

本発明は、レーザー光源駆動装置及び表示装置に関する。
レーザー光源(レーザーダイオード)を駆動するレーザー光源駆動装置として、特許文献1に開示されたものが知られている。特許文献1に開示されたレーザー光源駆動装置は、光源に供給する電流値を2点以上変化させて供給し、このときに光検出部で検出される光強度に基づいて、光源に供給される電流と発光強度の関係を示す光強度特性を求め、求めた光強度特性に基づいて光源へ供給する電流を調整するものである。これにより、温度変化によって光源がレーザー発振する閾電流値が変化しても、変化した閾電流値以上の電流で安定して光源を駆動することが可能となっている。
特開2009−244797号公報
特許文献1に記載のように光強度特性を求めただけでは、閾電流値以上の電流値から光源を駆動することになる。そのため、低強度の光を出射することが困難であり、レーザー光源で所望の階調(特に黒を含む低階調領域)を表現することが困難である。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、レーザー光源で所望の階調を表現することができるレーザー光源駆動装置、及びこれを備える表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るレーザー光源駆動装置は、
電流が供給されると光を出射し、閾電流値以上の電流が供給されるとレーザー発振する光源と、
光強度特性に基づいて前記光源に電流を供給して前記光源を駆動する光源制御手段と、
外光の強度を検出する外光検出手段と、を備え、
前記光強度特性は、前記光源に供給される電流と前記光源の光強度との関係を示す直線として表され、前記閾電流値未満の電流値を含む第1の直線と、前記閾電流値以上の電流値を含む第2の直線と、を有し、
前記光源制御手段は、前記外光検出手段が検出した外光強度が所定値未満の場合に、初期電流値をゼロに設定した上で、前記第1の直線又は前記第2の直線に基づき、要求される光強度に対応した駆動電流を前記光源に供給する、
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る表示装置は、
前記レーザー光源駆動装置と、前記光源が出射した光を走査することで表示部に画像を表示させる走査手段と、を備える。
本発明によれば、レーザー光源で所望の階調を表現することができる。
本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ(HUD)装置の搭載態様を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るHUD装置の概略構成図である。 合成レーザー光出射部と透過率調整部と光検出部の構成を説明するための図である。 スクリーン上に画像が走査される様子を説明するための図である。 MEMSミラーの走査の時間推移を示す図であり、(a)は垂直走査位置の時間推移を示す図であり、(b)は水平走査位置の時間推移を示す図である。 本発明の一実施形態に係るHUD装置の電気的構成を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る光強度特性生成処理のフローチャートである。 更新前後の光強度特性を説明するための図である。 光強度特性が有する第1の直線と第2の直線とを説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る光源駆動処理のフローチャートである。 (a)及び(b)は階調特性を説明するための図である。 (a)は第1の直線を表で示した図であり、(b)は第2の直線を表で示した図である。 変形例に係る光源駆動処理のフローチャートである。 変形例に係る低輝度モード時の光源駆動方法を説明するための図である。
本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係るレーザー光源駆動装置を備える表示装置は、図1、図2に示すヘッドアップディスプレイ(HUD)装置1である。
HUD装置1は、車両2のダッシュボードに配設され、表示光Kをウインドシールド3に向けて出射する。ウインドシールド3で反射した表示光Kは、ウインドシールド3の前方に虚像Vとしてユーザ4(主に、車両2の運転者)に視認される。このようにして、HUD装置1は、ユーザ4に虚像Vを表示する。なお、表示光Kは、所定の画像M(図2参照)を表す。画像Mは、例えば、車両2に関する情報(以下、車両情報)を報知するための画像である。
HUD装置1は、図2に示すように、合成レーザー光出射部10と、透過率調整部20と、光検出部30と、透過膜31と、MEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラー40と、スクリーン50と、第1反射部60と、第2反射部70と、筐体80と、外光検出部90と、を備える。
合成レーザー光出射部10は、後述するレーザー光CをMEMSミラー40に向け出射するものであり、図3に示すように、レーザーダイオード(LD)11と、集光部12と、合波ユニット13と、を有する。
LD11は、赤色のレーザー光Rを出射する赤色LD11aと、緑色のレーザー光Gを出射する緑色LD11bと、青色のレーザー光Bを出射する青色LD11cと、から構成されている。LD11a〜11cは、後述するLD制御部100から供給される駆動電流により、各々が所定の光強度及びタイミングで発光する。
なお、LD11は、レーザー光を出射する際に発生する熱や、外気温の変化等に起因して、光強度特性(ある電流値に対応する光強度の特性)が変化する。この特性の変化は、温度変化等により、レーザー発振を開始する電流値である閾電流値が変化してしまうことに起因する。しかし、後に述べるように、HUD装置1によれば、温度変化によって光強度特性が変化しても、変化した光強度特性を的確に反映した上で、LD11を駆動できる(供給する電流を調整できる)。
集光部12は、LD11が出射した合成レーザー光Cの各々を集光し、スポット径を小さくして収束光とするものである。具体的には、集光部12は、それぞれがレンズ等からなる集光部12a〜12cから構成されている。集光部12aは赤色LD11aが発するレーザー光Rの光路上に位置し、集光部12bは緑色LD11bが発するレーザー光Gの光路上に位置し、集光部12cは青色LD11cが発するレーザー光Bの光路上に位置する。
合波ユニット13は、LD11から出射され、集光部12を介して到達した各レーザー光R,G,Bを合波して、1本の合成レーザー光Cとして出射するものである。合波ユニット13は、平面鏡等からなる反射部13aと、それぞれが特定の波長の光を反射するがその他の波長の光は透過するダイクロイックミラー等からなる合波部13b及び合波部13cと、から構成されている。
反射部13aは、入射したレーザー光Rを、合波部13bに向けて反射させる。
合波部13bは、反射部13aからのレーザー光Rをそのまま透過させると共に、入射したレーザー光Gを合波部13cに向けて反射させる。これにより、合波部13bからは、レーザー光RとGとが合波されたレーザー光が合波部13cに向け出射される。
合波部13cは、合波部13bからのレーザー光をそのまま透過させると共に、入射したレーザー光BをMEMSミラー40に向けて反射させる。このようにして、合波部13cから、各レーザー光R,G,Bが合波された合成レーザー光CがMEMSミラー40に向け出射される。
透過率調整部20は、液晶パネル、液晶パネルを挟む一対の偏光フィルタ等から構成されている。透過率調整部20は、合成レーザー光出射部10とMEMSミラー40との間に位置し、合波ユニット13からの合成レーザー光Cを透過させる。また、透過率調整部20は、後述する透過率制御部200の制御の下で、所定の場合に、透過率を変化させる。例えば、透過率調整部20は、低輝度での表示が要求された場合に、その透過率を低下させることで、合成レーザー光Cの透過量を低下させる。これにより、画像Mの輝度をより低く調整できるので、画像Mのダイナミックレンジを広げることができる。
光検出部30は、フォトダイオード等からなり、合成レーザー光Cのうち、透過膜31で反射した光(以下、反射光C1)を受光する。光検出部20は、受光した反射光C1により、レーザー光R,G,Bのそれぞれの光強度(例えば、輝度)を検出し、後述の主制御部300に出力する。具体的には、光検出部30は、合成レーザー光Cそれぞれの光強度に応じた検出信号(電圧)を出力し、この検出信号が図示しないA/D変換器によりデジタル値に変換されて、光強度を示すデータとして主制御部300に出力される。
透過膜31は、例えば、5%程度の反射率を有する透過性部材からなり、透過率調整部20とMEMSミラー40との間に位置する。透過膜31は、合成レーザー光出射部10から出射され、透過率調整部20を透過した合成レーザー光Cの大部分をそのまま透過させるが、一部の光を光検出部30に向けて反射させる(反射光C1)。透過膜31を透過した合成レーザー光Cは、MEMSミラー40に入射する。
MEMSミラー40は、後述の走査制御部400の制御の下で、図4に示すように、スクリーン50上に、合成レーザー光Cを水平走査しながら垂直走査することで、画像Mを生成する。
スクリーン50は、MEMSミラー40からの合成レーザー光Cを背面で受光し、透過拡散させることで、前面側に画像Mを表示する。スクリーン50は、ホログラフィックディフューザ、マイクロレンズアレイ、拡散板、等から構成される。
スクリーン50は、図4に示すように、画像Mが表示される領域である表示エリア50aと、画像Mが表示されない領域である非表示エリア50bと、に分類される。つまり、表示エリア50aは、HUD装置1の外部に出射される表示光Kに対応する領域であり、ユーザ4が虚像Vとして視認可能な領域である。また、非表示エリア50bは、ユーザ4が視認できない領域である。
MEMSミラー40は、図4に示すように、合成レーザー光Cを、スクリーン50の走査開始位置F1から走査終了位置F4まで走査していき(符号Cで示す実線を参照)、走査終了位置F4に到達すると再び走査開始位置F1に戻って走査する。
MEMSミラー40の走査期間は、図5(a)に示すように、表示エリア50a及び非表示エリア50bを走査している期間である実走査期間Faと、走査終了位置F4から走査終了位置F1に戻る期間である帰線期間Fbとに分類される。MEMSミラー40が走査を、走査開始位置F1から開始して、再び走査開始位置F1に帰還するまでの周期であるフレーム周期(1フレーム)は、周期によるちらつきがユーザ4に認識されないように1/60秒未満に設定されている。
第1反射部60は、平面鏡等からなり、スクリーン50に表示された画像Mを表す表示光Kを、第2反射部70に向けて反射させる。
第2反射部70は、凹面鏡等からなり、第1反射部60からの表示光Kを、ウインドシールド3の方向に向けて反射させる。第2反射部70で反射した表示光Kは、後述の透光部81を介して、ウインドシールド3に到達する。
筐体80は、上記各部(合成レーザー光出射部10〜第2反射部70)を収納するものであり、遮光性の部材により形成される。筐体80には、第2反射部70で反射した表示光Kを通過させる開口部が形成されている。この開口部に透光部81が設けられている。
透光部81は、アクリル等の透光性樹脂からなり、第2反射部70で反射した表示光Kを透過させる。透光部81は、外光がユーザ4の方向へ反射しないように湾曲形状に形成されている。
外光検出部90は、透光部81の内面に配設され、外光強度(例えば、照度)を検出し、検出した外光強度を主制御部300に出力する。
次に、HUD装置1の電気的構成について説明する。
HUD装置1は、上記構成の他、図6に示すように、LD制御部100と、透過率制御部200と、主制御部300と、走査制御部400と、を備える。これらの制御部は、例えば、筐体80内に配設されたプリント回路板(図示せず)に実装されている。なお、これらの制御部を筐体80外部に設けてもよい。
LD制御部100は、LD11を駆動制御するものであり、駆動部110と、給電部120と、を備える。
駆動部110は、ドライバIC(Integrated Circuit)等からなり、主制御部300の制御の下で、LD11a〜11cの各々を、PAM(Pulse Amplitude Modulation)方式、及びPWM(Pulse Width Modulation)方式で駆動する。駆動部110は、後述する電流制御データIが示す電流値の駆動電流をLD11a〜11c各々に供給する。
給電部120は、駆動部110を介して、LD11に電力を供給するものであり、電源IC、トランジスタを用いたスイッチング回路等からなる。給電部120は、主制御部300の制御の下で、LD11a〜11c各々への電力の供給・非供給を切り替える。なお、給電部120は、LD11a〜11cの各々に独立して設けられてもよいし、これらに共用のものであってもよい。
透過率制御部200は、透過率調整部20の液晶パネルを駆動するドライバIC等からなる。透過率制御部200は、主制御部300の制御の下で、液晶パネルをPWM方式やFRC(Frame Rate Control)方式で駆動する。
主制御部300は、マイクロコントローラ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等からなり、CPU310と、記憶部320と、を備える。
記憶部320は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等からなり、HUD装置1の動作に必要なプログラムや、各種データを記憶する。記憶部320には、後述する光強度特性生成処理と光源駆動処理の動作プログラムや、画像Mの画像データが予め記憶されている。また、記憶部320には、後述する階調特性Qが予め記憶されている。また、記憶部320は、後述するように所定の場合に更新される光強度特性Pの最新データを記憶する。光強度特性Pと階調特性Qは、LD11a〜11c毎に記憶される。
CPU310は、記憶部320からプログラムを読み出し、実行することで各部を制御する。CPU310には、車両2のECU(Electronic Control Unit)(図示せず)からの車両情報及び起動信号(イグニッション(IGN)、アクセサリーポジション(ACC)のオンオフ信号)、光検出部30からの光強度データ、走査制御部400からのフィードバックデータ、等の各種情報が入力される。CPU310は、入力された各種情報と、記憶部320に記憶された画像データ(ECUなどを介して外部から入力されてもよい)に基づいて、LD制御部100、透過率制御部200、及び走査制御部400を介して、LD11、透過率調整部20の液晶パネル、及びMEMSミラー40を駆動し、画像Mを生成する。これにより、画像Mを表す表示光Kがウインドシールド3に向けて出射され、ユーザ4は、画像Mを虚像Vとして視認することができる。
走査制御部400は、MEMSミラー40を駆動するものであり、駆動部410と、ミラー位置検出部420と、を備える。
駆動部410は、ドライバIC等からなり、主制御部300の制御の下で、MEMSミラー40を駆動する。駆動部410は、MEMSミラー40を駆動させた後、ミラー位置検出部420が出力した走査位置検出データを取得し、取得した走査位置検出データに基づいてフィードバックデータを算出し、このフィードバックデータを主制御部300へ出力する。駆動部410から出力されるフィードバックデータは、水平走査の往復の切り替わりタイミングを示す水平走査切り替わりデータと、走査期間が実走査期間Faと帰線期間Fbとのいずれかを示す走査期間データとを含む。
フィードバックデータは、主に、CPU310がMEMSミラー40の走査位置を特定するために用いられる。CPU310は、フィードバックデータの水平走査切り替わりデータに基づき、水平走査ライン数をカウントする。このカウント数に基づき、CPU310は、MEMSミラー40の走査位置を特定し、現在の走査エリアを判別する。走査エリアは複数に分割され、分割された各エリアと各エリアで実行される処理手順とが対応付けられて記憶部320に予め記憶されている。CPU310は、走査エリアを判別すると、判別した走査エリアに対応した処理を実行する。
ミラー位置検出部420は、MEMSミラー40のミラーを動かすピエゾ素子の時間ごとの振れ位置を検出し、検出した位置を走査位置検出データとして駆動部410に出力する。
ここからは、上記構成を有するHUD装置1の動作を説明する。
HUD装置1は、例えば車両2の起動スイッチがオン(IGNもしくはACCがオン)されたことに応じて起動し、種々の動作を行う。HUD装置1は、スクリーン50の表示エリア50aで画像Mを表示したり、非表示エリア50bで画像Mのホワイトバランスを調整したりする一般的な動作を行うことが可能であるが、以下の説明では、図7〜図12(a)(b)を参照して、本実施形態に特有の光強度特性生成処理、光源駆動処理を順に説明する。
(光強度特性生成処理)
光強度特性生成処理は、光検出部30が検出したLD11の光強度に基づいて、電流値と光強度との関係である光強度特性を生成・更新する処理である。この処理により、図8に示すように、記憶部320に予め記憶された(又は、前回処理において更新された)光強度特性Paと、温度等の要因により変化する実際のLD11の光強度特性とにずれが生じても、実際の光強度特性を反映した新たな光強度特性Pbを生成・更新することができる。以下、図7、図8を参照して処理手順を説明する。
HUD装置1が起動すると、まず、CPU310は、MEMSミラー40の現在の走査位置が、許可エリア内であるか否かを判別する(ステップS101)。この許可エリアは、予め定められた非表示エリア50b内における所定のエリアであり、走査位置が許可エリア内であれば今後の処理の実行が許可される。具体的には、CPU310は、走査制御部400の駆動部410からの水平走査切り替わりデータに基づいて、MEMSミラー40の走査位置を特定し、特定した走査位置が許可エリア内であるか否かを判別する。特定した走査位置が許可エリア内でない場合(ステップS101;No)、CPU310は待機する。
特定した走査位置が許可エリア内である場合(ステップS101;Yes)、CPU310は、新たな閾電流値を取得する処理を実行する(ステップS102)。
この処理では、まず、CPU310は、LD制御部100を介して、電流値を漸増させつつ電流を赤色LD11aに供給する。そして、CPU310は、各電流値に対応する赤色レーザー光Rの光強度Lを光検出部30から順次取得する。この過程で、LDの特性から、光検出部30が順次取得する光強度Lは、ある電流値で急激に上昇する。CPU310は、光検出部30が順次取得する光強度Lの変化量が、記憶部320に予め記憶された所定量を超えた場合に、光強度Lが急激に上昇したときの電流値を特定し、このときの電流値を、LD11aがレーザー発振し始める新閾電流値Itbとして取得する。また、CPU310は、新閾電流値Itbを示す光強度Ltも記憶部320に記憶させる。この後、CPU310は、緑色LD11b、青色LD11cについても同様に、新閾電流値Itbを取得する。
続いて、CPU310は、取得した各LD11a〜11cの新閾電流値Itbと、現在、記憶部320に記憶されている各LD11a〜11cの現閾電流値Itaとに基づいて閾値変化量ΔItを算出し、算出した閾値変化量ΔItが予め記憶部320に記憶された所定値以上であるか否かを判別する(ステップS103)。閾値変化量ΔItは、下記の(数1)式によって算出される。
Figure 2015162526
閾値変化量ΔItが、LD11a〜11cの全てにおいて所定値未満である場合(ステップS103;No)、CPU310は、処理をステップS101に戻す。一方、閾値変化量ΔItが、LD11a〜11cのいずれか1つでも、所定値以上である場合(ステップS103;Yes)、CPU310は、ステップS104の処理を実行する。
ステップS104では、CPU310は、予め記憶部320に記憶された基準光強度Liと基準光強度Lj(Li<Lj)の各々に対応する2つの電流値であって、ステップS102で取得した新閾電流値Itbよりも大きい2つの電流値を取得する(ステップS104)。
ここで、基準光強度Liに対応する電流値をIib、基準光強度Ljに対応する電流値をIjbとして、光強度と電流値との関係を点で表現すれば、この処理でCPU310は、点(Iib,Li)と点(Ijb,Lj)との2点を取得する。
ステップS104では、各LD11a〜11cのうち、ステップS103の処理で閾値変化量ΔItが所定値以上であると判別されたLDについて、光強度−電流値を2点取得する。以下では、説明の理解を容易にするために、赤色LD11aについて説明する。
まず、CPU310は、新閾電流値Itbよりも特定値だけ大きい電流値から漸増させながら、LD制御部100を介して赤色LD11aに電流を供給する。そして、CPU310は、各電流値に対応する赤色レーザー光Rの光強度Lを光検出部30から順次取得する。この過程で、CPU310は、光検出部30から取得した光強度Lが、基準光強度Li(または、基準光強度Liの許容範囲内)になった場合の電流値Iib(図8参照)を電流制御データIとして取得する。さらに、CPU310は、赤色LD11aに供給する電流値を漸増させ、光検出部30から取得した光強度Lが、基準光強度Lj(または、基準光強度Ljの許容範囲内)になった場合の電流値Ijb(図8参照)を電流制御データIとして取得する。このように、取得した閾電流値Itbよりも特定値だけ大きい電流値から漸増させることにより、LD11が確実にレーザー発振する安定発振領域におけるLD11の光強度Lを取得することができる。なお、図8に示した電流値Iia,Ijaは、更新前の光強度特性Paにおける基準光強度Li,Ljに対応する。
続いて、CPU310は、ステップS102で取得した新閾電流値Itb(及び、対応する光強度Lt)と、ステップS104で取得した2点(Li,Iib)、(Lj,Ijb)とに基づいて、光強度特性を算出・生成する(ステップS105)。
まず、CPU310は、ゼロ点(電流値と光強度がゼロ)と点(Lt,Itb)とを結ぶ直線の傾きαを下記の(数2)式により算出する。また、CPU310は、点(Li,Iib)と点(Lj,Ijb)とを結ぶ直線の傾きβを下記の(数3)式により算出する。
Figure 2015162526
Figure 2015162526
そして、CPU310は、下記(数4)式により新光強度特性Pbを生成する(ステップS105)。
Figure 2015162526
続いて、CPU310は、記憶部320に記憶されている光強度特性Paを、新たに生成した光強度特性Pbに更新する(ステップS106)。
CPU310は、以上の処理からなる光強度特性生成処理を、例えばHUD装置1の電源がオフされるまで、繰り返し実行する。なお、光強度特性生成処理は、MEMSミラー40の走査位置が前述の許可エリア以外である場合は処理が中断され、走査位置が再び許可エリア内になった場合に前回の続きから処理が再開される。
次に、光強度特性に基づいてLD11を駆動する光源駆動処理を説明する。
(光源駆動処理)
光源駆動処理では、前述のように光強度特性が更新されていれば新たな光強度特性Pbが用いられ、更新されていなければ前回生成した(又は、予め記憶部320に記憶された)光強度特性Paが用いられる。以下では、説明の理解を容易にするために、PaとPbとを区別せず、現在、記憶部320に記憶されている光強度特性に符号Pを付して説明する。
光強度特性Pは、図9に示すように、第1の直線P1と第2の直線P2とを有する。
第1の直線P1は、上記(数2)式で求められた傾きαを有する直線であり、上記(数4)式の(1)で表される直線である。第2の直線P2は、上記(数3)式で求められた傾きβ(β>α)を有する直線であり、上記(数4)式の(2)で表される直線である。前述した、これらの導出過程からわかるように、第1の直線P1と第2の直線P2との交点における電流制御データIの値は、閾電流値It(閾電流値ItaまたはItb)となる。
図10に示すように、光源駆動処理を開始すると、まず、CPU310は、光強度の指示値を取得する(ステップS201)。
具体的には、CPU310は、記憶部320に記憶されている階調特性Qを参照し、画像データが要求する階調レベルに対応した光強度を指示値として取得する。階調特性Qは、図11(a)に示すように、6ビット(64段階)の階調レベルEと、各階調レベルと対応付けられた光強度Lとで表されるテーブルデータである。階調特性Qの各階調レベルEと光強度Lは、図11(b)に示すように、γ特性を考慮した曲線で表される。
続いて、CPU310は、MEMSミラー40の現在の走査が、帰線期間Fb内であるか否かを判別する(ステップS202)。CPU310は、走査制御部400の駆動部410からの走査期間データに基づいて、現在、帰線期間Fbであるか否かを判別する。走査が帰線期間Fb内でない場合(ステップS202;No)、CPU310は待機する。
走査が帰線期間Fb内である場合(ステップS202;Yes)、CPU310は、外光検出部90が検出した外光強度が、予め記憶部320に記憶された所定値未満であるか否かを判別する(ステップS203)。なお、以下の処理は各LD11a〜11cにおいて行われるが、説明の理解を容易にするため、以下では、所定の色のLDを単にLD11として説明する。
外光強度が所定値未満である場合(ステップS203;Yes)、HUD装置1の周囲は暗いと想定されるため、CPU310は、低輝度モードでLD11を駆動する。低輝度モードでは、CPU301は、最初にLD11に供給する電流の値(以下、初期電流値)をゼロに設定した上で(ステップS204)、第1の直線P1に基づきLD11に駆動電流を供給する(ステップS205)。
具体的には、CPU310は、ステップS201で取得した光強度の指示値に対応する電流値を、第1の直線P1から求める。上記(数4)の(1)式のLに指示値を代入したときのIの値が、ここで求められる電流値となる。そして、CPU310は、求めた電流値の電流制御データIにより、駆動部110を介して、LD11をPAM方式で駆動する。
図12(a)に示すように、光強度の指示値がゼロのときは、電流値がゼロ(電流非供給)となるため、画像データが黒色の初期表示(または背景表示)を求めている場合に、画像Mを良好に黒く表示することができる。また、同図に示すように、低輝度モード時の最大電流値を、閾電流値It未満の第1電流値Ikに設定すれば、LD11がレーザー発振する前の微弱な光(LED光)を使用することができるため、滑らかな低階調表示が可能である。
外光強度が所定値以上である場合(ステップS203;No)、HUD装置1の周囲は明るいと想定されるため、CPU310は、高輝度モードでLD11を駆動する。高輝度モードでは、CPU310は、初期電流値を閾電流値It未満の任意の電流値Icに設定した上で(ステップS206)、第2の直線P2に基づきLD11に駆動電流を供給する(ステップS207)。
具体的には、まず、CPU310は、第1の直線P1上の閾電流値Itよりも小さい電流値Ic(図9、図12(a)参照)を初期電流値に設定する。そして、ステップS201で取得した光強度の指示値に対応する電流値を、第2の直線P2から求める。上記(数4)の(2)式のLに指示値を代入したときのIの値が、ここで求められる電流値となる。そして、CPU310は、求めた電流値の電流制御データIにより、駆動部110を介して、LD11をPAM方式で駆動する。また、高輝度モード時では、図12(b)に示すように、最小電流値(初期電流値Icはこれに含まれない)が基準光強度Liに対応する第2電流値Iiに設定され、最大電流値が基準光強度Ljに対応する第3電流値Ijに設定されている。
これにより、図12(b)に示すように、閾電流値It以上の電流値によりLD11を安定して駆動することができる。加えて、初期電流値をIcとしたため、予めLD11にバイアス電圧が印加されることになり、レーザーの立ち上がり・立ち下がり時間を短くすることができ、画像Mの色が瞬間的にぼけてしまうことを抑制できる。なお、初期電流値Icは、閾電流値Itに近い値であることが好ましい。また、高輝度モードの場合は、初期電流値をIcとしているため、初期表示(または背景表示)を真っ黒にすることはできないが、この場合はHUD装置1の周囲が明るいため相対的に表示品位が良好に保たれる。
CPU310は、以上の処理からなる光源駆動処理を、例えばHUD装置1の電源がオフされるまで、繰り返し実行する。
以上の実施形態では、光源駆動処理において、低輝度モード時には第1の直線P1に基づき、高輝度モード時には第2の直線P2に基づき、LD11に駆動電流を供給する例を示した。
以下では、変形例に係る光源駆動処理として、低輝度モード時と高輝度モード時の双方で、第2の直線P2に基づき、LD11に駆動電流を供給する例を、図13、図14を参照して説明する。
変形例に係る光源駆動処理において、ステップS201〜ステップS203の処理は前述と同様である。また、外光強度が所定値以上である場合(ステップS203;No)、つまり、高輝度モードでLD11を駆動する場合のステップS206及びステップS207の処理も前述と同様である。
図13に示すように、外光強度が所定値未満である場合(ステップS203;Yes)、CPU310は、低輝度モードでLD11を駆動する。
変形例に係る低輝度モードでは、CPU301は、最初にLD11に供給する初期電流値をゼロに設定した上で(ステップS204)、第2の直線P2に基づきLD11をPWM方式で駆動電流を供給する(ステップS208)。具体的には、CPU310は、図14に示すように、ステップS201で取得した光強度の指示値に対応するPWM値D(デューティ比)を求める。PWM値Dは、取得した光強度の指示値を、第2の直線P2上の所定の電流値(例えば第2電流値Ii)で除することによって求められる。そして、CPU310は、求めたPWM値により、駆動部110を介して、LD11をPWM方式で駆動する。
このように変形例に係る光源駆動処理によっても、図14に示すように、光強度の指示値がゼロのときはPWM値がゼロ(電流非供給)となるため、画像データが黒色の初期表示(または背景表示)を求めている場合に、画像Mを良好に黒く表示することができる。また、閾電流値It以上の電流値によりLD11を安定して駆動することができる。
以上に説明したHUD装置1の一部により、レーザー光源駆動装置が構成される。
レーザー光源駆動装置は、電流が供給されると光を出射し、閾電流値以上の電流が供給されるとレーザー発振するLD11(光源の一例)と、外光の強度を検出する外光検出部90(外光検出手段の一例)と、光強度特性Pに基づいてLD制御部100を介してLD11に電流を供給してLD11を駆動する光源制御手段として機能する主制御部300と、を備える。
光強度特性Pは、LD11に供給される電流とLD11の光強度との関係を示す直線として表され、閾電流値未満の電流値を含む第1の直線P1と、閾電流値以上の電流値を含む第2の直線P2と、を有する。
光源制御手段は、外光検出部90が検出した外光強度が所定値未満の場合に、初期電流値をゼロに設定した上で、第1の直線P1又は第2の直線P2に基づき、要求される光強度(光強度の指示値)に対応した駆動電流をLD11に供給する。なお、光源制御手段は、上記実施形態で説明したように第1の直線P1に基づく場合はPAM方式でLD11を駆動し、上記変形例で説明したように第2の直線P2に基づく場合はPWM方式でLD11を駆動する。
また、レーザー光源駆動装置は、LD11の光強度を検出する光検出部30(光強度検出手段の一例)を備え、主制御部300は、光源制御手段がLD11に電流を供給した際に、光検出部30が検出した光強度に基づき、第1の直線P1と第2の直線P2を生成する生成手段として機能する。
また、主制御部300は、光源制御手段がLD11に電流を供給した際に、光検出部30が検出した光強度に基づき、閾電流値Itを取得する取得手段として機能する。そして、光源制御手段は、外光検出部90が検出した外光強度が所定値以上の場合に、初期電流値を生成手段が取得した閾電流値Itよりも小さい第1の直線P1上の任意値Icに設定した上で、第2の直線P2に基づき、要求される光強度に対応した駆動電流をLD11に供給する。この場合、光源制御手段は、PAM方式でLD11を駆動する。
また、HUD装置1は、レーザー光源駆動装置と、LD11が出射した光を走査することでスクリーン50(表示部の一例)に画像を表示させるMEMSミラー40(走査手段の一例)と、を備える。
なお、本発明は、以上の実施形態及び変形例によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。
以上の説明では、第1の直線P1を電流値がゼロとなるゼロ点と、閾電流値Itを含む点とを結ぶ直線として求めたが、これに限られない。第1の直線P1は、ゼロ点と、閾電流値It未満の電流値(例えば、ステップS102の処理において取得される任意値)を含む点とを結ぶ直線として求められるものであってもよい。そして、CPU310は、このように求められた第1の直線P1と第2の直線P2との交点を閾電流値Itとして取得するようにしてもよい。
以上の説明では、主制御部300が、LD制御部100を介してLD11に電流を供給してLD11を駆動し、この時の光強度Lを光検出部30から取得することで、電流制御データIに対応した光強度L(電流制御データI−光強度L)を複数取得し、これら複数の電流制御データI−光強度Lから、閾電流値未満の光源11の特性を示す第1の直線P1と、閾電流値以上の光源11の特性を示す第2の直線P2と、を求めることで光源強度特性Pを生成していたが、これに限定されない。温度に適した光源11の光強度特性Pを得る方法は、光源11の温度を検出する温度検出手段(図示しない)を設け、この温度検出手段が検出した光源11の温度に対応した予め記憶部320に記憶された光強度特性P(第1の直線P1、第2の直線P2を含む)を読み出すことによって代替してもよい。つまり、光強度特性として、LD11に供給される電流とLD11の光強度との関係を示す直線として表すことができるデータを、予め記憶部320に記憶させておいてもよい。
また、第1の直線P1のみを、このように記憶部320から読み出し、第2の直線P2は、主制御部300によって演算・生成されるものであってもよい。この場合は、前述の実施形態と同様に、主制御部300が、LD制御部100を介して、LD11に電流を供給した際に、光検出部30が検出した光強度に基づき、第2の直線P2が生成される。
また、主制御部300がLD11駆動時の閾電流値を取得する方法は任意である。主制御部300は、前述のように、LD11に電流値を漸増させつつ電流を供給し、このとき、光検出部30で検出した光強度の変化量が、予め記憶部320に記憶した所定量を超えた場合の電流値を閾電流値としてもよいし、生成した第1の直線P1と第2の直線P2の交点における電流値を閾電流値として取得してもよい。
以上の説明では、低輝度モード時のステップS205の処理と高輝度モード時のステップS207の処理において、LD11をPAM方式で駆動する例を示したが、PWM方式を併用することも可能である。
また、高輝度モード時の最小電流値(初期電流値Icはこれに含まれない)、最大電流値は、第2電流値Ii、第3電流値Ijに限られない。第2の直線P2における第2電流値Iiと第3電流値Ijとの間の任意の2点を最小電流値、最大電流値としてもよい。
また、変形例に係る低輝度モードでは、電流値を第2電流値Iiにした上で、PWM値Dを変化させた例を説明したが、これに限られない。電流値は、第2電流値Iiよりも大きい第2の直線P2上の電流値であってもよい。また、変形例に係る低輝度モードでも、PWM方式とPAM方式を併用してLD11を駆動するようにしてもよい。
以上の説明では、光強度特性生成処理で光強度特性Pを生成・更新し、光源駆動処理で階調特性Qに基づき光強度Lの指示値を取得し、取得した指示値と光強度特性Pとに基づきLD11に駆動電流を供給する例を説明したが、これに限られない。各処理が干渉し合わなければ、処理手順は任意の順序で変更が可能である。例えば、光強度特性生成処理において、生成した光強度特性Pが示す電流値と、記憶された階調特性Qが示す電流値とを対応させることで、各階調レベルに電流値が対応付けられたデータを生成し、このデータを基に、光源駆動処理において、画像データが要求する階調レベルに応じた駆動電流をLD11に供給するようにしてもよい。
以上の説明では、光源駆動処理においてMEMSミラー40の現在の走査が、帰線期間Fb内である場合に、以後の処理を実行する例を示したが、これに限られない。例えば、非表示エリア40b内の所定エリアを走査中に光源駆動処理が実行されてもよい。
また、光検出部30は、数パルスの合成レーザー光の強度を検出できれば十分であるため、スクリーン50上の特定位置に配設されていてもよい。
また、光検出部30が検出する光強度は、LD11に供給される電流に応じて変化する物理量であればよく、輝度、照度、光度などであればよい。同様に、外光検出部90が検出する外光強度も照度に限られず、輝度、光度などであってもよい。
以上の説明では、3つのLDが配設された例を示したが、これに限られない。4つのLDを配設して4原色で階調を表現してもよいし、1つのLDで階調を表現してもよい。
以上の説明では、表示光Kを、第1反射部60、第2反射部70で反射させ、ウインドシールド3に到達させる例を示したが、これに限られない。スクリーン50からの表示光Kを、このような反射部を介さずに、ウインドシールド3、もしくは装置専用のコンバイナに向けて出射させるようにしてもよい。
以上の説明では、HUD装置1が搭載される乗り物の例を車両としたが、これに限られない。HUD装置1をその他の乗り物(船舶、航空機等)に設置することもできる。さらには、乗り物に設置するものには限られない。
以上では、HUD装置1が車両のダッシュボードと一体的に構成される例を示したが、HUD装置1は、例えば、車両のダッシュボード上に設置される据え置き型(後付け型)のものであってもよい。
以上では、表示装置の一例としてHUD装置1を挙げたが、これに限られない。その他の表示装置(例えばカーナビゲーション装置)であってもよい。但し、HUD装置は、背景(風景)と重ねて表示画像を視認させるため、特に、表示輝度の調整が必要であること、車両に搭載される場合が多いため、特に、温度変化が激しいこと等を踏まえると、上記のように各処理を実行する表示装置としては、HUD装置が好適である。
以上の説明では、本発明の理解を容易にするために、重要でない公知の技術的事項の説明を適宜省略した。
1 …HUD装置
10 …合成レーザー光出射部
11 …レーザーダイオード(LD)
20 …透過率調整部
30 …光検出部
40 …MEMSミラー
50 …スクリーン
90 …外光検出部
100 …LD制御部
110 …駆動部
120 …給電部
200 …透過率制御部
300 …主制御部
310 …CPU
320 …記憶部
400 …走査制御部
410 …駆動部
420 …ミラー位置検出部
P …光強度特性
P1…第1の直線
Ik…第1電流値
Ic…任意値
It…閾電流値
P2…第2の直線
Ii…第2電流値
Ij…第3電流値

Claims (4)

  1. 電流が供給されると光を出射し、閾電流値以上の電流が供給されるとレーザー発振する光源と、
    光強度特性に基づいて前記光源に電流を供給して前記光源を駆動する光源制御手段と、
    外光の強度を検出する外光検出手段と、を備え、
    前記光強度特性は、前記光源に供給される電流と前記光源の光強度との関係を示す直線として表され、前記閾電流値未満の電流値を含む第1の直線と、前記閾電流値以上の電流値を含む第2の直線と、を有し、
    前記光源制御手段は、前記外光検出手段が検出した外光強度が所定値未満の場合に、初期電流値をゼロに設定した上で、前記第1の直線又は前記第2の直線に基づき、要求される光強度に対応した駆動電流を前記光源に供給する、
    ことを特徴とするレーザー光源駆動装置。
  2. 前記光源の光強度を検出する光強度検出手段と、
    前記光源制御手段が前記光源に電流を供給した際に、前記光強度検出手段が検出した光強度に基づき、少なくとも前記第2の直線を生成する生成手段と、をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のレーザー光源駆動装置。
  3. 前記光源制御手段が前記光源に電流を供給した際に、前記光強度検出手段が検出した光強度に基づき、前記閾電流値を取得する取得手段をさらに備え、
    前記光源制御手段は、前記外光検出手段が検出した外光強度が前記所定値以上の場合に、初期電流値を前記取得手段が取得した前記閾電流値よりも小さい前記第1の直線上の任意値に設定した上で、前記第2の直線に基づき、要求される光強度に対応した駆動電流を前記光源に供給する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のレーザー光源駆動装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレーザー光源駆動装置と、前記光源が出射した光を走査することで表示部に画像を表示させる走査手段と、を備える表示装置。
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