JP2013130832A - 表示装置 - Google Patents

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俊 関谷
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誠 秦
Yasuhiro Yamakawa
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Abstract

【課題】 表示コントラストを改善した表示装置を提供する。
【解決手段】 レーザー光源11は、レーザー光を発する。走査手段20は、レーザー光をスクリーン40に走査する。出力制御手段80は、レーザー光源11の出力を制御する。出力制御手段80は、出力制御手段80は、走査手段20によってレーザー光が表示エリアEp外に照射されている所定期間に、レーザー光源11に供給されるバイアス電流を停止させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザー光源を備えた車両用ヘッドアップディスプレイ装置等の表示装置に関するものである。
車両の運転手が運転中に視線をほとんど動かさずに車両情報(速度、走行距離等)を読み取れるようにするため、フロントガラスの前方に情報を表示させるヘッドアップディスプレイ装置が、例えば特許文献1に提案されている。
車両用のヘッドアップディスプレイ装置1は、図1に示すように車両2のダッシュボード内に配置されており、この車両用のヘッドアップディスプレイ装置1が投射する表示光Jはウインドシールド3により反射され、車両運転者4は虚像Xを風景と重畳させて視認させることができる。
このような車両用ヘッドアップディスプレイ装置1では、半導体レーザーを光源としたものが提案されており、例えば特許文献2に開示されている。斯かるヘッドアップディスプレイ装置1は、半導体レーザーと走査系とスクリーンとを備え、半導体レーザーが出射したレーザー光を走査系でスクリーンに向け走査して表示画像を生成するものである。
ヘッドアップディスプレイ装置1では、運転手が昼間の明るい環境から夜間の暗い環境であっても、明瞭且つ、適切な輝度の表示を見ることができる必要がある。そのため、ヘッドアップディスプレイ装置1の外部の明るさ(外部照度)に合わせて表示画像の表示輝度を大きく変化させる必要がある。
昼間の明るい環境下でも表示が見えるためにヘッドアップディスプレイ装置1の表示する表示画像の輝度は、最大輝度で数千〜数万cd/m 以上が要求され、夜間の暗い環境下では、表示の眩しさが運転の妨げにならないような最小輝度として数cd/m
が要求される。
ヘッドアップディスプレイ装置1には上記のような幅広いダイナミックレンジにおいても高視認性を維持し、運転手に必要な情報を提供する必要がある。
一方、走査型レーザーディスプレイは、MEMSスキャナーでレーザービームをラスタースキャンし、映像信号に同期してレーザー光を変調することで描画する装置である。高精細な解像度での表示を実現するため、数10MHz程度の比較的早い周波数でパルス的に半導体レーザーを駆動する必要がある。半導体レーザーは、レーザー発振開始電流値(閾値電流値)以上の駆動電流を印加することによって、誘導放出によるレーザー発振を開始してレーザー光を発するものである。
上記、走査型レーザーディスプレイをヘッドアップディスプレイ装置の表示装置として用いる場合、特に数万cd/m の輝度を実現する際には半導体レーザーの応答性が問題となる。閾値電流の大きな半導体レーザーを駆動する場合、入力信号に対応する駆動電流が印加されても、レーザー発振が可能な濃度のキャリアが生成されるまでにある程度の時間を要し、発光するまでに遅延が生じる。その結果、入力信号が発光遅延時間より十分大きく、発光遅延量が無視できる場合には問題ないが、走査型レーザーディスプレイにおける半導体レーザーを高速に駆動したい場合は、所望のパルス幅より小さいパルスしか得ることができない。その結果、表示画像によっては輝度ムラが生じる、または解像度が低下する等の虞がある。
光通信の分野では、駆動電流の急峻な立ち上がりを実現するために、レーザーダイオードにあらかじめ直流バイアス電圧を印加して、レーザー発振開始寸前の直流バイアス電流(レーザ発振開始電流よりも少し小さい電流)を流しておくことにより、駆動電流の立ち上がり速度を高速にすることが考えられている。
特開平5−193400号公報 特開平7−270711号公報
走査型レーザーディスプレイの場合にもレーザー発振開始寸前のバイアス電流を流すことで、駆動電流の立ち上がり時間を改善することができる。しかしながら、半導体レーザーはレーザー発振開始寸前のバイアス電流を流した場合、自然放出による非レーザー光(LED光)を発する。そのため、映像信号として完全に黒の場合でも、半導体レーザーはLED発光することになり、コントラストが低下する。
また、通常、走査型レーザーディスプレイではミラー部を機械的に振らせることでレーザービームを往復走査していることから、必ずミラー部の動作が物理的に停止する期間が存在する。この場合、バイアス電流を流した状態ではミラー部の動作が停止する領域でレーザー照射光量が増加するためコントラストの悪さが強調され、さらに視認性を低下させるといった問題を有していた。
本発明は、レーザー光を発するレーザー光源と、前記レーザー光をスクリーンに走査する走査手段と、前記レーザー光源の出力を制御する出力制御手段と、を備え、前記出力制御手段は、前記レーザー光源に供給されるバイアス電流を所定期間に停止させるものである。
また、本発明は、前記出力制御手段は、前記走査手段によって前記レーザー光が表示エリア外に照射されている前記所定期間に、前記レーザー光源に供給されるバイアス電流を停止させるものである。
また、本発明は、前記所定期間は、前記走査手段によって走査される前記レーザー光の帰線期間である。
レーザー光源に供給されるバイアス電流を所定期間に停止させることにより、コントラストの低下を改善することできる。
HUD装置の概観図。 HUD装置の断面図。 合成レーザー光発生装置の説明図。 半導体レーザーの電流―光強度特性図。 表示エリアと表示可能エリアを示す概念図。 MEMSスキャナーの振幅を示す図。 HUD装置のブロック図。 一定のバイアス電流を流した場合を示す概念図。 水平/垂直方向のMEMS振幅に対するバイアス電流の概念図。 1フレーム当たりのバイアス電流のかけ方を示す概念図。
以下、添付の図面に基づいて、本発明の一実施形態について説明する。
(HUD装置の構造)
HUD装置1は、車両2のダッシュボード内に設けられ、生成した表示画像Dを表す表示光Jをウインドシールド3で反射させることにより、車両運転者4に車両情報を表す表示画像Dの虚像Xを視認させる装置である。これにより、車両運転者4は、運転中に前方から視線を逸らさずに車両情報を視認できる。
HUD装置1は、合成レーザー光発生装置10と、MEMSスキャナー20と、カラーセンサ30と、透過スクリーン40と、反射部50と、ハウジング60と、ライトセンサ70と、HUD装置1の電気的な制御を行う制御部80と、を備える。
合成レーザー光発生装置10は、R,G,Bの三原色のレーザー光を合波して1本の合成レーザー光Cを出射する装置であり、図3に示すように、レーザーダイオード(レーザー光源)11と、集光光学系12と、ダイクロイックミラー15と、を備える。
レーザーダイオード11は、半導体レーザーであり、赤色のレーザー光Rを発するレーザーダイオード11rと、緑色のレーザー光Gを発する緑色レーザーダイオード11gと、青色のレーザー光Bを発する青色レーザーダイオード11bと、から構成されている。
一般的に半導体レーザーの電流−光強度特性は、図4に示すように、閾値電流値Ith以上と閾値電流値Ith未満の各領域において、特性が異なっている。閾値電流値Ith以上では誘導放出によるレーザー光が発振されるが、閾値電流値Ith未満では自然放出による非レーザー光が出射される。
レーザーダイオード11r,11g,11bは、後述するレーザー光制御部82からの駆動データに基づき、集光光学系12の方向へレーザー光R,G,Bを夫々出射する。
集光光学系12は、レーザーダイオード11r,11g,11bの各々に対応する集光レンズ12r,12g,12bを備える。
集光レンズ12rは、レーザーダイオード11rが出射するレーザー光Rの光路上に配置され、レーザー光Rを収束光にする。集光レンズ12gと緑色レーザーダイオード11g、集光レンズ12bと青色レーザーダイオード11bの対応関係についても同様である。
ダイクロイックミラー15は、誘電体の多層膜等の薄膜が鏡面に形成された鏡で構成され、レーザー光R,G,Bの夫々の光路上に配置されたダイクロイックミラー15r,15g,15bで構成される。レーザーダイオード11r,11g,11bの各々が出射したレーザー光R,G,Bを反射又は透過させ、レーザー光R,G,Bを1本の合成レーザー光Cに合波する。
具体的に説明すると、ダイクロイックミラー15rは、集光レンズ12rからのレーザー光Rの進行方向に位置し、光の進行方向に対して所定の角度をもって配設される。これにより、レーザー光Rを反射する。
また、ダイクロイックミラー15gは、集光レンズ12gとダイクロイックミラー15rからの光の進行方向に位置し、各々の光の進行方向に対して所定の角度をもって配設される。これにより、レーザー光Rを透過し、レーザー光Gを反射する。即ち、ダイクロイックミラー15gは、レーザー光RとGを合波する。
また、ダイクロイックミラー15bは、集光レンズ12bとダイクロイックミラー15gからの光の進行方向に位置し、各々の光の進行方向に対して所定の角度をもって配設される。これにより、合波されたレーザー光R,Gを透過し、レーザー光Bを反射する。即ち、ダイクロイックミラー15bは、レーザー光R,Gとレーザー光Bをさらに合波する。
このように、レーザー光R,G,Bは1本の合成レーザー光Cに合波される。なお、レーザーダイオード11r,11g,11bの各々が調整して配設されることにより、合波されたレーザー光R,G,Bの各々の偏光角度は一致しており、ウインドシールド3の反射率の偏光依存性を考慮して決定される。合波された合成レーザー光Cは合成レーザー光発生装置10を出射し、MEMSスキャナー20へ向かう。
図5は、スクリーン40をMEMSスキャナー20側から見た説明図であり、MEMS(Micro Electro Mechanical System)スキャナー20は、合成レーザー光発生装置10が出射した合成レーザー光Cを走査して、透過スクリーン40に表示画像Dを生成する。
MEMSスキャナー20でラスタースキャンによって描画される表示画像Dは走査可能範囲Enよりも小さくなる。水平方向では、数10kHz程度の共振周波数で反射面を機械的に振らせるが、走査の往復の切り替わりポイント付近では反射面の動作速度が遅くなる、あるいは完全に停止する。そのため、走査可能範囲Enの全領域で一定のドットクロックにてレーザーダイオードを駆動し、描画した場合には、表示画像Dの画素ピッチに粗密が生じるため画像に歪みが生じる。また、画素ピッチが密になる領域では解像度が低下する虞がある。よって、走査の往復の切り替わりポイント付近は、表示エリアEpとして使用しない。
例えば、水平走査をMEMSスキャナー20の共振特性を利用して行なった場合、MEMSスキャナー20の振幅と時間の関係はSin関数状になる(図6参照)。このとき、表示エリアEpとして使用可能な振幅は、MEMSスキャナー20の走査速度がほぼリニアと見なせる領域であり、例えば最大振幅の80%程度である。
一方、垂直方向の振幅と時間の関係はのこぎり波的で1周期が1フレームに相当し、フレームレートは約60fpsである。表示期間では振幅をリニアに変化させ、1枚の描画が終了すると逆方向の駆動力を与え、直ちに走査開始位置まで振幅を移動させる。水平走査と比較すると振幅の挙動は異なるものの、往復の切り替わりポイント付近で反射面の動作速度が遅くなる、あるいは完全に停止するのは同様である。必要な走査線数、例えば600本分が表示エリアEpに相当し、その前後は帰線期間として表示には利用されない。
カラーセンサ30は、レーザー光R,G,B夫々のレーザー光強度を検出し、レーザー光強度のアナログデータをマイコン81に出力する。カラーセンサ30は、透過スクリーン40の下面の走査可能範囲En且つ表示エリアEp外の非表示エリアにカラーセンサ30を配置され、これにより表示画像Dに影響を及ぼすことなく、レーザー光R,G,Bのレーザー光強度が検出可能である。
また、本実施形態では、カラーセンサ30は、透過スクリーン40の下面に設置されているが、設置場所は任意である。
透過スクリーン40は、拡散板,ホログラフィックディフューザ,マイクロレンズアレイ等から構成され、MEMSスキャナー20で走査されたレーザー光R,G,Bを下面で受光して上面に表示画像Dを表示する。
反射部50は、透過スクリーン40の上面に表示された表示画像Dが、所望の位置に、所望の大きさで、虚像Xとして結ばれるように、透過スクリーン40とウインドシールド3の光路間に設けられる光学系である。
本実施形態では、反射部50は、平面ミラー51と拡大ミラー52の2枚の鏡から構成されるが、その構成は任意である。
平面ミラー51は、平面状の全反射ミラー等であり、透過スクリーン40を透過した表示光Jを受ける位置に配置され、表示光Jを拡大ミラー52に向かって反射させる。
拡大ミラー52は、凹面鏡等であり、平面ミラー51で反射された表示光Jを凹面で反射させることで、表示光Jをウインドシールド3に向かって出射する。これにより、結ばれる虚像Xの大きさは、表示画像Dが拡大された大きさのものになる。
ハウジング60は、硬質樹脂等から箱状に形成され、上方に所定の大きさの窓部61を備え、上記の各部10〜50を所定の位置に収納する。
窓部61は、アクリル等の透光性樹脂から湾曲形状に形成されており、ハウジング60の開口部に溶着等により取り付けられる。また、窓部61は、拡大ミラー52で反射された光を透過させる。また窓部61は、その下面に、後述するライトセンサ70を備える。
本実施形態では、ライトセンサ70は、窓部61の下面に設置されているが、設置場所は、外部照度測定値が所定値以上検出可能な範囲であれば任意である。
(HUD装置の制御系統)
図7は、本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置のブロック図である。
本発明におけるHUD装置1の制御系統は、合成レーザー光発生装置10と、MEMSスキャナー20と、カラーセンサ30と、ライトセンサ70と、制御部80と、から構成されている。
カラーセンサ30は、レーザー光R,G,B夫々のレーザー光強度を検出し、レーザー光強度のアナログデータである光強度測定値を制御部80に出力する。
ライトセンサ70は、HUD装置1の外部照度を検出し、照度のアナログデータである外部照度測定値を制御部80に出力する。
制御部80は、マイコン81と、レーザー光制御部82と、バイアス制御部83と、MEMSドライバ90と、を備える。
マイコン81は、車両ECU5から表示画像Dを表示するための画像データをLVDS(Low Voltage Differential Signal)通信等によって供給され、この画像データに従い、レーザー光制御部82を介してレーザーダイオード11を制御し、さらにMEMSドライバ90を介してMEMSスキャナー20を制御することにより、所望の表示画像Dを透過スクリーン40に投影させる。
また、マイコン81は、MEMSスキャナー20の同期信号から合成レーザー光Cの走査位置を特定し、あらかじめ設置されているカラーセンサ30の位置情報をメモリしておき、カラーセンサ30の位置と走査位置が重なったタイミングでレーザー光制御部82を介してレーザーダイオード11r,11g,11bを駆動する。
また、マイコン81は、表示画像Dの表示輝度を調整する表示輝度調整手段81aと、表示画像Dのホワイトバランスを調整する画質補正手段81bと、を備える。
表示輝度調整手段81aは、ライトセンサ70から出力された外部照度測定値から適した表示画像の輝度である輝度目標値を算出し、その算出結果に基づき、レーザー光制御部82を介しレーザーダイオード11のレーザー光強度を制御する。
画質補正手段81bは、カラーセンサ30から出力されたレーザー光R,G,Bの夫々の光強度測定値をもとに所望のホワイトバランスになるように、レーザーダイオード11r,11g,11b夫々のレーザー光強度を調整する。
レーザー光制御部82は、マイコン81からのレーザー光源制御データに基づき、レーザーダイオード11を駆動する。
バイアス制御部83は、マイコン81からのバイアス電流制御データに基づき、レーザーダイオード11に流すバイアス電流値と所定のタイミングで、レーザー光制御部82を介してレーザーダイオード11に電流を供給する。
(バイアス電流制御方法)
次に図7乃至図10を用いてバイアス電流制御方法について説明する。
バイアス制御部83は、マイコン81で決定される所定のバイアス電流値を、レーザー光制御部82を介してレーザーダイオード11に供給する。所定のバイアス電流値とは、少なくとも、レーザーダイオード11のレーザー発振開始電流(閾値電流値)Ithよりも小さい電流値である。バイアス電流をレーザーダイオード11に流しておくことによって、駆動電流の立ち上がり時間を低減することが可能である。これにより、解像度の低下を招くことなく、描画することが可能となる。
しかしながら、常時バイアス電流を流し続けることは、表示コントラストに悪影響を及ぼすことになる。図8はMEMSスキャナー20の動作に関わらず、常に一定のバイアス電流Ibを流した場合を示した図である。
バイアス電流Ibをレーザーダイオード11に流した場合、レーザー発振はしないものの、自然放出による非レーザー光(LED光)が出射される。そのため、映像信号の表示色が完全に黒の場合であっても、レーザーダイオード11はLED発光することとなる。よって、バイアス電流Ibを流すことで表示コントラストは低下する。
さらに、MEMSスキャナー20の動作が往復の切り替わりポイントで停止あるいは低速になる領域ではレーザー光Cの光量密度が上昇することから、他の走査領域に比べてコントラストの悪化がより顕著になる。そのため、視認性や表示品位を一層低下させる要因となる。
このようなコントラストの悪化を強調する枠状の高輝度部を取り除くために、例えば枠上の遮光部を設けて物理的に光を遮断する方法も考えられる。しかし、遮光部で反射または拡散された光が透過スクリーン40に入射することで、コントラストが一層低下する虞もある。
図9は本実施形態のバイアス電流制御方法を示している。本実施形態ではバイアス制御部83がレーザー光制御部82を介して、所定のタイミングにてバイアス電流IbをON/OFFする方法をとっている。所定のタイミングとは、例えば、マイコン81があらかじめ格納しているテーブルデータに基づくタイミングである。具体的には、水平走査のみ考慮した場合は図9を参照して、MEMSスキャナー20の水平走査速度がほぼリニアと見なせる領域(例えば最大振幅の80%程度)、即ち表示エリアEpでバイアス電流IbをONとする。
一方、表示エリアEp外の領域をMEMSスキャナー20が走査する期間はバイアス電流IbをOFFとする。より正確には、MEMSスキャナー20の走査位置が表示エリアEpに到達するよりも少なくとも1ドットクロック分以上早くバイアス電流Ibを流し始める。表示開始位置からバイアス電流をかけ始めると、表示開始位置では立ち上がりが遅くなるためである。
垂直走査のみ考慮した場合は、図9を参照して、表示エリアEpとして使用される走査線数、例えば600本分を走査している期間はバイアス電流IbをONとする。一方、それ以外の期間、即ち帰線期間ではバイアス電流IbをOFFとする。
図10は、上記の垂直走査、水平走査の時間軸を合わせた際のバイアス電流のON/OFFタイミングを示している。このようなバイアス電流制御方法により、図9に示すように、コントラストの悪化を強調していた枠状の高輝度部を取り除くことが可能である。その結果、表示コントラストを改善することでき、視認性や表示品位の向上につながる。
本実施形態ではMEMSスキャナー20でラスタースキャンによって描画する場合を例に説明したが、本発明は走査方法に拠らない。例えば、リサージュスキャンする場合であっても、物理的な反射部停止期間が存在することから、ラスタースキャンと同様の問題点を抱えるが、表示エリアEpのみでバイアス電流Ibを流すことで改善できる。
1 HUD装置(ヘッドアップディスプレイ装置)
2 車両
3 ウインドシールド
4 車両運転者
5 車両ECU
10 合成レーザー光発生装置
11 レーザーダイオード(レーザー光源)
11r 赤色レーザーダイオード
11g 緑色レーザーダイオード
11b 赤色レーザーダイオード
12 集光光学系
12r 集光レンズ
12g 集光レンズ
12b 集光レンズ
15 ダイクロイックミラー
20 MEMSスキャナー(走査手段)
30 カラーセンサ
40 透過スクリーン
50 反射部
51 平面ミラー
52 拡大ミラー
60 ハウジング
61 窓部
70 ライトセンサ
80 制御部(出力制御手段)
81 マイコン
81a 表示輝度調整手段
81b 画質補正手段
82 レーザー光制御部
83 バイアス制御部
90 MEMSドライバ
R 赤色レーザー光
G 緑色レーザー光
B 青色レーザー光
C 合成レーザー光
D 表示画像
J 表示光
X 虚像
En 走査可能範囲
Ep 表示エリア
A レーザー光強度
Ath 光強度閾値
Ab バイアス電流投入時の光強度
I 駆動電流値
Ith 閾値電流値
Ib バイアス電流値

Claims (3)

  1. レーザー光を発するレーザー光源と、前記レーザー光をスクリーンに走査する走査手段と、前記レーザー光源の出力を制御する出力制御手段と、を備え、前記出力制御手段は、前記レーザー光源に供給されるバイアス電流を所定期間に停止させることを特徴とする表示装置。
  2. 前記出力制御手段は、前記走査手段によって前記レーザー光が表示エリア外に照射されている前記所定期間に、前記レーザー光源に供給されるバイアス電流を停止させることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記所定期間は、前記走査手段によって走査される前記レーザー光の帰線期間であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
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