JP2015031821A - 光走査装置及び画像投影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成を用いつつも表示品位の高い画像表示を実現する。【解決手段】走査部20は、光源10から照射されるレーザー光束を透過スクリーン30に向け、主走査方向Xの往復走査を複数回行いながら副走査方向Yの走査を行い、複数の互いに重ならないサブフレームを連続形成することで1フレームの画像を生成し、走査部20は、連続形成される前後のサブフレームにおいて、透過スクリーン30に対する主走査方向Xの往復走査の位置関係を、走査部20の副走査方向Yを制御することによって異ならせ、光源10は、連続形成される前後のサブフレームにおいて、走査部20が主走査方向Xの往走査または復走査のいずれか同じ方向の走査時に画像Mを生成するレーザー光束を照射する。【選択図】図6
Description
本発明は、レーザー光束を走査することで画像を生成する光走査装置及び生成した画像を投影する画像投影装置に関するものである。
画像投影装置として、画像信号に応じた強度の光束を出射する光源と、この光束をスクリーン上に第1方向に高速に往復走査しながら、第2方向に相対的に低速に走査する走査部と、を有するものが特許文献1に開示されている。
このような画像投影装置においては、走査部が第1方向に往走査及び復走査するときの双方において、画像信号に応じた光束を走査し、スクリーン上に画像を描画するものである。光源は、走査部の走査位置に応じて出射する光の強度を調整するものであり、走査部の走査位置が、描画する画像の端部付近(表示開始位置)に移動すると点灯駆動を開始し、走査部が第1方向に走査する間、画像信号に基づく光強度の光束を走査部に対して照射することで、画像の1ラインがスクリーン上に描画される。
このような画像投影装置において、走査部の第1方向の高速往復走査は、一定の周期で共振することにより行われるため、往復走査切替箇所では走査速度が遅く、往復走査切替箇所と次の往復走査切替箇所との間では走査速度が速くなり、走査部の第1方向における走査位置の特定が困難であった。
走査部が第1方向に往走査及び復走査するときの双方において画像描画する場合、走査部の第1方向の往走査時の表示開始位置と、走査部の第1方向の復走査時の表示開始位置と、を精度よく検出する必要があったが、上記理由により第1方向の走査位置特定にズレが生じることで、往走査で生成する1ラインの画像と復走査で生成する1ラインの画像とがずれてしまい、表示する画像の品位を著しく低下させていた。
走査部が第1方向に往走査及び復走査するときの双方において画像描画する場合、走査部の第1方向の往走査時の表示開始位置と、走査部の第1方向の復走査時の表示開始位置と、を精度よく検出する必要があったが、上記理由により第1方向の走査位置特定にズレが生じることで、往走査で生成する1ラインの画像と復走査で生成する1ラインの画像とがずれてしまい、表示する画像の品位を著しく低下させていた。
そこで本発明は、前述の課題を鑑みて、簡易な構成を用いつつも表示品位の高い画像表示を実現する光走査装置及び画像投影装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
すなわち、第1の発明における光走査装置は、レーザー光束を照射する光源と、前記光源から照射される前記レーザー光束を表示体に向け、第1方向の往復走査を複数回行いながら第2方向の走査を行う走査部と、を有し、複数の互いに重ならないサブフレームを連続形成することで1フレームの画像を生成する光走査装置において、前記走査部は、連続形成される前後の前記サブフレームにおいて、前記表示体に対する前記第1方向の往復走査の位置関係を、前記走査部の前記第2方向を制御することによって異ならせ、前記光源は、連続形成される前後の前記サブフレームにおいて、前記走査部が第1方向の往走査または復走査のいずれか同じ方向の走査時に前記画像を生成する前記レーザー光束を照射するものである。
すなわち、第1の発明における光走査装置は、レーザー光束を照射する光源と、前記光源から照射される前記レーザー光束を表示体に向け、第1方向の往復走査を複数回行いながら第2方向の走査を行う走査部と、を有し、複数の互いに重ならないサブフレームを連続形成することで1フレームの画像を生成する光走査装置において、前記走査部は、連続形成される前後の前記サブフレームにおいて、前記表示体に対する前記第1方向の往復走査の位置関係を、前記走査部の前記第2方向を制御することによって異ならせ、前記光源は、連続形成される前後の前記サブフレームにおいて、前記走査部が第1方向の往走査または復走査のいずれか同じ方向の走査時に前記画像を生成する前記レーザー光束を照射するものである。
また、第1の発明における光走査装置において、前記走査部は、連続形成される前後の前記サブフレームにおいて、前記表示体に対する前記第1方向の往復走査の位置関係を、前記第2方向に移動させて異ならせてもよい。
また、第1の発明における光走査装置において、前記走査部は、連続形成される前後の前記サブフレームにおいて、前記表示体に対する前記第1方向の往復走査の位置関係を、前記走査部の前記第1方向の走査と前記第2方向の走査関係を反転させて異ならせ、前記第2方向の往走査と復走査のそれぞれで前記サブフレームを形成してもよい。
また、第1の発明における光走査装置において、前記走査部は、前記光源から照射される前記レーザー光束を走査することで画像を形成する表示エリアと、前記表示エリアの前記第2方向の前後に配置される非表示エリアと、を有し、前記走査部が前記非表示エリアを走査する間に前記表示体に対する前記第1方向の往復走査の位置関係を前記第2方向に移動させてもよい。
また、第2の発明における画像投影装置は、第1の発明の光走査装置と、前記光走査装置が前記レーザー光束を走査して前記画像を生成する表示体と、前記表示体に生成された前記画像の画像光を反射して投影対象に前記画像を投影するリレー光学系と、を備えるものである。
本発明は、簡易な構成を用いつつも表示品位の高い画像表示を実現する光走査装置及び画像投影装置を提供する。
(第1実施形態)
以下、添付の図面に基づいて、本発明の画像投影装置を車両に搭載するヘッドアップディスプレイ装置(以下、HUD装置と記載)に適用した一実施形態について説明する。なお、本実施形態では、本発明の画像投影装置をHUD装置に適用した例ついて説明するが、これに限定されない。
以下、添付の図面に基づいて、本発明の画像投影装置を車両に搭載するヘッドアップディスプレイ装置(以下、HUD装置と記載)に適用した一実施形態について説明する。なお、本実施形態では、本発明の画像投影装置をHUD装置に適用した例ついて説明するが、これに限定されない。
本発明の第1実施形態に係るHUD装置1は、図1に示すように、車両2のダッシュボードに配設され、所定の情報を報知する画像M(図2参照)を表す表示光Lをウインドシールド3に向けて出射する。ウインドシールド3で反射した表示光Lは、観察者4(主に、車両2の運転者)により、ウインドシールド3の前方に形成された虚像Wとして視認される。このようにしてHUD装置1は、観察者4に画像Mを視認させる。
HUD装置1は、図2に示しように、合成レーザー光発生装置10と、走査部20と、透過スクリーン30と、リレー光学系40と、筐体50と、を備える。
合成レーザー光発生装置10は、後述する合成レーザー光Cを走査部20に向け出射するものであり、図3に示すように、レーザーダイオード(以下、LDという)11,12,13と、集光光学系14と、合波ユニット15と、を有する。
LD11は、赤色のレーザー光Rを出射する。LD12は、緑色のレーザー光Gを出射する。LD13は、青色のレーザー光Bを出射する。LD11,12,13は、後述するLD制御部100からLD駆動信号(LD駆動電流)が供給され、各々が所定の光強度及びタイミングで発光する。
集光光学系14は、各LD11,12,13が出射した各レーザー光R,G,Bを集光し、スポット径を小さくして収束光とするものである。具体的には、集光光学系14は、それぞれがレンズ等からなる集光部141、142、及び143から構成されている。集光部141はLD11が発したレーザー光Rの光路上に位置し、集光部142はLD12が発したレーザー光Gの光路上に位置し、集光部143はLD13が発したレーザー光Bの光路上に位置する。
合波ユニット15は、各LD11,12,13から出射され、集光光学系14を介して到達した各レーザー光R,G,Bを合波して、1本の合成レーザー光Cとして出射するものである。具体的には、合波ユニット15は、それぞれが特定の波長の光を反射するがその他の波長の光は透過するダイクロイックミラー等からなる第1合波部151、第2合波部152、及び第3合波部153から構成されている。
第1合波部151は、入射したレーザー光Rを、第2合波部152に向けて反射させる。
第2合波部152は、第1合波部151からのレーザー光Rをそのまま透過させると共に、入射したレーザー光Gを第3合波部153に向けて反射させる。これにより、第2合波部152からは、レーザー光RとGとが合波されたレーザー光RGが第3合波部153に向け出射される。
第3合波部153は、第2合波部152からのレーザー光RGをそのまま透過させると共に、入射したレーザー光Bを走査部20に向けて反射させる。このようにして、第3合波部153から、レーザー光RGとBとが合波された合成レーザー光Cが走査部20に向け出射される。
第1合波部151は、入射したレーザー光Rを、第2合波部152に向けて反射させる。
第2合波部152は、第1合波部151からのレーザー光Rをそのまま透過させると共に、入射したレーザー光Gを第3合波部153に向けて反射させる。これにより、第2合波部152からは、レーザー光RとGとが合波されたレーザー光RGが第3合波部153に向け出射される。
第3合波部153は、第2合波部152からのレーザー光RGをそのまま透過させると共に、入射したレーザー光Bを走査部20に向けて反射させる。このようにして、第3合波部153から、レーザー光RGとBとが合波された合成レーザー光Cが走査部20に向け出射される。
図4は、透過スクリーン30の正面図であり、走査部20が透過スクリーン30上に合成レーザー光Cを走査する様子を説明する図である。
走査部20は、主走査方向X及び主走査方向Xと交差する副走査方向Yの二次元方向に、合成レーザー光発生装置10からの合成レーザー光Cを偏向する偏向器であり、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラーで構成され、後述する走査制御部200の制御のもとで(走査制御部200から供給される走査制御信号に基づいて)、受光した合成レーザー光Cを、透過スクリーン30上で主走査方向Xに複数回往復走査(主走査)しながら、副走査方向Yに走査(副走査)することで所望の画像Mを透過スクリーン30上に表示する。走査部20は、主走査するミラーと副走査するミラーとを別々に設けた構成でもよく、単一ミラーが主走査及び副走査するように構成してもよい。走査部20の制御方法の詳細は後述する。
走査部20は、主走査方向X及び主走査方向Xと交差する副走査方向Yの二次元方向に、合成レーザー光発生装置10からの合成レーザー光Cを偏向する偏向器であり、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラーで構成され、後述する走査制御部200の制御のもとで(走査制御部200から供給される走査制御信号に基づいて)、受光した合成レーザー光Cを、透過スクリーン30上で主走査方向Xに複数回往復走査(主走査)しながら、副走査方向Yに走査(副走査)することで所望の画像Mを透過スクリーン30上に表示する。走査部20は、主走査するミラーと副走査するミラーとを別々に設けた構成でもよく、単一ミラーが主走査及び副走査するように構成してもよい。走査部20の制御方法の詳細は後述する。
透過スクリーン(表示体)30は、走査部20からの合成レーザー光Cを背面で受光し、透過拡散させることで、前面側に画像Mを表示するものであり、ホログラフィックディフューザ、マイクロレンズアレイ、拡散板等から構成される。
透過スクリーン30は、図4の太線枠内の領域であり観察者4が虚像Wとして視認可能な領域(つまり、後述する第1反射部41等で反射される表示光Lを外部に出射する領域)である表示エリア30aと、表示エリア30aを取り囲む観察者4が虚像Wとして視認できない領域である非表示エリア30bと、に分類される。
ここで、走査部20は、図4に示すように、合成レーザー光Cを、透過スクリーン30上の非表示エリア30bに位置する走査開始位置Ya(後述する第1走査開始位置Y1aまたは第2走査開始位置Y1b)から同じく透過スクリーン30上の非表示エリア30bに位置する走査終了位置Yd(後述する第1走査終了位置Y1dまたは第2走査終了位置Y2d)まで、主走査方向Xに複数回の主走査をしながら副走査方向Yに副走査していき(符号Cで示す実線を参照)、走査終了位置Ydに到達すると再び走査開始位置Yaに戻って走査する。走査部20の走査期間は、表示エリア30a及び非表示エリア30bを走査している期間である実走査期間Fa(後述する第1実走査期間F1aまたは第2実走査期間F2a)と、走査終了位置Ydから走査開始位置Yaに戻る期間である帰線走査期間Fb(後述する第1帰線走査期間F1bまたは第2帰線走査期間F2b)とに分類される。図4及び図6において、「n」を主走査ライン数として記載し、走査部20は、「n」が奇数である場合、往方向(主走査方向Xのプラス方向)に走査し、「n」が偶数である場合、復方向(主走査方向Xのマイナス方向)に走査する。
リレー光学系40は、第1反射部41と、第2反射部42と、により構成され、透過スクリーン30に表示された画像Mを表す表示光Lを投影対象(ウインドシールド3)に向けて投影するための光学系である。
第1反射部41は、平面鏡等からなり、透過スクリーン30に表示された画像Mを表す表示光Lを受け、第2反射部42側へ反射させる。
第2反射部42は、凹面鏡等からなり、第1反射部41からの表示光Lを、ウインドシールド3の方向へ反射させる。第2反射部42で反射した表示光Lは、後述する透光部51を介して、ウインドシールド3に到達する。
第1反射部41は、平面鏡等からなり、透過スクリーン30に表示された画像Mを表す表示光Lを受け、第2反射部42側へ反射させる。
第2反射部42は、凹面鏡等からなり、第1反射部41からの表示光Lを、ウインドシールド3の方向へ反射させる。第2反射部42で反射した表示光Lは、後述する透光部51を介して、ウインドシールド3に到達する。
筐体50は、合成レーザー光発生装置10、走査部20、透過スクリーン30、リレー光学系40等を収納するものであり、遮光性の部材により形成される。また、筐体50は、一部に透光性の透光部51を有する。
透光部51は、アクリル等の透光性樹脂からなり、第2反射部42からの表示光Lを透過するものであり、例えば、筐体50に嵌合されている。透光部51は、到達した外光が観察者4の方向へ反射しないように湾曲形状に形成されている。
次に、HUD装置1の電気的構成について説明する。
HUD装置1は、上記したものの他、図5に示すように、LD制御部100と、走査制御部200と、LD制御部100と走査制御部200とを制御するコントローラユニット300と、を備える。これらの制御部は、例えば、筐体50内に配設されたプリント回路板(図示せず)に実装されている。なお、これらの制御部は、HUD装置1の外部に配設され、配線によりHUD装置1(LD11,12,13、走査部20等)と電気的に接続されていてもよい。
LD制御部100は、LD11,12,13を駆動するドライバIC等からなり、コントローラユニット300の制御のもとで(表示制御部340からのLD駆動信号に基づいて)、LD11,12,13の各々を、PWM方式、又は、パルス振幅変調(Pulse Amplitude Modulation;PAM)方式により駆動する。具体的には、LD制御部100は、後述する表示制御部340から入力される各色(LD11,12,13)10ビットのLD駆動信号(LD駆動電流信号)に基づき、LD11,12,13を階調駆動する。
走査制御部200は、走査部20を駆動するドライバIC等からなり、コントローラユニット300の制御のもとで(表示制御部340からの走査制御信号に基づいて)、走査部20を駆動する。また、走査制御部200は、走査部20のミラーを動かすピエゾ素子の時間ごとの振れ位置を取得し、これに基づいてフィードバックデータを算出し、このフィードバックデータを後述する表示制御部340へ出力する。
走査制御部200から出力されるフィードバックデータは、主走査ライン数nと、図4に示すような走査開始位置Ya,表示開始位置Yb,表示終了位置Yc,走査終了位置Ydなど走査部20による走査位置に関する走査位置検出データと、走査部20を主走査方向Xに実際に共振させた際の共振周波数である実測主共振周波数データと、走査部20を副走査方向Yに実際に共振させた際の共振周波数である実測副共振周波数データと、を含むデータである。
走査制御部200から出力されるフィードバックデータは、主走査ライン数nと、図4に示すような走査開始位置Ya,表示開始位置Yb,表示終了位置Yc,走査終了位置Ydなど走査部20による走査位置に関する走査位置検出データと、走査部20を主走査方向Xに実際に共振させた際の共振周波数である実測主共振周波数データと、走査部20を副走査方向Yに実際に共振させた際の共振周波数である実測副共振周波数データと、を含むデータである。
コントローラユニット300は、マイクロコントローラ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などからなり、入力処理部310と、メモリ制御部320と、フレームバッファ330と、表示制御部340と、を備え、車両ECU5、LD制御部100、走査制御部200などに電気的に接続されており、車両ECU5から入力される画像信号に基づき、LD制御部100及び走査制御部200を介して、LD(LD11、LD12、LD13)及び走査部20を制御することで、画像信号に基づく画像Mを透過スクリーン30上に生成させる。
入力処理部310は、車両ECU5から画像信号を入力し、そのデータを処理して、コントローラユニット300内の処理に適した形式にする。入力処理部310は、画像信号に含まれる画像フレームデータを、2つ(複数)の互いに重ならないフィールドに分割したサブフレームデータに変換する。
メモリ制御部320は、入力処理部310にて変換された2つのサブフレームデータ(第1サブフレームデータ及び第2サブフレームデータ)を、フレームバッファ330内のフレームメモリ331及びフレームメモリ332にそれぞれ記憶させる。フレームバッファ330は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などの揮発性メモリやフラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性メモリなどで構成される。
メモリ制御部320は、さらに表示制御部340からの命令があり次第、フレームバッファ330(フレームメモリ331またはフレームメモリ332)からサブフレームデータを取り出して表示制御部340に出力して、表示制御部340は、表示制御部340内のバッファメモリ341に記憶させる。
表示制御部340は、予め記憶されたプログラムデータを実行することで、LD制御部100に対してLD駆動信号を出力し、さらに走査制御部200に対して走査制御信号を出力することで、LD11,12,13及び走査部20を制御して透過スクリーン30上に画像Mを生成させる。また、表示制御部340は、走査制御部200からのフィードバックデータ、LD11,12,13の光強度を検出する光強度検出部(図示しない)からの光強度データ、観察者4の周辺の照度を検出する照度検出部(図示しない)からの照度データ等の各種情報が入力され、これら各種データに基づき、LD11,12,13の駆動条件及び走査部20の駆動条件を調整し、画像Mが所望の輝度で正確に表示させる。
以上が、本実施形態に係るHUD装置1の構成であるが、ここからは、図6乃至図8を用いて、LD11,12,13及び走査部20による画像Mを描画するための処理方法(描画処理)を説明する。図6は、透過スクリーン30の正面図であり、走査部20が透過スクリーン30上に合成レーザー光Cを走査する様子を説明する図であり、図6(a)は、画像フレームデータを分割した一方のサブフレームを生成する際の走査態様を説明する図であり、図6(b)は、画像フレームデータを分割したもう一方のサブフレームを生成する際の走査態様を説明する図である。なお、図6において、表示エリア30aに表示される画像Mの副走査方向Yのライン数(フィールド数)を「j」と記載する。図7は、走査部20による走査位置の時間推移を表す図であり、図7(a)は主走査位置の時間推移であり、(b)は副走査位置の時間推移である。図8は、コントローラユニット300による描画処理のフロー図である。
(描画処理)
表示制御部340は、LD制御部100及び走査制御部200を介して、LD11,12,13及び走査部20を制御することにより、透過スクリーン30上に、図6(a)に示すように、画像フレームデータを分割した一方のフィールド(jが奇数であるフィールド)を第1実走査期間F1aにて描画した後、図6(b)に示すように、他方のフィールド(jが偶数であるフィールド)を第2実走査期間F2aにて描画させる。
表示制御部340は、LD制御部100及び走査制御部200を介して、LD11,12,13及び走査部20を制御することにより、透過スクリーン30上に、図6(a)に示すように、画像フレームデータを分割した一方のフィールド(jが奇数であるフィールド)を第1実走査期間F1aにて描画した後、図6(b)に示すように、他方のフィールド(jが偶数であるフィールド)を第2実走査期間F2aにて描画させる。
まず、第1実走査期間F1aにおいて、表示制御部340は、第1走査開始位置Y1aから走査部20の走査を開始させ、主走査位置X4で往走査から復走査に切り替えて走査し、主走査位置X1で復走査から往走査に切り替える。走査部20の副走査方向(副走査位置)Yが表示エリア30aに差し掛かる第1表示開始位置Y1bに位置する(主走査位置XがX2に差し掛かる)タイミングで、LD11,12,13をバッファメモリ341の第1サブフレームF1のデータに基づき点灯制御させ、画像Mの奇数フィールド(jが奇数であるフィールド)を描画する。また、表示制御部340は、走査部20の走査位置が偶数フィールド(jが偶数であるフィールド)である場合、LD11,12,13を全消灯させることで、画像Mの偶数フィールド(jが偶数であるフィールド)には描画を行わない。次に、表示制御部340は、走査部20の走査位置が非表示エリア30b内に位置する第1走査終了位置Y1dに到達したと判断した場合、第1帰線走査期間F1bにおいて、走査部20の走査位置を、第1走査終了位置Y1dから第2走査開始位置Y2aに移動させる。
次に、第2実走査期間F2aにおいて、表示制御部340は、第2走査開始位置Y2aから走査部20の走査を開始させ、走査部20の走査位置が表示エリア30aに差し掛かる第2表示開始位置Y2bに位置する(主走査位置XがX2に差し掛かる)タイミングで、LD11,12,13をバッファメモリ341の第2サブフレームF2のデータに基づき点灯制御させ、画像Mの偶数フィールド(jが偶数であるフィールド)を描画する。また、表示制御部340は、走査部20の走査位置が画像Mの奇数フィールド(jが奇数であるフィールド)である場合、LD11,12,13を全消灯させることで、画像Mの奇数フィールド(jが奇数であるフィールド)には描画を行わない。次に、表示制御部340は、走査部20の走査位置が非表示エリア30b内に位置する第2走査終了位置Y2dに到達したと判断した場合、第2帰線走査期間F2bにおいて、走査部20の走査位置を、第2走査終了位置Y2dから第1走査開始位置Y1aに移動させる。
上述した走査部20の走査位置の時間推移は、図7に示すようになり、走査部20は、走査制御部200から入力される正弦波状の主走査駆動信号(主走査駆動電圧)により、図7(a)に示すように共振し、主走査位置X1からX4までの間を往復走査する。なお、走査部20は、主走査を必ずしも共振条件で駆動しなければならないわけではなく、共振条件を外れた駆動も可能である。
また、走査部20は、走査制御部200から入力される鋸歯状の副走査駆動信号(副走査駆動電圧V)により、図7(b)に示すように振動する。
1フレームは、第1実走査期間F1a及び第1帰線走査期間F1bとからなる第1サブフレームF1と、第2実走査期間F2a及び第2帰線走査期間F2bとからなる第2サブフレームF2と、を有し、第1走査開始位置Y1aから走査を開始し、第1サブフレームF1(第1実走査期間F1a,第1帰線走査期間F1b)、第2サブフレームF2(第2実走査期間F2a,第2帰線走査期間F2b)を経て再び走査位置が第1走査開始位置Y1aに戻るまでの期間がフレーム周期となる。このフレーム周期は、ヒトがちらつきを視認できる臨界融合周波数以上の1/60秒未満(60Hz以上)に設定されることが望ましい。この臨界融合周波数よりも高いほどヒトがちらつきを感じなくなるため、第1サブフレームF1(第1実走査期間F1a,第1帰線走査期間F1b)と、第2サブフレームF2(第2実走査期間F2a,第2帰線走査期間F2b)とは、それぞれ1/120秒未満(120Hz以上)に設定されることが望ましい。
1フレームは、第1実走査期間F1a及び第1帰線走査期間F1bとからなる第1サブフレームF1と、第2実走査期間F2a及び第2帰線走査期間F2bとからなる第2サブフレームF2と、を有し、第1走査開始位置Y1aから走査を開始し、第1サブフレームF1(第1実走査期間F1a,第1帰線走査期間F1b)、第2サブフレームF2(第2実走査期間F2a,第2帰線走査期間F2b)を経て再び走査位置が第1走査開始位置Y1aに戻るまでの期間がフレーム周期となる。このフレーム周期は、ヒトがちらつきを視認できる臨界融合周波数以上の1/60秒未満(60Hz以上)に設定されることが望ましい。この臨界融合周波数よりも高いほどヒトがちらつきを感じなくなるため、第1サブフレームF1(第1実走査期間F1a,第1帰線走査期間F1b)と、第2サブフレームF2(第2実走査期間F2a,第2帰線走査期間F2b)とは、それぞれ1/120秒未満(120Hz以上)に設定されることが望ましい。
走査部20は、第1サブフレームF1において、走査制御部200から入力される副走査駆動電圧Vに基づき副走査位置Yを移動させ、第1走査開始位置Y1aから副走査を開始し、第1走査終了位置Y1dに到達した後、走査開始位置を、第1走査開始位置Y1aよりも副走査方向Yのプラス側の第2走査開始位置Y2aに移動させる。ちなみに、第1走査開始位置Y1aと第2走査開始位置Y2aとの差は、走査部20が主走査方向Xに往走査する間の副走査方向Yの移動量に相当する(主走査方向Xに往復走査する間の副走査方向Yの移動量の1/2に相当する)。また、副走査位置Yは、副走査駆動電圧Vを、第1走査開始位置Y1aに対応するV1ではない第2走査開始位置Y2aに対応するV2とすることで制御することができる。
また、走査部20は、第2サブフレームF2において、走査制御部200から入力される副走査駆動電圧Vに基づき副走査位置Yを移動させ、第2走査開始位置Y2aから副走査を開始し、第2走査終了位置Y2dに到達した後、走査開始位置を、第2走査開始位置Y2aよりも副走査方向Yのマイナス側の第1走査開始位置Y1aに移動させる。
また、走査部20は、第2サブフレームF2において、走査制御部200から入力される副走査駆動電圧Vに基づき副走査位置Yを移動させ、第2走査開始位置Y2aから副走査を開始し、第2走査終了位置Y2dに到達した後、走査開始位置を、第2走査開始位置Y2aよりも副走査方向Yのマイナス側の第1走査開始位置Y1aに移動させる。
以上のように、第1サブフレームF1において、透過スクリーン30の奇数フィールド(jが奇数であるフィールド)には、奇数の主走査ライン数nが対応付けられ、画像Mの奇数フィールドは、走査部20の主走査の往走査時に描画される。それから、第2サブフレームF2において、透過スクリーン30の偶数フィールド(jが偶数であるフィールド)には、再び奇数の主走査ライン数nが対応付けられ、画像Mの偶数フィールドは、走査部20の主走査の往走査時に描画される。つまり、画像Mのすべてのフィールドは、走査部20の主走査の往走査時に描画されるものであるので、表示制御部340がLD制御部100を介してLD11,12,13を駆動させるタイミングを一律(主走査位置XがX2のとき)にすることができるため、LD11,12,13を駆動させるタイミングがとりやすく、サブフレーム間で描画位置ズレを抑制することができ、表示品位の高い画像表示を実現することができる。
このように第1サブフレームF1,第2サブフレームF2間で走査開始位置Yaを、第1走査開始位置Y1aまたは第2走査開始位置Y2aに切り替えるタイミングは、図7(b)に示すように、走査部20の副走査位置Yが第1走査終了位置Y1dまたは第2走査終了位置Y2dに到達してからではなく、表示エリア30aの走査が終了した第1表示終了位置Y1cの後および/または第2表示終了位置Y2cの後に行なってもよい。
このように第1サブフレームF1,第2サブフレームF2間で走査開始位置Yaを、第1走査開始位置Y1aまたは第2走査開始位置Y2aに切り替えるタイミングは、図7(b)に示すように、走査部20の副走査位置Yが第1走査終了位置Y1dまたは第2走査終了位置Y2dに到達してからではなく、表示エリア30aの走査が終了した第1表示終了位置Y1cの後および/または第2表示終了位置Y2cの後に行なってもよい。
以下に、本実施形態におけるHUD装置1の一連の描画処理の具体的な動作フローを、図8を用いて説明すると、まず、入力処理部310は、ステップS1において、車両ECU5から画像信号を入力し、このステップS1において入力した画像信号に含まれる画像フレームデータを、2つの互いに重ならないフィールドに分割した第1サブフレームデータ及び第2サブフレームデータに変換する(ステップS2)。次に、メモリ制御部320は、ステップS2において生成された第1サブフレームデータ及び第2サブフレームデータを、フレームバッファ330のフレームメモリ331及びフレームメモリ332にそれぞれ格納し(ステップS3)、表示制御部340内のバッファメモリ341に第1サブフレームF1に関する第1サブフレームデータを格納する(ステップS4)。
表示制御部340は、ステップS5において、図示しないメモリに記憶する主走査ライン数nをリセット(n=1)し、ステップS6において、副走査駆動電圧Vを、バッファメモリ341に記憶された第1サブフレームデータに対応する第1副走査基準電圧V1に設定する(走査部20の副走査位置Yを第1走査開始位置Y1aに設定する)。
次に、表示制御部340は、ステップS7において、走査部20の副走査位置Yが、表示開始位置Ybから表示終了位置Ycの間(第1表示開始位置Y1bから第1表示終了位置Y2cの間)であるか判定し、ステップS7でYESの場合、表示制御部340は、ステップS8において、バッファメモリ341にアクセスし、バッファメモリ341に記憶された第1サブフレームデータに基づき、LD制御部100に対してLD駆動信号を出力し、ステップS10に移行する。また、ステップS7でNOの場合、ステップS10に移行する。
ステップS10において、表示制御部340は、走査部20の副走査位置Yが走査終了位置Yd(第1走査終了位置Y1d、または第2走査終了位置Y2d)であるかを判定し、ステップS10でNOの場合、ステップS7からステップS10を繰り返す。
走査部20の副走査位置Yが走査終了位置Ydであった(ステップS10:YES)場合、表示制御部340は、ステップS12において、サブフレーム全ての描画が完了したかを判定し、完了していた場合(ステップS12:YES)、ステップS1に移行して新たな画像信号を入力する。
サブフレームすべての描画が完了していない場合(ステップS12:NO)、メモリ制御部320は、バッファメモリ341に次のサブフレームデータ(第2サブフレームデータ)を格納し、ステップS5に戻りバッファメモリ341の格納されたサブフレームの描画を開始する。
サブフレームすべての描画が完了していない場合(ステップS12:NO)、メモリ制御部320は、バッファメモリ341に次のサブフレームデータ(第2サブフレームデータ)を格納し、ステップS5に戻りバッファメモリ341の格納されたサブフレームの描画を開始する。
以上に説明した本発明の実施形態における光走査装置によれば、レーザー光束を照射する合成レーザー光発生装置(光源)10と、合成レーザー光発生装置10から照射されるレーザー光束を透過スクリーン30に向け、主走査方向(第1方向)Xの往復走査を複数回行いながら副走査方向第2方向Yの走査を行う走査部20と、を有し、複数の互いに重ならないサブフレームを連続形成することで1フレームの画像Mを生成し、走査部20は、連続形成される前後のサブフレームにおいて、透過スクリーン30に対する主走査方向Xの往復走査の位置関係が副走査方向Yに移動して異ならせ、合成レーザー光発生装置10は、連続形成される前後のサブフレームにおいて、走査部20が主走査方向Xの往走査または復走査のいずれか同じ方向の走査時に画像Mを生成するレーザー光束を照射するものであり、合成レーザー光発生装置10がレーザー光束を照射するタイミングを一律(主走査位置X2のみ)にすることができる。斯かる構成により、サブフレーム間で副走査位置Yを移動させる簡易な構成において、画像フレームを分割したフィールド間で描画位置ズレを抑制することができ、品位の高い表示を実現することができる。
さらに、本発明の実施形態における光走査装置によれば、走査部20は、合成レーザー光発生装置10から照射されるレーザー光束を走査することで画像Mを形成する表示エリア30aと、表示エリア30aの副走査方向Yの前後に配置される非表示エリア30bと、を有し、走査部20が非表示エリア30bを走査する間に透過スクリーン30に対する主走査方向Xの往復走査の位置関係を副走査方向Yに移動させるものであり、斯かる構成により、表示エリア30aに描画される画像Mに影響を及ぼすことなく、走査部20が、連続形成される前後のサブフレームにおいて、透過スクリーン30に対する主走査方向Xの往復走査の位置関係が副走査方向Yに移動して異ならせることができ、品位の高い表示を実現することができる。
なお、本発明は、以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、実施形態及び図面に変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。以下に、変形例の一例を記す。
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態における走査部20の副走査位置の時間推移を示す図であり、図10は、第2実施形態における透過スクリーン30の正面図であり、走査部20が透過スクリーン30上に合成レーザー光Cを走査する様子を説明する図であり、図10(a)は、画像フレームデータを分割した一方のサブフレームを生成する際の走査を説明する図であり、図10(b)は、画像フレームデータを分割した他方のサブフレームを生成する際の走査を説明する図である。
第2実施形態において、1フレームは、図9に示すように、サブフレームF3と、サブフレームF4と、を有し、走査開始位置Y3aから副走査を開始し、サブフレームF3、サブフレームF4を経て再び走査位置が走査開始位置Y3aに戻るまでの期間がフレーム周期となり、第1実施形態における帰線期間(第1実走査期間F1aや第2帰線走査期間F2b)を有さない点で異なり、さらに、副走査方向Yの往走査のみで画像Mの描画をするのではなく、副走査方向Yの復走査においても画像Mの描画をする点でも異なる。以下に第2実施形態における描画処理を説明する。
図9は、第2実施形態における走査部20の副走査位置の時間推移を示す図であり、図10は、第2実施形態における透過スクリーン30の正面図であり、走査部20が透過スクリーン30上に合成レーザー光Cを走査する様子を説明する図であり、図10(a)は、画像フレームデータを分割した一方のサブフレームを生成する際の走査を説明する図であり、図10(b)は、画像フレームデータを分割した他方のサブフレームを生成する際の走査を説明する図である。
第2実施形態において、1フレームは、図9に示すように、サブフレームF3と、サブフレームF4と、を有し、走査開始位置Y3aから副走査を開始し、サブフレームF3、サブフレームF4を経て再び走査位置が走査開始位置Y3aに戻るまでの期間がフレーム周期となり、第1実施形態における帰線期間(第1実走査期間F1aや第2帰線走査期間F2b)を有さない点で異なり、さらに、副走査方向Yの往走査のみで画像Mの描画をするのではなく、副走査方向Yの復走査においても画像Mの描画をする点でも異なる。以下に第2実施形態における描画処理を説明する。
走査部20は、サブフレームF3において、走査制御部200から入力される副走査駆動電圧Vに基づき、走査開始位置Y3aから副走査を開始し、走査終了位置Y3dに到達する。
その後、走査部20は、図9に示す期間Pにおいて、主走査の向きを反転させ(副走査を行わずに主走査を半周期分行う)、サブフレームF4において、走査制御部200から入力される副走査駆動電圧Vに基づき、走査開始位置Y4a(サブフレームF3における走査終了位置Y3d)から副走査を開始し、走査終了位置Y4d(サブフレームF3における走査開始位置Y3a)に到達する。
その後、走査部20は、図9に示す期間Pにおいて、主走査の向きを反転させ(副走査を行わずに主走査を半周期分行う)、サブフレームF4において、走査制御部200から入力される副走査駆動電圧Vに基づき、走査開始位置Y4a(サブフレームF3における走査終了位置Y3d)から副走査を開始し、走査終了位置Y4d(サブフレームF3における走査開始位置Y3a)に到達する。
以上のように、図10(a)に示すサブフレームF3において、透過スクリーン30の奇数フィールド(jが奇数であるフィールド)には、奇数の主走査ライン数nが対応付けられ、画像Mの奇数フィールドは、走査部20の主走査の往走査時に描画される。それから、図10(b)に示すサブフレームF4において、透過スクリーン30の偶数フィールド(jが偶数であるフィールド)には、偶数の主走査ライン数nが対応付けられ、画像Mの偶数フィールドは、走査部20の主走査の往走査時に描画される。つまり、画像Mのすべてのフィールドは、走査部20の主走査の往走査時に描画されるものであるので、表示制御部340がLD制御部100を介してLD11,12,13を駆動させるタイミングを一律(主走査位置XがX2のとき)にすることができるため、LD11,12,13を駆動させるタイミングがとりやすく、フィールド間で描画位置ズレを抑制することができ、品位の高い表示を実現することができる。
さらに、第2実施形態の場合、図7(b)にある第1帰線走査期間F1bまたは第2帰線走査期間F2bが発生しない。これにより1フレーム中の描画時間が第1実施形態と比較して多くなることで、画像Mの高輝度化を実現することができる。
さらに、第2実施形態の場合、図7(b)にある第1帰線走査期間F1bまたは第2帰線走査期間F2bが発生しない。これにより1フレーム中の描画時間が第1実施形態と比較して多くなることで、画像Mの高輝度化を実現することができる。
また、上記実施形態において、走査部20の水平走査をカウントすることによって、画像調整処理の各制御処理のタイミングを計っていたが、走査時間をカウントするなどあらゆる方法で走査位置を検出してもよい。
1 HUD装置
2 車両
3 ウインドシールド
4 観察者
5 車両ECU
10 合成レーザー光発生装置(光源)
20 走査部
30 透過スクリーン(表示体)
30a 表示エリア
30b 非表示エリア
40 リレー光学系
50 筐体
100 LD制御部
200 走査制御部
300 コントローラユニット
310 入力処理部
320 メモリ制御部
330 フレームバッファ
340 表示制御部
C 合成レーザー光
M 画像
n 主走査ライン数
X 主走査方向(主走査位置)
Y 副走査方向(副走査位置)
2 車両
3 ウインドシールド
4 観察者
5 車両ECU
10 合成レーザー光発生装置(光源)
20 走査部
30 透過スクリーン(表示体)
30a 表示エリア
30b 非表示エリア
40 リレー光学系
50 筐体
100 LD制御部
200 走査制御部
300 コントローラユニット
310 入力処理部
320 メモリ制御部
330 フレームバッファ
340 表示制御部
C 合成レーザー光
M 画像
n 主走査ライン数
X 主走査方向(主走査位置)
Y 副走査方向(副走査位置)
Claims (5)
- レーザー光束を照射する光源と、
前記光源から照射される前記レーザー光束を表示体に向け、第1方向の往復走査を複数回行いながら第2方向の走査を行う走査部と、を有し、複数の互いに重ならないサブフレームを連続形成することで1フレームの画像を生成する光走査装置において、
前記走査部は、連続形成される前後の前記サブフレームにおいて、前記表示体に対する前記第1方向の往復走査の位置関係を、前記走査部の前記第2方向を制御することによって異ならせ、
前記光源は、連続形成される前後の前記サブフレームにおいて、前記走査部が第1方向の往走査または復走査のいずれか同じ方向の走査時に前記画像を生成する前記レーザー光束を照射すること、
を特徴とする光走査装置。 - 前記走査部は、連続形成される前後の前記サブフレームにおいて、前記表示体に対する前記第1方向の往復走査の位置関係を、前記第2方向に移動させて異ならせること、を特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
- 前記走査部は、連続形成される前後の前記サブフレームにおいて、前記表示体に対する前記第1方向の往復走査の位置関係を、前記走査部の前記第1方向の走査と前記第2方向の走査関係を反転させて異ならせ、前記第2方向の往走査と復走査のそれぞれで前記サブフレームを形成すること、を特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
- 前記走査部は、前記光源から照射される前記レーザー光束を走査することで画像を形成する表示エリアと、前記表示エリアの前記第2方向の前後に配置される非表示エリアと、を有し、前記走査部が前記非表示エリアを走査する間に前記表示体に対する前記第1方向の往復走査の位置関係を前記第2方向に移動させること、を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光走査装置。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の光走査装置と、
前記光走査装置が前記レーザー光束を走査して前記画像を生成する表示体と、
前記表示体に生成された前記画像の画像光を反射して投影対象に前記画像を投影するリレー光学系と、を備えることを特徴とする画像投影装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013161126A JP2015031821A (ja) | 2013-08-02 | 2013-08-02 | 光走査装置及び画像投影装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017097268A (ja) * | 2015-11-27 | 2017-06-01 | 株式会社リコー | 画像表示装置および車両 |
-
2013
- 2013-08-02 JP JP2013161126A patent/JP2015031821A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017097268A (ja) * | 2015-11-27 | 2017-06-01 | 株式会社リコー | 画像表示装置および車両 |
US10573213B2 (en) | 2015-11-27 | 2020-02-25 | Ricoh Company, Ltd. | Image display apparatus and vehicle |
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