JP2007223109A - 光学制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 いかなる環境温度においても適切なバイアス電流を設定して、半導体レーザが不用意に発振することを抑制することのできる光学制御装置の提供。
【解決手段】 ASIC80に設けられたLDIth検出演算部82は、レーザダイオードの光量に対応するフォトダイオードの出力(LDモニタ値)に基き、レーザダイオードが発振する閾値電流Ithを検出する。Ith条件別設定Table91は、そのIthに応じた係数をレジスタ95から取得して上記Ithにかけることにより、画像形成用のバイアス制御PWMを設定するので、レーザダイオードLDが不用意に発振するのを良好に抑制することができる。
【選択図】 図5
【解決手段】 ASIC80に設けられたLDIth検出演算部82は、レーザダイオードの光量に対応するフォトダイオードの出力(LDモニタ値)に基き、レーザダイオードが発振する閾値電流Ithを検出する。Ith条件別設定Table91は、そのIthに応じた係数をレジスタ95から取得して上記Ithにかけることにより、画像形成用のバイアス制御PWMを設定するので、レーザダイオードLDが不用意に発振するのを良好に抑制することができる。
【選択図】 図5
Description
本発明は、半導体レーザに通電してレーザ発振光を発生させる光学制御装置に関し、詳しくは、その半導体レーザにレーザ発振光が発生しない程度のバイアス電流を通電することにより、迅速にレーザ発振光を発生させることを可能にした光学制御装置に関する。
従来より、レーザプリンタ等のように電子写真方式で画像を形成する画像形成装置では、感光体を露光するための光源として半導体レーザを使用することが考えられている。半導体レーザは、通電電流が少ない場合は発光ダイオードのように広い波長帯域で発光する光しか発生しないが(自然発光領域)、ある閾値以上の電流が通電されると、発振して単一波長で光量が急激に増大する(レーザ発光領域)。また、このレーザ発光領域における光量は、通電電流に対して良好な線形関係を有している。そこで、感光体の非露光時には半導体レーザに上記閾値以下のバイアス電流を通電しておき、露光時にはそのバイアス電流から更に通電電流を増加させることによって、上記発振によるレーザ発振光を迅速に発生させることが考えられる。
但し、上記閾値は環境気温度等によっても変化することが知られている。そこで、半導体レーザの発光量をフォトダイオードで検出しながら通電電流を増加させることで上記閾値を検出し、その閾値に一定の割合(例えば80%など)をかけた値をバイアス電流値に設定することが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭63-56452号公報
ところが、閾値に一定の割合をかけてバイアス電流を設定する場合、閾値が高くなれば全く同様にバイアス電流も高く設定される。このため、高い閾値が検出されてバイアス電流が高く設定された場合には、所望でないタイミングで半導体レーザが発振し、例えばその半導体レーザを利用した画像形成装置においていわゆる印字かぶりが発生する可能性がある。すなわち、閾値の検出において誤差が含まれる場合もあり、半導体レーザの出力が不安定な場合もあるので、高いバイアス電流が通電されていると半導体レーザがそのバイアス電流によって不用意に発振する可能性があるのである。そこで、本発明は、いかなる環境温度においても適切なバイアス電流を設定して、半導体レーザが不用意に発振することを抑制することのできる光学制御装置の提供を目的としてなされた。
上記目的を達するためになされた本発明は、閾値以上の電流を通電されたときに発振してレーザ発振光を発生する半導体レーザと、該半導体レーザに上記閾値未満のバイアス電流を通電するバイアス通電手段と、入力されたデータに応じて上記半導体レーザに上記閾値以上の電流を通電するレーザ駆動手段と、を備えた光学制御装置であって、上記閾値を検出する閾値検出手段と、該閾値検出手段により検出された閾値に応じた係数を上記閾値にかけることにより、上記バイアス電流を設定するバイアス電流設定手段と、を備えたことを特徴としている。
このように構成された本発明では、バイアス通電手段は、半導体レーザに閾値未満のバイアス電流を通電している。そして、レーザ駆動手段が、入力されたデータに応じて、そのバイアス電流が通電された状態から上記半導体レーザに上記閾値以上の電流を通電することによって、迅速にレーザ発振光を発生させることができる。また、本発明では、閾値検出手段が上記閾値を検出し、バイアス電流設定手段が、その検出された閾値に応じた係数をその閾値にかけることにより、上記バイアス電流を設定する。このように、本発明では、閾値に応じた係数をその閾値にかけることによってバイアス電流を設定しているので、環境温度等によって閾値が変化した場合でも半導体レーザが不用意に発振するのを抑制することができる。このため、例えば、半導体レーザを光源として用いた画像形成装置に本発明を利用すれば、いわゆる印字かぶりの発生を良好に抑制することができる。
なお、本発明は、閾値検出手段の閾値検出方法を特に限定するものではないが、上記半導体レーザに通電される電流を徐々に増加させる電流増加手段と、上記半導体レーザから発生される光の光量を検出する光量検出手段と、を更に備え、上記光量検出手段が検出した光量の、上記電流増加手段が増加させた電流に対する増加割合が予め定められた所定値以上となったとき、上記閾値検出手段が、その直前の上記半導体レーザへの通電電流を上記閾値として検出してもよい。この場合、半導体レーザへの通電電流が閾値以上となった時点で即座に閾値が検出できるので、閾値を一層正確に検出することができる。
そしてこの場合、上記電流量増加手段が、PWM信号に基づいて上記電流を増加させ、上記閾値検出手段が、上記増加割合が上記所定値以上となったとき、その直前の上記PWM信号の値を上記閾値として検出してもよい。この場合、PWM値から直接閾値を求めることができるので、閾値検出手段の構成(回路構成等)を一層簡略化することができる。
また、本発明では、上記半導体レーザに通電される電流を徐々に増加させる電流増加手段と、上記半導体レーザから発生される光の光量を検出する光量検出手段と、を更に備え、上記光量検出手段が検出した光量が予め定められた所定値以上となったとき、上記閾値検出手段が、その直前の上記半導体レーザへの通電電流を上記閾値として検出してもよい。この場合、通電電流が閾値以上となった時点で即座に閾値が検出でき、上記所定値を適宜設定しておけば比較的簡単な制御で正確に閾値を検出することができる。
そしてこの場合、上記光量検出手段が検出した光量が、上記所定値より小さい第2の所定値以下の場合、上記閾値検出手段は上記光量を0とみなしてもよい。この場合、第2の所定値以下の光量を無視することにより、制御を一層簡略化することができる。
次に、本発明の実施の形態を、図面と共に説明する。図1は、本発明が適用された画像形成装置としてのレーザプリンタ1の構成を表す概略側断面図、図2はそのレーザプリンタ1における画像形成部5の要部拡大側断面図である。図1に示すように、レーザプリンタ1は、本体ケース2内に、被記録媒体としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
フィーダ部4は、本体ケース2内の底部に着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板7と、給紙トレイ6の一端側端部の上方に設けられる給紙ローラ8及び給紙パッド9と、給紙ローラ8に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられる紙粉取りローラ10、搬送ローラ11と、搬送ローラ11に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられるレジストローラ12とを備えている。
用紙押圧板7は、用紙3を積層状にスタック可能とされ、給紙ローラ8に対して遠い方の端部において揺動可能に支持されることによって、近い方の端部が上下方向に移動可能とされており、また、その裏側から図示しないばねによって上方向に付勢されている。そのため、用紙押圧板7は、用紙3の積層量が増えるに従って、給紙ローラ8に対して遠い方の端部を支点として、ばねの付勢力に抗して下向きに揺動する。給紙ローラ8及び給紙パッド9は、互いに対向状に配設され、給紙パッド9の裏側に配設されるばね13によって、給紙パッド9が給紙ローラ8に向かって押圧される。
用紙押圧板7上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板7の裏側から上記ばねによって給紙ローラ8に向かって押圧され、その給紙ローラ8の回転によって給紙ローラ8と給紙パッド9とで挟まれた後、1枚ずつ給紙される。給紙された用紙3は、紙粉取りローラ10によって紙粉を取り除かれた後、搬送ローラ11によってレジストローラ12に送られる。レジストローラ12は、1対のローラから構成され、用紙3を所定のレジスト後に、画像形成位置に送るようにしている。ここで、画像形成位置とは、用紙3にトナー像を転写する位置であって、本実施の形態では、感光体ドラム27と転写ローラ30との接触位置である。
なお、このフィーダ部4は、更に、マルチパーパストレイ14と、マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3を給紙するためのマルチパーパス側給紙ローラ15及びマルチパーパス側給紙パッド25とを備えている。マルチパーパス側給紙ローラ15及びマルチパーパス側給紙パッド25は、互いに対向状に配設され、マルチパーパス側給紙パッド25の裏側に配設されるばねによって、そのマルチパーパス側給紙パッド25がマルチパーパス側給紙ローラ15に向かって押圧されている。マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3は、マルチパーパス側給紙ローラ15の回転によってマルチパーパス側給紙ローラ15とマルチパーパス側給紙パッド25とで挟まれた後、1枚ずつ給紙されて上記レジストローラ12に送られる。
画像形成部5は、光学制御装置としてのスキャナユニット16、プロセスユニット17、定着部18などを備えている。スキャナユニット16は、本体ケース2内の上部の内、排紙トレイ46の下面側に配置され、レーザダイオードユニット19(図3参照)、回転駆動されるポリゴンミラー20、レンズ21及び23、反射鏡22などを備えており、レーザダイオードユニット19に収納された半導体レーザとしてのレーザダイオードLD(図4参照)が発生するレーザビームを、鎖線で示すように、走査手段としてのポリゴンミラー20、レンズ21、反射鏡22、レンズ23の順に通過或いは反射させて、プロセスユニット17における感光体としての感光体ドラム27の表面を走査露光する。
プロセスユニット17は、図2に示すように、感光体ユニットとしてのドラムカートリッジ26内に、感光体ドラム27、スコロトロン型帯電器29、転写手段としての転写ローラ30、紙粉クリーナ装置50としてのクリーニングローラ51、2次ローラ52及び摺擦部材53などを備えている。
レーザプリンタ1では、転写ローラ30によって用紙3に転写された後に感光体ドラム27の表面上に残存する残存トナーを、現像ローラ31によって回収する、いわゆるクリーナレス方式によって残存トナーを回収するようにしている。このようなクリーナレス方式によって感光体ドラム27の表面上の残存トナーを回収すれば、ブレードなどの残トナークリーナ装置や廃トナーの貯留手段を設ける必要がないため、装置構成の簡略化、小型化及びコストの低減化を図ることができる。
感光体ドラム27は、現像手段としての現像ローラ31の側方位置において、その現像ローラ31と対向するような状態で矢印方向(図2で反時計方向)に回転可能に配設されている。この感光体ドラム27は、ドラム本体が接地されると共に、その表面部分(感光層)は、例えば、α−Si:H等のアモルファスシリコン系CdSの硫化カドミウム系、ZnO等の酸化亜鉛系、AsSe3 等のセレン系の材料、若しくは有機系感光体材料、例えば、ポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層により形成されている。この感光体ドラム27の駆動軸である回転中心軸27Aは、ドラムカートリッジ26の左右両側から突出しており、図示しないメインモータからの動力によって回転駆動されるように構成されている。
帯電手段としてのスコロトロン型帯電器29は、感光体ドラム27の上方に、感光体ドラム27に接触しないように、所定の間隔を隔てて配設されている。スコロトロン型帯電器29は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光体ドラム27の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。また、このスコロトロン型帯電器29は、帯電電源によりオン・オフされる。
そして、感光体ドラム27の表面は、その感光体ドラム27の回転に伴って、先ず、スコロトロン型帯電器29により一様に正帯電された後、スキャナユニット16からのレーザービームの高速走査により露光され、画像データに基づく静電潜像が形成される。
転写ローラ30は、感光体ドラム27の下方において、この感光体ドラム27に対向するように配置され、ドラムカートリッジ26に矢印方向(図2において時計方向)に回転可能に支持されている。この転写ローラ30は、金属製のローラ軸に、イオン導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、転写時には、転写バイアス印加電源から転写バイアス(転写順バイアス)が印加されるように構成されている。そのため、感光体ドラム27の表面上に担持された可視像は、用紙3が感光体ドラム27と転写ローラ30との間を通る間に用紙3に転写される。
現像ユニットとしての現像カートリッジ28は、上記ドラムカートリッジ26に対して着脱自在に装着されており、現像ローラ31、層厚規制ブレード32、供給ローラ33及びトナーボックス34などを備えている。トナーボックス34内には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分のトナーが充填されている。このトナーとしては、重合性単量体、例えば、スチレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁重合などの公知の重合方法によって共重合させることにより得られる重合トナーが使用されている。このような重合トナーは、球状をなし、流動性が極めて良好である。なお、このようなトナーには、カーボンブラックなどの着色剤やワックスなどが配合されると共に、流動性を向上させるために、シリカなどの外添剤が添加されている。その粒子径は、約6〜10μm程度である。
そして、トナーボックス34内のトナーは、トナーボックス34の中心に設けられた回転軸35に支持されたアジテータ36の矢印方向(図2で反時計方向)への回転により、攪拌されて、トナーボックス34の側部に開口されたトナー供給口37から放出される。なお、トナーボックス34の側壁には、トナーの残量検知用の窓38が設けられており、回転軸35に支持されたクリーナ39によって清掃される。
供給ローラ33は、トナー供給口37の側方位置に矢印方向(図2で時計方向)に回転可能に配設されており、この供給ローラ33に対向して、現像ローラ31が矢印方向(図2で時計方向)に回転可能に配設されている。そして、これら供給ローラ33と現像ローラ31とは、そのそれぞれがある程度圧縮するような状態で互いに当接されている。
供給ローラ33は、金属製のローラ軸に、導電性の発泡材料からなるローラが被覆されている。また、現像ローラ31は、金属製のローラ軸31Aに、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されている。より具体的には、現像ローラ31のローラ部分は、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴムまたはシリコーンゴムからなるローラ本体の表面に、フッ素が含有されているウレタンゴムまたはシリコーンゴムのコート層が被覆されている。なお、現像ローラ31には、図示しない現像バイアス印加電源から現像バイアスが印加される。
また、現像ローラ31の近傍には、層厚規制ブレード32が配設されている。この層厚規制ブレード32は、金属の板ばね材からなるブレード本体の先端部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部40を備えており、現像ローラ31の近くで現像カートリッジ28に支持されて、押圧部40がブレード本体の弾性力によって現像ローラ31上に圧接されるように構成されている。
そして、トナー供給口37から放出されるトナーは、供給ローラ33の回転により、現像ローラ31に供給され、この時、供給ローラ33と現像ローラ31との間で正に摩擦帯電され、更に、現像ローラ31上に供給されたトナーは、現像ローラ31の回転に伴って、層厚規制ブレード32の押圧部40と現像ローラ31との間に進入し、ここで更に充分に摩擦帯電されて、一定厚さの薄層として現像ローラ31上に担持される。
次いで、現像ローラ31の回転により、現像ローラ31上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光体ドラム27に対向して接触する時に、感光体ドラム27の表面上に形成された静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光体ドラム27の表面の内、レーザービームによって露光され電位が下がっている露光部分に付着され、選択的に担持されることによって可視像化される。
定着部18は、図1に示すように、プロセスユニット17の側方下流側に配設され、加熱ローラ41、加熱ローラ41を押圧する押圧ローラ42、及び、これら加熱ローラ41及び押圧ローラ42の下流側に設けられる1対の搬送ローラ43を備えている。加熱ローラ41は、金属製で加熱のためのハロゲンランプを備えており、プロセスユニット17において用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させる。その後、用紙3は搬送ローラ43によって、排紙パス44に搬送される。排紙パス44に送られた用紙3は、排紙ローラ45に送られて、その排紙ローラ45によって排紙トレイ46上に排紙される。
次に、スキャナユニット16の構成について説明する。図3に示すように、ポリゴンミラー20は回転軸20Aを中心にして図示しないポリゴンモータにより回転駆動される。レーザダイオードユニット19を出たレーザビームは、このポリゴンミラー20の回転に応じて感光体ドラム27の軸方向(主走査方向に)に走査され、レンズ21,反射鏡22等を経て前述のように感光体ドラム27の表面に達する。また、レーザビームの走査範囲における一方の隅(画像形成範囲外)には、走査原点検出用のBDセンサ70が設けられている。BDセンサ70の検出信号はASIC80に入力され、レーザダイオードユニット19はそのASIC80によって次のように制御される。
図4は、ASIC80を含むスキャナユニット16の制御系の構成を表すブロック図である。図4に示すように、レーザダイオードユニット19の中には、レーザビームを発生する半導体レーザの一例としてのレーザダイオードLDと、そのレーザダイオードLDが発生する光量検出用のフォトダイオードPD(光量検出手段の一例)とが収納されている。
フォトダイオードPDのアノードは、ASIC80のA/D入力ポートに接続されると共に、可変抵抗器VRを介して接地されている。また、フォトダイオードPDのカソードは、レーザダイオードLDのアノードと共に5Vの電源に接続されている。更に、レーザダイオードLDのカソードには、高速変調回路71を介してLDパワー制御部72(レーザ駆動手段の一例)が接続されている。
LDパワー制御部72は、ASIC80から入力されるPWM信号をアナログの電圧に変換するPWM/A変換部73と、PWM/A変換部73から出力される電圧と基準電圧設定部74にて設定される基準電圧との差を所定ゲインで増幅する比較回路エラーアンプ75と、その比較回路エラーアンプ75の出力に応じてレーザダイオードLDへの駆動電流を制御するLD駆動電流制御回路76とを備えている。また、高速変調回路71は、レーザダイオードLDとLDパワー制御部72との短絡/絶縁を、ASIC80から入力される印字DATA信号に応じて切り換えるものである。
また、レーザダイオードLDのカソードには、高速変調回路71及びLDパワー制御部72と並列に、バイアス制御部77(バイアス通電手段の一例)が接続されている。このバイアス制御部77は、ASIC80から入力されるPWM信号をアナログの電圧に変換するPWM/A変換部78と、PWM/A変換部78から出力される電圧に応じてレーザダイオードLDへのバイアス電流を制御するLDバイアス電流制御回路79とを備えている。
図5は、レーザダイオードLDのバイアス制御にかかわるASIC80の内部構成を表すブロック図である。図5に示すように、ASIC80は、アナログ信号(ANALOG信号)として入力されたフォトダイオードPDのアノード電圧(以下、LDモニタ値ともいう)をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ81を備えている。このA/Dコンバータ81は、レーザダイオードLDの消灯中(例えば、BDセンサ70によるレーザ発振光の検出タイミングより所定期間後のタイミング)に検出されたLDモニタ値を、デジタルデータに変換してLDIth検出演算部82のDATA保持部83に入力する。
閾値検出手段の一例としてのLDIth検出演算部82は、DATA保持部83の他、データ記憶用のレジスタ84,減算器85,及び閾値判定部86を備えており、レーザダイオードLDの閾値電流(以下、Ithという)を次のように検出する。レジスタ84には、DATA保持部83に入力されたデジタルデータが新しい順にDATA3,DATA2,DATA1として3個記憶され、減算器85は、DATA3とDATA2との差をΔDATAとして算出する。
閾値判定部86は、上記算出されたΔDATAを閾値設定レジスタ87に設定された閾値と比較し、ΔDATAが閾値以上になったか否かを判断する。そして、ΔDATAが閾値以上になると、回路の遅れを考慮してDATA1が検出された時点で出力されていたバイアス制御PWM(PWM_BIASとも表記)が、Ithに対応するバイアス制御PWMとしてIthPWM記憶部88に記憶される。
すなわち、電流増加手段の一例としての後述するPWMカウンタ制御部101は、レーザプリンタ1の起動後、バイアス制御PWMを70h,60h,…と一定速度で徐々に低下させる(hは16進数であることを表す)。このバイアス制御PWMは、PWM_BIAS記憶部102に一旦記憶された後、図4に示したバイアス制御部77にPWM信号として入力される。その結果、上記バイアス制御PWMが70h,60h,…と低下するに従って、レーザダイオードLDのカソード側の電圧が低下し、延いてはレーザダイオードLDの消灯時(高速変調回路71が絶縁状態のとき)に通電される電流が徐々に増加する。そこで、IthPWM記憶部88は、上記ΔDATAが閾値設定レジスタ87に設定された閾値以上となる直前のバイアス制御PWMの値を、Ithに対応するバイアス制御PWMとして記憶するのである。
バイアス電流設定手段の一例としてのIth条件別設定Table91は、Ith選別条件用のレジスタ92に設定されたIth選別MIN93及びIth選別MAX94と、IthPWM記憶部88に記憶されたバイアス制御PWMとを比較し、その比較結果に応じた係数をIthに対するバイアス設定用のレジスタ95から読み込む。すなわち、Ith条件別設定Table91は、上記バイアス制御PWMがIth選別MIN93に設定された値よりも低い場合は、Ith設定A96に設定された係数Aを、上記バイアス制御PWMがIth選別MIN93に設定された値以上でIth選別MAX94に設定された値よりも低い場合は、Ith設定B97に設定された係数Bを、上記バイアス制御PWMがIth選別MAX94に設定された値以上の場合は、Ith設定C98に設定された係数Cを、それぞれ読み込む。そして、Ith条件別設定Table91は、上記バイアス制御PWMに上記読み込んだA〜Cのいずれかの係数をかけた値を、画像形成用のバイアス制御PWMの値としてPWMカウンタ制御部101に入力する。すると、そのバイアス制御PWMに対応したPWM信号が、PWMカウンタ制御部101,PWM_BIAS記憶部102を介してバイアス制御部77へ入力される。
この動作について、図6のタイムチャートを用いて具体例を挙げて説明する。前述のように、レーザプリンタ1の起動時にはバイアス制御PWMが70h,60h,…と徐々に低下し、PWM/A変換部78にて平滑化された後の値も図6に示すように徐々に低下する。A/Dコンバータ81は、高速変調回路71が絶縁状態となってレーザダイオードLDが消灯したタイミング(LD_onがLのタイミング)でLDモニタ値をデジタル信号に変換し、変換後のデータがLDIth検出演算部82にて処理される。
そして、図6に例示するように、DATA3とDATA2との差ΔDATAが閾値設定レジスタ87に設定された閾値以上となると、その直前のDATA1取得時におけるバイアス制御PWMの値(図6の例では30h)がIthPWM記憶部88に記憶される。続いて、そのバイアス制御PWMの値にレジスタ95から適宜選択された係数をかけた値(図6の例では1.5をかけた45h)が、画像形成用のバイアス制御PWMとして、レーザプリンタ1の駆動中にバイアス制御部77に入力される。これによって、LD_onがLのときはレーザダイオードLDがレーザ発振光を発生せず、LD_onがHとなったときには即座にレーザダイオードLDにレーザ発振光を発生させることが可能となる。
このように、本実施の形態では、閾値電流Ithに対応するバイアス制御PWMに、そのバイアス制御PWMに応じた係数をかけることによって画像形成用のバイアス制御PWMを設定しているので、レーザダイオードLDが不用意に発振するのを良好に抑制することができる。また、起動時に閾値電流Ith(厳密にはそれに対応したバイアス制御PWM)を検出しているので、環境温度等によって閾値電流Ithが変化した場合でもレーザダイオードLDが不用意に発振するのを良好に抑制し、延いては印字かぶりの発生も良好に抑制することができる。
なお、閾値電流Ithの検出方法としては種々の方法を採用することができるが、本実施の形態では、上記のようにΔDATAが所定値以上となったときに閾値電流Ithを検出しているので、次のように正確に検出を行うことができる。例えば、図7(A)に例示するように、レーザダイオードLDが発振しているときの任意の2点における通電電流及びLDモニタ値を検出して、その2点を直線で結ぶことによってIthを検出する方法も考えられる。但し、この場合、上記2点のLDモニタ値に誤差が含まれると、図7(B)に例示するように矢印で示す範囲内でIthの検出結果がばらつく可能性がある。
これに対して、上記実施の形態では、レーザダイオードLDへの通電電流がIthを超えた時点で即座にIthを検出することができるので、Ithを一層正確に検出することができる。しかも、上記実施の形態では、Ithを電流値に換算することなくPWM値のままで演算を行っているので、回路構成や処理を一層簡略化することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、図8に例示するように、LDモニタ値が所定値以上となったときにその直前のバイアス制御PWMをIthとして検出してもよい。図8の例では、DATA2が所定値を超えたため、回路の遅れを考慮してDATA1をIthとして検出している。この場合、一層簡単な制御により比較的正確にIthを検出することができる。また、この場合、LDモニタ値が上記所定値よりも小さい第2の所定値以下の場合はLDモニタ値を0とみなしてもよく、こうすることによって制御を一層簡略化することができる。但し、ノイズに対する安定性においては、前述の実施の形態の方が優れている。
この他にも、Ithの検出方法は種々考えられ、例えば、前述のDATA3とDATA2との差が、DATA2とDATA1との差に比べて所定値以上大きくなったときにIthを検出してもよい。更に、ASIC80等にて実行される上記各処理は、全てソフトウェアによって実行されてもよい。また更に、本発明は、レーザプリンタ以外の各種光学制御装置にも適用することができる。
1…レーザプリンタ 3…用紙 5…画像形成部
16…スキャナユニット 17…プロセスユニット 19…レーザダイオードユニット
20…ポリゴンミラー 27…感光体ドラム 30…転写ローラ
31…現像ローラ 70…BDセンサ 71…高速変調回路
72…LDパワー制御部 77…バイアス制御部 78…PWM/A変換部
79…LDバイアス電流制御回路 81…A/Dコンバータ
82…LDIth検出演算部 83…DATA保持部
84,92,95…レジスタ 85…減算器
86…閾値判定部 87…閾値設定レジスタ 88…IthPWM記憶部
101…PWMカウンタ制御部 102…BIAS記憶部
LD…レーザダイオード PD…フォトダイオード
91…Ith条件別設定Table
16…スキャナユニット 17…プロセスユニット 19…レーザダイオードユニット
20…ポリゴンミラー 27…感光体ドラム 30…転写ローラ
31…現像ローラ 70…BDセンサ 71…高速変調回路
72…LDパワー制御部 77…バイアス制御部 78…PWM/A変換部
79…LDバイアス電流制御回路 81…A/Dコンバータ
82…LDIth検出演算部 83…DATA保持部
84,92,95…レジスタ 85…減算器
86…閾値判定部 87…閾値設定レジスタ 88…IthPWM記憶部
101…PWMカウンタ制御部 102…BIAS記憶部
LD…レーザダイオード PD…フォトダイオード
91…Ith条件別設定Table
Claims (5)
- 閾値以上の電流を通電されたときに発振してレーザ発振光を発生する半導体レーザと、
該半導体レーザに上記閾値未満のバイアス電流を通電するバイアス通電手段と、
入力されたデータに応じて上記半導体レーザに上記閾値以上の電流を通電するレーザ駆動手段と、
を備えた光学制御装置であって、
上記閾値を検出する閾値検出手段と、
該閾値検出手段により検出された閾値に応じた係数を上記閾値にかけることにより、上記バイアス電流を設定するバイアス電流設定手段と、
を備えたことを特徴とする光学制御装置。 - 上記半導体レーザに通電される電流を徐々に増加させる電流増加手段と、
上記半導体レーザから発生される光の光量を検出する光量検出手段と、
を更に備え、
上記光量検出手段が検出した光量の、上記電流増加手段が増加させた電流に対する増加割合が予め定められた所定値以上となったとき、上記閾値検出手段が、その直前の上記半導体レーザへの通電電流を上記閾値として検出することを特徴とする請求項1記載の光学制御装置。 - 上記電流量増加手段が、PWM信号に基づいて上記電流を増加させ、
上記閾値検出手段が、上記増加割合が上記所定値以上となったとき、その直前の上記PWM信号の値を上記閾値として検出することを特徴とする請求項2記載の光学制御装置。 - 上記半導体レーザに通電される電流を徐々に増加させる電流増加手段と、
上記半導体レーザから発生される光の光量を検出する光量検出手段と、
を更に備え、
上記光量検出手段が検出した光量が予め定められた所定値以上となったとき、上記閾値検出手段が、その直前の上記半導体レーザへの通電電流を上記閾値として検出することを特徴とする請求項1記載の光学制御装置。 - 上記光量検出手段が検出した光量が、上記所定値より小さい第2の所定値以下の場合、上記閾値検出手段は上記光量を0とみなすことを特徴とする請求項4記載の光学制御装置。
Priority Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2006-02-22 JP JP2006045136A patent/JP2007223109A/ja active Pending
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