JP2007049889A - 電力供給装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気的負荷に対する電力供給制御を迅速かつ安定的に行うことが可能な電力供給装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】検出電流値iが上限値th1及び下限値th2の間にない場合、動作時間間隔t1毎に現在のカウンタ値Kを増減させる変調動作を繰り返し実行して、検出電流値iを上限値th1及び下限値th2の間に近づける前進制御を実行する。前進制御の実行後に、検出電流値iが上限値th1及び下限値th2の間に入った場合、この前進制御時とは逆の増減方向にPWM信号S1(S2)のパルス幅を変調させる後退制御を実行する。
【選択図】図7

Description

本発明は、電気的負荷への電力供給制御を行う電力供給装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
下記特許文献1には、PWM(Pulse Width Modulation。パルス幅変調)信号を出力するPWM回路と、そのPWM信号のパルス幅に応じた電力を電気的負荷に供給する高圧発生手段とを備えた電源装置が開示されている。この電力供給装置では、電気的負荷に供給される現在の供給電力値と目標電力値とを比較し、現在の供給電力値が目標電力値にないときに、アップダウンカウンタのカウンタ値を変化させてPWM信号のパルス幅を所定量ずつ段階的に増加或いは減少させて、現在の供給電力値が目標値に到達させるようにしている。
特開2004−37635公報
しかし、通常、高圧発生手段の追従遅れにより、段階的に繰り返されるPWM信号のパルス幅の各変調動作に対して、それぞれの変調後のパルス幅のPWM信号に応じた出力電力が高圧発生手段から出力されるのに遅れが生じる。従って、電気的負荷における供給電力値が目標電力値に到達した時点で上記変調動作を停止させて、上記追従遅れにより更に供給電力値が変動し続けるため、安定した電力供給制御を行えないという問題がある。これに対して、変調動作を行う毎に、供給電力値が定常状態になるまで待つ構成にすると迅速な電力供給制御が行えなくなる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、電気的負荷に対する電力供給制御を迅速かつ安定的に行うことが可能な電力供給装置及び画像形成装置を提供するところにある。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係る電力供給装置は、PWM信号を発生するPWM信号発生手段と、前記PWM信号に応じた出力電力を電気的負荷に供給する電力供給手段と、前記電気的負荷に供給される供給電力の供給電圧値又は供給電流値を検出する検出手段と、目標値に対する、前記検出手段の検出値の過不足を判定する判定手段と、前記検出値が前記目標値に向かう増減方向に前記PWM信号のパルス幅を変調する前進制御、及び、当該前進制御時とは逆の増減方向に前記PWM信号のパルス幅を変調する後退制御を実行可能とされ、前記判定手段の判定結果が過不足有りである場合に前記前進制御を実行し、その後、前記判定手段の判定結果が過不足無し、または、前記検出値と前記目標値との大小関係が反転した場合に前記後退制御に切り替えて実行する変調手段と、を備える。
なお、本発明の「電力供給手段」には、PWM信号に応じて供給電流値を変化させる構成であっても、PWM信号に応じて供給電圧値を変化させる構成であってもよい。
請求項2の発明は、請求項1に記載の電力供給装置において、前記前進制御は、前記検出値が前記目標値に向かう増減方向に前記PWM信号のパルス幅を単位変調量ずつ段階的に繰り返し変調する制御である。
請求項3の発明は、請求項2に記載の電力供給装置において、前記変調手段は、制御タイミングごとに前記判定手段の判定結果を取り込み、前記前進制御では、当該制御タイミングごとに前記単位変調量分の変調動作を実行する。
請求項4の発明は、請求項3に記載の電力供給装置において、前記制御タイミングの間隔及び前記単位変調量のうち少なくもいずれか1つを変更する第1変更手段を備える。
請求項5の発明は、請求項4に記載の電力供給装置において、前記第1変更手段は、前記制御タイミングの間隔及び前記単位変調量のうち少なくもいずれか1つを、前記検出値と前記目標値との差分に基づき変更する。
請求項6の発明は、請求項5に記載の電力供給装置において、前記第1変更手段は、連続した複数の前記制御タイミングで、前記検出値と前記目標値との差分が所定値以下であった場合に変更動作を実行する。
請求項7の発明は、請求項4から請求項6のいずれかに記載の電力供給装置において、前記第1変更手段は、前記制御タイミングの間隔及び前記単位変調量のうち少なくもいずれか1つを、前記電気的負荷のインピーダンスが大きく変動するタイミングに基づき変更する。
請求項8の発明は、請求項4から請求項7のいずれかに記載の電力供給装置において、前記電気的負荷のインピーダンスを測定する測定手段を備え、前記第1変更手段は、前記制御タイミングの間隔及び前記単位変調量のうち少なくもいずれか1つを、前記インピーダンスに基づき変更する。
請求項9の発明は、請求項4に記載の電力供給装置において、前記第1変更手段は、前記単位変調量を、前記前進制御開始当初の方が、それ以降よりも大きくする。
請求項10の発明は、請求項2から請求項9のいずれかに記載の電力供給装置において、前記目標値は、上限値及び下限値に挟まれる許容範囲を有して設定され、前記前進制御における前記単位変調量は、前記上限値と前記下限値との差に対応する変調量よりも小さい量である。
請求項11の発明は、請求項1に記載の電力供給装置において、前記前進制御は、前記判定手段の判定結果が過不足有りである場合に、前記検出値を前記目標値に到達させることが可能なパルス幅に前記PWM信号を一度に変調し、その変調後のパルス幅を前記検出値が前記目標値に達するまで維持する制御である。
なお、本発明の「検出値を目標値に到達させることが可能なパルス幅」とは、検出値を最終的に目標値に達成させる程度のパルス幅に限らず、それよりも大きい変調量で変調し検出値が最終的に目標値を超える程度のパルス幅であってもよい。
請求項12の発明は、請求項11に記載の電力供給装置において、前記前進制御におけるパルス幅の変調量を、前記検出値と前記目標値との差分に基づき決定する第1決定手段を備える。
請求項13の発明は、請求項11または請求項12に記載の電力供給装置において、前記電気的負荷のインピーダンスを測定する測定手段を備え、前記前進制御におけるパルス幅の変調量を、前記インピーダンスに基づき決定する第2決定手段を備える。
請求項14の発明は、請求項1から請求項13のいずれかに記載の電力供給装置において、前記変調手段は、制御タイミングごとに前記判定手段の判定結果を取り込み、連続した複数の前記制御タイミングで前記検出値が前記目標値に到達した場合に、前記後退制御を実行する。
請求項15の発明は、請求項1から請求項14のいずれかに記載の電力供給装置において、前記変調手段は、更に、前記前進制御によって変調されたPWM信号のパルス幅が限界パルス幅に達した場合にも前記後退制御を実行する。
請求項16の発明は、請求項1から請求項15のいずれかに記載の電力供給装置において、前記変調手段は、更に、前記前進制御において変調開始前からのパルス幅の総変調量が限界変調量に達した場合にも前記後退制御を実行する。
なお、上記請求項16の発明のうち、請求項2の構成を前提としたものにおいては、下記の構成(a)〜(c)が含まれる。
(a)前進制御での変調動作のパルス幅の変調量を積算し、この総変調量(積算変調量)が閾値(限界変調量)に達した場合に後退制御を実行する構成。
(b)前進制御での変調動作の回数を積算し、この積算回数が限界回数に達した場合に後退制御を実行する構成。
(c)前進制御の開始後、所定時間経過後に後退制御を実行する構成。
請求項17の発明は、請求項1から請求項16のいずれかに記載の電力供給装置において、前記後退制御におけるパルス幅の変調量は、前記前進制御での前記総変調量に基づき定められる。
請求項18の発明は、請求項17に記載の電力供給装置において、前記後退制御におけるパルス幅の変調量は、前記総変調量と、前記前進制御開始時のPWM信号の開始パルス幅とを用いた演算式に基づき定められる。
請求項19の発明は、請求項1から請求項18のいずれかに記載の電力供給装置において、前記後退制御は、当該後退制御開始時における検出値を維持するパルス幅に、前記PWM信号を変調する。
請求項20の発明は、請求項1から請求項19のいずれかに記載の電力供給装置において、前記後退制御の実行後、待機時間経過後に前記前進制御を再開させる。
請求項21の発明は、請求項1から請求項20のいずれかに記載の電力供給装置において、少なくとも前記PWM信号発生手段及び変調手段は、ASICによって構成されている。
請求項22の発明は、請求項1から請求項21のいずれかに記載の電力供給装置において、前記目標値は、上限値及び下限値に挟まれる許容範囲を有して設定され、前記電気的負荷のインピーダンスを測定する測定手段と、前記インピーダンスに基づき前記許容範囲を広狭する第2変更手段と、を備える。
請求項23の発明は、請求項22に記載の電力供給装置において、前記第2変更手段は、定電流制御を行っている場合に、前記インピーダンスが小さいほど前記許容範囲を広くする。
請求項24の発明は、請求項1から請求項23のいずれかに記載の電力供給装置において、前記目標値を間に挟んだ仮上限値及び仮下限値とで囲まれる仮範囲が設けられ、前記変調手段は、前記前進制御を実行後、前記検出値が前記仮範囲に達した場合に前記後退制御を実行し、その後再開される前進制御により前記検出値が前記目標値に達した場合に前記後退制御を再度実行する。
請求項25の発明は、請求項1から請求項24のいずれかに記載の電力供給装置において、前記検出手段の検出値が所定値に達した場合に前記変調手段の制御を開始させる制御開始手段を備える。
請求項26の発明は、請求項25に記載の電力供給装置において、前記PWM信号発生手段は、電力供給開始指令の入力に基づき一度に増減した固定のパルス幅のPWM信号を、前記検出手段の検出値が前記所定値に達するまで強制的に出力する構成である。
請求項27の発明は、請求項26に記載の電力供給装置において、前記PWM信号発生手段は、所定時間内に前記検出値が前記所定値に達しない場合には、その検出値が大きくなる方向に前記固定のパルス幅を変調して前記検出手段の検出値が前記所定値に達するまで強制的に出力する構成である。
請求項28の発明は、請求項1から請求項27のいずれかに記載の電力供給装置において、電力供給開始指令が入力されてから所定時間経過した場合に前記変調手段の制御を開始させる制御開始手段を備える。
請求項29の発明に係る画像形成装置は、前記請求項1から請求項28のいずれかに記載の電力供給装置と、前記電力供給装置から電力が供給される電気的負荷を有し、被記録媒体に画像形成を行う画像形成手段と、を備える。
なお、「画像形成装置」は、プリンタ(例えばレーザプリンタ)などの印刷装置だけでなく、ファクシミリ装置や、プリンタ機能及び読み取り機能(スキャナ機能)等を備えた複合機であってもよい。
「被記録媒体」は、用紙などの紙製の被記録媒体に限らず、OHPシートなどのプラスチック製の被記録媒体などであってもよい。
<請求項1の発明>
本構成によれば、目標値に対して検出値(電気的負荷に供給される供給電力の供給電圧値又は供給電流値)に過不足が有るとき、その過不足を相殺するように、PWM信号のパルス幅を変調(増加又は減少)する前進制御を行う。そして、検出値が目標値に到達した場合(過不足無しの場合、または、検出値と目標値との大小関係が反転した場合)には、前進制御時とは逆の増減方向にPWM信号のパルス幅を変調する後退制御を実行する。従って、検出値が目標値に到達したときに前進制御によるパルス幅がそのまま維持されて検出値が再び目標値から外れてしまう事態を抑制して、迅速かつ安定的な電力供給制御を実現できる。
しかも、前進制御時におけるパルス幅の変調量を大きくし、これに応じて後退制御時におけるパルス幅の変調量を調整することで、供給電流値または供給電圧値を目標値に早期に到達させて迅速な電力供給制御を行うことが可能となる。
<請求項2の発明>
本構成によれば、前進制御において、PWM信号のパルス幅を単位変調量ずつ段階的に変調するので、目標値に対応するパルス幅に一気に変調する構成に比べて、電気的負荷の供給電力(検出値)を目標値まで安定的に到達させることができる。
<請求項3の発明>
本構成によれば、制御タイミングごとに、そのときの判定手段における判定結果に基づき前進制御を行うかどうか、後退制御に切り替えるかどうかを決定しつつ前進制御においてPWM信号のパルス幅を段階的に変調することができる。
<請求項4の発明>
本構成によれば、制御タイミングの間隔や単位変調量を変更することにより、例えば電気的負荷の負荷状況や電力供給手段の特性等に応じて柔軟な制御が可能となる。
<請求項5の発明>
例えば、制御対象である電気的負荷の負荷特性や制御条件等によって、検出値と目標値との差分に応じて制御タイミングの間隔を長くした方がよい場合と短くした方がよい場合があり得る。また、その差分に応じて単位変調量を大きくした方がよい場合と小さくした方がよい場合があり得る。そこで、本構成では、制御タイミングの間隔や単位変調量が検出値と目標値との差分に基づき変更されるようにした。
<請求項6の発明>
本構成によれば、検出値の変動途中で変更動作を実行することを防止するとともに、一時的なノイズによる影響を抑制できる。
<請求項7の発明>
本構成によれば、電気的負荷のインピーダンス変動(負荷変動)が大きく電力供給制御を必要とするタイミングに同期した制御タイミングで電力供給を確実に行うことができる。また、インピーダンス変動の大小に応じて単位変調量を変化させることで、インピーダンス変動に対応した安定的な電力供給が可能となる。例えば、電気的負荷が転写ローラの場合、用紙先端が通過したときと後端が通過したときに特にインピーダンス変動が大きい。これのタイミングはレジストセンサからのセンサ信号の出力タイミングから計時して制御タイミングを同期させることができる。
<請求項8の発明>
電気的負荷のインピーダンスによって単位変調量に対応する検出値(供給電流値または供給電圧値)の変化量は異なる。そこで、本構成では、制御タイミングの間隔や単位変調量をインピーダンスに基づき変更するようにした。
<請求項9の発明>
前進制御開始当初は、特に電気的負荷の負荷変動等によって追従遅れが顕著に現れる。そこで、本構成では、前進制御における各変調動作において、前進制御開始当初の単位変調量を大きくして、目標値への迅速な到達を図るようにした。
<請求項10の発明>
本構成によれば、1回分の変調動作による単位変調量で、目標値を飛び越えてしまうことを防止できる。
<請求項11の発明>
本構成によれば、PWM信号のパルス幅を段階的に変調する構成に比べて、前進制御における追従性を向上させることができる。
<請求項12の発明>
前進制御におけるPWM信号のパルス幅の適切な変調量は、検出値と目標値との差分によって異なる。そこで、本構成では、当該変調量を検出値と目標値との差分に基づき決定するようにした。
<請求項13の発明>
前進制御におけるPWM信号のパルス幅の適切な変調量は、電気的負荷のインピーダンスによって異なる。そこで、本構成では、当該変調量を電気的負荷のインピーダンスに基づき決定するようにした。
<請求項14の発明>
一時的なノイズなどの影響により、検出手段が誤検出することがある。そこで、本構成では、比較手段において、検出値が目標値に到達したという比較結果が所定の検出タイミングで連続して複数回得られた場合に初めて後退制御を実行する構成とした。
<請求項15の発明>
本構成によれば、変調後のPWM信号のパルス幅は、予め定められた限界パルス幅(例えば安定した電力供給制御が実行可能な限界のパルス幅)を超えて変調しても変調による供給電力のアップ或いはダウンの効果が出ないので、その限界パルス幅に達した場合にも後退制御を実行するようにした。
<請求項16の発明>
例えば電力供給手段を構成する回路要素等により、前進制御時における変調動作に対して、その変調後のパルス幅のPWM信号に応じた出力電力を出力する動作に追従遅れが生じ得る。従って、前進制御がある程度継続される、或いは、一度の変調量が大きいと、各変調動作時におけるPWM信号の変調パルス幅に応じて想定した検出値と、そのときの実際の検出値との乖離が大きくなり、精度の高い電力供給制御が行えなくなるおそれがある。
そこで、本構成では、前進制御による変調前からの総変量量が限界変調量に達した場合にも後退制御を実行するようにした。
<請求項17の発明>
安定した電力供給制御を行うために後退制御時に変調すべきパルス幅の変調量は、前進制御でのパルス幅の総変調量に対応して異なる。従って、本構成では、後退制御におけるパルス幅の変調量を、前進制御でのパルス幅の総変調量に基づき定める構成とした。
<請求項18の発明>
本構成によれば、後退制御におけるパルス幅の変調量を、演算式に基づき定めるようにしたので、例えば後退制御におけるパルス幅の変調量と総変調量との対応テーブルに基づき定めるものに比べて記憶容量を抑制できる。
<請求項19の発明>
本構成によれば、後退制御の開始時(例えば前進制御によって検出値が目標値に達した時)に、そのときの検出値を維持できるパルス幅(定常状態において後退制御開始時の検出値を維持するパルス幅)に変調するので、より安定した電力供給制御を行うことができる。
<請求項20の発明>
本構成によれば、後退制御の実行後、待機時間(例えば後退制御実行後、定常状態に落ち着くまでの時間)経過後に前進制御を再開させるので、待機時間を設けずに前進制御を再開する構成に比べて、安定した前進制御を実行できる。
<請求項21の発明>
本構成によれば、少なくともPWM信号発生手段及び変調手段をASICによって構成することにより、CPUの負荷を低減できる。
<請求項22,23の発明>
電気的負荷のインピーダンスによってパルス幅の所定変調量に対する検出値の変化量が異なり、場合によっては、変調によって検出値が目標値を飛び越えて増減方向が逆向きの前進制御に切り替わり、交互に増減方向を切り替える前進制御が繰り返し行われるおそれがある。そこで、本構成では、電気的負荷のインピーダンスに基づき許容範囲を広狭する構成とした。特に、定電流制御を行っている場合には、インピーダンスが小さいほど許容範囲を広くすることが望ましい。
<請求項24の発明>
本構成によれば、検出値が目標値に達成する前に少なくとも1回後退制御が実行されるので、その後、検出値を目標値に緩やかに到達させることができる。
<請求項25,28の発明>
電力供給装置の起動(電力供給開始指令が入力されたとき)により、PWM信号のパルス幅が増減されることになるが、起動時からパルス幅の増減量がある程度に値になるまで電気的負荷に電力が供給されない期間がある。このため、その期間を含めて起動当初から変調手段による制御を実行した場合には、正常な電力供給制御が実行できなくなるおそれがある。そこで、本構成では、検出手段の検出値が所定値(例えば、PWM信号に応じた電力が電気的負荷に供給されるようになったときの検出値)に達した場合に変調手段の制御を開始させるようにした。また、上記起動時から所定時間(例えば、起動時からPWM信号に応じた電力が電気的負荷に供給されるようになるまでの時間)経過したことを条件に変調手段の制御を開始させる構成であってもよい。
<請求項26の発明>
本構成によれば、段階的に増減させる場合に比べて電力供給の立上りを速くすることができる。
<請求項27の発明>
例えば電気的負荷の負荷状況によっては、当初予定した固定のパルス幅のPWM信号を出力しても検出値が所定値に達しない場合があり得る。そこで、本構成では、このような場合に、固定のパルス幅を変調して検出値が所定値に達するのを再度待つ構成とした。
<請求項29の発明>
本構成によれば、例えば転写手段、像担持体への帯電手段や現像剤担持体などへの電力供給制御を迅速かつ安定的に行うことができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1〜図7を参照しつつ説明する。
1.レーザプリンタの全体構成
図1は、本発明の画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの実施形態1を示す要部側断面図である。図1において、レーザプリンタ1は、画像形成装置の装置本体としての本体フレーム2内に、用紙3(本発明の「被記録媒体」の一例)を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5(本発明の「画像形成手段」の一例)などを備えている。
(1)フィーダ部
フィーダ部4は、本体フレーム2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板7と、給紙トレイ6の一端側(以下、この一端側(図1で紙面右側)を前側、その反対側(図1で紙面左側)を後側とする。)端部の上方に設けられる給紙ローラ8および分離パッド9と、給紙ローラ8に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられる紙粉取りローラ10,11と、紙粉取りローラ10,11に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられるレジストローラ12とを備えている。
用紙押圧板7は、用紙3を積層状にスタック可能とされ、給紙ローラ8に対して遠い方の端部(後端部)において揺動可能に支持されることによって、近い方の端部(前端部)が上下方向に移動可能とされている。また、その裏側から図示しないばねによって上方向に付勢されている。そのため、用紙押圧板7は、用紙3の積層量が増えるに従って、給紙ローラ8に対して後端部を支点として、ばねの付勢力に抗して下向きに揺動される。給紙ローラ8および分離パッド9は、互いに対向状に配設され、分離パッド9の裏側に設けられるばね13によって、分離パッド9が給紙ローラ8に向かって押圧されている。
用紙押圧板7上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板7の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ8に向かって押圧され、その給紙ローラ8の回転によって給紙ローラ8と分離パッド9とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。
給紙された用紙3は、紙粉取りローラ10,11によって、紙粉が取り除かれた後、レジストローラ12に送られる。レジストローラ12は、1対のローラからなり、用紙3をレジスト後に、画像形成位置に送るようにしている。なお、画像形成位置は、用紙3に感光ドラム27上のトナー像を転写する転写位置であって、本実施形態では、感光ドラム27と転写ローラ30(本発明の「電気的負荷」の一例)との接触位置とされる。
(2)画像形成部
画像形成部5は、スキャナ部16、プロセスカートリッジ17および定着部18を備えている。
(a)スキャナ部
スキャナ部16は、本体フレーム2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20,21、反射鏡22,23,24を備えている。レーザ発光部からの発光される画像データに基づくレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー19、レンズ20、反射鏡22,23、レンズ21、反射鏡24の順に通過あるいは反射して、プロセスカートリッジ17の感光ドラム27の表面上に高速走査にて照射される。
(b)プロセスカートリッジ
プロセスカートリッジ17は、スキャナ部16の下方に設けられる。このプロセスカートリッジ17は、本体フレーム2に対して着脱自在に装着される感光体カートリッジとしてのドラムカートリッジ26と、ドラムカートリッジ26に収容される現像カートリッジ28とを備えている。なお、本体フレーム2の前面には、図1に示すように、下端部側を中心軸として開閉可能な前面カバー2aが設けられており、プロセスカートリッジ17はこの前面カバー2aを開けて本体フレーム2内に着脱可能に収容される。
現像カートリッジ28は、ドラムカートリッジ26に対して着脱自在に収容されており、現像剤担持体としての現像ローラ31(本発明の「電気的負荷」の一例)、層厚規制ブレード32、供給ローラ33、トナーホッパ34を備えている。
トナーホッパ34内には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分のトナーが充填されている。そして、トナーホッパ34内のトナーは、トナーホッパ34の中心に回転可能に支持されたアジテータ36により攪拌されて、トナーホッパ34の後側部に開口されたトナー供給口37から放出される。また、このアジテータ36は、図示しないモータからの動力の入力により、矢印方向(時計方向)に回転駆動される。
トナー供給口37の後方位置には、供給ローラ33が回転可能に設けられており、また、この供給ローラ33に対向して、現像ローラ31が回転可能に設けられている。これら供給ローラ33と現像ローラ31とは、そのそれぞれがある程度圧縮するような状態で互いに当接されている。
供給ローラ33は、金属製のローラ軸に、導電性の発泡材料からなるローラが被覆されている。この供給ローラ33は、図示しないモータからの動力の入力により、矢印方向(反時計方向)に回転駆動される。
また、現像ローラ31は、金属製のローラ軸31aに、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されている。より具体的には、現像ローラ31のローラは、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴムまたはシリコーンゴムからなるローラ本体の表面に、フッ素が含有されているウレタンゴムまたはシリコーンゴムのコート層が被覆されている。なお、後述するように、現像ローラ31には、現像時に、高電圧電源回路基板52に実装された帯電バイアス印加回路61(本発明の「電力供給装置」の一例)により現像バイアス電圧Vcが印加される。また、この現像ローラ31は、図示しないモータからの動力の入力により、矢印方向(反時計方向)に回転駆動される。
また、現像ローラ31の近傍には、層厚規制ブレード32が設けられている。この層厚規制ブレード32は、現像ローラ31の近くにおいて現像カートリッジ28に支持されて、その押圧部40がブレード本体の弾性力によって現像ローラ31上に圧接されている。
そして、トナー供給口37から放出されるトナーは、供給ローラ33の回転により、現像ローラ31に供給され、この時、供給ローラ33と現像ローラ31との間で正に摩擦帯電される。さらに、現像ローラ31上に供給されたトナーは、現像ローラ31の回転に伴って、層厚規制ブレード32の押圧部40と現像ローラ31との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ31上に担持される。
ドラムカートリッジ26は、像担持体としての感光ドラム27、帯電手段としてのスコロトロン型帯電器29、転写手段としての転写ローラ30およびクリーニング手段としてのクリーニングブラシ53を備えている。
このうち、感光ドラム27は、現像ローラ31の後方において、その現像ローラ31と対向配置され、ドラムカートリッジ26において、矢印方向(時計方向)に回転可能に支持されている。この感光ドラム27は、筒状のドラム本体と、ドラム本体を支持し、そのドラム本体の軸心に設けられる金属製のドラム軸27aとを備えている。ドラム本体は、アルミニウム製の素管からなり、その表面には、ポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層が形成されている。また、ドラム軸27aはグランドに接地されている。
スコロトロン型帯電器29は、感光ドラム27の上方に、感光ドラム27に接触しないように所定間隔を隔てて対向配置され、ドラムカートリッジ26に支持されている。このスコロトロン型帯電器29は、タングステンなどの帯電ワイヤ29aからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、その帯電ワイヤ29a及び感光ドラム27間にグリッド29bを備え、感光ドラム27の表面を一様に正極性に帯電させる。また、後述するように、帯電ワイヤ29a(本発明の「電気的負荷」の一例)には帯電バイアス印加回路61から帯電バイアス電圧Vb(帯電用バイアス電圧)が印加される。
そして、感光ドラム27の表面は、その感光ドラム27の回転に伴って、まず、スコロトロン型帯電器29により一様に正帯電された後、スキャナ部16からのレーザビームの高速走査により露光され、画像データに基づく静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ31の回転により、現像ローラ31の表面上に担持されかつ正極性に帯電されているトナーが、感光ドラム27に対向して接触するときに、感光ドラム27の表面上に形成された上記静電潜像に供給され、選択的に担持されることで可視化され現像が達成される。
転写ローラ30は、感光ドラム27の下方において、この感光ドラム27に対向配置され、ドラムカートリッジ26に、矢印方向(反時計方向)に回転可能に支持されている。この転写ローラ30は、金属製のローラ軸30aに、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されている。
この転写ローラ30のローラ軸30aには、転写バイアス印加回路60(本発明の「電力供給装置」の一例)が接続されており、転写動作時には、この転写バイアス印加回路60から順転写バイアス電圧Va(転写用バイアス電圧)が印加される。
クリーニングブラシ53は、感光ドラム27のドラム本体と対向接触するように設けられている。クリーニングブラシ53は、導電性部材から構成されており、クリーニングバイアス電圧(例えば、帯電バイアス電圧Vcを分圧した電圧)が印加され、感光ドラム27に付着する負極性に帯電した紙粉を電気的に吸引して除去する役割を果たす。この際、正極性に帯電したトナーはクリーニングブラシ53によって回収されず、負極性に帯電している紙粉を選択的に回収することになる。そして、トナー自身は現像ローラ31によって回収されることになる。
(c)定着部
定着部18は、図1に示すように、プロセスカートリッジ17の後方下流側に設けられ、加熱ローラ41、加熱ローラ41を押圧する押圧ローラ42、および、これら加熱ローラ41および押圧ローラ42の下流側に設けられる1対の搬送ローラ43を備えている。加熱ローラ41は、金属製で加熱のためのハロゲンランプを備えており、図示しないモータからの動力の入力により、矢印方向(時計方向)に回転駆動される。また、押圧ローラ42は、この加熱ローラ41を押圧した状態で、この加熱ローラ41に従動して矢印方向(反時計方向)に回転される。そして、定着部18では、プロセスカートリッジ17において用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させ、その後、その用紙3を搬送ローラ43によって、排紙パス44に搬送するようにしている。排紙パス44に送られた用紙3は、排紙ローラ45に送られて、その排紙ローラ45によって排紙トレイ46上に排紙される。
2.バイアス印加回路
(1)転写バイアス印加回路
図2には、転写ローラ30に順転写バイアス電圧Vaを印加するための転写バイアス印加回路60の要部構成のブロック図が示されている。この転写バイアス印加回路60は、PWM(Pulse Width Modulation。パルス幅変調)制御回路62と、高電圧出力回路63(本発明の「電力供給手段」の一例)とを備えて構成されている。
高電圧出力回路63は、PWM信号平滑回路64、発振制御・トランスドライブ回路65、昇圧・平滑整流回路66、出力電流検出回路67(本発明の「検出手段」の一例)を備えている。
このうち、PWM信号平滑回路64は、PWM制御回路62のPWMポート62aからのPWM信号S1を受けて平滑し発振制御・トランスドライブ回路65に与える役割を果たす。発振制御・トランスドライブ回路65は、受けたPWM信号S1に基づき、昇圧・平滑整流回路66の1次側巻線68bに発振電流を流すよう構成されている。
昇圧・平滑整流回路66は、トランス68、ダイオード69、平滑コンデンサ70などを備えている。トランス68は、2次側巻線68a,1次側巻線68b及び補助巻線68cを備えている。2次側巻線68aの一端は、ダイオード69を介して転写ローラ30のローラ軸30aに接続される接続ラインL1に接続されている。一方、2次側巻線68aの他端は、出力電流検出回路67を介してグランドに接地されている。また、平滑コンデンサ70及び放電抵抗71がそれぞれ2次側巻線68aに並列に接続されている。
このような構成により、1次側巻線68bの発振電流は、昇圧・平滑整流回路66において昇圧及び整流され、転写ローラ30のローラ軸30aに順転写バイアス電圧Vaとして印加される。このとき、転写ローラ30に流れる電流i1は、出力電流検出回路67が有するRC並列回路67aに流れ込み、この電流i1に応じた検出信号P1がPWM制御回路62のA/Dポート62bにフィードバックされる構成になっている。
そして、用紙3が上記画像形成位置に到達しこの用紙3に感光ドラム27上のトナー像を転写する転写動作時には、図示しないCPUによって転写バイアス印加回路60が駆動される。具体的には、PWM制御回路62は、PWM信号S1をPWM信号平滑回路64に与えて駆動し、高電圧出力回路63の出力端Aに接続された転写ローラ30のローラ軸30aに順転写バイアス電圧Vaを印加する。
このとき、PWM制御回路62は、PWM信号S1を高電圧出力回路63に与えて駆動させつつ、接続ラインL1に流れる電流値に応じた検出信号P1に基づきこの検出電流値が後述する目標電流範囲(上限値th1及び下限値th2の間)に収まるように、デューティ比(パルス幅)を適宜変更したPWM信号S1をPWM信号平滑回路64に出力する定電流制御を実行する。具体的制御内容については後述する。
(2)帯電バイアス印加回路
図3には、帯電ワイヤ29aに帯電バイアス電圧Vb、及び、現像ローラ31に現像バイアス電圧Vcをそれぞれ印加するための帯電バイアス印加回路61の要部構成のブロック図が示されている。この帯電バイアス印加回路61は、PWM制御回路72と、高電圧出力回路73(本発明の「電力供給手段」の一例)とを備えて構成されている。
高電圧出力回路73は、帯電用のPWM信号平滑回路74、発振制御・トランスドライブ回路75、昇圧・平滑整流回路76、帯電用の出力電流検出回路77(本発明の「検出手段」の一例)を備えている。
このうち、帯電用のPWM信号平滑回路74は、PWM制御回路72のPWMポート72aからのPWM信号S2を受けて平滑し発振制御・トランスドライブ回路75に与える役割を果たす。発振制御・トランスドライブ回路75は、受けたPWM信号S2に基づき、昇圧・平滑整流回路76の1次側巻線78bに発振電流を流すよう構成されている。
昇圧・平滑整流回路76は、トランス78、ダイオード79、平滑コンデンサ80などを備えている。トランス78は、2次側巻線78a及び1次側巻線78bを備えている。2次側巻線78aの一端は、ダイオード79を介して帯電ワイヤ29aに接続される接続ラインL2に接続されている。一方、2次側巻線78aの他端は、分圧抵抗82及びRC並列回路83を介してグランドに接地されている。また、平滑コンデンサ80及び放電抵抗81がそれぞれ2次側巻線78aに並列に接続されている。また、上記グリッド29bは、分圧抵抗84及びRC並列回路77aを介してグランドに接地されている。
また、高電圧出力回路73は、現像用のPWM信号平滑回路85及びシャント回路86を備えている。PWM信号平滑回路85は、PWM制御回路72のPWMポート72bからのPWM信号S3を受けて平滑し、シャント回路86に与える役割を果たす。シャント回路86は、入力抵抗86aと、ベースエミッタ間が抵抗86bを介して接続されたトランジスタ86cとを備え、PWM信号平滑回路85からのPWM信号S3に応じた電圧を発生させる役割を果たす。トランジスタ86cのコレクタは、放電抵抗81と分圧抵抗82との接続点に接続されている。
このような構成により、1次側巻線78bの発振電流は、昇圧・平滑整流回路76において昇圧及び整流され、帯電ワイヤ29aに帯電バイアス電圧Vbとして印加され、放電抵抗81と分圧抵抗82との接続点での電圧が、現像バイアス電圧Vcとして現像ローラ31のローラ軸31aに印加される。このとき、グリッド29bに流れる電流i2は、出力電流検出回路77が有するRC並列回路77aに流れ込み、この電流i2に応じた検出信号P2がPWM制御回路72のA/Dポート72cにフィードバックされる。また、RC並列回路83の負荷電圧(現像バイアス電圧Vc)に応じた検出信号P3がPWM制御回路72のA/Dポート72dにフィードバックされる構成になっている。
そして、レーザプリンタ1を起動させると、図示しないCPUによって帯電バイアス印加回路61が駆動される。具体的には、PWM制御回路72は、PWM信号S2をPWM信号平滑回路74に与えて駆動し、高電圧出力回路73の出力端Bに接続された帯電ワイヤ29aに帯電バイアス電圧Vbを印加する。
このとき、PWM制御回路72は、PWM信号S2を高電圧出力回路73に与えて駆動させつつ、接続ラインL2(グリッド29b)に流れる電流値に応じた検出信号P2に基づきこの検出電流値が後述する目標電流範囲に収まるように、デューティ比(パルス幅)を適宜変更したPWM信号S2をPWM信号平滑回路74に出力する定電流制御を実行する。具体的制御内容については後述する。
また、PWM制御回路72は、PWM信号S3をPWM信号平滑回路85に与えて駆動し、高電圧出力回路73の出力端Cに接続された現像ローラ31のローラ軸31aに現像バイアス電圧Vcを印加する。このとき、PWM制御回路72は、PWM信号S3を高電圧出力回路73に与えて駆動させつつ、RC並列回路83の負荷電圧(現像バイアス電圧Vc)に応じた検出信号P3に基づき、この検出電圧値が目標電圧範囲に収まるように、デューティ比(パルス幅)を適宜変更したPWM信号S3をPWM信号平滑回路85に出力する定電圧制御を実行する。
3.PWM制御回路の構成
図4には、PWM制御回路62,72の要部構成のブロック図が示されている。これらのPWM制御回路62,72は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)によって構成されている。
図4に示すように、PWM制御回路62(72)は、A/Dポート62b(72c)からの検出信号P1(P2)をA/D変換部90でA/D変換して比較演算部91(本発明の「判定手段」の一例)に与える。この比較演算部91には、UP/DOWN設定レジスタ92、上限値設定レジスタ93、下限値設定レジスタ94、制御間隔設定レジスタ95及び制御停止設定レジスタ96が接続されている。
このうち、UP/DOWN設定レジスタ92は、このPWM制御回路62(72)に接続される高電圧出力回路63(73)の特性(PWM信号のデューティ比増加に伴って出力値が増加するか減少するかの特性)に応じた設定がされるものであり、本実施形態では、高電圧出力回路63(73)はいずれもPWM信号S1(S2、S3)のデューティ比の増加に伴って出力値が増加する特性を有するので、UP側に設定される。
上限値設定レジスタ93及び下限値設定レジスタ94には、転写ローラ30(帯電ワイヤ29a)に流すべき目標電流値の上限値th1及び下限値th2が設定される。制御間隔設定レジスタ95には、比較演算部91で実行される比較動作の動作時間間隔t1(本発明の「制御タイミング」の一例)が設定される。制御停止設定レジスタ96には、後述する後退制御の実行後に前進制御を再開させるまでの制御停止時間t2(本発明の「待機時間」の一例)が設定される。なお、各レジスタ92〜96の設定値ないし設定内容は、高電圧出力回路63(73)や電気的負荷(転写ローラ30、帯電ワイヤ29a)等の特性に対応して、例えば作業者による所定の操作に基づきCPUによって設定変更できるようになっている。
そして、比較演算部91は、上記動作時間間隔t1でA/D変換された検出信号P1(P2)に基づき、検出電流値i(i1,i2 本発明の「出力検出値」の一例)が上限値th1及び下限値th2の間に入っているかどうかを順次判定する。要するに、この比較演算部91は、検出電流値iと、上限値th1及び下限値th2との大小比較を行うことで、上限値th1及び下限値th2間の許容範囲(目標値)に対する、検出電流値iの過不足を判定している。
また、PWM制御回路62(72)は、PWMカウンタ制御部97(本発明の「変調手段」の一例)、PWM変換部98及びPWM補正演算部111を備えている。PWMカウンタ制御部97は、アップダウンカウンタを備え、後述する前進制御及び後退制御に基づきカウンタ値Kを増減させる。PWM変換部98は、PWMカウンタ制御部97でのカウンタ値Kの増減に応じて変調したパルス幅のPWM信号S1(S2)をPWMポート62a(72a,72b)に出力する。なお、上記カウンタ値Kは、例えば0から100の値であって、この値に対応してPWM信号S1のディーティ比が定まる。例えばカウンタ値Kが0のときのディーティ比は0%であり、カウンタ値Kが100のときのディーティ比は100%である。
PWMカウンタ制御部97は、比較演算部91に接続され、ここでの判定結果等を受けるようになっている。また、PWMカウンタ制御部97には、PWM変更幅UPモード設定レジスタ99及びPWM変更幅DOWNモード設定レジスタ100が接続されている。PWM変更幅UPモード設定レジスタ99及びPWM変更幅DOWNモード設定レジスタ100には、比較演算部91で実行される動作時間間隔t1毎の各判定動作に対応して実行される前進制御での各変調動作でのカウンタ値Kの変調UP値k1及び変調DOWN値k2が設定される。
PWMカウンタ制御部97は、検出電流値iが下限値th2を下回っているという判定結果を比較演算部91から受けたときには、PWM変更幅UPモード設定レジスタ99で設定された変調UP値k1を現在のカウンタ値Kに加算し、その変調UP値k1に応じた幅(本発明の「単位変調量」の一例)だけパルス幅を増加させたPWM信号S1(S2)がPWM変換部98から出力される(以下、「UPモード」という)。一方、検出電流値iが上限値th1を上回っているという判定結果を比較演算部91から受けたときには、PWM変更幅DOWNモード設定レジスタ100で設定された変調DOWN値k2を現在のカウンタ値Kから減算し、その変調DOWN値k2に応じた幅(本発明の「単位変調量」の一例)だけパルス幅を減少させたPWM信号S1(S2)がPWM変換部98から出力される(以下、「DOWNモード」という)。
ここで、変調UP値k1及び変調DOWN値k2は、同じ値でもよいが、本実施形態では、上記「UPモード」と「DOWNモード」とは同じパルス幅だけ変調した場合の検出電流値iの変化量特性が異なるため、互いに異なる値に設定されている。また、変調UP値k1及び変調DOWN値k2は、これらに応じてパルス幅を変調したときの検出電流値iの変化量が、上限値th1及び下限値th2の偏差量よりも小さくなる値に設定され、1回の変調動作で検出電流値iが上限値th1及び下限値th2の間を飛び越えてしまうことを防止している。また、変調UP値k1及び変調DOWN値k2は、高電圧出力回路63(73)や電気的負荷(転写ローラ30、帯電ワイヤ29a)等の特性に対応して、例えば作業者による所定の操作に基づきCPUによって設定変更できるようになっている。
更に、PWMカウンタ制御部97には、PWM変更積算記憶部101、UP/DOWNモード記憶部102、変更開始時PWM値記憶部103及びノイズキャンセル記憶部104が接続されている。このうち、PWM変更積算記憶部101は、比較演算部91で検出電流値iが上限値th1及び下限値th2の間に入っていないと判定されて前進制御が開始され、動作時間間隔t1で実行される各変調動作の変調UP値k1(変調DOWN値k2)を積算した積算変調値Σk(本発明の「総変調量(積算変調量)」の一例)が順次書き込み更新される。
UP/DOWNモード記憶部102には、現在、PWMカウンタ制御部97で実行されているモード(STOPモード、UPモード、DOWNモード)が記憶される。変更開始時PWM値記憶部103には、上記前進制御開始時における初期カウンタ値K’(本発明の「PWM信号の開始パルス幅」の一例)が記憶される。ノイズキャンセル記憶部104は、前進制御実行後に検出電流値iが上限値th1及び下限値th2の間に入った、上限値th1以下であったものが上限値th1を上回った、或いは、下限値th2以上であったものが下限値th2を下回った、という判定結果の判定回数Xが記憶される。
次に、PWM補正演算部111は、後退制御の実行時に後述する演算式に基づきカウンタ値Kの補正値(PWM信号S1(S2)の補正変調量に応じた値)を算出する役割を果たす。このPWM補正演算部111には、UPモードPWM補正設定レジスタ105及びDOWNモードPWM補正設定レジスタ106が接続されている。UPモードPWM補正設定レジスタ105は、UPモード実行時における上記演算式のパラメータA,B,Cが設定され、DOWNモードPWM補正設定レジスタ106は、DOWNモード実行時における上記演算式のパラメータD,E,Fが設定される。これらの本実施形態ではUPモードとDOWNモードとの特性に応じて互いに異なる値が設定される。
また、PWM補正演算部111には、補正上限設定レジスタ107及び補正下限設定レジスタ108が接続されている。補正上限設定レジスタ107には、UPモード実行中における、PWMカウンタ制御部97でのカウンタ値K(=K’+Σk1)の補正上限値th3(本発明の「限界パルス幅」の一例)が設定される。補正下限設定レジスタ108には、DOWNモード実行中における、PWMカウンタ制御部97でのカウンタ値K(=K’−Σk2)の補正下限値th4(本発明の「限界パルス幅」の一例)が設定される。本実施形態では、補正上限値th3は、PWM信号S1(S2)のデューティ比が例えば85%となるときのカウンタ値Kとしており、補正下限値th4は、PWM信号S1(S2)のデューティ比が例えば10%となるときのカウンタ値Kとしている。
更に、PWM補正演算部111には、補正UP幅設定レジスタ109及び補正DOWN幅設定レジスタ110が接続されている。補正UP幅設定レジスタ109には、UPモード実行中における、変調UP値k1の積算変調値Σk1のUP幅限界値th5(本発明の「限界変調量」の一例)が設定される。補正DOWN幅設定レジスタ110には、DOWNモード実行中における、変調DOWN値k2の積算変調値Σk2のDOWN幅限界値th6(本発明の「限界変調量」の一例)が設定される。
4.PWM制御回路の制御内容
図5は、PWM制御回路62(72)で実行される制御内容を示したフローチャートである。CPUによってPWM制御回路62(72)が駆動されると、まずS1で、比較演算部91は、検出信号P1(P2)の読込タイミング(制御タイミング)かどうかを判断し、上記動作時間間隔t1毎にS2でA/D変換部90がA/D変換した検出信号P1(P2)を読み込む。
次いで、比較演算部91は、読み込んだ検出信号P1(P2)に基づき、検出電流値iが上限値th1及び下限値th2の間に入っているかどうかを順次判定する(S3,S4)。ここで、検出電流値iが上限値th1及び下限値th2の間に入っていれば(S3で「N」かつS4で「N」)、S5でPWMカウンタ制御部97は現在のカウンタ値Kを維持する。即ち、PWM信号S1(S2)のパルス変調動作を実行しない。そして、当初は、UP/DOWNモード記憶部102にはSTOPモードのフラグのみが立てられているから(S6で「Y」)、そのままS1に戻る。
(1)前進制御
検出電流値iが上限値th1及び下限値th2の間に入っていない場合には、動作時間間隔t1毎に現在のカウンタ値Kを所定量ずつ増減させる変調動作を繰り返し実行して、検出電流値iを上限値th1及び下限値th2の間に近づける前進制御が実行される。
(a)検出電流値が上限値を上回っている場合
検出電流値iが上限値th1を上回っている場合(S3で「Y」)には、S7でPWMカウンタ制御部97は、UP/DOWNモード記憶部102の記憶内容に基づき現在設定されているモードがUPモードかどうかを判断する。ここで、UPモードが設定されていないときは(S7で「N」)、S8で、PWMカウンタ制御部97は次の処理を実行する。即ち、現在の検出電流値iを、上限値th1側に近づけるために、現在のカウンタ値Kから、PWM変更幅DOWNモード設定レジスタ100に設定された変調DOWN値k2を減算する変調動作を実行する。また、積算変調値Σk2を算出してPWM変更積算記憶部101に書き込み更新する。更に、UP/DOWNモード記憶部102においてDOWNモードのフラグのみを立てて設定するとともに、判定回数Xをゼロに初期化する。また、この前進制御での1回目の変調動作においては、変調前の上記初期カウンタ値K’を変更開始時PWM値記憶部103に記憶する。
次に、S9で、PWM補正演算部111は、減算後のカウンタ値K(=K’−Σk2)が、補正下限設定レジスタ108で設定された補正下限値th4を下回っているかどうかを判断する。ここで、下回っていなければ(S9で「N」)、PWM補正演算部111は、S10で積算変調値Σk2が、補正DOWN幅設定レジスタ110に設定されたDOWN幅限界値th6を上回っているかどうかを判断し、上回っていなければ(S10で「N」)再びS1に戻る。
このようにして、PWM制御回路62(72)は、動作時間間隔t1毎にカウンタ値に変調DOWN値k2を減算して、PWM信号S1(S2)のパルス幅(デューティ比)を段階的に繰り返し減少変調して、検出電流値iを上限値th1及び下限値th2の間に向かわせる前進制御を実行するのである。
(b)検出電流値が下限値を下回っている場合
検出電流値iが下限値th2を下回っている場合(S3で「N」かつS4で「Y」)には、S11でPWMカウンタ制御部97は、UP/DOWNモード記憶部102の記憶内容に基づき現在設定されているモードがDOWNモードかどうかを判断する。ここで、DOWNモードが設定されていないときは(S11で「N」)、S12で、PWMカウンタ制御部97は次の処理を実行する。即ち、現在の検出電流値iを、下限値th2側に近づけるために、現在のカウンタ値Kに、PWM変更幅UPモード設定レジスタ99に設定された変調UP値k1を加算する変調動作を実行する。また、積算変調値Σk1を算出してPWM変更積算記憶部101に書き込み更新する。更に、UP/DOWNモード記憶部102においてUPモードのフラグのみを立てて設定するとともに、判定回数Xをゼロに初期化する。また、この前進制御での1回目の調整動作においては、変調前の上記初期カウンタ値K’を変更開始時PWM値記憶部103に記憶する。
次に、S13で、PWM補正演算部111は、加算後のカウンタ値K(=K’+Σk1)が、補正上限設定レジスタ107で設定された補正上限値th3を上回っているかどうかを判断する。ここで、上回っていなければ(S13で「N」)、PWM補正演算部111は、S14で積算変調値Σk1が、補正UP幅設定レジスタ109に設定されたUP幅限界値th5を上回っているかどうかを判断し、上回っていなければ(S14で「N」)再びS1に戻る。
このようにして、PWM制御回路62(72)は、動作時間間隔t1毎にカウンタ値に変調UP値k1を加算して、PWM信号S1(S2)のパルス幅(デューティ比)を段階的に繰り返し増加変調して、検出電流値iを上限値th1及び下限値th2の間に向かわせる前進制御を実行するのである。
(2)後退制御
(a)前進制御実行後に、検出電流値が上限値及び下限値の間に入った場合
上記前進制御の実行後に、検出電流値iが上限値th1及び下限値th2の間に入った場合(S3で「N」かつS4で「N」)には、S5で現在のカウンタ値Kを維持する。このとき、UP/DOWNモード記憶部102にはUPモードかDOWNモードのフラグが立てられているから(S6で「N」)、S15で、PWM補正演算部111は、判定回数Xに1を加算し、S16で判定回数Xが2回であるかどうかを判断する。
そして、判定回数が1回のときは(S16で「N」)、再びS1に戻り、判定回数が2回のときに(S16で「Y」)、初めて次述する補正演算処理に基づく後退制御を実行する。要するに、前進制御の実行後に、検出電流値iが上限値th1及び下限値th2の間に入った、上限値th1以下であったものが上限値th1を上回った、或いは、下限値th2以上であったものが下限値th2を下回った、ことが、動作時間間隔t1で2回連続判定されたときに、後退制御を実行するのである。このような構成としたのは、例えば高電圧出力回路63(73)で発生した一時的なノイズによって、正確な検出電流値iを検出できない場合があるので、この一時的なノイズによる影響を排除する、いわゆるノイズキャンセル機能を持たせるためである。例えば、UPモードであるにもかかわらず、検出電流値iが上限値th1を上回ったときは(S3で「Y」かつS7で「Y」)、これはノイズによる影響であるとして、S20で現在のカウンタ値Kを維持してS15に進む。同様に、DOWNモードであるにもかかわらず、検出電流値iが下限値th2を下回ったときは(S4で「Y」かつS11で「Y」)、これはノイズによる影響である可能性があるとして、S21で現在のカウンタ値Kを維持してS15に進む。
続いて、S17で、PWM補正演算部111は、上記前進制御時とは逆の増減方向にPWM信号S1(S2)のパルス幅を変調するための、カウンタ値Kに対する補正値h(h1,h2 本発明の「後退制御におけるパルス幅の変調量」の一例)を次述する演算式に基づき演算する。
(演算式)
UPモード時:
補正値h1=(Σk1)×[{(Σk1)−A}/{(Σk1)+B}]−C
補正後のカウンタ値K=初期カウンタ値K’+補正値h1
但し、補正後のカウンタ値K>初期カウンタ値K’−k1のときは、補正後のカウンタ値K=初期カウンタ値K’+k1
DOWNモード時:
補正値h2=(Σk2)×[{(Σk2)−D}/{(Σk2)+E}]−F
補正後のカウンタ値K=初期カウンタ値K’−補正値h2
但し、補正後のカウンタ値K>初期カウンタ値K’+k2のときは、補正後のカウンタ値K=初期カウンタ値K’−k2
上記演算式のパラメータA〜Fは、いずれも正数であり、上述したようにUPモードPWM補正設定レジスタ105及びDOWNモードPWM補正設定レジスタ106にそれぞれ設定されている。ここで、図6には、PWMカウンタ制御部97で変調UP値k1毎のアップさせた積算変調値Σk1と、各積算変調値Σk1で変調したカウンタ値Kで変調動作をさせて定常状態に落ち着いたときの検出電流値iの変化量との関係を示した特性グラフである。これは高電圧出力回路63(73)の特定によって異なり、例えば実験的に求めることができる。
本実施形態でも、前進制御の開始後、動作時間間隔t1毎に変調UP値k1ずつ加算していく増加変調動作を繰り返し実行していき、検出電流値iが上限値th1及び下限値th2の間に入ったときに、そのときのカウンタ値K(PWM信号S1(S2)のパルス幅)をそのまま維持すると、やはり高電圧出力回路63(73)での追従遅れによって、更に検出電流値iを増加させる前進制御が継続されてしまい、その結果、上限値th1及び下限値th2の間を越えてしまうおそれがある。
ここで、例えばUPモードにおいて検出電流値iが下限値th2に達したときに、そのときの検出電流値iを維持できるパルス幅までPWM信号S1(S2)のパルス幅を減少変調させるために、カウンタ値Kを減少させることができれば理想的である。そこで、上記特性グラフが示す関係から、定常状態で検出電流値iが下限値th2となるカウンタ値Kを求めることができるのである。
更に本実施形態では、その補正後のカウンタ値Kを、初期カウンタ値K’及び積算変調値Σk1に基づき上記演算式から演算して導出するようにしている。このようにすれば、上記特性グラフに基づく積算変調値Σk1と検出電流値iの変化量との対応テーブルを設ける必要がないため、記憶容量を抑制できる。UPモード時の演算式におけるパラメータA,B,Cは、図6になるべく沿わせる値に設定されている。DOWNモード時においても図6と同様の特性グラフを実験的に求めて、これに沿わせる値に、DOWNモード時の演算式のパラメータD,E,Fが設定されている。
以上の制御によって、図7に示すように、前進制御の実行により、カウンタ値Kが変調UP値k1ずつ加算され、これに追従遅れで検出電流値iが増加していき、下限値th2に達したことが判定され、次の動作時間間隔t1後にも再び同じ判定結果が得られたときに、後退制御が実行される。即ち、PWM補正演算部111は、上記したUPモード時の演算式に基づき、定常状態での検出電流値iがほぼ下限値th2となるPWM信号S1(S2)のパルス幅に対応する補正後のカウンタ値Kを演算する。そして、PWMカウンタ制御部97は、現在のカウンタ値を、補正後のカウンタ値Kに一度に或いは段階的に減少させる。
これにより、一旦、上限値th1及び下限値th2の間に入った検出電流値iをそのまま維持させることができ、迅速かつ安定した定電流制御を実行することができる。
次に、図5に戻り、S18で判定回数X、積算変調値Σk等の初期化をするとともに、UP/DOWNモード記憶部102においてSTOPモードのフラグのみを立てる。そして、上記制御停止時間t2経過するまで待機した後に、S1に戻る。後退制御による補正動作が実行したとき、検出電流値iが定常状態になるまで多少時間がかかる。これに対して、本実施形態では、上記のように構成することにより、制御停止時間t2経過して定常状態になった後に前進制御を再開可能な状態とするので、その後も安定した定電流制御を実行できる。
(b)前進制御実行後に、変調後のカウンタ値Kが補正上下限値に達している場合
DOWNモード時に、減算後のカウンタ値K(=K’−Σk2)が、補正下限値th4を下回っているとき(S9で「Y」)、又は、UPモード時に、加算後のカウンタ値K(=K’+Σk1)が、補正上限値th3を上回っているとき(S13で「Y」)も、S17に進み、上記した後退制御が実行される。本実施形態では、変調後のPWM信号S1(S2)のパルス幅は、予め定められた補正上限値th3と補正下限値th4との間のカウンタ値に応じたパルス幅(10%〜85%)を越えて変調すると、安定した定電流制御が実行できるなくなる可能性がある。そこで、加減算後のカウンタ値Kが補正上限値th3及び補正下限値th4の間から外れる場合にも後退制御を実行するようにしている。
(c)前進制御実行後に、積算変調値が限界値に達した場合
DOWNモード時に、積算変調値Σk2がDOWN幅限界値th6を上回っているとき(S10で「Y」)、又は、UPモード時に、積算変調値Σk1がUP幅限界値th5を上回っているとき(S14で「Y」)も、S17に進み、上記した後退制御が実行される。
例えば高電圧出力回路63(73)を構成する回路要素等により、前進制御時において、段階的に繰り返されるPWM信号のパルス幅の各変調動作に対して、その変調後のパルス幅のPWM信号に応じた出力電力を出力する動作に追従遅れが生じ得る。
本実施形態において、前進制御がある程度継続されると、例えば高電圧出力回路63(73)を追従遅れや電気的負荷の負荷変動等によって、PWMカウンタ制御部97でのPWM信号の変調量から想定した検出電流値と、実際の検出電流値iとの乖離が大きくなり、精度の高い定電流制御が行えなくなるおそれがある。
そこで、本実施形態では、そのような支障を来たさない範囲で、前進制御を継続させ、積算変調値Σkが限界値th5,th6に達したときにも後退制御を一旦実行させるようにした。
なお、上記では、帯電ワイヤ29aへの帯電バイアス電圧Vbと、転写ローラ30への順転写バイアス電圧Vaに対する定電流制御について説明したが、現像ローラ31への現像バイアス電圧Vcに対する定電圧制御についても同じような制御に基づき迅速かつ安定的な制御を実行することができる。
<実施形態2>
図8〜図10は実施形態2を示す。上記実施形態では固定値であった、動作時間間隔t1、変調UP値、変調DOWN値k1,k2(各変調動作での単位変調量)、上限値th1と下限値th2とによって挟まれる許容範囲のうち少なくともいずれか1つを、電気的負荷のインピーダンスに応じて変更するところにあり、その他の点は実施形態1と同様である。従って、実施形態1と同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところのみを次に説明する。
転写ローラ30などの電気的負荷は、例えば周囲温度などの環境変化によってインピーダンスが変動する。また、転写ローラ30のインピーダンスは、感光ドラム27との接触位置に用紙3が進入したり退出したりするときに大きく変動する。そして、例えば、上記実施形態1のような電流制御において、電気的負荷のインピーダンスが小さいときは、上記単位変調量に対する検出電流値の増減量が比較的に大きく直ぐに目標値に達してしまう傾向にあるので動作時間間隔t1をなるべく長くした方が望ましい。一方、電気的負荷のインピーダンスが大きいときは単位変調量に対する検出電流値の増減量が比較的に小さくなかなか目標値に近づかない傾向にあるので動作時間間隔t1をなるべく短くして迅速化を図ることが望ましい。
そこで、本実施形態では、図8に示すように、動作時間間隔t1については、電気的負荷のインピーダンスが大きいほど短くするように変更させる。また、変調UP値、変調DOWN値k1,k2(各変調動作での単位変調量)については、電気的負荷のインピーダンスが大きいほど大きくするように変更させる。更に、上限値th1及び下限値th2間の許容範囲(目標値)については、電気的負荷のインピーダンスが大きいほど狭くするように変更する。なお、電圧制御の場合には、図8に対して各グラフの増減傾向が反対になる。
次に電気的負荷のインピーダンスを測定するための構成について上述した転写バイアス印加回路60を例に挙げて説明する。図9に示すように、上記図2との相違点は、主として転写バイアス印加回路60に出力電圧検出回路120が設けられている点にある。この出力電圧検出回路120は、昇圧・平滑整流回路66のトランス68の補助巻線68cと、PWM制御回路62との間に接続されている。PWM制御回路62は、転写バイアス印加回路60による順転写動作時において、補助巻線68cの間で発生する出力電圧v1を検出して、その検出信号S4をA/Dポート62cに入力するように構成されている。
そして、PWM制御回路62は、図10に示すように、上記図4の構成に対して、A/D変換部121、検出電流値記憶部122及び検出電圧値記憶部123が追加された構成になっている。PWM制御回路62に設けられたCPU124(図4では図示せず)によるソフト処理によって、出力電流検出回路67からの検出信号P1に応じた検出電流値i1が検出電流値記憶部122に記憶され、出力電圧検出回路120からの検出信号P4に応じた検出電流値v1が検出電圧値記憶部123に記憶される。
本実施形態では、CPU124は、例えば印刷要求がされるごとに、上記検出信号P1,P4を取り込んで検出電流値記憶部122及び検出電圧値記憶部123への記憶処理を行い、これらの記憶された検出電流値i1と検出電流値v1とから転写ローラ30の現時点でのインピーダンスを算出する。そして、CPU124は、制御間隔設定レジスタ95、上限値設定レジスタ93及び下限値設定レジスタ94、PWM変更幅UPモード設定レジスタ99及びPWM変更幅DOWNモード設定レジスタ100の各設定値を、測定したインピーダンスに対して図8に示す関係グラフ上で対応する設定値に変更設定する。そして、その設定変更後に、前述した図5に示す処理が実行される。従って、出力電流検出回路67及び出力電圧検出回路120が本発明の「測定手段」として機能し、CPU124が本発明の「第1変更手段、第2変更手段」として機能する。
なお、インピーダンス測定及び制御間隔設定レジスタ95等の設定変更を、1回の印刷要求による1ジョブごとではなく、例えば1枚の用紙3が給紙トレイ6から給紙されるごとに行う構成や、上記動作時間間隔t1ごとに行う構成であってもよい。
<実施形態3>
図11〜図14は実施形態3を示す。前記実施形態1,2では、前進制御時に単位変調量(k1,k2)ずつ段階的に変調する構成としたが、本実施形態では、前進制御時にPWM信号S1,S2,S3のパルス幅を、検出電流値iが上限値th1及び下限値th2間の許容範囲(目標値)内に到達させることが可能なパルス幅に一度に変調するようにしている。
図11は、PWM制御回路の要部構成のブロック図であり、図10と共通する部分については同一符号を付して説明を省略する。同図に示すように、本実施形態では、各レジスタ105〜110の代わりに、転写バイアス印加回路60及び帯電バイアス印加回路61それぞれの固有の時定数τが設定される時定数設定レジスタ130が設けられている。また、PWM変更積算記憶部101の代わりに、前進制御の実行後、検出電流値iが上限値th1及び下限値th2間の許容範囲(目標値)内に到達するまでの到達時間させる到達時間t3が更新記憶される到達時間記憶部131が設けられている。以下、転写バイアス印加回路60を例に挙げて説明する。なお、転写バイアス印加回路60は前述の図9と同様の構成である。
CPU124は、例えば印刷要求がされるごとに、上記検出信号P1を取り込んで検出電流値記憶部122及び検出電圧値記憶部123への記憶処理を行い、これらの記憶された検出電流値i1と検出電流値v1とから転写ローラ30の現時点でのインピーダンスを算出する。そして、CPU124は、制御間隔設定レジスタ95、上限値設定レジスタ93及び下限値設定レジスタ94の各設定値を、測定したインピーダンスに対して図8に示す関係グラフ上で対応する設定値に変更設定する。
また、後述するように、検出電流値i1が上記許容範囲外であると判定されたときに、上記した前進制御が実行させる。即ち、例えば上限値th1と下限値th2との中間値(最終目標値)と、検出電流値i1との差分量に応じた変調UP値k3、変調DOWN値k4をカウンタ値Kに加減算することで、PWM信号S1を、検出電流値iが上記許容範囲内に到達させることが可能なパルス幅に変調する。ここで、このようなパルス変調するのに適した変調UP値k3、変調DOWN値k4は、電気的負荷のインピーダンスによって異なる。そこで、上記中間値と検出電流値i1との差分量から変調UP値k3、変調DOWN値k4に変換するための変換係数を、測定されたインピーダンスに応じて設定変更するようにしている。例えば、電流制御においては、インピーダンスが小さいほど変換係数は小さい値に、インピーダンスが大きいほど変換係数は大きい値に設定変更される。
図12は、PWM制御回路62で実行される制御内容を示したフローチャートである。CPU124によってPWM制御回路62が駆動され上記設定変更がされると、まずS31で、比較演算部91は、検出信号P1の読込タイミング(制御タイミング)かどうかを判断し、上記動作時間間隔t1毎にS2でA/D変換部90がA/D変換した検出信号P1を読み込む。
次いで、比較演算部91は、読み込んだ検出信号P1に基づき、検出電流値iが上限値th1及び下限値th2の間に入っているかどうかを順次判定する(S33,S34)。ここで、検出電流値iが上限値th1及び下限値th2の間に入っていれば(S33で「N」かつS34で「N」)、S35で、当初はUP/DOWNモード記憶部102にはSTOPモードのフラグのみが立てられているから、PWMカウンタ制御部97は現在のカウンタ値Kを維持する。即ち、PWM信号S1のパルス変調動作を実行せずにS1に戻る。
(1)前進制御
(a)検出電流値が上限値を上回っている場合
検出電流値iが上限値th1を上回っている場合(S33で「Y」)には、S36で、STOPモードのフラグのみが立てられたままのときは、上記中間値と検出電流値i1との差分量、及び、測定インピーダンスに応じた変換係数に応じた変調DOWN値k4分だけ一度にカウント値Kを減算する。それとともに、制御時間のカウントを開始し、DOWNモードのフラグのみを立ててS1に戻る。そして、次の動作時間間隔t1後にも再び同じ判定結果が得られたときには、S36で、既にDOWNモードのフラグが立てられているから減算後のカウンタ値Kをそのまま維持するとともに、制御時間のカウント(上記動作時間t1の積算)を継続する。
(b)検出電流値が下限値を下回っている場合
検出電流値iが下限値th2を下回っている場合(S33で「N」かつS34で「Y」)には、S37でSTOPモードのフラグのみが立てられたままのときは、上記中間値と検出電流値i1との差分量、及び、測定インピーダンスに応じた変換係数に応じた変調UP値k3分だけ一度にカウント値Kを加算する。それとともに、制御時間のカウントを開始し、UPモードのフラグのみを立ててS1に戻る。そして、次の動作時間間隔t1後にも再び同じ判定結果が得られたときには、S37で、既にUPモードのフラグが立てられているから加算後のカウンタ値Kをそのまま維持するとともに、制御時間のカウントを継続する。
(2)後退制御
上記前進制御の実行後に、検出電流値iが上限値th1及び下限値th2の間に入った場合(S33で「N」かつS34で「N」)には、S35で、既にDOWNモードのフラグまたはUPモードのフラグが立てれているから、この時点での制御時間を到達時間t3として到達時間記憶部131に記憶し、PWM補正演算部111は、上記前進制御時とは逆の増減方向にPWM信号S1のパルス幅を変調するための、カウンタ値Kに対する補正値h1、h2を次述する演算式に基づき演算する。また、このとき、STOPモードのフラグのみが立てられる。
(演算式)
UPモード時:
補正値h1=(k3)×[1−e^(−t3/τ)]
補正後のカウンタ値K=初期カウンタ値K’+補正値h1
但し、補正後のカウンタ値K>初期カウンタ値K’−k1のときは、補正後のカウンタ値K=初期カウンタ値K’+k1
DOWNモード時:
補正値h2=(k4)×[1−e^(−t3/τ)]
補正後のカウンタ値K=初期カウンタ値K’−補正値h2
但し、補正後のカウンタ値K>初期カウンタ値K’+k2のときは、補正後のカウンタ値K=初期カウンタ値K’−k2
ここで、図13には、カウンタ値Kの各変調UP値k3に対して、検出電流値iが上限値th1及び下限値th2の中間値に到達するまでの到達時間t3との関係を示したグラフである。同図中、一点鎖線が実験結果であり、実線が実験結果を近似して求めた上記演算式による演算結果である。つまり、前進制御での変調UP値k3や変調DOWN値k4と、前進制御実行時から検出電流値iが目標値に到達するまでの到達時間t3とを用いて、上記演算式により、後退制御開始時における検出電流値iをそのまま維持できるカウンタ値Kを求めることができる。
このような構成により、図14に示すように、前進制御の実行により、カウンタ値が一度に変調UP値k3だけ加算され、これに追従して検出電流値iが増加していき下限値th2に到達するまではカウンタ値Kが維持され、下限値th2に到達したときに、後退制御が実行される。ここで、上記実施形態1,2のように一定の単位変調量ずつ段階的に変調する構成では、検出電流値iの変化が徐々に急峻になる。これに対して、本実施形態のように前進制御時に検出電流値iと中間値との差分量に応じたパルス幅だけPWM信号S1等を変調する構成では、検出電流値iの変化が徐々に緩やかになるため、上記実施形態1,2に比べて、特に検出電流値iが目標値に近い場合の追従性がよいという効果がある。
<実施形態4>
図15〜図17は実施形態4を示す。上記実施形態1〜3では、検出電流値iが上限値th1及び下限値th2間の許容範囲内に到達したときに一度後退制御を行う構成であったが、本実施形態では、上限値th1よりも大きい仮上限値th1’と、下限値th2よりも小さい仮下限値th2’とで囲まれる仮範囲が設けられ、この仮範囲内に検出電流値iが到達したときにも後退制御を実行するようにしている。
図15は、PWM制御回路の要部構成のブロック図であり、図4と共通する部分については同一符号を付して説明を省略する。同図に示すように、本実施形態では、上限値設定レジスタ93及び下限値設定レジスタ94とは別に、仮上限値設定レジスタ140及び仮下限値設定レジスタ141が設けられている。また、UP/DOWNモード記憶部102には、現在、PWMカウンタ制御部97で実行されているモード(STOPモード、UP1モード、UP2モード、DOWN1モード、DOWN2モード)が記憶される。以下、転写バイアス印加回路60を例に挙げて説明する。なお、転写バイアス印加回路60は前述の図2と同様の構成である。
図16は、PWM制御回路62で実行される制御内容を示したフローチャートである。CPUによってPWM制御回路62が駆動されると、まずS41で、比較演算部91は、検出信号P1の読込タイミングかどうかを判断し、上記動作時間間隔t1毎にS42でA/D変換部90がA/D変換した検出信号P1を読み込む。
次いで、S43でPWMカウンタ制御部97が、UP/DOWNモード記憶部102にSTOPモードのフラグが立っているかどうかを判断し、当初はSTOPモードのフラグが立っているから(S43で「Y」)、S44で比較演算部91は、読み込んだ検出信号P1に基づき、検出電流値iが上限値th1及び下限値th2の許容範囲に入っているかどうかを判定する。ここで、検出電流値iが許容範囲に入っていれば(S44で「Y」)、S45でPWMカウンタ制御部97は現在のカウンタ値Kを維持する。即ち、PWM信号S1のパルス変調動作を実行せずにS1に戻る。
本実施形態でも、上記実施形態1,2と同様、検出電流値iが上限値th1及び下限値th2の間に入っていない場合には、動作時間間隔t1毎に現在のカウンタ値Kを所定量ずつ増減させる変調動作を繰り返し実行して、検出電流値iを上限値th1及び下限値th2の間に近づける前進制御が実行される。
PWMカウンタ制御部97は、検出電流値iが上限値th1及び下限値th2の間に入っていない場合には(S43で「Y」かつS44で「N」)、S46で次のような場合分けに応じた処理(a)〜(d)が実行される。
(a)検出電流値iが仮下限値th2’よりも小さい場合には、カウンタ値Kに変調UP値k1を加算し、積算変調値Σk1を算出してPWM変更積算記憶部101に書き込み更新し、UP2モードのフラグのみを立てる。
(b)検出電流値iが仮上限値th1’よりも大きい場合には、カウンタ値Kから変調DOWN値k2を減算し、積算変調値Σk2を算出してPWM変更積算記憶部101に書き込み更新し、DOWN2モードのフラグのみを立てる。
(c)検出電流値iが仮下限値th2’よりも大きく下限値th2よりも小さい場合には、カウンタ値Kに変調UP値k1を加算し、積算変調値Σk1を算出してPWM変更積算記憶部101に書き込み更新し、UP1モードのフラグのみを立てる。
(d)検出電流値iが仮上限値th1’よりも小さく上限値th1よりも大きい場合には、カウンタ値Kから変調DOWN値k2を減算し、積算変調値Σk2を算出してPWM変更積算記憶部101に書き込み更新し、DOWN1モードのフラグのみを立てる。
S46で、UP1モード、UP2モード、DOWN1モード、DOWN2モードのいずれかのフラグが立てられるから、次の制御タイミングでは、S43で「N」となりS47に進む。S47では、S48に記載の条件に該当するかどうかを判断し、該当すれば(S47で「Y」)、S48に進む。S48では、前回の制御タイミングと同様に、検出電流値iが仮下限値th2’未満のまま、或いは、仮下限値th2’以上且つ下限値th2未満のままであった場合には、現在設定されたモードの動作(カウンタ値Kの加算動作)を継続する。また、前回の制御タイミングと同様に、検出電流値iが仮上限値th1’超のまま、或いは、仮上限値th1’以下且つ上限値th1超のままであった場合には、現在設定されたモードの動作(カウンタ値Kの減算動作)を継続する。
なお、例えば電気的負荷のインピーダンスが大きく変動したりして、UP1モード設定中に検出電流値iが仮下限値th2’未満になった場合には、カウンタ値Kの加算動作を継続しつつUP2モードに設定変更する。また、DOWN1モード設定中に検出電流値iが仮上限値th2’超になった場合には、カウンタ値Kの減算動作を継続しつつDOWN2モードに設定変更する。
S47で、S48記載の条件に該当しなければ(S47で「N」)、S49で補正演算処理(前述の図5のS17と同じ処理)が実行され、S50でSTOPモードのフラグのみを立てS41に戻る。ここで、S48に記載の条件に該当しない場合とは、検出電流値iを目標値に向かわせる増減方向において上限値th1、仮上限値th1’下限値th2或いは仮下限値th2’を超えた場合であり、具体的には、次の場合(e)〜(h)である。
(e)UP2モードのフラグが立った状態で、検出電流値iが仮下限値th2’以上且つ下限値th2未満であった場合。
(f)UP1モードのフラグが立った状態で、検出電流値iが下限値th2以上且つ上限値th1以下であった場合。
(g)DOWN2モードのフラグが立った状態で、検出電流値iが上限値th1超且つ仮上限値th1’以下であった場合。
(h)DOWN1モードのフラグが立った状態で、検出電流値iが下限値th2以上且つ上限値th1以下であった場合。
このような構成により、図17に示すように、前進制御が開始され、検出電流値iが仮下限値th2’に達した、或いは、仮下限値th2’を超えた制御タイミングで1回目の後退制御が実行される(S49)。これにより、このときの検出電流値iレベルが維持できるパルス幅にPWM信号S1が変調(カウント値Kが減算)される。その後、検出電流値iは未だ許容範囲外にあるため、前進制御が再開され、検出電流値iが下限値th2に達した、或いは、下限値th2を超えた制御タイミングで2回目の後退制御が実行される(S49)。
このような検出電流値iが許容範囲に到達する前に1回後退制御を行うことで、検出電流値iを緩やかに許容範囲に到達させることができ、円滑な制御を行うことができる。
<実施形態5>
図18、図19は実施形態5を示す。
例えば、図3に示すように、帯電バイアス印加回路61で現像ローラ31への現像バイアス電圧Vcを電流制御する場合、電力供給開始指令時にPWM信号S3のパルス幅の増加(減少)動作が開始されることになるが、そのパルス幅がある程度まで増加(減少)されるまではトランジスタ86cがオン動作せず、現像ローラ31への電力供給が開始されない。従って、この期間内でPWM信号S3のパルス幅の変調動作(上記図5、図12、図16、後述の図21)を実行すると、正常な電力供給制御が行えなくなるおそれがある。
そこで、本実施形態では、上記トランジスタ86cがオン動作可能となり、PWM信号S3に基づくPWM制御が現像バイアス電圧Vcに十分に反映されるようになった後に、上記各変調動作の実行を開始する構成としている。図18は、PWM制御回路62,72の要部構成のブロック図であり、図4と共通する部分については同一符号を付して説明を省略する。同図に示すように、本実施形態では、起動時カウント値K”(本発明の「固定のパルス幅」に対応)が設定される起動DUTY設定レジスタ150、後述する所定時間t4が設定される起動タイムアウト設定レジスタ151、後述する起動時変調値k5が設定される変更起動PWM変更幅設定レジスタ152が設けられている。
PWM制御回路62,72は、電力供給開始指令信号が入力されると、まず図19のフローチャートに示す処理を実行する。S51で、カウンタ値Kを起動時カウント値K”にセットし、タイマのカウント(例えば動作時間間隔t1の積算)を開始する。そして、S52で、比較演算部91は、検出信号P1(P2)の読込タイミング(制御タイミング)かどうかを判断し、上記動作時間間隔t1毎にS53でA/D変換部90がA/D変換した検出信号P1(P2)を読み込む。
次に、S54で上記検出信号P1(P2)に基づき検出電流値iが所定値(例えばトランジスタ86cがオン動作可能になったときの検出電流値i)以上になっているかどうかを判定し、所定値以上になっていない場合には(S54で「N」)、S55でタイマの時間が所定時間t4になったかどうかを判断し、所定時間t4になっていなければ(S55で「N」)再びS52に戻る。そして、所定時間経過しても検出電流値iが所定値以上にならない場合には(S54で「N」、S55で「Y」)、S56で現在のカウント値K”に起動時変調値k5を加算し、タイマをリセットしてここからタイマカウントを再開させてS52に戻る。そして、検出電流値iが所定値以上になった制御タイミングで(S54で「Y」)上記図5等に示す変調動作に移行する(S57)。このとき、PWM制御回路62,72は本発明の「制御開始手段」として機能する。
このような構成であれば、PWM信号S3等のパルス幅に応じた電力が電気的負荷に供給されるようになった後に、上記各変調動作の実行を開始するので、精度の高い制御が可能となる。
<実施形態6>
図20、図21は実施形態6を示す。本実施形態では、変調UP値k1、変調DOWN値k2を、検出電流値iと目標値との差分量に応じて随時変更する構成となっている。
図20は、PWM制御回路の要部構成のブロック図であり、図4と共通する部分については同一符号を付して説明を省略する。同図に示すように、本実施形態では、後述する演算式で使用される基準変調UP値k1’が設定されるPWM基準変更幅UPモード設定レジスタ160、基準変調DOWN値k2’が設定されるPWM基準変更幅DOWNモード設定レジスタ161が設けられている。
図21は、PWM制御回路62(72)で実行される制御内容を示したフローチャートである。CPUによってPWM制御回路62が駆動されると、まずS61で、比較演算部91は、検出信号P1の読込タイミングかどうかを判断し、上記動作時間間隔t1毎にS62でA/D変換部90がA/D変換した検出信号P1を読み込む。
次いで、S63でPWMカウンタ制御部97が、UP/DOWNモード記憶部102にSTOPモードのフラグが立っているかどうかを判断し、当初はSTOPモードのフラグが立っているから(S63で「Y」)、S64で比較演算部91は、読み込んだ検出信号P1に基づき、検出電流値iが上限値th1及び下限値th2の許容範囲に入っているかどうかを判定する。ここで、検出電流値iが許容範囲に入っていれば(S64で「Y」)、S65でPWMカウンタ制御部97は現在のカウンタ値Kを維持する。即ち、PWM信号S1のパルス変調動作を実行せずにS1に戻る。
一方、検出電流値iが許容範囲に入っていなければ(S64で「N」)、S66で次の演算式に基づき変調UP値k1、変調DOWN値k2の補正演算処理を実行する。
(演算式)
検出電流値i<下限値th2の時:
変調UP値k1=基準変調UP値k1’+基準変調UP値k1’×[1−(検出電流値i/下限値th2)]
検出電流値i>上限値th1の時:
変調DOWN値k2=基準変調DOWN値k2’+基準変調DOWN値k2’×[1−(検出電流値i/上限値th1)]
そして、補正後の変調UP値k1、変調DOWN値k2を積算変調値に積算し、UPモードのフラグのみまたはDOWNモードのフラグのみを立ててS61に戻る。
その後、次の制御タイミングでは既にUPモードまたはDOWNモードのフラグが立っているから、S63で「N」となりS67に進む。S67では、S68に記載の条件に該当するかどうかを判断し、該当すれば(S67で「Y」)、S68に進む。S68では、前回の制御タイミングと同様に、検出電流値iが下限値th2未満のままであった場合には、現在設定されたモードの動作(カウンタ値Kの加算動作)を継続する。また、前回の制御タイミングと同様に、検出電流値iが上限値th1超のままであった場合には、現在設定されたモードの動作(カウンタ値Kの減算動作)を継続し、S61に戻る。
S67で、S68記載の条件に該当しなければ(S67で「N」)、S69で補正演算処理(前述の図5のS17と同じ処理)が実行され、S70でSTOPモードのフラグのみを立てS61に戻る。ここで、S68に記載の条件に該当しない場合とは、検出電流値iを目標値に向かわせる増減方向において上限値th1、或いは下限値th2を超えた場合であり、具体的には、次の場合(i)(j)である。
(i)UPモードのフラグが立った状態で、検出電流値iが下限値th2未満であった場合。
(j)DOWNモードのフラグが立った状態で、検出電流値iが上限値th1超であった場合。
このような構成であれば、変調UP値k1、変調DOWN値k2を、検出電流値iと目標値との差分量に応じて随時変更することで追従性の向上を図ることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、画像形成装置としてのレーザプリンタ1に適用した例を説明したが、PWM制御しつつ電力を供給する電力供給装置であれば、本願発明を適用して同様の効果を得ることができる。
(2)上記実施形態では、電気的負荷として、転写ローラ30、帯電ワイヤ29a及び現像ローラ31に対する電力供給制御に本発明を適用した例を説明したが、これに限らず、例えばクリーニングブラシ53へのクリーニングバイアス電圧の制御に対して本発明を適用してもよい。
(3)上記実施形態では、前進制御の実行後に、検出電流値iが上限値th1及び下限値th2の間に入った、上限値th1以下であったものが上限値th1を上回った、或いは、下限値th2以上であったものが下限値th2を下回った、ことが、動作時間間隔t1で2回連続判定されたときに、後退制御を実行する構成としたが、これに限らず、3回以上連続判定されたときに後退制御を実行する構成であってもよい。
(4)上記実施形態に対して、上記特性グラフは、検出信号の読込タイミングを逓増変化又は逓減変化させたり、変調UP値k1及び変調DOWN値k2を逓増変化又は逓減変化させたりすることで、直線にすることができ、これにより上記演算式を簡略することができる。このようにすれば演算処理を簡略にして高速制御が可能となる。
(5)また、前進制御開始当初は、特に電気的負荷の負荷変動等によって追従遅れが顕著に現れる。そこで、本実施形態に対して、前進制御での各変調動作において、前進制御開始当初の変調UP値k1及び変調DOWN値k2(単位変調量)を大きくして、検出電流値iが上限値th1及び下限値th2の間に迅速な到達させるようにすることもできる。例えば、PWM変更幅UPモード設定レジスタ99及びPWM変更幅DOWNモード設定レジスタ100を2組用意して、前進制御開始の所定回目(具体的には1回目)までの変調動作時には、1組目のPWM変更幅UPモード設定レジスタ99及びPWM変更幅DOWNモード設定レジスタ100に設定された比較的に値の大きい変調UP値k1及び変調DOWN値k2を用いて変調動作を実行し、それ以降(具体的には2回目以降)の変調動作時には、2組目のPWM変更幅UPモード設定レジスタ99及びPWM変更幅DOWNモード設定レジスタ100に設定された比較的に値の小さい変調UP値k1及び変調DOWN値k2を用いて変調動作を実行するのである。
(6)上記実施形態4では、検出電流値iが許容範囲に到達する前に1回後退制御を行う構成であったが、これに限らず、仮範囲を複数段設けて、検出電流値iが許容範囲に到達する前に2回以上後退制御を行う構成であってもよい。また、このように検出電流値iが許容範囲に到達する前に後退制御を行う構成を、上記実施形態3に適用しても同様の効果を得ることができる。
(7)上記実施形態5では、検出電流値iが所定値以上になったかどうかに基づいて変調動作(前進制御、後退制御)を許容する構成としたが、これに限らず、単に電力供給開始指令信号の入力時から所定時間を待て上記変調動作を許容する構成であってもよい。
本発明の実施形態1に係るレーザプリンタの要部側断面図 転写バイアス印加回路の要部構成のブロック図 帯電バイアス印加回路の要部構成のブロック図 PWM制御回路の要部構成のブロック図 PWM制御回路の制御内容を示したフローチャート 積算変調値と、定常状態での検出電流値の変化量との関係を示した特性グラフ 前進制御及び後退制御時におけるカウンタ値及び検出電流値の変化を示した説明図 実施形態2の電気的負荷のインピーダンスと動作時間間隔等の設定値との関係を示したグラフ 転写バイアス印加回路の要部構成のブロック図 PWM制御回路の要部構成のブロック図 実施形態3のPWM制御回路の要部構成のブロック図 PWM制御回路の制御内容を示したフローチャート 各変調UP値と到達時間との関係を示したグラフ 前進制御及び後退制御時におけるカウンタ値及び検出電流値の変化を示した説明図 第4実施形態のPWM制御回路の要部構成のブロック図 PWM制御回路の制御内容を示したフローチャート 前進制御及び後退制御時におけるカウンタ値及び検出電流値の変化を示した説明図 第5実施形態のPWM制御回路の要部構成のブロック図 PWM制御回路の制御内容を示したフローチャート 第6実施形態のPWM制御回路の要部構成のブロック図 PWM制御回路の制御内容を示したフローチャート
符号の説明
1…レーザプリンタ(画像形成装置)
3…用紙(被記録媒体)
5…画像形成部(画像形成手段)
29a…帯電ワイヤ(電気的負荷)
30…転写ローラ(電気的負荷)
31…現像ローラ(電気的負荷)
60…転写バイアス印加回路(電力供給装置)
61…帯電バイアス印加回路(電力供給装置)
63,73…高電圧出力回路(電力供給手段)
67,77…出力電流検出回路(検出手段、測定手段)
91…比較演算部(判定手段)
97…PWMカウンタ制御部(変調手段)
120…出力電圧検出回路(測定手段)
124…CPU(第1変更手段、第2変更手段)
h(h1,h2)…補正値(後退制御におけるパルス幅の変調量)
i(i1,i2)…検出電流値(検出値)
k1,k2…変調UP値、変調DOWN値(各変調動作での単位変調量)
Σk…積算変調値(総変調量)
K’…初期カウンタ値(PWM信号の開始パルス幅)
S1,S2,S3…PWM信号
t1…動作時間間隔(制御タイミング)
t2…制御停止時間(待機時間)
t4…所定時間
th1…上限値
th2…下限値
th1’…仮上限値
th2’…仮下限値
th3…補正上限値(限界パルス幅)
th4…補正下限値(限界パルス幅)
th5…UP幅限界値(限界変調量)
th6…DOWN幅限界値(限界変調量)

Claims (29)

  1. PWM信号を発生するPWM信号発生手段と、
    前記PWM信号に応じた出力電力を電気的負荷に供給する電力供給手段と、
    前記電気的負荷に供給される供給電力の供給電圧値又は供給電流値を検出する検出手段と、
    目標値に対する、前記検出手段の検出値の過不足を判定する判定手段と、
    前記検出値が前記目標値に向かう増減方向に前記PWM信号のパルス幅を変調する前進制御、及び、当該前進制御時とは逆の増減方向に前記PWM信号のパルス幅を変調する後退制御を実行可能とされ、前記判定手段の判定結果が過不足有りである場合に前記前進制御を実行し、その後、前記判定手段の判定結果が過不足無し、または、前記検出値と前記目標値との大小関係が反転した場合に前記後退制御に切り替えて実行する変調手段と、を備える電力供給装置。
  2. 前記前進制御は、前記検出値が前記目標値に向かう増減方向に前記PWM信号のパルス幅を単位変調量ずつ段階的に繰り返し変調する制御である請求項1に記載の電力供給装置。
  3. 前記変調手段は、制御タイミングごとに前記判定手段の判定結果を取り込み、前記前進制御では、当該制御タイミングごとに前記単位変調量分の変調動作を実行する請求項2に記載の電力供給装置。
  4. 前記制御タイミングの間隔及び前記単位変調量のうち少なくもいずれか1つを変更する第1変更手段を備える請求項3に記載の電力供給装置。
  5. 前記第1変更手段は、前記制御タイミングの間隔及び前記単位変調量のうち少なくもいずれか1つを、前記検出値と前記目標値との差分に基づき変更する請求項4に記載の電力供給装置。
  6. 前記第1変更手段は、連続した複数の前記制御タイミングで、前記検出値と前記目標値との差分が所定値以下であった場合に変更動作を実行する請求項5に記載の電力供給装置。
  7. 前記第1変更手段は、前記制御タイミングの間隔及び前記単位変調量のうち少なくもいずれか1つを、前記電気的負荷のインピーダンスが大きく変動するタイミングに基づき変更する請求項4から請求項6のいずれかに記載の電力供給装置。
  8. 前記電気的負荷のインピーダンスを測定する測定手段を備え、
    前記第1変更手段は、前記制御タイミングの間隔及び前記単位変調量のうち少なくもいずれか1つを、前記インピーダンスに基づき変更する請求項4から請求項7のいずれかに記載の電力供給装置。
  9. 前記第1変更手段は、前記単位変調量を、前記前進制御開始当初の方が、それ以降よりも大きくする請求項4に記載の電力供給装置。
  10. 前記目標値は、上限値及び下限値に挟まれる許容範囲を有して設定され、
    前記前進制御における前記単位変調量は、前記上限値と前記下限値との差に対応する変調量よりも小さい量である請求項2から請求項9のいずれかに記載の電力供給装置。
  11. 前記前進制御は、前記判定手段の判定結果が過不足有りである場合に、前記検出値を前記目標値に到達させることが可能なパルス幅に前記PWM信号を一度に変調し、その変調後のパルス幅を前記検出値が前記目標値に達するまで維持する制御である請求項1に記載の電力供給装置。
  12. 前記前進制御におけるパルス幅の変調量を、前記検出値と前記目標値との差分に基づき決定する第1決定手段を備える請求項11に記載の電力供給装置。
  13. 前記電気的負荷のインピーダンスを測定する測定手段を備え、
    前記前進制御におけるパルス幅の変調量を、前記インピーダンスに基づき決定する第2決定手段を備える請求項11または請求項12に記載の電力供給装置。
  14. 前記変調手段は、制御タイミングごとに前記判定手段の判定結果を取り込み、連続した複数の前記制御タイミングで前記検出値が前記目標値に到達した場合に、前記後退制御を実行する請求項1から請求項13のいずれかに記載の電力供給装置。
  15. 前記変調手段は、更に、前記前進制御によって変調されたPWM信号のパルス幅が限界パルス幅に達した場合にも前記後退制御を実行する請求項1から請求項14のいずれかに記載の電力供給装置。
  16. 前記変調手段は、更に、前記前進制御において変調開始前からのパルス幅の総変調量が限界変調量に達した場合にも前記後退制御を実行する請求項1から請求項15のいずれかに記載の電力供給装置。
  17. 前記後退制御におけるパルス幅の変調量は、前記前進制御での前記総変調量に基づき定められる請求項1から請求項16のいずれかに記載の電力供給装置。
  18. 前記後退制御におけるパルス幅の変調量は、前記総変調量と、前記前進制御開始時のPWM信号の開始パルス幅とを用いた演算式に基づき定められる請求項17に記載の電力供給装置。
  19. 前記後退制御は、当該後退制御開始時における検出値を維持するパルス幅に、前記PWM信号を変調する請求項1から請求項18のいずれかに記載の電力供給装置。
  20. 前記後退制御の実行後、待機時間経過後に前記前進制御を再開させる請求項1から請求項19のいずれかに記載の電力供給装置。
  21. 少なくとも前記PWM信号発生手段及び変調手段は、ASICによって構成されている請求項1から請求項20のいずれかに記載の電力供給装置。
  22. 前記目標値は、上限値及び下限値に挟まれる許容範囲を有して設定され、
    前記電気的負荷のインピーダンスを測定する測定手段と、
    前記インピーダンスに基づき前記許容範囲を広狭する第2変更手段と、を備える請求項1から請求項21のいずれかに記載の電力供給装置。
  23. 前記第2変更手段は、定電流制御を行っている場合に、前記インピーダンスが小さいほど前記許容範囲を広くする請求項22に記載の電力供給装置。
  24. 前記目標値を間に挟んだ仮上限値及び仮下限値とで囲まれる仮範囲が設けられ、
    前記変調手段は、前記前進制御を実行後、前記検出値が前記仮範囲に達した場合に前記後退制御を実行し、その後再開される前進制御により前記検出値が前記目標値に達した場合に前記後退制御を再度実行する請求項1から請求項23のいずれかに記載の電力供給装置。
  25. 前記検出手段の検出値が所定値に達した場合に前記変調手段の制御を開始させる制御開始手段を備える請求項1から請求項24のいずれかに記載の電力供給装置。
  26. 前記PWM信号発生手段は、電力供給開始指令の入力に基づき一度に増減した固定のパルス幅のPWM信号を、前記検出手段の検出値が前記所定値に達するまで強制的に出力する構成である請求項25に記載の電力供給装置。
  27. 前記PWM信号発生手段は、所定時間内に前記検出値が前記所定値に達しない場合には、その検出値が大きくなる方向に前記固定のパルス幅を変調して前記検出手段の検出値が前記所定値に達するまで強制的に出力する構成である請求項26に記載の電力供給装置。
  28. 電力供給開始指令が入力されてから所定時間経過した場合に前記変調手段の制御を開始させる制御開始手段を備える請求項1から請求項24のいずれかに記載の電力供給装置。
  29. 前記請求項1から請求項28のいずれかに記載の電力供給装置と、
    前記電力供給装置から電力が供給される電気的負荷を有し、被記録媒体に画像形成を行う画像形成手段と、を備える画像形成装置。
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