JP2014019371A - 車両用表示制御装置 - Google Patents

車両用表示制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014019371A
JP2014019371A JP2012162028A JP2012162028A JP2014019371A JP 2014019371 A JP2014019371 A JP 2014019371A JP 2012162028 A JP2012162028 A JP 2012162028A JP 2012162028 A JP2012162028 A JP 2012162028A JP 2014019371 A JP2014019371 A JP 2014019371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
unit
vehicle
image display
illuminance sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012162028A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Kitamura
和弘 北村
Minoru Murata
稔 村田
Eiji Aoyama
英二 青山
Naotaka Shimosato
直隆 下郷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JVCKenwood Corp
Original Assignee
JVCKenwood Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JVCKenwood Corp filed Critical JVCKenwood Corp
Priority to JP2012162028A priority Critical patent/JP2014019371A/ja
Priority to PCT/JP2013/004295 priority patent/WO2014013704A1/ja
Publication of JP2014019371A publication Critical patent/JP2014019371A/ja
Priority to US14/597,622 priority patent/US20150130687A1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Instrument Panels (AREA)

Abstract

【課題】車外の風景の明るさと重畳する画像表示光の明るさとのバランスのよい映像を提示することができる技術を提供する。
【解決手段】車両用表示制御装置において、照度センサ1310は、環境光の照度を取得する。画像提示部50は、照度センサ1310が取得した環境光の照度をもとに、表示する画像の画像信号から生成した画像表示光の輝度を制御して当該画像表示光を投射する。コンバイナ400は前記画像表示光が投射される。画像提示部50は、車両のルームミラー600に取付け可能であり、照度センサ1310は、画像提示部50が車両のルームミラー600に取付けられたときに、照度センサ1310のルームミラー600の長手方向に関する位置が、当該ルームミラー600の長手方向の幅の範囲にある。
【選択図】図11

Description

本発明は、表示制御装置に関し、特に画像表示光に基づく画像を虚像としてユーザに提示することに利用する車両用の表示制御装置に関する。
ヘッドアップディスプレイと呼ばれる車両用表示装置が知られている。ヘッドアップディスプレイは、車外から入る光を透過すると共に、車内に配置された光学ユニットから投射された画像を反射するコンバイナと呼ばれる光学素子を用いて、車外の風景に重畳して、情報を表示する表示装置である。ヘッドアップディスプレイは、車外の景色を視認している運転者が視線や焦点をほとんど変化させることなく光学ユニットから投射された画像の情報を認識することができるため、車両用の表示装置として近年注目を集めている。
特開平10−278629号公報
ところで、車外の風景に画像表示光を重畳する場合、車外の明るさと重畳する画像表示光の明るさのバランスがとれていないと、ユーザの視認性が低下する場合がある。そのため、例えば車両を運転する運転者等のユーザに対して、車外の風景の明るさと重畳する画像表示光の明るさとのバランスのよい映像を提示することができる技術が求められている。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、車外の風景の明るさと重畳する画像表示光の明るさとのバランスのよい映像を提示することができる技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のある態様は車両用表示制御装置である。この装置は、環境光の照度を取得する照度センサと、前記照度センサが取得した環境光の照度をもとに、表示する画像の画像信号から生成した画像表示光の輝度を制御して当該画像表示光を投射する画像提示部と、前記画像表示光が投射されるコンバイナとを備える。ここで前記画像提示部は、車両のルームミラーに取付け可能であり、前記照度センサは、前記画像提示部が車両のルームミラーに取付けられたときに、前記照度センサの前記ルームミラーの長手方向に関する位置が、当該ルームミラーの長手方向の幅の範囲にある。
本発明によれば、車外の風景の明るさと重畳する画像表示光の明るさとのバランスのよい映像を提示することができる技術を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る車両用表示装置であるヘッドアップディスプレイについて車両内部からの視野により示す斜視図である。 図1のヘッドアップディスプレイについてのウィンドシールド側からの視野により示す斜視図である。 光学ユニットの内部構成を光の経路と共に示す図である。 光学ユニットの内部構成を光の経路と共に示す図である。 光学ユニットの内部の一部及び基板収納部の内部の一部について示す図である。 右ハンドル車用に取付けられたヘッドアップディスプレイにおいて、投射部及びコンバイナが取り外されたときの様子を示す図である。 左ハンドル車用に基板収納部を付け替えたときの様子を示す図である。 左ハンドル車用に付け替えられたヘッドアップディスプレイを示す図である。 基板収納部をルームミラーに取り付けるための取付部材を示す斜視図である。 図9の取付部材における取付プレートの三面図である。 ルームミラーに取り付けられたヘッドアップディスプレイを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る車両用表示装置であるヘッドアップディスプレイの機能構成を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る駆動部の内部構成を模式的に示す図である。 実施の形態に係る表示制御部による車両の環境光の識別を説明するための図である。 実施の形態に係る表示制御部による車両の環境光の識別を説明するための別の図である。 画像表示基板収納部を照度センサを含む断面で切断した断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。かかる実施形態に示す具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
[本実施形態に係る車両用表示装置の外観構成]
本実施形態に係る車両用表示装置として、車両が備えるルームミラー(バックミラー)に取り付けられて使用されるヘッドアップディスプレイを例に挙げ、図1及び図2を参照して、その外観構成について説明する。図1は、本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ10を、このヘッドアップディスプレイ10が取り付けられたルームミラー600から車両の図示しないウィンドシールドの方に向かう視野により観察した態様を示す斜視図である。また図2は、同じく図示しないウィンドシールド(フロントガラス)からルームミラー600の方に向かう視野により、ヘッドアップディスプレイ10を観察した態様を示す斜視図である。以後の説明において、前後、左右及び上下で示される方向は、それぞれ車両の前方、後方、車両の左側方向、右側方向、車両が配置された路面に垂直で当該面から車両側の方向及びその反対方向を意味する。
ヘッドアップディスプレイ10は、コンバイナ400に虚像として表示される画像に係る画像信号を生成し、その生成された画像信号を光学ユニット200に出力する画像表示回路基板111(図5に図示する)が収納された画像表示基板収納部100を備える。画像表示回路基板111は、ナビゲーション装置やメディア再生装置などの後述する外部装置1600が画像生成基板収納部150に出力し、画像生成基板収納部150において生成された画像信号が入力され、その入力された信号に対して所定の処理を行った後、光学ユニット200に出力することもできる。この画像表示基板収納部100が、ヘッドアップディスプレイ10の構成要素の一つである後述する取付部材500(図9参照)と連結され、取付部材500がルームミラー600を保持することで、ヘッドアップディスプレイ10がルームミラー600に取り付けられる。なお、画像表示基板収納部100と取付部材500との連結、及び取付部材500のルームミラー600の保持に係る各機構の詳細については後述する。また、ヘッドアップディスプレイ10の全体構成の説明及び理解の容易のため、図1及び図2では取付部材500の記載を省略している。なお、画像生成基板収納部150と画像表示基板収納部100とは、ケーブル190で接続されている。
ヘッドアップディスプレイ10は、画像表示回路基板111から出力された画像信号が入力される光学ユニット200を備える。光学ユニット200は、光学ユニット本体210、及び投射部300を備える。光学ユニット本体210には、後述する光源231、画像表示素子240、及び各種光学レンズなどが収納される。投射部300には、後述する各種投射ミラー及び中間像スクリーン360が収納される。画像表示回路基板111が出力した画像信号は、光学ユニット本体210の上記各デバイス、及び投射部300の上記各デバイスを介して、投射口301から凹面形状を有するコンバイナ400に画像表示光として投射される。なお、本実施形態では画像表示素子240として反射型液晶表示パネルであるLCOS(Liquid crystal on silicon)を用いる場合を例示するが、画像表示素子240としてDMD(Digital Micromirror Device)を用いてもよい。その場合、適用する表示素子に応じた光学系及び駆動回路で構成するものとする。また、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等を用いたレーザ型の表示装置であってもよい。
運転者であるユーザは投射された画像表示光をコンバイナ400を介して虚像として認識する。図1では、投射部300が「A」の文字の画像表示光をコンバイナ400に投射している。ユーザはコンバイナ400を見ることで、「A」の文字が、ユーザから例えば1.7m〜2.0m前方(車両前方)に表示されているかのように認識する、すなわち虚像450を認識することができる。ここで、投射部300からコンバイナ400に投射される画像表示光の中心軸を投射軸320と定義する。
詳細は後述するが、光学ユニット200は画像表示基板収納部100に対して回動可能な構成となっている。さらに、本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ10では、投射部300及びコンバイナ400は光学ユニット本体210の所定の面に対して取付け向きが変更可能、また脱着可能な構成となっている。以下本明細書において、画像表示基板収納部100と光学ユニット200とを合わせて、「画像提示部50」ということがある。ここで「画像提示部50」中の画像表示基板収納部100と光学ユニット200とは、図1に例示するように独立していてもよいし、同一の筐体内に一体として構成されていてもよい。
[本実施形態に係る車両用表示装置の内部構成:光学系]
次にヘッドアップディスプレイ10の内部構成について説明する。図3及び図4は、上述したヘッドアップディスプレイ10の光学ユニット200の内部構成について説明するための図である。図3は光学ユニット本体210の内部構成、及び投射部300の内部構成の一部を画像表示光に係る光路とともに示す図である。図4は投射部300の内部構成、及び光学ユニット本体210の内部構成の一部を、コンバイナ400まで投射される画像表示光に係る光路とともに示す図である。
まず図3を参照して光学ユニット本体210の内部構成及び画像表示光に係る光路について説明する。光学ユニット本体210は、光源231、コリメートレンズ232、UV−IR(UltraViolet-InfraRed)カットフィルタ233、偏光子234、フライアイレンズ235、反射鏡236、フィールドレンズ237、ワイヤーグリッド偏向ビームスプリッタ238、1/4波長板239、検光子241、投射レンズ群242、及びヒートシンク243を備える。
光源231は白色、又は青色、緑色、及び赤色の三色の光を発する発光ダイオードからなる。光源231には発光に伴い発生する熱を放熱するためのヒートシンク243が取り付けられている。光源231が発光した光は、コリメートレンズ232によって平行光に変えられる。UV−IRカットフィルタ233は、コリメートレンズ232を通過した平行光から紫外光及び赤外光を吸収し除去する。偏光子234は、UV−IRカットフィルタ233を通過した光を乱れのないP偏光へと変える。そしてフライアイレンズ235が、偏光子234を通過した光の明るさを均一に整える。
反射鏡236は、フライアイレンズ235の各セルを通過した光の光路を90度変更する。反射鏡236で反射された光はフィールドレンズ237によって集光される。フィールドレンズ237が集光した光は、P偏光を透過するワイヤーグリッド偏向ビームスプリッタ238及び1/4波長板239を介して、画像表示素子240に照射される。
画像表示素子240は、画素毎に赤色、緑色、及び青色のカラーフィルタを備えている。画像表示素子240に照射された光は、各画素に対応する色となり、画像表示素子240の備える液晶組成物によって変調が施され、S偏光の画像表示光となってワイヤーグリッド偏向ビームスプリッタ238に向けて出射される。出射されたS偏光の光はワイヤーグリッド偏向ビームスプリッタ238で反射され、光路を変えて検光子241を通過した後に投射レンズ群242へ入射される。
投射レンズ群242を透過した画像表示光は、光学ユニット本体210を出て投射部300に入る。そして投射部300が備える第1投射ミラー351が、入ってきた画像表示光の光路を変更する。
次に図4を参照して投射部300の内部構成及び画像表示光に係る光路について説明する。投射部300は、第1投射ミラー351、第2投射ミラー352、及び中間像スクリーン360を備える。
上述の通り、光学ユニット本体210の備えるワイヤーグリッド偏向ビームスプリッタ238、検光子241、及び投射レンズ群242を通過した画像表示光の光路は、第1投射ミラー351及び第2投射ミラー352によって、コンバイナ400へと向かう光路に変更される。その間で、第2投射ミラー352で反射された画像表示光に基づく実像が中間像スクリーン360で結像する。中間像スクリーン360で結像した実像に係る画像表示光は、中間像スクリーン360を透過し、コンバイナ400に投射される。ユーザは上述の通り、コンバイナ400を介して、この投射された画像表示光に係る虚像を前方に認識することになる。
以上のような内部構成とすることで、ユーザは、画像表示回路基板111から出力された画像信号に基づく虚像を、コンバイナ400を介して現実の風景に重畳して視認することができる。
[コンバイナ及び投射部の回動及び脱着]
図6、図7、及び図8は、ヘッドアップディスプレイ10を右ハンドルの車両に対応した取付位置と左ハンドルの車両に対応した取付位置に取り付けた場合について説明するための図である。図6には、右ハンドルの車両用に取付けられたヘッドアップディスプレイ10において、投射部300及びコンバイナ400を光学ユニット本体210から取り外したときの様子が示されている。右ハンドル車用に取付けられたヘッドアップディスプレイ10では、光学ユニット本体210及びコンバイナ400は運転者側から見てルームミラー600の運転者側である右側に配置される。画像表示基板収納部100は、第1取付面115と、第1取付面115と対向する第2取付面117とを有しており、図6において、第1取付面115が不図示の取付部材500に接する向きでルームミラー600に取付けられている。また、光学ユニット本体210は、画像表示基板収納部100の第1取付面115と同じ側に第1本体面221を有する。第1本体面221に対向する光学ユニット本体210の面を、第2本体面222とする。
図6に示されるヘッドアップディスプレイ10は、画像表示基板収納部100の第1取付面115と光学ユニット本体210の第1本体面221とが下側に向き、投射部300の投射口301及びコンバイナ400の下端404が第1本体面221側にある配置状態で、ルームミラー600に取付けられている。従って投射軸320は第1本体面221側にある(図1参照)。
図7には、左ハンドル車用に取り付けられたヘッドアップディスプレイ10が示されている。この図に示されるように、左ハンドル車用に取り付ける場合には画像表示基板収納部100の第2取付面117を下側にして、第2取付面117が不図示の取付部材500に接する向きでルームミラー600に取付けられる。この場合には、運転者側から見た場合にルームミラー600の運転者側である左側に光学ユニット本体210及びコンバイナ400が配置される。
図8は、左ハンドル車用に取り付けられたヘッドアップディスプレイ10を示す図である。画像表示基板収納部100の第2取付面117と光学ユニット本体210の第2本体面222とが同じ側である下側にあり、投射部300の投射口301及びコンバイナ400の下端404が、第2本体面222側にある配置状態で、ヘッドアップディスプレイ10はルームミラー600に取付けられている。
図6及び図8に示すように、投射部300及びコンバイナ400は、投射口301と下端404とが光学ユニット本体210の第1本体面221側または第2本体面222側のいずれの側にある状態でも、光学ユニット本体210に対して配置可能である。また図6及び図7に示すように、光学ユニット本体210から投射部300及びコンバイナ400を取り外してそれぞれの取付方向を変更することも可能であり、図示を省略するが光学ユニット本体210と投射部300及びコンバイナ400は回動部材にて連接され、回動部材を介してそれぞれの取付方向を変更することも可能である。すなわち、ヘッドアップディスプレイ10では投射部300及びコンバイナ400はそれぞれ光学ユニット本体210に対して取付の向きを変えて取付けられることが可能であり、取付の向きを変更することにより、投射部300からコンバイナ400に投射される画像表示光を出射する投射口301の配置及び画像表示光の投射方向に関する投射軸320を第1本体面221側とすることも、第2本体面222側とすることもできる。
図8に示されるように、第2取付面117が下側になった場合であっても、投射部300の投射口301が光学ユニット本体210の第2本体面222側にある状態で投射部300を配置できるため、光学ユニット本体210から画像表示光が下方向に投射される。従って投射軸320は第2本体面222側にある。
上述したように、投射部300及びコンバイナ400は、投射口301と下端404とが光学ユニット本体210の第1本体面221側または第2本体面222側のいずれの側にある状態でも、光学ユニット本体210に対して配置可能である。すなわち、投射部300の投射口301及びコンバイナ400の下端404が光学ユニット本体210の一方の面(第1本体面221または第2本体面222)に対して、180°変更した位置にて、投射部300及びコンバイナ400を取付可能である。光学ユニット本体210に対する投射部300及びコンバイナ400の取付位置が変更でき、画像表示基板収納部100の第1取付面115(または第2取付面117)に対する投射部300及びコンバイナ400の取付位置も変更できる。
ここで、投射部300及びコンバイナ400を、それぞれ光学ユニット本体210に対して180°取付位置を変えて取付けた場合には、コンバイナ400で視認される画像(虚像)は、取付を変更する前と比較して向きが180°変わる可能性がある。そこでヘッドアップディスプレイ10では、投射部300又はコンバイナ400の取付位置や向きのセンサーによる検出や運転者が図示しないリモコン等の操作部を介して設定することにより、画像表示回路基板111が取付変更前とは画像の向きを変更した画像信号を出力する。
例えば図6に示すように取り付けられたヘッドアップディスプレイ10において、投射部300の投射口301が第1本体面221側にある取付位置で出力された画像の向きと、投射部300の投射口301が第2本体面222側にある取付位置で出力された画像の向きとを180°異ならせることで、光学ユニット本体210に対する投射部300の取付位置が180°変わっても同じ向きの画像を視認することが可能となる。これは後述する画像表示部1200内の表示調整部1240によって実現される。
これにより、画像表示素子240は投射部300の取付位置に応じて画像の方向(上下左右、180°等)を変更して画像を出力するため、運転者は取付位置を変更しても画像(虚像)を視認することができる。
[ルームミラー取付部材]
次にヘッドアップディスプレイ10をルームミラー600に取り付けるための取付部材500について詳述する。図9には、ヘッドアップディスプレイ10をルームミラー600に取り付けるための取付部材500が示されている。この図に示されるように、取付部材500は、ルームミラー600を掴むようにしてルームミラー600に固定される一対の把持部590と、その一対の把持部590と画像表示基板収納部100とを取り付けるための取付プレート581とを有している。ここで、把持部590は、ルームミラー600の下側端部を挟むために前後に摺動可能な爪部分を有する2つの下側把持機構部591と、ルームミラー600の上側端部を挟むために前後に摺動可能な爪部分を有する2つの上側把持機構部592と、ルームミラー600を後ろ側から上下に挟むために上下に摺動可能な高さ調整部593と、取付プレート581が載せられる上面に、取付プレート581の把持部590に対する位置調整を行うための長孔である位置調整溝594とを有している。ここで、取付プレート581は、一対の把持部590のそれぞれの上面に跨がるように配置され、位置調整溝594に後述する取付プレート581の一対の突起部584が係合されて取付けられる。
図10は、図9の取付部材500における取付プレート581の三面図である。この図に示されるように取付プレート581は、全体として略長方形の板状部材からなり、取付面である平らな表面には、一対の異なる向きの円弧形状の孔である円弧孔部582と、円弧孔部582の円弧の基となる円の中心位置にそれぞれ形成された一対の孔である中心孔部583と、裏面側に、把持部590に取り付ける際に、把持部590に形成された位置調整溝594に嵌合するよう取り付けることにより位置調整溝594の長手方向に摺動可能とするための突起部584と、を備えている。
中心孔部583は、取付プレート581の一対の突起部を結ぶ直線に直交する方向である幅方向の中央に設けられている。これに対して、一対の突起部584は、前述の幅方向の中央に取付けられるのではなく、中央から一定の距離(オフセットD)だけ、幅方向に離れた位置に配置されている。これにより、取付プレート581を、それぞれの突起部584がそれぞれの中心孔部583よりも高さ調整部593に近くなるように取り付けた第1の状態と、その第1の状態から取付プレート581の面に垂直な方向を軸にして一対の突起部584下にしたまま180°回転させて、幅方向の2つの端を入れ替えて利用した状態である第2の状態とで、摺動の範囲を大きく異ならせることができ、画像表示基板収納部100の位置の調整可能範囲を大きくすることができる。なお、第2の状態とは突起部584が中心孔部583よりも高さ調整部593から遠くなるように取り付けた状態である。
ルームミラー600と車のウィンドシールドとの距離は車種によって様々であるため、以上のように、一対の突起部584を中央からオフセットDをとって配置することにより、ルームミラー600に対するヘッドアップディスプレイ10を固定する前後方向の位置の自由度が大きくなり、種々の車に装着可能となる。また、把持部590を複数(本実施形態では一対)設けたことによって、より様々な車に対応可能となっている。
なお、一対の把持部590間の距離は、2つの位置調整溝594の間の距離が、取付プレート581の2つの突起部584間の距離と同じ距離になるようにして、配置することもできるが、2つの位置調整溝594の間の距離を2つの突起部584間の距離よりも短くなるように一対の把持部590を配置することもできる。一対の突起部584間の距離は変わらないため、このようにして配置すると、必然的に取付プレート581を斜めに取り付けることになり、位置調整溝594の長手方向に対する角度を変化させて取付けることができる。つまり、取付プレート581及び画像表示基板収納部100を取付プレート581上の平面に沿って回動させて角度をつけ取り付けることができる。このように、把持部590を複数(本実施形態では一対)設けて、その複数の把持部590間の距離を調整することによって、より様々な取り付け位置にすることが可能となっている。
画像表示基板収納部100を取り付ける際には、取付プレート581の表面(突起部584が設けられていない面)と、画像表示基板収納部100の第1取付面又は第2取付面とが重なるように配置した上で、円弧孔部582とその円弧の中心に位置する中心孔部583とから止めネジ118(固定部材)を挿入して、画像表示基板収納部100をネジ止めして固定する。ネジ止めする際、画像表示基板収納部100は、取付プレート581の表面上で中心孔部583を中心として回動可能であり、画像表示基板収納部100の取付プレート581の面の法線を回転軸とする向きが調整される。このとき、中心孔部583を中心として、画像表示基板収納部100、光学ユニット200及びコンバイナ400が一体的に回動するため、運転者がコンバイナ400に表示される画像(虚像)を視認できる位置になるように取付プレート581の表面の法線を回転軸とする取付角度を調整することができる。なお、円弧孔部582の円弧の中心角は、運転者がコンバイナ400に表示される画像(虚像)を視認できる位置に調整するのに十分な範囲の角度となるように定められている。また、円弧孔部582の円弧の中心角は、コンバイナ400がウィンドシールドに接しない範囲の角度となるように定めることがさらに好ましい。
なお、円弧孔部582の円弧中心方向を内側、円弧中心方向の逆方向を外側とすると、本実施形態においては、一対の円弧孔部582は互いの内側が対向するように配置されているが、画像表示基板収納部100の止めネジで止められる位置によっては、互いの外側が対向するように配置されていてもよい。
図11には、ルームミラー600に取り付けられたヘッドアップディスプレイ10が示されている。取付部材500の把持部590は、ルームミラー600の裏面(ここではミラーがない面)からルームミラー600の上端及び下端を2カ所で把持し、取付プレート581は、突起部584を把持部590の上側把持機構部592に形成された位置調整溝594に嵌合させることにより、位置調整溝594の長手方向、主にルームミラー600のミラー面に垂直方向の位置を調整可能に取り付けられる。また、取付プレート581は、画像表示基板収納部100の取付プレート581面の法線を回転軸とする角度を調整可能に固定する。
図11に示すように、画像表示基板収納部100の筐体を構成する面のうち、画像表示基板収納部100がルームミラー600に取付けられたときに車両の進行方向側となる前面および前面に対向する面となる後面には、それぞれ照度センサ1310aおよび照度センサ1310bが存在する。以下特に区別しない限り、照度センサ1310aおよび照度センサ1310bは「照度センサ1310」と総称する。照度センサ1310の設置位置の詳細は後述する。
次に図11を用いて、ルームミラー600の位置とコンバイナ400の位置との関係について説明する。なお、ルームミラー600の長手方向を水平面と平行にするとともに、ミラー面を水平面と垂直にした状態にあるとして説明する。また、ルームミラー600の上下方向の中央を通るとともにルームミラー600の横方向と平行な線をルームミラー中心線605と呼ぶこととする。また、コンバイナ400の上下方向の中央を通るとともにコンバイナ400の横方向と平行な線をコンバイナ中心線403と呼ぶこととする。
なお、本実施形態においては、コンバイナ400の観察角度が調整可能となっており、コンバイナ400の観察角度を調整することに伴って、ルームミラー600の高さに対するコンバイナ400の相対的な高さも変わってくる。コンバイナ400とルームミラー600との相対的な高さとは、コンバイナ中心線403の高さと、ルームミラー中心線605の高さとの差であると言い換えることができる。例えばコンバイナ中心線403がルームミラー中心線605よりも高い位置にある場合は、コンバイナ400がルームミラー600よりも相対的に高い位置にあると言える。
また、コンバイナ400の位置条件は使用状態(画像を投射しその画像をユーザが視認できる状態)におけるコンバイナ400の位置全てで満たすことが好ましい。つまり、コンバイナ400が取り得る観察角度全てで満たすことが好ましいが、少なくとも、コンバイナ400が取り得る、ルームミラー600の高さに対する相対的な高さの内の平均の高さにあるときに満たしていれば十分な効果を発揮できる。例えば、コンバイナ400のルームミラー600の高さに対する相対的な高さを、コンバイナ中心線403がルームミラー中心線605よりも5cm高い位置から5cm低い位置まで調整可能な場合は、コンバイナ中心線403とルームミラー中心線605とが同じ高さにあるときに満たせばよい。
また、ルームミラー600の高さに対するコンバイナ400の相対的な高さを、ネジ止め等によって調整できないように固定できるよう構成した場合、つまり、ヘッドアップディスプレイ10が車両のルームミラー600に取付けることに伴ってルームミラー600の高さに対するコンバイナ400の相対的な高さが固定されるように(高さが一意に決まるように)構成した場合は、その固定された位置において、以下で説明するコンバイナ400の位置条件を満たせばよい。また、図11に示されるように、ルームミラー600は、横方向(長手方向)の長さL及び上下方向の高さHを有している。
[画像表示制御装置の機能構成]
以上、本発明の実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ10の機構について説明した。次に、本発明の実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ10内部の機能構成について説明する。より具体的には、本発明の実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ10を画像表示制御装置として捉え、画像表示制御装置の機能構成について説明する。
図12は、本発明の実施の形態に係る車両用表示装置であるヘッドアップディスプレイ10の表示制御を実行する表示制御装置1000の機能構成を模式的に示す図である。表示制御装置1000は、画像生成部1100と画像表示部1200とを含む。
画像生成部1100は、画像生成基板収納部150内の図示しない画像生成基板に実装された画像生成回路によって実現される。画像生成部1100は、画像制御部1110、画像処理部1140、操作受付部1170、および情報取得部1180を含む。
操作受付部1170は、運転者等の車両の搭乗者であるユーザの操作を受け付けるユーザインタフェースである。操作受付部1170は、図示しないリモコンや操作ボタンを介してユーザからの操作指示を受け付ける。情報取得部1180は、図示しない車載センサ群から車両の走行環境に関する情報を取得する。車載センサ群は、例えば車速センサ、蛇角センサ、パーキングブレーキのセンサ、雨滴センサ、ワイパーの動作に関するセンサ、またはウィンかの動作に関するセンサを含む。これら各センサは車載センサ群の一例であり、車載センサ群は必ずしもこれら全てを含む必要はなく、また、これ以外のセンサを含んでもよい。いずれのセンサを搭載するかは、実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ10の想定される利用シーンに応じて定めればよい。
画像制御部1110は、操作受付部1170が取得したユーザからの指示と情報取得部1180が取得した車両の走行環境に関する情報をもとに、画像処理部1140の動作を制御する。画像処理部1140は、外部装置1600から取得した映像を画像表示部1200(後述する)に出力する形式に変換したり、表示制御装置1000の設定画面をユーザに表示するOSD(On Screen Display)を生成したりする。ここで外部装置1600から取得する映像の例としては、カーナビゲーションシステムから取得するナビゲーション画像、DVD(Digital Versatile Disc)プレイヤから取得する映像、スマートフォンから取得するナビゲーション画像、または車載カメラから取得した映像等である。これら映像や画像は画像処理部1140が取得する情報の例である。いずれの情報を取得するかは、実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ10の想定される利用シーンに応じて定めればよい。
画像処理部1140は、画像制御部1110の制御の下、外部装置1600から取得した画像の画像表示部1200への出力を制御したり、外部装置1600から取得した画像にOSDを重畳して画像表示部1200へ出力したりする。
次に、表示制御装置1000中の画像表示部1200について説明する。
画像表示部1200は、上述した画像表示回路基板111に実装された画像表示回路によって実現される。画像表示部1200は、表示制御部1210、表示調整部1240、および駆動部1270を含む。
表示制御部1210は、画像制御部1110を介して、操作受付部1170が取得したユーザからの指示と情報取得部1180が取得した車両の走行環境に関する情報とを取得する。表示制御部1210はまた、光学ユニットセンサ群1300中の照度センサ1310から車両の環境光の照度に関する情報を取得する。表示制御部1210はさらに、光学ユニットセンサ群1300中の図示しない温度センサから光源231の温度を取得する。
表示調整部1240は、表示制御部1210の制御の下、画像処理部1140から取得した画像を調整する。表示調整部140は例えば、投射部300の投射口301が第1本体面221側にある取付位置で取り付けられた状態から第2本体面222側にある取付位置に取り付け位置を変更された場合、出力すべき画像の向きを180°反転した画像の画像信号を生成する。
駆動部1270は、画像表示素子240の動作および光源231の発光量を制御する。図13は、本発明の実施の形態に係る駆動部1270の内部構成を模式的に示す図である。駆動部1270は、光源駆動部1272および画像表示素子駆動部1274を含む。
画像表示素子駆動部1274は、表示調整部1240から表示すべき画像信号を取得し、上述した画像表示素子240に出力する。光源駆動部1272は、表示制御部1210の制御の下、光源231が出力する光の量を制御する。具体的には、例えば表示制御部1210は、照度センサ1310が取得した環境光の照度が大きい場合は、環境光の照度が小さい場合よりも、光源231が出力する光の量を多くさせるように光源駆動部1272を制御する。
図14は、実施の形態に係る表示制御部1210による車両の環境光の識別を説明するための図であり、照度センサ1310が測定する環境光の照度の時間変化の一例を示す図である。照度センサ1310は、環境光の照度を測定するために定められた所定の照度測定基準期間Tを単位として環境光の照度を計測する。表示制御部1210は、照度センサ1310が照度測定基準期間Tの間に計測した環境光の照度の平均値を計算する。図14においては、照度測定基準期間Tは、T1〜T4までの4期間分図示されており、各期間における環境光の照度の平均値は一点鎖線で示されている。なお、照度測定基準期間Tの具体的な長さは、照度センサ1310の設置位置や精度等を考慮して実験により定めればよいが、例えば2秒間である。
図14に示すように、表示制御部1210は、環境光の照度を所定数の照度範囲に分割し、各期間における環境光の照度の平均値がいずれの照度範囲に含まれるかを調べる。図14に示す例では、環境光の照度範囲はR1〜R4までの4つの範囲に分割されている。例えば照度測定基準期間T1における環境光の照度の平均値は照度範囲R2に分類されており、照度測定基準期間T3における環境光の照度の平均値は照度範囲R4に分類されている。なお、環境光の照度範囲の分割数は4つに限られず、照度センサ1310の精度等を考慮して適宜変更することができる。そして、環境光の照度の平均値から得られた照度範囲を示す情報が図13の照度記憶部1275に順次保持される。
図15は、実施の形態に係る表示制御部1210による車両の環境光の識別を説明するための別の図であり、環境光の照度範囲と光源231が出力すべき光の輝度との対応関係を示す図である。図15に示す対応関係は、表示制御部1210内の図示しない格納領域に記録されている。
表示制御部1210は、上記で求めた環境光の照度範囲毎に、光源231が出力すべき輝度の代表値を選択する。図15に示すように、表示制御部1210は代表値と、ユーザが設定した明るさカーブとをもとに、光源231が出力すべき光の輝度を設定する。図15に示す例では、ユーザは五種類の明るさカーブから実際に設定する明るさカーブを選択する。これにより、ユーザは好みに応じて光源231が出力する光の輝度、すなわち、コンバイナ400を介して観察する虚像450の明るさを変更することができる。
ここで、設定した輝度の継続時間Tcは照度の照度測定基準期間T以上とし、設定した輝度をTc秒間維持したら、照度記憶部1275に保持されている照度範囲に応じた輝度を設定する動作にしてもよい。これによって、環境光の照度の平均値を求める時間が長くなると短い時間間隔での環境光の照度の変化に追随できなくなる、ということがなくなり、より良い構成となる。
以上説明したように、表示制御部1210は環境光の照度に応じて光源231が出力すべき光の輝度の設定を変更する。これにより、例えば晴天時の昼間のように車両の外が明るい場合にはコンバイナ400に投射する画像表示光の光量が増えるため、画像表示光の視認性が向上する。反対に、夜間のように車両の外が暗い場合にはコンバイナ400に投射する画像表示光の光量が減少するため、車外の風景の視認性が向上する。このように、車両の環境光に応じてコンバイナ400に投射する画像表示光の光量を調整することにより、車外の風景とそこに重畳して表示する虚像とのいずれの視認性をも高めることができる。
なお、表示制御部1210は、上述の図14を参照して説明した照度センサ1310の計測値に基づく照度範囲によらず、照度範囲を固定して光源231が出力すべき光の輝度を設定してもよい。より具体的には、表示制御部1210は、図15に示す環境光の照度範囲を、例えばR3に固定して光源231が出力すべき光の輝度を設定する。これにより、ユーザは環境光によらず常に好みの明るさの虚像450を観察することが可能となる。
[照度センサの設置位置]
以上説明したように、実施の形態に係る表示制御部1210は、車両の環境光を取得する照度センサ1310の出力値を基に、光源231が出力する光の輝度を制御する。このため、照度センサ1310は、車両の環境光を適切に取得できる位置に設置されることが好ましい。そこで以下、再び図11を参照しながら照度センサ1310の設置位置について説明する。
上述したとおり、本発明の実施の形態に係る画像提示部50はルームミラー600に取り付けて使用される。ルームミラー600は車両内部の内、ウィンドシールドの中央かつ上方に設置されるのが通常である。そこで、照度センサ1310は、画像提示部50がルームミラー600に取付けられた状態で、ルームミラー600の長手方向に関する設置位置、すなわちルームミラー中心線605と平行な方向の設置位置が、ルームミラー600の幅Lの範囲となる位置に設置される。ここで、ルームミラー600の幅Lの範囲となる位置とは、ルームミラー600の長手方向の幅の一端から他端までの範囲の間の位置を示す。これにより、照度センサ1310はウィンドシールドの中央付近に設置されることになり、したがって車両の中央付近に設置されることになる。ゆえに、照度センサ1310は車両の環境光を適切に取得することが可能となる。
また上述したように、表示制御部1210は、照度センサ1310が取得した照度をもとに、外の風景とコンバイナ400を介して重畳される虚像との光量を調整する。このため、画像表示光が投射されるコンバイナ400はルームミラー600の横方向(長手方向)に設置されることを考慮すると、照度センサ1310は、ルームミラー600の幅Lの範囲となる位置であり、かつコンバイナ400に近い方がより好ましい。
また一方で、画像表示基板収納部100は、取付プレート581に取り付けるための第1取付面115と、第1取付面115と対向する第2取付面117とを有しており、取り付ける車両が右ハンドル車用か左ハンドル車用かとによって、第1取付面115と第2取付面117とのいずれかを選択して取り付ける。そのため、照度センサ1310は、画像提示部50中の画像表示基板収納部100が第1取付面115または第2取付面117のいずれの面で取付プレート581と取り付けられても、ルームミラー600の長手方向に関する位置が、ルームミラー600の幅Lの範囲となる位置に設置されるように構成される。
より具体的には、照度センサ1310は画像提示部50中の画像表示基板収納部100が取付プレート581に取り付けられたときに、一対の把持部590の間にあるような位置に設置される。一対の把持部590はそれぞれルームミラーを掴むようにして固定するため、画像提示部50中の画像表示基板収納部100が第1取付面115または第2取付面117のいずれの面で前記把持部の上面と取り付けられても、照度センサ1310がふたつの把持部590の間に存在すれば、ルームミラー600の幅Lの範囲となる位置となるからである。
さらに、画像表示基板収納部100を第1取付面115で取付プレート581に取り付ける場合と、第2取付面117で取付プレート581に取り付ける場合とでは、画像表示基板収納部100の天地が逆になる。そこで照度センサ1310は、画像提示部50中の画像表示基板収納部100が第1取付面115または第2取付面117のいずれの面で取付プレート581と取り付けられたとしても、鉛直方向の位置が同じ位置となるように構成されている。
図16は、画像表示基板収納部100を照度センサ1310aを含む断面で切断した断面図である。図16に示すように、照度センサ1310aから第1取付面115に至るまでの距離M1と、照度センサ1310aから第2取付面117に至るまでの距離M2とが等しい距離となる位置に、照度センサ1310aは設置されている。この結果、照度センサ1310aは第1取付面115と第2取付面117とに関して対称の位置存在することになる。これにより、画像提示部50中の画像表示基板収納部100が第1取付面115または第2取付面117のいずれの面で取付プレート581と取り付けられたとしても、照度センサ1310の鉛直方向の設置位置が同じ位置となり、いずれの場合の環境光の集光条件を一致させることが可能となる。なお、図16は照度センサ1310aと、第1取付面115および第2取付面117との関係を図示したものであるが、照度センサ1310bと、第1取付面115および第2取付面117との関係も同様である。すなわち、照度センサ1310bは、画像提示部50中の画像表示基板収納部100が第1取付面115または第2取付面117のいずれの面で取付プレート581と取り付けられたとしても、鉛直方向の位置が同じ位置となるように構成されている。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ10によれば、車外の風景の明るさと重畳する画像表示光の明るさとのバランスのよい映像を提示することができる技術を提供することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上記本発明の実施の形態では、画像表示基板収納部100の筐体の前面および後面のそれぞれに照度センサ1310が備えられている場合について説明したが、照度センサ1310は前面または後面のいずれかに設置されていてもよい。照度センサ1310が画像表示基板収納部100の筐体の前面に設置される場合は、車両の外部の環境光を主に測定することになり、照度センサ1310が後面に設置される場合は車両の内部の環境光を主に測定することになる。
前者の場合、画像表示光を重畳する対象となる車外の風景の明るさを直接測定できる点で有利である。後者の場合、例えばウィンドシールドに日光よけのスモークが存在して車外の風景の明るさの測定が難しい場合の代替手段として有用である。
10 ヘッドアップディスプレイ、 50 画像提示部、 100 画像表示基板収納部、 111 画像表示回路基板、 115 第1取付面、 117 第2取付面、 118 止めネジ、 140 表示調整部、 150 画像生成基板収納部、 190 ケーブル、 200 光学ユニット、 210 光学ユニット本体、 221 第1本体面、 222 第2本体面、 231 光源、 232 コリメートレンズ、 233 カットフィルタ、 233 UV−IRカットフィルタ、 234 偏光子、 235 フライアイレンズ、 236 反射鏡、 237 フィールドレンズ、 238 ワイヤーグリッド偏向ビームスプリッタ、 239 1/4波長板、 240 画像表示素子、 241 検光子、 242 投射レンズ群、 243 ヒートシンク、 300 投射部、 301 投射口、 320 投射軸、 351 第1投射ミラー、 352 第2投射ミラー、 360 中間像スクリーン、 400 コンバイナ、 403 コンバイナ中心線、 404 下端、 450 虚像、 500 取付部材、 581 取付プレート、 582 円弧孔部、 583 中心孔部、 584 突起部、 590 把持部、 591 下側把持機構部、 592 上側把持機構部、 593 調整部、 594 位置調整溝、 600 ルームミラー、 605 ルームミラー中心線、 1000 表示制御装置、 1100 画像生成部、 1110 画像制御部、 1140 画像処理部、 1170 操作受付部、 1180 情報取得部、 1200 画像表示部、 1210 表示制御部、 1240 表示調整部、 1270 駆動部、 1272 光源駆動部、 1274 画像表示素子駆動部、 1275 照度記憶部、 1300 光学ユニットセンサ群、 1310 照度センサ、 1600 外部装置。

Claims (5)

  1. 車両用表示制御装置において、
    環境光の照度を取得する照度センサと、
    前記照度センサが取得した環境光の照度をもとに、表示する画像の画像信号から生成した画像表示光の輝度を制御して当該画像表示光を投射する画像提示部と、
    前記画像表示光が投射されるコンバイナとを備え、
    前記画像提示部は、車両のルームミラーに取付け可能であり、
    前記照度センサは、前記画像提示部が車両のルームミラーに取付けられたときに、前記照度センサの前記ルームミラーの長手方向に関する位置が、当該ルームミラーの長手方向の幅の範囲にあることを特徴とする車両用表示制御装置。
  2. 前記照度センサは、前記画像提示部の筐体を構成する面のうち、前記画像提示部が車両のルームミラーに取付けられたときに車両の進行方向側となる前面または当該前面に対向する面となる後面の少なくとも一方に設けられることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示制御装置。
  3. 前記画像提示部を固定する取付プレートを備えるとともに前記ルームミラーに固定される把持部をさらに備え、
    前記画像提示部は、前記画像提示部の筐体を構成する面のうち、第1取付面および第1取付面と対向する面である第2取付面とのふたつの面において前記取付プレートと取り付け可能に構成されており、
    前記照度センサは、前記画像提示部が前記第1取付面または前記第2取付面のいずれの面で前記取付プレートと取り付けられても、前記照度センサの前記ルームミラーの長手方向に関する位置が、当該ルームミラーの長手方向の幅の範囲にあることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用表示制御装置。
  4. 前記把持部は前記ルームミラーを掴むようにして固定する固定部材をふたつ有し、
    前記照度センサは、前記画像提示部が前記取付プレートと取り付けられたときに、前記照度センサの前記ルームミラーの長手方向に関する位置が、前記ふたつの固定部材の間にあることを特徴とする請求項3に記載の車両用表示制御装置。
  5. 前記照度センサは、前記画像提示部が前記第1取付面または前記第2取付面のいずれの面で前記取付プレートと取り付けても、鉛直方向の位置が同じであることを特徴とする請求項3または4に記載の車両用表示制御装置。
JP2012162028A 2012-07-20 2012-07-20 車両用表示制御装置 Pending JP2014019371A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012162028A JP2014019371A (ja) 2012-07-20 2012-07-20 車両用表示制御装置
PCT/JP2013/004295 WO2014013704A1 (ja) 2012-07-20 2013-07-11 車両用表示制御装置
US14/597,622 US20150130687A1 (en) 2012-07-20 2015-01-15 Display control apparatus for vehicle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012162028A JP2014019371A (ja) 2012-07-20 2012-07-20 車両用表示制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014019371A true JP2014019371A (ja) 2014-02-03

Family

ID=50194737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012162028A Pending JP2014019371A (ja) 2012-07-20 2012-07-20 車両用表示制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014019371A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015162526A (ja) * 2014-02-26 2015-09-07 日本精機株式会社 レーザー光源駆動装置及び表示装置
JP2016103136A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 株式会社イーアールアイ サービスシステム、携帯端末、店舗端末、及びプログラム
US10293689B2 (en) 2014-07-01 2019-05-21 Ricoh Company, Ltd. Display device, vehicle

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015162526A (ja) * 2014-02-26 2015-09-07 日本精機株式会社 レーザー光源駆動装置及び表示装置
US10293689B2 (en) 2014-07-01 2019-05-21 Ricoh Company, Ltd. Display device, vehicle
JP2016103136A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 株式会社イーアールアイ サービスシステム、携帯端末、店舗端末、及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2014013704A1 (ja) 車両用表示制御装置
JP6056246B2 (ja) 画像表示装置
WO2016147486A1 (ja) 投写型表示装置及び投写表示方法
JP2018526258A (ja) 車両プロジェクションシステム
WO2014002397A1 (ja) 車両用表示装置
JP5953985B2 (ja) 車両用表示装置
EP2869114B1 (en) Image display device
JP6035939B2 (ja) 車両用表示制御装置
JP2014028593A (ja) 車両用表示装置
JP2009278234A (ja) 表示システム
JP2014019371A (ja) 車両用表示制御装置
JP5831370B2 (ja) 車両用表示装置
JP5954047B2 (ja) 車両用表示装置
WO2024105899A1 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置および乗り物
CN219266667U (zh) 平视显示装置
JP5874550B2 (ja) 車両用表示装置
JP5998679B2 (ja) 車両用表示装置
JP5920059B2 (ja) 車両用表示装置
JP5994436B2 (ja) 車両用表示装置
JP5831369B2 (ja) 車両用表示装置
JP5904037B2 (ja) 車両用表示装置
JP2014021392A (ja) 表示制御装置
JP2014026039A (ja) 表示制御装置
JP2014021390A (ja) 画像表示装置
JP2014010367A (ja) 車両用表示装置