JP2009278234A - 表示システム - Google Patents

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JP2009278234A
JP2009278234A JP2008125837A JP2008125837A JP2009278234A JP 2009278234 A JP2009278234 A JP 2009278234A JP 2008125837 A JP2008125837 A JP 2008125837A JP 2008125837 A JP2008125837 A JP 2008125837A JP 2009278234 A JP2009278234 A JP 2009278234A
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Kentaro Iida
健太郎 飯田
Satoshi Himeda
諭 姫田
Masanori Yamashita
雅宣 山下
Ken Yoshii
謙 吉井
Shigeaki Imai
重晃 今井
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Abstract

【課題】システムの複雑化と高価格化を招くことなく、運転者の死角となる外界情景に係わる画像を高品質、且つ迅速に提供することが可能な表示システムを提供する。
【解決手段】移動体に搭乗した使用者の頭部または顔面に装着され、画像を表示し外界をシースルー可能な表示ユニットを有するHMDと、移動体に配され、使用者の死角となる外界情景を撮影する複数の移動体搭載カメラと、を備えた表示システムであって、HMDは、使用者の頭部の向きを検出する頭部向き検出部と、頭部向き検出部の検出結果に基づき、複数の移動体搭載カメラのうち少なくとも1つを選択する移動体搭載カメラ選択部と、を有し、移動体搭載カメラ選択部で選択された移動体搭載カメラで撮影された画像を、表示ユニットを通して観察できるシースルー画像に重ね合わせて表示する。
【選択図】図4

Description

本発明は、表示システムに関し、特に頭部装着式映像表示装置を備えた表示システムに関する。
従来、観察者の頭部や顔面に着脱自在に装着され、小型のCRTや液晶表示素子等の映像表示素子から得られる映像(以下、画像とも称する。)を、接眼光学系によって観察者の眼球に直接投影させることで、恰も該映像が空中に拡大投影されているかのような虚像の観察を可能にした頭部装着式映像表示装置、すなわちHMD(Head Mount Display)が知られている。
HMDは、DVDやビデオ等のコンテンツ映像の観賞用や、産業機器若しくは医療機器等の遠隔操作用としての表示装置として利用されている。また、近年では、自動車、電車、航空機等の移動体の安全運転に供する為の視覚補助装置として用いることが検討され、その用途は多岐に渡っている。
安全運転の為の視覚補助装置としては、例えば、複数台のカメラで撮像した各画像を、画像歪み補正装置で各々補正して周辺部の歪を除去し、画像結合装置で結合して1枚の広視野の高解像度の画像を生成する。そして、画像切出し装置で各乗員のヘッドモーショントラッカ、又は眼球位置検出装置からの視点情報に基づいて各乗員毎の画像切出し位置を設定して画像を切出し、各乗員のHMDに所望する方向の画像を表示する画像切出し/表示システムが知られている(特許文献1参照)。すなわち、1枚の広視野の画像から複数のユーザに各自が所望する位置で高品質の画像を迅速に提供するものである。
また、無人ヘリコプタの位置における全方位画像を全方位カメラにより撮影し、撮影した全方位画像を送信する。このとき、操縦者側では、受信した全方位画像の中から角度センサにより検出された操縦者の視線方向の視線方向画像が映像切出し部により切出され、切出された視線方向画像を基に作成された操縦用映像がHMDにより操縦者に提示される遠隔操縦システムが知られている(特許文献2参照)。これにより、操縦者が移動物体を直接目視できない場合でも、移動物体を容易且つ正確に操縦することができるようにするものでる。
特開2001−346200号公報 特開2003−267295号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像切出し/表示システムにおいては、画像歪補正処理、画像結合処理、さらには、画像切出し処理といった複雑な画像処理を要し、システムの複雑化と処理時間の増大を招くといった問題がある。
また、特許文献2に記載の遠隔操縦システムにおいては、1台のカメラで撮像した広視野の画像から一部を切出す為、画像の解像度が低下し、各ユーザに高品質の情報を提供できないといった問題がある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたもので、システムの複雑化と高価格化を招くことなく、運転者の死角となる外界情景に係わる画像を高品質、且つ迅速に提供することが可能な表示システムを提供することを目的とする。
上記目的は、下記の1乃至5の何れか1項に記載の発明によって達成される。
1.移動体に搭乗した使用者の頭部または顔面に装着され、画像を表示し外界をシースルー可能な表示ユニットを有する頭部装着式映像表示装置と、
前記移動体に配され、前記使用者の死角となる外界情景を撮影する複数の移動体搭載カメラと、を備えた表示システムであって、
前記頭部装着式映像表示装置は、
前記使用者の頭部の向きを検出する頭部向き検出部と、
前記頭部向き検出部の検出結果に基づき、前記複数の移動体搭載カメラの少なくとも1つを選択する移動体搭載カメラ選択部と、を有し、
前記移動体搭載カメラ選択部で選択された前記移動体搭載カメラで撮影された画像を、前記表示ユニットを通して観察できるシースルー画像に重ね合わせて表示することを特徴とする表示システム。
2.前記頭部装着式映像表示装置は、外界情景を撮影する電子カメラを有し、
前記頭部向き検出部は、前記電子カメラで撮影された画像に基づき、前記使用者の頭部の向きを検出することを特徴とする前記1に記載の表示システム。
3.前記移動体には、それぞれ形態が異なる指標が配された複数の窓が設けられ、
前記頭部向き検出部は、前記電子カメラで撮影された画像から前記指標を検出し、検出した該指標に基づき、前記使用者の頭部の向きを判別することを特徴とする前記2に記載の表示システム。
4.前記指標は、前記複数の窓をそれぞれ周回する形状をなし、
前記頭部向き検出部は、前記電子カメラで撮影された画像から前記指標を検出し、検出した前記指標の画像の形状が最も大きい指標に対応する前記窓の方向を前記使用者の頭部の向きと判別し、
前記移動体搭載カメラ選択部は、前記頭部向き検出部で判別された前記使用者の頭部の向きに相当する位置に配された前記移動体搭載カメラを選択することを特徴とする前記3に記載の表示システム。
5.前記頭部装着式映像表示装置は、前記移動体搭載カメラ選択部で選択された前記移動体搭載カメラで撮影された画像を、前記表示ユニットの画面に表示させる領域を設定する表示領域設定部を有し、
前記表示領域設定部は、前記電子カメラで撮影された画像における前記頭部向き検出部で検出された前記指標で囲まれた領域を除く領域に対応する前記表示ユニットの画面の領域を前記移動体搭載カメラで撮影された画像の表示領域と設定することを特徴とする前記4に記載の表示システム。
本発明によれば、移動体に搭乗した使用者(操縦者)の死角となる外界情景を撮影する複数の移動体搭載カメラを備え、使用者の頭部の向き(視線)を検出し、検出した向きに対応する移動体搭載カメラを選択し、選択された該移動体搭載カメラで撮影された画像を表示ユニットを通して観察できるシースルー画像に重ね合わせて表示する構成とした。すなわち、使用者の頭部の向きに応じて、移動体搭載カメラを切換えて使用する構成とした。これにより、使用者は、シースルーで観察できる外界情景とともに死角となる外界情景を高品質な画像として観察することができる。
以下図面に基づいて、本発明に係る表示システムの実施の形態を説明する。尚、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
最初に、表示システム1の構成を図1を用いて説明する。図1(a)は、本発明における頭部装着式映像表示装置に該当するHMD2の外観を示す斜視図、図1(b)は、本発明における移動体に該当する自動車5を後方斜め左から見た外観図、図1(c)は、後方斜め右から見た外観図である。
表示システム1は、図1(a)〜図1(c)に示すように、本発明における電子カメラに該当し、外界情景を撮影する後述のカメラユニット28を備えたシースルー可能なHMD2、及び本発明における移動体搭載カメラに該当し、自動車5の左右側部、及び後部に搭載され、使用者(以下、運転者とも称する。)の死角となる外界情景を撮影する車載カメラ53R、53L、53B等から構成され、それぞれの装置は、例えば無線で接続されている。尚、移動体としては、自動車5に限定されることなく、例えば、電車、航空機、船舶等であってもよい。
このような構成の表示システム1は、HMD2を頭部に装着した運転者の頭部の向き(視線)を、カメラユニット28で撮影された画像に基づき検出し、検出した向きに対応する車載カメラ53で撮影された画像を、HMD2に設けられた後述の表示ユニット25を通して観察できるシースルー画像に重ね合わせて表示するものである。
次に、HMD2の構成を図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施形態に係るHMD2の外観を示す斜視図である。
HMD2は、図2に示すように、テンプル21R、21L、ブリッジ22、鼻当て23R、23L、透明基板24R、24L、表示ユニット25(LCD表示部26、接眼光学系27)、カメラユニット28、イヤホン29R、29L、及び制御ユニット31等を有している。
HMD2は、カメラユニット28や車載カメラ53等で撮影された画像を表示ユニット25に設けられたLCD表示部26に表示させ、該LCD表示部26から得られた画像を、接眼光学系27によって運転者の眼球に直接投影させることで、恰も該画像が空中に拡大投影されているかのような虚像の観察を可能にしている。
テンプル21R、21Lは、可撓性を有する弾性材等により構成された長尺状の部材であり、装着者の耳や側頭部に掛止され、HMD2の装着者に対する頭部への保持及び装着位置の調整を行う為のものである。尚、テンプル21R、21Lは、回動部21Ra、21Laにおいて矢印P、Q方向に回動可能に構成されており、HMD2を使用しない場合には、テンプル21R、21Lを矢印P、Q方向に回動させて透明基板24R、24Lに沿わせることにより、コンパクト化することができる。
ブリッジ22は、HMD2の装着者に対する顔面への保持を行う鼻当て23R、23Lを備え、透明基板24R、24Lの互いに対向する所定位置に架け渡された短尺の棒状部材であり、透明基板24Rと透明基板24Lとを一定の間隙を介した相対位置関係に保持するものである。
透明基板24R、24Lは、一方の眼球に対応した位置にU字型のスペース24Rsを形成する略平板状の透明体である。また、透明基板24Rに囲まれて形成されるU字型のスペース24Rsには、接眼光学系27が嵌め込まれている。
表示ユニット25は、LCD表示部26、及び接眼光学系27等を有し、カメラユニット28や車載カメラ53等で撮影された画像を表示する。
カメラユニット28は、図示しない後述のズームレンズ281、CCD(Charge Coupled Device)282、及び画像処理部283等を有し、運転者の周囲の外界情景を撮影するものである。カメラユニット28は、ズームレンズ281によって結像された被写体光学像を、CCD282によって光電変換して画像信号(映像信号)を生成し、生成された画像信号に画像処理部283等により所定の画像処理を施す。また、カメラユニット28の光軸や画角は、運転者の視線や視野と略同一になるように設定されている。
イヤホン29R、29Lは、装着者の耳に挿入され、装着者に音声を提供する。
制御ユニット31は、マイクロコンピュータからなり、電源スイッチ351、操作スイッチ352等を有し、これら各種操作スイッチからの信号を受けて、HMD2で行われる表示動作や画像信号処理動作を統括的に制御するものである。
ここで、表示ユニット25の構成を、図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施形態に係るHMD2における表示ユニット25の左側面からの側断面図であり、主に表示ユニット25の内部構成を示している。
図3に示すように、表示ユニット25は、筐体261、バックライト262、コリメータレンズ263、LCD(Liquid Crystal Display)264からなるLCD表示部26、及びプリズム271、HOE(Holographic Optical Element)272からなる接眼光学系27等から構成される。
LCD表示部26の筐体261の内部には、バックライト262、コリメータレンズ263、及びLCD264が内蔵された状態で、該筐体261が接眼光学系27のプリズム271の上端部において上斜め前方(図3では右斜め上方向)に突出する態様で取り付けられている。
バックライト262は、所定波長色を含む白色発光ダイオード(LED)からなりLCD264を照明する点光源である。
コリメータレンズ263は、バックライト262のLEDの光を略平行光にしてLCD264に投光するものである。
LCD264は、カメラユニット28や車載カメラ53で撮影され生成された画像信号(以下、画像データ、映像データとも称する。)に基づき画像を表示するものであり、例えば光透過型の液晶表示パネルである。
プリズム271は、ガラスや透明樹脂等からなる略板状の透明部材であり、LCD264からの光を内部で複数回の反射を行わせるものである。プリズム271の上端部は、LCD264からの光の大部分を内部に採光できるように、上方に向かってより肉厚となるように前面側(接眼面と反対側)が突き出るように楔形状に形成された肉厚部271bが形成されている。
また、プリズム271の下端部には、傾斜面271aが形成されており、プリズム271は、透明基板24Rに形成された傾斜面24Raに対しHOE272を介して接合(例えば接着)されている。また、プリズム271の表裏面は、透明基板24Rの表裏面に対して面一とされている。これにより、プリズム271は、透明基板24Rと一枚の板状に一体化されている。
HOE272は、光学的に軸非対称な所謂自由曲面で構成されて正のパワーを有する体積位相型のホログラム光学素子であり、プリズム271の下端部において所定の傾斜角を有して支持されている。HOE272は、プリズム271により導光された光が照射されることにより、光の干渉現象を用いてホログラム映像を眼球Eに提供する。
以上のような構成を有する表示ユニット25においては、バックライト262のLEDから射出された光は、コリメータレンズ263を通してLCD264を照明し、この照明によりLCD264で生成された像光は、プリズム271内で複数回の全反射を行った後、HOE272により回折し虚像として装着者の眼球Eに導かれる。
さらに、プリズム271は、前方から入射する光を装着者の眼球Eに導くようになっている。これにより、運転者は、外界(前方の被写体)をシースルー可能となり、カメラユニット28や車載カメラ53で撮影され生成された画像を外界(前方の被写体)と重畳して視認することとなる。
次に、表示システム1のブロック構成を図4を用いて説明する。図4は、本発明の実施形態に係わる表示システム1の要部構成を示すブロック図である。尚、図4では、図1乃至図3に示した部材と同じ部材には同一の番号を付与した。
最初に、表示システム1の要部は、図4に示すように、HMD2、及び車載カメラ53R、53L、53B等から構成される。
次に、HMD2の要部は、表示ユニット25、カメラユニット28、及び制御ユニット31等から構成される。
表示ユニット25は、LCD表示部26、接眼光学系27から構成され、各部位で行われる動作については前述したので説明は省略する。
カメラユニット28は、ズームレンズ281、CCD(Charge Coupled Device)282、及び画像処理部283等を有する。
CCD282は、R(赤)光、G(緑)光、B(青)光の各色透過フィルタをピクセル単位(画素単位)で市松模様状に配置させたカラーエリア撮像センサで、ズームレンズ281により結像された被写体光像を、R(赤)光、G(緑)光、B(青)光の各色成分の画像信号(各画素単位で受光された画素信号の信号列からなる信号)に光電変換するものである。
画像処理部283は、図示しない例えば、黒レベル補正部、画素補間部、ホワイトバランス制御部、ガンマ補正部、マトリックス演算部、シェーディング補正部、及び画像圧縮部等を有し、CCD282より読み出された画像信号に周知の画像信号処理を施すものである。そして、これらの部位で所定の処理を施された画像信号は、後述の制御ユニット31の画像メモリ33に格納される。
制御ユニット31は、制御部32、画像メモリ33、VRAM(Video Random Access Memory)34、操作部35、及び車載カメラ切換えSW37等から構成される。
制御部32は、図示しない各制御プログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)、演算処理や制御処理等のデータを一時的に格納するRAM(Random Access Memory)、及び制御プログラム等をROMから読み出して実行するCPU(中央演算処理装置)等から構成される。制御部32は、電源スイッチ351及び各種操作スイッチ352等からの信号を受けてHMD2で行われる表示動作や画像信号処理動作を統括的に制御するものである。
また、制御部32は、表示領域設定部321、頭部向き検出部322、車載カメラ選択部323等を有する。
頭部向き検出部322は、カメラユニット28で撮影された画像に基づき、HMD2を頭部に装着した運転者の頭部の向き(視線)を検出する。
車載カメラ選択部323は、本発明における移動体搭載カメラ選択部に該当し、頭部向き検出部322で検出された向きに対応する車載カメラ53を選択する。
表示領域設定部321は、車載カメラ選択部323で選択された車載カメラ53で撮影された画像を、表示ユニット25の画面に表示させる領域を設定する。尚、制御部32のこれらの部位で行われる表示制御動作の詳細は後述する。
画像メモリ33は、制御部32により画像信号に対する各種処理を行う為の作業領域として用いられる一時メモリである。
VRAM34は、LCD表示部26中のLCD264の画素数に対応した画像信号の記録容量を有し、LCD264に再生表示される画像を構成する画像信号のバッファメモリである。
車載カメラ切換えSW37は、制御部32の車載カメラ選択部323の制御により、車載カメラ53R、53L、53Bからの画像信号を切換えて画像メモリ33に出力する。
ここで、制御部32で行われる表示制御動作の詳細を説明する。
最初に、運転者の頭部の向きを検出する為の指標について図5を用いて説明する。図5(a)〜図5(c)は、それぞれ自動車5の左右、及び後部の窓51R、51L、51Bの窓枠51FR、51FL、51FBの周縁に設けられた指標51MR、51ML、51MBの一例を示す模式図である。
指標51MR、51ML、51MBは、いずれの窓に対応するものかを識別できるように、図5(a)〜図5(c)に示すように、異なるパターンや配色で形成されている。すなわち、指標51MR、51ML、51MBは、内装と異なる色や特殊光照明(室内燈)で発光する材料、あるいはLED等の発光部材で構成されている。
図6に、HMD2を装着した運転者が運転席から後方を振り返った時に、HMD2に設けられたカメラユニット28で撮影されたカメラ画像28Iを示す。
カメラ画像28Iには、3つの窓51R、51L、51Bとその周縁に配された指標51MR、51ML、51MBが観察される。また、後方の窓51Bに設けられた指標51MBの一部は後部座席55により隠れている。
次に、運転者の頭部の向きを検出する流れを図7を用いて説明する。図7(a)〜図7(c)は、頭部の向き検出動作の流れを説明する模式図である。
先ず、頭部向き検出部322は、カメラユニット28で撮影されたカメラ画像28Iにおいて特定色の領域を検出する(図7(a))。そして、検出した特定色の領域から、予め登録されているそれぞれの指標51MR、51ML、51MBのパターンや直線性等の情報に基づき指標を特定する。
続いて、頭部向き検出部322は、それぞれの指標51MR、51ML、51MBに外接する矩形51SR、15SL、51SBを設定する(図7(b))。このように矩形を設定することにより、指標51MR、51ML、51MBの一部が遮蔽等により途切れた場合でも、それぞれの指標51MR、51ML、51MBで囲まれた領域を認識することができる。そして、頭部向き検出部322は、設定した矩形51SR、15SL、51SBのうち最も大きな形状の矩形51Sに対応する窓51の方向を頭部の向きと判別する。図7(b)では、矩形51SBが最も大きく、頭部は、後方を指向していると判別する。
次に、車載カメラ選択部323は、頭部向き検出部322で検出された向きに対応する車載カメラ53(本実施形態においては、後部に配された車載カメラ53B)を選択し、選択した車載カメラ53で撮影された画像を車載カメラ切換えSW37を介して画像メモリ34に取込む。
そして、表示領域設定部321は、頭部向き検出部322で設定された矩形51SR、15SL、51SBで囲まれた領域を除く領域を、車載カメラ選択部323により選択され、画像メモリ34に取込まれた車載カメラ53による画像の表示領域53IAと設定する(図7(c))。尚、表示領域53IAは、所定の面積以上の場合に設定される。
このようにして設定されたカメラ画像28Iにおける表示領域53IAに対応する表示ユニット25の画面Dの領域に、車載カメラ53で撮影された車載カメラ画像53Iが表示される様子を図8に示す。
図8に示すように、表示ユニット25の画面Dには、車載カメラ53で撮影された車載カメラ画像53Iが表示ユニット25を通して観察できるシースルー画像Sに重ね合わせて表示されている。すなわち、運転者の死角となる外界情景が、シースルーで観察できる外界の視野を遮ることなく表示される。
このように本発明の実施形態に係わる表示システム1においては、自動車5に搭乗した運転者の死角となる外界情景を撮影する複数の車載カメラ53を備え、運転者の頭部の向き(視線)をHMD2に設けられたカメラユニット28で撮影されたカメラ画像28Iに基づき検出する、そして、検出した向きに対応する車載カメラ53を選択し、選択された該車載カメラ53で撮影された車載カメラ画像53Iを表示ユニット25を通して観察できるシースルー画像Sに重ね合わせて表示する構成とした。すなわち、運転者の頭部の向きに応じて、車載カメラ53を切換えて使用する構成とした。これにより、運転者は、シースルーで観察できる外界情景とともに死角となる外界情景を高品質な画像として観察することができる。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は前述の実施の形態に限定して解釈されるべきでなく、適宜変更、改良が可能であることは勿論である。例えば、前述の実施の形態においては、運転者の頭部の向きをカメラユニット28で撮影された画像に基づいて検出する構成としたが、HMD2に、例えば、角速度センサを設けて頭部の向きを検出する構成としてもよい。この場合は、シースルー画像の情報を得ることができない為、運転者の視野の妨げにならない領域に車載カメラ画像53Iを表示することが困難であるが、運転者は、死角となる外界情景を高品質な画像として観察することができる。
また、前述の実施の形態においては、窓枠51FR、51FL、51FBの周縁に設けられたそれぞれ異なるパターンや配色の指標51MR、51ML、51MBにより、窓51を特定するようにしたが、自動車5の内装色を検出し、検出した内装以外の領域で所定の面積以上の領域を窓と判別するようにしてもよい。
本発明の実施形態に係る表示システムの全体構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るHMDの外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る表示ユニットの側断面図である。 本発明の実施形態に係る表示システムの概略構成を示すブロック図である。 窓枠に配された指標の一例を示す模式図である。 装着者(運転者)が後方を向いた時にHMDに設けたれたカメラユニットで撮影された画像の一例を示す模式図である。 頭部向き検出動作の流れを説明する模式図である。 HMDの表示ユニットにシースルー画像に重ねて表示される車載カメラで撮影された画像の一例を示す模式図である。
符号の説明
1 表示システム
2 頭部装着式映像表示装置(HMD)
5 自動車
21R、21L テンプル
22 ブリッジ
23R、23L 鼻当て
24R、24L 透明基板
25 表示ユニット
26 LCD表示部
261 筐体
262 バックライト
263 コリメータレンズ
264 LCD
27 接眼光学系
271 プリズム
272 HOE
28 カメラユニット
281 ズームレンズ
282 CCD
283 画像処理部
29R、29L イヤホン
31 制御ユニット
32 制御部
321 表示領域設定部
322 頭部向き検出部
323 車載カメラ選択部
33 画像メモリ
34 VRAM
35 操作部
37 車載カメラ切換えSW
351 電源スイッチ
352 操作スイッチ
36 通信部
51R、51L、51B 窓
51MR、51ML、51MB 指標
51FR、51FL、51FB 窓枠
53R、53L、53B 車載カメラ
55 シート
E 目

Claims (5)

  1. 移動体に搭乗した使用者の頭部または顔面に装着され、画像を表示し外界をシースルー可能な表示ユニットを有する頭部装着式映像表示装置と、
    前記移動体に配され、前記使用者の死角となる外界情景を撮影する複数の移動体搭載カメラと、を備えた表示システムであって、
    前記頭部装着式映像表示装置は、
    前記使用者の頭部の向きを検出する頭部向き検出部と、
    前記頭部向き検出部の検出結果に基づき、前記複数の移動体搭載カメラの少なくとも1つを選択する移動体搭載カメラ選択部と、を有し、
    前記移動体搭載カメラ選択部で選択された前記移動体搭載カメラで撮影された画像を、前記表示ユニットを通して観察できるシースルー画像に重ね合わせて表示することを特徴とする表示システム。
  2. 前記頭部装着式映像表示装置は、外界情景を撮影する電子カメラを有し、
    前記頭部向き検出部は、前記電子カメラで撮影された画像に基づき、前記使用者の頭部の向きを検出することを特徴とする請求項1に記載の表示システム。
  3. 前記移動体には、それぞれ形態が異なる指標が配された複数の窓が設けられ、
    前記頭部向き検出部は、前記電子カメラで撮影された画像から前記指標を検出し、検出した該指標に基づき、前記使用者の頭部の向きを判別することを特徴とする請求項2に記載の表示システム。
  4. 前記指標は、前記複数の窓をそれぞれ周回する形状をなし、
    前記頭部向き検出部は、前記電子カメラで撮影された画像から前記指標を検出し、検出した前記指標の画像の形状が最も大きい指標に対応する前記窓の方向を前記使用者の頭部の向きと判別し、
    前記移動体搭載カメラ選択部は、前記頭部向き検出部で判別された前記使用者の頭部の向きに相当する位置に配された前記移動体搭載カメラを選択することを特徴とする請求項3に記載の表示システム。
  5. 前記頭部装着式映像表示装置は、前記移動体搭載カメラ選択部で選択された前記移動体搭載カメラで撮影された画像を、前記表示ユニットの画面に表示させる領域を設定する表示領域設定部を有し、
    前記表示領域設定部は、前記電子カメラで撮影された画像における前記頭部向き検出部で検出された前記指標で囲まれた領域を除く領域に対応する前記表示ユニットの画面の領域を前記移動体搭載カメラで撮影された画像の表示領域と設定することを特徴とする請求項4に記載の表示システム。
JP2008125837A 2008-05-13 2008-05-13 表示システム Pending JP2009278234A (ja)

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