JP4900277B2 - 頭部装着式映像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、頭部装着式映像表示装置に関し、特に外界をシースルー可能な表示ユニットと電子カメラを備えた頭部装着式映像表示装置に関する。
従来、観察者の頭部や顔面に着脱自在に装着され、小型のCRTや液晶表示素子等の映像表示素子から得られる映像(以下、画像とも称する。)を、接眼光学系によって観察者の眼球に直接投影させることで、恰も該映像が空中に拡大投影されているかの様な虚像の観察を可能にした頭部装着式映像表示装置、すなわちHMD(Head Mount Display)が知られている。
HMDは、DVDやビデオ等のコンテンツ映像の観賞用や、産業機器若しくは医療機器等の遠隔操作用としての表示装置として利用され、その用途は多岐に渡っている。
遠隔操作用としては、通常、作業者の作業に必要な各種情報をHMDの表示ユニットを通して入射する外界光による自然画像(以下、シースルー画像とも称する。)に重ね合わせて表示する所謂シースルー型のHMDが用いられている。
例えば、作業者が電子カメラを備えたシースルー型のHMDを装着し、作業対象物のシースルー画像を観察しながら作業を行い、指示者が電子カメラで撮影された作業対象物の画像を、遠隔地に設けられた例えばホストコンピュータ等のモニタで観察しながら、作業者に音声や映像による適切な情報を提供し作業指示を行う、といった遠隔作業支援システムが知られている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−132487号公報
ところで、このような遠隔作業支援システムにおいて、指示者が作業者に適切な情報を提供するには、作業者が観察している作業対象物のシースルー画像と、指示者が観察している電子カメラで撮影された作業対象物の画像が略同じ情景の画像であることが必要とされる。すなわち、作業者の視線方向と電子カメラの撮影方向(光軸)が同じ方向を指向していることが必要である。
しかしながら、特許文献1に開示されている様な電子カメラを備えたHMDにおいて、電子カメラは、その光軸が、通常、接眼光学系の光軸に対し一定の方向を指向する様に、HMDのフレーム等に固定して取り付けられている。この為、作業者のHMDの装着状態や作業対象物の位置、例えば、机上や頭上等によっては、作業者の視線方向と電子カメラの光軸が異なる方向を指向する場合がある。この為、作業者と指示者のそれぞれが観察している画像(情景)が異なり、指示者は作業者に適切な情報を提供することができないといった問題がある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたもので、装置の装着状態や作業対象物の態様に係わらず、いつも所望の画像を捕らえることが可能な頭部装着式映像表示装置を提供することを目的とする。
上記目的は、下記の1乃至3のいずれか1項に記載の発明によって達成される。
1.画像を表示し、外界をシースルー可能な表示ユニットと、
前記外界を撮影し、撮影方向が可変に取り付けられた電子カメラと、を備えた頭部装着式映像表示装置であって、
前記電子カメラで撮影された画像の情報に基づき、前記電子カメラの位置・姿勢を算出するカメラ位置姿勢算出部と、
所定の指標が前記表示ユニットの画面を通して観察できるシースルー画面の所定の位置に位置する状態にした時に、前記電子カメラで撮影された画像の情報に基づき前記カメラ位置姿勢算出部で算出された前記電子カメラの第1の位置・姿勢と、
前記電子カメラで撮影され前記表示ユニットの画面に表示される前記指標が前記所定の位置に位置する状態にした時に、前記電子カメラで撮影された画像の情報に基づき前記カメラ位置姿勢算出部で算出された前記電子カメラの第2の位置・姿勢と、の2つの位置・姿勢に基づき、該2つの位置・姿勢の差を算出するカメラ位置姿勢差算出部と、
前記カメラ位置姿勢差算出部の算出結果に基づき前記電子カメラの向きを制御するカメラ向き制御部と、を有することを特徴とする頭部装着式映像表示装置。
2.前記カメラ向き制御部は、前記カメラ位置姿勢差算出部で算出された前記2つの位置・姿勢の差と予め設定しておいた該2つの位置・姿勢の差に係わる基準値とを比較し、比較結果に基づいて前記電子カメラの向きを制御することを特徴とする前記1に記載の頭部装着式映像表示装置。
3.前記2つの位置・姿勢の差をX1とした時、前記カメラ位置姿勢差算出部は、以下(1)式に基づいて前記X1を算出することを特徴とする前記1または2に記載の頭部装着式映像表示装置。
Figure 0004900277
(1)
但し、M0は同時座標系における前記第1の位置・姿勢を示す行列、M1は同時座標系における前記第2の位置・姿勢を示す行列である。
本発明によれば、カメラ向き制御部は、電子カメラの第1の位置・姿勢と第2の位置・姿勢との2つの位置・姿勢の差を算出するカメラ位置姿勢差算出部の算出結果に基づいて、電子カメラの向きを制御する構成とした。これにより、視線を指標に向けた時に撮影される画像(情景)と電子カメラの向きを指標に向けた時に撮影される画像(情景)とが略同じ画像(情景)になるように電子カメラの向きを制御することができる。すなわち、HMDの装着状態や指標(作業対象物)の位置に係わらず視線方向に電子カメラの撮影方向(光軸)を略一致させることができる。その結果、本発明に係わるHMDを、例えば、前述の遠隔作業支援システムに用いた場合、HMDを装着した作業者が観察している作業対象物のシースルー画像に、指示者が観察しているHMDの電子カメラで撮影された作業対象物の画像を略一致させることができるので、指示者は作業者に適切な情報を提供することが可能となる。
以下図面に基づいて、本発明に係る頭部装着式映像表示装置(以下、HMDとも称する。)の実施の形態を説明する。尚、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
最初に、HMDの外観を図1を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るHMD1の外観を示す斜視図である。
HMD1は、図1に示すように、テンプル21R,21L、ブリッジ22、鼻当て23R,23L、透明基板24R,24L、表示ユニット25(LCD表示部26、接眼光学系27)、カメラユニット28、イヤホン29R,29L、マイク30、及び制御ユニット31等を有している。
このような構成のHMD1は、作業者がHMD1を頭部に装着し、表示ユニット25を通して作業対象物のシースルー画像を観察しながら作業を行い、指示者がカメラユニット28で撮影された作業対象物の画像を、遠隔地に設けられた例えばホストコンピュータ等のモニタで観察しながら、作業者に無線LAN等を介して音声や映像による適切な情報を提供し作業指示を行うものである。
テンプル21R,21Lは、可撓性を有する弾性材等により構成された長尺状の部材であり、装着者の耳や側頭部に掛止され、HMD1の装着者に対する頭部への保持及び装着位置の調整を行う為のものである。尚、テンプル21R,21Lは、回動部21Ra,21Laにおいて矢印P,Q方向に回動可能に構成されており、HMD1を使用しない場合には、テンプル21R,21Lを矢印P,Q方向に回動させて透明基板24R,24Lに沿わせることにより、コンパクト化することができる。
ブリッジ22は、HMD1の装着者に対する顔面への保持を行う鼻当て23R,23Lを備え、透明基板24R,24Lの互いに対向する所定位置に架け渡された短尺の棒状部材であり、透明基板24Rと透明基板24Lとを一定の間隙を介した相対位置関係に保持するものである。
透明基板24R,24Lは、一方の眼球に対応した位置にU字型のスペース24Rsを形成する略平板状の透明体である。また、透明基板24Rに囲まれて形成されるU字型のスペース24Rsには、接眼光学系27が嵌め込まれている。
表示ユニット25は、LCD表示部26、及び接眼光学系27等を有し、カメラユニット28で撮影された画像や、制御ユニット31に設けられた後述の通信部36を介して、遠隔地に設けられた例えば図示しないホストコンピュータから提供された映像等を表示する。また、表示ユニット25は、接眼光学系27を通して外界(前方の被写体)をシースルー可能に構成されている。尚、表示ユニット25の詳細は後述する。
カメラユニット28は、本発明における電子カメラに該当し、図示しない後述のズームレンズ281、CCD(Charge Coupled Device)282、及び画像処理部283等を有する。カメラユニット28は、装着者の周囲の外界(前方の被写体)を撮影するものであり、ズームレンズ281によって結像された被写体光学像を、CCD282によって光電変換して画像信号(以下、映像信号とも称する。)を生成し、画像処理部283等により画像信号に所定の画像処理を施す。
また、カメラユニット28は、図1に示すように、その光軸Lが水平方向、垂直方向に回転可能、すなわち、パン、チルト可能に表示ユニット25に取り付けられている。また、カメラユニット28の向きは、後述のパンモータ288、チルトモータ289を介して制御ユニット31によって制御される。
イヤホン29R,29Lは、装着者の耳に挿入され、装着者に音声を提供する。
マイク30は、装着者の音声を音声信号に変換する。
制御ユニット31は、マイクロコンピュータからなり、電源スイッチ351、操作スイッチ352等を有し、これら各種操作スイッチからの信号、及び遠隔地に設けられた例えば図示しないホストコンピュータからの制御信号等を受けて、HMD1で行われる表示動作や画像信号処理動作を統括的に制御するものである。
ここで、表示ユニット25の構成を、図2を用いて説明する。図2は、表示ユニット25の左側面からの側断面図であり、主に表示ユニット25の内部構成を示している。
図2に示すように、表示ユニット25は、筐体261、LED262、コリメータレンズ263、LCD(Liquid Crystal Display)264からなるLCD表示部26、及びプリズム271、HOE(Holographic Optical Element)272からなる接眼光学系27等から構成される。
LCD表示部26の筐体261の内部には、LED262、コリメータレンズ263、及びLCD264が内蔵された状態で、該筐体261が接眼光学系27のプリズム271の上端部において上斜め前方(図2では右斜め上方向)に突出する態様で取り付けられている。
LED262は、所定波長色を含む白色発光ダイオード(LED)からなる点光源である。
コリメータレンズ263は、LED262の光をほぼ平行光にしてLCD264に投光するものである。
LCD264は、カメラユニット28で撮影され生成された映像信号や、制御ユニット31に設けられた後述の通信部36を介して、遠隔地に設けられた例えば図示しないホストコンピュータから提供された映像等を表示するものであり、例えば透過型の液晶表示パネルである。
プリズム271は、ガラスや透明樹脂等からなる略板状の透明部材であり、LCD264からの光を内部で複数回の反射を行わせるものである。プリズム271の上端部は、LCD264からの光の大部分を内部に採光できるように、上方に向かってより肉厚となるように前面側(接眼面と反対側)が突き出るように楔形状に形成された肉厚部271bが形成されている。
また、プリズム271の下端部には、傾斜面271aが形成されており、プリズム271は、透明基板24Rに形成された傾斜面24Raに対しHOE272を介して接合(例えば接着)されている。また、プリズム271の表裏面は、透明基板24Rの表裏面に対して面一とされている。これにより、プリズム271は、透明基板24Rと一枚の板状に一体化されている。
HOE272は、光学的に軸非対称な所謂自由曲面で構成されて正のパワーを有する体積位相型のホログラム光学素子であり、プリズム271の下端部において所定の傾斜角を有して支持されている。HOE272は、プリズム271により導光された光が照射されることにより、光の干渉現象を用いてホログラム映像を眼球Eに提供する。
以上のような構成を有する表示ユニット25において、LED262から射出された光は、コリメータレンズ263を通してLCD264を照明し、この照明によりLCD264で生成された像光は、プリズム271内で複数回の全反射を行った後、HOE272により回折し虚像として装着者の眼球Eに導かれる。
さらに、プリズム271は、前方から入射する光を装着者の眼球Eに導くようになっている。これにより、装着者は、外界(前方の被写体)をシースルー可能となり、カメラユニット28で撮影され生成された画像や、制御ユニット31に設けられた後述の通信部36を介して、遠隔地に設けられた例えば図示しないホストコンピュータから提供された映像等を外界(前方の被写体)と重畳して視認することとなる。
次に、HMD1の概略構成を図3を用いて説明する。図3は、HMD1の概略構成を示すブロック図である。尚、図3では、図1、図2に示した部材と同じ部材には同一の番号を付与した。
HMD1の要部は、表示ユニット25、カメラユニット28、及び制御ユニット31等から構成される。
表示ユニット25は、LCD表示部26、接眼光学系27から構成され、各部位で行われる動作については前述したので説明は省略する。
カメラユニット28は、ズームレンズ281、CCD(Charge Coupled Device)282、画像処理部283、及びパンモータ288、チルトモータ289等を有する。
CCD282は、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色透過フィルタをピクセル単位(画素単位)で市松模様状に配置させたカラーエリア撮像センサで、ズームレンズ281により結像された被写体光像を、R、G、Bの各色成分の画像信号(各画素単位で受光された画素信号の信号列からなる信号)に光電変換するものである。
画像処理部283は、図示しない例えば、黒レベル補正部、画素補間部、ホワイトバランス制御部、ガンマ補正部、マトリックス演算部、シェーディング補正部、及び画像圧縮部等を有し、CCD282より読み出された画像信号に周知の画像信号処理を施すものである。そして、これらの部位で所定の処理を施された画像信号は、後述の制御ユニット31の画像メモリ33に格納される。
制御ユニット31は、制御部32、画像メモリ33、VRAM(Video Random Access Memory)34、操作部35、通信部36、及びパン・チルトモータ駆動回路37等から構成される。
制御部32は、図示しない各制御プログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)、演算処理や制御処理等のデータを一時的に格納するRAM(Random Access Memory)、及び制御プログラム等をROMから読み出して実行するCPU(中央演算処理装置)等から構成される。制御部32は、電源スイッチ351及び操作スイッチ352を有する操作部35からの信号、及び遠隔地に設けられた例えば図示しないホストコンピュータからの制御信号等を受けて、HMD1で行われる表示動作や画像信号処理動作を統括的に制御するものである。また、制御部32は、カメラユニット28で撮影された画像の情報に基づき、カメラユニット28の向き(撮影方向)を制御する。尚、制御部32によるカメラユニット28の向きの制御の詳細は後述する。
画像メモリ33は、制御部32により画像信号に対する各種処理を行う為の作業領域として用いられる一時メモリである。
VRAM34は、LCD表示部26中のLCD264の画素数に対応した画像信号の記録容量を有し、LCD264に再生表示される映像を構成する画像信号のバッファメモリである。
通信部36は、例えば、無線LANの無線通信デバイスで構成され、図示しない通信ネットワークを介して遠隔地に設けられた例えば図示しないホストコンピュータとの間で映像、音声、及び制御信号等の送受信を行う。尚、無線通信手段としては、他にBluetoothやワイヤレスUSB、また、低消費電力型のデバイスを用いてもよい。
パン・チルトモータ駆動回路371は、制御部32の制御に基づいて、パンモータ288、チルトモータ289を駆動する駆動信号を生成する。
ここで制御部32の詳細を説明する。制御部32は、カメラ位置姿勢算出部321、カメラ位置姿勢差算出部322、及びカメラ向き制御部323等を有する。
カメラ位置姿勢算出部321は、カメラユニット28で撮影された画像の情報に基づき、カメラユニット28の位置・姿勢を算出する。算出方法は、例えば、特開2000−41173号公報に開示されている、同一平面上の3点のランドマークを用いてカメラの位置・姿勢を検出する方法を用いることができる。
カメラ位置姿勢差算出部322は、カメラユニット28で撮影された第1の画像I0の情報に基づいてカメラ位置姿勢算出部321で算出されたカメラユニット28の第1の位置・姿勢M0と、カメラユニット28で撮影された第2の画像I1の情報に基づいてカメラ位置姿勢算出部321で算出されたカメラユニット28の第2の位置・姿勢M1と、の2つの位置・姿勢に基づき、該2つの位置・姿勢の差X1を以下(2)式を用いて算出する。
ここで、第1の画像I0は、所定の指標が表示ユニット25の画面を通して観察できるシースルー画面の所定の位置(例えば、中心)に位置する状態にした時に、カメラユニット28撮影された画像である。また、第2の画像I1は、カメラユニット28で撮影され表示ユニット25の画面に表示される指標が前述の所定の位置(例えば、中心)に位置する状態にした時に、カメラユニット28撮影された画像である。
Figure 0004900277
(2)
但し、M0;同時座標系における第1の位置・姿勢を示す行列
1;同時座標系における第2の位置・姿勢を示す行列
1;3×3の回転行列
1;3×1の平行移動成分である。
また、カメラ位置姿勢差算出部322は、算出した2つの位置・姿勢の差X1の3×3の回転行列R1からカメラ座標系における回転角度θ1を算出する。尚、3×3の回転行列R1の回転角度θ1は、Rodriguesの公式を用いて算出することができる。
カメラ向き制御部323は、カメラ位置姿勢差算出部322で算出された回転角度θ1に基づいて、パン・チルトモータ駆動回路37を介して、回転角度θ1が小さくなる方向にパンモータ288、チルトモータ289の駆動を制御し、カメラユニット28の向き(撮影方向)を変更する。すなわち、視線方向に略一致させるようにカメラユニット28の向き(撮影方向)を変更する。
ここで、HMD1で行われるカメラ向き制御動作の流れを図4を用いて説明する。図4は、カメラ向き制御動作の流れを示すフローチャートである。
最初に、所定の指標が表示ユニット25の画面を通して観察できるシースルー画面の所定の位置(例えば、中心)に位置するように、頭部を回転させる(ステップS1)。この状態でカメラユニット28により第1の画像I0を取得する(ステップS2)。そして、カメラ位置姿勢算出部321は、取得された第1の画像I0の情報に基づき、カメラユニット28の第1の位置・姿勢M0を算出する(ステップS3)。
ここで、指標の一例を図5に示す。図5は、一例による指標が設けられたチャートSを示す模式図である。図5に示すように、チャートSの4隅には、それぞれ黄色、青色、緑色、赤色の輪環状の指標M1〜M4が設けれている。このようなチャートSを用いることにより、カメラユニット28の位置・姿勢を精度よく算出することができる。
図4に戻って、次に、カメラユニット28で撮影され表示ユニット25の画面に表示される(ステップS4)指標が前述の所定の位置(例えば、中心)に位置するように、頭部を回転させる(ステップS5)。この状態でカメラユニット28により第2の画像I1を取得する(ステップS6)。そして、カメラ位置姿勢算出部321は、取得された第2の画像I1の情報に基づき、カメラユニット28の第2の位置・姿勢M1を算出する(ステップS7)。
次に、カメラ位置姿勢差算出部322は、カメラ位置姿勢算出部321で算出されたカメラユニット28の第1の位置・姿勢M0と第2の位置・姿勢M1と、の2つの位置・姿勢に基づき、該2つの位置・姿勢の差X1を前述の(2)式を用いて算出する。続いて、カメラ位置姿勢差算出部322は、算出した2つの位置・姿勢の差X1の3×3の回転行列R1(ステップS8)からカメラ座標系における回転角度θ1を算出する(ステップS9)。
次に、カメラ向き制御部323は、カメラ位置姿勢差算出部322で算出された回転角度θ1と予め設定しておいた回転角度に係わる基準値θkとを比較する。比較した結果θ1≧θkの場合(ステップS10;Yes)、続いて、カメラ向き制御部323は、実行したカメラ向き変更回数iと予め設定しておいたカメラ向き変更回数に係わる基準値ikとを比較する。比較した結果i≦ikの場合(ステップS11;Yes)、カメラ向き制御部323は、カメラ位置姿勢差算出部322で算出された回転角度θ1に基づいて、パン・チルトモータ駆動回路37を介して、回転角度θ1が小さくなる方向にパンモータ288、チルトモータ289の駆動を制御し、カメラユニット28の向き(撮影方向)を変更する(ステップS12)。すなわち、視線方向に略一致させるようにカメラユニット28の向き(撮影方向)を変更する。このようなステップS5〜ステップS12の動作を繰り返し実行することにより視線方向にカメラユニット28の向き(撮影方向)を略一致させることができる。
この様に、本発明に係るHMD1においては、カメラ向き制御部323は、カメラユニット28の第1の位置・姿勢M0と第2の位置・姿勢M1との2つの位置・姿勢の差X1を算出するカメラ位置姿勢差算出部322の算出結果に基づいて、カメラユニット28の向きを制御する構成とした。これにより、視線を指標に向けた時に撮影される画像(情景)I0とカメラユニット28の向きを指標に向けた時に撮影される画像(情景)I1とが略同じ画像(情景)になるようにカメラユニット28の向きを制御することができる。すなわち、HMD1の装着状態や指標(作業対象物)の位置に係わらず視線方向にカメラユニット28の撮影方向(光軸)を略一致させることができる。その結果、本発明に係わるHMD1を、例えば、前述の遠隔作業支援システムに用いた場合、HMD1を装着した作業者が観察している作業対象物のシースルー画像に、指示者が観察しているHMD1のカメラユニット28で撮影された作業対象物の画像を略一致させることができるので、指示者は作業者に適切な情報を提供することが可能となる。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は前述の実施の形態に限定して解釈されるべきでなく、適宜変更、改良が可能であることは勿論である。例えば、前述の実施の形態においては、パン・チルト方向の2次元にカメラユニット28の向きを変化させる構成としたが、さらにカメラユニット28をその光軸周りに回動させる構成としてもよい。すなわち、カメラユニット28で撮影される画像を回転させるようにしてもよい。これにより、シースルー画像にカメラ画像をより近づけることができる。
本発明の一実施形態に係るHMDの外観を示す斜視図である。 HMDの表示ユニットの側断面図である。 HMDの概略構成を示すブロック図である。 カメラ向き制御動作の流れを示すフローチャートである。 一例による指標が設けられたチャートを示す模式図である。
符号の説明
1 頭部装着式映像表示装置(HMD)
21R,21L テンプル
22 ブリッジ
23R,23L 鼻当て
24R,24L 透明基板
25 表示ユニット
26 LCD表示部
261 筐体
262 LED
263 コリメータレンズ
264 LCD
27 接眼光学系
271 プリズム
272 HOE
28 カメラユニット
281 ズームレンズ
282 CCD
283 画像処理部
288 パンモータ
289 チルトモータ
29R,29L イヤホン
30 マイク
31 制御ユニット
32 制御部
321 カメラ位置姿勢算出部
322 カメラ位置姿勢差算出部
323 カメラ向き制御部
33 画像メモリ
34 VRAM
35 操作部
351 電源スイッチ
352 操作スイッチ
36 通信部
37 パン・チルトモータ駆動回路
E 目

Claims (3)

  1. 画像を表示し、外界をシースルー可能な表示ユニットと、
    前記外界を撮影し、撮影方向が可変に取り付けられた電子カメラと、を備えた頭部装着式映像表示装置であって、
    前記電子カメラで撮影された画像の情報に基づき、前記電子カメラの位置・姿勢を算出するカメラ位置姿勢算出部と、
    所定の指標が前記表示ユニットの画面を通して観察できるシースルー画面の所定の位置に位置する状態にした時に、前記電子カメラで撮影された画像の情報に基づき前記カメラ位置姿勢算出部で算出された前記電子カメラの第1の位置・姿勢と、
    前記電子カメラで撮影され前記表示ユニットの画面に表示される前記指標が前記所定の位置に位置する状態にした時に、前記電子カメラで撮影された画像の情報に基づき前記カメラ位置姿勢算出部で算出された前記電子カメラの第2の位置・姿勢と、の2つの位置・姿勢に基づき、該2つの位置・姿勢の差を算出するカメラ位置姿勢差算出部と、
    前記カメラ位置姿勢差算出部の算出結果に基づき前記電子カメラの向きを制御するカメラ向き制御部と、を有することを特徴とする頭部装着式映像表示装置。
  2. 前記カメラ向き制御部は、前記カメラ位置姿勢差算出部で算出された前記2つの位置・姿勢の差と予め設定しておいた該2つの位置・姿勢の差に係わる基準値とを比較し、比較結果に基づいて前記電子カメラの向きを制御することを特徴とする請求項1に記載の頭部装着式映像表示装置。
  3. 前記2つの位置・姿勢の差をX1とした時、前記カメラ位置姿勢差算出部は、以下(1)式に基づいて前記X1を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の頭部装着式映像表示装置。
    Figure 0004900277
    (1)
    但し、M0は同時座標系における前記第1の位置・姿勢を示す行列、M1は同時座標系における前記第2の位置・姿勢を示す行列である。
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