JP2016181864A - 表示装置、及び、表示装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、撮像する機能を備えた頭部装着型の表示装置において、撮像範囲を変更できるようにすることを目的とする。
本発明によれば、表示部と撮像部とが相対的に変位可能な構成で、変位に伴う視界領域と撮像範囲との位置関係の変化に対応できる。これにより、撮像範囲の変更による不具合を防止し、撮像範囲を変更できる構成を容易に実現できる。
本発明によれば、撮像部を可動とし、視界領域と撮像範囲との対応を検出可能な構成を、容易に実現できる。
本発明によれば、撮像部の変位について適切な範囲を求めることができる。
本発明によれば、撮像範囲を表示により使用者に知らせることができ、操作性の向上が期待できる。
本発明によれば、コンテンツの表示位置を視界領域と撮像範囲の対応に基づき調整できる。これにより、例えば、撮像部と表示部の相対位置の変化に対応してコンテンツの表示位置を調整できるので、表示部を透過する外景に対応する位置にコンテンツを表示する場合など、適切な位置に表示することができる。
本発明によれば、仮想オブジェクトを表示することにより使用者に的確に操作を行わせて、表示領域と撮像範囲との対応を正確に求めることができる。
本発明によれば、仮想オブジェクトを表示した場合に操作される指示体を撮像した撮像画像を用いることにより、表示領域と撮像範囲との対応を正確に求めることができる。
本発明によれば、撮像部の変位により表示領域と撮像範囲との相対位置にズレが発生した場合に、ズレ量を正確に求めることができる。
本発明によれば、撮像画像を利用して、表示領域と撮像範囲との対応を正確に求めることができる。
本発明によれば、表示部と撮像部とが相対的に変位可能な構成で、変位に伴う視界領域と撮像範囲との位置関係の変化に対応できる。これにより、撮像範囲の変更による不具合を防止し、撮像範囲を変更できる構成を容易に実現できる。
図1は、本発明を適用した実施形態に係る頭部装着型表示装置100(表示装置)の外観構成を示す説明図である。
頭部装着型表示装置100は、使用者の頭部に装着された状態で使用者に虚像を視認させる画像表示部20(表示部)と、画像表示部20を制御する制御装置10と、を備えている。制御装置10は、使用者が頭部装着型表示装置100を操作するコントローラーとしても機能する。
眼鏡型のフレーム2は、使用者の右眼の前に位置する右部2A、及び、左眼の前に位置する左部2Bを有し、右部2Aと左部2Bとがブリッジ部2Cで連結された形状である。ブリッジ部2Cは、使用者が画像表示部20を装着した際の使用者の眉間に対応する位置で、右部2Aと左部2Bとを互いに連結する。
右部2A及び左部2Bは、それぞれテンプル部2D、2Eに連結される。テンプル部2D、2Eは眼鏡のテンプルのようにして、フレーム2を使用者の頭部に支持する。本実施形態のテンプル部2Dは右保持部21で構成され、テンプル部2Eは左保持部23で構成される。
右光学像表示部26は右部2Aに配置され、左光学像表示部28は左部2Bに配置される、それぞれ、使用者が画像表示部20を装着した際に使用者の右及び左の眼前に位置する。
右光学像表示部26及び左光学像表示部28は、導光板261,262(図2)と、調光板20Aとを備える。導光板261,262は、光透過性の樹脂等によって形成され、表示駆動部22,24が出力する画像光を、使用者の眼に導く。調光板20Aは、薄板状の光学素子であり、使用者の眼の側とは反対の側である画像表示部20の表側を覆うように配置される。調光板20Aは、光透過性がほぼ無いもの、透明に近いもの、光量を減衰させて光を透過するもの、特定の波長の光を減衰又は反射するもの等、種々のものを用いることができる。調光板20Aの光学特性(光透過率など)を適宜選択することにより、外部から右光学像表示部26及び左光学像表示部28に入射する外光量を調整して、虚像の視認のしやすさを調整できる。本実施形態では、少なくとも、画像表示部20を装着した使用者が外の景色を視認できる程度の光透過性を有する調光板20Aを用いる場合について説明する。調光板20Aは、光学素子である右導光板261及び左導光板262を保護し、右導光板261及び左導光板262の損傷や汚れの付着等を抑制する。
調光板20Aは、右光学像表示部26及び左光学像表示部28に対し着脱可能としてもよく、複数種類の調光板20Aを交換して装着可能としてもよいし、省略してもよい。
カメラ61は、頭部装着型表示装置100の表側方向、換言すれば、画像表示部20を装着した状態における使用者の視界方向の少なくとも一部の外景を撮像する。カメラ61の撮像範囲(画角)の広さは適宜設定可能であるが、例えばカメラユニット3の回動範囲の下端において、カメラ61の撮像範囲が、使用者が右光学像表示部26、左光学像表示部28を通して視認できる外界の範囲(視界)を含むことが好ましい。さらに、調光板20Aを通した使用者の視界の全体を撮像できるようにカメラ61の撮像範囲が設定されているとより好ましい。
カメラ61は、制御部140が備える撮像処理部181(図3)の制御に従って撮像を実行し、撮像画像データを撮像処理部181に出力する。
左表示駆動部24は、左バックライト222、左LCD242、及び左投写光学系252を備える。左バックライト222はLED等の光源と拡散板とを有する。左LCD242は、左バックライト222の拡散板から発せられる光の光路上に配置され、複数の画素をマトリクス状に配置した透過型液晶パネルである。左投写光学系252は、左LCD242を透過した画像光Lを導くレンズ群等を備える。
ハーフミラー262Aで反射した画像光Lは左眼LEに向けて左光学像表示部28から射出され、この画像光Lが左眼LEの網膜に像を結び、使用者に画像を視認させる。
ハーフミラー261Aで反射した画像光Lは右眼REに向けて右光学像表示部26から射出され、この画像光Lが右眼REの網膜に像を結び、使用者に画像を視認させる。
頭部装着型表示装置100は、コンテンツの供給元となる種々の外部機器OAを接続するインターフェイス125を備える。インターフェイス125は、例えば、USBインターフェイス、マイクロUSBインターフェイス、メモリーカード用インターフェイス等の有線接続に対応したインターフェイスを用いることができ、無線通信インターフェイスで構成してもよい。外部機器OAは、頭部装着型表示装置100に画像を供給する画像供給装置であり、パーソナルコンピューター(PC)、携帯電話端末、携帯型ゲーム機等が用いられる。
入力情報取得部110は、操作部111に接続される。操作部111は、上記のトラックパッド14、方向キー16、電源スイッチ18等を含み、入力情報取得部110は、操作部111から入力される信号に基づき、入力内容を取得する。また、制御装置10は、電源部(図示略)を備え、制御装置10及び画像表示部20の各部に電源を供給する。
記憶部120は、設定データ121を記憶する。設定データ121は、制御部140が実行する各種処理に係る設定値を含む。例えば、画像処理部160及び表示制御部170が画像信号を処理する場合の解像度等の設定値を含む。設定データ121が含む設定値は、予め操作部111の操作で入力された値であってもよいし、通信部117またはインターフェイス125を介して外部機器OAまたは他の装置(図示略)から設定値を受信して記憶してもよい。
GPS115は、アンテナ(図示略)を備え、GPS(Global Positioning System)信号を受信し、制御装置10の現在位置を算出する。GPS115は、GPS信号に基づいて求めた現在位置や現在時刻を制御部140に出力する。また、GPS115はGPS信号に含まれる情報に基づいて現在時刻を取得し、制御部140が計時する時刻を修正させる機能を備えていてもよい。
外部機器OAが、通信部117に無線接続された場合、制御部140は、コンテンツデータを通信部117より取得して、画像表示部20に画像を表示させる。一方、外部機器OAが、インターフェイス125に有線接続された場合、制御部140は、コンテンツデータをインターフェイス125より取得して、画像表示部20に画像を表示させる。通信部117及びインターフェイス125は、外部機器OAからコンテンツデータを取得するデータ取得部DAとして機能する。
なお、画像処理部160は、必要に応じて、画像データの解像度を右表示駆動部22及び左表示駆動部24に適した解像度に変換する解像度変換処理を行ってもよい。また、画像処理部160は、画像データの輝度や彩度を調整する画像調整処理、3D画像データから2D画像データを作成し、或いは2D画像データから3D画像データを生成する2D/3D変換処理等を実行してもよい。
位置検出部184は、フレーム側センサー76及びカメラユニットセンサー78に接続して、フレーム2の動きの検出値、及び、カメラユニット3の動きの検出値を取得する。位置検出部184は、フレーム側センサー76及びカメラユニットセンサー78の検出値に基づき、フレーム2に対するカメラユニット3の相対位置を算出する。例えば、位置検出部184は、ヒンジ21Aにおけるテンプル部2Dとアーム部3Aとの角度、及び、ヒンジ23Aにおけるテンプル部2Eとアーム部3Bとの角度を算出する。
AR表示制御部186は、使用者が画像表示部20越しに対象物を見ている状態でARコンテンツを表示する。AR表示制御部186は、対象物に対応する位置に画像や文字等を表示するAR表示を行うことで、対象物に関する情報を提供し、或いは、画像表示部20越しに見える対象物の姿の見え方を変える。ARコンテンツは、対象物に対応する位置に表示される画像や文字のデータを含む。また、ARコンテンツに、対象物を特定するデータ、及び、画像や文字の表示位置に関するデータ等を含んでもよい。ARコンテンツの表示位置は対象物に重なる位置であっても対象物の周囲であってもよい。対象物は物体であればよく、建物等の不動産であってもよいし、自動車や電車などの移動体であってもよく、人間や動物などの生物であってもよい。AR表示制御部186は、撮像処理部181が取得する撮像画像データから、使用者の視界に位置する対象物を検出する。そして、AR表示制御部186は、検出した対象物に対応するARコンテンツの表示位置を決定し、ARコンテンツを表示する。
図4(A)において、一点鎖線L1は使用者がハーフミラー261A、262Aの中心を通して見る視線方向を示す。この場合の使用者の視野を符号W1で示す。また、破線L2はカメラ61の撮像方向、すなわち、カメラ61が備える撮像光学系(図示略)の光軸を示す。また、図ではカメラ61の撮像範囲を符号W2で示す。
図4(A)の構成は、画像表示部20が有する右光学像表示部26、及び左光学像表示部28のサイズ等に合わせて、カメラ61の撮像光学系の画角を調整することで実現できる。視界W1の大きさは、厳密には、ハーフミラー261A、262Aと使用者の眼の視線方向における距離の影響を受ける。この距離は画像表示部20の形状によりおよそ定まるので、ハーフミラー261A、262Aと使用者の眼の視線方向における距離は、標準的な値を初期値(デフォルト値)として定めることができる。
これにより、使用者の視界W1にある対象物に対し、コンテンツをAR表示することができ、フレーム2とカメラユニット3の相対位置が変化した場合に、コンテンツの表示位置を適宜調整できる。
インターフェイス25は、カメラ61、フレーム側センサー76、及びカメラユニットセンサー78を接続するインターフェイスである。カメラ61の撮像画像データや撮像信号、フレーム側センサー76及びカメラユニットセンサー78の検出結果等は、インターフェイス25を介して制御部140に送られる。
なお、右バックライト制御部201と、右LCD制御部211と、右バックライト221と、右LCD241とを総称して、右の「画像光生成部」とも呼ぶ。同様に、左バックライト制御部202と、左LCD制御部212と、左バックライト222と、左LCD242とを総称して、左の「画像光生成部」とも呼ぶ。
位置検出部184は、フレーム側センサー76及びカメラユニットセンサー78の検出値を取得し(ステップS11)、取得した検出値が、いずれも正常範囲内の値であるか否かを判定する(ステップS12)。ここで、位置検出部184は、フレーム側センサー76及びカメラユニットセンサー78の検出値を、設定データ121に含まれるしきい値と比較して判定する。また、位置検出部184は、フレーム側センサー76及びカメラユニットセンサー78の検出値から比較用の値を算出し、算出した値を、設定データ121に含まれるしきい値と比較して判定してもよい。ステップS12で、位置検出部184は、カメラユニット3またはフレーム2が、ヒンジ21A、23Aの可動範囲を超えて回動した状態でないかを判定する。ヒンジ21A、23Aが可動範囲を逸脱した状態であれば、故障を防止するため、速やかに動作を停止させるためである。
キャリブレーションを開始すると、AR表示制御部186が、画像処理部160及び表示制御部170を制御して、キャリブレーション用の画像を、画像表示部20により表示させる(ステップS15)。キャリブレーション用の画像は、使用者が目安とする画像や文字、或いは記号であり、ここでは仮想のオブジェクトとする。AR表示制御部186は、仮想のオブジェクトを画像表示部20の表示領域の中心に表示する。なお、画像表示部20の表示領域の中心とは、ハーフミラー261A、262Aの中心を指すが、本実施形態では右LCD241及び左LCD242の中心が、ハーフミラー261A、262Aの中心に対応する。また、仮想オブジェクトは、ハーフミラー261A、262Aのいずれか一方に表示してもよい。
位置検出部184は、撮像画像データに対する画像処理を実行し、撮像画像から手指の画像を検出して、撮像画像における指先の座標を算出する(ステップS18)。位置検出部184が撮像画像から手指の画像を検出する処理は、例えば、予め記憶部120に記憶した画像の特徴量等を利用すればよい。位置検出部184は、例えば、手指の画像の中心の座標を算出する。なお、このステップS16〜S18の処理では、手指の代わりにペン型や棒状の指示体等を用いることができる。この場合、指示体の画像を検出するための特徴量等、必要なデータが、予め、記憶部120に記憶されていればよく、位置検出部184は、撮像画像における、指示体の先端または指示体の中心の座標を算出する。
そして、位置検出部184は、カメラ61の光軸と表示領域の中心とのズレ量を補正するための補正用のデータを生成し、記憶部120に記憶し(ステップS24)、本処理を終了する。
例えば後述する第2実施形態(図8)のようにフレキシブルアームを用いた構成や、より多くの可動部を有する構成など、カメラ61がフレーム2に対して、よりフレキシブルな可動域を有する構成では、カメラ61の光軸とフレーム2との相対的な位置や方向を求めてもよい。具体的には、ステップS20、または、その他のステップS23より前の処理において、ステップS19で取得したフレーム側センサー76及びカメラユニットセンサー78の検出値に基づき、カメラ61の光軸とフレーム2との相対的な位置や角度を推定または算出してもよい。そして、ステップS23では、カメラ61の光軸とフレーム2との相対的な位置や角度を加味して、表示領域の中心軸と、カメラ61の光軸とのズレ量を推定すればよい。この場合、カメラ61とフレーム2との相対位置、及び傾き等によらず、より高精度で、カメラ61の光軸と表示領域の中心とのズレ量を補正するための補正用のデータを得ることができる。
ステップS23で記憶される補正用のデータは、フレーム側センサー76及びカメラユニットセンサー78の検出値から、カメラ61の光軸と表示領域の中心との相対位置を求める処理を可能とするデータである。言い換えれば、フレーム側センサー76及びカメラユニットセンサー78の検出値を、カメラ61の光軸と表示領域の中心との相対位置、または位置のズレに対応付けるデータである。具体的には、フレーム側センサー76及びカメラユニットセンサー78の検出値から、カメラ61の光軸と表示領域の中心との相対位置(位置のズレ)を求めるための演算式、テーブル、パラメーター等である。
位置検出部184は、フレーム側センサー76及びカメラユニットセンサー78の検出値を取得し(ステップS31)、図5のステップS21で生成されるデータを利用して、カメラ61の光軸と表示領域の中心との相対位置、すなわちズレ量を算出する(ステップS32)。位置検出部184は、使用者が画像表示部20越しに見る視界と、カメラ61の撮像範囲との対応を推定する(ステップS33)。そして、位置検出部184は、使用者の視界がカメラ61の撮像範囲内であるか否かを判定する(ステップS34)。
制御部140は、操作部135等により入力される指示に従ってARコンテンツの表示を開始し(ステップS41)、位置検出部184がフレーム側センサー76及びカメラユニットセンサー78の検出値を取得する(ステップS11)。位置検出部184は、取得した検出値が正常範囲内の値であるか否かを判定し(ステップS12)、検出値が正常範囲から外れている場合(ステップS12;NO)、異常を報知する動作を行い(ステップS13)、動作を終了する。
また、制御部140は、上記検出結果に基づいて、画像表示部20に、カメラ61の撮像範囲を示す表示をさせるので、撮像範囲を表示により使用者に知らせることができ、操作性の向上が期待できる。
すなわち、制御部140は、撮像画像における画像表示部20の表示領域の中心軸の位置を推定し、推定した表示領域の中心軸と撮像範囲の中心とのズレ量から、画像表示部20の表示領域とカメラ61の撮像範囲との対応を求める。これにより、撮像画像を利用して、表示領域と撮像範囲との対応をより正確に求めることができる。
図8は、第3実施形態の頭部装着型表示装置100Bの装着状態を示す図であり、(A)、(C)は側面図、(B)及び(D)は平面図である。頭部装着型表示装置100Bは、上記第1実施形態の画像表示部20に代えて、画像表示部20Bを備える他は、頭部装着型表示装置100と共通の構成を有する。
画像表示部20Bは、フレーム2を有する画像表示部20に対し、カメラ62を、フレキシブルアーム36(連結部)により連結した構成である。フレキシブルアーム36は、自在に屈曲させることが可能な、金属製または合成樹脂製のアームであり、フレキシブルアーム36の基端部はテンプル部2Eに固定される。また、フレキシブルアーム36の先端部には、カメラ62を収容したカメラケース35が取り付けられる。
また、第2実施形態では、位置検出部184は、フレーム側センサー76及びカメラユニットセンサー78の検出値を常時取得してもよい。位置検出部184が検出値の取得を開始する時点で、カメラケース35は、図8(A)及び(B)に示す基準位置、またはその他の基準位置にあることが望ましい。このため、頭部装着型表示装置100Bは、位置検出部184が検出値の取得を開始する前に、カメラケース35を基準位置に配置させるように、報知や案内を行ってもよい。
例えば、上記各実施形態においては、位置検出部184が、画像表示部20の表示空間における表示領域の中心軸とカメラ61の光軸とのズレ量を推定する構成(図5のステップS23)を例に挙げて説明した。そして、位置検出部184が推定したズレ量を補正するための補正データの生成(図5のステップS24)、視界と撮像範囲との対応の推定(図6のステップS33)、コンテンツの表示位置の補正(図7のステップS50)等が実行される例を説明した。これらの処理において、例えば、一般的な使用者が頭部装着型表示装置100、100Bを装着した場合のズレ量を「標準ズレ量」として記憶部120に記憶して利用してもよい。具体的には、位置検出部184がステップS23で推定したズレ量と、記憶部120に記憶した標準ズレ量とを比較して、標準ズレ量との差異(差分)を個人データとして生成してもよい。この場合、標準ズレ量に基づく補正を行うためのデータを記憶部120に記憶し、標準ズレ量に基づくコンテンツの表示位置の補正が可能な構成としてもよく、必要に応じて、個人データを加味して補正等を行うようにしてもよい。
また、画像光を使用者の眼に導く光学素子は、右導光板261、左導光板262に限定されない。すなわち、外部から装置に向けて入射する外光を透過し、画像光とともに使用者の眼に入射させる光学素子であればよい。例えば、使用者の眼の前方に位置して使用者の視界の一部または全部に重なる光学素子を用いてもよい。さらに、レーザー光等を走査させて画像光とする走査方式の光学素子を採用してもよい。また、光学素子の内部で画像光を導光させるものに限らず、使用者の眼に向けて画像光を屈折及び/または反射させて導く機能のみを有する光学素子としてもよい。さらに、本発明の光学素子は、回折格子、プリズム、ホログラフィー表示部を用いてもよい。
また、本発明を、MEMSミラーを用いた走査光学系を採用し、MEMSディスプレイ技術を利用した表示装置に適用することも可能である。すなわち、信号光形成部と、信号光形成部が射出する光を走査するMEMSミラーを有する走査光学系と、走査光学系により走査される光によって虚像が形成される光学部材とを光射出部として備えてもよい。この構成では、信号光形成部が射出した光がMEMSミラーにより反射され、光学部材に入射し、光学部材の中を導かれて、虚像形成面に達する。MEMSミラーが光を走査することにより、虚像形成面に虚像が形成され、この虚像を使用者が眼で捉えることで、画像が認識される。この場合の光学部品は、例えば上記実施形態の右導光板261及び左導光板262のように、複数回の反射を経て光を導く部品であってもよく、ハーフミラー面を利用してもよい。
Claims (10)
- 使用者の頭部に装着される本体を有し、
前記本体に設けられ、外景を透過する表示部と、
前記本体に設けられる撮像部と、
前記表示部を透過して視認可能な視界領域における、前記撮像部の撮像範囲に含まれない領域の有無を判定する制御部と、を備え、
前記撮像部と前記表示部との少なくとも一方は、前記本体に対して変位可能に設けられること、
を特徴とする表示装置。 - 前記撮像部は前記本体に対し変位可能に連結され、
前記制御部は、前記本体に対する前記撮像部の相対位置を検出する検出部に接続され、前記検出部による検出結果に基づき、前記表示部を透過して視認可能な視界領域における前記撮像部の撮像範囲に含まれない領域の有無を判定すること、
を特徴とする請求項1記載の表示装置。 - 前記制御部は、前記視界領域で前記撮像部の撮像範囲に含まれない領域があると判定した場合に、前記撮像部が変位可能な範囲を求めること、
を特徴とする請求項2記載の表示装置。 - 前記制御部は、前記視界領域で前記撮像部の撮像範囲に含まれない領域があると判定した場合に、前記表示部に、前記撮像部の撮像範囲を示す表示をさせること、
を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の表示装置。 - 前記制御部は、前記撮像部の撮像画像に基づき前記表示部にコンテンツを表示させ、前記コンテンツの表示位置を、前記視界領域で前記撮像部の撮像範囲に含まれない領域に関する判定結果に基づいて調整すること、
を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の表示装置。 - 前記制御部は、前記表示部に仮想オブジェクトを表示させ、前記仮想オブジェクトの表示中に前記撮像部により撮像された撮像画像に基づき、前記表示部の表示領域と前記撮像部の撮像範囲との対応を求めること、
を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の表示装置。 - 前記制御部は、前記表示部に表示される仮想オブジェクトの表示位置に対応して操作された指示体を含む外景を前記撮像部により撮像した撮像画像に基づき、前記表示部の表示領域と前記撮像部の撮像範囲との対応を求めること、
を特徴とする請求項6記載の表示装置。 - 前記制御部は、前記表示部の表示領域と前記撮像部の撮像範囲との対応を求めることで、予め設定された前記表示部の表示領域と前記撮像部の撮像範囲との相対位置に対するズレ量を求めること、
を特徴とする請求項6または7記載の表示装置。 - 前記制御部は、前記撮像部の撮像画像における前記表示部の表示領域の中心軸の位置を推定し、推定した前記表示部の表示領域の中心軸と前記撮像部の撮像範囲の中心とのズレ量から、前記表示部の表示領域と前記撮像部の撮像範囲との対応を求めること、
を特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の表示装置。 - 使用者の頭部に装着される本体に、外景を透過する表示部と撮像部とを備え、前記撮像部と前記表示部との少なくとも一方は、前記本体に対して変位可能に設けられる表示装置において、
前記表示部を透過して視認可能な視界領域における、前記撮像部の撮像範囲に含まれない領域の有無を判定すること、
を特徴とする表示装置の制御方法。
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