JP6405991B2 - 電子機器、表示装置、及び、電子機器の制御方法 - Google Patents

電子機器、表示装置、及び、電子機器の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子機器、表示装置、及び、電子機器の制御方法に関する。
従来、移動体などの物体の姿勢を検出する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の装置は、加速度センサーや角速度センサー等の出力値を用いて、空間上の3軸の姿勢角度、並進位置、画像姿勢等を求める。
特開2009−31295号公報
ところで、分解能が高いセンサーを利用する場合、高精度で検出を行うことができるが、ノイズが多い、検出可能な範囲(レンジ)が狭い、等の不利な特徴がある。例えば、特許文献1に記載されたように移動体の姿勢や動きを検出する場合、検出すべき加速度や角速度の範囲が広いため、高分解能のセンサーを用いることは難しかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、広い検出レンジが要求される用途においても高精度の検出結果を得て、処理を行うことが可能な電子機器、表示装置、及び、電子機器の制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、使用者の身体に装着される電子機器であって、分解能の異なる複数のセンサーと、複数の前記センサーのいずれかの検出値を切り替えて処理し、前記電子機器を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、分解能が異なる複数のセンサーの検出値を切り替えて処理に利用するので、例えば、要求される精度や検出レンジに対応して適切なセンサーを利用できる。このため、使用者の身体の動きに関する検出を行う場合に、広い検出レンジをカバーでき、検出精度を高めることができる。
また、本発明は、上記電子機器において、分解能及び検出レンジが異なる複数の前記センサーを備え、前記制御部は、複数の前記センサーのいずれかを選択して、選択した前記センサーの検出値について前記処理を実行し、複数の前記センサーのうち高分解能の前記センサーを選択し、選択した前記センサーの検出値で前記処理を実行できない場合に、他の前記センサーの検出値を処理すること、を特徴とする。
本発明によれば、センサーを選択して、選択したセンサーの検出値を用いて処理を実行でき、処理を実行できない検出値が得られた場合は他のセンサーの検出値を利用することで、処理の欠落や遅延を防止できる。
また、本発明は、上記電子機器において、前記制御部は、プログラムを実行して前記処理を実行するよう構成され、複数の前記センサーのうち、実行する前記プログラムに対応付けられた前記センサーを選択すること、を特徴とする。
本発明によれば、実行するプログラムに対応したセンサーを選択できるので、プログラムの実行に際して要求される精度や検出レンジに最適な検出値を用いて処理を行える。
また、本発明は、上記電子機器において、前記制御部は、複数の前記センサーのうち選択したセンサーがそれぞれ対応付けられた複数の機能を実行可能に構成されたこと、を特徴とする。
本発明によれば、実行する機能に対応したセンサーを選択できるので、要求される精度や検出レンジに最適な検出値を用いて処理を行える。また、複数の機能を実行可能な多機能の電子機器において、機能毎に適切なセンサーを選択させることができる。
また、本発明は、上記電子機器において、前記制御部は、選択した前記センサーの検出値が、選択した前記センサーの検出レンジから外れた値である場合に、他の前記センサーを選択すること、を特徴とする。
本発明によれば、検出値が検出レンジから外れた場合に他のセンサーの検出値を利用することで、処理の欠落や遅延を防止できる。
また、本発明は、上記電子機器において、前記制御部は、複数の前記センサーのうち高分解能の前記センサーを選択し、選択した前記センサーの検出レンジから外れた値である場合に、他の前記センサーを選択すること、を特徴とする。
本発明によれば、高分解能のセンサーの検出レンジ内においては高精度の検出値を利用でき、検出値が検出レンジから外れた場合に他のセンサーの検出値を利用することで、処理の欠落や遅延を防止できる。
また、本発明は、上記電子機器において、前記制御部は、複数の前記センサーの検出値を取得し、取得した検出値のいずれかを選択して処理すること、を特徴とする。
本発明によれば、選択したセンサーで測定レンジを超えた場合や、分解能の限界により精度が期待できない値であった場合や、選択したセンサーが使用不能である場合などに、速やかに他のセンサーの検出値を用いて処理を行える。このため、処理の欠落や遅延を防止できる。
また、本発明は、上記電子機器において、複数の前記センサーは、少なくとも、慣性センサー及び撮像部を含むこと、を特徴とする。
本発明によれば、慣性センサーと撮像部の検出値を用いて処理を行うことができる。
また、本発明は、上記電子機器において、本体を有し、複数の前記センサーは、前記本体に設けられる第1慣性センサーと、前記第1慣性センサーとともに前記本体に設けられ、前記第1慣性センサーとは分解能が異なる第2慣性センサーと、を含むこと、を特徴とする。
本発明によれば、分解能が異なる複数の慣性センサーの検出値を切り替えて処理に利用するので、例えば、慣性センサーに対して要求される検出レンジが狭い条件下では高分解能の慣性センサーの検出値を処理に使うことができる。このため、使用者の身体の動きに関する検出を行う場合に、広い検出レンジをカバーでき、検出精度を高めることができる。
また、本発明は、上記電子機器において、前記第1及び前記第2慣性センサーは、前記本体に配置された同一の基板に実装されたこと、を特徴とする。
本発明によれば、複数の慣性センサーが同様の条件で動きに関する検出を行うことができ、慣性センサーの切り替えに伴う誤差を生じにくいという利点がある。
また、本発明は、上記電子機器において、前記本体は使用者の頭部に装着されること、を特徴とする。
本発明によれば、頭部の動きに関して広いレンジで検出を行うことができる。このため、例えば、使用者が身体をゆっくり動かす場合であっても、使用者の身体が移動体によって移動される場合など動きが激しい場合であっても、検出を行うことができる。
また、本発明は、上記電子機器において、前記本体は、前記使用者の頭部に装着された状態で、前記使用者の左右方向に伸びる形状を有し、前記第1及び前記第2慣性センサーは前記本体の左右方向における中央部に配置されたこと、を特徴とする。
本発明によれば、使用者の頭部の動きに関して、使用者が頭部の動きを感じる位置の近くで検出を行える。
また、本発明は、上記電子機器において、前記第1及び前記第2慣性センサーのそれぞれは、1または複数の軸における、加速度及び角速度の少なくともいずれかを検出するセンサーで構成され、前記第1慣性センサーの検出の軸と前記第2慣性センサーの検出の軸とが対応付けられたこと、を特徴とする。
本発明によれば、複数のセンサーの検出の軸が対応付けられるため、慣性センサーを切り替えた場合に、検出値を用いた処理を容易に切り替えることができ、効率よく処理できる。
また、上記課題を解決するため、本発明の表示装置は、使用者の頭部に装着され、画像を表示する表示部と、分解能の異なる複数のセンサーと、複数の前記センサーのいずれかの検出値を切り替えて処理を行い、前記処理により前記表示部における表示を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、分解能が異なる複数のセンサーの検出値を切り替えて、表示を制御する処理に利用する。このため、例えば、要求される精度や検出レンジに対応して適切なセンサーを利用し、使用者の身体の動きに関する検出を行う場合に、広い検出レンジをカバーでき、検出精度を高めることができる。これにより、使用者の身体の動きに対応して、適切に表示を制御できる。
また、本発明は、上記表示装置において、前記表示部は外景を視認可能に前記画像を表示する構成を有し、前記制御部は、前記センサーの検出値を用いる前記処理により、前記外景と前記表示部による表示領域との対応付けを行うこと、を特徴とする。
本発明によれば、分解能が異なる複数のセンサーの検出値に基づき、使用者が視認する外景と、画像を表示する領域とを対応付けることができる。
また、上記課題を解決するため、本発明の電子機器の制御方法は、使用者の身体に装着され、分解能の異なる複数のセンサーを備える電子機器に対し、複数の前記センサーのいずれかの検出値を切り替えて処理し、前記電子機器を制御することを特徴とする。
本発明によれば、分解能が異なる複数のセンサーの検出値を切り替えて処理に利用するので、例えば、要求される精度や検出レンジに対応して適切なセンサーを利用できる。このため、使用者の身体の動きに関する検出を行う場合に、広い検出レンジをカバーでき、検出精度を高めることができる。
頭部装着型表示装置の外観構成を示す説明図。 画像表示部の光学系の構成を示す図。 頭部装着型表示装置を構成する各部の機能ブロック図。 頭部装着型表示装置における表示例を示す図。 頭部装着型表示装置の動作の例を示すフローチャート。 頭部装着型表示装置の動作の別の例を示すフローチャート。 変形例としての頭部装着型表示装置の外観構成を示す図。
図1は、本発明を適用した実施形態に係る頭部装着型表示装置100(電子機器、表示装置)の外観構成を示す説明図である。
頭部装着型表示装置100は、使用者の頭部に装着された状態で使用者に虚像を視認させる画像表示部20(表示部)と、画像表示部20を制御する制御装置10と、を備える。制御装置10は、使用者が頭部装着型表示装置100を操作するコントローラーとしても機能する。
画像表示部20は、使用者の頭部に装着される装着体であり、本実施形態では眼鏡形状のフレーム2(本体)を有する。
フレーム2は、右保持部21及び左保持部23を有する。右保持部21は、右光学像表示部26の他端である端部ERから、使用者が画像表示部20を装着した際の使用者の側頭部に対応する位置にかけて、延伸して設けられた部材である。同様に、左保持部23は、左光学像表示部28の他端である端部ELから、使用者が画像表示部20を装着した際の使用者の側頭部に対応する位置にかけて、延伸して設けられた部材である。右保持部21は使用者の頭部において右耳またはその近傍に当接し、左保持部23は使用者の左耳またはその近傍に当接して、使用者の頭部に画像表示部20を保持する。右保持部21及び左保持部23は、眼鏡のテンプル(つる)のようにして、使用者の頭部に画像表示部20を保持する。
本実施形態では本体の一例として、眼鏡型のフレーム2を例示する。本体の形状は眼鏡型に限定されず、使用者の頭部に装着され固定されるものであればよく、使用者の左右の眼の前に跨がって装着される形状であれば、より好ましい。例えば、ここで説明する眼鏡型の他に、使用者の顔の上部を覆うスノーゴーグル様の形状であってもよいし、双眼鏡のように使用者の左右の眼のそれぞれの前方に配置される形状であってもよい。
フレーム2には、右表示駆動部22と、左表示駆動部24と、右光学像表示部26と、左光学像表示部28と、マイク63とが設けられる。右表示駆動部22と左表示駆動部24とは、使用者が画像表示部20を装着した際の使用者の頭部に対向する側に配置されている。右光学像表示部26及び左光学像表示部28は、それぞれ、使用者が画像表示部20を装着した際に使用者の右及び左の眼前に位置する。右光学像表示部26の一端と左光学像表示部28の一端とは、使用者が画像表示部20を装着した際の使用者の眉間に対応する位置で、互いに連結されている。なお、右表示駆動部22及び左表示駆動部24を総称して単に「表示駆動部」とも呼び、右光学像表示部26及び左光学像表示部28を総称して単に「光学像表示部」とも呼ぶ。
表示駆動部22,24は、図2を参照して後述する液晶ディスプレイ241,242(Liquid Crystal Display、以下「LCD241,242」と呼ぶ)、投写光学系251,252等を含む。
右光学像表示部26及び左光学像表示部28は、導光板261,262(図2)と、調光板20Aとを備える。導光板261,262は、光透過性の樹脂等によって形成され、表示駆動部22,24が出力する画像光を、使用者の眼に導く。調光板20Aは、薄板状の光学素子であり、使用者の眼の側とは反対の側である画像表示部20の表側を覆うように配置される。調光板20Aは、光透過性がほぼ無いもの、透明に近いもの、光量を減衰させて光を透過するもの、特定の波長の光を減衰又は反射するもの等、種々のものを用いることができる。調光板20Aの光学特性(光透過率など)を適宜選択することにより、外部から右光学像表示部26及び左光学像表示部28に入射する外光量を調整して、虚像の視認のしやすさを調整できる。本実施形態では、少なくとも、頭部装着型表示装置100を装着した使用者が外の景色を視認できる程度の光透過性を有する調光板20Aを用いる場合について説明する。調光板20Aは、右導光板261及び左導光板262を保護し、右導光板261及び左導光板262の損傷や汚れの付着等を抑制する。
調光板20Aは、右光学像表示部26及び左光学像表示部28に対し着脱可能としてもよく、複数種類の調光板20Aを交換して装着可能としてもよいし、省略してもよい。
フレーム2にはセンサー基板65が設けられる。センサー基板65は、慣性センサーである第1センサー161(第1慣性センサー)、及び第2センサー162(第2慣性センサー)が実装された基板である。センサー基板65は、フレーム2の右光学像表示部26と左光学像表示部28との境目部分に収容され、フレーム2の内部に固定される。
また、センサー基板65には、カメラ61が搭載される。カメラ61は右光学像表示部26と左光学像表示部28との境目部分において露出する。使用者が画像表示部20を装着した状態で、カメラ61の位置は、水平方向においては使用者の両眼のほぼ中間であり、鉛直方向においては使用者の両眼より上である。カメラ61は、CCDやCMOS等の撮像素子及び撮像レンズ等を備えるデジタルカメラであり、単眼カメラであってもステレオカメラであってもよい。
センサー基板65は、1枚のプリント基板で構成されてもよいが、フレキシブル基板で構成されてもよく、フレキシブルケーブルやコネクター或いはソケットを介して複数の基板を接続した構成であってもよい。センサー基板65において、第1センサー161と第2センサー162との相対位置が、相互に固定されることが好ましい。
カメラ61は、それぞれ、頭部装着型表示装置100の表側方向、換言すれば、頭部装着型表示装置100を装着した状態における使用者の視界方向の少なくとも一部の外景を撮像する。カメラ61の画角の広さは適宜設定可能であるが、カメラ61の画角に、使用者が右光学像表示部26、左光学像表示部28を通して視認する外界が含まれることが好ましい。さらに、調光板20Aを通した使用者の視界の全体を撮像できるように、カメラ61の撮像範囲が設定されているとより好ましい。また、カメラ61の画角は、重なるように設定されてもよいし、カメラ61の画角が互いに一部重複するように設定されてもよい使用者の視線方向における一部の範囲をカメラ61の両方で撮像できればよい。カメラ61の画角の調整は、撮像レンズ(図示略)の光軸の調整、レンズの画角の選択等により適宜設定できる。
図2は、画像表示部20が備える光学系の構成を示す要部平面図である。図2には説明のため使用者の左眼LE及び右眼REを図示する。
左表示駆動部24は、LED等の光源と拡散板とを有する左バックライト222を備える。また、左表示駆動部24は、左バックライト222の拡散板で拡散された光の光路上に配置される透過型の左LCD242、および、左LCD242を透過した画像光Lを導くレンズ群等を備えた左投写光学系252を備える。左LCD242は、複数の画素をマトリクス状に配置した透過型液晶パネルである。
左投写光学系252は、左LCD242から射出された画像光Lを平行状態の光束にするコリメートレンズを有する。コリメートレンズにより平行状態の光束にされた画像光Lは、左導光板262(光学素子)に入射される。左導光板262は、画像光Lを反射する複数の反射面が形成されたプリズムであり、画像光Lは、左導光板262の内部において複数回の反射を経て左眼LE側に導かれる。左導光板262には、左眼LEの眼前に位置するハーフミラー262A(反射面)が形成される。
ハーフミラー262Aで反射した画像光Lは左眼LEに向けて左光学像表示部28から射出され、この画像光Lが左眼LEの網膜に像を結び、使用者に画像を視認させる。
右表示駆動部22は、左表示駆動部24と左右対称に構成される。右表示駆動部22は、LED等の光源と拡散板とを有する右バックライト221を備える。また、右表示駆動部22は、右バックライト221の拡散板で拡散された光の光路上に配置される透過型の右LCD241、および、右LCD241を透過した画像光Lを導くレンズ群等を備えた右投写光学系251を備える。右LCD241は、複数の画素をマトリクス状に配置した透過型液晶パネルである。
右投写光学系251は、右LCD241から射出された画像光Lを平行状態の光束にするコリメートレンズを有する。コリメートレンズにより平行状態の光束にされた画像光Lは、右導光板261(光学素子)に入射される。右導光板261は、画像光Lを反射する複数の反射面が形成されたプリズムであり、画像光Lは、右導光板261の内部において複数回の反射を経て右眼RE側に導かれる。右導光板261には、右眼REの眼前に位置するハーフミラー261A(反射面)が形成される。
ハーフミラー261Aで反射した画像光Lは右眼REに向けて右光学像表示部26から射出され、この画像光Lが右眼REの網膜に像を結び、使用者に画像を視認させる。
使用者の右眼REには、ハーフミラー261Aで反射した画像光Lと、調光板20Aを透過した外光OLとが入射する。左眼LEには、ハーフミラー262Aで反射した画像光Lと、調光板20Aを透過した外光OLとが入射する。このように、頭部装着型表示装置100は、内部で処理した画像の画像光Lと外光OLとを重ねて使用者の眼に入射させ、使用者にとっては、調光板20Aを透かして外景が見え、この外景に重ねて、画像光Lによる画像が視認される。このように、頭部装着型表示装置100は、シースルー型の表示装置として機能する。
なお、左投写光学系252と左導光板262とを総称して「左導光部」とも呼び、右投写光学系251と右導光板261とを総称して「右導光部」と呼ぶ。右導光部及び左導光部の構成は上記の例に限定されず、画像光を用いて使用者の眼前に虚像を形成する限りにおいて任意の方式を用いることができ、例えば、回折格子を用いても良いし、半透過反射膜を用いても良い。
画像表示部20(図1)は、制御装置10に接続部40を介して接続する。接続部40は、制御装置10に接続される本体コード48、右コード42、左コード44、及び、連結部材46を備えるハーネスである。右コード42及び左コード44は、本体コード48が2本に分岐し、右コード42は右保持部21の延伸方向の先端部APから右保持部21の筐体内に挿入され、右表示駆動部22に接続される。同様に、左コード44は、左保持部23の延伸方向の先端部APから左保持部23の筐体内に挿入され、左表示駆動部24に接続される。右コード42、左コード44、及び、本体コード48は、デジタルデータを伝送可能なものであればよく、例えば金属ケーブルや光ファイバーで構成できる。また、右コード42と左コード44とを一本のコードにまとめた構成としてもよい。
連結部材46は、本体コード48と、右コード42及び左コード44との分岐点に設けられ、イヤホンプラグ30を接続するためのジャックを有する。イヤホンプラグ30からは、右イヤホン32及び左イヤホン34が延伸する。イヤホンプラグ30の近傍にはマイク63が設けられる。イヤホンプラグ30からマイク63までは一本のコードにまとめられ、マイク63からコードが分岐して、右イヤホン32と左イヤホン34のそれぞれに繋がる。
マイク63は、例えば図1に示すように、マイク63の集音部が使用者の視線方向を向くように配置され、音声を集音して、音声信号を出力する。マイク63は、例えばモノラルマイクであってもステレオマイクであってもよく、指向性を有するマイクであってもよいし、無指向性のマイクであってもよい。
画像表示部20と制御装置10とは、接続部40を介して各種信号を伝送する。本体コード48の連結部材46とは反対側の端部、及び、制御装置10には、互いに嵌合するコネクター(図示略)が設けられる。本体コード48のコネクターと制御装置10のコネクターとを嵌合し、或いは、この嵌合を外すことで、制御装置10と画像表示部20とを接離できる。
制御装置10は、画像表示部20の本体とは別体となる箱形の本体を有し、頭部装着型表示装置100を制御する。制御装置10は、決定キー11、点灯部12、表示切替キー13、輝度切替キー15、方向キー16、メニューキー17、及び電源スイッチ18を含むスイッチ類を備える。また、制御装置10は、使用者が手指で操作するトラックパッド14を備える。
決定キー11は、押下操作を検出して、制御装置10で操作された内容を決定する信号を出力する。点灯部12は、LED(Light Emitting Diode)等の光源を備え、光源の点灯状態により、頭部装着型表示装置100の動作状態(例えば、電源のON/OFF)を通知する。表示切替キー13は、押下操作に応じて、例えば、画像の表示モードの切り替えを指示する信号を出力する。
トラックパッド14は、接触操作を検出する操作面を有し、操作面に対する操作に応じて操作信号を出力する。操作面における検出方式は限定されず、静電式、圧力検出式、光学式等を採用できる。輝度切替キー15は、押下操作に応じて画像表示部20の輝度の増減を指示する信号を出力する。方向キー16は、上下左右方向に対応するキーへの押下操作に応じて操作信号を出力する。電源スイッチ18は、頭部装着型表示装置100の電源オン/オフを切り替えるスイッチである。
図3は、頭部装着型表示装置100を構成する各部の機能ブロック図である。
制御装置10は、制御装置10及び画像表示部20を制御する制御部110(第2制御部)を備える。制御部110は、例えばマイクロプロセッサーで構成され、制御部110が処理するデータ等を一時的に記憶するメモリー121、及び、制御部110が処理するデータ等を不揮発的に記憶するフラッシュメモリー122に接続される。メモリー121及びフラッシュメモリー122はいずれも半導体素子により構成され、データバスを介して制御部110に接続する。
制御部110には、電源制御部123、UI(ユーザーインターフェイス)制御部124、無線I/F(インターフェイス)制御部125、音声制御部126、センサーIC127、及び、外部I/F(インターフェイス)部128が接続される。
頭部装着型表示装置100は、電源として一次電池または二次電池を備え、電源制御部123は、これら電池に接続されるICで構成される。電源制御部123は、制御部110の制御に従って電池の残容量の検出を行い、検出値のデータ、または残容量が設定値以下となったことを示すデータを制御部110に出力する。
UI制御部124は、図1に示した決定キー11、表示切替キー13、トラックパッド14、輝度切替キー15、方向キー16、及びメニューキー17の各操作部、点灯部12、及び、トラックパッド14が接続されるICである。上記各操作部は入力部として機能し、点灯部12及びトラックパッド14は出力部として機能し、頭部装着型表示装置100のユーザーインターフェイスを構成する。UI制御部124は、上記操作部における操作を検出して、操作に対応する操作データを制御部110に出力する。また、UI制御部124は、制御部110の制御に従って、点灯部12の点灯/消灯、及びトラックパッド14における表示を行う。
無線I/F制御部125は、無線通信インターフェイス(図示略)に接続される制御ICであり、制御部110の制御に従って、上記無線通信インターフェイスによる通信を実行する。制御装置10が備える無線通信インターフェイスは、例えば、無線LAN(WiFi(登録商標))、Miracast(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の規格に準じた無線データ通信を実行する。
音声制御部126は、右イヤホン32、左イヤホン34、及びマイク63に接続され、A/D(アナログ/ディジタル)コンバーターやアンプ等を備えるICである。音声制御部126は、制御部110から入力される音声データに基づき右イヤホン32及び左イヤホン34から音声を出力させる。また、音声制御部126は、マイク63が集音する音声に基づき音声データを生成して制御部110に出力する。
センサーIC127は、例えば、3軸加速度センサー、3軸ジャイロセンサー、及び3軸地磁気センサーを備え、例えば上記センサーを具備する1つのICで構成される。センサーIC127は、制御部110の制御に従って検出を実行し、各センサーの検出値を示すデータを制御部110に出力する。センサーIC127が備えるセンサーの数や種類は制限されず、照度センサー、温度センサー、圧力センサー等を備えてもよい。
外部I/F部128は、頭部装着型表示装置100を外部機器に接続するインターフェイスである。例えば、USBインターフェイス、マイクロUSBインターフェイス、メモリーカード用インターフェイス等の有線接続に対応したインターフェイスを用いることができ、無線通信インターフェイスで構成してもよい。外部I/F部128には、頭部装着型表示装置100に対してコンテンツを供給する種々の外部機器を接続できる。これらの外部機器は、頭部装着型表示装置100に画像を供給する画像供給装置ということもでき、例えば、パーソナルコンピューター(PC)、携帯電話端末、携帯型ゲーム機等が用いられる。また、外部I/F部128は、右イヤホン32、左イヤホン34及びマイク63に繋がる端子を設けてもよく、この場合、音声制御部126が処理するアナログ音声信号は外部I/F部128を介して入出力される。
制御部110には、I/F(インターフェイス)部115が接続される。I/F部115は接続部40に一端に接続するコネクター等を備えたインターフェイスであり、接続部40の他端は画像表示部20のI/F部155に接続される。
制御部110は、接続部40を介して、画像表示部20が備えるサブ制御部150とデータ通信を実行する。
制御部110は、プログラムを実行するCPU、及び、プログラムや設定データ等を記憶するROMを備える。制御部110は、ROMに記憶したプログラムをCPUにより実行して、頭部装着型表示装置100の各部を制御する。例えば、制御部110は、オペレーティングシステム(OS)111、及び、アプリケーション112を実行する。オペレーティングシステム111は、汎用のオペレーティングシステムである。この種のオペレーティングシステムでは、例えば、Windows(登録商標)、iOS(登録商標)、Android(登録商標)、Mac OS(登録商標)、Linux(登録商標)、Unix(登録商標)、Tron(登録商標)等が挙げられる。これらの汎用のオペレーティングシステムを、頭部装着型表示装置100で使用するために一部改変したものであってもよい。
また、アプリケーション112は、オペレーティングシステム111上で動作し、特定の機能を実行するためのプログラムである。アプリケーション112は、オペレーティングシステム111が提供するユーザーインターフェイスとは異なるインターフェイスを有することがある。制御部110がアプリケーション112を実行する場合、UI制御部124は、アプリケーション112のユーザーインターフェイスを実現する。
制御部110は、センサーIC127から入力されるデータに基づきセンサーの検出値を取得して、メモリー121に記憶する。このとき、制御部110は、センサーの検出値に対応付けて、検出値を取得した時刻を示すタイムスタンプ情報を付加して記憶する。
また、制御部110は、接続部40を介して、画像表示部20が備えるセンサー(第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び、照度センサー164)の検出値を示すデータを受信する。制御部110は、受信したデータをメモリー121に記憶する。制御部110が受信するデータは、サブ制御部150が付加したタイムスタンプ情報を含む。制御部110は、上記のようにセンサーIC127の検出値に付加するタイムスタンプ情報を、サブ制御部150が付加したタイムスタンプ情報と区別できる態様で付加し、メモリー121に記憶する。メモリー121には、センサーの検出値が、データの属性の1つとしてタイムスタンプ情報が付加されたデータ形式で記憶される。ここで、制御部110は、センサーの検出値のデータを、フラッシュメモリー122に記憶してもよい。
制御部110は、外部I/F部128または無線I/F制御部125により接続する外部機器から、コンテンツのデータを受信して、フラッシュメモリー122に記憶する。コンテンツのデータは、画像表示部20で表示するテキストや画像等のデータであり、右イヤホン32及び左イヤホン34で出力する音声のデータを含んでもよい。制御部110は、頭部装着型表示装置100を制御してコンテンツを再生する。具体的には、制御部110は、コンテンツの表示用のデータをサブ制御部150に送信して表示を実行させ、コンテンツの音声データを音声制御部126に出力して音声を出力させる。また、外部機器から受信するコンテンツのデータが、再生に関する条件を示すデータを含む場合、制御部110は、この条件に従ってコンテンツを再生する。例えば、画像表示部20において検出される位置や傾き等のセンサーの検出値が、条件に該当する場合に、検出値に対応するテキストや画像を表示させる。コンテンツを再生する動作は、コンテンツ再生用のアプリケーション112の機能として実行してもよい。
画像表示部20は、制御部110と通信を実行し、画像表示部20の各部を制御するサブ制御部150を備える。サブ制御部150は、例えばマイクロプロセッサーで構成され、I/F部155により接続部40に接続され、接続部40を介して制御部110との間でデータ通信を実行する。
サブ制御部150には、第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び、照度センサー164のセンサー類が接続される。
第1センサー161及び第2センサー162は、上述したように慣性センサーであり、具体的には、加速度センサー、角速度(ジャイロ)センサー等である。また、第1センサー161及び第2センサー162のそれぞれは、単一のセンサーであってもよいし、異なる種類の複数のセンサーをユニット化した構成であってもよい。
本実施形態では、第1センサー161及び第2センサー162は、それぞれ、3軸の加速度センサー、及び、3軸の角速度センサーを備えた複合センサーICで構成される。
第1センサー161及び第2センサー162が加速度、及び、角速度を検出する軸を図1に示す。すなわち、画像表示部20を装着する使用者の頭部に対し左右方向をX軸、前後方向をY軸、上下方向をZ軸とする。より詳細には、頭部装着型表示装置100の装着状態において、画像表示部20は左右の眼に対し、使用者が知覚する水平な位置にある。この装着状態において、第1センサー66及び第2センサー68の検出軸(X軸、Y軸、Z軸)が、使用者が知覚する左右、前後、及び上下に一致する構成である。仮に、画像表示部20の装着位置が使用者の頭部に対して傾いたり、ずれたりすれば、第1センサー66及び第2センサー68の検出軸は、左右、前後、上下からずれるが、この問題は使用者が画像表示部20の傾き及びずれを調整することで容易に解消する。
第1センサー161、及び第2センサー162が備える加速度センサーは、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向の加速度を検出する。また、第1センサー161及び第2センサー162が備える角速度センサーは、X軸まわりの回転(ピッチ)、Y軸回りの回転(ヨー)、及びZ軸まわりの回転(ロール)を検出する。
第1センサー161及び第2センサー162は、それぞれ、加速度センサーの検出値と角速度センサーの検出値とを、出力値として、サブ制御部150に出力する。サブ制御部150は、第1センサー161及び第2センサー162のそれぞれの出力値を制御部110に送信する。
第1センサー161及び第2センサー162は、加速度センサーと角速度センサーとのいずれか一方の検出値を出力することができる。制御部110が、サブ制御部150を介して第1センサー161または第2センサー162に制御データを送信し、動作するセンサーを指定できる。また、制御部110は、第1センサー161及び第2センサー162を、個別にスリープ状態に移行させることができる。スリープ状態は、加速度及び角速度の検出を行わず、サブ制御部150から入力される制御データの受信が可能な状態であり、通常の動作状態に比べて消費電力が低い。第1センサー161及び第2センサー162は、スリープ状態において、通常動作への移行を指示する制御データを受信した場合に、通常動作に復帰する。通常動作では所定のサンプリング周期(サンプリング頻度)で検出値を出力する。第1センサー161及び第2センサー162の通常動作におけるサンプリング周期は、制御部110が、個別に設定できる。サンプリング周期が長く、単位時間あたりのサンプリング回数が少ないほど消費電力が低いので、省電力のために、制御部110は、サンプリング周期を設定、或いは変更してもよい。
第1センサー161と第2センサー162とは、いずれも加速度と角速度を検出可能な、同種のセンサーである。第1センサー161は、第2センサー162に比べて検出分解能が高い。より詳細には、第1センサー161は、加速度の検出および角速度の検出に関して、第2センサー162よりも分解能が高い。一方で、第1センサー161は、加速度の検出および角速度の検出に関して、検出レンジ(測定レンジ)が、第2センサー162よりも狭い。言い換えれば、第2センサー162は第1センサー161よりも分解能が低く、検出レンジが広い。
GPS163は、GPS衛星や屋内に設置される疑似GPS送信機(図示略)が送信する位置検出用の信号を受信して、画像表示部20の現在位置を算出し、算出したデータをサブ制御部150に出力する。GPS163は、位置検出用の信号を受信する受信機としての機能のみ有する構成としてもよく、この場合、GPS163が出力するデータに基づきサブ制御部150が現在位置を算出する処理を行えば良い。
照度センサー164は、フレーム2に埋め込み設置され、画像表示部20を装着した使用者の視界方向からの外光を受光し、受光した光量の検出値をサブ制御部150に出力する。
EEPROM165は、サブ制御部150が実行する処理に関するデータ等を不揮発的に記憶する。
サブ制御部150には、右LCD241を駆動して描画を行うLCD駆動部167、及び、左LCD242を駆動して描画を行うLCD駆動部168が接続される。サブ制御部150は、制御部110からコンテンツのデータを受信し、受信したデータに含まれるテキストや画像を表示する表示データを生成してLCD駆動部167、168に出力し、表示を実行させる。
また、サブ制御部150は、右バックライト221を駆動するバックライト駆動部169、及び、左バックライト222を駆動するバックライト駆動部170に接続される。サブ制御部150は、バックライト駆動部169、170に対し、PWM制御用のタイミングデータを含む制御データを出力する。バックライト駆動部169、170は、サブ制御部150から入力される制御データに基づき、右バックライト221、左バックライト222に駆動電圧とパルスを供給して、右バックライト221、左バックライト222を点灯させる。
また、サブ制御部150は、バックライト駆動部169に出力するデータにより、バックライト駆動部169が右バックライト221に出力するパルスのパルス幅、或いは、デューティーを指定する。デューティーは、パルスのオン期間とオフ期間の比を指す。同様に、サブ制御部150は、バックライト駆動部170に出力するデータにより、バックライト駆動部170が左バックライト222に出力するパルスのパルス幅、或いは、デューティーを指定する。右バックライト221及び左バックライト222はLED等の個体光源であり、発光する明るさ、すなわち輝度をPWM制御により調整できる。従って、サブ制御部150の制御により、使用者の眼に入射する画像光L(図2)の光量を調整できる。
サブ制御部150はバックライト駆動部169とバックライト駆動部170のそれぞれに、異なるデータを出力し、右バックライト221の輝度と左バックライト222の輝度とを個別に調整できる。サブ制御部150は、バックライト駆動部169、170に対し、右バックライト221及び左バックライト222のそれぞれの輝度を指定するデータを出力する。バックライト駆動部169、170は、サブ制御部150から入力するデータで指定された輝度値に対応するパルスを生成して、右バックライト221と左バックライト222のそれぞれに出力する。
制御部110とサブ制御部150とを接続する接続部40は、制御データバス41A、画像データバス41B、表示データバス41C、41Dを含む複数のデータバスを有する。これらのデータバスは、互いに独立してデータを伝送可能であるが、各データバスを構成する信号線が物理的に区分された構成であってもよいし、各データバスが共通の信号線を用いて仮想的あるいは論理的に構成されてもよい。
制御データバス41Aは、制御部110からサブ制御部150に対して送信される制御データ、サブ制御部150が制御部110に送信するセンサーの検出値のデータ等を伝送する。画像データバス41Bは、サブ制御部150から制御部110に、カメラ61の撮像画像データを伝送する。表示データバス41Cは、右表示駆動部22で表示するデータを伝送し、表示データバス41Dは左表示駆動部24で表示するデータを伝送する。
画像表示部20が備える、第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び照度センサー164を含む複数のセンサーのサンプリング周期は、大きく異なることもある。例えば、第1センサー161、第2センサー162が備える加速度センサーのサンプリング周期(サンプリング頻度)は200回/秒以上となることが考えられる。これに対し、照度センサー164のサンプリング周期はより遅く、1〜10回/秒(1000〜100ms周期)程度でも十分に役立つことが考えられる。これらのセンサーは、サブ制御部150がサンプリング周期の設定を行い、設定したサンプリング周期に従ってサブ制御部150が検出値を取得する。サブ制御部150は、各センサーからサンプリングした検出値のデータを、制御データバス41Aにおいて時分割で制御部110に送信する。
このため、サンプリング周期の遅い(サンプリング頻度が低い、或いは、サンプリング間隔が長いと言い換えられる)センサーを制御するために制御データバス41Aが長時間占有されることがない。これにより、制御データバス41Aのオーバーヘッドを低減し、制御データバス41Aで多数のセンサーの検出値を効率よく伝送できる。また、サブ制御部150は、RAM(図示略)を内蔵し、センサーの検出値を取得した場合はRAMに一時的に記憶する。サブ制御部150は、RAMに記憶したデータの送信タイミングを調整して、データを制御データバス41Aに送出する。従って、サブ制御部150の動作も、各センサーのサンプリング周期の制約を受けにくく、センサーの制御のためにサブ制御部150の処理が占有される事態を防止できる。
図4は、頭部装着型表示装置100の動作の例を示す図であり、制御部110が第1センサー161、第2センサー162の出力値を処理する例を示す。
この図4には、制御部110が、第1センサー161または第2センサー162の出力値に基づいて位置指示操作を検出する例を示す。図4(A)はポインターを移動させる操作の様子を示し、図4(B)はポインターで選択された候補を確定する様子を示す。
図4(A)の例では使用者の視野VRに複数のメニュー項目を有するメニュー画面Mが表示される。メニュー画面Mは、制御部110がサブ制御部150に表示データを送信し、この表示データに基づきサブ制御部150がLCD駆動部167及びLCD駆動部168を制御することで、表示される。
図4(A)のメニュー画面Mが表示された状態で、制御部110は、第1センサー161及び第2センサー162のいずれかの出力値に基づき、ポインターPを移動させる。従って、画像表示部20を頭部に装着した使用者が、頭部を動かすと、頭部の動きに関する加速度センサーの検出値、または角速度センサーの検出値に対応して、ポインターPが移動される。例えば、制御部110は、図1に示すX軸方向の加速度センサーの出力値を、視野VRの横方向のポインターPの移動量に対応させ、Z軸方向の加速度センサーの出力値を、視野VRの縦方向のポインターPの移動量に対応させる。
図4(B)には、メニュー画面Mに配置されたメニュー項目のうちの一つがポインターPにより選択された状態を示す。この状態で、第1センサー161または第2センサー162の加速度センサー、或いは角速度センサーの出力値に基づき、メニュー項目の選択を確定させる。例えば、制御部110は、加速度センサーの出力値または角速度センサーの出力値が、予め設定されたしきい値を超えた場合に、メニュー項目の選択を確定させる。
図4に例示したように、制御部110は、第1センサー161及び第2センサー162の出力値を、ユーザーインターフェイス、すなわち使用者による入力操作として処理できる。
第1センサー161、及び第2センサー162は、上述したように、第1センサー161が第2センサー162に比べ高分解能かつ狭レンジであるという特性を有する。従って、常に制御部110が第1センサー161の出力値を取得する構成では、大きい加速度または角速度の入力を検出できない。これに対し、制御部110が常に第2センサー162の出力値を取得するようにすると、分解能が低いため、繊細な操作を検出することが難しく操作性に限界がある。
そこで、制御部110は、第1センサー161及び第2センサー162の出力値を適宜選択することで、分解能、及び検出レンジの両面で適切な処理を行う。以下、この動作について説明する。
図5は、頭部装着型表示装置100の動作の例を示すフローチャートであり、特に、第1センサー161及び第2センサー162の出力値に基づく処理を示す。
制御部110は、動き検出を開始し(ステップS11)、サブ制御部150を介して第1センサー161及び第2センサー162の両方の出力値を取得する(ステップS12)。ここで、第1センサー161と第2センサー162のサンプリング周期が異なる場合は、第1センサー161の出力値と第2センサー162の出力値をそれぞれサブ制御部150が取得して保持すればよい。この場合、制御部110がサブ制御部150に対し、第1センサー161及び第2センサー162の出力値を要求したときに、サブ制御部150が、第1センサー161及び第2センサー162の最新の出力値を出力すればよい。
ここで、制御部110は、イベントに対応して、第1センサー161及び第2センサー162のいずれかを選択する(ステップS13)。ステップS13では、第1センサー161と第2センサー162の選択に限らず、加速度センサーと角速度センサーの選択を、合わせて行ってもよい。
ステップS13の処理、具体的には、(1)使用者による操作に従って選択する、(2)制御部110が実行するアプリケーション112により選択する、(3)制御部110が実行する機能に対応して選択する、との3通りの方法が挙げられる。
(1)の方法では、制御部110が、GUIを利用して第1センサー161と第2センサー162の選択を可能とする。例えば、制御部110が視野VRにセンサー選択用の表示をさせ、使用者に、「高分解能」と「低分解能」、或いは、「狭レンジ」と「広レンジ」を選択させればよい。例えば、使用者が、図4(A)に示すポインターPを操作する際に高精度で微妙な操作を希望する場合に、第1センサー161が選択される。また、制御部110は、第1センサー161または第2センサー162の出力値に基づき、フレーム2を叩く、触る、揺らす等のフレーム2に対する操作を検出できる。このため、フレーム2に対する操作に応じて第1センサー161と第2センサー162とを切り替えてもよい。例えば、フレーム2の右光学像表示部26の端部ERを叩く操作に応じて第1センサー161を選択し、左光学像表示部28の端部ELを叩く操作に応じて第2センサー162を選択できる。この操作は、GUIとは異なり、視野VRにおける表示を必要としないので、制御部110がメニュー画面Mを表示していない状態であっても、いつでも実行できる。
(2)の方法では、制御部110がアプリケーション112を実行する場合に、アプリケーション112の機能に、第1センサー161と第2センサー162とのいずれかを選択し、指定する機能が含まれる。具体的には、アプリケーション112が分解能や検出レンジを指定してもよいし、複数のセンサーのうち高分解能のセンサーか広レンジのセンサーかを指定してもよい。
(3)の方法では、制御部110が機能を実行する場合に、その機能に対応する出力値が、高分解能の出力値か広レンジの出力値かに基づき、制御部110が選択する。制御部110が実行する機能毎に、予め設定されていてもよい。例えば、図4(A)に示すGUIを表示させる機能に対応付けて、高分解能のセンサーが対応付けられてもよい。
このように、制御部110は、第1センサー161及び第2センサー162の出力値を取得した後、いずれかのセンサーを選択する(ステップS13)。ステップS13で第1センサー161を選択した場合、制御部110は、ステップS12で取得した第1センサー161の出力値を、処理対象として選択する(ステップS14)。
ここで、制御部110は、選択した第1センサー161の出力値が第1センサー161の検出レンジから逸脱した値であるか否かを判定する(ステップS15)。出力値が第1センサー161の検出レンジから逸脱した値である場合(ステップS15;YES)、制御部110は、第2センサー162の出力値を処理対象として選択する(ステップS16)。また、ステップS13において第2センサー162が選択された場合も、制御部110は、第2センサー162の出力値を処理対象として選択する(ステップS16)。
出力値が第1センサー161の検出レンジ内である場合(ステップS15;NO)、及び、第2センサー162の出力値を処理対象として選択した場合(ステップS16)、制御部110は、選択した出力値をメモリー121に記憶する(ステップS17)。制御部110は、メモリー121に記憶した出力値を用いて処理を実行する(ステップS18)。
制御部110は、第1センサー161及び第2センサー162による動き検出処理を終了するか否かを判定し(ステップS19)、終了しない場合は(ステップS19;NO)、ステップS12に戻る。また、制御装置10の操作により終了が指示された場合や、電源スイッチ18により頭部装着型表示装置100がオフにされた場合、制御部110は図5の処理を終了する(ステップS19;YES)。
図6は、頭部装着型表示装置100の動作の別の例を示すフローチャートであり、特に、第1センサー161及び第2センサー162の出力値に基づく別の処理を示す。この図6では、制御部110が、電源制御部123に接続された電池の残量に対応して、第1センサー161及び第2センサー162を制御する動作を示す。なお、図5と共通する処理については同ステップ番号を付して説明を省略する。
制御部110は、動き検出を開始し(ステップS11)、第1センサー161及び第2センサー162の両方の出力値を取得し(ステップS12)、第1センサー161がスリープ状態か否かを判定する(ステップS31)。
第1センサー161がスリープ状態でない場合、制御部110はステップS12で取得した第1センサー161の出力値を、処理対象として選択する(ステップS14)。制御部110は、第1センサー161の出力値が第1センサー161の検出レンジから逸脱した値であるか否かを判定する(ステップS15)。
出力値が第1センサー161の検出レンジから逸脱した値である場合(ステップS15;YES)、制御部110は、第2センサー162がスリープ状態か否かを判定する(ステップS32)。また、ステップS31で第1センサー161がスリープ状態であると判定した場合も、制御部110はステップS32の判定を行う。
第2センサー162がスリープ状態でない場合、制御部110はステップS12で取得した第2センサー162の出力値を、処理対象として選択する(ステップS16)。その後、制御部110は、ステップS16で選択した出力値をメモリー121に記憶する(ステップS17)。また、第1センサー161の出力値が第1センサー161の検出レンジ内である場合(ステップS15;NO)、制御部110は、この第1センサー161の出力値をメモリー121に記憶する(ステップS17)。そして、制御部110は、制御部110は、メモリー121に記憶した出力値を用いて処理を実行する(ステップS18)。
一方、第2センサー162がスリープ状態である場合(ステップS32;YES)、制御部110は、電源制御部123により電池の残量を取得して、この電池の残量が予め設定されたしきい値以下か否かを判定する(ステップS33)。すなわち、頭部装着型表示装置100の電源の残容量が、しきい値以下か否かの判定を行う。制御部110は、ステップS18で出力値を用いた処理を実行した後も、電池の残量を判定する(ステップS33)。
電池の残量がしきい値以下であると判定した場合(ステップS33;YES)、制御部110は、第1センサー161及び第2センサー162のうち選択しなかった側のセンサーを、スリープ状態に移行させる(ステップS34)。選択した側のセンサーとは、ステップS17でメモリー121に出力値を記憶したセンサーを指し、他方を「選択しなかった側のセンサー」とする。その後、制御部110はステップS19に移行する。
電池の残量がしきい値を超えると判定した場合(ステップS33;NO)、制御部110は、第1センサー161及び第2センサー162のうちスリープ状態となっているセンサーを、通常動作状態に移行させる(ステップS35)。その後、制御部110はステップS19に移行する。
このように、制御部110は、電池の残量が少ない場合にセンサーを停止することで、消費電力量を抑制することができる。また、図6の動作では第1センサー161がスリープしている場合、及び、第1センサー161の検出レンジを超える加速度や各速度が検出された場合に、第2センサー162を選択する。このため、第1センサー161を優先して選択し、第1センサー161の出力値を利用できない場合に第2センサー162を使用するので、高分解能の出力値を処理できる。また、高分解能の出力値を利用できない場合に、同じタイミング(ステップS12)で取得した第2センサー162の出力値を利用するので、新たに出力値を取得しなおす必要がなく、処理の遅延等を防止できる。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態の頭部装着型表示装置100は、使用者の身体に装着される表示装置であって、複数のセンサーである第1センサー161及び第2センサー162を備える。頭部装着型表示装置100の制御部110は、第1センサー161及び第2センサー162のいずれかの検出値を切り替えて処理し、頭部装着型表示装置100を制御する。制御部110は、分解能が異なる複数の慣性センサーの出力値を切り替えて処理に利用するので、例えば、要求される精度や検出レンジに対応して適切なセンサーを利用できる。このため、使用者の身体の動きに関する検出を行う場合に、広い検出レンジをカバーでき、検出精度を高めることができる。
また、第1センサー161及び第2センサー162は分解能が異なる。制御部110は、第1センサー161及び第2センサー162のいずれかを選択して、選択したセンサーの検出値について処理を実行する。ここで、複数のセンサーのうち選択したセンサーの検出値で処理を実行できない場合は、他のセンサーの検出値を処理する。このため、処理を実行できない検出値が得られた場合は他のセンサーの検出値を利用することで、処理の欠落や遅延を防止できる。
また、制御部110は、アプリケーション112を実行して処理を実行するよう構成され、第1センサー161及び第2センサー162のうち、実行するアプリケーション112に対応付けられたセンサーを選択する。実行するプログラムに対応したセンサーを選択することで、プログラムの実行に際して要求される精度や検出レンジに最適な検出値を用いて処理を行える。
また、制御部110は、第1センサー161及び第2センサー162のうち選択したセンサーがそれぞれ対応付けられた複数の機能を実行可能に構成される。実行する機能に対応したセンサーを選択できるので、要求される精度や検出レンジに最適な検出値を用いて処理を行える。また、複数の機能を実行可能な多機能の頭部装着型表示装置100において、機能毎に適切なセンサーを選択できる。
また、制御部110は、選択したセンサーの検出値が、選択したセンサーの検出レンジから外れた値である場合に、他のセンサーを選択する。具体的には、高分解能の第1センサー161を選択し、検出値が第1センサー161の検出レンジから外れた値である場合に、第2センサー162を選択する。このため、高分解能のセンサーの検出レンジ内においては高精度の検出値を利用でき、検出値が検出レンジから外れた場合に第2センサー162の検出値を利用することで、処理の欠落や遅延を防止できる。
また、制御部110は、第1センサー161の検出値及び第2センサー162の検出値の両方を取得し、取得した検出値のいずれか一方を選択して処理する。このため、いずれか一方のセンサーで測定レンジを超えた場合や、分解能の限界により精度が期待できない値であった場合に、速やかに他方のセンサーの検出値を用いて処理を行える。このとき、検出値を取得し直すことがないので、処理の遅延を防止でき、また、検出タイミングのずれを含まない検出値を用いて処理ができる。
また、頭部装着型表示装置100は、フレーム2と、フレーム2に設けられる第1センサー161及び第2センサー162を備える。第2センサー162は、第1センサー161とは分解能が異なる。また、頭部装着型表示装置100は、第1センサー161と第2センサー162の検出値を切り替えて処理する制御部110を備える。頭部装着型表示装置100は、分解能が異なる複数の慣性センサーの検出値を切り替えて処理に利用するので、例えば、慣性センサーに対して要求される検出レンジが狭い条件下では高分解能の慣性センサーの検出値を処理に使うことができる。このため、使用者の身体の動きに関する検出を行う場合に、広い検出レンジをカバーでき、検出精度を高めることができる。
また、第1センサー161及び第2センサー162は、フレーム2に配置された同一のセンサー基板65に実装される。このため、複数の慣性センサーが同様の条件で動きに関する検出を行うことができ、慣性センサーの切り替えに伴う誤差を生じにくい。
さらに、フレーム2は使用者の頭部に装着されるので、第1センサー161及び第2センサー162を用いることで、頭部の動きに関して広いレンジで検出を行うことができる。例えば、使用者が自分で頭を動かす場合や、使用者が歩行している場合、第1センサー161及び第2センサー162が検出する加速度や角速度は比較的小さい。これに対し、使用者が鉄道車両や自動車等の移動体に搭乗している場合、第1センサー161及び第2センサー162は、移動体の動きの加速度や角速度を検出する。この場合、検出される加速度や角速度は大きくなることがある。このように、使用者が画像表示部20を頭部に装着した状態で、制御部110が検出する対象となる動きは、幅広く、かつ、時には高分解能が要求される。本実施形態の頭部装着型表示装置100は、第1センサー161及び第2センサー162を用い、適宜に検出値を切り替えて処理を行うことで、身体に装着される装置に特有の課題に対処し、適切に、使用者の動きに関する検出を行える。
また、フレーム2は、使用者の頭部に装着された状態で、使用者の左右方向に伸びる形状を有し、第1センサー161及び第2センサー162はフレーム2の左右方向における中央部に配置される。このため、使用者の頭部の動きに関して、使用者が頭部の動きを感じる位置の近くで検出を行える。
また、第1センサー161及び第2センサー162を、使用者の頭部に装着されるフレーム2に設けることで、使用者の頭の動き、視界方向の動きを検知できる。このため、検出値とカメラ61の撮像画像とを合わせて処理することで、ARコンテンツの表示処理を行うことが可能となる。また、第1センサー161及び第2センサー162の検出値に基づいて、画像表示部20で画像を表示する表示領域の位置やサイズを切り換えて、表示することが可能になる。さらに、第1センサー161及び第2センサー162の検出値から使用者の動きの種別を判定し、動きの種別に対応して、画像表示部20による画像の表示態様や表示する画像を選択することもできる。例えば、使用者の動きの種類が、歩行か、走る動作、或いは、乗り物に乗車中であるかを判定し、乗り物に乗車中とそうでない場合とで、表示する画像や映像を切り替えることができる。
また、第1センサー161及び第2センサー162のそれぞれは、1または複数の軸における、加速度及び角速度の少なくともいずれかを検出するセンサーで構成され、第1センサー161の検出の軸と第2センサー162の検出の軸とは対応付けられる。このため、第1センサー161から第2センサー162に、或いは逆の切り替えを行ったばあいに、検出値を用いた処理を容易に切り替えることができ、効率よく処理できる。例えば、第1センサー161の検出の軸と第2センサー162の検出の軸とを互いに平行にすることが考えられる。この場合、第1センサー161と第2センサー162の検出値を切り替えても、検出値の軸が同一であるため、切り替えが容易である。また、第1センサー161の検出の軸と第2センサー162の検出の軸との相互の角度等が既知であれば、検出値を換算できる。例えば、第2センサー162の検出値を、第1センサー161の検出軸における検出値に換算することができ、逆の換算をすることもできる。
上記実施形態では、第1センサー161及び第2センサー162が実装されたセンサー基板65を、フレーム2に設けた構成を例示したが、センサー基板65の位置はフレーム2に限定されない。すなわち、センサー基板65を、フレーム2とは別体の装置に収容して配置してもよい。例えば、使用者の腕に装着される腕時計型の電子機器、脚や腰に装着する電子機器、或いは制御装置10に、センサー基板65を配置してもよい。この場合、センサー基板65を有する電子機器は、フレーム2に収容されるサブ制御部150または制御装置10に実装される制御部110に対し、検出値のデータを送信できればよい。例えば、USBケーブルによる有線接続、或いは、Bluetooth(登録商標)やWiFi(登録商標)による無線接続を利用できる。
また、第1センサー161及び第2センサー162に限らず、カメラ61を、センサーの一つとして利用してもよい。すなわち、異なるタイミングで撮像されたカメラ61の撮像画像を、時系列順に取得して比較し解析することで、撮像画像に基づきカメラ61の回動方向と角速度を求めることができる。この角速度を、ジャイロセンサーの角速度の検出値のフォーマットに変換することで、カメラ61を慣性センサーとして利用できる。従って、第1センサー161とカメラ61との組合せ、第2センサー162とカメラ61との組合せ、及び、第1センサー161と第2センサー162とカメラ61との組合せを、複数のセンサーとして利用できる。
また、第1センサー161及び第2センサー162の検出値が、制御部110による取得の処理を経ずに全てメモリー121に取り込まれる構成としてもよい。この場合、制御部110は、ステップS12で、メモリー121から検出値を取得すればよい。すなわち、制御部110が、第1センサー161及び第2センサー162から直接検出値を取得してもよいし、いったん第2センサー162を介して取得してもよい。
また、画像表示部20は外景を視認可能に画像を表示する構成を有し、制御部110は、画像表示部20を透過して視認される外景と表示画像または画像を表示する表示領域との対応付けを行う。すなわち、制御部110は、第1センサー161または第2センサー162の検出値を用いる処理により、表示領域を構成するハーフミラー261A、262A、或いは、ハーフミラー261A、262Aに表示される画像と、外景との対応付けを行う。これにより、第1センサー161及び第2センサー162の検出値に基づき、使用者が視認する外景と、画像を表示する領域とを対応付けることができる。このため、例えば外景として見える(実在する)物体にARコンテンツの画像(文字、記号、図形等を含む)を合わせて視認させるAR表示を行う場合に、ARコンテンツの表示位置を、外景として見える物体に適切に合わせることができる。そして、第1センサー161及び第2センサー162の検出値を用いることで、表示位置の位置合わせを高精度で行うことができ、幅広いレンジで使用者の身体の動きに対応できる。
本実施形態では、フレーム2にセンサー基板65が固定的に設けられる構成を例に挙げて説明したが、センサー基板65が変位可能な構成であってもよい。この例を変形例として示す。
[変形例]
図7は、本実施形態の変形例としての頭部装着型表示装置100Bの外観構成を示す図である。
変形例における頭部装着型表示装置100Bは、上記実施形態の制御装置10に、画像表示部20Bを接続した構成を有する。なお、画像表示部20Bにおいて、画像表示部20と同様に構成される各部には、同じ符号を付して説明を省略する。
画像表示部20Bは、画像表示部20(図1)と同様、制御装置10に接続部40を介して接続する。画像表示部20Bと制御装置10とは、接続部40を介して各種信号を伝送する。
画像表示部20Bは、使用者の頭部に装着される装着体であり、本実施形態では眼鏡形状のフレーム6(本体)を有する。フレーム6は、使用者の右眼の前に位置する右部6A、及び、左眼の前に位置する左部6Bを有し、右部6Aと左部6Bとがブリッジ部6C(連結部)で連結された形状である。ブリッジ部6Cは、使用者が画像表示部20Bを装着した際の使用者の眉間に対応する位置で、右部6Aと左部6Bとを互いに連結する。
右部6A及び左部6Bは、それぞれテンプル部6D、6Eに連結される。テンプル部6D、6Eは眼鏡のテンプルのようにして、フレーム6を使用者の頭部に支持する。右光学像表示部26は右部6Aに配置され、左光学像表示部28は左部6Bに配置される、それぞれ、使用者が画像表示部20Bを装着した際に使用者の右及び左の眼前に位置する。
テンプル部6Dは、右光学像表示部26の他端である端部ERから、使用者が画像表示部20Bを装着した際の使用者の側頭部に対応する位置にかけて、延伸して設けられる。同様に、テンプル部6Eは、左光学像表示部28の他端である端部ELから、使用者が画像表示部20Bを装着した際の使用者の側頭部に対応する位置にかけて、延伸して設けられる。テンプル部6Dは使用者の頭部において右耳またはその近傍に当接し、テンプル部6Eは使用者の左耳またはその近傍に当接して、使用者の頭部に画像表示部20Bを保持する。
フレーム6には、カメラユニット3が設けられる。カメラユニット3は、カメラ台座部3Cと、カメラ台座部3Cを支持するアーム部3A、3Bとを有する。アーム部3Aは、テンプル部6Dの先端部APに設けられたヒンジ60Aにより、回動可能にテンプル部6Dに連結される。アーム部3Bは、テンプル部6Eの先端部APに設けられたヒンジ60Bにより、回動可能にテンプル部6Eに連結される。このため、カメラユニット3は全体として、図中矢印Kで示す方向、すなわち装着状態において上下に回動可能である。カメラユニット3は、回動範囲の下端でフレーム6に接する。また、カメラユニット3の回動範囲の上端はヒンジ60A、60Bの仕様等で決定される。
カメラ台座部3Cは、右部6A、左部6B及びブリッジ部6Cの上部に跨がって位置する板状または棒状部材であり、ブリッジ部6Cの上に相当する位置に、センサー基板65が埋込設置される。センサー基板65には、上述したように第1センサー161及び第2センサー162が実装される。また、センサー基板65に実装されたカメラ61が、カメラ台座部3Cにおいて露出する。
なお、カメラ61は、センサー基板65とは別の基板に実装されてもよい。
このように、カメラユニット3がフレーム6に対し変位可能に設けられた構成において、カメラユニット3に第1センサー161及び第2センサー162を搭載した構成においても、本発明を適用できる。
図7の構成では、カメラユニット3がフレーム6に対して移動可能である。このため、第1センサー161及び第2センサー162と、使用者の頭部との相対位置が変化する可能性がある。
このため、例えば、動き検出を行う間は、フレーム6に対してカメラユニット3が変位しないように、例えばヒンジ60A、60Bを固定または保持できる構成とすればよい。或いは、制御部110は、フレーム6に対するカメラユニット3の位置変化の方向と変化量とを検出してもよい。この場合、ヒンジ60A、60Bにおける回動量を検出するセンサーを利用できる。そして、制御部110は、検出した変位の方向と変化量に基づき、第1センサー161、第2センサー162の検出値を補正すればよい。
また、図7に示した構成とは別に、センサー基板65が、使用者の頭部に固定的に装着される本体に固定され、右光学像表示部26、左光学像表示部28を含む表示部が、本体に対し可動であってもよい。この場合は、第1センサー161及び第2センサー162と使用者の頭部との相対位置が変化しないので、上記実施形態と同様に、本発明を適用できる。
なお、この発明は上記実施形態及び変形例の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
また、例えば、画像表示部20、20Bに代えて、例えば帽子のように装着する画像表示部等の他の方式の画像表示部を採用してもよく、使用者の左眼に対応して画像を表示する表示部と、使用者の右眼に対応して画像を表示する表示部とを備えていればよい。また、本発明の表示装置は、例えば、自動車や飛行機等の車両に搭載されるヘッドマウントディスプレイとして構成されてもよい。また、例えば、ヘルメット等の身体防護具に内蔵されたヘッドマウントディスプレイとして構成されてもよい。この場合、使用者の身体に対する位置を位置決めする部分、及び、当該部分に対し位置決めされる部分を装着部とすることができる。
また、制御装置10として、ノート型コンピューター、タブレット型コンピューター又はデスクトップ型コンピューターを用いてもよい。或いは、制御装置10として、ゲーム機や携帯型電話機やスマートフォンや携帯型メディアプレーヤーを含む携帯型電子機器、その他の専用機器等を用いてもよい。
また、例えば、画像表示部20、20Bにおいて画像光を生成する構成として、有機EL(有機エレクトロルミネッセンス、Organic Electro-Luminescence)のディスプレイと、有機EL制御部とを備える構成としてもよい。また、画像光を生成する構成として、LCOS(Liquid crystal on silicon, LCoSは登録商標)や、デジタル・マイクロミラー・デバイス等を用いることもできる。
また、画像光を使用者の眼に導く光学系としては、外部から装置に向けて入射する外光を透過する光学部材を備え、画像光とともに使用者の眼に入射させる構成を採用できる。また、使用者の眼の前方に位置して使用者の視界の一部または全部に重なる光学部材を用いてもよい。さらに、レーザー光等を走査させて画像光とする走査方式の光学系を採用してもよい。また、光学部材の内部で画像光を導光させるものに限らず、使用者の眼に向けて画像光を屈折及び/または反射させて導く機能のみを有するものであってもよい。
例えば、レーザー網膜投影型のヘッドマウントディスプレイに対して本発明を適用することも可能である。すなわち、光射出部が、レーザー光源と、レーザー光源を使用者の眼に導く光学系とを備え、レーザー光を使用者の眼に入射させて網膜上を走査し、網膜に結像させることにより、使用者に画像を視認させる構成を採用してもよい。
また、本発明を、MEMSミラーを用いた走査光学系を採用し、MEMSディスプレイ技術を利用した表示装置に適用することも可能である。すなわち、信号光形成部と、信号光形成部が射出する光を走査するMEMSミラーを有する走査光学系と、走査光学系により走査される光によって虚像が形成される光学部材とを光射出部として備えてもよい。この構成では、信号光形成部が射出した光がMEMSミラーにより反射され、光学部材に入射し、光学部材の中を導かれて、虚像形成面に達する。MEMSミラーが光を走査することにより、虚像形成面に虚像が形成され、この虚像を使用者が眼で捉えることで、画像が認識される。この場合の光学部品は、例えば上記実施形態の右導光板261及び左導光板262のように、複数回の反射を経て光を導くものであってもよく、ハーフミラー面を利用してもよい。
また、図3に示した各機能ブロックのうち少なくとも一部は、ハードウェアで実現してもよいし、ハードウェアとソフトウェアの協働により実現される構成としてもよく、図3に示した通りに独立したハードウェア資源を配置する構成に限定されない。また、図3に示した各機能部は、マイクロプロセッサーとICで構成する例に制限されず、より大規模の集積回路に複数の機能部を実装する構成としてもよいし、SoC(System-on-a-chip)等の形態としても良い。また、制御装置10に形成された構成が重複して画像表示部20に形成されていてもよい。
2、6…フレーム(本体)、10…制御装置、20、20B…画像表示部(表示部)、22…右表示駆動部、24…左表示駆動部、40…接続部、41A…制御データバス、41B…画像データバス、41C、41D…表示データバス、61…カメラ、63…マイク、65…センサー基板(基板)、100、100B…頭部装着型表示装置(電子機器、表示装置)、110…制御部、111…オペレーティングシステム、112…アプリケーション、121…メモリー、122…フラッシュメモリー、150…サブ制御部、155…I/F部、161…第1センサー(第1慣性センサー)、162…第2センサー(第2慣性センサー)、163…GPS、164…照度センサー、165…EEPROM、167、168…LCD駆動部、169、170…バックライト駆動部、221…右バックライト、222…左バックライト、241…右液晶ディスプレイ、242…左液晶ディスプレイ、251…右投写光学系、252…左投写光学系。

Claims (16)

  1. 使用者の身体に装着される電子機器であって、
    分解能及び検出レンジが異なる複数のセンサーと、
    複数の前記センサーのいずれかの検出値を切り替えて処理し、前記電子機器を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、プログラムを実行して前記処理を実行するよう構成され、複数の前記センサーのうち、実行する前記プログラムに対応付けられた前記センサーを選択し、選択した前記センサーの検出値について前記処理を実行し、複数の前記センサーのうち高分解能の前記センサーを選択し、選択した前記センサーの検出値で前記処理を実行できない場合に、他の前記センサーの検出値を処理することを特徴とする電子機器。
  2. 使用者の身体に装着される電子機器であって、
    分解能及び検出レンジが異なる複数のセンサーと、
    複数の前記センサーのいずれかの検出値を切り替えて処理し、前記電子機器を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、複数の前記センサーのうち選択したセンサーがそれぞれ対応付けられた複数の機能を実行可能に構成され、複数の前記センサーのいずれかを選択して、選択した前記センサーの検出値について前記処理を実行し、複数の前記センサーのうち高分解能の前記センサーを選択し、選択した前記センサーの検出値で前記処理を実行できない場合に、他の前記センサーの検出値を処理すること、
    を特徴とする電子機器。
  3. 前記制御部は、選択した前記センサーの検出値が、選択した前記センサーの検出レンジから外れた値である場合に、他の前記センサーを選択すること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記制御部は、複数の前記センサーのうち高分解能の前記センサーを選択し、選択した前記センサーの検出レンジから外れた値である場合に、他の前記センサーを選択すること、
    を特徴とする請求項3記載の電子機器。
  5. 前記制御部は、複数の前記センサーの検出値を取得し、取得した検出値のいずれかを選択して処理すること、
    を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電子機器。
  6. 複数の前記センサーは、少なくとも、慣性センサー及び撮像部を含むこと、
    を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の電子機器。
  7. 本体を有し、
    複数の前記センサーは、前記本体に設けられる第1慣性センサーと、前記第1慣性センサーとともに前記本体に設けられ、前記第1慣性センサーとは分解能が異なる第2慣性センサーと、を含むこと、
    を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の電子機器。
  8. 前記第1及び前記第2慣性センサーは、前記本体に配置された同一の基板に実装されたこと、
    を特徴とする請求項7記載の電子機器。
  9. 前記本体は使用者の頭部に装着されること、
    を特徴とする請求項7または8記載の電子機器。
  10. 前記第1及び前記第2慣性センサーのそれぞれは、1または複数の軸における、加速度及び角速度の少なくともいずれかを検出するセンサーで構成され、
    前記第1慣性センサーの検出の軸と前記第2慣性センサーの検出の軸とが対応付けられたこと、
    を特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の電子機器。
  11. 使用者の身体に装着される電子機器であって、
    分解能の異なる複数のセンサーと、
    複数の前記センサーのいずれかの検出値を切り替えて処理し、前記電子機器を制御する制御部と、
    使用者の頭部に装着される本体と、を備え、
    前記本体は、前記使用者の頭部に装着された状態で、前記使用者の左右方向に伸びる形状を有し、
    複数の前記センサーは、前記本体に設けられる第1慣性センサーと、前記第1慣性センサーとともに前記本体に設けられ、前記第1慣性センサーとは分解能が異なる第2慣性センサーと、を含み、前記第1及び前記第2慣性センサーは前記本体の左右方向における中央部に配置されたこと、
    を特徴とする電子機器。
  12. 使用者の頭部に装着され、画像を表示する表示部と、
    分解能及び検出レンジが異なる複数のセンサーと、
    複数の前記センサーのいずれかの検出値を切り替えて処理を行い、前記処理により前記表示部における表示を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、プログラムを実行して前記処理を実行するよう構成され、複数の前記センサーのうち、実行する前記プログラムに対応付けられた前記センサーを選択し、選択した前記センサーの検出値について前記処理を実行し、複数の前記センサーのうち高分解能の前記センサーを選択し、選択した前記センサーの検出値で前記処理を実行できない場合に、他の前記センサーの検出値を処理することを特徴とする表示装置。
  13. 使用者の頭部に装着され、画像を表示する表示部を備える表示装置であって
    分解能及び検出レンジが異なる複数のセンサーと、
    複数の前記センサーのいずれかの検出値を切り替えて処理し、前記表示装置を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、複数の前記センサーのうち選択したセンサーがそれぞれ対応付けられた複数の機能を実行可能に構成され、複数の前記センサーのいずれかを選択して、選択した前記センサーの検出値について前記処理を実行し、複数の前記センサーのうち高分解能の前記センサーを選択し、選択した前記センサーの検出値で前記処理を実行できない場合に、他の前記センサーの検出値を処理すること、
    を特徴とする表示装置。
  14. 前記表示部は外景を視認可能に前記画像を表示する構成を有し、
    前記制御部は、前記センサーの検出値を用いる前記処理により、前記外景と前記表示部による表示領域との対応付けを行うこと、
    を特徴とする請求項12または13記載の表示装置。
  15. 使用者の身体に装着され、分解能及び検出レンジが異なる複数のセンサーを備える電子機器であって、プログラムを実行することにより複数の前記センサーのいずれかの検出値を切り替えて処理して前記電子機器を制御する制御部を備える電子機器の制御方法であって、
    前記制御部により、複数の前記センサーのうち、実行する前記プログラムに対応付けられた前記センサーを選択し、選択した前記センサーの検出値について前記処理を実行し、複数の前記センサーのうち高分解能の前記センサーを選択し、選択した前記センサーの検出値で前記処理を実行できない場合に、他の前記センサーの検出値を処理すること、
    を特徴とする電子機器の制御方法。
  16. 使用者の身体に装着され、分解能及び検出レンジが異なる複数のセンサーを備える電子機器であって、複数の前記センサーのいずれかの検出値を切り替えて処理して前記電子機器を制御する制御部を備え、前記制御部が、複数の前記センサーのうち選択したセンサーがそれぞれ対応付けられた複数の機能を実行可能に構成された電子機器の制御方法であって、
    前記制御部により、複数の前記センサーのいずれかを選択して、選択した前記センサーの検出値について前記処理を実行し、複数の前記センサーのうち高分解能の前記センサーを選択し、選択した前記センサーの検出値で前記処理を実行できない場合に、他の前記センサーの検出値を処理すること、
    を特徴とする電子機器の制御方法。
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