JP6638325B2 - 表示装置、及び、表示装置の制御方法 - Google Patents
表示装置、及び、表示装置の制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6638325B2 JP6638325B2 JP2015213656A JP2015213656A JP6638325B2 JP 6638325 B2 JP6638325 B2 JP 6638325B2 JP 2015213656 A JP2015213656 A JP 2015213656A JP 2015213656 A JP2015213656 A JP 2015213656A JP 6638325 B2 JP6638325 B2 JP 6638325B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- control unit
- sensor
- unit
- sub
- display device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、センサーを備えた表示装置において、センサーの検出結果を利用する制御部の処理負荷を軽減し、回路構成の複雑化を回避することを目的とする。
本発明によれば、複数のセンサーに接続する第2制御部が、表示装置を制御する第1制御部に対してセンサーの検出結果を含むデータを送信するので、第1制御部が直接センサーを制御しなくても良い。このため、表示装置を制御する第1制御部の負荷を増やすことなく、第2制御部により、例えばセンサーの仕様や特性の差に対応した制御を実行できる。従って、第1制御部の処理負荷を軽減し、第1制御部の消費電力の低減、及び、第1制御部の処理速度の向上を図ることができる。また、第1制御部を含む回路構成の複雑化を回避できる。
本発明によれば、第1制御部の負荷を増やすことなく、多数のセンサーの制御や、センサーに対するきめ細かい制御を行うことが可能となる。
本発明によれば、第1制御部は、サンプリング周期が異なる複数のセンサーの検出結果を取得でき、この検出結果を取得する処理における第1制御部の処理負荷を軽減できる。
本発明によれば、第1制御部は、サンプリング周期が異なる複数のセンサーの検出結果を取得でき、この検出結果を取得する処理における第1制御部の処理負荷を軽減できる。
本発明によれば、センサーに接続される第2制御部が、センサーの検出結果を含むデータを、サンプリング周期に対応する送信形式で送信する。このため、センサーに適したサンプリング周期で、センサーの検出結果の取得、及び、検出結果を含むデータの送信を行える。
本発明によれば、要求されるサンプリング周期で検出結果を取得し、サンプリング周期に適した送信形式で検出結果を含むデータを送信できる。
本発明によれば、センサーの検出結果を含むデータを送信する第2制御部と、センサーの検出結果を含むデータを処理する第1制御部とが同期することにより、データ処理を効率よく行うことができる。
本発明によれば、センサーに関する情報を用いて、センサーの検出結果を含むデータの設定を行うので、例えばセンサーの特性や仕様等に合わせて設定を行うことができる。
本発明によれば、センサーを識別し、それぞれのセンサーに対応するサンプリング周期で検出結果を取得できる。
本発明によれば、センサーに対応して実行する処理を、予め記憶する情報により指定できる。
本発明によれば、制御信号をトリガーとしてセンサーの初期化を行うことができる。
本発明によれば、制御信号をトリガーとして第1制御部と第2制御部とが同期し、センサーの初期化を行うことができる。これにより、センサーの検出結果を含むデータに対し、検出したタイミングを加味した処理を行うことができる。
本発明によれば、光信号を利用することにより制御信号を送受信する際の遅延を抑制できる。
本発明によれば、GPS信号を利用して第1制御部と第2制御部とを同期させることができる。
本発明によれば、第1制御部の制御によりセンサーの初期化を実行できる。
本発明によれば、同期信号を送受信することにより、第1制御部と第2制御部とを同期させることができる。
本発明によれば、センサーの検出結果を含むデータを送受信することにより、検出結果を取得した時刻を送受信できる。
本発明によれば、センサーの検出結果を含むデータにタイムコードを埋め込むことで、データの送受信に係る処理の効率を向上できる。
本発明によれば、センサーの検出値を取得する第2制御部が、センサーの検出結果に基づく処理を実行するので、第1制御部の処理負荷をより一層、軽減できる。
本発明によれば、第1制御部の負荷を増大させずに、表示部の環境に対応して表示状態を変化させる処理を実行できる。
本発明によれば、センサーの検出値を取得する第2制御部が、設定データに基づき表示状態を変化させる処理を実行できる。
ここで、設定データを記憶する設定データ記憶部を、第2制御部と一体に、或いは第2制御部の内部に設けてもよい。
本発明によれば、第2制御部がセンサーの検出結果を取得するタイミングに制約を受けることなく、第1制御部が処理を実行できるので、処理負荷を、より一層軽減できる。
本発明によれば、センサーの検出結果に基づき他のセンサーの検出結果を補正したり、センサーフュージョン等の処理を行ったりすることができる。
本発明によれば、第1制御部が、第1制御部を有する第1本体のセンサーの検出結果と、表示部を備える第2本体のセンサーの検出結果とを利用して、特性値を得ることができ、この特性値の算出に関して第1制御部の負荷を軽減できる。
本発明によれば、表示部とともに第1本体に設けられた第1制御部が、第2本体のセンサーの検出結果を取得でき、この第2本体のセンサーの検出結果を取得する処理の負荷を軽減できる。
本発明によれば、表示装置を制御する第1制御部が直接センサーを制御する必要がなく、この第1制御部の負荷を増やすことなく、第2制御部により、例えばセンサーの仕様や特性の差に対応した制御を実行できる。このため、第1制御部の処理負荷を軽減し、第1制御部の消費電力の低減、及び、第1制御部の処理速度の向上を図ることができる。また、第1制御部を含む回路構成の複雑化を回避できる。
図1は、本発明を適用した第1実施形態に係る頭部装着型表示装置100(表示装置)の外観構成を示す説明図である。
頭部装着型表示装置100は、使用者の頭部に装着された状態で使用者に虚像を視認させる画像表示部20(表示部)と、画像表示部20を制御する制御装置10と、を備えている。制御装置10は、使用者が頭部装着型表示装置100を操作するコントローラーとしても機能する。
右光学像表示部26及び左光学像表示部28は、導光板261,262(図2)と、調光板20Aとを備える。導光板261,262は、光透過性の樹脂等によって形成され、表示駆動部22,24が出力する画像光を、使用者の眼に導く。調光板20Aは、薄板状の光学素子であり、使用者の眼の側とは反対の側である画像表示部20の表側を覆うように配置される。調光板20Aは、光透過性がほぼ無いもの、透明に近いもの、光量を減衰させて光を透過するもの、特定の波長の光を減衰又は反射するもの等、種々のものを用いることができる。調光板20Aの光学特性(光透過率など)を適宜選択することにより、外部から右光学像表示部26及び左光学像表示部28に入射する外光量を調整して、虚像の視認のしやすさを調整できる。本実施形態では、少なくとも、頭部装着型表示装置100を装着した使用者が外の景色を視認できる程度の光透過性を有する調光板20Aを用いる場合について説明する。調光板20Aは、右導光板261及び左導光板262を保護し、右導光板261及び左導光板262の損傷や汚れの付着等を抑制する。
調光板20Aは、右光学像表示部26及び左光学像表示部28に対し着脱可能としてもよく、複数種類の調光板20Aを交換して装着可能としてもよいし、省略してもよい。
カメラ61は、頭部装着型表示装置100の表側方向、換言すれば、頭部装着型表示装置100を装着した状態における使用者の視界方向の少なくとも一部の外景を撮像する。カメラ61の画角の広さは適宜設定可能であるが、カメラ61の撮像範囲が、使用者が右光学像表示部26、左光学像表示部28を通して視認する外界を含む範囲であることが好ましい。さらに、調光板20Aを通した使用者の視界の全体を撮像できるようにカメラ61の撮像範囲が設定されているとより好ましい。
左表示駆動部24は、LED等の光源と拡散板とを有する左バックライト222を備える。また、左表示駆動部24は、左バックライト222の拡散板で拡散された光の光路上に配置される透過型の左LCD242、および、左LCD242を透過した画像光Lを導くレンズ群等を備えた左投写光学系252を備える。左LCD242は、複数の画素をマトリクス状に配置した透過型液晶パネルである。
ハーフミラー262Aで反射した画像光Lは左眼LEに向けて左光学像表示部28から射出され、この画像光Lが左眼LEの網膜に像を結び、使用者に画像を視認させる。
ハーフミラー261Aで反射した画像光Lは右眼REに向けて右光学像表示部26から射出され、この画像光Lが右眼REの網膜に像を結び、使用者に画像を視認させる。
制御装置10は、制御装置10及び画像表示部20を制御する制御部110(第1制御部)を備える。制御部110は、例えばマイクロプロセッサーで構成され、制御部110が処理するデータ等を一時的に記憶するメモリー121、及び、制御部110が処理するデータ等を不揮発的に記憶するフラッシュメモリー122に接続される。メモリー121及びフラッシュメモリー122はいずれも半導体素子により構成され、データバスを介して制御部110に接続する。
頭部装着型表示装置100は、電源として一次電池または二次電池を備え、電源制御部123は、これら電池に接続されるICで構成される。電源制御部123は、制御部110の制御に従って電池の残容量の検出を行い、検出値のデータ、または残容量が設定値以下となったことを示すデータを制御部110に出力する。
音声制御部126は、右イヤホン32、左イヤホン34、及びマイク63に接続され、A/D(アナログ/ディジタル)コンバーターやアンプ等を備えるICである。音声制御部126は、制御部110から入力される音声データに基づき右イヤホン32及び左イヤホン34から音声を出力させる。また、音声制御部126は、マイク63が集音する音声に基づき音声データを生成して制御部110に出力する。
外部I/F部128は、頭部装着型表示装置100を外部機器に接続するインターフェイスである。例えば、USBインターフェイス、マイクロUSBインターフェイス、メモリーカード用インターフェイス等の有線接続に対応したインターフェイスを用いることができ、無線通信インターフェイスで構成してもよい。外部I/F部128には、頭部装着型表示装置100に対してコンテンツを供給する種々の外部機器を接続できる。これらの外部機器は、頭部装着型表示装置100に画像を供給する画像供給装置ということもでき、例えば、パーソナルコンピューター(PC)、携帯電話端末、携帯型ゲーム機等が用いられる。また、外部I/F部128は、右イヤホン32、左イヤホン34及びマイク63に繋がる端子を設けてもよく、この場合、音声制御部126が処理するアナログ音声信号は外部I/F部128を介して入出力される。
制御部110は、接続部40を介して、画像表示部20が備えるサブ制御部150とデータ通信を実行する。
また、制御部110は、接続部40を介して、画像表示部20が備えるセンサー(第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び、照度センサー164)の検出値を示すデータを受信する。制御部110は、受信したデータをメモリー121に記憶する。制御部110が受信するデータは、サブ制御部150が付加したタイムスタンプ情報を含む。制御部110は、上記のようにセンサーIC127の検出値に付加するタイムスタンプ情報を、サブ制御部150が付加したタイムスタンプ情報と区別できる態様で付加し、メモリー121に記憶する。メモリー121には、センサーの検出値が、データの属性の1つとしてタイムスタンプ情報が付加されたデータ形式で記憶される。ここで、制御部110は、センサーの検出値のデータを、フラッシュメモリー122に記憶してもよい。
サブ制御部150には、第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び照度センサー164のセンサー類が接続される。第1センサー161及び第2センサー162は、それぞれ、1または複数のセンサーを内蔵するICである。本実施形態では一例として、第1センサー161は、3軸加速度センサー、及び3軸ジャイロセンサーを内蔵し、第2センサー162は、3軸加速度センサー、3軸ジャイロセンサー、及び、3軸地磁気センサーを備える。
第1センサー161及び第2センサー162は、サブ制御部150の制御により駆動され、内蔵する各センサーの検出値を示すデータを、サブ制御部150に出力する。
照度センサー164は、画像表示部20において表面に露出する位置に配置され、サブ制御部150の制御により照度を検出し、検出値を示すデータをサブ制御部150に出力する。
また、サブ制御部150にはカメラ61が接続され、サブ制御部150は、カメラ61を制御して撮像を実行させ、カメラ61の撮像画像データを制御部110に送信する。
また、サブ制御部150は、右バックライト221を駆動するバックライト駆動部169、及び、左バックライト222を駆動するバックライト駆動部170に接続される。サブ制御部150は、バックライト駆動部169、170に対し、PWM制御用のタイミングデータを含む制御データを出力する。バックライト駆動部169、170は、サブ制御部150から入力される制御データに基づき、右バックライト221、左バックライト222に駆動電圧とパルスを供給して、右バックライト221、左バックライト222を点灯させ、光量の制御を行う。
制御データバス41Aは、制御部110からサブ制御部150に対して送信される制御データ、サブ制御部150が制御部110に送信するセンサーの検出値のデータ等を伝送する。画像データバス41Bは、サブ制御部150から制御部110に、カメラ61の撮像画像データを伝送する。表示データバス41Cは、右表示駆動部22で表示するデータを伝送し、表示データバス41Dは左表示駆動部24で表示するデータを伝送する。
頭部装着型表示装置100においてセンサーの検出値に基づく処理を実行する場合、制御部110が、センサーの有効化を指示するコマンドを生成してサブ制御部150に送信する(ステップS11)。このコマンドは制御データバス41Aを介して伝送され、サブ制御部150はコマンドを受信する(ステップS21)。サブ制御部150はコマンドに従って、第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び照度センサー164を有効化し(ステップS22)、サンプリング周期をセンサー毎に設定する(ステップS23)。続いて、制御部110は、検出を行う対象のセンサー、或いは、必要な検出値の種類を指定する検出値要求コマンドを生成して送信し(ステップS12)、この検出値要求コマンドをサブ制御部150が受信する(ステップS24)。ステップS22では、第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び照度センサー164の少なくとも一部について、電源供給の開始や初期化等の処理が行われる。サブ制御部150は、各センサーのうち、ステップS24で受信する検出値要求コマンドで要求された検出値に対応するセンサーのみを、ステップS24を受信した後に有効化及びサンプリング周期の設定をしてもよい。また、ステップS11で送信されるコマンド及びステップS12で送信される検出値要求コマンドが、ひとまとまりのデータ、或いは1つのコマンドとして送受信されてもよい。
これに対し、検出値要求コマンドで、画像表示部20が備えるセンサーの一部または全部の検出値に基づく演算処理で求められる検出値が指定された場合、サブ制御部150は、複合処理が必要と判定する(ステップS25;YES)。この場合、サブ制御部150は、実行すべき処理を設定し(ステップS26)、ステップS27に移行する。
例えば、サブ制御部150は、画像表示部20を装着した使用者の頭部の中心または顔面の中心の位置における、加速度センサーの検出値を求めることができる。この場合、サブ制御部150は、第1センサー161及び第2センサー162の加速度センサーの検出値と、画像表示部20において第1センサー161及び第2センサー162が取り付けられた位置とに基づく演算を行う。また、この演算で画像表示部20と使用者の頭部との位置関係を加味してもよい。これにより、実際にはセンサーを装着できない使用者の頭の中心や顔の中心の傾きを、求めることができる。また、例えば、第1センサー161、第2センサー162が備える加速度センサーの検出値から、画像表示部20を叩くタップ操作を検出し、タップセンサーの検出値として出力することができる。
サブ制御部150は、検出値に基づく処理をステップS26で設定した場合は、設定した処理を実行する(ステップS29)。サブ制御部150は、設定した処理を実行するために複数のセンサーの検出値が必要な場合、これら複数のセンサーの全てについて検出値を取得するまで待機し、その後に処理を実行すれば良い。
サブ制御部150は、制御部110へのデータ送信が成功しなかった場合(ステップS32;NO)、サブ制御部150内部のRAMの空き容量が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS33)。ここで、RAMの空き容量が、予め設定された所定値以上である場合(ステップS33;YES)、サブ制御部150は、検出値の記憶を継続して(ステップS35)、ステップS36に移行する。
また、RAMの空き容量が、予め設定された所定値より少ない場合(ステップS33;NO)、サブ制御部150は、既に記憶した検出値の平均を求めるなどの集計を行い(ステップS34)、ステップS36に移行する。ステップS34では、1つのセンサーの検出値がRAMに複数記憶されている場合に、平均値を算出し、この平均値をRAMに記憶してもとの検出値をRAMから削除する。これにより、RAMの記憶容量の不足を防止できる。この場合、サブ制御部150は、制御部110に対し、センサーの検出値として平均値を送信すればよい。
ステップS32〜S35の動作で、例えば、外部機器から制御部110がコンテンツのデータを受信する処理等により、制御部110の処理が占有されていて検出値のデータを受信できない場合であっても、画像表示部20が備える検出値の欠落を防止できる。
また、サブ制御部150は、制御部110にカメラ61の撮像画像データを送信する際に、撮像画像データにタイムスタンプを付与する処理を行ってもよい。
この場合、制御部110は、サブ制御部150に対して撮像を指示する撮像コマンドを送信する(ステップS41)。撮像コマンドには、動画像を撮像するか静止画像を撮像するか、撮像解像度、撮像画像データのデータ量、撮像頻度(フレームレート、或いは撮像間隔)等の撮像条件を指定するデータを含んでもよい。サブ制御部150は、撮像コマンドを受信し(ステップS51)、受信した撮像コマンドに含まれるデータ、或いは、デフォルトの撮像条件のデータに従って、撮像条件を設定する(ステップS52)。
図6には、制御部110が送信するコマンドに従って、サブ制御部150が、センサーの検出値に基づく処理を実行する例を示す。この場合、制御部110は、処理実行を指示するコマンドを生成して送信し(ステップS61)、サブ制御部150は、コマンドを受信する(ステップS62)。図6の例では、制御部110が、照度センサー164の検出値に基づき右バックライト221、左バックライト222(図2)の明るさを調整する照度適合処理の実行を指示する。
終了条件が成立した場合(ステップS67;YES)、本処理を終了する。終了条件は、例えば、制御部110から照度適合処理終了を指示するコマンドを受信したこと、制御部110のコマンドで指定された回数、或いは時間の動作が完了したこと、等である。
また、逆の切り替えも勿論可能である。制御部110が撮像画像データを要求し、距離データを不要とするコマンドを送信した場合に、サブ制御部150は撮像画像データを取得せず制御部110に送信してもよい。
また、サブ制御部150は、第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び照度センサー164を含む複数のセンサーのいずれかに対し、第1サンプリング周期、及び、第1サンプリング周期より長い第2サンプリング周期で検出値を取得する。サブ制御部150は、第1サンプリング周期で取得したセンサーの検出値と、第2サンプリング周期で取得したセンサーの検出値とを含むデータを制御部110に送信する。このように、制御部110は、サンプリング周期が異なる複数のセンサーの検出値を取得でき、この検出値を取得する処理における制御部110の処理負荷を軽減できる。
例えば、サブ制御部150は、所定処理として、センサーの検出値に基づき、画像表示部20の環境に対応して画像表示部20の表示状態を変化させる処理を実行する。より具体的には、図6に示したように、照度センサー164の検出値に基づき、右バックライト221、左バックライト222の明るさ(輝度)を調整する処理を行い、制御部110の負荷を軽減できる。この例で、サブ制御部150は設定データを記憶するEEPROM165に接続され、EEPROM165に記憶された設定データを用いて所定処理を実行できる。ここで、サブ制御部150がROMやRAMを内蔵する構成とすることもでき、この場合に、ROMやRAMに設定データを記憶させてもよい。または、サブ制御部150にROM等が一体に設けられた構成とすることもでき、この場合に、ROMに設定データを記憶させてもよい。
また、サブ制御部150は、いずれかのセンサーの検出値に基づき、他のセンサーの検出値に対する処理を実行し、処理後の検出値を制御部110に送信できる。例えば、センサーの検出値に基づき他のセンサーの検出値を補正したり、センサーフュージョン等の処理を行ったりすることができる。
例えば、制御装置10が有するセンサーICと画像表示部20の第1センサー161及び第2センサー162の相対位置と、各センサーによる加速度または角速度の検出値に基づき、頭部装着型表示装置100の動きを示す特性値を求めても良い。すなわち、特性値は、頭部装着型表示装置100全体の移動速度や移動方向を示す値であってもよい。また、制御部110は、地磁気センサーの検出値を用いて、方角を示すデータを含む特性値を求めてもよい。さらに、制御部110は、制御装置10と画像表示部20との相対的な位置変化を検出し、速度や変位の方向に関する特性値を求めてもよい。また、制御装置10の本体にサブ制御部150を設け、画像表示部20の本体に制御部110を設ける構成とすることも勿論可能である。さらに、制御装置10の本体に、表示部としての光学系、LCD等を設けた構成とすることも可能である。このように、制御部110は、制御装置10の本体のセンサーの検出値と、画像表示部20の本体のセンサーの検出値とを利用して、特性値を得ることができ、この特性値の算出に関して制御部110の負荷を軽減できる。
さらに、制御装置10と画像表示部20とを一体に構成してもよい。すなわち、制御装置10の本体と画像表示部20の本体とが一つの本体であってもよい。この場合、制御部110とサブ制御部150とが同じ本体に実装される構成とし、本発明を適用してもよい。例えば、同じ本体に実装された制御部110とサブ制御部150とを、制御データバス、画像データバス、及び表示データバスで接続し、制御部110と、サブ制御部150とが異なるセンサーに接続された構成が考えられる。
図7は、本発明を適用した第2実施形態の頭部装着型表示装置100の動作を示すフローチャートであり、(A)は制御装置10の動作を示し、(B)は画像表示部20の動作を示す。
第2実施形態に係る頭部装着型表示装置100の構成は、上記第1実施形態と共通である。制御装置10及び画像表示部20は、図1〜図3を参照して説明した構成を具備するので、これら各装置の構成および機能ブロックについては、同符号を付して図示及び説明を省略する。
続いて、制御部110がサブ制御部150に対し、サブ制御部150が検出結果を取得可能なセンサーに関するセンサー情報を要求する(ステップS102)。サブ制御部150は、センサー情報の要求を受信すると(ステップS112)、要求されたセンサー情報をEEPROM165から読み出して、制御部110に送信する(ステップS113)。
センサー情報165aは、サブ制御部150が検出値を取得可能なセンサーを特定する情報と、それぞれのセンサーに対応付けられるセンサー識別子とを含む。センサー識別子は、それぞれのセンサーを制御部110及びサブ制御部150が特定するための情報である。例えば、後述するように、サブ制御部150が制御部110に送信する検出結果にセンサー識別子を含めると、制御部110は、どのセンサーの検出結果なのかを特定できる。
また、サブ制御部150に接続されるセンサーとして、サブ制御部150がセンサーに対して出力値を取得する割り込み処理(割り込み制御)を行うと、この割り込み処理をトリガーとしてセンサーがサブ制御部150に検出値を出力するセンサーを用いてもよい。この種のセンサーに関して、サブ制御部150は、ステップS114で、サブ制御部150がセンサーに対し検出値を検出または取得するトリガーを与えるタイミングとして、サンプリング周期を設定してもよい。
また、ステップS105で、制御部110が、サブ制御部150から制御部110にデータを送信する周期を指定してもよい。この場合、サブ制御部150は、検出値を取得する対象のセンサーと、対象の各センサーから検出値を取得するサンプリング周期と、制御部110にデータを送信する周期(更新間隔)とを、それぞれ、制御部110の指定に従って設定する。
サブ制御部150は、通信開始要求の受信を割り込みタイミングとして、タイマーのカウントを開始し(ステップS117)、ステップS115で設定した送信周期に従って、制御部110に対するデータ送信を開始する(ステップS118)。
また、制御部110は、サブ制御部150が送信するデータの受信を開始する(ステップS108)。
ここで、制御部110は、ステップS107で通信開始要求を送信する際にタイマーのカウントを開始することができる。この場合、制御部110とサブ制御部150とが同期してタイマーのカウントを開始するので、制御装置10と画像表示部20とが同期する。通信開始要求の送信と受信との間にレイテンシーがある場合、制御部110は、レイテンシーを加味したタイミングでカウントを開始すればよい。
ここで、制御部110は、サブ制御部150から受信するデータに含まれるセンサーの検出値を、タイムコードに対応付けてメモリー121またはフラッシュメモリー122に記憶してもよい。この場合、メモリー121またはフラッシュメモリー122に記憶する検出値のデータは、累積的に記憶してもよいし、最新の検出値により上書き更新されてもよい。
サブ制御部150は、制御部110が要求する送信周期よりも高速(短周期)でセンサーの検出値を取得できる。たとえば、サブ制御部が加速度センサーの検出値を150Hzで取得し、制御部110に対し、加速度センサーの検出値を含むデータを50Hzで送信することが可能である。この場合、サブ制御部150は、加速度センサーから取得した3回分の検出値を含むデータを、制御部110に送信してもよい。また、サブ制御部150は、制御部110へのデータ送信周期に対応して取得した最新の1つの加速度センサーの検出値を含むデータを、制御部110に送信してもよい。
サブ制御部150が制御部110に送信するデータは、例えば所定長さのフレームで構成され、ヘッダー、EOF、及びペイロードを含み、ペイロードにはセンサーの検出値を含むデータが格納される。
図9に示すデータD1の送信形式は、ペイロードD13に、センサー識別子と、当該センサー識別子が示すセンサーの検出値であるセンサーデータと、当該センサーデータを取得したときのタイムコードとを含む。タイムコードは、センサーの検出値をサブ制御部150が取得した時刻におけるタイマーのカウント値を示す。図9の送信形式でサブ制御部150が制御部110にデータを送信する場合、制御部110は、サブ制御部150が取得したセンサーの検出結果と、検出結果を取得したタイミングとを得ることができる。例えば、センサーの検出結果を制御部110が受信し処理するまでに遅延がある場合、制御部110は、受信したタイムコードと、制御部110のタイマーのカウント値とに基づき遅延を算出でき、遅延を加味した処理を行うことができる。
サブ制御部150は、複数のセンサーの検出結果を含むフレームを送信することができる。ペイロードD13では、センサー識別子、センサーデータ、及びタイムコードの組合せが1つのセンサーの検出結果に対応するので、この組合せを複数、ペイロードD13に格納できる。
図10に示す動作は、図7の動作により画像表示部20の初期設定が完了し、データの送信を開始した後で、設定を変更する動作である。
サブ制御部150は、検出値の取得を停止したことを制御部110に通知し(ステップS143)、制御部110はサブ制御部150からの通知を受信する(ステップS132)。制御部110は、ステップS104と同様に、使用するセンサーとサンプリング周期とを選択し、決定する(ステップS133)。
その後、制御部110は、図7のフローチャートで説明したステップS105〜S108の動作を実行し、これに応じてサブ制御部150は、ステップS114〜S118の動作を実行する。
また、上述したように、サブ制御部150がデータを送信する周期として複数の周期を設定した場合に、設定した周期を切り替える処理を、図10の動作により行ってもよい。
また、センサー情報165aは、センサーに対応してサブ制御部150が実行する処理を示す情報として、例えば「マクロコード」を含んでもよい。この場合、サブ制御部150がセンサーに対応して実行する処理を、制御部110が、センサー情報165aに基づき指定できる。
また、サブ制御部150は、制御部110から初期化を指示する制御信号を受信してセンサーを初期化した場合に、制御部110と同期処理(ステップS107、S117)を実行する。サブ制御部150は、その後に取得するセンサーの検出結果に検出時刻の時刻データであるタイムコードを付加して制御部110に送信できる。このため、制御部110とサブ制御部150とが同期し、センサーの初期化を行うことができる。これにより、センサーの検出結果を含むデータに対し、検出したタイミングを加味した処理を行うことができる。
本発明によれば、同期信号を送受信することにより、制御部110とサブ制御部150とを同期させることができる。
図11は、本発明を適用した第3実施形態の頭部装着型表示装置100Bを構成する各部の機能ブロック図である。なお、図11に示す頭部装着型表示装置100Bの構成において、第1実施形態で説明した頭部装着型表示装置100(図3)と共通の構成部については同符号を付して説明を省略する。
9軸センサー422は、3軸加速度センサー、3軸ジャイロセンサー、及び、3軸地磁気センサーを備えるモーションセンサーである。位置検出部420は、制御部110から入力される制御信号に基づき、或いは予め設定された周期で、9軸センサー422の3軸加速度センサー、3軸ジャイロセンサー、及び、3軸地磁気センサーの検出値を、制御部110に出力する。
位置検出部423は、例えば、2.4GHz帯或いは5GHz帯の無線LAN(WiFiを含む)の無線信号、或いはその他の無線信号を送受信し、周辺に位置する基地局(図示略)やアクセスポイント(図示略)の位置を基準として、制御装置10Bの位置を検出する。位置検出部420は、制御部110から入力される制御信号に基づき、或いは予め設定された周期で、位置検出部423が検出した位置の情報を制御部110に出力する。
照度センサー432は、制御装置10Bにおいて表面に露出する位置に配置され、外光を受光して、受光強度に対応する検出値を出力する。撮像部430は、制御部110から入力される制御信号に基づき、或いは予め設定された周期で、照度センサー432の検出値を制御部110に出力する。
熱感知センサー433は、制御装置10Bにおいて表面に露出する位置に配置され、赤外光を受光して、赤外光の受光強度に基づき温度を検出する。撮像部430は、制御部110から入力される制御信号に基づき、或いは予め設定された周期で、熱感知センサー433により検出した温度の検出値を制御部110に出力する。
血圧センサー444は、使用者の血圧を検出し、態検出部240は、制御部110から入力される制御信号に基づき、或いは予め設定された周期で、血圧センサー444の検出値を制御部110に出力する。
動き検出部450は、9軸センサー451、GPS452を備える。9軸センサー451は、第2センサー162(図3)として説明したセンサーと同様に、3軸加速度センサー、3軸ジャイロセンサー、及び、3軸地磁気センサーを備えるモーションセンサーである。GPS452(第2GPS受信部)は、GPS163(図3)として説明したセンサーと同様に構成される。動き検出部450は、制御部110から入力される制御信号に基づき、或いは予め設定された周期で、9軸センサー451の検出値の情報、及び、GPS452が検出する現在位置の情報を、それぞれ、制御部110に出力する。
熱感知センサー473は、画像表示部20Bにおいて表面に露出する位置に配置され、赤外光を受光して、赤外光の受光強度に基づき温度を検出する。視覚計測部470は、サブ制御部150から入力される制御信号に基づき、或いは予め設定された周期で、熱感知センサー473により検出した温度の検出値をサブ制御部150に出力する。
照度センサー474は、画像表示部20Bにおいて表面に露出する位置に配置され、外光を受光して、受光強度に対応する検出値を出力する。視覚計測部470は、サブ制御部150から入力される制御信号に基づき、或いは予め設定された周期で、照度センサー432の検出値をサブ制御部150に出力する。
この構成では、制御装置10B及び画像表示部20Bが、GPS信号に基づき同期を行ってもよい。例えば、制御部110がGPS421から時刻情報を取得し、サブ制御部150が、GPS163により、衛星からの電波を受信して、受信した情報に含まれる時刻情報を取得できる。制御部110からサブ制御部150に対し、ステップS107(図7)で通信開始要求を送信し、この通信開始要求をトリガーとして制御部110とサブ制御部150のそれぞれが、GPSで受信した時刻情報を基準として時刻のカウントを開始してもよい。この場合、制御部110とサブ制御部150とは、グローバル基準時に従って同期を行うことができる。
図12は、本発明を適用した第4実施形態の表示システム1の外観構成を示す説明図である。
表示システム1は、頭部装着型表示装置100Cと、画像表示部20とを有し、さらに、使用者が身体に装着する身体装着デバイス3を備える。身体装着デバイス3は、使用者の身体に装着可能な、いわゆるウェアラブルデバイスであり、本実施形態では使用者の腕に装着される腕時計状の形状とする。
頭部装着型表示装置100Cは、第1実施形態と同様に構成され、後述するように、制御装置10(図3)に赤外線通信部131を備えた制御装置10Cを有する。制御装置10C及び画像表示部20において、制御装置10Cが赤外線通信部131を備える他は、第1実施形態と共通する構成である。このため、第1実施形態と共通の構成部については同符号を付して説明を省略する。
LCD303は、文字や画像を表示するLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)である。ボタン309は、ケース部300Aの外側に配置される押しボタン式スイッチである。
LCD303には、現在時刻や、身体装着デバイス3の動作状態を示す情報が表示される。
また、ボタン309は、身体装着デバイス3を使用者が動作させるための操作子として機能する。
図13に示す構成において、身体装着デバイス3は、サブ制御部350を備える。また、身体装着デバイス3は、サブ制御部350に接続される第1センサー351、第2センサー352、GPS353、EEPROM354、カメラ355、表示部356、及び、赤外線通信部357を備える。
赤外線通信部357、及び、赤外線通信部131は、赤外光を発する赤外LED(図示略)、及び、赤外光を受光する受光素子(図示略)を備え、赤外線信号を相互に送受信する。これにより、制御装置10Cと身体装着デバイス3とは赤外線通信リンク3Aを形成し、この赤外線通信リンク3Aを介して、制御部110とサブ制御部350とが、制御データやセンサーの検出値を含むデータを送受信できる。
EEPROM354は、EEPROM165と同様に、サブ制御部350が処理するデータを不揮発的に記憶する。
また、EEPROM354は、身体装着デバイス3が備える各センサーに関する情報として、例えばセンサー情報165a(図8)と同様の情報を記憶してもよい。
制御部110は、上述のように、画像表示部20が備えるサブ制御部150との間でデータを送受信し、サブ制御部150に接続される各種センサーの検出値を取得する。また、制御部110は、サブ制御部150が各センサーの検出値を取得するサンプリング周期、サブ制御部150がデータを送信する周期等を設定できる。
そして、制御部110は、身体装着デバイス3が備えるサブ制御部350に対しても、サブ制御部150と同様に、身体装着デバイス3の各センサーの検出値を取得させ、取得した検出値を含むデータを送信させることができる。そして、サブ制御部350は、制御部110が送信する制御データを受信し、第1センサー351、第2センサー352、GPS353、及びカメラ355を初期化及び有効化し、サンプリング周期等に関する設定を行う。
サブ制御部350は、制御部110が送信する通信開始要求を受信したタイミングでタイムコードのカウントを開始し、これにより制御部110とサブ制御部350とは同期する。サブ制御部350は、制御部110の指定に従って設定したサンプリング周期で、指定されたセンサーの検出結果を取得して、検出結果を含むデータを制御部110に送信する。
この効果は、例えば、制御部110とサブ制御部150とが、赤外線通信を実行する構成とした場合にも、得ることができる。
具体的には、制御部110とサブ制御部150とが1カウントを行う時間が同一となるように、制御部110及びサブ制御部150のいずれか、或いは両方に対し設定を行う方法が挙げられる。
また、サブ制御部150における1カウントの時間を、サブ制御部150から制御部110に通知し、或いは制御部110が取得する方法が挙げられる。この方法では、制御部110が、制御部110のタイムコードのカウント値からサブ制御部150のタイムコードのカウント値を算出し、或いは、サブ制御部150から受信するデータに含まれるタイムコードを制御部110がカウントするタイムコードに換算して、同期を維持できる。
これらの方法は、勿論、制御部110とサブ制御部350との間でも実行できる。
これにより、制御部110とサブ制御部150、及び/または、制御部110とサブ制御部350との間で、1カウントに要する時間が異なる場合であっても、同期してタイムコードのカウントを行うことができる。
例えば、上記各実施形態で、EEPROM165にセンサー情報165aを記憶し、サブ制御部150がセンサー情報165aを参照して、制御部110にセンサーに関する情報を送信する構成を説明した。本発明はこれに限定されず、たとえば、制御部110またはサブ制御部150が通信可能な外部の装置が、センサーに関する情報を記憶してもよい。この外部の装置は、WiFiやLAN等、構内の通信回線により、制御部110またはサブ制御部150と通信可能な装置に限定されず、インターネット等のオープンネットワークを介して接続される装置でもよい。この場合、制御部110、またはサブ制御部150は、通信回線を介して外部の装置と通信し、センサーに関する情報を取得してもよい。
この構成において、外部の装置が記憶するセンサー情報165aは、サブ制御部150を備える機器を特定する情報が付加され、或いは、当該情報を含んでもよい。サブ制御部150を備える機器を特定する情報は、例えば、機器のベンダー、型式、型名、名称、シリアルコード等が挙げられる。この場合、制御部110またはサブ制御部150は、通信回線を介して外部の装置と通信し、サブ制御部150を備える機器に対応するセンサー情報165aを検索または指定して取得することができる。例えば、制御部110は、サブ制御部150を備える機器である制御装置10を特定する情報を取得し、或いは識別して、この情報をもとに外部の機器からセンサー情報165aを取得できる。サブ制御部350を備える身体装着デバイス3についても同様である。身体装着デバイス3を特定する情報を、外部の装置が記憶するセンサー情報165aに付加し、或いは、当該情報をセンサー情報165aに含ませてもよい。この場合、制御部110は、通信回線を介して外部の装置と通信し、身体装着デバイス3に対応するセンサー情報165aを検索または指定して取得することができる。制御部110は、身体装着デバイス3の型番、型式、或いは名称を検出することで、この身体装着デバイス3に対応するセンサー情報165aを外部の機器から取得できる。
また、例えば、画像表示部20、20Bにおいて画像光を生成する構成として、有機EL(有機エレクトロルミネッセンス、Organic Electro-Luminescence)のディスプレイと、有機EL制御部とを備える構成としてもよい。また、画像光を生成する構成として、LCOS(Liquid crystal on silicon, LCoSは登録商標)や、デジタル・マイクロミラー・デバイス等を用いることもできる。
例えば、レーザー網膜投影型のヘッドマウントディスプレイに対して本発明を適用することも可能である。すなわち、光射出部が、レーザー光源と、レーザー光源を使用者の眼に導く光学系とを備え、レーザー光を使用者の眼に入射させて網膜上を走査し、網膜に結像させることにより、使用者に画像を視認させる構成を採用してもよい。
また、本発明を、MEMSミラーを用いた走査光学系を採用し、MEMSディスプレイ技術を利用した表示装置に適用することも可能である。すなわち、信号光形成部と、信号光形成部が射出する光を走査するMEMSミラーを有する走査光学系と、走査光学系により走査される光によって虚像が形成される光学部材とを光射出部として備えてもよい。この構成では、信号光形成部が射出した光がMEMSミラーにより反射され、光学部材に入射し、光学部材の中を導かれて、虚像形成面に達する。MEMSミラーが光を走査することにより、虚像形成面に虚像が形成され、この虚像を使用者が眼で捉えることで、画像が認識される。この場合の光学部品は、例えば上記実施形態の右導光板261及び左導光板262のように、複数回の反射を経て光を導くものであってもよく、ハーフミラー面を利用してもよい。
Claims (23)
- 表示部を備えた表示装置であって、
前記表示装置を制御する第1制御部を有する第1本体と、
加速度センサー、ジャイロセンサー、磁気センサー、カメラ、照度センサー及びGPSのいずれかである複数のセンサーと、複数の前記センサーに接続され、前記第1制御部に、複数の前記センサーが検出した検出結果を含むデータを送信する第2制御部と、前記表示部と、を有する第2本体と、
を備え、
前記第1本体には、加速度センサー、ジャイロセンサー、磁気センサーのいずれかを含むセンサーが設けられ、
前記第1制御部は、前記第1本体の前記センサーと前記第2本体の複数の前記センサーとの相対位置と、前記第1本体の前記センサー及び前記第2本体の複数の前記センサーの検出結果と、に基づき、前記表示装置の動きを示す特性値を算出することを特徴とする表示装置。 - 前記第2制御部は、前記第1制御部の制御に基づき、複数の前記センサーの制御をとりまとめて実行すること、を特徴とする請求項1記載の表示装置。
- 前記第2制御部は、複数の前記センサーの検出結果を、複数の異なるサンプリング周期で取得すること、を特徴とする請求項1または2記載の表示装置。
- 前記第2制御部は、第1サンプリング周期、及び、前記第1サンプリング周期より長い第2サンプリング周期で、複数の前記センサーの検出結果を取得し、前記第1サンプリング周期で取得した前記センサーの検出結果と、前記第2サンプリング周期で取得した前記センサーの検出結果とを含むデータを前記第1制御部に送信すること、を特徴とする請求項3記載の表示装置。
- 前記第2制御部は、前記第1制御部に対し、第1サンプリング周期に対応する第1送信形式、及び、第2サンプリング周期に対応する第2送信形式のいずれかの送信形式で前記センサーの検出結果を含むデータを送信可能であること、
を特徴とする請求項4記載の表示装置。 - 前記第2制御部は、前記第1制御部から要求されるサンプリング周期に基づき、前記第1送信形式、及び、前記第2送信形式のいずれかの送信形式を選択して前記センサーの検出結果を含むデータを送信すること、
を特徴とする請求項5記載の表示装置。 - 前記第1制御部と前記第2制御部との間で、前記第2制御部が前記データを前記第1制御部に送信するタイミングと前記第1制御部が前記データを受信するタイミングとを同期させる送信同期処理を行い、
前記第1制御部が前記第2制御部に対し、前記第2制御部から前記第1制御部に送信する前記データの送信周期、或いは、検出結果を送信する前記センサーの指定を含む設定を行うこと、
を特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の表示装置。 - 前記第2制御部に接続され、前記第2制御部に接続される前記センサーに関するセンサー情報を記憶するセンサー情報記憶部を備え、
前記第1制御部は、前記第2制御部に対し前記センサー情報を要求し、要求に応じて前記第2制御部が送信する前記センサー情報に基づき、前記第2制御部が送信する前記データの設定を行うこと、
を特徴とする請求項7記載の表示装置。 - 前記センサー情報は、前記センサーに対応して、前記センサーを識別するセンサー識別子と、前記センサーの検出結果を取得するサンプリング周期とを含むこと、
を特徴とする請求項8記載の表示装置。 - 前記センサー情報記憶部は、前記センサーに対応して前記第2制御部が実行する処理を示す情報を記憶すること、
を特徴とする請求項8または9記載の表示装置。 - 前記第1制御部は前記第2制御部に対して制御信号を送信し、
前記第2制御部は、前記第1制御部から初期化を指示する制御信号を受信した場合に、前記第2制御部に接続される前記センサーを初期化すること、
を特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の表示装置。 - 前記第2制御部は、前記第1制御部から初期化を指示する制御信号を受信して前記センサーを初期化した場合に、前記第1制御部と同期処理を実行し、その後に取得する前記センサーの検出結果に検出時刻の時刻データを付加して前記第1制御部に送信すること、
を特徴とする請求項11記載の表示装置。 - 前記第1制御部に接続され、前記制御信号を光信号として送信する送信部と、
前記第2制御部に接続され、前記送信部が送信する前記光信号を受信する受信部と、を備えること、
を特徴とする請求項11または12記載の表示装置。 - 前記第1制御部に接続され、GPS信号に基づき時刻情報を取得する第1GPS受信部と、
前記第2制御部に接続され、GPS信号に基づき時刻情報を取得する第2GPS受信部と、を備え、
前記第1制御部及び前記第2制御部は、前記第1GPS受信部及び前記第2GPS受信部がそれぞれ取得する時刻情報に基づく同期処理を実行すること、
を特徴とする請求項11から13のいずれかに記載の表示装置。 - 前記第2制御部は、前記第1制御部から設定更新を要求する前記制御信号を受信した場合に、前記第2制御部に接続される前記センサーを初期化すること、
を特徴とする請求項11から14のいずれかに記載の表示装置。 - 前記同期処理において、前記第1制御部から前記第2制御部に所定のタイミングで同期信号を送信し、前記第2制御部は前記第1制御部が送信する同期信号に基づいて、同期を行うこと、
を特徴とする請求項12記載の表示装置。 - 前記同期処理の実行後、前記第1制御部及び前記第2制御部のそれぞれはタイムコードのカウントを実行し、
前記第2制御部は、前記センサーの検出結果を取得した場合に、取得した検出結果に取得時刻を示すタイムコードを付加した前記データを送信すること、
を特徴とする請求項14または16記載の表示装置。 - 前記第2制御部は、前記センサーの検出結果を取得した場合に、取得時刻を示すタイムコードを、取得した検出結果のデータに埋め込み、或いは検出結果に付加して前記データを生成して送信すること、
を特徴とする請求項17記載の表示装置。 - 前記第1制御部は、検出値の種類を指定して検出値を要求する検出値要求コマンドを前記第2制御部に送信し、
前記第2制御部は、前記第1制御部から受信した前記検出値要求コマンドが、複数の前記センサーの検出結果に基づく演算処理で求められる検出値を要求する場合に、複数の前記センサーの検出結果を演算して要求された前記検出値を求める所定処理を実行すること、を特徴とする請求項1から18のいずれかに記載の表示装置。 - 前記第2制御部は設定データを記憶する設定データ記憶部に接続され、前記設定データ記憶部に記憶された設定データを用いて前記所定処理を実行すること、を特徴とする請求項19記載の表示装置。
- 前記第2制御部は、前記センサーから取得した検出結果を前記第1制御部に送信するまで保持すること、を特徴とする請求項1から20のいずれかに記載の表示装置。
- 前記第2制御部は、いずれかの前記センサーの検出結果と他の前記センサーの検出結果とに基づいて、前記センサーで直接検出できない種類の値を擬似的に求める前記所定処理を実行し、処理後の検出結果を前記第1制御部に送信すること、を特徴とする請求項19記載の表示装置。
- 第1制御部を有する第1本体と、表示部、加速度センサー、ジャイロセンサー、磁気センサー、カメラ、照度センサー及びGPSのいずれかである複数のセンサー、及び、複数の前記センサーに接続されて、前記第1制御部に、複数の前記センサーが検出した検出結果を含むデータを送信する第2制御部を有する第2本体と、を備える表示装置であり、前記第1制御部により前記表示装置を制御するよう構成され、前記第1本体に、加速度センサー、ジャイロセンサー、磁気センサーのいずれかを含むセンサーが設けられた前記表示装置を制御し、
複数の前記センサーに接続された前記第2制御部により、複数の前記センサーの検出結果を含むデータを前記第1制御部に送信し、
前記第1制御部により、前記第1本体の前記センサーと前記第2本体の複数の前記センサーとの相対位置と、前記第1本体の前記センサー及び前記第2本体の複数の前記センサーの検出結果と、に基づき、前記表示装置の動きを示す特性値を算出すること、
を特徴とする表示装置の制御方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015213656A JP6638325B2 (ja) | 2015-10-30 | 2015-10-30 | 表示装置、及び、表示装置の制御方法 |
US14/960,791 US20160165220A1 (en) | 2014-12-08 | 2015-12-07 | Display apparatus and method of controlling display apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015213656A JP6638325B2 (ja) | 2015-10-30 | 2015-10-30 | 表示装置、及び、表示装置の制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017083732A JP2017083732A (ja) | 2017-05-18 |
JP6638325B2 true JP6638325B2 (ja) | 2020-01-29 |
Family
ID=58714173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015213656A Active JP6638325B2 (ja) | 2014-12-08 | 2015-10-30 | 表示装置、及び、表示装置の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6638325B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4088648A1 (en) * | 2021-05-10 | 2022-11-16 | J. Morita Manufacturing Corporation | Imaging device, ocular movement data processing system, and control method |
EP4088647A1 (en) * | 2021-05-10 | 2022-11-16 | J. Morita Manufacturing Corporation | Imaging device, ocular movement data processing system, and control method |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000010543A (ja) * | 1998-06-19 | 2000-01-14 | Denso Corp | 車両用画像表示装置 |
US20020172309A1 (en) * | 2001-05-15 | 2002-11-21 | International Business Machines Corporation | Universal clock reference |
JP5187485B2 (ja) * | 2007-07-20 | 2013-04-24 | 株式会社ニコン | 出力機器 |
JP6062651B2 (ja) * | 2012-04-13 | 2017-01-18 | ローム株式会社 | 携帯電話 |
CN104584115B (zh) * | 2012-08-27 | 2019-04-05 | 索尼公司 | 图像显示设备和图像显示方法、信息通信终端和信息通信方法以及图像显示系统 |
JP6020092B2 (ja) * | 2012-11-29 | 2016-11-02 | ソニー株式会社 | データ処理装置、データ処理方法、及び、プログラム |
US9342929B2 (en) * | 2013-01-22 | 2016-05-17 | Microsoft Technology Licensing, Llc | Mixed reality experience sharing |
JP2015079543A (ja) * | 2015-01-26 | 2015-04-23 | 和浩 山本 | 温度等のセンサ一体型のバーコードリーダ |
-
2015
- 2015-10-30 JP JP2015213656A patent/JP6638325B2/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4088648A1 (en) * | 2021-05-10 | 2022-11-16 | J. Morita Manufacturing Corporation | Imaging device, ocular movement data processing system, and control method |
EP4088647A1 (en) * | 2021-05-10 | 2022-11-16 | J. Morita Manufacturing Corporation | Imaging device, ocular movement data processing system, and control method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017083732A (ja) | 2017-05-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10175753B2 (en) | Second screen devices utilizing data from ear worn device system and method | |
US9959591B2 (en) | Display apparatus, method for controlling display apparatus, and program | |
US20160165220A1 (en) | Display apparatus and method of controlling display apparatus | |
US9411160B2 (en) | Head mounted display, control method for head mounted display, and image display system | |
US20170111723A1 (en) | Personal Area Network Devices System and Method | |
US10782528B2 (en) | Head mounted display and control method thereof | |
US10838215B2 (en) | Head-mounted display apparatus, display control method, and computer program | |
US9904053B2 (en) | Display device, and method of controlling display device | |
JP6492531B2 (ja) | 表示装置、及び、表示装置の制御方法 | |
JP6405991B2 (ja) | 電子機器、表示装置、及び、電子機器の制御方法 | |
JP2018142857A (ja) | 頭部装着型表示装置、プログラム、及び頭部装着型表示装置の制御方法 | |
JP2016206374A (ja) | 表示装置、表示装置の制御方法、及び、プログラム | |
US10121409B2 (en) | Display device, method of controlling display device, and program | |
JP2016122177A (ja) | 表示装置、及び、表示装置の制御方法 | |
JP6464729B2 (ja) | 表示装置、及び、表示装置の制御方法 | |
JP6439448B2 (ja) | 表示システム、プログラム、及び、表示装置の制御方法 | |
JP2018055416A (ja) | 表示装置、頭部装着型表示装置、表示装置の制御方法、及び、プログラム | |
JP6638325B2 (ja) | 表示装置、及び、表示装置の制御方法 | |
US20190086677A1 (en) | Head mounted display device and control method for head mounted display device | |
JP2016033763A (ja) | 表示装置、表示装置の制御方法、および、プログラム | |
JP6638195B2 (ja) | 表示装置、表示装置の制御方法、および、プログラム | |
JP6609920B2 (ja) | 表示装置、及び、表示装置の制御方法 | |
JP2016116066A (ja) | 表示装置、及び、表示装置の制御方法 | |
JP6540004B2 (ja) | 表示装置、及び、表示装置の制御方法 | |
JP2016181864A (ja) | 表示装置、及び、表示装置の制御方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181023 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190724 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190820 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191011 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191126 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191209 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6638325 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |