JP6540004B2 - 表示装置、及び、表示装置の制御方法 - Google Patents
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Description
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、センサーを備えた表示装置において、センサーの検出値を利用する制御部の処理負荷を軽減し、回路構成の複雑化を回避することを目的とする。
本発明によれば、複数のセンサーに接続する第2制御部が、表示装置を制御する第1制御部に対してセンサーの検出値を送信するので、第1制御部が直接センサーを制御しなくても良い。このため、表示装置を制御する第1制御部の負荷を増やすことなく、第2制御部により、例えばセンサーの仕様や特性の差に対応した制御を実行できる。従って、第1制御部の処理負荷を軽減し、第1制御部の消費電力の低減、及び、第1制御部の処理速度の向上を図ることができる。また、第1制御部を含む回路構成の複雑化を回避できる。
本発明によれば、第1制御部の負荷を増やすことなく、多数のセンサーの制御や、センサーに対するきめ細かい制御を行うことが可能となる。
本発明によれば、第1制御部は、サンプリング周期が異なる複数のセンサーの検出値を取得でき、この検出値を取得する処理における第1制御部の処理負荷を軽減できる。
本発明によれば、第1制御部は、サンプリング周期が異なる複数のセンサーの検出値を取得でき、この検出値を取得する処理における第1制御部の処理負荷を軽減できる。
本発明によれば、センサーの検出値を取得する第2制御部が、センサーの検出値に基づく処理を実行するので、第1制御部の処理負荷をより一層、軽減できる。
本発明によれば、第1制御部の負荷を増大させずに、表示部の環境に対応して表示状態を変化させる処理を実行できる。
本発明によれば、センサーの検出値を取得する第2制御部が、設定データに基づき表示状態を変化させる処理を実行できる。
ここで、設定データを記憶する設定データ記憶部を、第2制御部と一体に、或いは第2制御部の内部に設けてもよい。
本発明によれば、第2制御部がセンサーの検出値を取得するタイミングに制約を受けることなく、第1制御部が処理を実行できるので、処理負荷を、より一層軽減できる。
本発明によれば、センサーの検出値に基づき他のセンサーの検出値を補正したり、センサーフュージョン等の処理を行ったりすることができる。
本発明によれば、第1制御部が、第1制御部を有する第1本体のセンサーの検出値と、表示部を備える第2本体のセンサーの検出値とを利用して、特性値を得ることができ、この特性値の算出に関して第1制御部の負荷を軽減できる。
本発明によれば、表示部とともに第1本体に設けられた第1制御部が、第2本体のセンサーの検出値を取得でき、この第2本体のセンサーの検出値を取得する処理の負荷を軽減できる。
本発明によれば、表示装置を制御する第1制御部が直接センサーを制御する必要がなく、この第1制御部の負荷を増やすことなく、第2制御部により、例えばセンサーの仕様や特性の差に対応した制御を実行できる。このため、第1制御部の処理負荷を軽減し、第1制御部の消費電力の低減、及び、第1制御部の処理速度の向上を図ることができる。また、第1制御部を含む回路構成の複雑化を回避できる。
頭部装着型表示装置100は、使用者の頭部に装着された状態で使用者に虚像を視認させる画像表示部20(表示部)と、画像表示部20を制御する制御装置10と、を備えている。制御装置10は、使用者が頭部装着型表示装置100を操作するコントローラーとしても機能する。
右光学像表示部26及び左光学像表示部28は、導光板261,262(図2)と、調光板20Aとを備える。導光板261,262は、光透過性の樹脂等によって形成され、表示駆動部22,24が出力する画像光を、使用者の眼に導く。調光板20Aは、薄板状の光学素子であり、使用者の眼の側とは反対の側である画像表示部20の表側を覆うように配置される。調光板20Aは、光透過性がほぼ無いもの、透明に近いもの、光量を減衰させて光を透過するもの、特定の波長の光を減衰又は反射するもの等、種々のものを用いることができる。調光板20Aの光学特性(光透過率など)を適宜選択することにより、外部から右光学像表示部26及び左光学像表示部28に入射する外光量を調整して、虚像の視認のしやすさを調整できる。本実施形態では、少なくとも、頭部装着型表示装置100を装着した使用者が外の景色を視認できる程度の光透過性を有する調光板20Aを用いる場合について説明する。調光板20Aは、右導光板261及び左導光板262を保護し、右導光板261及び左導光板262の損傷や汚れの付着等を抑制する。
調光板20Aは、右光学像表示部26及び左光学像表示部28に対し着脱可能としてもよく、複数種類の調光板20Aを交換して装着可能としてもよいし、省略してもよい。
カメラ61は、頭部装着型表示装置100の表側方向、換言すれば、頭部装着型表示装置100を装着した状態における使用者の視界方向の少なくとも一部の外景を撮像する。カメラ61の画角の広さは適宜設定可能であるが、カメラ61の撮像範囲が、使用者が右光学像表示部26、左光学像表示部28を通して視認する外界を含む範囲であることが好ましい。さらに、調光板20Aを通した使用者の視界の全体を撮像できるようにカメラ61の撮像範囲が設定されているとより好ましい。
左表示駆動部24は、LED等の光源と拡散板とを有する左バックライト222を備える。また、左表示駆動部24は、左バックライト222の拡散板で拡散された光の光路上に配置される透過型の左LCD242、および、左LCD242を透過した画像光Lを導くレンズ群等を備えた左投写光学系252を備える。左LCD242は、複数の画素をマトリクス状に配置した透過型液晶パネルである。
ハーフミラー262Aで反射した画像光Lは左眼LEに向けて左光学像表示部28から射出され、この画像光Lが左眼LEの網膜に像を結び、使用者に画像を視認させる。
ハーフミラー261Aで反射した画像光Lは右眼REに向けて右光学像表示部26から射出され、この画像光Lが右眼REの網膜に像を結び、使用者に画像を視認させる。
制御装置10は、制御装置10及び画像表示部20を制御する制御部110(第1制御部)を備える。制御部110は、例えばマイクロプロセッサーで構成され、制御部110が処理するデータ等を一時的に記憶するメモリー121、及び、制御部110が処理するデータ等を不揮発的に記憶するフラッシュメモリー122に接続される。メモリー121及びフラッシュメモリー122はいずれも半導体素子により構成され、データバスを介して制御部110に接続する。
頭部装着型表示装置100は、電源として一次電池または二次電池を備え、電源制御部123は、これら電池に接続されるICで構成される。電源制御部123は、制御部110の制御に従って電池の残容量の検出を行い、検出値のデータ、または残容量が設定値以下となったことを示すデータを制御部110に出力する。
音声制御部126は、右イヤホン32、左イヤホン34、及びマイク63に接続され、A/D(アナログ/ディジタル)コンバーターやアンプ等を備えるICである。音声制御部126は、制御部110から入力される音声データに基づき右イヤホン32及び左イヤホン34から音声を出力させる。また、音声制御部126は、マイク63が集音する音声に基づき音声データを生成して制御部110に出力する。
外部I/F部128は、頭部装着型表示装置100を外部機器に接続するインターフェイスである。例えば、USBインターフェイス、マイクロUSBインターフェイス、メモリーカード用インターフェイス等の有線接続に対応したインターフェイスを用いることができ、無線通信インターフェイスで構成してもよい。外部I/F部128には、頭部装着型表示装置100に対してコンテンツを供給する種々の外部機器を接続できる。これらの外部機器は、頭部装着型表示装置100に画像を供給する画像供給装置ということもでき、例えば、パーソナルコンピューター(PC)、携帯電話端末、携帯型ゲーム機等が用いられる。また、外部I/F部128は、右イヤホン32、左イヤホン34及びマイク63に繋がる端子を設けてもよく、この場合、音声制御部126が処理するアナログ音声信号は外部I/F部128を介して入出力される。
制御部110は、接続部40を介して、画像表示部20が備えるサブ制御部150とデータ通信を実行する。
また、制御部110は、接続部40を介して、画像表示部20が備えるセンサー(第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び、照度センサー164)の検出値を示すデータを受信する。制御部110は、受信したデータをメモリー121に記憶する。制御部110が受信するデータは、サブ制御部150が付加したタイムスタンプ情報を含む。制御部110は、上記のようにセンサーIC127の検出値に付加するタイムスタンプ情報を、サブ制御部150が付加したタイムスタンプ情報と区別できる態様で付加し、メモリー121に記憶する。メモリー121には、センサーの検出値が、データの属性の1つとしてタイムスタンプ情報が付加されたデータ形式で記憶される。ここで、制御部110は、センサーの検出値のデータを、フラッシュメモリー122に記憶してもよい。
サブ制御部150には、第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び照度センサー164のセンサー類が接続される。第1センサー161及び第2センサー162は、それぞれ、1または複数のセンサーを内蔵するICである。本実施形態では一例として、第1センサー161は、3軸加速度センサー、及び3軸ジャイロセンサーを内蔵し、第2センサー162は、3軸加速度センサー、3軸ジャイロセンサー、及び、3軸地磁気センサーを備える。
第1センサー161及び第2センサー162は、サブ制御部150の制御により駆動され、内蔵する各センサーの検出値を示すデータを、サブ制御部150に出力する。
照度センサー164は、画像表示部20において表面に露出する位置に配置され、サブ制御部150の制御により照度を検出し、検出値を示すデータをサブ制御部150に出力する。
また、サブ制御部150にはカメラ61が接続され、サブ制御部150は、カメラ61を制御して撮像を実行させ、カメラ61の撮像画像データを制御部110に送信する。
また、サブ制御部150は、右バックライト221を駆動するバックライト駆動部169、及び、左バックライト222を駆動するバックライト駆動部170に接続される。サブ制御部150は、バックライト駆動部169、170に対し、PWM制御用のタイミングデータを含む制御データを出力する。バックライト駆動部169、170は、サブ制御部150から入力される制御データに基づき、右バックライト221、左バックライト222に駆動電圧とパルスを供給して、右バックライト221、左バックライト222を点灯させ、光量の制御を行う。
制御データバス41Aは、制御部110からサブ制御部150に対して送信される制御データ、サブ制御部150が制御部110に送信するセンサーの検出値のデータ等を伝送する。画像データバス41Bは、サブ制御部150から制御部110に、カメラ61の撮像画像データを伝送する。表示データバス41Cは、右表示駆動部22で表示するデータを伝送し、表示データバス41Dは左表示駆動部24で表示するデータを伝送する。
頭部装着型表示装置100においてセンサーの検出値に基づく処理を実行する場合、制御部110が、センサーの有効化を指示するコマンドを生成してサブ制御部150に送信する(ステップS11)。このコマンドは制御データバス41Aを介して伝送され、サブ制御部150はコマンドを受信する(ステップS21)。サブ制御部150はコマンドに従って、第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び照度センサー164を有効化し(ステップS22)、サンプリング周期をセンサー毎に設定する(ステップS23)。続いて、制御部110は、検出を行う対象のセンサー、或いは、必要な検出値の種類を指定する検出値要求コマンドを生成して送信し(ステップS12)、この検出値要求コマンドをサブ制御部150が受信する(ステップS24)。ステップS22では、第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び照度センサー164の少なくとも一部について、電源供給の開始や初期化等の処理が行われる。サブ制御部150は、各センサーのうち、ステップS24で受信する検出値要求コマンドで要求された検出値に対応するセンサーのみを、ステップS24を受信した後に有効化及びサンプリング周期の設定をしてもよい。また、ステップS11で送信されるコマンド及びステップS12で送信される検出値要求コマンドが、ひとまとまりのデータ、或いは1つのコマンドとして送受信されてもよい。
これに対し、検出値要求コマンドで、画像表示部20が備えるセンサーの一部または全部の検出値に基づく演算処理で求められる検出値が指定された場合、サブ制御部150は、複合処理が必要と判定する(ステップS25;YES)。この場合、サブ制御部150は、実行すべき処理を設定し(ステップS26)、ステップS27に移行する。
例えば、サブ制御部150は、画像表示部20を装着した使用者の頭部の中心または顔面の中心の位置における、加速度センサーの検出値を求めることができる。この場合、サブ制御部150は、第1センサー161及び第2センサー162の加速度センサーの検出値と、画像表示部20において第1センサー161及び第2センサー162が取り付けられた位置とに基づく演算を行う。また、この演算で画像表示部20と使用者の頭部との位置関係を加味してもよい。これにより、実際にはセンサーを装着できない使用者の頭の中心や顔の中心の傾きを、求めることができる。また、例えば、第1センサー161、第2センサー162が備える加速度センサーの検出値から、画像表示部20を叩くタップ操作を検出し、タップセンサーの検出値として出力することができる。
サブ制御部150は、検出値に基づく処理をステップS26で設定した場合は、設定した処理を実行する(ステップS29)。サブ制御部150は、設定した処理を実行するために複数のセンサーの検出値が必要な場合、これら複数のセンサーの全てについて検出値を取得するまで待機し、その後に処理を実行すれば良い。
サブ制御部150は、制御部110へのデータ送信が成功しなかった場合(ステップS32;NO)、サブ制御部150内部のRAMの空き容量が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS33)。ここで、RAMの空き容量が、予め設定された所定値以上である場合(ステップS33;YES)、サブ制御部150は、検出値の記憶を継続して(ステップS35)、ステップS36に移行する。
また、RAMの空き容量が、予め設定された所定値より少ない場合(ステップS33;NO)、サブ制御部150は、既に記憶した検出値の平均を求めるなどの集計を行い(ステップS34)、ステップS36に移行する。ステップS34では、1つのセンサーの検出値がRAMに複数記憶されている場合に、平均値を算出し、この平均値をRAMに記憶してもとの検出値をRAMから削除する。これにより、RAMの記憶容量の不足を防止できる。この場合、サブ制御部150は、制御部110に対し、センサーの検出値として平均値を送信すればよい。
ステップS32〜S35の動作で、例えば、外部機器から制御部110がコンテンツのデータを受信する処理等により、制御部110の処理が占有されていて検出値のデータを受信できない場合であっても、画像表示部20が備える検出値の欠落を防止できる。
また、サブ制御部150は、制御部110にカメラ61の撮像画像データを送信する際に、撮像画像データにタイムスタンプを付与する処理を行ってもよい。
この場合、制御部110は、サブ制御部150に対して撮像を指示する撮像コマンドを送信する(ステップS41)。撮像コマンドには、動画像を撮像するか静止画像を撮像するか、撮像解像度、撮像画像データのデータ量、撮像頻度(フレームレート、或いは撮像間隔)等の撮像条件を指定するデータを含んでもよい。サブ制御部150は、撮像コマンドを受信し(ステップS51)、受信した撮像コマンドに含まれるデータ、或いは、デフォルトの撮像条件のデータに従って、撮像条件を設定する(ステップS52)。
図6には、制御部110が送信するコマンドに従って、サブ制御部150が、センサーの検出値に基づく処理を実行する例を示す。この場合、制御部110は、処理実行を指示するコマンドを生成して送信し(ステップS61)、サブ制御部150は、コマンドを受信する(ステップS62)。図6の例では、制御部110が、照度センサー164の検出値に基づき右バックライト221、左バックライト222(図2)の明るさを調整する照度適合処理の実行を指示する。
終了条件が成立した場合(ステップS67;YES)、本処理を終了する。終了条件は、例えば、制御部110から照度適合処理終了を指示するコマンドを受信したこと、制御部110のコマンドで指定された回数、或いは時間の動作が完了したこと、等である。
また、逆の切り替えも勿論可能である。制御部110が撮像画像データを要求し、距離データを不要とするコマンドを送信した場合に、サブ制御部150は撮像画像データを取得せず制御部110に送信してもよい。
また、サブ制御部150は、第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び照度センサー164を含む複数のセンサーのいずれかに対し、第1サンプリング周期、及び、第1サンプリング周期より長い第2サンプリング周期で検出値を取得する。サブ制御部150は、第1サンプリング周期で取得したセンサーの検出値と、第2サンプリング周期で取得したセンサーの検出値とを含むデータを制御部110に送信する。このように、制御部110は、サンプリング周期が異なる複数のセンサーの検出値を取得でき、この検出値を取得する処理における制御部110の処理負荷を軽減できる。
例えば、サブ制御部150は、所定処理として、センサーの検出値に基づき、画像表示部20の環境に対応して画像表示部20の表示状態を変化させる処理を実行する。より具体的には、図6に示したように、照度センサー164の検出値に基づき、右バックライト221、左バックライト222の明るさ(輝度)を調整する処理を行い、制御部110の負荷を軽減できる。この例で、サブ制御部150は設定データを記憶するEEPROM165に接続され、EEPROM165に記憶された設定データを用いて所定処理を実行できる。ここで、サブ制御部150がROMやRAMを内蔵する構成とすることもでき、この場合に、ROMやRAMに設定データを記憶させてもよい。または、サブ制御部150にROM等が一体に設けられた構成とすることもでき、この場合に、ROMに設定データを記憶させてもよい。
また、サブ制御部150は、いずれかのセンサーの検出値に基づき、他のセンサーの検出値に対する処理を実行し、処理後の検出値を制御部110に送信できる。例えば、センサーの検出値に基づき他のセンサーの検出値を補正したり、センサーフュージョン等の処理を行ったりすることができる。
例えば、制御装置10が有するセンサーICと画像表示部20の第1センサー161及び第2センサー162の相対位置と、各センサーによる加速度または角速度の検出値に基づき、頭部装着型表示装置100の動きを示す特性値を求めても良い。すなわち、特性値は、頭部装着型表示装置100全体の移動速度や移動方向を示す値であってもよい。また、制御部110は、地磁気センサーの検出値を用いて、方角を示すデータを含む特性値を求めてもよい。さらに、制御部110は、制御装置10と画像表示部20との相対的な位置変化を検出し、速度や変位の方向に関する特性値を求めてもよい。また、制御装置10の本体にサブ制御部150を設け、画像表示部20の本体に制御部110を設ける構成とすることも勿論可能である。さらに、制御装置10の本体に、表示部としての光学系、LCD等を設けた構成とすることも可能である。このように、制御部110は、制御装置10の本体のセンサーの検出値と、画像表示部20の本体のセンサーの検出値とを利用して、特性値を得ることができ、この特性値の算出に関して制御部110の負荷を軽減できる。
さらに、制御装置10と画像表示部20とを一体に構成してもよい。すなわち、制御装置10の本体と画像表示部20の本体とが一つの本体であってもよい。この場合、制御部110とサブ制御部150とが同じ本体に実装される構成とし、本発明を適用してもよい。例えば、同じ本体に実装された制御部110とサブ制御部150とを、制御データバス、画像データバス、及び表示データバスで接続し、制御部110と、サブ制御部150とが異なるセンサーに接続された構成が考えられる。
また、例えば、画像表示部20に代えて、例えば帽子のように装着する画像表示部等の他の方式の画像表示部を採用してもよく、使用者の左眼に対応して画像を表示する表示部と、使用者の右眼に対応して画像を表示する表示部とを備えていればよい。また、本発明の表示装置は、例えば、自動車や飛行機等の車両に搭載されるヘッドマウントディスプレイとして構成されてもよい。また、例えば、ヘルメット等の身体防護具に内蔵されたヘッドマウントディスプレイとして構成されてもよい。この場合、使用者の身体に対する位置を位置決めする部分、及び、当該部分に対し位置決めされる部分を装着部とすることができる。
また、例えば、画像表示部20において画像光を生成する構成として、有機EL(有機エレクトロルミネッセンス、Organic Electro-Luminescence)のディスプレイと、有機EL制御部とを備える構成としてもよい。また、画像光を生成する構成として、LCOS(Liquid crystal on silicon, LCoSは登録商標)や、デジタル・マイクロミラー・デバイス等を用いることもできる。
例えば、レーザー網膜投影型のヘッドマウントディスプレイに対して本発明を適用することも可能である。すなわち、光射出部が、レーザー光源と、レーザー光源を使用者の眼に導く光学系とを備え、レーザー光を使用者の眼に入射させて網膜上を走査し、網膜に結像させることにより、使用者に画像を視認させる構成を採用してもよい。
また、本発明を、MEMSミラーを用いた走査光学系を採用し、MEMSディスプレイ技術を利用した表示装置に適用することも可能である。すなわち、信号光形成部と、信号光形成部が射出する光を走査するMEMSミラーを有する走査光学系と、走査光学系により走査される光によって虚像が形成される光学部材とを光射出部として備えてもよい。この構成では、信号光形成部が射出した光がMEMSミラーにより反射され、光学部材に入射し、光学部材の中を導かれて、虚像形成面に達する。MEMSミラーが光を走査することにより、虚像形成面に虚像が形成され、この虚像を使用者が眼で捉えることで、画像が認識される。この場合の光学部品は、例えば上記実施形態の右導光板261及び左導光板262のように、複数回の反射を経て光を導くものであってもよく、ハーフミラー面を利用してもよい。
Claims (11)
- 表示部を備えた表示装置であって、
前記表示装置を制御する第1制御部を有する第1本体と、
種類の異なる複数のセンサーと、複数の前記センサーに接続され、複数の前記センサーの検出値を含むデータを前記第1制御部に送信する第2制御部と、複数の前記センサーの検出値を記憶するメモリーと、前記表示部とを有する第2本体と、を備え、
前記第2制御部は、複数の前記センサーの検出値を、複数の異なるサンプリング周期で取得し、取得した検出値を前記メモリーに記憶させ、
前記メモリーに記憶させた複数の前記センサーの検出値を、前記第1制御部により設定されたタイミングで前記第1制御部に送信する、
ことを特徴とする表示装置。 - 前記第2制御部は、複数の前記センサーから前記検出値を取得するごとに、前記検出値にタイムスタンプを付加して前記メモリーに記憶させ、
前記第1制御部は、前記タイムスタンプが付加された前記検出値を前記第2制御部から受信し、受信した前記検出値の各々に付加されたタイムスタンプに基づいて複数の前記センサーのアクセス時間差を補正する処理を実行する、請求項1記載の表示装置。 - 前記第2制御部は、前記第1制御部の制御に基づき、複数の前記センサーの制御をとりまとめて実行すること、を特徴とする請求項1または2記載の表示装置。
- 前記第2制御部は、第1サンプリング周期、及び、前記第1サンプリング周期より長い第2サンプリング周期で、複数の前記センサーの検出値を取得し、前記第1サンプリング周期で取得した前記センサーの検出値と、前記第2サンプリング周期で取得した前記センサーの検出値とを含むデータを前記第1制御部に送信すること、を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の表示装置。
- 前記第2制御部は、前記第1制御部からコマンドを受信した場合に、前記センサーの検出値に基づき予め設定された所定処理を実行すること、を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の表示装置。
- 前記第2制御部は、前記所定処理として、前記センサーの検出値に基づき、前記表示部の環境に対応して前記表示部の表示状態を変化させる処理を実行すること、を特徴とする請求項5記載の表示装置。
- 前記第2制御部は設定データを記憶する設定データ記憶部に接続され、前記設定データ記憶部に記憶された設定データを用いて前記所定処理を実行すること、を特徴とする請求項5または6記載の表示装置。
- 前記第2制御部は、いずれかの前記センサーの検出値に基づき、他の前記センサーの検出値に対する処理を実行し、処理後の検出値を前記第1制御部に送信すること、を特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の表示装置。
- 前記第1本体にはセンサーが設けられ、前記第1本体に設けられたセンサーは前記第1制御部に接続され、
前記第1制御部は、前記第2本体の前記センサーと、前記第1本体の複数の前記センサーの各々との相対位置と、前記第2本体の前記センサーの検出値と、前記第1本体の複数の前記センサーの各々の検出値とに基づき、前記表示装置の動きを示す特性値を算出すること、を特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の表示装置。 - 前記第1本体にはセンサーが設けられ、前記第1本体に設けられたセンサーは前記第1制御部に接続され、
前記第1制御部は、前記第1本体に設けられた前記センサー及び前記第2本体に設けられた複数の前記センサーの検出値に基づき制御を行うこと、を特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の表示装置。 - 表示装置を制御する第1制御部を有する第1本体と、種類の異なる複数のセンサー、複数の前記センサーに接続され、複数の前記センサーの検出値を含むデータを前記第1制御部に送信する第2制御部、複数の前記センサーの検出値を記憶するメモリー、及び表示部を有する第2本体と、を備える表示装置の制御方法であって、
前記第2制御部により、複数の前記センサーの検出値を、複数の異なるサンプリング周期で取得し、取得した検出値を前記メモリーに記憶させ、
前記第2制御部により、前記メモリーに記憶させた複数の前記センサーの検出値を、前記第1制御部により設定されたタイミングで前記第1制御部に送信すること、
を特徴とする表示装置の制御方法。
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