JP2016109910A - 表示装置、及び、表示装置の制御方法 - Google Patents

表示装置、及び、表示装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】センサーを備えた表示装置において、センサーの検出値を利用する制御部の処理負荷を軽減し、回路構成の複雑化を回避する。【解決手段】頭部装着型表示装置100は、画像を表示する右表示駆動部22及び左表示駆動部24と、複数のセンサーと、複数のセンサーの検出値に基づき右表示駆動部22及び左表示駆動部24の表示を制御する制御部110と、複数のセンサーの検出値を取得し、複数のセンサーの検出値を含むデータを制御部110に送信するサブ制御部150と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、表示装置、及び、表示装置の制御方法に関する。
従来、表示部とともに各種のセンサーを備えた表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の表示装置では、センサーの検出値を表示の制御に利用することがある。例えば、特許文献1に記載の表示装置は、センサー部を備え、センサー部によりセンシングをした結果を示す信号と、インタラプトを示す信号とが、制御装置の制御部に入力され、センシング結果をもとに制御部が表示制御を行う。
特開2013−114160号公報
ところで、センサーの種類によって、サンプリング周期や検出値のデータ量は様々である。このため、制御部は、接続されたセンサーの仕様に合わせて検出値を取得する必要があり、センサーの種類や数が多くなるほど負荷が増大する。また、多くのセンサーを制御部に接続すると、回路構成の複雑化を招く可能性もあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、センサーを備えた表示装置において、センサーの検出値を利用する制御部の処理負荷を軽減し、回路構成の複雑化を回避することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、表示部を備えた表示装置であって、複数のセンサーと、前記表示装置を制御する第1制御部と、複数の前記センサーに接続され、前記第1制御部に複数の前記センサーの検出値を含むデータを送信する第2制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数のセンサーに接続する第2制御部が、表示装置を制御する第1制御部に対してセンサーの検出値を送信するので、第1制御部が直接センサーを制御しなくても良い。このため、表示装置を制御する第1制御部の負荷を増やすことなく、第2制御部により、例えばセンサーの仕様や特性の差に対応した制御を実行できる。従って、第1制御部の処理負荷を軽減し、第1制御部の消費電力の低減、及び、第1制御部の処理速度の向上を図ることができる。また、第1制御部を含む回路構成の複雑化を回避できる。
また、本発明は、上記表示装置において、前記第2制御部は、前記第1制御部の制御に基づき、複数の前記センサーの制御をとりまとめて実行すること、を特徴とする。
本発明によれば、第1制御部の負荷を増やすことなく、多数のセンサーの制御や、センサーに対するきめ細かい制御を行うことが可能となる。
また、本発明は、上記表示装置において、前記第2制御部は、複数の前記センサーの検出値を、複数の異なるサンプリング周期で取得すること、を特徴とする。
本発明によれば、第1制御部は、サンプリング周期が異なる複数のセンサーの検出値を取得でき、この検出値を取得する処理における第1制御部の処理負荷を軽減できる。
また、本発明は、上記表示装置において、前記第2制御部は、第1サンプリング周期、及び、前記第1サンプリング周期より長い第2サンプリング周期で、複数の前記センサーの検出値を取得し、前記第1サンプリング周期で取得した前記センサーの検出値と、前記第2サンプリング周期で取得した前記センサーの検出値とを含むデータを前記第1制御部に送信すること、を特徴とする。
本発明によれば、第1制御部は、サンプリング周期が異なる複数のセンサーの検出値を取得でき、この検出値を取得する処理における第1制御部の処理負荷を軽減できる。
また、本発明は、上記表示装置において、前記第2制御部は、前記第1制御部からコマンドを受信した場合に、前記センサーの検出値に基づき予め設定された所定処理を実行すること、を特徴とする。
本発明によれば、センサーの検出値を取得する第2制御部が、センサーの検出値に基づく処理を実行するので、第1制御部の処理負荷をより一層、軽減できる。
また、本発明は、上記表示装置において、前記第2制御部は、前記所定処理として、前記センサーの検出値に基づき、前記表示部の環境に対応して前記表示部の表示状態を変化させる処理を実行すること、を特徴とする。
本発明によれば、第1制御部の負荷を増大させずに、表示部の環境に対応して表示状態を変化させる処理を実行できる。
また、本発明は、上記表示装置において、前記第2制御部は設定データを記憶する設定データ記憶部に接続され、前記設定データ記憶部に記憶された設定データを用いて前記所定処理を実行すること、を特徴とする。
本発明によれば、センサーの検出値を取得する第2制御部が、設定データに基づき表示状態を変化させる処理を実行できる。
ここで、設定データを記憶する設定データ記憶部を、第2制御部と一体に、或いは第2制御部の内部に設けてもよい。
また、本発明は、上記表示装置において、前記第2制御部は、前記センサーから取得した検出値を前記第1制御部に送信するまで保持すること、を特徴とする。
本発明によれば、第2制御部がセンサーの検出値を取得するタイミングに制約を受けることなく、第1制御部が処理を実行できるので、処理負荷を、より一層軽減できる。
また、本発明は、上記表示装置において、前記第2制御部は、いずれかの前記センサーの検出値に基づき、他の前記センサーの検出値に対する処理を実行し、処理後の検出値を前記第1制御部に送信すること、を特徴とする。
本発明によれば、センサーの検出値に基づき他のセンサーの検出値を補正したり、センサーフュージョン等の処理を行ったりすることができる。
また、本発明は、上記表示装置において、前記第1制御部を有する第1本体と、前記第2制御部及び前記表示部を有する第2本体と、を備え、前記第2制御部は前記第2本体に設けられた複数の前記センサーに接続され、前記第1本体にはセンサーが設けられ、前記第1本体に設けられたセンサーは前記第1制御部に接続され、前記第1制御部は、前記第2本体の前記センサーの検出値及び位置と、前記第1本体に設けられた前記センサーの検出値及び位置とに基づき、特性値を算出すること、を特徴とする。
本発明によれば、第1制御部が、第1制御部を有する第1本体のセンサーの検出値と、表示部を備える第2本体のセンサーの検出値とを利用して、特性値を得ることができ、この特性値の算出に関して第1制御部の負荷を軽減できる。
また、本発明は、上記表示装置において、前記第1制御部、及び前記表示部を有する第1本体と、前記第2制御部を有する第2本体と、を備え、前記第2制御部は前記第2本体に設けられた複数の前記センサーに接続され、前記第1本体にはセンサーが設けられ、前記第1本体に設けられたセンサーは前記第1制御部に接続され、前記第1制御部は、前記第1本体に設けられた前記センサー及び前記第2本体に設けられた前記センサーの検出値に基づき制御を行うこと、を特徴とする。
本発明によれば、表示部とともに第1本体に設けられた第1制御部が、第2本体のセンサーの検出値を取得でき、この第2本体のセンサーの検出値を取得する処理の負荷を軽減できる。
また、上記目的を達成するために、本発明の表示装置の制御方法は、表示部と、複数のセンサーと、第1及び第2制御部とを備えた表示装置を制御し、複数の前記センサーに接続された前記第2制御部により、複数の前記センサーに対する制御をとりまとめて行い、複数の前記センサーの検出値を含むデータを、前記表示装置を制御する前記第1制御部に送信すること、を特徴とする。
本発明によれば、表示装置を制御する第1制御部が直接センサーを制御する必要がなく、この第1制御部の負荷を増やすことなく、第2制御部により、例えばセンサーの仕様や特性の差に対応した制御を実行できる。このため、第1制御部の処理負荷を軽減し、第1制御部の消費電力の低減、及び、第1制御部の処理速度の向上を図ることができる。また、第1制御部を含む回路構成の複雑化を回避できる。
頭部装着型表示装置の外観構成を示す説明図。 画像表示部の光学系の構成を示す図。 頭部装着型表示装置を構成する各部の機能ブロック図。 頭部装着型表示装置の動作を示すフローチャートであり、(A)は制御装置の動作を示し、(B)は画像表示部の動作を示す。 頭部装着型表示装置の動作を示すフローチャートであり、(A)は制御装置の動作を示し、(B)は画像表示部の動作を示す。 頭部装着型表示装置の動作を示すフローチャートであり、(A)は制御装置の動作を示し、(B)は画像表示部の動作を示す。
図1は、本発明を適用した実施形態に係る頭部装着型表示装置100(表示装置)の外観構成を示す説明図である。
頭部装着型表示装置100は、使用者の頭部に装着された状態で使用者に虚像を視認させる画像表示部20(表示部)と、画像表示部20を制御する制御装置10と、を備えている。制御装置10は、使用者が頭部装着型表示装置100を操作するコントローラーとしても機能する。
画像表示部20は、使用者の頭部に装着される装着体であり、本実施形態では眼鏡形状を有する。画像表示部20は、右保持部21と、右表示駆動部22と、左保持部23と、左表示駆動部24と、右光学像表示部26と、左光学像表示部28と、カメラ61(撮像部)と、マイク63とを備える。右光学像表示部26及び左光学像表示部28は、それぞれ、使用者が画像表示部20を装着した際に使用者の右及び左の眼前に位置するように配置されている。右光学像表示部26の一端と左光学像表示部28の一端とは、使用者が画像表示部20を装着した際の使用者の眉間に対応する位置で、互いに連結されている。
右保持部21は、右光学像表示部26の他端である端部ERから、使用者が画像表示部20を装着した際の使用者の側頭部に対応する位置にかけて、延伸して設けられた部材である。同様に、左保持部23は、左光学像表示部28の他端である端部ELから、使用者が画像表示部20を装着した際の使用者の側頭部に対応する位置にかけて、延伸して設けられた部材である。右保持部21及び左保持部23は、眼鏡のテンプル(つる)のようにして、使用者の頭部に画像表示部20を保持する。
右表示駆動部22と左表示駆動部24とは、使用者が画像表示部20を装着した際の使用者の頭部に対向する側に配置されている。なお、右表示駆動部22及び左表示駆動部24を総称して単に「表示駆動部」とも呼び、右光学像表示部26及び左光学像表示部28を総称して単に「光学像表示部」とも呼ぶ。
表示駆動部22,24は、図2を参照して後述する液晶ディスプレイ241,242(Liquid Crystal Display、以下「LCD241,242」と呼ぶ)、投写光学系251,252等を含む。
右光学像表示部26及び左光学像表示部28は、導光板261,262(図2)と、調光板20Aとを備える。導光板261,262は、光透過性の樹脂等によって形成され、表示駆動部22,24が出力する画像光を、使用者の眼に導く。調光板20Aは、薄板状の光学素子であり、使用者の眼の側とは反対の側である画像表示部20の表側を覆うように配置される。調光板20Aは、光透過性がほぼ無いもの、透明に近いもの、光量を減衰させて光を透過するもの、特定の波長の光を減衰又は反射するもの等、種々のものを用いることができる。調光板20Aの光学特性(光透過率など)を適宜選択することにより、外部から右光学像表示部26及び左光学像表示部28に入射する外光量を調整して、虚像の視認のしやすさを調整できる。本実施形態では、少なくとも、頭部装着型表示装置100を装着した使用者が外の景色を視認できる程度の光透過性を有する調光板20Aを用いる場合について説明する。調光板20Aは、右導光板261及び左導光板262を保護し、右導光板261及び左導光板262の損傷や汚れの付着等を抑制する。
調光板20Aは、右光学像表示部26及び左光学像表示部28に対し着脱可能としてもよく、複数種類の調光板20Aを交換して装着可能としてもよいし、省略してもよい。
カメラ61は、右光学像表示部26と左光学像表示部28との境目部分に配置される。使用者が画像表示部20を装着した状態で、カメラ61の位置は、水平方向においては使用者の両眼のほぼ中間であり、鉛直方向においては使用者の両眼より上である。カメラ61は、CCDやCMOS等の撮像素子及び撮像レンズ等を備えるデジタルカメラであり、単眼カメラであってもステレオカメラであってもよい。
カメラ61は、頭部装着型表示装置100の表側方向、換言すれば、頭部装着型表示装置100を装着した状態における使用者の視界方向の少なくとも一部の外景を撮像する。カメラ61の画角の広さは適宜設定可能であるが、カメラ61の撮像範囲が、使用者が右光学像表示部26、左光学像表示部28を通して視認する外界を含む範囲であることが好ましい。さらに、調光板20Aを通した使用者の視界の全体を撮像できるようにカメラ61の撮像範囲が設定されているとより好ましい。
図2は、画像表示部20が備える光学系の構成を示す要部平面図である。図2には説明のため使用者の左眼LE及び右眼REを図示する。
左表示駆動部24は、LED等の光源と拡散板とを有する左バックライト222を備える。また、左表示駆動部24は、左バックライト222の拡散板で拡散された光の光路上に配置される透過型の左LCD242、および、左LCD242を透過した画像光Lを導くレンズ群等を備えた左投写光学系252を備える。左LCD242は、複数の画素をマトリクス状に配置した透過型液晶パネルである。
左投写光学系252は、左LCD242から射出された画像光Lを平行状態の光束にするコリメートレンズを有する。コリメートレンズにより平行状態の光束にされた画像光Lは、左導光板262(光学素子)に入射される。左導光板262は、画像光Lを反射する複数の反射面が形成されたプリズムであり、画像光Lは、左導光板262の内部において複数回の反射を経て左眼LE側に導かれる。左導光板262には、左眼LEの眼前に位置するハーフミラー262A(反射面)が形成される。
ハーフミラー262Aで反射した画像光Lは左眼LEに向けて左光学像表示部28から射出され、この画像光Lが左眼LEの網膜に像を結び、使用者に画像を視認させる。
右表示駆動部22は、左表示駆動部24と左右対称に構成される。右表示駆動部22は、LED等の光源と拡散板とを有する右バックライト221を備える。また、右表示駆動部22は、右バックライト221の拡散板で拡散された光の光路上に配置される透過型の右LCD241、および、右LCD241を透過した画像光Lを導くレンズ群等を備えた右投写光学系251を備える。右LCD241は、複数の画素をマトリクス状に配置した透過型液晶パネルである。
右投写光学系251は、右LCD241から射出された画像光Lを平行状態の光束にするコリメートレンズを有する。コリメートレンズにより平行状態の光束にされた画像光Lは、右導光板261(光学素子)に入射される。右導光板261は、画像光Lを反射する複数の反射面が形成されたプリズムであり、画像光Lは、右導光板261の内部において複数回の反射を経て右眼RE側に導かれる。右導光板261には、右眼REの眼前に位置するハーフミラー261A(反射面)が形成される。
ハーフミラー261Aで反射した画像光Lは右眼REに向けて右光学像表示部26から射出され、この画像光Lが右眼REの網膜に像を結び、使用者に画像を視認させる。
使用者の右眼REには、ハーフミラー261Aで反射した画像光Lと、調光板20Aを透過した外光OLとが入射する。左眼LEには、ハーフミラー262Aで反射した画像光Lと、調光板20Aを透過した外光OLとが入射する。このように、頭部装着型表示装置100は、内部で処理した画像の画像光Lと外光OLとを重ねて使用者の眼に入射させ、使用者にとっては、調光板20Aを透かして外景が見え、この外景に重ねて、画像光Lによる画像が視認される。このように、頭部装着型表示装置100は、シースルー型の表示装置として機能する。
なお、左投写光学系252と左導光板262とを総称して「左導光部」とも呼び、右投写光学系251と右導光板261とを総称して「右導光部」と呼ぶ。右導光部及び左導光部の構成は上記の例に限定されず、画像光を用いて使用者の眼前に虚像を形成する限りにおいて任意の方式を用いることができ、例えば、回折格子を用いても良いし、半透過反射膜を用いても良い。
画像表示部20(図1)は、制御装置10に接続部40を介して接続する。接続部40は、制御装置10に接続される本体コード48、右コード42、左コード44、及び、連結部材46を備えるハーネスである。右コード42及び左コード44は、本体コード48が2本に分岐し、右コード42は右保持部21の延伸方向の先端部APから右保持部21の筐体内に挿入され、右表示駆動部22に接続される。同様に、左コード44は、左保持部23の延伸方向の先端部APから左保持部23の筐体内に挿入され、左表示駆動部24に接続される。右コード42、左コード44、及び、本体コード48は、デジタルデータを伝送可能なものであればよく、例えば金属ケーブルや光ファイバーで構成できる。また、右コード42と左コード44とを一本のコードにまとめた構成としてもよい。
連結部材46は、本体コード48と、右コード42及び左コード44との分岐点に設けられ、イヤホンプラグ30を接続するためのジャックを有する。イヤホンプラグ30からは、右イヤホン32及び左イヤホン34が延伸する。イヤホンプラグ30の近傍にはマイク63が設けられる。イヤホンプラグ30からマイク63までは一本のコードにまとめられ、マイク63からコードが分岐して、右イヤホン32と左イヤホン34のそれぞれに繋がる。
マイク63は、例えば図1に示すように、マイク63の集音部が使用者の視線方向を向くように配置され、音声を集音して、音声信号を出力する。マイク63は、例えばモノラルマイクであってもステレオマイクであってもよく、指向性を有するマイクであってもよいし、無指向性のマイクであってもよい。
画像表示部20と制御装置10とは、接続部40を介して各種信号を伝送する。本体コード48の連結部材46とは反対側の端部、及び、制御装置10には、互いに嵌合するコネクター(図示略)が設けられる。本体コード48のコネクターと制御装置10のコネクターとを嵌合し、或いは、この嵌合を外すことで、制御装置10と画像表示部20とを接離できる。
制御装置10は、画像表示部20の本体(第2本体)とは別体となる箱形の本体(第1本体)を有し、頭部装着型表示装置100を制御する。制御装置10は、決定キー11、点灯部12、表示切替キー13、輝度切替キー15、方向キー16、メニューキー17、及び電源スイッチ18を含むスイッチ類を備える。また、制御装置10は、使用者が手指で操作するトラックパッド14を備える。
決定キー11は、押下操作を検出して、制御装置10で操作された内容を決定する信号を出力する。点灯部12は、LED(Light Emitting Diode)等の光源を備え、光源の点灯状態により、頭部装着型表示装置100の動作状態(例えば、電源のON/OFF)を通知する。表示切替キー13は、押下操作に応じて、例えば、画像の表示モードの切り替えを指示する信号を出力する。
トラックパッド14は、接触操作を検出する操作面を有し、操作面に対する操作に応じて操作信号を出力する。操作面における検出方式は限定されず、静電式、圧力検出式、光学式等を採用できる。輝度切替キー15は、押下操作に応じて画像表示部20の輝度の増減を指示する信号を出力する。方向キー16は、上下左右方向に対応するキーへの押下操作に応じて操作信号を出力する。電源スイッチ18は、頭部装着型表示装置100の電源オン/オフを切り替えるスイッチである。
図3は、頭部装着型表示装置100を構成する各部の機能ブロック図である。
制御装置10は、制御装置10及び画像表示部20を制御する制御部110(第1制御部)を備える。制御部110は、例えばマイクロプロセッサーで構成され、制御部110が処理するデータ等を一時的に記憶するメモリー121、及び、制御部110が処理するデータ等を不揮発的に記憶するフラッシュメモリー122に接続される。メモリー121及びフラッシュメモリー122はいずれも半導体素子により構成され、データバスを介して制御部110に接続する。
制御部110には、電源制御部123、UI(ユーザーインターフェイス)制御部124、無線I/F(インターフェイス)制御部125、音声制御部126、センサーIC127、及び、外部I/F(インターフェイス)部128が接続される。
頭部装着型表示装置100は、電源として一次電池または二次電池を備え、電源制御部123は、これら電池に接続されるICで構成される。電源制御部123は、制御部110の制御に従って電池の残容量の検出を行い、検出値のデータ、または残容量が設定値以下となったことを示すデータを制御部110に出力する。
UI制御部124は、図1に示した決定キー11、表示切替キー13、トラックパッド14、輝度切替キー15、方向キー16、及びメニューキー17の各操作部、点灯部12、及び、トラックパッド14が接続されるICである。上記各操作部は入力部として機能し、点灯部12及びトラックパッド14は出力部として機能し、頭部装着型表示装置100のユーザーインターフェイスを構成する。UI制御部124は、上記操作部における操作を検出して、操作に対応する操作データを制御部110に出力する。また、UI制御部124は、制御部110の制御に従って、点灯部12の点灯/消灯、及びトラックパッド14における表示を行う。
無線I/F制御部125は、無線通信インターフェイス(図示略)に接続される制御ICであり、制御部110の制御に従って、上記無線通信インターフェイスによる通信を実行する。制御装置10が備える無線通信インターフェイスは、例えば、無線LAN(WiFi(登録商標))、Miracast(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の規格に準じた無線データ通信を実行する。
音声制御部126は、右イヤホン32、左イヤホン34、及びマイク63に接続され、A/D(アナログ/ディジタル)コンバーターやアンプ等を備えるICである。音声制御部126は、制御部110から入力される音声データに基づき右イヤホン32及び左イヤホン34から音声を出力させる。また、音声制御部126は、マイク63が集音する音声に基づき音声データを生成して制御部110に出力する。
センサーIC127は、例えば、3軸加速度センサー、3軸ジャイロセンサー、及び3軸地磁気センサーを備え、例えば上記センサーを具備する1つのICで構成される。センサーIC127は、制御部110の制御に従って検出を実行し、各センサーの検出値を示すデータを制御部110に出力する。センサーIC127が備えるセンサーの数や種類は制限されず、照度センサー、温度センサー、圧力センサー等を備えてもよい。
外部I/F部128は、頭部装着型表示装置100を外部機器に接続するインターフェイスである。例えば、USBインターフェイス、マイクロUSBインターフェイス、メモリーカード用インターフェイス等の有線接続に対応したインターフェイスを用いることができ、無線通信インターフェイスで構成してもよい。外部I/F部128には、頭部装着型表示装置100に対してコンテンツを供給する種々の外部機器を接続できる。これらの外部機器は、頭部装着型表示装置100に画像を供給する画像供給装置ということもでき、例えば、パーソナルコンピューター(PC)、携帯電話端末、携帯型ゲーム機等が用いられる。また、外部I/F部128は、右イヤホン32、左イヤホン34及びマイク63に繋がる端子を設けてもよく、この場合、音声制御部126が処理するアナログ音声信号は外部I/F部128を介して入出力される。
制御部110には、I/F(インターフェイス)部115が接続される。I/F部115は接続部40に一端に接続するコネクター等を備えたインターフェイスであり、接続部40の他端は画像表示部20のI/F部155に接続される。
制御部110は、接続部40を介して、画像表示部20が備えるサブ制御部150とデータ通信を実行する。
制御部110は、内蔵するROMに記憶するプログラムを実行して、頭部装着型表示装置100の各部を制御する。制御部110は、センサーIC127から入力されるデータに基づきセンサーの検出値を取得して、メモリー121に記憶する。このとき、制御部110は、センサーの検出値に対応付けて、検出値を取得した時刻を示すタイムスタンプ情報を付加して記憶する。
また、制御部110は、接続部40を介して、画像表示部20が備えるセンサー(第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び、照度センサー164)の検出値を示すデータを受信する。制御部110は、受信したデータをメモリー121に記憶する。制御部110が受信するデータは、サブ制御部150が付加したタイムスタンプ情報を含む。制御部110は、上記のようにセンサーIC127の検出値に付加するタイムスタンプ情報を、サブ制御部150が付加したタイムスタンプ情報と区別できる態様で付加し、メモリー121に記憶する。メモリー121には、センサーの検出値が、データの属性の1つとしてタイムスタンプ情報が付加されたデータ形式で記憶される。ここで、制御部110は、センサーの検出値のデータを、フラッシュメモリー122に記憶してもよい。
制御部110は、外部I/F部128または無線I/F制御部125により接続する外部機器から、コンテンツのデータを受信して、フラッシュメモリー122に記憶する。コンテンツのデータは、画像表示部20で表示するテキストや画像等のデータであり、右イヤホン32及び左イヤホン34で出力する音声のデータを含んでもよい。制御部110は、頭部装着型表示装置100を制御してコンテンツを再生する。具体的には、制御部110は、コンテンツの表示用のデータをサブ制御部150に送信して表示を実行させ、コンテンツの音声データを音声制御部126に出力して音声を出力させる。また、外部機器から受信するコンテンツのデータが、再生に関する条件を示すデータを含む場合、制御部110は、この条件に従ってコンテンツを再生する。例えば、画像表示部20において検出される位置や傾き等のセンサーの検出値が、条件に該当する場合に、検出値に対応するテキストや画像を表示させる。
画像表示部20は、制御部110と通信を実行し、画像表示部20の各部を制御するサブ制御部150を備える。サブ制御部150は、例えばマイクロプロセッサーで構成され、I/F部155により接続部40に接続され、接続部40を介して制御部110との間でデータ通信を実行する。
サブ制御部150には、第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び照度センサー164のセンサー類が接続される。第1センサー161及び第2センサー162は、それぞれ、1または複数のセンサーを内蔵するICである。本実施形態では一例として、第1センサー161は、3軸加速度センサー、及び3軸ジャイロセンサーを内蔵し、第2センサー162は、3軸加速度センサー、3軸ジャイロセンサー、及び、3軸地磁気センサーを備える。
第1センサー161及び第2センサー162は、サブ制御部150の制御により駆動され、内蔵する各センサーの検出値を示すデータを、サブ制御部150に出力する。
第1センサー161と第2センサー162は、加速度センサー及びジャイロセンサーを備える点で共通するが、第1センサー161は狭レンジ、高分解能センサーとして構成され、第2センサー162は広レンジ、低分解能センサーとして構成される。すなわち、第1センサー161の加速度センサー及びジャイロセンサーは、第2センサー162の加速度センサー及びジャイロセンサーに比べ、分解能が高く、検出範囲が狭い。別の言い方をすれば、第2センサー162の加速度センサー及びジャイロセンサーは、第1センサー161の加速度センサー及びジャイロセンサーに比べ、分解能が低く、検出範囲が広い。
GPS163は、GPS衛星や屋内に設置される疑似GPS送信機(図示略)が送信する位置検出用の信号を受信して、画像表示部20の現在位置を算出し、算出したデータをサブ制御部150に出力する。GPS163は、位置検出用の信号を受信する受信機としての機能のみ有する構成としてもよく、この場合、GPS163が出力するデータに基づきサブ制御部150が現在位置を算出する処理を行えば良い。
照度センサー164は、画像表示部20において表面に露出する位置に配置され、サブ制御部150の制御により照度を検出し、検出値を示すデータをサブ制御部150に出力する。
EEPROM165(設定データ記憶部)は、サブ制御部150が実行する処理に関するデータ等を不揮発的に記憶する。
また、サブ制御部150にはカメラ61が接続され、サブ制御部150は、カメラ61を制御して撮像を実行させ、カメラ61の撮像画像データを制御部110に送信する。
サブ制御部150には、右LCD241を駆動して描画を行うLCD駆動部167、及び、左LCD242を駆動して描画を行うLCD駆動部168が接続される。サブ制御部150は、制御部110からコンテンツのデータを受信し、受信したデータに含まれるテキストや画像を表示する表示データを生成してLCD駆動部167、168に出力し、表示を実行させる。
また、サブ制御部150は、右バックライト221を駆動するバックライト駆動部169、及び、左バックライト222を駆動するバックライト駆動部170に接続される。サブ制御部150は、バックライト駆動部169、170に対し、PWM制御用のタイミングデータを含む制御データを出力する。バックライト駆動部169、170は、サブ制御部150から入力される制御データに基づき、右バックライト221、左バックライト222に駆動電圧とパルスを供給して、右バックライト221、左バックライト222を点灯させ、光量の制御を行う。
制御部110とサブ制御部150とを接続する接続部40は、制御データバス41A、画像データバス41B、表示データバス41C、41Dを含む複数のデータバスを有する。これらのデータバスは、互いに独立してデータを伝送可能であるが、各データバスを構成する信号線が物理的に区分された構成であってもよいし、各データバスが共通の信号線を用いて仮想的あるいは論理的に構成されてもよい。
制御データバス41Aは、制御部110からサブ制御部150に対して送信される制御データ、サブ制御部150が制御部110に送信するセンサーの検出値のデータ等を伝送する。画像データバス41Bは、サブ制御部150から制御部110に、カメラ61の撮像画像データを伝送する。表示データバス41Cは、右表示駆動部22で表示するデータを伝送し、表示データバス41Dは左表示駆動部24で表示するデータを伝送する。
画像表示部20は、第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び照度センサー164の複数のセンサーを備え、これらのセンサーのサンプリング周期は大きく異なることもある。例えば、第1センサー161及び第2センサー162の加速度センサーのサンプリング周期(サンプリング頻度)は200回/秒以上となることが考えられるが、照度センサー164のサンプリング周期は1回/秒程度でも十分に役立つことが考えられる。これらのセンサーは、サブ制御部150がサンプリング周期の設定を行い、設定したサンプリング周期に従ってサブ制御部150が検出値を取得する。サブ制御部150は、各センサーからサンプリングした検出値のデータを、制御データバス41Aにおいて時分割で制御部110に送信する。このため、サンプリング周期の遅い(サンプリング頻度が低い、或いは、サンプリング間隔が長いと言い換えられる)センサーを制御するために制御データバス41Aが長時間占有されることがない。これにより、制御データバス41Aのオーバーヘッドを低減し、制御データバス41Aで多数のセンサーの検出値を効率よく伝送できる。また、サブ制御部150は、RAM(図示略)を内蔵し、センサーの検出値を取得した場合はRAMに一時的に記憶する。サブ制御部150は、RAMに記憶したデータの送信タイミングを調整して、データを制御データバス41Aに送出する。このため、サブ制御部150の動作も、各センサーのサンプリング周期の制約を受けにくく、センサーの制御のためにサブ制御部150の処理が占有される事態を防止できる。
図4は、頭部装着型表示装置100の動作を示すフローチャートであり、(A)は制御装置10の動作を示し、(B)は画像表示部20の動作を示す。
頭部装着型表示装置100においてセンサーの検出値に基づく処理を実行する場合、制御部110が、センサーの有効化を指示するコマンドを生成してサブ制御部150に送信する(ステップS11)。このコマンドは制御データバス41Aを介して伝送され、サブ制御部150はコマンドを受信する(ステップS21)。サブ制御部150はコマンドに従って、第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び照度センサー164を有効化し(ステップS22)、サンプリング周期をセンサー毎に設定する(ステップS23)。続いて、制御部110は、検出を行う対象のセンサー、或いは、必要な検出値の種類を指定する検出値要求コマンドを生成して送信し(ステップS12)、この検出値要求コマンドをサブ制御部150が受信する(ステップS24)。ステップS22では、第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び照度センサー164の少なくとも一部について、電源供給の開始や初期化等の処理が行われる。サブ制御部150は、各センサーのうち、ステップS24で受信する検出値要求コマンドで要求された検出値に対応するセンサーのみを、ステップS24を受信した後に有効化及びサンプリング周期の設定をしてもよい。また、ステップS11で送信されるコマンド及びステップS12で送信される検出値要求コマンドが、ひとまとまりのデータ、或いは1つのコマンドとして送受信されてもよい。
サブ制御部150は、ステップS24で受信した検出値要求コマンドで要求された検出値が、複合処理により算出する必要のある検出値か否かを判定する(ステップS25)。例えば、検出値要求コマンドが、第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び照度センサー164の検出値を指定する場合、複合処理は必要ないと判定し(ステップS25;NO)、後述するステップS27に移行する。
これに対し、検出値要求コマンドで、画像表示部20が備えるセンサーの一部または全部の検出値に基づく演算処理で求められる検出値が指定された場合、サブ制御部150は、複合処理が必要と判定する(ステップS25;YES)。この場合、サブ制御部150は、実行すべき処理を設定し(ステップS26)、ステップS27に移行する。
サブ制御部150が実行する処理は、例えば、センサーフュージョン処理、補間処理、及び、代替処理である。センサーフュージョン処理は、第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び照度センサー164の検出値のうち、複数の検出値を用いた演算処理を行い、センサーで直接検出できない種類の値を擬似的に求める処理である。これにより、第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び照度センサー164の各センサーのうち一つ、或いは少数のセンサーでは直接検出できない種類の値を求めることができる。また、センサーフュージョン処理では、上記のセンサーの一つ、または複数のセンサーで直接検出し、センサーが検出値として出力できる種類の値を、より高精度で求める目的でも利用できる。つまり、センサーの検出値の基づく演算処理により、センサーが直接検出できない制度の値を求めることもできる。例えば、第1センサー161及び第2センサー162が出力する角速度の検出値に基づき、センサーフュージョン処理を行い、より高精度の角速度の検出値を求めることができる。加速度や地磁気の検出値、GPS163、及び照度センサー164の検出値についても同様である。
補間処理で、サブ制御部150は、第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び照度センサー164の検出値のいずれかについて、他のセンサーの検出値を用いて、ノイズ成分の除去、補間データの作成及び付加を行う演算処理を行う。サブ制御部150は、演算処理後の値を、実際の検出値と同様に制御部110に送信する。この場合、修正された検出値や演算処理で補完された検出値が、実際の検出値と同様に送信されるので、制御部110は、実際の検出値と同じように処理を実行できるので、制御部110が実行する処理に影響を与えずに、処理の精度向上を図ることができる。
また、代替処理は、画像表示部20が備えるセンサーのうち故障または正常に動作しないセンサーや、仕様上の都合で画像表示部20が備えていないセンサーの検出値を擬似的に求める処理である。
例えば、サブ制御部150は、画像表示部20を装着した使用者の頭部の中心または顔面の中心の位置における、加速度センサーの検出値を求めることができる。この場合、サブ制御部150は、第1センサー161及び第2センサー162の加速度センサーの検出値と、画像表示部20において第1センサー161及び第2センサー162が取り付けられた位置とに基づく演算を行う。また、この演算で画像表示部20と使用者の頭部との位置関係を加味してもよい。これにより、実際にはセンサーを装着できない使用者の頭の中心や顔の中心の傾きを、求めることができる。また、例えば、第1センサー161、第2センサー162が備える加速度センサーの検出値から、画像表示部20を叩くタップ操作を検出し、タップセンサーの検出値として出力することができる。
センサーフュージョン処理や代替処理で得られる検出値は、演算処理で求められる推定値である。サブ制御部150は、求めた検出値を、推定値であることを示す属性データを付加して制御部110に送信してもよいし、他のセンサーによる実際の検出値のデータと同様に送信してもよい。
ステップS27で、サブ制御部150は、第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び照度センサー164の各センサーのうち、検出対象のセンサーに対し、検出値を取得する処理を開始する(ステップS27)。サブ制御部150は、センサーの検出値を、ステップS23で各センサーに設定したサンプリング周期に従って取得し(ステップS28)、RAMに記憶する。
サブ制御部150は、検出値に基づく処理をステップS26で設定した場合は、設定した処理を実行する(ステップS29)。サブ制御部150は、設定した処理を実行するために複数のセンサーの検出値が必要な場合、これら複数のセンサーの全てについて検出値を取得するまで待機し、その後に処理を実行すれば良い。
サブ制御部150は、RAMに記憶したセンサーの検出値を送信する送信タイミングの調整を行い(ステップS30)、調整したタイミングに合わせて、RAMに記憶した設定値のデータを制御部110に送信する(ステップS31)。ここで、サブ制御部150は、検出値のデータに、検出した時刻を示すタイムスタンプ情報を含めて送信してもよい。
制御部110は、サブ制御部150が制御データバス41Aを介して送信するデータを受信し(ステップS13)、受信したデータに基づきコンテンツの再生制御等を実行する。
サブ制御部150は、制御部110へのデータ送信が成功したか否かを判定し(ステップS32)、送信に成功した場合(ステップS32;YES)、後述するステップS36に移行する。
サブ制御部150は、制御部110へのデータ送信が成功しなかった場合(ステップS32;NO)、サブ制御部150内部のRAMの空き容量が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS33)。ここで、RAMの空き容量が、予め設定された所定値以上である場合(ステップS33;YES)、サブ制御部150は、検出値の記憶を継続して(ステップS35)、ステップS36に移行する。
また、RAMの空き容量が、予め設定された所定値より少ない場合(ステップS33;NO)、サブ制御部150は、既に記憶した検出値の平均を求めるなどの集計を行い(ステップS34)、ステップS36に移行する。ステップS34では、1つのセンサーの検出値がRAMに複数記憶されている場合に、平均値を算出し、この平均値をRAMに記憶してもとの検出値をRAMから削除する。これにより、RAMの記憶容量の不足を防止できる。この場合、サブ制御部150は、制御部110に対し、センサーの検出値として平均値を送信すればよい。
ステップS32〜S35の動作で、例えば、外部機器から制御部110がコンテンツのデータを受信する処理等により、制御部110の処理が占有されていて検出値のデータを受信できない場合であっても、画像表示部20が備える検出値の欠落を防止できる。
ステップS36で、サブ制御部150は、終了条件が成立したか否かを判定し(ステップS36)、終了条件が成立していない場合は(ステップS36;NO)、ステップS28に戻って検出値を取得する。また、終了条件が成立した場合(ステップS36;YES)、本処理を終了する。終了条件は、例えば、制御部110から処理終了を指示するコマンドを受信したこと、制御部110の検出値要求コマンドで検出値を取得する回数が指定された場合に、指定された回数の処理が完了したこと、等である。
このように、サブ制御部150が第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び照度センサー164等のセンサーを制御して検出値を取得し、制御部110に送信する。このため、制御部110が各センサーを制御する場合に比べて、制御部110の処理負荷、制御部110の処理の占有時間を大幅に軽減できる。また、制御部110に各センサーを接続した場合、サンプリング周期が異なるセンサーの検出値を同じ信号線で伝送することは困難であるから、接続部40に設ける信号線の数がセンサーの数に対応して多くなる。このため、接続部40のハーネスが太くなり取り回しが低下する、センサーの数が制限される等の好ましくない事態が懸念される。本実施形態のように、サブ制御部150が各センサーの検出値を取得し、制御データバス41Aを介した送信タイミングの調整を行い、複数のセンサーの検出値を送信することで、上記の事態を全て防止でき、効率のよい処理を実現できる。例えば、サブ制御部150は、サンプリング周期が短いセンサーの検出値を送信する動作を、予め設定したタイミングで優先的に行い、この動作の空き時間に、サンプリング周期の長いセンサーの検出値を送信してもよい。
制御部110は、図4の動作によりサブ制御部150から受信した検出値を用いて、頭部装着型表示装置100を制御する。例えば、制御部110は、サブ制御部150が検出値に付加したタイムスタンプ情報に基づいて、センサー間のアクセス時間差によるレイテンシを求め、補間情報を算出して、レイテンシを補正する処理を行える。
図4に示す動作では、サブ制御部150が、データを送信する度にセンサーからデータを取得する例を示したが、本発明はこれに限定されない。サブ制御部150は、センサーのサンプリングタイミングで並列にセンサーデータを取得して、取得したデータを、制御部110に送信せずに記憶しておいてもよい。この場合、サブ制御部150は、記憶したデータを、予め制御部110の制御で決められたタイミングで、制御部110に送信する。また、サブ制御部150は、記憶したデータのうち最新のデータをまとめて制御部110に送信してもよい。さらに、サブ制御部150が送信するデータには、前回センサーから取得した時から更新されていないデータを含んでもよい。つまり、サブ制御部150がデータを取得するサンプリング周期が、サブ制御部150が制御部110にデータを送信する間隔より長いセンサーについても、毎回、サブ制御部150から制御部110にデータを送信してもよい。この場合に、サブ制御部150は、センサーのデータにタイムスタンプを付与する処理を、データを第1制御部に送るときにまとめて実行してもよい。この場合、サブ制御部150が一時的に記憶した複数のデータについて、まとめてタイムスタンプが付与される。或いは、サブ制御部150は、センサーから検出値のデータを取得する毎に、それぞれのセンサーの検出値にタイムスタンプを付与してもよい。
また、サブ制御部150は、制御部110にカメラ61の撮像画像データを送信する際に、撮像画像データにタイムスタンプを付与する処理を行ってもよい。
図5は、頭部装着型表示装置100の動作を示すフローチャートであり、(A)は制御装置10の動作を示し、(B)は画像表示部20の動作を示す。図5には、制御部110の制御によりサブ制御部150がカメラ61で撮像をさせる場合の動作を示す。
この場合、制御部110は、サブ制御部150に対して撮像を指示する撮像コマンドを送信する(ステップS41)。撮像コマンドには、動画像を撮像するか静止画像を撮像するか、撮像解像度、撮像画像データのデータ量、撮像頻度(フレームレート、或いは撮像間隔)等の撮像条件を指定するデータを含んでもよい。サブ制御部150は、撮像コマンドを受信し(ステップS51)、受信した撮像コマンドに含まれるデータ、或いは、デフォルトの撮像条件のデータに従って、撮像条件を設定する(ステップS52)。
サブ制御部150はカメラ61を制御して撮像を実行させ(ステップS53)、撮像画像データを取得する(ステップS54)。サブ制御部150は、取得した撮像画像データを、画像データバス41Bを介して制御部110に送信し(ステップS55)、制御部110は撮像画像データを受信する(ステップS42)。
サブ制御部150は、終了条件が成立したか否かを判定し(ステップS56)、終了条件が成立していない場合は(ステップS56;NO)、ステップS53に戻って撮像を行う。また、終了条件が成立した場合(ステップS56;YES)、本処理を終了する。終了条件は、例えば、制御部110から撮像終了を指示するコマンドを受信したこと、制御部110の撮像コマンドで指定された回数、或いは時間の撮像が完了したこと、等である。
このように、サブ制御部150がカメラ61を制御して撮像を実行し、撮像画像データを取得して制御部110に送信するので、制御部110がカメラ61を制御する場合に比べて、制御部110の処理負荷を大幅に軽減できる。また、制御部110とサブ制御部150との間では、制御データバス41Aを介したコマンドの送受信、及び画像データバス41Bによる撮像画像データの送受信が行われるが、制御部110がカメラ61を制御する場合に比べ大幅なデータ量の増大はない。このため、処理をサブ制御部150が実行することによる効率の低下はない。
図6は、頭部装着型表示装置100の動作を示すフローチャートであり、(A)は制御装置10の動作を示し、(B)は画像表示部20の動作を示す。
図6には、制御部110が送信するコマンドに従って、サブ制御部150が、センサーの検出値に基づく処理を実行する例を示す。この場合、制御部110は、処理実行を指示するコマンドを生成して送信し(ステップS61)、サブ制御部150は、コマンドを受信する(ステップS62)。図6の例では、制御部110が、照度センサー164の検出値に基づき右バックライト221、左バックライト222(図2)の明るさを調整する照度適合処理の実行を指示する。
サブ制御部150は、受信したコマンドに従って、照度適合処理を開始し(ステップS63)、照度センサー164の検出値を取得する(ステップS64)。サブ制御部150は、EEPROM165に記憶された設定値を参照する(ステップS65)。EEPROM165には、右バックライト221、左バックライト222の個体ばらつきを補正する補正用の設定値のデータ等が記憶される。サブ制御部150は、参照した設定値に基づき、ステップS64で取得した検出値を用いた演算処理を実行して、右バックライト221、左バックライト222の輝度を設定し、或いは設定値を更新する(ステップS66)。
サブ制御部150は、終了条件が成立したか否かを判定し(ステップS67)、終了条件が成立していない場合は(ステップS67;NO)、ステップS64に戻って検出値を取得する。ここで、サブ制御部150は、ステップS64〜S66の処理の実行間隔と、照度センサー164のサンプリング周期とを、例えばステップS63で設定してもよい。
終了条件が成立した場合(ステップS67;YES)、本処理を終了する。終了条件は、例えば、制御部110から照度適合処理終了を指示するコマンドを受信したこと、制御部110のコマンドで指定された回数、或いは時間の動作が完了したこと、等である。
図6の例では、サブ制御部150が照度センサー164の検出値を処理して、バックライト駆動部169、170を制御し、右バックライト221、左バックライト222の輝度を周辺の明るさに対応して調整できる。この照度適合処理は、制御部110が実行することも勿論可能である。例えば、サブ制御部150が照度センサー164の検出値を取得して制御部110に送信し、制御部110がバックライト駆動部169、170を制御するための制御データを制御部110に送信すればよい。図6の動作では、制御部110が照度適合処理を実行する場合に比べ、制御部110の処理負荷を軽減できる。第1に、サンプリング周期が比較的遅い照度センサー164の検出値と、サンプリング周期が比較的早い第1センサー161、第2センサー162等の検出値とを送信するタイミングの調整が不要である。このため、送信タイミングの調整に係るサブ制御部150の負荷を軽減できる。また、照度センサー164の検出値を送信する際に、上記のように送信に失敗する等の事象が発生すると、照度センサー164の検出値を取得してから輝度を調整するまでに遅延が発生する。サブ制御部150が照度適合処理を実行すれば、検出値の伝送に係る遅延がないため、速やかに右バックライト221、左バックライト222の輝度を適切に調整できる。
図6は、サブ制御部150が、センサーの検出値に基づき、画像表示部20の環境に対応して画像表示部20の表示状態を変化させる処理の一例として、照度センサー164の検出値に基づく処理を説明した。サブ制御部150が実行する処理は、この例に限定されず、例えば、画像表示部20が温度センサーを備え、この温度センサーがサブ制御部150に接続された構成として、サブ制御部150が温度に基づく制御を行ってもよい。この場合、サブ制御部150は、温度センサーが検出する画像表示部20の環境温度に対応して、画像表示部20の劣化を抑えるように、LCD駆動部167、168、及びBL駆動部169、170を制御してもよい。これにより、右バックライト221、左バックライト222、右LCD241及び左LCD242を含む各部の長寿命化を図ることができる。この構成は、温度センサーに加えて、或いは温度センサーに代えて湿度センサーを設けても実現できる。また、サブ制御部150は、カメラ61の撮像画像に基づき、使用者が視認する外景の背景としての色を検出し、この背景の色に応じて画像表示部20が表示する画像の色合いを調整する処理を実行してもよい。また、サブ制御部150は、マイク(図示略)に接続され、このマイクで検出した環境音に対応する処理を行ってもよい。この処理には、画像表示部20の表示の制御の他、画像表示部20がスピーカーやヘッドホンから音声を出力する構成とした場合に、出力する音声を調整する処理を含んでもよい。
サブ制御部150が、制御部110のコマンドに応じて実行する処理は図5、図6の例に限定されない。例えば、制御部110がデータの種類の切り替えを指示するコマンドを送信すると、サブ制御部150がデータの種類を変更する動作が可能である。具体的には、制御部110が、画像表示部20を装着した使用者の前方にある対象物、或いは、カメラ61の撮像範囲内にある対象物までの距離データを必要とする場合、サブ制御部150に、距離データの送信を指示する。サブ制御部150は、カメラ61の撮像画像データを解析して、撮像画像データから被写体の画像を検出し、撮像画像におけるサイズ等をもとに距離データを算出して、算出した距離データを送信する。この場合、サブ制御部150は、カメラ61の撮像画像データを制御部110に送信しない。すなわち、送信するデータの種類を、撮像画像データから距離データに切り替える。
また、逆の切り替えも勿論可能である。制御部110が撮像画像データを要求し、距離データを不要とするコマンドを送信した場合に、サブ制御部150は撮像画像データを取得せず制御部110に送信してもよい。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態の頭部装着型表示装置100は、画像表示部20と、第1センサー161、第2センサー162、GPS163、照度センサー164等の複数のセンサーを備える。また、頭部装着型表示装置100を制御する制御部110と、複数のセンサーに接続され、複数のセンサーの検出値を含むデータを制御部110に送信するサブ制御部150と、を備える。このため、サブ制御部150を利用することで、多数のセンサーを制御部110に接続する必要がなく、制御部110が直接制御するセンサーの数を減らすことで制御部110の処理負荷を軽減できる。また、例えば、複数のセンサーに接続するサブ制御部150が、各センサーの仕様や特性の差に対応するための処理を実行できる。また、それぞれのセンサーを制御部110に接続する必要がなく、サブ制御部150から制御部110にまとめてセンサーの検出値を送信すること等もできる。このため、制御部110の処理負荷を軽減し、制御部110の消費電力の低減、及び、制御部110の処理速度の向上を図ることができる。また、制御部110に多数のセンサーを接続する必要がなくなるので、制御装置10の回路構成の複雑化を回避できる。
また、頭部装着型表示装置100では、サブ制御部150が、制御部110の制御に基づき、複数の前記センサーの制御をとりまとめて実行する。このため、制御部110の負荷を増やすことなく、多数のセンサーの制御や、センサーに対するきめ細かい制御を行うことが可能となる。
また、サブ制御部150は、複数のセンサーの検出値を、複数の異なるサンプリング周期で取得するので、センサーの検出値を取得する処理における制御部110の処理負荷を軽減できる。
また、サブ制御部150は、第1センサー161、第2センサー162、GPS163、及び照度センサー164を含む複数のセンサーのいずれかに対し、第1サンプリング周期、及び、第1サンプリング周期より長い第2サンプリング周期で検出値を取得する。サブ制御部150は、第1サンプリング周期で取得したセンサーの検出値と、第2サンプリング周期で取得したセンサーの検出値とを含むデータを制御部110に送信する。このように、制御部110は、サンプリング周期が異なる複数のセンサーの検出値を取得でき、この検出値を取得する処理における制御部110の処理負荷を軽減できる。
また、サブ制御部150は、制御部110からコマンドを受信した場合に、センサーの検出値に基づき予め設定された処理を実行できるので、制御部110の処理負荷をより一層、軽減できる。
例えば、サブ制御部150は、所定処理として、センサーの検出値に基づき、画像表示部20の環境に対応して画像表示部20の表示状態を変化させる処理を実行する。より具体的には、図6に示したように、照度センサー164の検出値に基づき、右バックライト221、左バックライト222の明るさ(輝度)を調整する処理を行い、制御部110の負荷を軽減できる。この例で、サブ制御部150は設定データを記憶するEEPROM165に接続され、EEPROM165に記憶された設定データを用いて所定処理を実行できる。ここで、サブ制御部150がROMやRAMを内蔵する構成とすることもでき、この場合に、ROMやRAMに設定データを記憶させてもよい。または、サブ制御部150にROM等が一体に設けられた構成とすることもでき、この場合に、ROMに設定データを記憶させてもよい。
また、サブ制御部150は、センサーから取得した検出値を制御部110に送信するまで、例えば内蔵するRAMに保持するので、サブ制御部150がセンサーの検出値を取得するタイミングに制約を受けることなく、制御部110が処理を実行できる。
また、サブ制御部150は、いずれかのセンサーの検出値に基づき、他のセンサーの検出値に対する処理を実行し、処理後の検出値を制御部110に送信できる。例えば、センサーの検出値に基づき他のセンサーの検出値を補正したり、センサーフュージョン等の処理を行ったりすることができる。
頭部装着型表示装置100は、制御部110を有する制御装置10の本体(第1本体))と、サブ制御部150を有する画像表示部20の本体(第2本体)と、を備える。サブ制御部150は画像表示部20の本体に設けられた複数のセンサーに接続される。また、制御装置10の本体にはセンサーが設けられ、この制御装置10の本体に設けられたセンサーは制御部110に接続される。このような構成において、制御部110は、画像表示部20の本体のセンサーの検出値及び位置と、制御装置10の本体に設けられたセンサーの検出値及び位置とに基づき、特性値を算出してもよい。
例えば、制御装置10が有するセンサーICと画像表示部20の第1センサー161及び第2センサー162の相対位置と、各センサーによる加速度または角速度の検出値に基づき、頭部装着型表示装置100の動きを示す特性値を求めても良い。すなわち、特性値は、頭部装着型表示装置100全体の移動速度や移動方向を示す値であってもよい。また、制御部110は、地磁気センサーの検出値を用いて、方角を示すデータを含む特性値を求めてもよい。さらに、制御部110は、制御装置10と画像表示部20との相対的な位置変化を検出し、速度や変位の方向に関する特性値を求めてもよい。また、制御装置10の本体にサブ制御部150を設け、画像表示部20の本体に制御部110を設ける構成とすることも勿論可能である。さらに、制御装置10の本体に、表示部としての光学系、LCD等を設けた構成とすることも可能である。このように、制御部110は、制御装置10の本体のセンサーの検出値と、画像表示部20の本体のセンサーの検出値とを利用して、特性値を得ることができ、この特性値の算出に関して制御部110の負荷を軽減できる。
また、上記実施形態では、略箱形の制御装置10の本体に、制御部110を設けた構成としたが、画像表示部20を有する本体に制御部110を設け、サブ制御部150を、画像表示部20とは別体の制御装置10の本体に設けてもよい。この場合、画像表示部20の本体のセンサーに制御部110が接続され、制御装置10の本体が備えるセンサーはサブ制御部150に接続される。言い換えれば、使用者の頭部に装着される画像表示部20が制御機能を備え、この画像表示部20とは別体で構成される小型の機器が、サブ制御部150を備える構成としてもよい。この構成においても、頭部装着型表示装置の全体を制御する制御部の負荷を軽減し、データバスを構成するハーネスが太くなる等の事態を防止できるという利点がある。
さらに、制御装置10と画像表示部20とを一体に構成してもよい。すなわち、制御装置10の本体と画像表示部20の本体とが一つの本体であってもよい。この場合、制御部110とサブ制御部150とが同じ本体に実装される構成とし、本発明を適用してもよい。例えば、同じ本体に実装された制御部110とサブ制御部150とを、制御データバス、画像データバス、及び表示データバスで接続し、制御部110と、サブ制御部150とが異なるセンサーに接続された構成が考えられる。
なお、この発明は上記実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
また、例えば、画像表示部20に代えて、例えば帽子のように装着する画像表示部等の他の方式の画像表示部を採用してもよく、使用者の左眼に対応して画像を表示する表示部と、使用者の右眼に対応して画像を表示する表示部とを備えていればよい。また、本発明の表示装置は、例えば、自動車や飛行機等の車両に搭載されるヘッドマウントディスプレイとして構成されてもよい。また、例えば、ヘルメット等の身体防護具に内蔵されたヘッドマウントディスプレイとして構成されてもよい。この場合、使用者の身体に対する位置を位置決めする部分、及び、当該部分に対し位置決めされる部分を装着部とすることができる。
また、制御装置10として、ノート型コンピューター、タブレット型コンピューター又はデスクトップ型コンピューターを用いてもよい。或いは、制御装置10として、ゲーム機や携帯型電話機やスマートフォンや携帯型メディアプレーヤーを含む携帯型電子機器、その他の専用機器等を用いてもよい。
また、例えば、画像表示部20において画像光を生成する構成として、有機EL(有機エレクトロルミネッセンス、Organic Electro-Luminescence)のディスプレイと、有機EL制御部とを備える構成としてもよい。また、画像光を生成する構成として、LCOS(Liquid crystal on silicon, LCoSは登録商標)や、デジタル・マイクロミラー・デバイス等を用いることもできる。
また、画像光を使用者の眼に導く光学系としては、外部から装置に向けて入射する外光を透過する光学部材を備え、画像光とともに使用者の眼に入射させる構成を採用できる。また、使用者の眼の前方に位置して使用者の視界の一部または全部に重なる光学部材を用いてもよい。さらに、レーザー光等を走査させて画像光とする走査方式の光学系を採用してもよい。また、光学部材の内部で画像光を導光させるものに限らず、使用者の眼に向けて画像光を屈折及び/または反射させて導く機能のみを有するものであってもよい。
例えば、レーザー網膜投影型のヘッドマウントディスプレイに対して本発明を適用することも可能である。すなわち、光射出部が、レーザー光源と、レーザー光源を使用者の眼に導く光学系とを備え、レーザー光を使用者の眼に入射させて網膜上を走査し、網膜に結像させることにより、使用者に画像を視認させる構成を採用してもよい。
また、本発明を、MEMSミラーを用いた走査光学系を採用し、MEMSディスプレイ技術を利用した表示装置に適用することも可能である。すなわち、信号光形成部と、信号光形成部が射出する光を走査するMEMSミラーを有する走査光学系と、走査光学系により走査される光によって虚像が形成される光学部材とを光射出部として備えてもよい。この構成では、信号光形成部が射出した光がMEMSミラーにより反射され、光学部材に入射し、光学部材の中を導かれて、虚像形成面に達する。MEMSミラーが光を走査することにより、虚像形成面に虚像が形成され、この虚像を使用者が眼で捉えることで、画像が認識される。この場合の光学部品は、例えば上記実施形態の右導光板261及び左導光板262のように、複数回の反射を経て光を導くものであってもよく、ハーフミラー面を利用してもよい。
さらに、本発明の光学素子は、ハーフミラー261A、262Aを有する右導光板261、左導光板262に限定されず、画像光を使用者の眼に入射させる光学部品であればよく、具体的には、回折格子、プリズム、ホログラフィー表示部を用いてもよい。
また、図3に示した各機能ブロックのうち少なくとも一部は、ハードウェアで実現してもよいし、ハードウェアとソフトウェアの協働により実現される構成としてもよく、図3に示した通りに独立したハードウェア資源を配置する構成に限定されない。また、図3に示した各機能部は、マイクロプロセッサーとICで構成する例に制限されず、より大規模の集積回路に複数の機能部を実装する構成としてもよいし、SoC(System-on-a-chip)等の形態としても良い。また、制御装置10に形成された構成が重複して画像表示部20に形成されていてもよい。
10…制御装置、20…画像表示部(表示部)、22…右表示駆動部、24…左表示駆動部、32…右イヤホン、34…左イヤホン、40…接続部、41A…制御データバス、41B…画像データバス、41C、41D…表示データバス、42…右コード、44…左コード、48…本体コード、61…カメラ、63…マイク、100…頭部装着型表示装置(表示装置)、110…制御部(第1制御部)、115…I/F部、121…メモリー、122…フラッシュメモリー、123…電源制御部、124…UI制御部、124…制御部、125…無線I/F制御部、126…音声制御部、127…センサーIC、128…外部I/F部、150…サブ制御部(第2制御部)、155…I/F部、161…第1センサー、162…第2センサー、163…GPS、164…照度センサー、165…EEPROM(設定データ記憶部)、167…LCD駆動部、168…LCD駆動部、169…バックライト駆動部、170…バックライト駆動部、221…右バックライト、222…左バックライト、241…右液晶ディスプレイ、242…左液晶ディスプレイ、251…右投写光学系、252…左投写光学系。

Claims (12)

  1. 表示部を備えた表示装置であって、
    複数のセンサーと、
    前記表示装置を制御する第1制御部と、
    複数の前記センサーに接続され、前記第1制御部に複数の前記センサーの検出値を含むデータを送信する第2制御部と、
    を備えることを特徴とする表示装置。
  2. 前記第2制御部は、前記第1制御部の制御に基づき、複数の前記センサーの制御をとりまとめて実行すること、を特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 前記第2制御部は、複数の前記センサーの検出値を、複数の異なるサンプリング周期で取得すること、を特徴とする請求項1または2記載の表示装置。
  4. 前記第2制御部は、第1サンプリング周期、及び、前記第1サンプリング周期より長い第2サンプリング周期で、複数の前記センサーの検出値を取得し、前記第1サンプリング周期で取得した前記センサーの検出値と、前記第2サンプリング周期で取得した前記センサーの検出値とを含むデータを前記第1制御部に送信すること、を特徴とする請求項3記載の表示装置。
  5. 前記第2制御部は、前記第1制御部からコマンドを受信した場合に、前記センサーの検出値に基づき予め設定された所定処理を実行すること、を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の表示装置。
  6. 前記第2制御部は、前記所定処理として、前記センサーの検出値に基づき、前記表示部の環境に対応して前記表示部の表示状態を変化させる処理を実行すること、を特徴とする請求項5記載の表示装置。
  7. 前記第2制御部は設定データを記憶する設定データ記憶部に接続され、前記設定データ記憶部に記憶された設定データを用いて前記所定処理を実行すること、を特徴とする請求項5または6記載の表示装置。
  8. 前記第2制御部は、前記センサーから取得した検出値を前記第1制御部に送信するまで保持すること、を特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の表示装置。
  9. 前記第2制御部は、いずれかの前記センサーの検出値に基づき、他の前記センサーの検出値に対する処理を実行し、処理後の検出値を前記第1制御部に送信すること、を特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の表示装置。
  10. 前記第1制御部を有する第1本体と、前記第2制御部及び前記表示部を有する第2本体と、を備え、
    前記第2制御部は前記第2本体に設けられた複数の前記センサーに接続され、
    前記第1本体にはセンサーが設けられ、前記第1本体に設けられたセンサーは前記第1制御部に接続され、
    前記第1制御部は、前記第2本体の前記センサーの検出値及び位置と、前記第1本体に設けられた前記センサーの検出値及び位置とに基づき、特性値を算出すること、を特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の表示装置。
  11. 前記第1制御部、及び前記表示部を有する第1本体と、前記第2制御部を有する第2本体と、を備え、
    前記第2制御部は前記第2本体に設けられた複数の前記センサーに接続され、
    前記第1本体にはセンサーが設けられ、前記第1本体に設けられたセンサーは前記第1制御部に接続され、
    前記第1制御部は、前記第1本体に設けられた前記センサー及び前記第2本体に設けられた前記センサーの検出値に基づき制御を行うこと、を特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の表示装置。
  12. 表示部と、複数のセンサーと、第1及び第2制御部とを備えた表示装置を制御し、
    複数の前記センサーに接続された前記第2制御部により、複数の前記センサーに対する制御をとりまとめて行い、複数の前記センサーの検出値を含むデータを、前記表示装置を制御する前記第1制御部に送信すること、
    を特徴とする表示装置の制御方法。
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