JP7469083B2 - 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理システム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理システム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理システムに関する。
従来から、飛行体等の移動体に撮像装置を取り付けて当該撮像装置によって建物の外壁等を撮影し、生成された画像を視認することにより当該建物の全体像を把握することが行われている。この点、例えば、撮像装置の視点によっては死角が生じる場合があるが、様々な分野において死角への対策として種々の技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、被検体の管腔臓器を表示する展開画像中の死角領域を検出する死角領域検出部と、死角部の有無を操作者に報知する報知部とを備える医用画像表示装置が記載されている。また、特許文献2には、エレベータ内に設置された複数のカメラから複数の同期された映像を入力する入力手段と、入力手段を介して入力された映像の視点を変換して任意の視点からのかご内映像を生成する画像変換手段とを備えたエレベータのかご内監視装置が記載されている。
国際公開第2010/074058号 特開2005-15094号公報
しかしながら、特許文献1に記載の医用画像表示装置は、死角領域が検知された場合に、展開画像を作成する際のレイの方向を変更するため、同一箇所を複数回撮像することが必要となる。また、特許文献2に記載のかご内監視装置では、1つのカメラの視野範囲の外側における死角を、他のカメラによって補完するものであるため、1つのカメラの視野の内部におけるに死角には対処できない。
そこで、本発明は、簡易な構成によってカメラの視野の内部に生じる死角の無い画像を生成可能な画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る画像処理装置は、対象物体を第1視点から撮像することにより生成された第1画像、及び対象物体を第1視点とは異なる第2視点から撮像することにより生成された第2画像を取得する取得部と、第1画像を解析することにより、第1画像における対象物体の死角の境界を特定する境界特定部と、第1画像に基づく第1合成用画像、及び第2画像に基づく第2合成用画像を合成することにより、死角の無い合成画像を生成する合成画像生成部と、を備える。
この態様によれば、第1画像における対象物体の死角の境界を第1画像の解析により特定した上で、第1画像に基づく第1合成用画像、及び第2画像に基づく第2合成用画像を合成することで死角の無い合成画像が生成される。
本発明によれば、簡易な構成によってカメラの視野の内部に生じる死角の無い画像を生成可能な画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理システムを提供することができる。
実施形態に係る画像処理システム1の構成の一例を示す概略図である。 実施形態に係る移動体10aの構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る画像処理装置20の構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る画像処理システム1による画像合成処理の動作フローの一例を示す図である。 実施形態に係る画像処理システム1による死角の境界の特定処理の動作フローの一例を示す図である。 実施形態に係る画像処理システム1による画像合成処理の概要を説明するための概略図である。 実施形態に係る画像処理システム1が生成する合成画像の一例を示す概略図である。
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。(なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。)
図1は、実施形態に係る画像処理システム1の構成の一例を示す概略図である。画像処理システム1は、対象物体が撮像された画像を生成する。特に、画像処理システム1は、例えば、特定の視点から撮像された画像において死角が生じる場合に、当該死角部分を視認可能な画像を生成することができる。画像処理システム1は、例えば、移動体10aと、操縦装置10bと、画像処理装置20とを、備える。
対象物体は、特に限定されないが、図1には対象物体の一例として、壁Wと、壁Wに設けられた水道管PA及びPBとが示されている。図1に示すとおり、壁WはXZ平面に略平行な壁面を有している。壁Wとしては、例えば、ボイラ等の閉鎖的な建物内の内壁等が想定されるが、これに限られるものではない。水道管PA及びPBはそれぞれ、一部が壁Wの内部に埋め込まれ、Z軸方向に平行な軸を有した略半円柱の形状を呈している。
移動体10aは、少なくとも2つのカメラ13A及び13Bを備え、対象物体に対して移動しながらカメラ13A及び13Bによって対象物体を撮像することが可能である。操縦装置10bは、遠隔的に移動体10aを操縦するための情報処理装置であり、例えば、メモリ、通信回路、及びプロセッサ等を含んで構成される。操縦装置10bは、操作者による操作を受け付けると、当該操作に応じた操縦信号や撮像信号を例えば無線通信により移動体10aに送信する。移動体10aは、操縦装置10bから受信した信号に応じた動作を行う。具体的には、移動体10aは、操縦装置10bから受信した撮像信号に応じてカメラ13A及び13Bを制御して、対象物体の撮像を行う。また、移動体10aは、操縦装置10bから受信した移動制御信号に応じて移動する。以下では、移動体10aは、飛行体であるものとして説明する。しかしながら、移動体10aの移動の態様は、対象物体に対して移動可能であれば特に限定されず、例えば、飛行の他、対象物体や他の物体に指示されながら移動する態様を含んでもよい。なお、移動体10aが備えるカメラの数は2台に限定されず、3台以上であってもよい。
画像処理装置20は、移動体10aが備えるカメラ13A及び13Bが生成した画像に基づいて、合成画像を生成する。画像処理装置20は、カメラ13A及び13Bのいずれかが生成した画像において対象物体の死角が生じる場合に、当該死角が無い合成画像を生成可能である。このような合成画像を確認することにより、作業者は、対象物体の全体を容易に観察することが可能となる。
図2は、実施形態に係る移動体10aの構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、移動体10aは、例えば4つのモータ11、カメラ13A及び13B、並びに制御ユニット14等を備える。制御ユニット14は、制御部140、メモリ141、モータコントローラ142、通信部143、姿勢センサ144、及びバッテリ145等を含む。
4つのモータ11は、それぞれの出力軸に取り付けた回転翼を個別に回転駆動するモータである。各モータ11はプロペラに接続されており、モータ11が回転することによりプロペラが浮力を生じさせ、これにより移動体10aが飛行可能となる。
カメラ13A及び13Bはいずれも、CCD(Charge-Coupled Device)やCMOS(Complementary MOS)などのイメージセンサを備え、制御部140が備えるカメラ制御部140bからの制御データに基づいてイメージセンサにより対象物体を撮像し、撮像により得た画像を制御部140に出力する。本実施形態においては、カメラ13Aの視点を第1視点と称し、カメラ13Bの視点を第2視点と称する場合がある。カメラ13A及び13Bはそれぞれ、移動体10aに対して所定の既知の位置において且つ既知の視点に向けて、移動体10aに設けられる。
制御部140は、CPU(Central Processing Unit)等により構成されるマイクロコンピュータを有する。制御部140は、メモリ141に記憶されている制御プログラムを実行することにより、移動体10aの各部に制御データを出力して、移動体10a全体を統括的に制御する。制御部140は、例えば、モータ制御部140aと、カメラ制御部140bとを備える。
モータ制御部140aは、通信部143が受信した操縦装置10bからの操縦信号に対応する制御データをモータコントローラ142へ出力して各モータ11を制御する。これにより、モータ制御部140aは、移動体10aの飛行に関する制御を行う。
カメラ制御部140bは、通信部143が受信した操縦装置10bからの撮像信号に対応する制御データをカメラ13A及び13Bへ出力して、カメラ13A及び13Bの撮像に関する制御を行う。
カメラ制御部140bは、カメラ13A及び13Bそれぞれから出力された画像(第1画像及び第2画像)を所定形式に変換してメモリ141に保存する。
メモリ141は、ROMやRAM等により構成され、ドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、及びアプリケーションプログラム等の各種のプログラムや、各種のデータを記憶する。メモリ141は、例えば、制御部140がモータ制御部140a、及びカメラ制御部140b等を実現するためのプログラムを記憶する。また、メモリ141は、例えば、カメラ制御部140bから出力された画像を記憶する。メモリ141が記憶する各種のプログラムは、例えばCD-ROM、DVD-ROM等のコンピュータ読取可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いてメモリ141にインストールされてもよい。
モータコントローラ142は、制御部140のモータ制御部140aからの制御データに基づいて、4つのモータ11の回転数を個別に制御する。
通信部143は、Wi-FiやBluetooth(登録商標)などの通信方式により無線通信を行う無線通信機である。例えば、通信部143は、電波を受信し、受信電波から受信データを復調して受信データ内の操縦信号や撮像信号に関するデータを制御部140に出力する。
姿勢センサ144は、例えば、3軸ジャイロセンサ等の角速度センサによって構成され、移動体10aの3次元姿勢を検知し、検知結果を制御部140に出力する。ここで、姿勢センサ144が検知する移動体10aの3次元姿勢は、例えば、X軸周りに回転角度αだけ回転させ、次にY軸周りに回転角度βだけ回転させ、次にZ軸周りに回転角度γだけ回転させた場合の3次元姿勢として規定される。
バッテリ145は、リチウムイオン電池などであり、移動体10aの各部に駆動電力を供給する。
図3は、実施形態に係る画像処理装置20の構成の一例を示すブロック図である。画像処理装置20は、例えば、カメラ21aと、制御ユニット21b内に設けられた通信部21と、操作部22と、表示部23と、メモリ24と、制御部25とを備える。
通信部21は、Wi-FiやBluetooth(登録商標)などの通信方式により無線通信を行う無線通信機である。通信部21は、移動体10aを含む他の装置等との間で情報を送受信する。
操作部22は、画像処理装置20を操作可能なデバイスであり、例えば、タッチパネルやキーボタン等で構成される。ユーザは、操作部22を用いて、文字や数字、記号等を入力することができる。操作部22は、ユーザが操作を行うと、当該操作に対応する信号を発生させ、当該信号を制御部25に供給する。
表示部23は、画像等の表示が可能なデバイスであり、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等で構成される。表示部23は、制御部25から供給された画像データに応じた画像等を表示する。
メモリ24は、ROMやRAM等により構成され、ドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、及びアプリケーションプログラム等の各種のプログラムや、各種のデータを記憶する。メモリ24は、例えば、移動体10aが備えるカメラ13A及び13Bが生成した画像(第1画像及び第2画像等)を記憶する。ここで、メモリ24が記憶する画像に係る情報は、例えば、メタデータとして、当該画像が撮像された時点における移動体10aの3次元位置及び/又は姿勢に係る情報を含んでもよい。
制御部25は、CPU(Central Processing Unit)等により構成されるマイクロコンピュータを有する。制御部25は、メモリ24に記憶されている制御プログラムを実行することにより、画像処理装置20の各部に制御データを出力して、画像処理装置20の全体を統括的に制御する。制御部25は、例えば、画像取得部251と、境界特定部252と、合成画像生成部253とを含む。画像取得部251は、例えば、対象物体を所定の視点(第1視点)から撮像することにより生成された画像(第1画像)と、対象物体を当該所定の視点とは異なる他の所定の視点(第2視点)から撮像することにより生成された画像(第2画像)を取得する。境界特定部252は、例えば、画像取得部251が取得した画像における、対象物体の死角の境界を特定する。境界特定部252は、例えば、取得した画像(第1画像及び第2画像等)に含まれる画素の輝度及び/又は色情報に基づいてエッジを生成し、当該エッジを死角の境界の少なくとも一部として特定してもよい。エッジの生成においては、輝度及び/又は色情報の勾配の変化が不連続であるか否か、或いは当該変化が所定の閾値以上であるか否かに基づいて、当該画素がエッジを構成するか否かを判定してもよい。
合成画像生成部253は、例えば、複数の画像(合成用画像等)を合成することにより合成画像を生成する。具体的には、合成画像生成部253は、例えば、第1合成用画像と、第2合成用画像とを合成する。ここで、第1合成用画像は、例えば、移動体10aが備えるカメラ13A及び13Bそれぞれによって生成された画像(第1画像及び第2画像)や、当該第1画像及び第2画像それぞれが視点変換部253aにより視点変換されて生成された画像である画像(第3画像及び第4画像)であってよい。
このために、合成画像生成部253は、例えば、視点変換部253aと、画像合成部253bとを含む。視点変換部253aは、例えば、対象物体を撮像することにより生成された画像を視点変換することにより、新たな画像を生成する。ここで、視点変換部253aによる視点変換の方法は、特に限定されないが、例えばアフィン変換やbicubic法等であってよい。また、視点変換部253aは、視点変換の対象となる画像と共に、当該画像が撮像された時点における移動体10aの3次元位置及び/又は姿勢に係る情報を取得した上で、 3次元位置及び/又は姿勢に係る情報に応じて視点変換を実行してもよい。これにより、視点変換により生成された画像に含まれる各画素が、既知の平面(例えば、壁Wを含む平面)や立体(例えば、壁W並びに水道管PA及びPBを含む対象物体)におけるいずれの位置に対応するか否かを把握することが可能となる。
画像合成部253bは、例えば、第1合成用画像のうち死角の境界に対していずれか一方側にある一部を、第2合成用画像の少なくとも一部に接続してもよい。また、画像合成部253bは、例えば、第2合成用画像のうち死角の境界に対していずれか一方側にある一部を、第1合成用画像の少なくとも一部に接続してもよい。
図4~6を参照して、実施形態に係る画像処理システム1の動作について説明する。図4は、実施形態に係る画像処理システム1による画像合成処理の動作フローの一例を示す図である。図5は、実施形態に係る画像処理システム1による死角の境界の特定処理の動作フローの一例を示す図である。図6は、実施形態に係る画像処理システム1による画像合成処理の概要を説明するための概略図である。
(S101)まず、画像取得部251は、カメラ13Aが撮像することにより生成された第1画像100Aと、カメラ13Bが撮像することにより生成された第2画像100Bとを取得する。図6には、対象物体である水道管PA及びPBが設けられた壁Wを、第1視点におけるカメラ13Aが撮像することにより生成される第1画像100Aと、第2視点におけるカメラ13Bが撮像することにより生成される第2画像100Bとが示されている。なお、符号a、b、c、d、e、f、g、h、i、jはそれぞれ、対象物体における位置を示している。例えば、画像取得部251は、通信部21を介して移動体10aから、これら第1画像100A及び/又は第2画像100Bを取得してもよい。或いは、移動体10aから受信した第1画像100A及び/又は第2画像100Bが、画像処理装置20のメモリ24に予め格納されている場合は、画像取得部251は、メモリ24から第1画像100A及び/又は第2画像100Bを取得してもよい。
(S102)次に、境界特定部252は、第1画像100A及び/又は第2画像100Bにおいて死角の境界を特定する。
ここで、図5を参照して、死角の境界を特定する処理について説明する。以下では、第1画像100Aについて、死角の境界を特定する処理について説明する。なお、当該処理は、第2画像100B、第3画像200A、及び第4画像200Bにも適用可能である。
(S102-1)まず、境界特定部252は、第1画像100Aの全ての画素について横方向の輝度勾配(横方向に隣接する画素に対する輝度の差分)を算出する。算出された輝度勾配は、当該画素に対応付けられる。
(S102-2)次に、境界特定部252は、第1画像100Aに含まれる縦方向に連続する複数の画素から成る列(画素列)のうち、走査(後述するS102-3~S102-9)が終了していない任意の縦方向の画素列を選択する。
(S102-3)次に、境界特定部252は、選択された縦方向の画素列においてS102-4の判定処理が終了していない画素を1つ選択する。
(S102-4)次に、境界特定部252は、選択された画素の輝度勾配と、横方向に隣接する画素の輝度勾配とを比較し、これら輝度勾配の変化(輝度勾配の差分)が不連続であるか否かを判定する。輝度勾配の変化が不連続でないと判定された場合(S102-4;No)、処理はS102-6に進む。
(S102-5)輝度勾配の変化が不連続であると判定された場合(S102-4;Yes)、境界特定部252は、当該縦方向の画素列について、カウンタ数をインクリメント(+1)する。
(S102-6)次に、境界特定部252は、S102-2で選択された縦方向の画素列に含まれる全ての画素についてS102-4の判定処理が終了したか否かを判定する。当該判定処理が終了していないと判定された(S102-6;No)、処理はS102-3に戻る。当該判定処理が終了したと判定された場合(S102-6;Yes)、処理はS102-7に進む。
(S102-7)次に、境界特定部252は、S102-2で選択された縦方向の画素列について、カウンタ数が閾値以上であるか否かを判定する。
(S102-8)カウンタ数が閾値以上であると判定された場合、境界特定部252は、当該縦方向の画素列が死角の境界であると判定する。
(S102-9)カウンタ数が閾値以上でないと判定された場合、境界特定部252は、当該縦方向の画素列が死角の境界でないと判定する。
(S102-10)次に、境界特定部252は、第1画像100Aに含まれる全ての縦方向の画素列について、走査(S102-3~S102-9)が終了したか否かを判定する。全ての縦方向に画素列について当該走査が終了していないと判定された場合(S102-10;No)、処理はS102-2に戻る。全ての縦方向の画素列について当該走査が終了したと判定された場合(S102-10;Yes)、処理は終了する。
図6に示す第1画像100Aには、エッジA1及びA2が示されている。エッジA1及びA2は、上述したS102-8において死角の境界であると判定された縦方向の画素列である。第1画像100Aは、エッジA1及びA2によって、画像101A、画像102A、及び画像103Aに分割される。また、図6には、第2画像100Bについても同様に、死角の境界としてエッジB1及びB2が示されている。第2画像100Bは、エッジB1及びB2によって、画像101B、画像102B、及び画像103Bに分割される。
(S103)次に、合成画像生成部253は、第1画像100Aに基づいて第1合成用画像を生成し、第2画像100Bに基づいて第2合成用画像を生成する。ここで、第1合成用画像は、第1画像100A自体、又は第1画像100Aを視点変換部253aによって視点変換して得られる第3画像200Aであってよい。なお、第3画像200Aは、画像101Aに対応する画像201A、画像102Aに対応する画像202A、及び画像103Aに対応する画像203Aを含む。また、第2合成用画像は、第2画像100B自体、又は第2画像100Bを視点変換部253aによって視点変換して得られる第4画像200Bであってよい。なお、第4画像200Bは、画像101Bに対応する画像201B、画像102Bに対応する画像202B、及び画像103Bに対応する画像203Bを含む。なお、第3画像200Aの視点及び第4画像200Bの視点は同一であってもよい。図6においては、第3画像200A及び第4画像200Bの当該視点(第3視点)の位置に、仮想的なカメラ13Cが示されている。視点変換部253aによる視点変換の方法は、特に限定されないが、例えばアフィン変換やbicubic法等であってよい。
(S104)次に、画像合成部253bは、第1合成用画像及び第2合成用画像を合成することにより、合成画像を生成する。具体的には、画像合成部253bは例えば、第1合成用画像中に死角の境界がある場合、第1合成用画像のうち死角の境界に対して一方の側にある一部を、第2合成用画像の少なくとも一部に接続することにより、合成画像を生成する。
図6に示す例では、「第1合成用画像のうち死角の境界に対して一方の側にある一部」は、例えば、第1画像100AのうちエッジA1に対して左側にある一部である画像101A、又は第3画像200AのうちエッジA1に対して左側にある一部である画像201Aであってよい。また、例えば、第1合成用画像において死角の境界として特定された位置に係る情報を用いて、第2合成用画像において対応する位置が特定されたとする。このとき、「第1合成用画像のうち死角の境界に対して一方の側にある一部」に接続される「第2合成用画像の少なくとも一部」は、第2合成用画像のうち当該特定された位置に対して一方の側にある一部であってよい。図6に示す例では、水道管PAの位置dが死角の境界(エッジA1)に対応するため、 「第2合成用画像の少なくとも一部」は、第2画像100Bのうち位置dに対応する位置よりも右側の一部、又は第4画像200Bのうち位置dに対応する位置よりも右側の一部であってよい。
同様にして、画像合成部253bは、第2画像100BのうちエッジB2に対して右側にある一部である画像103B、又は第4画像200BのうちエッジB2に対して右側にある一部である画像203Bを、第1画像100Aのうち位置gに対応する位置よりも左側の一部、又第3画像200Aのうち位置gに対応する位置よりも左側の一部に接続してよい。以上で、画像合成処理が終了する。
図6及び図7を参照して、実施形態に係る画像処理システム1が生成する合成画像について説明する。上述したとおり、図6は、実施形態に係る画像処理システム1による画像合成処理の概要を説明するための概略図である。図7は、実施形態に係る画像処理システム1が生成する合成画像の一例を示す概略図である。
例えば、図6に示すとおり、第1画像100Aにおいては、対象物体(壁W並びに水道管PA及びPB)に沿った位置dから位置eまでの領域が死角となる。当該領域の境界、すなわち死角の境界は、第1画像100AにおいてエッジA1として特定される。上述したとおり、合成画像300においては、第1合成用画像である第1画像100Aのうち、当該エッジA1に対して左側にある一部である画像101Aが、第2合成用画像の少なくとも一部に合成される。或いは、上述したとおり、合成画像300においては、例えば第1画像100Aを視点変換して得られる第1合成用画像である第3画像200Aのうち、当該エッジA1に対して左側にある一部である画像201Aが、第2合成用画像の少なくとも一部に合成される。
そして、図6に示す例では、当該第2合成用画像の少なくとも一部は、第2画像100Bのうち位置dに対応する位置よりも右側の一部の画像、又は第4画像200Bのうち位置dに対応する位置よりも右側の一部の画像である。上述したとおり第1画像100Aにおいては死角である領域が、これらの画像においては死角ではなくなっている。
したがって、上述した第1画像100Aにおける死角の領域である対象物体に沿った位置dから位置eまでの領域は、合成画像300においては死角でなくなる。他の死角の領域(例えば、第1画像100Aにおける対象物体に沿った位置hから位置iまでの領域や、第2画像100Bにおける対象物体に沿った位置bから位置cまでの領域、及び位置fからgまでの領域)についても、合成画像300においては死角でなくなる。
このようにして、例えば図7に示すような合成画像300が得られる。図7に示すとおり、合成画像300は、画像101A又は画像201Aと、画像102B又は画像202Bの位置dより右側と、画像102A又は画像202Aの位置gより左側と、画像103B又は画像203Bとが、順次に合成されて構成される。そして、合成画像300には、対象物体としての壁W並びに水道管PA及びPBの像が含まれる一方で、上述した死角の領域が無くなっている。
このように、実施形態に係る画像処理システム1では、対象物体についての死角の無い画像を生成可能である。これにより、例えば、対象物体の表面に損傷等が生じていないかを確認しようとする作業者は、より少ない数の画像の確認により、対象物体の全体を確認することが可能となり、以て対象物体の確認に要する作業者の負担が低減される。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
1 画像処理システム
10a 移動体
10b 操縦装置
11 モータ
13A、13B、13C カメラ
14 制御ユニット
20 画像処理装置
21 通信部
21a カメラ
21b 制御ユニット
22 操作部
23 表示部
24 メモリ
25 制御部
140 制御部
140a モータ制御部
140b カメラ制御部
141 メモリ
142 モータコントローラ
143 通信部
144 姿勢センサ
145 バッテリ
251 画像取得部
252 境界特定部
253 合成画像生成部
253a 視点変換部
253b 画像合成部

Claims (9)

  1. 対象物体を第1視点から撮像することにより生成された第1画像、及び前記対象物体を前記第1視点とは異なる第2視点から撮像することにより生成された第2画像を取得する取得部と、
    前記第1画像を解析することにより、前記第1画像における前記対象物体の死角の境界を特定する境界特定部と、
    前記第1画像に基づく第1合成用画像、及び前記第2画像に基づく第2合成用画像を合成することにより、前記死角の無い合成画像を生成する合成画像生成部と、
    を備え
    前記境界特定部は、前記第1画像のうち第1方向に垂直な第2方向に連続する任意の画素列についての前記第1方向の輝度勾配に基づいて、前記画素列が前記境界であるか否かを判定することにより、前記境界を特定する、画像処理装置。
  2. 前記合成画像生成部は、前記第1合成用画像のうち前記境界に対していずれかの一方側にある一部を前記第2合成用画像の少なくとも一部に接続することにより、前記合成画像を生成する、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1合成用画像は、前記第1画像、又は前記第1画像を前記第1視点及び前記第2視点のいずれとも異なる第3視点からの画像に視点変換することにより得られる第3画像であり、
    前記第2合成用画像は、前記第2画像、又は前記第2画像を前記第3視点からの画像に視点変換することにより得られる第4画像である、請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記境界特定部は、前記第1画像に含まれる各画素について第1方向の輝度勾配を算出し、前記第1画像のうち前記第1方向に垂直な第2方向に連続する任意の画素列について、前記輝度勾配の前記第1方向の変化が不連続である画素が当該画素列に所定の割合以上含まれる場合、当該画素列を前記境界として特定する、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記境界特定部は、前記第1画像に含まれる各画素について第1方向の輝度勾配を算出し、前記第1画像のうち前記第1方向に垂直な第2方向に連続する任意の画素列について、前記輝度勾配の前記第1方向の変化が所定の閾値以上である画素が当該画素列に所定の割合以上含まれる場合、当該画素列を前記境界として特定する、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1画像は、移動体に前記第1視点から撮像可能に設けられた第1撮像装置により生成され、前記第2画像は、前記移動体に前記第2視点から撮像可能に設けられた第2撮像装置により生成される、請求項1から5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記移動体は、飛行体である、請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 対象物体を第1視点から撮像することにより生成された第1画像、及び前記対象物体を前記第1視点とは異なる第2視点から撮像することにより生成された第2画像を取得するステップと、
    前記第1画像を解析することにより、前記第1画像における前記対象物体の死角の境界を特定するステップと、
    前記第1画像に基づく第1合成用画像、及び前記第2画像に基づく第2合成用画像を合成することにより、前記死角の無い合成画像を生成するステップと、
    を含み、
    前記死角の境界を特定するステップでは、前記第1画像のうち第1方向に垂直な第2方向に連続する任意の画素列についての前記第1方向の輝度勾配に基づいて、前記画素列が前記境界であるか否かを判定することにより、前記境界を特定する、画像処理方法。
  9. 請求項1から7のいずれか一項に記載の画像処理装置と、前記合成画像を表示する表示部と、
    を備える画像処理システム。
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