JP2014026039A - 表示制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】好適な天地方向でユーザに情報を表示する表示制御装置のユーザインターフェースを提供する。
【解決手段】表示制御装置1000は、表示画像の画像信号を生成する画像処理部1140と、画像処理部1140が生成した表示画像の画像信号を取得し、第1取付面と、第1取付面に対向する第2取付面のいずれか一方を取付部材に取り付け可能な光学ユニットに、表示画像の画像表示光を投射させる画像表示部1200と、を備える。画像表示部1200は、光学ユニットの第1取付面を取付部材に取り付けた場合と、光学ユニットの第2取付面を取付部材に取り付けた場合のいずれの場合であっても、第1画像もしくは第2画像のいずれか一方が正立した状態で、第1画像を含む第1天地設定画像の画像表示光と、第2画像を含む第2天地設定画像の画像表示光とを交互に投射させることを特徴とする表示制御装置。
【選択図】図16

Description

本発明は、表示制御装置に関する。
ヘッドアップディスプレイと呼ばれる車両用表示装置が知られている。ヘッドアップディスプレイは、車外から入る光を透過すると共に、車内に配置された光学ユニットから投射された画像を反射するコンバイナと呼ばれる光学素子を用いて、車外の風景に重畳して、情報を表示する表示装置である。ヘッドアップディスプレイは、車外の景色を視認している運転者が視線や焦点をほとんど変化させることなく光学ユニットから投射された画像の情報を認識することができるため、車両用の表示装置として近年注目を集めている。
特許文献1は、車両のダッシュボードに搭載させるヘッドアップディスプレイにおいて、X軸ステージ、Z軸ステージ及び回転ステージを用いることにより、視認できる空間を調整することについて開示している。
特開平10−278629号公報
ヘッドアップディスプレイは、車外の風景に重畳して情報を表示するため、適切な天地方向でユーザに情報を表示することが望ましい。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、好適な天地方向でユーザに情報を表示する表示制御装置のユーザインターフェースを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の表示制御装置は、表示画像の画像信号を生成する画像処理部と、画像処理部が生成すべき画像信号を指示する制御部と、画像処理部が生成した表示画像の画像信号を取得し、第1取付面と、第1取付面に対向する第2取付面のいずれか一方を取付部材に取り付け可能な光学ユニットに、表示画像の画像表示光を投射させる画像表示部と、を備える表示制御装置であって、画像処理部は、第1選択肢を示す第1画像を含む第1天地設定画像の画像信号と、第1画像と天地を逆にした第2選択肢を示す第2画像を含む第2天地設定画像の画像信号を生成し、制御部は、第1天地設定画像の画像信号と、第2天地設定画像の画像信号とを交互に生成するよう画像処理部に指示し、画像表示部は、光学ユニットの第1取付面を取付部材に取り付けた場合と、光学ユニットの第2取付面を取付部材に取り付けた場合のいずれの場合であっても、第1画像もしくは第2画像のいずれか一方が正立した状態で、第1天地設定画像の画像表示光と第2天地設定画像の画像表示光とを交互に投射させる。
本発明によれば、好適な天地方向でユーザに情報を表示する表示制御装置のユーザインターフェースを提供することができる。
本発明に係る画像表示装置であるヘッドアップディスプレイの構成を示す図である。 図1のヘッドアップディスプレイについてのウィンドシールド側からの視野により示す斜視図である。 光学ユニットの内部構成を光の経路と共に示す図である。 光学ユニットの内部構成を光の経路と共に示す図である。 光学ユニットの内部の一部及び基板収納部の内部の一部について示す図である。 図5において、ヒートシンク及びフレキシブルケーブルを取り外した際の様子について示す図である。 ルームミラーに取付けられたヘッドアップディスプレイの側面図である。 ルームミラーに取付けられたヘッドアップディスプレイの正面図である。 コンバイナに投射される画像(虚像)の視認領域について示す図である。 コンバイナに投射される画像(虚像)の視認領域について示す図である。 右ハンドル車用に取付けられたヘッドアップディスプレイにおいて、投射部及びコンバイナが取り外されたときの様子を示す図である。 左ハンドル車用に基板収納部を付け替えたときの様子を示す図である。 左ハンドル車用に付け替えられたヘッドアップディスプレイを示す図である。 右ハンドル車用に取り付けた場合において、画像表示素子で変調される表示画像と、コンバイナに提示される投射画像の関係を示す図である。 左ハンドル車用に取り付けた場合において、画像表示素子で変調される表示画像と、コンバイナに提示される投射画像の関係を示す図である。 表示制御装置の機能構成を示すブロック図である。 操作機器として用いられるリモコンを示す図である。 画像処理部の機能構成を示すブロック図である。 操作画像生成部が生成する天地設定画像を示す図である。 第1選択肢が選択可能な状態の天地設定画像を示す図である。 第2選択肢が選択可能な状態の天地設定画像を示す図である。 操作画像生成部が生成する操作画像を示す図である。 図22の操作画像の生成中に、下方向の入力操作を受け付けた後の操作画像を示す図である。 図23の操作画像の生成中に、決定の入力操作を受け付けた後の操作画像を示す図である。 図24の操作画像の生成中に、上方向の入力操作を受け付けた後の操作画像を示す図である。 画像取得部が外部機器から取得する取得画像を示す図である。 操作画像と取得画像とが重畳された合成画像を示す図である。 表示制御装置の処理の流れを示すフローチャートである。 右ハンドル車用に取り付けた場合において、第1選択肢を選択した後の投射画像を示す図である。 右ハンドル車用に取り付けた場合において、第2選択肢を選択した後の投射画像を示す図である。 左ハンドル車用に取り付けた場合において、第1選択肢が選択可能な状態を提示する投射画像を示す図である。 左ハンドル車用に取り付けた場合において、第2選択肢が選択可能な状態を提示する投射画像を示す図である。 変形例に係る表示制御装置において、第1選択肢が選択可能な状態を提示する第1天地設定画像を示す図である。 変形例に係る表示制御装置において、第2選択肢が選択可能な状態を提示する第2天地設定画像を示す図である。 変形例に係る表示制御装置の処理の流れを示すフローチャートである。 左ハンドル車用に取り付けた場合において、図33の第1天地操作画像を提示する投射画像を示す図である。 左ハンドル車用に取り付けた場合において、図34の第2天地操作画像を提示する投射画像を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。かかる実施形態に示す具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
[本実施形態に係る車両用表示装置の外観構成]
本実施形態に係る車両用表示装置として、車両が備えるルームミラー(バックミラー)に取り付けられて使用されるヘッドアップディスプレイを例に挙げ、図1及び図2を参照して、その外観構成について説明する。図1は、本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ10を、このヘッドアップディスプレイ10が取り付けられたルームミラー600から車両の図示しないウィンドシールドの方(車両前方)に向かう視野により観察するよう設定した態様を示す斜視図である。また図2は、同じく図示しないウィンドシールドからルームミラー600の方に向かう視野により、ヘッドアップディスプレイ10を観察した態様を示す斜視図である。以後の説明において、前、後、左、右及び上、下で示される方向は、それぞれ車両の前方、後方、車両の左側方向、右側方向、車両が配置された路面に垂直で当該面から車両側の方向及びその反対方向を意味する。
ヘッドアップディスプレイ10は、外部からの画像信号を受信し、コンバイナ400に虚像として表示される画像に係る画像信号を生成する画像生成基板収納部150と、画像生成基板収納部150において生成された画像信号を、ケーブル190を介して受信し、受信した画像信号を光学ユニット200に出力する画像表示基板が収納された画像表示基板収納部100とを備える。この画像表示基板収納部100が、取付部材(不図示)を介してルームミラー600に保持されることで、ヘッドアップディスプレイ10がルームミラー600に取り付けられる。
ヘッドアップディスプレイ10は、画像表示基板111から出力された画像信号が入力される光学ユニット200を備える。光学ユニット200は、光学ユニット本体210、及び投射部300を備える。光学ユニット本体210には、後述する光源231、画像表示素子240、及び各種光学レンズなどが収納される。投射部300には、後述する各種投射ミラー及び中間像スクリーン360が収納される。画像表示基板111が出力した画像信号は、光学ユニット本体210の上記各デバイス、及び投射部300の上記各デバイスを介して、投射口301から凹面形状を有するコンバイナ400に画像表示光として投射される。なお、本実施形態では画像表示素子240として反射型液晶表示パネルであるLCOS(Liquid crystal on silicon)を用いる場合を例示するが、画像表示素子240としてDMD(Digital Micromirror Device)を用いてもよい。その場合、適用する表示素子に応じた光学系及び駆動回路で構成するものとする。
運転者であるユーザは投射された画像表示光をコンバイナ400を介して虚像として認識する。図1では、投射部300が「A」の文字の画像表示光をコンバイナ400に投射している。ユーザはコンバイナ400を見ることで、「A」の文字が、ユーザから例えば1.7m〜2.0m前方(車両前方)に表示されているかのように認識する、すなわち虚像450を認識することができる。ここで、投射部300からコンバイナ400に投射される画像表示光の中心軸を投射軸320と定義する。
詳細は後述するが、光学ユニット200は画像表示基板収納部100に対して回動可能な構成となっている。さらに、本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ10では、投射部300及びコンバイナ400は光学ユニット本体210の所定の面に対して取付け向きが変更可能、また脱着可能な構成となっている。
[本実施形態に係る車両用表示装置の内部構成:光学系]
次にヘッドアップディスプレイ10の内部構成について説明する。図3及び図4は、上述したヘッドアップディスプレイ10の光学ユニット200の内部構成について説明するための図である。図3は光学ユニット本体210の内部構成、及び投射部300の内部構成の一部を画像表示光に係る光路とともに示す図である。図4は投射部300の内部構成、及び光学ユニット本体210の内部構成の一部を、コンバイナ400まで投射される画像表示光に係る光路とともに示す図である。
まず図3を参照して光学ユニット本体210の内部構成及び画像表示光に係る光路について説明する。光学ユニット本体210は、光源231、コリメートレンズ232、UV−IR(UltraViolet-Infrared Ray)カットフィルタ233、偏光子234、フライアイレンズ235、反射鏡236、フィールドレンズ237、ワイヤーグリッド偏向ビームスプリッタ238、1/4波長板239、検光子241、投射レンズ群242、及びヒートシンク243を備える。
光源231は白色、又は青色、緑色、及び赤色の三色の光を発する発光ダイオードからなる。光源231には発光に伴い発生する熱を放冷するためのヒートシンク243が取り付けられている。光源231が発光した光は、コリメートレンズ232によって平行光に変えられる。UV−IRカットフィルタ233は、コリメートレンズ232を通過した平行光から紫外光及び赤外光を吸収し除去する。偏光子234は、UV−IRカットフィルタ233を通過した光を乱れのないP偏光へと変える。そしてフライアイレンズ235が、偏光子234を通過した光の明るさを均一に整える。
反射鏡236は、フライアイレンズ235の各セルを通過した光の光路を90度変更する。反射鏡236で反射された光はフィールドレンズ237によって集光される。フィールドレンズ237が集光した光は、P偏光を透過するワイヤーグリッド偏向ビームスプリッタ238及び1/4波長板239を介して、画像表示素子240に照射される。
画像表示素子240は、画素毎に赤色、緑色、及び青色のカラーフィルタを備えている。画像表示素子240に照射された光は、各画素に対応する色となり、画像表示素子240の備える液晶組成物によって変調が施され、S偏光の画像表示光となってワイヤーグリッド偏向ビームスプリッタ238に向けて出射される。出射されたS偏光の光はワイヤーグリッド偏向ビームスプリッタ238で反射され、光路を変えて検光子241を通過した後に投射レンズ群242へ入射される。
投射レンズ群242を透過した画像表示光は、光学ユニット本体210を出て投射部300に入る。そして投射部300が備える第1投射ミラー351が、入ってきた画像表示光の光路を変更する。
次に図4を参照して投射部300の内部構成及び画像表示光に係る光路について説明する。投射部300は、第1投射ミラー351、第2投射ミラー352、及び中間像スクリーン360を備える。
上述の通り、光学ユニット本体210の備えるワイヤーグリッド偏向ビームスプリッタ238、検光子241、及び投射レンズ群242を通過した画像表示光の光路は、第1投射ミラー351及び第2投射ミラー352によって、コンバイナ400へと向かう光路に変更される。その間で、第2投射ミラー352で反射された画像表示光に基づく実像が中間像スクリーン360で結像する。中間像スクリーン360で結像した実像に係る画像表示光は、中間像スクリーン360を透過し、コンバイナ400に投射される。ユーザは上述の通り、コンバイナ400を介して、この投射された画像表示光に係る虚像を前方に認識することになる。
以上のような内部構成とすることで、ユーザは、画像表示基板111から出力された画像信号に基づく虚像を、コンバイナ400を介して現実の風景に重畳して視認することができる。
[本実施形態に係る車両用表示装置の内部構成:光学ユニット200の内部構成詳細]
光学ユニット200は画像表示基板収納部100に対して回動可能な構成となっている。次に図5を参照して光学ユニット200及び画像表示基板収納部100の内部構成について、光学ユニット200及び画像表示基板収納部100の連接箇所の付近を中心に詳述する。
図5は、光学ユニット200の内部の一部及び画像表示基板収納部100の内部の一部について示す図である。この図5では、光学ユニット200と画像表示基板収納部100の連接箇所の付近が主に示されている。光学ユニット200の備える光学系配置部245は、上述したヒートシンク243を除く各種デバイスが収納されている。そして、光学ユニット200内における光学系配置部245の画像表示基板収納部100側である画像表示基板収納部100との連接箇所の付近には、ヒートシンク243と空間部248が設けられている。
画像表示基板111は、光学系配置部245に収納された画像表示素子240及び光源231を電気的に制御する。画像表示基板111と光学系配置部245に収納された画像表示素子240とは、配線であるフレキシブルケーブル246で接続されている。ここで、フレキシブルケーブル246は一例であり、フレキシ基板その他の電気信号を伝達する配線を使用することができる。光学ユニット200は筐体の一面に光学ユニット側開口部247が形成され、画像表示基板収納部100は筐体の一面に基板収納部側開口部112が形成されている。フレキシブルケーブル246は、これらの光学ユニット側開口部247及び基板収納部側開口部112を介して画像表示基板111と画像表示素子240を接続している。フレキシブルケーブル246は、画像表示基板収納部100と光学ユニット200の回動を自在にできるような長さを有することが好ましい。
図6は、図5の光学ユニット200の内部の一部及び画像表示基板収納部100の内部の一部について、上述したヒートシンク243及びフレキシブルケーブル246を取り外した際の様子について示す図である。
光学ユニット側開口部247及び基板収納部側開口部112はそれぞれ、所定の角度で広がる対向する2辺を有する形状、一例として所定の角度を有する略扇形の形状で形成されている。これによって、後述するように光学ユニット200が画像表示基板収納部100に対して回動された場合に、光学ユニット200の光学ユニット側開口部247が設けられた面に係る筺体、ないし画像表示基板収納部100の基板収納部側開口部112が設けられた面に係る筺体が、フレキシブルケーブル246に加える力を軽減することができる。従って、回動に伴いフレキシブルケーブル246が各筺体によって破損又は切断されることを防止することができる。
また、上述の通り光学ユニット200内の画像表示基板収納部100の連接箇所の付近には空間部248が設けられており、フレキシブルケーブル246は、光学ユニット200内では主にこの空間部248に収納される。この空間部248を設けることで、フレキシブルケーブルの長さを余裕をもって確保することができる。従って、光学ユニット200が画像表示基板収納部100に対して回動された場合に、フレキシブルケーブル246に加えられる張力を軽減することができる。よって、回動に伴う張力でフレキシブルケーブル246が破損又は切断されることを防止することができる。
光学ユニット200及び画像表示基板収納部100とは、互いの回動の回動軸となる回動部材であるヒンジ113と、回動の角度範囲を制限する回動止め機構114とで連接されている。光学ユニット200は、このヒンジ113を中心として所定の角度だけ、画像表示基板収納部100に対して回動する。ここで、本実施形態ではヒンジ113を用いているが、その他の回動部材を使用することができる。
画像表示基板収納部100の基板収納部側開口部112及び光学ユニット200の光学ユニット側開口部247は上述した通り略扇形の形状からなる。画像表示基板収納部100が光学ユニット200に対して回動する場合には、基板収納部側開口部112及び光学ユニット側開口部247の両方により形成されるフレキシブルケーブル246を通すための開口は狭められることとなるが、基板収納部側開口部112及び光学ユニット側開口部247が略扇形の形状からなることにより、回動止め機構114による制限された角度範囲において、フレキシブルケーブル246を通すのに十分な開口は維持される。
なお、上述した基板収納部側開口部112及び光学ユニット側開口部247の形状は例示に過ぎず、回動に伴いフレキシブルケーブル246を破損等しない形状であればいかなる形状であってもよい。例えば、基板収納部側開口部112及び光学ユニット側開口部247の一方のみを所定の角度で広がる対向する2辺を有する形状に形成して、フレキシブルケーブル246に負荷がかからないようにしてもよい。
上述した通り、ヘッドアップディスプレイ10は、光学ユニット200と画像表示基板収納部100とがヒンジ113を中心として回動可能な構成となっている。そしてコンバイナ400は光学ユニット200に設けられ、画像表示基板収納部100は取付部材500によってルームミラー600に取り付けられている。以上のようにすることで、ユーザはルームミラーの観察角度の調整と、コンバイナ400の観察角度の調整をそれぞれ独立して行うことができる。従って、ユーザはルームミラー600を車両後方を適切に確認できる角度に調整するとともに、コンバイナ400の視認角度を調整して歪みのない適切な画像(虚像)の認識を行うことが可能となる。
また、余裕のある長さが確保されたフレキシブルケーブル246を収納するための空間部248を光学ユニット200内に設けたことで、光学ユニット200の画像表示基板収納部100に対する回動が自在となりユーザは上記各観察角度の調整を適切に実施することができ、回動により生じる張力がフレキシブルケーブル246を破損又は切断するのを防止することができる。
さらに、基板収納部側開口部112及び光学ユニット200の光学ユニット側開口部247を上述した略扇形の形状とすることで、光学ユニット200の画像表示基板収納部100に対する回動により、光学ユニット200及び画像表示基板収納部100の各筺体外壁がフレキシブルケーブル246を破損又は切断するのを防止することができ、ユーザは上記各観察角度の調整を適切に実施することができる。
また、図3に示されたように、本実施形態では、反射鏡236及びワイヤーグリッド偏向ビームスプリッタ238を用いることにより、画像表示光の光路を2回90度方向に曲げている。そして、画像表示光は光源231での光の出射方向とは逆向き方向で投射部300に出射される。このように画像表示光の経路をコの字型とすることにより、フレキシブルケーブル246を光源231とを近接させないように配線することができる(図5参照)。これにより、光源231から発生する電磁波による雑音が画像信号へ混入することを防ぐことができると共に、光源231で発生する熱によりフレキシブルケーブル246が損傷することも防ぐことができる。更に、光源231に近接して設置されるヒートシンク243もフレキシブルケーブル246から離れて配置されるため、フレキシブルケーブル246を収納する空間部248を設けることができる。
[ヒンジを用いた角度調整]
次に上述した光学ユニット200の画像表示基板収納部100に対する回動について詳述する。図7は、ルームミラー600に取付けられたヘッドアップディスプレイ10の側面図である。この図に示されるように、ルームミラー600は、通常、運転者が車両後方を視認できるように運転者側に向けられる。つまり、ルームミラー600のミラー面602が車両底面ないし走行路面に対し垂直な状態で運転者が運転を行うことはまれであり、通常、運転者はルームミラー600のミラー面602を車両底面等と垂直な面に対して角度を有するように、ルームミラー600の向きを傾ける。このためルームミラー600にヘッドアップディスプレイ10を取り付けると、ルームミラー600の傾きに伴って画像表示基板収納部100も車両底面等と平行な面に対して角度を有する。
本願の発明者は、多くの車両および様々なユーザに対してコンバイナ400が提示する虚像を認識させる実験を行った結果、ルームミラー600の長手方向と画像表示基板収納部100の長手方向とが同じ方向となるようにヘッドアップディスプレイ10を設置したときに、ユーザが虚像を歪みなく認識する位置となるようにコンバイナ400および光学ユニット200の角度を調整すると、多くの場合、ミラー面602と光学ユニット本体210の基準面212とのなす角度がおよそ100度となることを実験により確認した。
ここで光学ユニット本体210の「基準面」とは、ルームミラー600のミラー面602に対する光学ユニット本体210の傾きを測定するための基準として用いられる角度測定基準面である。基準面212の一例としては、光学ユニット本体210の光軸を含む平面またはそれと平行な平面である。基準面212の別の例としては、ヘッドアップディスプレイ10を右ハンドル車用に取り付けた際の下側の面である第1本体面221または第1本体面221と対向する面である第2本体面222、あるいはそれらの面と平行な平面である。光学ユニット本体210の「基準面」は、光学ユニット200の基準面としてもよい。
上記の実験結果を鑑みて、実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ10は、ルームミラー600の長手方向と画像表示基板収納部100の長手方向とが同じ方向となるように、取付部材500や取付プレート571、581等を用いてヘッドアップディスプレイ10をルームミラー600に取り付けたときに、ミラー面602と基準面212とのなす角度が所定の基準角度となるときに歪みのない最適な映像が提示できるように設計されている。具体的には、上述の条件において最適な映像が提示できるように、ヘッドアップディスプレイ10の光学系を成す光学部の設計がなされている。
ここで「ヘッドアップディスプレイ10の光学系を成す光学部」とは、画像表示基板収納部100に収納されている画像表示基板111が出力した画像信号に基づいて画像表示光を生成して投射する系である。より具体的には、光学ユニット本体210中の、光源231、コリメートレンズ232、UV−IRカットフィルタ233、偏光子234、フライアイレンズ235、反射鏡236、フィールドレンズ237、ワイヤーグリッド偏向ビームスプリッタ238、1/4波長板239、検光子241、および投射レンズ群242、投射部300中の第1投射ミラー351、第2投射ミラー352、および中間像スクリーン360、ならびにコンバイナ400の全てまたは、所定の一部分である。
また「所定の基準角度」とは、ミラー面602と基準面212とのなす角度であって、ヘッドアップディスプレイ10の光学設計時に設計基準として想定する角度である。「所定の基準角度」は、多くの車両および様々なユーザに対して歪みのない最適な映像が提示できるように実験により定めればよい。所定の基準角度の一例としては鈍角であり、より具体的には100度である。また、「所定の基準角度」は、図7においてはφを用いて示されている。
このように、実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ10はミラー面602と基準面212とのなす角度が所定の基準角度となるときを基準として光学系を成す光学部が設計されているので、通常の使用状態で想定されるルームミラー600の傾きに対応して最適に光学設計されていることになる。多くの車両および様々なユーザ実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ10を歪みのない最適な映像が提示できるように取り付けると、多くの場合、光学ユニット200は水平付近に保たれる。光学ユニット200がユーザの方向を向かないため、運転者であるユーザが受ける圧迫感を低減することができる。
図7では不図示の取付部材500を介して取付けられる画像表示基板収納部100は、上記のようにユーザの方に向けられるルームミラー600に固定的に設置される。このため、画像表示基板収納部100はルームミラー600に加えられる向きの変更と同様の向きの変更を加えられることになる。一方で、上述したように、投射部300を含む光学ユニット200及びコンバイナ400は、画像表示基板収納部100に対してヒンジ113で一体的に回動可能である。したがって、運転者は、ルームミラー600の調整角度にかかわらず、コンバイナ400に投射された画像(虚像)に歪みを生じさせることなく、視認できる位置に調整することができる。
図8は、ルームミラー600に取付けられたヘッドアップディスプレイ10のルームミラー600のミラー面602側からの視野による図である。この図に示されるように、ヒンジ113による回動により形成される画像表示基板収納部100及び光学ユニット200の境界面であるヒンジ113の回動面は、ミラー面602と垂直でかつ投射軸320と平行な面であることにより、ルームミラー600を横切らない位置にある。従って、画像表示基板収納部100がルームミラー600に固定されたまま、ルームミラー600に接触することなく光学ユニット200及びコンバイナ400を一体的に回動させることができる。
図9及び図10は、コンバイナ400に投射される画像(虚像)の視認可能な空間について示す図であり、上述したヒンジ113によって回動された光学ユニット200及びコンバイナ400の運転者の観察方向の変化を説明するための図である。例えば、運転者Aより眼の位置の高い運転者Bの両者が同じ車両に取付けられたヘッドアップディスプレイ10を使用する場合、運転者Aが使用するときのヒンジ113による調整角度は図9に示されるように、角度φ1となる。この角度で運転者Aにコンバイナ400に投射された画像(虚像)を歪みなく視認させることができる。一方、運転者Bが使用するときのヒンジ113による調整角度は、図10に示されるように角度φ1より大きい角度φ2であり、この角度φ2で運転者Bにコンバイナ400に投射された画像(虚像)を歪みなく視認させることができる。この角度φ1から角度φ2へのヒンジ113の回動は、コンバイナ400により虚像として表示される画像が認識される位置を、主に回動面とルームミラー600のミラー面602とで形成される直線に平行な方向で変化させる。
したがって、本実施形態のヘッドアップディスプレイ10は、車両内の狭い空間に設置されていたとしても、省スペースで投射部300からの画像表示光の投射方向、及び画像表示光が投射されるコンバイナ400の調節をすることができる。また、ヘッドアップディスプレイ10の全体を動かすことなく、光学ユニット200及びコンバイナ400のみを一体的に動かすことができるため、容易に表示画像を視認できる空間を調整することができる。
[コンバイナ及び投射部の回動及び脱着]
図11、図12、及び図13は、ヘッドアップディスプレイ10を右ハンドルの車両に対応した取付位置と左ハンドルの車両に対応した取付位置に取り付けた場合について説明するための図である。図11には、右ハンドルの車両用に取付けられたヘッドアップディスプレイ10において、投射部300及びコンバイナ400を光学ユニット本体210から取り外したときの様子が示されている。右ハンドル車用に取付けられたヘッドアップディスプレイ10では、光学ユニット本体210及びコンバイナ400は運転者側から見てルームミラー600の運転者側である右側に配置される。画像表示基板収納部100は、第1取付面115と、第1取付面115と対向する第2取付面117とを有しており、図11において、第1取付面115が不図示の取付部材500に接する向きでルームミラー600に取付けられている。また、光学ユニット本体210は、画像表示基板収納部100の第1取付面115と同じ側に第1本体面221を有する。第1本体面221に対向する光学ユニット本体210の面を、第2本体面222とする。
図11に示されるヘッドアップディスプレイ10は、画像表示基板収納部100の第1取付面115と光学ユニット本体210の第1本体面221とが下側に向き、投射部300の投射口301及びコンバイナ400の下端404が第1本体面221側にある配置状態で、ルームミラー600に取付けられている。従って投射軸320は第1本体面221側にある(図1参照)。
図12には、左ハンドル車用に取り付けられたヘッドアップディスプレイ10が示されている。この図に示されるように、左ハンドル車用に取り付ける場合には画像表示基板収納部100の第2取付面117を下側にして、第2取付面117が不図示の取付部材500に接する向きでルームミラー600に取付けられる。この場合には、運転者側から見た場合にルームミラー600の運転者側である左側に光学ユニット本体210及びコンバイナ400が配置される。
図13は、左ハンドル車用に取り付けられたヘッドアップディスプレイ10を示す図である。画像表示基板収納部100の第2取付面117と光学ユニット本体210の第2本体面222とが同じ側である下側にあり、投射部300の投射口301及びコンバイナ400の下端404が、第2本体面222側にある配置状態で、ヘッドアップディスプレイ10はルームミラー600に取付けられている。
図11及び図13に示すように、投射部300及びコンバイナ400は、投射口301と下端404とが光学ユニット本体210の第1本体面221側または第2本体面222側のいずれの側にある状態でも、光学ユニット本体210に対して配置可能である。また図11及び図12に示すように、光学ユニット本体210から投射部300及びコンバイナ400を取り外してそれぞれの取付方向を変更することも可能であり、図示を省略するが光学ユニット本体210と投射部300及びコンバイナ400は回動部材にて連接され、回動部材を介してそれぞれの取付方向を変更することも可能である。すなわち、ヘッドアップディスプレイ10では投射部300及びコンバイナ400はそれぞれ光学ユニット本体210に対して取付の向きを変えて取付けられることが可能であり、取付の向きを変更することにより、投射部300からコンバイナ400に投射される画像表示光を出射する投射口301の配置及び画像表示光の投射方向に関する投射軸320を第1本体面221側とすることも、第2本体面222側とすることもできる。
図13に示されるように、第2取付面117が下側になった場合であっても、投射部300の投射口301が光学ユニット本体210の第2本体面222側にある状態で投射部300を配置できるため、光学ユニット本体210から画像表示光が下方向に投射される。従って投射軸320は第2本体面222側にある。
上述したように、投射部300及びコンバイナ400は、投射口301と下端404とが光学ユニット本体210の第1本体面221側または第2本体面222側のいずれの側にある状態でも、光学ユニット本体210に対して配置可能である。すなわち、投射部300の投射口301及びコンバイナ400の下端404が光学ユニット本体210の一方の面(第1本体面221または第2本体面222)に対して、180°回転させた位置にて、投射部300及びコンバイナ400を取付可能である。光学ユニット本体210に対する投射部300及びコンバイナ400の取付位置が変更でき、画像表示基板収納部100の第1取付面115(または第2取付面117)に対する投射部300及びコンバイナ400の取付位置も変更できる。
[表示制御装置]
投射部300及びコンバイナ400を、それぞれ光学ユニット本体210に対して180°回転させて取付けた場合には、コンバイナ400で視認される画像(虚像)は、取付を変更する前と比較して向きが天地が反転することとなる。そこでヘッドアップディスプレイ10では、運転者がリモコン(後述の図17)等の操作機器を介して設定することにより、画像表示基板111が取付変更前とは画像の天地を反転した画像信号を出力する。
以下、画像の「天地反転」とは、元の画像の上下方向と左右方向の双方を反転することを意味する。いいかえれば、元の画像を180°回転させることである。
図14は、右ハンドル車用に取り付けた場合において、画像表示素子で変調される表示画像700と、コンバイナに提示される投射画像760の関係を示す図である。図11に示すように、ヘッドアップディスプレイ10を右ハンドル車用に取り付けた場合、第1本体面221が下側となる。このとき、画像表示素子240で変調された表示画像700である「A」の文字は、投射部300により上下反転されて、投射画像760としてコンバイナ400に投射される。そのため、図14の例では、画像表示素子240が表示するべき表示画像「A」を予め上下反転し、光源からの光を変調することでコンバイナ400に適切な画像を表示する。
図15は、左ハンドル車用に取り付けた場合において、画像表示素子で変調される表示画像700と、コンバイナに提示される投射画像760の関係を示す図である。図13に示すように、ヘッドアップディスプレイ10を左ハンドル車用に取り付けた場合、第2本体面222が下側となる。このとき、図14と同様に、表示画像「A」を予め上下反転し、光源からの光を変調すると、投射部300により上下反転されて、投射画像760は天地反転した状態でコンバイナ400に投射される。したがって、光学ユニット200の取付方に応じて、投射画像の天地を適切にするための制御が必要となる。以下、その制御について説明する。
図16は、表示制御装置1000の構成を示すブロック図である。表示制御装置1000は、画像生成部1100と、画像表示部1200とを備え、ヘッドアップディスプレイ10が提示する表示画像に関する制御を行う。
画像生成部1100は、ナビゲーションシステムやスマートフォン等の外部機器1600から出力される画像信号を受信し、コンバイナ400に投射する画像の画像信号を生成する。また、画像生成部1100は、リモコン等の操作機器1400からの操作信号や、車載センサー群1500からの車両情報を取得し、生成する画像信号を制御する。
画像表示部1200は、画像生成部1100から出力される画像信号や制御信号を受信し、光学ユニット200が有する光源や画像表示素子を駆動する。また、画像表示部1200は、画像表示基板収納部100または光学ユニット200に設けられる光学ユニットセンサー群1300からの検知情報を取得し、光学ユニット200に投射させる画像表示光を制御する。
本実施形態においては、画像生成部1100は、画像生成基板収納部150に含まれる画像生成基板により実現され、画像表示部1200は、画像表示基板収納部100に含まれる画像表示基板により実現される機能ブロックとして説明する。画像生成部1100と画像表示部1200を備える表示制御装置1000は、画像表示基板収納部100と画像生成基板収納部150の双方に分散して配置される機能ブロックであってもよいし、統合して一つの収納部に配置されるものであってもよい。
以下、本明細書のブロック図において示される各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組み合わせによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者に理解されるところである。
画像生成部1100は、外部機器1600からの入力信号などを用いて画像生成する画像処理部1140と、ユーザからの操作を受け付ける操作受付部1170と、車載センサー群1500からの車両情報を取得する情報取得部1180と、画像処理部1140の処理を制御する画像制御部1110と、を有する。
情報取得部1180は、車載センサー群1500から車両情報を取得し、取得した車両情報を画像制御部1110に送信する。車載センサー群1500から取得する車両情報の具体例としては、車速情報、蛇角情報、GPS信号、パーキングブレーキの状態情報などである。
操作受付部1170は、リモコン1410等の操作機器1400からの操作信号を受け付けし、受け付けた信号を画像制御部1110に送信する。操作受付部1170は、リモコン1410からの操作信号を受け付けるため、図示しない赤外線受光部を有する。なお、ユーザが操作入力する機器として、表示制御装置1000に図示しない操作ボタンが設けられ、この操作ボタンからの信号を受信してもよい。
図17は、操作機器1400として用いられるリモコン1410を示す図である。リモコン1410は、方向操作を入力する十字キー1415と、選択操作を入力する決定キー1416と、キー入力を赤外線信号として操作受付部1170に送信する赤外線送信部1418とを備える。十字キー1415は、それぞれが上下左右の方向を表す方向キー1411〜1414を有する。
図18は、画像処理部1140の機能構成を示すブロック図である。画像処理部1140は、操作画像生成部1142と、画像取得部1144と、画像合成部1146と、画像伝送部1148と、を有する。
操作画像生成部1142は、オンスクリーンディスプレイと呼ばれる操作画像を、画像生成部1100が有する図示しないメモリに保持された画像情報を参照して生成する。操作画像生成部1142は、生成した画像信号を画像伝送部1148に送信する。
図19は、操作画像生成部1142が生成する天地設定画像730を示す図である。天地設定画像730は、第1選択肢を示す第1画像710と、第2選択肢を示す画像を天地反転させた第2画像720を含む。例えば、第1画像710は、「Right」の表示であり、第1画像710に対応する第1選択肢とは、右ハンドル車用の設定を行うことを示す。また、第2画像720は、「Left」の表示を天地反転させたものであり、第2画像720に対応する第2選択肢とは、左ハンドル車用の設定を行うことを示す。
操作画像生成部1142は、操作受付部1170が受け付けた操作信号に応じて、生成する画像を切り替える。図20は、第1選択肢が選択可能な状態を示す天地設定画像730を示す図であり、図21は、第2選択肢が選択可能な状態を示す天地設定画像730を示す図である。ユーザがリモコン1410を操作することにより、操作受付部1170が第1選択肢の選択操作を受け付けた場合、操作画像生成部1142は、第1画像710がハイライトされた図20の天地設定画像730を生成する。一方、操作受付部1170が第2選択肢の選択操作を受け付けた場合、操作画像生成部1142は、第2画像720がハイライトされた図21の天地設定画像730を生成する。
また、操作画像生成部1142は、操作受付部1170が受け付けた操作信号に応じて、操作画像を生成する。図22は、操作画像生成部1142が生成する操作画像731を示す図である。図22は、ヘッドアップディスプレイ10が投射する表示画像に含まれる言語を選択するための操作画像731を示している。図22では、言語選択のための操作画像731であることがわかるように、「Language」の表示が選択画像735としてハイライトされている。なお、選択画像735の上下には、ユーザが上下方向の操作が可能であることを示す方向画像739が含まれていてもよい。
操作画像生成部1142は、操作受付部1170が受け付けた操作信号に応じて、生成する操作画像を変化させる。図23は、図22の操作画像731の表示中に、下方向の入力操作を受け付けた後の操作画像732を示す図である。図22の操作画像731が表示されているときに、ユーザがリモコン1410の下方向キー1412を押下すると、操作受付部1170が操作信号を受け付け、操作画像生成部1142は、図23に示す操作画像732を生成する。例えば、ハイライトされていた選択画像735を、「Brightness」の表示である選択画像736に切り替える。これにより、ユーザに対し、ヘッドアップディスプレイ10が投射する表示画像光の照度調整が可能であることを示すことができる。
図24は、図23の操作画像731の表示中に、決定の入力操作を受け付けた後の操作画像733を示す図である。図23の操作画像731が表示されているときに、ユーザがリモコン1410の決定キー1416を押下すると、操作受付部1170が操作信号を受け付け、操作画像生成部1142は、図24に示す操作画像733を生成する。例えば、ハイライトされていた選択画像735を、「25」の表示である選択画像737に切り替える。また、方向画像739の表示位置を、選択画像737の上下位置に切り替える。これにより、ユーザに対し、照度の数値が変更可能であることを示すことができる。
図25は、図24の操作画像733の表示中に、上方向の入力操作を受け付けた後の操作画像734を示す図である。図25は、図24の操作画像733に対して、選択画像737が「26」の表示である選択画像738に切り替えられている。これにより、ユーザに対し、照度の数値を高く設定することが可能であることを示すことができる。なお、ユーザがさらに上下方向の入力操作を行うと、入力操作に応じて、照度の数値が変化する。
画像取得部1144は、画像制御部1110からの指示に基づき、ナビゲーションシステムやスマートフォン等の外部機器1600から出力される画像信号を取得する。図26は、画像取得部1144が外部機器1600から取得する取得画像740を示す図である。画像取得部1144は、ナビゲーションシステムが生成した図22に示すナビゲーション画像を取得し、画像合成部1146に送信する。
なお、画像取得部1144は、表示制御装置1000に設けられる不図示のコンポジット映像端子(RCA端子)やセパレート映像端子(S端子)などを通じて、アナログの画像信号を取得する。その他、USB(universal serial bus)端子やHDMI(High Definition Multimedia Interface)端子などを通じて、デジタルの画像信号を取得してもよい。
画像合成部1146は、画像制御部1110からの指示に基づき、操作画像生成部1142が生成した画像と、画像取得部1144が取得した画像とを重畳した合成画像信号を合成する。画像合成部1146は、合成した合成画像信号を画像伝送部1148に送信する。
図27は、操作画像と取得画像とが重畳された合成画像を示す図である。図27の合成画像750は、画像取得部1144が取得した図26に示す取得画像740の上に、操作画像生成部1142が生成した図23に示す操作画像732が重畳されている。なお、図27に示す合成画像は、その一例であり、画像合成部1146により重畳される合成画像は、そのときに取得する取得画像や操作画像に応じて変化する。
画像伝送部1148は、操作画像生成部1142が生成した画像信号と、画像合成部1146が合成した画像信号とを受信し、画像表示部1200に送信する。このとき、画像制御部1110の指示に基づき、画像表示部1200に送信する画像信号を切り替える。
図16に戻り、画像制御部1110について説明する。
画像制御部1110は、操作受付部1170や情報取得部1180から取得した信号をもとに、画像処理部1140および画像表示部1200に制御信号を送信する。例えば、操作受付部1170がリモコン1410を介してユーザからの入力操作を受け付けた場合、画像制御部1110は、画像処理部1140に対し、ユーザからの入力操作の内容に応じた画像信号の生成を指示する。具体的には、図19〜27などの画像を表示するための画像信号の生成を指示する。
このとき、第1選択肢または第2選択肢が選択される前後で、ユーザからの入力操作に対する画像処理部1140への指示の仕方を変更する。第1選択肢または第2選択肢が選択される前は、ユーザがリモコン1410の十字キー1411〜1414のどれを入力操作したとしても、画像制御部1110は、画像処理部1140に対して生成する画像信号を図20と図21との間で切り替えるよう指示する。一方、第1選択肢または第2選択肢が選択された後は、ユーザが入力した方向キーに応じて、対応する入力方向に応じた操作画像を生成するよう画像処理部1140に指示する。
画像制御部1110は、ユーザからの入力操作に応じ、画像表示部1200に照度、色彩、コントラストの調整を指示したり、画像処理部1140が生成する操作画像に含まれる言語の変更を指示したりする。
また、画像制御部1110は、画像表示部1200が画像伝送部1148から取得する画像信号の制御をする。例えば、第1選択肢または第2選択肢が選択される前は、操作画像生成部1142が生成した画像信号を、画像表示部1200に取得させ、第1選択肢または第2選択肢が選択された後は、画像合成部1146が合成した画像信号を画像表示部1200に取得させる。
さらに、画像制御部1110は、画像表示部1200に対し、光学ユニット200に投射させる表示画像の天地反転を指示する。画像制御部1110は、図20または図21に示す天地設定画像730を表示させているとき、画像表示部1200に対して表示画像の天地反転の指示をしない。その後、ユーザからの入力操作により、図20に示す第1画像710に対応する第1選択肢が選択され、決定された場合、画像表示部1200に対して表示画像の天地反転の指示をしないままとする。一方、図21に示す第2画像720に対応する第2選択肢が選択され、決定された場合、画像表示部1200に対して表示画像の天地反転の指示する。
なお、画像制御部1110は、画像生成部1100に含まれる図示しないメモリに、第1選択肢と第2選択肢のいずれが選択、決定されたかについての情報を保持する。表示制御装置1000の起動時において、メモリに第1選択肢または第2選択肢の選択結果が保持されていない場合、画像処理部1140に、図20に示す天地設定画像730の生成を指示する。一方、表示制御装置1000の起動時において、メモリに第1選択肢または第2選択肢の選択結果が保持されている場合、選択結果に応じて、画像表示部1200に対して、表示画像を天地反転させるか否かの指示を行う。この場合、画像処理部1140に対して、図20に示す天地設定画像730の生成を指示しない。
画像表示部1200は、光学ユニット200に含まれる素子を駆動する駆動部1270と、画像生成部1100から取得した画像信号を調整する表示調整部1240と、それらを制御する表示制御部1210とを備える。
表示調整部1240は、表示制御部1210からの指示に基づき、画像処理部1140から画像信号を取得し、取得した画像の明るさ調整や天地反転処理をする。表示調整部1240は、明るさ調整および天地反転処理した画像信号をもとに、駆動部1270に制御信号を送信する。
表示制御部1210は、画像生成部1100から取得した指示や、光学ユニットセンサー群1300から取得した情報に基づき、表示調整部1240および駆動部1270を制御する。光学ユニットセンサー群1300には、コンバイナ400の周辺の明るさを検知する照度センサー1310や、光源の温度を検知する温度センサー1350が含まれる。
例えば、表示制御部1210は、照度センサー1310が検知した照度に基づき、表示調整部1240に対して明るさ調整の指示を行う。晴天の日中で外光の照度が高い場合、ユーザの視認性を上げるため、表示調整部1240に対し、光学ユニット200が投射する画像表示光の明るさを上げるように指示する。一方、雨天時や夜間で外光の照度が低い場合は、ユーザが画像表示光を眩しく感じないよう、画像表示光の明るさを下げるように指示する。また、温度センサー1350が検知した光源の温度が高い場合に、表示調整部1240に対し、光源の温度を下げるために光源の明るさを下げるように指示をしてもよい。
表示制御部1210は、画像生成部1100からの指示に基づき、表示調整部1240に対して表示画像の反転を指示する。ユーザにより前述の第1選択肢が決定された場合に、画像生成部1100からの指示に基づき、表示画像の反転を指示しないが、ユーザにより第2選択肢が決定された場合には、表示画像の反転を指示する。
駆動部1270は、表示制御部1210および表示調整部1240から取得した制御信号をもとに、光学ユニット200に含まれる光源および画像表示素子を駆動させる。例えば、表示調整部1240から天地反転されていない画像信号を取得した場合、光学ユニット200に対して、天地反転されていない表示画像を投射させる。一方、表示調整部1240から天地反転がなされた画像信号を取得した場合、光学ユニット200に対して天地反転された表示画像を投射させる。表示制御部1210からの明るさ調整の指示に基づき、光源の出力を調整したり、画像表示素子への制御信号を調整したりする。
以上の構成による表示制御装置1000の動作を説明する。
図28は、表示制御装置1000の処理の流れを示すフローチャートである。はじめに、右ハンドル車用にヘッドアップディスプレイ10を取り付けた場合について説明をする。
ヘッドアップディスプレイ10の起動時に、画像制御部1110は初期設定が必要であるか否かを判断する(S10)。画像生成部1100のメモリに第1選択肢または第2選択肢の選択結果が保持されていない場合、画像制御部1110は初期設定が必要であると判断する(S10のY)。画像処理部1140は、図20に示す天地設定画像730を生成し、画像表示部1200は、光学ユニット200に天地設定画像730の画像表示光を投射させる(S12)。このとき、ヘッドアップディスプレイ10は、右ハンドル車用に取り付けられているため、図20に示す天地設定画像730は、天地方向が適切な投射画像が投射される。
ユーザがリモコン1410の十字キー1415を操作すると(S14のY)、図20の天地設定画像730が切り替わり、図21に示す天地設定画像730の画像表示光が投射される(S16)。このとき、十字キー1411〜1414のどの方向を入力しても、図20と図21とが交互に切り替わる。十字キー1415を操作しない場合、天地設定画像730は切り替わらない(S14のN)。
ユーザがリモコン1410の決定キー1416を操作すると(S18のY)、画像制御部1110は、第1選択肢または第2選択肢のどちらが選択されたかを判断する(S20)。図20に示すように、第1選択肢に対応する第1画像710が選択された状態で決定キー1416が操作された場合、第1選択肢が選択されたと判断する(S20のY)。一方、図21に示すように、第2選択肢に対応する第2画像720が選択された状態で決定キー1416が操作された場合、第2選択肢が選択されたと判断する(S20のN)。なお、決定キー1416が操作されない場合(S18のN)、十字キー1415の入力操作を待つ(S14)。
第1選択肢が選択された場合(S20のY)、画像制御部1110は、画像表示部1200に対して表示画像の天地反転を指示しないため、天地方向が適切な投射画像が投射される(S22)。図29は、右ハンドル車用に取り付けた場合において、第1選択肢を選択した後の投射画像760を示す図である。このときの投射画像760は、画像合成部1146が合成した画像信号によるものである。右ハンドル車用に取り付けたユーザは、初期設定において第1選択肢を選択することで、適切な天地方向で投射される投射画像760を視認することができる。
第2選択肢が選択された場合(S20のN)、画像制御部1110は、画像表示部1200に対して表示画像の天地反転を指示するため、天地が反転した表示画像が投射される。図30は、右ハンドル車用に取り付けた場合において、第2選択肢を選択した後の投射画像760を示す図である。右ハンドル車用に取り付けたユーザは、初期設定において第2選択肢を選択すると、投射画像760は天地反転してしまい、適切な天地方向の投射画像760を視認できない。
なお、初期設定が既にされている場合、画像制御部1110は初期設定が不要と判断し(S10のN)、メモリに保持されている選択肢の内容を確認する(S26)。このとき、第1選択肢が保持されている場合には(S20のY)、天地反転をせずに表示画像を投射し、第2選択肢が保持されている場合には(S20のN)、天地反転をして表示画像を投射する。これにより、一度初期設定を行えば、ヘッドアップディスプレイ10の起動時に毎回設定を行う必要がなく、いつも適切な天地方向で投射画像が投射される。
また、第1選択肢または第2選択肢が選択された後は、ユーザからの十字キーの入力方向に応じて、入力方向に対応した操作画像を表示する(S26)。これにより、ユーザの入力操作の方向と、ハイライト表示の位置の変化方向とを一致させることができ、ユーザは違和感なく操作画像を操作できる。
次に、左ハンドル車用にヘッドアップディスプレイ10を取り付けた場合について説明をする。以下、右ハンドル車用と異なる点を中心に説明する。
図31は、左ハンドル車用に取り付けた場合において、第1選択肢が選択可能な状態を提示する投射画像を示す図である。左ハンドル車用に取り付けた場合、光学ユニット200の取付面が反対になるため、S12で投射される天地設定画像730は、図31に示すように、図20を天地反転したものとなる。したがって、第1選択肢を示す第1画像710は天地反転して下側に投射され、第2選択肢を示す第2画像720が天地反転しないで上側に投射される。
図32は、左ハンドル車用に取り付けた場合において、第2選択肢が選択可能な状態を提示する投射画像を示す図である。ユーザは、十字キー1415を操作することで(S14のY)、図32の天地設定画像730が投射される(S16)。
このとき、投射画像は天地反転して投射されているため、ユーザが投射画像に対して認識する上下左右の方向と、操作受付部1170が受け付ける上下左右の方向は反転することとなる。しかし、十字キー1411〜1414のどの方向を入力しても、図31と図32とが交互に切り替わるため、ユーザは、違和感なく操作を行い、第2選択肢を選択することができる。
その後、決定キー1416を操作すると(S18のY)、第2選択肢が選択されたと判断し(S20のN)、表示画像が天地反転される(S24)。すると、図29に示すように、正しい天地方向で投射される投射画像760を視認することができる。
また、第2選択肢が選択された後は、ユーザからの十字キーの入力方向に応じて、入力方向に対応した操作画像を表示する(S26)。このとき、投射画像は天地反転しないで投射されているため、ユーザが投射画像に対して認識する上下左右の方向と、操作受付部1170が受け付ける上下左右の方向は一致する。したがって、ユーザの入力操作の方向と、操作画像の変化とを一致させることができ、ユーザは違和感なく操作画像を操作できる。
右ハンドル車用に取り付けたユーザは、図20に示す、天地方向が適切な第1画像710を選択することで、適切な天地方向で投射される投射画像760を視認することができる。また、左ハンドル車用に取り付けたユーザは、図32に示す、天地方向が適切な第2画像720を選択することで、適切な天地方向で投射される投射画像760を視認することができる。したがって、どちらの方向に取り付けたとしても、天地方向が適切な画像を選択することで、初期設定を適切に行うことができ、ユーザにとって非常にわかりやすい。
また、第1選択肢または第2選択肢を選択する天地設定画像においては、十字キー1411〜1414のどの方向を入力しても、天地設定画像が交互に切り替わるため、ユーザは、違和感なく入力操作を行い、第1選択肢または第2選択肢を選択することができる。その後、第1選択肢または第2選択肢を選択した後は、右ハンドル車用に取り付けた場合も、左ハンドル車用に取り付けた場合も、ユーザが投射画像に対して認識する上下左右の方向と、操作受付部1170が受け付ける上下左右の方向は一致するため、ユーザは、違和感なく入力操作できる。
[変形例に係る表示制御装置]
次に、変形例に係る表示制御装置について述べる。変形例に係る表示制御装置の機能構成は、図16に示した表示制御装置1000と共通するため、異なる点を中心に述べる。
図33は、変形例に係る表示制御装置において、第1選択肢が選択可能な状態を提示する第1天地設定画像771を示す図である。図33に示す第1天地設定画像771は、図20に示す第1画像710がハイライトされた天地設定画像730に対応する。図34は、変形例に係る表示制御装置において、第2選択肢が選択可能な状態を提示する第2天地設定画像772を示す図である。図34に第2天地設定画像772は、図21に示す第2画像720がハイライトされた天地設定画像730に対応する。
画像制御部1110は、画像処理部1140に対し、図33に示す第1天地設定画像771と図34に示す第2天地設定画像772の画像信号を交互に切り替えて生成するよう指示する。画像制御部1110は、所定の切替周期でその切り替えを指示してもよく、その切替周期は、例えば5秒程度である。なお、切替周期は一定であってもよいし、ユーザへの注意喚起のため、時間の経過とともに切替周期を短くしたりしてもよい。例えば、30秒後に切替周期を2秒にし表示画像を頻繁に切り替えることで、ユーザへの注意喚起を促すことができる。
画像制御部1110は、操作受付部1170が受け付けた操作信号に応じて、画像処理部1140に対し、図33に示す第1天地設定画像771と図34に示す第2天地設定画像772のいずれか一方の画像信号を生成させる。図33に示す第1天地設定画像771が表示されている場合に、ユーザがリモコン1410の十字キー1411〜1414のどれかを入力操作した場合、画像制御部1110は、画像処理部1140に対し図34に示す第2天地設定画像772の画像信号を生成させる。その後、ユーザからの入力操作がない場合、画像制御部1110は、画像処理部1140に対して生成する画像信号の切替を指示しない。なお、所定の待機時間が経過した後は、画像処理部1140に対して生成する画像信号の切替指示を再開してもよい。その待機時間は、例えば5秒程度であるが、その時間はこれに限らない。
図34に示す第2天地設定画像772が表示されている場合も同様に、ユーザが方向入力操作を行った場合、画像制御部1110は、画像処理部1140に対し図33に示す第1天地設定画像771の画像信号を生成させる。その後、ユーザからの入力操作がない場合、画像制御部1110は、画像処理部1140に対して生成する画像信号の切替を指示しないが、所定の待機時間経過後は、切替指示を再開してもよい。
図35は、変形例に係る表示制御装置の処理の流れを示すフローチャートである。はじめに、右ハンドル車用にヘッドアップディスプレイ10を取り付けた場合の変形例について説明をする。
ヘッドアップディスプレイ10の起動時に、画像制御部1110が初期設定が必要であると判断した場合(S30のY)、画像処理部1140は、図33に示す操作画像731の画像信号を生成し、画像表示部1200は、光学ユニット200に第1天地設定画像771の画像表示光を投射させる(S32)。このとき、ヘッドアップディスプレイ10は、右ハンドル車用に取り付けられているため、図33に示す第1天地設定画像771は、第1画像710の天地方向が適切な投射画像として投射される。
ユーザがリモコン1410の十字キー1415を操作すると(S34のY)、図33の第1天地設定画像771が切り替わり、図34に示す第2天地設定画像772の画像表示光が投射される(S38)。十字キー1415を操作しない場合においても、所定の切替周期の時間が経過した場合(S36のY)、図33の第1天地設定画像771は図34に切り替わる(S36のY)。一方、十字キー1415の入力操作を行わず(S34のN)、所定の切替周期の時間経過しない場合(S36のN)、天地設定画像の切替(S38)をスキップする。
ユーザがリモコン1410の決定キー1416を操作すると(S40のY)、画像制御部1110は、第1選択肢または第2選択肢のどちらが選択されたかを判断する(S42のY)。図33に示すように、第1選択肢に対応する第1天地設定画像771が表示された状態で決定キー1416が操作された場合、第1選択肢が選択されたと判断する(S42のY)。一方、図34に示すように、第2選択肢に対応する第2天地設定画像772が表示された状態で決定キー1416が操作された場合、第2選択肢が選択されたと判断する(S42のN)。なお、決定キー1416が操作されない場合(S40のN)、十字キー1415の入力操作を待つ(S34)。
第1選択肢が選択された場合(S42のY)、画像制御部1110は、画像表示部1200に対して表示画像の天地反転を指示しないため、天地方向が適切な投射画像が投射される(S44)。第2選択肢が選択された場合(S42のN)、画像制御部1110は、画像表示部1200に対して表示画像の天地反転を指示するため、天地が反転した表示画像が投射される。
なお、初期設定が既にされている場合、画像制御部1110は初期設定が不要と判断し(S30のN)、メモリに保持されている選択肢の内容を確認し(S48)、第1選択肢が保持されている場合には(S20のY)、天地反転をせずに表示画像を投射する(S44)。一方、第2選択肢が保持されている場合には(S20のN)、天地反転をして表示画像を投射する(S46)。
次に、左ハンドル車用にヘッドアップディスプレイ10を取り付けた場合の変形例について説明をする。
図36は、左ハンドル車用に取り付けた場合において、図33の第1天地設定画像771を提示する投射画像を示す図である。左ハンドル車用に取り付けた場合、光学ユニット200の取付面が反対になるため、S32で投射される第1天地設定画像771は、図36に示すように、図33を天地反転したものとなる。したがって、第1選択肢を示す第1画像710は天地反転して投射される。
図37は、左ハンドル車用に取り付けた場合において、図34の第2天地設定画像772を提示する投射画像を示す図である。ユーザは、十字キー1415を操作したり(S34のY)、所定の切替周期の時間を待ったりすることで(S36のY)、図37の第2天地設定画像772が投射される(S38)。その後、決定キー1416を操作すると(S40のY)、第2選択肢が選択されたと判断し(S42のN)、表示画像が天地反転される(S46)。
右ハンドル車用に取り付けたユーザは、図33に示す、天地方向が適切な第1画像710を含む第1天地設定画像771を選択することで、適切な天地方向で投射される投射画像760を視認することができる。また、左ハンドル車用に取り付けたユーザは、図37に示す、天地方向が適切な第2画像720を含む第2天地設定画像772を選択することで、適切な天地方向で投射される投射画像760を視認することができる。したがって、どちらの方向に取り付けたとしても、天地方向が適切な画像を選択することで、初期設定を適切に行うことができ、ユーザにとって非常にわかりやすい。
なお、操作画像生成部1142が生成する第1画像および第2画像は、図19に示す画像に限られない。例えば、日本語表記の「右」「左」の表示を採用してもよく、その他の言語で左右を示す文字の表示を採用してもよい。また、左右の矢印を示す表示を採用してもよい。また、第1画像として採用する画像に応じて、第1画像に対応する第1選択肢が意味する内容は、ヘッドアップディスプレイ10を使用する環境に応じて、適宜変更してもよい。
また、操作受付部1170が受け付ける入力操作の方向は十字方向に限られない。上下の二方向のみを受け付けてもよいし、斜めの方向入力を受け付けてもよい。
また、上述の実施形態においては、ルームミラー600は、車両においてその後方を確認するために用いられるミラーであればよく、車両内部におけるミラーの位置等は限定されない。また、ヘッドアップディスプレイ10は、ルームミラー600に取付けることとしたが、ダッシュボード上においても使用してもよい。また、コンバイナ400の位置に液晶表示装置又は有機EL表示装置等の表示装置を配置し、車両用表示装置とするものであってもよい。
10 ヘッドアップディスプレイ、 200 光学ユニット、 700 表示画像、 710 第1画像、 720 第2画像、 730 天地設定画像、 771 第1天地設定画像、772 第2天地設定画像、 1000 表示制御装置、 1100 画像生成部、 1110 画像制御部、 1140 画像処理部、 1142 操作画像生成部、 1144 画像取得部、 1146 画像合成部、 1170 操作受付部、 1200 画像表示部、 1210 表示制御部、 1240 表示調整部、 1270 駆動部、 1600 外部機器。

Claims (7)

  1. 表示画像の画像信号を生成する画像処理部と、
    前記画像処理部が生成すべき画像信号を指示する制御部と、
    前記画像処理部が生成した表示画像の画像信号を取得し、第1取付面と、第1取付面に対向する第2取付面のいずれか一方を取付部材に取り付け可能な光学ユニットに、前記表示画像の画像表示光を投射させる画像表示部と、
    を備える表示制御装置であって、
    前記画像処理部は、第1選択肢を示す第1画像を含む第1天地設定画像の画像信号と、第1画像と天地を逆にした第2選択肢を示す第2画像を含む第2天地設定画像の画像信号を生成し、
    前記制御部は、前記第1天地設定画像の画像信号と、前記第2天地設定画像の画像信号とを交互に生成するよう前記画像処理部に指示し、
    前記画像表示部は、
    前記光学ユニットの第1取付面を前記取付部材に取り付けた場合と、前記光学ユニットの第2取付面を前記取付部材に取り付けた場合のいずれの場合であっても、前記第1画像もしくは前記第2画像のいずれか一方が正立した状態で、前記第1天地設定画像の画像表示光と前記第2天地設定画像の画像表示光とを交互に投射させることを特徴とする表示制御装置。
  2. 前記制御部は、前記画像表示部に、前記第1天地設定画像の画像信号と、前記第2天地設定画像の画像信号とを所定の切替周期で交互に取得するよう指示し、
    前記画像表示部は、前記第1天地設定画像の画像表示光と、前記第2天地設定画像の画像表示光とを、前記所定の切替周期で交互に投射させることを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
  3. ユーザからの入力操作を受け付ける操作受付部をさらに備え、
    前記制御部は、前記操作受付部が受け付けた入力操作に応じ、前記第1天地設定画像と前記第2天地設定画像のいずれか一方の画像信号を前記画像表示部に取得させ、
    前記画像表示部は、前記第1天地設定画像と前記第2天地設定画像のいずれか一方の画像表示光を投射させることを特徴とする請求項1または2に記載の表示制御装置。
  4. 前記操作受付部は、ユーザから前記第1選択肢または前記第2選択肢の選択操作を受け付けし、
    前記制御部は、前記操作受付部が前記第2選択肢の選択操作を受け付けた場合、前記画像表示部に表示画像の天地反転を指示し、
    前記画像表示部は、前記制御部から表示画像の天地反転を指示された場合に、前記画像処理部から取得した表示画像の画像信号を天地反転処理することにより、天地反転していない表示画像の画像表示光を投射させることを特徴とする請求項3に記載の表示制御装置。
  5. 前記画像処理部は、
    外部機器から画像信号を取得する画像取得部と、
    前記操作受付部が受け付けた操作に応じて画像を生成する操作画像生成部と、
    前記操作画像生成部が生成する画像と、前記画像取得部が外部機器から取得した画像とを重畳させた画像信号を合成する画像合成部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記操作受付部が前記第1選択肢または前記第2選択肢の選択操作を受け付ける前は、前記画像表示部に、前記操作画像生成部が生成した画像信号を取得させ、
    前記操作受付部が前記第1選択肢または前記第2選択肢の選択操作を受け付けた後は、前記画像表示部に、前記画像合成部が合成した画像信号を取得させることを特徴とする請求項4に記載の表示制御装置。
  6. 前記第1画像と前記第2画像は、特定の方向を示す情報を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の表示制御装置。
  7. 前記第1画像と前記第2画像は、左右方向を示す情報を含むことを特徴とする請求項6に記載の表示制御装置。
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