JP2015162266A - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015162266A
JP2015162266A JP2014034794A JP2014034794A JP2015162266A JP 2015162266 A JP2015162266 A JP 2015162266A JP 2014034794 A JP2014034794 A JP 2014034794A JP 2014034794 A JP2014034794 A JP 2014034794A JP 2015162266 A JP2015162266 A JP 2015162266A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency power
processing apparatus
plasma
plasma processing
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014034794A
Other languages
English (en)
Inventor
横川 賢悦
Katanobu Yokogawa
賢悦 横川
岩瀬 拓
Hiroshi Iwase
拓 岩瀬
昭 平田
Akira Hirata
昭 平田
森 政士
Masashi Mori
政士 森
真一 磯崎
Shinichi Isozaki
真一 磯崎
洋輔 酒井
Yosuke Sakai
洋輔 酒井
尊久 橋本
Takahisa Hashimoto
尊久 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Hitachi High Tech Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp, Hitachi High Tech Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Priority to JP2014034794A priority Critical patent/JP2015162266A/ja
Priority to US14/627,078 priority patent/US20150243486A1/en
Publication of JP2015162266A publication Critical patent/JP2015162266A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32009Arrangements for generation of plasma specially adapted for examination or treatment of objects, e.g. plasma sources
    • H01J37/32082Radio frequency generated discharge
    • H01J37/32174Circuits specially adapted for controlling the RF discharge
    • H01J37/32183Matching circuits
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32009Arrangements for generation of plasma specially adapted for examination or treatment of objects, e.g. plasma sources
    • H01J37/32082Radio frequency generated discharge
    • H01J37/32137Radio frequency generated discharge controlling of the discharge by modulation of energy
    • H01J37/32155Frequency modulation
    • H01J37/32165Plural frequencies
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32431Constructional details of the reactor
    • H01J37/32532Electrodes
    • H01J37/32559Protection means, e.g. coatings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32431Constructional details of the reactor
    • H01J37/32697Electrostatic control
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32431Constructional details of the reactor
    • H01J37/32715Workpiece holder

Abstract

【課題】処理の歩留まりを向上させたプラズマ処理装置。【解決手段】処理室内の処理対象の試料が載置される試料台の上方に配置され電界を供給する上部電極と、この上部電極に前記電界を形成するための第一の高周波電力を出力する第一の高周波電源と、前記試料台内部に配置され第二の高周波電力が供給される下部電極と、前記試料台の上部に配置され前記載置面を構成する誘電体製の膜の内部に配置され直流電力が供給される静電吸着用の電極と、前記絶縁層を挟んで前記下部電極の外周囲を囲んで配置され接地電位にされた導電板とを備え、前記絶縁層はバイアス用給電経路及び静電吸着用給電経路より小さなインピーダンスを有し、前記第一の高周波電力の電流が前記上部電極から前記試料台上面を介し前記導体板から前記処理室の内側壁面を構成する部材を通り前記高周波電源に戻る回路を流れるプラズマ処理装置。【選択図】 図1

Description

本発明は、真空容器内部の処理室内に配置された試料台上に載せられ吸着された半導体ウエハ等の処理対象の試料を当該処理室内に形成したプラズマを用いて処理して半導体デバイスを製造するプラズマ処理装置に係り、特に試料表面に予め形成されたシリコンやシリコン酸化膜等の半導体や誘電体製の材料から構成された膜構造を当該試料台内部の電極に高周波域の電力を供給してバイアス電位を形成しつつ所望の形状にエッチングするプラズマ処理装置に関する。
上記のように半導体ウエハ等の基板状の試料に対してエッチング等の処理を行うプラズマ処理装置では、真空容器に連結されたターボ分子ポンプ等の真空ポンプを含む真空排気手段により真空容器内部に配置された処理室内を排気しつつ当該処理室内にプラズマを形成して試料の処理に用いられる処理用のガスを導入し、当該ガスを処理室内に供給した電界または磁界を用いて励起してプラズマ化し、試料の表面に予め配置された膜構造の樹脂製のレジストや酸化物等によるマスク以外の処理対象の膜をエッチングすることで所望の形状に加工することが行われる。プラズマを生成する構成としては、一般的に、誘導結合によるものや電子サイクロトロン共鳴或いは平行に配置された平板間での容量結合によるもの(マグネトロン方式含む)が主に用いられている。
誘導結合によるプラズマの生成には、主に13.56MHzの電界が用いられ、電子サイクロトロン共鳴によるものでは、2.45GHzのマイクロ波の電界が主に用いられる。また、これらの誘導結合方式および電子サイクロトロン共鳴方式では、プラズマの生成とは別に試料の表面へプラズマ中のイオンを誘引してエッチングの処理を促進するため高周波(RF)帯の電界が試料またはこれが載置される試料台の内部の電極に印加し、当該RF電力の大きさを調節して試料上方に形成されるバイアス電位の値を調節し試料の表面へ入射するイオンのエネルギーを所望のものに制御することで加工の形状を所期のものに近付けることが実施されてきた。
一方、平行平板によるものでは、従来からプラズマの生成に13.56MHzの電界が用いられてきたが、近年では、プラズマ密度の向上と低圧力域でのプラズマ生成を可能とするために、VHF帯(30MHz〜300MHz)の電界が用いられるようになってきた。さらに、試料表面への入射イオンのエネルギーを独立に制御するRF帯の電磁波もプラズマ生成とは別に用いられるようになってきた。
上記のバイアス電位を形成して入射イオンのエネルギーを調節するために供給される電界の周波数は、従来から数百kHzから数MHzが用いられてきた。このようなバイアス電位形成のための電界の周波数も、入射イオンのエネルギー制御性の観点からMHz帯以上のものが用いられる傾向にある。
このようなプラズマ処理装置では、一般的に処理中の試料の温度を加工に適切な範囲に調節するため、その温度が所定の範囲された試料台の上部の試料載置面を構成する誘電体製の膜上に試料を静電気力により静電吸着する膜状の電極が誘電体製の膜内に配置される。さらに、吸着された試料の裏面と上記載置面との間の空間に両者の熱伝達を促進するためにHe等の熱伝達用のガスが載置面から供給される。
さらには、試料台の温度は当該試料台を構成する金属製の円板または円筒状の基材の内部に同心円或いは螺旋状に配置された流路内部にその温度を所定の範囲の相対にされた冷媒が供給され循環されることで行われるものが従来より知られている。また、冷媒による試料の温度の調節に加えて、試料台の上部に配置されたヒータからの加熱を用いることも従来から行われている。
このような従来技術の例としては、特開2006−114767号公報(特許文献1)や特開2011−258614号公報(特許文献2)に記載のものが知られていた。特許文献1では、アルニミウム製の円筒状の真空チャンバ内のプラズマ処理室内に配置され半導体ウエハWをその上面である載置面上に支持する支持テーブルを有し、支持テーブルの載置面には半導体ウエハWを吸着するために絶縁体の間に電極を配置して構成された静電チャックが備えられて、電極に直流電源からの電圧が印加されてクーロン力により半導体ウエハWが絶縁体上に吸着される。
さらに、支持テーブル内には冷媒を循環させるための冷媒流路と冷媒と半導体ウエハWとの間の熱伝達の効率を良くするためのHeガスを半導体ウエハWの裏面に供給するガス導入機構が備えられている。さらには、支持テーブルには高周波電源が電気的に接続され13.56〜150MHzの範囲の高周波電力が供給されとともに、プラズマ中のイオンを引き込むためのバイアス電位形成のための500KHz〜13.56MHzの範囲の高周波電力を供給する高周波電源が電気的に接続されている。さらにまた、本従来技術では、支持テーブルの外周側面から外側のプラズマ処理室内部の空間に向かって延在して支持テーブルを囲んで配置された遮蔽板を備えており、この遮蔽板は支持テーブル上方の処理室内のプラズマが支持テーブルの下方の下流側の空間に向って拡散することを抑止するために設置されている。
特開2006−114767号公報
上記の従来技術は、以下の点について考慮が不十分であったため問題が生じていた。すなわち、特許文献1において、処理室内にプラズマを生成する場合、プラズマの形成用の高周波電源から出力されて処理室内に供給された高周波の電力により、処理室内には試料台の上方の処理室上部に配置された平板状のアンテナまたは電極と試料台とを介して接地されたプラズマの形成用の高周波電源との間に電流が流れる等価的な回路が形成されることになる。
このような高周波の電流は、アンテナや上部の電極の下方に一般的に配置される処理用のガスを分散するための導体または半導体のシャワープレート5およびプラズマ11を介して試料台上の試料或いは試料台の導体製の側壁や基材を通してバイアス電位形成用の高周波電源を通ってアースに流れると回路上等価的に考えることができる。一方、上記静電吸着用の電極やヒータに電力を供給する電源の一端が電気的にアースと接続されているか或いは接地されている場合には、上記処理室内に供給されたプラズマ形成用の電力のうちの一部は、試料台に配置された膜状の静電吸着用の電極やヒータ及びこれらとコネクタを介して試料台下方に配置されこれらに電気的に接続された給電用の配線や経路を通って、上記静電吸着用の電極やヒータ用の電源を通りアースへ流入する。
このような給電経路へのプラズマの形成用の高周波電力の電流(以下、高周波電流)は、当該高周波電力に対して低域通過フィルタや高周波電力整合器を含む給電経路全体での入力インピーダンスを十分高く設定することで抑制することができる。しかしながら、プラズマ形成用の高周波電力にVHF帯域以上の高い周波帯のものを用いる場合には、各回路内や接続ケーブルの寄生容量や寄生インダクタンスが大きく影響してしまい、プラズマ形成用の高周波電力による高周波電流を安定して抑制できるだけの十分高い入力インピーダンスを実現することが困難となってしまう。
例えば、電極と低域通過フィルタとを接続するケーブルとして同軸ケーブルを用いた場合、一例ではそのケーブルの長さが10cm程度でもケーブル芯線とシールド線間の静電容量がおよび10pF程度の大きさを有しているため、200MHz前後のVHF帯の電流に対しに対しては約80Ω程度の対アース間インピーダンスとなってしまう。さらに、低域通過フィルタ内の寄生インピーダンスも影響してしまう。このため、このようなケーブルを用いた給電経路における入力インピーダンスは、その経路上に配置された素子の特性、定数や配線の長さのバラツキの影響で大きく変動してしまうことになる。
このような経路を通り流れて回路を構成するプラズマ形成用の高周波電源からの電力は、その電極からアースまでの経路上における上記の入力インピーダンスのバラツキの影響により変動してしまい、この変動によりプラズマの形成に投入される電力に変動が生じることなる。このようなプラズマの形成に用いられる電力の変動は、試料を処理する条件の再現性を低下させ処理後に得られる加工後の形状の変動を大きくしてしまったり、或いはプラズマ処理装置の間での性能差(所謂、機差)を大きくしてしまい、処理の歩留まりや装置の信頼性を損なってしまったりしていたことについて、上記従来技術では考慮されていなかった。
本発明の目的は、処理の歩留まりを向上させたプラズマ処理装置を提供することにある。
上記の目的は、真空容器内部に配置された処理室と、この処理室内部に配置されその上面に処理対象の試料が載置される試料台と、この試料台上方に配置され前記試料台の上面に対向して配置され当該処理室内にプラズマを形成するための電界を供給する上部電極と、この上部電極と電気的に接続され前記電界を形成するための第一の高周波電力を出力する第一の高周波電源と、前記試料台内部に配置され前記試料の処理中に前記第一の高周波電力より低い周波数の第二の高周波電力が供給される下部電極と、この下部電極と接続され前記第二の高周波電力をバイアス用給電経路を介して供給する第二の高周波電源と、前記試料台の上部に配置され前記載置面を構成する誘電体製の膜の内部に配置され前記下部電極の内部に配置された静電吸着用給電経路を介して直流電力が供給される静電吸着用の電極と、前記絶縁層を挟んで前記下部電極の外周囲を囲んで配置され前記試料台の外周側でプラズマと面するとともに接地電位にされた導電板とを備え、前記絶縁層は前記第一の高周波電力について前記バイアス用給電経路及び静電吸着用給電経路のインピーダンスより小さなインピーダンスを有し、前記第一の高周波電力の電流が前記上部電極から前記試料台上面を介し前記導体板から前記処理室の内側壁面を構成する部材を通り前記高周波電源に戻る回路を流れるプラズマ処理装置により達成される。
本発明により、プラズマ生成用電磁波は、被加工試料台側面から導体板を介して真空容器壁に流入する回路が形成され、被加工試料台部に接続される各種機能部の影響を少なくすることができる。これにより、被加工試料台部に接続される各種機能部の特性差によるプラズマ生成の変動を抑制し、再現性の低下や装置間差の発生を抑制することが可能となる。
本発明の実施例に係るプラズマ処理装置の構成の概略を模式的に示す縦断面図である。 図1に示す実施例の試料台の側壁の遮蔽板の近傍を拡大して示す縦断面図である。 本願発明の比較例に係るプラズマ処理装置の構成の概略を模式的に示す縦断面図である。 図1に示す実施例におけるプラズマ形成用の高周波電流の流れを模式的に示す縦断面図である。 図1に示す実施例の変形例の構成の概略を示す縦断面図である。 図1に示す実施例の別の変形例の構成の概略を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
本発明の実施例を図1,2,4を用いて説明する。図1は、本発明におけるプラズマ処理装置を示す。まず、図1における装置構成を説明する。
図1に係るプラズマ処理装置は、ソレノイドコイルである電磁コイル1を用いた有磁場平行平板型のプラズマ処理装置である。本実施例のプラズマ処理装置は、真空容器10とその上方に配置され真空容器10内部の空間であり処理対象の試料が載置され処理用のガスが供給されてプラズマが内部に形成される処理室とを有し、真空容器10の上方に配置されて処理室の内部にプラズマを形成するための電界または磁界を生成する装置であるプラズマ形成部と、真空容器10の下部と連結され処理室内部を排気して減圧するターボ分子ポンプ等の真空ポンプを含む排気装置とを備えている.

真空容器10の内部の処理室内には、その下方に配置された円筒形を有した試料台2とその上面を構成してその上に半導体ウエハ等の基板状の試料3が載せられる載置面の上方でこれに対向して配置されてプラズマを形成するための高周波電力が供給される円板形状の上部電極4と、この上部電極4の試料3側で試料台2の載置面に対向して配置されると共に処理室の天井面を構成し当該処理室内にガスを分散して供給する貫通孔を複数備えた円板状のシャワープレート5とが配置されている。シャワープレート5とその上方に配置されたアンテナである上部電極4とは、これらが真空容器10に取り付けられた状態でこれらの間に隙間が形成されるように配置されており、処理室内に供給される試料3の処理に用いられる処理用のガス或いは処理には直接的には用いられないものの処理用のガスを希釈したり処理用のガスが供給されない間に処理室内部に供給されて処理用のガスと入れ替えられる不活性ガスは、上記隙間と連結された真空容器10外部のガス導入ライン6から上部電極4内に施されたガス流路を介して当該隙間に供給されその内部で分散された後、シャワープレート5の中央部を含むに領域に配置された複数の貫通孔を通り処理室内部に供給される。
上部電極4は導電性材料であるアルミまたはステンレス等で形成された円板状の部材であってその上面の中央部にプラズマ形成用の高周波電力が伝達される同軸ケーブルが電気的に接続されており、冷媒の温度を所定の範囲に調節するチラー等の温度制御装置と連結され当該冷媒が供給される上部電極用冷媒流路7を内部に有してその内部を冷媒が循環しつつ熱交換することによって上部電極4の温度が処理に適切な値の範囲内に調節されている。本実施例のシャワープレート5は、上記高周波電力が印加されてその表面に形成またはこれから放出される電界が透過する石英等の誘電体やシリコン等の半導体で構成されている。
上部電極4には、同軸ケーブルを介してこれと電気的に接続された放電用高周波電源8からプラズマ形成用の高周波電力が放電用高周波電力整合器9を介して供給され、上部電極4の表面からシャワープレート5を透過して処理室内に電界が放出される。さらに、本実施例では、真空容器10の外部であって処理室の上部の上方と側方とを囲んで配置された電磁コイル1が形成する磁界が処理室内部に供給される。
当該磁界と上記高周波の電界との相互作用により、処理室内部に供給された処理用のガスまたは不活性ガスの原子または分子が励起されてプラズマ11が処理室内に形成される。本実施例では、プラズマを形成するための高周波電力として超高周波帯(VHF帯)域の周波数である200MHzの電力を用いた。
また、上部電極4はその上方や側方に配置されて石英やテフロン等の誘電体で構成されリング状の上部電極絶縁体12により真空容器10の上部を構成して真空容器10を開閉する蓋部材から電気的に絶縁されている。また、同様にシャワープレート5周辺には石英等の誘電体で構成される絶縁リング13が配置されて蓋部材から絶縁されている。これら上部電極絶縁体12と絶縁リング13と上部電極4、シャワープレート5とは、蓋部材の開閉の動作の際に蓋部材と一体として回動する。
円筒形を有した真空容器10はその側壁が、図示しない真空容器であって減圧された内部を試料2が搬送される搬送容器と連結されて、これら間には試料2が出し入れされる通路の開口としてのゲートが配置され、真空容器10内部で試料2の処理がされる場合に、ゲートを閉塞して真空容器10内部を気密に封止するゲートバルブが配置されている。
処理室内の試料台2の下方の真空容器10の下部には、処理室内部を排気する真空ポンプと連通する排気用の開口が配置され、排気口と真空ポンプとの間でこれらを連結する排気の経路の内部にはその流路を横切って配置された軸回りに回転して断面積を増減させる板状のバルブである圧力調整バルブ26が配置されており、その回転の角度が調節されることにより処理室からの排気の流量または速度が増減される。処理室内部の圧力は、シャワープレート5の貫通孔から供給されるガスの流量または速度と排気用の開口から排出されるガスや粒子の流量または速度とのバランスにより、所望の値の範囲内となるように、図示しない制御装置により調節される。
次に、試料台2周辺の構造に関して説明する。本実施例の試料台2は処理室の下方の中央部に配置された円筒形を有した台であって、その内部に円筒形または円板形状を有した金属製の基材2aを備えている。本実施例の基材2aは、同軸ケーブルを含む給電経路によりバイアス用高周電源20と当該給電経路上に配置されたバイアス用高周波電力整合器21を介して電気的に接続され、プラズマ生成用高周波電力とは別に異なる周波数(本例では4MHz)の高周波電力が供給される。
基材2aに供給された高周波電力によって、プラズマ中のイオン等荷電粒子を試料3の上面または試料載置面に誘引するためのバイアス電位がこれらの上方に形成される。すなわち、上部電極4の下方において基材2aはバイアス用高周波電力が印加される下部電極として機能する。また、基材2aの内部には、基材2aまたは試料載置面の温度を試料3の処理に適した温度に調節するために供給される所定の温度の冷媒が内部を循環して通流する冷媒流路19が多重の同心状または螺旋状に配置されている。
基材2aの上面には、その内部に試料3を静電吸着させるための直流電力が供給されるタングステン電極15を内蔵したアルミナあるいはイットリア等の誘電体製の静電吸着膜14が配置されている。ダンステン電極15はその裏面が基材2aを貫通する貫通孔の内部に配置された給電経路27を介して直流電源17と電気的に接続されている。
また、基材2aの下方であって試料台2の内部の給電経路27上には抵抗またはコイル等の素子32が配置され、当該素子32は接地されたバイアス用高周波電力整合器21及びこれを介してバイアス用高周波電源20と同じく同軸ケーブルを備えた給電経路によって接続されている。さらに、貫通孔の下方であって試料台2の内部の給電経路27上には抵抗またはコイル等の素子32が配置され、当該素子32は接地された低域通過フィルタ16を介して直流電源17と接続されている。
本実施例の直流電源17及びバイアス用高周波電源20は、その一端側の端子は接地されるかアースに電気的に接続されている。低域通過フィルタ16及びバイアス用高周波電力整合器21は、直流電源17およびバイアス用高周波電源20に放電用高周波電源8からのプラズマ形成用の高周波電力が流入するのを抑制するために配置されている。より高い周波数の電流の流れを妨げてフィルタリング(濾過)する低域通過フィルタ16により直流電源17からの直流電力或いはバイアス用高周波電源20からの高周波電力は損失なくそれぞれ静電吸着膜14および試料台2に供給されるが、試料台2側から直流電源17およびバイアス用高周波電源20に流入するプラズマ形成用の高周波電力は低域通過フィルタ16またはバイアス用高周波電力整合器21を介してアースに流される。なお、図1中のバイアス用高周波電源20からの給電の経路上には低域通過フィルタ16は図示されていないが、同様な効果を有する回路が図示するバイアス用高周波電力整合器21内に内蔵されている。
このような構成では、試料台2から直流電源17およびバイアス用高周波電源20側を見た場合の放電用高周波電源8からの電力のインピーダンスは相対的に低くされる。本実施例では、抵抗またはコイル等のインピーダンスを高める素子32を給電経路上で電極と低域通過フィルタ16及びバイアス用高周波電力整合器21との間に挿入して配置することで、試料台2の基材2a側から直流電源17或いはバイアス用高周波電源20側を見たプラズマ形成用の高周波電力のインピーダンスを高く(本実施例では100Ω以上に)している。
図1に示す実施例は、静電吸着膜14の内部に配置されたタングステン電極15を複数備えており、これらのうち一方と他方とが異なる極性を有するように直流電圧が供給される両極性の静電吸着を行うものとなっている。このため、静電吸着膜14と試料3との接触面の面積を2等分されたか又はこれと見做せる程度に近似した範囲内の値でタングステン電極15が2つ領域に分けられて配置されて、それぞれに独立した値の直流電力が供給されて、異なる値の電圧に維持される。接触した静電吸着膜14と試料3の裏面との間には、ヘリウム供給手段18よりヘリウムガスが供給され、試料3と静電吸着膜14との間の熱伝達を向上させ、基材2a内部の冷媒流路19との熱の交換量を増大し試料3の温度を調節する効率を高めている。
基材2aの下方には、テフロン等で形成される円板状の絶縁板22が配置され、接地されるかアースと電気的に接続され接地電位にされた基材2aが下方の部材から絶縁されている。さらに、基材2aの側面の周囲にはこれを囲んで接続されて配置されアルミナ等の誘電体製のリング状の絶縁層23が配置されている。基材2aの下方でこれと接続されて配置された絶縁板22の下方と周囲及びその上方の絶縁層23の周囲には、接地されるかアースと電気的に接続され接地電位にされた導電性材料から構成された導電板29が配置されてる。
導電板29は、上方から見て円形かこれと見做せる程度の近似した形状を有した板部材であって、その中央部に、絶縁板22、絶縁層23を挟んで基材2aが内側に配置され、基材2aの下面と側面とが囲まれて配置された凹み部を備えている。また、凹み部の外周側の位置には中央側から外周側に水平方向に延在する板状のフランジ部である遮蔽板24を有している。遮蔽板24は、処理室内の試料台2の上方に形成されるプラズマを処理室内部の上部に偏らせて、謂わば、閉じ込めるために配置されたものであり、板状のフランジ部にガスや粒子を上下方向に通過させるため複数の孔を備えている。
さらに、試料台2の上部の静電吸着膜14の略円形を有した試料載置面の外周側の箇所には、石英等の耐プラズマ性を有した誘電体で構成されるリング状のサセプタ25が、基材2aの外周部の上面上方に載せられ試料載置面を囲んで配置されている。サセプタ25は、その外周縁部は絶縁層23の上面に載せられてこれを覆って配置されている。
図3は、図1に示す実施例の構成の一部を備えない比較例としてのプラズマ処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。本図に示すプラズマ処理装置は、本実施例に係るプラズマ処理装置における遮蔽板24及び絶縁層23、並びに素子32を備えていないものであって、他の構成は図1に示す構成と同等のものである。なお、図1,2の実施例と同等の構成についてはその説明を省略している。
また、プラズマ処理装置におけるプラズマ形成用高周波電力の電流が流れる経路を模式的に示す縦断面図である。図3では、点線を用いて放電用高周波電流の流れる経路328を模式的に示している。
この図に示すプラズマ処理装置において、真空容器10の内部には、処理室内にプラズマを形成するための高周波電力が上部電極4からシャワープレート5を経て処理室に形成された誘電体としてのプラズマ11を挟んだ試料台2に流れる電流の流れる経路が構成される。図3のように、素子32を備えておらず、タングステン電極15への給電経路27或いは基材2aへの給電経路のインピーダンスが相対的に小さなものにおいては、図3中に破線で記した放電用高周波電流の流れる経路328で示すように、放電用高周波電源8より出力された高周波電力の電流は、試料3が載置される試料台2に流入した後、高周波であるため試料台2の載置面上面または試料3を伝播し、外周側に配置されたサセプタ25部から金属製の基材2aの側面から基材2aの下面と絶縁板22との間(基材2aの下面の表面)を伝播してして基材2a下面中央まで到達する。さらに、試料台2の下方の真空容器を構成する部材の内側表面を通って真空容器10の上部に配置されたプラズマ形成用の高周波電力の給電経路である同軸ケーブルを介して放電用高周波電源に到達する閉じた回路が形成される。
また、本図の例では遮蔽板24を備えておらず、基材2a側壁または下面を伝播するプラズマ形成用の高周波電力は、テフロン当の絶縁性の材料によって囲まれてその側方または下方の面が覆われた基材2aの側壁から外周側に電流の経路が形成されることが抑制されている。このため基材2a下面に流入した高周波電流は、基材2a下面に貫通されている静電吸着用のタングステン電極15への直流電力の給電経路27であるケーブルを介してケーブルの下方に接続された低域通過フィルタ16、或いは基材2a下面に接続されたバイアス用高周波電力の給電経路である同軸ケーブルを通りバイアス用高周波電力整合器21に向けて流れることになる。
また、試料台2の上面に流入したプラズマ形成用の高周波電力の電流の一部は、静電吸着膜14内部のタングステン電極15から直接、その給電経路27に流れ下方の接地された低域通過フィルタ16に流入する。これら低域通過フィルタ16およびバイアス用高周波電力整合器21に流入するプラズマ形成用高周波電力の電流の量は、当該高周波電力に対して低域通過フィルタ16およびバイアス用高周波電力整合器21(これらと接続されて電力が供給される給電経路27等のケーブル類を含む)の入力インピーダンスを十分高く設定することで抑制されるが、放電用高周波にVHF帯以上の周波帯を用いる場合には電流の流れる回路や接続ケーブル上での寄生容量や寄生インダクタンスが大きく影響し、十分高い入力インピーダンス(本実施例では、放電用高周波に200MHzを用いたので、200MHzに対して100Ω以上の入力インピーダンス)を安定に実現することが困難となる。
例えば、試料台2と低域通過フィルタ16を接続するケーブルに同軸ケーブルを用いた場合、そのケーブル長さが10cm程度でもケーブル芯線とシールド線間の静電容量が10pF程度は有り、200MHzに対しては約80Ω程度の対アース間インピーダンスとなる。さらに、低域通過フィルタ16内の寄生インピーダンスも影響するので、200MHzに対して100Ω以上の入力インピーダンスを実現するのは極めて難しい。またその入力インピーダンスは各回路内の素子定数のバラツキや配線の取り回しの影響で比較的大きく変動する。
よって、放電用高周波電源8から出力されてプラズマ11に投入される電力は、プラズマ形成用の高周波電力に対する低域通過フィルタ16およびバイアス用高周波電力整合器21(それらを試料台2に接続するケーブルを含む)の入力インピーダンス或いは静電吸着用の電極であるタングステン電極15に対する給電経路27やウエハ3処理中のバイアス電位を形成する下部電極としての基材2aへの給電経路のインピーダンスのバラツキの影響により変動が生じることになる。このように比較例では、実効的にプラズマ11を介して流れる電流の量が変動することにより顕れるプラズマ11に投入される電力の変動がウエハ3の処理の条件の再現性を低下させたり装置間での性能差を生起したりする要因となる。
以下、図1及び2を併用して説明する。上記の通り、本実施例は、試料台2の基材2aの側壁外周に接続してこれを囲んで配置され、比誘電率の高い(比誘電率4以上)のセラミクス等誘電体の材料から構成されるリング状の絶縁層23を備えている。また、基材2aおよびリング状の絶縁層23とこれらの下面に接して下方に配置された円板状の絶縁板22とを中央部の凹み部の内側に有し、絶縁板22と絶縁層23との側面を凹み部の側壁が囲んで配置された接地電位の導電板29、及びその外周側の部位であって中央側から外周側に延在し真空容器10の処理室内壁面にその先端が近接または接触している遮蔽板24とを備えている。また、本実施例の導体板29は、図示していないが接地されるかアースと電気的に接続されて接地電位にされている。
導電板29は導電性の材料から構成されているが、プラズマに面する遮蔽板24は少なくとも、アルミニウム等の導電性の材料から構成された部材とその表面に陽極酸化処理され形成されたアルマイト皮膜またはセラミクス等の誘電体の材料が溶射されて形成された皮膜とを有している。また、上記の通り、遮蔽板24には、複数のガス通過孔30が形成されており、シャワープレート5から供給されたプロセスガスや処理室内のプラズマ或いは生成物の粒子がガス通過孔30の内側を通過して試料台2下方の排気用の開口に向けて試料台2の外周側の処理室内空間を流れる構成となっている。
さらに、静電吸着用の直流電源17とタングステン電極15との間を電気的に接続する給電経路27およびバイアス用高周波電源20と基材20aとの間でこれらを電気的に接続する同軸ケーブルを含む給電経路状には抵抗またはコイルを含む素子32が配置されている。本実施例では、給電経路27上において低域通過フィルタ16とタングステン電極15との間に配置される素子32を1000Ωの抵抗で構成されたものとし、バイアス用電源20と基材2aとの間の給電経路上であってバイアス用高周波電力整合器21と基材2aとの間に配置される素子32を0.5μH(プラズマ形成用高周波電力に用いる200MHzの電力に対して628Ωのインピーダンスを有するもの)のインダクタンスを有するもの、例えばコイルを含む素子とした。
本実施例では、図2において円板状または円筒状の基材2aの側面とアース電位の導電板29の凹み部の側壁との間に配置される絶縁層23のリング状の部分の厚さ及び高さ(図2中のt1およびh)、および4以上の値を有する比誘電率を備えた材料で構成される絶縁層23部の静電容量Cが式(1)の近似式より約500pFになるようt1、hおよび絶縁層23の比誘電率が選択される。具体的には、絶縁層23に比誘電率が約10のアルミナが用いられ、T1が約3.5MM、hが20MMという構成を備えたものにされた。なお、基材2aと導体板29との間に配置された絶縁板22は、基材2aと導体板29との間の給電経路以外での絶縁を実現するために絶縁層23と比して高いインピーダンスを備える(相対的に小さな静電容量を備える)材料や厚さ等の寸法が選択されて配置される。
さらに、図1および図2に示す実施例に係るプラズマ処理装置は、直径300mmのウエハをエッチング処理するものであり、試料台2内部の円筒形を有した基材2aの外径(図2のd1)は330mmとした。ここで、εは絶縁層23の比誘電率(ε=10)を示す。また式(1)中のd1,t1,hの単位はcmで、Cの単位はFである。実際のCの値は、各部の寸法精度や絶縁層23と試料台2側面やアース電位の導体部29間に存在する隙間の影響等により多少変化するが、大まかには式(1)で見積もることができる。

C=8.854×10-14×(ε(π(d1+t1/2)h/t1)・・・・(1)
図1および図2に図示した本実施例では、求められるCの値を用いて試料台2側面からその周辺に配置されるアース電位の導体部29に至る放電用高周波f(本実施例では200MHz)のインピーダンスZは式(2)より約1.6Ω程度となる。

Z=1/(2πfC)・・・(2)
図4中に示されるように、このような構成において、アース電位の導電板29の一部を構成する遮蔽板24が試料台2の側壁から外周側に延在してその先端が円筒形の処理室の内側壁面に接するかその僅かな隙間を開けた近傍の位置に配置されていることで、放電用高周波電源8から出力され上部電極4及びシャワープレート5を通り処理室内に供給されプラズマ11を介して試料3を載置面上に載せた試料台2に流れ込んだプラズマ形成用の高周波電力の電流は、試料台2側面から接地電位にされた遮蔽板24の表面およびこれにシースを介して接するプラズマ11を介して処理室の内側壁を構成する真空容器10の部材に流入する。真空容器10の側壁部材を流れる当該電流は、真空容器10の上部を構成する金属製の蓋部材を通って放電用高周波電源8に電気的に接続された同軸ケーブルとこの上に配置された放電用高周波電力整合器9を介して放電用高周波電源8さらにはアース(接地電極)まで流れることになり、プラズマ形成用高周波電力の電流の流れる閉じた経路428が形成される。
試料台2に接続される静電吸着用の給電経路27やバイアス用高周波電力の給電経路の入力インピーダンスは、前記のように各々1000Ωの抵抗素子および0.5μH(200MHzに対して628Ωのインピーダンス)のインダクタンスを有する素子32が、低域通過フィルタ16とタングステン電極15との間またはバイアス用高周波電力整合器21と基材2aとの間で導体板29の凹み部の内側において絶縁板22に内蔵され直列に配置されている。図1、図2および図4に記載した本実施例では、試料台2または基材2aの側面から遮蔽板24を介して真空容器10の側壁部材を通り構成されるプラズマ形成用高周波電力の電流の流れる経路428のインピーダンスの大きさが、上記の給電経路の入力インピーダンスに対して1/300〜1/500程度の値にされる。
本実施例では、試料台2から遮蔽板24(またはプラズマ11)を介した電流の経路でのインピーダンスは、絶縁層23でのインピーダンスが支配的になる。上記のd1,t1,h,Cの値を備えた本実施例では、インピーダンスは2Ω程度以下となるので、絶縁層23のインピーダンスは素子32のおよそ1/300の値となって著しく小さなものとなる。このことにより、プラズマ形成用高周波電力の電流は、相対的に十分に小さなインピーダンスを有する試料台2から遮蔽板24を通り真空容器10に流れる経路428に、安定して流れることになる。
このように、本実施例では、放電用高周波電源8からの出力として供給用のケーブルを通り上部電極4からシャワープレート5を介して処理室内に供給され試料台2または試料3の上面に流入した200MHzのプラズマ形成用の高周波電力の電流は、試料台2または試料3の上面を通り基材2aの側壁面から絶縁層23を介して導体板29の凹み部の側壁に伝達され、遮蔽板24またはこれに面するプラズマ11を介して遮蔽板24の先端部から処理室内壁面に伝達されて元の放電用高周波電源8に戻る閉じた回路を安定して流れ、試料台2の上部のタングステン電極15に接続された給電経路27や基材2aに接続された給電経路に流れることが抑制される。このような電流パスを形成できることで試料の処理の再現性の低下や装置間差の発生を抑制することが可能となる。
本実施例では、試料台2に接続される各種回路に直列に挿入する抵抗またはインダクタンス素子のインピーダンスを628〜1000Ω程度としたが、放電用周波数に対して100Ω以上でも同様の効果がある。また絶縁層23を介する試料台2側面とアース電位の導体部29間の静電容量を設定し、そのインピーダンスを放電用周波数に対して1.6Ω程度としたが10Ω以下でも同様の効果はある。
また、静電吸着用の直流電源17に接続される抵抗またはインダクタンス素子を1000Ωの抵抗素子とした。これは、静電吸着膜が通常1MΩ以上の抵抗をもっており、直列に抵抗を挿入しても十分静電吸着膜に直流電源17の直流電位を与えることができるからである。よって、挿入する抵抗は静電吸着膜の抵抗値の1/10程度(1MΩの場合は100kΩ)までの抵抗挿入が可能である。
静電吸着回路に挿入する素子に抵抗を用いないで放電用高周波に対して100Ω以上のインピーダンスとなるインダクタンス阻止を挿入しても同様な効果がある。一方、バイアス用電源20に接続される抵抗またはインダクタンス素子に抵抗を用いると電力損失を生じる。
よって、バイアス用電源20の接続回路に挿入する素子は電力損失の無いインダクタンス素子が望ましい。本発明ではバイアス用電源20の接続回路に挿入するインダクタンス素子の値を0.5μHとしたが、放電用高周波に対して100Ω程度のインピーダンスとなる0.08μH以上のインダクタンス素子でも同様な効果がある。
本実施例による絶縁層23を介して形成される試料台2側面とアース電位の導体板29間の静電容量は大きいほど(インピーダンスは小さいほど)プラズマ形成用高周波電力の電流のパスを形成する点では優位であるが、バイアス用高周波電源にも同様に作用するため、あまり静電容量を大きくするとバイアス用高周波電源の無効電流が増加し、電力損失が増加し望ましくない。本実施例では、バイアス用高周波電源20に4MHzを用いている。
よって、バイアス用の高周波電力からみた試料台2側面とアース電位の導体板29間のインピーダンスは80Ω程度となる。このバイアス用の高周波電力に対する試料台2側面とアース電位の導体部間のインピーダンスは50Ω程度以上が望ましく、それ以下になると特に高電圧振幅(例えば電圧振幅1000V以上)を印加する場合、無効電流による損失が相対的に大きくなり電力印加効率の低下や高周波電力経路の発熱に伴う故障の原因となる。以上より絶縁層23を介する試料台2側面とアース電位の導体部間のインピーダンスは、放電用高周波に対しては10Ω以下、バイアス用高周波に対しては50Ω以上となるよう設定するのが望ましい。
図1中に示す本発明による抵抗またはインダクタンス素子32は、試料台2、特にバイアス用の高周波電源が供給される導体製の材料である基材2a或いは静電吸着用の直流電力が印加されるタングステン電極15に出来るだけ近接して配置することが望ましい。プラズマの形成にVHF帯以上の周波数の高周波電力を用いる場合には僅かな寄生容量や寄生インダクタンスによりその高周波電力に対するインピーダンスが大きく変化する。このことから、長い同軸ケーブル等で試料台2と抵抗またはインダクタンス素子32を接続するとケーブルの対地容量等が放電用高周波に対するインピーダンスの支配要因となり、目的とするインピーダンスを確保するのが困難となるからである。
図1、図2に示す実施例では、放電用高周波電源8に200MHz、バイアス用高周波電源20に4MHzを用いたが、放電用高周波電源ではVHF帯(30MHz〜300MHz)以上、バイアス用高周波電源では100kHz〜14MHzの範囲の周波数を用いても同様の効果がある。また、絶縁層23にアルミナを用いたが、他に石英、イットリア、窒化アルミ等の絶縁材を用いても良く、何れの場合でも絶縁層23を介する基材2a側面とアース電位の導体板29の間のインピーダンスをプラズマ形成用の高周波電力に対しては10Ω以下、バイアス用高周波電力に対しては50Ω以上に調節することで、上記の作用を奏することができる。
上記実施例の変形例2を図5に示す。図5では図1の実施例1で用いた遮蔽板24を備えていない場合の例を示している。
すなわち、本例の試料台2の側壁を形成する導体板29は、図1の実施例が備える円筒形の試料台2外周側において中央から外周側の方向に延在する遮蔽板24を備えていない。つまり、試料台2の側壁の外周側の空間であって試料台2の側壁と処理室の内側壁との間の空間には接地電位にされてプラズマ11と接する導体製の部材は配置されていない。プラズマ11は試料台2の側壁及び処理室の内側側壁と接するものとなる。
また、本例においても、上部電極4からシャワープレート5から処理室内に供給され誘電体としてのプラズマ11を介して試料台2またはウエハ3の上面に流れると見做せるプラズマ形成用の高周波電力の電流は、基材2aの側面から当該側面と絶縁板22の外周縁部のリング状の上部部材を挟んで配置された試料台2の側壁を構成する導体板29に流れる。本例においても、絶縁板22の外周縁部のリング状の上部部材の材料やその厚さ等寸法が適切に選択された結果、プラズマ形成用の高周波電力に対する当該上部部材の入力インピーダンスが、給電経路27或いは基材2aとバイアス用高周波電源20との間の給電経路のものと比しておよそ1/300かそれ以下にされている。このことにより、試料台2からこれに接続された直流電源17、バイアス用高周波電源20にこれらの給電経路を通りプラズマ形成用の高周波電力の電流が流れることが抑制されている。
なお、試料台2から放電用高周波電源8に戻るプラズマ形成用高周波電力の電流が流れる経路(パス)は、試料台2の側壁である導体板29と接続された真空容器10の下部であって処理室の下面(内側側壁面)を構成する部材の表面から処理室の内側壁面を通り、図1の実施例と同様に真空容器11の上部を構成する部材の内側面からこれに連結れた放電用高周波電源8と上部電極4とを接続する同軸ケーブル等の給電経路から放電用高周波電源8に戻るものとなる。このような電流を流すパスを構成する部材としては、図1に示す遮蔽板24でなくとも良く、図5に示す例のようにプラズマ11に面する導体板29や真空容器11の一部であって処理室の内側壁を構成する導体製の部材によって、図1の実施例と同様な作用を奏することが可能となる。なお、本例においても、導体板29、真空容器11は接地されてアースと同じ電位にされている。
次に、上記の実施例の別の変形例を図6に示す。図6の実施例では図1に示すプラズマ処理装置において、絶縁層22と絶縁材23とが上下に配置された構成に代えて、絶縁材23の配置された箇所に絶縁層22が配置されて1つの部材として構成され、接地電位にされた導体板29の凹み部の内側と基材2aの下面との間を電気的に接続する回路上にコンデンサ31を配置した構成を備えている。
本例において,コンデンサ31は上方から見て試料台2内の基材2aの辺に均等またはこれと見做せる程度に近時した値の角度を為す位置に4個を配置した。コンデサ31の総容量は400pF(1個辺り100pF)のものが使用されている。図6の例は、図1に開示した試料台2の側面構造で必要なインピーダンスが確保できない場合の構造である。
本例は、コンデンサ31を基材2aとアース電位の導体板29の凹み部との間にこれらを電気的に接続して配置されたことで、図1に示す実施例と同様の作用を奏することができる。また、コンデンサ31を円筒形を有する試料台2の周方向について相互に中心について均等な角度を為す箇所に配置することで、プラズマ形成用の高周波電力が試料台2から流出する経路またはこれらの経路から流れ出る電力の量に周方向についての偏りが生じることを抑制している。
また、複数が配置されたコンデンサ31の総容量は、図1に示した実施例における絶縁層23が有するものと同じインピーダンスの値またはこれに近時したものとすることにより、当該実施例と同様に、プラズマ形成用高周波電力は放電用高周波電源8から出力されて基材2aからコンデンサ31と遮蔽板24とを介して処理室側壁から元の放電用高周波電源8に戻る閉じた回路を安定して流れ、試料台2の上部のタングステン電極15に接続された給電経路27や基材2aに接続された給電経路に流れることが抑制され、試料の処理の再現性の低下や装置間差の発生を抑制することが可能となる。また、図7に示す例では、コンデンサ31の総容量を400pFとしたが、その容量は実施例で示したように200MHzのプラズマ形成用高周波電力に対して10Ω以下で且つバイアス用高周波電力に対して50Ω以上のインピーダンスとなるものであれば良く、またコンデンサ以外の素子でも良い。
図1、図5、図6に示す例では、試料台2に接続される静電吸着用の直流電源17およびバイアス用高周波電源20からの給電用経路上に抵抗またはコイル等を備えた素子32を挿入したが、試料台2がヒータを備えると共にこれに給電するための経路を備える場合には、上記例と同様にその経路上に素子32を配置することで、上記作用を奏することができる。
以上の通り、上記の実施例によれば、半導体装置の製造装置、特にリソグラフィー技術によって形成されたエッチング用の回路パターンをマスクとして、下方の膜構造のエッチング処理を行うプラズマエッチング装置等のプラズマ処理装置において、広い範囲の圧力におけるプラズマ生成特性で優位なVHF帯以上の高周波にてプラズマを生成する場合に、プラズマ生成用高周波電力の電流が影響を抑制し、安定したプラズマの生成を実現できる。このことにより、プラズマ処理装置における処理の再現性の低下や装置間差の発生を抑制することができる。
1…電磁コイル、
2…試料台、
3…試料、
4…上部電極、
5…シャワープレート、
6…ガス導入ライン、
7…上部電極用冷媒流路、
8…放電用高周波電源、
9…放電用高周波電力整合器、
10…真空容器、
11…プラズマ、
12…上部電極絶縁体、
13…絶縁リング、
14…静電吸着膜、
15…タングステン電極、
16…低域通過フィルタ、
17…直流電源、
18…ヘリウム供給手段、
19…冷媒流路、
20…バイアス用高周波電源、
21…バイアス用高周波電力整合器、
22…絶縁板、
23…絶縁層、
24…遮蔽板、
25…サセプタ、
26…圧力調整バルブ、
27…給電経路、
28…プラズマ形成用高周波電力の電流の流れる経路、
29…導体板、
30…ガス通過孔、
31…コンデンサ、
32…素子。

Claims (8)

  1. 真空容器内部に配置された処理室と、この処理室内部に配置されその上面に処理対象の試料が載置される試料台と、この試料台上方に配置され前記試料台の上面に対向して配置され当該処理室内にプラズマを形成するための電界を供給する上部電極と、この上部電極と電気的に接続され前記電界を形成するための第一の高周波電力を出力する第一の高周波電源と、前記試料台内部に配置され前記試料の処理中に前記第一の高周波電力より低い周波数の第二の高周波電力が供給される下部電極と、この下部電極と接続され前記第二の高周波電力をバイアス用給電経路を介して供給する第二の高周波電源と、前記試料台の上部に配置され前記載置面を構成する誘電体製の膜の内部に配置され前記下部電極の内部に配置された静電吸着用給電経路を介して直流電力が供給される静電吸着用の電極と、前記絶縁層を挟んで前記下部電極の外周囲を囲んで配置され前記試料台の外周側でプラズマと面するとともに接地電位にされた導電板とを備え、
    前記絶縁層は前記第一の高周波電力について前記バイアス用給電経路及び静電吸着用給電経路のインピーダンスより小さなインピーダンスを有し、前記第一の高周波電力の電流が前記上部電極から前記試料台上面を介し前記導体板から前記処理室の内側壁面を構成する部材を通り前記高周波電源に戻る回路を流れるプラズマ処理装置。
  2. 請求項1記載のプラズマ処理装置であって、
    前記バイアス用給電経路上に配置され前記第二の高周波電源からの電力を整合する接地された整合器または静電吸着用給電経路上に配置され高い周波数の電流を妨げる接地された低域通過フィルタを備えたプラズマ処理装置。
  3. 請求項1に記載のプラズマ処理装置であって、
    前記バイアス用給電経路または静電吸着用給電経路上に配置された素子を備え、当該給電経路の前記素子を含めた前記前記第1の高周波電力についてのインピーダンスが前記絶縁層の前記第一の高周波電力についてのインピーダンスより大きくされたプラズマ処理装置。
  4. 請求項2に記載のプラズマ処理装置であって、
    前記バイアス用給電経路上で前記整合器と前記下部電極との間に配置された素子または前記静電吸着用給電経路上で前記低域通過フィルタと前記静電吸着用電極との間に配置された素子を備え、当該給電経路の前記素子を含めた前記前記第一の高周波電力についてのインピーダンスが前記絶縁層の前記第一の高周波電力についてのインピーダンスより大きくされたプラズマ処理装置。
  5. 請求項3または4に記載のプラズマ処理装置であって、
    前記下部電極の下方に配置されて当該下部電極を絶縁する絶縁板を備え、前記素子が前記絶縁板内部に配置されたプラズマ処理装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のプラズマ処理装置であって、
    前記バイアス用給電経路または静電吸着用給電経路のインピーダンスが100Ω以上にされたプラズマ処理装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載のプラズマ処理装置において、
    前記第一の高周波電力の周波数が30MHz以上300MHzのVHF帯のものであるプラズマ処理装置。
  8. 請求項7に記載のプラズマ処理装置であって、
    前記第二の高周波電力の周波数が100kHz以上14MHz以下であるプラズマ処理装置。
JP2014034794A 2014-02-26 2014-02-26 プラズマ処理装置 Pending JP2015162266A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014034794A JP2015162266A (ja) 2014-02-26 2014-02-26 プラズマ処理装置
US14/627,078 US20150243486A1 (en) 2014-02-26 2015-02-20 Plasma processing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014034794A JP2015162266A (ja) 2014-02-26 2014-02-26 プラズマ処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015162266A true JP2015162266A (ja) 2015-09-07

Family

ID=53882888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014034794A Pending JP2015162266A (ja) 2014-02-26 2014-02-26 プラズマ処理装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20150243486A1 (ja)
JP (1) JP2015162266A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016046357A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 株式会社日立ハイテクノロジーズ プラズマ処理装置
JP2019160714A (ja) * 2018-03-16 2019-09-19 株式会社日立ハイテクノロジーズ プラズマ処理装置
JP2019197891A (ja) * 2018-05-10 2019-11-14 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 電流帰還出力ステージを有するパルス発生器を使用してイオンエネルギー分布を制御する方法

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI636152B (zh) * 2016-09-09 2018-09-21 張宇順 Auxiliary device for plasma enhanced chemical vapor deposition reaction chamber and deposition method thereof
US10541114B2 (en) * 2016-11-03 2020-01-21 En2Core Technology, Inc. Inductive coil structure and inductively coupled plasma generation system
US10896806B2 (en) * 2016-11-03 2021-01-19 En2Core Technology, Inc. Inductive coil structure and inductively coupled plasma generation system
US10903046B2 (en) * 2016-11-03 2021-01-26 En2Core Technology, Inc. Inductive coil structure and inductively coupled plasma generation system
KR101826883B1 (ko) * 2016-11-03 2018-02-08 인투코어테크놀로지 주식회사 유도 코일 구조체 및 유도 결합 플라즈마 발생 장치
US10395896B2 (en) 2017-03-03 2019-08-27 Applied Materials, Inc. Method and apparatus for ion energy distribution manipulation for plasma processing chambers that allows ion energy boosting through amplitude modulation
JP2019109980A (ja) * 2017-12-15 2019-07-04 株式会社日立ハイテクノロジーズ プラズマ処理装置
US11239060B2 (en) * 2018-05-29 2022-02-01 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Ion beam etching chamber with etching by-product redistributor
WO2020027919A1 (en) * 2018-07-30 2020-02-06 Nordson Corporation Systems for workpiece processing with plasma
CN112071734B (zh) * 2019-06-11 2023-10-31 中微半导体设备(上海)股份有限公司 绝缘材料窗及其制造方法及电感耦合等离子体处理装置
CN114695041A (zh) * 2020-12-25 2022-07-01 中微半导体设备(上海)股份有限公司 一种等离子体反应器

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000286235A (ja) * 1999-03-30 2000-10-13 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置
JP2005521230A (ja) * 2001-06-29 2005-07-14 ラム リサーチ コーポレーション プラズマ反応装置における高周波の分離およびバイアス電圧制御のための装置およびその方法
JP2006032954A (ja) * 2004-07-12 2006-02-02 Applied Materials Inc 低インダクタンスプラズマチャンバーのための装置及び方法
JP2008187179A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Applied Materials Inc 複数のvhf源の電力を配分することによる、ウエハ全体のプラズマプロセス均一性の改善
JP2008244063A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置
JP2008244274A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置
JP2009076870A (ja) * 2007-07-26 2009-04-09 Applied Materials Inc 電気的バイパス要素を用いて電気的スキューの低減したプラズマリアクタ
US20110005679A1 (en) * 2009-07-13 2011-01-13 Applied Materials, Inc. Plasma uniformity control through vhf cathode ground return with feedback stabilization of vhf cathode impedance
JP2011071211A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Toyota Motor Corp 被処理体のセルフバイアス測定方法、及びこの測定方法を用いた被処理体の離脱方法とその装置
JP2011515577A (ja) * 2008-03-14 2011-05-19 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド ウェハー表面に等方性イオン速度分布源がある物理的気相堆積法
JP2011529273A (ja) * 2008-07-23 2011-12-01 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド プロセスキットリングへの制御されたrf電力配分を有するプラズマリアクタ用ワークピースサポート
JP2012517076A (ja) * 2009-02-04 2012-07-26 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド プラズマプロセスのためのグラウンドリターン
JP2013521410A (ja) * 2010-03-01 2013-06-10 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 可変容量性チューナおよびフィードバック回路を有する物理的気相堆積
JP2013225672A (ja) * 2012-03-28 2013-10-31 Lam Research Corporation プラズマ均一性調整のためのマルチ高周波インピーダンス制御

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4286404B2 (ja) * 1999-10-15 2009-07-01 東京エレクトロン株式会社 整合器およびプラズマ処理装置
US7479456B2 (en) * 2004-08-26 2009-01-20 Applied Materials, Inc. Gasless high voltage high contact force wafer contact-cooling electrostatic chuck
CN100388434C (zh) * 2003-03-12 2008-05-14 东京毅力科创株式会社 半导体处理用的基板保持结构和等离子体处理装置
US7968469B2 (en) * 2007-01-30 2011-06-28 Applied Materials, Inc. Method of processing a workpiece in a plasma reactor with variable height ground return path to control plasma ion density uniformity
US9083182B2 (en) * 2011-11-21 2015-07-14 Lam Research Corporation Bypass capacitors for high voltage bias power in the mid frequency RF range

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000286235A (ja) * 1999-03-30 2000-10-13 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置
JP2005521230A (ja) * 2001-06-29 2005-07-14 ラム リサーチ コーポレーション プラズマ反応装置における高周波の分離およびバイアス電圧制御のための装置およびその方法
JP2006032954A (ja) * 2004-07-12 2006-02-02 Applied Materials Inc 低インダクタンスプラズマチャンバーのための装置及び方法
JP2008187179A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Applied Materials Inc 複数のvhf源の電力を配分することによる、ウエハ全体のプラズマプロセス均一性の改善
JP2008244063A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置
JP2008244274A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置
JP2009076870A (ja) * 2007-07-26 2009-04-09 Applied Materials Inc 電気的バイパス要素を用いて電気的スキューの低減したプラズマリアクタ
JP2011515577A (ja) * 2008-03-14 2011-05-19 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド ウェハー表面に等方性イオン速度分布源がある物理的気相堆積法
JP2011529273A (ja) * 2008-07-23 2011-12-01 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド プロセスキットリングへの制御されたrf電力配分を有するプラズマリアクタ用ワークピースサポート
JP2012517076A (ja) * 2009-02-04 2012-07-26 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド プラズマプロセスのためのグラウンドリターン
US20110005679A1 (en) * 2009-07-13 2011-01-13 Applied Materials, Inc. Plasma uniformity control through vhf cathode ground return with feedback stabilization of vhf cathode impedance
JP2011071211A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Toyota Motor Corp 被処理体のセルフバイアス測定方法、及びこの測定方法を用いた被処理体の離脱方法とその装置
JP2013521410A (ja) * 2010-03-01 2013-06-10 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 可変容量性チューナおよびフィードバック回路を有する物理的気相堆積
JP2013225672A (ja) * 2012-03-28 2013-10-31 Lam Research Corporation プラズマ均一性調整のためのマルチ高周波インピーダンス制御

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016046357A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 株式会社日立ハイテクノロジーズ プラズマ処理装置
JP2019160714A (ja) * 2018-03-16 2019-09-19 株式会社日立ハイテクノロジーズ プラズマ処理装置
KR20190109193A (ko) 2018-03-16 2019-09-25 가부시키가이샤 히다치 하이테크놀로지즈 플라스마 처리 장치
JP2019197891A (ja) * 2018-05-10 2019-11-14 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 電流帰還出力ステージを有するパルス発生器を使用してイオンエネルギー分布を制御する方法
JP7372050B2 (ja) 2018-05-10 2023-10-31 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 電流帰還出力ステージを有するパルス発生器を使用してイオンエネルギー分布を制御する方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20150243486A1 (en) 2015-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015162266A (ja) プラズマ処理装置
JP5643062B2 (ja) プラズマ処理装置
JP4482308B2 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
US10332728B2 (en) Plasma processing apparatus
JP4753276B2 (ja) プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置
US8080126B2 (en) Plasma processing apparatus
JP6081292B2 (ja) プラズマ処理装置
WO2004049420A1 (ja) プラズマ処理装置及び方法
KR20090102680A (ko) 플라즈마 처리 장치
CN110880443B (zh) 等离子处理装置
TWI661465B (zh) Plasma processing device
JP6530859B2 (ja) プラズマ処理装置
JP2019110047A (ja) プラズマ処理装置
KR102207755B1 (ko) 플라스마 처리 장치
JP2000331996A (ja) プラズマ処理装置
WO2020022141A1 (ja) プラズマ処理装置
KR102285126B1 (ko) 플라스마 처리 장치
JP2016046357A (ja) プラズマ処理装置
TW202040627A (zh) 電漿處理設備
JP2019160714A (ja) プラズマ処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161226

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161226

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180605

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181204