JP2015160931A - インク組成物及び記録装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、コアポリマーのガラス転移温度が60℃未満であることにより、シェルポリマーが軟化した後、容易にコアポリマーが流出できるため、密着性により優れる傾向にある。
また、シェルポリマーのガラス転移温度は60℃以上であることにより、高温環境下でインク組成物が吐出される場合に、コアシェル型の構造を崩壊させずに重合体粒子を記録ヘッドから吐出することが可能となり、ノズル内における重合体粒子の溶着をより抑制できるため、ノズルの目詰まりを防止でき、間欠印刷の安定性により優れる傾向にある。記録媒体上に成膜する場合には、シェルポリマーのガラス転位温度よりも高い温度に被記録媒体上のインク組成物を加熱することにより、軟化したシェルポリマーからコアポリマーが流出し、コアポリマー及びシェルポリマーによる被膜が記録媒体上に形成される。このとき、軟化状態のコアポリマーが被記録媒体上に広がりつつ密着することにより、定着性に優れた被膜が形成される。
さらに、コアポリマーは構成単位として少なくともビニル基を有する芳香族モノマーを含むことにより、コアポリマーが疎水性の被膜を形成できることから、記録画像の耐擦性、より具体的には耐水摩擦性が向上する。
本実施形態に係るインク組成物は、色材と水とポリマー粒子とを含むインク組成物であって、ポリマー粒子はコアポリマーとシェルポリマーとを有するコア−シェル構造を有し、ポリマー粒子の平均粒子径が10nm〜80nmであり、コアポリマーのガラス転移温度は60℃未満であり、シェルポリマーのガラス転移温度は60℃以上であり、コアポリマーは構成単位として少なくともビニル基を有する芳香族モノマーを含む、インク組成物である。
上記色材は、顔料及び染料から選択される。
本実施形態において、色材として顔料を用いることにより、インクの耐光性を向上させることができる。顔料は、無機顔料及び有機顔料のいずれも使用することができる。
本実施形態において、色材として染料を用いることができる。染料としては、特に限定されることなく、酸性染料、直接染料、反応性染料、及び塩基性染料が使用可能である。
本実施形態のインク組成物は、水を含む。水としては、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、及び蒸留水等の純水、並びに超純水のような、イオン性不純物を極力除去したものが挙げられる。また、紫外線照射又は過酸化水素の添加などによって滅菌した水を用いると、顔料分散液及びこれを用いたインクを長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止することができる。
上記ポリマー粒子は、上述したように、コアポリマーとシェルポリマーとを有するコア−シェル構造を有し、ポリマー粒子の平均粒子径が10nm〜80nmであり、コアポリマーのガラス転移温度は50℃未満であり、シェルポリマーのガラス転移温度は50℃以上であり、コアポリマーは構成単位として少なくともビニル基を有する芳香族モノマーを含む。
ここで Wn ;各単量体の質量分率
Tgn;各単量体のホモポリマーのTg(単位:K)
Tg ;共重合体のTg(単位:K)
コアポリマーは、疎水性の高いポリマーとなるように設計される。このため、コアポリマーは酸価を有しないことが好ましい。また、コアポリマーは、構成単位として少なくともビニル基を有する芳香族モノマーを含む。これにより、コアポリマーは疎水性となり、疎水性の被膜を形成できる。この結果、記録画像の耐擦性の1つである、耐水摩擦性を向上することができる。
シェルポリマーは、ガラス転移温度が60℃未満であればその材料に特に限定されないが、好ましくは、その構成単位として芳香族モノマーを含む。シェルポリマーが構成単位として芳香族モノマーを含むことにより、詳細な作用機序は不明なものの、吐出曲がりが防止される。特に、小ドットのときにインク液滴が曲がりやすいことから、本発明の一態様によればこの吐出曲がりが抑制される。したがって、本発明の一態様は、特に一つのノズルからインクドットをマルチサイズに吐出出来るヘッドに適している。
上述したポリマー粒子の製造方法に限定はないが、好ましくは、ポリマー粒子は乳化剤を実質的に用いないソープフリー重合により形成される。ソープフリー重合とは、乳化剤を実質的に用いずにコア−シェルポリマーを製造する重合方法をいう。ここでいう「乳化剤」とは、合成で使用される界面活性剤という意味である。また、ソープフリー重合としては、例えば、溶液中における乳化剤の含有量が1質量%以下の存在下でポリマー粒子を重合すること、が挙げられる。従来、このような乳化剤を用いて合成したポリマー粒子を含むインク組成物は、泡立ちやすく、画像の光沢が出にくく、異物が発生しやすいという問題があった。本発明の一態様によれば、このような問題の発生を抑制したインク組成物が得られる。ソープフリー重合では、例えば、(メタ)アクリル酸を構成単位に含むシェルポリマーを形成し、そのシェルポリマーの中にコアを形成する。また、ソープフリー重合を用いてポリマー粒子を製造した場合、平均粒子径が非常に小さくなり、インク組成物の吐出安定性や光沢性が向上する。
本実施形態のインク組成物は、環状窒素化合物及び非プロトン性極性溶媒の少なくともいずれかをさらに含むことが好ましい。インク組成物は環状窒素化合物又は非プロトン性極性溶媒を含むことにより、ポリマー粒子の見かけのガラス転位温度を低温側に移行させることができ、本来よりもコアポリマー及びシェルポリマーを低い温度で軟化させることができることから、被記録媒体へのインク組成物の定着性を向上させることができる。これにより、特に、被記録媒体がポリ塩化ビニルからなる場合に、被記録媒体へのインク組成物の定着性を向上させることができる。
本実施形態におけるインクは、上記以外のその他の溶剤をさらに含んでもよい。上記以外のその他の溶剤としては、特に限定されないが、具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、iso−プロピルアルコール、n−ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノール、iso−ブタノール、n−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、及びtert−ペンタノール等のアルコール類又はグリコール類が挙げられる。その他の溶剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本実施形態で用いるインク組成物は、界面活性剤を含むことが好ましい。界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、アセチレングリコール系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、及びシリコーン系界面活性剤が挙げられる。インク組成物がこれらの界面活性剤を含むことにより、記録媒体に付着したインク組成物の乾燥性が一層良好となり、かつ、高速印刷が可能となる。
本実施形態のインク組成物は、標準沸点280℃以上のアルキルポリオールを実質的に含まないことが好ましい。標準沸点280℃以上のアルキルポリオールを実質的に含まないことにより、記録媒体上におけるインク組成物の速乾性がより向上する。一方、吐出ヘッド内におけるインクの保存安定性については、本実施形態にコア−シェル構造を有するポリマー粒子を用いることによって、十分に確保出来る。標準沸点280℃以上のアルキルポリオールとしては、特に限定されないが、例えば、グリセリンが挙げられる。なお、「標準沸点280℃以上のアルキルポリオールを実質的に含まない」とは、標準沸点280℃以上のアルキルポリオールの含有量が、インク組成物の総量に対し、好ましくは0〜0.50質量%であることをいい、好ましくは0質量%であることをいう。
本実施形態のインクは、上記の成分に加えて、溶解助剤、粘度調整剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、消泡剤、腐食防止剤などの、種々の添加剤を適宜添加することもできる。
本実施形態のインクは、上述の成分(材料)を任意の順序で混合し、必要に応じて濾過などを行い、不純物を除去することにより得ることができる。ここで、顔料は、あらかじめ溶媒中に均一に分散させた状態に調製してから混合することが、取り扱いが簡便になるため好ましい。
被記録媒体としては、例えば、吸収性又は非吸収性の被記録媒体が挙げられる。特に、インクジェット記録方法では、水性インク組成物の浸透が困難な非吸収性被記録媒体から、インク組成物の浸透が容易な吸収性被記録媒体まで、様々な吸収性能を持つ被記録媒体に幅広く適用できる。ただし、被記録媒体は、インク吐出時において、加熱されている媒体であることが好ましい。
本実施形態に係る記録装置は、上記インク組成物を、被記録媒体に対し吐出する吐出ヘッドと、被記録媒体を加熱する加熱手段と、前記被記録媒体に付着した前記インクジェット用インク組成物を、乾燥する乾燥手段と、を有する。この記録装置は、上述のインクジェット用インク組成物を更に有していてもよい。
(コアシェル型ポリマー粒子水分散液の作製)
反応容器に滴下装置、温度計、水冷式還流コンデンサー、攪拌機を備え、イオン交換水100部を入れ、攪拌しながら窒素雰囲気70℃で、重合開始剤の過硫酸アンモニウムを0.2部添加しておき、スチレン20部、メチルアクリレート17部、メチルメタクリレート30部およびアクリル酸5を入れたモノマー溶液を、反応容器に滴下して反応させてシェルポリマーを重合し作製した。その後、過硫酸カリウム0.2部、スチレン50部およびn−ブチルアクリレート22部混合液を滴下して70℃で攪拌しながら重合反応させた後、水酸化ナトリウムで中和しpH8〜8.5に調整して0.3μmのフィルターでろ過することによりコアシェル型ポリマー粒子分散液を作製した。
また、上記で得られたコアシェル型ポリマー粒子をマイクロトラックUPA(日機装株式会社)により測定して、コアシェル型ポリマー粒子の粒子径φ(nm)を求めた。
(1)顔料分散液の調製
まず、攪拌機、温度計、還流管および滴下ロートを備えた反応容器を窒素置換した後、ベンジルメタクリレート20部、2−エチルヘキシルメタクリレート5部、ブチルメタクリレート15部、ラウリルメタクリレート10部、メタクリル酸2部、t―ドデシルメルカプタン0.3部を入れて70℃に加熱し、別に用意したベンジルメタクリレート150部、アクリル酸15部、ブチルメタクリレート50部、t−ドデシルメルカプタン1部、メチルエチルケトン20部およびアゾビスイソブチロニトリル1部を滴下ロートに入れて4時間かけて反応容器に滴下しながら分散ポリマーを重合反応させた。次に、反応容器にメチルエチルケトンを添加して40%濃度の分散ポリマー溶液を作製した。
容器に、上記で得られた顔料分散液を顔料濃度が2質量部となるように添加し、上記で得られたコアシェル型ポリマー粒子分散液を固形分濃度が1質量部となるように添加し、さらに1,2−ヘキサンジオール6質量部、2−ピロリドン19質量部、プロピレングリコール10質量部、界面活性剤(ビックケミー株式会社製、商品名「BYK−348」)1質量部、純水を合計100質量部となるように添加して、マグネチックスターラーで2時間混合撹拌した後、孔径5μmのPTFE製メンブランフィルターを用いてろ過することによりインク組成物を得た。
コアシェル型ポリマー粒子を作製する際の、コアポリマーおよびシェルポリマーのモノマー組成を表1に記載の通りに変更した以外は、上記実施例1と同様にしてコアシェル型ポリマー粒子を作製し、上記実施例1と同様にして評価した。
各実施例および各比較例で作製したコアポリマーおよびシェルポリマーのモノマー組成、重合体粒子の物性(粒子径φ、コアポリマーおよびシェルポリマーの量(%)、コアポリマーおよびシェルポリマーのTg、シェルポリマーの酸価、コアポリマーのTgとシェルポリマーのTgの差、コアポリマーおよびシェルポリマーの質量比)を表1に示した。
(1)耐擦性試験
プリンターPX−G930(セイコーエプソン株式会社製)の一部を改造して、インクジェット記録時に記録媒体を加熱調節できるプリンターとした。このプリンターのインクカートリッジに上記で得られたインク組成物を充填した。そして、縦720dpi×横720dpiの解像度で、A4判塩ビコート紙上にインクを吐出し、乾燥することにより、シアンフルベタの印刷サンプルを作製した。なお、インクジェット記録時に100℃で記録媒体を加熱することにより乾燥させた。その後、この印刷サンプルを16時間室温で放置した。
10:傷または剥離がないもの。
9:ストローク面積の1%以下の傷または剥離があるもの。
8:ストローク面積の1%以上3%未満の傷または剥離があるもの。
7:ストローク面積の3%以上5%未満の傷または剥離があるもの。
6:ストローク面積の5%以上10%未満の傷または剥離があるもの。
5:ストローク面積の10%以上20%未満の傷または剥離があるもの。
4:ストローク面積の20%以上40%未満の傷または剥離があるもの。
3:ストローク面積の40%以上60%未満の傷または剥離があるもの。
2:ストローク面積の60%以上80%未満の傷または剥離があるもの。
1:ストローク面積の80%以上100%未満の傷または剥離があるもの。
0:ストローク面積の全体が剥離したもの。
上記の印刷サンプルの作製と同様にして、温度40℃相対湿度20%の環境下で連続印字を行い、吐出安定性の試験を行った。「吐出安定性」とは、ノズルの目詰まりがなく常に安定したインクの液滴がノズルから吐出される性質をいう。評価基準は以下の通りである。評価結果を表1に併せて示す。
A:8時間の連続吐出試験中に1度も不吐出や吐出乱れ等が観察されない。
B:8時間の連続吐出試験中に2時間以上8時間未満不吐出や吐出乱れ等が観察されない。
C:8時間の連続吐出試験中に1時間以上2時間未満不吐出や吐出乱れ等が観察されない。
C:8時間の連続吐出試験中に1時間未満で不吐出や吐出乱れ等が観察される。
実施例1で使用したプリンターを用いて、温度40%相対湿度20%の環境下で間欠印刷時における吐出安定性の評価を行った。まず、すべてのノズルから正常にインクが吐出されることを確認した。そして、温度40%相対湿度20%の環境下で2分間の休止時間を設け、その後の1滴目の吐出において、狙い値からのドットの位置ずれを光学顕微鏡で測定した。評価基準は以下の通りである。結果を表1に併せて示す。
A:ドットの位置ずれが10μm以下
B:ドットの位置ずれが10μmを越え20μm以下
C:ドットの位置ずれが20μmを超え30μm以下
D:ドットの位置ずれが30μmを超える
Claims (10)
- 色材と水とポリマー粒子とを含むインク組成物であって、
前記ポリマー粒子はコアポリマーとシェルポリマーとを有するコア−シェル構造を有し、
前記ポリマー粒子の平均粒子径が10nm〜80nmであり、
前記コアポリマーのガラス転移温度は60℃未満であり、前記シェルポリマーのガラス転移温度は60℃以上であり、
前記コアポリマーは構成単位として少なくともビニル基を有する芳香族モノマーを含む、
インク組成物。 - 加熱された記録媒体に記録される、
請求項1記載のインク組成物。 - 前記シェルポリマーは構成単位として芳香族モノマーを含み、前記シェルポリマーは酸価を有し、前記コアポリマーは酸価を有しない
請求項1又は2に記載のインク組成物。 - 前記ポリマー粒子は、乳化剤を実質的に用いずに合成されたものである、
請求項1〜3のいずれか一項に記載のインク組成物。 - 環状窒素化合物又は非プロトン性極性溶媒を含み、前記記録媒体はポリ塩化ビニルである、
請求項1〜4のいずれか一項に記載のインク組成物。 - 前記コアポリマーは窒素含有モノマーを含み、前記記録媒体はポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリエチレンである、
請求項1〜5のいずれか一項に記載のインク組成物。 - 前記シェルポリマーは構成単位として(メタ)アクリル酸を含む、
請求項1〜6のいずれか一項に記載のインク組成物。 - 前記シェルポリマーの酸価は20mgKOH/g〜120mgKOH/gである、
請求項1〜7のいずれか一項に記載のインク組成物。 - 請求項1〜8のいずれかに一項に記載のインク組成物と、前記インク組成物を吐出する吐出ヘッドと、を備えた記録装置。
- 前記吐出ヘッドは、インク組成物を吐出するノズルを備え、一つの前記ノズルから前記インク組成物のドットをマルチサイズに吐出出来るものである、請求項9に記載の記録装置。
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