JP2015158408A - 浸透探傷試験システム及び浸透探傷試験用探傷ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】浸透処理においてきず内に浸透した浸透液が、洗浄処理において探傷面上に供給された水により希釈されることを抑制可能な浸透探傷試験用探傷ヘッドを提供する。【解決手段】実施形態によれば、探傷ヘッド20は、供給ノズル部材30が、浸透液と水とを、共通の噴出口33から噴射して探傷面に供給する。供給ノズル部材30は、浸透処理において浸透液を、洗浄処理において水を、乾燥処理において乾燥空気を、それぞれ噴出口33から噴射する。回収ノズル部材40は、供給ノズル部材30が探傷面に水を噴射しているとき、探傷面上にある余剰浸透液を含んだ水を吸入口44から吸引する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、探傷面に開口したきずに浸透液を浸透させて当該きずを光学的に観察する浸透探傷試験に関し、特に、探傷面に対して各種の処理を行う探傷ヘッドに関する。
試験体の表面に開口した「きず(flaw)」に浸透液を浸透させて、当該きずを光学的に観察しやすい像にして検出する浸透探傷試験(PT:penetrant testing)がある。浸透探傷試験は、試験体の表面(以下、探傷面と記す)に開口したきずを、当該探傷面上に現れる指示模様(indication)として検出する。
浸透探傷試験においては、一般的に、探傷面に浸透液を塗布して、きず内に浸透液を浸透させる処理(以下、浸透処理と記す)と、探傷面に付着している余剰な浸透液(以下、余剰浸透液と記す)を、探傷面から取り除く処理(以下、洗浄処理と記す)が行われる。
浸透液として、いわゆる蛍光浸透液が用いられた場合、浸透処理及び洗浄処理が行われ、さらに探傷面を乾燥させた後、当該探傷面に向けて紫外線を照射すると、きず内の浸透液が蛍光を発して探傷面上に指示模様が現れる。洗浄処理において余剰浸透液の除去が不十分であると、きず以外の原因によって探傷面上に疑似模様(false indication)が現れる。よって、洗浄処理においては、きず内から浸透液を除去することなく探傷面から余剰浸透液を取り除く必要がある。
このような浸透探傷試験は、例えば、放射性廃棄物処分用の容器の製造段階において溶接部(weld)を検査するために行われる場合がある。加えて、浸透探傷試験は、放射線量が高い環境下(以下、高放射線環境と記す)においても行われる場合がある。このような高放射線環境において浸透探傷試験を行う場合に、従来から、遠隔操作が可能な浸透探傷試験装置が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1には、水洗性を有する蛍光浸透液を、導入管及びスプレーを用いて原子炉内に塗布する浸透処理と、余剰浸透液を同じ導入管及びスプレーを用いて洗浄液を散布して除去する洗浄処理について遠隔操作により行う技術が開示されている。また、特許文献2には、探傷面に噴射された試験用探傷剤、すなわち浸透液や洗浄液を、試験体の下側に設けられた廃液受タンクで受けて、貯留された廃液を所定の容器に回収する技術が開示されている。当該技術において、当該廃液受タンクに貯留された廃液は、吸引ホースからポンプで吸い上げられて容器に回収される。
特開平8−5578号公報 特開昭61−147195号公報
上述した浸透探傷試験は、例えば、原子力発電所の操業開始後であって通常の運転休止期間中に行われる供用期間中検査(ISI:in-service inspection)において他の非破壊試験と共に行われる場合がある。原子炉圧力容器の溶接部等を検査する場合、高放射線環境における検査となるため、作業員の手作業により浸透探傷試験を行う場合には、当該試験は、徹底した時間管理の下で行われる必要がある。
また、放射性廃棄物を収容した処分用容器を製造する場合、放射線量の高い廃棄物が容器内に詰め込まれた状態で上蓋の溶接が実施される。上蓋の溶接の途中においても、浸透探傷試験による検査を行うことが求められている。具体的には、浸透探傷試験は、溶接部を構成する初層、中間層及び最終層のそれぞれ形成した段階で、これら層の表面に開口した「きず」を検出するために行う必要がある。
このように高放射線環境における浸透探傷試験は、上述した洗浄処理を含む一連の処理を、遠隔操作により行う必要があり、また、浸透探傷試験を構成する一連の処理を、効率よく短時間で行うことが求められている。
ところで、探傷面上に付着した浸透液を除去する洗浄処理においては、探傷面上に洗浄用の水を供給するが、探傷面の周辺構造によっては、洗浄用の水が探傷面上に溜まることがある。探傷面上に余剰浸透液を含んだ水が溜まると、浸透処理においてきず内に浸透した浸透液が、洗浄処理において探傷面上に供給された水により希釈されてしまうという課題が生じる。
本発明の実施形態は、上記事情に鑑みてなされたものであって、浸透処理においてきず内に浸透した浸透液が、洗浄処理において探傷面上に供給された水により希釈されることを抑制可能な浸透探傷試験用探傷ヘッドを提供することを目的する。
上述の目的を達成するため、本発明の実施形態の浸透探傷試験用探傷ヘッドは、浸透液と水とを共通の噴出口から順次噴射して探傷面に供給可能な供給ノズル部材と、探傷面上にある余剰浸透液を含んだ水を吸入口から吸引して回収可能な回収ノズル部材と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の実施形態の浸透探傷試験システムは、浸透液を供給する浸透液供給源と、水を供給する水供給源と、廃液を貯蔵する廃液タンクと、前記浸透液供給源、前記水供給源、及び前記廃液タンクに対して相対的に移動可能に構成されており、且つ探傷面に沿って移動可能な探傷ヘッドと、探傷面が延びている延伸方向への探傷ヘッドの移動を制御可能な制御装置と、を備え、当該探傷ヘッドは、前記浸透液供給源からの浸透液と、前記水供給源からの水とを、共通の噴出口から噴射して探傷面に供給可能な供給ノズル部材と、探傷面上にある余剰浸透液を含んだ水を、吸入口から吸引して前記廃液タンクに回収可能な回収ノズル部材と、探傷面に向けて紫外線を照射する紫外線照射灯と、きず内に浸透した浸透液が前記紫外線照射灯からの紫外線を受けて蛍光を発することにより、探傷面上に現れる蛍光のパターンを撮像可能なカメラと、を有することを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、余剰浸透液を含んだ水が探傷面上に溜まることがなく、きず内に浸透した浸透液が探傷面上に供給された水により希釈されることを抑制できる。
第1の実施形態の浸透探傷試験システムの概略構成を示す模式図であり、探傷ヘッドが試験体の探傷面に対向して配置された状態を示している。 第1の母材と第2の母材との間に溶接部が形成される過程を示す説明図であり、(a)は、溶接部を構成する複数の層のうち初層が形成された状態を示し、(b)は、中間層が形成された状態を示し、(c)は、最終層が形成された状態を示している。 第1の実施形態の浸透探傷試験用探傷ヘッドの構成を模式的に示す模式図である。 第1の実施形態の浸透探傷試験用探傷ヘッドの遮光部材の周辺構成を示す断面図であり、遮光部材が平らな移動面に接する態様を示している。 第1の実施形態の浸透探傷試験用探傷ヘッドの遮光部材の周辺構成を示す断面図であり、遮光部材が凹凸のある移動面に接する態様を示している。 第1の実施形態の浸透探傷試験用探傷ヘッドのうち供給ノズル部材の噴出口の周辺構造を示す外観図であり、スプレータイプの噴出口を説明する図である。 第1の実施形態の浸透探傷試験用探傷ヘッドの供給ノズル部材の構成を示す外観図であり、供給ノズル部材が回動する態様を示している。 第1の実施形態の浸透探傷試験用探傷ヘッドの供給ノズル部材の構成を示す外観図であり、供給ノズル部材が伸縮する態様を示している。 第1の実施形態の浸透探傷試験用探傷ヘッドの回収ノズル部材の構成を示す外観図であり、回収ノズル部材が回動する態様を示している。 第1の実施形態の浸透探傷試験用探傷ヘッドの回収ノズル部材の構成を示す外観図であり、回収ノズル部材が伸縮する態様を示している。 第1の実施形態の変形例の浸透探傷試験用探傷ヘッドの供給ノズル部材の噴出口の周辺構造を示す外観図であり、刷毛タイプの噴出口を説明する図である。 第2の実施形態の浸透探傷試験用探傷ヘッドの構成を模式的に示す断面図であり、探傷面に沿って空気を噴射する空気噴射ノズル部材をさらに備えた態様を示す図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態により、本発明が限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
〔第1の実施形態〕
(浸透探傷試験システムの概略構成)
まず、第1の実施形態の浸透探傷試験システム10の概略構成と、試験対象である試験体の一例について図1及び図2を用いて説明する。図1は、第1の実施形態の浸透探傷試験システムの概略構成を示す模式図であり、探傷ヘッドが試験体の探傷面に対向して配置された状態を示している。図2は、第1の母材と第2の母材との間に溶接部が形成される過程を示す説明図であり、(a)は、溶接部を構成する複数の層のうち初層が形成された状態を示し、(b)は、中間層が形成された状態を示し、(c)は、最終層が形成された状態を示している。なお、本実施形態において、試験体は、放射性廃棄物を収容した容器と上蓋との間に形成される溶接部であり、図1には、当該溶接部の周辺構造を示している。
なお、本実施形態において、鉛直方向のうち上側を、単に「鉛直上側」と記して図に矢印N1で示す。一方、下側を「鉛直下側」と記して図に矢印N2で示す。また、図3以降において、探傷面が延びている方向を、単に「延伸方向」と記して図に矢印Eで示す。
図1及び図2に示すように、本実施形態の浸透探傷試験システム10の試験対象である試験体は、第1の母材110と第2の母材120との間に形成される溶接部(weld)130(図2(c)参照)である。第1の母材110は、内部に放射性廃棄物を収容する容器本体であり、一方、第2の母材120は、当該容器本体を密閉するための蓋である。第1の母材(容器本体)110に第2の母材(蓋)120が溶接される前、第1の母材(容器本体)110と、第2の母材(蓋)120との間には、開先128が形成されている。
なお、以下の説明において、開先128を画定する開先面(groove face)のうち第1の母材(容器本体)110側の面を「第1開先面」と記し符号112を付す。一方、開先128を画定する壁面のうち第2の母材(蓋)120側の面を「第2開先面」と記して符号122を付す。また、各図において、第1の母材(容器本体)110の径方向を図に矢印Rで示す。
当該開先128の内部すなわち第1開先面112と第2開先面122との間には、図2に示すように、複数の溶接ビードが置かれて、順次、溶接金属の層131〜135が形成される。開先128内に、これら溶接金属の層131〜135を形成することにより、溶接部130(図2(c)参照)が構成される。本実施形態において、溶接部130は、環状に延びており、当該溶接部130内にある探傷面も環状をなしている。
溶接金属の層131〜135のうち、図2(a)で示すように、最初に形成される層を「初層」と記して符号131を付す。一方、図2(c)で示すように、最後に形成される層を「最終層」と記して符号135を付す。加えて、図2(b)で示すように、初層131と、最終層135との間に形成される層を、以下に「中間層」と記して符号133を付す。なお、各層131〜135は、第1の母材(容器本体)110の径方向(図に矢印Rで示す)に配列された複数のビード又は単数のビードにより構成されている。
本実施形態の浸透探傷試験は、まず、初層131が形成された時点において初層131の表面132を探傷面(test surface、図に二点鎖線Tで示す。)として行われる。すなわち、初層131の表面132が、浸透探傷試験の探傷面である。浸透探傷試験により当該表面(探傷面)132に開口する「きず」が検出される。
その後、表面132上に複数の溶接ビードが置かれて中間層133が形成される。当該中間層の表面134を探傷面として浸透探傷試験が行われる。さらに、表面134上に溶接ビードが置かれて最終層135が形成された後、最終層135の表面136を探傷面として浸透探傷試験が行われる。つまり、本実施形態の浸透探傷試験は、第1の母材110と第2の母材120との間に溶接部130を形成する過程において、初層131の表面132、中間層133の表面134および最終層135の表面136を、それぞれ探傷面として段階的に行われる。
図1に示すように、浸透探傷試験システム10は、上述したような探傷面に沿って移動する移動体(以下、探傷ヘッドと記す)20を有している。なお、探傷ヘッド20は、開先128をまたいで第1の母材110及び第2の母材120上に配置される。そして、探傷ヘッド20は、表面132等の探傷面に沿って第1の母材110及び第2の母材120上を移動する。
本実施形態において、探傷ヘッド20の移動面(passage plane)は、第1の母材110のうち探傷ヘッド20と対向する表面111と、第2の母材120のうち探傷ヘッド20と対向する表面121である。探傷ヘッド20は、表面111,121に沿って移動する。
探傷ヘッド20は、その移動を生じさせる移動機構として、車輪28,29を有しており、いわゆる車輪移動ロボットとして構成されている。車輪28は、第1の母材(容器本体)110の表面111に接しており、車輪29は、第2の母材(蓋)120の表面121に接している。これらの表面111,121を、以下の説明において、単に「移動面」と記す。
本実施形態において、移動面(図3に実線Pで示す)は、探傷面が、例えば、図2に示す初層131の表面132や、中間層133の表面134である場合、探傷面に比べて鉛直上側に位置している。
移動機構としての車輪28及び車輪29は、ヘッド本体21に対して回転可能に支持されている。これら車輪28,29のうち少なくとも一つは、図示しない電気モータにより回転駆動される。探傷ヘッド20は、車輪28,29が接する移動面に沿って探傷面の延伸方向に移動(走行)することが可能となっている。探傷ヘッド20の延伸方向の移動、すなわち車輪28,29の回転駆動は、後述する制御装置90により遠隔操作される。なお、本実施形態において、探傷面は、水平方向に延びている。すなわち探傷面の延伸方向と水平方向が一致している。
加えて、浸透探傷試験システム10は、浸透処理において用いられる浸透液を貯蔵するタンク(以下、浸透液タンクと記す)11と、洗浄処理において浸透液を除去するために用いられる水(洗浄水)を貯蔵するタンク(以下、水タンクと記す)12とを有している。なお、本実施形態において、浸透液には、水洗性があり、且つ所定の波長の紫外線の下で蛍光を発する蛍光浸透液(fluorescent penetrant)が用いられている。
探傷ヘッド20は、フレキシブルホース8aを介して浸透液タンク11と接続されている。探傷ヘッド20は、探傷面(例えば、図1に示す初層131の表面132)に対して浸透処理が行われるときに、浸透液タンク11から浸透液の供給を受ける。また、探傷ヘッド20は、フレキシブルホース8cを介して水タンク12と接続されており、探傷面の洗浄処理が行われるときに水タンク12から水の供給を受ける。
洗浄処理が行われた後には、探傷面を乾燥させる処理(以下、乾燥処理と記す)が行われる。浸透探傷試験システム10は、乾燥処理が行われるときに乾燥した空気(以下、単に「乾燥空気」と記す)を探傷ヘッド20に供給する装置(以下、乾燥エアユニットと記す)14を有している。探傷ヘッド20は、乾燥エアユニット14とフレキシブルホース8eを介して接続されており、探傷面の乾燥処理が行われるときに乾燥エアユニット14から乾燥空気の供給を受ける。なお、探傷ヘッド20は、供給された乾燥空気を加熱する機能を有している。
本実施形態の浸透探傷試験においては、上述した浸透処理が行われる前には、探傷面に付着している油脂等の汚れを、揮発性の溶剤により除去する処理(以下、前処理と記す)が行われる。この溶剤には、例えば、アルコール等の有機溶剤が用いられる。浸透探傷試験システム10は、前処理において用いられる溶剤を貯蔵するタンク(以下、溶剤タンクと記す)16を有している。探傷ヘッド20は、フレキシブルホース8fを介して溶剤タンク16と接続されている。探傷ヘッド20は、前処理が行われるときに洗浄液タンク16から溶剤の供給を受ける。
また、上述した洗浄処理においては、探傷面上に付着した余剰浸透液を含んだ水を廃液として回収する必要がある。また、前処理においては、探傷面上にある汚れを含んだ溶剤(気化した溶剤を含む)を、廃液として回収する必要がある。
このため、浸透探傷試験システム10は、探傷面上から回収された廃液を貯蔵するタンク(以下、廃液タンクと記す)18を有している。探傷ヘッド20は、フレキシブルホース8gを介して廃液タンク18と接続されている。探傷ヘッド20は、探傷面から後述する回収ノズル部材から回収した廃液を、廃液タンク18に送る。
浸透探傷試験システム10において、上述した浸透液タンク11、水タンク12、乾燥エアユニット14、溶剤タンク16及び廃液タンク18に対して、探傷ヘッド20は相対的に移動可能となっている。浸透探傷試験システム10は、探傷ヘッド20を遠隔操作する装置(以下、制御装置と記す)90を有している。制御装置90は、操作者により操作されて、移動面上における探傷ヘッド20の移動を制御する。探傷ヘッド20は、図1に示す初層131の表面132すなわち探傷面に沿って延伸方向(図に矢印Eで示す)に移動するよう操作される。
(探傷ヘッドの構成)
次に、本実施形態の探傷ヘッド20の構成について図1及び図3〜図9を用いて説明する。図3は、本実施形態の浸透探傷試験用探傷ヘッドの構成を模式的に示す模式図である。図4は、本実施形態の浸透探傷試験用探傷ヘッドの遮光部材の周辺構成を示す断面図であり、遮光部材が平らな移動面に接する態様を示している。図5は、本実施形態の浸透探傷試験用探傷ヘッドの遮光部材の周辺構成を示す断面図であり、遮光部材が凹凸のある移動面に接する態様を示している。なお、各図において、移動面を実線Pで示し、探傷面を二点鎖線Tで示している。
図1に示すように、探傷ヘッド20は、溶剤タンク16からの溶剤と、浸透液タンク11からの浸透液と、水タンク12からの水を、共通の噴出口33から吹き付けて、探傷面に供給可能な供給ノズル部材30を有している。供給ノズル部材30は、図3に示す切替ユニット22から流体の供給を受ける。
切替ユニット22は、図1に示すフレキシブルホース8a,8c,8e,8fから、それぞれ浸透液、水、乾燥した空気、溶剤の供給を受けている。切替ユニット22は、浸透液、水、乾燥空気、溶剤のうちいずれか一つを供給ノズル部材30に供給する。すなわち、切替ユニット22は、供給ノズル部材30に供給する流体を切替可能に構成されている。切替ユニット22が供給ノズル部材30に供給する流体を切り替えることにより、供給ノズル部材30は、浸透液、水、乾燥空気、溶剤のうちいずれか一つを、共通の噴出口33から探傷面に向けて噴射することが可能となっている。
上述した前処理が行われるとき、供給ノズル部材30は、溶剤タンク16からの溶剤を噴出口33から噴射する。その後、浸透処理が行われるとき、供給ノズル部材30は、浸透液タンク11からの浸透液を噴出口33から噴射する。その後、洗浄処理が行われるとき、供給ノズル部材30は、水タンク12からの水を噴出口33から噴射する。
その後、乾燥処理が行われるとき、供給ノズル部材30は、乾燥エアユニット14からの加熱された乾燥空気を噴出口33から噴射する。このようにして、供給ノズル部材30は、溶剤タンク16からの溶剤、浸透液タンク11からの浸透液、水タンク12からの水、及び乾燥エアユニット14からの加熱された乾燥空気を、共通の噴出口33から探傷面に供給することが可能となっている。
図3に示すように、本実施形態の探傷ヘッド20において、切替ユニット22には、浸透液が流れる配管9aと、洗浄用の液体すなわち溶剤又は水が流れる配管9cと、加熱された乾燥空気が流れる配管9eが接続されている。配管9aには、フレキシブルホース8aを介して浸透液タンク11が接続されている。また、配管9cには、フレキシブルホース8cを介して水タンク12が接続されており、且つフレキシブルホース8fを介して溶剤タンク16が接続されている。また、配管9eには、フレキシブルホース8eを介して乾燥エアユニット14が接続されている。
加えて、探傷ヘッド20は、供給ノズル部材30により探傷面に供給された浸透液及び水を、廃液として吸入口44から吸入して廃液タンク18に回収可能な回収ノズル部材40を有している。探傷ヘッド20のうち、回収ノズル部材40の下流側(すなわち廃液タンク18側)には、吸引ポンプ24が設けられている。吸引ポンプ24を作動させると、回収ノズル部材40は、吸入口44から探傷面上にある廃液を吸入し、吸入した廃液を廃液タンク18に回収する。
上述した前処理が行われるとき、回収ノズル部材40は、探傷面上にある汚れを含んだ溶剤を吸入口44から吸入する。その後、浸透処理が行われるとき、回収ノズル部材40は、探傷面上にある余剰浸透液を吸入口44から吸入する。その後、洗浄処理が行われるとき、回収ノズル部材40は、探傷面上にある余剰浸透液を含んだ水を吸入口44から吸入する。このようにして、回収ノズル部材40は、汚れを含んだ溶剤や、余剰浸透液、余剰浸透液を含んだ水を、吸入口44から廃液として吸入し、吸引ポンプ24及びフレキシブルホース8gを通して廃液タンク18に回収することが可能となっている。
加えて、探傷ヘッド20は、探傷面に向けて紫外線を照射する紫外線照射灯60と、探傷面を撮像可能なカメラ70とを有している。紫外線照射灯60は、上述した浸透処理、洗浄処理、及び乾燥処理が行われた後の観察時に点灯される。紫外線照射灯60は、例えば、A領域紫外線(UV−A)を探傷面に向けて照射する。本実施形態のカメラ70は、CCD(電荷結合素子)を受光素子に用いた、いわゆるCCDカメラである。
カメラ70は、探傷面のうち紫外線照射灯60により紫外線が照射された領域を撮像する。探傷面に開口するきず内には、蛍光浸透液が浸透している。きず内にある蛍光浸透液は、紫外線照射灯60からの紫外線を受けて蛍光を発する。カメラ70は、探傷面のきず内に浸透した蛍光浸透液が発する蛍光を撮像する。これにより、探傷面に開口するきずを、当該探傷面上に現れる指示模様として検出することが可能となる。
なお、以下の説明において、探傷面のうち、紫外線照射灯60により紫外線が照射されており、且つカメラ70が撮像する領域について単に「撮像領域」と記す。
以上に説明した供給ノズル部材30、切替ユニット22、配管9a,9c,9e、回収ノズル部材40、吸引ポンプ24、紫外線照射灯60及びカメラ70は、ヘッド本体21に設けられている。
加えて、探傷ヘッド20は、外部からの光がヘッド本体21と移動面との間から撮像領域に入射することを抑制可能な遮光部材77を有している。遮光部材77は、ヘッド本体21の外縁部21eから当該移動面に向けて延びている。このように構成された探傷ヘッド20は、車輪28が接する移動面と探傷ヘッド20と隙間を通って、外部からの光がカメラ70の撮像領域に入射することを抑制する。なお、遮光部材77は、探傷ヘッド20の外縁部21eに沿って設けられており、且つ撮像領域を囲うように設けられている。
なお、図4及び図5に示すように、本実施形態の遮光部材77は、車輪28が移動面(図に実線Pで示す)に接しているとき、当該移動面に接するよう構成され、エラストマ等の弾性変形が可能な材料で構成されている。また、遮光部材77は、図4に示すように、車輪28が平らな移動面に接しているとき、当該移動面に接するように構成されている。
図5に示すように、移動面に凹凸がある場合であっても、ヘッド本体21と移動面との距離に応じて遮光部材77が弾性変形する。これにより、ヘッド本体21の外縁部21eと移動面との間にある隙間から、外部からの光が撮像領域に入射すること抑制できる。なお、移動面(図に実線Pで示す)と探傷面(図に二点鎖線Tで示す)との間にある隙間、すなわち開先128(図1参照)からは、外部からの光がわずかに撮像領域に入射するが、指示模様の検出には支障をきたす程度のものではない。
次に、本実施形態の浸透探傷試験用探傷ヘッドの供給ノズル部材及び回収ノズル部材の詳細な構成について図1、図3、図6〜図11を用いて説明する。
図6は、本実施形態の浸透探傷試験用探傷ヘッドのうち供給ノズル部材の噴出口の周辺構造を示す外観図であり、スプレータイプの噴出口を説明する図である。図7は、本実施形態の浸透探傷試験用探傷ヘッドの供給ノズル部材の構成を示す外観図であり、供給ノズル部材が回動する態様を示している。図8は、本実施形態の浸透探傷試験用探傷ヘッドの供給ノズル部材の構成を示す外観図であり、供給ノズル部材が伸縮する態様を示している。
図9は、本実施形態の浸透探傷試験用探傷ヘッドの回収ノズル部材の構成を示す外観図であり、回収ノズル部材が回動する態様を示している。図10は、本実施形態の浸透探傷試験用探傷ヘッドのうち回収ノズル部材の構成を示す外観図であり、回収ノズル部材が伸縮する態様を示している。また、図11は、本実施形態の変形例の浸透探傷試験用探傷ヘッドの供給ノズル部材の噴出口の周辺構造を示す外観図であり、刷毛タイプの噴出口を説明する図である。
図1及び図3に示すように、探傷ヘッド20は、噴出口33及び吸入口44が、探傷面から鉛直下側(図に矢印N1で示す)に延びる仮想平面上に位置するよう、配置されている。図3に示すように、供給ノズル部材30は、移動面(実線P)よりも探傷面(二点鎖線T)側すなわち鉛直下側に移動可能に構成されている。同様に、回収ノズル部材40も、移動面より探傷面側に移動可能に構成されている。
加えて、供給ノズル部材30及び回収ノズル部材40は、噴出口33と吸入口44が探傷面の近傍に位置しているとき、探傷面の延伸方向(図に矢印Eで示す)において噴出口33と吸入口44が対向可能に構成されている。供給ノズル部材30及び回収ノズル部材40は、噴出口33と吸入口44が対向するように制御装置90(図1参照)により制御される。
供給ノズル部材30は、図6に示すように、切替ユニット22から突出している基部31と、噴出口33を有する先端部32とを有している。供給ノズル部材30は、基部31に対して先端部32が回動可能に構成されている。基部31と先端部32との間には、先端部の回動の中心となる部分(以下、枢軸部と記す)35が設けられている。
図7に矢印Aで示すように、供給ノズル部材30は、枢軸部35を中心として、基部31に対して先端部32が回動可能に構成されている。加えて、本実施形態の供給ノズル部材30は、伸縮可能に構成されている。
図8に示すように、供給ノズル部材30は、先端部32が、基部31及び枢軸部35に対して供給ノズル部材30の軸方向(図に矢印Cで示す)にスライド可能に構成されている。先端部32が枢軸部35側にスライドすることにより、供給ノズル部材30は、伸縮することが可能となっている。
本実施形態の供給ノズル部材30は、図6に示すように、先端部32が略筒状をなしており、且つ噴出口33に向かうに従って先細となるよう構成されている。先端部32内に形成された浸透液等が流れる通路(図示せず)は、噴出口33に向かうに従って断面積が小さくなるよう構成されている。先端部32は、内部を流れる液体を噴出口33から探傷面に向けて噴霧することが可能な、いわゆるスプレーノズルとして構成されている。このように構成された供給ノズル部材30は、浸透液等を霧状にして噴出口33から噴射して探傷面に供給することができる。
一方、図9に示すように、回収ノズル部材40は、供給ノズル部材30と同様に、吸引ポンプ24(図3参照)に接続される基部41と、吸入口44が形成された開口端部43とを有している。図に矢印Fで示すように、開口端部43は、基部41に対して回動可能に構成されている。基部41と開口端部43との間には、開口端部43の回動の中心軸となる部分(以下、枢軸部と記す)45が設けられている。枢軸部45は、図示しないモータにより回転駆動される。枢軸部45が回転駆動されることにより、開口端部43は、枢軸部45を中心として回動する。
加えて、本実施形態の回収ノズル部材40は、伸縮可能に構成されている。図10に矢印Gで示すように、回収ノズル部材40は、開口端部43が、基部41及び枢軸部45に対して回収ノズル部材40の軸方向(図に矢印Gで示す)にスライド可能に構成されている。開口端部43が枢軸部45側にスライドすることにより、回収ノズル部材40は、伸縮する。
図9及び図10に示すように、開口端部43は、枢軸部45側から吸入口44に向かうに従って径が拡大するよう構成されている。開口端部43内にある廃液が流れる通路(図示せず)は、吸入口44に向かうに従って断面積が大きくなるよう構成されている。このように構成された回収ノズル部材40は、探傷面上に生じた浸透液等の飛沫を、断面積が比較的大きく構成された吸入口44から効率よく回収することができる。
以上のように構成された探傷ヘッド20は、図1に示すように、制御装置90により遠隔操作される。制御装置90は、操作者の操作に応じて探傷ヘッド20を制御する。具体的には、制御装置90は、探傷面上の所定の位置に噴出口33が位置するよう、供給ノズル部材30における先端部32の位置を制御する。加えて、制御装置90は。探傷面上の所定の位置に吸入口44が位置するよう、回収ノズル部材40における開口端部43の位置を制御する。制御装置90は、噴出口33と吸入口44が、探傷面の延伸方向(図に矢印Eで示す)において対向するよう、先端部32の位置と、開口端部43の位置とを協調して制御する。
これにより、図2に示すように、移動面(母材の表面)111,121に対する探傷面の相対的な位置は、例えば、探傷面が、初層131の表面132から中間層133の表面134に変化する場合等、変化する。制御装置90は、移動面に対する探傷面の鉛直方向の相対的な位置の変化に応じて、噴出口33及び吸入口44の位置を変化させることにより、探傷面の近傍に噴出口33及び吸入口44を配置することが可能となる。
加えて、制御装置90は、移動機構としての車輪28,29の回転駆動を制御して、探傷ヘッド20を移動面に沿って延伸方向に移動させることが可能となっている。すなわち供給ノズル部材30の噴出口33及び回収ノズル部材40の吸入口44を、探傷面が延びている方向に移動させることができる。本実施形態のように、細長い形状の探傷面を、その延伸方向に沿って効率よく検査することが可能となる。
また、制御装置90は、カメラ70が撮像した画像に基づいて、車輪28,29の回転駆動を制御することも好適である。例えば、制御装置90は、カメラ70が撮像した画像の中央に探傷面が位置するように、車輪28及び車輪29の回転駆動を、それぞれ別個に制御する。これにより、本実施形態のように探傷面が環状をなしている場合など、探傷面が湾曲して延びている場合であっても、当該探傷面に沿って探傷ヘッド20を移動させることができる。探傷ヘッド20の移動機構による移動に伴って、カメラ70が撮像した画像から探傷面の像が入らなくなることがなくなり、操作者による操作が容易となる。
次に、浸透探傷試験の各処理における探傷ヘッド20の動作について図1及び図3を用いて説明する。
(1.前処理)
探傷面を溶剤で洗浄する前処理においては、供給ノズル部材30が、溶剤タンク16から溶剤の供給を受けて、噴出口33から溶剤を噴射する。探傷面に供給された溶剤は、探傷面上の油脂等の汚れを溶かす。このとき、汚れを含んで気化した溶剤、及び探傷面上にある溶剤は、回収ノズル部材40が吸入口44から吸引する。吸引された溶剤は、廃液として廃液タンク18に回収される。
前処理においては、探傷面上にある汚れを含んだ溶剤を、回収ノズル部材40が吸入口44から吸引するので、溶剤が気化して当該溶剤に含まれる汚れが再び探傷面に付着することを防止することができる。
(2.浸透処理)
その後、きずに浸透液を浸透させる浸透処理を行う。浸透処理においては、供給ノズル部材30が、浸透液タンク11から浸透液の供給を受けて、噴出口33から浸透液を噴射する。探傷面に供給された浸透液は、毛細管現象により探傷面に開口したきずに浸透する。このとき、探傷面上には、余剰浸透液が付着する。
浸透処理においては、探傷面に付着した浸透液を、吸入口44から吸引しなくても良い。なお、当該浸透処理において、供給ノズル部材30による浸透液の噴射により探傷面上に生じた余剰浸透液の飛沫を、吸入口44から吸引して廃液タンク18に回収するものとしても良い。
また、浸透処理においては、前処理において溶剤を流したものと同じ供給ノズル部材30を用いている。溶剤は、揮発性を有しており、供給ノズル部材30内にある溶剤は、浸透処理を行う前に気化し、供給ノズル部材30外に排出されている。このため、浸透液と溶剤が混ざることはない。
(3.洗浄処理)
その後、探傷面上に付着した浸透液を水で除去する洗浄処理を行う。洗浄処理においては、供給ノズル部材30が、水タンク12から水の供給を受けて、噴出口33から水を噴射する。探傷面に供給された水により、探傷面上にある余剰浸透液が洗い流される。このとき、探傷面上に生じた余剰浸透液を含んだ水は、回収ノズル部材40が吸入口44から吸引する。吸引された余剰浸透液を含んだ水は、廃液として廃液タンク18に回収される。
洗浄処理においては、浸透処理において浸透液を流したものと同じ供給ノズル部材30を用いている。供給ノズル部材30内には、浸透処理において供給された浸透液が残留しているが、この浸透液は、水タンク12からの水を噴出口33から噴射する際に、水と共に噴出口33から排出される。洗浄処理を行う際に探傷面上に排出された浸透液は、回収ノズル部材40により吸入口44から吸入されて廃液として回収される。
洗浄処理において、供給ノズル部材30が探傷面に水を噴射しているとき、回収ノズル部材40は、探傷面上にある余剰浸透液を含んだ水を吸入口44から吸引する。このように回収ノズル部材40が、余剰浸透液を含んだ水を、探傷面上から吸引することで、余剰浸透液を含んだ水が探傷面上に留まることを抑制して、探傷面上の水により、浸透処理においてきず内に浸透した浸透液が希釈されることを抑制することができる。
(4.乾燥処理)
その後、探傷面を乾燥させる乾燥処理を行う。乾燥処理においては、供給ノズル部材30が、乾燥エアユニット14から乾燥空気の供給を受けて、噴出口33から加熱された乾燥空気を噴射する。探傷面が乾燥すると共に、探傷面(図1においては、溶接部130の初層131)が加熱される。浸透処理において探傷面に開口したきず内に浸透した浸透液は、膨張してわずかに探傷面上に滲み出る。
乾燥処理を行う際には、供給ノズル部材30内には、洗浄処理において供給された水が残留しているが、この水は、乾燥エアユニット14からの乾燥空気を噴出口33から噴射する際に、加熱された空気と共に噴出口33から排出される。乾燥処理を行う際に探傷面上に排出された水は、加熱された乾燥空気により気化するので、探傷面上には残らない。
(5.光学的観察)
その後、カメラ70を用いて光学的観察を行う。紫外線照射灯60を点灯して紫外線を探傷面に照射すると、きず内及びきずの周囲にある浸透液が蛍光を発し、探傷面上には、きずの存在を示す蛍光のパターン、すなわち指示模様が現れる。これをカメラ70により撮像することにより、探傷面にある表面欠陥を検出することができる。
以上に説明した前処理、浸透処理、洗浄処理、乾燥処理、及び光学的観察を含む浸透探傷試験を、例えば、図1に示す初層131の表面132について行う。その後、溶接が行われて中間層133が形成された後、その表面134を探傷面として、上述の浸透探傷試験を行う。最終層135が形成されて溶接部130が完成した後には、最終層135の表面136を探傷面として浸透探傷試験を行う。なお、探傷面が汚れていない場合には、各浸透探傷試験において前処理を省略するものとしても良い。
(まとめ)
以上に説明したように、本実施形態の探傷ヘッド20は、供給ノズル部材30が、溶剤タンク16からの溶剤と、浸透液タンク11からの浸透液(水洗性蛍光浸透液)と、水タンク12からの水と、乾燥エアユニット14からの乾燥空気とを、共通の噴出口33から順次、噴射して探傷面に供給する。
供給ノズル部材30は、前処理において溶剤を、浸透処理において浸透液を、洗浄処理において水を、乾燥処理において乾燥空気を、それぞれ噴出口33から噴射する。供給ノズル部材30は、溶剤、浸透液、水、乾燥空気の順に、共通の噴出口33から噴射するので、供給ノズル部材30内に噴出口33から噴射されたかった溶剤や浸透液、水が残留していても、次の処理において問題が生じることがない。
一方、回収ノズル部材40は、前処理において供給ノズル部材30が探傷面に溶剤を噴射しているとき、探傷面上の汚れを含んだ溶剤を吸入口44から吸引する。溶剤が気化して塵芥等の汚れが探傷面に再び付着することを抑制できる。
その後、回収ノズル部材40は、洗浄処理において供給ノズル部材30が探傷面に水を噴射しているとき、探傷面上にある余剰浸透液を含んだ水を吸入口44から吸引する。余剰浸透液を含んだ水が、探傷面上に溜まることがなく、きず内に浸透した浸透液が、探傷面上に供給された水により希釈されることを抑制できる。
なお、本実施形態において供給ノズル部材30の先端部32は、スプレーノズルとして構成されているものとしたが、本発明に係る供給ノズル部材の先端部の態様は、これに限定されるものではない。
例えば、図11に示す変形例の供給ノズル部材30Bの先端部32Bのように、噴出口33Bの開口縁部32eには、探傷面側に延びる刷毛37が設けられているものとしても良い。このように構成された供給ノズル部材30Bは、噴出口33Bから噴射され、探傷面に当たった浸透液等が飛沫となって飛散することを抑制することができる。
また、本実施形態において、供給ノズル部材30と回収ノズル部材40は、それぞれ噴出口33と吸入口44の位置を変化できるよう回動及び伸縮可能に構成されているものとしたが、本発明に係る供給ノズル部材及び回収ノズル部材は、この態様に限定されるものではない。本発明に係る探傷ヘッドは、供給ノズル部材と回収ノズル部材は、探傷面が延びている延伸方向において、噴出口と吸入口が対向可能に構成されていれば良い。例えば、移動面と探傷面の相対的な位置関係の変化に応じて、供給ノズル部材及び回収ノズル部材を、別のものに交換するものとしても良い。
〔第2の実施形態〕
第2の実施形態の浸透探傷試験用探傷ヘッドの構成について図12を用いて説明する。図12は、本実施形態の浸透探傷試験用探傷ヘッドの構成を模式的に示す断面図であり、空気噴射ノズル部材をさらに備えた態様を示す図である。なお、図12において図3と同一部分には同一符号を付して、その構成の説明は省略する。本実施形態の浸透探傷試験用探傷ヘッドは、回収ノズル部材40の吸入口44に向けて空気を噴射する空気噴射ノズルを、さらに有している点で、第1の実施形態と異なっている。
本実施形態の探傷ヘッド20Bは、上述した供給ノズル部材30とは別に、空気噴射口55から空気を噴射する部材(以下、空気ノズル部材と記す)50を有している。空気ノズル部材50は、探傷面の延伸方向(図に矢印Eで示す)において回収ノズル部材40の吸入口44と対向するように構成されている。より詳細には、空気噴射口55が、供給ノズル部材30の噴出口33を挟んで、吸入口44と対向するよう空気ノズル部材50は構成されている。
空気ノズル部材50は、上述した洗浄処理を行うときに、図示しない空気供給源から空気の供給を受けている。洗浄処理においては、供給ノズル部材30が噴出口33から水を噴射して探傷面上にある余剰浸透液を洗い流すと共に、探傷面上にある余剰浸透液を含んだ水を、廃液として回収ノズル部材40が吸入口44から吸引する。このとき、空気ノズル部材50は、空気噴射口55から空気を噴射して、探傷面上にある余剰浸透液を含んだ水すなわち廃液を吸入口44に流し込む。吸入口44から吸引された廃液は、廃液タンク18(図1参照)に回収される。
このように構成された探傷ヘッド20Bは、洗浄処理を行うときに、供給ノズル部材30が噴出口33から噴射した水により、探傷面上に生じた廃液を、空気圧により吸入口44に流し込むことができる。これにより、探傷面上の廃液を、より効率良く回収ノズル部材40により回収することができる。
〔他の実施形態〕
以上に説明した実施形態の他に、探傷ヘッド20及び浸透探傷試験システム10の構成には、種々の変更が可能である。
上述した各実施形態において探傷ヘッドの移動機構は、移動面に接する車輪又はクローラであるものとしたが、本発明に係る移動機構の態様は、これに限定されるものではない。本発明に係る探傷ヘッド20を移動面に沿って移動させる移動機構は、供給ノズル部材30及び回収ノズル部材40が設けられたヘッド本体21を、移動面に沿って移動させることができれば良い。例えば、ヘッド本体21を支持する部材を駆動することにより、ヘッド本体21を移動面に沿って移動させるものとしても良い。
また、上述した各実施形態において、探傷面は、初層131の表面132、中間層133の表面134、及び最終層135の表面136であるものとしたが、本発明に係る探傷面は、溶接部130を構成するものに限定されるものではない。探傷面は、試験体の表面であれば良く、例えば、溶接部130の隣にある第2の母材(蓋)120の表面121であるものとしても良い。
また、上述した各実施形態において、浸透液が供給される探傷面は、車輪28が接する移動面に対して鉛直下側に位置しているものとしたが、本発明に係る探傷面及び移動面の相対的な位置関係は、この態様に限定されるものではない。本発明に係る探傷面は、移動面上に位置しているものとしても良い。また、探傷面は、移動面に対して鉛直上側に位置しているものとしても良い。
また、上述した各実施形態において、探傷面は、鉛直方向に直交する平面であり、探傷面の延伸方向と水平方向が一致しているものとしたが、本発明を適用可能な探傷面は、この態様に限定されるものではない。探傷面の延伸方向が、水平方向に対して所定の角度を付けて傾斜している場合であっても、本発明を適用することができる。
また、上述した各実施形態において、探傷ヘッド20は、探傷面のきずに浸透する浸透液と、探傷面に付着した浸透液を洗い流す洗浄用の水と、浸透液が供給される前において探傷面上に供給される溶剤と、加熱された乾燥空気を、供給ノズル部材30から探傷面に供給するものとしたが、本発明に係る供給ノズル部材の態様は、これに限定されるものではない。本発明に係る供給ノズル部材は、浸透液と、探傷面に付着した浸透液を洗い流す洗浄用の水を供給することができれば良い。溶剤や乾燥空気は、探傷ヘッド20の供給ノズル30から供給されないものとしても良い。また、乾燥空気は、気体専用の別のノズルから探傷面に供給されるものとしても良い。
また、上述した各実施形態において、供給ノズル部材30と回収ノズル部材40を含む探傷ヘッド20を、移動面に沿って移動させる移動機構は、当該移動面に接する車輪28を含むものとたが、本発明に係る移動機構の態様は、これに限定されるものではない。本発明に係る移動機構には、車輪28に代えてクローラ(crawler:無限軌道履帯)を用いることも好適である。移動面に接するクローラを駆動することにより、移動面との間でより高い摩擦力を生じさせて探傷ヘッド20を移動させることができる。
また、上述した各実施形態において、浸透液は、水洗性の蛍光浸透液であり、探傷ヘッド20は、供給ノズル部材30及び回収ノズル部材40に加えて、探傷面に向けて紫外線を照射する紫外線照射灯60と、紫外線照射灯60からの紫外線を受けて発する蛍光を撮像可能なカメラ70とを有するものとしたが、本発明に係る探傷ヘッドは、この態様に限定されるものではない。本発明に係る探傷ヘッドは、浸透液、及び探傷面に付着した浸透液を洗い流す水を、探傷面に供給し、探傷面上にある浸透液、及び浸透液を含んだ水を、回収ノズル部材から回収できれば良い。
また、上述した各実施形態において、浸透探傷試験システム10は、探傷ヘッド20に浸透液を供給する浸透液供給源として浸透液を貯蔵する浸透液タンク11を有し、水を供給する水供給源として水を貯蔵する水タンク12を有し、溶剤を供給する溶剤供給源として溶剤を貯蔵する溶剤供給源として溶剤を貯蔵する溶剤タンク16を有するものとした。しかし、本発明に係る浸透液供給源、水供給源及び溶剤供給源の態様は、これに限定されるものではない。例えば、探傷ヘッドに水を供給する水供給源として、水道からの水をポンプより供給ノズル部材に圧送するものとしても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態はその他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形例は、発明の要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明と均等の範囲に含まれる。
8a,8c,8e,8f、8g フレキシブルホース
9a,9c,9e 配管
10 浸透探傷試験システム
11 浸透液タンク(浸透液供給源)
12 水タンク(水供給源)
14 乾燥エアユニット(乾燥空気供給源)
16 溶剤タンク(溶剤供給源)
18 廃液タンク
20,20B 探傷ヘッド
21 ヘッド本体
22 切替ユニット
24 吸引ポンプ
28,29 車輪(移動機構)
30,30B 供給ノズル部材
31 基部
32,32B 先端部
32e 開口縁部
33,33B 噴出口
35 枢軸部
37 刷毛
40 回収ノズル部材
41 基部
43 開口端部
44 吸入口
45 枢軸部
50 空気ノズル部材
55 空気噴射口
60 紫外線照射灯
70 カメラ
77 遮光部材
90 制御装置
110 第1の母材(容器本体)
111 第1の母材の表面(移動面)
120 第2の母材(蓋)
121 第2の母材の表面(移動面)
130 溶接部
131 初層
132 初層の表面(探傷面)
133 中間層
134 中間層の表面(探傷面)
135 最終層
136 最終層の表面(探傷面)
P 移動面
T 探傷面

Claims (13)

  1. 浸透液と水とを共通の噴出口から順次噴射して探傷面に供給可能な供給ノズル部材と、
    探傷面上にある余剰浸透液を含んだ水を吸入口から吸引して回収可能な回収ノズル部材と、
    を備えることを特徴とする浸透探傷試験用探傷ヘッド。
  2. 前記浸透液は、水洗性があり且つ紫外線下で蛍光を発するものであり、
    探傷面に向けて紫外線を照射する紫外線照射灯と、
    きず内に浸透した浸透液が前記紫外線照射灯からの紫外線を受けて蛍光を発することにより、探傷面上に現れる蛍光のパターンを撮像可能なカメラと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の浸透探傷試験用探傷ヘッド。
  3. 前記供給ノズル部材は、溶剤を前記噴出口から噴射し、
    前記回収ノズル部材は、探傷面上にある汚れを含んだ溶剤を前記吸入口から吸引する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の浸透探傷試験用探傷ヘッド。
  4. 空気噴射口から空気を噴射する空気ノズル部材を、さらに備え、
    当該空気ノズル部材は、当該空気噴射口が、前記噴出口を挟んで前記吸入口と対向するよう配置されている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の浸透探傷試験用探傷ヘッド。
  5. 前記供給ノズル部材は、探傷面の近傍に前記噴出口が位置できるよう、当該噴出口を有する先端部が基部に対して移動可能に構成されており、
    前記回収ノズル部材は、探傷面の近傍に前記吸入口が位置できるよう、当該吸入口を有する開口端部が基部に対して移動可能に構成されており、
    探傷面が延びている延伸方向において前記噴出口と前記吸入口が対向するよう、前記先端部及び前記開口端部の位置が制御される
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の浸透探傷試験用探傷ヘッド。
  6. 前記供給ノズル部材及び前記回収ノズル部材が設けられたヘッド本体を移動面に沿って移動させる移動機構を、
    さらに備え、
    当該移動機構は、探傷面が延びている延伸方向に当該ヘッド本体が移動するよう制御される
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の浸透探傷試験用探傷ヘッド。
  7. 探傷面のうち前記カメラが撮像する撮像領域に、外部からの光が入射することを抑制可能な遮光部材を有し、
    当該遮光部材は、前記移動機構が移動面に接しているとき、当該移動面に接するよう構成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の浸透探傷試験用探傷ヘッド。
  8. 前記供給ノズル部材のうち前記噴出口の開口縁部には、探傷面側に延びる刷毛が設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の浸透探傷試験用探傷ヘッド。
  9. 浸透液を供給する浸透液供給源と、
    水を供給する水供給源と、
    廃液を貯蔵する廃液タンクと、
    前記浸透液供給源、前記水供給源、及び前記廃液タンクに対して相対的に移動可能に構成されており、且つ探傷面に沿って移動可能な探傷ヘッドと、
    探傷面が延びている延伸方向への探傷ヘッドの移動を制御可能な制御装置と、
    を備え、
    当該探傷ヘッドは、
    前記浸透液供給源からの浸透液と、前記水供給源からの水とを、共通の噴出口から噴射して探傷面に供給可能な供給ノズル部材と、
    探傷面上にある余剰浸透液を含んだ水を、吸入口から吸引して前記廃液タンクに回収可能な回収ノズル部材と、
    探傷面に向けて紫外線を照射する紫外線照射灯と、
    きず内に浸透した浸透液が前記紫外線照射灯からの紫外線を受けて蛍光を発することにより、探傷面上に現れる蛍光のパターンを撮像可能なカメラと、
    を有することを特徴とする浸透探傷試験システム。
  10. 溶剤を供給する溶剤供給源を、さらに備え、
    前記供給ノズル部材は、前記浸透液供給源からの浸透液を噴射するより前に、当該溶剤供給源からの溶剤を前記噴出口から噴射し、
    前記回収ノズル部材は、前記供給ノズル部材が探傷面に向けて溶剤を噴射しているとき、探傷面上にある汚れを含んだ溶剤を、前記吸入口から吸引する
    ことを特徴とする請求項9に記載の浸透探傷試験システム。
  11. 前記探傷ヘッドは、
    空気噴射口から空気を噴射する空気ノズル部材を、さらに備え、
    当該空気ノズル部材は、探傷面が延びている延伸方向において、当該空気噴射口が、前記噴出口を挟んで前記吸入口と対向するよう配置されている
    ことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の浸透探傷試験システム。
  12. 前記供給ノズル部材は、当該噴出口を有する先端部が、基部に対して移動可能に構成されており、
    前記回収ノズル部材は、当該吸入口を有する開口端部が基部に対して移動可能に構成されており、
    前記制御装置は、前記延伸方向において前記噴出口と前記吸入口が対向するよう前記先端部及び前記開口端部の位置を制御する
    ことを特徴とする請求項9ないし請求項11のいずれか一項に記載の浸透探傷試験システム。
  13. 前記探傷ヘッドは、前記供給ノズル部材及び前記回収ノズル部材が設けられたヘッド本体を移動面に沿って移動させる移動機構を、さらに備え、
    前記制御装置は、探傷面が延びている延伸方向に当該ヘッド本体が移動するよう当該移動機構を制御する
    ことを特徴とする請求項9ないし請求項12のいずれか一項に記載の浸透探傷試験システム。
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