JP2015154097A - デジタルアナログ変換回路、デジタルアナログ変換回路の補正方法 - Google Patents

デジタルアナログ変換回路、デジタルアナログ変換回路の補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】特性の低下を抑制すること。【解決手段】D/A変換回路10は、デジタル入力信号Dinの下位ビットに応じて重み付けされた電流源21,22と、デジタル入力信号Dinの上位ビットに応じて重み付けられた電流源41,42,43を有している。基準電流源回路12は、基準電流Irefに基づいて、電流源21,22に対するバイアス電圧VB1と、電流源41〜43に対するバイアス電圧VB41〜VB43を生成する。基準電流制御回路11は、基準電流Irefより少ない補正基準電流を基準電流源回路12に供給する。補正制御回路64は、補正基準電流に応じた各電流源21,22,41〜43の電流に基づいて、電流源21,22に対するバイアス電圧VB1と、電流源41〜43に対するバイアス電圧VB41〜VB43を調整する。【選択図】図1

Description

デジタルアナログ変換回路、デジタルアナログ変換回路の補正方法に関する。
従来、電流出力型のデジタルアナログ変換回路(D/A変換回路)が知られている。D/A変換回路は、バイナリコードに応じて重み付けられた複数の電流源とそれらに接続されたスイッチ回路を有し、デジタル入力信号に応じてスイッチ回路をオンオフすることで、デジタル入力信号に応じた電流を出力する(例えば、非特許文献1参照)。
Tao Chen and Georges G. E. Gielen,"A 14-bit 200-MHz Current-Steering DAC With Switching-Sequence Post-Adjustment Calibration",IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS, VOL. 42, NO. 11, NOVEMBER 2007
ところで、D/A変換回路に含まれる電流源の電流量は、たとえば製造工程や温度などの要因に応じて、設計値からの差(ばらつき)を生じる。このような差は、出力電流に誤差を生じさせ、D/A変換回路の特性に影響する。
本発明の一観点によるデジタルアナログ変換回路は、デジタル入力信号の下位ビットに応じて重み付けされ、第1のバイアス電圧が供給される複数の第1電流源と、前記デジタル入力信号の上位ビットに応じて重み付けされ、第2のバイアス電圧が供給される複数の第2電流源と、第1の基準電流に基づいて前記第1のバイアス電圧と前記第2のバイアス電圧を生成する基準電流源回路と、前記第1の基準電流に応じた前記第1電流源と前記第2電流源の電流を、前記デジタル入力信号に応じて合成して出力電流を生成する出力回路と、前記基準電流源回路に供給される電流を前記第1の基準電流より少ない第2の基準電流に変更し、前記第2の基準電流に応じた前記第1電流源と前記第2電流源の電流に基づいて前記第1のバイアス電圧と前記第2のバイアス電圧を調整する補正回路と、を有する。
本発明の一観点によれば、特性の低下を抑制することができる。
(a)は第一実施形態のデジタルアナログ変換回路の回路図、(b)は抵抗回路のノードに対する選択回路の接続を示す説明図である。 第一実施形態のデジタルアナログ変換回路の補正時の状態を示す説明図である。 比較例のデジタルアナログ変換回路の回路図である。 第二実施形態のデジタルアナログ変換回路の回路図である。 第二実施形態のデジタルアナログ変換回路の補正時の状態を示す説明図である。
(第一実施形態)
以下、第一実施形態を説明する。
図1(a)に示すように、デジタルアナログ変換回路(D/A変換回路)10は、デジタル入力信号Dinに応じた出力電流Ioと、その出力電流Ioと相補的(逆相)に電流量が変化する出力電流Ioxを生成する。本実施形態において、デジタル入力信号Dinは4ビットのデジタル入力信号D3〜D0である。デジタル入力信号D0は最下位ビット(LSB:Least Significant Bit)、デジタル入力信号D3は最上位ビット(MSB:Most Significant Bit)である。
D/A変換回路10の基準電流制御回路11は、基準電流Irefを出力する。基準電流Irefは、デジタル入力信号Dinにより変化する出力電流Io,Ioxの最小の変化量に対応する電流であり。この基準電流Irefを単位電流とよぶことがある。基準電流制御回路11は、後述する補正制御信号CN1に基づいて、基準電流Irefの電流量を制御する。
基準電流源回路12は、基準電流Irefに基づいてバイアス電圧VB1,VB41〜VB43を生成する。
基準電流源回路12は、基準トランジスタMPRを有している。基準トランジスタMPRは例えばPチャネルMOSトランジスタである。基準トランジスタMPRのソース端子は配線AVDに接続され、基準トランジスタMPRのドレイン端子は3つの抵抗回路R10,R11,R12の第1端子に接続されている。
抵抗回路R10は、直列に接続された複数(図1(a)では8個)の抵抗R1〜R8を含む。各抵抗R1〜R8の抵抗値は、例えば互いに等しく設定されている。抵抗回路R10の第1端子(抵抗R1の第1端子)は基準トランジスタMPRのドレイン端子に接続されている。抵抗回路R10の第2端子(抵抗R8の第2端子)はスイッチSW10の第1端子に接続され、スイッチSW10の第2端子は基準電流制御回路11に接続されている。スイッチSW10は、常時オンしている。
抵抗回路R10は、各抵抗R1〜R8に流れる電流に応じて、各抵抗R1〜R8の間のノードN1〜N7に対応する分圧電圧を生成する。上記の基準トランジスタMPRのゲート端子(制御端子)は抵抗回路R10のノードN4に接続されている。このノードN4における分圧電圧は、たとえば、抵抗ラダー回路において生成する複数の分圧電圧の範囲の中間の電圧である。
基準トランジスタMPRと抵抗回路R10の間のノードN11は抵抗回路R11,R12の第1端子に接続されている。抵抗回路R11,R12の第2端子はスイッチSW11,SW12を介して、スイッチSW10と基準電流制御回路11の間のノードN12に接続されている。スイッチSW11,SW12は、基準電流制御回路11によりオンオフ制御される。抵抗回路R11,R12は、スイッチSW11,SW12のオンオフに応じて抵抗回路R10に対して並列に接離される。
抵抗回路R11,R12の抵抗値は、抵抗回路R10の抵抗値、つまり各抵抗R1〜R8の抵抗値を合成した抵抗値と等しい。たとえば、抵抗回路R11,R12は、抵抗回路R10と同様に、直列に接続された複数(本実施形態では8個)の抵抗を含む。したがって、スイッチSW11,SW12をオンしたとき、抵抗回路R10に流れる電流は、基準トランジスタMPRに流れる電流の1/3(3分の1)である。
抵抗回路R10の各ノードN1〜N7は選択回路13aに接続されている。選択回路13aは、各ノードN1〜N7に第1端子が接続されたスイッチSW1a〜SW7aを有している。各スイッチSW1a〜SW7aの第2端子は互いに接続され、その接続点(ノード)は電流源21,22に接続されている。スイッチSW1a〜SW7aは、後述する補正制御回路64が出力する制御信号CT2により、1つのスイッチがオンし、他のスイッチがオフするように制御される。したがって、選択回路13aは、各ノードN1〜N7のうちの1つのノードを選択する。その選択されたノードにおける分圧電圧と等しいバイアス電圧VB1が出力される。
同様に、各ノードN1〜N7には選択回路13b〜13dが接続されている。各選択回路13b〜13dは、図1(a)では省略しているが、選択回路13aと同様に、各ノードN1〜N7に接続されたスイッチを有し、各スイッチは補正制御回路64が出力する制御信号CT2により制御される。各選択回路13b〜13dは、選択回路13aと同様に、ノードN1〜N7のうちの1つのノードを選択し、その選択したノードにおける分圧電圧と等しいバイアス電圧VB41〜VB43を出力する。
図1(b)は、ノードN1に対する選択回路13a〜13dに含まれるスイッチの接続状態を示す。図1(b)において、ノードN1には、スイッチSW1a,SW1b,SW1c,SW1dの第1端子が接続されている。スイッチSW1aは図1(a)に示すように選択回路13aに含まれる。スイッチSW1b〜SW1dは図1(a)に示す選択回路13b〜13dに含まれる。各選択回路13b〜13dは、スイッチSW1b〜SW1dと同様に、図1(a)に示すノードN2〜N7に接続されたスイッチを含む。
スイッチSW1aの第2端子は図1(a)に示すトランジスタMP1,MP2.CM1に接続されている。スイッチSW1bの第2端子は図1(a)に示すトランジスタMP41に接続され、スイッチSW1cの第2端子は図1(a)に示すトランジスタMP42に接続され、スイッチSW1dの第2端子は図1(a)に示すトランジスタMP43に接続されている。
図1(a)に示すように、バイアス電圧VB1は電流源21,22に供給される。バイアス電圧VB41〜VB43は電流源41〜43にそれぞれ供給される。
電流源21はトランジスタMP1を含む。トランジスタMP1は例えばPチャネルMOSトランジスタである。トランジスタMP1のソース端子は配線AVDに接続され、ゲート端子にバイアス電圧VB1が供給される。トランジスタMP1のドレイン端子はスイッチS1を介して出力端子Poに接続されている。また、トランジスタMP1のドレイン端子はスイッチS1xを介して出力端子Poxに接続されている。
電流源22はトランジスタMP2を含む。トランジスタMP2は例えばPチャネルMOSトランジスタである。トランジスタMP2のソース端子は配線AVDに接続され、ゲート端子にバイアス電圧VB1が供給される。トランジスタMP2のドレイン端子はスイッチS2を介して出力端子Poに接続されている。また、トランジスタMP2のドレイン端子はスイッチS2xを介して出力端子Poxに接続されている。
電流源21,22は、下位ビットのデジタル入力信号D1,D0に応じてバイナリ(2のべき乗)の比率(1:2)で重み付けされた値の電流I1,I2を流すように設定されている。たとえば、電流源21に含まれるトランジスタMP1のサイズは、基準トランジスタMPRに流れる電流量と等しい(×1)電流を流すように設定されている。電流源22に含まれるトランジスタMP2のサイズは、基準トランジスタMPRに流れる電流量の2倍(×2)の電流を流すように設定されている。
電流源41はトランジスタMP41を含む。トランジスタMP41は例えばPチャネルMOSトランジスタである。トランジスタMP41のソース端子は配線AVDに接続され、ゲート端子にバイアス電圧VB41が供給される。トランジスタMP41のドレイン端子はスイッチS41を介して出力端子Poに接続されている。また、トランジスタMP41のドレイン端子はスイッチS41xを介して出力端子Poxに接続されている。
電流源42はトランジスタMP42を含む。トランジスタMP42は例えばPチャネルMOSトランジスタである。トランジスタMP42のソース端子は配線AVDに接続され、ゲート端子にバイアス電圧VB42が供給される。トランジスタMP42のドレイン端子はスイッチS42を介して出力端子Poに接続されている。また、トランジスタMP42のドレイン端子はスイッチS42xを介して出力端子Poxに接続されている。
電流源43はトランジスタMP43を含む。トランジスタMP43は例えばPチャネルMOSトランジスタである。トランジスタMP43のソース端子は配線AVDに接続され、ゲート端子にバイアス電圧VB43が供給される。トランジスタMP43のドレイン端子はスイッチS43を介して出力端子Poに接続されている。また、トランジスタMP43のドレイン端子はスイッチS41xを介して出力端子Poxに接続されている。
電流源41,42,43は、上位ビットのデジタル入力信号D3,D2に応じて重み付けられた値の電流I41,I42,I43を流すように設定されている。電流源41〜43に含まれるトランジスタMP41〜MP43のサイズは、互いに等しい電流であって、基準トランジスタMPRに流れる電流量の4倍(×4)の電流を流すように設定されている。
デコーダ51は、デジタル入力信号Din(D3〜D0)に基づいて、各スイッチS1,S1x〜S43,S43xをオンオフ制御する制御信号CT1を生成する。なお、制御信号CT1は、各スイッチS1,S1x〜S43,S43xをそれぞれ個別に制御する信号を含み、図1(a)では、1つの符号を用いて示している。
例えば、図1(a)は、2進数で「1001」のデジタル入力信号Dinに応じた出力電流Io,Ioxを生成する状態を示す。デコーダ51はデジタル入力信号Din(D3〜D0)をデコードして複数の信号を含む制御信号CT1を生成する。この制御信号CT1に応答して、スイッチS1,S2x,S41,S42,S43xがオフし、スイッチS1x,S2,S41x,S42x,S43がオンする。したがって、オンしたスイッチS2,S43によって、電流源22,43の電流I2,I43を合成した出力電流Ioが出力端子Poから出力される。また、オンしたスイッチS1x,S41x,S42xにより、電流源21,41,42の電流I1,I41,I42を合成した出力電流Ioxが出力端子Poxから出力される。各スイッチS1,S1x〜S43,S43xとデコーダ51は出力回路に含まれる。
また、D/A変換回路10は、各電流源21,22,41〜43の電流量を補正する補正回路60を有している。
補正回路60は、補正用電流源61,62、補正用スイッチCS4,CS1,SC1,SC2,SC41〜SC43、補正用抵抗CR4,CR1、比較器(コンパレータ)63、補正制御回路64を有している。
第1の補正用電流源61はトランジスタCM4を含む。トランジスタCM4は、例えばPチャネルMOSトランジスタである。トランジスタCM4のソース端子は配線AVDに接続されている。トランジスタCM4のゲート端子はトランジスタCM4のゲート端子及びドレイン端子に接続されている。トランジスタCM4のドレイン端子は補正用スイッチCS4の第1端子に接続され、補正用スイッチCS4の第2端子は補正用抵抗CR4(第1の補正用抵抗)の第1端子に接続されている。補正用抵抗CR4の第2端子は配線AVSに接続されている。
第2の補正用電流源62はトランジスタCM1を含む。トランジスタCM1は、例えばPチャネルMOSトランジスタである。トランジスタCM1のソース端子は配線AVDに接続されている。トランジスタCM1のゲート端子にはバイアス電圧VB1が供給される。トランジスタCM1のドレイン端子は補正用スイッチCS1の第1端子に接続され、補正用スイッチCS1の第2端子は補正用抵抗CR1(第2の補正用抵抗)の第1端子に接続されている。補正用抵抗CR1の第2端子は配線AVSに接続されている。補正用抵抗CR1の抵抗値は、補正用抵抗CR4の抵抗値と等しい。
第1の補正用電流源61は、上位ビットのデジタル入力信号D3,D2に対応する電流源41〜43の電流I41〜I43と等しい電流を流すように重み付けられている。補正用電流源61に含まれるトランジスタCM4のサイズは、トランジスタMP41〜MP43に流れる電流量と等しい電流量であって、基準トランジスタMPRに流れる電流量の4倍(×4)の電流を流すように設定されている。
第2の補正用電流源62は、最下位ビットのデジタル入力信号D0に応じて重み付けられた値の電流を流す電流源21の電流I1と等しい電流を流すように重み付けられている。補正用電流源62に含まれるトランジスタCM1のサイズは、トランジスタMP1に流れる電流量と等しく、基準トランジスタMPRに流れる電流量の1倍(×1)の電流を流すように設定されている。
補正用スイッチCS4と補正用抵抗CR4の間のノードN21は比較器(コンパレータ)63の非反転入力端子に接続されている。補正用スイッチCS1と補正用抵抗CR1の間のノードN22は、コンパレータ63の反転入力端子に接続されている。また、ノードN22は、補正用スイッチSC1,SC2,SC41〜SC43を介して各電流源21,22,41〜43のトランジスタMP1,MP2,MP41〜MP43のドレイン端子に接続されている。
コンパレータ63は、ノードN21の電位をノードN22の電位と比較し、比較結果に応じたレベルの判定信号K1を出力する。この判定信号K1は補正制御回路64に供給される。
補正制御回路64は、外部制御信号CNTに基づいて、D/A変換回路10における補正処理を行う。外部制御信号CNTは、例えばパワーオンリセット信号や初期化信号である。なお、外部制御信号CNTを例えばCPU等の回路から供給するようにしてもよい。外部制御信号CNTは、D/A変換回路10における動作を制御する。例えば、Lレベルの外部制御信号CNTは、D/A変換回路10の通常モードを示し、Hレベルの外部制御信号CNTは、D/A変換回路10における補正モードを示す。通常モードにて動作するD/A変換回路10は、デジタル入力信号Din(D3〜D0)に応じた出力電流Io,Ioxを出力する。補正モードにて動作するD/A変換回路10は、出力電流Io,Ioxを生成するための電流源における電流量を補正する。
なお、電流源21,22は、それぞれに含まれるトランジスタMP1,MP2のサイズとバイアス電圧VB1に応じた量の電流I1,I2を流す。したがって、補正制御回路64は、電流源21,22に対するバイアス電圧VB1を調整する。同様に、各電流源41〜43は、それぞれに含まれるトランジスタMP41〜MP43のサイズとバイアス電圧VB41〜VB43に応じた量の電流I41〜I43を流す。したがって、補正制御回路64は、各電流源41〜43に対するバイアス電圧VB41〜VB43を調整する。
各電流源21,22,41〜43の電流量(バイアス電圧VB1,VB41〜VB43)の調整方法を説明する。
先ず、電流源21,22に対するバイアス電圧VB1の調整を説明する。
補正制御回路64は、制御信号CT2により選択回路13a〜13dの各スイッチを制御する。また、補正制御回路64は、制御信号CT3により、補正用スイッチCS4,CS1,SC1,SC2,SC41〜SC43を制御する。また、補正制御回路64は、補正制御信号CN1,CN2を出力する。基準電流制御回路11は、補正制御信号CN1に基づいて、基準電流Irefのより少ない電流量の補正基準電流Ircを生成する。補正基準電流Ircの電流量は基準電流Irefの電流量の1/3である。たとえば、基準電流制御回路11は、カレントミラー回路を有し、このカレントミラー回路のミラー比を補正制御信号CN1に応じて変更することで、補正基準電流Ircを生成する。デコーダ51は、補正制御信号CN2に基づいて、補正対象の電流源に接続されたスイッチをオフする。
図2は、電流源21,22に対するバイアス電圧VB1を調整するときの状態を示す。このとき、基準電流源回路12のスイッチSW11,SW12がオフされる。補正用電流源61,62に接続された補正用スイッチCS4,CS1がオンされる。電流源21,22に接続されたスイッチS1,S1x,S2,S2xがオフされる。また、電流源21,22に接続された補正用スイッチSC1,SC2がオンされる。
第1の補正用電流源61はトランジスタCM4を含み、そのトランジスタCM4のゲート端子は、基準電流源回路12に含まれる基準トランジスタMPRのゲート端子に接続されている。そして、トランジスタCM4のサイズは、基準トランジスタMPRのサイズの4倍(×4)である。基準トランジスタMPRには、基準電流制御回路11によって補正基準電流Ircが流れる。したがって、トランジスタCM4は、基準トランジスタMPRに流れる補正基準電流Ircの4倍の電流Ic4を流す。トランジスタCM4における電流Ic4は、補正用抵抗CR4に流れる。ノードN21の電位は、補正用抵抗CR4の抵抗値と電流Ic4の電流量に応じた値となる。
また、第2の補正用電流源62はトランジスタCM1を含み、そのトランジスタCM1のゲート端子には、下位ビットのデジタル入力信号D1,D0に応じた重み付けられた電流源21,22に含まれるトランジスタMP1,MP2のゲート端子と同様に、バイアス電圧VB1が供給される。そして、トランジスタCM1のサイズは、トランジスタMP1のサイズと等しい。トランジスタMP1のサイズは基準トランジスタMPRのサイズと等しく、トランジスタMP2のサイズは基準トランジスタMPRのサイズの2倍(×2)である。したがって、これらのトランジスタCM1,MP1,MP2に流れる電流の合計値は、基準トランジスタMPRに流れる電流量の4倍(×4)である。トランジスタCM1,MP1,MP2における電流Ic1,I1,I2は、補正用抵抗CR1に流れる。ノードN22の電位は、補正用抵抗CR1の抵抗値と、電流Ic1,I1,I2の電流量の合計値に応じた値となる。
補正用抵抗CR1の抵抗値は、補正用抵抗CR4の抵抗値と等しい。ノードN21の電位とノードN22の電位が等しいとき、トランジスタCM1,MP1,MP2の電流Ic1,I1,I2の合計値は、トランジスタCM4の電流Ic4の値と等しい。トランジスタCM1,MP1,MP2は、ゲート端子に供給されるバイアス電圧VB1に応じた電流を流す。したがって、補正制御回路64は、コンパレータ63の判定信号K1に基づいて、ノードN21,N22の電位を互いに等しくするように、バイアス電圧VB1を調整、つまり選択回路13aにおいてオンするスイッチを調整する。
たとえば、補正制御回路64は、逐次探索や二分探索等の探索法によって、ノードN21の電位をノードN22の電位と等しくする1つのスイッチを検索する。そして、補正制御回路64は、選択回路13aにおいて、検索した1つのスイッチをオンし、他のスイッチをオフする。これにより、ノードN1〜N7のうち、オンしたスイッチが接続されたノードの電位と等しいバイアス電圧VB1が生成される。このように生成されたバイアス電圧VB1により、トランジスタMP1は、補正基準電流Ircと等しい電流I1を流す。同様に、トランジスタMP2は、補正基準電流Ircの2倍(×2)の電流I2を流す。
次に、電流源41〜43に対するバイアス電圧VB41〜VB43の調整を説明する。
例えば、補正制御回路64は、先ず電流源41における電流量(バイアス電圧VB41)を調整する。補正制御回路64は、第2の補正用電流源62と、下位ビットの電流源21,22に接続された補正用スイッチCS1,SC1,SC2をオフする。そして、補正制御回路64は、電流源41に対応する補正用スイッチSC41をオンし、電流源41に対応するスイッチS41,S41xをオフする。そして、補正制御回路64は、コンパレータ63の判定信号K1に基づいて、ノードN21,N22の電位を互いに等しくするように、バイアス電圧VB1を調整、つまり選択回路13bにおいてオンするスイッチを調整する。
次に、補正制御回路64は、電流源42における電流量(バイアス電圧VB42)を、電流源41の電流量(バイアス電圧VB41)と同様に調整する。そして、補正制御回路64は、電流源43における電流量(バイアス電圧VB43)を、電流源41の電流量(バイアス電圧VB41)と同様に調整する。このように生成されたバイアス電圧VB41〜VB43により、各電流源41〜43(トランジスタMP41〜MP43)は、補正基準電流Ircの4倍(×4)の電流I41〜I43を流す。
そして、補正制御回路64は、各バイアス電圧VB1,VB41〜VB41の調整を終了すると、補正用スイッチCS4,CS1,SC1,SC2,SC41〜SC43をオフする。また、補正制御回路64は、第2レベル(たとえばLレベル)の補正制御信号CN1,CN2を出力する。基準電流制御回路11は、補正制御信号CN1に応答して、基準電流Irefを流す。また、基準電流制御回路11は、基準電流源回路12のスイッチSW11,SW12をオンする。デコーダ51は、補正制御信号CN2に応答して、デジタル入力信号Dinに応じた制御信号CT1を出力する。
これにより、基準トランジスタMPRには、基準電流Irefが流れる。そして、選択回路13aにおいてオン制御されたスイッチによって選択されたノード(N1〜N7)の電位と等しいバイアス電圧VB1が生成される。電流源21,22は、バイアス電圧VB1に応じた電流I1,I2を流す。同様に、選択回路13b〜13dにおいてオン制御されたスイッチによって選択されたノード(N1〜N7)と等しいバイアス電圧VB41〜VB43が生成される。電流源41〜43は、バイアス電圧VB41〜VB43に応じた電流I41〜I43を流す。
上記のD/A変換回路10の作用を説明する。
先ず、電流源における電流について説明する。
設計時における電流源の電流量と、使用時の電流源における電流量の差(電流量のばらつき)をミスマッチとよぶ。電流源における電流量の設計値をIds、差をΔIdsとすると、電流ミスマッチは、
と表される。なお、上記の式は近似式である。なお、上記の式において、Veff:有効ゲート電圧、μ:モビリティー(キャリア移動度)、Cox:ゲート容量、W:ゲート幅、L:ゲート長、Vth:しきい値電圧、Ids:ドレイン−ソース間電流、A:プロセスに応じたパラメータ、である。
上記の式(1)により、電流のミスマッチは、移動度μが温度Tに対して変化する。そして、低温における移動度は、高温における移動度より大きい。温度Tは、たとえば電流源が形成された半導体素子(チップ)において、その電流源の周囲の温度である。
したがって、フォアグランドで補正した場合、補正時の温度に対して変換時における温度が低いと、その温度に応じて誤差が大きくなる。
補正時の温度と、そのときの補正値によっては、使用時に電流のミスマッチが大きくなって微分非直線性(DNL:Differential non linearity)などの特性の値が保証範囲(スペック)の値よりも大きくなる、等のように、出力特性の低下を生じやすい。
温度は回路にて変更が不可能なパラメータである。上記の電流Idsは、回路にて変更可能なパラメータである。小さな電流Idsによる回路の動作状態は、その回路のワースト状態と等価である。図1(a)に示すD/A変換回路10の場合、基準電流Irefを制御することで、このD/A変換回路10をワースト状態とする。つまり、基準電流制御回路11は、D/A変換回路10をワースト状態とするように補正基準電流Ircを生成する。
補正基準電流Ircの電流量は、D/A変換回路10における正常な動作を保証する温度範囲に応じて設定される。
たとえば、保証温度範囲の最高温度をTH、保証温度範囲の最低温度をTLとする。
最高温度THにて補正を行ったD/A変換回路10における電流量の誤差は、最低温度TLにて動作するときに最大となる。
上記の式(1),(2)の関係に基づいて温度のみを変更したときの電流の誤差を比較する。最高温度THにおける誤差を「1」とした場合、最低温度TLにおける誤差は、「√((TL/TH)^(−3/2))」となる。
この誤差を電流Idsにて調整する場合、最高温度THにおける電流誤差ΔIHを最低温度TLにおける電流誤差ΔILより大きく、
ΔIH/ΔIL≧1 ・・・・(3)
であればよい。
最高温度THにおける電流IdsをIdsH、最低温度TLにおける電流IdsをIdsLとする。上記の式(1)と式(3)に基づいて、両電流IdsH,IdsLの比は、
IdsH/IdsL≦(1/√((TL/TH)^(−3/2)))^2
となる。
したがって、補正時における補正基準電流Ircを、変換動作時における基準電流Irefの「(TL/TH)^(3/2)」倍以下に設定するとよい。
たとえば、最高温度THを「125℃」、最低温度TLを「−40℃」とすると、
(TL/TH)^(3/2)=((273−40)/(273+125))^(3/2)=0.448
となる。したがって、補正基準電流Ircを基準電流Irefの「0.448」倍以下とすればよい。このため、本実施形態では、補正基準電流Ircを基準電流Irefの1/3とした。
本実施形態において、抵抗回路R10に含まれる各抵抗R1〜R8には基準電流Irefの1/3の電流が流れる。この各抵抗R1〜R8に流れる電流量は、補正基準電流Ircと等しい。各抵抗R1〜R8の両端子間の電位差は、補正処理において各抵抗R1〜R8に流れる補正基準電流Ircによる電位差と等しい。したがって、基準トランジスタMPRのゲート電圧と、そのゲート端子が接続されたノードN4の電位との差電圧は、補正処理における差電圧と等しい。また、基準トランジスタMPRのゲート端子が接続されたノードN4の電位と、各選択回路13a〜13dにおいて選択されたスイッチ(オン制御されたスイッチ)が接続されたノード(N1〜N7)との間の電位差は、補正処理における電位差と等しい。
補正後において、各選択回路13a〜13dによって選択されたノード(N1〜N7)の電位はバイアス電圧VB1,VB41〜VB43であり、このバイアス電圧VB1,VB41〜VB43は各電流源21,22,41〜43のトランジスタMP1,MP2,MP41〜MP43に供給される。つまり、補正処理において、基準トランジスタMPRのゲート電圧と各電流源21,22,41〜43のトランジスタMP1,MP2,MP41〜MP43のゲート電圧との間の差電圧が調整され、これらの差電圧は、補正後においても維持される。
ところで、各トランジスタMP1,MP2,MP41〜MP43に供給するバイアス電圧VB1,VB41〜VB43はそれぞれ、抵抗回路R10に含まれる抵抗R1〜R8によって各ノードN1〜N7に生じる複数の分圧電圧のうちの1つの分圧電圧と等しい。補正時において、基準トランジスタMPRに流れる補正基準電流Ircに対して重み付けられる電流量に対して、各電流源21,22,41〜43のトランジスタMP1,MP2,MP41〜MP43に流れる電流量を正確に一致させることができない場合がある。つまり、補正処理において、D/A変換回路10の特性に影響しない僅かな電流差(電流誤差)が残存する場合がある。これに対し、変換時において、各トランジスタMP1,MP2,MP41〜MP43の電流量は、補正時の3倍である。このため、補正しきれなかった僅かな電流誤差は、(1/√3)倍となる。このように、補正時の補正基準電流Ircに対して変換時の基準電流Irefを多くすることで、補正処理に対して残存する僅かな電流誤差は、変換時に流れる基準電流の電流量に応じて小さくなる。
D/A変換回路10の温度による電流誤差の変化についても同様である。温度の低下に対して電流源における電流誤差は増加する。例えば、最高温度TH(=125℃)にて補正処理を行う。変換時におけるD/A変換回路10の周囲温度を最低温度TL(=−40℃)とする。このような場合、上記の様に補正処理に対して残存する電流誤差は、変換時において約1.5倍になる。しかし、補正処理における補正基準電流Ircに対して、変換時における基準電流Irefを3倍とすることにより、補正処理において残存する電流誤差は、変換時において(1/√3)倍となる。したがって、上記の温度変化によって生じる電流誤差は、変換時において、1.5*(1/√3)≒0.87倍となる。
このように、変換時における基準電流Irefに対して補正時における補正基準電流Ircを小さくすることで、変換時における電流誤差は、補正時に残存する電流誤差よりも小さくなる。また、変換時における基準電流Irefに対して補正時における補正基準電流Ircを1/3とすることにより、温度に応じて変化する電流誤差は、補正時に残存する電流誤差よりも小さい。したがって、本実施形態のD/A変換回路10は、1回のフォアグランド補正により、電流誤差を動作保証の範囲内とすることができる。
本実施形態のD/A変換回路10において、高電位電圧AVDが変動した場合、基準トランジスタMPRのゲート電圧は高電位電圧AVDの変化に追従して変化する。同様に、各電流源21,22,41〜43のトランジスタMP1,MP2,MP41〜MP43に多雨する高電位電圧AVDが変化する。基準トランジスタMPRのゲート電圧と、各トランジスタMP1,MP2,MP41〜MP43のゲート電圧との間の差電圧は、で高電位電圧AVDが変化しても、補正時の状態が維持される。つまり、各電流源21,22,41〜43における電流I1,I2,I41〜I43の電流比は変化しない。したがって、補正処理を行うことなく、高電位電圧AVDの変動に対する特性の低下が抑制される。
また、コンパレータ63のオフセットや、補正用抵抗CR4,CR1の抵抗値のばらつきは、D/A変換回路10の特性(DNL)に影響しない。たとえば、補正用抵抗CR4,CR1の抵抗値が互いに異なる。本実施形態において、補正用抵抗CR1に接続した補正用電流源62(トランジスタCM1)と電流源21,22(トランジスタMP1,MP2)の電流に基づいてバイアス電圧VB1を調整する。同様に、補正用抵抗CR1に対して電流源41〜43(トランジスタMP41〜MP43)を順次接続し、バイアス電圧VB41〜VB43を調整する。したがって、電流源21,22(トランジスタMP1,MP2)に対するバイアス電圧VB1と、電流源41〜43(トランジスタMP41〜MP43)に対するバイアス電圧VB41〜VB43の比は、補正用抵抗CR1の抵抗値の影響を受けない。
図3は、比較例のD/A変換回路100を示す。
このD/A変換回路100において、上記の実施形態と同様の部材については同じ符号を用いる。
このD/A変換回路100において、電流源21,22,41〜43に含まれるトランジスタMP1.MP2.MP41〜MP43のゲート端子は、基準電流Irefが供給される基準トランジスタMPRのゲート端子及びドレイン端子に接続されている。各トランジスタMP1,MP2,MP41、MP43,MP43の電流の相対的な比は、1:2:4:4:4である。この相対的な比は、たとえば素子の位置における製造時のばらつきによって、上記の設計値からずれる。電流のずれは、電流量が多い電流源ほど大きい。
例えば、電流源41の電流量が下位ビットに対応する電流源21,22の電流量の合計値(=3I)より小さいと、この電流源41に切り換えたときに、デジタル入力信号の増加に対して出力電流Ioが減少する、所謂非単調性が生じる。一方、電流源41の電流量が単位電流の5倍(5I)より大きいと、D/A変換回路10の特性の1つである微分非直線性(DNL:Differential non linearity)の特性値が±1LSBを越えてしまう。
また、電流源21,22,41〜43の電流量は、温度や電源電圧に応じて変化する。このように変化する電流量を補正する1つの補正方法は、バックグランド補正である。バックグランド補正を行う半導体装置は、2つの変換回路を含み、一方の変換回路にて変換処理を行い、他方の変換回路において補正処理を行う。そして、2つの変換回路において、変換処理と補正処理を交互に行うことで、温度や電圧などの変動要因に対し、各電流源21,22,41〜43の電流量を追従させることが可能である。しかし、バックグランド補正では、D/A変換回路10を切り換えるため、その切り換え動作の繰り返し周期に応じた周波数帯域のノイズが出力電流に重畳する等、変換動作に影響する。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1−1)D/A変換回路10は、デジタル入力信号Dinに応じて重み付けられた電流源21,22,41〜43を有している。電流源21,22は、下位ビットのデジタル入力信号D1,D0に応じてバイナリ(2のべき乗)の比率(1:2)で重み付けされた値の電流I1,I2を流すように設定されている。電流源41,42,43は、上位ビットのデジタル入力信号D3,D2に応じて重み付けられた値の電流I41,I42,I43を流すように設定されている。
基準電流源回路12は、基準電流Irefに基づいて、電流源21,22に対するバイアス電圧VB1と、電流源41〜43に対するバイアス電圧VB41〜VB43を生成する。デコーダ51は、デジタル入力信号Din(D3〜D0)に基づいて制御信号CT1を生成する。スイッチS1,S1x〜S43,S43xは制御信号CT1に応答してオンオフする。スイッチS1,S1x〜S43,S43xの状態に応じて各電流源21,22,41〜43の電流I1,I2,I41〜I43が合成されて出力電流Io,Ioxが生成される。
基準電流制御回路11は、補正制御回路64からの補正制御信号CN1に基づいて、基準電流Irefより少ない補正基準電流Ircを基準電流源回路12に供給する。補正制御回路64は、補正基準電流Ircに応じて各電流源21,22,41〜43に流れる電流に基づいて、電流源21,22に対するバイアス電圧VB1と、電流源41〜43に対するバイアス電圧VB41〜VB43を調整する。
各電流源21,22,41〜43において、製造によって生じる電流誤差は、温度変化に応じて、温度が低いほど多くなる。補正基準電流Ircは、保証温度範囲の最高温度TH(125℃)にて補正処理を行い、最低温度TL(−40℃)にて変換処理を行うというワースト条件に基づいて設定される。そして、ワースト条件に応じた電流量の補正基準電流Ircに基づいて各電流源21,22,41〜43の電流量(バイアス電圧VB1,VB41〜VB43)を調整するようにした。これにより、保証温度範囲における温度変化に対して、電流源21,22,41〜43における電流誤差を、動作保証範囲内とすることができる。このように、動作保証範囲における電流誤差を抑制することができるため、補正処理を1回行えばよく、補正処理のための期間を必要としない。そして、温度変化等の変動要因に応じて補正処理を行う必要がないため、このD/A変換回路10の連続的な使用が可能となる。また、補正処理を繰り返し実行するバックグランド補正のようなノイズの発生がないため、安定した出力電流Io,Ioxを生成することができる。
(1−2)上位ビットのデジタル入力信号D3,D2に応じた電流源41〜43の電流量(バイアス電圧VB41〜VB43)をそれぞれ補正した。これにより、各電流源41〜43の形成位置などによって生じる互いの電流誤差が少なくなる。このため、製造ばらつきや温度変化による微分非直線性(DNL)の低下を抑制することができる。
(1−3)補正回路60は、上位ビットの電流源41〜43と等しい電流を流す第1の補正用電流源61と、下位ビットの電流源21,22のうちの最小の電流を流す電流源21と等しい電流を流す第2の補正用電流源62を含む。補正時に、補正回路60は、第2の補正用電流源62の電流Ic1と下位ビットの電流源21,22の電流I1,I2とを合成して補正用抵抗CR1に流し、第1の補正用電流源61の電流Ic4を補正用抵抗CR4に流す。そして、補正用抵抗CR4,CR1に接続されたノードN21,N22の電位をコンパレータ63により比較して第2の補正用電流源62と下位ビットの電流源21,22に対するバイアス電圧VB1を調整する。そして、補正回路60は、第1の補正用電流源61の電流Ic4と、上位ビットの電流源41〜43の電流とを等しくするように、各電流源41〜43に対するバイアス電圧VB41〜VB43を調整した。
下位ビットの電流源21,22の電流I1,I2の合計値は、上位ビットの電流源41〜43の電流I41〜I43よりも小さい。そして、比較時において、基準電流Irefに応じて各電流源21,22,41〜43に流れる電流量の比は、補正時において補正基準電流Ircにより調整した電流比と等しい。たとえば、デジタル入力信号Dinの増加に応じて、電流源21,22から電流源41に切り換えた場合、出力電流Ioが増加する(出力電流Ioxは減少する)。このため、製造ばらつきによる微分非直線性(DNL)の低下を抑制することができる。
(1−4)補正時において、抵抗回路R10に流れる補正基準電流Ircを基準電流Irefの1/3とする。そして、補正後に抵抗回路R10に対して、その抵抗回路R10と等しい抵抗値の抵抗回路R11,R12を並列に接続し、抵抗回路R10に対して補正時と等しい電流を流すようにした。これにより、補正時に設定した各バイアス電圧VB1,VB41〜VB43と、基準トランジスタMPRのゲート電圧との差は、補正後にも維持される。したがって、コンパレータ63のオフセット電圧や、補正用抵抗CR4,CR1の抵抗値のばらつきは、補正後の各電流源21,22,41〜43の電流比に影響しない。このように、補正回路60のコンパレータ63や補正用抵抗CR4,CR1におけるばらつきの影響を受けることなく、高い精度にて補正を行うことができる。
(第二実施形態)
以下、第二実施形態を説明する。
なお、この実施形態において、上記実施形態と同じ構成部材については同じ符号を付してその説明の全てまたは一部を省略する。
図4に示すように、D/A変換回路110は、温度検出回路114を有している。温度検出回路114は、D/A変換回路110における温度を検出し、その検出温度に応じた検出信号K2を出力する。基準電流制御回路111は、温度検出回路114の検出信号K2に基づいて、補正基準電流Ircを基準電流Irefの1/X(X=1,2,3)に調整する。
また、基準電流制御回路111は、調整した補正基準電流Ircに応じてスイッチSW11,SW12を制御する。基準電流制御回路111は、基準電流Irefを出力するとき、抵抗回路R10に流れる電流を補正基準電流Ircと等しくするようにスイッチSW11,SW12を制御する。
たとえば、補正基準電流Ircを基準電流Irefの1/1(X=1)とした場合、スイッチSW11,SW12をオフする。これにより抵抗回路R10に流れる電流量は、基準電流Irefの1/1となる。たとえば、補正基準電流Ircを基準電流Irefの1/2(X=2)とした場合、スイッチSW11をオンし、スイッチSW12をオフする。これにより抵抗回路R10に流れる電流量は、基準電流Irefの1/2となる。また、補正基準電流Ircを基準電流Irefの1/3(X=3)とした場合、スイッチSW11,SW12をオンする。これにより、抵抗回路R10に流れる電流量は、基準電流Irefの1/3となる。
例えば、D/A変換回路110の保証温度範囲を125℃(TH)〜−40℃(TL)とする。補正時の温度をTCとする。電流源における電流誤差は、温度の低下にしたがって増加する。したがって、保証範囲における最低温度TLにおいて変換動作するとし、補正時の温度と保証範囲における最低温度TLに基づいて、補正基準電流Ircの電流量を設定するとよい。第一実施形態に基づき、補正時における補正基準電流Ircを、変換動作における基準電流Irefの「(TL/TC)^(3/2)」倍以下に設定する。
たとえば、補正時の温度TCを「25℃」とすると、(TL/TC)^(3/2)=((273−40)/(273+25))^(3/2)=0.691となる。したがって、補正基準電流Ircを基準電流Irefの1/2(=0.5)とする。そして、補正後において、スイッチSW11をオンし、スイッチSW12をオフする。これにより、補正時における各電流源21,22,41〜43の電流比を維持する。また、補正時の温度TCを「−40℃」とすると、(TL/TC)^(3/2)=((273−40)/(273−40))^(3/2)=1となる。したがって、補正基準電流Ircを基準電流Irefの1/1とする。そして、補正後において、スイッチSW11、SW12をオフする。これにより、補正時における各電流源21,22,41〜43の電流比を維持する。電流源21,22,41〜43に含まれるトランジスタMP1,MP2,MP41〜MP43における電流量の減少は、ノイズの増加を招く。したがって、回路の温度に応じて補正基準電流Ircを設定する。これにより、ノイズの増加を抑制し、安定した補正結果を得ることができる。
図5は、第一実施形態の図2と同様に、電流源21,22に対するバイアス電圧VB1を調整するときの状態を示す。そして、図4は、補正基準電流Ircを基準電流Irefの1/2に設定した補正処理後の状態を示す。即ち、補正基準電流Irc(=Iref/2)に応じて、スイッチSW11がオンされ、スイッチSW12がオフされている。
以上記述したように、本実施形態によれば、上記第一実施形態の効果に加え、以下の効果を奏する。
(2−1)温度検出回路114は、検出した温度に応じた検出信号K2を出力する。基準電流制御回路111は、検出信号K2に応じて、補正基準電流Ircの電流量を制御する。基準トランジスタMPRや各電流源21,22,41〜44,61,62において流す電流量が少ない場合、電流量が多い場合と比べてノイズ量が増加する。したがって、補正処理を行うときの温度に応じて補正基準電流Ircの電流量を多くすることで、補正書理事におけるノイズ量を低減することができ、安定した補正処理を行うことができる。これにより、バイアス電圧VB1,VB41〜VB4を安定して調整し、D/A変換回路110において良い特性(DNL)を得ることができる。
(別の実施形態)
上記各実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記各実施形態に対し、補正基準電流Ircの電流量を適宜変更してもよい。たとえば、第一実施形態にて示したように、最高温度THを「125℃」、最低温度TLを「−40℃」とすると、(TL/TH)^(3/2)=((273−40)/(273+125))^(3/2)=0.448となる。このため、たとえば、補正基準電流Ircを基準電流Irefの1/2.5(=0.4)としてもよい。
・上記第二実施形態において、補正基準電流Ircを基準電流Irefの1/2または1/3としてもよい。
・上記各実施形態に対し、出力電流Ioと出力電流Ioxの何れか一方の出力電流を生成するD/A変換回路に具体化する。
・上記実施形態において、バイアス電圧VB1,VB41〜VB43の調整順序を適宜変更してもよい。また、各バイアス電圧VB41〜VB43の調整順序を適宜変更してもよい。例えば、バイアス電圧VB41〜VB43を順次調整した後、バイアス電圧VB1を調整してもよい。
・上記各実施形態では、上位ビットのデジタル入力信号D3,D2に対する電流源41〜43の電流量(バイアス電圧VB41〜VB43)それぞれを調整した。電流源41〜43は、互いに同じサイズにて形成される。したがって、電流源41〜43における電流量の差(ばらつき)は少ない。このため、バイアス電圧VB41〜VB43のうちのいずれか1つ(たとえばバイアス電圧VB41)を上記の方法によって調整し、そのバイアス電圧VB41を生成するためのノード(N1〜N7)に接続されたスイッチをオンしてバイアス電圧VB42,VB43を生成するようにしてもよい。
また、各電流源41〜43に含まれるトランジスタMP41〜MP43のゲート端子を互いに接続するとともに1つの選択回路によって基準電流源回路12のノードN1〜N7に接続し、1つの選択回路によって選択したノード(N1〜N7)の電圧に応じたバイアス電圧を各電流源41〜43に供給するようにしてもよい。この場合、電流源41〜43のうちの1つの電流源の電流を、第1の補正用電流源61の電流Ic4と等しくするようにバイアス電圧を調整する。
・上記各実施形態に対し、調整したバイアス電圧VB1,VB41〜VB43の情報(選択回路13a〜13dにおけるスイッチの制御情報)を記憶回路に記憶するようにしてもよい。記憶回路は、たとえば電気的に書換え可能な不揮発性メモリである。このような記憶回路に情報を記憶し、電源の投入時等において記憶回路から読み出した情報に応じて選択回路13a〜13dのスイッチを制御する。
・上記各実施形態において、基準電流制御回路11,111は、外部制御信号CNTに応じて基準電流Irefを制御するようにしてもよい。
・上記実施形態では、補正制御回路64はデコーダ51を介して変換用のスイッチS1,S1x〜S43,S43xを制御したが、補正処理において補正制御回路64がスイッチS1,S1x〜S43,S43xを直接制御してもよい。
・上記第一実施形態において、抵抗回路R10に対して抵抗回路R11,R12を並列接続して基準電流源回路12に基準電流Irefが流れるときに、補正処理における電流と等しい電流(基準電流Irefの1/3)が抵抗回路R10に流れるようにした。これに対し、たとえば抵抗回路R10の合成抵抗値の1/2の抵抗値の抵抗を抵抗回路R10に対して並列に接続するようにしてもよい。
・上記各実施形態に対し、バイアス電圧VB1,VB41〜VB43の調整順序を適宜変更してもよい。たとえば、バイアス電圧VB41〜VB43を順次調整した後、バイアス電圧VB1を調整する。また、バイアス電圧VB43,VB42,VB41,VB1の順番で調整する。
10 D/A変換回路
12 基準電流源回路
21,22,41〜43 電流源
60 補正回路
61 補正用電流源
62 補正用電流源
63 比較器(コンパレータ)
64 補正制御回路
CM1,CM4 トランジスタ
VB1,VB41〜VB43 バイアス電圧
Iref 基準電流(第1の基準電流)
Irc 補正基準電流(第2の基準電流)
MPR 基準トランジスタ
MP1,MP2 トランジスタ
MP41〜MP43 トランジスタ
R10 抵抗回路(第1の抵抗回路)
R11,12 抵抗回路(第2の抵抗回路)
13a 選択回路(第1の選択回路)
13b〜13d 選択回路(第2の選択回路)

Claims (9)

  1. デジタル入力信号の下位ビットに応じて重み付けされ、第1のバイアス電圧が供給される複数の第1電流源と、
    前記デジタル入力信号の上位ビットに応じて重み付けされ、第2のバイアス電圧が供給される複数の第2電流源と、
    第1の基準電流に基づいて前記第1のバイアス電圧と前記第2のバイアス電圧を生成する基準電流源回路と、
    前記第1の基準電流に応じた前記第1電流源と前記第2電流源の電流を、前記デジタル入力信号に応じて合成して出力電流を生成する出力回路と、
    前記基準電流源回路に供給される電流を前記第1の基準電流より少ない第2の基準電流に変更し、前記第2の基準電流に応じた前記第1電流源と前記第2電流源の電流に基づいて前記第1のバイアス電圧と前記第2のバイアス電圧を調整する補正回路と、
    を備えたデジタルアナログ変換回路。
  2. 前記基準電流源回路は、
    第1端子に前記第1電圧が供給される基準トランジスタと、
    前記基準トランジスタの第2端子に接続され、直列に接続された複数の抵抗を有し、前記複数の抵抗の間の複数のノードにそれぞれ対応する電圧を生成し、前記複数のノードのうちの1つのノードに前記基準トランジスタの制御端子が接続された第1の抵抗回路と、
    前記複数のノードに第1端子が接続され、第2端子が前記第1電流源に接続された複数のスイッチを含む第1の選択回路と、
    前記複数のノードに第1端子が接続され、第2端子が前記第2電流源に接続された複数のスイッチを含む第2の選択回路と、
    前記基準トランジスタの第2端子に接続された第2の抵抗回路と、
    前記第2の抵抗回路を前記第1の抵抗回路に並列に接続するスイッチと、
    を有し、
    前記第1の抵抗回路と前記第2の抵抗回路の抵抗値は前記基準トランジスタに流れる第1の基準電流を分流し、前記第2の抵抗回路の抵抗値は前記第1の抵抗回路に流れる電流と前記第2の基準電流とを等しくする抵抗値であること、
    を特徴とする請求項1に記載のデジタルアナログ変換回路。
  3. デジタル入力信号の下位ビットに応じて重み付けされ、第1のバイアス電圧が供給される複数の第1電流源と、
    前記デジタル入力信号の上位ビットに応じて重み付けされ、第2のバイアス電圧が供給される複数の第2電流源と、
    第1の基準電流に基づいて前記第1のバイアス電圧と前記第2のバイアス電圧を生成する基準電流源回路と、
    前記第1の基準電流に応じた前記第1電流源と前記第2電流源の電流を、前記デジタル入力信号に応じて合成して出力電流を生成する出力回路と、
    温度に応じた温度検出信号を出力する温度検出回路と、
    前記基準電流源回路に供給される電流を前記温度検出信号に基づいて設定した第2の基準電流に変更し、前記第2の基準電流に応じた前記第1電流源と前記第2電流源の電流に基づいて前記第1のバイアス電圧と前記第2のバイアス電圧を調整する補正回路と、
    を備えたデジタルアナログ変換回路。
  4. 前記基準電流源回路は、
    第1端子に前記第1電圧が供給される基準トランジスタと、
    前記基準トランジスタの第2端子に接続され、直列に接続された複数の抵抗を有し、前記複数の抵抗の間の複数のノードにそれぞれ対応する電圧を生成し、前記複数のノードのうちの1つのノードに前記基準トランジスタの制御端子が接続された第1の抵抗回路と、
    前記複数のノードに第1端子が接続され、第2端子が前記第1電流源に接続された複数のスイッチを含む第1の選択回路と、
    前記複数のノードに第1端子が接続され、第2端子が前記第2電流源に接続された複数のスイッチを含む第2の選択回路と、
    前記基準トランジスタの第2端子に接続され、それぞれの抵抗値が前記第1の抵抗回路の抵抗値と等しい複数の第2の抵抗回路と、
    前記複数の第2の抵抗回路を前記第1の抵抗回路に並列に接続する複数のスイッチと、
    を有し、
    前記第1の抵抗回路と前記第2の抵抗回路は前記基準トランジスタに流れる第1の基準電流を分流し、
    前記補正回路は、前記設定した第2の基準電流に応じて、前記第1の基準電流を分流し、前記第2の抵抗回路を接続して前記第1の抵抗回路に流れる電流と前記第2の基準電流とを等しくすること、
    を特徴とする請求項3に記載のデジタルアナログ変換回路。
  5. 前記基準トランジスタの制御端子は、前記第1の抵抗回路において複数のノードの中間のノードに接続されること、を特徴とする請求項2または4に記載のデジタルアナログ変換回路。
  6. 前記補正回路は、
    前記第2電流源と等しい電流を流す第1の補正用電流源と、
    前記第1電流源のうちの最小の電流を流す電流源と等しい電流を流す第2の補正用電流源と、
    前記第1の補正用電流源に接続された第1の補正用抵抗と、
    前記第1の補正用抵抗と等しい抵抗値の第2の補正用抵抗と、
    前記第1及び第2の補正用抵抗が接続された比較器と、
    前記比較器からの判定信号に応じて前記第1及び第2の選択回路のスイッチを制御する補正制御回路と、
    を有し、
    前記補正制御回路は、
    前記第2の補正用電流源と前記第1電流源とを前記第2の補正用抵抗に接続し、前記判定信号に応じて前記第1の選択回路のスイッチを制御して前記第1のバイアス電圧を調整し、
    前記第2電流源を前記第2の補正用抵抗に接続し、前記判定信号に応じて前記第2の選択回路のスイッチを制御して前記第2のバイアス電圧を調整すること、
    を特徴とする請求項2,4,5のいずれか一項に記載のデジタルアナログ変換回路。
  7. 前記基準電流源回路は、複数の前記第2電流源にそれぞれ接続された複数の前記第2の選択回路を有し、
    前記補正制御回路は、複数の前記第2電流源を順次前記第2の補正用抵抗に接続し、複数の前記第2電流源に対応する前記第2の選択回路のスイッチを制御して複数の前記第2電流源に対する複数の前記第2のバイアス電圧を調整すること、
    を特徴とする請求項6に記載のデジタルアナログ変換回路。
  8. デジタル入力信号の下位ビットに応じて重み付けされ、第1のバイアス電圧が供給される複数の第1電流源と、前記デジタル入力信号の上位ビットに応じて重み付けされ、第2のバイアス電圧が供給される複数の第2電流源と、第1の基準電流に基づいて前記第1のバイアス電圧と前記第2のバイアス電圧を生成する基準電流源回路と、を有し、前記第1の基準電流に応じた前記第1電流源と前記第2電流源の電流を、前記デジタル入力信号に応じて合成して出力電流を生成するデジタルアナログ変換回路の補正方法であって、
    前記基準電流源回路に供給される電流を前記第1の基準電流より少ない第2の基準電流に変更し、前記第2の基準電流に応じた前記第1電流源と前記第2電流源の電流に基づいて前記第1のバイアス電圧と前記第2のバイアス電圧を調整すること、
    を特徴とするデジタルアナログ変換回路の補正方法。
  9. デジタル入力信号の下位ビットに応じて重み付けされ、第1のバイアス電圧が供給される複数の第1電流源と、前記デジタル入力信号の上位ビットに応じて重み付けされ、第2のバイアス電圧が供給される複数の第2電流源と、第1の基準電流に基づいて前記第1のバイアス電圧と前記第2のバイアス電圧を生成する基準電流源回路と、を有し、前記第1の基準電流に応じた前記第1電流源と前記第2電流源の電流を、前記デジタル入力信号に応じて合成して出力電流を生成するデジタルアナログ変換回路の補正方法であって、
    前記基準電流源回路に供給される電流を温度に応じた温度検出信号に基づいて設定した第2の基準電流に変更し、前記第2の基準電流に応じた前記第1電流源と前記第2電流源の電流に基づいて前記第1のバイアス電圧と前記第2のバイアス電圧を調整すること、
    を特徴とするデジタルアナログ変換回路の補正方法。
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