JP2010136229A - D/a変換回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のD/A変換回路は、チップ面積が増大する問題があった。
【解決手段】本発明は、基準電流を設定する基準電流設定部と、基準電流に対応した電流を出力する複数の定電流源を備え、入力されたデジタル信号の値に応じた定電流源からの出力電流を合算した電流に対応するアナログ電圧信号を生成する電流セル出力部とを有するD/A変換回路であって、基準電流設定部は、基準電流を生成する基準電流源と、基準電流が流れる第1の抵抗と、基準電流が流れる第2の抵抗と、アナログ電圧信号の振幅レベルを変化させる場合に、第1及び第2の抵抗の少なくとも一方を選択し、基準電流源とを接続する選択制御回路と、第1及び第2の抵抗のうち、選択された抵抗が生成する電圧に応じて基準電流源の基準電流の電流量を制御する基準電流制御回路とを有するD/A変換回路である。
【選択図】図1

Description

本発明は、D/A変換回路に関し、特に電流出力型D/A変換回路に関する。
テレビ信号の電圧振幅フォーマットには、コンポーネント信号(Y:輝度、Pr:色差信号1、Pb:色差信号2)の1V振幅、コピーガード機能を含むNTSC信号の1.32V振幅等がある。更にはパソコンのアナログモニター接続用の電圧振幅フォーマットには、RGB信号の0.7V振幅がある。このように、テレビ等の映像信号には、様々な電圧振幅フォーマットがある。また、テレビ等の映像信号以外の他のアプリケーションにおいても、様々な電圧振幅フォーマットが存在する。
従来は、これら複数の電圧振幅フォーマットに対してそれぞれ個別に電流出力型のD/A変換回路を使用していた。ここで、図6に従来の一般的な電流出力型D/A変換回路1を示す。図6に示すように、電流出力型D/A変換回路1は、基準電流設定部10と、電流セル出力部20とを有する。基準電流設定部10は、差動増幅器AMP11と、PMOSトランジスタM11と、抵抗素子R11とを有する。PMOSトランジスタM11に流れるソース・ドレイン電流Irefは、抵抗素子R11に流れる。このことにより、発生するノードAの電位が差動増幅器AMP11の非反転入力端子に入力される。差動増幅器AMP11は、反転入力端子に基準電圧Vrefが入力され、出力端子がPMOSトランジスタM11のゲートに接続されている。よって、この構成により、ノードAの電圧が、基準電圧Vrefと同じ電圧となるように負帰還がかかる。
電流セル出力部20は、PMOSトランジスタM21〜M2mと、スイッチ回路SW21〜SW2mと、出力抵抗素子R21とを有する。PMOSトランジスタM11と、M21〜M2mは、PMOSトランジスタM11を入力トランジスタとするカレントミラー回路を構成している。よって、PMOSトランジスタMM21〜M2mは、PMOSトランジスタM11に流れるソース・ドレイン電流に応じた電流を、それぞれのカレントミラー比に基づき流すことができる。
スイッチ回路SW21〜SW2mは、入力されるデジタル信号に応じて、オン状態、オフ状態が制御される。これらPMOSトランジスタM21〜M2mのうち、デジタル信号の値に応じてオン状態になったトランジスタはソース・ドレイン電流が流れ、ノードBに、それらの加算電流が供給される。この加算電流は、上記デジタル信号をアナログ電流信号に変換したものである。以下、このアナログ電流信号をD/A変換電流Idaと称す。このD/A変換電流Idaが抵抗素子R21に流れることでアナログの出力電圧Voutを生成できる。この出力電圧Voutの振幅レベルが、上述したように0.7V振幅、1V振幅、1.3V振幅等になるよう規格が決められている。
ここで、近年、製造コスト削減等の要求が強くなってきている。よって、上述した複数の電圧振幅フォーマットに対して、1つの電流出力型のD/A変換回路で容易に対応できれば、電流出力型のD/A変換回路の使用個数を削減でき、チップの製造コスト低減が可能となる。ここで、電流セル出力部が出力する電圧Voutの振幅レベルを変化させる電流出力型D/A変換回路の例として特許文献1のような技術がある。また、製造バラツキによる影響を低減したD/A変換回路の技術が特許文献2に開示されている。
特開2002−26729号公報 特開2006−197052号公報
ここで、図7に特許文献1の電流出力型D/A変換回路を簡略化した構成を示す。図7に示すように、電流出力型D/A変換回路2は、基準電流生成部30と、電流セル部40と、はしご型抵抗回路50と、制御回路60を有する。基準電流生成部30のPMOSトランジスタQ30は、電流セル部40のPMOSトランジスタQ41〜4mとカレントミラー接続されている。よって、PMOSトランジスタQ30に流れるソース・ドレイン電流に応じた電流が、それぞれPMOSトランジスタQ41〜4mにも流れる。それ以外の電流セル部40の構成及び動作は、図6の電流セル部20とほぼ同様なため、説明は省略する。
はしご型抵抗回路50は、抵抗素子R51〜R5n+1と、スイッチ回路SW51〜SW5nとを有する。抵抗素子R51〜R5n+1は、順に接地端子から基準電流生成部30の端子Aまで、直列に接続されている。スイッチ回路SW51〜SW5nは、抵抗素子R51〜R5n+1の各接続ノードと、それぞれ接地端子間に接続される。スイッチ回路SW51〜SW5nは、制御回路60からの制御信号により、1つが選択され、オン状態となる。
このため、制御回路60の制御信号応じて、基準電流生成部30の端子Aと接地端子間の抵抗素子の数が変化する。このことにより、基準電流生成部30のPMOSトランジスタQ30のソース・ドレイン電流(以後、基準電流Irefと称す)が変化する。このように、基準電流Irefを変化させることで、基準電流生成部30のPMOSトランジスタQ30とカレントミラー接続されているPMOSトランジスタQ41〜4mのソース・ドレイン電流が変化させることができ、延いては出力電圧Voutの電圧振幅レベルを変化させることができる。
ここで電流出力型D/A変換回路2は、基準電流生成部30が出力する基準電流Irefを、はしご型抵抗回路50のスイッチ回路SW51〜SW5nのいずれかをオン状態とすることで制御している。このため、基準電流Irefは、制御回路60により選択されたスイッチ回路と端子Aとの間に接続されている抵抗素子の合成抵抗と、更に、選択されたスイッチ回路のオン抵抗との合成抵抗値より決定される。
例えば、図7のスイッチ回路SW51が選択された場合を考える。なお、スイッチ回路SW51のオン抵抗をRsw51とする。端子Aの電圧はAMP30により、電圧Vrefで保持される。このため、基準電流Irefは、Iref=Vref/(R52+・・・+R5n+R5n+1+Rsw51)となる。なお、便宜上、符号「R51」〜「R5n+1」は、抵抗素子名を示すと同時に、その抵抗値を示すものとする。このように、基準電流Irefには、選択されたスイッチ回路SW51のオン抵抗Rsw51が含まれてしまう。このスイッチ回路のオン抵抗は、製造バラツキや温度特性バラツキを有している。このため、精度の高い基準電流Irefを得るためには、スイッチ回路SW51のオン抵抗Rsw51を、合成抵抗(R52+・・・+R5n+R5n+1)に比べ無視できる程度に小さくする必要がでてくる。
より具体的に言うと、例えば、(R52+・・・+R5n+R5n+1)=1kΩ、Rsw51=10Ωとすると、スイッチ回路SW51のオン抵抗のバラツキにより1%程度のレベルで基準電流Irefの電流確度がずれてしまう。この結果、電流セル部40の出力する出力電圧Voutの電圧振幅もばらついてしまう。この問題を解決するには、スイッチ回路のオン抵抗を小さくする必要がある。しかし、スイッチ回路のオン抵抗の低減化のためには、スイッチ回路のサイズを非常に大きく設計せざる得なくなり、チップ面積が増大する問題が発生する。
本発明は、基準電流を設定する基準電流設定部と、前記基準電流に対応した電流を出力する複数の定電流源を備え、入力されたデジタル信号の値に応じた前記定電流源からの出力電流を合算したアナログ電流信号により生成されるアナログ電圧信号を生成する電流セル出力部と、を有するD/A変換回路であって、前記基準電流設定部は、前記基準電流を生成する基準電流源と、前記基準電流が流れる第1の抵抗素子と、前記基準電流が流れる第2の抵抗素子と、前記アナログ電圧信号の振幅レベルを変化させる場合に、前記第1の抵抗素子及び前記第2の抵抗素子の少なくとも一方を選択し、前記基準電流源とを接続する選択制御回路と、前記第1の抵抗素子及び前記第2の抵抗素子のうち、選択された抵抗素子が生成する電圧に応じて前記基準電流源の基準電流の電流量を制御する基準電流制御回路と、を有するD/A変換回路である。
本発明にかかるD/A変換回路は、基準電流の電流量を前記第1の抵抗素子及び前記第2の抵抗素子のうち、選択された抵抗素子が生成する電圧に応じて選択制御回路にて制御している。このため、上記選択制御回路には、基準電流の調整に電流信号を用いることが無く、制御回路内の能動素子のオン抵抗等を考慮する必要がない。
本発明にかかるD/A変換回路は、生成するアナログ出力信号の電圧振幅レベルを可変可能としつつ、回路面積の増大を抑えることができる。
発明の実施の形態1
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態1は、本発明をアナログ接続のディスプレイ等の映像信号を生成する電流出力型D/A変換回路に適用したものである。図1に本実施の形態にかかる電流出力型D/A変換回路100のブロック構成を示す。
図1に示すように、D/A変換回路100は、基準電流設定部110と、電流セル出力部120と、調整抵抗R1〜Rn(n:正の整数)と、負荷抵抗RLとを有する。基準電流設定部110は、基準電流生成電流源111と、選択制御回路112と、基準電流制御回路113とを有する。
基準電流生成電流源111は、基準電流制御回路113の制御信号に応じて、基準電流Irefを出力する。なお、図1の例では、基準電流生成電流源111は、単一の定電流源CS111のみを有しているが、更に複数の定電流源を有してもよい。この場合、これら複数の定電流源も、基準電流制御回路113の制御信号に応じて出力電流が制御される。そして、その複数の定電流源から出力される電流の合計が基準電流Irefとなる。
選択制御回路112は、スイッチ回路SW111、SW112を有する。スイッチ回路SW112は、電圧振幅設定信号に応じて、端子T1〜Tn(n:正の整数)のいずれか1つを選択し、電流源111と接続する。つまり、電圧振幅設定信号に応じて、電流源111から供給される基準電流Irefを端子T1〜Tnのいずれか1つに流す機能を有する。ここで、調整抵抗R1〜Rnは、それぞれ一方の端子が端子T1〜Tnに接続される。更に、調整抵抗R1〜Rnは、それぞれ他方の端子が接地端子VSSに接続される。よって、上述したスイッチ回路SW112の機能により、調整抵抗R1〜Rnのいずれか1つが選択され基準電流Irefが流れることになる。この調整抵抗R1〜Rnは、ワンチップ化したD/A変換回路100に組み込まず外付けとしてもよい。つまり、調整抵抗R1〜Rnは、ワンチップ化した基準電流設定部110の外部端子T1〜Tnに接続される。このようにすることで、抵抗素子の交換を容易にすることができる。反対に、調整抵抗R1〜Rnを基準電流設定部110内に組み込み、ワンチップ化してもかまわない。
スイッチ回路SW111は、電圧振幅設定信号に応じて、端子T1〜Tnのいずれか1つを選択し、基準電流制御回路113と接続する。このスイッチ回路SW111により選択される端子T1〜Tnは、スイッチ回路SW112が選択し電流源111と接続した端子T1〜Tnと同一のものである。つまり、基準電流制御回路113には、基準電流Irefにより調整抵抗R1〜Rnのいずれか1つの抵抗による電圧降下で発生する電圧値が入力される。なお、電圧振幅設定信号は、後述する負荷抵抗RLに発生するアナログ電圧信号の振幅レベルを変化させる場合に外部の設定信号出力回路(不図示)から送信される。
基準電流制御回路113は、選択制御回路112により選択された調整抵抗R1〜Rnのいずれか1つの抵抗による電圧降下で発生する電圧値に応じ、基準電流生成電流源111の出力する基準電流Irefを制御する。なお、上記説明では、選択制御回路112は、基準電流Irefを流す抵抗を調整抵抗R1〜Rnから1つ選択しているが、調整抵抗R1〜Rnのうち複数を選択してもよい。但し、この場合、基準電流制御回路113に入力される電圧は、選択された複数の抵抗の合成抵抗による電圧降下によって生じた電圧値が入力される。
電流セル出力部120は、定電流源CS121〜CS12m(m:正の整数)と、スイッチ回路SW121〜12mとを有する。定電流源回路CS121〜CS12m(m:正の整数)は、それぞれ基準電流生成電流源111の生成する基準電流Irefの電流量に応じた電流Id1〜Idm(m:正の整数)を生成する。例えば、定電流源回路CS121が基準電流Irefと等しい電流Id1、定電流源回路CS122が基準電流Irefの2倍の電流Id2、定電流源回路CS123が基準電流Irefの4倍の電流Id3、・・・・、定電流源回路CS12mが基準電流Irefの2の(m−1)乗倍の電流Idmを出力するようにしてもよい。また、例えば、定電流源回路CS121〜CS12mのそれぞれが、基準電流Irefと等しい電流Id1〜Idmを出力するようにしてもよい。
スイッチ回路SW121〜SW12mは、それぞれ一方の端子が定電流源回路CS121〜CS12mの電流出力端子に接続される。スイッチ回路SW121〜SW12mは、それぞれ他方の端子が出力端子Toutに接続される。スイッチ回路SW121〜SW12mは、外部のデコーダ回路等からのデジタルデータ信号を入力し、そのデジタルデータの値に応じて、オン状態、オフ状態が制御される。このため、出力端子Toutに流れる出力電流Ioutは、このデジタルデータ信号の値に応じて流れた電流Id1〜Idmが加算された電流値となる。例えば、m桁のデジタルデータの値が全て「1」となる場合、出力電流Ioutは、電流Id1〜Idmの全てを加算した電流値(Id1+Id2+・・・+Idm)となる。以後、この場合の電流値をフルスケール電流Ifsと称す。反対に、m桁のデジタルデータの値が全て「0」となる場合、出力電流Ioutも、「0」となり、出力端子Toutに電流が流れない。
負荷抵抗RLは、端子Toutと接地端子VSSとの間に接続される。よって、出力端子Toutから流れる出力電流Ioutが負荷抵抗RLに流れる。このため、負荷抵抗RLに発生する電圧降下により出力電圧Voutが生成される。この出力電圧Voutの最小電圧値は負荷抵抗RLに流れる電流が無い場合、最大電圧値は負荷抵抗RLに流れる電流がフルスケール電流Ifsの場合となる。よって、出力電圧Voutは、この最小値から最大値まで、上記デジタルデータの値に応じて変化する。つまり、出力電圧Voutの振幅レベルは、負荷抵抗RLに流れるフルスケール電流Ifsにより決定される。
図2にD/A変換回路100のより具体的な回路構成の例を示す。但し、調整抵抗の数を2つ、電流セル出力部120の分解能を4ビットとする。つまり、n=2、m=4とする。また、基準電流生成電流源111が有する定電流源回路を3つとする。
図2に示すように、基準電流生成電流源111は、PMOSトランジスタM111〜M113を有する。PMOSトランジスタM111は、ソースが電源電圧端子VDD、ドレインがノードB1、ゲートがノードAに接続される。PMOSトランジスタM112は、ソースが電源電圧端子VDD、ドレインがノードB2、ゲートがノードAに接続される。PMOSトランジスタM113は、ソースが電源電圧端子VDD、ドレインがノードB3、ゲートがノードAに接続される。この構成からわかるように、PMOSトランジスタM111〜M113は、カレントミラー接続構成となっている。また、PMOSトランジスタM111〜M113のカレントミラー比は、順に1:2:4とする。よって、PMOSトランジスタM111がI×1の電流を流す場合、PMOSトランジスタM112はI×2、PMOSトランジスタM113はI×4の電流を流すことになる。この電流量の比は各トランジスタのゲート幅の比を調整して設計するなどして実現している。また、PMOSトランジスタM111〜M113の出力する電流の合計が基準電流Irefとなる。
スイッチ回路SW112は、PMOSトランジスタMPS21a、MPS21b、MPS22a、MPS22b、MPS23a、MPS23bを有する。PMOSトランジスタMPS21aは、ソースがノードB1、ドレインが端子T1、ゲートがノードD1に接続される。PMOSトランジスタMPS21bは、ソースがノードB1、ドレインが端子T2、ゲートがノードD2に接続される。PMOSトランジスタMPS22aは、ソースがノードB2、ドレインが端子T1、ゲートがノードD1に接続される。PMOSトランジスタMPS22bは、ソースがノードB2、ドレインが端子T2、ゲートがノードD2に接続される。PMOSトランジスタMPS23aは、ソースがノードB3、ドレインが端子T1、ゲートがノードD1に接続される。PMOSトランジスタMPS23bは、ソースがノードB3、ドレインが端子T2、ゲートがノードD2に接続される。
スイッチ回路SW111は、NMOSトランジスタMNS11a、MNS11bを有する。NMOSトランジスタMNS11aは、ドレインまたはソースの一方が端子T1、ドレインまたはソースの他方がノードE、ゲートがノードD2に接続される。NMOSトランジスタMNS11bは、ドレインまたはソースの一方が端子T2、ドレインまたはソースの他方がノードE、ゲートがノードD1に接続される。
調整抵抗R1、R2は、一方の端子がそれぞれ端子T1、T2と接続される。また、調整抵抗R1、R2は、他方の端子がそれぞれ接地端子VSSに接続される。
基準電流制御回路113は、増幅器AMP113を有する。増幅器AMP113は、非反転入力端子がノードE、反転入力端子が参照電圧入力端子Vref、出力端子がノードAに接続される。参照電圧入力端子Vrefには、所定の電圧が供給される。以後、便宜上、符号「Vref」は、端子名を示すと同時に、その端子から供給される参照電圧を示すものとする。増幅器AMP113は、参照電圧Vrefを基準とし、参照電圧VrefとノードEとの電圧との差を増幅して出力する。
選択制御回路112は、スイッチ回路SW111、SW112の他に、インバータ回路INV112を有する。インバータ回路INV112は、入力端子が電圧振幅設定信号を入力する設定信号入力端子DQin、出力端子がノードD1に接続されている。なお、設定信号入力端子DQinは、ノードD2と直接接続されている。このため、ノードD2には電圧振幅設定信号が印加され、ノードD1には電圧振幅設定信号の位相が反転した信号が印加される。
よって、電圧振幅設定信号がハイレベルとなる場合、端子T1に電流Irefが流れ、同時に端子T1と増幅器AMP113の非反転入力端子とが接続される。反対に、電圧振幅設定信号がロウレベルとなる場合、端子T2に電流Irefが流れ、同時に端子T2と増幅器AMP113の非反転入力端子とが接続される。つまり、選択制御回路112は、電圧振幅設定信号の信号レベルに応じて、スイッチ回路SW111、SW112のトランジスタのオン状態、オフ状態を制御する。そして、調整抵抗R1、R2のどちらに電流Irefを流すかを選択し、且つ、そのとき端子T1、T2に発生する電圧を増幅器AMP113の非反転入力端子に伝達する。
なお、基準電流生成電流源111が出力する基準電流Irefが大きい場合、スイッチ回路112の有するトランジスタのトランジスタサイズを大きくしなければならない。このため、スイッチ回路112の応答速度の高速性を確保するため、設定信号入力端子DQinとノードD1及びD2との間に電流バッファ用のバッファ回路を接続してもよい。
電流セル出力部120は、デコーダDEC121と、PMOSトランジスタM121〜M124と、PMOSトランジスタMPD1a、MPD1b、MPD2a、MPD2b、MPD3a、MPD3b、MPD4a、MPD4bとを有する。ここで、PMOSトランジスタM121〜M124は、それぞれ定電流源CS121〜CS124に相当する。また、PMOSトランジスタMPD1a、MPD1bがスイッチ回路SW121、PMOSトランジスタMPD2a、MPD2bがスイッチ回路SW122、PMOSトランジスタMPD3a、MPD3bがスイッチ回路SW123、PMOSトランジスタMPD4a、MPD4bがスイッチ回路SW124に相当する。
PMOSトランジスタM121は、ソースが電源電圧端子VDD、ドレインがノードC1、ゲートがノードAに接続される。PMOSトランジスタM122は、ソースが電源電圧端子VDD、ドレインがノードC2、ゲートがノードAに接続される。PMOSトランジスタM123は、ソースが電源電圧端子VDD、ドレインがノードC3、ゲートがノードAに接続される。PMOSトランジスタM124は、ソースが電源電圧端子VDD、ドレインがノードC4、ゲートがノードAに接続される。
PMOSトランジスタMPD1aは、ソースがノードC1、ドレインが端子Toutに接続される。更に、ゲートには、デコーダDEC121からの制御信号DP1が入力される。PMOSトランジスタMPD1bは、ソースがノードC1、ドレインが接地端子VSSに接続される。更に、ゲートには、制御信号DP1の反転信号であるDP1bが入力される。PMOSトランジスタMPD2aは、ソースがノードC2、ドレインが端子Toutに接続される。更に、ゲートには、デコーダDEC121からの制御信号DP2が入力される。PMOSトランジスタMPD2bは、ソースがノードC2、ドレインが接地端子VSSに接続される。更に、ゲートには、制御信号DP2の反転信号であるDP2bが入力される。
PMOSトランジスタMPD3aは、ソースがノードC3、ドレインが端子Toutに接続される。更に、ゲートには、デコーダDEC121からの制御信号DP3が入力される。PMOSトランジスタMPD3bは、ソースがノードC3、ドレインが接地端子VSSに接続される。更に、ゲートには、制御信号DP3の反転信号であるDP3bが入力される。PMOSトランジスタMPD4aは、ソースがノードC4、ドレインが端子Toutに接続される。更に、ゲートには、デコーダDEC121からの制御信号DP4が入力される。PMOSトランジスタMPD4bは、ソースがノードC4、ドレインが接地端子VSSに接続される。更に、ゲートには、制御信号DP4の反転信号であるDP4bが入力される。
この構成からわかるように、PMOSトランジスタM121〜M124は、基準電流生成電流源111のPMOSトランジスタM111〜M113と、カレントミラー接続されている。また、PMOSトランジスタM121〜M124のカレントミラー比は、基準電流生成電流源111のPMOSトランジスタM111に対して、順に1:2:4:8とする。よって、PMOSトランジスタM111がI×1の電流を流す場合、PMOSトランジスタM121はI×1、PMOSトランジスタM122はI×2、PMOSトランジスタM123はI×4、PMOSトランジスタM124はI×8の電流を流すことになる。この電流量の比が入力デジタル信号の桁の重み付けに対応する。この電流量の比は各トランジスタのゲート幅の比を調整して設計するなどして実現している。
なお、スイッチ回路SW121〜SW12mのトランジスタサイズが大きい場合、スイッチ応答速度の高速性を確保するため、デコーダ回路DEC121と、スイッチ回路SW121〜SW12m間に電流バッファ用のバッファ回路を接続してもよい。
デコーダDEC121は、デジタル信号を入力し、このデジタル信号のデジタルコードD[0:3]に応じた制御信号DP1、DP1b、DP2、DP2b、DP3、DP3b、DP4、DP4bを出力する。なお、制御信号DP1b、DP2b、DP3b、DP4bは、それぞれ制御信号DP1、DP2、DP3、DP4、DP4bの位相を反転した信号となる。また、デジタルコードD[0]が制御信号DP1、DP1b、デジタルコードD[1]が制御信号DP2、DP2b、デジタルコードD[2]が制御信号DP3、DP3b、デジタルコードD[3]が制御信号DP4、DP4bに対応する。
例えば、デジタル信号D[0:3]の値が、「0011」である場合、制御信号DP1、DP2、DP3b、DP4bがロウレベル、制御信号DP1b、DP2b、DP3、DP4がハイレベルとなる。このことにより、PMOSトランジスタMPD1a、MPD2a、MPD3b、MPD4bがオン状態、PMOSトランジスタMPD1b、MPD2b、MPD3a、MPD4aがオフ状態となる。この結果、出力電流Ioutは、I×3の電流量となる。
更に、例えば、デジタル信号D[0:3]の値が、「1111」である場合、制御信号DP1、DP2、DP3、DP4がロウレベル、制御信号DP1b、DP2b、DP3b、DP4bがハイレベルとなる。結果、出力電流Ioutは、I×15の電流量となる。この場合、出力電流Ioutは、全ての定電流源CS121〜CS124からの出力電流の和となる。このときの出力電流Ioutがフルスケール電流Ifsとなる。よって、基準電流生成電流源111の出力する電流Irefと、このフルスケール電流Ifsのミラー電流比は、7:15となる。
以下に、上述した図2のD/A変換回路100の動作について説明する。まず、基準電流設定部110の動作について説明する。但し、PMOSトランジスタM111の流す電流を「I」とする。
電圧振幅設定信号がハイレベルの場合、ノードD1の電位レベルはロウレベル、ノードD2の電位レベルはハイレベルとなる。よって、PMOSトランジスタMPS21a、MPS22a、MPS23aはオン状態、PMOSトランジスタMPS21b、MPS22b、MPS23bはオフ状態となる。このため、基準電流生成電流源111が出力する電流Irefは、調整抵抗R1に流れることになる。
電流Irefが調整抵抗R1に流れることで端子T1に発生する電圧が、増幅器AMP113の非反転入力端子に入力される。増幅器AMP113は、端子T1に発生する電圧により負帰還制御される。よって、増幅器AMP113は、端子T1に発生する電圧が、参照電圧入力端子Vrefと等しくなるように動作する。このため、基準電流生成電流源111が出力する基準電流Irefは、Iref=Vref/R1となる。また、基準電流Irefは、基準電流生成電流源111のPMOSトランジスタM111〜M113の出力する電流の和となるため、Iref=I×7となる。
次に、電圧振幅設定信号がロウレベルとなる場合を考える。この場合、ノードD1の電位レベルはハイレベル、ノードD2の電位レベルはロウレベルとなる。よって、PMOSトランジスタMPS21a、MPS22a、MPS23aはオフ状態、PMOSトランジスタMPS21b、MPS22b、MPS23bはオン状態となる。このため、基準電流生成電流源111が出力する電流Irefは、調整抵抗R2に流れることになる。
電流Irefが調整抵抗R2に流れることで端子T2に発生する電圧は、増幅器AMP113の非反転入力端子に入力される。増幅器AMP113は、端子T2に発生する電圧により負帰還制御される。よって、増幅器AMP113は、端子T2に発生する電圧が、参照電圧入力端子Vrefと等しくなるように動作する。このため、基準電流生成電流源111が出力する基準電流Irefは、Iref=Vref/R2となる。この調整抵抗R1、R2の抵抗値は異なるため、基準電流Irefの電流値も変化することになる。例えば、R1>R2とすると、調整抵抗R1が選択された場合(電圧振幅設定信号がハイレベル)と比較して、調整抵抗R2が選択された場合(電圧振幅設定信号がロウレベル)の基準電流Irefの方が、電流値が大きくなる。更に、基準電流Irefは、基準電流生成電流源111のPMOSトランジスタM111〜M113の出力する電流に等しいため、Iref=I×7となる。このため、PMOSトランジスタM111の流す電流Iの電流値も調整抵抗R1が選択された場合と比較して、調整抵抗R2が選択された場合の方が大きくなる。
次に、電流セル出力部120の動作について説明する。電流セル出力部120は入力したデジタルコードを、アナログ信号に変化する機能を有する。まず、デジタルコードD[0:3]が「0000」の場合を考える。デコーダDEC121は、「0000」のデジタルコードD[0:3]を入力すると、ハイレベルの制御信号DP1、DP2、DP3、DP4、ロウレベルの制御信号DP1b、DP2b、DP3b、DP4bを出力する。よって、出力端子Toutには出力電流Ioutは流れず、フルスケール電流Ifs(=I×15)は、すべて接地端子VSSに流れる。結果として、出力端子Toutのアナログ出力電圧Voutは、接地電圧VSSとなる。
次に、デジタルコードD[0:3]が「0001」の場合を考える。この場合、デコーダDEC121は、ハイレベルの制御信号DP1b、DP2、DP3、DP4、ロウレベルの制御信号DP1、DP2b、DP3b、DP4bを出力する。よって、出力端子ToutにI×1の出力電流Ioutが流れる。その他の電流は、接地端子VSSに流れる。結果として、出力端子Toutに発生するアナログ出力電圧Voutは、(1/7)×I×RLとなる。
デジタルコードD[0:3]が「0010」の場合、デコーダDEC121は、ハイレベルの制御信号DP1、DP2b、DP3、DP4、ロウレベルの制御信号DP1b、DP2、DP3b、DP4bを出力する。よって、出力端子ToutにI×2の出力電流Ioutが流れる。その他の電流は、接地端子VSSに流れる。結果として、出力端子Toutに発生するアナログ出力電圧Voutは、(2/7)×I×RLとなる。
同様にして、デジタルコードD[0:3]が「0011」の場合、出力端子ToutにI×3の出力電流Ioutが流れ、アナログ出力電圧Voutは、(3/7)×I×RLとなる。デジタルコードD[0:3]が「0100」の場合、出力端子ToutにI×4の出力電流Ioutが流れ、アナログ出力電圧Voutは、(4/7)×I×RLとなる。以下、同様にデジタルコードD[0:3]の値が増加するに従い、出力端子Toutに流れる電流、及び、アナログ出力電圧Voutも増加する。最終的に、デジタルコードD[0:3]が「1111」の場合、出力端子ToutにI×15の出力電流Ioutが流れ、アナログ出力電圧Voutは、(15/7)×I×RLとなる。また、このとき接地端子VSSに流れる電流は0となる。
このように、電流セル出力部120は、4ビットのデジタルコードD[0:3]に応じて1/15刻みのアナログ電圧Voutを得ることができる。なお、本例では、出力電流Iout以外の電流、つまりIfs−Ioutの電流を接地端子VSSに流している。入力デジタルコードの変化に応じて高速に出力電流Ioutの電流値を変化させるためには、定電流源回路であるPMOSトランジスタM121〜M124に常に電流を流す必要がある。このため、D/A変換回路100のデジタル・アナログ信号変換動作中に、PMOSトランジスタM121〜M124が出力する電流の流れる経路を遮断させることがないよう、出力電流Ioutに利用する以外の電流は接地端子VSSに流れる構成としている。このような構成によりD/A変換回路100のデジタル・アナログ信号変換動作を高速化することが可能となる。
ここで、電流Iは基準電流設定部110のPMOSトランジスタM111の流す電流を基にしている。この電流Iの電流値は上述したように、選択制御回路112が電圧振幅設定信号に応じて選択する調整抵抗R1、R2により変化する。よって、選択制御回路112が調整抵抗R1を選択する場合、I=Vref/R1、逆に調整抵抗R2を選択する場合、I=Vref/R2となる。以上、上述した入力デジタルコードに応じて変化するアナログ出力電圧Voutの関係を図3の表にまとめる。
図3の表からもわかるように、同じデジタルコードが入力したとしても、電圧振幅設定信号に応じて選択制御回路112が選択する調整抵抗R1、R2により出力電圧Voutの値が異なることがわかる。つまり、出力電圧Voutの振幅レベルは、選択制御回路112が選択する2つの調整抵抗R1、R2に応じて変化させることができる。よって、電圧振幅設定信号をハイレベルもしくはロウレベルとすることで、異なった2種類の電圧振幅フォーマットに合わせた出力電圧Voutを容易に得ることができる。
なお、図2の例では、選択制御回路112が、2つの調整抵抗R1、R2を選択する回路構成としているが、利用したい電圧振幅フォーマットが3種類の場合、選択制御回路112が選択する抵抗を3つ用意すればよい。もしくは、調整抵抗R1、R2を同時に両方選択し、その合成抵抗により生じる電圧を増幅器AMP113に帰還させることで、3種類目の電圧振幅フォーマットを生成できるようにしてもよい。更に、多くの電圧振幅フォーマットに対応する場合は、3つ以上の調整抵抗と、それに対応した選択制御回路112を用意すればよい。このように、選択制御回路112に接続する調整抵抗の数を増やすことで多数の電圧振幅フォーマットに容易に対応できる。また、これら調整抵抗をD/A変換回路100のチップに外付けとする場合、所望の抵抗値の調整抵抗を付け替えるだけで様々な電圧振幅フォーマットに対応できる。
ここで、図6の従来のD/A変換回路1は、電流セル出力部20のフルスケール電流Ifsを調整するためには、基準電流設定部10の基準抵抗R11を逐一付け替える必要がある。もしくは、最大のフルスケール電流Ifsを必要とするアプリケーションに合わせて基準電流設定部10の基準抵抗R11を設定しておき、電圧振幅フォーマットを変更する場合には入力するデジタルコードによって出力電圧Voutを調整しなければならない。しかし、この構成では、各電圧振幅フォーマット用に対応する様、スイッチ回路SW21〜SW2mを用意しなければならない。つまり、大振幅の電圧振幅フォーマット用のデジタルコードに対して動作するスイッチ回路、小振幅の電圧振幅フォーマット用のデジタルコードに対して動作するスイッチ回路、更にその中間の電圧振幅フォーマット用のデジタルコードに対して動作するスイッチ回路等を用意する。しかし、このような構成では、特に小振幅側の電圧振幅フォーマットでのデジタル・アナログ信号変換の分解能を稼ぐため、非常に多くのスイッチ回路が必要となり、チップ面積が増大してしまう。また、小振幅側の電圧振幅フォーマット利用時に、大振幅側電圧振幅フォーマット用に用意した使用しないスイッチ回路が多数存在することになり、回路の冗長化が問題となる。
本実施の形態にかかるD/A変換回路100は、複数の調整抵抗を接続しているため、選択制御回路112の選択する調整抵抗に応じて、フルスケール電流Ifsを容易に調整可能である。また、選択する調整抵抗の抵抗値により、容易にフルスケール電流Ifsを設定できる。
また、図7の特許文献1の電流出力型D/A変換回路2は、基準電流生成部30が出力する基準電流Irefを、はしご型抵抗回路50のスイッチ回路SW51〜SW5nのいずれかをオン状態とすることで制御している。このため、基準電流Irefは、制御回路60により選択されたスイッチ回路と端子Aとの間に接続されている抵抗素子の合成抵抗と、選択されたスイッチ回路のオン抵抗の合成抵抗値より決定される。よって、精度の高い基準電流Irefを得るためには、スイッチ回路のオン抵抗を非常に小さくしなければならず、スイッチ回路のサイズが大きくなり、回路規模が増大化する問題があった。
しかし、本実施の形態にかかるD/A変換回路100は、基準電流Irefを調整するために、基準電流Irefが流れる調整抵抗に発生する電圧をオペアンプ等の増幅器AMP113にフィードバックしている。このため、複数の調整抵抗を選択するスイッチ回路を有しているが、このスイッチ回路のオン抵抗を考慮する必要はない。このため、スイッチ回路のサイズが大きくなり回路規模が増大化するという特許文献1の問題も発生しない。
更に、ここで図4に特許文献2のD/A変換回路3を示す。D/A変換回路3は、基準電流設定部70と、電流セル部80とを有する。なお、電流セル部80は、D/A変換回路1の電流セル部20と同様の構成である。基準電流設定部70は、PMOSトランジスタM71〜M7r、M81〜M8r(r:正の整数)と、レジスタ回路REG71とを有する。基準電流設定部70のPMOSトランジスタM71〜M7rと、電流セル部80のPMOSトランジスタM21〜M2mは、カレントミラー接続されている。PMOSトランジスタM71〜M7rは、増幅器AMP71の出力に応じて電流を抵抗R71に供給する定電流源となる。PMOSトランジスタM81〜M8rは、それぞれレジスタ回路REG71の設定値に応じてPMOSトランジスタM71〜M7rと抵抗R71を電気的に接続もしくは遮断するスイッチ回路となる。
このD/A変換回路3では、基準電流設定部70のレジスタ回路REG71に保持される設定値に応じて、電流セル部80のフルスケール電流Ifsを調整できる。しかし、このD/A変換回路3では、基準電流Irefの流れる抵抗の数は、抵抗R71のみ一つである。このため、基準電流Irefが1つの電流値に制限される。よって、レジスタ回路REG71に保持される値に応じて基準電流設定部70と電流セル部80の定電流源の電流ミラー比自体が変化する。このため、出力電圧Voutの様々な電圧振幅フォーマットに対応するには、予め利用する電圧振幅フォーマットに応じた電流ミラー比を設計段階で考慮して設計しなければならない。
また、D/A変換回路3では、フルスケール電流Ifsが基準電流Iref並に小さくなるアプリケーションの場合、基準電流設定部70と電流セル部80の定電流源の電流ミラー比を同程度にしなければならない。つまり、基準電流設定部70と電流セル部80とで同じ規模の定電流源を用意しなければならず、基準電流設定部70の回路規模が必要以上に大きくなる。逆に、基準電流Irefと比較してフルスケール電流Ifsの方が大きくなる場合は、基準電流設定部70に対して電流セル部80の定電流源の電流ミラー比を大きくなるよう設計することになる。この場合、基準電流Irefを出力する定電流源トランジスタと、フルスケール電流Ifsを出力する定電流源トランジスタとのトランジスタサイズの相対精度の要求が非常に厳しくなる。特に、基準電流Irefの電流値が小さい場合に、トランジスタサイズの相対精度がばらついていると入力デジタルコードに対する正確なアナログ出力電圧Voutを得ることができなくなる問題がある。
しかし、本実施の形態にかかるD/A変換回路100は、基準電流設定部110と電流セル部120の定電流源の電流ミラー比は変化しないため、設計段階において電圧振幅フォーマットに対応する電流ミラー比を考慮して設計する必要がない。単に、複数の調整抵抗の1つを選択するだけで、フルスケール電流Ifsの電流値を容易に調整できる。このことは、回路設計の容易性が上がるため、設計期間短縮等の設計コストを下げる効果がある。更に、図2に示すように、基準電流設定部110と電流セル部120とで、同様なカレントミラー比の定電流源を使用することで、トランジスタサイズの相対精度のばらつきがほぼ無くなり、入力デジタルコードに対して非常に正確なアナログ出力電圧Voutを得ることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものでなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、図5に示すように、電源VDDとVSSの関係を逆にしてもよい。但し、この場合、定電流源やスイッチ回路に用いられるトランジスタの導電型を逆にする必要がある。また、クロック信号により、選択制御回路112とスイッチ回路SW121〜SW12mとの動作を同期させる制御回路を有してもよい。この構成により、電圧振幅フォーマットの変更指示があった場合に、基準電流設定部110の応答遅延に対応することができ、意図しない出力電圧Voutの出力を防ぐことができる。
実施の形態にかかるD/A変換回路のブロック構成の一例である。 実施の形態にかかるD/A変換回路の詳細な回路構成の一例である。 実施の形態にかかるD/A変換回路のD/A変換動作を説明するための表である。 従来のD/A変換回路の回路構成である。 他の実施の形態にかかるD/A変換回路のブロック構成の一例である。 従来のD/A変換回路の回路構成である。 従来のD/A変換回路の回路構成である。
符号の説明
100、200 D/A変換回路
110 基準電流設定部
120 電流セル部
111 定電流源
112 選択制御回路
113 基準電流制御回路
SW111、SW112、SW121〜SW12m スイッチ回路
CS121〜CS12m 定電流源
R1〜Rn 調整抵抗
RL 負荷抵抗

Claims (10)

  1. 基準電流を設定する基準電流設定部と、
    前記基準電流に対応した電流を出力する複数の定電流源を備え、入力されたデジタル信号の値に応じた前記定電流源からの出力電流を合算したアナログ電流信号により生成されるアナログ電圧信号を生成する電流セル出力部と、を有するD/A変換回路であって、
    前記基準電流設定部は、
    前記基準電流を生成する基準電流源と、
    前記基準電流が流れる第1の抵抗素子と、
    前記基準電流が流れる第2の抵抗素子と、
    前記アナログ電圧信号の振幅レベルを変化させる場合に、前記第1の抵抗素子及び前記第2の抵抗素子の少なくとも一方を選択し、前記基準電流源とを接続する選択制御回路と、
    前記第1の抵抗素子及び前記第2の抵抗素子のうち、選択された抵抗素子が生成する電圧に応じて前記基準電流源の基準電流の電流量を制御する基準電流制御回路と、
    を有するD/A変換回路。
  2. 前記選択制御回路は、前記基準電流源と、前記第1の抵抗素子及び前記第2の抵抗素子との間に接続される第1のスイッチ回路を有し、
    前記第1のスイッチ回路は、前記アナログ電圧信号の振幅レベルを変化させる場合に、前記基準電流源と前記第1の抵抗素子及び前記第2の抵抗素子の少なくとも一方を選択し、電気的に導通させる請求項1に記載のD/A変換回路。
  3. 前記選択制御回路は、前記基準電流制御回路と前記第1の抵抗素子及び前記第2の抵抗素子との間に接続される第2のスイッチ回路を有し、
    前記第2のスイッチ回路は、前記第1のスイッチ回路が選択した前記第1の抵抗素子及び前記第2の抵抗素子と、前記基準電流制御回路とを電気的に導通させる請求項2に記載のD/A変換回路。
  4. 前記第1の抵抗素子及び前記第2の抵抗素子は、それぞれ一方の端子が前記第1のスイッチ回路及び第2のスイッチ回路と接続され、他方の端子が第1の電源電圧に接続される請求項3に記載のD/A変換回路。
  5. 前記電流セル出力部、前記基準電流源、前記基準電流制御回路、前記第1のスイッチ回路、前記第2のスイッチは、半導体装置としてチップ化されており、
    前記第1の抵抗素子及び前記第2の抵抗素子のそれぞれ一方の端子が、前記半導体装置の外部端子により接続される請求項4に記載のD/A変換回路。
  6. 前記基準電流制御回路は、前記第1の抵抗素子及び前記第2の抵抗素子のうち、選択された抵抗素子が生成する電圧と基準電圧とを比較し、その比較結果に応じた制御電圧を出力する増幅器を有する請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のD/A変換回路。
  7. 前記基準電流源は、前記制御電圧に応じた前記基準電流を出力する第1の定電流源を有し、
    前記電流セル部が備える複数の定電流源は、前記制御電圧に応じた出力電流を出力する請求項6に記載のD/A変換回路。
  8. 前記第1の定電流源は、前記制御電圧を制御端子に入力する第1のトランジスタを有し、
    前記第1のトランジスタは、前記電流セル部が備える複数の定電流源であるトランジスタ群とカレントミラー接続されている請求項7に記載のD/A変換回路。
  9. 前記基準電流源は、更に前記制御電圧に応じた前記基準電流を出力する第2の定電流源を有する請求項7または請求項8に記載のD/A変換回路。
  10. 前記第2の定電流源は、第2のトランジスタを有し、
    前記第2のトランジスタは、前記第1のトランジスタとカレントミラー接続されている請求項9に記載のD/A変換回路。
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