JP2015152825A - トナーおよびトナーの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 トナー粒子の、クロスセクションポリッシャー断面法で形成した断面の形状係数SF1の値が100以上250以下であり、該断面の形状係数SF2の値が350以上である。
【選択図】 図1
Description
該トナー粒子の、クロスセクションポリッシャー断面法(CP断面法)で形成した断面の形状係数SF1の値が、100以上250以下であり、該断面の形状係数SF2の値が、350以上であることを特徴とするトナーである。
重合性単量体、着色剤、離型剤、有機溶媒および有機ケイ素単量体を含有する重合性単量体組成物の粒子を水系媒体中で形成し、該重合性単量体および該有機ケイ素単量体をそれぞれ重合させ、有機溶媒を除去する。
結着樹脂、着色剤、離型剤、有機溶媒および有機ケイ素単量体を含有する有機組成物の粒子を水系媒体中で形成し、該有機ケイ素単量体を重合させ、該有機溶媒を除去する。
トナー粒子を製造するための重合性単量体としては、例えば、以下のものが挙げられる。
トナー粒子を製造するための結着樹脂としては、例えば、スチレン−アクリル樹脂などのビニル系樹脂や、ポリエステル樹脂や、ビニル系樹脂およびポリエステル樹脂を結合させたハイブリッド樹脂などが挙げられる。具体的には、例えば、以下のものが挙げられる。
水系媒体中でトナー粒子を製造する場合、水系媒体中に分散安定剤を添加することが好ましい。分散安定剤としては、例えば、界面活性剤、有機分散剤、無機分散剤などが挙げられる。これらの中でも、無機分散剤は、超微粒子が生成しにくく、また、重合温度を変化させても、トナー粒子製造の安定性が低下しにくく、洗浄して除去することも容易であり、分散安定剤がトナー粒子に残留することによる悪影響が生じにくい。そのため、分散剤の中でも、無機分散剤が好適である。
リン酸三カルシウム、リン酸マグネシウム、リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛などのリン酸多価金属塩;
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどの炭酸塩、メタケイ酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウムなどの無機塩;
水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムなどの無機水酸化物;
シリカ(酸化ケイ素)、アルミナ(酸化アルミニウム)などの無機酸化物;
ベントナイトなど。
ドデシルベンゼン硫酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、ペンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウムなど。
着色剤としては、種々の染料や顔料などを用いることができる。
マゼンタ用着色剤としては、例えば、C.I.ピグメントレッド3、5、17、22、23、38、41、112、122、123、146、149、178、179、190、202、C.I.ピグメントバイオレット19、23などが挙げられる。これらは単独で使用してもよいし、2種以上(染料や顔料)を併用してもよい。
トナーの定着時、定着器へのオフセット性を改良するため、定着器にオイルなどの離型剤を塗布したり、トナー粒子にワックスなどの離型剤を含有させたりすることができる。
パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタムなどの石油系ワックスおよびその誘導体;
モンタンワックスおよびその誘導体;
フィッシャートロプシュ法による炭化水素ワックスおよびその誘導体;
ポリエチレンなどのポリオレフィンワックスおよびその誘導体;
カルナバワックス、キャンデリラワックスなどの天然ワックスおよびその誘導体など。
また、重合性単量体を用いてトナー粒子を製造する場合、耐高温オフセット性の点から、少量の多官能の重合性単量体を併用することが好ましい。高温オフセットとは、定着時において溶融したトナー粒子の一部が定着器(熱ローラーや定着フィルムなど)の表面に付着し、これが後続の転写材(紙など)を汚染する現象のことである。多官能の重合性単量体としては、2個以上の重合可能な二重結合を有する化合物が好適に用いられ、例えば、以下のものが挙げられる。
ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレンなどの芳香族ジビニル化合物;
エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオールジメタクリレートなどの二重結合を2個有するカルボン酸エステル;
ジビニルアニリン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビニルスルホンなどのジビニル化合物;
3個以上のビニル基を有する化合物など。
トナー粒子の製造の際、重合開始剤を使用することができる。
パーオキシエステル、パーオキシジカーボネート、ジアルキルパーオキサイド、パーオキシケタール、ケトンパーオキサイド、ハイドロパーオキサイド、ジアシルパーオキサイドなど。
t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ヘキシルパーオキシアセテート、t−ヘキシルパーオキシピバレート、t−ヘキシルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキシルモノカーボネートなどのパーオキシエステル;
ベンゾイルパーオキサイドなどのジアシルパーオキサイド;
ジイソプロピルパーオキシジカーボネートなどのパーオキシジカーボネート;
1,1−ジ−t−ヘキシルパーオキシシクロヘキサンなどのパーオキシケタール;
ジ−t−ブチルパーオキサイドなどのジアルキルパーオキサイド;
t−ブチルパーオキシアリルモノカーボネートなど。
2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスイソブチロニトリル、ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)など。
トナー粒子を製造するために用いる有機溶媒としては、後の水系媒体中からの除去容易性の点から、オクタノール/水分配係数logPowが4.0未満である有機溶媒が好ましい。
トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルシクロヘキサンなど。
本発明のトナー粒子を上記工程1または上記工程2を経て製造する場合、有機ケイ素単量体を重合させて、有機ケイ素重合体を生成させる。有機ケイ素重合体の生成方法としては、例えば、ゾルゲル法を用いることができる。
アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基などが挙げられる。
ハロゲン原子としては、例えば、塩素原子などが挙げられる。
メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルジエトキシメトキシシラン、メチルエトキシジメトキシシラン、メチルトリクロロシラン、メチルメトキシジクロロシラン、メチルエトキシジクロロシラン、メチルジメトキシクロロシラン、メチルメトキシエトキシクロロシラン、メチルジエトキシクロロシラン、メチルトリアセトキシシラン、メチルジアセトキシメトキシシラン、メチルジアセトキシエトキシシラン、メチルアセトキシジメトキシシラン、メチルアセトキシメトキシシラン、メチルアセトキシジエトキシシラン、メチルトリヒドロキシシラン、メチルメトキシジヒドロキシシラン、メチルエトキシジヒドロキシシラン、メチルジメトキシヒドロキシシラン、メチルエトキシメトキシヒドロキシシラン、メチルジエトキシヒドロキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリクロロシラン、エチルトリアセトキシシラン、エチルトリヒドロキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、プロピルトリクロロシラン、プロピルトリアセトキシシラン、プロピルトリヒドロキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、ブチルトリエトキシシラン、ブチルトリクロロシラン、ブチルトリアセトキシシラン、ブチルトリヒドロキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルジエトキシメトキシシラン、ビニルエトキシジメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルメトキシジクロロシラン、ビニルエトキシジクロロシラン、ビニルジメトキシクロロシラン、ビニルメトキシエトキシクロロシラン、ビニルジエトキシクロロシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルジアセトキシメトキシシラン、ビニルジアセトキシエトキシシラン、ビニルアセトキシジメトキシシラン、ビニルアセトキシメトキシシラン、ビニルアセトキシジエトキシシラン、ビニルトリヒドロキシシラン、ビニルメトキシジヒドロキシシラン、ビニルエトキシジヒドロキシシラン、ビニルジメトキシヒドロキシシラン、ビニルエトキシメトキシヒドロキシシラン、ビニルジエトキシヒドロキシシラン、アリルトリメトキシシラン、アリルトリエトキシシラン、アリルトリクロロシラン、アリルトリアセトキシシラン、アリルトリヒドロキシシランなど。
トナー粒子と外添剤(流動性向上剤)とをヘンシェルミキサーなどの混合機により混合することによって、流動性が向上されたトナーを得ることができる。
・懸濁重合法
懸濁重合法は、重合性単量体、着色剤および離型剤を含有する重合性単量体組成物の粒子を水系媒体中で形成し、該重合性単量体を重合させてトナー粒子を得る方法である。上記工程1では、重合性単量体組成物に有機溶媒および有機ケイ素単量体を加える。
粒子を含む水系媒体の入った容器に、蒸留装置を取り付ける。
・溶解懸濁法
溶解懸濁法は、結着樹脂、着色剤および離型剤を有機溶媒に溶解および/または分散させて得られた有機組成物の粒子を水系媒体中で形成し、有機溶媒を除去してトナー粒子を得る方法である。上記工程2では、重合性単量体組成物に有機ケイ素単量体を加える。
上記工程1の有機溶媒の除去と同じである。
図1に、電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す。
本発明では、CP断面法によるトナーの形状係数の測定には、日本電子(株)製のクロスセクションポリッシャー(商品名:SM‐09010)を用いた。そして、後述のようにトナー粒子の断面を作製した。
形状係数SF1={(Rav.×2)/(Sav.×100π)}/4
形状係数SF2={(Lav.×2)/(Sav.×100)}/4π
本発明では、トナーの平均円形度の測定には、シスメックス(株)製のフロー式粒子像分析装置(商品名:FPIA−3000型)を用いた。
本発明では、トナーの重量平均粒径(D4)は、以下のようにして算出した。
・顔料分散ペーストの作製
スチレンモノマー 39.0部
銅フタロシアニン(C.I.Pigment Blue 15:3(大日精化工業(株)製)) 6.5部
上記材料を容器中で予備混合した後に、それを20℃以下に保ったまま、ビーズミルで4時間分散処理し、顔料分散ペーストを作製した。
還流管、攪拌機、温度計および窒素導入管を備えた四つ口容器中に、イオン交換水700.0部、0.1mol/LのNa3PO4水溶液1000.0部および1.0mol/LのHCl水溶液24.0部を投入し、60℃に加温した後、エム・テクニック(株)の精密分散・乳化機(商品名:クレアミックス)を用いて回転数13000rpmの条件で撹拌した。これに1.0mol/LのCaCl2水溶液85部を添加して、無機分散剤としてのCa3(PO4)2を含む分散媒体(水系媒体)を調製した。
上記顔料分散ペースト 39.0部
スチレンモノマー 31.0部
n−ブチルアクリレート 30.0部
飽和ポリエステル樹脂(テレフタル酸とプロピレンオキサイド変性ビスフェノールAとの共重合体、酸価:13mgKOH/g、重量平均分子量(以下単に「Mw」とも表記する。):14500) 5.0部
エステルワックス 9.0部
有機ケイ素単量体(メチルトリエトキシシラン) 30.0部
トルエン 20.0部
上記材料を60℃に加温し、溶解および分散させて混合物を得た。さらに、60℃に保持しながら、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)3.0部を加えて溶解させて、重合性単量体組成物を調製した。
トナー1の製造例で用いたメチルトリエトキシシラン30.0部をメチルトリエトキシシラン40.0部に変更し、トルエン20.0部をトルエン10.0部に変更した以外は、トナー1の製造例と同様にしてトナーを製造し、トナー2を得た。
トナー1の製造例で用いたメチルトリエトキシシラン30.0部をメチルトリエトキシシラン10.0部に変更した以外は、トナー1の製造例と同様にしてトナーを製造し、トナー3を得た。
トナー1の製造例で用いたトルエン20.0部をトルエン40.0部に変更した以外は、トナー1の製造例と同様にしてトナーを製造し、トナー4を得た。
トナー1の製造例で用いたトルエン20.0部をメチルシクロヘキサン20.0部に変更した以外は、トナー1の製造例と同様にしてトナーを製造し、トナー粒子5を得た。
・有機組成物混合液の作製
スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体(Tg:58℃、Mw:22000) 100.0部
銅フタロシアニン(C.I.Pigment Blue 15:3(大日精化工業(株)製)) 5.0部
パラフィンワックス(商品名:HNP−7、日本精鑞(株)製) 8.0部
有機ケイ素単量体(メチルトリエトキシシラン) 30.0部
トルエン 50.0部
上記材料を容器中で予備混合した後に、それを20℃以下に保ったまま、ビーズミルで4時間分散処理し、有機組成物混合液を作製した。
イオン交換水240部に0.1mol/LのNa3PO4水溶液78部を加え、60℃に加温し、エム・テクニック(株)製の精密分散・乳化機(商品名:クレアミックス)を用いて回転数14000rpmの条件で撹拌した。これに1.0mol/LのCaCl2水溶液12部を添加し、Ca3(PO4)2を含む分散媒体(水系媒体)を得た。さらに、カルボキシメチルセルロース(商品名:セロゲンBS−H、第一工業製薬(株)製)1.0部を添加し、10分間撹拌した。
トナー6の製造例で用いたトルエン50.0部をメチルシクロヘキサン50.0部に変更した以外は、トナー6の製造例と同様にしてトナーを製造し、トナー7を得た。
トナー1の製造例で用いたメチルトリエトキシシラン30.0部をエチルトリエトキシシラン30.0部に変更した以外は、トナー1の製造例と同様にしてトナーを製造し、トナー8を得た。
トナー1の製造例で用いたメチルトリエトキシシラン30.0部をエチルトリエトキシシラン10.0部に変更し、トルエン20.0部をトルエン30.0部に変更した以外は、トナー1の製造例と同様にしてトナーを製造し、トナー9を得た。
トナー1の製造例で用いたメチルトリエトキシシラン30.0部をエチルトリエトキシシラン15.0部に変更し、トルエン20.0部をメチルエチルケトン20.0部に変更した以外は、トナー1の製造例と同様にしてトナーを製造し、トナー10を得た。
トナー1の製造例で用いたメチルトリエトキシシラン30.0部をn−プロピルトリエトキシシラン30.0部に変更した以外は、トナー1の製造例と同様にしてトナーを製造し、トナー11を得た。
トナー1の製造例で用いたメチルトリエトキシシラン30.0部をn−ブチルトリエトキシシラン30.0部に変更した以外は、トナー1の製造例と同様にしてトナーを製造し、トナー12を得た。
トナー6の製造例で用いたメチルトリエトキシシラン30.0部をエチルトリエトキシシラン30.0部に変更した以外は、トナー6の製造例と同様にしてトナーを製造し、トナー13を得た。
・芯粒子組成物混合液の作製
スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体(Tg:58℃、Mw:22000) 100.0部
銅フタロシアニン(C.I.Pigment Blue 15:3(大日精化工業(株)製) 5.0部
パラフィンワックス(商品名:HNP−7、日本精鑞(株)製) 8.0部
飽和ポリエステル樹脂(テレフタル酸−プロピレンオキサイド変性ビスフェノールA共重合体、酸価:13mgKOH/g、Mw:14500) 5.0部
酢酸エチル 100.0部
上記材料を容器中で予備混合した後に、それを20℃以下に保ったまま、ビーズミルで4時間分散処理し、芯粒子組成物混合液を作製した。
イオン交換水240部に0.1mol/LのNa3PO4水溶液78部を加え、60℃に加温し、エム・テクニック(株)の精密分散・乳化機(商品名:クレアミックス)を用いて回転数14000rpmの条件で撹拌した。これに1.0mol/LのCaCl2水溶液12部を添加し、Ca3(PO4)2を含む分散媒体(水系媒体)を得た。さらに、カルボキシメチルセルロース(商品名:セロゲンBS−H、第一工業製薬(株)製)1.0部を添加し、10分間撹拌した。
トナー1の製造例で用いたメチルトリエトキシシラン30.0部をメチルトリエトキシシラン0.0部(=使用せず)、トルエン20.0部をトルエン0.0部(=使用せず)に変更した以外は、トナー1の製造例と同様にしてトナーを製造し、比較トナー1を得た。
・樹脂分散液の製造
スチレン 78.0部
n−ブチルアクリレート 20.0部
メタクリル酸 2.0部
ドデカンチオール 6.0部
四臭化炭素 1.0部
フラスコ中で非イオン性界面活性剤ノニポール4001.5部、アニオン性界面活性剤ネオゲンSC2.5部をイオン交換水140部に溶解させた。
下記材料を混合し、溶解させ、IKA社製のホモジナイザー(商品名:ウルトラタラックス)と超音波照射により分散処理し、中心粒径140nmの青顔料分散液を得た。
アニオン性界面活性剤ネオゲンSC 10.0部
イオン交換水 400.0部
・離型剤分散液の調製
下記材料を混合し、97℃に加熱後、IKA製のホモジナイザー(商品名:ウルトラタラックスT50)にて分散した。
アニオン性界面活性剤ネオゲンSC 5.0部
イオン交換水 300.0部
その後、ゴーリンホモジナイザー(盟和商事製)で分散処理し、105℃、550kg/cm2の条件で20回分散処理することで、中心径190nmの離型剤分散液を得た。
樹脂分散液(樹脂粒子固形分25.0質量%) 400.0部
着色剤分散液(芳香族系化合物A含有率11.0質量%) 25.5部
離型剤分散液 30.0部
サニゾールB50 2.0部
上記材料を丸型ステンレス製フラスコ中でウルトラタラックスT50を用いて混合し、分散させた後、加熱用オイルバスでフラスコを撹拌しながら48℃まで加熱した。さらに加熱用オイルバスの温度を上げて50℃で1時間保持した。その後、これにネオゲンSC3部を追加した。その後、ステンレス製フラスコを密閉し、磁力シールを用いて撹拌を継続しながら105℃まで加熱し、3時間保持した。冷却後、濾過し、イオン交換水で洗浄した後、乾燥させてトナー粒子を得た。
・トナー組成物混合液の作製
スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体(Tg58℃、Mw22000) 100.0部
銅フタロシアニン(C.I.Pigment Blue 15:3、大日精化工業(株)製) 5.0部
パラフィンワックス(商品名:HNP−7、日本精鑞(株)製) 8.0部
飽和ポリエステル樹脂(テレフタル酸−プロピレンオキサイド変性ビスフェノールA共重合体、酸価:13mgKOH/g、Mw:14500) 5.0部
酢酸エチル 100.0部
上記材料を容器中で予備混合した後に、それを20℃以下に保ったまま、ビーズミルで4時間分散処理し、トナー組成物混合液を作製した。
イオン交換水240部に0.1mol/LのNa3PO4水溶液78部を加え、60℃に加温し、エム・テクニック(株)製の精密分散・乳化機(商品名:クレアミックス)を用いて回転数14000rpmの条件で撹拌した。これに1.0mol/L−CaCl2水溶液12部を添加し、Ca3(PO4)2を含む分散媒体(水系媒体)を得た。さらに、カルボキシメチルセルロース(商品名:セロゲンBS−H、第一工業製薬(株)製)1.0部を添加し、10分間撹拌した。
スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体(Tg:57℃、Mw:21000) 100.0部
銅フタロシアニン(C.I.Pigment Blue 15:3、大日精化工業(株)製) 5.0部
パラフィンワックス(商品名:HNP−7、日本精鑞(株)製) 3.0部
ベンジル酸ホウ素化合物(商品名:LR−147、日本カーリット(株)製) 1.6部
上記材料をヘンシェルミキサー(日本コークス工業(株)製)を用いて予備混合した後、二軸式押し出し機で溶融混練し、冷却後、ハンマーミルを用いて粒径1〜2mm程度に粗粉砕した。
さらに、得られた微粉砕物を多分割分級装置で分級して、トナー粒子を得た。
トナー1の製造例と同様にしてトナー粒子に疎水性シリカ微粒子を外添し、比較トナー4を得た。
トナー1の製造例で用いたトルエン20.0部をトルエン0.0部(=使用せず)に変更した以外は、トナー1の製造例と同様にしてトナーを製造し、参考トナー1を得た。
トナー1の製造例で用いたメチルトリエトキシシラン30.0部をビニルトリエトキシシラン30.0部に変更し、トルエン20.0部をトルエン0.0部(=使用せず)に変更した以外は、トナー1の製造例と同様にしてトナーを製造し、参考トナー2を得た。
〈クリーニング性の評価〉
トナーのクリーニング性の評価は、以下のように行った。
すなわち、直径24.0mmおよび長さ357.0mmのアルミニウムシリンダーを支持体とした。
A:トナーのすり抜けなし。
B:画像には出現しないが、トナーのすり抜けあり。帯電部材汚染のおそれもなし。
C:画像には出現しないが、トナーのすり抜けあり。帯電部材汚染のおそれがあり。
D:画像に出現するトナーのすり抜けあり。
E:画像に目だって出現するトナーのすり抜けあり。
実施例1のトナーをトナー1からそれぞれトナー2〜14に変更した以外は、実施例1と同様の評価を行った。評価結果を表2に示す。
実施例1のトナーをトナー1からそれぞれ比較トナー1〜4に変更した以外は、実施例1と同様の評価を行った。
実施例1のトナーをトナー1からそれぞれ参考例トナー1〜2に変更した以外は、実施例1と同様の評価を行った。評価結果を表2に示す。
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 クリーニング手段
8 定着手段
9 プロセスカートリッジ
10 案内手段
P 転写材
Claims (12)
- トナー粒子および外添剤を有するトナーであって、
該トナー粒子の、クロスセクションポリッシャー断面法(CP断面法)で形成した断面の形状係数SF1の値が、100以上250以下であり、該断面の形状係数SF2の値が350以上であることを特徴とするトナー。 - 前記トナー粒子が、下記工程1または下記工程2を経て製造されたトナー粒子である請求項1に記載のトナー:
工程1:重合性単量体、着色剤、離型剤、有機溶媒および有機ケイ素単量体を含有する重合性単量体組成物の粒子を水系媒体中で形成し、該重合性単量体および該有機ケイ素単量体をそれぞれ重合させ、有機溶媒を除去する工程、
工程2:結着樹脂、着色剤、離型剤、有機溶媒および有機ケイ素単量体を含有する有機組成物の粒子を水系媒体中で形成し、該有機ケイ素単量体を重合させ、該有機溶媒を除去する工程。 - 前記有機ケイ素単量体が、アルコキシシラン化合物である請求項2または3に記載のトナー。
- 前記アルコキシシラン化合物が、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシランおよびn−ブチルトリエトキシシランからなる群より選択される少なくとも1種である請求項4に記載のトナー。
- 前記アルコキシシラン化合物が、メチルトリエトキシシランである請求項5に記載のトナー。
- 前記有機溶媒が、トルエン、メチルシクロヘキサンおよびメチルエチルケトンからなる群より選択される少なくとも1種である請求項2〜6のいずれか1項に記載のトナー。
- 前記トナー粒子が、前記工程1を経て製造されたトナー粒子である請求項2〜7のいずれか1項に記載のトナー。
- 前記重合性単量体組成物が、前記有機溶媒を、前記有機ケイ素単量体100質量部に対して60質量部以上100質量部以下含有する請求項8に記載のトナー。
- 前記トナー粒子が、結着樹脂として、スチレン系単量体と、アクリル酸エステル類およびメタクリル酸エステル類からなる群より選択される少なくとも1種との共重合体を含有する請求項1〜9のいずれか1項に記載のトナー。
- 請求項1に記載のトナーを製造するトナーの製造方法であって、
前記トナー粒子を製造する工程として、下記工程1または下記工程2を含むことを特徴とするトナーの製造方法:
工程1:重合性単量体、着色剤、離型剤、有機溶媒および有機ケイ素単量体を含有する重合性単量体組成物の粒子を水系媒体中で形成し、該重合性単量体および該有機ケイ素単量体をそれぞれ重合させ、有機溶媒を除去する工程、
工程2:結着樹脂、着色剤、離型剤、有機溶媒および有機ケイ素単量体を含有する有機組成物の粒子を水系媒体中で形成し、該有機ケイ素単量体を重合させ、該有機溶媒を除去する工程。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014027752A JP6341682B2 (ja) | 2014-02-17 | 2014-02-17 | トナーの製造方法 |
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