JP2015151513A - ポリカーボネート樹脂組成物及びそれを用いた耐熱性印刷インキ - Google Patents

ポリカーボネート樹脂組成物及びそれを用いた耐熱性印刷インキ Download PDF

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Abstract

【課題】溶媒に良溶で、透明性が高いポリカーボネート樹脂とポリフェニレンエーテルオリゴマーの樹脂組成物を提供し、さらには耐熱性が優れると共に、印刷後フィルムの印刷部が圧縮成形された場合の屈曲や延伸に対する耐久性に優れ、印刷面クラック発生を低減した耐熱性印刷インキを提供する。【解決手段】(A)ポリカーボネート樹脂、および(B)分子末端に水酸基または不飽和二重結合基を有するポリフェニレンエーテルオリゴマーからなるポリカーボネート樹脂組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、新規ポリカーボネートボネート樹脂組成物とそれを用いた耐熱性印刷インキに関する。
ポリカーボネート樹脂とポリフェニレンエーテル樹脂とをブレンドした樹脂組成物は、機械的強度改質のため以前から行われている(特許文献1)。しかしながら、異樹脂同士の相溶性に関しては十分でないため、第3成分を添加するなど改善する手法が開示されている(特許文献2)。しかしながら、ポリカーボネート樹脂とポリフェニレンエーテル樹脂のみのブレンドで透明性が高い樹脂組成物は得られておらず、改善の余地があった。
一方、表面に加飾印刷が施されたフィルムを金型に装着し、フィルム印刷面に向け溶融した樹脂を金型中に射出して、樹脂表面に加飾印刷が施されたフィルムを一体化させる射出成形(以下、インサート成形という。)による、曲面、凹凸または平面を有する各種の印刷された射出成形品を得る方法が用いられている。例えば、自動車の各種メーター盤やサンルーフ、窓ガラスの縁、携帯電話のハウジング、AV製品のハウジング、携帯端末機器・複写機等の表示部分、雑貨類等の射出成形品に応用されている。
前記加飾印刷用の印刷インキは、溶剤と染・顔料とバインダー樹脂を主成分に構成される。印刷インキはフィルムに印刷後乾燥することで溶剤を除去し、染・顔料をバインダー樹脂に固定すると同時にフィルムとバインダー樹脂が密着し、加飾印刷されたフィルムが得られる。加飾印刷されたフィルムは、インサート成形時に、溶融した樹脂に接触することや加温された金型に保持されても印刷面に滲みやぼやけが生じない耐熱性が要求される。
加飾印刷されたフィルムの耐熱性は、バインダー樹脂の耐熱性に左右されるため、耐熱性に優れ、溶剤溶解性もよい特殊なポリカーボネート樹脂をバインダー樹脂に用いた耐熱性印刷インキが開発されている(特許文献3、特許文献4)。これらのバインダー樹脂は耐熱性が良好で、耐熱性印刷インキ用バインダー樹脂として好適であったが、バインダー樹脂が硬くて脆い性質があり、特に印刷フィルムを圧縮成形した場合、屈曲や延伸が大きい場合にクラックが生じることがあった。クラックが生じたフィルムはクラック部位から透過光が漏れるため、意匠価値が著しく損なわれるため改善の余地があった。
なお、ポリフェニレンエーテルオリゴマーの合成方法として、特許文献5、6、7が挙げられる。
特公昭42−15782号公報 特開平3−197554号公報 特開2001−294793号公報 特開2001−019885号公報 特開2003−12796号公報 特開2006−83364号公報 特開平2005−126523号
本発明の課題は、溶媒に良溶で、透明性が高いポリカーボネート樹脂とポリフェニレンエーテルオリゴマーの樹脂組成物を提供し、さらには耐熱性が優れると共に、印刷後フィルムの印刷部が圧縮成形された場合の屈曲や延伸に対する耐久性に優れ、印刷面クラック発生を低減した耐熱性印刷インキを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定構造のポリフェニレンエーテルオリゴマーはポリカーボネート樹脂と極めて相溶性が高く、透明性が優れた樹脂組成物となることを見出し、さらにその樹脂組成物をインキバインダー樹脂に用いた印刷インキは、印刷性が良好で、印刷後のフィルム印刷面が圧縮成形下での屈曲や延伸に対する耐久性が高いインサート成形用加飾フィルムに好適な耐熱性印刷インキとなることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下に示す樹脂組成物及びそれを用いたポリカーボネート樹脂組成物及びそれを用いた耐熱性印刷インキに関する。
<1>(A)ポリカーボネート樹脂、および(B)分子末端に水酸基または不飽和二重結合基を有するポリフェニレンエーテルオリゴマーを含むポリカーボネート樹脂組成物。
<2>(A)ポリカーボネート樹脂99.9〜70質量部、および(B)分子末端に水酸基または不飽和二重結合基を有するポリフェニレンエーテルオリゴマー0.1〜30質量部含む<1>記載のポリカーボネート樹脂組成物。
<3>(B)ポリフェニレンエーテルオリゴマーのゲルパーミエーションクロマトグラフィーによるポリスチレン換算重量平均分子量が1,000〜4,000である<1>1または<2>に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
<4>(A)ポリカーボネート樹脂が、下記構造式(1)で示される構成単位を有する<1>〜<3>のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
Figure 2015151513
式中、R〜Rは水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、それぞれ置換基を有してもよい、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜12のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または、炭素数7〜17のアラルキル基である。Xは、単結合、
Figure 2015151513
Figure 2015151513
のいずれかである。
ここにRとRはそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、各々置換基を有してもよい、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または、炭素数6〜12アリール基を表す。RとRが結合して、炭素数5〜20の炭素環または元素数5〜12の複素環を形成しても良い。
とRはそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、各々置換基を有してもよい、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または、炭素数6〜12アリール基を表す。RとRが結合して、炭素数5〜20の炭素環または元素数5〜12の複素環を形成しても良い。
とR10はそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、各々置換基を有してもよい、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または、炭素数6〜12アリール基を表す。RとR10が結合して、炭素数5〜20の炭素環または元素数5〜12の複素環を形成しても良い。
11とR12はそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、各々置換基を有してもよい、炭素数1〜9のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数2〜12のアルケニル基、または、炭素数6〜12アリール基を表す。R13は置換基を有しても良い1〜9のアルキレン基である。
aは1〜20の整数を表し、bは1〜500の整数を表す。)
<5> ポリカーボネート樹脂が、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−1−フェニルエタン、1,1‘−ビフェニル−4,4’−ジオール、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテルの群のいずれか1つ以上のビスフェノール類から誘導されたものである<1>〜<4>いずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
<6> ポリフェニレンエーテルオリゴマーが、下記構造式(2)で示される<1>〜<5>のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
Figure 2015151513
式中、R14とR16は水素、末端に不飽和結合を有する炭素数2〜5のアルケニル基、末端に不飽和結合を有する炭素数2〜5のアルケニル基を置換基として芳香環に有する炭素数7〜17のアラルキル基、または、末端に不飽和結合を有する炭素数2〜5のアルケニル基を置換基として芳香環に有する炭素数6〜12のアリール基である。R15は、置換基を有してもよい炭素数1〜12のアルキレン基、または、置換基を有してもよい炭素数6〜24の芳香族炭化水素構造を有する基を表す。n1、n2は1〜100の整数を表す。
<7>(A)ポリカーボネート樹脂、および(B)分子末端に水酸基または不飽和二重結合基を有するポリフェニレンエーテルオリゴマーが非ハロゲン系有機溶媒に溶解している樹脂溶液。
<8> (A)ポリカーボネート樹脂99.9〜70質量%、および(B)分子末端に水酸基または不飽和二重結合基を有するポリフェニレンエーテルオリゴマー0.1〜30質量%含む<7>記載の樹脂溶液。
<9> (B)ポリフェニレンエーテルオリゴマーのゲルパーミエーションクロマトグラフィーによるポリスチレン換算重量平均分子量が1,000〜4,000である<7>または<8>に記載の樹脂溶液。
<10> (A)ポリカーボネート樹脂が、構造式(1)で示される構成単位を有する<7>〜<9>のいずれかに記載の樹脂溶液。
<11> (A)ポリカーボネート樹脂が、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−1−フェニルエタン、1,1‘−ビフェニル−4,4’−ジオール、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテルの群のいずれか1つ以上のビスフェノール類から誘導されたものである<7>〜<10>いずれかに記載の樹脂溶液。
<12> (B)ポリフェニレンエーテルオリゴマーが、構造式(2)で示される<7>〜<11>のいずれかに記載の樹脂溶液。
<13> <7>〜<12>のいずれかに記載された樹脂溶液をバインダー樹脂溶液として用いた耐熱性印刷インキ。
<14> <13>に記載の耐熱性印刷インキを塗布した基材フィルム。
<15> <14>に記載の基材フィルムを、圧縮成形した後、射出成形金型に装着した状態で、該金型中に溶融樹脂を射出することを特徴とする加飾樹脂成形品の製造方法。
本発明の、ポリカーボネート樹脂とポリフェニレンエーテルオリゴマーの樹脂組成物は溶媒に良溶で、透明性が高い。この樹脂組成物を用いた耐熱性印刷インキは、耐熱性が優れると共に、印刷後フィルムの印刷部が圧縮成形された場合の屈曲や延伸に対する耐久性に優れ、印刷面クラック発生が低減される。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いられるポリフェニレンエーテルオリゴマーとは、分子末端に水酸基または不飽和二重結合基を有するポリフェニレンエーテルオリゴマーであり、構造式(3)で表される構造のものであることが好ましい。構造式(3)で示されるポリフェニレンエーテルオリゴマーは、例えば、特許文献5に記載の2価のフェノールと1価のフェノールとをアミンの存在下で共重合する方法などで得ることができる。この方法では構造式(3)の分子末端は水酸基になるため、R17、R19は水素となる。
Figure 2015151513
式中、R17とR19は水素、末端に不飽和結合を有する炭素数2〜5のアルケニル基、末端に不飽和結合を有する炭素数2〜5のアルケニル基を置換基として芳香環に有する炭素数7〜17のアラルキル基、または、末端に不飽和結合を有する炭素数2〜5のアルケニル基を置換基として芳香環に有する炭素数6〜12のアリール基である。R18は、置換基を有してもよい炭素数1〜12のアルキレン基、または、置換基を有してもよい炭素数6〜24の芳香族炭化水素構造を有する基を表す。n3,n4は1〜100の整数を表す。
また、構造式(3)の分子末端にR17、R19に不飽和基を導入する方法としては、例えば特許文献6に記載の塩基性下でのビニルベンジルクロライドと水酸基を反応させる方法がある。
構造式(3)の分子末端のR17、R19は、水素、末端に不飽和結合を有する炭素数2〜5のアルケニル基、末端に不飽和結合を有する炭素数2〜5のアルケニル基を置換基として芳香環に有する炭素数7〜17のアラルキル基、または、末端に不飽和結合を有する炭素数2〜5のアルケニル基を置換基として芳香環に有する炭素数6〜12のアリール基であるが、特に水素、ビニル置換ベンジル基が好ましい。
構造式(3)のR18は、置換基を有してもよい炭素数1〜12のアルキレン基、または置換基を有してもよい炭素数6〜24の芳香族炭化水素構造を有する基であるが、特に置換基を有してもよいビフェニル、置換基を有してもよいビスフェニル構造を有するものが好ましく、さらにはメチル基を複数有するビフェニル構造を有する基が好ましい。
本発明のポリフェニレンエーテルオリゴマーの分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィーによるポリスチレン換算重量平均分子量で500以上が好ましく、1000以上が更に好ましい。また、4,000以下が好ましく、3000以下が特に好ましい。4,000以下であると非ハロゲン系有機溶媒への溶解性が良い。
本発明のポリカーボネート樹脂は、ビスフェノール類と炭酸エステル形成化合物を反応させることによって、製造することができる。この製造には、ビスフェノールAから誘導されるポリカーボネートを製造する際に用いられている公知の方法、例えばビスフェノール類とホスゲンとの直接反応(ホスゲン法)、あるいはビスフェノール類とビスアリールカーボネートとのエステル交換反応(エステル交換法)等の方法を採用することができる。
本発明のポリカーボネート樹脂は、下記構造式(4)で示される構成単位を有するものが好ましい。
Figure 2015151513
式中、R20〜R23は水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、それぞれ置換基を有してもよい、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜12のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または、炭素数7〜17のアラルキル基である。ここでXは、単結合、式(5)、式(6)のいずれかである。
Figure 2015151513
Figure 2015151513
ここにR24とR25はそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、各々置換基を有してもよい、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または、炭素数6〜12アリール基を表す。RとRが結合して、炭素数5〜20の炭素環または元素数5〜12の複素環を形成しても良い。
26とR27はそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、各々置換基を有してもよい、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または、炭素数6〜12アリール基を表す。R26とR27が結合して、炭素数5〜20の炭素環または元素数5〜12の複素環を形成しても良い。
28とR29はそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、各々置換基を有してもよい、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または、炭素数6〜12アリール基を表す。R28とR29が結合して、炭素数5〜20の炭素環または元素数5〜12の複素環を形成しても良い。
30とR31はそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、各々置換基を有してもよい、炭素数1〜9のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数2〜12のアルケニル基、または、炭素数6〜12アリール基を表す。R32は置換基を有しても良い1〜9のアルキレン基である。
cは1〜20の整数を表し、dは1〜500の整数を表す。)
本発明においてポリカーボネートの製造に用いられる、ビスフェノール類としては、具体的には1,1‘−ビフェニル−4,4’−ジオール、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルファイド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−1−フェニルエタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−アリルフェニル)プロパン、3,3,5−トリメチル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−2−メチル−5−t−ブチルフェニル)−2−メチルプロパン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−エチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、両末端に3−(o−ヒドロキシフェニル)プロピル基を有するジメチルシロキサンとジフェニルシロキサンのランダム共重合体、α,ω−ビス[3−(o−ヒドロキシフェニル)プロピル]ポリジメチルシロキサン、4,4’−[1,4−フェニレンビス(1−メチルエチリデン)]ビスフェノール、4,4’−[1,3−フェニレンビス(1−メチルエチリデン)]ビスフェノール等が例示される。これらは、2種類以上併用することも可能である。また、これらの中でも特にビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−1−フェニルエタン、1,1‘−ビフェニル−4,4’−ジオール、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテルから選ばれることが好ましい。
また、本発明で用いるポリカーボネートの製造に用いられる、炭酸エステル形成化合物としては、例えばホスゲンや、ジフェニルカーボネート、ジ−p−トリルカーボネート、フェニル−p−トリルカーボネート、ジ−p−クロロフェニルカーボネート、ジナフチルカーボネート等のビスアリルカーボネートが挙げられる。これらの化合物は2種類以上併用して使用することも可能である。
さらに、本発明で用いるポリカーボネートの製造時に、重合度調節として、フェノール、p−t−ブチルフェノール、p−クミルフェノール、長鎖アルキル置換フェノール等一官能基化合物を分子量調節剤として加えることが可能である。また、所望に応じ亜硫酸ナトリウム、ハイドロサルファイト、トリスフェニルホスファイトなどの酸化防止剤、安定剤や、フロログルシン、イサチンビスフェノールなど分岐化剤を少量添加してもよい。
印刷インキ用バインダー樹脂として用いる場合には、ポリカーボネートとしては極限粘度[η]が0.40dl/g以上、1.5dl/g以下のものが好ましい。また、本発明では(A)ポリカーボネートと(B)ポリフェニレンエーテルオリゴマーの割合は、(A)99.9〜70質量%、(B)0.1〜30質量%が好ましく、さらに耐熱インキ用バインダー樹脂として用いる場合には、(A)95〜80質量%、(B)5〜20質量%が好ましい。極限粘度[η]がかかる範囲外では、強度や製膜性に劣る。また(B)の混合割合が30質量%を超えると黄褐色の着色が顕著になり、0.1質量未満では改質効果が不十分となる。
なお、前記極限粘度と割合を満たす範囲において、複数の種類の(A)および複数の種類の(B)を組み合わせることも可能である。
本発明の耐熱性印刷インキは、前記バインダー樹脂と染・顔料を所望の溶剤に溶解して作製される。本発明の印刷インキにおいて使用される染・顔料としては、例えば、アントラキノン系、ナフトキノン系等の染料、酸化チタン、カーボンブラック、炭酸カルシウム、金属粒子等の無機顔料、アゾ顔料、フタロシアニン顔料等の有機顔料等が挙げられる。これらの染・顔料はインキ中に溶解あるいは分散した状態でバインダー樹脂と共に存在する。
インキ調製のための溶剤としては、非ハロゲン系有機溶剤が好ましく、例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、イソホロン等の環状ケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が挙げられ、なかでもジオキサン、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン、シクロヘキサノン、イソホロンが好ましい。また溶剤は単独で用いても、2種以上の混合溶剤で用いてもよい。さらには染・顔料分散性、塗布性や乾燥性等を向上させる目的で、メタノール、エタノール等のアルコール、メチルエチルケトン、アセトン等の非環状ケトン、酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸メトキシプロピル等のエステル類、シクロヘキサン、n−ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、アルキレングリコール類及びその誘導体、シリコーンオイル、大豆油等のオイル類等の溶剤または貧溶剤を併用することも可能である。
前記印刷インキにはバインダー樹脂及び染・顔料の他に必要に応じて、有機及び無機微粒子、離型剤、酸化防止剤、可塑剤、分散剤、赤外線吸収剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、消泡剤、レベリング剤等を添加してもよい。
また、インキ中のバインダー樹脂の配合量は、極限粘度や溶剤溶解性に左右されるが、1〜70質量%が好ましく、5〜50質量%がより好ましい。バインダー樹脂の濃度がかかる範囲内であると、溶剤溶解性とインキ塗布性がバランスよく、作業性が向上する。
本発明の耐熱性印刷インキは、熱可塑性樹脂を加飾する目的でインサート成形する際の加飾印刷フィルムのインキとして使用しても良い。特に、本発明の耐熱性印刷インキを用いた加飾印刷フィルムは、比較的高温で成形されるポリカーボネート樹脂やポリカーボネート/ポリエステルブレンド樹脂等に加飾を施す際にも、インサート成形後の印刷部パターンに滲みやぼやけが見られず印刷部の接着性も優れている。
さらに、本発明の耐熱性印刷インキを用いた加飾印刷フィルムは、従来の印刷インキを用いたものに比して、圧縮成形条件下での加飾印刷フィルム印刷面の屈曲や延伸に優れた耐久性を示し、圧縮成形時の印刷面クラックの発生を低減できる利点を有する。
従って、本発明の耐熱性印刷インキを塗布した基材フィルムは、所望により圧縮成形した後、これを射出成形金型に装着した状態で、該金型中に溶融樹脂を射出し、いわゆるインサート成形を行い、加飾樹脂成形品の製造方法を実施するのに適する。射出成形する樹脂としては、通常、前記基材フィルムとして使用する熱可塑性樹脂と同一であるのが好ましく、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、耐熱ポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート/ポリエステルブレンド、ポリカーボネート/ABSブレンド等が挙げられる。
本発明において、前記耐熱性印刷インキは基材フィルムに塗布され、インサート成形加飾用に用いても良い。基材フィルムに使用される樹脂フィルムは、通常、熱可塑性樹脂フィルムであり、具体的にはポリカーボネート樹脂フィルム、ポリエステル樹脂フィルム、ポリアミド樹脂フィルム、耐熱ポリオレフィン樹脂フィルム、ポリカーボネート/ポリエステルブレンドフィルム、ポリカーボネート/ABSブレンドフィルム等が挙げられ、特にポリカーボネート樹脂フィルム、ポリカーボネート/ポリエステルブレンドフィルムが、透明性、耐熱性、機械的強度等に優れ好ましく用いられる。これらの樹脂フィルムは通常0.01〜2mmの厚みであり、0.1〜0.5mmの厚みが好ましい。
本発明の耐熱性印刷インキを基材フィルムに塗布する方法としては、スクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷等が挙げられるが、塗布するインキ層の膜厚範囲が広く、インキ層を厚くすることができる点から、スクリーン印刷が特に好ましい。塗布されたインキは、自然放置、冷・温送風、赤外線照射、加熱焼付、紫外線照射等により乾燥することで乾燥した印刷面が得られる。
次に実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。
[溶液透過率]
樹脂組成物を、各溶媒に10質量%溶解した溶液を、10mmガラスセルに入れ波長700nmの光線透過率を株式会社島津製作所製UV−1800分光光度計で測定した。なお、各溶媒だけガラスセルに入れた透過率を100%として、溶液の光線透過率を補正し、溶液透過率とした。
[キャストフィルム外観]
樹脂組成物を、各溶媒に10質量%溶解した溶液をガラス基板上に成膜し、約15μm厚のフィルムとし、外観を観察した。白濁やゆず肌状の凹凸がみとめられたものは×、それらが認められず透明なものは○とした。
[印刷フィルムの圧縮成形試験]
厚み0.2mmのポリカーボネートフィルムの片面に、実施例または比較例の印刷インキを用い、ベタ塗り状のスクリーン印刷を施し、100℃2時間乾燥後、印刷フィルム試験片を得た。得られた印刷フィルム試験片を上部直径21mm、下部直径25mm、高さ14mmの円錐台金型を用い、130℃、10MPaの条件で圧空真空成形を行った。得られたプリンカップ状圧縮成形品の外観について、側面と底面のクラックの有無を目視判定した。目視でクラックが多数確認できた場合は×、クラックがまばらに確認された場合は△、クラックが確認出来なかった場合は○と判定した。また、クラックやインキ抜けの定量的評価として、底面の平行線透過率を日本電色工業(株)製NDH-4000型ヘイズメーターにて測定した。
[印刷フィルムのインサート成形試験]
厚み0.2mmのポリカーボネートフィルムの片面に、実施例または比較例の印刷インキを用い、ベタ塗り状のスクリーン印刷を施し、100℃2時間乾燥後、印刷フィルム試験片を得た。得られた印刷フィルム試験片を縦6mm、横9mm、高さ1.5mmのボタン状突起が縦横5mm間隔で3列×5個並んだ金型を用い、130℃、10MPaの条件で圧空真空成形を行った。得られた並列ボタン状圧縮成形品を同様の凹凸が加工された射出成形金型に印刷面を内側に設置し、市販のポリカーボネート樹脂(三菱瓦斯化学株式会社製ユーピロンS−3000)をシリンダー温度305℃で溶融射出成形を行った。得られた射出成形品の外観について、ボタン状凸部全てにクラックまたはインキムラが発生した場合は××、8個以上に発生した場合は×、3〜7個発生した場合は△、1〜2個発生した場合は○、全く発生しなかった場合は◎と判定した。
[極限粘度の測定方法]
ポリカーボネート樹脂のジクロロメタン0.5質量/体積%溶液を20℃、ハギンズ定数0.45にて、ウベローデ粘度管を用いて求めた。
[ゲルパーミエーションクロマトグラフィー条件]
Waters社製アライアンスHPLCシステム、
昭和電工株式会社製Shodex805Lカラム2本、
0.25質量/体積%クロロホルム溶液サンプル、1ml/分クロロホルム溶離液、
254nmのUV検出の条件で測定。
ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)を求めた。
合成例1
5%(質量/体積)の水酸化ナトリウム水溶液1000mlに1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン(本州化学工業株式会社製、以下BPZと略称)107.2gを加え溶解した。これにメチレンクロライド500mlを加え、15℃に保ちながら撹拌しつつ、ホスゲン52gを50分かけて吹き込んだ。
吹き込み終了後、撹拌を停止し、p−t―ブチルフェノール(DIC株式会社製、以下PTBPと略称)1.7gと、さらに5%(質量/体積)の水酸化ナトリウム水溶液100ml加え、撹拌を再開した。10分後、0.4mlのトリエチルアミン(TEA)を加え、さらに約1時間撹拌を続け、重合を完結させた。
重合液を水相と有機相に分離し、有機相をリン酸で中和し、洗液の導電率が10μS/cm以下になるまで水洗を繰り返した。得られた重合樹脂液を、60℃に保った温水に滴下し、溶媒を蒸発除去しながら重合物を粒状化した。得られた白色粉末状重合物を濾過後、105℃、18時間乾燥して粉末状ポリカーボネート樹脂を得た。
この重合体は、塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5g/dlの溶液の温度20℃におけるハギンズ定数0.45として得られた極限粘度[η]は0.45dl/gであった。
合成例2
BPZの代わりに、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(三菱化学株式会社製、以下BPAと略称)36.5gと2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン(本州化学工業株式会社製、以下BPCと略称)61.4g用い、PTBPを1.8gに変更した以外は合成例1と同様の界面重縮合反応させてポリカーボネート(極限粘度0.54dl/g)を得た。
合成例3
BPZの代わりに、BPCを102.4gを用い、PTBPを1.4gに変更した以外は合成例1と同様に界面重縮合反応させてポリカーボネート(極限粘度0.63dl/g)を得た。
合成例4
BPZの代わりに、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−1−フェニルエタン(本州化学工業株式会社製、以下DMBPAPと略称)63.6gとビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル(DIC株式会社製、以下DHPEと略称)40.4g用い、PTBPを1.2gに変更した以外は合成例1と同様の界面重縮合反応させてポリカーボネート(極限粘度0.75dl/g)を得た。
合成例5
BPZの代わりに、1,1‘−ビフェニル−4,4’−ジオール(本州化学工業株式会社製、以下BPと略称)9.3gと1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン((本州化学工業株式会社製、以下BPEと略称)74.9g用いた以外は合成例1と同様の界面重縮合反応させてポリカーボネート(極限粘度0.57dl/g)を得た。
合成例6
BPZの代わりに、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン(本州化学工業株式会社製、以下BPAPと略称)116g用い、PTBPを2.0gに変更した以外は合成例1と同様の界面重縮合反応させてポリカーボネート(極限粘度0.46dl/g)を得た。
合成例7
BPZを80.4gに変更し、さらにビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン(三光株式会社製、以下BPFと略称)20gを用いた以外は合成例1と同様の界面重縮合反応させてポリカーボネート(極限粘度0.45dl/g)を得た。
合成例8 2官能性フェニレンエーテルオリゴマー体(オリゴマーB1)の合成
攪拌装置、温度計、空気導入管、じゃま板のついた12Lの縦長反応器にCuBr 3.88g(17.4mmol)、N,N’−ジ−t−ブチルエチレンジアミン0.75g(4.4mmol)、n−ブチルジメチルアミン28.04g(277.6mmol)、トルエン2600gを仕込み、反応温度40℃にて攪拌を行い、あらかじめ2300gのメタノールに溶解させた2,2’−3,3’−5,5’−ヘキサメチル−(1,1’−ビフェノール)−4,4’−ジオール 129.32g(0.48mol)、2,6−ジメチルフェノール292.19g(2.40mol)、N,N’−ジ−t−ブチルエチレンジアミン0.51g(2.9mmol)、n−ブチルジメチルアミン10.90g(108.0mmol)の混合溶液を、窒素と空気とを混合して酸素濃度8%に調整した混合ガスを5.2L/分の流速でバブリングを行いながら230分かけて滴下し、攪拌を行った。滴下終了後、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム19.89g(52.3mmol)を溶解した水1500gを加え、反応を停止した。水層と有機層を分液し、有機層を1Nの塩酸水溶液、次いで純水で洗浄した。得られた溶液をエバポレーターで50質量%に濃縮し、2官能性フェニレンエーテルオリゴマー体(オリゴマーB1)のトルエン溶液を833.40g得た。このオリゴマーB1のトルエン溶液は、合成例9で使用した。また、オリゴマーB1のトルエン溶液をメタノール中へ滴下して固形化を行い、濾過により固体を回収、真空乾燥した。この末端が水酸基のオリゴマーB1の数平均分子量は930、重量平均分子量は1460、水酸基当量が465であった。
合成例9 2官能性フェニレンエーテルオリゴマー体(オリゴマーB2)の合成
攪拌装置、温度計、還流管を備えた反応器に、合成例8で得たオリゴマーB1のトルエン溶液833.40g、ビニルベンジルクロライド(CMS−P セイミケミカル(株)製)160.80g、塩化メチレン1600g、ベンジルジメチルアミン12.95g、純水420g、30.5質量%NaOH水溶液175.9gを仕込み、反応温度40℃で攪拌を行った。24時間攪拌を行った後、有機層を1Nの塩酸水溶液、次いで純水で洗浄した。得られた溶液をエバポレーターで濃縮し、メタノール中へ滴下して固形化を行い、濾過により固体を回収、真空乾燥して末端がビニル基のオリゴマーB2を501.43g得た。このオリゴマーB2の数平均分子量は1165、重量平均分子量は1630であった。
合成例10 2官能性フェニレンエーテルオリゴマー体(オリゴマーB3、B4)の合成
攪拌装置、温度計、空気導入管、じゃま板のついた12Lの縦長反応器にCuBr 9.36g(42.1mmol)、N,N’−ジ−t−ブチルエチレンジアミン 1.81g(10.5mmol)、n−ブチルジメチルアミン67.77g(671.0mmol)、トルエン2600gを仕込み、反応温度40℃にて攪拌を行い、あらかじめ2300gのメタノールに溶解させた2,2’−3,3’−5,5’−ヘキサメチル−(1,1’−ビフェノール)−4,4’−ジオール 129.32g(0.48mol)、2,6−ジメチルフェノール878.4g(7.2mol)、N,N’−ジ−t−ブチルエチレンジアミン1.22g(7.2mmol)、n−ブチルジメチルアミン26.35g(260.9mmol)の混合溶液を、窒素と空気とを混合して酸素濃度8%に調整した混合ガスを5.2L/分の流速でバブリングを行いながら230分かけて滴下し、攪拌を行った。滴下終了後、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム48.06g(126.4mmol)を溶解した水1500gを加え、反応を停止した。水層と有機層を分液し、有機層を1Nの塩酸水溶液、次いで純水で洗浄した。得られた溶液をエバポレーターで50質量%に濃縮し、末端が水酸基である2官能性フェニレンエーテルオリゴマー体(オリゴマーB3)のトルエン溶液を1981g得た。このオリゴマーB3の数平均分子量は1975、重量平均分子量は3514、水酸基当量が990であった。
(オリゴマーB4の合成)
攪拌装置、温度計、還流管を備えた反応器にオリゴマーB3のトルエン溶液833.40g、ビニルベンジルクロライド(CMS−P)76.7g、塩化メチレン1600g、ベンジルジメチルアミン6.2g、純水199.5g、30.5質量%NaOH水溶液83.6gを仕込み、反応温度40℃で攪拌を行った。24時間攪拌を行った後、有機層を1Nの塩酸水溶液、次いで純水で洗浄した。得られた溶液をエバポレーターで濃縮し、メタノール中へ滴下して固形化を行い、濾過により固体を回収、真空乾燥して末端がビニル基であるオリゴマーB4を450.1g得た。このオリゴマーB4の数平均分子量は2250、重量平均分子量は3920であった。
実施例1
合成例1のポリカーボネート90質量%と、合成例9のオリゴマーB2(Mw1630)を10質量%ブレンドした樹脂組成物10質量部をトルエン90質量部に溶解し、ポリエチレン容器に密封し、シェーカーで2時間振とうさせ、固形分10質量%の樹脂溶液を作製した。溶液は分光光度計にて波長700nmの透過率を測定したところ99.7%であった。また、この溶液をバーコーターでガラス基板上にキャストフィルムを成膜し、100℃、2時間乾燥後、キャストフィルム外観を観察した。
実施例2
合成例2のポリカーボネート90質量%と、合成例10で得られたオリゴマーB4(Mw3920)を10質量%ブレンドした樹脂組成物10質量部をトルエン90質量部に溶解し、固形分10質量%の樹脂溶液を作成した。溶液は実施例1と同様に透過率測定、キャストフィルム製膜を行った。
実施例3
合成例3のポリカーボネート80質量%と、オリゴマーB2を20質量%ブレンドした樹脂組成物10質量部をテトラヒドロフラン90質量部に溶解し、固形分10質量%の樹脂溶液を作成した。溶液は実施例1と同様に透過率測定、キャストフィルム製膜を行った。
実施例4
合成例4のポリカーボネート95質量%と、オリゴマーB2を5質量%ブレンドした樹脂組成物10質量部をテトラヒドロフラン90質量部に溶解し、固形分10質量%の樹脂溶液を作成した。溶液は実施例1と同様に透過率測定、キャストフィルム製膜を行った。
実施例5
樹脂組成物を、合成例5のポリカーボネート90質量%と、オリゴマーB4を10質量%ブレンドしたものを用いた以外は、実施例1と同様に、溶液化、成膜、評価を行った。
実施例6
樹脂組成物を、合成例6のポリカーボネート90質量%と、オリゴマーB2を10質量%ブレンドしたものを用いた以外は、実施例1と同様に、溶液化、成膜、評価を行った。
実施例7
樹脂組成物を、合成例7のポリカーボネート90質量%と、合成例8で得られたオリゴマーB1(Mw1460)を10質量%ブレンドしたものを用いた以外は、実施例1と同様に、溶液化、成膜、評価を行った。
比較例1
オリゴマーB2の代わりに、市販のポリフェニレンエーテル樹脂(三菱ガス化学株式会社製PX100F、Mw18700)を用いた以外は、実施例1と同様に、溶液化、成膜、評価を行った。溶液には目視で、溶解しなかった固形分が観察された。
比較例2
オリゴマーB4の代わりに、市販のポリフェニレンエーテル樹脂(三菱ガス化学株式会社製PX100L、Mw24200)を用いた以外は、実施例2と同様に、溶液化、成膜、評価を行った。溶液には目視で、溶解しなかった固形分が観察された。
比較例3
オリゴマーB2の代わりに、PX100Fを用いた以外は、実施例3と同様に、溶液化、成膜、評価を行った。溶液には目視で、溶解しなかった固形分が観察された。
比較例4
オリゴマーB2の代わりに、PX100Lを用いた以外は、実施例4と同様に、溶液化、成膜、評価を行った。溶液には目視で、溶解しなかった固形分が観察された。
実施例1〜7、比較例1〜4の結果を表1に示す。
実施例8
実施例1の樹脂組成物30質量部、染料としてアントラキノン系Plast Red 8370(有本化学工業製)10質量部、溶剤としてイソホロン100質量部およびシクロヘキサノン30質量部を混合して、印刷用インキを調整した。次に、基材フィルムとして厚み0.2mm×150mm×70mmの市販ポリカーボネートフィルム(三菱瓦斯化学株式会社製:ユーピロンFE−2000)の片面に、前記印刷用インキをスクリーン印刷し、100℃で2時間乾燥後、印刷フィルムを得た。得られた印刷フィルムを上部直径21mm、下部直径25mm、高さ14mmの円錐台金型を用い、130℃、10MPaの条件で圧空真空成形を行った。得られた圧縮成形品の外観評価と平行線透過率測定を行った。
一方、前記印刷フィルムを縦6mm、横9mm、高さ1.5mmのボタン状突起が縦横5mm間隔で3列×5個並んだ金型を用い、130℃、10MPaの条件で圧空真空成形を行った。得られた並列ボタン状圧縮成形品を同様の凹凸が加工された射出成形金型に印刷面を内側に設置し、市販のポリカーボネート樹脂(三菱瓦斯化学株式会社製ユーピロンS−3000)をシリンダー温度305℃で溶融射出成形を行った。得られた射出成形品の外観評価を行った。
実施例9
実施例1の樹脂組成物の代わりに、実施例2の樹脂組成物を用いた以外は、実施例8と同様に印刷、成形、評価を行った。
実施例10
実施例1の樹脂組成物の代わりに、実施例3の樹脂組成物を用いた以外は、実施例8と同様に印刷、成形、評価を行った。
実施例11
実施例1の樹脂組成物の代わりに、実施例4の樹脂組成物を25質量部用いた以外は、実施例8と同様に印刷、成形、評価を行った。
比較例5
実施例1の樹脂組成物の代わりに、合成例1のポリカーボネートのみ30質量部用いた以外は、実施例8と同様に印刷、成形、評価を行った。
比較例6
実施例1の樹脂組成物の代わりに、合成例2のポリカーボネートのみ30質量部用いた以外は、実施例8と同様に印刷、成形、評価を行った。
比較例7
実施例1の樹脂組成物の代わりに、合成例3のポリカーボネートのみ30質量部用いた以外は、実施例8と同様に印刷、成形、評価を行った。
比較例8
実施例1の樹脂組成物の代わりに、合成例4のポリカーボネートのみ25質量部用いた以外は、実施例8と同様に印刷、成形、評価を行った。
実施例8〜11、比較例5〜8の結果を表2に示しす。
Figure 2015151513
Figure 2015151513
本発明のポリカーボネート樹脂組成物をバインダー樹脂組成物に用いた耐熱性印刷インキは、従来の印刷インキを用いたものに比して、印刷した加飾印刷フィルムの、耐熱性や密着性を維持するとともに、圧縮成形下での加飾印刷フィルム印刷面の屈曲や延伸に対して優れた耐久性を保持する。故に、加飾フィルムの圧縮成形後にインサート成形が行われる射出成形品に好適である。特に自動車等の各種メーター盤、スマートフォン、携帯電話を含む携帯端末機器のハウジングや入力キー、AV機器や家電機器製品のハウジングや操作パネル、玩具や雑貨の意匠等インサート射出成形品に使用される加飾印刷フィルムの印刷インキとして好適である。

Claims (15)

  1. (A)ポリカーボネート樹脂、および(B)分子末端に水酸基または不飽和二重結合基を有するポリフェニレンエーテルオリゴマーを含むポリカーボネート樹脂組成物。
  2. (A)ポリカーボネート樹脂99.9〜70質量%、および(B)分子末端に水酸基または不飽和二重結合基を有するポリフェニレンエーテルオリゴマー0.1〜30質量%含む請求項1記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  3. (B)ポリフェニレンエーテルオリゴマーのゲルパーミエーションクロマトグラフィーによるポリスチレン換算重量平均分子量が1,000〜4,000である請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  4. (A)ポリカーボネート樹脂が、下記構造式(1)で示される構成単位を有する請求項1〜3のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
    Figure 2015151513
    (式中、R〜Rは水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、それぞれ置換基を有してもよい、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜12のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または、炭素数7〜17のアラルキル基である。Xは、単結合、
    Figure 2015151513
    のいずれかである。
    ここにRとRはそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、各々置換基を有してもよい、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または、炭素数6〜12アリール基を表す。RとRが結合して、炭素数5〜20の炭素環または元素数5〜12の複素環を形成しても良い。
    とRはそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、各々置換基を有してもよい、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または、炭素数6〜12アリール基を表す。RとRが結合して、炭素数5〜20の炭素環または元素数5〜12の複素環を形成しても良い。
    とR10はそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、各々置換基を有してもよい、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または、炭素数6〜12アリール基を表す。RとR10が結合して、炭素数5〜20の炭素環または元素数5〜12の複素環を形成しても良い。
    11とR12はそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、各々置換基を有してもよい、炭素数1〜9のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数2〜12のアルケニル基、または、炭素数6〜12アリール基を表す。R13は置換基を有しても良い1〜9のアルキレン基である。
    aは1〜20の整数を表し、bは1〜500の整数を表す。)
  5. (A)ポリカーボネート樹脂が、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−1−フェニルエタン、1,1‘−ビフェニル−4,4’−ジオール、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテルの群のいずれか1つ以上のビスフェノール類から誘導されたものである請求項1〜4いずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  6. ポリフェニレンエーテルオリゴマーが、下記構造式(2)で示される請求項1〜5のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
    Figure 2015151513
    (式中、R14とR16は水素、末端に不飽和結合を有する炭素数2〜5のアルケニル基、末端に不飽和結合を有する炭素数2〜5のアルケニル基を置換基として芳香環に有する炭素数7〜17のアラルキル基、または、末端に不飽和結合を有する炭素数2〜5のアルケニル基を置換基として芳香環に有する炭素数6〜12のアリール基である。R15は、置換基を有してもよい炭素数1〜12のアルキレン基、または、置換基を有してもよい炭素数6〜24の芳香族炭化水素構造を有する基を表す。n1、n2は1〜100の整数を表す。)
  7. (A)ポリカーボネート樹脂、および(B)分子末端に水酸基または不飽和二重結合基を有するポリフェニレンエーテルオリゴマーが非ハロゲン系有機溶媒に溶解している樹脂溶液。
  8. (A)ポリカーボネート樹脂99.9〜70質量%、および(B)分子末端に水酸基または不飽和二重結合基を有するポリフェニレンエーテルオリゴマー0.1〜30質量%含む請求項7記載の樹脂溶液。
  9. (B)ポリフェニレンエーテルオリゴマーのゲルパーミエーションクロマトグラフィーによるポリスチレン換算重量平均分子量が1,000〜4,000である請求項7または8に記載の樹脂溶液。
  10. (A)ポリカーボネート樹脂が、構造式(1)で示される構成単位を有する請求項7〜9のいずれかに記載の樹脂溶液。
  11. (A)ポリカーボネート樹脂が、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−1−フェニルエタン、1,1‘−ビフェニル−4,4’−ジオール、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテルの群のいずれか1つ以上のビスフェノール類から誘導されたものである請求項7〜10いずれかに記載の樹脂溶液。
  12. (B)ポリフェニレンエーテルオリゴマーが、構造式(2)で示される請求項7〜11のいずれかに記載の樹脂溶液。
  13. 請求項7〜12のいずれかに記載された樹脂溶液をバインダー樹脂溶液として用いた耐熱性印刷インキ。
  14. 請求項13記載の耐熱性印刷インキを塗布した基材フィルム。
  15. 請求項14記載の基材フィルムを、圧縮成形した後、射出成形金型に装着した状態で、該金型中に溶融樹脂を射出することを特徴とする加飾樹脂成形品の製造方法。
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