JP2015151513A - ポリカーボネート樹脂組成物及びそれを用いた耐熱性印刷インキ - Google Patents
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Abstract
Description
R7とR8はそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、各々置換基を有してもよい、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または、炭素数6〜12アリール基を表す。R7とR8が結合して、炭素数5〜20の炭素環または元素数5〜12の複素環を形成しても良い。
R9とR10はそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、各々置換基を有してもよい、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または、炭素数6〜12アリール基を表す。R9とR10が結合して、炭素数5〜20の炭素環または元素数5〜12の複素環を形成しても良い。
R11とR12はそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、各々置換基を有してもよい、炭素数1〜9のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数2〜12のアルケニル基、または、炭素数6〜12アリール基を表す。R13は置換基を有しても良い1〜9のアルキレン基である。
aは1〜20の整数を表し、bは1〜500の整数を表す。)
R26とR27はそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、各々置換基を有してもよい、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または、炭素数6〜12アリール基を表す。R26とR27が結合して、炭素数5〜20の炭素環または元素数5〜12の複素環を形成しても良い。
R28とR29はそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、各々置換基を有してもよい、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または、炭素数6〜12アリール基を表す。R28とR29が結合して、炭素数5〜20の炭素環または元素数5〜12の複素環を形成しても良い。
R30とR31はそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、各々置換基を有してもよい、炭素数1〜9のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数2〜12のアルケニル基、または、炭素数6〜12アリール基を表す。R32は置換基を有しても良い1〜9のアルキレン基である。
cは1〜20の整数を表し、dは1〜500の整数を表す。)
従って、本発明の耐熱性印刷インキを塗布した基材フィルムは、所望により圧縮成形した後、これを射出成形金型に装着した状態で、該金型中に溶融樹脂を射出し、いわゆるインサート成形を行い、加飾樹脂成形品の製造方法を実施するのに適する。射出成形する樹脂としては、通常、前記基材フィルムとして使用する熱可塑性樹脂と同一であるのが好ましく、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、耐熱ポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート/ポリエステルブレンド、ポリカーボネート/ABSブレンド等が挙げられる。
樹脂組成物を、各溶媒に10質量%溶解した溶液を、10mmガラスセルに入れ波長700nmの光線透過率を株式会社島津製作所製UV−1800分光光度計で測定した。なお、各溶媒だけガラスセルに入れた透過率を100%として、溶液の光線透過率を補正し、溶液透過率とした。
樹脂組成物を、各溶媒に10質量%溶解した溶液をガラス基板上に成膜し、約15μm厚のフィルムとし、外観を観察した。白濁やゆず肌状の凹凸がみとめられたものは×、それらが認められず透明なものは○とした。
厚み0.2mmのポリカーボネートフィルムの片面に、実施例または比較例の印刷インキを用い、ベタ塗り状のスクリーン印刷を施し、100℃2時間乾燥後、印刷フィルム試験片を得た。得られた印刷フィルム試験片を上部直径21mm、下部直径25mm、高さ14mmの円錐台金型を用い、130℃、10MPaの条件で圧空真空成形を行った。得られたプリンカップ状圧縮成形品の外観について、側面と底面のクラックの有無を目視判定した。目視でクラックが多数確認できた場合は×、クラックがまばらに確認された場合は△、クラックが確認出来なかった場合は○と判定した。また、クラックやインキ抜けの定量的評価として、底面の平行線透過率を日本電色工業(株)製NDH-4000型ヘイズメーターにて測定した。
厚み0.2mmのポリカーボネートフィルムの片面に、実施例または比較例の印刷インキを用い、ベタ塗り状のスクリーン印刷を施し、100℃2時間乾燥後、印刷フィルム試験片を得た。得られた印刷フィルム試験片を縦6mm、横9mm、高さ1.5mmのボタン状突起が縦横5mm間隔で3列×5個並んだ金型を用い、130℃、10MPaの条件で圧空真空成形を行った。得られた並列ボタン状圧縮成形品を同様の凹凸が加工された射出成形金型に印刷面を内側に設置し、市販のポリカーボネート樹脂(三菱瓦斯化学株式会社製ユーピロンS−3000)をシリンダー温度305℃で溶融射出成形を行った。得られた射出成形品の外観について、ボタン状凸部全てにクラックまたはインキムラが発生した場合は××、8個以上に発生した場合は×、3〜7個発生した場合は△、1〜2個発生した場合は○、全く発生しなかった場合は◎と判定した。
ポリカーボネート樹脂のジクロロメタン0.5質量/体積%溶液を20℃、ハギンズ定数0.45にて、ウベローデ粘度管を用いて求めた。
Waters社製アライアンスHPLCシステム、
昭和電工株式会社製Shodex805Lカラム2本、
0.25質量/体積%クロロホルム溶液サンプル、1ml/分クロロホルム溶離液、
254nmのUV検出の条件で測定。
ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)を求めた。
5%(質量/体積)の水酸化ナトリウム水溶液1000mlに1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン(本州化学工業株式会社製、以下BPZと略称)107.2gを加え溶解した。これにメチレンクロライド500mlを加え、15℃に保ちながら撹拌しつつ、ホスゲン52gを50分かけて吹き込んだ。
吹き込み終了後、撹拌を停止し、p−t―ブチルフェノール(DIC株式会社製、以下PTBPと略称)1.7gと、さらに5%(質量/体積)の水酸化ナトリウム水溶液100ml加え、撹拌を再開した。10分後、0.4mlのトリエチルアミン(TEA)を加え、さらに約1時間撹拌を続け、重合を完結させた。
重合液を水相と有機相に分離し、有機相をリン酸で中和し、洗液の導電率が10μS/cm以下になるまで水洗を繰り返した。得られた重合樹脂液を、60℃に保った温水に滴下し、溶媒を蒸発除去しながら重合物を粒状化した。得られた白色粉末状重合物を濾過後、105℃、18時間乾燥して粉末状ポリカーボネート樹脂を得た。
この重合体は、塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5g/dlの溶液の温度20℃におけるハギンズ定数0.45として得られた極限粘度[η]は0.45dl/gであった。
BPZの代わりに、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(三菱化学株式会社製、以下BPAと略称)36.5gと2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン(本州化学工業株式会社製、以下BPCと略称)61.4g用い、PTBPを1.8gに変更した以外は合成例1と同様の界面重縮合反応させてポリカーボネート(極限粘度0.54dl/g)を得た。
BPZの代わりに、BPCを102.4gを用い、PTBPを1.4gに変更した以外は合成例1と同様に界面重縮合反応させてポリカーボネート(極限粘度0.63dl/g)を得た。
BPZの代わりに、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−1−フェニルエタン(本州化学工業株式会社製、以下DMBPAPと略称)63.6gとビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル(DIC株式会社製、以下DHPEと略称)40.4g用い、PTBPを1.2gに変更した以外は合成例1と同様の界面重縮合反応させてポリカーボネート(極限粘度0.75dl/g)を得た。
BPZの代わりに、1,1‘−ビフェニル−4,4’−ジオール(本州化学工業株式会社製、以下BPと略称)9.3gと1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン((本州化学工業株式会社製、以下BPEと略称)74.9g用いた以外は合成例1と同様の界面重縮合反応させてポリカーボネート(極限粘度0.57dl/g)を得た。
BPZの代わりに、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン(本州化学工業株式会社製、以下BPAPと略称)116g用い、PTBPを2.0gに変更した以外は合成例1と同様の界面重縮合反応させてポリカーボネート(極限粘度0.46dl/g)を得た。
BPZを80.4gに変更し、さらにビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン(三光株式会社製、以下BPFと略称)20gを用いた以外は合成例1と同様の界面重縮合反応させてポリカーボネート(極限粘度0.45dl/g)を得た。
攪拌装置、温度計、空気導入管、じゃま板のついた12Lの縦長反応器にCuBr2 3.88g(17.4mmol)、N,N’−ジ−t−ブチルエチレンジアミン0.75g(4.4mmol)、n−ブチルジメチルアミン28.04g(277.6mmol)、トルエン2600gを仕込み、反応温度40℃にて攪拌を行い、あらかじめ2300gのメタノールに溶解させた2,2’−3,3’−5,5’−ヘキサメチル−(1,1’−ビフェノール)−4,4’−ジオール 129.32g(0.48mol)、2,6−ジメチルフェノール292.19g(2.40mol)、N,N’−ジ−t−ブチルエチレンジアミン0.51g(2.9mmol)、n−ブチルジメチルアミン10.90g(108.0mmol)の混合溶液を、窒素と空気とを混合して酸素濃度8%に調整した混合ガスを5.2L/分の流速でバブリングを行いながら230分かけて滴下し、攪拌を行った。滴下終了後、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム19.89g(52.3mmol)を溶解した水1500gを加え、反応を停止した。水層と有機層を分液し、有機層を1Nの塩酸水溶液、次いで純水で洗浄した。得られた溶液をエバポレーターで50質量%に濃縮し、2官能性フェニレンエーテルオリゴマー体(オリゴマーB1)のトルエン溶液を833.40g得た。このオリゴマーB1のトルエン溶液は、合成例9で使用した。また、オリゴマーB1のトルエン溶液をメタノール中へ滴下して固形化を行い、濾過により固体を回収、真空乾燥した。この末端が水酸基のオリゴマーB1の数平均分子量は930、重量平均分子量は1460、水酸基当量が465であった。
攪拌装置、温度計、還流管を備えた反応器に、合成例8で得たオリゴマーB1のトルエン溶液833.40g、ビニルベンジルクロライド(CMS−P セイミケミカル(株)製)160.80g、塩化メチレン1600g、ベンジルジメチルアミン12.95g、純水420g、30.5質量%NaOH水溶液175.9gを仕込み、反応温度40℃で攪拌を行った。24時間攪拌を行った後、有機層を1Nの塩酸水溶液、次いで純水で洗浄した。得られた溶液をエバポレーターで濃縮し、メタノール中へ滴下して固形化を行い、濾過により固体を回収、真空乾燥して末端がビニル基のオリゴマーB2を501.43g得た。このオリゴマーB2の数平均分子量は1165、重量平均分子量は1630であった。
攪拌装置、温度計、空気導入管、じゃま板のついた12Lの縦長反応器にCuBr2 9.36g(42.1mmol)、N,N’−ジ−t−ブチルエチレンジアミン 1.81g(10.5mmol)、n−ブチルジメチルアミン67.77g(671.0mmol)、トルエン2600gを仕込み、反応温度40℃にて攪拌を行い、あらかじめ2300gのメタノールに溶解させた2,2’−3,3’−5,5’−ヘキサメチル−(1,1’−ビフェノール)−4,4’−ジオール 129.32g(0.48mol)、2,6−ジメチルフェノール878.4g(7.2mol)、N,N’−ジ−t−ブチルエチレンジアミン1.22g(7.2mmol)、n−ブチルジメチルアミン26.35g(260.9mmol)の混合溶液を、窒素と空気とを混合して酸素濃度8%に調整した混合ガスを5.2L/分の流速でバブリングを行いながら230分かけて滴下し、攪拌を行った。滴下終了後、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム48.06g(126.4mmol)を溶解した水1500gを加え、反応を停止した。水層と有機層を分液し、有機層を1Nの塩酸水溶液、次いで純水で洗浄した。得られた溶液をエバポレーターで50質量%に濃縮し、末端が水酸基である2官能性フェニレンエーテルオリゴマー体(オリゴマーB3)のトルエン溶液を1981g得た。このオリゴマーB3の数平均分子量は1975、重量平均分子量は3514、水酸基当量が990であった。
(オリゴマーB4の合成)
攪拌装置、温度計、還流管を備えた反応器にオリゴマーB3のトルエン溶液833.40g、ビニルベンジルクロライド(CMS−P)76.7g、塩化メチレン1600g、ベンジルジメチルアミン6.2g、純水199.5g、30.5質量%NaOH水溶液83.6gを仕込み、反応温度40℃で攪拌を行った。24時間攪拌を行った後、有機層を1Nの塩酸水溶液、次いで純水で洗浄した。得られた溶液をエバポレーターで濃縮し、メタノール中へ滴下して固形化を行い、濾過により固体を回収、真空乾燥して末端がビニル基であるオリゴマーB4を450.1g得た。このオリゴマーB4の数平均分子量は2250、重量平均分子量は3920であった。
合成例1のポリカーボネート90質量%と、合成例9のオリゴマーB2(Mw1630)を10質量%ブレンドした樹脂組成物10質量部をトルエン90質量部に溶解し、ポリエチレン容器に密封し、シェーカーで2時間振とうさせ、固形分10質量%の樹脂溶液を作製した。溶液は分光光度計にて波長700nmの透過率を測定したところ99.7%であった。また、この溶液をバーコーターでガラス基板上にキャストフィルムを成膜し、100℃、2時間乾燥後、キャストフィルム外観を観察した。
合成例2のポリカーボネート90質量%と、合成例10で得られたオリゴマーB4(Mw3920)を10質量%ブレンドした樹脂組成物10質量部をトルエン90質量部に溶解し、固形分10質量%の樹脂溶液を作成した。溶液は実施例1と同様に透過率測定、キャストフィルム製膜を行った。
合成例3のポリカーボネート80質量%と、オリゴマーB2を20質量%ブレンドした樹脂組成物10質量部をテトラヒドロフラン90質量部に溶解し、固形分10質量%の樹脂溶液を作成した。溶液は実施例1と同様に透過率測定、キャストフィルム製膜を行った。
合成例4のポリカーボネート95質量%と、オリゴマーB2を5質量%ブレンドした樹脂組成物10質量部をテトラヒドロフラン90質量部に溶解し、固形分10質量%の樹脂溶液を作成した。溶液は実施例1と同様に透過率測定、キャストフィルム製膜を行った。
樹脂組成物を、合成例5のポリカーボネート90質量%と、オリゴマーB4を10質量%ブレンドしたものを用いた以外は、実施例1と同様に、溶液化、成膜、評価を行った。
樹脂組成物を、合成例6のポリカーボネート90質量%と、オリゴマーB2を10質量%ブレンドしたものを用いた以外は、実施例1と同様に、溶液化、成膜、評価を行った。
樹脂組成物を、合成例7のポリカーボネート90質量%と、合成例8で得られたオリゴマーB1(Mw1460)を10質量%ブレンドしたものを用いた以外は、実施例1と同様に、溶液化、成膜、評価を行った。
オリゴマーB2の代わりに、市販のポリフェニレンエーテル樹脂(三菱ガス化学株式会社製PX100F、Mw18700)を用いた以外は、実施例1と同様に、溶液化、成膜、評価を行った。溶液には目視で、溶解しなかった固形分が観察された。
オリゴマーB4の代わりに、市販のポリフェニレンエーテル樹脂(三菱ガス化学株式会社製PX100L、Mw24200)を用いた以外は、実施例2と同様に、溶液化、成膜、評価を行った。溶液には目視で、溶解しなかった固形分が観察された。
オリゴマーB2の代わりに、PX100Fを用いた以外は、実施例3と同様に、溶液化、成膜、評価を行った。溶液には目視で、溶解しなかった固形分が観察された。
オリゴマーB2の代わりに、PX100Lを用いた以外は、実施例4と同様に、溶液化、成膜、評価を行った。溶液には目視で、溶解しなかった固形分が観察された。
実施例1の樹脂組成物30質量部、染料としてアントラキノン系Plast Red 8370(有本化学工業製)10質量部、溶剤としてイソホロン100質量部およびシクロヘキサノン30質量部を混合して、印刷用インキを調整した。次に、基材フィルムとして厚み0.2mm×150mm×70mmの市販ポリカーボネートフィルム(三菱瓦斯化学株式会社製:ユーピロンFE−2000)の片面に、前記印刷用インキをスクリーン印刷し、100℃で2時間乾燥後、印刷フィルムを得た。得られた印刷フィルムを上部直径21mm、下部直径25mm、高さ14mmの円錐台金型を用い、130℃、10MPaの条件で圧空真空成形を行った。得られた圧縮成形品の外観評価と平行線透過率測定を行った。
一方、前記印刷フィルムを縦6mm、横9mm、高さ1.5mmのボタン状突起が縦横5mm間隔で3列×5個並んだ金型を用い、130℃、10MPaの条件で圧空真空成形を行った。得られた並列ボタン状圧縮成形品を同様の凹凸が加工された射出成形金型に印刷面を内側に設置し、市販のポリカーボネート樹脂(三菱瓦斯化学株式会社製ユーピロンS−3000)をシリンダー温度305℃で溶融射出成形を行った。得られた射出成形品の外観評価を行った。
実施例1の樹脂組成物の代わりに、実施例2の樹脂組成物を用いた以外は、実施例8と同様に印刷、成形、評価を行った。
実施例1の樹脂組成物の代わりに、実施例3の樹脂組成物を用いた以外は、実施例8と同様に印刷、成形、評価を行った。
実施例1の樹脂組成物の代わりに、実施例4の樹脂組成物を25質量部用いた以外は、実施例8と同様に印刷、成形、評価を行った。
実施例1の樹脂組成物の代わりに、合成例1のポリカーボネートのみ30質量部用いた以外は、実施例8と同様に印刷、成形、評価を行った。
実施例1の樹脂組成物の代わりに、合成例2のポリカーボネートのみ30質量部用いた以外は、実施例8と同様に印刷、成形、評価を行った。
実施例1の樹脂組成物の代わりに、合成例3のポリカーボネートのみ30質量部用いた以外は、実施例8と同様に印刷、成形、評価を行った。
実施例1の樹脂組成物の代わりに、合成例4のポリカーボネートのみ25質量部用いた以外は、実施例8と同様に印刷、成形、評価を行った。
Claims (15)
- (A)ポリカーボネート樹脂、および(B)分子末端に水酸基または不飽和二重結合基を有するポリフェニレンエーテルオリゴマーを含むポリカーボネート樹脂組成物。
- (A)ポリカーボネート樹脂99.9〜70質量%、および(B)分子末端に水酸基または不飽和二重結合基を有するポリフェニレンエーテルオリゴマー0.1〜30質量%含む請求項1記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- (B)ポリフェニレンエーテルオリゴマーのゲルパーミエーションクロマトグラフィーによるポリスチレン換算重量平均分子量が1,000〜4,000である請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- (A)ポリカーボネート樹脂が、下記構造式(1)で示される構成単位を有する請求項1〜3のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
ここにR5とR6はそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、各々置換基を有してもよい、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または、炭素数6〜12アリール基を表す。R5とR6が結合して、炭素数5〜20の炭素環または元素数5〜12の複素環を形成しても良い。
R7とR8はそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、各々置換基を有してもよい、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または、炭素数6〜12アリール基を表す。R7とR8が結合して、炭素数5〜20の炭素環または元素数5〜12の複素環を形成しても良い。
R9とR10はそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、各々置換基を有してもよい、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、または、炭素数6〜12アリール基を表す。R9とR10が結合して、炭素数5〜20の炭素環または元素数5〜12の複素環を形成しても良い。
R11とR12はそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、各々置換基を有してもよい、炭素数1〜9のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数2〜12のアルケニル基、または、炭素数6〜12アリール基を表す。R13は置換基を有しても良い1〜9のアルキレン基である。
aは1〜20の整数を表し、bは1〜500の整数を表す。) - (A)ポリカーボネート樹脂が、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−1−フェニルエタン、1,1‘−ビフェニル−4,4’−ジオール、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテルの群のいずれか1つ以上のビスフェノール類から誘導されたものである請求項1〜4いずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- ポリフェニレンエーテルオリゴマーが、下記構造式(2)で示される請求項1〜5のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- (A)ポリカーボネート樹脂、および(B)分子末端に水酸基または不飽和二重結合基を有するポリフェニレンエーテルオリゴマーが非ハロゲン系有機溶媒に溶解している樹脂溶液。
- (A)ポリカーボネート樹脂99.9〜70質量%、および(B)分子末端に水酸基または不飽和二重結合基を有するポリフェニレンエーテルオリゴマー0.1〜30質量%含む請求項7記載の樹脂溶液。
- (B)ポリフェニレンエーテルオリゴマーのゲルパーミエーションクロマトグラフィーによるポリスチレン換算重量平均分子量が1,000〜4,000である請求項7または8に記載の樹脂溶液。
- (A)ポリカーボネート樹脂が、構造式(1)で示される構成単位を有する請求項7〜9のいずれかに記載の樹脂溶液。
- (A)ポリカーボネート樹脂が、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−1−フェニルエタン、1,1‘−ビフェニル−4,4’−ジオール、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテルの群のいずれか1つ以上のビスフェノール類から誘導されたものである請求項7〜10いずれかに記載の樹脂溶液。
- (B)ポリフェニレンエーテルオリゴマーが、構造式(2)で示される請求項7〜11のいずれかに記載の樹脂溶液。
- 請求項7〜12のいずれかに記載された樹脂溶液をバインダー樹脂溶液として用いた耐熱性印刷インキ。
- 請求項13記載の耐熱性印刷インキを塗布した基材フィルム。
- 請求項14記載の基材フィルムを、圧縮成形した後、射出成形金型に装着した状態で、該金型中に溶融樹脂を射出することを特徴とする加飾樹脂成形品の製造方法。
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