JP2015151278A - 単結晶の製造方法、シードシャフト、および単結晶の製造装置 - Google Patents

単結晶の製造方法、シードシャフト、および単結晶の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】種結晶からの抜熱を均一にすることができる単結晶の製造方法を提供する。
【解決手段】この単結晶の製造方法は、シードシャフト20に取り付けられた種結晶5の下面5bを原料溶液(Si−C溶液3)に接触させ、下面5bに単結晶を成長させる、溶液成長法によるものである。シードシャフト20は、底面11aを有するシャフト部11と、種結晶5の上面5aがシャフト部11の底面11aと間隔をおいて対向するよう、種結晶5aの周縁を保持可能な取り付け部材13とを備える。この製造方法は、種結晶5の上面5aとシャフト部11の底面11aとの間に0.1〜5mmの間隔を設けて、取り付け部材13により種結晶5をシャフト部11に取り付ける取り付け工程を含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、単結晶の製造方法、単結晶の製造に用いるシードシャフト、およびそれを備えた製造装置に関し、より詳しくは、高温(たとえば、1500℃以上)の原料溶液を用いる溶液成長法による単結晶の製造方法、ならびに、このような溶液成長法に用いるシードシャフト、および製造装置に関する。
溶液成長法は、原料溶液、すなわち、製造するべき単結晶の成分を含む溶液に、種結晶を接触させ、この種結晶上に単結晶を成長させる方法である。種結晶は、通常、板状(たとえば、円板状)の形状を有する。種結晶は、たとえば、シードシャフトの下端に取り付けられて、原料溶液に接触される。この方法により、たとえば、SiC単結晶が製造される。この場合、原料溶液として、Si−C溶液が用いられる。「Si−C溶液」とは、Si(ケイ素)、およびC(炭素)を含有する溶液をいい、たとえば、Si、またはSi合金の融液に、Cを溶解させた溶液である。
種結晶を溶液に接触させる態様として、種結晶の側面を保持し、種結晶の全体を溶液中に浸漬させる場合がある(たとえば、下記特許文献1参照)。しかし、この態様では、種結晶とともに、種結晶を保持する部材も、溶液に浸漬される。この場合、種結晶上のみならず、種結晶を保持する部材の上にも、結晶が成長する。その結果、種結晶上に成長する単結晶が多結晶化することがある。
そこで、通常、種結晶を保持する部材は、溶液に接触しないようにされ、実質的に種結晶の下面のみが溶液に接触される(トップシード溶液成長(TSSG;Top Seeded Solution Growth)法)。単結晶は、実質的に、当該下面上のみに成長するので、種結晶を保持する部材を溶液に浸漬させる場合に比して、多結晶化し難い。
図1は、TSSG法による従来のSiC単結晶の製造方法を実施するときのシードシャフト、および種結晶を示す断面図である。シードシャフト20は、たとえば、有底筒状である。図1に示すように、シードシャフト20は、平坦な底面11aを有する。
特開平3−115189号公報 特開2011−98871号公報 特開2008−290889号公報
従来の方法では、通常、種結晶5を、ほぼ水平にして、上面5aのほぼ全面を、シードシャフト20の底面11aに接合する。この接合には、接着剤50が用いられる。そして、種結晶5の下面5bを、Si−C溶液3の液面に接触させる。この状態で、下面5b上に、SiC単結晶を成長させる。このとき、種結晶5から接着剤50へと熱が伝わり、この熱は、シードシャフト20の底面11aに吸収される。このようにして、種結晶5から上方へ抜熱される。
しかし、接着剤50により、種結晶5とシードシャフト20とを均一に接着するのは困難である。通常、種結晶5の面内方向に関して、接着剤50の厚さ、および接着の強さにむらが生じる。このむらに対応して、種結晶5からの抜熱量にも、むらが生じる(図1に、シードシャフト20の底面11aの各部における吸熱量を、矢印の大きさで表す)。
抜熱量が小さい部分では、結晶成長面において、結晶成長速度が低下し、ステップの前進速度が遅くなる。これにより、ステップバンチング(複数のステップ列の合体)が生じ、結晶成長面にマクロな凹凸が形成される。このような凹凸があると、結晶欠陥、およびインクルージョンが発生する。
上記特許文献2および3では、種結晶の上面の一部のみが、種結晶を保持する部材に接合される。
特許文献2では、筒状で底を有さない軸5が、種結晶1の上面において、周縁部近傍にのみ接着される。
特許文献3には、下端面Dを備えた引上げ軸Xが開示されている。下端面Dは、平坦部Pと、平坦部P内の窪みEとを有する。平坦部Pは、種結晶Sに接着される。窪みEは、溝状、またはディンプル状である。
しかし、特許文献2の方法では、軸5が底を有さないことにより、効率的な抜熱は生じない。特許文献3の方法では、引き上げ軸Xの下端面Dが窪みEを有するため、下端面Dと種結晶Sとの間に、空隙が形成される。種結晶Sの上面において、下端面Dと接触する部分と、空隙が形成されている部分とでは、抜熱量が異なる。このため、特許文献3の方法では、種結晶5の上面のほぼ全面を接着剤50により接合する上述の方法(図1参照)と同様の問題を生ずる。
そこで、この発明の目的は、種結晶からの抜熱を均一にすることができる単結晶の製造方法を提供することである。
この発明の他の目的は、単結晶の製造に用いるシードシャフトであって、種結晶からの抜熱を均一にすることができるシードシャフトを提供することである。
この発明のさらに他の目的は、単結晶の製造に用いる製造装置であって、種結晶からの抜熱を均一にすることができる製造装置を提供することである。
本実施の形態の単結晶の製造方法は、シードシャフトに取り付けられた種結晶の下面を原料溶液に接触させ、前記下面に単結晶を成長させる、溶液成長法による単結晶の製造方法である。前記シードシャフトは、底面を有するシャフト部と、前記種結晶の上面が前記シャフト部の前記底面と間隔をおいて対向するよう、前記種結晶の周縁を保持可能な取り付け部材とを備える。この製造方法は、前記種結晶の前記上面と前記シャフト部の前記底面との間に0.1〜5mmの間隔を設けて、前記取り付け部材により前記種結晶を前記シャフト部に取り付ける取り付け工程と、前記シャフト部に取り付けられた前記種結晶の前記下面を前記原料溶液の液面に接触させる接触工程と、前記原料溶液の液面に接触した前記種結晶の前記下面に単結晶を成長させる成長工程とを含む。
本実施の形態のシードシャフトは、種結晶の下面を原料溶液に接触させ、前記下面に単結晶を成長させる、溶液成長法により単結晶を製造するために用いる。このシードシャフトは、底面を有するシャフト部と、前記種結晶の上面が前記シャフト部の前記底面と0.1〜5mmの間隔をおいて対向するよう、前記種結晶の周縁を保持可能な取り付け部材とを備える。
本実施の形態の単結晶の製造装置は、種結晶の下面を原料溶液に接触させ、前記下面に単結晶を成長させる、溶液成長法により単結晶の製造するための装置である。この製造装置は、上記シードシャフトを備える。
この製造方法、シードシャフト、および製造装置により、板状種結晶の面内方向に関して、種結晶からの抜熱を均一にすることができる。
図1は、TSSG法による従来のSiC単結晶の製造方法を実施するときのシードシャフト、および種結晶を示す断面図である。 図2は、本実施形態に係る単結晶の製造装置の部分断面図である。 図3は、SiC単結晶を製造中の種結晶近傍を示す断面図である。 図4Aは、図3に示す取り付け部材の変形例に係る取り付け部材により、シャフト部に取り付けられた種結晶の断面図である。 図4Bは、図3に示す取り付け部材の他の変形例に係る取り付け部材により、シャフト部に取り付けられた種結晶の側面図である。 図4Cは、図4Bの実施形態における種結晶の上面図である。 図5は、他の実施形態に係る単結晶の製造方法を説明するための、製造装置の部分断面図である。 図6は、他の実施形態に係る単結晶の製造方法を説明するための、製造装置の部分断面図である。 図7は、試験番号1で得られたSiC単結晶の成長面の光学顕微鏡写真である。 図8は、試験番号1で得られたSiC単結晶の成長面に垂直な断面の写真である。 図9Aは、試験番号2で得られたSiC単結晶を、シャフト部の一部、および種結晶とともに示す断面写真である。 図9Bは、図9Aにおいて、「成長結晶/種結晶」と記した領域の研磨後の光学顕微鏡写真である。 図10Aは、試験番号3で得られたSiC単結晶を、シャフト部の一部、および種結晶とともに示す断面写真である。 図10Bは、図10Aにおいて、「成長結晶/種結晶」と記した領域の研磨後の光学顕微鏡写真である。 図11は、試験番号4で得られたSiC単結晶の断面写真である。 図12は、試験番号5で得られたSiC単結晶の断面写真である。
本実施形態の単結晶の製造方法は、シードシャフトに取り付けられた種結晶の下面を原料溶液に接触させ、前記下面に単結晶を成長させる、溶液成長法による単結晶の製造方法である。前記シードシャフトは、底面を有するシャフト部と、前記種結晶の上面が前記シャフト部の前記底面と間隔をおいて対向するよう、前記種結晶の周縁を保持可能な取り付け部材とを備える。この製造方法は、前記種結晶の前記上面と前記シャフト部の前記底面との間に0.1〜5mmの間隔を設けて、前記取り付け部材により前記種結晶を前記シャフト部に取り付ける取り付け工程と、前記シャフト部に取り付けられた前記種結晶の前記下面を前記原料溶液の液面に接触させる接触工程と、前記原料溶液の液面に接触した前記種結晶の前記下面に単結晶を成長させる成長工程とを含む。
本実施形態のシードシャフトは、種結晶の下面を原料溶液に接触させ、前記下面に単結晶を成長させる、溶液成長法に用いる。このシードシャフトは、底面を有するシャフト部と、前記種結晶の上面が前記シャフト部の前記底面と0.1〜5mmの間隔をおいて対向するよう、前記種結晶の周縁を保持可能な取り付け部材とを備える。
本実施形態の単結晶の製造装置は、種結晶の下面を原料溶液に接触させ、前記下面に単結晶を成長させる、溶液成長法に用いる装置である。この製造装置は、上記シードシャフトを備える。
ここで、シャフト部が管状(筒状)の場合は、シャフト部は、底、すなわち、シャフト部下端の開口を塞ぐ部分を有するものとし、シャフトの「底面」は、シャフト部の底の下面とする。
「種結晶の周縁」は、具体的には、種結晶の上面において中央領域以外の領域、および種結晶の側面(上面と下面との間に存在する面)の少なくとも一方である。
このシードシャフト、および製造装置において、取り付け部材は、種結晶の上面がシャフト部の底面と0.1〜5mmの間隔をおいて対向するように、種結晶の周縁を保持可能である。すなわち、種結晶の上面の少なくとも中央領域は、シャフト部の底面と離間している。このため、中央領域からは、輻射による抜熱が生じる。種結晶の上面とシャフト部の底面との間に0.1〜5mmの間隔があることにより、種結晶の上面からの輻射は、効率的、かつ均一に、シャフト部の底面に吸収される。したがって、この製造方法、シードシャフト、または製造装置により、種結晶の上面の面内方向に関して、種結晶からの抜熱を均一にすることができる。種結晶からの抜熱の均一性を高くするため、底面と種結晶の上面との間隔は、この上面の面内方向に関して、一定であることが好ましい。
この状態で、種結晶の下面を、原料溶液の液面に接触させると、下面の温度は均一になる。したがって、この下面上に成長する単結晶には、ステップバンチングは生じ難い。これにより、結晶成長面にマクロな凹凸は形成され難く、このような凹凸に起因する結晶欠陥、およびインクルージョンは発生し難い。
種結晶の上面とシャフト部の底面との間隔が5mmより大きいと、成長する単結晶に、インクルージョンが生じやすい。これは、上記間隔が5mmより大きいと、、種結晶の上面からの抜熱量が、上面の面内方向に関して不均一になり、ステップバンチングが生じることによると考えられる。
取り付け部材は、種結晶の周縁に固定されるので、取り付け部材が、種結晶の上面からの抜熱に与える影響は少ない。
また、種結晶の下面は、取り付け部材が原料溶液と接触しない状態で原料溶液の液面に接触されることが好ましい。この場合、取り付け部材から結晶が生ずることはない。したがって、取り付け部材と原料溶液との接触に起因して種結晶の下面上に成長する単結晶が多結晶化することはない。
前記接触工程において、シャフト部の底面と種結晶の上面との間隙(以下、「種結晶背面間隙」という。)が、原料溶液で満たされていてもよい。これにより、種結晶の上面の面内方向に関して、種結晶からの抜熱の均一性を高くすることができる。種結晶に対する原料溶液の濡れ性は高い。このため、シャフト部の底面に対する原料溶液の濡れ性が高い場合は、原料溶液を、容易に種結晶背面間隙に侵入させ、種結晶背面間隙を、原料溶液で密に満たすことができる。
また、原料溶液が金属成分を含んでいる場合は、原料溶液の熱伝導率は高い。したがって、この場合は、種結晶背面間隙に侵入した原料溶液により、抜熱量を多くすることができる。
種結晶背面間隙に原料溶液を侵入させるには、たとえば、種結晶背面間隙の一部、または全部を、原料溶液の液面より低くすればよい。このようにすることにより、シャフト部の底面に対する原料溶液の濡れ性が高い場合は、毛管現象により、原料溶液は、容易に、種結晶背面間隙に侵入して、種結晶背面間隙を密に満たす。
種結晶背面間隙が原料溶液により十分に満たされた後、シャフト部と原料溶液とが離間するように、シャフト部、および原料溶液の少なくとも一方を移動させる。これにより、取り付け部材が原料溶液とは接触せず、かつ、種結晶の下面が原料溶液の液面に接触した状態にする。この状態で、種結晶背面間隙は、原料溶液の液面より高い。しかし、種結晶背面間隙において、種結晶の上面とシャフト部の底面との間隔が0.1〜5mmであることにより、種結晶背面間隙内の原料溶液は、種結晶背面間隙からは漏れ出難い。
種結晶の厚さは、通常、0.3〜1mmであり、種結晶背面間隙は、原料溶液の液面に近接している。このため、種結晶の下面に単結晶を成長させる際、種結晶背面間隙の温度は、原料溶液の液面の温度にほぼ等しく、種結晶背面間隙に侵入した原料溶液は、通常、液体の状態に保たれる。
取り付け工程において、種結晶は、互いに離間する複数の取り付け部材により、シャフト部に取り付けられてもよい。これにより、種結晶を安定して保持することができる。また、複数の取り付け部材が互いに離間していることにより、種結晶背面間隙に原料溶液を侵入させる場合、原料溶液は、隣接する2つの取り付け部材の間隙を通って、種結晶背面間隙に侵入することができる。
取り付け工程において、種結晶の上面とシャフト部の底面との間隔が0.1〜2mmであることが好ましい。これにより、抜熱を均一にする効果が得やすく、そして、種結晶背面間隙に原料溶液を保持しやすい。
製造する単結晶は、SiC単結晶であってもよい。この場合、通常、1500℃以上のSi−C溶液に種結晶を接触させてSiC単結晶を成長させる。本実施の形態のSiC単結晶の製造方法により、このような高い温度のSi−C溶液に接触した種結晶からの抜熱を、効率的、かつ均一に行うことができる。
単結晶は、たとえば、AlN、またはGaNの単結晶であってもよい。
次に、図面を参照して、本実施形態に係る単結晶の製造方法について具体的に説明する。以下の例では、この製造方法により製造する単結晶は、SiC単結晶であるものとする。
図2は、本実施形態に係る単結晶の製造装置の部分断面図である。図2に示すように、製造装置10は、坩堝1と、シードシャフト20とを備えている。シードシャフト20は、シャフト部11と、取り付け部材13とを備えている。
坩堝1は、Si−C溶液3を収容する。Si−C溶液3は、SiC単結晶の原料となる。坩堝1は、たとえば、黒鉛からなる。坩堝1は、加熱装置(図示せず)により加熱される。加熱装置は、たとえば、高周波コイルである。この場合、坩堝1は、高周波誘導加熱される。坩堝1内で、原料が加熱されて、Si−C溶液3が生成される。坩堝1は、その中心軸線周りに回転可能であってもよい。
シャフト部11は、有底円筒の形状を有しており、軸線方向が鉛直方向に沿うように配置されている。シャフト部11は、その中心軸線周りに回転可能であってもよい。シャフト部11は、たとえば、主として黒鉛からなる。シャフト部11の底面は、ほぼ水平である。
シャフト部11の下部には、複数の取り付け部材13を介して、種結晶5が取り付けられる。複数の取り付け部材13は、互いに離間して配置される。種結晶5は、シャフト部11の底面とほぼ同じ直径を有する円板状である。種結晶5は、SiC単結晶からなる。好ましくは、種結晶5の結晶構造は、製造しようとするSiC単結晶の結晶構造と同じである。たとえば、4H多形のSiC単結晶を製造する場合、4H多形のSiC単結晶からなる種結晶5を用いることが好ましい。
次に、この製造装置10を使用したSiC単結晶の製造方法について説明する。
まず、種結晶5と、シードシャフト20とを準備する。そして、複数の取り付け部材13を介して、種結晶5を、シャフト部11の下方に取り付ける。
図3は、SiC単結晶を製造中の種結晶5近傍を示す図である。図2、および図3を参照して、種結晶5、およびシャフト部11に対する取り付け部材13の取り付けについて説明する。図3には、Si−C溶液3が示されているが、取り付けは、Si−C溶液3の準備とは別に行う。
種結晶5をほぼ水平にし、種結晶5の上面5a全体を、シャフト部11の底面11aに対して、0.1〜5mm、好ましくは、0.1〜2mmの間隔をあけて対向させる。上面5aは、底面11aに対してほぼ平行にする。すなわち、上面5aの面内方向に関して、上面5aと底面11aとの間隔を、ほぼ一定にする。
取り付け部材13は、シャフト部11の側面と、種結晶5の側面とに、たとえば、接着剤により固定する。種結晶5の側面において、取り付け部材13は、種結晶5の下面5bから離間させる。本実施形態では、複数の取り付け部材13を用い、これらの複数の取り付け部材13は、互いに離間して配置する。
図4Aは、取り付け部材13Aにより、シャフト部11に取り付けられた種結晶5の断面図である。取り付け部材13Aは、図3に示す取り付け部材13の変形例である。種結晶5の側面には、切り込みが形成されている。取り付け部材13Aは、この断面において、L字状である。取り付け部材13Aの一端部が、種結晶5の切り込みに挿入される。取り付け部材13Aの他端部は、シャフト部11の側面に、たとえば、接着剤により固定される。この実施形態では、種結晶5に対しては、接着剤を使用せずに取り付け部材13Aを固定することができる。
図3、および図4Aの実施形態では、いずれも、種結晶5の上面5aの全面が、シャフト部11の底面11aに対して、0.1〜5mmの間隔をあけて対向している。
図4Bは、取り付け部材11Aにより、シャフト部11に取り付けられた種結晶5の側面図である。取り付け部材11Aは、図3に示す取り付け部材13の変形例である。この実施形態では、取り付け部材11Aは、シャフト部11の一部である。具体的には、取り付け部材11Aは、底面11aの周縁部から突出した突起の形態を有する。取り付け部材11Aの先端部は、種結晶5の上面5aの周縁部に、たとえば、接着剤により固定される。したがって、この実施形態では、種結晶5の上面5aのうち、周縁部の一部は、底面11aとは離間しない。
図4Cは、図4Bの実施形態における種結晶5の上面図であり、上面5aにおける取り付け部材11Aの取り付け領域11Fを示している。図4Cにおいて、取り付け領域11Fに斜線を付している。上面5aにおいて、中央領域5Cには、取り付け部材11Aは、取り付けられない。中央領域5Cは、上面5aの縁部から離間している。中央領域5Cの面積は、上面5aの面積の少なくとも60%を占める。中央領域5Cの全体が、底面11aと、0.1〜5mm(好ましくは、0.1〜2mm)の間隔をおいて対向する。取り付け部材11Aは、上面5aにおいて、周縁、すなわち、中央領域5C以外の領域に取り付けられる。
以上のように、種結晶5は、シャフト部11に対して、様々な態様で取り付けることができる。
シードシャフト20に種結晶5を取り付けた後、坩堝1内に、Si−C溶液3の原料を装入する。坩堝1は、シードシャフト20の下方に配置する。
Si−C溶液3の原料は、たとえば、Si、またはSi合金である。Si合金は、Siと、Ti、Mn、Cr、Co、V、およびFeからなる群から選択される1種以上の元素とを含有することが好ましい。原料を加熱して融液とし、この融液にC(炭素)を溶解させることにより、Si−C溶液3を生成する。坩堝1が、炭素質材料からなる場合(たとえば、黒鉛からなる場合)は、坩堝1は、Si−C溶液3への炭素供給源になる。この方法は、SiC析出の核となり得る未溶解のCが融液中に存在することを避けられるため、好ましい。
別の方法として、炭化水素ガスから融液へCを溶解させる方法、または、固相の炭素源を融液に投入し溶解させる方法を採ることもできる。固相の炭素源としては、ブロック、棒、顆粒、粉体等の形態の黒鉛、非晶質炭素原料、SiC、添加元素(Si−C溶液3を構成する元素であって、Si、およびC以外の元素)の炭化物等を用いることができる。
融液にCを供給する方法として、以上の方法のうち、2種以上の方法を組み合わせてよい。
坩堝1以外から融液にCを供給する場合は、SiC結晶の成長温度域で安定な材料、たとえば、Ta、W、Moなどの高融点金属からなる坩堝1を用いることができる。黒鉛坩堝を適当な耐火材料、たとえば、上記高融点金属、またはセラミックス(たとえば、SiC、Si34、BN)で内張りした坩堝1を使用することもできる。
Si−C溶液3を生成するときの原料融液の温度は、当該原料の液相線温度以上であればよい。融液中のSiC濃度が飽和濃度、またはそれに近い濃度になるまで融液にCが供給されるように、加熱を続ける。固体の炭素源、特に粉末や顆粒の炭素源を坩堝1中に投入する場合は、それらが未溶解で融液中に残留すると、その未溶解の炭素源を核としてSiCが析出して、SiC単結晶の成長速度を低下させ、あるいは結晶品質を低下させることがある。このため、供給した炭素源が完全に溶解するように加熱を続けることが好ましい。融液の加熱時間は、一般的に、1時間ないし10時間程度である。
十分な量のCが融液に溶解すると、Si−C溶液3の温度を結晶成長温度に維持するように坩堝1の加熱を続ける。「結晶成長温度」は、結晶成長時のSi−C溶液3と種結晶5(結晶成長面)との界面の温度である。
次に、シードシャフト20を下降し、かつ/または、坩堝1を上昇させて、種結晶5の下面(結晶成長面)5bを、Si−C溶液3の液面に接触させる。取り付け部材13は、Si−C溶液3に接触しないようにする。
その後、種結晶5の下面5bとSi−C溶液3との接触を保ったまま、種結晶5を上昇させ、かつ/または、坩堝1を下降させて、下面5bを、Si−C溶液の液面よりわずかに高くしてもよい。この状態が、図3に示されている。種結晶5の下面5bとSi−C溶液3とが接触した状態で、種結晶5の下面5bにSiC単結晶を成長させる。
SiC単結晶を成長させる際、当該坩堝1、およびシードシャフト20の少なくとも一方を回転させてもよい。この場合、種結晶5とSi−C溶液3との相対的な移動量が大きくなる。これにより、種結晶5上に均一にSiC単結晶を成長させやすい。坩堝1、およびシードシャフト20の双方を、各々の中心軸線周りに回転させる場合、シードシャフト20の回転方向は、坩堝1の回転方向と同じ方向であってもよいし、反対の方向であってもよい。
図3を参照して、種結晶5は、その上面5aの全面とシャフト部11の底面11aとが間隔をあけて、シャフト部に取り付けられている。これにより、上面5aの全面から、輻射による抜熱が生じる。上面5aが底面11aと0.1〜5mmの間隔をあけて対向していることにより、上面5aからの輻射は、効率的、かつ上面5aの面内方向に関して均一に、シャフト部11の底面11aに吸収される(図3に、底面11aの各部における輻射の吸収量を、矢印の大きさで表す)。したがって、この製造方法により、上面5aの面内方向に関して、種結晶5からの抜熱を均一にすることができる。
取り付け部材13は、種結晶5の側面に固定される。したがって、取り付け部材13が、種結晶5の上面5aからの抜熱に与える影響は少ない。図4Aに係る実施形態においても、取り付け部材13Aは、種結晶5の側面に固定される。したがって、取り付け部材13Aが、種結晶5の上面5aからの抜熱に与える影響は少ない。図4B、および図4Cに係る実施形態では、取り付け部材11Aは、種結晶5の上面5aにおいて中央領域5C以外の領域に固定される。したがって、取り付け部材11Aが、種結晶5の中央領域5Cからの抜熱に与える影響は少ない。
この状態で、種結晶5の下面5bを、Si−C溶液3の液面に接触させると、下面5bの温度は均一になる。このため、この下面5b上に成長するSiC単結晶に、ステップバンチングは生じ難い。したがって、SiC単結晶の結晶成長面には、マクロな凹凸が形成され難い。このため、このような凹凸に起因する結晶欠陥、およびインクルージョンは発生し難い。
また、種結晶5の下面5bは、取り付け部材13(13A、11A)がSi−C溶液3と接触しない状態で、Si−C溶液3の液面に接触する。したがって、取り付け部材13(13A、11A)からSiC結晶が生ずることはない。したがって、取り付け部材13(13A、11A)とSi−C溶液3との接触に起因して種結晶5の下面5b上に成長するSiC単結晶が多結晶化することはない。
図5、および図6は、他の実施形態に係る単結晶の製造方法を説明するための、製造装置10の部分断面図である。図2に示す構成要素と同じ構成要素の部分は、同じ参照符号を付して説明を省略する。
この実施形態では、まず、種結晶5を、図2に係る実施形態と同様にして、取り付け部材13を介してシャフト部11に取り付ける。シャフト部11に対する種結晶5の取り付けは、図4A、または図4Bに示す上述の態様としてもよい。
次に、シードシャフト20を下降し、かつ/または、坩堝1を上昇させて、種結晶5を、Si−C溶液3中に浸漬する。このとき、シャフト部11の底面11aが、Si−C溶液3の液面より低くなるようにする。
Si−C溶液3は、種結晶5に対する濡れ性がよい。また、シャフト部11の底面11aが黒鉛からなる場合は、Si−C溶液3は、底面11aに対する濡れ性もよい。これにより、Si−C溶液3は、毛管現象により、シャフト部11の底面11aと、種結晶5の上面5aとの間隙(種結晶背面間隙)に侵入し、種結晶背面間隙を密に満たす。この状態が、図5に示されている。この際、複数の取り付け部材13が互いに離間していることにより、Si−C溶液3は、隣接する2つの取り付け部材13の間隙を通って、種結晶背面間隙に侵入することができる。
続いて、シードシャフト20を上昇させ、かつ/または、坩堝1を下降して、種結晶5の下面5bが、Si−C溶液3に接触し、かつ取り付け部材13が、Si−C溶液3に接触しない状態にする。この状態が、図6に示されている。この状態を実現するために、種結晶5を、一旦、Si−C溶液3から離した後、下面5bを、Si−C溶液3の液面に接触させてもよい。
その後、種結晶5の下面5bとSi−C溶液3との接触を保ったまま、種結晶5を上昇させ、かつ/または、坩堝1を下降させて、下面5bを、Si−C溶液3の液面よりわずかに高くしてもよい。この状態は、図3において、種結晶背面間隙にSi−C溶液3が満たされている場合に対応する。
そして、種結晶5の下面にSiC単結晶を成長させる。種結晶背面間隙が、Si−C溶液3で密に満たされていることにより、種結晶5からの抜熱の均一性は高い。また、Si−C溶液3の熱伝導率は、製造装置10内の雰囲気ガス(たとえば、Ar、He等の不活性ガス)の熱伝導率に比して大きい。このため、種結晶背面間隙がSi−C溶液3で満たされている場合は、種結晶背面間隙が雰囲気ガスで満たされている場合に比して、種結晶5からの抜熱量は多い。
実施形態の説明は以上の通りであるが、他の形態の実施も可能である。たとえば、上記実施形態では、Si−C溶液3は、坩堝1内で生成され、坩堝1に接触して保持される。しかし、Si−C溶液3を生成するための所望の融液組成を実現できるならば、水冷された金属坩堝内で、磁気反発により坩堝壁から離間した融液を生成するコールドクルーシブル法や、坩堝を用いず、電磁力により原料を浮揚させて融解するレビテーション法などを採用することもできる。
〈試験番号1〉
図2に示す製造装置と同様の構造を有する製造装置を用いて、SiC単結晶を製造した。用いた製造装置の取り付け部材は、図4Bに示す取り付け部材11Aのように、シャフト部と一体であった。SiC単結晶の製造条件は、下記の通りとした。
直径が約2インチ(約50mm)の円板状のSiC種結晶を用意した。SiC種結晶の結晶系は、4Hであった。SiC種結晶において、Si−C溶液に接触させるべき面(結晶成長面)の面方位は、(0001)であった。SiC種結晶の上面とシャフト部の底面との間隔を0.2mmとして、取り付け部材により、種結晶をシャフト部に取り付けた。
Si−C溶液として、Si50Cr50の組成の融液にCが溶解した溶液を用いた。Si−C溶液において、液面中央部近傍の温度は、1950℃とした。シャフト部に取り付けたSiC種結晶を、Si−C溶液の液面中央部に接触させた。このとき、取り付け部材は、Si−C溶液に接触しないようにした。SiC種結晶の上面とシャフト部の底面との間隙には、Si−C溶液は侵入させなかった。この状態で、SiC種結晶の結晶成長面に、SiC単結晶を、約30時間、成長させた。
その後、SiC単結晶をSi−C溶液から離し、坩堝の加熱を終了した。SiC種結晶の周辺が室温になってから、SiC単結晶を回収した。このSiC単結晶の厚さは、約1.8mmであった。したがって、結晶成長速度は、約60μm/時間であったことがわかる。
得られたSiC単結晶の表面は、後述の試験番号3の製造により得られたSiC単結晶の表面に比して、平坦であった。図7は、試験番号1の製造により得られたSiC単結晶の表面の光学顕微鏡写真である。図7に示すように、このSiC単結晶の表面には、ほぼ等間隔のマクロステップが形成されていた。このことから、SiC単結晶の成長時に、結晶成長面内で、結晶の成長速度は、均一であったことがわかる。
図8は、試験番号1の製造により得られたSiC単結晶の結晶成長面に垂直な断面の写真である。このSiC単結晶は、少なくとも中央部においては、インクルージョンが少ない。
〈試験番号2〉
SiC種結晶の上面とシャフト部の底面との間隙に、Si−C溶液を侵入させた以外は、試験番号1の製造と同様にして、SiC単結晶を成長させた。当該間隙にSi−C溶液を侵入させるために、接触工程の前に、シャフト部の底面を、Si−C溶液の液面から1〜2mmの深さに沈めた。
図9Aは、試験番号2の製造により得られたSiC単結晶の断面写真である。図9Aには、製造に用いたシャフト部の一部、および種結晶の断面も示している。図9Bは、図9Aにおいて「成長結晶/種結晶」と記した領域の研磨後の光学顕微鏡写真である。図9A、および図9Bの画像の向きは、図2とは上下逆である。
図9Aに示すように、シャフト部の下部(同図に、「黒鉛」と記した部分)と、種結晶、およびその上に成長した結晶(同図に、「成長結晶/種結晶」と記した部分)との間に、Si−C溶液が固化したもの(同図に、「溶液侵入」と記した部分)が存在する。
図9Bに示すように、このSiC単結晶は、ステップバンチング、およびインクルージョンを含まなかった。
〈試験番号3〉
SiC種結晶の上面とシャフト部の底面とを接着剤で接着して、当該上面と当該底面との間に、実質的に空隙を設けなかったこと以外は、試験番号1の製造と同様にして、SiC単結晶を成長させた。
図10Aは、試験番号3の製造により得られたSiC単結晶の断面写真である。図10Aには、製造に用いたシャフト部の一部、および種結晶の断面も示している。図10Bは、図10Aにおいて「成長結晶/種結晶」と記した領域の研磨後の光学顕微鏡写真である。図10A、および図10Bの画像の向きは、図2とは上下逆である。
図10Aに示すように、シャフト部の下部(同図に、「黒鉛」と記した部分)と、種結晶、およびその上に成長した結晶(同図に、「成長結晶/種結晶」と記した部分)との間には、図9Aに見られるSi−C溶液が侵入した間隙は存在しない。
図10Bに示すように、このSiC単結晶は、ステップバンチング、およびインクルージョンを含む。
試験番号2の製造により得られたSiC単結晶と、試験番号3の製造により得られたSiC単結晶とを比較すると、以下のことがわかる。すなわち、シャフト部の底面とSiC種結晶の上面とを接着剤で接着する場合に比して、当該底面と当該上面とを0.2mmの間隔をあけてその間隙にSi−C溶液を侵入させることにより、ステップバンチング、およびインクルージョンを大幅に低減できる。これは、Si−C溶液を侵入させることにより、種結晶の上面からの抜熱が均一になり、これに起因して、SiC単結晶の結晶成長面の温度が均一になったためと考えられる。
〈試験番号4および5〉
SiC種結晶の上面とシャフト部の底面との間隔を6mmとした以外は、試験番号1の製造と同様にして、SiC単結晶を成長させた(試験番号4)。また、SiC種結晶の上面とシャフト部の底面との間隔を4mmとした以外は、試験番号1の製造と同様にして、SiC単結晶を成長させた(試験番号5)。
図11は、試験番号4の製造により得られたSiC単結晶の断面写真である。図12は、試験番号5の製造により得られたSiC単結晶の断面写真である。
これらの断面写真から、SiC種結晶の上面とシャフト部の底面との間隔が、4mmであれば、インクルージョンは実質的に発生しないが、6mmであれば、インクルージョンが発生することがわかる。
3:Si−C溶液、 5:種結晶、 5a:種結晶の上面、 5b:種結晶の下面、
11:シャフト部、 11a:シャフト部の底面、
11A、13、13A:取り付け部材、 20:シードシャフト

Claims (9)

  1. シードシャフトに取り付けられた種結晶の下面を原料溶液に接触させ、前記下面に単結晶を成長させる、溶液成長法による単結晶の製造方法であって、
    前記シードシャフトは、
    底面を有するシャフト部と、
    前記種結晶の上面が前記シャフト部の前記底面と間隔をおいて対向するよう、前記種結晶の周縁を保持可能な取り付け部材とを備え、
    前記製造方法は、
    前記種結晶の前記上面と前記シャフト部の前記底面との間に0.1〜5mmの間隔を設けて、前記取り付け部材により前記種結晶を前記シャフト部に取り付ける取り付け工程と、
    前記シャフト部に取り付けられた前記種結晶の前記下面を前記原料溶液の液面に接触させる接触工程と、
    前記原料溶液の液面に接触した前記種結晶の前記下面に単結晶を成長させる成長工程と
    を含む、単結晶の製造方法。
  2. 前記接触工程において、前記シャフト部の前記底面と前記種結晶の前記上面との間隙が、前記原料溶液で満たされている、
    請求項1に記載の単結晶の製造方法。
  3. 前記取り付け工程において、前記種結晶が、互いに離間する複数の前記取り付け部材により、前記シャフト部に取り付けられる、
    請求項1または請求項2に記載の単結晶の製造方法。
  4. 前記取り付け工程において、前記種結晶の前記上面と前記シャフト部の前記底面との間隔が0.1〜2mmにされる、
    請求項1〜請求項3のいずれかに記載の単結晶の製造方法。
  5. 前記単結晶がSiC単結晶である、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の単結晶の製造方法。
  6. 種結晶の下面を原料溶液に接触させ、前記下面に単結晶を成長させる、溶液成長法により単結晶を製造するために用いるシードシャフトであって、
    底面を有するシャフト部と、
    前記種結晶の上面が前記シャフト部の前記底面と0.1〜5mmの間隔をおいて対向するよう、前記種結晶の周縁を保持可能な取り付け部材と
    を備えたシードシャフト。
  7. 複数の前記取り付け部材であって、互いに離間して配置する複数の前記取り付け部材を備えた、
    請求項6に記載のシードシャフト。
  8. 前記取り付け部材が、前記種結晶の前記上面が前記シャフト部の前記底面と0.1〜2mmの間隔をおいて対向するよう、前記種結晶の周縁を保持可能である、
    請求項6または請求項7に記載のシードシャフト。
  9. 種結晶の下面を原料溶液に接触させ、前記下面に単結晶を成長させる、溶液成長法により単結晶の製造するための装置であって、
    請求項6〜請求項8のいずれかに記載のシードシャフトを備えた、単結晶の製造装置。
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