JP2015150997A - パンタグラフ異常検知方法及び検知装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 トロリ線Tをレール直角方向に支持する曲線引金具45にかかる荷重を測定する。該荷重の絶対値が所定の閾値を超えるか、又は、該荷重の増加若しくは減少が所定の閾値を超えた場合に、パンタグラフに異常可能性有りと判定する。
【選択図】図1
Description
このパンタグラフ1は、トロリ線Tと摺動するすり板11を保持する舟体10を備える。舟体10は、電気鉄道車両の屋根に起立倒伏可能に設置された枠組(図示されず)に支持されている。
まず、図8を参照して、すり板に段付摩耗などの凹部が発生した場合のトロリ線の挙動を説明する。図8(A)に示すように、トロリ線Tがすり板11の平坦部11aから凹部11bへ移行する場合には、トロリ線Tには上下方向の衝撃がかかり、トロリ線Tの上下加速度と左右加速度にインパルス状の信号が発生する。一方、図8(B)に示すように、トロリ線Tがすり板11の凹部11bから平坦部11aへ移行した直後には、トロリ線Tが凹部11bの側壁に押圧されていた状態から解放されるので、弦が弾かれたような状態となり、トロリ線Tに左右方向の自由振動が発生する。
該荷重の絶対値が所定の閾値を超えるか、又は、該荷重の増加若しくは減少が所定の程度を超えた場合に、前記パンタグラフに異常可能性有りと判定する手段と、を備えることを特徴とする。
1;パンタグラフ、2;吊架線、3;ハンガー、5;支持構造物、9;屈曲点
10;舟体、11;すり板、13;舟支え、14;ホーン、
21;パンタグラフ異常検知区間
22a、22b、22c;加速度センサ、22V、22H;加速度計
23;信号線、24;測定器
43;信号線、45、45−1、45−2、45−3;曲線引金具
50;電柱、51;水平パイプ、52;支持金具、53;イヤー、54;アーム
57;電車運行指令、59;引手金具部
61;歪ゲージ、65;FMテレメータ
71;受信機、72;波形処理部、73;段付摩耗判定部
81;本線、82;合流点、83;合流線、85;車両基地
L=v(t2−t1)−(x2−x1)
この距離Lから、複数のパンタグラフ1の何れに段付摩耗があるかを、ほぼ特定することができる。
ア)運転指令から当該列車の運転士に無線で連絡し、列車を停止させた上でパンタグラフの目視点検を行う。
イ)一度、車両基地や貨物ターミナルに列車を戻して、パンタグラフの点検を行う。
ウ)その列車に予備パンタグラフがある場合には、問題のパンタグラフを不使用として、予備パンタグラフに切り替える。
エ)重大な異常が疑われる場合には、例えば貨物列車の場合、電気機関車を交換する。
オ)重大な異常が疑われる場合には、問題のパンタグラフを不使用として、徐行運転を行う。
Claims (12)
- パンタグラフの異常を検知する方法であって、
前記パンタグラフと摺動するトロリ線をレール直角方向に支持する曲線引金具又は振止金具にかかる荷重を測定し、
該荷重の絶対値が所定の閾値を超えるか、又は、該荷重の増加若しくは減少が所定の程度を超えた場合に、前記パンタグラフに異常可能性有りと判定することを特徴とするパンタグラフの異常検知方法。 - 前記荷重の増加若しくは減少が所定の程度を超えたか否かを判定するために、前記荷重の測定波形に波形処理を施すことを特徴とする請求項1に記載のパンタグラフの異常検知方法。
- さらに、
前記トロリ線の上下及び/又は左右方向の加速度を測定し、
該加速度の変動に基づいて、前記パンタグラフの異常可能性を判定することを特徴とする請求項1又は2に記載のパンタグラフの異常検知方法。 - さらに、
前記トロリ線のレール直角方向の変位を測定し、
該変位に基づいて前記トロリ線の振動を検知し、この振動に基づいて、前記パンタグラフの異常可能性を判定することを特徴とする請求項1、2又は3に記載のパンタグラフの異常検知方法。 - 営業鉄道路線の本線に合流する合流線の合流点手前にパンタグラフ異常検知区間を設けておき、
このパンタグラフ異常検知区間で、前記本線に進入しようとする列車のパンタグラフの異常を検知することを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載のパンタグラフの異常検知方法。 - 複数のパンタグラフ異常検知区間において、前記曲線引金具又は前記振止金具にかかる荷重を測定し、
該荷重の絶対値が所定の閾値を超えるか、又は、該荷重の増加若しくは減少が所定の程度を超えた頻度を計測し、
前記頻度が所定値を超えた場合に、前記パンタグラフに異常可能性有りと判定することを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載のパンタグラフの異常検知方法。 - パンタグラフの異常を検知する装置であって、
前記パンタグラフと摺動するトロリ線をレール直角方向に支持する曲線引金具又は振止金具にかかる荷重を測定する手段と、
該荷重の絶対値が所定の閾値を超えるか、又は、該荷重の増加若しくは減少が所定の程度を超えた場合に、前記パンタグラフに異常可能性有りと判定する手段と、
を備えることを特徴とするパンタグラフの異常検知装置。 - 前記荷重の増加若しくは減少が所定の程度を超えたか否かを判定するために、前記荷重の測定波形に波形処理を施す波形処理手段をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載のパンタグラフの異常検知装置。
- さらに、
前記トロリ線の上下及び/又は左右方向の加速度を測定する手段と、
該加速度の変動に基づいて、前記パンタグラフの異常可能性を判定する手段と、
を備えることを特徴とする請求項7又は8に記載のパンタグラフの異常検知方法。 - さらに、
前記トロリ線のレール直角方向の変位を測定する手段と、
該変位に基づいて前記トロリ線の振動を検知し、この振動に基づいて、前記パンタグラフの異常可能性を判定する手段と、
を備えることを特徴とする請求項7、8又は9に記載のパンタグラフの異常検知方法 - 営業鉄道路線の本線に合流する合流線の合流点手前にパンタグラフ異常検知区間が設けられており、
このパンタグラフ異常検知区間で、前記本線に進入しようとする列車のパンタグラフの異常を検知することを特徴とする請求項7〜10いずれか1項に記載のパンタグラフの異常検知装置。 - 前記トロリ線の上下及び/又は左右方向の加速度を測定する加速度センサ、あるいは前記トロリ線のレール直角方向の変位を測定する変位計が、前記トロリ線の前記曲線引金具から離れた位置に設置されており、すり板のレール直角方向中央部における段付摩耗等の異常を高感度に検知することが可能であることを特徴とする請求項9又は10記載のパンタグラフの異常検知装置。
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2014
- 2014-02-14 JP JP2014026218A patent/JP6322433B2/ja active Active
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