JP6814523B2 - パンタグラフ異常検知方法及び検知装置 - Google Patents
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Description
このパンタグラフPは、トロリ線Tとしゅう動するすり板11を保持する舟体10を備える。舟体10は、電気鉄道車両の屋根に起立倒伏可能に設置された枠組(図示されず)に支持されている。
から、その検知には以下の事項が要求される。
ア)高速走行時から低速走行時まで、電車走行速度に依存せず、段付摩耗を洩れなく検知可能であること。
イ)段付摩耗の発生位置(舟体中央や、主すり板と補助すり板の境界付近など)によらず検知可能であること。
ウ)パンタグラフ種別、すり板種別、パンタグラフの搭載位置及び搭載数などに依存せず検知可能であること。
エ)摩耗形態には様々なものがあるが、このうち摩耗速度が急速に成長する可能性が高い形態のもののみを段付摩耗と判定すること。
オ)高頻度で検査可能であること。
非特許文献1 臼田隆之、池田充、「トロリ線の振動測定によるすり板段付き摩耗の検出」、鉄道総研報告、Vol.25、No.4、2011年4月
非特許文献2 小山達弥、臼田隆之、「曲線引金具の応力測定によるパンタグラフの異常検知手法」、Dynamics and Design Conference 2015 USB論文集、日本機械学会、2015年8月
図8は、曲線引金具に作用するまくらぎ方向の力(横張力)の時間変化(横張力波形)を示すグラフである。上段の左右二個のグラフ(H)及び(L)は、バンドパスフィルタを通す前の波形である。左の(H)は、段付摩耗なしのパンタグラフが高速(130km/h)で検知部を通過したときの波形であり、右の(L)は、段付摩耗ありのパンタグラフが低速(5km/h)で検知部を通過したときの波形である。なお、下段の左右二個のグラフ(H´)及び(L´)は、本件特許発明の一つの参考例に係る波形処理を行った(バンドパスフィルタを通した)後の波形であるが、これについては、後述する。
レール直角方向に支持する曲線引金具又は振止金具に作用する横張力変化、並びに、前記パンタグラフの速度を測定し、 前記速度と関連させて、前記横張力についての複数の閾値を前記速度の増加に応じて増加するよう設定しておき、 前記横張力の絶対値が、前記横張力を測定した時点の前記速度に対応した閾値を超える場合に、パンタグラフに異常可能性有りと判定することを特徴とする。
1;電車線、2;ちょう架線、3;ハンガー、5;支持構造物、9;屈曲点
10;舟体、11;すり板、13;舟支え、14;ホーン
43;信号線、45・45−1・2・3;曲線引金具
50;電柱、51;水平パイプ、52;支持金具、53;イヤー、54;アーム
57;電車運行指令、59;引手アイ金具
61;歪ゲージ、65;FMテレメータ
71;受信機、72;波形処理部、73;段付摩耗判定部
92;波形処理部、93;段付摩耗判定部
(A)測定した横張力から高周波の振動成分を取り除く前、参考例においては図1の波形処理部72のローパスフィルタ(LPF)に横張力波形を通す前の、横張力変化の絶対値が閾値tv11を超える場合、
(B)測定した前記横張力の変化から高周波の振動成分を取り除いた後、参考例においては図1の波形処理部72のローパスフィルタ(LPF)に横張力波形を通した後の横張力変化の絶対値が閾値tv12(前記閾値tv11よりも小さい)を超える場合。
tv11;LPFを通す前における、各々の(単体の)曲線引金具に作用する横張力変化の最大値(絶対値)の判定で使用する閾値(例えば90N)。
tv21;LPFを通す前における、隣接する二個の曲線引金具に作用する横張力変化の合算値の最大値(絶対値)の判定で使用する閾値(例えば90N)。
tv12;LPFを通した後における、各々の(単体の)曲線引金具に作用する横張力変化の最大値(絶対値)の判定で使用する閾値(例えば4N)。
tv22;LPFを通した後における、隣接する二個の曲線引金具作用する横張力変化の合算値の絶対値の最大値の判定で使用する閾値(例えば4N)。
次に、S2において、各曲線引金具1〜3の横張力の最大値Fi1max、最小値Fi1min(i=1、2、3)を算出する。
次に、S3において、各曲線引金具1〜3の横張力の最大値と最小値の絶対値をそれぞれ計算し、tv11(例えば90N)と比較する。絶対値がtv11以上(Yes)である場合には、図5の丸2から図6の「段付摩耗あり」に至り、ここで処理を終了する。
次に、S5において、F121とF231のどちらか一つ以上がtv21(例えば90N)以上(Yes)であれば「段付摩耗あり」と判定し、処理を終了する。なお、ここまでの処理においては、S3・S5の閾値tv11・tv21は、列車速度が高いときに段付摩耗で生じる横荷重に対応した値として、高速時のパンタグラフ異常判定を行うことが可能である。
まず、S6において、低速に生じる鋸歯状の波形(図8(L´)参照)を抽出するために、横張力波形にローパスフィルタ(LPF)をかける。このとき、カットオフ周波数は、電車線の固有振動数より若干低い周波数(例えば0.8Hz)とする。
次に、S7において、LPFを掛けた波形から曲線引金具1〜3のそれぞれの最大値Fi2max、最小値Fi2min(i=1、2、3)を算出する。
次に、S8が(No)の場合には、S9に進んで、F122=−F12min+F22max、F232=−F22min+F32maxを算出する。
図7は、高速走行(130km/h)時の曲線引金具単体にかかる横張力(縦軸)の波形である(0.1Hz以上を通過させるハイパスフィルタ通過後)。太線は段付摩耗「あり」の波形であり、細線は段付摩耗「なし」の波形である。横軸は、パンタグラフ通過前後数秒の時間である。
図8は、曲線引金具に作用する横張力(縦軸)の時間変化を示すグラフである。横軸は、パンタグラフ通過前後数秒の時間である。
までは、横張力40N以下であるが、速度130km/hでは、70Nほどになっている。△印(段付摩耗あり)のグループは、速度40km/h程度を超えると、横張力は90N以上となっている。そこで、この場合の閾値tv11を90Nとし、速度40km/hを超える場合については、このS5で「段付摩耗あり」と判定できる。ただし、速度40km/h以下では、段付摩耗ありの場合も横張力が90N以下であるので、このS5では「段付摩耗なし」判定となり、その後のステップに進み、LPF波形処理後に再度判定を行って検知することになる。
tv11;各々の曲線引金具にかかる横張力の最大値(絶対値)の判定で使用する、速度に応じた閾値(図12参照)。
tv21;隣接する二個の曲線引金具にかかる横張力の合算値の最大値(絶対値)の判定で使用する、速度に応じた閾値(図12参照)。
次に、S22において、各曲線引金具1〜3の横張力の最大値Fimax、最小値Fimin(i=1、2、3)を算出する。
次に、S23において、各曲線引金具1〜3の横張力の最大値と最小値の絶対値をそれぞれ計算し、速度に応じたtv11と比較する。いずれかの値がtv11以上(Yes)である場合には、「段付摩耗あり」と判定し、処理を終了する。
次に、S25において、F12とF23のどちらか一つ以上がtv21以上(Yes)であれば「段付摩耗あり」と判定し、処理を終了する。
Claims (3)
- パンタグラフの異常を検知する方法であって、
前記パンタグラフとしゅう動するトロリ線をレール直角方向に支持する曲線引金具又は振止金具に作用する横張力の変化、並びに、前記パンタグラフの速度を測定し、
前記速度と関連させて、前記横張力についての複数の閾値を前記速度の増加に応じて増加するよう設定しておき、
前記横張力の絶対値が、前記横張力を測定した時点の前記速度に対応した閾値を超える場合に、パンタグラフに異常可能性有りと判定することを特徴とするパンタグラフ異常検知方法。 - 前記曲線引金具又は振止金具に作用する横張力の変化を、近接する3箇所の支持点において測定し、
該3箇所の支持点のうちの、第一支持点と第二支持点における横張力を合算して一二支持点合算横張力を得るとともに、第二支持点と第三支持点における横張力を合算して二三支持点合算横張力を得、
両合算横張力のいずれか一方でも所定の閾値を超えた場合に、前記パンタグラフに異常可能性有りと判定することを特徴とする請求項1記載のパンタグラフ異常検知方法。 - パンタグラフの異常を検知する装置であって、
前記パンタグラフとしゅう動するトロリ線をレール直角方向に支持する曲線引金具又は振止金具に作用する横張力の変化を測定する横張力測定手段と、
前記パンタグラフの速度を測定する速度計と、
前記速度と関連させて、前記横張力についての複数の閾値を前記速度の増加に応じて増加するよう設定しておき、前記横張力の絶対値が、前記横張力を測定した時点の前記速度に対応した閾値を超える場合に、パンタグラフに異常可能性有りと判定する異常判定手段と、
を備えることを特徴とするパンタグラフ異常検知装置。
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