(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明のゲーム装置の第1実施形態を示すブロック図である。図1に示すように第1実施形態のゲーム装置1は、ゲームのプログラムやデータ等が格納されているメモリカード2が着脱自在に装着されるコネクタ11と、液晶表示装置等からなる表示部12と、ゲーム音を再生出力する音声出力部13と、表示部12の画面12a(図2に示す)に表示されるゲーム画像の画像データを処理する画像処理部14と、画像処理部14から出力された画像データを入力して、この画像データによって示されるゲーム画像を表示部12の画面12aに表示させる表示制御部15と、表示部12の画面12aに重ね合わされたタッチパネル16と、タッチパネル16の検出出力に基づきタッチパネル16上のタッチ操作位置を検出するタッチ制御部17と、操作キー18と、CPU、RAM、ROM、I/Oポート等からなる主制御部19とを備えている。
主制御部19は、ゲームのプログラムやデータ等をメモリカード2から読み出して、ゲームのプログラムやデータ等に基づき該ゲームを進行させつつ、このゲーム装置1を統合的に制御する。例えば、主制御部19は、ゲームのプログラムやデータ等に基づきゲーム画像の画像データを処理したりゲーム画像を表示部12の画面12aに表示したりするべく、画像処理部14及び表示制御部15を制御する。また、主制御部19は、プレーヤによりタッチパネル16のタッチ操作がなされると、タッチパネル16上のタッチ操作位置を示す位置データをタッチ制御部17から入力して、表示部12の画面12a上のゲーム画像に対するタッチ操作位置を判定し、このタッチ操作位置に応じてゲームを進行させ、このゲームの進行に伴って表示部12の画面12a上のゲーム画像を動作させたりゲーム音を再生出力させたりするべく、画像処理部14、表示制御部15、及び音声出力部13を制御する。
また、第1実施形態のゲーム装置1では、図2(a)に示すように表示部12の画面12aを左右の2つの表示領域A、Bに区分して、一方の表示領域Aに計算ゲームGaのゲーム画像Paを表示し、他方の表示領域BにモグラタタキゲームGbのゲーム画像Pbを表示し、2種類のゲームGa、Gbを同時に開始させて進行させ終了させている。従って、主制御部19は、2種類のゲームGa、Gbのプログラムやデータ等をメモリカード2から読み出し、これらのゲームGa、Gbのプログラムやデータ等に基づき画像処理部14及び表示制御部15を制御して、各ゲームGa、Gbのゲーム画像Pa、Pbを表示部12の画面12aに表示させ、その上でプレーヤによりタッチパネル16のタッチ操作がなされると、タッチパネル16上のタッチ操作位置を示す位置データをタッチ制御部17から入力して、表示部12の画面12a上の各ゲーム画像Pa、Pbに対するタッチ操作位置を判定し、このタッチ操作位置に応じて各ゲームGa、Gbを進行させ、画像処理部14、表示制御部15、及び音声出力部13を制御して、表示部12の画面12a上の各ゲーム画像Pa、Pbを動作させたりゲーム音を再生出力させたりする。
ここで、図2(a)〜(d)を参照して、2種類のゲームGa、Gbの遊戯方法を説明する。まず、図2(a)〜(d)に示すように表示領域Aにおける計算ゲームGaのゲーム画像Paには、テンキー31が表示されている。そして、計算ゲームGaが開始されると、計算問題32が表示され、引き続いてテンキー31のタッチ操作により計算問題32の解答が入力されると、次の異なる計算問題32が表示され、更にテンキー31のタッチ操作により解答が入力されると、次の異なる計算問題32が表示され、以降同様に、テンキー31のタッチ操作により解答が入力されると、次の異なる計算問題32が表示され、最後の第10番目の計算問題32が表示されて、テンキー31のタッチ操作により解答が入力されると、計算ゲームGaが終了する。従って、合計10の計算問題32が表示されて、それぞれの解答が入力されると、計算ゲームGaが終了する。また、テンキー31のタッチ操作により入力された解答が正解であれば、その正解33が計算問題32の下側に表示され、最新ポイント34の値が歩進される。
一方、図2(a)〜(d)に示すように表示領域BにおけるモグラタタキゲームGbのゲーム画像Pbには、表示領域Bの中央のヒヨコ像21、このヒヨコ像21を囲む内枠22、及び内枠22を囲む外枠23が表示されている。そして、モグラタタキゲームGbが開始されると、モグラ像24が間欠的に表示され、モグラ像24が表示される度に、モグラ像24の表示位置が外枠23の外側からヒヨコ像21へと徐々に接近し、更にモグラ像24の表示位置が内枠22の内側に達すると、モグラタタキゲームGbが終了する。また、モグラ像24の表示位置が内枠22の内側に達する以前に、タッチ操作位置がモグラ像24に一致すると、つまりモグラ像24のタッチ操作が成功すると、次のモグラ像24の表示位置がヒヨコ像21から離れる。従って、モグラ像24に対するタッチ操作が成功し続けると、モグラ像24の表示位置がヒヨコ像21に接近することはなく、モグラタタキゲームGbが終了せずに継続される。
また、表示領域A上側のスタートボタン35がタッチ操作されると、2種類のゲームGa、Gbが同時に開始されて進行し、各ゲームGa、Gbのいずれか一方が終了すると、他方も終了する。
こうして第1実施形態のゲーム装置1では、表示部12の画面12aにおける左右の2つの表示領域A、Bに計算ゲームGaのゲーム画像Pa及びモグラタタキゲームGbのゲーム画像Pbが表示され、各ゲームGa、Gbが同時に開始されて進行し終了する。
ところで、主制御部19は、各ゲームGa、Gbが終了したときに、各ゲームGa、Gb別に、ゲームに対するプレーヤの習熟度及び集中度を判定して、この判定した習熟度及び集中度に基づきゲームに対するプレーヤの遂行能力を求め、各ゲームGa、Gb別に求めたそれぞれの遂行能力に基づき各ゲームGa、Gbに対するプレーヤの総合能力を判定し、この判定したプレーヤの総合能力を該主制御部19に内蔵のメモリ19aに記憶する。そして、主制御部19は、各ゲームGa、Gbが再び行われるときにメモリ19a内のそのプレーヤの総合能力に基づき該各ゲームGa、Gbの難易度を維持するか又は変更し、更に変更するならば、各ゲームGa、Gbの一方に対するプレーヤの遂行能力(習熟度及び集中度)を該各ゲームGa、Gbの他方の難易度に反映させて、他方の難易度を変更する。
このように各ゲームGa、Gbに対するプレーヤの総合能力に基づき該各ゲームGa、Gbの一方に対するプレーヤの遂行能力(習熟度及び集中度)を該各ゲームGa、Gbの他方の難易度に反映させて、他方の難易度を変更すると、これにより各ゲームGa、Gbが偏りなく行われるように該各ゲームGa、Gbの難易度を設定することができ、認知症予防等のトレーニング効果をより高めることができる。
次に、そのような各ゲームGa、Gbに対するプレーヤの習熟度、集中度、遂行能力、総合能力、及び各ゲームGa、Gbの難易度について詳しく説明する。
まず、主制御部19は、図3(a)、(b)に示すような各ゲームGa、Gbの習熟度及び集中度テーブルTa、Tbを参照して、各ゲームGa、Gbに対するプレーヤのそれぞれの遂行能力を判定して求める。これらの習熟度及び集中度テーブルTa、Tbは、主制御部19に内蔵のメモリ19aに記憶されている。
図3(a)に示す計算ゲームGaの習熟度及び集中度テーブルTaには、計算ゲームGaに対する習熟度及び集中度が高低の2段階で表され、習熟度の高低と集中度の高低との4種類の組み合わせに対応する4段階の遂行能力LA−1、LA−2、LA−3、LA−4が設定登録されている。
計算ゲームGaに対する習熟度は、例えば各ゲームGa、Gbが同時に開始されてから終了するまでの期間において表示された全て(1〜10)の計算問題32の正答率に対応し、正答率が予め設定された正答率閾値以下のときに習熟度が「低」と判定され、正答率が正答率閾値を超えたときに習熟度が「高」と判定される。また、計算ゲームGaに対する集中度は、例えば各ゲームGa、Gbが同時に開始されてから終了するまでの期間において計算問題32の表示の度に、計算問題32の表示開始から解答までの経過時間を計時して、表示された全ての計算問題32について計時された経過時間の平均値を求め、この平均値に応じて高低のいずれかに判定されるものであり、経過時間の平均値が予め設定された集中度閾値以下のときに集中度が「高」と判定され、経過時間の平均値が集中度閾値を超えたときに集中度が「低」と判定される。
主制御部19は、各ゲームGa、Gbが同時に開始されてから終了するまでの期間において表示された全て(1〜10)の計算問題32の正答率を求め、この正答率に基づき計算ゲームGaに対するプレーヤの習熟度の高低を判定し、またその期間において表示された全ての計算問題32について計時された経過時間の平均値を求め、この平均値に基づき計算ゲームGaに対するプレーヤの集中度の高低を判定する。そして、主制御部19は、習熟度及び集中度テーブルTaを参照して、その判定したプレーヤの習熟度の高低及び集中度の高低に対応する各遂行能力LA−1〜LA−4のいずれかを、計算ゲームGaに対するプレーヤの遂行能力であると判定する。尚、計算ゲームGaに対する習熟度及び集中度を他の方法で求めても構わない。
図3(b)に示すモグラタタキゲームGbの習熟度及び集中度テーブルTbには、モグラタタキゲームGbに対する習熟度及び集中度が高低の2段階で表され、習熟度の高低と集中度の高低との4種類の組み合わせに対応する4段階の遂行能力LB−1、LB−2、LB−3、LB−4が設定登録されている。
モグラタタキゲームGbに対する習熟度は、例えば各ゲームGa、Gbが同時に開始されてから終了するまでの期間においてモグラ像24が表示される度に、モグラ像24のタッチ操作が成功するまでに行われた該タッチ操作の回数(=(失敗の回数)+(成功の回数))を計数して、表示された全てのモグラ像24について逐一計数されたタッチ操作の回数の平均値を求め、この平均値に応じて高低のいずれかに判定されるものであり、タッチ操作の回数の平均値が予め設定された習熟度閾値以下のときに習熟度が「高」と判定され、タッチ操作の回数の平均値が習熟度閾値を超えたときに習熟度が「低」と判定される。また、モグラタタキゲームGbに対する集中度は、例えば各ゲームGa、Gbが同時に開始されてから終了するまでの期間においてタッチ操作が成功したモグラ像24の数に応じて高低のいずれかに判定されるものであり、タッチ操作が成功したモグラ像24の数が予め設定された集中度閾値以下のときに集中度が「低」と判定され、タッチ操作が成功したモグラ像24の数が集中度閾値を超えたときに集中度が「高」と判定される。
主制御部19は、各ゲームGa、Gbが同時に開始されてから終了するまでの期間において表示された全てのモグラ像24について逐一計数されたタッチ操作の回数の平均値を求め、この平均値に基づきモグラタタキゲームGbに対するプレーヤの習熟度の高低を判定し、またその期間においてタッチ操作が成功したモグラ像24の数に応じてプレーヤの集中度の高低を判定する。そして、主制御部19は、習熟度及び集中度テーブルTbを参照して、その判定したプレーヤの習熟度及び集中度に対応する各遂行能力LB−1〜LB−4のいずれかを、モグラタタキゲームGbに対するプレーヤの遂行能力であると判定する。尚、モグラタタキゲームGbに対する習熟度及び集中度を他の方法で求めても構わない。例えば、集中度を、モグラ像24と初回のタッチ操作位置との距離に応じて判定しても構わない。
こうして計算ゲームGaについてはプレーヤの習熟度の高低及び集中度の高低に対応する各遂行能力LA−1〜LA−4のいずれかが判定され、またモグラタタキゲームGbについてはプレーヤの習熟度の高低及び集中度の高低に対応する各遂行能力LB−1〜LB−4のいずれかが判定される。
次に、主制御部19は、図4に示すような総合能力テーブルTcを参照して、各ゲームGa、Gbに対するプレーヤのそれぞれの遂行能力に対応する総合能力を判定して求める。この総合能力テーブルTcも、習熟度及び集中度テーブルTa、Tbと同様に、主制御部19に内蔵のメモリ19aに記憶されている。
図4に示す総合能力テーブルTcには、モグラタタキゲームGbの4段階の遂行能力LB−1〜LB−4と計算ゲームGaの4段階の遂行能力LA−1〜LA−4とに対応する16段階の総合能力UL−1〜UL−16が設定登録されている。ここでは、総合能力UL−1が最も高く設定され、各総合能力UL−2からUL−15までが徐々に低く設定され、総合能力UL−16が最も低く設定されている。
主制御部19は、総合能力テーブルTcを参照して、先に判定したモグラタタキゲームGbに対するプレーヤの遂行能力と計算ゲームGaに対するプレーヤの遂行能力とに対応する16段階の総合能力UL−1〜UL−16のいずれかを、各ゲームGa、Gbに対するプレーヤの総合能力であると判定し、この判定したプレーヤの総合能力を該主制御部19に内蔵のメモリ19aに記憶する。そして、主制御部19は、各ゲームGa、Gbが再び行われるときにそのメモリ19a内のプレーヤの総合能力に基づき該各ゲームGa、Gbの難易度を維持するか又は変更し、更に変更するならば、各ゲームGa、Gbの一方に対するプレーヤの遂行能力(習熟度及び集中度)を該各ゲームGa、Gbの他方の難易度に反映させて、他方の難易度を変更する。
ここで、総合能力テーブルTcに設定登録されている総合能力UL−1〜UL−16別に、各ゲームGa、Gbの難易度の設定方法が予め定められており、各ゲームGa、Gbに対するプレーヤのそれぞれの遂行能力に対応する総合能力が判定されると、このプレーヤの総合能力に対応する各ゲームGa、Gbの難易度の設定方法が実施されて、各ゲームGa、Gbの難易度が維持されるか又は変更され、更に変更されるならば、各ゲームGa、Gbの一方に対するプレーヤの遂行能力(習熟度及び集中度)が該各ゲームGa、Gbの他方の難易度に反映されて、他方の難易度が変更される。
また、モグラタタキゲームGbの難易度は、モグラ像24の継続表示時間を短縮又は延長することにより高く又は低くされるか、あるいはモグラ像24の表示位置の移動量を長く又は短くすることにより高く又は低くされる。また、計算ゲームGaの難易度は、計算問題32の桁数を多く又は少なくすることにより高く又は低くされるか、あるいは計算問題32の種別(足し算、引き算、掛け算、割り算等)を変更することにより高く又は低くされる。
次に、総合能力UL−1〜UL−16に対応する難易度の設定方法の具体例を説明する。
[UL−1]各ゲームGa、Gbの繰り返し回数nが一定回数Nに達し、このときに各ゲームGa、Gbのいずれに対してもプレーヤの習熟度及び集中度が共に高いと判定されて(遂行能力LA−1、LB−1)、プレーヤの総合能力がUL−1であると判定された場合は、プレーヤにとっては各ゲームGa、Gbのいずれもが容易であるため、各ゲームGa、Gbが一定回数N+1回目に行われるときに、つまり各ゲームGa、Gbが再度行われるときに、各ゲームGa、Gbの難易度が共に高くされる。この結果、プレーヤとっては、各ゲームGa、Gbのいずれについても習熟度及び集中度をバランスよく高める必要性が生じる。
[UL−2]各ゲームGa、Gbの繰り返し回数nが一定回数Nに達し、このときに計算ゲームGaに対してはプレーヤの習熟度及び集中度が共に高く、またモグラタタキゲームGbに対してはプレーヤの習熟度が高くかつ集中度が低いと判定されて(遂行能力LA−1、LB−2)、プレーヤの総合能力がUL−2であると判定された場合は、プレーヤにとっては各ゲームGa、Gbのいずれもが容易であり、かつモグラタタキゲームGbについては集中度が低くても習熟度が高いため、各ゲームGa、Gbが一定回数N+1回目に行われるときに、つまり各ゲームGa、Gbが再度行われるときに、計算ゲームGaの難易度を変更せずに維持し、モグラタタキゲームGbの難易度を高くする。この結果、プレーヤとっては、計算ゲームGaと同様に、モグラタタキゲームGbについても集中度を高める必要性が生じ、各ゲームGa、Gbの習熟度及び集中度のバランスが改善される。
[UL−3]各ゲームGa、Gbの繰り返し回数nが一定回数Nに達し、このときに計算ゲームGaに対してはプレーヤの習熟度及び集中度が共に高く、またモグラタタキゲームGbに対してはプレーヤの習熟度が低くかつ集中度が高いと判定されて(遂行能力LA−1、LB−3)、プレーヤの総合能力がUL−3であると判定された場合は、プレーヤにとっては計算ゲームGaが容易であってかつモグラタタキゲームGbが困難であるため、各ゲームGa、Gbが再度行われるときに、計算ゲームGaの難易度を変更せずに維持して、モグラタタキゲームGbの難易度を低くし、モグラタタキゲームGbの習熟度が高くなり易いようにする。これにより、各ゲームGa、Gbの習熟度及び集中度のバランスが改善される。
この後、モグラタタキゲームGbの難易度を低くしたことから、各ゲームGa、Gbの繰り返し回数nを初期値0に戻して再度計数することになるが、この繰り返し回数nが一定回数Nに達しても、プレーヤの総合能力がUL−3に維持され続けた場合は、各ゲームGa、Gbが又再び行われるときに、計算ゲームGaの難易度をも低くして、モグラタタキゲームGbの習熟度がより高くなり易いようにする。
[UL−4]各ゲームGa、Gbの繰り返し回数nが一定回数Nに達し、このときに計算ゲームGaに対してはプレーヤの習熟度及び集中度が共に高く、またモグラタタキゲームGbに対してはプレーヤの習熟度及び集中度が共に低いと判定されて(遂行能力LA−1、LB−4)、プレーヤの総合能力がUL−4であると判定された場合は、プレーヤにとっては計算ゲームGaが容易であってかつモグラタタキゲームGbが困難であるため、各ゲームGa、Gbが再度行われるときに、計算ゲームGaの難易度を変更せずに維持して、モグラタタキゲームGbの難易度を低くし、モグラタタキゲームGbの習熟度及び集中度が高くなるようにする。これにより、各ゲームGa、Gbの習熟度及び集中度のバランスが改善される。
この後、モグラタタキゲームGbの難易度を低くしたことから、各ゲームGa、Gbの繰り返し回数nを初期値0に戻して再度計数することになるが、この繰り返し回数nが一定回数Nに達しても、プレーヤの総合能力がUL−4に維持され続けた場合は、各ゲームGa、Gbが又再び行われるときに、計算ゲームGaの難易度をも低くして、モグラタタキゲームGbの習熟度及び集中度がより高くなり易いようにする。
[UL−5]各ゲームGa、Gbの繰り返し回数nが一定回数Nに達し、このときに計算ゲームGaに対してはプレーヤの習熟度が高くかつ集中度が低く、またモグラタタキゲームGbに対してはプレーヤの習熟度及び集中度が共に高いと判定されて(遂行能力LA−2、LB−1)、プレーヤの総合能力がUL−5であると判定された場合は、プレーヤにとっては各ゲームGa、Gbのいずれもが容易であり、かつ計算ゲームGaについては集中度が低くても習熟度が高いため、各ゲームGa、Gbが再度行われるときに、計算ゲームGaの難易度を高くして、モグラタタキゲームGbの難易度を変更せずに維持し、計算ゲームGaの集中度が高くなり易いようにする。これにより、各ゲームGa、Gbの習熟度及び集中度のバランスが改善される。
[UL−6]各ゲームGa、Gbの繰り返し回数nが一定回数Nに達し、このときに各ゲームGa、Gbのいずれに対してもプレーヤの習熟度が高くかつ集中度が低いと判定されて(遂行能力LA−2、LB−2)、プレーヤの総合能力がUL−6であると判定された場合は、プレーヤにとっては各ゲームGa、Gbのいずれもが容易であって、かつ各ゲームGa、Gbのいずれについても集中度が低くても習熟度が高いため、各ゲームGa、Gbが再度行われるときに、各ゲームGa、Gbの難易度を高くして、各ゲームGa、Gbの集中度が高くなり易いようにする。これにより、各ゲームGa、Gbの習熟度及び集中度のバランスが改善される。
[UL−7]各ゲームGa、Gbの繰り返し回数nが一定回数Nに達し、このときに計算ゲームGaに対してはプレーヤの習熟度が高くかつ集中度が低く、またモグラタタキゲームGbに対してはプレーヤの習熟度が低くかつ集中度が高いと判定されて(遂行能力LA−2、LB−3)、プレーヤの総合能力がUL−7であると判定された場合は、プレーヤにとっては計算ゲームGaが容易であってかつモグラタタキゲームGbが困難であるため、各ゲームGa、Gbが再度行われるときに、計算ゲームGaの難易度を変更せずに維持して、モグラタタキゲームGbの難易度を低くし、モグラタタキゲームGbの習熟度が高くなり易いようにする。これにより、各ゲームGa、Gbの習熟度及び集中度のバランスが改善される。
[UL−8]各ゲームGa、Gbの繰り返し回数nが一定回数Nに達し、このときに計算ゲームGaに対してはプレーヤの習熟度が高くかつ集中度が低く、またモグラタタキゲームGbに対してはプレーヤの習熟度及び集中度が共に低いと判定されて(遂行能力LA−2、LB−4)、プレーヤの総合能力がUL−8であると判定された場合は、プレーヤにとっては計算ゲームGaが容易であってかつモグラタタキゲームGbが困難であるため、各ゲームGa、Gbが再度行われるときに、計算ゲームGaの難易度を変更せずに維持して、モグラタタキゲームGbの難易度を低くし、モグラタタキゲームGbの習熟度が高くなり易いようにする。これにより、各ゲームGa、Gbの習熟度及び集中度のバランスが改善される。
[UL−9]各ゲームGa、Gbの繰り返し回数nが一定回数Nに達し、このときに計算ゲームGaに対してはプレーヤの習熟度が低くかつ集中度が高く、またモグラタタキゲームGbに対してはプレーヤの習熟度及び集中度が共に高いと判定されて(遂行能力LA−3、LB−1)、プレーヤの総合能力がUL−9であると判定された場合は、プレーヤにとっては計算ゲームGaが困難であってかつモグラタタキゲームGbが容易であるため、各ゲームGa、Gbが再度行われるときに、計算ゲームGaの難易度を低くして、モグラタタキゲームGbの難易度を変更せずに維持し、計算ゲームGaの習熟度が高くなり易いようにする。これにより、各ゲームGa、Gbの習熟度及び集中度のバランスが改善される。
この後、計算ゲームGaの難易度を低くしたことから、各ゲームGa、Gbの繰り返し回数nを初期値0に戻して再度計数することになるが、この繰り返し回数nが一定回数Nに達しても、プレーヤの総合能力がUL−9に維持され続けた場合は、各ゲームGa、Gbが又再び行われるときに、モグラタタキゲームGbの難易度をも低くして、計算ゲームGaの習熟度及び集中度がより高くなり易いようする。
[UL−10]各ゲームGa、Gbの繰り返し回数nが一定回数Nに達し、このときに計算ゲームGaに対してはプレーヤの習熟度が低くかつ集中度が高く、またモグラタタキゲームGbに対してはプレーヤの習熟度が高くかつ集中度が低いと判定されて(遂行能力LA−3、LB−2)、プレーヤの総合能力がUL−10であると判定された場合は、プレーヤにとっては計算ゲームGaが困難であってかつモグラタタキゲームGbが容易であるため、各ゲームGa、Gbが再度行われるときに、計算ゲームGaの難易度を低くして、モグラタタキゲームGbの難易度を変更せずに維持し、計算ゲームGaの習熟度が高くなり易いようにする。これにより、各ゲームGa、Gbの習熟度及び集中度のバランスが改善される。
[UL−11]各ゲームGa、Gbの繰り返し回数nが一定回数Nに達し、このときに各ゲームGa、Gbのいずれに対してもプレーヤの習熟度が低くかつ集中度が高いと判定されて(遂行能力LA−3、LB−3)、プレーヤの総合能力がUL−11であると判定された場合は、プレーヤにとっては各ゲームGa、Gbのいずれも困難であるため、各ゲームGa、Gbが再度行われるときに、各ゲームGa、Gbの難易度を低くして、各ゲームGa、Gbの習熟度が高くなり易いようにする。これにより、各ゲームGa、Gbの習熟度及び集中度のバランスが改善される。
[UL−12]各ゲームGa、Gbの繰り返し回数nが一定回数Nに達し、このときに計算ゲームGaに対してはプレーヤの習熟度が低くかつ集中度が高く、またモグラタタキゲームGbに対してはプレーヤの習熟度及び集中度が共に低いと判定されて(遂行能力LA−3、LB−4)、プレーヤの総合能力がUL−12であると判定された場合は、プレーヤにとっては各ゲームGa、Gbが困難であるため、各ゲームGa、Gbが再度行われるときに、計算ゲームGaの難易度を低くして、モグラタタキゲームGbの難易度を変更せずに維持し、計算ゲームGaの習熟度及び集中度が高くなり易いようにする。これにより、各ゲームGa、Gbの習熟度及び集中度のバランスが改善される。
この後、計算ゲームGaの難易度を低くしたことから、各ゲームGa、Gbの繰り返し回数nを初期値0に戻して再度計数することになるが、この繰り返し回数nが一定回数Nに達しても、プレーヤの総合能力がUL−12に維持され続けた場合は、各ゲームGa、Gbが又再び行われるときに、モグラタタキゲームGbの難易度をも低くして、計算ゲームGaの習熟度及び集中度がより高くなり易いようする。
[UL−13]各ゲームGa、Gbの繰り返し回数nが一定回数Nに達し、このときに計算ゲームGaに対してはプレーヤの習熟度及び集中度が共に低く、またモグラタタキゲームGbに対してはプレーヤの習熟度及び集中度が共に高いと判定されて(遂行能力LA−4、LB−1)、プレーヤの総合能力がUL−13であると判定された場合は、プレーヤにとっては計算ゲームGaが困難であってかつモグラタタキゲームGbが容易であるため、各ゲームGa、Gbが再度行われるときに、計算ゲームGaの難易度を低くし、モグラタタキゲームGbの難易度を変更せずに維持して、計算ゲームGaの習熟度が高くなり易いようにする。これにより、各ゲームGa、Gbの習熟度及び集中度のバランスが改善される。
この後、計算ゲームGaの難易度を低くしたことから、各ゲームGa、Gbの繰り返し回数nを初期値0に戻して再度計数することになるが、この繰り返し回数nが一定回数Nに達しても、プレーヤの総合能力がUL−13に維持され続けた場合は、各ゲームGa、Gbが又再び行われるときに、モグラタタキゲームGbの難易度をも低くして、計算ゲームGaの習熟度及び集中度がより高くなり易いようする。
[UL−14]各ゲームGa、Gbの繰り返し回数nが一定回数Nに達し、このときに計算ゲームGaに対してはプレーヤの習熟度及び集中度が共に低く、またモグラタタキゲームGbに対してはプレーヤの習熟度が高くかつ集中度が低いと判定されて(遂行能力LA−4、LB−2)、プレーヤの総合能力がUL−14であると判定された場合は、プレーヤにとっては計算ゲームGaが困難であってかつモグラタタキゲームGbが容易であるため、各ゲームGa、Gbが再度行われるときに、計算ゲームGaの難易度を低くして、モグラタタキゲームGbの難易度を変更せずに維持し、計算ゲームGaの習熟度が高くなり易いようにする。これにより、各ゲームGa、Gbの習熟度及び集中度のバランスが改善される。
[UL−15]各ゲームGa、Gbの繰り返し回数nが一定回数Nに達し、このときに計算ゲームGaに対してはプレーヤの習熟度及び集中度が共に低く、またモグラタタキゲームGbに対してはプレーヤの習熟度が低くかつ集中度が高いと判定されて(遂行能力LA−4、LB−3)、プレーヤの総合能力がUL−15であると判定された場合は、計算ゲームGaの難易度を変更せずに維持して、モグラタタキゲームGbの難易度を低くする。これにより、各ゲームGa、Gbの習熟度及び集中度のバランスが改善される。
この後、モグラタタキゲームGbの難易度を低くしたことから、各ゲームGa、Gbの繰り返し回数nを初期値0に戻して再度計数することになるが、この繰り返し回数nが一定回数Nに達しても、プレーヤの総合能力がUL−15に維持され続けた場合は、各ゲームGa、Gbが又再び行われるときに、計算ゲームGaの難易度をも低くして、計算ゲームGaの習熟度及び集中度がより高くなり易いようする。
[UL−16]各ゲームGa、Gbの繰り返し回数nが一定回数Nに達し、このときに各ゲームGa、Gbのいずれに対してもプレーヤの習熟度及び集中度が共に低いと判定されて(遂行能力LA−4、LB−4)、プレーヤの総合能力がUL−16であると判定された場合は、プレーヤにとっては各ゲームGa、Gbのいずれも困難であるため、各ゲームGa、Gbが再度行われるときに、各ゲームGa、Gbの難易度を共に低くする。これにより、各ゲームGa、Gbの習熟度及び集中度のバランスが改善される。
次に、図5のフローチャートを参照して、各ゲームGa、Gbに対するプレーヤの習熟度及び集中度の判定から各ゲームGa、Gbの難易度の維持又は変更までの手順を整理して説明する。
まず、主制御部19は、各ゲームGa、Gbが開始されて終了すると(ステップS101、S102)、計算ゲームGaについては表示された全て(1〜10)の計算問題32の正答率及び計算問題32の表示開始から解答までの経過時間の平均値に基づき習熟度の高低及び集中度の高低を判定し、モグラタタキゲームGbについてはモグラ像24のタッチ操作が成功するまでの該タッチ操作の回数の平均値及びタッチ操作が成功したモグラ像24の数に基づき習熟度の高低及び集中度の高低を判定する(ステップS103)。
そして、主制御部19は、計算ゲームGaの習熟度及び集中度テーブルTaを参照して、ステップS103で判定して求めた計算ゲームGaの習熟度の高低及び集中度の高低に対応する各遂行能力LA−1〜LA−4のいずれかを、計算ゲームGaに対するプレーヤの遂行能力であると判定する。同様に、主制御部19は、モグラタタキゲームGbの習熟度及び集中度テーブルTbを参照して、ステップS103で判定して求めたモグラタタキゲームGbの習熟度の高低及び集中度の高低に対応する各遂行能力LB−1〜LB−4のいずれかを、モグラタタキゲームGbに対するプレーヤの遂行能力であると判定する(ステップS104)。
引き続いて、主制御部19は、総合能力テーブルTcを参照して、各ゲームGa、Gbの遂行能力に対応するプレーヤの総合能力を判定して求め、この判定したプレーヤの総合能力を該主制御部19に内蔵のメモリ19aに記憶する(ステップS105)。
また、主制御部19は、各ゲームGa、Gbが初めて行われてからのあるいは各ゲームGa、Gbの難易度が変更されてからの各ゲームGa、Gbの繰り返し回数nを歩進して(ステップS106)、繰り返し回数nが一定回数Nに達したか否かを判定し(ステップS107)、繰り返し回数nが一定回数Nに達していなければ(ステップS107で「No」)、ステップS101に戻る。
従って、繰り返し回数nが一定回数Nに達するまでは、計算ゲームGaに対するプレーヤの遂行能力とモグラタタキゲームGbに対するプレーヤの遂行能力とが判定されて、これらの遂行能力に対応するプレーヤの総合能力が判定され、このプレーヤの総合能力が該主制御部19に内蔵のメモリ19aに記憶されても、各ゲームGa、Gbの難易度が変更されることはない。これは、各ゲームGa、Gbが初めて行われてから暫くの間あるいは各ゲームGa、Gbの難易度が変更されてから暫くの間は、プレーヤが各ゲームGa、Gbに慣れないためである。
また、主制御部19は、繰り返し回数nが一定回数Nに達すると(ステップS107で「Yes」)、N回目の各ゲームGa、Gbの遂行能力に対応するプレーヤの総合能力をメモリ19aから読み出して、各ゲームGa、Gbが再び行われるときにそのプレーヤの総合能力に対応する先に述べたような[UL−1]〜[UL−16]のいずれかの処理を実行する(ステップS108)。
この後、繰り返し回数nが初期値0に戻されて(ステップS109)、ステップS101〜S107が繰返される。
そして、各ゲームGa、Gbが繰返される度に、繰り返し回数nが歩進され、繰り返し回数nが一定回数Nに達すると(ステップS107で「Yes」)、ステップS108に再び移ることになる。このとき、前回のステップS108において[UL−3]、[UL−4]、[UL−9]、[UL−12]、[UL−13]、及び[UL−15]のいずれかの処理が実行されて、各ゲームGa、Gbのうちの一方の難易度が変更されたにもかかわらず、今回のステップS105で判定されたプレーヤの総合能力が前回と変わることなく維持されていた場合は、前回のステップS108における同一処理が継続されて、各ゲームGa、Gbのうちの他方の難易度も変更され、各ゲームGa、Gbのいずれかの習熟度及び集中度がより高くなり易いようされる(ステップS108)。また、前回のステップS108において[UL−3]、[UL−4]、[UL−9]、[UL−12]、[UL−13]、及び[UL−15]のいずれかの処理が継続されて、各ゲームGa、Gbのうちの他方の難易度も変更されたか、前回のステップS108において他の処理が実行されたか、あるいは今回のステップS105で判定されたプレーヤの総合能力が前回から変化した場合は、N回目の各ゲームGa、Gbの遂行能力に対応するプレーヤの総合能力がメモリ19aから読み出されて、このプレーヤの総合能力に対応する[UL−1]〜[UL−16]のいずれかの処理が実行される(ステップS108)。
以降同様に、繰り返し回数nが初期値0に戻されて(ステップS109)、ステップS101〜S107が繰返され、繰り返し回数nが一定回数Nに達すると(ステップS107で「Yes」)、ステップS108に移る。
このように第1実施形態では、総合能力UL−1〜UL−16別に、各ゲームGa、Gbの難易度の設定方法を予め定めておき、各ゲームGa、Gbが再度行われるときに、前回の各ゲームGa、Gbの終了時に判定した総合能力に対応する設定方法で各ゲームGa、Gbの難易度を設定している。これにより、各ゲームGa、Gbの一方に対するプレーヤの遂行能力(習熟度及び集中度)が該各ゲームGa、Gbの他方の難易度に反映されて、他方の難易度が変更される。例えば、プレーヤの総合能力UL−5〜UL−8に着眼すると、計算ゲームGaに対するプレーヤの遂行能力が一定に維持され、モグラタタキゲームGbに対するプレーヤの遂行能力が異なるという条件において、計算ゲームGaの難易度が高くされたり、変更されずに維持されたり、低くされたりしていることから、モグラタタキゲームGbに対するプレーヤの遂行能力が計算ゲームGaの難易度に反映されて、計算ゲームGaの難易度が変更されているといえる。また、プレーヤの総合能力UL−2、UL−6、UL−10、UL−14に着眼すると、モグラタタキゲームGbに対するプレーヤの遂行能力が一定に維持され、計算ゲームGaに対するプレーヤの遂行能力が異なるという条件において、モグラタタキゲームGbの難易度が高くされたり、変更されずに維持されたりしていることから、計算ゲームGaに対するプレーヤの遂行能力がモグラタタキゲームGbの難易度に反映されて、モグラタタキゲームGbの難易度が変更されているといえる。この結果、各ゲームGa、Gbが偏りなく行われるようになり、認知症予防等のトレーニング効果がより高められる。
尚、第1実施形態では、N回目の各ゲームGa、Gbの遂行能力に対応するプレーヤの総合能力をメモリ19aから読み出して、このプレーヤの総合能力に対応する[UL−1]〜[UL−16]のいずれかの処理を実行しているが、1回目からN回目の各ゲームGa、Gbの遂行能力に対応するプレーヤの総合能力、つまりプレーヤの総合能力の履歴情報をメモリ19aから読み出して、この履歴情報に基づき[UL−1]〜[UL−16]のいずれかを選択して実行しても構わない。
(第2実施形態)
次に、本発明のゲーム装置の第2実施形態について説明する。第2実施形態のゲーム装置は、図1に示す第1実施形態のゲーム装置と同様の構成であるが、図6(a)、(b)に示すように表示部12の画面12a上の入れ替えボタン36をタッチ操作することにより、各表示領域A、Bに表示されている各ゲーム画像Pa、Pbを互いに入れ替えることができる。主制御部19は、表示部12の画面12a上の入れ替えボタン36が操作されると、タッチパネル16上のタッチ操作位置を示す位置データをタッチ制御部17から入力して、そのタッチ操作位置を示す位置データに基づき入れ替えボタン36のタッチ操作を判定し、この判定に応じて画像処理部14及び表示制御部15を制御して、各表示領域A、Bに表示されている各ゲーム画像Pa、Pbを互いに入れ替える。これにより、様々なプレーヤの好みに応じて各ゲーム画像Pa、Pbの表示位置を設定することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明のゲーム装置の第3実施形態について説明する。第3実施形態のゲーム装置は、図1に示す第1実施形態のゲーム装置と同様の構成であるが、図7(a)、(b)、(c)に示すように表示部12の画面12a上の選択ボタン37をタッチ操作することにより、3種類のゲームG1、G2、G3のゲーム画像P1、P2、P3のうちの2つを選択的に組み合わせて各表示領域A、Bに表示することができる。主制御部19は、表示部12の画面12a上の選択ボタン37が操作されると、タッチパネル16上のタッチ操作位置を示す位置データをタッチ制御部17から入力して、そのタッチ操作位置を示す位置データに基づき選択ボタン37のタッチ操作を判定し、このタッチ操作の判定の度に、画像処理部14及び表示制御部15を制御して、3種類のゲームG1、G2、G3のゲーム画像P1、P2、P3のうちの2つを順次選択的に組み合わせて各表示領域A、Bに表示する。
また、3種類のゲームG1、G2、G3に対応するそれぞれの習熟度及び集中度テーブルT1、T2、T3(図示せず)を主制御部19に内蔵のメモリ19aに記憶しており、各ゲームG1、G2、G3のいずれについても、習熟度及び集中度テーブルを参照して、プレーヤの習熟度及び集中度に対応する遂行能力を判定することができるようにしている。更に、3種類のゲームG1、G2、G3のうちの2つの選択的な組み合わせに対応するそれぞれの総合能力テーブルT4、T5、T6(図示せず)を主制御部19に内蔵のメモリ19aに記憶しており、各ゲームG1、G2、G3のいずれの組み合わせについても、総合能力テーブルを参照して、2つのゲームの遂行能力に対応する総合能力を判定することができるようにしている。また、各総合能力テーブルT4、T5、T6別に、総合能力テーブルに設定登録されている複数の総合能力に対応する2つのゲームの難易度の設定方法を予め定めており、その判定された総合能力に対応する2つのゲームの難易度の設定方法を実施することにより、2つのゲームが偏りなく行われて、認知症予防等のトレーニング効果がより高められるようにしている。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態及び変形例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。