JP2015140162A - 走行車両のキャビン - Google Patents

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Abstract

【課題】外気の温度を適切に検出することが出来る走行車両のキャビンを提供すること。
【解決手段】天井部13とエアコンユニット100とを備えた走行車両のキャビン20であって、インナールーフの左右両側及び後方において下方に突き出したインナールーフ左側部300L等やインナールーフ後方部300Bとアウタールーフ200の間に形成され、吸気ファン110と連通する後ろ側空間部310B、左側空間部310L等と、これら空間部に配置され、一端がエアコンユニット側と連通されると共に、他端がキャビンの室内側に連通された左後部用送風ダクト410BLと左前部用送風ダクト410FL等と、キャビン13の内気を空間部に導入するための内気導入口520と、キャビンの左外側に設けられ空間部に外気を導入するための外気導入口500と、内気導入口520の近傍であって、空間部に設けられた温度検出センサ560と、を備えた走行車両のキャビン。
【選択図】図3

Description

本発明は、トラクタ等の走行車両のキャビンの空調装置に関する。
従来、トラクタのキャビンの空調装置として、ルーフの前側にエアコンユニットを搭載し、ルーフの後側の左右方向を基準として中央部に外気導入口を設け、ルーフの内部空間の左右方向の全幅を用いて案内ダクトとした構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−7055号公報
しかしながら、特許文献1に示すトラクタでは、外気の温度を検出する手段の明示的な記載が無い。
本発明の目的は、従来のこの様な課題に鑑みて、外気の温度を適切に検出することが出来る走行車両のキャビンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の本発明は、
対向配置されたアウタールーフとインナールーフにより形成された天井部と、吸気ファンを有し前記天井部の前側内部に配置されたエアコンユニットと、を備えた走行車両のキャビンであって、
前記インナールーフの左右両側及び後方において下方に突き出した突き出し部および前記アウタールーフの間に形成され、前記吸気ファンと連通する空間部と、
前記空間部に配置され、一端が前記エアコンユニット側と連通されると共に、他端が前記キャビンの室内側に連通された送風ダクトと、
前記突き出し部の後方側に配置され、前記キャビンの室内の内気を前記空間部に導入するための内気導入口と、
前記キャビンの左右の外側の内、何れか一方側に設けられ、前記空間部に外気を導入するための外気導入口と、
前記内気導入口の近傍であって、前記空間部に設けられた温度検出部と、
を備えたことを特徴とする、走行車両のキャビンである。
これにより、温度検出部が、吸気ファンで吸引される外気に曝されるので外気の温度を適切に検出することが出来る。
また、第2の本発明は、
前記内気導入口と前記外気導入口とを互いに連動して開閉する開閉蓋を備え、
前記温度検出部は、
前記開閉蓋により前記内気導入口が開けられ、前記外気導入口が閉じられた場合は、前記内気の温度を検出し、前記開閉蓋により前記内気導入口が閉じられ、前記外気導入口が開けられた場合は、前記外気の温度を検出することを特徴とする、上記第1の本発明の走行車両のキャビンである。
これにより、一つの温度検出部で、外気の温度検出の他に内気の温度検出も行える。
また、第3の本発明は、
前記アウタールーフは中空状の二重構造であって、
前記外気導入口は、前記アウタールーフの前記二重構造の下面側の、外気に連通する部位に形成されており、
前記アウタールーフの前記二重構造の下面側の、前記空間部に連通する部位に形成された、前記外気導入口から取り込まれた前記外気を前記空間部に案内する外気案内口を備えた、ことを特徴とする、上記第1又は第2の本発明の走行車両のキャビンである。
これにより、外気を空間部に効率よく案内出来る。
また、第4の本発明は、
前記吸気ファンは、前記天井部の前記前側内部の左右方向の何れか一方側に配置されており、
前記外気導入口は、前記キャビンの左右の外側の内、前記吸気ファンの配置と反対側に設けられており、
前記インナールーフと前記アウタールーフとの間の前方側の隙間に配置されたオーディオ機器と、
前記オーディオ機器と前記外気案内口との間の前記空間部の一部に、前記外気の通過を遮蔽する遮蔽部材と、を備えたことを特徴とする、上記第3の本発明の走行車両のキャビンである。
遮蔽部材により、外気がオーディオ機器側へ流れことを遮蔽するので、外気に含まれる塵埃がオーディオ機器に入り込むことを防止出来る。
また、第5の本発明は、
前記送風ダクトは、ダクト幅の広い部位と狭い部位を有し、
前記遮蔽部材は、前記送風ダクトの前記ダクト幅の広い部位の上方に設けられていることを特徴とする、上記第4の本発明の走行車両のキャビンである。
これにより、外気のオーディオ機器側への進入を効果的に遮蔽出来る。
本発明によれば、外気の温度を適切に検出することが出来る走行車両のキャビンを提供することが出来る。
本発明にかかる実施の形態1におけるトラクタの側面図 本発明にかかる実施の形態1におけるキャビンの天井部の内部を示す平面図 本発明にかかる実施の形態1におけるキャビンの天井部の内部を示す斜視図 (a):本実施の形態1におけるキャビンの、図2に示す天井部のA−A’概略断面図、(b):本実施の形態1におけるキャビンの、図2に示す天井部のB−C−D略断面図 本実施の形態1におけるインナールーフを後部上方から前側を見下ろした斜視図 本実施の形態1のキャビンの内部の天井部を前側下方から後方側を見上げた概略斜視図 本実施の形態1のキャビンの内部の天井部を前側下方から後方側を見上げた概略斜視図
以下に、図面を参照しながら本発明の走行車両のキャビンにかかる一実施の形態のトラクタのキャビンについて説明する。
(実施の形態1)
まず、図1を用いて、本実施の形態1のトラクタ10についてその概略構成を説明する。
図1は、本発明にかかる実施の形態1におけるトラクタ10の側面図である。
図1に示す通り、本実施の形態1のトラクタ10は、
車体前側部のボンネット1内部にエンジン7を備え、このエンジン7の回転動力をミッションケース2内の各種変速装置を経由して、左右一対の後輪3R、3Rへ伝達して二輪駆動で走行したり、あるいは、左右一対の前輪3F、3F及び左右一対の後輪3R、3Rへ伝達して四輪駆動で走行するように構成されている。
また、エンジン7の回転動力を利用して、エンジン7の前方に配置されたバッテリ4へ電気を充電したり、後述するエアコンユニット100の冷媒を循環するように構成されている。
また、エンジン7の後方には、ハンドル5や操縦席6を囲む操縦室としてのキャビン20が設けられている。
キャビン20は、操縦室の内部の冷房及び暖房を行うエアコンユニット100が内臓された天井部13で上部が覆われており、ハンドル5の左右側には、それぞれ左右一対のドアガラス16L、16Rが開閉自在に取り付けられている。また、操縦席6の前方には、フロントガラス14が取り付けられ、操縦席6の左右側にはそれぞれ左右一対の窓ガラス15L、15Rが取り付けられて、更に、操縦席6の後方にはリアガラス11Rが取り付けられている。
次に、図2〜図7を用いて、天井部13の構成について説明する。
図2は、キャビン20の天井部13の内部を示す平面図である。
また、図3は、キャビン20の天井部13の内部を示す斜視図である。
尚、図2、図3では、天井部13の内部を示しているので、後述するアウタールーフは記載が省略されている。
また、図4(a)は、図2に示す天井部13のA−A’概略断面図であり、図4(b)は、図2に示す天井部13のB−C−D概略断面図である。
図4(a)に示す通り、天井部13の外形構造は、互いに対向配置されたアウタールーフ200と、インナールーフ300により構成されている。
アウタールーフ200は、キャビン20の外側に配置され、内部に中空部200bを有し、上面側アウタールーフ200aと下面側アウタールーフ200cから構成された二重構造を呈している。上面側アウタールーフ200aは、平面視で、中央部が概ね四角形でその各辺は曲面を成して下方に立ち下がっており、全体として盆状の形状を呈している。
一方、インナールーフ300は、操縦席6の上方に位置する平面視で略四角形状のインナールーフ中央部300Aにおいて、上方に向けて、即ち、下面側アウタールーフ200cに向けて凹んで形成されている。
また、インナールーフ300は、インナールーフ中央部300Aの左側におけるインナールーフ左側部300L、右側におけるインナールーフ右側部300R、及び後方におけるインナールーフ後方部300B、並びに前方におけるインナールーフ前方部300Cにおいて、下方に向けて、即ち、下面側アウタールーフ200cから離れる方向に向けて、それぞれ突き出して形成されている。つまり、インナールーフ300は、全体として、インナールーフ中央部300Aの周囲が、下方に向けて突き出した形状を呈している。
インナールーフ中央部300Aと下面側アウタールーフ200cとの間の隙間には、図4(a)に示す通り、断熱性を有する緩衝部材390Aが挿入されており、外気及び内気の通気を遮断している。
そして、インナールーフ前方部300Cと下面側アウタールーフ200cとの間に形成された前側空間部310Cには、エアコンユニット100が取り付けられており、そのエアコンユニット100は、平面視で右側に吸気ファン110を備えている。
また、インナールーフ左側部300Lと下面側アウタールーフ200cとの間に形成された左側空間部310Lには、左後部用送風ダクト410BLが配置されている。左後部用送風ダクト410BLは、平面視で略L字形状を呈しており(図3、図7参照)、L字の短い辺に対応する一端部410BLaの先端が、エアコンユニットの送風口120に連通しており、L字の長い辺に対応する他端部410BLbの前側、後ろ側、及び中央のそれぞれの位置には、インナールーフ左側部300Lに設けられた3つの開口部300L1、300L2、300L3(図5、図6参照)を介してキャビン20内部の操縦室に連通する3つの吹出し口411BL1、411BL2、411BL3が、操縦席6に座っているオペレータ12に向けて設けられている(図7参照)。即ち、前側と後ろ側の吹出し口411BL1、411BL2は、それぞれ内向きに向けられており、中央の吹出し口411BL3は、突き出させてやや後ろ向きに向けられている。
また、左後部用送風ダクト410BLの屈曲部には、前方側に延びる左前部用送風ダクト410FLの根元部が連通しており、インナールーフ前方部300Cの左角の左ドアガラス16L側とフロントガラス14に設けられた2つの開口部300CL1、300CL2(図5、図6参照)を介してキャビン20内部の操縦室に連通する2つのデフロスト用吹出し口411FL1、411FL2が設けられている(図7参照)。これらデフロスト用吹出し口411FL1、411FL2は、それぞれ、左側ドアガラス16L、及びフロントガラス14に向けて吹出すデフロスト用の吹出し口である。
ここで、図5は、インナールーフ300を後部上方から前側を見下ろした斜視図であり、図6は、キャビン20の内部の天井部13を前側下方から後方側を見上げた概略斜視図である。また、図7は、キャビン20の内部の天井部13を前側下方から後方側を見上げた概略斜視図であり、天井部13の内部に配置された送風ダクトの構成を説明するために、インナールーフ300、アウタールーフ200、及びエアコンユニット100などの記載は省略した。
また、上記と同様に、インナールーフ右側部300Rと下面側アウタールーフ200cとの間に形成された右側空間部310Rには、右後部用送風ダクト410BRが配置されている。右後部用送風ダクト410BRは、平面視で略L字形状を呈しており(図3、図7参照)、L字の短い辺に対応する一端部410BRaの先端が、エアコンユニットの送風口120に連通しており、L字の長い辺に対応する他端部410BRbの前側、後ろ側、及び中央のそれぞれの位置には、インナールーフ右側部300Rに設けられた3つの開口部300R1、300R2、300R3(図5参照)を介してキャビン20内部の操縦室に連通する3つの吹出し口411BR1、411BR2、411BR3が、操縦席6に座っているオペレータ12に向けて設けられている(図7参照)。即ち、前側と後ろ側の吹出し口411BR1、411BR2は、それぞれ内向きに向けられており、中央の吹出し口411BR3は、突き出させてやや後ろ向きに向けられている。
また、右後部用送風ダクト410BRの屈曲部には、前方側に延びる右前部用送風ダクト410FRの根元部が連通しており、インナールーフ前方部300Cの右角の右ドアガラス16R側とフロントガラス14に設けられた2つの開口部300CR1、300CR2(図5、図6参照)を介してキャビン20内部の操縦室に連通する2つのデフロスト用吹出し口411FR1、411FR2が設けられている(図7参照)。これらデフロスト用吹出し口411FR1、411FR2は、それぞれ右側ドアガラス16R、及び、フロントガラス14に向けて吹出すデフロスト用の吹出し口である。
また、フロントガラス14に向けて吹出すための、左右に配置されたデフロスト用吹出し口411FL2、411FR2の下面は、図6に示す通り、それぞれが、インナールーフ前方部300Cの中央から左右のドアガラス16L、16R側に向かうに従って、下り勾配に傾斜した傾斜面を有している。これにより、操縦室内の天井の高さが、インナールーフ前方部300Cの中央において高く、その中央から左右のドアガラス16L、16R側に向かうに従って、下り勾配に傾斜しているので、前方方向の視界の向上が図れる。
上記構成により、操縦室の天井の左右側の上部に3つずつ配置された吹き出し口411BR1〜411BR3、及び411BL1〜411BL3が、オペレータ12に向けて設けられているので、キャビン20内部の操縦室の快適性の向上が図れる。
また、図7に示す通り、操縦室の天井の左右側の上部に3つずつ配置された吹き出し口411BR1〜411BR3、及び411BL1〜411BL3の吹出し口での風速を確保するために外形が円形状に形成されている。
また、上記と同様、操縦室の天井の左右側の上部に3つずつ配置された吹き出し口411BR1〜411BR3、及び411BL1〜411BL3の内、エアコンユニットの送風口120から遠くに位置する、右後ろ側及び右中央の吹き出し口411BR2、411BR3、及び左後ろ側及び左中央の吹出し口411BL2、411BL3での吹出し口での風速を確保すべく、それら吹き出し口が取り付けられている、右後部用送風ダクト410BRの他端部410BRbの後ろ側、及び中央のそれぞれの位置でのダクトの形状、及びそれら吹き出し口が取り付けられている、左後部用送風ダクト410BLの他端部410BLbの後ろ側、及び中央のそれぞれの位置でのダクトの形状は、図2に示す通り、平面視でのダクト幅WRmaxを幅広く確保すべく円弧状を呈している。
また、右後部用送風ダクト410BRの他端部410BRbの後ろ側と、中央との間におけるダクトの形状は、インナールーフ中央部300Aとインナールーフ右側部300Rとの段差を繋ぐ傾斜部300RK(図6参照)に配置されるスイッチ基板550の突起部材551のスペースを確保すべく、平面視で、滑らかに湾曲しており、その突起部材551の位置でのダクト幅WRminはダクト幅WRmaxに比べて幅が狭い。
また、左後部用送風ダクト410BLの他端部410BLbの後ろ側と、中央との間におけるダクトの形状についても、上記と同様の理由により、平面視で、滑らかに湾曲しており、ダクト幅WLminはダクト幅WLmaxに比べて幅が狭い。但し、本実施の形態では、インナールーフ中央部300Aとインナールーフ左側部300Lとの段差を繋ぐ傾斜部300LK(図3参照)にはスイッチ基板550は配置されていない。
尚、本実施の形態の左後部用送風ダクト410BLの他端部410BLbにおいて、ダクト幅WLmaxの部位が、本発明のダクト幅の広い部位の一例にあたり、本実施の形態の左後部用送風ダクト410BLの他端部410BLbにおいて、ダクト幅WLminの部位が、本発明のダクト幅の狭い部位の一例にあたる。
また、インナールーフ前方部300Cは、側面視で操縦席6側からフロントガラス14側に向かうに従って、操縦室内部における天井の高さが高くなる様に傾斜しているので、前方方向の視界の向上が図れる。
尚、本実施の形態のインナールーフ左側部300L、インナールーフ右側部300R、及びインナールーフ後方部300Bを含む構成が、本発明の突き出し部の一例にあたる。また、本実施の形態の左後部用送風ダクト410BLと左前部用送風ダクト410FL、及び右後部用送風ダクト410BRと右前部用送風ダクト410FRとを含む構成が、本発明の送風ダクトの一例にあたる。
次に、再び、図2を主として参照すると共に、図4(a)、図4(b)を用いて、外気導入口500、外気案内口510、内気導入口520、遮蔽部材530を中心に説明する。
図4(b)は、外気導入口500、外気案内口510、及び左側空間部310Lとの関係を説明するための概略であって、図2のB−C−D断面部分を表している。尚、図4(b)では、左側空間部310Lに配置されている左後部用送風ダクト410BLの記載は省略した。
外気導入口500は、図4(b)に示す通り、キャビン20の左外側に突き出したアウタールーフ200の下面側アウタールーフ200cの外気に連通する部位に形成された開口部である(図2参照)。
一方、外気案内口510は、図4(b)に示す通り、下面側アウタールーフ200cの内、インナールーフ左側部300Lとの間に形成された左側空間部310Lに連通する部位に形成され、外気導入口500から取り込まれた外気を左側空間部310Lに案内する開口部である(図2参照)。
また、上述した左後部用送風ダクト410BLの内、L字の短い辺に対応する一端部410BLaと、下面側アウタールーフ200cとの間の隙間には、図2に示す通り、オーディオ機器540が配置されている。
そして、外気導入口500から取り込まれた外気が、左側空間部310Lを介して、オーディオ機器540側へ進入することを遮蔽するために、オーディオ機器540と上記外気案内口510との間の左側空間部310Lの一部において、即ち、図2のA−A’断面の位置において、遮蔽部材530が配置されている(図4(a)参照)。また、遮蔽部材530は、左後部用送風ダクト410BLの他端部410BLbにおいて、ダクト幅WLmaxの部位の上方に設けられている。
また、下面側アウタールーフ200cから離れる方向に向けて、即ち下方に向けて突き出して形成されているインナールーフ後方部300Bの傾斜面には、操縦室の内気を、インナールーフ後方部300Bと下面側アウタールーフ200cとの間に形成された後ろ側空間部310Bに取り込むための内気導入口520が形成されている。
後ろ側空間部310Bは、左側空間部310Lと右側空間部310Rとの連通している。
そして、内気導入口520の近傍であって、後ろ側空間部310Bには、温度検出センサ560(図3、図7参照)が配置されている。
また、内気導入口520と、外気導入口500には、それぞれ互いに連動してそれらの開口部を開閉する第1開閉蓋と第2開閉蓋(図示省略)が設けられている。即ち、第1開閉機構(図示省略)により、内気導入口520の第1開閉蓋が開けられた場合には、第2開閉機構(図示省略)により、外気導入口500の第2開口蓋が閉じられ、第1開閉機構により、内気導入口520の第1開閉蓋が閉じられた場合には、第2開閉機構により、外気導入口500の第2開閉蓋が開けられる構成である。
そして、温度検出センサ560は、内気導入口520が開けられ、外気導入口500が閉じられた場合は、内気の温度を検出し、内気導入口520が閉じられ、外気導入口500が開けられた場合は、外気の温度を検出する構成である。即ち、本実施の形態では、一つの温度検出センサ560で、外気の温度検出と、内気の温度検出の両方の温度検出が適切に行える構成である。
尚、本実施の形態の後ろ側空間部310B、左側空間部310L、及び右側空間部310Rを含む構成が、本発明の空間部の一例にあたる。
以上の構成において、各空間部の構成をまとめると、後ろ側空間部310Bは、左側空間部310Lと右側空間部310Rとに連通し、左側空間部310Lには遮蔽部材530が配置されており、且つ、右側空間部310Rが連通している前側空間部310Cには、吸気ファン110の吸気口111が(図2、図3参照)が開口している。
これにより、外気導入口500が開けられた場合は、吸気ファン110の駆動により、外気導入口500から取り込まれた外気が、外気案内口510を経て、左側空間部310Lから後ろ側空間部310Bを通過して、右側空間部310Rを経て、吸気口111に吸引されて、エアコンユニット100で熱交換されて、温風又は冷風となって、エアコンユニットの送風口120から、左前部用送風ダクト410FL、左後部用送風ダクト410BL、及び、右前部用送風ダクト410FR、右後部用送風ダクト410BRを通って、操縦室内に送り出される。
次に、上記の構成における、外気ならびに内気の流れについて説明する。
即ち、外気の流れは、平面視で、反時計回りに規制され、温度検出センサ560は確実に外気に曝されるので、外気温を適切に検出することが出来る。また、遮蔽部材530を設けたことにより、オーディオ機器540への防塵が確実に行える。
その後、内気導入口520が開けられた場合は、吸気ファン110の駆動により、内気導入口520から取り込まれた内気が、後ろ側空間部310Bを通過して、右側空間部310Rを経て、吸気口111に吸引されて、エアコンユニット100で熱交換されて、エアコンユニットの送風口120から、左前部用送風ダクト410FL、左後部用送風ダクト410BL、及び、右前部用送風ダクト410FR、右後部用送風ダクト410BRを通って、操縦室内に送り出される。
これにより、内気の流れは、平面視で、反時計回りに規制され、温度検出センサ560は確実に内気に曝されるので、操縦室の内気温を適切に検出することが出来て、操縦室内の設定温度に応じて適切な制御が行える。
尚、エアコンユニット100を動作させた場合において、外気導入口500を開状態にして外気を導入する外気導入モードに設定したときの方が、内気導入口520を開状態として内気を導入する内気導入モードに設定したときに比べて、吸気ファン110による操縦室内への送風量が増加する場合がある。
その場合、冷房運転時において、外気の湿度が高いと、操縦室への左右の前側、後ろ側、中央の各吹出し口411BR1、411BR2、411BR3、及び411BL1、411BL2、411BL3から、結露水の水飛びが発生することがある。
そこで、エアコンユニット100の冷房運転時において、外気導入モードに設定された場合、吸気ファン110の回転数を低下させる制御を行うことにより、送風量を低下させる構成としても良い。
尚、上記実施の形態では、走行車両としてトラクタを用いたが、これに限らず例えば、キャビンを備えた走行車両であればトラクタには限定されず、どのような車両であっても良い。
また、上記実施の形態では、吸気ファン110が、平面視で、右側に配置されている場合について説明したが、これに限らず例えば、左側に配置された構成であっても良い。その場合、遮蔽部材530、オーディオ機器540、及び外気導入口500は、平面視で、右側に配置される構成となる。
本発明の走行車両のキャビンによれば、外気の温度を適切に検出することが出来るという効果を発揮し、農用車両等として用いられる走行車両のキャビンとして有用である。
1 ボンネット
2 ミッションケース
3R、3R 左右一対の後輪
3F、3F 左右一対の前輪
4 バッテリ
7 エンジン
13 天井部
20 キャビン
100 エアコンユニット
110 吸気ファン
200 アウタールーフ
300 インナールーフ
310L 左側空間部
310R 右側空間部
390A 緩衝部材
410BL 左後部用送風ダクト
410BR 右後部用送風ダクト
500 外気導入口
510 外気案内口
520 内気導入口
530 遮蔽部材
540 オーディオ機器
550 スイッチ基板
560 温度検出センサ

Claims (5)

  1. 対向配置されたアウタールーフとインナールーフにより形成された天井部と、吸気ファンを有し前記天井部の前側内部に配置されたエアコンユニットと、を備えた走行車両のキャビンであって、
    前記インナールーフの左右両側及び後方において下方に突き出した突き出し部および前記アウタールーフの間に形成され、前記吸気ファンと連通する空間部と、
    前記空間部に配置され、一端が前記エアコンユニット側と連通されると共に、他端が前記キャビンの室内側に連通された送風ダクトと、
    前記突き出し部の後方側に配置され、前記キャビンの室内の内気を前記空間部に導入するための内気導入口と、
    前記キャビンの左右の外側の内、何れか一方側に設けられ、前記空間部に外気を導入するための外気導入口と、
    前記内気導入口の近傍であって、前記空間部に設けられた温度検出部と、
    を備えたことを特徴とする、走行車両のキャビン。
  2. 前記内気導入口と前記外気導入口とを互いに連動して開閉する開閉蓋を備え、
    前記温度検出部は、
    前記開閉蓋により前記内気導入口が開けられ、前記外気導入口が閉じられた場合は、前記内気の温度を検出し、前記開閉蓋により前記内気導入口が閉じられ、前記外気導入口が開けられた場合は、前記外気の温度を検出することを特徴とする、請求項1に記載の走行車両のキャビン。
  3. 前記アウタールーフは中空状の二重構造であって、
    前記外気導入口は、前記アウタールーフの前記二重構造の下面側の、外気に連通する部位に形成されており、
    前記アウタールーフの前記二重構造の下面側の、前記空間部に連通する部位に形成された、前記外気導入口から取り込まれた前記外気を前記空間部に案内する外気案内口を備えた、ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の走行車両のキャビン。
  4. 前記吸気ファンは、前記天井部の前記前側内部の左右方向の何れか一方側に配置されており、
    前記外気導入口は、前記キャビンの左右の外側の内、前記吸気ファンの配置と反対側に設けられており、
    前記インナールーフと前記アウタールーフとの間の前方側の隙間に配置されたオーディオ機器と、
    前記オーディオ機器と前記外気案内口との間の前記空間部の一部に、前記外気の通過を遮蔽する遮蔽部材と、を備えたことを特徴とする、請求項3に記載の走行車両のキャビン。
  5. 前記送風ダクトは、ダクト幅の広い部位と狭い部位を有し、
    前記遮蔽部材は、前記送風ダクトの前記ダクト幅の広い部位の上方に設けられていることを特徴とする、請求項4に記載の走行車両のキャビン。
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