JP2017087896A - 作業機械の空調装置 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、特許文献1には、油圧ショベルなどの作業機械のダクト配設構造であって、運転室内に配置させた空調装置と、この空調装置で生成させた風、例えば冷風を導くダクトと、このダクトに接続され、運転シートに座ったオペレータに対して、ダクトによって導かれた冷風を吹き出す吹き出し口と、を備えたものが開示されている。このダクト配設構造の吹き出し口には、運転シートに座ったオペレータの上半身に向かって、ダクトによって導かれた冷風を吹き出す上半身用吹き出し口と、運転シートに座ったオペレータの膝下部分に向かって、ダクトによって導かれた冷風を吹き出す膝下用吹き出し口とがある。
詳しくは、運転室には、油圧を切り換えるコントロールバルブと、コントロールバルブを操作するコントロールレバーと、が設けられている。これらのコントロールレバーはコントロールスタンドに配備されており、コントロールスタンドの内部にはコントロールレバーにより切り換えられるコントロールバルブが設けられている。クレーン作業を連続して行うと油圧に用いられる作動油の油温は90℃近くまで上昇することもあり、高温の作動油が供給されているコントロールバルブの温度(表面温度)も上昇する。当然ながら、運転室内は冷却されているが、コントロールバルブを冷却できるほどではない。そうすると、高温になったコントロールスタンドにより運転シートに着座した作業者の脚部付近の温度も高くなり、作業者の作業環境、居住環境が悪化してしまう可能性がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、発熱しやすいコントロールバルブを直接的に且つ効果的に冷却して、作業機械の運転室の作業環境を快適なものとすることができる作業機械の空調装置を提供することを目的とする。
即ち、本発明の作業機械の空調装置は、作業機器の運転室内へ供給される冷却空気を生成する空調部と、前記運転室内であってオペレータの周囲に、前記冷却空気を導く第1のダクトと、前記作業機器の油圧を制御するコントロールバルブが内蔵された前記運転室のコントロールスタンド内に、前記冷却空気を導く第2のダクトと、を有することを特徴とする。
なお、好ましくは、前記コントロールスタンドの内部には、断熱材を介して分断された2室が設けられており、前記2室の一方に、前記コントロールバルブが配備されていると共に前記第2のダクトが連通しているとよい。
以下、本発明の空調装置1の実施形態を、図面に基づき詳しく説明する。
まず、本発明の空調装置1が設けられた作業機械2について説明する。
図1は、第1実施形態の空調装置1が設けられる作業機械2を模式的に示したものである。
なお、以降の説明において、運転シート8に着座した作業者Uから見た方向を、空調装置1及び作業機械2を説明する際の方向とする。これらの方向については、適宜図中に示している。
ダクトは、上述した空調部15で冷却された冷却空気を運転室6内に導くものである。本実施形態のダクトには、冷却空気を作業者Uの周囲に供給する第1のダクト16と、冷却空気を上述したコントロールスタンド10の内部に導く第2のダクト17とがあり、第1のダクト16に加えて第2のダクト17を備えることが本発明の空調装置1の特徴となっている。
そのため、従来の作業機械2では、上述した第1のダクト16の冷却空気を運転室6側に供給して、作業者Uの作業環境を良好にしようとしている。しかし、第1のダクト16の冷却空気は作業者Uの周囲に供給されるものの、特に熱くなるコントロールバルブ11を冷却するものではなく、コントロールバルブ11は依然として高温のままとなる。そのため、第1のダクト16の冷却空気を運転室6側に供給しても、作業者Uの脚部付近の温度は高いままとなり、作業者Uの作業環境を十分に改善できるものとはなっていなかった。
図3及び図4に示すように、第1実施形態の空調装置1に用いられる第2のダクト17は、空調部15で冷却された冷却空気を、コントロールスタンド10内に供給する構成とされている。具体的には、この第2のダクト17は左右にそれぞれ設けられており、左側の第2のダクト17は空調部15から運転シート8の後方を通って運転シート8の左側に位置するコントロールスタンド10に冷却空気を送っている。
上述したコントロールスタンド10の下側には、第2のダクト17の冷却空気を供給する空気供給口19が形成されており、この空気供給口19から第2のダクト17の冷却空気がコントロールスタンド10の内部に供給されている。本実施形態では、コントロールスタンド10の内部における上側に、油圧配管を切り換えるコントロールバルブ11が配備されており、コントロールスタンド10の下側から供給された冷却空気を上側のコントロールバルブ11の近傍に導いて、コントロールバルブ11を冷却する構成となっている。
なお、本実施形態のコントロールスタンド10には、作業者U側を向く側面に、断熱板21(断熱材)が設けられている。この断熱板21は、コントロールバルブ11と運転シート8(正確には、運転シート8に着する作業者Uの脚部)との間に配備されていて、運転シート8に着する作業者Uの脚部にコントロールバルブ11の熱が直接伝わらないようになっている。このような断熱板21を設ければ、昨今の酷暑日や猛暑日のように空調部15が処理能力ぎりぎりまで冷房を行ってもコントロールスタンド10の温度が十分に下がらないような場合であっても、断熱板21がコントロールスタンド10からの熱を遮断するため、運転室6内の作業環境がそれほど悪化する心配はない。
[第2実施形態]
次に、本発明の空調装置1の第2実施形態について説明する。
さらに、コントロールスタンド10の外面には、第2のダクト17を通じてコントロールスタンド10の内部(内室22)に導かれた冷却空気を、運転シート8側に吹き出す吹き出し口24が設けられている。
また、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
2 作業機械
3 下部走行体
4 上部旋回体
5 ブーム装置
6 運転室
7 カウンタウェイト
8 運転シート
9 ガラス窓
10 コントロールスタンド
10L 左側のコントロールスタンド
10R 右側のコントロールスタンド
11 コントロールバルブ
12 コントロールレバー
13 リアカバー
14 格納スペース
15 空調部
16 第1のダクト
17 第2のダクト
18 通風口
19 空気供給口
20 排気部
21 断熱板
22 内室
23 外室
24 吹き出し口
U 作業者
Claims (4)
- 作業機器の運転室内へ供給される冷却空気を生成する空調部と、
前記運転室内であってオペレータの周囲に、前記冷却空気を導く第1のダクトと、
前記作業機器の油圧を制御するコントロールバルブが内蔵された前記運転室のコントロールスタンド内に、前記冷却空気を導く第2のダクトと、
を有することを特徴とする作業機械の空調装置。 - 前記コントロールスタンドは、前記運転室内に設けられた運転シートの側方に配置されており、
前記第2のダクトを通過した冷却空気が、前記コントロールスタンドに内蔵されたコントロールバルブの周囲に供給可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の作業機械の空調装置。 - 前記コントロールスタンドの内部には、断熱材を介して分断された2室が設けられており、
前記2室の一方に、前記コントロールバルブが配備されていると共に前記第2のダクトが連通していることを特徴とする請求項2に記載の作業機械の空調装置。 - 前記コントロールスタンドの外面には、前記第2のダクトを通じてコントロールスタンドの内部に導かれた冷却空気を、さらに前記運転シート側に吹き出す吹き出し口が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の作業機械の空調装置。
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- 2015-11-06 JP JP2015218674A patent/JP6641902B2/ja active Active
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