JP6361307B2 - トラクタキャビンの空調装置 - Google Patents

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Description

この発明は、トラクタキャビンの空調装置に関し、キャビンルーフ部に敷設する空調装置に関し,キャビンルーフ部に敷設する空調装置を簡単,簡潔化して、作業運転の行い易い運転操作環境を維持させるものである。トラクタ作業機や、コンバイン作業機等のキャビンとして利用できる。
作業機キャビンにおけるキャビンルームの前上部に,空調用のエアコンユニットを配置搭載し、このエアコンユニットの左右両側から後方にダクトを延ばして、吹出口を配置する技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。
また、サイドミラーに対応するドアの対向部位にエアーを吹きかける技術が知られている(特許文献2)。
特開2008−7055号公報 特開2001−158221号公報
本発明は、エアコンのダクト及び吹き出し口の構成を改良することで、エアーの供給が必要な箇所に適切に供給できることを課題とする。
請求項1に記載の発明は、
天井をキャビンルーフ(8)で覆い、前側をフロントガラス(4)で覆い、左右両側をドアガラス(6)で覆うキャビンを車体(22)に搭載し、ドアガラス(6)の外側前方にはバックミラー(35)を設け、
キャビンルーフ(8)前部下方にエアコンユニット(9)を配置し、
エアコンユニット(9)の後方に、このエアコンユニット9の噴気案内する噴気口ダクト(12)を配置し、噴気口ダクト(12)の左右両端部からそれぞれ、後方に延びるリアサイドダクト(13)と前方に延びるフロントサイドダクト(14)を分岐し、リアサイドダクト(13)とフロントサイド(14)はそれぞれキャビンルーフ(8)の左右両側部の下方に配置する構成とし、
リアサイドダクト(13)には、運転席(15)上部へ噴気する運転席上吹出口(16)を形成し、フロントサイドダクト(14)の途中部には、ドアガラス(6)に噴気するドアガラス吹出口(18)を形成し、フロントサイドサイド(14)の前端部を中央位置側に向けて湾曲形成した部位にフロントガラス(4)へ噴気するフロントガラス吹出口(19)を形成し
ドアガラス吹出口(18)は前後方向に長い長方形状吹出口に形成し、該長方形状吹出口の内部にドアガラス(6)の内面に沿うスリット穴(53)を形成するガイドプレート(51)を設けたことを特徴とするトラクタキャビンの空調装置とする。
請求項2に記載の発明は、
フロントガラス吹出口(19)は左右方向に長い長方形状吹出口に形成することを特徴とする請求項1記載のトラクタキャビンの空調装置とする。
請求項3に記載の発明は、
リアサイドダクト(13)とフロントサイドダクト(14)の接続部である分岐部(42)に直下方向の足元吹出口(48)を設けるとともに、該分岐部(42)の断面積をフロントサイドダクト(14)及びリアサイドダクト(14)より断面積を広く形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトラクタキャビンの空調装置とする。
請求項4に記載の発明は、前記リアサイドダクト(13)には、運転席(15)よりも前側の位置に設定されて、後部下方の運転席(15)部に向けて噴気する運転席上吹出口(16)と、この運転席(15)よりも後側位置に設定されて、前部下方の運転席(15)の後側部に向けて噴気する運転席後部吹出口(20)とを配置することを特徴とする請求項1から請求項3いずれかに記載のトラクタキャビンの空調装置とする。
請求項5に記載の発明は、前記リアサイドダクト(13)の運転席上吹出口(16)位置から運転席後部吹出口(20)に亘るターミナルダクト(21)部の吹出断面積を、前記運転席上吹出口(16)に至るリアサイドダクト(13)部の吹出断面積よりも小さく形成したことを特徴とする請求項1から請求項4いずれか記載のトラクタキャビンの空調装置とする。
請求項1及び請求項2に記載の発明は、エアコンユニット9と、エアコンユニット9の噴気口ダクト12とを前後に配置し、噴気口ダクト12の左右両側端に、キャビンルーフ8の左右両側端部前後方向に亘って形成されるリアサイドダクト13と、フロントサイドダクト14を配置して、略H字形態に分岐連通して構成することにより、エアコンユニット9を中心部として配置構成されるH字形態のダクト11構成を平面的配置形態として、エアーが必要な箇所に良好なエアーの供給ができる。
また、前記噴気口ダクト12の左右両側端部に連通するフロントダクト14の途中位置に形成のドアガラス吹出口18から、このドアガラス6の内面側へ吹き出すと共に、このフロントサイドダクト14の前端部のフロントガラス吹出口19から余りのエアーをフロントガラス4の内面へ向けて吹き出す。このため、各ドアガラス吹出口18とフロントガラス吹出口19とは、フロントサイドダクト14を共用化したダクト回路形態とすることができ、構成を簡単にして、安価に構成することができる。しかも、作業機の運転操作において、これらフロントガラス4、及びドアガラス6の透視性は常時良好に維持されるべき重要個所であるから、前記フロントサイドダクト14に配置形成して、簡単な構成により、強く,有効なエアー吹出を行って、ドアガラス6、及びフロントガラス4の内面をきれいに噴掃して,各透視性良好に維持することができる。
また、前記フロントサイドダクト14は、ドアガラス吹出口18位置から前端のフロントガラス吹出口19部に亘る前端部が、このフロントガラス4の横幅方向に沿うように、中央位置側へ向けて湾曲49した形態に構成されるため、構成、形状が簡潔であり、エアーの流れ抵抗を少くして、フロントガラス4へのエアー吹出効果を高く維持することができ、安価な構成とすることができ、メンテナンス性を高めることができる。
また、エアーをスリット穴53部から噴出させて、ドアガラス6の内面に沿ってスリット状エアカーテンとして勢いよく噴射させる。ドアガラス6の外側前方にはバックミラー35があって、運転席15からは、このドアガラス6を透視してバックミラー35を見ることが多く、曇止めによって正確で高い能率な作業操作を行うことができる。
請求項3記載の発明は、
左右両側のルーフ部から運転者の足元部へ噴風できる。又、分岐部42からフロンサイドダクト14へのエアーの流入を円滑に行わせることができる。
請求項4に記載の発明は、リアサイドダクト13の運転席上吹出口16は、キャビンルーフ8の左右両側端部のリアサイドダクト13部から、キャビンルーム中央部の運転席15上部に向けて、吹き寄せるように吹き込まれて、エアーの吹出効果を良好にして、運転者に対するエアー吹き当て量を大きく維持する。
請求項5に記載の発明は、前記左右両側部のリアサイドダクト13は、運転席上吹出口16部から後方の運転席後部吹出口20に亘る間のターミナルダクト21のダクト回路断面積が縮径に形成されることによって、このターミナルダクト21から運転座後部吹出口20から吹き出されるエアー吹出に抵抗力を与えて、前記運転席上吹出口16や、フロントサイドダクト14のドアガラス吹出口18や、フロントガラス吹出口19からの吹出圧力を強く維持することができる。又、このターミナルダクト21の断面積を小さくすることによって、運転者によるキャビンルーム36内の視界を広くして、運転操作性を高めることができる。
トラクタキャビンの側面図。 キャビンルーム部のエアコンダクト部の平面配置図。 その斜め下面側から見た斜視図。 そのキャビンルーフ部の斜め下面側から見た斜視図。 そのキャビンルーフ部のアウタカバーを取外した場合の上面斜視図。 その平面図。 そのインナカバー部の下面の斜め下面側から見た斜視図。 フロントサイドダクト部の実施例を示す斜視図。 エアー吹出口を有するダクトの配置形態を示す下面斜視図。
図例に基づいて、トラクタ車体22は、ダッシュボード23部のステアリングハンドル24によって操向される前輪26と、車体1後部に軸装の後輪27を有して、前部のボンネット28下に搭載のエンジン25によって駆動回転して、走行する乗用四輪走行形態の構成であり、車体22の後側には、各種作業機をリフトリンク機構24を介して昇降可能に装着して、圃場走行での対地作業を行うことができる。キャビンは、前記車体22の上側部の運転席15からダッシュボード28部に亘る操縦部の上周部を覆う形態に構成するもので、前後左右側面部は、透明なガラス張り形態とし、この四角部に支柱部を配置して、天井部を樹脂製、乃至板金製等のキャビンルーフ8で覆って構成し,車体1上に搭載して着脱可能に装着する。
前記キャビンフレーム1の支柱部は、ダッシュボード23部の左右両側位置に立設されるフロントピラ2と、リアフェンダ32の後端部に立設するリアピラ3とを主体として、このリアフェンダ32の中間部にドアガラス6のヒンジ30を装着するドアピラ31を配置する。これら各ピラ2、3、31の下端部間は、フロントガラスフレーム、ドアガラスフレーム、リアサイドガラスフレーム、及びリアガラスフレーム等で囲桁状形態に形成したキャビン床フレーム45を形成して、キャビンの車体22上への着脱を行い易く構成している。又、各ピラ2、3、31の上端部間は、囲桁状のルーフフレーム33で連結して、このルーフフレーム33の上側にキャビンルーフ8を被覆するように重合させて着脱可能に取付ける。前記左右のフロントピラ2間には、ボンネット28の後端上周部をまたぐ形態にフロントガラス4を設け、リアフェンダ32の上側部にリアガラス7を設け、リアピラ3間にリアガラス5を設けて、運転席15から外周の作業状況を透視し易くしている。前記フロントピラ2の上部に沿って取付ステー34を設けて、この取付ステー34に前記バックミラー35を取付けている。
前記キャビン1は、ダッシュボード23や、運転フロア39、運転席15、及びリアフェンダ32等を形成した車体22の上側部を覆うように嵌合搭載して、前記各フロントピラ22、及びリアピラ23等の下端部を、車体22支持部のダンパーに支持させて装着させる着脱形態とする。このような形態に代えて、前記ダッシュボード14や、運転フロア39、運転座15、及びリアフェンダ32等を一体的に構成したキャビン1を、車体22の上側に搭載して、各ピラ2、3の下端部を、車体側支持部のダンパーに支持させて装着する形態とすることも可能である。
前記車体22の上側にキャビン1を搭載した形態では、キャビンルーム36内に、エアコンユニット9や、ダクト11や、噴気口ダクト12等を配置し、フロントガラス4の上端縁部下に沿って横幅広くサンバイザ、乃至サンシェードを設け、この右手側手前位置にルームミラー11、及びGPSモニタを上下位置に配置している。フロントピラ2の右外方には、ブラケットアーム34を介してバックミラー35を取付け、この下側にブラケットアームを介してコンビランプ等を取付けている。運転席19から運転者Mのバックミラー35の視界から、ハンドル24側にモニタを偏位させて配置している。キャビンルーフ2の下側には、オーデイオ等を設けている。
前記囲桁状のルーフフレーム33の上側には、ルーフの上側部覆うアウタカバー(板金製,乃至合成樹脂製のボード)37と、このアウタカバー37との間に適宜のルーフ間隔部50を形成するインナカバー(板金製,乃至合成樹脂製のボード)38とからなるキャビンルーフ8(図7参照)を搭載して取付固定する。このアウタカバー37の外周縁部には、雨樋39を形成して、フロントピラ2、及びドアピラ31の上端部位置には排水パイプ40を設けて、排水可能に構成している。
前記エアコンユニット9は、ケースの内側にエバボレータを配置し,フアン43から送られる風を通して,冷却調整することができるもので,キャビンルーフ8の前端部でフロントガラス4の内側上部中央位置に配置される。ボンネット28下のエンジン25によって駆動されるコンプレッサ、及びコンデンサから、エアコン配管41を介して熱交換媒体をエアコンユニット9へ循環しながら、ファン43の回転によってエバボレータから発する冷却作用によって,調整エアーとして後側の噴気口ダクト12へ噴出する。エアコンユニット9のケースは上下高さをできるだけ低く形成し、この後側に偏平状形態の噴気口ダクト12を連通して設け、この噴気口ダクト12の左右両側方に適宜断面形態にして横幅広く形成している。この噴気口ダクト12の上下方向の厚さを低く形成して、底面をできるだけ上方へ上げた位置にして、エアコンユニット9の底面と同高さ位置か、又はこれよりも上側へ高く位置させる形態として、運転者の前方視界を遮り難い形態とする。この噴気口ダクト12部を中心位置として平面視H字形態ダクト11の左右両側辺部のダクト部は、後方に亘って形成されるリアサイドダクト13と、前方に亘って形成されるフロントサイドダクト14とが連通されて、前後方向へ分岐する分岐部42形態に構成される。これらダクト11には適宜間隔、方向にエア吹出口10を配置形成するが、特に、前記リアサイドダクト13には、運転席上吹出口16と、運転席後部吹出口20とを形成し、フロントサイドダクト14には、ドアガラス吹出口18と、フロントガラス吹出口19とを配置形成する。
これら運転席上吹出口16は、左右両側前部位置から運転席15の前側上方部に向けて吹き下すように、運転者に吹き当てる形態に設ける。運転席後部吹出口20は、ターミナルダクト21の後端部において、運転席15の後側上部位置に向けて吹き下すように設定している。又、ドアガラス吹出口18は、左右のドアガラス6の内側面に向けて吹き下すように設定している。フロントガラス吹出口19は、フロントガラス4の左右側部内面に向けて吹き下すように設定している。前記エアコンユニット9や、ダクト11の一部には、ドレンパイプ41を設けて、機外へ排出するように設ける。前記噴気口ダクト12の左右両端部のキャビンルーム36側には、運転席15部に対面してオーデイオ44や、モニタ45等を配置している。
ここにおいて,前記キャビンフレーム1の前後左右四隅部に位置するフロントピラ2、リアピラ3間に亘って、フロントガラス4、リアガラス5、ドアガラス6、及びサイドガラス7等で、略全周部を透明なガラス張り形態に構成すると共に、キャビンルーフ8下面部に沿ってエアコンユニット9、及びエア吹出口10を有したダクト11を配置するトラクタキャビンにおいて、前記キャビンルーフ8部の前側中央部に、エアコンユニット9と、このエアコンユニット9の噴気案内する噴気口ダクト12とを前後に配置し、噴気口舵機と12からキャビンルーフ8の左右両側部を前後方向に亘って分岐連通するリアサイドダクト13と、フロントサイドダクト14とを配置し、このフロントサイドダクト13には、運転席15上部へ噴気する運転席上吹出口16や、前記フロントサイドダクト14には、前記ドアガラス6へ噴気するドアガラス吹出口18や、フロントガラス4へ噴気するフロントガラス吹出口19を形成している。
前記エアコンユニット9と噴気ダクト12は、キャビンルーフ8の前側中央部において前後に並設されているため、前側のエアコンユニット9部から後側の噴気口ダクト12へ吹き出されたエアーは、この噴気口ダクト12の左右両側端部に広断面積のダクト形態で連通する前後方向のリアサイドダクト13と、フロントサイドダクト14とに分岐案内されて、キャビンルーム36内の左右両側の各ガラス7、5、6、4の内側面に、及び運転者の方向等に吹き当てられ,乃至吹き出される。この噴気口ダクト12は、左右両端部をリアサイドダクト13とフロントサイドダクト14とに分岐する形態に連通されて、前後方向幅を広くした偏平状形態に形成することができ、これらエアコンユニット9と噴気口ダクト12の王下方向の嵩張り高さを低くして、キャビンルーフ8の正面側中央下面部での突出を小さくして、運転者の前方視界を広く維持する。
又、通風断面積を広く維持する噴気口ダクト12の左右両側端部から、リアサイドダクト13とフロントサイドダクト14とに分岐して平面視略H字形態のダクト回路として、送風方向を急角度に変更する形態であるにも拘わらず送風抵抗を軽減して、各ガラス面等に対するエアーの吹当て有効に行わせることができ、簡潔的で安価な配置構成とし、メンテナンスを行い易くする。
前記リアサイドダクト13に案内されたエアーは、運転席上吹出口16からキャビンルーム中央部の運転席15上側部位置に吹き出されて、この運転席15に着座している運転者の前面側に吹き出す。
又,前記フロントサイドダクト14の途中位置にドアガラス6に向けて噴気するドアガラス吹出口18を形成し、このフロントサイドダクト14の前端部に、フロントガラス4に向けて噴気するフロントガラス吹出口19を設ける。
前記のように噴気口ダクト12の左右両側端部から、フロントガラスダクト14へ案内されたエアーは、ドアガラス吹出口18と、フロントガラス吹出口19とから吹き出される。ドアガラス6の内面に吹き出されるエアーは、ドアガラス6の内面に吹き当てられて、このドアガラス6を曇り止めをして透視性を良好に維持し、フロントガラス吹出口19から吹き出されるエアーは、フロントガラス4の内面に吹き当てられて、このフロントガラス4の曇り止め等を行って,透視性を良好に維持する。このように作業機の運転操作のために最も使用頻度が高く、高精度の透視環境に維持されるべきフロントガラス4や、ドアガラス6等が、噴気口ダクト12の側端部から直結して送風案内されるエアーによって、速やかに、きれいに噴掃維持される。
特に、ドアガラス吹出口18から吹き出されるエアーはドアガラス6の上部に吹き付けられる構成とすることにより、運転席15に着座する運転者のバックミラー35の視界が良好になり、安全な運転ができる。
又、前記フロントサイドダクト14は、前端部をフロントガラス4幅方向の中央位置側へ向けて湾曲形成して、このフロントサイドダクト14の内側端部にフロントガラス4に向けて噴気するフロントガラス吹出口19を形成する。
前記フロントサイドダクト14は、途中部にドアガラス6へ噴気するドアガラス吹出口18を有し、前端部にフロントガラス4へ噴気するフロントガラス吹出口19を設けるものであるが、このフロントサイドガラス14は、ドアガラス6面に沿う前後方向のダクト回路と、フロントガラス4の横幅方向に沿うダクト回路とに亘って湾曲する形態に形成されて、フロントサイドダクト14を短かく、大きいダクト断面積に形成して、エアーの流れ抵抗を小さくし、簡潔な構成で、安価に製作することができる。
又、前記リアサイドダクト13には、運転席15よりも前側の位置に設定されて、後部下方の運転席15部に向けて噴気する運転席上吹出口16と、この運転席15よりも後側位置に設定されて、運転席15の後側部に向けて噴気する運転席後部吹出口20とを配置する。運転席上吹出口16の向きは運転席後部吹出口20よりも内側に向けられている。また、運転席後部吹出口20の向きは運転席上吹出口16よりも下側を向いている。それにより、運転席後部吹出口20はサイドガラス7の曇り止めとしても使用可能である。
前記左右両側部のリアサイドダクト13は、運転席15よりも前側位置に運転席上吹出口16があって、この左右各吹出口16から運転席15上の運転者の前側面部にエアーを送り、リアサイドダクト13の後端部の運転席後部吹出口20からは、運転者の後側部にエアーを送って、運転者の周囲前後の運転操作環境を良好に維持する。この運転席後部吹出口20から吹出されるエアーは、運転席15の後部に吹き出される。
更には,前記リアサイドダクト13の運転席上吹出口16位置から運転席後部吹出口20に亘るターミナルダクト21部の通風断面積を、前記運転席上吹出口16に至るリアサイドダクト13部の通風断面積よりも小さく形成する。
前記リアサイドダクト13の途中位置の運転席上吹出口16から吹き出された余りのエアーは、このリアサイドダクト13の後端部の縮径のターミナルダクト21部を経て、運転席後部吹出口20から吹き出される。このように、ターミナルダクト21の回路断面積が縮径に形成されることによって、エアーの吹き出し流速に抵抗を生じて、リアサイドダクト13の運転席上吹出口16や、フロントサイドダクト14のドアガラス吹出口18、及びフロントガラス吹出口19等におけるエアーの吹出圧力を高く維持して、しかも、このターミナルダクト21の運転席後部吹出口20からのエアーの吹出圧力をも低下しないように高く維持して、各吹出口からのエアー吹出圧を適宜に高めて、効果的なエアー循環を行わせることができる。
前記キャビンルーフ8において、上外側のアウタカバー37と、キャビンルーム36側のインナカバー38との間に形成されるルーフ間隔部50は、前記前部のエアコンユニット9や、ファン42、及び噴気口ダクト12等の上外周部を覆う共に、キャビンルーフ8の左右両側部に形成のリアサイドダクト13や、フロントサイドダクト14等の上外周部を覆う形態であるが、これらのルーフ間隔部50には、各部構成のエアコンユニット9や、ダクト11部との間に一連の間隔部が形成されて、このルーフ間隔部50の前端部を、前記ファン43の吸気口に連通させている。又、ルーフ間隔部50の後端部には、キャビンルーム36内側のインナカバー38部に吸引口46を形成して、前記ファン43の回動によって、キャビンルーム36内のエアーを後部吸引46からルーフ間隔部50へ吸入し、更にこのルーフ間隔部50内を前部のファン43吸引口側へ吸引循環するように構成している。又、前記キャビンルーフ8の外周縁部のルーフフレーム33よりも外側位置には、前記ルーフ間隔部50に連通する下向開口の外気吸入口47を形成して、キャビンルーム36内を循環送風するエアーにきれいな外気を吸入混合させる形態としている。
又、前記ダクト11の分岐部42には、直下方向の足元吹出口48を設けて、左右両側のルーフ部から運転者の足元部へ噴風して、調整エアーを供給する形態としている。又、これらリアサイドダクト13と噴気口ダクト12との接続部である分岐部42のダクト断面積を広く形成して、この分岐部42からフロンサイドダクト14へのエアーの流入を円滑に行わせることができる。
又、前記フロントサイドダクト14のドアガラス吹出口18には、長方形状吹出口の内側にエアーの吹出を規制するガイドプレート51をビス止め52等で取付けて、エアーをスリット穴53部から噴出させて、ドアガラス6の内面に沿ってスリット状エアカーテンとして勢いよく噴射させる。ドアガラス6の外側前方にはバックミラー35があって、運転席15からは、このドアガラス6を透視してバックミラー35を見ることが多く、曇止めによって正確で高い能率な作業操作を行うことができる。
さらに、運転席上吹出口16及び運転席後部吹出口20は吹き出し方向や吹き出し量を調整できる調整部材(図示せず)を設け、運転席上吹出口16及び運転席後部吹出口20を全閉することでドアガラス吹出口18とフロントガラス吹出口19に集中してエアーを供給することができる。その結果、ドアガラス6に集中してエアーを供給することで曇り止めを促進させることが出来る。また、分岐部42に切換弁(図示せず)を設け、切換弁操作スイッチ(図示せず)で操作することで、フロンサイドダクト14側又はリアサイドダクト13側へのエアーの供給割合を調整したり、エアーをフロンサイドダクト14側又はリアサイドダクト13側のいずれかに集中してエアーを供給することができる。
1 キャビンフレーム
2 フロントピラ
3 リアピラ
4 フロントガラス
5 リアガラス
6 ドアガラス
7 サイドガラス
8 キャビンルーフ
9 エアコンユニット
10 エア吹出口
11 ダクト
12 噴気口ダクト
13 サイドダクト
14 フロントサイドダクト
15 運転席
16 運転席上吹出口
18 ドアガラス吹出口
19 フロントガラス吹出口
20 運転席後部吹出口
21 ターミナルダクト
F キャビンの前方側
R キャビンの後方側

Claims (5)

  1. 天井をキャビンルーフ(8)で覆い、前側をフロントガラス(4)で覆い、左右両側をドアガラス(6)で覆うキャビンを車体(22)に搭載し、ドアガラス(6)の外側前方にはバックミラー(35)を設け、
    キャビンルーフ(8)前部下方にエアコンユニット(9)を配置し、
    エアコンユニット(9)の後方に、このエアコンユニット9の噴気案内する噴気口ダクト(12)を配置し、噴気口ダクト(12)の左右両端部からそれぞれ、後方に延びるリアサイドダクト(13)と前方に延びるフロントサイドダクト(14)を分岐し、リアサイドダクト(13)とフロントサイド(14)はそれぞれキャビンルーフ(8)の左右両側部の下方に配置する構成とし、
    リアサイドダクト(13)には、運転席(15)上部へ噴気する運転席上吹出口(16)を形成し、フロントサイドダクト(14)の途中部には、ドアガラス(6)に噴気するドアガラス吹出口(18)を形成し、フロントサイドサイド(14)の前端部を中央位置側に向けて湾曲形成した部位にフロントガラス(4)へ噴気するフロントガラス吹出口(19)を形成し
    ドアガラス吹出口(18)は前後方向に長い長方形状吹出口に形成し、該長方形状吹出口の内部にドアガラス(6)の内面に沿うスリット穴(53)を形成するガイドプレート(51)を設けたことを特徴とするトラクタキャビンの空調装置。
  2. フロントガラス吹出口(19)は左右方向に長い長方形状吹出口に形成することを特徴とする請求項1記載のトラクタキャビンの空調装置。
  3. リアサイドダクト(13)とフロントサイドダクト(14)の接続部である分岐部(42)に直下方向の足元吹出口(48)を設けるとともに、該分岐部(42)の断面積をフロントサイドダクト(14)及びリアサイドダクト(14)より断面積を広く形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトラクタキャビンの空調装置。
  4. 前記リアサイドダクト(13)には、運転席(15)よりも前側の位置に設定されて、後部下方の運転席(15)部に向けて噴気する運転席上吹出口(16)と、この運転席(15)よりも後側位置に設定されて、前部下方の運転席(15)の後側部に向けて噴気する運転席後部吹出口(20)とを配置することを特徴とする請求項1から請求項3いずれかに記載のトラクタキャビンの空調装置。
  5. 前記リアサイドダクト(13)の運転席上吹出口(16)位置から運転席後部吹出口(20)に亘るターミナルダクト(21)部の吹出断面積を、前記運転席上吹出口(16)に至るリアサイドダクト(13)部の吹出断面積よりも小さく形成したことを特徴とする請求項1から請求項4いずれか記載のトラクタキャビンの空調装置。
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