JP2015138944A - 電力供給遮断時にレーザガス状態を保存可能なガスレーザシステム - Google Patents

電力供給遮断時にレーザガス状態を保存可能なガスレーザシステム Download PDF

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Abstract

【課題】停電等により電力が遮断された後の復電時に、短時間で放電を再開できるガスレーザシステムを提供する。【解決手段】ガスレーザシステムは、レーザガスが循環するガス流路2と、ガス流路2にレーザガスを給気およびガス流路からレーザガスを排気するガス給排部8,9とを有するレーザ発振器1と、レーザ発振器1に電力を供給する電源部20と、電源部20から供給される電力を蓄える蓄電部21と、レーザ発振器1を正常に動作可能な電力値Waを下回る、電源部20から供給される電力の低下を検出する電力低下検出部22と、電力低下検出部22により電力の低下が検出されると、ガス流路2を密閉状態とするように、蓄電部21に蓄えられた電力を用いてガス給排部8,9を制御する制御部10とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、停電等によって電力供給が絶たれたときに、レーザガス状態を保存可能なガスレーザシステムに関する。
一般に、ガスレーザ発振器は、レーザ発振器内のレーザガスの交換を行った後に起動する。これに対し、レーザ発振器の起動に要する時間を短縮するため、一定の条件の下で、起動時のレーザガスの交換工程の一部を省略するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1記載の装置では、レーザ発振器の停止動作を行った後、レーザ発振器の動作停止時間が一定時間以内またはレーザ発振器内のガス温度が一定温度以上であるときに、レーザガスの交換工程の一部を省略する。
特許第2737177号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の装置では、例えば停電等により電力が遮断された場合には、レーザ発振器の停止動作が正常に行われず、レーザ発振器の再起動の際に、レーザガスの交換工程の一部を省略することができないおそれがある。
本発明の一態様であるレーザガスシステムは、レーザガスが循環するガス流路と、ガス流路にレーザガスを給気およびガス流路からレーザガスを排気するガス給排部とを有するレーザ発振器と、レーザ発振器に電力を供給する電源部と、電源部から供給される電力を蓄える蓄電部と、レーザ発振器を正常に動作可能な電力値を下回る、電源部から供給される電力の低下を検出する電力低下検出部と、電力低下検出部により電力の低下が検出されると、ガス流路を密閉状態とするように、蓄電部に蓄えられた電力を用いてガス給排部を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、停電等による電力の低下時に、蓄電部に蓄えられた電力を用いてガス流路を密閉状態とするようにガス給排部を制御するので、停電前のガス流路におけるレーザガス状態を停電中も維持できる。このため、復電時に、レーザガスの交換工程を省略することができ、短時間で放電を再開することができる。
本発明の実施形態に係るガスレーザシステムを構成するレーザ発振器の構成を概略的に示す図。 本発明の実施形態に係るガスレーザシステムの概略構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係るガスレーザシステムの主要な動作を示すタイムチャート。
以下、図1〜図3を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るガスレーザシステムを構成するレーザ発振器1の構成を概略的に示す図である。本実施の形態に係るレーザシステムは、加工、医療、計測等、幅広い分野で用いることができる。
図1に示すように、レーザ発振器1は、レーザガスが循環するガス流路2と、ガス流路2に連通する放電管3と、放電管3を挟むように配置された出力鏡4およびリア鏡5と、放電管3に電圧(放電管電圧)を印可するレーザ電源6と、ガス流路2に沿ってレーザガスを循環させる送風機7と、ガス流路2にレーザガスを給気する給気装置8と、ガス流路2からレーザガスを排気する排気装置9とを備える。
ガス流路2は、レーザガス容器2aにより形成される。レーザガス容器2aは密閉された真空容器であり、レーザガス容器2には、所定のレーザガスが大気から遮断された状態で封入されている。レーザガスとしては、炭酸ガス、窒素ガス、アルゴンガス等のレーザ媒体を含んだレーザ発振用の媒質ガスが用いられる。
レーザ電源6は、ガスレーザシステムの電源部20(図2)に接続され、電源部20からレーザ電源6に電力が供給される。制御部10は、レーザ電源6から放電管3に供給される電力を制御する。レーザ電源6から放電管3に電力が供給されると、すなわち放電管電圧が印加されると、レーザガスは放電管3を通過中に励起されてレーザ活性状態となる。放電管3により生じた光は、出力鏡4とリア鏡5との間で増幅され、その一部がレーザ光11として出力鏡4から出力される。このレーザ光11は、開閉可能なシャッター12を通過し、対象物に照射される。
送風機7は、電動モータにより駆動するファンあるいはブロアにより構成される。送風機7には図示しない送風機インバータを介して電源部20(図2)から電力が供給され、この電力により送風機7は回転し、ガス流路2に沿ってレーザガスを循環させる。送風機7の上流側および下流側のガス流路2にはそれぞれ第1熱交換機13と第2熱交換機14とが配設されている。各熱交換機13,14には所定の冷媒(例えば冷却水)が流される。レーザガスは、この冷媒との熱交換により熱交換器13,14の通過時に冷却され、所定温度に保たれる。
ガス流路2には、給気流路15および排気流路16がそれぞれ接続されている。給気流路15には給気装置8が設けられ、排気流路16には排気装置9が設けられている。給気装置8は、給気弁8aを含み、排気装置9は、排気弁9aと真空ポンプ9bとを含む。
給気弁8aおよび排気弁9aは、制御部10からの制御信号により開放および閉鎖する開閉弁(電磁弁)である。すなわち、給気弁8aおよび排気弁9aは、それぞれソレノイドとばねを内蔵し、ソレノイドが非励磁の中立状態で、ばね力により閉じられる。一方、ソレノイドに制御部10から電力が供給されてソレノイドが励磁すると、給気弁8aおよび排気弁9aは、ばね力に抗して開放する。すなわち、給気弁8aおよび排気弁9aは、制御部10がこれらにオン信号を出力すると開放し、オフ信号(密閉指令)を出力すると閉鎖する。なお、給気弁8aおよび排気弁9aを、その弁開度を調整可能な電磁比例弁として構成することもできる。
給気流路15には、レーザガスが貯留された高圧のタンク(不図示)が接続されている。したがって、給気弁8aを開放すると、給気弁8aを介してタンクからガス流路2にレーザガスが給気される。一方、排気弁9aを開放して真空ポンプ9を駆動すると、排気弁9aを介してガス流路2からレーザガスが排気される。給気弁8aおよび排気弁9aを閉鎖すると、ガス流路2は密閉状態とされる。
レーザ発振時には、給気流路15と排気流路16を介してガス流路2にレーザガスが給排され、レーザガス容器2a内におけるレーザガスの微量の入れ替えが行われる。第1熱交換機13の下流側かつ送風機7の上流側には、ガス圧検出器17が設けられ、レーザガス容器2a内のガス圧はガス圧検出器17により検出される。制御部10は、ガス圧検出器17の検出値に基づき送風機7、給気装置8および排気装置9に制御信号(ガス圧制御指令)を出力し、レーザガス容器2a内のガス圧を所定のガス圧に制御する。
以上のように構成されたレーザ発振器1の起動が指令されると、レーザ発振器1は、制御部10からの指令により予め所定の準備動作を行った後に、放電動作を開始する。準備動作は、例えば排気装置9によってレーザガス容器2a内のガスを排気する工程と、排気工程の後に、給気装置8によってレーザガス容器2a内に所定圧のレーザガスを給気する工程とを含み、準備動作によりレーザガス容器2a内のガスが置換される。なお、排気工程が完了する前に給気工程を開始してもよい。
一方、放電終了後に、レーザ発振器1の運転を正常に停止する場合には、レーザ発振器1は、制御部10からの指令により所定の正常停止動作を行う。正常停止動作は、給気装置8の給気弁8aおよび排気装置9の排気弁9aを閉じる工程と、真空ポンプ9bおよび送風機7の駆動を停止する工程とを含み、レーザガス容器2a内に、大気圧よりも高い圧力のレーザガスを充填した状態で終了する。これによりレーザ発振器1の運転停止後に、ガス流路2に大気が混入されることを防止する。
制御部10は、レーザ発振器1の動作の異常を検出する異常検出部10aを有し、異常検出部10aにより動作異常が検出されると、レーザ発振器1の動作を強制的に停止(アラーム停止)する。すなわち、異常停止動作を行って、レーザ発振器1の動作を停止する。異常検出部10aは、例えば、レーザガス容器2a内のガス圧や温度、放電状態、あるいは真空ポンプ9bや送風機7の駆動状態を検知して、レーザ発振器1の動作異常の有無を判定する。そして、動作異常と判定すると、真空ポンプ9bと送風機7の駆動を停止するとともに、給気弁8aと排気弁9aをともに開放する。これによりレーザ発振器1が、起動前の初期状態に復帰する。
正常停止動作後に、レーザ発振器1を再起動する場合には、制御部10は、動作停止時間が所定時間以内であるか否かを判定する。この判定は、レーザガス容器2aのレーザガスが所定状態に維持されているか否かの判定である。すなわち、動作停止時間が所定時間以内である場合には、ガス流路2への大気の混入やガス流路2からのレーザガスのリークがないとして、ガス流路2のレーザガスが所定状態に維持されていると判定する。
この場合には、準備動作の一部または全部(例えばレーザガスの置換)を省略し、放電を開始する。これによりレーザ発振器1の起動に要する時間を短縮し、短時間で放電を再開することができる。なお、レーザガス容器内2a内のレーザガス圧が所定状態に維持されていると判定できるのであれば、動作停止時間ではなく、他のパラメータ(例えばレーザガス容器2a内のレーザガスの温度や圧力)を判定基準として用いてもよい。
ところで、例えば電力事情のよくない地域でレーザ発振器1を運転中に、停電により電力が遮断されると、異常検出部10aが異常を検出し、レーザ発振器1の正常停止動作が行われないおそれがある。この場合には、レーザ発振器1の再起動の際に、準備動作を省略することができず、放電を短時間で再開することができない。これを避けるため、本実施形態では、以下のようにガスレーザシステムを構成する。
図2は、本発明の実施形態に係るがガスレーザシステムの概略構成を示すブロック図である。図中、レーザ発振器1のガス循環系1aは、ガス流路2におけるレーザガスの循環に係る構成、すなわち送風機7、給気装置8、排気装置9およびガス圧検出器17を含み、図2は、主に、ガス循環系1aの制御に係る構成を示す。
図2に示すように、ガスレーザシステムの電源部20には、レーザ発振器1と、制御部10と、蓄電装置21と、電力低下検出部22とが接続されている。蓄電装置21は所定容量のバッテリであり、蓄電装置21に電源部20からの供給電力が蓄えられる。蓄電装置21は制御部10に接続され、制御部10は、蓄電装置21から供給される電力によって動作可能である。
電力低下検出部22は、電圧計を含んで構成され、電源部20から供給される電力の低下、すなわち供給電力Wが所定値Wa以下となったことを検出する。所定値Waは、例えば停電の発生時における電力に相当し、電力低下検出部22により、停電の発生の有無が検出される。すなわち、所定値Waは、レーザ発振器1を正常に動作可能な電力レベルであり、電力低下検出部22は、レーザ発振器1を正常に動作可能な電力値Waを下回る電力の低下を検出する。電力低下検出部22は制御部10に接続され、電力低下検出部22により検出された電力の低下(電力低下信号)は、制御部10に通知される。
制御部10は、この電力低下検出部22とガス循環系1aのガス圧検出器17からの信号に基づき、ガス循環系1aの給気弁8aおよび排気弁9aに制御信号を出力する。すなわち、電力低下検出部22から電力低下信号が出力されない場合、制御部10は、ガス圧検出器17によって検出されたガス圧データに基づきガス循環系1aに制御信号(ガス圧制御指令)を出力し、ガス流路2のガス圧を所定のガス圧に制御する。一方、電力低下検出部22から電力低下信号が出力されると、制御部10は、ガス圧制御指令の出力を停止するとともに、給気弁8aおよび排気弁9aにオフ信号(密閉指令)を出力し、給気弁8aおよび排気弁9aを閉じる。
本発明の実施形態に係るガスレーザシステムの主要な動作を、図3のタイムチャートを参照して説明する。時点t0において、レーザ発振器1の運転中における電源部20からの供給電力Wは、所定値Waよりも大きい。したがって、制御部10は、電源部20からの電力を用いてガス循環系1aにガス圧制御指令を出力(オン)する。この状態で停電が起こると、図3に示すように、電源部20から供給される電力Wが低下する。
時点t1で、供給電力Wが所定値Wa以下になると、電力低下検出部22は電力低下信号を出力(オン)する。このとき、制御部10には蓄電装置21から電力が供給され、制御部10は、ガス圧制御指令の出力を停止(オフ)するとともに、蓄電装置21からの電力を用いて給気弁8aおよび排気弁9aにオフ信号を出力、すなわち密閉指令をオンする。これにより、給気弁8aおよび排気弁9aが閉じられ、循環系(ガス流路2)は密閉状態となる。
密閉指令の出力は、時点t1から時点t2まで所定時間だけ継続される。この所定時間は、蓄電装置21の放電時間に相当し、時点t2で、蓄電装置21から制御部10への電力供給が遮断され、ガスレーザシステムが完全停止状態となる。このように密閉指令を所定時間継続して出力することで、仮に異常検出部10aが動作異常を検出したとしても、給気弁8aと排気弁9aの開放を伴う異常停止動作は行われず、ガス流路2を密閉状態に維持できる。
時点t2で、ガスレーザシステムが完全に停止した後は、密閉指令は出力されず、給気弁8aおよび排気弁9aは、ソレノイドが非励磁の中立状態となる。したがって、給気弁8aおよび破棄弁9aは閉じられたままであり、レーザガス容器2の密閉状態が維持される。このように停電中にガス流路2の密閉状態を維持することで、時点t3で停電が解消されてガスレーザシステムが再起動されたときにおけるガス流路2のガス状態は、停電前のガス状態と等しい。したがって、レーザ発振器1の起動のための準備動作を改めて行う必要がなく、ガスレーザシステムの起動直後の時点t4で、放電を再開することができる。
本発明の実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)ガスレーザシステムは、電源部20と、電源部20から供給される電力を蓄える蓄電装置21と、電源部20から供給される電力の低下を検出する電力低下検出部22と、レーザ発振器1の給気弁8aおよび排気弁9aを開閉制御する制御部10とを備える。制御部10は、電力低下検出部22により電力低下が検出されると、蓄電装置21に蓄えられた電力を用いて給気弁8aおよび排気弁9aに密閉指令を出力し、ガス流路2を密閉状態とする。これにより停電等により電力供給が低下した場合に、その電力供給低下時点(図3の時点t1)におけるレーザガス容器2a内のガス状態が、停電中も維持される。このため、復電時(図3の時点t3)に、レーザ発振器1のレーザガスの交換工程を省略することができ、短時間で放電を再開することができる。
(2)制御部10は、電力低下検出部22により電力の低下が検出されずに、異常検出部10aによりレーザ発振器1の動作の異常が検出されると、異常停止動作を行い、電力低下検出部22により電力の低下が検出されると、異常検出部10aによりレーザ発振器1の動作の異常が検出されても、ガス流路2を密閉状態とするように給気弁8aおよび排気弁9aを制御する。このため、停電中には、アラーム停止の動作が行われず、ガス流路2の密閉状態を確実に維持できる。
(3)給気弁8aおよび排気弁9aを、制御部5からの指令が停止してソレノイドが非励磁である中立状態において閉じられる電磁弁として構成した。これにより、蓄電装置21から制御部10への電力供給が停止し、ガスレーザシステムが完全停止した後も、ガス流路2の密閉状態を維持できる。
なお、上記実施形態では、電源部20から供給される電力を蓄電装置21に蓄えるようにしたが、蓄電部の構成はこれに限らない。例えば、制御部10内に設けられたコンデンサに電力を蓄えるようにしてもよい。電力低下検出部22として電圧計を用い、所定値Wa以下となる電力の低下を検出したが、電力低下検出部22の構成はこれに限らない。上記実施形態では、停電時における供給電力の低下を電力低下検出部22により検出したが、供給電力の低下は、停電時だけでなく、例えば手動でメイン電源をオフした場合にも生じる。したがって、電力低下検出部22は、この場合の電力の低下も検出することができ、本発明のガスレーザシステムは、停電時以外にも適用可能である。上記実施形態では、レーザ電源6を介して電源部20からの電力を放電管3に印加するようにしたが、レーザ電源6を電源部20に含めるようにしてもよい。すなわち、ガスレーザシステムの主電源である電源部20の構成は上述したものに限らない。
上記実施形態では、制御部10からの指令が停止した状態で閉じられる弁装置(給気弁8a、排気弁9a)を含む給気装置8および排気装置9により、ガス流路2にレーザガスを給気およびガス流路2からレーザガスを排気するようにしたが、ガス給排部の構成はこれに限らない。レーザガスが循環するガス流路2の構成はいかなるものでもよく、レーザ発振器1の構成も上述したものに限らない。電力低下検出部22により電力の低下が検出されると、ガス流路2を密閉状態とするように、蓄電部に蓄えられた電力を用いてガス給排部を制御するのであれば、制御部10の構成はいかなるものでもよい。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態および変形例の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。すなわち、本発明の技術的思想の範囲内で考えられる他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。また、上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能である。
1 レーザ発振器
2 ガス流路
8 給気装置
8a 給気弁
9 排気装置
9a 排気弁
10 制御部
10a 異常検出部
20 電源部
21 蓄電装置
22 電力低下検出部

Claims (3)

  1. レーザガスが循環するガス流路と、該ガス流路にレーザガスを給気およびガス流路からレーザガスを排気するガス給排部とを有するレーザ発振器と、
    前記レーザ発振器に電力を供給する電源部と、
    前記電源部から供給される電力を蓄える蓄電部と、
    前記レーザ発振器を正常に動作可能な電力値を下回る、前記電源部から供給される電力の低下を検出する電力低下検出部と、
    前記電力低下検出部により電力の低下が検出されると、前記ガス流路を密閉状態とするように、前記蓄電部に蓄えられた電力を用いて前記ガス給排部を制御する制御部とを備えることを特徴とするガスレーザシステム。
  2. 請求項1に記載のガスレーザシステムにおいて、
    前記レーザ発振器の動作の異常を検出する異常検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記電力低下検出部により電力の低下が検出されずに、前記異常検出部により前記レーザ発振器の動作の異常が検出されると、所定の異常停止動作を行い、前記電力低下検出部により電力の低下が検出されると、前記異常検出部により前記レーザ発振器の動作の異常が検出されても、前記ガス流路を密閉状態とするように前記ガス給排部を制御することを特徴とするガスレーザシステム。
  3. 請求項1または2に記載のガスレーザシステムにおいて、
    前記ガス給排部は、前記ガス流路に連通するレーザガスの給排経路に設けられる弁装置であって、前記制御部からの指令が停止した状態で閉じられる弁装置を有することを特徴とするガスレーザシステム。
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