JP6690364B2 - レトルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レトルト装置に関する。
特許文献1には、レトルト食品等を加熱冷却槽内に収容した後、加圧下で加熱殺菌し、加熱殺菌されたレトルト食品等(被冷却物)を冷却するレトルト装置が記載されている。このように、特許文献1には、レトルト食品等を加熱殺菌する加熱殺菌装置として機能させるとともに、加熱殺菌されたレトルト食品等(被冷却物)を冷却する冷却装置として機能させるレトルト装置が開示されている。
より具体的には、特許文献1には、レトルト装置が加熱冷却槽へ水を供給する給水手段と、加熱冷却槽内へ供給された水を循環させる循環手段と、循環手段に配置され該循環手段を流通する水を冷却する冷却手段と、を備え、レトルト装置を冷却装置として機能させる場合、冷却手段としての冷却塔、いわゆる、クーリングタワーを用いることが記載されている。
そして、冷却塔が故障したと判定された場合、冷却塔を作動させることなく、給水手段を作動させて、水を直接、加熱冷却槽へ供給することにより被冷却物を冷却するバックアップ機能が開示されている。これにより、冷却塔が故障した場合、又は点検中の場合でも、給水手段を作動させることでレトルト装置は冷却装置として機能することができる。
特開2011−234658号公報
しかしながら、特許文献1のレトルト装置によれば、冷却塔の冷却能力が単に低下している場合には、時間が経過しても冷却槽内へ循環させる水は高温のままであり、冷却運転を適切に終わらせることができない。
本発明は上記のような点に鑑みなされたもので、冷却塔又は熱交換器の冷却能力が低下した場合に、被冷却物の冷却を適切に行うことができるレトルト装置を提供することを目的とする。
本発明は、被冷却物を収容する冷却槽と、前記冷却槽に前記被冷却物を冷却する水を供給する給水部と、前記冷却槽に供給された水を循環させる循環部と、前記循環部に配置され該循環部を流通する水を冷却する冷却器と、前記冷却槽内の水の温度を検出する温度検出部と、前記冷却器及び前記給水部を制御する制御部と、を備えるレトルト装置であって、前記制御部は、予め設定された第1時間、前記冷却器を作動させながら前記循環部を流通する水を冷却する第1冷却制御部と、前記第1時間が経過した時点で、前記温度検出部により検出された前記冷却槽内の水の温度が予め設定された第1温度より高いか否かを判定する第1判定部と、前記第1判定部により前記冷却槽内の水の温度が前記第1温度より高いと判定された場合、予め設定された第2時間を延長して、前記冷却器による冷却を行う延長冷却制御部と、前記第1時間と前記第2時間との合計時間経過した時点で前記温度検出部により検出された前記冷却槽内の水の温度が予め設定された第2温度より高いか否かを判定する第2判定部と、前記第2判定部により前記冷却槽内の水の温度が前記第2温度より高いと判定された場合、前記給水部を作動させて前記冷却槽に水を供給する第2冷却制御部と、を備えるレトルト装置に関する。
また、前記第2温度は前記第1温度に等しいか又は前記第1温度より高い値に設定されたことが好ましい。
また、前記冷却器は、前記循環部を流通する水と冷却水との間で熱交換を行う熱交換器と、前記熱交換器に供給される冷却水を冷却する冷却塔と、前記冷却塔と前記熱交換器との間で冷却水を循環させる冷却水循環ラインと、前記冷却水循環ラインに配置される冷却水循環ポンプと、を備えることが好ましい。
また、前記制御部は、前記制御部により制御される各工程を識別する識別情報と当該工程における前記冷却槽内の水の温度とを含む履歴情報を記録する工程履歴記録部を備え、前記工程履歴記録部は、前記延長冷却制御部による冷却を行った場合、当該工程の履歴情報を記録することが好ましい。
本発明によれば、冷却塔又は熱交換器の不良に関わらず冷却塔又は熱交換器の冷却能力が低下した場合でも、被冷却物の冷却を適切に行うことができる。
本発明のレトルト装置の一実施形態に係る概略構成を説明する模式図である。 実施形態の制御部の概略構成を説明するブロック図である。 実施形態の全体的な制御手順を説明するフローチャートである。 実施形態の冷却槽の第1冷却以降の時系列での温度変化を示したグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態の冷却装置としてのレトルト装置1について説明する。なお、加熱殺菌装置としてのレトルト装置についての説明は省略する。また、加熱冷却槽を特に断らない限り、単に冷却槽という。
図1は、本実施形態に係る冷却装置としてのレトルト装置1(以下、特に断らない限り単に「レトルト装置1」という)の概略構成を説明する模式図である。図2は、本実施形態の制御部の概略構成を説明するブロック図である。
<全体構成>
図1に示すように、レトルト装置1は、冷却槽2と、給水部3と、循環部4と、冷却器5と、温度検出部6と、制御部7と、を主として備える。
[冷却槽2について]
冷却槽2は、被冷却物8を収容する。具体的には、冷却槽2は、開閉自在の扉(図示省略)を備え、被冷却物8が出し入れ可能で、内部を密閉して水により冷却できるように構成されている。
なお、被冷却物8は、特に断らない限り、加圧加熱殺菌処理すべき密封包装体を意味し、例えば缶詰等を含み、レトルトパウチに限定されない。
冷却槽2の内部には、棚やワゴン(いずれも図示省略)に載置された被冷却物8へ循環部4による循環水を直接散水する散水器9を備えている。
冷却槽2の内部には、温度検出部6が設けられる。温度検出部6は、冷却槽2内の水の温度を検出する。温度検出部6は、制御部7と電気的に接続されている。温度検出部6で検出された冷却槽2内の水の温度(「検出温度」)は、制御部7に検出信号として出力される。
冷却槽2には、さらに、加圧手段21、排気手段22、及び排水手段23が接続されている。以下に、これらの構成を説明する。
加圧手段21は、圧縮空気源(図示省略)からの圧縮空気を冷却槽2内へ供給し、冷却槽2内を加圧する機能を有し、加圧ライン211と、この加圧ライン211に設けた加圧制御弁212とを含んで構成されている。
加圧制御弁212は、制御部7と電気的に接続され、制御部7から出力される制御信号に基づいて制御される。
排気手段22は、設定された圧力に加圧された冷却槽2内の空気を排出する機能を有し、排気ライン221と、この排気ライン221に設けた排気制御弁222と逆止弁223と、を含んで構成されている。
排気制御弁222は、制御部7と電気的に接続され、制御部7から出力される制御信号に基づいて、制御される。
排水手段23は、冷却槽2の底部に貯留した水を排出する機能を有し、排水ライン231と、この排水ライン231に設けた排水制御弁232とを含んで構成されている。
排水制御弁232は、制御部7と電気的に接続され、制御部7から出力される制御信号に基づいて、制御される。
[給水部3について]
給水部3は、冷却槽2に被冷却物8を冷却する水を供給する。給水部3は、給水タンク30と、給水ライン31と、給水ポンプ32と、給水制御弁33と、原水供給手段34と、を備える。
給水タンク30、給水ポンプ32、及び給水制御弁33は、給水ライン31に設けられ、この給水ライン31を介して給水タンク30から冷却槽2に水が供給される。給水制御弁33は開閉自在であり、給水タンク30から冷却槽2への水の供給を制御することができる。
原水供給手段34は、水道水等の原水を給水タンク30に供給し、給水タンク30の水位を調節することを可能とする。
給水ポンプ32及び給水制御弁33は、それぞれ制御部7と電気的に接続され、制御部7から出力される制御信号に基づいて制御される。
[循環部4について]
循環部4は、循環ポンプ42を有する循環ライン41を備えて構成される。循環ライン41は、冷却槽2と熱交換器51とを接続し、冷却槽2内に供給された水を熱交換器51と冷却槽2との間で循環させる。
循環ライン41の一端は、冷却槽2の水が貯留する底部に接続され、他端は、分岐して散水器9に接続される。なお、循環ライン41の一部は、給水ライン31の一部と共用されている。
循環ポンプ42は制御部7と電気的に接続され、制御部7から出力される制御信号に基づいて制御される。
[冷却器5について]
冷却器5は、熱交換器51と、冷却塔52と、冷却水循環ライン53と、冷却水循環ポンプ54と、を備えて構成される。冷却器5は、熱交換器51を介して循環部4を流通する水を冷却する。そうすることで、冷却器5は、循環部4を流通する水を介して冷却槽内の被冷却物8を冷却することができる。以下、冷却器5による、循環部4を流通する水を介しての冷却槽内の被冷却物8の冷却を第1冷却という。
熱交換器51は、循環部4を流通する水と冷却水循環ライン53を流通する冷却水との間で熱交換を行う。
冷却塔52は、例えばクーリングタワーである。
冷却水循環ライン53は、冷却塔52と熱交換器51との間で冷却水を循環させる。具体的には、冷却水循環ライン53には、冷却水循環ライン53の冷却水の供給を制御する冷却水循環バルブ55,55と冷却水循環ポンプ54とを備えている。
冷却水循環ポンプ54、及び冷却水循環バルブ55は、それぞれ制御部7と電気的に接続され、制御部7から出力される制御信号に基づいて、制御される。
[制御部7について]
次に制御部7について説明する。本実施形態において、冷却塔52又は熱交換器51の冷却能力が低下した場合に、被冷却物8の冷却を適切に行うために、制御部7は、温度検出部6で検出された冷却槽2内の水の検出温度等を入力して、給水部3、循環部4、冷却器5、排気手段22、加圧手段21、及び排水手段23等を制御する。なお、制御部7は、CPU及びメモリを含むマイクロプロセッサ(不図示)により構成され、予め記憶している制御手順(プログラム)により、構成することができる。
図1に示すように、制御部7は、表示手段78と、設定入力手段79と、を備えることができる。
設定入力手段79は、後述される第1時間、第2時間、第1温度、又は第2温度を運転開始前に予め設定するために用いられる。表示手段78は、液晶パネルで実現してもよい。また、表示手段78は、設定入力手段79と一体的に構成してもよい。
図2は制御部7の機能構成を説明する機能ブロック図である。図2に示すように、制御部7は、第1冷却制御部71と、第1判定部72と、延長冷却制御部73と、第2判定部74と、第2冷却制御部75と、工程履歴記録部76と、冷却終了処理部77と、を備える。
第1冷却制御部71は、予め設定された第1時間、冷却器5を作動させながら循環部4を流通する水を冷却する。ここで、第1時間は、被冷却物8の種類等に応じてユーザにより適宜設定することができる。なお、第1冷却制御部71の起動前に、例えば、被冷却物8が浸漬しない程度に冷却槽2内に所定量の水が予め供給されているものとする。
第1冷却制御部71は、循環部4及び加圧手段21の作動を継続しながら、冷却器5を作動させる。すなわち、第1冷却制御部71は、冷却水循環バルブ55、55を開き、冷却水循環ポンプ54及び冷却塔52を駆動する。この冷却器5の作動により、冷却塔52で冷却された冷却水が熱交換器51へ供給され、当該冷却水により循環部4を流通する循環水を間接熱交換により冷却する。冷却された循環水は、散水器9,9から被冷却物8に向けて散水され、被冷却物8を冷却する。
こうすることで、第1冷却制御部71は、冷却器5により、予め設定された第1時間、該循環部4を流通する水を冷却する。
第1判定部72は、第1時間が経過した時点で、温度検出部6により検出された冷却槽2内の水の検出温度が予め設定された第1温度より高いか否かを判定する。ここで、第1温度は、例えば被冷却物8の種類等に応じて適宜(例えば、60℃)、設定することができる。
延長冷却制御部73は、第1判定部72により冷却槽2内の水の温度が第1温度以下と判定された場合、第1冷却制御部71を停止させることで、冷却器5の作動を停止させる。
延長冷却制御部73は、第1判定部72により冷却槽2内の水の温度が第1温度より高いと判定された場合、第1時間の終了時刻から予め設定された第2時間、延長して、第1冷却制御部71を継続して作動させることで、冷却器5の作動を継続させ、第1冷却を継続させる。なお、第2時間延長して実行される第1冷却を「延長第1冷却」ともいう。なお、第2時間は、第1時間の延長時間として予め設定されている。
延長冷却制御部73は、第2時間が経過した時点で、第1冷却を終了させる。
第2判定部74は、第1時間の終了時刻から、延長冷却制御部73により、第1冷却制御部71を継続して作動させてから第2時間を経過した時点で、温度検出部6により検出された冷却槽2内の水の検出温度が予め設定された第2温度より高いか否かを判定する。ここで、第2温度は、例えば被冷却物8の種類等に応じて適宜、設定することができる。なお、第2温度は、第1温度以上であることが好ましい。
第2冷却制御部75は、第2判定部74により冷却槽2内の水の検出温度が第2温度より高いと判定された場合、循環部4及び加圧手段21の作動を継続しながら、給水部3を作動させて冷却槽2に温度の低い水を供給することで、被冷却物8を冷却する。
第2冷却制御部75は、給水制御弁33を開弁するとともに、給水ポンプ32を作動する。そうすることで、給水ライン31を介して冷却槽2内に温度の低い水が直接供給され、給水ライン31を介して直接供給される水によって、冷却槽2内に収容された被冷却物8が冷却される。以下、給水部3による、循環部4を流通する水を介しての冷却槽2内の被冷却物8の冷却を第2冷却という。
より具体的には、第2冷却制御部75は、給水部3を作動させて冷却槽2へ水を所定量供給する給水制御と、循環部4を作動させて給水された水を循環させる循環制御と、排水制御弁232を開弁させて冷却槽2内の水を排出する排水制御とを含んで構成することができる。この場合、第2冷却制御部75は、給水制御−循環制御−排水制御を繰り返すことで、被冷却物8を冷却することができる。
なお、第2冷却制御部75は、給水制御−循環制御−排水制御を繰り返すのではなく、給水制御と、循環制御と、排水制御と、を並行して実施するようにしてもよい。
第2冷却制御部75は、例えば、所定の時間経過後に、その処理を停止するように構成される。又は、第2冷却制御部75は、冷却槽2内の水の温度が所定の温度(例えば、第2温度)に到達することで、その処理を停止するようにしてもよい。
第2温度を第1温度以上とすることで、第2時間延長後に冷却槽2内の検出温度が第1温度(=第2温度)以下となるケースに対して、給水部3による第2冷却の実行を回避することができ、水を節約できる。
また、第2温度を第1温度より高い値に設定することで、給水部3による第2冷却を必要以上に実行することを回避することができ、水を節約できる。
以上のように、制御部7は、冷却器5を作動させて冷却槽2内の被冷却物8を冷却する第1冷却と、第1時間経過後に検出温度が第1温度より高いときに、第1冷却を第2時間延長する延長第1冷却と、延長第1冷却後に検出温度が第2温度より高いときに、冷却器5の作動を停止させるとともに、給水部3を作動させて冷却槽2に温度の低い水を供給することで被冷却物8を冷却する第2冷却と、を行うことができる。
そうすることで、冷却塔52又は熱交換器51の良不良にかかわらず冷却塔52又は熱交換器51の冷却能力が低下した場合でも、被冷却物8の冷却を適切に行うことができる。
工程履歴記録部76は、制御部7により制御される各工程を識別する識別情報と当該工程における冷却槽2内の水の温度とを含む履歴情報を記録する。工程履歴記録部76は、延長冷却制御部73による冷却指示を行った場合又は冷却を行った場合、当該工程の履歴情報を記録する。特に、工程履歴記録部76は、延長冷却制御部73により延長第1冷却を行った場合、当該工程の履歴情報を記録する。
これにより、ユーザは履歴情報を読み取ることで、制御部7により制御される各工程を識別する識別情報と当該工程における冷却槽2内の水の温度とを収集することができ、被冷却物8の冷却状況を確認できるだけでなく、第1時間、第2時間、第1温度及び第2温度の見直しに利用することができる。
冷却終了処理部77は、冷却槽2内を復圧して、冷却運転を終了する。より具体的には、加圧制御弁212を閉鎖するとともに、排気制御弁222を開放して、冷却槽2内を大気圧に復圧する。
<本実施形態の動作>
以下に、本実施形態の動作を、図3を参照して、説明する。ここに、図3は、本実施形態の冷却制御手順を説明するフローチャートである。なお、レトルト装置1が冷却装置として冷却動作を実行するに先立って、レトルト装置1は加熱殺菌装置として冷却槽2(加熱冷却槽)内に収容された被冷却物8に対して、加圧手段21により加圧された状態で、加熱殺菌処理を実行し、冷却槽2(加熱冷却槽)内の水の温度は、例えば、約120℃と高温になっているものとする。
(第1冷却)
ステップS101において、第1冷却制御部71によって、第1冷却が行われる。
ステップS102において、第1判定部72によって、第1時間を経過したか否かが判定される。第1時間を経過したと判定された場合(Yesの場合)、ステップS103へ移行し、第1時間を経過したと判定されない場合(Noの場合)、ステップS101に戻る。
ステップS103において温度検出部6により検出された冷却槽2内の水の温度が予め設定された第1温度より高いか否かが判定される。冷却槽2内の水の温度が第1温度より高いと判定された場合(Yesの場合)、ステップS104へ移行し、冷却槽2内の水の温度が第1温度以下であると判定される場合(Noの場合)、ステップS110へ移行する。
ステップS104において、延長冷却制御部73により、第1冷却制御部71の作動を継続させることで、予め設定された第2時間、延長して、第1冷却が行われる。
ステップS105において、第2判定部74によって、第1時間と第2時間との合計時間を経過したか否かが判定される。第1時間と第2時間との合計時間を経過したと判定される場合(Yesの場合)、ステップS106へ移行し、第1時間と第2時間との合計時間を経過したと判定されない場合(Noの場合)、ステップS104に戻る。
ステップS106において、延長冷却制御部73は、延長第1冷却を停止させる。
ステップS107において、温度検出部6により検出された冷却槽2内の水の温度が予め設定された第2温度より高いか否かが判定される。冷却槽2内の水の温度が第2温度より高いと判定された場合(Yesの場合)、ステップS108へ移行し、冷却槽2内の水の温度が第2温度以下であると判定される場合(Noの場合)、ステップS111へ移行する。
(第2冷却)
ステップS108において、第2冷却制御部75は、循環部4及び加圧手段21の作動を継続しながら、給水部3を作動させて冷却槽2内に温度の低い水を供給することで、第2冷却を実行する。
ステップS109において、所定の時間経過後、第2冷却制御部75は、給水部3の作動を停止させ、第2冷却を停止させる。その後ステップS111に移行する。
ステップS110において、延長冷却制御部73は、第1冷却を停止させる。その後ステップS111に移行する。
(終了処理)
ステップS111において、冷却終了処理部77は、冷却槽2内を復圧して、冷却運転を終了する。
<本実施形態の動作>
次に、本実施形態に係るレトルト装置1による冷却動作を、図4を参照しながら説明する。図4は、本実施形態に係るレトルト装置1による冷却動作時における冷却槽2の内部の検出温度の時系列変化を示したグラフである。横軸は時間T、縦軸は冷却槽2内の検出温度を表す。L1、L2、L3はそれぞれ、冷却動作時における、検出温度の時間的推移を示すグラフを表す。また、第1温度と第2温度とは、予め等しく設定されている。
まず、L1を参照しながら第1冷却を第1時間実行した後の検出温度が第1温度以下となる場合について、説明する。
時間Tにおいて、第1冷却制御部71は、第1時間、冷却器5を作動させて冷却槽2内の被冷却物8を冷却する第1冷却を実行する。第1時間経過後の時間Tにおいて、検出温度P1は第1温度以下であることから、レトルト装置1は、冷却を停止する。
次に、L2を参照しながら、延長第1冷却を第1時間実行した後の検出温度が第2温度以下となる場合について、説明する。
時間Tにおいて、第1冷却制御部71は、第1時間、冷却器5を作動させて冷却槽2内の被冷却物8を冷却する第1冷却を実行する。第1時間経過後の時間Tにおいて、検出温度は第1温度より大きいことから、延長冷却制御部73は、第2時間、延長第1冷却を実行する。第2時間経過後の時間Tにおいて、検出温度P2は第2温度以下であることから、レトルト装置1は、冷却を停止する。
最後に、L3を参照しながら、延長第1冷却を第1時間実行した後の検出温度が第2温度より大きい場合について、説明する。
時間Tにおいて、第1冷却制御部71は、第1時間、冷却器5を作動させて冷却槽2内の被冷却物8を冷却する第1冷却を実行する。第1時間経過後の時間Tにおいて、検出温度は第1温度より大きいことから、延長冷却制御部73は、第2時間、延長第1冷却を実行する。第2時間経過後の時間Tにおいて、検出温度P2は依然として第2温度より大きいことから、第2冷却制御部75は、給水部3を作動させて冷却槽2に温度の低い水を供給することで、被冷却物8を冷却する第2冷却を実行する。その後、所定時間経過後の時間Tにおいて、レトルト装置1は、冷却を停止する。
<本実施形態の効果>
本実施形態のレトルト装置1は、第1時間、冷却器5を作動させて冷却槽2内の被冷却物8を冷却する第1冷却を実行する第1冷却制御部71と、第1時間経過後に検出温度が第1温度より高いときに、第1冷却を第2時間延長する延長冷却制御部73と、第1冷却を第2時間延長した後に検出温度が第2温度より高いときに、給水部3を作動させて冷却槽2に温度の低い水を供給することで被冷却物8を冷却する第2冷却制御部75と、を備える。
これにより、冷却塔52又は熱交換器51の良不良にかかわらず、冷却塔52又は熱交換器51の冷却能力が低下した場合でも、被冷却物8の冷却を適切に行うことができる。
本実施形態のレトルト装置1によれば、第2温度は前記第1温度に等しいか又は第1温度より高い値に設定される。
これにより、第2時間延長後に冷却槽2内の検出温度が第1温度(=第2温度)以下となるケースに対して、給水部3による第2冷却の実行を回避することができ、水を節約できる。また、第2温度を第1温度より高い値に設定することで、給水部3による第2冷却の実行を必要最低限にすることができ、水を節約できる。
本実施形態のレトルト装置1は、延長冷却制御部73による冷却を行った場合、当該工程の履歴情報を記録する工程履歴記録部76を備える。
これにより、延長第1冷却における検出温度を収集することができ、被冷却物8の冷却状況を確認できるだけでなく、それに基づいて第1時間、第2時間、第1温度及び第2温度を適切に見直すことができる。
以上、本発明のレトルト装置1を好ましい一実施形態により説明したが、この発明は、その主旨を変更しない範囲で種々変更実施可能である。
1 レトルト装置
2 冷却槽
3 給水部
4 循環部
5 冷却器
6 温度検出部
7 制御部
8 被冷却物
51 熱交換器
52 冷却塔
53 冷却水循環ライン
54 冷却水循環ポンプ
71 第1冷却制御部
72 第1判定部
73 延長冷却制御部
74 第2判定部
75 第2冷却制御部
76 工程履歴記録部

Claims (4)

  1. 被冷却物を収容する冷却槽と、
    前記冷却槽に前記被冷却物を冷却する水を供給する給水部と、
    前記冷却槽に供給された水を循環させる循環部と、
    前記循環部に配置され該循環部を流通する水を冷却する冷却器と、
    前記冷却槽内の水の温度を検出する温度検出部と、
    前記冷却器及び前記給水部を制御する制御部と、
    を備えるレトルト装置であって、
    前記制御部は、
    予め設定された第1時間、前記冷却器を作動させながら前記循環部を流通する水を冷却する第1冷却制御部と、
    前記第1時間が経過した時点で、前記温度検出部により検出された前記冷却槽内の水の温度が予め設定された第1温度より高いか否かを判定する第1判定部と、
    前記第1判定部により前記冷却槽内の水の温度が前記第1温度より高いと判定された場合、予め設定された第2時間を延長して、前記冷却器による冷却を行う延長冷却制御部と、
    前記第1時間と前記第2時間との合計時間経過した時点で前記温度検出部により検出された前記冷却槽内の水の温度が予め設定された第2温度より高いか否かを判定する第2判定部と、
    前記第2判定部により前記冷却槽内の水の温度が前記第2温度より高いと判定された場合、前記給水部を作動させて前記冷却槽に水を供給する第2冷却制御部と、
    を備えるレトルト装置。
  2. 前記第2温度は前記第1温度に等しいか又は前記第1温度より高い値に設定された、請求項1に記載のレトルト装置。
  3. 前記冷却器は、
    前記循環部を流通する水と冷却水との間で熱交換を行う熱交換器と、
    前記熱交換器に供給される冷却水を冷却する冷却塔と、
    前記冷却塔と前記熱交換器との間で冷却水を循環させる冷却水循環ラインと、
    前記冷却水循環ラインに配置される冷却水循環ポンプと、
    を備える、請求項1又は2に記載のレトルト装置。
  4. 前記制御部は、
    前記制御部により制御される工程を識別する識別情報と当該工程における前記冷却槽内の水の温度とを含む履歴情報を記録する工程履歴記録部を備え、
    前記工程履歴記録部は、前記延長冷却制御部による冷却を行った場合、当該工程の履歴情報を記録する、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のレトルト装置。
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