JP2004028471A - 容器処理装置 - Google Patents

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Tamotsu Fujii
藤井 保
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Shibuya Corp
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Abstract

【課題】清水の使用量が減少できるとともに、一年を通じて確実な冷却能力を有する容器処理装置の提供。
【解決手段】高温側散水槽6と低温側散水槽7〜10、もしくは低温側散水ノズル36〜41との間に設けられた冷却水通路と、冷却水通路に設けられ高温側散水槽6から送水される冷却水を冷却する冷却手段27と、各貯水槽に接続された清水供給配管44と、清水供給配管44に設けられた清水用開閉バルブ17〜21を制御するコントローラ48〜52と、各貯水槽内の冷却水温度を検出する温度検出手段31〜35とを備え、冷却用開閉バルブ53を開放して高温側散水槽6の冷却水を冷却手段27で冷却した後に、低温側貯水槽7〜10、もしくは低温側散水ノズル36〜41へ送水することにより各貯水槽を冷却する循環運転モードと、温度検出手段31〜35の信号により貯水槽に清水を供給して、各貯水槽を冷却する清水供給運転モードとを切り換え可能とする。
【選択図】図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、パストライザやクーラーなど容器に散水を行って所定温度まで冷却する冷却ゾーンを備えた容器処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パストライザやクーラー等で高温の容器を冷却する際、急激に冷却すると破びんなどの原因となるため、複数配置した貯水槽内の散水温度をそれぞれ制御して容器に散水する温度を徐々に低くしている。貯水槽の温度制御としては、各貯水槽に清水供給手段を連通させて、貯水槽に設けられた温度センサからの信号により、清水を供給して貯水槽内の散水温度を制御する清水供給方式(例えば、特開平8−19386号公報)。また、高温側貯水槽と低温側貯水槽との間にクーリングタワーや冷凍機などの冷却手段を設けた循環経路を形成し、高温側貯水槽の散水を冷却して低温側貯水槽へ送水する冷却水循環方式(例えば、特開2001−333753号公報)が従来から知られているところである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記清水供給方式では、散水を冷却するため各貯水槽に清水を供給するので、大量に清水を使用し、ランニングコストが高いという問題点があった。また、前記冷却水循環方式では、冷却手段として空冷式のクーリングタワーと冷凍機を配置し、通常はクーリングタワーのみで冷却するとともに、夏場で周りの空気温度が上昇して冷却能力が落ちたときに冷凍機を運転させて、クーリングタワーで冷却できなかった水を所定温度にまで冷却して送水している。そのため、クーリングタワーと冷凍機の2つの設備が必要となり、設備費が高くなるとともに、冷凍機の運転に係る電力が大きくランニングコストも高くなるという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記問題点の解決を図ったものであり、容器を搬送する搬送手段と、容器の搬送方向に沿って順次低温となる異なる温度の冷却水を散水する複数の散水ノズルと、散水された冷却水を受け取り低温側から高温側へ向流させる複数の貯水槽とを備え、搬送させる容器に冷却水を散水することにより、容器を冷却する容器処理装置において、上流に配置された高温側散水槽と下流に配置された低温側散水槽、もしくは低温側散水ノズルとの間に設けられた冷却水通路と、冷却水通路に設けられ高温側散水槽から送水される冷却水を冷却する冷却手段と、冷却手段の上流側に設けられた冷却用開閉バルブと、各貯水槽に接続された清水供給配管と、清水供給配管に設けられた清水用開閉バルブを制御するコントローラと、各貯水槽内の冷却水温度を検出する温度検出手段とを備え、冷却用開閉バルブを開放して高温側散水槽の冷却水を冷却手段で冷却した後に、低温側貯水槽、もしくは低温側散水ノズルへ送水することにより各貯水槽を冷却する冷却水循環運転モードと、温度検出手段の信号により貯水槽に清水を供給して、各貯水槽を冷却する清水供給運転モードとを切り換え可能とした、清水の供給量を減少できるとともに、1年を通じて確実な冷却能力を有する容器処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【実施例】
以下、図面を用いて本発明の実施例に関して説明する。
図1は、本発明に係る容器処理装置(この例はパストクーラー)の冷却水循環運転時の概略構成を示す回路図、図2は清水供給運転時の概略構成を示す回路図である。
【0006】
先ず、本発明におけるパストクーラー1の構成を具体的に説明する。
パストクーラー1は、缶体2の内部に容器3を連続的に搬送する搬送コンベヤ4を配置しており、前工程で充填液が内部に充填された多数の容器3を連続的にこのパストクーラー1内に搬入する。この搬送コンベヤ4の下方には、上流側から順に殺菌用の温水を散水する第1貯水槽5、続いて下流へ向かって順次低温となる冷却用の温水を散水する複数の第2貯水槽6、第3貯水槽7、第4貯水槽8、第5貯水槽9が配設されている。さらに、第5貯水槽9には下流側に延びるトイ10が接続されており、トイ10の上方から落下してくる温水を受けて第5貯水槽9へ送るようになっている。また、第2〜第5の貯水槽6、7、8、9は順次下流側から上流側、すなわち貯水槽内の温水温度が低い方から高い方へ向流(オーバーフロー)する構成としている。上記第1〜第5の貯水槽5、6、7、8、9の上方には、各貯水槽5、6、7、8、9のそれぞれ対応して複数列の第1散水ノズル11、第2散水ノズル12、第3散水ノズル13、第4散水ノズル14および第5散水ノズル15が設けられ、トイ10の上方には、第6散水ノズル16が設けられている。また、第6散水ノズル16の下流側には排出される容器3の外面を洗浄するため単列の第7散水ノズル17が配置されている。第1散水ノズル11が散水する領域を殺菌ゾーンA、第2散水ノズル12が散水する領域を第1冷却ゾーンB、第3散水ノズル13が散水する領域を第2冷却ゾーンC、第4散水ノズル14が散水する領域を第3冷却ゾーンD、第5散水ノズル15が散水する領域を第4冷却ゾーンE、第6散水ノズル16が散水する領域を第5冷却ゾーンFとしている。上記各貯水槽5、6、7、8、9には、槽内に冷却用の清水を供給する清水供給手段18及び加熱用の蒸気を供給する蒸気供給手段19が接続されている。
【0007】
これら清水供給手段18及び蒸気供給手段19は、第1〜第5の各貯水槽5、6、7、8、9毎にそれぞれ設けられた第1〜第5の清水用開閉バルブ20、21、22、23、24及び第1〜第5の蒸気用開閉バルブ25、26、27、28、29を介して、上記各貯水槽5、6、7、8、9と接続されている。
第2貯水槽6と第3貯水槽7は、冷却水通路30を介して第6散水ノズル16と接続されている。冷却水通路30は、三方弁31を介して第2貯水槽6もしくは第3貯水槽7のどちらかと接続可能としてあり、循環用ポンプ32により第2貯水槽6もしくは第3貯水槽7いずれかの貯水槽内の温水を第6散水ノズル16へ送水する。
【0008】
三方弁31と循環用ポンプ32との間には冷却用開閉バルブ33が設けられている。
本実施例のパストクーラー1は、上流側(高温側)の貯水槽内の温水を後述するクーリングタワー34で冷却した後に、下流側(低温側)の散水ノズルへ送水することで第2〜第5の貯水槽6、7、8、9の温水温度を制御する冷却水循環運転と、第2〜第5の貯水槽6、7、8、9のそれぞれに冷却用の清水を供給して温水温度を制御する清水供給運転とが切り換え可能であり、冷却水循環運転時には冷却用開閉バルブ33を開放して第6散水ノズル16と第2貯水槽6、もしくは第3貯水槽7とを連通させるとともに、清水供給運転時には冷却用開閉バルブ33を閉鎖して第6散水ノズル16と第2貯水槽6、もしくは第3貯水槽7とも遮断する。
【0009】
循環用ポンプ32の下流には、クーリングタワー34と連通したプレートクーラー35が配置されており、循環用ポンプ32で送られる温水はこのプレートクーラー35を通ることでクーリングタワー34の冷却水と熱交換されることにより冷却されて第6散水ノズル16へ送水される。クーリングタワー34は空冷式であり、供給される温水を外気と触れさせることで熱交換して冷却を行う従来公知のものである。
【0010】
プレートクーラー35の下流には冷却用コントローラ36により流量制御可能な三方弁37が設けられ、プレートクーラー35の上流と連通しているバイパス通路38と開閉バルブ39を介して接続している。冷却用コントローラ36は温度センサ40が検出する温度に応じてバイパス通路38からの流量を調整して所定温度の温水を第6散水ノズル16へ送るようにしている。
【0011】
冷却用開閉バルブ33と循環用ポンプ32との間には、開閉バルブ41を介して第5貯水槽9と接続されており、清水供給運転時には上記冷却用開閉バルブ33を閉鎖するとともに、開閉バルブ41を開放して第5貯水槽9の温水を第6散水ノズル16へ送水する。
【0012】
第1〜第5の貯水槽5、6、7、8、9内には、それぞれ第1ポンプ42、第2ポンプ43、第3ポンプ44、第4ポンプ45および第5ポンプ46が設けられており、これら各ポンプ42、43、44、45、46がそれぞれの貯水槽5、6、7、8、9内の温水を吸い上げて、各散水ノズル11、12、13、14、15に供給し、搬送コンベヤ4によって上記殺菌ゾーンA、第1〜第4冷却ゾーンB、C、D、E内に搬送されてきた下方の容器3に向けて噴射する。殺菌ゾーンA、第1〜第4冷却ゾーンB、C、D、Eにおいて散水ノズル11、12、13、14、15から容器3へ噴射された温水は、そのまま流れ落ちて吸い上げられたもとの各貯水槽5、6、7、8、9内へ還流する。
【0013】
第6散水ノズル16は冷却水循環運転時には、第2貯水槽6もしくは第3貯水槽7、清水供給運転時には第5貯水槽9から温水が供給され、第5冷却ゾーンF内に搬送されてきた下方の容器3に向けて噴射する。第5冷却ゾーンFにおいて第6散水ノズル16から容器3へ噴射された温水は、トイ10に流れ落ちて隣接する第5貯水槽9内に流れる。
【0014】
第7散水ノズル17は直接清水供給手段18と接続され、冷却水循環運転および清水供給運転時には常時所定量の清水を容器3に噴射する。そして、第7散水ノズル17から噴射された清水も第6散水ノズル16から噴射された温水と同様、トイ10に流れ落ちて隣接する第5貯水槽9内に流れる。
【0015】
貯水槽5、6、7、8、9内にはそれぞれ第1〜第5の温度センサ47、48、49、50、51が設けられており、貯水槽5、6、7、8、9内の温水温度を常時監視し、この温度に応じて、各貯水槽毎に設けられている第1〜第5のコントローラ52、53、54、55、56が清水用開閉バルブ20、21、22、23、24および蒸気用開閉バルブ25、26、27、28、29を開閉制御することにより、清水または蒸気を各貯水槽5、6、7、8、9内に供給して温水温度を調節できるようになっている。
【0016】
また、第2コントローラ53は第2貯水槽6内の温度に応じて、三方弁31の切換を制御している。冷却水循環運転時において正常に容器3が搬送されている際には、第2貯水槽6側に切り換えているが、何かの原因で第2冷却ゾーンCに容器3が少なくなると、散水される温水は容器3と熱交換できなくなり、正常時よりも低い温度で第3貯水槽7へ還流し、それが第2貯水槽6へオーバーフローして第2貯水槽6内の温水を冷やしすぎてしまう。そのため、第2貯水槽6内の温水が冷えすぎであることを検出すると、三方弁31は第3貯水槽7側へ切り換えて第2貯水槽6へオーバーフローさせないようにしている。
【0017】
以上の構成に係るパストクーラー1の冷却水循環運転時における動作について説明する。
先ず、冷却水循環運転時では、一例として第1貯水槽5内を80℃、第2貯水槽6内を40℃、第3貯水槽7内を38℃、第4貯水槽8内を36℃、第5貯水槽9内を34℃に設定し、さらに第2貯水槽6の温水をクーリングタワー34とプレートクーラー35により8℃冷却して32℃として第6散水ノズル16へ送水し、第7散水ノズル17へは25℃の清水を供給するように設定している。
【0018】
第1貯水槽5に設けられた第1コントローラ52は第1温度センサ47の検出値に応じて清水用開閉バルブ20および蒸気用開閉バルブ25を制御する。第1貯水槽5内の温水温度が、予め設定されている温度の上限を越えると、第1コントローラ52は第1清水用開閉バルブ20を開放して清水を第1貯水槽5内に供給し、第1貯水槽5内の温水を設定範囲まで低下させ、逆に、第1温度センサ47が検出した温度が設定値の下限まで低下すると、第1コントローラ52は第1蒸気用開閉バルブ25を開放させて第1貯水槽5内に蒸気を供給することにより、第1貯水槽5内の温水を加熱する。
【0019】
第2〜第5の貯水槽6、7、8、9に対応する第2〜第5のコントローラ53、54、55、56は運転開始時にそれぞれ設定された温度となるように清水用開閉バルブ21、22、23、24および蒸気用開閉バルブ26、27、28、29を制御するが、運転中はこれら清水用開閉バルブ21、22、23、24及び蒸気用開閉バルブ26、27、28、29を制御せず、第2〜第5の貯水槽6、7、8、9は下流側からオーバーフローしてくる冷却水により温度が調整される。冷却水通路30では、三方弁31を第2貯水槽6側に切り換え、冷却用開閉バルブ33、開閉バルブ39、三方弁37を開放するとともに、開閉バルブ41を閉鎖する。
【0020】
搬送コンベヤ4によって殺菌ゾーンAに搬入されてきた容器3は、殺菌ゾーンAを搬送する間80℃の温水を第1散水ノズル11から散水されることにより加熱殺菌処理される。第1散水ノズル11から散水された温水は、容器3と熱交換して80℃以下となって第1貯水槽5内へ還流する。第1コントローラ52は第1温度センサ47からの検出値に応じて、第1清水用開閉バルブ20および第1蒸気用開閉バルブ25を調整して第1貯水槽5内の温度を80℃となるよう制御する。
【0021】
殺菌ゾーンAを通過した容器3は、続いて第1冷却ゾーンBへ搬入される。容器3は第1冷却ゾーンBを搬送する間40℃の温水を第2散水ノズル12から散水されることにより、1次冷却処理される。第2散水ノズル12から散水された温水は、高温の容器3と熱交換されることにより40℃以上となって第2貯水槽6内へ還流する。そのため、第2貯水槽6内の温水は次第に上昇するが、第2貯水槽6へは下流に隣接する第3貯水槽7から冷却水がオーバーフローしてくるので、設定された40℃付近に維持される。
【0022】
第1冷却ゾーンBを通過した容器3は、続いて第2冷却ゾーンC、第3冷却ゾーンD、第4冷却ゾーンEへ搬入され、それぞれのゾーンを搬送する間に、38℃、36℃、34℃の温水が散水されて冷却処理が行われる。第3貯水槽7、第4貯水槽8、第5貯水槽9も上述した第2貯水槽6と同様に貯水槽内の温水温度が次第に上昇するが、下流側からのオーバーフローにより所定の温度に維持される。
【0023】
第4冷却ゾーンEを通過した容器3は、次に第5冷却ゾーンFに搬入される。プレートクーラー35では常時クーリングタワー34を通過した冷却水が循環されており、ポンプ32によりプレートクーラー35へ送られた第2貯水槽6内の温水は、プレートクーラー35内で40℃から32℃に冷却された後、第6散水ノズル16へ送水され、容器3へ散水される。容器3は第5冷却ゾーンFを搬送する間32℃の温水が散水されて最終の第5次冷却処理が行われる。第6散水ノズル16から散水された温水は、トイ10へ落下し、第5貯水槽9へ流入する。
【0024】
第5冷却ゾーンFを通過した容器3は、搬送コンベヤ4によって下流へ搬送され、第7散水ノズル17によって25℃の清水を散水されることにより外面を洗浄された後、缶体2から排出される。
第7散水ノズル17から噴射された清水は、トイ10へ落下し、第5貯水槽9へ流入する。
このように、冷却水循環運転においては、下流側(低温側)から冷却水が流入してくるので、第2〜第5の貯水槽6、7、8、9は冷却用の清水を供給しなくとも各貯水槽内に貯水している温水の温度を所定範囲に維持できる。
【0025】
しかしながら、最終の第5次冷却ゾーンFの第6散水ノズル16へ送水する温水を冷却するクーリングタワー34は空冷式のため冷却能力に限界がある。すなわち、冬場などでは空気自体が冷えているため冷却能力が高くなるが、夏場では冷却媒体である空気自体が暑くなるため、冷却能力が低くなり第2貯水槽6から送られてくる40℃の温水を32℃まで冷却できないことがある。
【0026】
本件発明では、そのような場合、クーリングタワー34の運転を停止し、各貯水槽5、6、7、8、9に清水を供給することで温水を冷却する清水供給運転に切り換えることで対応する。
【0027】
次に、清水供給運転の動作について図2に基づき説明する。
先ず、清水供給運転時では、一例として第1貯水槽5内を80℃、第2貯水槽6内を65℃、第3貯水槽7内を55℃、第4貯水槽8内を45℃、第5貯水槽9内を35℃に設定する。さらに、冷却通路30では、三方弁31、冷却用開閉弁33、三方弁37のプレートクーラー35側バルブを閉鎖し、開閉バルブ41、開閉バルブ39、三方弁37のバイパス通路38側及び第6散水ノズル16側のバルブを開放して、第5貯水槽9の温水をそのまま第6散水ノズル16へ送水し、第7散水ノズル17へは25℃の清水を供給するように設定している。
【0028】
第1貯水槽5に設けられた第1コントローラ52は冷却水循環運転時と同様に第1温度センサ47の検出値に応じて第1清水開閉バルブ20及び第2蒸気用開閉バルブ25を制御する。
【0029】
また、第2貯水槽6に設けられた第2コントローラ53も第2温度センサ48の検出値に応じて第2清水用開閉バルブ21及び第2蒸気用開閉バルブ26を制御する。第2貯水槽6内の温水温度が、予め設定されている温度の上限を越えると、第2コントローラ53は第2清水用開閉バルブ21を開放して清水を貯水槽内に供給し、貯水槽内の温水を設定範囲まで低下させ、逆に、温度センサ48が検出した温度が設定値の下限まで低下すると、コントローラ53は第2蒸気用開閉バルブ26を開放させて貯水槽内に蒸気を供給することにより、貯水槽内の温水を加熱する。
【0030】
第3〜第5の貯水槽7、8、9に設けられた第3〜第5のコントローラ54、55、56も同様に第3〜第5の温度センサ49、50、51の検出値に応じて第3〜第5の清水用開閉バルブ22、23、24及び第3〜第5の蒸気用開閉バルブ27、28、29を制御して、各貯水槽7、8、9内に貯水されている温水の温度を所定温度となるよう制御する。
【0031】
搬送コンベヤ4によって殺菌ゾーンAに搬入されてきた容器3は、殺菌ゾーンAを搬送する間80℃の温水を第1散水ノズル11から散水されることにより加熱殺菌処理される。第1散水ノズル11から散水された温水は、容器3と熱交換して80℃以下となって第1貯水槽5内へ還流する。第1コントローラ52は第1温度センサからの検出値に応じて、第1清水用開閉バルブ20及び第1蒸気用開閉バルブ25を調整して第1貯水槽5内の温度を80℃となるよう制御する。殺菌ゾーンAにおける制御は冷却水循環運転時と同じである。
【0032】
殺菌ゾーンAを通過した容器3は、続いて第1冷却ゾーンBへ搬入される。容器3は第1冷却ゾーンBを搬送する間65℃の温水を第2散水ノズル12から散水されることにより1次冷却処理される。
【0033】
第1冷却ゾーンBを通過した容器3は、順次第2冷却ゾーンC、第3冷却ゾーンD、第4冷却ゾーンE、第5冷却ゾーンFへ搬送されて、それぞれ55℃、45℃、35℃、32℃の温水を散水されることにより冷却処理された後、第7散水ノズル17で外面を洗浄されて缶体2から排出される。
【0034】
第1〜第5の冷却ゾーンB、C、D、E、Fで散水された温水は容器3との熱交換により温度が上昇して、それぞれ対応する貯水槽6、7、8、9に還流する。それに伴い、上記貯水槽6、7、8、9では、貯水している温水の温度が所定温度より上昇するが、第2〜第5のコントローラ52、53、54、55、56が第2〜第5の清水用開閉バルブ26、27、28、29を開放して所定温度に冷却する。
【0035】
なお、冷却水循環運転と清水供給運転との切換は空気の温度を検出して手動で行っても良いし、自動で行っても良い。
また、本発明はパストクーラーに限るものではなく、クーラーやパストライザなど搬送される容器を散水により冷却する区間を有する装置に広く適用可能である。
【0036】
【発明の効果】
本発明は、以上の構成を採用した結果、次の効果を得ることができる。
(1)クーリングタワーなどの冷却手段を用いて各貯水槽を冷却する冷却水循環運転と、各貯水槽に冷却用の清水を供給する清水供給運転とを切り換え可能とし、冷却手段の能力が低下したときのみに清水供給運転とするので、清水の使用量が減少できるとともに、1年を通じて確実な冷却能力を有することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパストライザの冷却水循環運転時における一実施例を示す概略系統説明図である。
【図2】本発明のパストライザの清水供給運転時における一実施例を示す概略系統説明図である。
【符号の説明】
1‥‥パストクーラー          2‥‥缶体
3‥‥容器               4‥‥搬送コンベヤ
5‥‥第1貯水槽            6‥‥第2貯水槽
7‥‥第3貯水槽            8‥‥第4貯水槽
9‥‥第5貯水槽           10‥‥トイ
11‥‥第1散水ノズル         12‥‥第2散水ノズル
13‥‥第3散水ノズル         14・・・・第4散水ノズル
15・・・・第5散水ノズル         16・・・・第6散水ノズル
17・・・・第7散水ノズル         18・・・・清水供給手段
19・・・・蒸気供給手段          20・・・・第1清水用開閉バルブ
21・・・・第2清水用開閉バルブ      22・・・・第3清水用開閉バルブ
23・・・・第4清水用開閉バルブ      24・・・・第5清水用開閉バルブ
25・・・・第1蒸気用開閉バルブ      26・・・・第2蒸気用開閉バルブ
27‥‥第3蒸気用開閉バルブ      28・・・・第4蒸気用開閉バルブ
29‥‥第5蒸気用開閉バルブ      30・・・・冷却水通路
31・・・・三方弁             32・・・・循環用ポンプ
33・・・・冷却用開閉バルブ        34・・・・クーリングタワー
35・・・・プレートクーラー        36・・・・冷却用コントローラ
37・・・・三方弁             38・・・・バイパス通路
39・・・・開閉バルブ           40・・・・温度センサ
41・・・・開閉バルブ           42・・・・第1ポンプ
43・・・・第2ポンプ           44・・・・第3ポンプ
45・・・・第4ポンプ           46・・・・第5ポンプ
47・・・・第1温度センサ         48・・・・第2温度センサ
49・・・・第3温度センサ         50・・・・第4温度センサ
51・・・・第5温度センサ         52・・・・第1コントローラ
53・・・・第2コントローラ        54・・・・第3コントローラ
55・・・・第4コントローラ        56・・・・第5コントローラ
A・・・・殺菌ゾーン            B・・・・第1冷却ゾーン
C・・・・第2冷却ゾーン          D・・・・第3冷却ゾーン
E・・・・第4冷却ゾーン          F・・・・第5冷却ゾーン

Claims (1)

  1. 容器を搬送する搬送手段と、容器の搬送方向に沿って順次低温となる異なる温度の冷却水を散水する複数の散水ノズルと、散水された冷却水を受け取り低温側から高温側へ向流させる複数の貯水槽とを備え、搬送させる容器に冷却水を散水することにより、容器を冷却する容器処理装置において、上流に配置された高温側散水槽と下流に配置された低温側散水槽、もしくは低温側散水ノズルとの間に設けられた冷却水通路と、冷却水通路に設けられ高温側散水槽から送水される冷却水を冷却する冷却手段と、冷却手段の上流側に設けられた冷却用開閉バルブと、各貯水槽に接続された清水供給配管と、清水供給配管に設けられた清水用開閉バルブを制御するコントローラと、各貯水槽内の冷却水温度を検出する温度検出手段とを備え、冷却用開閉バルブを開放して高温側散水槽の冷却水を冷却手段で冷却した後に、低温側貯水槽、もしくは低温側散水ノズルへ送水することにより各貯水槽を冷却する冷却水循環運転モードと、温度検出手段の信号により貯水槽に清水を供給して、各貯水槽を冷却する清水供給運転モードとを切り換え可能としたことを特徴とする容器処理装置。
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