JP4277786B2 - 容器処理装置 - Google Patents

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本発明は、複数の散水領域を有し、搬送されてきた容器の上方からそれぞれ異なる設定温度の温水または水を散水することにより、所定の熱処理を行う容器処理装置に関するものである。
パストライザ等の容器の熱処理を行う容器処理装置は、一般に、容器を搬送する搬送コンベヤの上方に散水ノズルが、そして下方に貯水タンクが配置され、この貯水タンク内の水をポンプによって散水ノズルに送って容器に散水し、散水された水を貯水タンクに環流させるようになっている。
例えば、パストライザでは、急激な温度勾配をさけるため、余熱領域、加熱領域、殺菌領域、予冷領域および冷却領域等の複数の散水領域を有している。これら各領域で容器に水を散水して貯水タンクに環流させると、散水された水は容器と熱交換されるため、各領域の貯水タンク内の水が時間の経過とともに温度が上昇し、もしくは下降するため、各貯水タンクに蒸気と水の供給配管を接続し、貯水タンク内の水の温度が下降したら蒸気を供給し、温度が上昇した場合には水を供給することにより、各散水領域の水の温度を設定温度に維持するように制御している。
各散水領域の温度変化に応じて、水の温度を設定温度に調整するためには、大量の水や蒸気を必要とする。特に、パストライザでは使用する水の量が膨大であり、その使用および排水処理に費用がかかるため、極力水の使用量を抑えることが要望される。
特許文献1には、前述のように水と蒸気の使用量を抑制するために、容器よりも高温の水を散水する領域(この特許文献1では余熱領域)と、容器よりも低温の水を散水する領域(徐冷領域)との間に、それぞれ向流循環路を設け、これら循環路に無負荷時に使用する熱交換機を備えたパストライザが開示されている。
また、特許文献2には、上流側(高温側)の冷却ゾーンの貯水槽が冷却水通路を介して下流側(低温側)の冷却ゾーンの散水ノズルに接続され、循環用ポンプによって前記貯水槽の水を前記散水ノズルに送水するようにした容器処理装置が記載されている。この容器処理装置は、循環用ポンプの下流に、クーリングタワーと連通したプレートクーラー(熱交換機)が配置されており、循環用ポンプで送られる水は、このプレートクーラーを通ることでクーリングタワーの冷却水と熱交換されることにより冷却されて前記散水ノズルに送水される。
さらに、この特許文献2の構成では、プレートクーラーの下流に、冷却用コントローラにより流量制御可能な三方弁が設けられ、プレートクーラーの上流と連通しているバイパス通路および開閉バルブを介して接続している。前記冷却用コントローラは、三方弁の下流に配置した温度センサーが検出する温度に応じてバイパス通路からの流量を調整して、つまり、プレートクーラーを通過する流量を調整して、所定温度の水を前記散水ノズルに送るようにしている。
特開平10−273117号公報(第6−7頁、図4) 特開2004−28471号公報(第3−6頁、図1)
前記特許文献2の構成では、三方弁の下流に温度センサーを配置し、水の温度に応じて三方弁の開度を調節することにより、プレートクーラー(熱交換機)に送水する流量を制御するようになっており、上流側の貯水槽の水の温度が高ければ熱交換機に送る量を増加させ、水の温度が所定温度の場合には、熱交換機を通さないようにしている。ところが、前記三方弁は、内部の弁体を移動させることにより、二つの流路の開度を調節するものであり、開度によって送水される水の流量が変動するという問題があった。例えば、一方の流路を閉じて、他方の流路の流量を100%とした場合と、両方の流路に適宜分配して送水する場合とでは、水の流れ方向が変わることにより三方弁内の圧力損失が変化して流量が大幅に変動してしまう。このように三方弁の開度によって水の流量が変動すると、送水する貯水槽の貯水量も変動して、水および蒸気の供給量が増加してしまう場合があった。
本発明は、容器を搬送する搬送手段と、搬送方向に沿って配置された複数の散水領域と、これら各散水領域へ水を送水する送水手段とを備え、搬送される容器の上方から散水することにより、容器に熱処理を行う容器処理装置において、一つの散水領域で散水された水を回収して他の散水領域に送水する送水経路を、熱交換機と接続可能に配置し、前記送水経路は、前記一方の散水領域に設けられた送水手段から熱交換機を通して水を送る第1流路と、前記送水手段から熱交換機を通さずに水を送る第2流路と、これら第1および第2流路の水を混合して前記他の散水領域に送る三方弁と、この三方弁の第1流路側と第2流路側の開度を調節する調整手段とを備え、かつ、前記一つの散水領域に設けられた送水手段を、水の送水量を制御可能に構成し、前記三方弁の開度に応じて送水量を制御することを特徴とするものである。
本発明の容器処理装置は、三方弁の開度を調節することにより内部の圧力損失が変わった場合でも流量が変動しないように、送水手段からの送水量を制御することにより、エネルギーの消費量を抑制することができる。
複数の散水領域を備え、これら各散水領域で搬送される容器に順次異なる温度の水を散水して容器の熱処理を行う。一つの散水領域で散水された水を回収して他の散水領域に送水する送水経路を設けてこの送水通路に熱交換機を接続し、さらに、この送水経路に設けた三方弁を介して、熱交換機を通る水と、通らない水の量を調整可能として、他の散水領域に送る水の温度を調整可能にするとともに、前記送水手段の送水量を制御可能にするという構成で、三方弁内の圧力損失の変化による流量の変動を抑制するという目的を達成する。
以下、図面に示す実施例により本発明を説明する。図1は本発明の一実施例に係る容器処理装置の構成を簡略化して示す概略構成図であり、この容器処理装置は、缶体2内に複数の散水領域(この実施例では、第1散水領域から第7散水領域までの7つの散水領域A〜G)が順次配置され、搬送コンベヤ4によって缶体2の外部から搬入されて、連続的に搬送される常温(約20℃)の容器6に、各散水領域A、B、C、D、E、F、Gで異なる温度の水を散水して、容器6の加熱、殺菌、冷却等の熱処理を行うパストライザである。
この実施例では、缶体2内に7つの散水領域A、B、C、D、E、F、Gが容器6の搬送方向に沿って配置されており、各散水領域A、B、C、D、E、F、Gは、それぞれ搬送コンベヤ4の上方に配置され、容器6に水を散水する散水ノズル8A、8B、8C、8D、8E、8F、8Gと、搬送コンベヤ4の下方に配置され、容器6に散水された水が流入して貯留される貯水タンク10A、10B、10C、10D、10E、10F、10Gと、これら貯水タンク10A、10B、10C、10D、10E、10F、10G内の水を吸い上げて、前記散水ノズル8A、8B、8C、8D、8E、8F、8Gのいずれかに送る送水手段としてのポンプ12A、12B、12C、12D、12E、12F、12Gとを備えている。なお、各散水領域A、B、C、D、E、F、Gの貯水タンク10A、10B、10C、10D、10E、10F、10Gには、オーバーフロー用のドレン14A、14B、14C、14D、14E、14F、14Gがそれぞれ設けられている。また、図示はしていないが、各貯水タンク10A、10B、10C、10D、10E、10F、10Gには、貯留されている水の温度を調整するために、蒸気の供給配管と水の供給配管とが接続されており、水の温度が設定温度よりも低下したときには蒸気を供給して水の温度を上昇させ、設定温度よりも高くなったときには水を供給して水の温度を低下させるようになっている。
第1散水領域Aは、後に下流側の散水領域で比較的高温の水を容器6に散水して殺菌を行うために、徐々に容器6の温度を上昇させる予加熱領域であり、この領域Aでは常温で搬送されてきた容器6に47℃の水を散水する。この第1散水領域Aの散水ノズル8Aには、第6散水領域Fの貯水タンク10Fに貯留されている水が、第6ポンプ12Fによって吸い上げられて第1送水経路16を介して送られる。
前記第1散水ノズル8Aから容器6に散水された水が流れ込む第1貯水タンク10Aに貯留されている水の温度は45℃に設定されており、この第1貯水タンク10Aの水は、第1ポンプ12Aに吸い上げられ、第2送水経路(全体として符号18で示す)を介して第6散水領域Fの散水ノズル8Fに送られる。この第2送水経路18は、後に説明するようにクーリングタワー20に接続可能になっており、水を所定の温度に制御して前記第6散水ノズル8Fに送水する。
第2散水領域Bおよび第3散水領域Cはいずれも、前記予加熱領域(第1散水領域A)で温度が上昇された容器6をさらに加熱する加熱領域であり、搬送コンベヤ2によってこの散水領域B、Cに搬送されてきた容器6に80℃の水を散水する。これらの散水領域B、Cは、それぞれ第2貯水タンク10Bおよび第3貯水タンク10Cに貯留されている水を、第2ポンプ12Bおよび第3ポンプ12Cによって吸い上げて第2散水ノズル8Bおよび第3散水ノズル8Cに送水し、これら散水ノズル8B、8Cから容器6に散水する。容器6に散水された水は、下方の第2貯水タンク10Bおよび第3貯水タンク10Cにそれぞれ還流する。第2貯水タンク10Bおよび第3貯水タンク10C内は、ともに80℃に温度制御されている。
第4散水領域Dおよび第5散水領域Eはいずれも殺菌領域であり、搬送コンベヤ2によってこれらの散水領域D、Eに搬送されてきた容器6に75℃の水を散水して殺菌を行う。第4散水領域Dに配置された第4貯水タンク10Dと、第5散水領域Eに配置された第5貯水タンク10E内の水は、ともに75℃に温度調節されており、各貯水タンク10D、10Eに設けられている第4ポンプ12Dおよび第5ポンプ12Eによって吸い上げられて、それぞれ第4散水ノズル8Dおよび第5散水ノズル8Eに送水され、容器6に散水される。容器6に散水された水は、下方の第4貯水タンク10Dおよび第5貯水タンク10Eにそれぞれ還流する。
第6散水領域Fは、前記第4散水領域Dおよび第5散水領域Eで比較的高温の水を散水されて殺菌された容器6を徐々に冷却する予冷領域であり、搬送コンベヤ2によって搬送されてきた容器6に45℃の水を散水する。この散水領域Fの散水ノズル8Fには、前記第1散水領域Aの貯水タンク10Aに貯留されている水が、第2送水経路18を介して送られる。この第2送水経路18の構成については後に説明する。また、この第6散水領域Fの貯水タンク10F内の水は47℃に設定されており、前述のようにこの水が貯水タンク10F内に設けられた第6ポンプ12Fによって吸い上げられて、第1送水経路16を介して第1散水領域Aの散水ノズル8Aに送られて容器6に散水される。容器6に散水された水は、下方の第1貯水タンク10Aに流入する。
第7散水領域Gは、前記第4散水領域Dおよび第5散水領域Eで殺菌された容器6をできるだけ常温に近い温度まで冷却して、この容器処理装置から排出するための冷却領域であり、この第7散水領域Gでは容器6に33℃の水を散水する。この第7散水領域Gの貯水タンク10Gは33℃に温度制御されており、第7ポンプ12Gによってこの貯水タンク10Gから吸い出された水が散水ノズル8Gに送られて容器6に散水され、再びこの貯水タンク10Gに還流する。
次に、前記第1散水領域Aの貯水タンク10Aから第6散水領域Fの散水ノズル8Fに水を送る第2送水経路18について説明する。この送水経路18には三方弁22が設けられている。第2送水経路18の上流部18aは、2つの流路(第1流路18aaと第2流路18ab)に分岐し、第1流路18aaは、前記クーリングタワー20に接続されている熱交換機24を経て前記三方弁22の一方の入口22aに接続され、第2流路18abは直接三方弁22の他方の入口22bに接続されている。この三方弁22の二つの入口22a、22bの開度を調節する調整手段としての弁体26(後に説明する図2参照)を作動させて、二つの流路の開度を変えることにより、熱交換機24を通って冷却されて送水される水と、熱交換機24を通らずにそのまま送水される水の量とを調節することができ、両流路18aa、18abからの水を、三方弁22の出口22Cで合流させて第6散水ノズル8Fに送る水の温度を調節することができる。
例えば、図2(a)に示すように、弁体26を図の下方に移動させて第1ポンプ12Aから吐出された水が第2流路18abを介して直接導入される入口22bを閉鎖して、第1流路18aaから熱交換機24を通って水が送られる入口22aを全開すると、第1貯水タンク10Aから第6散水ノズル8Fに送られる水は、すべてが熱交換機24を通って送水される。また、同図(b)に示すように、三方弁22の弁体26を図の中央に移動させて、第1ポンプ8Aから水が直接導入される入口22bと、熱交換機24を通って水が導入される入口22aを同開度、つまり両入口22a、22bの開度がそれぞれ50%ずつになるように開放すると、熱交換機24を通る水と、通らない水とが50%ずつの割合で合流して、第6散水ノズル8Fに送られる。また、同図(c)に示すように、弁体26の図の上方への移動により熱交換機24を通る第1流路18aa側の入口22aを閉鎖して、第1ポンプ10A側の第2流路18abからの入口22bを全開すると、第1ポンプ10Aによって吐出された水がすべて熱交換機24を通らずに第6散水ノズル8Fに送水される。この三方弁22の構造では、弁体26の移動により、熱交換機24を通って第6散水ノズル8Fに送られる水の量を0%から100%の間で調整可能であり、この量を調整することで第6散水ノズル8Fに送る水の温度を調節することができる。
第1貯水タンク10Aの水を吸い上げて前記第2送水経路18に送る第1ポンプ12Aは、インバータ28によって回転数を制御可能であり、回転数を制御することにより吐出量を調整することができる。第2送水経路18の三方弁22よりも下流側の通路18bに温度計30が設けられており、この温度計30の検出したデータが三方弁制御部32に送られる。三方弁制御部32には、図3に示すように、三方弁22の開度制御部34が設けられており、前記温度計30の検出した温度に応じて熱交換機24を通して送水する水と熱交換機24を通さずに送水する水の割合を算出し、三方弁指令部36からの指令によって前記弁体26の位置を制御する。
さらに、三方弁制御部32には、前記第1散水領域Aのポンプ12Aの回転数を制御するインバータ周波数制御部38が設けられており、前記三方弁22の弁体26の移動によって開度が変わることにより、三方弁22内を通過する水の圧力損失が変化するのに伴い流量が変動する場合に、インバータ指令部40からの指令により第1ポンプ12Aの回転数を制御することによって、第6散水ノズルに送水する水の量を一定量に維持できるようにしている。
インバータ周波数制御部38は、あらかじめ三方弁22の開度に応じたインバータ周波数を記憶しており、三方弁22の開度が変更になった際にポンプ12Aの回転数を変更するようにしている。この実施例では、三方弁22に熱交換機24を通って送られる水の流量が100%で、熱交換機24を通らずに第1ポンプ10Aから直接送られる水の流量が0%の場合と、三方弁22に熱交換機24を通って送られる水の流量が0%で熱交換機24を通らずに第1ポンプ10Aから直接送られる水の流量が100%の場合が、一番圧力損失が大きくなり、両者の開度が50%と50パーセントの時に圧力損失が最も小さくなるので、図4に示すように、開度が50%の時に第1ポンプ12Aの回転数を最も低くし、いずれか一方の開度が大きくなるに従って、回転数を上げるように設定している。
以上の構成に係る容器処理装置の作動について説明する。搬送コンベヤ4によって連続的に搬送される容器6が外部から缶体2内に供給され、第1散水領域Aに到達すると、この散水領域Aでは、第6散水領域Fの貯水タンク10Fから第6ポンプ12Fによって吸い上げられ、第1送水経路16を介して送られてくる水が散水される。第6貯水タンク10Fの水の温度は47℃に制御されており、常温(約20℃)で第1散水領域Aに搬入されてきた容器に47℃の水が散水される。散水された水は、常温で供給されてきた容器6と熱交換されることにより、45℃程度まで冷却されて、第1貯水タンク10Aに流入する。
続いて容器6は、第2散水領域Bおよび第3散水領域Cを搬送され、これら各領域B、Cに設けられた第2貯水タンク10Bおよび第3貯水タンク10Cから、それぞれ第2ポンプ12Bおよび第3ポンプ12Cによって吸い出されて第2散水ノズル8Bおよび第3散水ノズル8Cに送られた80℃の水が散水されて加熱される。容器6に散水された水は、それぞれ第2貯水タンク10Bおよび第3貯水タンク10Cに還流する。
さらに、容器6は搬送コンベヤ4によって第4散水領域Dおよび第5散水領域Eを搬送され、これら各領域D、Eに設けられた第4貯水タンク10Dおよび第5貯水タンク10Eから、第4ポンプ12Dおよび第5ポンプ12Eによって吸い上げられて第4散水ノズル8Dおよび第5散水ノズル8Eに送られた75℃の水が散水されて殺菌される。容器6に散水された水は、それぞれ第4貯水タンク10Dおよび第5貯水タンク10Eに還流する。
第6散水領域Fに容器6が搬送されると、第1散水領域Aの第1貯水タンク10Aに貯留されている水が、第2送水経路18を介して第6散水ノズル8Fに送られ、この第6散水ノズル8Fから容器6に散水される。第1散水領域Aから送水されてくる水は45℃に設定されており、この水が容器6に散水されると、熱交換されて47℃程度まで加熱されて下方の第6貯水タンク10Fに流入する。
第7散水領域Gに到達した容器6は、第7貯水タンク10Gに貯留されている水が、第7ポンプ12Gによって吸い上げられて上方の第7散水ノズル8Gに送られて散水される。この第7散水領域Gでは貯水タンク10Gの水の温度が33℃に設定されており、この水が散水されて容器6は冷却される。その後、搬送コンベヤ4によって搬送されて缶体2から外部に排出されて次の工程に送られる。
容器6が密集して連続的に搬送されている通常の運転状態では、各貯水タンク10A、10B、10C、10D、10E、10F、10G内に貯留されている水、これら貯水タンク10A、10B、10C、10D、10E、10F、10Gからポンプ12A、12B、12C、12D、12E、12F、12Gによって吸い出されて散水ノズル8A、8B、8C、8D、8E、8F、8Gから容器6に散水される水の温度が設定温度に維持されている。第1貯水タンク10Aから第2送水経路18を経て第6散水ノズル8Fに送られる水の温度も設定値(この実施例では45℃)に維持されるので、熱交換機24を通る第1流路18aaには送られず、第2流路18abから三方弁22を通って直接第6散水ノズル8Fに送水される。
容器6の供給量が減少した場合には、第6貯水タンク10Fから第1送水経路16を通って送水されて、第1散水領域Aの散水ノズル8Aから容器6に散水された水が、容器6との間で熱交換される量が減少するので、第1貯水タンク10Aに戻される水は通常の状態よりも高温になってしまう。すると、この第1散水領域Aの貯水タンク10Aから第2送水経路18を通って第6散水領域Fの第6散水ノズル8Fに送られる水の温度が上昇する。この水の温度の上昇は、第2送水経路18の三方弁22の下流部18bに設けられている温度計30により検出され、この検出値が三方弁制御部32の開度制御部34に送られ、三方弁22の開度を調節して、第1貯水タンク10Aから第6散水ノズル8Fに送られる水の温度を下げようとする。
前記のように三方弁22の開度を変えると、三方弁22内を通る水の圧力損失が変化する。この圧力損失の変化に応じて、流量も変化してしまう。そこで、この実施例装置では、第1散水領域Aの第1ポンプ12Aにインバータ28が設けられており、三方弁22の開度に応じてこの第1ポンプ12Aの回転数を制御して吐出量を調整し、常に一定量の水を送水できるようにしている。三方弁制御部32では、予め三方弁22の開度に応じたインバータ28の周波数を記憶しており、三方弁22の開度が変更されたときには、インバータ周波数を制御して第1ポンプ12Aの回転数を変更し、第6散水ノズル8Fに送る水の量を一定に維持する。
この実施例では、三方弁22の、熱交換機24を通る第1流路18aa側の開度が0%で、第1ポンプ12Aから直接水が送られる第2流路18ab側の開度が100%の場合と、熱交換機24を通る第1流路18aa側の開度が100%で、第1ポンプ12Aから直接三方弁22に水が送られる第2流路18ab側の開度が0%の場合に、最も圧力損失が大きくなる。一方、第1流路18aa側と第2流路18ab側の開度がともに50%の時に最も圧力損失が小さくなる。そこで、第1流路18aa側と第2流路18ab側の開度がともに50%の時に一番回転数が低く、この値から遠ざかるに従って第1ポンプ12Aの回転数を上げるように設定している。このように三方弁22の開度の変更に応じて適応するインバータ周波数を選択して、ポンプ回転数を変更し、一定量の水を送水するようにしている。なお、前記実施例で示した各散水領域A、B、C、D、E、F、Gの水の温度は一例であり、前記数値に限定されないことはいうまでもない。また、散水領域の数も7に限るものではない。さらに、循環経路を構成する第1および第2送水経路16、18に設けられている散水領域も、前記実施例の構成(第1散水領域Aと第6散水領域F)に限定されるものではない。なお、この実施例では、本発明をパストライザに適用した場合について説明したが、パストライザに限らず、ウオーマやクーラーにも適用可能である。
容器処理装置の構成を簡略化して示す概略構成図である。(実施例1) 図(a)、(b)、(c)はそれぞれ三方弁の異なる作動状態を示す説明図である。 三方弁制御部の構成を示す図である。 三方弁の開度とインバータ周波数との関係を示すグラフである。
符号の説明
A 散水領域(第1散水領域)
B 散水領域(第2散水領域)
C 散水領域(第3散水領域)
D 散水領域(第4散水領域)
E 散水領域(第5散水領域)
F 散水領域(第6散水領域)
G 散水領域(第7散水領域)
4 搬送手段(搬送コンベヤ)
6 容器
12A 送水手段(第1ポンプ)
12B 送水手段(第2ポンプ)
12C 送水手段(第3ポンプ)
12D 送水手段(第4ポンプ)
12E 送水手段(第5ポンプ)
12F 送水手段(第6ポンプ)
12G 送水手段(第7ポンプ)
18 送水経路(第2送水経路)
18aa 第1流路
18ab 第2流路
22 三方弁
24 熱交換機
26 調整手段(弁体)

Claims (3)

  1. 容器を搬送する搬送手段と、搬送方向に沿って配置された複数の散水領域と、これら各散水領域へ水を送水する送水手段とを備え、搬送される容器の上方から散水することにより、容器に熱処理を行う容器処理装置において、
    一つの散水領域で散水された水を回収して他の散水領域に送水する送水経路を、熱交換機と接続可能に配置し、前記送水経路は、前記一方の散水領域に設けられた送水手段から熱交換機を通して水を送る第1流路と、前記送水手段から熱交換機を通さずに水を送る第2流路と、これら第1および第2流路の水を混合して前記他の散水領域に送る三方弁と、この三方弁の第1流路側と第2流路側の開度を調節する調整手段とを備え、かつ、前記一つの散水領域に設けられた送水手段を、水の送水量を制御可能に構成し、前記三方弁の開度に応じて送水量を制御することを特徴とする容器処理装置。
  2. 容器よりも高温の水を散水する散水領域で散水された水を、容器よりも低温の水を散水する散水領域に送水するとともに、容器よりも低温の水を散水する散水領域で散水された水を容器よりも高温の水を散水する領域に送水する循環経路を形成するとともに、容器よりも高温の水を散水する散水領域から容器よりも低温の水を散水する散水領域へ送水する経路を、冷却用熱交換機と接続可能にしたことを特徴とする請求項1に記載の容器処理装置。
  3. 前記三方弁の下流に、送水される水の温度を検出する検出手段を配置し、この検出手段による検出温度に応じて前記三方弁の開度を調節することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の容器処理装置。
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