JP2009018836A - 実入り容器熱処理装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】パストライザーの加熱工程の運転後に、同設備をウォーマーとしての加温処理に切換えるときに、多くの手間を掛けることなく、熱エネルギーのロスが少なくなるような加温装置と、切換運転の方法を提供する。
【解決手段】前段に温水槽、中段に高温水槽、後段に冷却用温水槽を配置し、実入り容器を連続搬送中に容器毎中身の液体を加熱又は冷却処理するパストライザー装置において、前段の温水槽4Aの温水を同じ温水槽上の温水ノズル配管へ回流バイパスするバイパス配管21Aと、該配管21Aに設置されたバイパス開閉弁22Aと、同配管から後段の温水ノズルへの循環配管を遮断する開閉弁23Aと、前記前段のノズル配管へ温水を送り出す後段の温水ポンプ11Fの配管上に該ポンプ11Fへ向う流れを阻止する逆止弁24を備えることによりパストライザーと容器ウォーマーを兼用できるようにしたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器に飲料等を充填済みの実入り容器を搬送中に容器と容器内の液体を加熱又は冷却処理する温度処理装置に関し、特に実入り容器を順次高温に加熱し容器温度が設定温度に達した後,順次常温まで冷却させる殺菌処理(パストライザー処理)と低温の実入り容器を30℃付近まで加熱する加温処理(ウォーマー処理)に切換えることができる実入り容器熱処理装置及び方法に関する。
パストライザー(高温殺菌処理装置)は、実入り容器を順次高温に加熱し、その後順次冷却できるように、容器が通過する各シャワー槽の水温と容器の通過時間を設定してある殺菌処理装置であり、特許文献1(図1)で示す従来例のパストライザーは、熱エネルギーの消費を節約するために、装置の入口から搬入される容器の緩い加熱を行う第1の散水ノズルの散水を集める第1の貯水タンクの水を後段の第6の冷却用散水ノズルへ回流し、この冷却用散水を集めた第6の貯水タンクの水を第1の散水ノズルへ回流するようにしたもので、第1の貯水タンクの水を送り出すポンプは可変流量ポンプとし、このポンプから第6の散水ノズルへの配管に水温を調整する熱交換機と水量比を調整できる開度可変の三方弁が設置されている。
このパストライザーの加熱工程を切換えて、低温の実入り容器を30℃付近まで加熱する容器ウォーマーとしての加温処理をするには、高温水の散水を止め、1部の貯水タンクの水温をウォーマー用に設定しその温度を保持しながら温水を回流させて運転すればよい。
また、特許文献2(図2)で示す従来例のウォーマーは、単数、または、複数の散水ノズルと貯水タンクの組み合わせたもので、温水を温度調整しながら回流させる専用の容器温度処理装置である。
特許文献3(第2図、第3図)は、パストライザーの温水循環系統の模式図(図10)と、パストライザーの各水槽内の水温と容器の温度を示す線図(図11)を説明している。図10によりパストライザー1の温水、高温水の循環系統の説明をする。
本体上2と本体下3で囲われた筺体の中に、入口側の前段の本体上2にノズル群6A、6B、6C、6D、6E、6Fが設置され、本体下3の前段にノズル群6A、6Bからの温水の散水を受けて集める温水槽4A、4B、中段にノズル群6C、6Dからの高温水の散水を受けて集める高温水槽4C、4D、後段にノズル群6E、6Fからの冷却水の散水を受けて集める冷却用温水槽4E、4Fを配置し、実入り容器7を連続搬送する容器コンベア5を備えた構成である。
各水槽4A〜4Fの温度処理水は、それぞれ配管12A〜12Fでポンプ11A〜11Fへ送られ、ポンプ11A〜11Fの出口配管13A〜13Fにはそれぞれの配管内の水温(それぞれの配管が繋がる温水槽の水温)を検出する温度センサT1、T2、T3、T4、T5、T6を備えている。ポンプ11Aの出口配管13Aはノズル群6Fへ繋がり、ポンプ11Bの出口配管13Bはノズル群6Eへ繋がり、ポンプ11Eの出口配管13Eはノズル群6Bへ繋がり、ポンプ11Fの出口配管13Fはノズル群6Aへ繋がっている。ポンプ11Cの出口配管13Cはノズル群6Cへ繋がり、ポンプ11Dの出口配管13Dはノズル群6Dへ繋がっている。また、高温の加熱用スチーム供給配管16からスチームを各水槽4A〜4Fへ取り込むスチーム供給弁15A、15B、15C、15D、15E、15Fを備えている。
制御装置25には各水槽4A〜4Fの水温の設定値が記憶されている。制御装置25に内蔵するCPU(中央処理ユニット)において、各温度センサT1、T2、T3、T4、T5、T6の検出信号を各水槽4A〜4Fの水温の設定値と比較してその設定値になるようにスチーム供給弁15A〜15Fの開閉を指示し、スチームで処理水を直接、又は間接加熱する。
パストライザー1による実入り容器7のパストライザー処理について説明する(図10、図11参照)。容器コンベア5により連続搬送された実入り容器7は、温水槽4Aと4Bの上部の予熱ゾーンに入り、ノズル群6Aの約30℃のシャワーとノズル群6Bよりの約40℃のシャワーを浴びて緩加熱され実入り容器7の温度は約30℃まで温められる。次いで、実入り容器7は高温水槽4C、4Dの加熱ゾーンに入り、ノズル群6Cの約65℃のシャワー、ノズル群6Dの約60℃のシャワーを浴びて60℃に加熱され30〜40分間その温度を維持し、次の冷却用温水槽4E、4Fが置かれた冷却ゾーンへ送られ、ノズル群6Eの約40℃の温水シャワーとノズル群6Fの約25℃のシャワーを浴びて約30℃に冷却され、機外に送り出される。
温水槽4Aに回収された温水は温度調整されてノズル群6Fに回流し、冷却用温水槽4Fに回収された温水は温度調整されてノズル群6Aに回流される。また、温水槽4Bに回収された温水は温度調整されてノズル群6Eに回流し、冷却用温水槽4Eに回収された温水は温度調整されてノズル群6Bに回流される。高温水槽4Cに回収された高温水は温度調整されてノズル群6Cに循環し、高温水槽4Dに回収された高温水は温度調整されてノズル群6Dに循環する。
炭酸ガス飲料のように、0℃近い温度で容器に充填したものは直ぐに容器周囲の空気に含まれる水蒸気がコンデンスして容器周囲に付着するので、ラインの流れのまま早急に箱詰めすることは不適当であり、実入り容器を早く常温まで温めるために、工場設備の一つであるパストライザーのウォーマーへの転用が求められる。
特開2006−145139号公報(図1) 特開2002−12208号公報(図1) 実公平4−9289(第2図、第3図)
従来のパストライザーの約60℃まで高温加熱する処理を、低温の実入り容器を30℃付近まで加熱する容器ウォーマーとしての加温処理に切換えるときには、高温処理槽の高温水を排水し、常温の水を供給し、加熱用蒸気を供給する等の作業が必要であり、相当な人工コストと時間がかかる。また、高温水の排水により高温水の保持する大量の熱エネルギーのロスを生じるという問題がある。
本発明は、パストライザーの加熱工程の運転後に、同設備をウォーマーとしての加温処理に切換えるときに、多くの手間を掛けることなく、熱エネルギーのロスが少なくなるような加温装置と、切換運転の方法を提供することを目的とする。
上記の問題点に対し、本発明は以下の各手段により課題の解決を図る。
(1)第1の手段の実入り容器熱処理装置は、
前段に温水槽、中段に高温水槽、後段に冷却用温水槽を配置し、実入り容器を連続搬送中に容器毎中身の液体を加熱又は冷却処理するパストライザー装置であって、各槽の水温を温度調整する温度センサとスチーム供給弁を備え、前段の温水槽の温水を温度調整して温水ポンプにより後段の温水ノズル配管へ送り出し、後段の温水槽の温水を温度調整して温水ポンプにより前段の温水ノズル配管へ回流する循環系と、中段槽高温水循環系に高温水ポンプと高温水循環配管と高温水ノズル循環配管を備えたパストライザー処理装置において、前段の温水槽の温水を同じ温水槽上の温水ノズル配管へ回流バイパスするバイパス配管と、該配管に設置されたバイパス開閉弁と、同配管から後段の温水ノズルへの循環配管を遮断する開閉弁と、前記前段のノズル配管へ温水を送り出す後段の温水ポンプの配管上に該ポンプへ向う流れを阻止する逆止弁を備えることによりパストライザーと容器ウォーマーを兼用できるようにしたことを特徴とする。
(2)第2の手段の実入り容器熱処理装置は、上記(1)の実入り容器熱処理装置において、中段の高温水ポンプをインバータ制御モータにより駆動される可変吐出量ポンプとし、該可変吐出量ポンプの出口配管から前段の温水槽へ通じるバイパス配管と、該バイパス配管上に設置した開閉弁と、前記バイパス配管の分岐点より先の温水配管に設置した開閉弁とを追加してなることを特徴とする。
(3)第3の手段の実入り容器熱処理方法は、上記(1)の実入り容器熱処理装置を用いて、パストライザー処理から低温の実入り容器をウォーマー処理に切換えるとき、中段、後段の高温水以降の処理水の加熱及び循環を止め、処理装置入口側の温水槽のノズル配管に前記バイパス配管より同じ温水槽の温水を回流し、温水循環配管に設置した温度センサが検出した温度が設定値になるように、前記温水槽内の加熱用スチームの流量を制御することを特徴とする。
(4)第4の手段の実入り容器熱処理方法は、上記(2)の実入り容器熱処理装置を用いて、パストライザー処理から低温の実入り容器をウォーマー処理に切換えるとき、前段、中段、後段の処理水の加熱スチームを止め、後段の温水ポンプを停止し、前記バイパス配管の分岐点より先の温水配管の開閉弁を閉じ、前記バイパス配管上の開閉弁を開き、前記可変吐出量ポンプより吐出する高温水を前段の温水槽に送り込み、温水循環配管に設置した温度センサが検出した温度が設定値になるように、前記可変吐出量ポンプの吐出量を制御し、高温水槽の水温が加温槽内の水温まで下がったときバイパス配管の高温水流入を閉じ、前段の温水槽用のスチームを通にして温水槽の循環と温水温度調整に移行することを特徴とする。
(5)第5の手段の実入り容器熱処理方法は、上記(4)の実入り容器熱処理方法において、中段の高温水槽の高温水を加熱するスチームの供給弁を開閉して高温水の温度がパストライザー稼動時の温度を維持するように制御し、前段の温水槽の温水循環配管に設置した温度センサが検出した温度が設定値になるように、前記可変吐出量ポンプの吐出量を制御して、加温処理からパストライザー処理へ切換られるようにしたことを特徴とする。
(6)第6の手段の実入り容器熱処理装置は、前段に温水槽、中段に高温水槽、後段に冷却用温水槽を配置し、実入り容器を連続搬送中に容器毎中身の液体を加熱又は冷却処理するパストライザー装置であって、各槽の水温を温度調整する温度センサとスチーム供給弁を備え、前段の温水槽の温水を温度調整して温水ポンプにより後段の温水ノズル配管へ送り出し、後段の温水槽の温水を温度調整して温水ポンプにより前段の温水ノズル配管へ回流する循環系と、中段槽高温水循環系に高温水ポンプと高温水循環配管と高温水ノズル循環配管を備えたパストライザー処理装置において、後段の温水槽の温水を同じ温水槽上の温水ノズル配管へ回流バイパスするバイパス配管と、該配管に設置されたバイパス開閉弁と、同配管から前段の温水ノズルへの循環配管を遮断する開閉弁と、前記後段のノズル配管へ温水を送り出す前段の温水ポンプの配管上に該ポンプへ向う流れを阻止する逆止弁を備えることによりパストライザーと容器ウォーマーを兼用できるようにしたことを特徴とする。
(7)第7の手段の実入り容器熱処理装置は、上記(6)の実入り容器熱処理装置において、中段の高温水ポンプをインバータ制御モータにより駆動される可変吐出量ポンプとし、該可変吐出量ポンプの出口配管から後段の温水槽へ通じるバイパス配管と、該バイパス配管上に設置した開閉弁と、前記バイパス配管の分岐点より先の温水配管に設置した開閉弁とを追加してなることを特徴とする。
(8)第8の手段の実入り容器熱処理方法は、上記(6)の実入り容器熱処理装置を用いて、パストライザー処理から低温の実入り容器をウォーマー処理に切換えるとき、前段、中段の高温水以降の処理水の加熱及び循環を止め、後段の温水槽のノズル配管に前記バイパス配管より同じ温水槽の温水を回流し、温水循環配管に設置した温度センサが検出した温度が設定値になるように、前記温水槽内の加熱用スチームの流量を制御することを特徴とする。
(9)第9の手段の実入り容器熱処理方法は、上記(7)の実入り容器熱処理装置を用いて、パストライザー処理から低温の実入り容器をウォーマー処理に切換えるとき、前段、中段、後段の処理水の加熱スチームを止め、前段の温水ポンプを停止し、前記バイパス配管の分岐点より先の温水配管の開閉弁を閉じ、前記バイパス配管上の開閉弁を開き、前記可変吐出量ポンプより吐出する高温水を後段の温水槽に送り込み、温水循環配管に設置した温度センサが検出した温度が設定値になるように、前記可変吐出量ポンプの吐出量を制御し、高温水槽の水温が加温槽内の水温まで下がったときバイパス配管の高温水流入を閉じ、後段の温水槽用のスチームを通にして温水槽の循環と温水温度調整に移行することを特徴とする。
(10)第10の手段の実入り容器熱処理方法は、上記(9)に記載する実入り容器熱処理方法において、中段の高温水槽の高温水を加熱するスチーム供給弁を開閉して高温水の温度がパストライザー稼動時の温度を維持するように制御し、後段の温水槽の温水循環配管に設置した温度センサが検出した温度が設定値になるように、前記可変吐出量ポンプの吐出量を制御して、加温処理からパストライザー処理へ切換られるようにしたことを特徴とする。
請求項1に係わる発明は上記第1の手段の実入り容器熱処理装置であり、この容器熱処理装置を用いて請求項3に係わる発明の上記第3の手段の実入り容器熱処理方法を行えば、実入り容器を高温に加熱し冷却させるパストライザー処理と、低温の実入り容器を30℃近辺まで加温するウォーマー処理とを手間をとらず、容易に切換えることができる。
請求項2に係わる発明は上記第2の手段の容器熱処理装置であり、この容器処理装置を用いた請求項4に係る発明の上記第4の手段の実入り容器熱処理方法を行うことにより、パストライザー処理からウォーマー処理に切換えるとき、容器に散布する温水温の調整に中段の高温槽よりバイパス配管で高温水を混入するようにしているので、処理水の熱エネルギーの有効利用ができる。
請求項5に係わる発明は、上記第5の手段の実入り容器熱処理方法であり、上記第4の手段と同じ効果を有すると同時に、ウォーマー処理からパストライザー処理に容易に切換えて戻すことができる。
請求項6に係わる発明は上記第6の手段の実入り容器熱処理装置であり、この容器処理装置を用いた請求項8に係わる発明の上記第8の手段の実入り容器熱処理方法を行うことにより、第1の手段、第3の手段と同じ効果に加え、前段の温水槽と中段の高温水槽の雰囲気を通過することにより予熱されるので、より高い加温効率が得られる。
請求項7に係わる発明は上記第7の手段の容器熱処理装置であり、この容器処理装置を用いた請求項9に係わる発明の上記第9の手段の実入り容器熱処理方法により、上記第2、第4の手段と同様に、パストライザー処理からウォーマー処理に切換えるとき、処理水の熱エネルギーの有効利用ができる。
請求項10に係わる発明は上記第10の手段の容器熱処理方法であり、上記第9の手段と同様に処理水の熱エネルギーの有効利用ができ、また、第5の手段と同様ウォーマー処理からパストライザー処理に容易に切換えて戻すことができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
この発明は、標準的なパストライザーにおいて、温水の配管系統の適宜位置にバイパス配管と開閉弁、流量可変ポンプ(可変吐出量ポンプ)を設けることにより、以下のごとく、数種類の加温設備と方法を提案するものである。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発明の第1の形態に係わる実入り容器ウォーマー(熱処理装置)の温水循環系統の模式図、図7は図1の実入り容器ウォーマーの前段の水槽内の水温と容器の温度を示す線図である。
図1に示した、第1の実施の形態のパストライザー装置兼用のウォーマー20は最も簡単な方式である。即ち、図10のパストライザー1の入り口側の温水槽4Aの温水はポンプ11Aより出口配管13Aに送り出されるが、この出口配管13Aから出口配管13Fへバイパスするバイパス配管21Aを設置し、バイパス配管21Aにバイパス開閉弁22A、バイパス配管21Aの分岐点から先の出口配管13Aに循環配管を遮断する開閉弁23Aが設置される。同様に、温水槽4Bの温水はポンプ11Bより出口配管13Bに送り出されるが、この出口配管13Bから出口配管13Eへバイパスするバイパス配管21Bが設置され、バイパス配管21Bにバイパス開閉弁22B、バイパス配管21Bの分岐点から先の出口配管13Bに循環配管を遮断する開閉弁23Bが設置される。また、ポンプ11E、11Fの吐出口に近い出口配管13E、13Fには回流水の逆流を防止する逆止弁24,24を設けている。
実入り容器7を、例えば30〜40℃まで過熱するウォーマー処理に切換えて、ウォーマーの機能を持たせるときは、ポンプ11C、11D、11E、11Fを停止し、スチーム供給弁15C、15D、15E、5Fを閉じ、出口配管13A上の開閉弁23Aを閉じ、バイパス開閉弁22Aを開き、温水槽4Aの温水をポンプ11Aによりノズル群6Aに循環させる。温水槽4Aの温水は温度センサT6が検出した検出値を制御装置25に内蔵した設定値に合わせるようにスチーム供給弁15Aを適宜オン、オフして加熱する。同様に、出口配管13B上の開閉弁23Bを閉じ、バイパス配管21B上のバイパス開閉弁22Bを開き、温水槽4Bの温水をポンプ11Bによりノズル群6Bに循環させる。温水槽4Bの温水は温度センサT5が検出した検出値を制御装置25に内蔵した設定値に合わせるようにスチーム供給弁15Bを適宜オン、オフして加熱する。図7に示すように、温水槽4Aとノズル群6A、温水槽4Bとノズル群6Bの循環水温をtwとしたとき実入り容器7の経過温度はTbで示すような曲線となる。
以上の第1の実施の形態のようにパストライザー装置の入り口側の温水槽4A、4Bを用いて容易にパストライザー処理から低温の実入り容器を30℃近辺まで加熱するウォーマー処理へと切換えることができる。
(第2の実施の形態)
図2に示す第2の実施の形態のパストライザー装置兼用のウォーマー30は、図10のパストライザー1を稼動したときに高温水槽4C、4Dに貯水してある高温水を、ウォーマー処理の温度調整に利用し、熱エネルギーの回収を図ったものである。第1の実施の形態のウォーマー20(図1)に、配管周りの要素部品を追加し流路を変更する部品構成と、ウォーマー作用と、図9のウォーマー30の節減熱量を示す図を用いて省エネルギーの計算例を示す。
図2に示すように、高温水槽4Cの高温水を送り出すポンプ11Cをインバータ制御モータで駆動する可変吐出量ポンプ35Cに置換え、同様に、高温水槽4Dのポンプ11Dを可変吐出量ポンプ35Dに置換える。可変吐出量ポンプ35C、35Dの出口配管13C、13Dから温水槽4A、4Bへ通じる高温水バイパス配管31A、31Bを配設し、同配管31Aには開閉弁33C、同配管31Bには開閉弁33Dを設ける。また、高温水バイパス配管31Aが結合される分岐点より先の出口配管13Cに開閉弁34C、高温水バイパス配管31Bが結合される分岐点より先の出口配管13Dに開閉弁34Dが設置されている。
温水槽4Aの水温を温度センサT6で測り、温度センサT6が検出した水温検出値を制御装置25に送り、制御装置は同装置に内蔵した水温設定値に合わせるように、可変吐出量ポンプ35Cの吐出量を指示制御する。同様に、温水槽4Bの水温を温度センサT5で測り、温度センサT5が検出した検出値を制御装置25に送り、制御装置25は同装置に内蔵した設定値に合わせるように、可変吐出量ポンプ35Cの吐出量を指示制御する。パストライザー処理のときの温水槽4Bの水温はウォーマー処理水温より高いので、配管31Bに冷水供給配管32Bを繋ぎ、開閉弁33Bを設けて、水温調整のために冷水を投入するようにしている。
ウォーマー30のウォーマー処理作用は、パストライザー1のパストライザー処理から低温の実入り容器7を30〜40℃まで加熱するウォーマー処理に切換えるとき、スチーム供給弁15A、15B、15C、15D、15E、15Fを閉じて水槽全部のスチーム加熱を止め、ポンプ11E、11Fを停止し、開閉弁23A、23Bを閉じ、開閉弁22A、22Bを開にすることにより、温水槽4Aの温水をポンプ11A、バイパス配管21A、出口配管13Fを経てノズル群6Aに回流させ、同様に、温水槽4Bの温水をポンプ11B、バイパス配管21B、出口配管13Eを経てノズル群6Bに回流させる。
温水槽4Aの水温の調整は、開閉弁33Cを開にして高温水バイパス配管31Aより可変吐出量ポンプ35Cより吐出する高温水槽4Cの高温水を温水槽4Aに送り込み、温度センサT6が検出した温度が制御装置25に記憶してある設定値になるように、可変吐出量ポンプ35Cの吐出量を制御する。また、温水槽4Bの水温の調整は、この水温が設定値より高いときは、高温水バイパス配管31Bに繋いだ冷水供給配管32B上の開閉弁33Bを開にして、温水槽4Bに冷水を投入し温度センサT5を介して水温調整する。温水槽4Bの水温が設定値になったとき開閉弁33Bを閉じる。これ以降の水温調整は、開閉弁33Dを開にして、高温水バイパス配管31Bを経由して可変吐出量ポンプ35Dより吐出する高温水槽4Dの高温水を温水槽4Bに送り込み、温度センサT5が検出した温度が制御装置25に記憶してある設定値になるように、可変吐出量ポンプ35Dの吐出量を制御する。
温水槽4Cの水温(温度センサT3の検出温度)が温水槽4A内の設定水温まで下がったとき、可変吐出量ポンプ35Cの送水を0(ゼロ)にし、開閉弁33Cを閉じて高温水バイパス配管31Aからの水流入を止め、温水槽4Aからノズル群6Aへの循環はポンプ11Aにより行い、スチーム供給弁15Aを開可能にして温水槽4A内の水温調整は温度センサT6とスチームのオン、オフ制御に移行する。同様に、高温水槽4Dの水温(温度センサT4の検出温度)が温水槽4B内の設定水温まで下がったとき、可変吐出量ポンプ35Dの送水を0(ゼロ)にし、開閉弁33Dを閉じて高温水バイパス配管31Bからの水流入を止め、温水槽4Bからノズル群6Bへの循環はポンプ11Bにより行い、スチーム供給弁15Bを開可能にして温水槽4B内の水温調整は温度センサT5とスチームのオン、オフ制御に移行する。
図9によりウォーマー30の熱量エネルギー節減について説明する。図に示すta、tb、tc、td、te、tfは各水槽4A、4B、4C、4D、4E、4Fのパストライザー処理時のそれぞれの循環水温を示しTbは実入り容器7の経過温度を示す。また、twはウォーマー処理時の水槽4A及び4Bの循環水温を示す。図にハッチングした温度差と高温水槽4A、4Bの水量の積が、温水槽4A、4Bの温度調整に利用可能な熱量となる。ウォーマー30において、高温水槽4C、4Dの高温水を使用するときの使用可能な熱量は、図の温度差Ac、Adと高温水槽4C、4Dの水量の積である熱量となる。
節減熱量の試算例を次に示す。
容器:500ml缶(冷却充填時の生産能力は1600缶/分である)
容器温度:2℃
500ml缶を2℃から30℃にする熱量Qb:0.505kcal/℃×(30−2)℃=14.1kcal
温水槽4Aと4Bの貯水量合計:22m
温水槽4Aと4Bの循環水温:60℃
とすると(0.505kcal/℃は、飲料と缶の合算値)、パストライザーからウォーマーに切換えるときに余る熱量(節減熱量)Qaは、
Qa:22m(22×1,000kg)×1kcal/kg・℃×(60℃−30℃)=66×10,000kcal
となる。このQaで2℃の500ml缶を30℃まで温めることができる缶数は:Qa÷Qb=46,808缶となる。
また、1600缶/分の生産能力のとき、加温を継続できる分数は:46,808缶÷1600缶=29分となる。
さらに、Qa(66×10,000kcal)に相当するスチームは132.4kgであり、約4,000円に相当する。
以上のように、第2の実施の形態によれば、高温水槽4C、4Dの高温水を用いて、パストライザー処理から低温の実入り容器を30℃近辺まで加熱するウォーマー処理へと容易に切換えることができる。また、大きな節減熱量を得ることができる。
(第3の実施の形態)
図3に示す第3の実施の形態のパストライザー装置兼用のウォーマー40はパストライザー1を稼動するときに貯蔵している高温水をそのままパストライザー1の状態に温度調整し、ウォーマー40の温度調整に転用する熱エネルギー回収方式であると同時に、ウォーマー40からパストライザー1へ容易に切換え、戻すことができる方式である。この実施の形態の部品構成は図2に示した第2の実施の形態と全く同じであるので、構成の説明は省略し、以下にウォーマー作用を説明する。
第3の実施の形態のウォーマー40の作用が、上記第2の実施の形態のウォーマー30の作用と異なるところは、高温水槽4Cの高温水を加熱するスチーム供給弁15Cと高温水槽4Dの高温水を加熱するスチーム供給弁15Dを制御装置25からの制御指令で開閉させて、高温水槽4C、4Dの内の高温水の温度がパストライザー1が稼動時の温度を維持するように制御し、ウォーマー処理からパストライザー処理へ容易に切換られるようにしてあることで、そのため、高温水槽4C、4Dの水温(温度センサT3、T4の検出温度)は下がること無く、可変吐出量ポンプ35C、35Dの送水を続け、高温水バイパス配管31A、31Bからの水流入を続ける。ウォーマー40からパストライザー1へ容易に切換え、戻すことができるので、高温水と温水の熱量エネルギーの交流に損得は生じない。
(第4の実施の形態)
図4に示した、第4の実施の形態のパストライザー装置兼用のウォーマー50は、温水ノズル群と回収水槽を、実入り容器の出口側に設けた最も簡単な方式である。
図4は、第1の実施の形態で説明した同じパストライザー1をウォーマー装置に兼用するもので、パストライザー1の出口側の冷却用温水槽4Eの温水はポンプ11Eより出口配管13Eに送り出されるが、この出口配管13Eから出口配管13Bへバイパスするバイパス配管21Eが設置され、バイパス配管21Eにバイパス開閉弁22E、バイパス配管21Eの分岐点から先の出口配管13Eを遮断する開閉弁23Eが設置される。同様に、冷却用温水槽4Fの温水はポンプ11Fより出口配管13Fに送り出されるが、この出口配管13Fから出口配管13Aへバイパスするバイパス配管21Fが設置され、同配管21Fにバイパス開閉弁22F、バイパス配管21Fの分岐点から先の出口配管13Fに循環配管を遮断する開閉弁23Fが設置される。また、ポンプ11A、11Bの吐出口に近い配管13A、13Bには回流水の逆流を防止する逆止弁24,24を設けている。
ウォーマーの機能を持たせるときは、ポンプ11A、11B、11C、11Dを停止し、スチーム供給弁15A、15B、15C、5Dを閉じ、出口配管13E上の開閉弁23Eを閉じ、バイパス開閉弁22Eを開き、冷却用温水槽4Eの温水をポンプ11Eにより循環させる。冷却用温水槽4Eの温水は温度センサT2が検出した検出値を制御装置25に内蔵した設定値に合わせるようにスチーム供給弁15Eを適宜オン、オフして加熱する。同様に、出口配管13F上の開閉弁23Fを閉じ、バイパス開閉弁22Fを開き、冷却用温水槽4Fの温水をポンプ11Fにより循環させる。
冷却用温水槽4Fの温水は温度センサT6が検出した検出値を制御装置25に内蔵した設定値に合わせるようにスチーム供給弁15Fを適宜オン、オフして加熱する。図8に示すように、冷却用温水槽4Eとノズル群6E、冷却用温水槽4Fとノズル群6Fの循環水温をtwとしたとき、実入り容器7はウォーマー50内の雰囲気に触れて徐々に温まり、冷却用温水槽4E、4Fの上部からのノズル群6E、6Fからの散水により急上昇し、実入り容器7の経過温度はTbで示すような曲線となる。
以上のように、第4の実施の形態によれば、パストライザー装置の出口側の冷却用温水槽4E、4Fを用いて容易にウォーマー処理へと切換えることができる。
(第5の実施の形態)
図5に示す第5の実施の形態のパストライザー装置兼用のウォーマー60はパストライザー1を稼動したときに貯蔵した高温水を、ウォーマー60の容器の出口側に設けた温水ノズル群と回収水槽の循環水の温度調整に転用する熱エネルギー回収方式である。以下に追加変更する部品構成と、ウォーマー作用とを説明する。
高温水槽4Cの高温水を送り出すポンプ11Cをインバータ制御モータで駆動して可変吐出量ポンプ35Cに置換え、同様に、高温水槽4Dのポンプ11Dを可変吐出量ポンプ35Dに置換える。可変吐出量ポンプ35C、35Dの出口配管13C、13Dから冷却用温水槽4E、4Fへ通じる高温水バイパス配管31E、31Fを配設し、高温水バイパス配管31Eには開閉弁33E、高温水バイパス配管31Fには開閉弁33Fを設ける。また、高温水バイパス配管31Eが結合される分岐点より先の出口配管13Cに開閉弁34E、高温水バイパス配管31Fが結合される分岐点より先の出口配管13Dに開閉弁34Fが設置されている。
冷却用温水槽4Eの水温を温度センサT2で測り、温度センサT2が検出した水温検出値を制御装置25に送り、制御装置25は同装置に内蔵した水温設定値に合わせるように、可変吐出量ポンプ35Cの吐出量を指示制御する。同様に、冷却用温水槽4Fの水温を温度センサT1で測り、温度センサT1が検出した検出値を制御装置25に送り、制御装置25は同装置に内蔵した設定値に合わせるように、可変吐出量ポンプ35Dの吐出量を指示制御する。パストライザー処理のときの冷却用温水槽4Eの水温はウォーマー処理水温より高いので、高温水バイパス配管31Eに冷水供給配管35Eを繋ぎ、開閉弁36Eを設けて、水温調整のために冷水を投入するようにしている。
ウォーマー60のウォーマー処理作用は、パストライザー1のパストライザー処理から低温の実入り容器7を30〜40℃まで加熱するウォーマー処理に切換えるとき、スチーム供給弁15A、15B、15C、15D、15E、15Fを閉じて水槽全部のスチーム加熱を止め、ポンプ11A、11Bを停止し、開閉弁23E、23Fを閉じ、バイパス開閉弁22E、22Fを開にすることにより、冷却用温水槽4Eの温水をポンプ11E、バイパス配管21E、出口配管13Eを経てノズル群6Eに回流させ、同様に、冷却用温水槽4Fの温水をポンプ11F、バイパス配管21F、出口配管13Fを経てノズル群6Fに回流させる。
冷却用温水槽4Eの水温の調整は、この水温が設定値より高いときは、高温水バイパス配管31Eに繋いだ冷水供給配管35E上の開閉弁36Eを開にして、冷却用温水槽4Eに冷水を投入し温度センサT2を介して水温調整する。冷却用温水槽4Eの水温が設定値になったとき開閉弁36Eを閉じる。これ以降の水温調整は、バイパス開閉弁22Eを開にして高温水バイパス配管31Eより可変吐出量ポンプ35Cより吐出する高温水槽4Cの高温水を冷却用温水槽4Eに送り込み、温度センサT2が検出した温度が制御装置25に記憶してある設定値になるように、可変吐出量ポンプ35Cの吐出量を制御する。また、冷却用温水槽4Fの水温の調整は、開閉弁33Fを開にして高温水バイパス配管31Fより可変吐出量ポンプ35Dより吐出する高温水槽4Dの高温水を冷却用温水槽4Fに送り込み、温度センサT1が検出した温度が制御装置25に記憶してある設定値になるように、可変吐出量ポンプ35Dの吐出量を制御する。
高温水槽4Cの水温(温度センサT3の検出温度)が冷却用温水槽4E内の設定水温まで下がったとき、可変吐出量ポンプ35Cの送水を0(ゼロ)にし、開閉弁33Eを閉じて高温水バイパス配管31Eからの水流入を止め、冷却用温水槽4Eからノズル群6Eへの循環はポンプ11Eにより行い、スチーム供給弁15Eを開閉可能にして冷却用温水槽4E内の水温調整は温度センサT2とスチーム供給弁15Eのオン、オフ制御に移行する。同様に、高温水槽4Dの水温(温度センサT4の検出温度)が冷却用温水槽4F内の設定水温まで下がったとき、可変吐出量ポンプ35Dの送水を0(ゼロ)にし、開閉弁33Fを閉じて高温水バイパス配管31Fからの水流入を止め、冷却用温水槽4Fからノズル群6Fへの循環はポンプ11Fにより行い、スチーム供給弁15Fを開閉可能にして冷却用温水槽4F内の水温調整は温度センサT1とスチーム供給弁15Fのオン、オフ制御に移行する。
ウォーマー60の熱量エネルギー節減は、第2の実施の形態のウォーマー30の場合と同じである。即ち、パストライザー処理時の高温水槽4C、4Dの循環水温とウォーマー処理時の冷却用温水槽4E及び4Fの循環水温との温度差は、図9にハッチングしたAcとAdであり、この温度差と高温水槽4C、4Dの水量の積が冷却用温水槽4E、4Fの温度調整に利用できる可能な熱量となる。冷却用温水槽4E、4Fを合わせた水量が温水槽4A、4Bを合わせた水量と同じであれば、第2の実施の形態のウォーマー30の場合の計算例がそのまま適用できる。
(第6の実施の形態)
図6に示す第6の実施の形態のパストライザー装置兼用のウォーマー70は、パストライザー1を稼動するときに貯蔵している高温水をそのままパストライザー1の状態に温度調整し、ウォーマー70の容器の出口側に設けた温水ノズル群と回収水槽の循環水の温度調整に転用する熱エネルギー回収方式であると同時に、ウォーマー70からパストライザー1へ容易に切換え、戻すことができる方式である。以下に追加変更する部品構成と、ウォーマー作用を説明する。この実施の形態の部品構成は第5の実施の形態と全く同じであるので、構成の説明は省略し、以下にウォーマー作用を説明する。
第6の実施の形態のウォーマー70の作用が、上記第5の実施の形態のウォーマー60の作用と異なるところは、高温水槽4Cの高温水を加熱するスチーム供給弁15Cと高温水槽4Dの高温水を加熱するスチーム供給弁15Dを制御装置25からの制御指令で開閉させて、高温水槽4C、4Dの内の高温水の温度がパストライザー1の稼動時の温度を維持するように制御し、ウォーマー処理からパストライザー処理へ容易に切換られるようにしてあることで、そのため、高温水槽4C、4Dの水温(温度センサT3、T4の検出温度)が下がること無く、可変吐出量ポンプ35C、35Dの送水を続け、高温水バイパス配管31E、31Fからの水流入を続ける。ウォーマー70からパストライザー1へ容易に切換え、戻すことができるので、高温水と温水の熱量エネルギーの交流に損得は生じない。
本発明の第1の形態に係わる実入り容器熱処理装置の温水循環系統の模式図である。 本発明の第2の形態に係わる実入り容器熱処理装置の温水循環系統の模式図である。 本発明の第3の形態に係わる実入り容器熱処理装置の温水循環系統の模式図である。 本発明の第4の形態に係わる実入り容器熱処理装置の温水循環系統の模式図である 本発明の第5の形態に係わる実入り容器熱処理装置の温水循環系統の模式図である。 本発明の第6の形態に係わる実入り容器熱処理装置の温水循環系統の模式図である。 図1〜図3の実入り容器処理装置の前段の槽内の水温と容器の温度を示す線図である。 図4〜図6の実入り容器処理装置の後段の槽内の水温と容器の温度を示す線図である。 図2、図3、図5、図6の実入り容器処理装置の節減熱量を示す図である。 従来のパストライザーの温水循環系統の模式図である。 図10のパストライザーの各槽内の水温と容器の温度を示す線図である。
符号の説明
1 パストライザー
4A、4B 温水層
4C、4D 高温水槽
4E、4F 冷却用温水槽
5 容器コンベア
6A、6B、6C、6D、6E、6F ノズル群
7 実入り容器
11A、11B、11C、11D、11E、11F ポンプ
13A、13B、13C、13D、13E、13F 出口配管(循環配管)
15A、15B、15C、15D、15E、15F スチーム供給弁
20、30、40、50、60、70 ウォーマー
21A、21B、21E、21F バイパス配管
22A、22B、22E、22F バイパス開閉弁
23A、23B、23E、23F 開閉弁
24 逆止弁
25 制御装置
31A、31B、31E、31F 高温水バイパス配管
33C、33D、33E、33F、34C、34D、34E、34F、36E 開閉弁
35C、35D 可変吐出量ポンプ
35E 冷水供給配管
T1、T2、T3、T4、T5、T6 温度センサ

Claims (10)

  1. 前段に温水槽、中段に高温水槽、後段に冷却用温水槽を配置し、実入り容器を連続搬送中に容器毎中身の液体を加熱又は冷却処理するパストライザー装置であって、各槽の水温を温度調整する温度センサとスチーム供給弁を備え、前段の温水槽の温水を温度調整して温水ポンプにより後段の温水ノズル配管へ送り出し、後段の温水槽の温水を温度調整して温水ポンプにより前段の温水ノズル配管へ回流する循環系と、中段槽高温水循環系に高温水ポンプと高温水循環配管と高温水ノズル循環配管を備えたパストライザー処理装置において、前段の温水槽の温水を同じ温水槽上の温水ノズル配管へ回流バイパスするバイパス配管と、該配管に設置されたバイパス開閉弁と、同配管から後段の温水ノズルへの循環配管を遮断する開閉弁と、前記前段のノズル配管へ温水を送り出す後段の温水ポンプの配管上に該ポンプへ向う流れを阻止する逆止弁を備えることによりパストライザーと容器ウォーマーを兼用できるようにしたことを特徴とする実入り容器熱処理装置。
  2. 中段の高温水ポンプをインバータ制御モータにより駆動される可変吐出量ポンプとし、該可変吐出量ポンプの出口配管から前段の温水槽へ通じるバイパス配管と、該バイパス配管上に設置した開閉弁と、前記バイパス配管の分岐点より先の温水配管に設置した開閉弁とを追加してなることを特徴とする請求項1記載の実入り容器熱処理装置。
  3. 請求項1に記載する実入り容器熱処理装置を用いて、パストライザー処理から低温の実入り容器をウォーマー処理に切換えるとき、中段、後段の高温水以降の処理水の加熱及び循環を止め、処理装置入口側の温水槽のノズル配管に前記バイパス配管より同じ温水槽の温水を回流し、温水循環配管に設置した温度センサが検出した温度が設定値になるように、前記温水槽内の加熱用スチームの流量を制御することを特徴とする実入り容器熱処理方法。
  4. 請求項2に記載する実入り容器熱処理装置を用いて、パストライザー処理から低温の実入り容器をウォーマー処理に切換えるとき、前段、中段、後段の処理水の加熱スチームを止め、後段の温水ポンプを停止し、前記バイパス配管の分岐点より先の温水配管の開閉弁を閉じ、前記バイパス配管上の開閉弁を開き、前記可変吐出量ポンプより吐出する高温水を前段の温水槽に送り込み、温水循環配管に設置した温度センサが検出した温度が設定値になるように、前記可変吐出量ポンプの吐出量を制御し、高温水槽の水温が加温槽内の水温まで下がったときバイパス配管の高温水流入を閉じ、前段の温水槽用のスチームを通にして温水槽の循環と温水温度調整に移行することを特徴とする実入り容器熱処理方法。
  5. 中段の高温水槽の高温水を加熱するスチームの供給弁を開閉して高温水の温度がパストライザー稼動時の温度を維持するように制御し、前段の温水槽の温水循環配管に設置した温度センサが検出した温度が設定値になるように、前記可変吐出量ポンプの吐出量を制御して、加温処理からパストライザー処理へ切換られるようにしたことを特徴とする請求項4記載の実入り容器熱処理方法。
  6. 前段に温水槽、中段に高温水槽、後段に冷却用温水槽を配置し、実入り容器を連続搬送中に容器毎中身の液体を加熱又は冷却処理するパストライザー装置であって、各槽の水温を温度調整する温度センサとスチーム供給弁を備え、前段の温水槽の温水を温度調整して温水ポンプにより後段の温水ノズル配管へ送り出し、後段の温水槽の温水を温度調整して温水ポンプにより前段の温水ノズル配管へ回流する循環系と、中段槽高温水循環系に高温水ポンプと高温水循環配管と高温水ノズル循環配管を備えたパストライザー処理装置において、後段の温水槽の温水を同じ温水槽上の温水ノズル配管へ回流バイパスするバイパス配管と、該配管に設置されたバイパス開閉弁と、同配管から前段の温水ノズルへの循環配管を遮断する開閉弁と、前記後段のノズル配管へ温水を送り出す前段の温水ポンプの配管上に該ポンプへ向う流れを阻止する逆止弁を備えることによりパストライザーと容器ウォーマーを兼用できるようにしたことを特徴とする実入り容器熱処理装置。
  7. 中段の高温水ポンプをインバータ制御モータにより駆動される可変吐出量ポンプとし、該可変吐出量ポンプの出口配管から後段の温水槽へ通じるバイパス配管と、該バイパス配管上に設置した開閉弁と、前記バイパス配管の分岐点より先の温水配管に設置した開閉弁とを追加してなることを特徴とする請求項6記載の実入り容器熱処理装置。
  8. 請求項6に記載する実入り容器熱処理装置を用いて、パストライザー処理から低温の実入り容器をウォーマー処理に切換えるとき、前段、中段の高温水以降の処理水の加熱及び循環を止め、後段の温水槽のノズル配管に前記バイパス配管より同じ温水槽の温水を回流し、温水循環配管に設置した温度センサが検出した温度が設定値になるように、前記温水槽内の加熱用スチームの流量を制御することを特徴とする実入り容器熱処理方法。
  9. 請求項7に記載する実入り容器熱処理装置を用いて、パストライザー処理から低温の実入り容器をウォーマー処理に切換えるとき、前段、中段、後段の処理水の加熱スチームを止め、前段の温水ポンプを停止し、前記バイパス配管の分岐点より先の温水配管の開閉弁を閉じ、前記バイパス配管上の開閉弁を開き、前記可変吐出量ポンプより吐出する高温水を後段の温水槽に送り込み、温水循環配管に設置した温度センサが検出した温度が設定値になるように、前記可変吐出量ポンプの吐出量を制御し、高温水槽の水温が加温槽内の水温まで下がったときバイパス配管の高温水流入を閉じ、後段の温水槽用のスチームを通にして温水槽の循環と温水温度調整に移行することを特徴とする実入り容器熱処理方法。
  10. 中段の高温水槽の高温水を加熱するスチーム供給弁を開閉して高温水の温度がパストライザー稼動時の温度を維持するように制御し、後段の温水槽の温水循環配管に設置した温度センサが検出した温度が設定値になるように、前記可変吐出量ポンプの吐出量を制御して、加温処理からパストライザー処理へ切換られるようにしたことを特徴とする請求項9記載の実入り容器熱処理方法。
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