JP2013244121A - 茹で器の給排水装置 - Google Patents

茹で器の給排水装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013244121A
JP2013244121A JP2012119011A JP2012119011A JP2013244121A JP 2013244121 A JP2013244121 A JP 2013244121A JP 2012119011 A JP2012119011 A JP 2012119011A JP 2012119011 A JP2012119011 A JP 2012119011A JP 2013244121 A JP2013244121 A JP 2013244121A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water supply
water
heat exchanger
drainage
steam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012119011A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Goto
和彦 後藤
Osamu Kodama
治 児玉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MAC KK
Mac KK
Original Assignee
MAC KK
Mac KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MAC KK, Mac KK filed Critical MAC KK
Priority to JP2012119011A priority Critical patent/JP2013244121A/ja
Publication of JP2013244121A publication Critical patent/JP2013244121A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Commercial Cooking Devices (AREA)
  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)
  • Noodles (AREA)

Abstract

【課題】茹湯の温度を維持するための加熱エネルギーを抑制するとともに、熱交換器の目詰まりを防止することができるようにした、茹で器の給排水装置を提供する。
【解決手段】温水が貯留される茹で器へ給水するための給水系と、茹で器からオーバフローする温水を排水するための排水系と、排水系を流通する温水を用いて熱交換により該給水系を流通する給水を加熱する第1熱交換器50と、第1熱交換器50内の温水流通路51に温水流通路51を洗浄するための洗浄材を供給する洗浄材供給系とをそなえる。
【選択図】図1

Description

本発明は、食材を連続して茹でるために用いて好適の、茹で器の給排水装置に関するものである。
茹湯が貯留され、うどんやそばといった麺類等の食材を連続して茹でる茹で器では、食材に含まれる澱粉等の滓が茹湯に溶出する。溶出した滓を放置すると、食材を茹でる上で支障をきたしたり、茹で上げた食材の品質を低下させたりする。このため、茹で器に給水するとともに、茹で器から茹湯をオーバフローさせて排水することにより、茹で器に滓が溜まらないようにする給排水装置が開発されている。
茹で器への給水に上水道水や地下水を用いる場合、この給水の温度が茹湯の温度よりも低いため、茹湯の温度を維持するための加熱が必要になり、この加熱には相応のエネルギーを要する。かかる加熱エネルギーを抑制する技術が、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1の技術は、茹で器からオーバフローして排水される温水と茹で器への給水とで熱交換するものである。これにより、排水の熱を利用して茹湯の温度維持のための加熱エネルギーを抑制することができる。
特開平9−154516号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、茹で器からオーバフローした排水には、溶出した滓が懸濁しているため、排水系の流路に滓が付着或いは固着してしまう。特に、給水と排水との熱交換を行なう熱交換器は、熱交換効率を向上すべく、複数に分岐して互いに隣接して形成された排水流通路及び給水流通路が、いずれも狭く形成されている。したがって、狭く形成されている排水流通路に、排水を流通し続けると滓の付着等により排水流通路が詰まってしまうおそれがある。
本発明は、かかる課題に鑑み創案されたものであり、茹湯の温度を維持するための加熱エネルギーを抑制するとともに、熱交換器の目詰まりを防止することができるようにした、茹で器の給排水装置を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明にかかる茹で器の給排水装置は、温水が貯留される茹で器へ給水するための給水系と、該茹で器からオーバフローする該温水を排水するための排水系と、該排水系を流通する該温水を用いて熱交換により該給水系を流通する給水を加熱する第1熱交換器と、該第1熱交換器内の温水流通路に該温水流通路を洗浄するための洗浄材を供給する洗浄材供給系とをそなえたことを特徴としている。
(2)該排水系は、該温水が流通する排水流通路を含み、該洗浄材供給系は、該洗浄材が流通する洗浄材流通路を含み、該第1熱交換器の該温水流通路が、該排水流通路の一部であるとともに、該洗浄材流通路の一部であることが好ましい。
(3)該排水系における該茹で器からの排水系部分からの該温水を貯留するタンクが、該第1熱交換器よりも上流側に設けられていることが好ましい。
(4)該茹で器は複数設けられ、該給水系により該茹で器のそれぞれに給水し、該排水系により該茹で器のそれぞれからオーバフローする該温水を排水することが好ましい。
(5)該タンクには、該給水系から分岐したタンク給水流通路が接続されていることが好ましい。
(6)該茹で器に付設された加熱器に蒸気を供給することにより該茹で器内の該温水の加熱状態を調整する蒸気供給系が設けられ、該タンクに、該蒸気供給系における該蒸気が供給されるように構成されていることが好ましい。
(7)該給水系における該第1熱交換器の流通系をバイパスする第1バイパス路が設けられたことが好ましい。
(8)該第1熱交換器で加熱された該給水を更に加熱する第2熱交換器が設けられていることが好ましい。
(9)該茹で器に付設された加熱器に蒸気を供給することにより該茹で器内の該温水の加熱状態を調整する蒸気供給系が設けられ、該第2熱交換器が、該第1熱交換器で加熱された該給水を該蒸気供給系における該蒸気を用いて更に加熱することが好ましい。
(10)該給水系における該第2熱交換器の流通系をバイパスする第2バイパス路が設けられたことが好ましい。
(11)該第1熱交換器内の該温水流通路の洗浄を制御する制御系が設けられていることが好ましい。
(12)該第1熱交換器の該温水流通路の詰まり状態を検出するセンサが設けられ、該制御系が、該センサからの検出結果をトリガとして、該洗浄材供給系に該洗浄材を供給するように構成されていることが好ましい。
(13)計時機能を有するタイマが設けられ、該制御系が、該タイマによる計時結果をトリガとして、該洗浄材供給系に該洗浄材を供給するように構成されていることが好ましい。
(14)該給水系における給水加熱部よりも下流側に、他の給水供給系が接続されていることが好ましい。
したがって、本発明の茹で器の給排水装置によれば、排水系の温水を用いて熱交換により給水系の給水を加温するので、茹で器に貯留された温水(茹湯)の温度を維持するための加熱エネルギーを抑制することができ、洗浄材供給系により第1熱交換器内の温水流通路に洗浄材が供給されて洗浄されるため、第1熱交換器の目詰まりを防止することができる。
また、洗浄材供給系により第1熱交換器の温水流通路に洗浄材が供給されるため、第1熱交換器を取り付けたままでの洗浄(CIP;Clean In Place)を行なうことができる。よって、第1熱交換器を取り外して洗浄する必要がない。
例えば、温水が第1熱交換器の温水流通路に流通しなくても、洗浄材を温水に溶解又は混入させることにより、洗浄材は第1熱交換器の温水流通路に供給される。このため、温水流通路は洗浄され、熱交換器の目詰まりを防止することができる。
また、蒸気を用いて給水を加熱する第2熱交換器を設けられていれば、第1熱交換器で加温された給水をさらに加熱し、例えば茹で器内の茹湯に必要な温度まで昇温させることができるため、加熱エネルギーを更に抑制することができる。
また、給水系における第1熱交換器の流通系をバイパスする第1バイパス路が設けられていれば、第1熱交換器の洗浄中であっても、給水を第1バイパス路及び第2熱交換器を流通させることにより、給水を止めることなく加熱することができる。このため、加熱エネルギーを継続的に抑制することができる。
本発明の第1実施形態にかかる茹で器の給排水装置を模式的に示す全体構成図である。 本発明の第1実施形態にかかる給排水装置により給排水される茹で器及びその周辺構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の第1実施形態にかかる給排水装置の熱交換器の構成を説明する要部断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる給排水装置の両熱交換器使用モードの説明図である。 本発明の第1実施形態にかかる給排水装置の第1熱交換器使用モードの説明図である。 本発明の第1実施形態にかかる給排水装置の第2熱交換器使用モードの説明図である。 本発明の第1実施形態にかかる給排水装置の別給水運転モードの説明図である。 本発明の第1実施形態にかかる給排水装置の洗浄運転モードの説明図である。 本発明の第1実施形態にかかる茹で器の給排水装置の第1変形例を示す全体構成図である。 本発明の第1実施形態にかかる茹で器の給排水装置の第2変形例を示す全体構成図である。 本発明の第2実施形態にかかる茹で器の給排水装置を模式的に示す全体構成である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。なお、本発明にかかる茹で器は、麺類(うどんやそば等),野菜,こんにゃく,芋といった食材を茹でるものである。
〔第1実施形態〕
本実施形態では、茹で器が複数設けられる一例として、茹で器が2つ設けられているものを説明する。
〔1 茹で器の構成〕
図2を用いて、本実施形態にかかる給排水装置により給排水される茹で器1及びその周辺構成を説明する。なお、茹で器1は2つ設けられるが、各茹で器1及びその周辺構成は同様であるため、一つの茹で器1を例示して説明する。
なお、茹で器1は食材の加工ラインの一部に設けられる。例えば、うどんを製造する加工ラインは、製造工程順に、小麦粉と水とを練る工程、練った生地を薄く延ばす工程、圧延された生地にスリットを入れる工程、スリットの入った生地を所定の長さに切る工程、所定の長さに切断されたものを茹でる茹で工程、茹でたうどんを水冷し締める工程を有しており、茹で器1及びこの給排水装置は、茹で工程において用いられる。
茹で器1は、茹湯(温水)が貯留された湯槽である。この茹で器1には、茹湯を加熱或いは温度維持するための加熱器5が付設されている。加熱器5には蒸気供給系40の蒸気が供給され、加熱器5に蒸気を供給することにより茹で器1内の茹湯の加熱状態が調整される。この蒸気加熱系40の上流には、図示しない蒸気発生源が接続されている。
本実施形態の加熱器5は、茹で器1の槽内に配管されたパイプを有し、このパイプ内に蒸気発生源からの蒸気を流通させて、茹で器1内の茹湯を加熱する構成になっている。また、蒸気発生源では、過熱蒸気を生成して加熱器5に供給するようになっている。したがって、パイプ内を流通する蒸気が液化することにより放出される熱量と、蒸気の大きな温度低下により放出される熱量とによって、茹湯を速やかに加熱することが可能となっている。
茹で器1の茹湯には、うどん等の食材を収容した複数列のバケット2が浸漬される。これにより、各バケット2に収容された食材は茹でられる。
これらのバケット2は、図示しない搬送コンベヤにより茹で器1の一端部(図2では左方端部)から他端部(図2では右方端部)に搬送され、茹で器1の一端部でバケット2が降下されることにより茹湯への浸漬が開始され、茹で器1の他端部でバケット2が引き揚げられることにより茹湯への浸漬が終了する。このように、各バケット2に収容された食材は、茹湯内に浸漬された状態で一端部から他端部に搬送されることで所定時間だけ茹でられる。
給水管3は、茹で器1に貯留された茹湯に給水を行なうものである。また、排水管4は、茹で器1に貯留された茹湯をオーバフローして排水を行なうものである。
例えば、うどんを茹でる場合には、野菜等の他の食材に比べて、澱粉等の滓の溶出量が多く、茹であがり品質を確保するには、多量の茹湯と高い茹湯温度を必要とし、常時茹で器1内の茹で湯の入れ替えを行ない、水質を安定させなくてはならない。したがって、うどんを茹でる場合には、茹で器1内の茹湯の温度を維持するために多量の加熱エネルギーを要する。
なお、複数の茹で器1において、各茹で器1で茹でる食材は、同じでもよいし相違していてもよい。
〔2 給排水装置の装置構成〕
次に、各茹で器1に給排水を行なう給排水装置の装置構成を説明する。
この給排水装置は、各茹で器1の茹湯がオーバフローした排水と、各茹で器1への給水とで熱交換させる第1熱交換器50と、この給水と蒸気とで熱交換させる第2熱交換器60とを有する。
〔2.1 熱交換器の構成〕
以下、これらの熱交換器50,60を説明する。なお、これらの熱交換器50,60は、プレート式熱交換器が適用され、それぞれ同様に構成されるため、図3を用いて、第1熱交換器50を例に説明する。
図3に示すように、第1熱交換器50は、給水が流通する給水流通路51と排水(温水)が流通する温水流通路52とを有する。この第1熱交換器50には、複数の隔壁59がシール部材59Aを挟んで離隔して配置され、隔壁59の相互間に、給水が流通し主要部が複数に分岐した給水流通路(二重線の矢印で示す流通路)51と、排水(茹湯がオーバフローした温水)が流通し主要部が複数に分岐した温水流通路(破線及び一重線の矢印で示す流通路)52とが交互に形成される構成が連続している。
給水流通路51は、上流側に設けられた給水導入路51aと、下流側に設けられた給水排出路51bと、これらの路51a,51bの間に複数に分岐して設けられた給水中間路51cとから構成されている。
温水流通路52は、上流側に設けられた温水導入路52aと、下流側に設けられた温水排出路52bと、これらの路52a,52bの間に複数に分岐して設けられた温水中間路52cとから構成されている。
複数の隔壁59の各相互間に介装されたシール部材59Aによって給水流通路51と温水流通路52とは隔離される。これらの流通路51,52は、熱交換効率を向上すべく、給水管或いは排水管に比較して狭く形成されている。
また、各隔壁59には、給水導入路51aを形成する給水用穴部59aと、給水排出路51bを形成する給水用穴部59bと、温水導入路52aを形成する温水用穴部(図示略)と、温水排出路52bを形成する温水用穴部(図示略)とが穿設されている。
給水用穴部59a,59bの周囲において、シール部材59Aが給水用穴部59a,59bと給水中間路51cとを連通し給水用穴部59a,59bと温水中間路52cとの間をシールするように配置される。これによって、給水導入路51a及び給水排出路51bが形成され、給水が第1熱交換器50に流入すると、まず、給水導入路51aに導入されて、ここから各給水中間路51cに分流され、その後、給水排出路51bにて合流して第1熱交換器50から排出される。
同様に、温水用穴部の周囲において、シール部材59Aが温水用穴部と温水中間路52cとを連通し温水用穴部と給水中間路51cとの間をシールするように配置される。これによって、温水導入路52a及び温水排出路52bが形成され、温水が第1熱交換器50に流入すると、まず、温水導入路52aに導入されて、ここから各温水中間路52cに分流され、その後、温水排出路52bに合流して第1熱交換器50から排出される。
かかる第1熱交換器50の構成により、温水流通路52を流通する茹で器1から排水された温水と、給水流通路51を流通する給水とが隔壁59を介して熱交換し、給水流通路51を流通する給水が加温される。
なお、第1熱交換器50は、着脱可能に構成されている。具体的には、第1熱交換器50の給水流通路51の上流端及び後述する給水管10dの接続と、給水流通路51の下流端及び後述する給水管10eの接続とを解放するとともに、温水流通路52の上流端及び後述する排水管20iの接続と、温水流通路52の下流端及び後述する排水管20jの接続とを解放することにより、第1熱交換器50を取り外すことができる。もちろん、第1熱交換器50を取り付けることもできる。
同様に、第2熱交換器60にも、プレート式熱交換器が適用され、複数の隔壁がシール部材を挟んで離隔して配置され、隔壁の相互間に、給水が流通する複数に分岐した給水流通路61と、蒸気が流通する複数に分岐した蒸気流通路62とが交互に形成される構成が連続している。
給水が第2熱交換器60に流入すると、まず、給水導入路(図示略)に導入されて、ここから各給水中間路に分流され、その後、給水排出路(図示略)にて合流して第2熱交換器60から排出される。同様に、蒸気が第2熱交換器60に流入すると、まず、蒸気導入路(図示略)に導入されて、ここから各蒸気中間路に分流され、その後、蒸気排出路(図示略)に合流して第2熱交換器60から排出される。
したがって、第2熱交換器60では、蒸気流通路62を流通する蒸気と、給水流通路61を流通する給水とで熱交換し、給水流通路61を流通する給水が加熱される。
第2熱交換器60では、単位質量当たりの給水を単位温度だけ上昇するのに必要な加熱エネルギーは、茹で器1内に貯留された単位質量当たりの茹湯を単位温度だけ上昇するのに必要な加熱エネルギーよりも小さい。すなわち、第2熱交換器60の給水の方が、茹で器1の茹湯よりも効率よく加熱される。
なお、第2熱交換器60は、第1熱交換器50と同様に、何れも後述する給水管10i,10j及び蒸気管40e,40fから着脱可能に構成されている。
〔2.2 流通路の構成〕
以下、図1を用いて、給排水装置の給排水等にかかる流通路の構成を説明する。
給排水装置は、各茹で器1への給水が流通する給水路と、各茹で器1からの排水が流通する排水路と、蒸気が流通する蒸気路とを有する。
〔2.2.1 給水路の構成〕
給水路は、各茹で器1への給水が流通するメイン給水路10A並びに補助給水路10B及び10Cと、バッファタンク29への給水が流通するタンク給水路10Dとから構成されている。
メイン給水路10Aは、図示しない給水源が接続される給水点S10から各茹で器1に付設の給水管3(図2参照)が接続される給水点S120までの給水流通路である。このメイン給水路10Aは、第1熱交換器50及び第2熱交換器60のそれぞれの給水流通路51,61を含み、これらの給水流通路51,61のそれぞれをバイパスするバイパス路を形成する給水管10h及び10k(いずれも後述し、以下、給水管10h,10kのそれぞれをバイパス路10h,10kともいう)が設けられ、給水流通路51,61とバイパス路10h,10kとが、事前に選択された熱交換器50,60の使用モードに応じて用いられる。
この熱交換器50,60の使用モードには、第1熱交換器50及び第2熱交換器60の両方を使用する両熱交換器使用モードと、第2熱交換器60をバイパスし第1熱交換器50のみを使用する第1熱交換器使用モードと、第1熱交換器50をバイパスし第2熱交換器60のみを使用する第2熱交換器使用モードと、熱交換器50,60の何れも使用しない熱交換器不使用モードとがある。この熱交換器不使用モードは、別系統の給水を行なう別給水運転モード、及び、熱交換器50,60の何れもをバイパスする両バイパス運転モードにおいて選択される。このような熱交換器50,60の使用モードは、後述する給排水装置の運転モードと各流通路の状況等に応じて選択される。
メイン給水路10Aは、複数の給水管10a〜10rと、これらの給水管10a〜10rを接続する管継手等の接点S10〜S120と、ポンプP1とを有している。
以下、メイン給水路10Aの構成を、給水流通方向順に説明する。
メイン給水路10Aの上流端である給水点S10は、外部の給水源が接続可能に構成されている。
給水管10aは、給水点S10から分岐点S20までの配管である。この給水管10aには、開閉弁v1が介装されている。この開閉弁v1は、手動により開閉される手動開閉弁である。以下、手動開閉弁については、単に開閉弁という。
給水管10bは、分岐点S20から分岐点S40までの配管である。この給水管10bには、給水流通方向順に、開閉弁v4と給水を圧送するポンプP1とが介装されている。
給水管10cは、分岐点S40から分岐点S50までの配管である。この給水管10cには、開閉弁v5が介装されている。
給水管10dは、分岐点S50から第1熱交換器50の給水流通路51の入口結合点S52までの配管である。給水管10eは、第1熱交換器50の給水流通路51の出口結合点S54から分岐点S60までの配管である。
したがって、給水管10d,10eの相互間に、第1熱交換器50が介装される。
給水管10fは、分岐点S60から合流分岐点S70までの配管である。この給水管10fには、開閉弁v6が介装されている。
これらの給水管10c〜10f(熱交換器の流通系)及び給水流通路51には、両熱交換器使用モード時及び第1熱交換器使用モード時に給水が流通する。つまり、両熱交換器使用モード時及び第1熱交換器使用モード時の給水は、分岐点S40から、接続点S50を経由して、第1熱交換器50の給水流通路51を流通し、分岐点S60を経由して、合流分岐点S70までを流通する。
なお、合流点S50には、給水管10yが接続されている。この給水管10yには、上流から、開閉弁v3と、接続点S50側からの逆流を防止する逆止弁vcが介装されている。また、分岐点S60には、給水を排出する給水排出管10gが接続されている。この給水排出管10gには、開閉弁v7が介装されている。
分岐点S40と合流分岐点S70との間には、給水管(第1バイパス路)10hが介装され、この給水管10hには、開閉弁v8が介装されている。第2熱交換器使用モード時には、給水は第1熱交換器50を経由せずに給水管10hを流通する。
つまり、両熱交換器使用モード時及び第1熱交換器使用モード時には、給水管10hの開閉弁v8が閉鎖されて、給水管10cの開閉弁v5及び給水管10fの開閉弁v6が開放されて、給水が第1熱交換器50を流通し、第2熱交換器使用モード時には、給水管10cの開閉弁v5及び給水管10fの開閉弁v6が閉鎖されて、給水管10hの開閉弁v8が開放されて、給水が第1熱交換器50を流通せずに給水管10hを流通する。
給水管10iは、合流分岐点S70から第2熱交換器60の給水流通路61の入口結合点S72までの配管である。給水管10jは、第2熱交換器60の給水流通路61の出口結合点S74から合流点S80までの配管である。したがって、給水管10i,10j(第2熱交換器の流通系)の相互間に、第2熱交換器60が介装される。
なお、給水管10iには開閉弁v9が介装され、給水管10jには開閉弁v10が介装されている。
これらの給水管10i,10j及び給水流通路61には、第2加熱器使用モード時及び両加熱器使用モード時に給水が流通する。つまり、第2加熱器使用モード時等の給水は、合流分岐点S70から、第2熱交換器の給水流通路61を流通し、合流点S80までを流通する。
合流分岐点S70と合流点S80との間には、給水管(第2バイパス路)10kが介装され、この給水管10kには開閉弁v11が介装されている。第1熱交換器使用モード時には、給水は給水管10kを流通する。
つまり、両熱交換器使用モード時及び第2熱交換器使用モード時には、給水管10kの開閉弁v11が閉鎖されて、給水管10iの開閉弁v9及び給水管10jの開閉弁v10が開放されて、給水が第2熱交換器60を流通し、第1熱交換器使用モード時には、給水管10iの開閉弁v9及び給水管10jの開閉弁v10が閉鎖されて、給水管10kの開閉弁v11が開放されて,給水が第2熱交換器60を流通せずに給水管10kを流通する。
給水管10mは、合流点S80から分岐点S90までの配管である。
分岐点S90は、各茹で器1への給水を分岐するいわば分水界であり、この下流には、給水管10n〜10rが並列に接続されている。これら二系列の給水管10n〜10rは、それぞれ同様の構成であるため、一つの系列に着目して説明する。
給水管10nは、分岐点S90から分岐点S100までの配管である。この給水管10nには、開閉弁v12が介装されている。
分岐点S100には、給水を茹で器1の直前で排出する給水排出管10pが接続されている。この給水排出管10pには、開閉弁v13が介装されている。
給水管10qは、分岐点S100から接続点S110までの配管である。この給水管10qには、開閉弁v14が介装されている。
給水管10rは、接続点S110から、茹で器1に付設された給水管3(図2参照)に接続される給水点S120までの配管である。この給水管10rには、手動で開度が調整される流量調整弁v16が介装されている。
接続点S110には、補助給水路10Bが接続されている。この補助給水路10Bには、開閉弁v15が介装されている。
補助給水路(他の給水供給系)10Bには、熱交換器50及び60の何れも使用しない熱交換器不使用モードのときに、給水が流通する。
同様に、もう一つの系列の接続点S110には、補助給水路10Cが接続され、この補助給水路10Cには開閉弁v15が介装されている。補助給水路(他の給水供給系)10Cには、熱交換器不使用モードのときに、給水が流通する。
これらの補助給水路10B,10Cのそれぞれは、給水管10a〜10nよりも下流側の接続点S110に接続され、上流端に図示しない給水源が接続される。かかる給水源は、給水点S10と同系統の給水源を用いてもよいし、別系統の給水源を用いてもよい。これらの補助給水路10B,10Cは何れも、第1熱交換器50及び第2熱交換器60を介装する給水路(給水加熱部)よりも下流側に接続されている。
次に、タンク給水路10Dの構成を説明する。
タンク給水路10Dは、バッファタンク29への給水流通路である。このタンク給水路10Dには、バッファタンク29に水を貯留するときに給水が流通する。なお、タンク給水路10Dの給水は、上水道圧といった図示しない給水源からの圧力で流通する。
このタンク給水路10Dは、バッファタンク29への給水流通方向順に、給水管10a,10x及び10zを有する。なお、給水管10aは、上述の通り、給水点S10から分岐点S20までの配管である。
給水管10xは、分岐点S20から分岐点S30までの配管であり、給水管10zは、分岐点S30からバッファタンク29の供給口29Aまでの配管である。この給水管10zには、開閉弁v2が介装されている。
〔2.2.2 蒸気路の構成〕
蒸気路は、第2熱交換器60への蒸気が流通する熱交換蒸気路40Aと、バッファタンク29への蒸気が流通するタンク蒸気路40Bとから構成されている。この蒸気路は、複数の蒸気管40a〜40gと、これらの蒸気管を接続する管継手等の接点H10〜H50とを有する。
蒸気路は上流端(蒸気点H10)が図示しない蒸気発生源に接続されるが、この上流端よりも上流であって蒸気発生源の下流で、図2に示す茹で器1の加熱器5への蒸気路と、図1に示す蒸気路への蒸気路とに分岐しており、これらの蒸気路が並列に配設されている。
熱交換蒸気路40Aは、両熱交換器使用モード時及び第2熱交換器使用モード時に、蒸気が流通する蒸気流通路である。
以下、熱交換蒸気路40Aの構成を、第2熱交換器60への蒸気流通方向順に説明する。
熱交換蒸気路40Aの上流端である蒸気点H10は、外部の蒸気供給源が接続可能に構成されている。この熱交換蒸気路40Aは、蒸気管40a〜40fを有する。
蒸気管40aは、蒸気点H10から分岐点H20までの配管である。
この分岐点H20には、蒸気管40bと後述する蒸気管40gとが接続されている。
蒸気管40bは、分岐点H20から分岐点H30までの配管である。この蒸気管40bには、開閉弁v17が介装されている。
分岐点H30には、蒸気管40cと蒸気管40dが接続されている。
これらの蒸気管40c及び40dは、分岐点H30から合流点H40までの配管であり、並列に配設されている。
蒸気管40cには電動弁v18が介装されており、また、蒸気管40dには電動弁v19が介装されている。
これらの電動弁v18及びv19は、制御されていない場合に閉鎖する常閉弁であり、共通の温調機49Aが接続されている。
温調機49Aは、給水管10jを流通する給水の温度を検出する図示しない温度センサで検出された温度に応じて、電動弁v18,v19の開度を調整するものである。つまり、温調機49Aは、給水管10jを流通する給水の温度、即ち、第2熱交換器60で加熱された給水の温度に基づいて、第2熱交換器60に供給する蒸気量を調整する。例えば、温調機49Aは、給水の温度が茹湯に必要な温度となるように電動弁v18,v19の開度を調整する。
例えば、温調機49Aは、電動弁v18,v19の一方を粗調整に用い、電動弁v18,v19の他方を微調整に用いることにより、合流点H40よりも下流に供給する蒸気を精度よく調整する。蒸気路40cを粗調整用流路とし電動弁v18を粗調整用弁とし、蒸気路40dを微調整用流路とし電動弁v19を微調整用弁とすると、電動弁v18を開度調整して蒸気路40cを流通する蒸気流量を粗調整し、その後、電動弁v19を開度調整して蒸気路40dを流通する蒸気流量を微調整する。この場合、粗調整用流路の方を微調整用流路よりも流路断面積を大きくすることが好ましい。
蒸気管40eは、合流点H40から第2熱交換器60の蒸気流通路62の入口結合点H42までの配管である。蒸気管40fは、第2熱交換器60の蒸気流通路62の出口結合点H44から蒸気を排出する配管である。
したがって、蒸気管40e,40fの相互管に、第2熱交換器60が介装される。
次に、タンク蒸気路40Bの構成を、蒸気流通方向順に説明する。
タンク蒸気路40Bは、バッファタンク29への蒸気流通路である。このタンク蒸気路40Bには、バッファタンク29に貯留された水を加温するときに蒸気が流通する。
タンク蒸気路40Bは、バッファタンク29への蒸気流通方向順に、蒸気管40aと、蒸気管40gとを有する。なお、蒸気管40aは、上述の通り、蒸気点H10から分岐点H20までの配管である。
蒸気管40gは、分岐点H20から排出点H50までの配管である。この排出点H50では、バッファタンク29に水が貯留されたときに、この貯留水への蒸気が排出される。
蒸気管40gには、蒸気流通方向順に、開閉弁v20と、温調機49Bが接続された電動弁v21とが介装されている。この温調機49Bには、バッファタンク29に貯留された水の温度を検出する温度センサ49Cが接続されている。
温調機49Bは、温度センサ49Cにより検出された貯留水の温度に基づいて電動弁21の開度を調整するものである。例えば、温調機49Bは、バッファタンク29の貯留水の温度が洗浄剤(洗浄材)を溶かし入れるのに適当な所定温度となるようにフィードバック制御により電動弁21の開度調整を行なう。
〔2.2.3 排水路の構成〕
排水路は、第1熱交換器50への排水が流通する熱交換排水路20Aと、熱交換せずに排出される排水が流通する補助排水路20Bとから構成されている。
熱交換排水路20Aは、第1熱交換器50で排水と給水とで熱交換する両熱交換器使用モード時及び第1熱交換器使用モード時に排水が流通する排水流通路である。
補助排水路20Bは、排水と給水とによる熱交換を行なわない後述する洗浄運転モード時等の運転モード時に、排水が流通する排水流通路である。
以下、熱交換排水路20Aの構成を、排水流通方向順に説明する。
熱交換排水路20Aは、複数の排水管20a〜20kと、これらの排水管を接続する管継手等の接点D10〜D70と、排水を一時的に貯留するバッファタンク29と、排水を圧送するポンプP2とを有する。
熱交換排水路20Aの上流端である排水点D10,D10は、各茹で器1に付設の排水管4(図2参照)にそれぞれ接続される。この熱交換排水路20Aでは、排水点D10からバッファタンク29までの二系列の排水路が、並列に配設されている。かかる二系列の排水路は、それぞれ同様の構成であるため、一つの系列の排水路に着目して説明する。
排水管20aは、排水点D10から分岐点D20までの配管である。
この分岐点D20には、排水管20bと後述する排水管20mとが接続されている。
排水管20bは、分岐点D20から排出点D30までの配管である。この排水管20bには、開閉弁v23が介装されている。この排水管20bの排出点D30は、バッファタンク29への排水の流出口として機能する。
もう一つの系列にかかる排水路の排水管20a,20bについても、同様に構成されている。
バッファタンク29は、熱交換排水路20Aに排水が流通するときに、この排水を一時的に貯留する湯槽である。
バッファタンク29には、上述のタンク給水路10Dの給水路10zが接続される供給口29Aと、このタンク29内の液面高さが所定高さ以上になると貯留水を流出する流出口29Bと、排水管20dが接続された流出口29Cと、後述する還流路Cが接続された流入口29Dとが設けられている。なお、バッファタンク29の流出口29Bには、オーバフローした貯留水を排出する排水管20cが接続されている。
また、バッファタンク29には、このタンク29内の貯留水にかかる液面の高さを検出する液面計29Eが付設されている。タンク29内の貯留水の液面の高さは、タンク29内に貯留されている水量に対応するため、液面計29Eは、タンク29内に貯留されている水量を検出するものといえる。
この液面計29Eは、図示しないポンプ制御装置を介してポンプP2に接続されている。
排水管20dは、バッファタンク29の流出口29Cから分岐点D40までの配管である。この分岐点D40には、排水管20eと排水管20fとが接続されている。この排水管20fは、排水を排出する配管であり、この排水管20fには、開閉弁v24が介装されている。
排水管20eは、分岐点D40から分岐点D50までの配管である。
この分岐点D50には、排水管20gと排水管20hとが接続されている。
これらの排水管20g及び20hは、分岐点D50から合流点D60までの配管であり、並列に配設されている。
排水管20gには、排水流通方向順に、開閉弁v25と、排水中に懸濁した滓を除去するフィルタFと、開閉弁v26とが介装されている。同様に、排水管20hには、排水流通方向順に、開閉弁v25と、排水中に懸濁した滓等を除去するフィルタFと、開閉弁v26とが介装されている。なお、排水管20g又は20hに排水を流通させ続けると、フィルタFは、排水中の滓により目詰まりするため、洗浄等の定期的なメンテナンスを必要とする。
例えば、排水管20gの開閉弁v25及びv26を開放して、排水管20gに排水を流通させるとともに、排水管20hの開閉弁v25及びv26を閉鎖して、排水管20gに排水を流通させ続けると、排水管20gのフィルタFが目詰まりする。かかる場合には、排水管20hの開閉弁v25及びv26を開放して、排水管20hに排水を流通させるとともに、排水管20gの開閉弁v25及びv26を閉鎖する。これにより、排水管20gのフィルタFは排水流通路から隔離される。
排水管20iは、合流点D60から第1熱交換器50の温水流通路52の入口結合点D62までの配管である。排水管20jは、第1熱交換器50の温水流通路52の出口結合点D64から分岐点D70までの配管である。
したがって、排水管20i,20jの相互間に、第1熱交換器50が介装される。
この排水管20iには、排水を圧送するポンプP2が介装されている。
このポンプP2は、液面計29Eに接続された図示しない制御装置により制御される。具体的には、制御装置は、液面計29Eにより検出される液面が高くなるのに従ってポンプP2の圧送速度を上昇させ、液面計29Eにより検出される液面が低くなるのに従ってポンプP2の圧送速度を低下させる。なお、検出される液面の高さが一定であれば、ポンプP2の圧送速度も一定速に維持される。
分岐点D70には、排水管20kと後述する還流管Cとが接続されている。
排水管20kは、分岐点D70からの排水を排出する配管である。この排水管20kには、排水流通方向順に、開閉弁v27と流量調整弁v28とが介装されている。
なお、還流管Cは、分岐点D70とバッファタンク29の流入口29Dとを接続する配管である。
この還流管Cには、給排水装置の運転モードが、洗浄運転モード等の第1熱交換器50の温水流通路52を洗浄する運転モードのときに、後述する洗浄水等が流通する。
次に、補助排水路20Bの構成を説明する。この補助排水路20Bは、二系列の排水路が並列に配設されたものである。かかる二系列の排水路は、それぞれ同様の構成であるため、一つの系列の排水路に着目して説明する。
補助排水路20Bは、排水流通方向順に、排水管20a及び20mを有する。なお、排水管20aは、上述の通り、排水点D10から分岐点D20までの配管である。
排水管20mは、分岐点D20からの排水を排出する配管である。この排水管20mには、開閉弁v22が介装されている。
〔3 給排水装置の各運転モード別の構成〕
本発明の給排水装置の装置全体にかかる運転モードは、第1熱交換器50を洗浄しない通常運転モードと、第1熱交換器50を洗浄する洗浄運転モードとに大別される。
これらの通常運転モードと洗浄運転モードとの切換え時には、切換えの準備や後処理を実施する過渡的な運転モードが実施される。この過渡的な運転モードとしては、排水排出運転モード,予備洗浄運転モード,洗浄仕上げ運転モードといった運転モードが挙げられる。
また、本給排水装置は、通常運転モード及び洗浄運転モードのそれぞれの運転モードにおいて、熱交換器50,60の各使用モードの何れかが選択される。
以下、茹で器の給排水装置の運転モード別に、給水系10,排水系20,洗浄材供給系30及び蒸気供給系40の構成を説明する。
本発明の給排水装置は、上記のように種々の運転モードで作動するが、各運転モードにおける、各茹で器1へ給水するための構成が給水系10である。すなわち、給水系10は、各運転モード時に、給水が流通する配管等の流通路、及びかかる流通路に介装された種々の装置を意味する。同様に、各運転モードにおける、各茹で器1の茹湯がオーバフローした温水(排水)を排出するための構成が排水系20であり、第1熱交換器50内の温水流通路52にこの流通路52を洗浄するための洗浄材を供給するための構成が洗浄材供給系30であり、蒸気を供給するための構成が蒸気供給系40である。
給排水装置は、弁の開閉により切換えられる、給水,蒸気,排水及び洗浄材の各流通経路の組み合わせにより、種々の運転モードに切換えられる。各流通経路は、給排水装置の弁の開閉状態を切換えることにより確立される。
給水の流通経路(ルート)としては、給水が第1熱交換器50及び第2熱交換器60の何れもを経由して茹で器1へ供給される二段熱交換給水ルートと、給水が第1熱交換器50を経由し第2熱交換器60をバイパスして茹で器へ供給される前段熱交換給水ルートと、給水が第1熱交換器50をバイパスし第2熱交換器60を経由して茹で器へ供給される後段熱交換給水ルートと、第2給水路10B或いは第3給水路10Cからの給水が茹で器へ供給される別給水ルートとが挙げられる。
これらの各給水ルートは、下記の表1に示す弁の開閉状態に切換えることにより確立される。なお、表1では、各弁vの開閉状態を、丸印で開放状態を示し、バツ印で閉鎖状態を示し、三角印で開放状態及び閉鎖状態の何れでもよい任意の開閉状態を示す。各弁の開閉状態を示す丸印,バツ印及び三角印は、後述する表2〜5についても同様の開閉状態を示す。
Figure 2013244121
蒸気の流通経路(ルート)としては、蒸気が第2熱交換器60に供給される熱交換蒸気ルートと、蒸気がバッファタンク29に供給されるタンク蒸気ルートと、蒸気が第2熱交換器60及びバッファタンク29の何れにも供給される両蒸気ルートとが挙げられる。
これらの各蒸気ルートは、下記の表2に示す弁の開閉状態に切換えることにより確立される。なお、蒸気路に介装される弁v17〜v21の全てを閉鎖すれば、蒸気は、第2熱交換器60及びバッファタンク29の何れにも供給されない。
Figure 2013244121
排水の流通経路(ルート)としては、排水が第1熱交換器50を経由する熱交換排水ルートと、排水が第1熱交換器50を経由しない補助排水ルートとが挙げられる。
これらの各排水ルートは、下記の表3に示す弁の開閉状態に切換えることにより確立される。
Figure 2013244121
また、詳細を後述する洗浄水(洗浄材)の流通経路(ルート)は、下記の表4に示す弁の開閉状態に切換えることにより確立される。
Figure 2013244121
なお、本実施形態では、流通路に介装される弁の開閉状態を手動で切換えることにより、給排水装置の運転モードは切換えられる。
〔3.1 通常運転モードにおける熱交換器の使用モード〕
まず、通常運転モードにおいては、熱交換器50,60の使用モードとして、両熱交換器使用モードと、第1熱交換器使用モードと、第2熱交換器使用モードと、熱交換器不使用モードの別給水運転モードとの何れかが選択される。ここでは、通常運転モードを熱交換器50,60の使用モード毎に説明する。
〔3.1.1 両熱交換器使用モード〕
両熱交換器使用モードは、上記の通り、第1熱交換器50及び第2熱交換器60の両方を使用するモードである。両熱交換器使用モードで稼働する給排水装置は、各茹で器1で食材を茹でるとともに、各茹で器1のそれぞれで給排水し、第1熱交換器50で給水を加温するとともに、第2熱交換器60で給水を加熱する。
この両熱交換器使用モードでは、給水のルートが二段熱交換給水ルート(表1参照)であり、蒸気のルートが熱交換器蒸気ルート(表2参照)であり、排水のルートが熱交換排水ルート(表3参照)である。
以下、図4を用いて、両熱交換器使用モードの給排水装置の構成を説明する。なお、図4には、給水,蒸気及び排水が流通する箇所を実線で示し、給水,蒸気及び排水が流通しない箇所を破線で示す。後述する図5〜図8についても、実線及び破線を用いて同様に区別する。
まず、両熱交換器使用モード時の給排水装置における給水を流通させるための構成、即ち給水系10について説明する。
図4に示すように、給水系10は、第1熱交換器50及び第2熱交換器60を経由するメイン給水路10A(図1参照)及びこれに介装された弁やポンプP1を有する。
つまり、両熱交換器使用モード時の給水は、給水点S10から、分岐点S20を経由し、給水管10bを流通し、分岐点S40を経由し給水管10cを流通して接合点S50を経由し、給水管10d及び10eに介装される第1熱交換器50の給水流通路51を流通し、分岐点S60を経由して給水管10fを流通する。そして、合流分岐点S70を経由して、給水管10i及び10jに介装される第2熱交換器60の給水流通路61を流通し、合流点S80を経由して給水管10mを流通し、分岐点S90を経由して、各分岐点S100及び各接続点S110を経由して、各給水管10rの流量調整弁v16にそれぞれ流量を調整されて給水点S120までを流通する。
この給水は、給水管10hの開閉弁v8が閉鎖されているため、給水管10hを流通せず、給水管10kの開閉弁v11が閉鎖されているため、給水管10kを流通しない。
このように、両熱交換器使用モード時の給水系10は、給水管10a,10b,10c,10d,10e,10f,10i,10j,10m,10n,10q,10rと、これらに介装された弁及びポンプP1と、第1熱交換器50の給水流通路51と、第2熱交換器60の給水流通路61とを有して構成される。
次に、両熱交換器使用モード時の給排水装置における蒸気を供給させるための構成、即ち蒸気供給系40について説明する。
図4に示すように、両熱交換器使用モード時の蒸気供給系40は、第2熱交換器60を経由する熱交換蒸気路40A(図1参照)及びこれに介装された弁を有する。
つまり、両熱交換器使用モード時の蒸気は、蒸気点H10から、分岐点H20を経由し、蒸気管40bを流通し、分岐点H30で分流して各蒸気路40c及び40dを流通し、合流点H40で合流し、蒸気路40e及び40fに介装された第2熱交換器60の蒸気流通理62を流通して排出される。
このように、両熱交換器使用モード時の蒸気供給系40は、蒸気管40a,40b,40c,40d,40e,40f及びこれらに介装される弁を有して構成される。
次に、両熱交換器使用モード時の給排水装置における排水を流通させるための構成、即ち排水系20について説明する。
図4に示すように、両熱交換器使用モード時の排水系20は、第1熱交換器50への排水が流通する熱交換排水路20A(図1参照)及びこれに介装された弁やポンプP2を有する。
つまり、両熱交換器使用モード時の排水は、排水点D10から、分岐点D20を経由し、排水管20bを流通してバッファタンク29内に一時的に貯留される。そして、バッファタンク29から流出した排水は、排水管20dを流通して分岐点D40を経由し、排水管20eを流通して分岐点D50を経由する。分岐点D50を経由した排水は、排水管20g或いは排水管20hを流通し、合流点D60を経由して、ポンプP2に圧送されて第1熱交換器50の温水流通路52を流通し、分岐点D70を経由し排水管20kを流通して排出される。なお、排水管20g及び20hについては、一方に介装された開閉弁v25及びv26を閉鎖し、他方に介装された開閉弁v25及びv26を開放する。ただし、排水管20g及び20hの両方の開閉弁v25及びv26を開放してもよい。
両熱交換器使用モードの排水は、ポンプP2を駆動することにより行なわれるが、このポンプP2は、液面計29Eにより検出される液面が高くなるのに従って圧送速度が上昇され、また、液面計29Eにより検出される液面が低くなるのに従って圧送速度が低下される。
このように、両熱交換器使用モード時の排水系20は、排水管20a,20b,20d,20e,20g,20h,20i,20j,20k及びこれらに介装された弁及びポンプP2と、バッファタンク29と、第1熱交換器50の温水流通路52とを有して構成される。
〔3.1.2 第1熱交換器使用モード〕
第1熱交換器使用モードは、上記の通り、第2熱交換器60をバイパスし第1熱交換器50のみを使用するモードである。第1熱交換器使用モードで稼働する給排水装置は、各茹で器1で食材を茹でるとともに、各茹で器1のそれぞれで給排水し、第1熱交換器50で給水を加温するが、第2熱交換器60での給水の加熱は行なわない。この第1熱交換器使用モードは、例えば、第2熱交換器60を着脱時等に行なわれる。
この第1熱交換器使用モードでは、給水のルートが前段熱交換給水ルート(表1参照)であり、蒸気は第2熱交換器に供給されず、排水のルートが熱交換排水ルート(表3参照)である。
以下、図5を用いて、第1熱交換器使用モードにおける給排水装置の構成を説明する。
まず、第1熱交換器使用モード時の給水系10について説明する。
図5に示すように、第1熱交換器使用モード時の給水系10は、第1熱交換器50は経由するが第2熱交換器60は経由しないメイン給水路10A(図1参照)及びこれに介装された弁やポンプP1を有する。
つまり、第1熱交換器使用モード時の給水は、給水点S10から、分岐点S20を経由し、給水管10bを流通し、分岐点S40を経由し給水管10cを流通して接合点S50を経由し、給水管10d及び10eに介装される第1熱交換器50の給水流通路51を流通し、分岐点S60を経由して給水管10fを流通する。そして、合流分岐点S70を経由して、給水管10kを流通し、合流点S80を経由して給水管10mを流通し、分岐点S90を経由して、各分岐点S100及び各接続点S110を経由して、各給水管10rの流量調整弁v16にそれぞれ流量を調整されて給水点S120までを流通する。
この給水は、給水管10iの開閉弁v9と給水管10jの開閉弁v10とが閉鎖されているため、給水管10i及び10jを流通せず、給水管10kの開閉弁v11が開放されているため、給水管10kを流通する。
このように、第1熱交換器使用モード時の給水系10は、給水管10a,10b,10c,10d,10e,10f,10k,10m,10n,10q,10rと、これらに介装された弁及びポンプP1と、第1熱交換器50の給水流通路51とを有して構成される。
第1熱交換器使用モード時の排水系20は、上述した両熱交換器使用モード時の排水系20の構成と同様である。このため、ここでの説明は省略する。
〔3.1.3 第2熱交換器使用モード〕
第2熱交換器使用モードは、上記の通り、第1熱交換器50をバイパスし第2熱交換器60のみを使用するモードである。第2熱交換器使用モードで稼働する給排水装置は、各茹で器1で食材を茹でるとともに、各茹で器1のそれぞれで給排水し、第1熱交換器50で給水の加温を行なわないが、第2熱交換器60で給水を加熱する。この第2熱交換器使用モードは、例えば、第1熱交換器50の着脱時等に行なわれる。
この第2熱交換器使用モードでは、給水のルートが後段熱交換給水ルート(表1参照)であり、蒸気のルートが熱交換蒸気ルート(表2参照)であり、排水のルートが補助排水ルート(表3参照)である。
以下、図6を用いて、第2熱交換器使用モードの給排水装置の構成を説明する。
まず、第2熱交換器使用モードの給水系10について説明する。
図6に示すように、第2熱交換器使用モード時の給水系10は、第1熱交換器50は経由しないが第2熱交換器60は経由するメイン給水路10A(図1参照)及びこれに介装された弁やポンプP1を有する。
つまり、第2熱交換器使用モード時の給水は、給水点S10から、分岐点S20を経由し、給水管10bを流通し、分岐点S40を経由して給水管10hを流通する。そして、合流分岐点S70を経由して、給水管10i及び10jに介装される第2熱交換器60の給水流通路61を流通し、合流点S80を経由して給水管10mを流通し、分岐点S90を経由し、各分岐点S100及びS110を経由して、各給水管10rの流量調整弁v16にそれぞれ流量を調整されて給水点S120までを流通する。
この給水は、給水管10cの開閉弁v5と給水管10fの開閉弁v6とが閉鎖されているため、給水管10c〜10fと第1熱交換器50の給水流通路51とを流通せず、給水管10hの開閉弁v8が開放されているため、給水管10hを流通する。
このように、第2熱交換器使用モード時の給水系10は、給水管10a,10b,10h,10i,10j,10m,10n,10q,10rと、これらに介装された弁及びポンプP1と、第2熱交換器60の給水流通路61とを有して構成される。
第2熱交換器使用モード時の蒸気供給系40の構成は、上述した両熱交換器使用モード時の蒸気供給系40の構成と同様である。このため、ここでの説明は省略する。
次に、第2熱交換器使用モード時の排水系20について説明する。
図6に示すように、第2熱交換器使用モード時の排水系20は、補助排水路20B(図1参照)及びこれに介装された弁を有する。
つまり、第2熱交換器使用モード時の排水は、排水点D10から排水管20aを流通し、分岐点D20を経由し、排水管20mを流通して排出される。
この排水は、各排水管20bの開閉弁v23が閉鎖されているため、排水管20bよりも下流側に流通しない。
このように、第2熱交換器使用モード時の排水系20は、排水管20a,20m及びこれらに介装された弁を有して構成される。
〔3.1.4 熱交換器不使用モード〕
熱交換器不使用モードは、上述のように、熱交換器50,60の何れも使用しないモードである。ここでは、熱交換器不使用モードで稼働する給排水装置が、各茹で器1で食材を茹でるとともに、第2給水路(他の給水供給系)10B或いは第3給水路(他の給水供給系)10Cの給水を各茹で器1に給水する別給水運転モードを例に挙げて説明する。
例えば、別給水運転モードは、メンテナンス等により、第1熱交換器50、第2熱交換器60が使用できない場合や、給水点S10からの給水を排出する場合に実施される。ここでは、給水点S10からの給水を排出しつつ、第2給水路10B及び第3給水路10Cにより給水する別給水運転モードを例に挙げて説明する。
この別給水運転モードでは、給水のルートが別給水ルートであり(表1参照)、蒸気は流通せず、排水のルートが補助排水ルートである。
以下、図7を用いて、別給水運転モードの給排水装置の構成を説明する。
まず、別給水運転モード時の給排水装置における給水系(他の給水供給系)10について説明する。
図7に示すように、別給水運転モード時の給水は、第2給水路10Bを流通し、接続点S110へ経由して、給水管10rの流量調整弁v16にそれぞれ流量を調整されて給水点S120までを流通する。また、別給水運転モード時の給水は、第3給水路10Cを流通し、接続点S110へ経由して、給水管10rの流量調整弁v16にそれぞれ流量を調整されて給水点S120までを流通する。別給水運転モード時の給水は、給水管10q,10qに介装された開閉弁v14,v14が閉鎖されているため、給水点S10からの給水と隔離されている。
このように他の給水供給系10は、第2給水路10B,給水管10r及びこれらに介装された弁を有し、第3給水路10C,給水管10r及びこれらに介装された弁を有する。
なお、開閉弁v1,v4,v5,v6,v7,v9,v10,v12及びv13を開放すれば、給水点S10からの給水は、図7中に太破線で示す流路を流通して給水排出管10p,10pで排出される。
別給水運転モード時の排水系20の構成は、上述した第2熱交換器使用モード時の排水系20の構成と同様である。このため、ここでの説明は省略する。
〔3.2 洗浄運転モード〕
洗浄運転モードは、第1熱交換器50の温水流通路52を洗浄する運転モードである。この洗浄運転モードにおいては、熱交換器50,60の使用モードとして、両バイパス運転モードや別給水運転モードの熱交換器不使用モードを選択することができるが、ここでは、図8を用いて、洗浄運転モード時に第2熱交換器使用モードが選択されたものを説明する。
なお、洗浄運転モードでは、事前に、タンク給水路10Dの開閉弁v1及びv2を開放してバッファタンク29内に水を貯留する。このバッファタンク29内への給水は、流出口29Bから流出しない程度の液面高さとなるように所定時間或いは所定量だけ行なわれる。この貯留水には、蒸気管40gを流通した蒸気が供給され、洗浄剤を溶かし入れるのに適当な所定温度となるように貯留水を加温した後に、オペレータにより洗浄剤が貯留水に投入されて、洗浄水が作成されている。この洗浄運転モードの事前準備(運転モードの切換え)についての詳細は後述する。
この洗浄運転モードでは、給水のルートが後段熱交換給水ルート(表1参照)であり、蒸気のルートが両蒸気ルート(表2参照)であり、洗浄水のルートが洗浄水ルート(表4参照)である。なお、表2にはタンク蒸気ルートにかかる弁v21が開放されるものを示すが、電動弁v21については、洗浄水が所定温度となるようにフィードバック制御されるものであるため、開放状態が継続するものに限らない。
以下、洗浄運転モード時の給排水装置における洗浄水(洗浄材)を供給するための構成、即ち洗浄材供給系30の構成について説明する。
この洗浄材供給系30は、第1加熱器使用モード或いは両加熱器使用モード時の通常運転モード時等における排水系20(図1及び図2参照)の一部を兼用する。具体的には、図8に示すように、洗浄運転モード時の洗浄材供給系30は、排水系20の一部(排水管20d,20e,20g,20h,20i,20j並びにこれらに介装された弁及びポンプP2と、バッファタンク29と、第1熱交換器50の温水流通路52)に加えて、還流路Cを有する。
以下、洗浄運転モード時の洗浄水の流通路について洗浄水流通方向順に説明する。
バッファタンク29内の洗浄水は、流出口29Cから排水管20dを流通し、分岐点D40を経由して排水管20e,20g及び20hを流通する。そして、合流点D60を経由し、ポンプP2に圧送されて、排水管20i及び20jに介装される第1熱交換器50の温水流通路52を流通し、分岐点D70を経由して、還流路Cを流通する。そして、流入口29Dを経由してバッファタンク29内に還流する。再び、洗浄水は流出口29Cから流出する。つまり、洗浄水は、バッファタンク29を介した排水管20d,20e,20g,20h及び20i,第1熱交換器50の温水流通路52,排水管20j,還流路Cからなる循環流通路を流通する。
洗浄運転モードにおけるポンプP2の圧送速度は、第1加熱器使用モード或いは両加熱器使用モードの通常運転モード時に排水を圧送する速度よりも高く設定される。ただし、手動による開閉状態を切換えられる弁v24,v27の甘締めや、洗浄水が漏洩してしまう等の不具合が発生すると、バッファタンク29内の液面は低下する。このような液面低下の発生時には、液面センサ29Eにより検出される液面の高さが低くなるのに従ってポンプP2の圧送速度を低下させ、液面センサ29Eにより検出される液面の高さが所定液面高さ以下になるとポンプP2は停止される。これにより、ポンプP2を空転させることがない。
このように、洗浄運転モード時の洗浄材供給系30は、バッファタンク29を介した排水管20d,20e,20g,20h及び20i,ポンプP2,温水流通路52,排水管20j,還流路Cの循環流通路を有して構成される。
なお、ここで説明する洗浄運転モード時の給水系10及び排水系20は、上述した通常運転モード時の第2熱交換器使用モードにおける給水系10及び排水系20と同様の構成である。
〔4 運転モードの切換え〕
本発明の第1実施形態に係る茹で器の給排水装置は上述のように構成されている。このため、以下のように、給排水装置の運転モードを切換える。
本給排水装置は通常運転モードや洗浄運転モードの運転モードで作動するため、通常運転モードと洗浄運転モードとの切換えが行なわれるが、本実施形態では、通常運転モード(図4参照)から洗浄運転モード(図8参照)へ切換え、この後に、通常運転モードに切換えるものを例に挙げて説明する。なお、かかる運転モードの切換えは、下記の表5に示すように開閉弁を手動で開閉し、ポンプP1,P2を手動で停止或いは始動することにより行なわれる。なお、表5の矢印は、直前の弁の開閉状態を維持することを示す。
Figure 2013244121
ここでは、各茹で器1の給排水を継続しつつ、運転モードを切換えるものを説明する。
〔4.1 通常運転モードから洗浄運転モードへの切換え〕
通常運転モードから洗浄運転モードへの切換えは、過渡的な運転モードを実施して行なわれ、具体的には、通常運転モードから排水排出運転モードに切換え、この排水排出運転モードを予備洗浄運転モードに切換え、この予備洗浄運転モードを洗浄運転モードに切換えることにより行なわれる。
〔4.1.1 排水排出運転モードの切換え〕
排水排出運転モードとは、バッファタンク29内に貯留された排水を排出する運転モードである。
通常運転モードから排水排出運転モードへの切換えは、作動しているポンプP2を停止するとともに、二段熱交換給水ルートにおける弁の開閉状態(表1参照)及び熱交換排水ルートの弁の開閉状態(表3参照)を切換える。
具体的には、通常運転モードにおける給水系10(図4参照)から、閉鎖している開閉弁v7及びv8を開放し、開放している開閉弁v5及びv6を閉鎖して、後段熱交換給水ルートの弁の開閉状態(表1参照)に切換える。この場合、各茹で器1に供給される給水は、開閉弁v5及びv6の閉鎖により、給水流通路51との連通が遮断される。
また、通常運転モードにおける排水系20(図4参照)から、閉鎖している開閉弁v24及びv29を開放し、開放している開閉弁v23を閉鎖する。これにより、バッファタンク29内に貯留された排水は、排水管20d及び20fを流通して速やかに排出され、排水管20e,20g,20h,20i,20j及び還流路C内に残留した排水が排出される。この排水の排出が完了すると、次の予備洗浄運転モードを行なう。
〔4.1.2 予備洗浄運転モードの切換え〕
予備洗浄運転モードとは、洗浄運転モードに先立って第1熱交換器50の温水流通路52をフラッシング(水洗)する運転モードである。
予備洗浄運転モードでは、はじめに、開閉弁v24及びv27を閉鎖して、バッファタンク29に水を貯留可能な状態にし、バッファタンク29及び第1熱交換器50の温水流通路52を介した排水管20d,20e,20g,20h,20i,20j及び還流路Cの循環流通路を確保する。
そして、給水管10zの開閉弁v2を開放し、給水をバッファタンク29に供給する。バッファタンク29の流出口29Bから給水がオーバフローしない程度の液面高さとなるように、所定時間或いは所定量だけ給水すると、開閉弁v2を閉鎖し、バッファタンク20への貯水を完了する。
次に、ポンプP2を作動させる。このポンプP2の作動は、第1加熱器使用モード或いは両加熱器使用モード時における圧送速度よりも高い圧送速度で行なわれる。
これにより、バッファタンク29の貯留水(洗浄材)は、バッファタンク29及び第1熱交換器50の温水流通路52を介して排水管20d,20e,20g,20h,20i,20j及び還流路Cの循環流通路を循環して流通するため、循環流通路がフラッシングされる。このフラッシングは、任意に指定可能な指定時間だけ実行され、ポンプP2を停止することで終了する。
ポンプP2を作動する際には開閉弁v3を開放する。これにより、給水は、給水分岐点S30から給水管10y及び10dを経由して、第1熱交換器50の給水流通路51及び給水管10eを流通して分岐点S60を経由し、開放されている開閉弁v7を介装する給水排出管10gから流出する。これにより、第1熱交換器50内のシール部材59Aの劣化等による給水流通路51側への漏れがあったとしても、漏れを洗い流しすすぐ。この場合、温水流通路52及び給水流通路51の双方に水圧がかかる。
なお、循環流通路のフラッシングは、貯留水を交換して複数回行なってもよい。
例えば、ポンプP2を停止した後、開閉弁v24を開放して、貯留水を全部或いは一部を排出し、この後に開閉弁v24を閉鎖するとともに開閉弁v2を開放して、再びバッファタンク29に給水を貯留する。そして、ポンプP2を作動させて、循環流通路をフラッシングしてもよい。これによれば、フラッシングに用いる貯留水の清浄度が低下することを抑制し、効果的に予備洗浄を行なうことができる。
ポンプP2の停止後には、開閉弁v24及びv27を開放して、バッファタンク29内の貯留水及びフラッシングされた循環流通路の残留水を排出する。この排出が完了すると、次の洗浄運転モードを行なう。
なお、表5には、予備洗浄運転モードにおいて開閉弁v3を開放するものを示すが、フラッシングのための貯留水を排出するときには開閉弁v3を閉鎖してもよい。
〔4.1.3 洗浄運転モードの切換え〕
洗浄運転モードでは、予備洗浄運転モードへの切換え時の弁の開閉と同様に、開閉弁v24及びv27を閉鎖して、バッファタンク29に水を貯留可能な状態にし、バッファタンク29及び第1熱交換器50の温水流通路52を介した20d,20e,20g,20h,20i,20j及び還流路Cの循環流通路を確保する。
そして、給水管10zの開閉弁v2を開放し、給水をバッファタンク29に供給する。バッファタンク29の流出口29Bから給水がオーバフローしない程度の液面高さとなるように、所定時間或いは所定量だけ給水すると、開閉弁v2を閉鎖し、バッファタンク20への貯水を完了する。
また、バッファタンク29の貯留水に洗浄剤を投入する。この洗浄剤は、固形でも液体でもよく、一般的なスケール除去剤を用いることができる。
次に、蒸気供給路40gの開閉弁v20及び電動弁v21を開放する。これにより、洗浄剤が投入された貯留水が加熱され、洗浄液が作成される。
この電動弁v21には、温度センサ49で検出されたバッファタンク29内の水温に基づいて開度を制御する温調機49Bが接続されている。すなわち、電動弁v21は、バッファタンク29内の水温が洗浄剤を溶かし入れるのに適当な所定温度となるように開度を調整される。バッファタンク29内の水温が所定温度になると、電動弁v21を閉鎖する。このように、貯留水に洗浄剤を投入し、この水を温度調整して洗浄液を作成する。なお、洗浄液の水温がいったん所定温度になった後でも、温調機49Bにより電動弁v21は開閉制御され、洗浄液の水温を維持する。
そして、ポンプP2を作動させる。このポンプP2の作動は、第1加熱器使用モード或いは両加熱器使用モード時における圧送速度よりも高い圧送速度で行なわれる。
これにより、バッファタンク29に貯留された洗浄水は、バッファタンク29及び第1熱交換器50の温水流通路52を介して排水管20d,20e,20g,20h,20i,20j及び還流路Cの循環流通路を循環して流通するため、取り付けたままの第1熱交換器50の温水流通路52は洗浄水により洗浄される。この洗浄水による洗浄は、任意に指定可能な指定時間だけ実行され、ポンプP2を停止することで終了する。
ポンプP2を作動する際には、予備洗浄運転モードと同様に、開閉弁v3を開放する。
なお、循環流通路の洗浄水による洗浄は、予備洗浄運転モードの貯留水の交換と同様に、洗浄水を交換して複数回行なってもよい。
ポンプP2の停止後には、開閉弁v20及び電動弁v21を閉鎖し、開閉弁v24及びv27を開放して、バッファタンク29内の洗浄水及び循環流通路の残留水を排出する。
〔4.2 洗浄運転モードから通常運転モードへの切換え〕
洗浄運転モードから通常運転モードへの切換えは、過渡的な運転モードを実施して行なわれ、具体的には、洗浄運転モードから洗浄仕上げ運転モードに切換え、この洗浄仕上げ運転モードから通常運転モードへ切換えることにより行なわれる。
〔4.2.1 洗浄仕上げ運転モードの切換え〕
洗浄仕上げ運転モードとは、洗浄した循環流通路をすすぎ、通常運転モードの下準備を行なう運転モードである。
洗浄仕上げ運転モードでは、予備洗浄運転モードへの切換え時の弁の開閉と同様に、開閉弁v24及びv27を閉鎖して、バッファタンク29に水を貯留可能な状態にし、バッファタンク29及び第1熱交換器50の温水流通路52を介した排水管20d,20e,20g,20h,20i,20j及び還流路Cの循環流通路を確保する。そして、給水管10zの開閉弁v2を開閉し、バッファタンク20への貯水を完了する。
次に、ポンプP2を作動させる。このポンプP2の作動は、通常運転モード等における圧送速度よりも高い圧送速度で行なわれる。
これにより、バッファタンク29の貯留水は、バッファタンク29及び第1熱交換器50の温水流通路52を介して20d,20e,20g,20h,20i,20j及び還流路Cの循環流通路を循環して流通する。つまり、循環流通路をすすぐ。このすすぎは、任意に指定可能な指定時間だけ実行され、ポンプP2を停止することで終了する。
この循環流通路のすすぎは、予備洗浄運転モードの貯留水の交換と同様に、貯留水を交換して複数回行なう。これにより、循環流通路に残留した洗浄水を確実に排出することができる。
ポンプP2を作動する際には、予備洗浄運転モード或いは洗浄運転モードと同様に、開閉弁v3を開放する。
ポンプP2の停止後には、開閉弁v24及びv27を開放して、バッファタンク29内の貯留水及びすすがれた循環流通路の残留水を排出する。
そして、次の通常運転モードに切換える。
〔4.2.2 通常運転モードの切換え〕
通常運転モードへの切換えでは、開閉弁v24を閉鎖して、バッファタンク29に水を貯留可能な状態にし、開閉弁v29を閉鎖する。この際、開閉弁v27は開放されおり、バッファタンク29からの排出経路が確立される。また、開閉弁v23を開放し、開閉弁v22を閉鎖して、各茹で器1からオーバフローした排水のバッファタンク29への流路を確立する。これにより、通常運転モード時の排水系30に切換えられる。
また、開閉弁v3を閉鎖する。続いて開閉弁v7を閉鎖して、開閉弁v5及びv6を開放し、開閉弁v8を閉鎖する。これにより、第1熱交換器50をバイパスしていた給水は、第1熱交換器50の給水流通路51を流通するように切換えられる。
〔5 効果〕
したがって、本実施形態の茹で器の給排水装置によれば、両熱交換器使用モード及び第1熱交換器使用モードでは、排水系20を流通する温水を用いて熱交換により給水系10を流通する給水を加温するので、各茹で器1に貯留された茹湯の温度を維持するための加熱エネルギーを抑制することができる。
また、洗浄運転モードでは、洗浄材供給系30により第1熱交換器50内の温水流通路52に洗浄水を流通(供給)されて洗浄するため、第1熱交換器50の目詰まりを防止することができ、第1熱交換器50を取り付けたままでの洗浄(CIP;Clean In Place)を行なうことができる。よって、第1熱交換器50を取り外して洗浄する必要がない。
第1熱交換器50の温水流通路52が、通常運転モード時の両熱交換器使用モード及び第1熱交換器使用モードでは排水系20の一部であるとともに、洗浄運転モードでは洗浄水の流通路即ち洗浄材供給系30の一部であるため、第1熱交換器50の温水流通路52は、排水路と洗浄水の流通路とに兼用される。このため、第1熱交換器50の温水流通路52に洗浄水を流通させて洗浄することにより、第1熱交換器50の目詰まりを防止することができる。
また、洗浄運転モードで第1熱交換器50の温水流通路52に洗浄水が流通している際には、第1熱交換器50の給水流通路51を一部とする給水路10Cは給水ルートから切り離されているため、万が一、第1熱交換器50において給水流通路51と温水流通路52との液密性が悪化して、給水流通路51内に温水流通路52内の洗浄水が浸入した場合であっても、給水流通路51内に浸入した洗浄水が茹で器1に供給されることはない。
洗浄運転モードでは、洗浄水は、バッファタンク29及び第1熱交換器50の温水流通路52を介した排水管20d,20e,20g,20h,20i,20j及び還流路Cの循環流通路を循環して流通するため、第1熱交換器50の温水流通路52に洗浄水を繰り返し流通することになる。これにより、温水流通路52に付着或いは堆積した滓やストールを確実に洗浄し除去することができる。これにより、第1熱交換器50を取り外しての分解洗浄等の煩雑なメンテナンスを抑制することができる。
各茹で器1からオーバフローした排水を貯留するバッファタンク29が、排水流通方向において第1熱交換器50よりも上流側に設けられているため、両熱交換器使用モード及び第1熱交換器使用モードでは、各茹で器1からオーバフローする温水の脈動成分を吸収することができ、第1熱交換器50による給水の加温を安定して高効率に行なうことができる。
バッファタンク29には、メイン給水路10Aから分岐したタンク給水路10Dが接続されているため、洗浄運転モードでは、バッファタンク29に滓等の懸濁していない綺麗な水(給水)を供給し、貯留することができる。
洗浄運転モードでは、バッファタンク29にタンク蒸気路40Bからの蒸気が供給されるため、バッファタンク29に貯留された給水を加温することができる。これにより、バッファタンク29の貯留水内に投入される洗浄剤を貯留水に良好に溶解又は混入することができる。
第2熱交換器使用モードでは、第1熱交換器50の給水流通路51及び給水管10c〜10f(熱交換器の流通系)をバイパスする給水管(第1バイパス路)10hにより、第1熱交換器50を経由することなく給水を各茹で器1に供給することができる。このため、第1熱交換器50を取り外してのメンテナンス,交換及び洗浄を、給水を止めることなく行なうことができる。
各茹で器1に付設された加熱器5に蒸気を供給して各茹で器1内の茹湯を加熱するよりも、第2熱交換器60で熱交換して給水を加熱する方が熱交換効率が高い。したがって、両熱交換器使用モードでは、第2熱交換器60が、各茹で器1内の茹湯の加熱状態を調整する蒸気供給系40における蒸気を用いて、給水を更に加熱することにより、茹湯の温度を一定に保持するのに必要なエネルギーを抑制することができる。なお、第1バイパス運転モードにおいても、同様の効果を得ることができる。
さらに、温調機49Aが給水の温度が茹湯に必要な温度となるように電動弁v18,v19の開度を調整すれば、各茹で器1に供給された茹湯の温度維持にかかる加熱エネルギーを極めて効率的に抑制することができる。
第1熱交換器使用モードでは、第2熱交換器60の給水流通路61及び給水管10i及び10j(第2熱交換器の流通系)をバイパスする給水管(第2バイパス路)10kにより、第2熱交換器60を経由することなく給水を各茹で器1に供給することができる。このため、第2熱交換器60を取り外してのメンテナンス,交換及び洗浄を、給水を止めることなく行なうことができる。さらに、第1熱交換器使用モードでは、第1熱交換器50により加温された給水を各茹で器1に供給するため、各茹で器1内の茹湯の温度保持にかかる加熱エネルギーの抑制に寄与する。
第2給水系10B,第3給水系10Cは、それぞれ給水管(給水系における給水加熱部)10a〜10nよりも下流側に給水管10qの開閉弁14を介して接続されている。このため、別給水運転モードでは、給水管10a〜10nの何れかにおいて、漏水等の不具合が発生した場合であっても、各茹で器1への給水を継続することができる。
排水流通方向順に開閉弁v25,フィルタF,開閉弁v26が介装される排水管20g及び排水管20hとは並列に設けられるため、フィルタFをメンテナンスする場合、例えば、排水管20gの開閉弁v25及びv26の何れも閉鎖することにより、かかる開閉弁v25及びv26の間に設けられるフィルタFには排水が流通しない。よって、フィルタFを取り外しての清掃やフィルタFの交換を行なうことができる。この場合、排水管20hの開閉弁v25及びv26を開放することで、第1熱交換器50への排水の流通を止めることなく、排水管20gのフィルタFのメンテナンスを行なうことができる。また、排水管20hの開閉弁v25及びv26を閉鎖し、排水管20gの開閉弁v25及びv26を開放すれば、第1熱交換器50への排水の流通を止めることなく、排水管20hのフィルタFのメンテナンスを行なうことができる。
両熱交換器使用モード及び第1熱交換器使用モードでは、液面計29Eにより検出される液面が高くなるのに従ってポンプP2の圧送速度が上昇され、また、液面計29Eにより検出される液面が低くなるのに従ってポンプP2の圧送速度を低下させるため、第1熱交換器50での熱交換効率を向上することができる。また、バッファタンク29内の排水を完全に排出することを回避し、圧送する排水が無くなってポンプP2の空転を回避し、圧送の脈動を防止することができる。
予備洗浄運転モード,洗浄運転モード及び洗浄仕上げ運転モードでは、開閉弁v5及びv6の閉鎖により各茹で器1への給水から隔離された第1熱交換器50の給水流通路51を、開閉弁v3を開放して給水を流通させてすすぐため、第1熱交換器50の温水流通路52を流通する洗浄水等が給水流通路52に侵入する不具合があっても、この洗浄水を確実に排出することができる。延いては、温水流通路52及び給水流通路51の双方に水圧がかかることにより、第1熱交換器50における隔壁59間のバランスを確保することができる。また、開閉弁v3の下流には、逆止弁vcが介装されているため、第1熱交換器50の給水流通路51をすすいでいる際に、逆流することがなく、例えば茹で器1への給水時に使用する第2熱交換器60への給水経路には逆流又は混入することがない。よって、各茹で器1への洗浄水の混入を確実に防止することができる。
〈変形例〉
上述のように、本発明の第1実施形態について説明したが、本発明は上述の第1実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
以下、第1実施形態にかかる茹で器の給排水装置の第1変形例及び第2変形例を説明する。かかる変形例では、茹で器が一つだけ設けられる点が、上述の給排水装置と相違する。なお、ここで説明する点を除いては上述の給排水装置と同様の構成となっており、これらの構成については、同様の符号を使用し、各部の説明を省略する。
〈第1変形例〉
図9に示すように、本変形例の給排水装置は、茹で器1へ給水する給水管3に接続される給水路が一系統だけ設けられ、茹で器1からオーバフローした茹湯を排水する排水管4に接続される排水路が一系統だけ設けられている。
つまり、本変形例の給排水装置は、上述の第1実施形態の給排水装置が備える分岐点S90(図1参照)を備えず、一つの茹で器へ給水する給水管10’m,10p,10q,10r,及び第2給水系10Bのみを備える。また、本変形例の給排水装置は、並列に設けられた排水管20a,20b,20m(図1参照)を備えず、一つの茹で器から排水する排水管20a,20b,20mのみを備える。
その他の構成は、図1に示す給排水装置と同様の構成である。
したがって、上記の項目〔5〕に記載の効果と同様の効果を得ることができる。
〈第2変形例〉
本変形例の給排水装置は、図10に示すように、バッファタンクを備えておらず、図9に示す給排水装置の給水管10zと、排水管20b,20c,20d及び20iと、蒸気管40fと、還流路Cと、分岐点D40との構成を変形させ、蒸気管40gを省略したものである。
まず、第1変形例と異なる構成の排水管20b’,20c’,20d’及びこれらに接続される要素の構成について説明する。
図10に示すように、本変形例の給排水装置は、分岐点D20で分岐した排水は、排水管20’bを流通する。
排水管20’bは、分岐点D20から接続点D32’までの配管である。この排水管20’bには、開閉弁v23が介装されている。
この接続点D32’には、給水管10’zが接続されている。この給水管10’zには、開閉弁v2が介装されている。予備洗浄運転モードや洗浄運転モードや洗浄仕上げ運転モード時には、給水管10’zを流通された給水が、この接続点D32’を経由して流入する。
排水管20’cは、接続点D32’から接続点D34’までの配管である。
接続点D34’には、洗剤管75Aが接続されている。
洗剤管75Aは、洗剤口75から接続点D34’まで洗浄液を流通する配管である。この洗剤管75Aには、上流から開閉弁v75と流量調整弁v76とが介装されている。
洗剤管75Aの上流端には、流出口75aを介して洗剤口75が接続されている。この洗剤口75は、オペレータが洗浄液を供給する部位である。つまり、オペレータに供給された洗浄液は、洗剤管75Aを流通して接続点D34’に流入する。
排水管20’dは、接続点D34’から合流分岐点D40’までの配管である。
合流分岐点D40’では、排水管20e及び20fに分岐するとともに、還流路C’が合流されている。
還流路C’は、分岐点D70から合流分岐点D40までの配管である。この還流路C’には、開閉弁v29が介装されている。
次に、第1変形例と異なる構成の蒸気管40’f及びこれに接続されるものについて説明する。
分岐点H20で分岐した蒸気は、蒸気管40’fを流通する。
蒸気管40’fは、分岐点H20から合流点D61’までの配管である。この蒸気管40’fには、上流から、開閉弁v20及び温調機49Bが接続された電動弁v21が介装されている。
この温調機49Bには、第1熱交換器50の温水流通路52の入口部分を流通する蒸気の温度を検出する図示しない温度センサが接続されている。温調機49Bは、温度センサに検出された蒸気温度に基づいて、電動弁v21の開度調整を行なう。
合流点D61’の上流には、排水管20’iが接続され、合流点D61’の下流には、排水管20’iiが接続されている。
排水管20’iには、上流から、排水或いは洗浄水を圧送するポンプP2と逆止弁vcとが介装されている。
排水管20’iiは、合流点D61’から第1熱交換器50の温水流通路52の入口結合点D62までの配管である。
その他の構成は、上述の第1変形例の構成と同様の構成である。
本変形例にかかる茹で器の給排水装置では、給水,洗浄水又は蒸気を用いて第1熱交換器50の温水流通路52の洗浄を、以下のように実施する。
なお、給水又は洗浄水を用いて第1熱交換器50の温水流通路52を洗浄する際には、洗剤管75aに介装された弁v75及びv76は閉鎖され、排水は補助排水ルート(表3参照)を流通しており、洗浄運転モードの弁の開閉状態のように、開閉弁v24及びv27は閉鎖され、開閉弁v25,v26及びv29は開放されている。
まず、給水(洗浄材)を用いる洗浄について説明する。
給水を用いる洗浄では、上述の予備洗浄運転モードのように、開閉弁v1及びv2を開閉し、接続点D32’から給水を流入する。この給水は、接続点D32’から、接続点D34’を経由し合流分岐点D40’まで流通する。そして、排水管20e,20g,20h,20’i,20’iiを流通し、第1熱交換器50の温水流通路52を流通して、排水管20jを流通し、分岐点D70を経由して、還流路C’を流通し、再び合流分岐点D40’に至る。
これらの第1熱交換器50の温水流通路52を介した排水管20e,20g,20h,20’i,20’ii,20j’及び還流路Cで構成される循環流通路内に給水が充満すると、ポンプP2を始動する。これにより、第1熱交換器50の温水流通路52に清浄度の高い給水が繰り返し流通し、第1熱交換器50の温水流通路52を洗浄することができる。
次に、洗浄水(洗浄材)を用いる洗浄について説明する。
なお、洗浄水を用いて第1熱交換器50の温水流通路52を洗浄する際には、洗剤管75aに介装された弁v75及びv76は開放される。
洗浄水を用いる洗浄では、上述の予備洗浄運転モードのように、開閉弁v1及びv2を開放し、接続点D32から給水を流入する。この給水は、接続点D32’から、接続点D34’を経由し合流分岐点D40’まで流通する。一方、洗浄液は、洗剤管75aを流通し、接続点D34’から排水管20’dに流入する。つまり、排水管20’dでは、給水と洗剤液とが混合され、洗浄水となる。この洗浄水は、排水管20e,20g,20h,20’i,20’iiを流通し、第1熱交換器50の温水流通路52を流通して、排水管20jを流通し、分岐点D70を経由して、排水管20kを流通して排出される。これにより、第1熱交換器50の温水流通路52に洗浄水が供給され、第1熱交換器50の温水流通路52を洗浄することができる。
最後に、蒸気(洗浄材)を用いる洗浄について説明する。
なお、蒸気を用いて第1熱交換器50の温水流通路52を洗浄する際には、洗剤管75aに介装された弁v75及びv76は閉鎖され、排水は補助排水ルート(表3参照)を流通しており、開閉弁v29は閉鎖され、開閉弁v27及びv28は開放されている。
蒸気を用いる洗浄では、蒸気管40’fの弁v20及びv21を開放し、合流点から蒸気を流入する。この蒸気は、上流から、排水管20’ii,第1熱交換器50の温水流通路52,排水管20j及び20kを流通して排出される。この場合、排水管20’iには逆止弁vcが介装されているため、蒸気は、合流点D61からポンプP2側に流通することがない。これにより、第1熱交換器50の温水流通路52に蒸気が供給され、第1熱交換器50の温水流通路52を洗浄することができる。
〔第2実施形態〕
次に、図11を用いて本発明の第2実施形態について説明する。本発明の第2実施形態にかかる茹で器の給排水装置は、自動制御で通常運転モードと洗浄運転モードとを切換える点が第1実施形態と異なる。なお、ここで説明する点を除いては第1実施形態と同様の構成になっており、これらについては、同様の符号を使用し、各部の説明を省略する。
第2実施形態にかかる茹で器の給排水装置は、上述の第1実施形態にかかる給排水装置の構成に加えて、給水管10zに介装される流量調整弁v30と、流量計や圧力センサといった各種のセンサ類と、洗剤液(洗浄材)をバッファタンク29に供給するための洗剤供給装置70と、センサ類からの情報を用いて各運転モードを自動制御する制御装置(制御系)80とを有する。この制御装置80には、温調機49A及び49Bと、ポンプP2及び後述するポンプP3とが接続されている。これらの温調機49A,49B及びポンプP2,P3は、制御装置80により制御される。
また、本実施形態にかかる給排水装置は、第1実施形態では手動で開閉される開閉弁の一部が、制御装置80の制御により開閉される電動弁で構成される点が相違する。具体的には、本実施形態では、図11中に黒く塗りつぶして示す弁v2,v3,v5,v6,v7,v8,v9,v10,v11,v22,v23,v24,v25,v26,v27,v29及びv31が、制御装置80により開閉を制御される電動弁として構成されている。なお、弁v5,v7,v22,v24及びv27は、制御されてない際には開放する常開弁であり、その他の弁v2,v3,v6,v8,v9,v10,v11,v23,v25,v26,v29及びv31は、制御されてない際には閉鎖する常閉弁である。なお、これらの電動弁は、図示しない制御線又は無線により、開閉指示を伝達可能に接続されている。
まず、第1実施形態に加えて設けられる流量調整弁v30の構成を説明する。
流量調整弁v30は、バッファタンク29に貯留される貯留水に後述する洗浄液を流入して洗浄水を作成する際に、制御装置80により開度を調整されるものである。この流量調整弁v30としては、供給する電圧或いは電流を制御して無段階に開度を調整される電動比例弁を用いることができる。
次に、各種のセンサ類の構成を説明する。かかるセンサ類の詳細は、第1流量計11,第2流量計12,第3流量計21,第4流量計71及び圧力センサ22である。これらの流量計11,12,21,71は、配設箇所を流通する給水或いは洗剤液の流量を検出するセンサである。流量計11,12,21,71により検出された流量の情報は、後述する制御装置80に伝達される。
第1流量計11は、給水管10mに付設され、第2流量計12は給水管10zに付設され、第3流量計21は給水管20iのポンプP2よりも下流側に付設され、第4流量計71は後述する洗剤管70bに付設されている。
圧力センサ22は、流通する流体の圧力を検出するものである。この圧力センサ22は、ポンプP2よりも下流側であって第1熱交換器50の温水流通路52よりも上流側に付設されている。圧力センサ22の付設箇所を流通する排水の圧力は、第1熱交換器50の温水流通路52の目詰まりが進行するのに従って高くなるため、圧力センサ22は、第1熱交換器50の温水流通路52の詰まり具合(状態)を検出するものといえる。
圧力センサ22により検出された圧力の情報は、制御装置80に伝達される。
なお、バッファタンク29の液面計29Eからの液面情報も制御装置80に伝達される。
洗剤供給装置70は、洗剤液を貯留する洗剤タンク79と、洗剤液を流通するための洗剤路70Aを有する。
洗剤タンク79は、洗剤液を流出する流出口79Aを有する。この洗剤タンク79には、洗剤液面の高さを検出する液面センサ79Bが付設されている。洗剤タンク79の洗剤液面の高さは、洗剤液の量に対応するため、液面センサ79Bは洗剤タンク79内の洗剤液の量を検出するものといえる。この液面センサ79Bで検出された洗剤液面の高さの情報は、制御装置80に伝達される。
洗剤路70Aは、洗剤タンク79の流出口79Aから供給点W2までの洗浄液が流通する洗浄液流通路である。この洗剤路70Aは、洗剤管70a及び70b並びにこれらに介装された弁とポンプP3とを有する。
以下、洗剤路70Aを洗浄液流通方向順に説明する。
洗剤管70aは、流出口79Aから分岐点W1までの配管である。
洗剤管70bは、分岐点W1から供給点W2までの配管である。この洗剤管70bには、上流から、電動弁v31と、洗浄液を圧送するポンプP3と、第4流量計71と、逆止弁vcとが介装されている。
ポンプP3は、吐出容量が一定の定量ポンプである。このポンプP3としては、ダイアフラムポンプを用いることができる。
分岐点W1には、洗浄液を排出する洗剤管70cが接続されている。この洗剤管70cには、手動の開閉弁v32が介装されている。
次に、制御装置80の構成を説明する。
制御装置80は、マイクロプロセッサやROM,RAM等を集積したLSIデバイスや組み込み電子デバイスとして構成される電子制御装置である。この制御装置80は、上記の各種センサ類から伝達された情報を用いて、種々の制御を実施するが、ここでは、通常運転モード時に排水の流通路を切換える排水路切換え制御と、第1熱交換器50の温水流通路52の目詰まりを未然に察知して通常運転モードから洗浄運転モードに切換える運転モード切換え制御とにかかる制御装置80の構成を説明する。
なお、本実施形態の通常運転モードでは、排水管20gに介装される電動弁v25及びv26の開閉と、排水管20hに介装される電動弁v25及びv26と開閉とは、排他的に行なわれる。例えば、排水管20gに介装される電動弁v25及びv26が開放されていれば排水管20hに介装される電動弁v25及びv26は閉鎖され、排水管20hに介装される電動弁v25及びv26が開放されていれば排水管20gに介装される電動弁v25及びv26は閉鎖される。
制御装置80は、通常運転モード時に、圧力センサ22で検出された圧力の情報、又は、第2流量計21で検出された流量の情報に基づいて、排水流通路を切換える排水路切換え制御を実施する。すなわち、制御装置80は、排水管20g及び20hのうち、開閉弁v25及びv26が閉鎖されている方の排水管の開閉弁v25及びv26を開放して、排水流通路を切換える。この場合、制御装置80は、開放されている開閉弁v25及びv26を閉鎖する。
具体的には、制御装置80は、圧力センサ22により検出された圧力が所定圧力以下になることをトリガに、排水流通路を切換える。または、制御装置80は、第2流量計21で検出された流量が所定流量以下になることをトリガに、排水流通路を切換える。
所定圧力とは、フィルタFが目詰まりし始めた際の圧力センサ22の配設箇所における排水の圧力として、予め実験的又は経験的に設定されたものである。
所定流量とは、フィルタFが目詰まりし始めた際の第2流量計21の配設箇所における排水の流量として、予め実験的又は経験的に設定されたものである。
また、制御装置80は、排水流通路を切換えると、フィルタFの交換を促すべく、オペレータに警報を発するように構成されている。
制御装置80は、圧力センサ22により検出された圧力が第2所定圧力以上になることをトリガに、運転モード切換え制御を実施する。この第2所定圧力とは、第1熱交換器50の温水流通路52が目詰まりし始めた際の圧力センサ22の配設箇所の排水の圧力として、予め実験的又は経験的に設定されるものである。
また、制御装置80は、圧力センサ22により検出された圧力が第2所定圧力以上になると、第1熱交換器50の温水流通路52が目詰まりし始めていることを報知すべく、オペレータに警報を発するように構成されている。
制御装置80による運転モード切換え制御では、基本的には、第1実施形態の項目〔4〕で上述の運転モードの切換えを、自動制御で行なうものである。すなわち、制御装置80は、表5の弁の開閉状態の切換えと、ポンプP2,P3の作動を自動制御で行なう。以下、第1実施形態の運転モードの切換えと異なる点を説明する。
制御装置80による洗浄運転モードの切換えでは、バッファタンク29内に貯留された水(貯留水)に洗剤液を自動で供給し、洗浄水を作成する。
具体的には、制御装置80は、開閉弁v31を開放し、第2流量計12により検出されたバッファタンク29内への給水の流量と、第4流量計71により検出されたバッファタンク29内への洗浄液の流量とに基づいて、給水と洗浄液との割合が適切になるように流量調整弁v30の開度を調整する。
また、制御装置80は、液面センサ79Bにより検出される洗浄液面が低下し、洗剤タンク79内の洗剤液が残り少なくなると、洗浄液の不足を報知すべく、オペレータに警報を発する。
本発明の第2実施形態に係る茹で器の給排水装置は上述のように構成されている。したがって、第1実施形態にかかる効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
制御装置80は、圧力センサ22により検出された圧力が所定圧力以下になる、或いは、第2流量計21により検出された流量が所定流量以下になることをトリガに、排水管20g及び20hのうち、開閉弁v25及びv26が閉鎖されている方の排水管の開閉弁v25及びv26を開放し、排水流通路を切換えるため、通常運転モード時に、排水の流通を止めることがない。
また、制御装置80は、排水流通路を切換えると、フィルタFの交換を促すべく、オペレータに警報を発するため、フィルタFの目詰まりをオペレータに報知することができる。これにより、長期間にわたり連続して通常運転モードで給排水装置を運転させることに寄与する。
運転モード切換え制御では、圧力センサにより検出された圧力が第2所定圧力以上になることをトリガに、自動制御により通常運転モードと洗浄運転モードの切換えが開始されるため、洗浄装置80により、自動で通常運転モードと洗浄運転モードの切換えを行なうことができる。
制御装置80は、第2流量計12により検出されたバッファタンク29内への給水の流量と、第4流量計71により検出されたバッファタンク29内への洗浄液の流量とに基づいて、給水と洗浄液との割合が適切になるように電動弁v31の開度を調整するため、自動で洗浄水を作成することができるとともに、洗浄水における洗浄液の濃度を精度よく制御することができる。また、洗浄路40には逆止弁vcが介装されているため、適切に濃度調整された洗浄水に、液だれ等による洗浄液の追加を防止し、洗浄水の適切な濃度を確保することができる。
制御装置80は、液面センサ79Bにより検出される洗浄液面が低下し、洗剤タンク79内の洗剤が残り少なくなるとオペレータに警報を発するため、オペレータに洗浄液の不足を報知することができる。
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上述の第1実施形態では、茹で器が2つ設けられるものを示したが、茹で器の数はこれに限らず3つ以上設けられてもよい。この場合、第1実施形態で説明した給水点S90が茹で器の数だけ分岐するとともに、排水点D30よりも上流には排水系における排水系部分が茹で器の数だけ並列に設けられる。
上述の第2実施形態では、制御装置が、圧力センサにより検出された圧力が第2所定圧力以上になることをトリガに、運転モード切換え制御を実施するものを示したが、これに限らず、計時機能を有するタイマが設けられ、制御装置は、このタイマによる計時結果をトリガに運転モード切換え制御を実施してもよい。例えば、制御装置は、タイマによる計時結果が、通常運転モードにおける第1熱交換器の温水流通路が目詰まりし始めるまでの時間として予め実験的又は経験的に設定された所定時間以上となることをトリガに、運転モード切換え制御を実施する。
例えば、制御装置に運転モード切換え制御を実施させる操作パネル等のインターフェイスを設け、オペレータによる操作をトリガに制御装置が運転モード切換え制御を実施する構成としてもよいし、オペレータによる各運転モードの切換え又は選択操作により、制御装置が各運転モードを実施する構成としてもよい。
上述の実施形態では、洗浄水又は貯留水を第1熱交換器の温水流通路に流通することで、この温水流通路を洗浄するものを示したが、これに限らず、例えば、予備洗浄運転モード,洗浄運転モード或いは洗浄仕上げ運転モードにおいて、ポンプP2を作動させずに任意の期間の経過を待ってもよい。この場合、第1熱交換器の温水流通路は貯留水或いは洗浄水で充満され、温水流通路に付着或いは固着したスケール等の滓に貯留水或いは洗浄水が供給される。よって、第1熱交換器の温水流通路が洗浄され、第1熱交換器の目詰まりを防止するのに寄与する。
本発明の茹で器の給排水装置は、食材を茹でる茹で器に有効であるほか、排水と給水とで熱交換する熱交換器を備えた種々の装置に用いることができる。
1 茹で器
2 バケット
3 給水管
4 排水管
5 加熱器
10 給水系
10A メイン給水路
10B 補助給水路(他の給水供給系)
10C 補助給水路(他の給水供給系)
10D タンク給水路
10h 給水管(第1バイパス路)
10k 給水管(第2バイパス路)
11 第1流量計
12 第2流量計
20 排水系
20A 熱交換排水路
20B 補助排水路
21 第3流量計
22 圧力センサ
29 バッファタンク
29A 供給口
29B 流出口
29C 流出口
29D 流入口
29E 液面計
30 洗浄系
40 蒸気供給系
40A 熱交換蒸気路
40B タンク蒸気路
49A 温調機
49B 温調機
49C 温度センサ
50 第1熱交換器
51 給水流通路
51a 給水導入路
51b 給水排出路
51c 給水中間路
52 温水流通路
52a 温水導入路
52b 温水排出路
52c 温水中間路
59 隔壁
59a,59b 給水用穴部
59A シール
60 第2熱交換器
61 給水流通路
62 蒸気流通路
70 洗剤供給装置
70A 洗剤路
71 第4流量計
75 洗剤口
75A 洗剤路
79 洗剤タンク
79A 流出口
79B 液面センサ
80 制御装置(制御系)
C 還流管
P1,P2,P3 ポンプ
F フィルタ
vc 逆止弁

Claims (14)

  1. 温水が貯留される茹で器へ給水するための給水系と、
    該茹で器からオーバフローする該温水を排水するための排水系と、
    該排水系を流通する該温水を用いて熱交換により該給水系を流通する給水を加熱する第1熱交換器と、
    該第1熱交換器内の温水流通路に該温水流通路を洗浄するための洗浄材を供給する洗浄材供給系とをそなえた
    ことを特徴とする、茹で器の給排水装置。
  2. 該排水系は、該温水が流通する排水流通路を含み、
    該洗浄材供給系は、該洗浄材が流通する洗浄材流通路を含み、
    該第1熱交換器の該温水流通路が、該排水流通路の一部であるとともに、該洗浄材流通路の一部である
    ことを特徴とする、請求項1記載の茹で器の給排水装置。
  3. 該排水系における該茹で器からの排水系部分からの該温水を貯留するタンクが、該第1熱交換器よりも上流側に設けられている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の給排水装置。
  4. 該茹で器は複数設けられ、
    該給水系により該茹で器のそれぞれに給水し、
    該排水系により該茹で器のそれぞれからオーバフローする該温水を排水する
    ことを特徴とする、請求項3記載の茹で器の給排水装置。
  5. 該タンクには、該給水系から分岐したタンク給水流通路が接続されている
    ことを特徴とする、請求項3又は4記載の茹で器の給排水装置。
  6. 該茹で器に付設された加熱器に蒸気を供給することにより該茹で器内の該温水の加熱状態を調整する蒸気供給系が設けられ、
    該タンクに、該蒸気供給系における該蒸気が供給されるように構成されている
    ことを特徴とする、請求項3〜5の何れか1項に記載の茹で器の給排水装置。
  7. 該給水系における該第1熱交換器の流通系をバイパスする第1バイパス路が設けられた
    ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載の茹で器の給排水装置。
  8. 該第1熱交換器で加熱された該給水を更に加熱する第2熱交換器が設けられている
    ことを特徴とする、請求項1〜7の何れか1項に記載の茹で器の給排水装置。
  9. 該茹で器に付設された加熱器に蒸気を供給することにより該茹で器内の該温水の加熱状態を調整する蒸気供給系が設けられ、
    該第2熱交換器が、該第1熱交換器で加熱された該給水を該蒸気供給系における該蒸気を用いて更に加熱する
    ことを特徴とする、請求項8記載の茹で器の給排水装置。
  10. 該給水系における該第2熱交換器の流通系をバイパスする第2バイパス路が設けられた
    ことを特徴とする、請求項8又は9記載の茹で器の給排水装置。
  11. 該第1熱交換器内の該温水流通路の洗浄を制御する制御系が設けられている
    ことを特徴とする、請求項1〜10の何れか1項に記載の茹で器の給排水装置。
  12. 該第1熱交換器の該温水流通路の詰まり状態を検出するセンサが設けられ、
    該制御系が、該センサからの検出結果をトリガとして、該洗浄材供給系に該洗浄材を供給するように構成されている
    ことを特徴とする、請求項11記載の茹で器の給排水装置。
  13. 計時機能を有するタイマが設けられ、
    該制御系が、該タイマによる計時結果をトリガとして、該洗浄材供給系に該洗浄材を供給するように構成されている
    ことを特徴とする、請求項11記載の茹で器の給排水装置。
  14. 該給水系における給水加熱部よりも下流側に、他の給水供給系が接続されている
    ことを特徴とする、請求項1〜13の何れか1項に記載の茹で器の給排水装置。
JP2012119011A 2012-05-24 2012-05-24 茹で器の給排水装置 Pending JP2013244121A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012119011A JP2013244121A (ja) 2012-05-24 2012-05-24 茹で器の給排水装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012119011A JP2013244121A (ja) 2012-05-24 2012-05-24 茹で器の給排水装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013244121A true JP2013244121A (ja) 2013-12-09

Family

ID=49844393

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012119011A Pending JP2013244121A (ja) 2012-05-24 2012-05-24 茹で器の給排水装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013244121A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5950009B1 (ja) * 2015-08-18 2016-07-13 富士電機株式会社 蒸気生成装置
JPWO2019207725A1 (ja) * 2018-04-26 2020-10-22 三菱電機株式会社 貯湯式給湯システム
JP2021521970A (ja) * 2018-04-24 2021-08-30 パスティフィッチョ・ラナ・エッセ・ピ・ア 調理システム
JP7011092B1 (ja) * 2021-01-25 2022-01-26 株式会社ソディック 茹麺装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5950009B1 (ja) * 2015-08-18 2016-07-13 富士電機株式会社 蒸気生成装置
JP2021521970A (ja) * 2018-04-24 2021-08-30 パスティフィッチョ・ラナ・エッセ・ピ・ア 調理システム
JP7032569B2 (ja) 2018-04-24 2022-03-08 パスティフィッチョ・ラナ・エッセ・ピ・ア 調理システム
JPWO2019207725A1 (ja) * 2018-04-26 2020-10-22 三菱電機株式会社 貯湯式給湯システム
JP7011092B1 (ja) * 2021-01-25 2022-01-26 株式会社ソディック 茹麺装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6362960B2 (ja) コーヒーメーカー
US8146612B2 (en) Warewasher with water energy recovery system
JP5519653B2 (ja) ミルクをかき混ぜるための装置及び斯かる装置を洗浄する方法
JP6814059B2 (ja) 飲料供給装置
CA2950268A1 (en) Floor drain
US11779152B2 (en) Beverage dispensing device with cleaning module and method of cleaning said device
KR101507860B1 (ko) 정수기 및 이의 제어방법
US20090038655A1 (en) Apparatus for washing circuits involved in the preparation of milk-based beverages
JP2013244121A (ja) 茹で器の給排水装置
CN111820749A (zh) 饮水供给装置的水路系统及其控制方法、饮水供给装置
US20150320288A1 (en) Warewasher with drain water tempering system with energy recovery
JP2003106643A (ja) 電気温水器
CN105776685A (zh) 净水器
JP7264928B2 (ja) 液状食品の分注装置および前記装置の作動方法
JP5107814B2 (ja) 貯湯式給湯風呂装置
JP2009018836A (ja) 実入り容器熱処理装置及び方法
JP2010025419A (ja) 給湯機
JP2012247130A (ja) 貯湯式給湯機
JP2012242031A (ja) 貯湯式風呂給湯機
JP7011092B1 (ja) 茹麺装置
JP6805726B2 (ja) 風呂システム
JP4115525B2 (ja) 牛乳タンク清掃法および該方法を行うための貯蔵設備
JP5081736B2 (ja) 給湯機
JP2010078166A (ja) 貯湯式給湯器
EP3366185B1 (en) Dishwashing machine