JP2010078166A - 貯湯式給湯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、通常の使用状態である水圧をかけながら、貯湯タンク底部に沈殿している不純物を排出することができ、また、配管内に、スケールが付着するのを抑制することができる貯湯式給湯器を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、貯湯タンク1と、給水管2と、加熱手段3と、貯湯タンク1内の水を加熱手段3へ送水する送水管4と、加熱手段3で加熱された湯を貯湯タンク1へ送水する送湯管5とを備え、送水分岐管7と、送湯分岐管8とが接続され、これら各分岐管7、8が接続されていない開放側に排水管10が接続された流路切換手段9と、送湯管5に設けられた止水弁11とを有し、流路切換手段9および止水弁11を所定の状態として、貯湯タンク1内の水を、送水管4を介して加熱手段3に送水し、送湯管5、送湯分岐管8および流路切換手段9を介して系外に排水可能とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば電気貯湯式給湯器、ヒートポンプ式給湯器、太陽熱集熱式給湯器等のような貯湯式給湯器に関する。
貯湯式給湯器は、貯湯タンクの外部に設けられた加熱手段である電気ヒータやヒートポンプ、太陽熱集熱器により沸上げられた湯を、貯湯タンクに貯湯し、給湯や浴槽へのお湯張り等に使用するものである。この貯湯式給湯器は、加熱手段によって加熱された水を貯湯タンクに貯えるため、水質によっては、貯湯タンクの底部に不純物等が堆積し、加熱手段へ水を送水するための送水管に不純物が入り込み、加熱手段に詰まりや損傷を与える問題がある。また、加熱中に加熱手段は高温になる為、水中の成分が析出し、長期的に加熱手段が閉塞してしまうという問題がある。
このため、この種の貯湯式給湯器では、一般に、加熱手段の運転停止時に、加熱手段内に蓄積した不純物を除去する洗浄運転が行われる(例えば、特許文献1参照。)。以下、このような洗浄運転を行うように構成された従来の貯湯式給湯器について説明する。
図8および図9は、このような貯湯式給湯器の一例である。給水管101から供給された水は、貯湯タンク102に貯められる。貯められた水は、送水管103を通って、加熱手段104であるヒートポンプに供給され、沸上げられる。沸上げられた湯は、送湯管105を通って、貯湯タンク102に貯湯される。また、貯湯タンク102の湯は、高温出湯管106を通って混合弁107に送水され、混合弁107によって、所望の温度となるように水と混合された後、出湯管108を通って、シャワーや台所の給湯栓(図示しない)に供給される。あるいは、同様の配管経路により、風呂等(図示しない)に供給される。
図8の例では、洗浄運転を行うために、貯湯タンク102底部から加熱手段104へ送水する送水管103と、加熱手段104で沸上げられた湯を貯湯タンク102へ戻す送湯管105と、送湯管105の途中に設けられ、排水管109が接続された流路切替手段110を用いる。そして、加熱手段104運転停止時に、流路切替手段110を、送湯管105の加熱手段104側の流路と排水管109とを連通させる経路が形成された状態とし、貯湯タンク102内の湯水を送水管103を介して加熱手段104に送水する。加熱手段104に送水された湯水は、送湯管105から流路切替手段110を通過して排水管109より排出される。これにより、加熱手段104内の堆積した不純物(カルキ等)を排出することができる。
図9の例では、洗浄運転を行うために、貯湯タンク102底部から加熱手段104へ送水する送水管103と、加熱手段104で沸上げられた湯を貯湯タンク102へ戻す送湯管105と、送水管103の途中に設けられ、排水管109が接続された流路切替手段110と、送湯管105から分岐され、送水管103の流路切替手段110より貯湯タンク102側に接続された送湯分岐管111と、送湯管105の送湯分岐管111の分岐部に設けられた流路切替弁112を用いる。そして、加熱手段104運転停止時に、流路切替手段110を、送水管103の加熱手段104側の流路と排水管109とを連通させる経路が形成された状態とし、かつ、流路切替弁112を、送湯管105の加熱手段104側の流路と送湯分岐管111とを連通させる経路が形成された状態として、貯湯タンク102内の湯水を送水管103に送出すると、送水管103に送出された湯水は、送湯分岐管111、送湯管105を介して加熱手段104に逆流し、送水管103、流路切替手段110を介して排水管109より排水される。これにより、加熱手段104内の堆積した不純物(カルキ等)を排出することができる。
特開2004−332999号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、洗浄を加熱手段104の熱交換器を介して行うため、洗浄前の熱交換器では、配管詰り等により管径が細くなり、熱交換器での圧力損失が大きくなる為、流速が落ち、十分な洗浄効果が得られない。
また、加熱手段104内に堆積したカルキ等の不純物を排出するとき、貯湯タンク102底部に溜まった不純物を、加熱手段104内に流入させてしまうため、洗浄効果が低下してしまう。
これに対して、貯湯タンク102に排水弁を設けている場合には、使用者が排水弁を手動操作し、貯湯タンク102内の湯水を排出させることで、これと同時に貯湯タンク102底部に溜まった不純物を排出させることができる。このようにすると、貯湯タンク102から加熱手段104への不純物の流入を予防できるが、定期的に手動操作をする必要がある。
また、加熱手段104が、高温で湯を沸かした場合や、高温のまま停止した場合などでは、配管温度が高温になる為、水中の成分析出に起因して配管内にスケールの付着等が生じ易く、これにより、長期的に使用すると加熱手段104が閉塞するという問題が生じてしまう。
そこで、本発明は、上記のような問題を解決するものであり、貯湯タンク底部に沈殿している不純物を排出することができ、また、配管内にスケールが付着するのを抑制することができる貯湯式給湯器を提供することを目的とするものである。
本発明は、以下の構成により、上記課題を解決するものである。
(1)貯湯タンクと、該貯湯タンク内へ水を供給する給水管と、前記貯湯タンクから送水された水を加熱する加熱手段と、前記貯湯タンク内の水を前記加熱手段へ送水する送水管と、前記加熱手段で加熱された湯を前記貯湯タンクへ送水する送湯管とを備えるとともに、前記送水管から分岐する送水分岐管と、前記送湯管から分岐する送湯分岐管と、前記送水分岐管および前記送湯分岐管とが接続され、これら各分岐管が接続されていない流路の下流端が系外に開放された排水口を構成する流路切替手段と、前記送湯管の前記送湯分岐管の分岐部よりも前記貯湯タンク側に設けられた止水弁とを有し、前記流路切替手段は、前記送水分岐管と前記排水口とを連通させる経路が形成された第1の状態と、前記送湯分岐管と前記排水口とを連通させる経路が形成された第2の状態と、これら両経路が閉止された第3の状態とを有するものであり、前記流路切替手段を前記第2の状態とし、且つ、前記止水弁を閉止状態としつつ、前記貯湯タンク内の水を、前記送水管を介して前記加熱手段に送水し、前記送湯管、前記送湯分岐管および前記流路切替手段を介して系外に排水することにより、前記加熱手段を洗浄可能としたことを特徴とする貯湯式給湯器。
(2)(1)において、前記加熱手段の運転停止時に、前記流路切替手段を前記第1の状態とし、且つ、前記止水弁を閉止状態とすることにより、前記貯湯タンク内の水を、前記送水管、前記送水分岐管および前記流路切替手段を介して系外に排水すると同時に、前記貯湯タンク内の不純物を、同じ経路で系外に排出可能としたことを特徴とする貯湯式給湯器。
(3)貯湯タンクと、該貯湯タンク内へ水を供給する給水管と、前記貯湯タンクから送水された水を加熱する加熱手段と、前記貯湯タンク内の水を前記加熱手段へ送水する送水管と、前記加熱手段で加熱された湯を前記貯湯タンクへ送水する送湯管と、前記貯湯タンクの水を排水する貯湯タンク排水管とを備えるとともに、前記送湯管から分岐する送湯分岐管と、前記貯湯タンク排水管とが接続され、これら各管が接続されていない流路の下流端が系外に開放された排水口を構成する流路切替手段と、前記送湯管の前記送湯分岐管の分岐部よりも前記貯湯タンク側に設けられた止水弁とを有し、前記流路切替手段は、前記貯湯タンク排水管と前記排水口とを連通させる経路が形成された第1の状態と、前記送湯分岐管と前記排水口とを連通させる経路が形成された第2の状態と、これら両経路が閉止された第3の状態とを有するものであり、前記流路切替手段を前記第2の状態とし、且つ、前記止水弁を閉止状態としつつ、前記貯湯タンク内の水を、送水管を介して前記加熱手段に送水し、前記送湯管、前記送湯分岐管および前記排水口を介して系外に排水することにより、前記加熱手段を洗浄可能としたことを特徴とする貯湯式給湯器。
(4)(3)において、前記加熱手段の運転停止時に、前記流路切替手段を前記第1の状態とし、且つ、前記止水弁を閉止状態とすることにより、前記貯湯タンク内の水を、前記貯湯タンク排水管および前記流路切替手段を介して系外に排水すると同時に、前記貯湯タンク内の不純物を、同じ経路で系外に排出可能としたことを特徴とする貯湯式給湯器。
(5)(1)から(4)において、前記流路切替手段および前記止水弁の切替え操作を自動制御にて行うことを特徴とする貯湯式給湯器。
(6)貯湯タンクと、該貯湯タンク内へ水を供給する給水管と、前記貯湯タンクから送水された水を加熱する加熱手段と、前記貯湯タンク内の水を前記加熱手段へ送水する送水管と、前記加熱手段で加熱された湯を前記貯湯タンクへ送水する送湯管とを備えるとともに、前記送水管の途中に設けられ、前記送水管が接続されていない流路の下流端が系外に開放された排水口を構成する第1の流路切替手段と、前記送湯管から分岐され、前記送水管の前記第1の流路切替手段より前記貯湯タンク側に接続されたバイパス管と、前記送湯管の前記バイパス管の分岐部に設けられた第2の流路切替手段とを有し、前記第1の流路切替手段は、前記送水管の前記貯湯タンク側の流路と前記加熱手段側の流路とを連通させる経路が形成された第1の状態と、前記送水管の前記貯湯タンク側の流路と前記排水口とを連通させる経路が形成された第2の状態と、前記送水管の前記加熱手段側の流路と前記排水口とを連通させる経路が形成された第3の状態とを有するものであり、前記第2の流路切替手段は、前記送湯管の前記貯湯タンク側の流路と前記加熱手段側の流路とを連通させる経路が形成された第4の状態と、前記送湯管の前記加熱手段側の流路と前記バイパス管とを連通させる経路が形成された第5の状態と、これら各経路が閉止された第6の状態とを有するものであり、前記第1の流路切替手段を前記第3の状態とし、且つ、前記第2の流路切替手段を前記第5の状態としつつ、前記貯湯タンク内の水を、前記送水管、前記バイパス管および前記送湯管を介して前記加熱手段に送水し、前記送水管および前記第1の流路切替手段を介して系外に排水することにより、前記加熱手段を洗浄可能としたことを特徴とする貯湯式給湯器。
(7)(6)において、前記加熱手段の運転停止時に、前記第1の流路切替手段を前記第2の状態とし、且つ、前記第2の流路切替手段を前記第6の状態とすることにより、前記貯湯タンク内の水を、前記送水管および前記第1の流路切替手段を介して系外に排水すると同時に、前記貯湯タンク内の不純物を、同じ経路で系外に排出することを特徴とする貯湯式給湯器。
(8)(6)または(7)において、前記第1の流路切替手段および前記第2の流路切替手段の切替え操作を自動制御にて行うことを特徴とする貯湯式給湯器。
(9)(1)から(8)において、前記加熱手段の洗浄を、前記加熱手段の運転終了後に行うことにより、前記加熱手段内に残留する湯を水に置換し、前記加熱手段を水の温度付近まで冷却することを特徴とする貯湯式給湯器。
本発明によれば、流路切替手段および止水弁を所定の状態として、貯湯タンク内の水を、送水管を介して加熱手段に送水し、送湯管、送湯分岐管および流路切換手段を介して系外に排出する。これにより、加熱手段内の不純物が水とともに排出され、加熱手段が洗浄される。このため、加熱手段内に不純物が蓄積するのが抑制され、不純物の蓄積に起因する加熱手段の詰まりや損傷を防止することができる。
本発明では、洗浄前に貯湯タンク内のスケールを排出し、また、加熱手段の沸き上終了時に、加熱手段内の湯を水で置換することで、スケールを抑制できるため、加熱手段の管径が細くなるのを抑制できるため、流速が落ちない。
また、流路切替手段および止水弁を所定の状態にすることにより、貯湯タンク内の水を、送水管、送水分岐管および流路切換手段を介して系外に排出すると同時に、これと同じ経路で貯湯タンク内の不純物を排出するため、水の沸上げ工程や加熱手段の洗浄工程等で、貯湯タンク内に堆積した不純物が水とともに加熱手段に流入することを防止し、加熱手段が汚染することを防止できる。
また、流路切替手段および止水弁を所定の状態にすることにより、貯湯タンク内の水を、貯湯タンク排水管および流路切換手段を介して系外に排出すると同時に、これと同じ経路で貯湯タンク内の不純物を排出するため、水の沸上げ工程や加熱手段の洗浄工程等で、貯湯タンク内に堆積した不純物が水とともに加熱手段に流入することを防止し、加熱手段が汚染することを防止できる。
本発明によれば、第1の流路切替手段および第2の流路切替手段を所定の状態として、貯湯タンク内の水を、送水管、バイパス管、送湯管を介して加熱手段に送水し、送水管および第1の流路切替手段を介して系外に排出する。これにより、加熱手段内の不純物が水とともに排出され、加熱手段が洗浄される。このため、加熱手段内に不純物が蓄積するのが抑制され、不純物の蓄積に起因する加熱手段の詰まりや損傷を防止することができる。
また、第1の流路切替手段および第2の流路切替手段を所定の状態として、貯湯タンク内の水を、送水管および第1の流路切替手段を介して系外に排出すると同時に、これと同じ経路で貯湯タンク内の不純物を排出するため、水の沸上げ工程や加熱手段の洗浄工程等で、貯湯タンク内に堆積した不純物が水とともに加熱手段に流入することを防止し、加熱手段が汚染することを防止できる。
また、本発明によれば、加熱手段の洗浄操作を、加熱手段の運転終了後に行うことにより、加熱手段内に残留する湯を水に置換し、加熱手段を水の温度付近まで冷却するため、配管内にスケールが付着するのを抑制することができる。
(第1実施形態)
まず、本発明の貯湯式給湯器の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の貯湯式給湯器の第1実施形態を示す模式図である。
図1に示す貯湯式給湯器は、貯湯タンク1と、貯湯タンク1内へ水を供給する給水管2と、貯湯タンク1から送水された水を加熱する加熱手段3と、貯湯タンク1から加熱手段3へと貯湯タンク1内の水を送水する送水管4と、加熱手段3から貯湯タンク1へと湯を送水する送湯管5と、貯湯タンク1内の湯を貯湯式給湯器の外部に供給する給湯系6とを備え、さらに、送水管4から分岐する送水分岐管7と、送湯管5から分岐する送湯分岐管8と、送水分岐管7および送湯分岐管8とが接続された三方弁(流路切替手段)9と、三方弁9の送水分岐管7および送湯分岐管8が接続されていない開放側に接続された排水管10と、送湯管8の送湯分岐管10の分岐部と貯湯タンク1との間に設けられた止水弁11とを有する。
以下、各構成部品について説明する。
貯湯タンク1は、給水管2を介して供給された水および加熱手段3により加熱された湯を貯えるものであり、材質、形状、容量等、特に限定するものではない。例えば、貯湯式給湯器で通常用いられる貯湯タンク、すなわち、ステンレス製の円筒形タンクであって、容量が300L、370L、460L、560L等のものを適宜用いることができる。
給水管2は、貯湯式給湯器外部から貯湯タンク1へ水を供給する水路である。給水管2は、途中で二股に分岐し、一方(第1の給水管12)が貯湯タンク1に接続され、他方(第2の給水管13)が後述する給湯系6の混合弁14に接続されている。このうち第1の給水管12は、貯湯タンク1下部に接続するのが望ましい。第1の給水管12を貯湯タンク1下部に接続することにより、貯湯タンク1内の下部から水が貯留するため、貯湯タンク1内に湯が貯留している場合に、貯湯タンク1内の下部が低温の水層、上部が高温の湯層となる。低温の水は高温の湯に比べて比重が大きいため、このような層構成であることにより、温度成層が崩れることが少ない。
加熱手段3は、貯湯タンク1から送水されてくる湯水を加熱することが可能なものであれば、特に限定するものではなく、ヒートポンプ、電気ヒータ、ガスや灯油の燃焼熱を利用した給湯器等が使用できる。中でも、深夜電力が利用でき、熱効率も高い点で、ヒートポンプ式の加熱手段が望ましい。なお、ヒートポンプを使用する場合、ヒートポンプで使用する冷媒は、高温貯湯が可能であることから二酸化炭素が望ましい。
送水管4は、貯湯タンク1内の水を加熱手段3に送水する水路であり、貯湯タンク1の下部に接続されている。送水管4は、さらに好ましくは貯湯タンク1底部に接続されているのが望ましい。これにより、貯湯タンク1底部の水も排出することが可能である。
送水管4の途中には、熱源循環ポンプ20が設けられている。熱源循環ポンプ20は、送水管4における水の移送を制御するものである。これにより、例えば加熱手段3の沸上げ動作のタイミングに合わせて、加熱手段3へ水を供給することができる。
送湯管5は、加熱手段3で沸上げられた湯を貯湯タンク1に戻す水路であり、貯湯タンク1の上部に接続されている。これにより、貯湯タンク1の上部には高温の湯を、下部には低温の湯水を、異なる温度の液層として貯湯できる。このようにすることで、貯湯タンク1内の湯水を排出する場合に、貯湯タンク1下部の低温の湯水が優先的に排出され、上部の高温の湯を温存することができる。
送水分岐管7は、送水管4から分岐され、後述する三方弁(流路切換手段)9に接続される水路である。これにより、貯湯タンク1下部から延出された排水経路が形成される。
送湯分岐管8は、送湯管5から分岐され、三方弁9に接続される水路である。送湯管5の分岐位置は、加熱手段3と送湯管5に設けられた止水弁11との間にする必要がある。これにより、後述する加熱手段の洗浄工程等において、貯湯タンク1の上部の高温の湯が、送湯管5、送湯分岐管8、三方弁9を介して外部に排出されるのを防止できる。
三方弁9には、送水分岐管7および送湯分岐管8が接続されており、送水分岐管7および送湯分岐管8が接続されていない開放側に後述する排水管10が接続されている。三方弁9は、貯湯タンク1内および加熱手段3内の湯水を系外へ排出するためのものである。
具体的には、三方弁9は、送水分岐管7と排水管10とを連通させる経路が形成された第1の状態と、送湯分岐管8と排水管10とを連通させる経路が形成された第2の状態と、これら両経路が閉止された第3の状態とを切り替えるためのものである。
本実施形態では、この三方弁の代わりに、二方弁を複数用いてその機能を構成するようにしても良い。
排水管10は、三方弁9の送水分岐管7および送湯分岐管8が接続されていない開放側に接続され、排水時に水を系外に排出するための排水口を有する配管である。
止水弁11は、加熱手段3から貯湯タンク1へ送水される水の流れを閉止するものであり、送湯管5の送湯分岐管8接続部と貯湯タンク1接続部との間(すなわち、送湯管5の送湯分岐管8の分岐部より貯湯タンク1側)に設ける必要がある。これにより、後述する加熱手段の洗浄工程等において、貯湯タンク1上部の高温の湯が、送湯管5、送湯分岐管8および三方弁9を介して、外部に排出されるのを防止できる。
給湯系6は、その一端が貯湯タンク1の上部に接続された給湯管15と、その一端が外部に開放された出湯管16と、給湯管15の他端と出湯管16の他端とが接続された混合弁18とを有している。また、混合弁18の給湯管15および出湯管16が接続されていない開放側には、前述の第2の給水管13が接続されている。この給湯系6では、貯湯タンク1内の湯が給湯管15を介して混合弁14に送水される。混合弁14に送水された湯は、第2の給水管13を介して混合弁14に送水された水と混合されて所望の温度に調整された後、出湯管16を介して外部に供給される。
次に、この貯湯式給湯器の動作について説明する。
この貯湯式給湯器は、初期状態で加熱手段3がOFF状態になっている。
(1)貯湯タンクの排水工程
まず、貯湯タンク1に水圧をかけた状態で、止水弁11を閉じ、三方弁9を、送水分岐管7と排水管10とを連通させる経路が形成された状態(第1の状態)に切替える。これにより、貯湯タンク1底部の水を、送水管4および送水分岐管8を介して三方弁9に送水し、排水管10から排水することができる。また、これと同時に、貯湯タンク1底部に堆積している不純物を排出することができる。
この動作は、手動で行ってもよく、三方弁9および止水弁11の開閉動作を制御する制御基板を付加することによって自動で行われるようにしてもよい。
また、この動作タイミングは、加熱手段3運転停止中であれば特に問わないが、本実施形態のように沸上げ運転開始前、すなわち貯湯タンク1底部に湯が貯えられていない状態で行えば、お湯を捨てることもなく、お湯を無駄にすることもない。この場合、この排水運転は、沸上げ運転開始前に毎回行っても良く、不定期に行っても良い。
(2)水の沸上げ工程
次に、加熱手段3の動作をONにするとともに、止水弁11を開き、三方弁9を、各排水経路が閉止された状態(第3の状態)に切替える。これにより、貯湯タンク1内の水は、送水管4を通過して加熱手段3に供給される。加熱手段3に供給された水は、加熱手段3で加熱されることによって沸上げられ、送湯管5を通過して貯湯タンク1に供給される。このとき、前述の貯湯タンクの排水工程で、貯湯タンク1内に堆積した不純物が系外に排出されていることにより、貯湯タンク由来の不純物が加熱手段3に入り込むのが回避される。
(3)加熱手段の洗浄工程
次に、加熱手段3の動作をOFFにする(加熱手段3の運転を終了させる)。そして、止水弁11を閉じ、三方弁9を、送湯分岐管7と排水管10とを連通させる経路が形成された状態(第2の状態)に切替える。これにより、加熱手段3内の残湯が、送湯分岐管8および三方弁9を通過して排出管10から排出されると同時に、貯湯タンク1内の水が送水管4を介して加熱手段3に供給され、加熱手段3内が水道水に近い温度の水で置換される。
そのため、水中の成分析出に起因して、各配管内にスケールが付着するのを抑制することができる。また、加熱手段3内に蓄積した不純物が水とともに系外に排出され、加熱手段3内が洗浄される。また、このとき、前述の貯湯タンクの排水工程で、貯湯タンク1内に堆積した不純物が系外に排出されていることにより、貯湯タンク由来の不純物が加熱手段3に入り込むのが防止され、加熱手段3内が効率よく洗浄される。
また、本発明では、ヒートポンプからなる加熱手段3に備えられている熱交換器洗浄前に貯湯タンク1内のスケールを排出し、また、ヒートポンプ沸き上終了時に、熱交換器1内の湯を水で置換することで、スケールを抑制できるため、熱交換器の管径が細くなるのを抑制できるため、流速が落ちない特徴を有する。
(第2実施形態)
次に、本発明の貯湯式給湯器の第2実施形態について説明する。
図2は、本発明の貯湯式給湯器の第2実施形態を示す模式図である。
図2に示す貯湯式給湯器は、貯湯タンク1と、貯湯タンク1内へ水を供給する給水管2と、貯湯タンク1から送水されてくる水を加熱する加熱手段3と、貯湯タンク1から加熱手段3へと貯湯タンク1内の水を送水する送水管4と、加熱手段3から貯湯タンク1へと湯を送水する送湯管5と、貯湯タンク1内の水を排水する貯湯タンク排水管17と、貯湯タンク1内の湯を貯湯式給湯器の外部に供給する給湯系6とを備えており、さらに、送湯管5から分岐する送湯分岐管8と、貯湯タンク排水管17と送湯分岐管8とが接続された三方弁9と、三方弁9の貯湯タンク排水管17および送湯分岐管8が接続されていない開放側に接続された排水管10と、送湯管5の送湯分岐管8の分岐部と貯湯タンク1との間に設けられた止水弁11とを有する。
以下、各構成部品について説明する。
貯湯タンク1、給水管2、加熱手段3、送水管4、送湯管5、給湯系6、送湯分岐管8排水管10および止水弁11の構成は前記第1実施形態と同様である。
貯湯タンク排水管17は、貯湯タンク1内の水を排出する水路であり、その一端が貯湯タンク1下部に接続され、他端が三方弁9に接続されている。この貯湯タンク排水管17は、さらに好ましくは、貯湯タンク1底部に接続されていることが望ましい。これにより、貯湯タンク1底部の水も排出することが可能である。
三方弁9には、貯湯タンク排水管17および送湯分岐管8が接続されており、貯湯タンク排水管17および送湯分岐管8が接続されていない開放側に排水管10が接続されている。三方弁9は、貯湯タンク1内および加熱手段3内の湯水を系外へ排出するためのものである。
具体的には、三方弁9は、貯湯タンク排水管17と排水管10とを連通させる経路が形成された第1の状態と、送湯分岐管8と排水管10とを連通させる経路が形成された第2の状態と、これら両経路が閉止された第3の状態とを切り替えるためのものである。
本実施形態では、この三方弁9の代わりに、二方弁を複数用いてその機能を構成するようにしても良い。
次に、この貯湯式給湯器の動作について説明する。
この貯湯式給湯器は、初期状態で加熱手段3がOFF状態になっている。
(1)貯湯タンクの排水工程
まず、貯湯タンク1に水圧をかけた状態で、止水弁11を閉じ、三方弁9を、貯湯タンク排水管17と排水管10とを連通させる経路が形成された状態(第1の状態)に切替える。これにより、貯湯タンク1底部の水を、貯湯タンク排水管17を介して三方弁9に送水し、排出管10から排水することができる。また、これと同時に、貯湯タンク1底部に沈殿している不純物を排出することができる。
この動作は、手動で行ってもよく、三方弁9および止水弁11の開閉動作を制御する制御基板を付加することによって自動で行われるようにしてもよい。
また、この動作タイミングは、加熱手段3運転停止中であれば特に問わないが、本実施形態のように沸上げ運転開始前、すなわち貯湯タンク1底部に湯が貯えられていない状態で行えば、お湯を捨てることもなく、お湯を無駄にすることもない。この場合、この排水運転は、沸上げ運転開始前に毎回行っても良く、不定期に行っても良い。
(2)水の沸上げ工程
次に、加熱手段3の動作をONにするとともに、止水弁11を開き、三方弁9を、各排水経路が閉止された状態(第3の状態)に切替える。これにより、貯湯タンク1内の水は、送水管4を通過して加熱手段3に供給される。加熱手段3に供給された水は、加熱手段3で加熱されることによって沸上げられ、送湯管5を通過して貯湯タンク1に供給される。このとき、前述の貯湯タンクの排水工程で、貯湯タンク1内に堆積した不純物が系外に排出されていることにより、貯湯タンク由来の不純物が加熱手段3に入り込むのが回避される。
(3)加熱手段の洗浄工程
次に、加熱手段3の動作をOFFにする(加熱手段3の運転を終了させる)。そして、止水弁11を閉じ、三方弁9を、送湯分岐管7と排水管10とを連通させる経路が形成された状態(第2の状態)に切替える。これにより、加熱手段3内の残湯が、送湯分岐管8および三方弁9を通過して排出管10から排出されると同時に、貯湯タンク1内の水が送水管4を介して加熱手段3に供給され、加熱手段3内が水道水に近い温度の水で置換される。
そのため、水中の成分析出に起因して、各配管内にスケールが付着するのを抑制することができる。また、加熱手段3内に蓄積した不純物が水とともに系外に排出され、加熱手段3内が洗浄される。また、このとき、前述の貯湯タンクの排水工程で、貯湯タンク1内に堆積した不純物が系外に排出されていることにより、貯湯タンク由来の不純物が加熱手段3に入り込むのが防止され、加熱手段3内が効率よく洗浄される。
(第3実施形態)
次に、本発明の貯湯式給湯器の第3実施形態について説明する。
図3は、本発明の貯湯式給湯器の第3実施形態を示す模式図である。
図3に示す貯湯式給湯器は、貯湯タンク1と、貯湯タンク1内へ水を供給する給水管2と、貯湯タンク1から送水された水を加熱する加熱手段3と、貯湯タンク1から加熱手段3へと貯湯タンク3内の水を送水する送水管4と、加熱手段3から貯湯タンク1へと湯を送水する送湯管5と、貯湯タンク1内の湯を貯湯式給湯器の外部に供給する給湯系6とを備え、さらに、送水管4の途中に設けられた三方弁(第1の流路切替手段)9と、三方弁9の送水管が接続されていない開放側に接続された排水管10と、送湯管5から分岐され、送水管4の三方弁9より貯湯タンク1側に接続されたバイパス管18と、送湯管5のバイパス管18が分岐する分岐部に設けられたバイパス三方弁(第2の流路切替手段)19とを有する。
以下、各部の構成について説明する。
貯湯タンク1、給水管2、加熱手段3、送水管4、送湯管5、給湯系6および排水管10の構成は前記第1実施形態と同様である。
三方弁9は、送水管4の途中に設けられ、送水管4が接続されていない開放側に排水管10が接続されている。三方弁9は、貯湯タンク1内および加熱手段3内の湯水を系外へ排出するためのものである。
具体的には、三方弁9は、送水管4の貯湯タンク1側の流路と加熱手段3側の流路とを連通させる経路が形成された第1の状態と、送水管4の貯湯タンク1側の流路と排水管10とを連通させる経路が形成された第2の状態と、送水管4の加熱手段3側の流路と排水管10とを連通させる経路が形成された第3の状態とを切り替えるためのものである。
本実施形態では、この三方弁の代わりに、二方弁を複数用いてその機能を構成するようにしても良い。
バイパス三方弁(第2の流路切換手段)19は、送湯管5の途中に設けられ、送湯管5が接続されていない開放側にバイパス管18が接続されている。バイパス三方弁19は、送湯管5の貯湯タンク1側の流路と加熱手段3側の流路とを連通させる経路が形成された第4の状態と、送湯管5の加熱手段3側の流路とバイパス管18とを連通させる経路が形成された第5の状態と、これら各経路が閉止された第6の状態とを有するものである。
バイパス管18は、送湯管5の途中に設けられたバイパス三方弁19と送水管4とを接続する水路である。送水管4におけるバイパス管18の接続位置は、貯湯タンク1と三方弁9との間にする必要がある。これにより、後述する加熱手段の洗浄工程等において、貯湯タンク1内の水を、送水管4、バイパス管18を介して送湯管5に導き、送湯管5側から加熱手段3に送水することができる。
次に、この貯湯式給湯器の動作について説明する。
(1)貯湯タンクの排水工程
まず、貯湯タンク1に水圧をかけた状態で、バイパス三方弁19を、各経路が閉止された状態(第6の状態)に切替え、また、三方弁9を、送水管4の貯湯タンク1側の流路と排出管10とを連通させる経路が形成された状態(第2の状態)に切替える。これにより、貯湯タンク1底部の水を、送水管4を介して三方弁9に送水し、排水管10から排水することができる。また、これと同時に、貯湯タンク1底部に堆積している不純物を排出することができる。
この動作は、手動で行ってもよく、三方弁9およびバイパス三方弁19の開閉動作を制御する制御基板を付加することによって自動で行われるようにしてもよい。
また、この動作タイミングは、加熱手段3運転停止中であれば特に問わないが、沸きき上げ運転開始前、すなわち貯湯タンク1底部に湯が貯えられていない状態で行えば、お湯を捨てることもなく、お湯を無駄にすることもない。この場合、この排水運転は、沸上げ運転開始前に毎回行っても良く、不定期に行っても良い。
(2)水の沸上げ工程
次に、加熱手段3の動作をONにするとともに、バイパス三方弁19を、送湯管5の貯湯タンク1側の流路と加熱手段3側の流路とを連通させる経路が形成された状態(第4の状態)に切替え、三方弁9を、送水管4の貯湯タンク1側の流路と加熱手段3側の流路とを連通させる経路が形成された状態(第1の状態)に切替える。これにより、貯湯タンク1内の水は、送水管4を通過して加熱手段3に供給される。加熱手段3に供給された水は、加熱手段3で加熱されることによって沸上げられ、送湯管5を通過して貯湯タンク1に供給される。このとき、前述の貯湯タンクの排水工程で、貯湯タンク1内に堆積した不純物が系外に排出されていることにより、貯湯タンク由来の不純物が加熱手段3に入り込むのが回避される。
(3)加熱手段の洗浄工程
次に、加熱手段3の動作をOFFにする(加熱手段2の運転を終了させる)。そして、
バイパス三方弁19を、送湯管5の加熱手段3側の流路とバイパス管18とを連通させる経路が形成された状態(第5の状態)に切替え、三方弁9を、送水管4の加熱手段3側の流路と排水管10とを連通させる経路が形成された状態(第3の状態)に切替える。これにより、加熱手段3内の残湯が、送水管4および三方弁9を通過して排水管10から排出されると同時に、貯湯タンク1内の水が、送水管4、バイパス管18、バイパス三方弁19および送湯管5を介して加熱手段3に供給される。すなわち、加熱手段3内を、残湯および水が、水の沸上げ工程とは逆方向に流れ、加熱手段3内が水道水に近い温度の水で置換される。
そのため、水中の成分析出に起因して、各配管内にスケールが付着するのを抑制することができる。また、加熱手段3内に蓄積した不純物が水とともに系外に排出され、加熱手段3内が洗浄される。また、このとき、前述の貯湯タンクの排水工程で、貯湯タンク1内に堆積した不純物が系外に排出されていることにより、貯湯タンク由来の不純物が加熱手段3に入り込むのが防止され、加熱手段3内が効率よく洗浄される。
以下、本発明に係る貯湯式給湯器の実施例について、図面に基づき説明する。
(実施例1)
図4は、実施例1の貯湯式給湯器を示す模式図である。
図4に示す貯湯式給湯器は、図1示す貯湯式給湯器の構成要素に加えて、貯湯タンク1および各配管等を収容する筐体27および制御基板28を有し、また、送水管4、送湯管5および給湯系6の配管構成が異なる以外は、図1に示す貯湯式給湯器と同様である。なお、ここでは貯湯タンク1および加熱手段3として以下のようなものを使用した。
貯湯タンク1は、ステンレス製の円筒形容器で、その容量は370Lである。
加熱手段3としては、深夜電力が利用でき、熱効率も高いヒートポンプ式の加熱手段を用いる。ここで、ヒートポンプ3の冷媒としては、高温貯湯が可能であることから二酸化炭素を使用する。
送水管4は、タンク底配管21、熱源往き配管22およびHP往き配管23とで構成されている。タンク底配管21は、貯湯タンク1の底部に接続されており、HP往き配管23は、ヒートポンプ3と熱源往き配管22に接続されている。また、タンク底配管21と熱源往き配管22の間には熱源循環ポンプ13が設けられている。
熱源循環ポンプ20は、送水管4における水の移送を制御するものである。これにより、例えばヒートポンプ3の沸上げ動作のタイミングに合わせて、ヒートポンプ3へ水を供給することができる。
送湯管5は、HP戻り配管24、熱源戻り配管25およびタンク上配管26とで構成されている。HP戻り配管24は、ヒートポンプ3と熱源戻り配管25に接続され、タンク上配管26は、貯湯タンク1上部に接続されている。また、熱源戻り配管25とタンク上配管26の間には止水弁11が設けられている。
ここで、タンク上配管26が、貯湯タンク1の上部に接続されていることにより、貯湯タンク1に貯留されている水の層に対して、上方に湯が供給され、高温の湯の層を貯湯タンク3上部に、低温の湯水の層を下部に形成することができる。
止水弁11は、後述する制御基板28の動作により、ヒートポンプ3運転時(水の沸上げ工程)には開き、貯湯タンク1の排水時(貯湯タンクの排水工程)およびヒートポンプ2の沸上げ終了時には閉じるように制御される。
止水弁11としては、二方弁を用いることができるが、配管経路の構造によっては、二方弁に限定するものではない。例えば、凍結予防回路を形成している場合など、加熱手段3からの湯水を、貯湯タンク1に戻さずに循環させる場合などは、閉止機能付きの三方弁等も使用可能である。
送水分岐管7は、タンク底配管21から分岐して三方弁9に接続されている。また、送湯分岐管8は、HP戻り配管24から分岐して三方弁9に接続されている。
また、三方弁9の残る一方(送水分岐管7および送湯分岐管8が接続されていない流路)には、系外に開放するための排水口を有する排水管10が接続されている。
三方弁9は、制御基板28の動作により、貯湯タンク1の排水時(貯湯タンクの排水工程)では、送水分岐管7と排水管10とを連通させる経路が形成された状態(第1の状態)となり、ヒートポンプ3の残湯の排水時(加熱手段の洗浄工程)では、送湯分岐管8と排水管10とを連通させる経路が形成された状態(第2の状態)になり、ヒートポンプ2の沸上げ運転時(水の沸上げ工程)では、全ての接続口が閉止された状態(第3の状態)になるように制御される。
給湯系6は、複数の配管および混合弁等によって構成されており、貯湯タンク1内の湯をタンク外に導き、必要に応じて水等と混合して所望の温度に調整した後、例えば出湯管16を介して外部に供給する。
また、この貯湯式給湯器は、三方弁9および止水弁11の切替えやヒートポンプ3のON/OFF等を制御する制御基板28を有しており、この制御基板28の動作により、三方弁9および止水弁11の流路の状態やヒートポンプ3のON/OFFが、所定のタイミングで自動的に切替わる。
筐体27は、貯湯タンク1、給湯系6、タンク底配管21、熱源往き配管22、熱源戻り配管25、タンク上配管26、熱源循環ポンプ20および制御基板28等を内包するケーシングである。ヒートポンプ3、HP往き配管23、HP戻り配管24、送水分岐管7、送湯分岐管8および三方弁9は筐体27外部に配置されている。この例の貯湯式給湯器は、このように、これら配管23、24、7、8および三方弁9が筐体27外部に配置された構成であることにより、既設置の貯湯式給湯器にこれら各部を後付けすることでも構成することができる。すなわち、貯湯タンク1底部に沈殿している不純物を排出すること、および、加熱手段3内の高温水を常温水と置換することにより、配管内へのスケール付着を抑制することを可能とするシステムを容易に実現することができる。
次に、この貯湯式給湯器の動作について説明する。
この貯湯式給湯器は、初期状態では貯湯タンク1に水が貯留されておらず、ヒートポンプ3がOFF状態になっている。
まず、給水管2の給水継手29に水道水を供給する配管を接続し、給水管2に水を供給する。
給水管2に供給された水は、給水管2の途中に設けられた減圧弁30で減圧され、貯湯タンク1に供給される。ここで、給水管2が貯湯タンク1下部に接続されていることにより、水は、貯湯タンク1の下方から供給され、液面が上昇する。これにより、貯湯タンク1内に、液面の乱れを抑えつつ水を供給することができる。
(1)貯湯タンクの排水工程
貯湯タンク1内に所定量の水が貯留されると、制御回路は、止水弁11を閉止し、三方弁9を、送水分岐管7と排水管10とを連通させる経路が形成された状態(第1の状態)に切替える。そうすることで、貯湯タンク1に水圧がかかっているため、貯湯タンク1底部の水がタンク底配管21、送水分岐管7および三方弁9を通過して排水管10から排水され、これと同時に、貯湯タンク1底部の溜まった不純物も排出することができる。さらに、この排水工程を定期的に行うことで、貯湯タンク1底部に不純物が溜まるのを抑制することができる。
(2)水の沸上げ工程
次に、ヒートポンプ3の動作をONにするとともに、止水弁11を開き、三方弁9を、各排出経路が閉止された状態(第3の状態)に切替える。これにより、貯湯タンク1内の水は、送水管4を通過してヒートポンプ3に供給される。ヒートポンプ3に供給された水は、ヒートポンプ3で加熱されて沸上げられ、送湯管5を通過して貯湯タンク1に供給される。このとき、前述の貯湯タンクの排水工程で、貯湯タンク1内に堆積した不純物が系外に排出されていることにより、貯湯タンク由来の不純物がヒートポンプ3に入り込むのが回避される。
(3)加熱手段の洗浄工程
次に、ヒートポンプ3の動作をOFFにする(ヒートポンプ3の運転を終了させる)。そして、止水弁11を閉止させ、三方弁9を、送湯分岐管8と排水管10とを連通させる経路が形成された状態(第2の状態)に切替える。これにより、ヒートポンプ3内の高温の湯が、HP戻り配管24、送湯分岐管8、三方弁9を通過して排出管10から排出されると同時に、貯湯タンク1内の水が送水管4を介してヒートポンプ3に供給され、ヒートポンプ3内が低温の水で置換される。
そのため、水中の成分析出に起因して、各配管内にスケールが付着するのを抑制することができる。また、ヒートポンプ3内に蓄積した不純物が水とともに系外に排出され、ヒートポンプ3内が洗浄される。また、このとき、前述の貯湯タンクの排水工程で、貯湯タンク1内に堆積した不純物が系外に排出されていることにより、貯湯タンク由来の不純物がヒートポンプ3に入り込むのが防止され、ヒートポンプ3内が効率よく洗浄される。
(実施例2)
次に、実施例2の貯湯式給湯器について説明する
図5は、実施例2の貯湯式給湯器を示す模式図である。
図5に示す貯湯式給湯器では、送湯分岐管8は熱源戻り配管25から分岐し、送水分岐管7はタンク底配管21から分岐しており、さらに、前記実施例1で筐体27内に内包された部材の他に、送水分岐管7、送湯分岐管8および三方弁9が筐体27内部に内包され、ヒートポンプ3、HP往き配管23、HP戻り配管24および排水管10の出口側が筐体27外部に配置されている以外は、前記実施例1と同様である。
この実施例2においても、前記実施例1と同様に、ヒートポンプ3内に貯湯タンク1由来の不純物が入り込むのが抑制され、ヒートポンプ3内を効率よく洗浄することができる。また、水中の成分析出に起因して、各配管内にスケールが付着するのを抑制される。
また、この実施例2は、送水分岐管7、送湯分岐管8および三方弁9が筐体1内部に内包され、HP往き配管23、HP戻り配管24および排水管10の出口側が筐体27外部に配置されている構成であることにより、一般的な貯湯式給湯器の施工を用いて製造することができる。すなわち、貯湯タンク1底部に沈殿している不純物を排出すること、および、ヒートポンプ3運転終了時にヒートポンプ3内の高温水を常温水と置換することができ、水中の成分析出に起因する配管内のスケール付着を抑制することを可能とするシステムを容易に実現することができる。
(実施例3)
次に、実施例3の貯湯式給湯器について説明する
図6は、実施例3の貯湯式給湯器を示す模式図である。
図6に示す貯湯式給湯器は、図2に示す貯湯式給湯器の構成要素に加えて、貯湯タンク1および各配管等を収容する筐体27および制御基板28を有し、また、送水管4、送湯管5および給湯系6の配管構成が異なる以外は、図2に示す貯湯式給湯器と同様である。なお、ここでは貯湯タンク1および加熱手段3として以下のようなものを使用した。
貯湯タンク1は、ステンレス製の円筒形容器で、その容量は370Lである。
加熱手段3としては、深夜電力が利用でき、熱効率も高いヒートポンプ式の加熱手段を用いる。ここで、ヒートポンプ3の冷媒としては、高温貯湯が可能であることから二酸化炭素を使用する。
送水管4は、タンク底配管21、熱源往き配管22およびHP往き配管23とで構成されている。タンク底配管21は、貯湯タンク1の底部に接続されており、HP往き配管23は、ヒートポンプ3と熱源往き配管22に接続されている。また、タンク底配管21と熱源往き配管22の間には熱源循環ポンプ20が設けられている。
熱源循環ポンプ20は、送水管4における水の移送を制御するものである。これにより、例えばヒートポンプ3の沸上げ動作のタイミングに合わせて、ヒートポンプ3へ水を供給することができる。
送湯管5は、HP戻り配管24、熱源戻り配管25およびタンク上配管26とで構成されている。HP戻り配管24は、ヒートポンプ3と熱源戻り配管25に接続され、タンク上配管26は、貯湯タンク1上部に接続されている。また、熱源戻り配管25とタンク上配管26の間には止水弁11が設けられている。
ここで、タンク上配管26が、貯湯タンク1の上部に接続されていることにより、貯湯タンク1に貯留されている水の層に対して、上方に湯が供給され、高温の湯の層を貯湯タンク1上部に、低温の湯水の層を下部に形成することができる。
止水弁11は、後述する制御基板28の動作により、ヒートポンプ3運転時(水の沸上げ工程)には開き、貯湯タンク1の排水時(貯湯タンクの排水工程)およびヒートポンプ2の沸上げ終了時には閉じるように制御される。
止水弁11としては、二方弁を用いることができるが、配管経路の構造によっては、二方弁に限定するものではない。例えば、凍結予防回路を形成している場合など、ヒートポンプ3からの湯水を、貯湯タンク1に戻さずに循環させる場合などは、閉止機能付きの三方弁等も使用可能である。
送湯分岐管8は、HP戻り配管24から分岐して三方弁9に接続されている。
また、貯湯タンク排水管17は、その一端が貯湯タンク1の底部に接続され、他端が三方弁9に接続されている。
また、三方弁9の残る一方(送湯分岐管8および貯湯タンク排水管17が接続されていない流路)には、系外に開放する排水管10が接続されている。
三方弁9は、制御基板28の動作により、貯湯タンク1の排水時(貯湯タンクの排水工程)では、貯湯タンク排水管17と排水管10とを連通させる経路が形成された状態(第1の状態)になり、ヒートポンプ3の残湯の排水時(加熱手段の洗浄工程)では、送湯分岐管8と排水管10とを連通させる経路が形成された状態(第2の状態)になり、ヒートポンプ3の沸上げ運転時(水の沸上げ工程)では、全ての接続口が閉止された状態(第3の状態)になるように制御される。
給湯系6は、複数の配管および混合弁等によって構成されており、貯湯タンク1内の湯をタンク外に導き、必要に応じて水等と混合して所望の温度に調整した後、例えば出湯管16を介して外部に供給する。
また、この貯湯式給湯器は、三方弁9および止水弁11の切替え動作やヒートポンプ3の動作等を制御する制御基板28を有しており、この制御基板28の動作により、三方弁9および止水弁11の流路の状態やヒートポンプ3のON/OFFが、所定のタイミングで自動的に切替わるように構成されている。
筐体27は、貯湯タンク1、給湯系6、貯湯タンク排水管17、タンク底配管21、熱源往き配管22、熱源戻り配管25、タンク上配管26、熱源循環ポンプ20および制御基板28等を内包するケーシングである。ヒートポンプ3、HP往き配管23、HP戻り配管24、送湯分岐管8および三方弁9は筐体27外部に配置されている。この例の貯湯式給湯器は、このように、これら配管23、24、8および三方弁9が筐体27外部に配置された構成であることにより、既設置の貯湯式給湯器にこれら各部を後付けすることでも構成することができる。すなわち、貯湯タンク1底部に沈殿している不純物を排出すること、および、ヒートポンプ3内の高温水を常温水と置換することにより、配管内へのスケール付着を抑制することを可能とするシステムを容易に実現することができる。
次に、この貯湯式給湯器の動作について説明する。
この貯湯式給湯器は、初期状態では貯湯タンク1に水が貯留されておらず、ヒートポンプ3がOFF状態になっている。
まず、給水管2の給水継手29に水道水を供給する配管を接続し、給水管2に水を供給する。
給水管2に供給された水は、給水管2の途中に設けられた減圧弁30で減圧され、貯湯タンク1に供給される。ここで、給水管2が貯湯タンク1下部に接続されていることにより、水は、貯湯タンク1の下方から供給され、液面が上昇する。これにより、貯湯タンク1内に、液面の乱れを抑えつつ水を供給することができる。
(1)貯湯タンクの排水工程
貯湯タンク1内に所定量の水が貯留されると、制御回路は、止水弁11を閉止し、三方弁7を、貯湯タンク排水管17と排水管10とを連通させる経路が形成された状態(第1の状態)に切替える。そうすることで、貯湯タンク1に水圧がかかっているため、貯湯タンク1底部の水が貯湯タンク排水管17および三方弁9を通過して排水管10から排水され、これと同時に、貯湯タンク1底部の溜まった不純物も排出することができる。さらに、この排水工程を定期的に行うことで、貯湯タンク1底部に不純物が溜まるのを抑制することができる。
(2)水の沸上げ工程
次に、ヒートポンプ3の動作をONにするとともに、止水弁11を開き、三方弁9を、各排出経路が閉止された状態(第3の状態)に切替える。これにより、貯湯タンク1内の水は、送水管4を通過してヒートポンプ3に供給される。ヒートポンプ3に供給された水は、ヒートポンプ3で加熱されて沸上げられ、送湯管5を通過して貯湯タンク1に供給される。このとき、前述の貯湯タンクの排水工程で、貯湯タンク1内に堆積した不純物が系外に排出されていることにより、貯湯タンク由来の不純物がヒートポンプ3に入り込むのが回避される。
(3)加熱手段の洗浄工程
次に、ヒートポンプ3の動作をOFFにする(ヒートポンプ3の運転を終了させる)。そして、止水弁11を閉止させ、三方弁9を、送湯分岐管8と排水管10とを連通させる経路が形成された状態(第2の状態)に切替える。これにより、ヒートポンプ3内の高温の湯が、送湯分岐管8および三方弁9を通過して排出管10から排出されると同時に、貯湯タンク1内の水が送水管4を介してヒートポンプ3に供給され、ヒートポンプ3内が低温の水で置換される。
そのため、水中の成分析出に起因して、各配管内にスケールが付着するのを抑制することができる。また、ヒートポンプ3内に蓄積した不純物が水とともに系外に排出され、ヒートポンプ3内が洗浄される。また、このとき、前述の貯湯タンクの排水工程で、貯湯タンク1内に堆積した不純物が系外に排出されていることにより、貯湯タンク由来の不純物がヒートポンプ3に入り込むのが防止され、ヒートポンプ3内が効率よく洗浄される。
(実施例4)
次に、実施例4の貯湯式給湯器について説明する
図7は、実施例4の貯湯式給湯器を示す模式図である。
図7に示す貯湯式給湯器は、図3に示す貯湯式給湯器の構成要素に加えて、貯湯タンク1および各配管等を収容する筐体27および制御基板を有し、また、送水管4、送湯管5および給湯系6の配管構成が異なる以外は、図3に示す貯湯式給湯器と同様である。なお、ここでは貯湯タンク1および加熱手段3として以下のようなものを使用した。
貯湯タンク1は、ステンレス製の円筒形容器で、その容量は370Lである。
加熱手段3としては、深夜電力が利用でき、熱効率も高いヒートポンプ式の加熱手段を用いる。ここで、ヒートポンプ3の冷媒としては、高温貯湯が可能であることから二酸化炭素を使用する。
送水管4は、タンク底配管21、熱源往き配管22およびHP往き配管23とで構成されている。タンク底配管21は、貯湯タンク3の底部に接続され、HP往き配管23は、ヒートポンプ3に接続されている。また、熱源往き配管22は、熱源循環ポンプ20を介してタンク底配管21に接続され、また、三方弁9を介してHP往き配管23に接続されている。すなわち、三方弁9には熱源往き配管22とHP往き配管23とが接続されている。
また、三方弁9の残る一方(熱源往き配管22およびHP往き配管23が接続されていない流路)には、系外に開放する排水管10が接続されている。
三方弁9は、制御基板28の動作により、貯湯タンク1の排水時(貯湯タンクの排水工程)では、熱源往き配管22と排水管10とを連通させる経路が形成された状態(第2の状態)となり、ヒートポンプ3の残湯の排水時(加熱手段の洗浄工程)では、HP往き配管23と排水管10とを連通させる経路が形成された状態(第3の状態)になり、ヒートポンプ3の沸上げ運転時(水の沸上げ工程)では、熱源往き配管22とHP往き配管23とを連通させる経路が形成された状態(第1の状態)になるように制御される
熱源循環ポンプ20は、送水管4における水の移送を制御するものである。これにより、例えばヒートポンプ3の沸上げ動作のタイミングに合わせて、ヒートポンプ3へ水を供給することができる。
送湯管5は、HP戻り配管24、熱源戻り配管25およびタンク上配管26とで構成されている。HP戻り配管24は、ヒートポンプ3と熱源戻り配管25に接続され、タンク上配管26は、貯湯タンク1上部に接続されている。また、熱源戻り配管25とタンク上配管26の間にはバイパス三方弁19が設けられ、各配管と接続されている。
また、バイパス三方弁19の残る一方(熱源戻り配管25およびタンク上配管26が接続されていない流路)には、バイパス管18の一端が接続されており、バイパス管18の他端はタンク底配管21に接続されている。
バイパス三方弁19は、熱源戻り配管25とタンク上配管26とを連通させる経路が形成された第4の状態と、熱源戻り配管25とバイパス管18とを連通させる経路が形成された第5の状態と、これら各経路が閉止された第6の状態を有するものである。
給湯系6は、複数の配管および混合弁等によって構成されており、貯湯タンク1内の湯をタンク外に導き、必要に応じて水等と混合して所望の温度に調整した後、例えば出湯管16を介して外部に供給する。
また、この貯湯式給湯器は、三方弁9およびバイパス三方弁19の切替え動作やヒートポンプ3のON/OFF等を制御する制御基板28を有しており、この制御基板28の動作により、三方弁9およびバイパス三方弁19の流路の状態やヒートポンプ3のON/OFFが、所定のタイミングで自動的に切替わる。
筐体27は、貯湯タンク1、給湯系6、バイパス管18、バイパス三方弁19、タンク底配管21、熱源往き配管22、熱源戻り配管25、タンク上配管26、熱源循環ポンプ20および制御基板28等を内包するケーシングである。ヒートポンプ3、HP往き配管23、HP戻り配管24および三方弁9は筐体27外部に配置されている。この例の貯湯式給湯器は、このように、これら配管23、24および三方弁9が筐体27外部に配置された構成であることにより、既設置の貯湯式給湯器にこれら各部を後付けすることでも構成することができる。すなわち、貯湯タンク1底部に沈殿している不純物を排出すること、および、加熱手段3内の高温水を常温水と置換することにより、配管内へのスケール付着を抑制することを可能とするシステムを容易に実現することができる。
次に、この貯湯式給湯器の動作について説明する。
この貯湯式給湯器は、初期状態では貯湯タンク1に水が貯留されておらず、ヒートポンプ3がOFF状態になっている。
まず、給水管2の給水継手29に水道水を供給する配管を接続し、給水管2に水を供給する。
給水管2に供給された水は、給水管2の途中に設けられた減圧弁30で減圧され、貯湯タンク1に供給される。ここで、給水管2が貯湯タンク1下部に接続されていることにより、水は、貯湯タンク1の下方から供給され、液面が上昇する。これにより、貯湯タンク1内に、液面の乱れを抑えつつ水を供給することができる。
(1)貯湯タンクの排水工程
貯湯タンク1内に所定量の水が貯留されると、制御回路は、バイパス三方弁19を、各経路が閉止された状態(第6の状態)に切り替え、三方弁9を、熱源往き配管22と排水管10とを連通させる経路が形成された状態(第2の状態)に切替える。そうすることで、貯湯タンク1に水圧がかかっているため、貯湯タンク1底部の水が熱源往き配管22および三方弁9を通過して排水管10から排水され、これと同時に、貯湯タンク3底部の溜まった不純物も排出することができる。さらに、この排水工程を定期的に行うことで、貯湯タンク3底部に不純物が溜まるのを抑制することができる。
(2)水の沸上げ工程
次に、ヒートポンプ3の動作をONにするとともに、バイパス三方弁19を、熱源戻り配管25とタンク上配管26とを連通させる経路が形成された状態(第4の状態)に切り替え、三方弁7を、熱源往き配管22とHP往き配管23とを連通させる経路が形成された状態(第1の状態)に切替える。これにより、貯湯タンク1内の水は、送水管4を通過してヒートポンプ3に供給される。ヒートポンプ3に供給された水は、ヒートポンプ3で加熱されて沸上げられ、送湯管5を通過して貯湯タンク1に供給される。このとき、前述の貯湯タンクの排水工程で、貯湯タンク1内に堆積した不純物が系外に排出されていることにより、貯湯タンク由来の不純物がヒートポンプ3に入り込むのが回避される。
(3)加熱手段の洗浄工程
次に、ヒートポンプ3の動作をOFFにする(ヒートポンプ3の運転を終了させる)。そして、バイパス三方弁19を、バイパス管18と熱源戻り配管25とを連通させる経路が形成された状態(第5の状態)に切替え、三方弁7を、HP往き配管23と排水管10とを連通させる経路が形成された状態(第3の状態)に切替える。これにより、ヒートポンプ3内の高温の湯が、HP往き配管23および三方弁9を通過して排出管10から排出されると同時に、貯湯タンク1内の水が、タンク底配管21、バイパス管18、バイパス三方弁19、熱源戻り配管25およびHP戻り配管24を介してヒートポンプ3に供給され、ヒートポンプ3内が低温の水で置換される。
そのため、水中の成分析出に起因して、各配管内にスケールが付着するのを抑制することができる。また、ヒートポンプ3内に蓄積した不純物が水とともに系外に排出され、ヒートポンプ3内が洗浄される。また、このとき、前述の貯湯タンクの排水工程で、貯湯タンク1内に堆積した不純物が系外に排出されていることにより、貯湯タンク由来の不純物がヒートポンプ3に入り込むのが防止され、ヒートポンプ3内が効率よく洗浄される。
本発明の貯湯式給湯器の第1実施形態を示す模式図である。 本発明の貯湯式給湯器の第2実施形態を示す模式図である。 本発明の貯湯式給湯器の第3実施形態を示す模式図である。 実施例1の貯湯式給湯器を示す模式図である。 実施例2の貯湯式給湯器を示す模式図である。 実施例3の貯湯式給湯器を示す模式図である。 実施例4の貯湯式給湯器を示す模式図である。 従来の貯湯式給湯器の一例を示す模式図である。 従来の貯湯式給湯器の他の例を示す模式図である。
符号の説明
1・・・貯湯タンク、2・・・給水管、3・・・加熱手段(ヒートポンプ)、4・・・送水管、5・・・送湯管、6・・・給湯系、7・・・送水分岐管、8・・・送湯分岐管、9・・・三方弁(流路切替手段)、10・・・排水管、11・・・止水弁、12・・・第1の給水管、13・・・第2の給水管、14・・・混合弁、15・・・給湯管、16・・・出湯管、17・・・貯湯タンク排水管、18・・・バイパス管、19・・・バイパス三方弁(第2の流路切換手段)、20・・・熱源循環ポンプ、21・・・タンク底配管、22・・・熱源往き配管、23・・・HP往き配管、24・・・HP戻り配管、25・・・熱源戻り配管、26・・・タンク上配管、27・・・筐体、28・・・制御基板

Claims (9)

  1. 貯湯タンクと、該貯湯タンク内へ水を供給する給水管と、前記貯湯タンクから送水された水を加熱する加熱手段と、前記貯湯タンク内の水を前記加熱手段へ送水する送水管と、前記加熱手段で加熱された湯を前記貯湯タンクへ送水する送湯管とを備えるとともに、
    前記送水管から分岐する送水分岐管と、前記送湯管から分岐する送湯分岐管と、前記送水分岐管および前記送湯分岐管とが接続され、これら各分岐管が接続されていない流路の下流端が系外に開放された排水口を構成する流路切替手段と、前記送湯管の前記送湯分岐管の分岐部よりも前記貯湯タンク側に設けられた止水弁とを有し、
    前記流路切替手段は、前記送水分岐管と前記排水口とを連通させる経路が形成された第1の状態と、前記送湯分岐管と前記排水口とを連通させる経路が形成された第2の状態と、これら両経路が閉止された第3の状態とを有するものであり、
    前記流路切替手段を前記第2の状態とし、且つ、前記止水弁を閉止状態としつつ、前記貯湯タンク内の水を、前記送水管を介して前記加熱手段に送水し、前記送湯管、前記送湯分岐管および前記流路切替手段を介して系外に排水することにより、前記加熱手段を洗浄可能としたことを特徴とする貯湯式給湯器。
  2. 前記加熱手段の運転停止時に、前記流路切替手段を前記第1の状態とし、且つ、前記止水弁を閉止状態とすることにより、前記貯湯タンク内の水を、前記送水管、前記送水分岐管および前記流路切替手段を介して系外に排水すると同時に、前記貯湯タンク内の不純物を、同じ経路で系外に排出可能としたことを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯器。
  3. 貯湯タンクと、該貯湯タンク内へ水を供給する給水管と、前記貯湯タンクから送水された水を加熱する加熱手段と、前記貯湯タンク内の水を前記加熱手段へ送水する送水管と、前記加熱手段で加熱された湯を前記貯湯タンクへ送水する送湯管と、前記貯湯タンクの水を排水する貯湯タンク排水管とを備えるとともに、
    前記送湯管から分岐する送湯分岐管と、前記貯湯タンク排水管とが接続され、これら各管が接続されていない流路の下流端が系外に開放された排水口を構成する流路切替手段と、前記送湯管の前記送湯分岐管の分岐部よりも前記貯湯タンク側に設けられた止水弁とを有し、
    前記流路切替手段は、前記貯湯タンク排水管と前記排水口とを連通させる経路が形成された第1の状態と、前記送湯分岐管と前記排水口とを連通させる経路が形成された第2の状態と、これら両経路が閉止された第3の状態とを有するものであり、
    前記流路切替手段を前記第2の状態とし、且つ、前記止水弁を閉止状態としつつ、前記貯湯タンク内の水を、送水管を介して前記加熱手段に送水し、前記送湯管、前記送湯分岐管および前記排水口を介して系外に排水することにより、前記加熱手段を洗浄可能としたことを特徴とする貯湯式給湯器。
  4. 前記加熱手段の運転停止時に、前記流路切替手段を前記第1の状態とし、且つ、前記止水弁を閉止状態とすることにより、前記貯湯タンク内の水を、前記貯湯タンク排水管および前記流路切替手段を介して系外に排水すると同時に、前記貯湯タンク内の不純物を、同じ経路で系外に排出可能としたことを特徴とする請求項3に記載の貯湯式給湯器。
  5. 前記流路切替手段および前記止水弁の切替え操作を自動制御にて行うことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の貯湯式給湯器。
  6. 貯湯タンクと、該貯湯タンク内へ水を供給する給水管と、前記貯湯タンクから送水された水を加熱する加熱手段と、前記貯湯タンク内の水を前記加熱手段へ送水する送水管と、前記加熱手段で加熱された湯を前記貯湯タンクへ送水する送湯管とを備えるとともに、
    前記送水管の途中に設けられ、前記送水管が接続されていない流路の下流端が系外に開放された排水口を構成する第1の流路切替手段と、前記送湯管から分岐され、前記送水管の前記第1の流路切替手段より前記貯湯タンク側に接続されたバイパス管と、前記送湯管の前記バイパス管の分岐部に設けられた第2の流路切替手段とを有し、
    前記第1の流路切替手段は、前記送水管の前記貯湯タンク側の流路と前記加熱手段側の流路とを連通させる経路が形成された第1の状態と、前記送水管の前記貯湯タンク側の流路と前記排水口とを連通させる経路が形成された第2の状態と、前記送水管の前記加熱手段側の流路と前記排水口とを連通させる経路が形成された第3の状態とを有するものであり、
    前記第2の流路切替手段は、前記送湯管の前記貯湯タンク側の流路と前記加熱手段側の流路とを連通させる経路が形成された第4の状態と、前記送湯管の前記加熱手段側の流路と前記バイパス管とを連通させる経路が形成された第5の状態と、これら各経路が閉止された第6の状態とを有するものであり、
    前記第1の流路切替手段を前記第3の状態とし、且つ、前記第2の流路切替手段を前記第5の状態としつつ、前記貯湯タンク内の水を、前記送水管、前記バイパス管および前記送湯管を介して前記加熱手段に送水し、前記送水管および前記第1の流路切替手段を介して系外に排水することにより、前記加熱手段を洗浄可能としたことを特徴とする貯湯式給湯器。
  7. 前記加熱手段の運転停止時に、前記第1の流路切替手段を前記第2の状態とし、且つ、前記第2の流路切替手段を前記第6の状態とすることにより、前記貯湯タンク内の水を、前記送水管および前記第1の流路切替手段を介して系外に排水すると同時に、前記貯湯タンク内の不純物を、同じ経路で系外に排出することを特徴とする請求項6に記載の貯湯式給湯器。
  8. 前記第1の流路切替手段および前記第2の流路切替手段の切替え操作を自動制御にて行うことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の貯湯式給湯器。
  9. 前記加熱手段の洗浄を、前記加熱手段の運転終了後に行うことにより、前記加熱手段内に残留する湯を水に置換し、前記加熱手段を水の温度付近まで冷却することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の貯湯式給湯器。
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