JP2015132036A - 電子写真感光体用保護シート - Google Patents

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Abstract

【課題】感光体の上に保護シートを直接積層した場合であっても、感光体に傷を付けにくい保護シートを提供する。【解決手段】この電子写真感光体用保護シートは、紙基材の少なくとも一方の面にアクリル系樹脂を有する電子写真用感光体保護シートであって、前記電子写真用感光体保護シートの熱水抽出により抽出されるアルミニウムイオンの質量割合が15質量ppm以下である。【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真感光体用保護シートに関する。具体的には、電子写真方式のプリンタ、複写機、ファクシミリなどに搭載される電子写真感光体の保護シートであって、感光体の表面に傷をつけにくい電子写真感光体用保護シートに関する。
レーザープリンタ、LEDプリンタ、普通紙複写機などの電子写真装置には、感光体が搭載されている。感光体は、導電性基体に光導電性物質を含む感光層を備えている。感光体は、所定期間使用すると摩耗等により劣化することが知られており、摩耗した感光体を使用すると出力画像の画質低下が生じる。そこで、電子写真装置においては、劣化した感光体を新しい感光体に交換する作業が必要となる。
しかし、感光層は数十ミクロン程度と薄く、非常に傷付き易い材料から構成されている。このため、電子写真装置に感光体を搭載する際、または取り換え作業中などにおいて、打痕・傷跡・指紋などの損傷を受けることが多い。さらに、近年は、セレン系の無機化合物に替わって、有機系光導電性物質と層形成用有機樹脂とを主成分とする感光層が一般的になってきているため、感光層はより損傷等のダメージを受け易くなっている。このため、感光層が損傷等のダメージを受けないように、使用前の感光体を保護シートで覆うことが提案されている。
例えば、特許文献1には、感光体を被覆する保護シートが開示されている。保護シートとしては、カーボンブラック入導電紙が例示されている。ここでは、保護シートは感光体の露出を回避する働きをする。このように、感光体を感光体用保護シートで覆うことで、感光体に傷が付いたり、指紋等の汚染物質が付着することを抑制しようとしている。
特開2001−183958号公報
上述したように、感光体を保護シートで覆うことにより、感光体の損傷をある程度は抑制することができる。しかしながら、本発明者らが検討したところ、紙基材を用いた保護シートを、感光体と接触する状態で積層した場合、輸送時等に振動が与えられることにより、感光体と感光体用保護シートが擦れ、感光体に微細な傷が付くという問題があることが判明した。
そこで本発明者らは、このような従来技術の課題を解決するために、感光体の上に感光体用保護シートを直接積層した場合であっても、感光体に傷を付けにくい感光体用保護シートを提供することを目的として検討を進めた。
本発明者らは、紙基材を用いた保護シートで感光体を覆った際に感光体に傷が発生する原因について検討したところ、紙基材に含まれる硬いパルプによるものであると考え、紙基材にアクリル樹脂を塗布することにより、感光体の傷つきが改善されることを発見した。しかし、紙基材の種類によってはアクリル樹脂を塗布すると、樹脂粕が発生して、逆に感光体に傷がつきやすくなることを見出した。そこで、樹脂粕の発生の発生原因について検討したところ、電子写真用感光体保護シートからのアルミニウムイオンの溶出量を低減することで、アクリル樹脂粕の発生を抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的に、本発明は、以下の各構成を包含する。
(1) 紙基材の少なくとも一方の面にアクリル系樹脂を有する電子写真用感光体保護シートであって、前記電子写真用感光体保護シートを、JIS P 8133 6(1998)に準拠する方法で試料調製し、JIS P 8144 9a(1998)に準拠する方法で熱水抽出して抽出されるアルミニウムイオンの質量割合が15質量ppm以下である電子写真感光体用保護シート。
(2) 前記熱水抽出により抽出されるアルミニウムイオンの質量割合が10質量ppm以下である(1)記載の電子写真感光体用保護シート。
(3) 前記紙基材は、パルプ固形分の100質量部に対し、硫酸バンド固形量を0.06〜0.33質量部含有する(1)または(2)記載の電子写真感光体用保護シート。
(4) 前記紙基材は、パルプ固形分の100質量部に対し、硫酸バンド固形量を0.19〜0.31質量部含有する(1)〜(3)のいずれかに記載の電子写真感光体用保護シート。
(5) 前記アクリル系樹脂の固形分量は、0.1〜20g/m2である(1)〜(4)のいずれかに記載の電子写真感光体用保護シート。
(6) 前記熱水抽出により抽出されるアンモニウムイオンの質量割合が300質量ppm以下である(1)〜(5)のいずれかに記載の電子写真感光体用保護シート。
(7) 前記熱水抽出により抽出されるアンモニウムイオンの質量割合が200質量ppm以下である(1)〜(6)のいずれかに記載の電子写真感光体用保護シート。
(8) 前記紙基材は、導電填料を含む(1)〜(7)のいずれかに記載の電子写真感光体用保護シート。
(9) 前記導電填料は、カーボンブラックである(8)に記載の電子写真感光体用保護シート。
(10) 前記紙基材は、パルプ固形分の100質量部に対し、前記カーボンブラックを1〜20質量部含有する(9)に記載の電子写真感光体用保護シート。
(11) JIS K 7194(1994)に準拠する方法による表面電気抵抗が1×108Ω/□以下である(1)〜(10)のいずれかに記載の電子写真感光体用保護シート。
(12) 前記電子写真感光体用保護シート表面の黒色の分光濃度が0.90以上である(1)〜(11)のいずれかに記載の電子写真感光体用保護シート。
(13) 前記保護シートの波長300〜850nmの領域における光透過率が0.05%以下である(1)〜(12)のいずれかに記載の電子写真感光体用保護シート。
(14) 前記電子写真感光体用保護シートのJAPAN TAPPI No.5−2:2000に準拠した方法で測定した表面平滑度が、200秒以下である(1)〜(13)のいずれかに記載の電子写真感光体用保護シート。
(15) 前記電子写真感光体用保護シートは、積層されるシート状電子写真感光体の合紙として使用される(1)〜(14)のいずれかに記載の電子写真感光体用保護シート。
(16) 前記紙基材の片方の面のみにアクリル系樹脂を有する(1)〜(15)のいずれかに記載の電子写真感光体用保護シート。
(17) 前記電子写真感光体用保護シートは、抄紙機のサイズプレスパートにて、前記アクリル系樹脂を前記紙基材に塗布して得られたものである(1)〜(16)のいずれかに記載の電子写真感光体用保護シート。
本発明によれば、感光体に傷を付けにくい電子写真感光体用保護シートを得ることができる。このような、電子写真感光体用保護シートは、感光体上に直接積層した場合であっても、感光体に傷を付けることがない。
以下において、本発明について詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、代表的な実施形態や具体例に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は「〜」前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。また、(メタ)アクリル酸は、アクリル酸とメタクリル酸の両方を含む意味で使われる。また、熱水抽出は、「JIS P 8133:1998 紙、板紙及びパルプ −水抽出液pHの試験方法 6.試料の採取及び試験片の調製」に準拠して調製した試料を、「JIS P 8144(1998) 紙、板紙及びパルプ−水溶性塩化物の分析方法 9.a 抽出操作」に準拠する方法で熱水抽出することを意味する。また、「紙基材の少なくとも一方の面にアクリル系樹脂を有する」とは、「アクリル系樹脂が、紙基材の表面に隣接するように層状に設けられている状態」、および、「アクリル系樹脂の少なくとも一部が紙基材に含浸される状態」のことを意味する。
(電子写真感光体用保護シート)
本発明は、紙基材の少なくとも一方の面にアクリル系樹脂を有する電子写真用感光体保護シートであって、電子写真用感光体保護シートの熱水抽出により抽出されるアルミニウムイオンの質量割合が15質量ppm以下であることを特徴とする。
本発明の電子写真感光体用保護シートは、熱水抽出により抽出されるアルミニウムイオンの質量割合が15質量ppm以下であることが必要であり、10質量ppm以下であることがより好ましい。下限値は、特に限定はないが、例えば、0質量ppm、好ましくは0.10質量ppm、より好ましくは0.3質量ppm、さらにより好ましくは0.6質量ppmを採用できる。熱水抽出により抽出されるアルミニウムイオンの質量割合を、15質量ppm以下とすることにより、アクリル系樹脂粕などの粕の発生を抑制でき、電子写真感光体用保護シートに樹脂粕などが混入することを抑制できる。このため、輸送時等に振動が与えられて感光体と感光体用保護シートとが擦れても、感光体に傷をつくことを抑制できる。
アルミニウムイオンの質量割合を上記範囲内とするためには、紙基材の製造時において、硫酸バンドなど、アルミニウムを含有する添加剤の使用量を調整することで達成できる。なお、熱水抽出液に含まれるアルミニウムイオン濃度は、ICP−OES(誘導結合プラズマ発光分光)などで測定できる。
また、本発明の電子写真感光体用保護シートは、熱水抽出により抽出されるアンモニウムイオンの質量割合が300質量ppm以下であることが好ましい。より好ましくは200質量ppmである。下限値は、特に限定はないが、検出限界値以下が好ましく、例えば、0.01質量ppmが好ましい。アンモニウムイオンの質量割合が300ppm以下とすることにより、電子写真感光体用保護シートが感光体と接触させた際に、電子写真感光体用保護シート中のアンモニウムイオンが感光体表面に転移することを抑制でき、出力画像ボケ等の不具合の無い印刷が可能である。
アンモニウムイオンの質量割合を上記範囲内とするためには、紙基材の製造時にアンモニアの使用を抑制したり、アンモニアの代わりにアミノアルコール化合物等を中和剤として使用したアクリル系樹脂を用いることで達成できる。なお、熱水抽出液に含まれるアンモニウムイオン濃度は、イオンクロマトグラフィーなどで測定できる。
本発明において、アクリル系樹脂は、紙基材の少なくとも一方の面側に有していればよく、紙基材の片方の面のみに有していることが好ましい。紙基材の片方の面のみにアクリル樹脂を有している場合、アクリル系樹脂は、紙基材のW面(ワイヤー面)及びF面(フェルト面)のいずれの面に有してもよい。
本発明の電子写真感光体用保護シートを適用する電子写真感光体は、円筒状であってもよく、シート状であってもよい。電子写真感光体が円筒状である場合、電子写真感光体用保護シートは円筒状の電子写真感光体の外周を覆うように巻きつけて使用される。また、電子写真感光体がシート状である場合は、電子写真感光体用保護シートは積層されるシート状電子写真感光体の合紙(間紙)として使用される。
本発明の電子写真感光体用保護シートの表面電気抵抗は、「JIS K 7194(1994)導電性プラスチックの4探針法による抵抗率試験方法」により23℃・50%RHの条件下で測定されるものである。該表面電気抵抗は、1×108Ω/□以下であることが好ましく、1×107Ω/□以下であることがより好ましく、1×106Ω/□以下であることがさらに好ましい。因みに、表面電気抵抗が1×108Ω/□より高い場合、静電気が生じることで埃が感光体用保護シートに付着しやすい傾向となる。埃が硬い物質の場合、電子写真用感光体に傷をつけやすい傾向となる。表面電気抵抗を1×108Ω/□以下とするには、例えば、紙基材に配合する導電填剤の配合量を調整する等の方法が挙げられる。なお、本発明において、電子写真感光体用保護シートの表面電気抵抗は、23℃・50%RHの環境下で、四探針法で測定した値である。
本発明の電子写真感光体用保護シートは、波長300〜850nmの領域における光透過率の最大値が0.05%以下であることが感光体の感光特性を保護する上で好ましい。上記波長における光の透過率の最大値を、が0.05%以下とすることにより、長期間の保管でも感光体の感光特性が良好である。
上記の光の透過率を達成するためには、例えば、電子写真感光体用保護シートの表面を分光濃度計で測定した黒色の分光濃度を0.90以上とすることにより達成できる。
すなわち、本発明の電子写真感光体用保護シートは、黒色の分光濃度が、0.90以上であることが好ましく、1.15以上であることがより好ましく、1.20以上がさらに好ましく、1.30以上であることがさらにより好ましく、1.35以上であることが特に好ましい。電子写真感光体用保護シートの黒色の分光濃度を上記範囲とすることにより、電子写真感光体用保護シートの遮光性を十分に高めることができ、電子写真用感光体の感光特性の性能劣化を防止できる。電子写真感光体用保護シートの黒色の分光濃度を0.90以上とするには、例えば、紙基材に配合するカーボンブラックなどの配合量を調整する等の方法が挙げられる。
本発明の電子写真感光体用保護シートは、JAPAN TAPPI No.5−2:2000に準拠した方法で測定した表面平滑度が、200秒以下であることが好ましい。下限値は0秒が好ましい。上記表面平滑度は、測定ヘッドに試料を重ねてその隙間を一定容量の空気が通過する時間(秒)で表したものであって、その数値が小さいほど試料の表面の凹凸が大きいことを意味する。表面平滑度が200秒以下であれば、空気中の異物等が電子写真感光体用保護シートに付着しても、電子写真感光体用保護シートと感光体の表面に異物を吸収する空間があるため、感光体の傷つきをより効果的に防止できる。表面の平滑度については、オンマシンまたはオフマシンのカレンダー処理等で調整することができる。
本発明の電子写真感光体用保護シートのこわさについては、特に限定するものではないが、JAPAN TAPPI No.40に準拠した方法で測定したこわさは、抄紙方向と平行(縦)方向、抄紙方向と直角(横)方向とも0.20〜2.0mNが好ましい。上記範囲であれば、感光体と重ねあわせる際に折れなどを発生せず、また重ね合わせ作業性も良好となるため好ましい。
本発明の電子写真感光体用保護シートは、アクリル系樹脂を有する。アクリル系樹脂の固形分量は、0.1〜20g/m2が好ましく、0.2〜18g/m2がより好ましく、0.3〜15g/m2がさらに好ましく、0.5〜10g/m2が最も好ましい。アクリル系樹脂の固形分量を上記範囲内とすることにより、電子写真感光体用保護シートを、電子写真感光体の感光体と直接重ね合わせた場合であっても、感光体の表面に傷が付くことを防止することができる。なお、上記のアクリル系樹脂の固形分量は、電子写真感光体用保護シートが含有するアクリル系樹脂の合計の固形分量であり、紙基材の両面にアクリル系樹脂を有する場合は、両面に存在するアクリル系樹脂の固形分量の合計が上記範囲内であることが好ましい。
アクリル系樹脂が紙基材の片面にのみ有する場合は、アクリル系樹脂の固形分量は、0.05〜10g/m2が好ましく、0.1〜9g/m2がより好ましく、0.15〜7.5g/m2がさらに好ましく、0.25〜5g/m2が最も好ましい。
本発明で用いられるアクリル系樹脂のガラス転移温度(Tg)は、−50〜5℃であることが好ましく、−45〜0℃であることがより好ましく、−40〜−5℃であることがさらに好ましい。アクリル系樹脂のガラス転移温度(Tg)を上記範囲内とすることにより、電子写真感光体用保護シートを感光体に直接積層した場合であっても感光体に傷が付くことを効果的に抑制することができる。アクリル系樹脂のガラス転移温度(Tg)が−50℃以上の場合、感光体用保護シート表面に粘着性が発現することがなく、感光体を汚染することがなく好ましい。また、ガラス転移温度(Tg)が5℃以下の場合は、傷発生防止効果を十分得ることができる。なお、本発明でいうガラス転移温度(Tg)とは、例えば、妹尾学・栗田公夫・矢野彰一郎・澤口孝志著『基礎高分子科学』(共立出版株式会社)に記載されているような非晶領域における高分子鎖のセグメントがミクロブラウン運動を開始する温度で、共重合体の場合は、同書131〜132頁に記載されているFoxの式により計算されるガラス転移温度である。
本発明において、アクリル系樹脂は、(a)エチレン性不飽和カルボン酸含有モノマー由来の繰り返し単位を必須成分として含むことが好ましい。また、アクリル系樹脂は、(a)エチレン性不飽和カルボン酸含有モノマー由来の繰り返し単位と、(b)(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマー由来の繰り返し単位とを含み、さらに(a)及び(b)のモノマーと共重合可能なモノマー由来の繰り返し単位を含む共重合体であることが好ましい。
上述した(a)エチレン性不飽和カルボン酸含有モノマーとしては、例えば(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、モノアルキルマレイン酸、モノアルキルフマル酸、モノアルキルイタコン酸等が挙げられ、これらのうちから少なくとも1種を用いることができる。
上述した(b)(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーとしては、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ドデシル等が挙げられ、これらのうちから少なくとも1種を用いることができる。
上述した(a)及び(b)のモノマーと共重合可能なモノマーとしては、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、(メタ)アクリロニトリル、エチレン、プロピレン、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリルレート、グリセロールモノ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,2−プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジアリル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、メチルグリシジル(メタ)アクリレート、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N,N'−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、ビニルスルホン酸ナトリウム、p−スチレンスルホン酸ナトリウム、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、酸ホスホキシエチル(メタ)アクリレートエタノールアミンハーフ塩、3−アリロキシ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンスチレン化フェニル硫酸ナトリウム、グリセリンモノアリルエーテルモノスルホコハク酸ナトリウム、2−スルホエチル(メタ)アクリル酸ナトリウム、(メタ)アクリルアミドステアリン酸ナトリウム、n−アミル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、エチルカルビトール(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性(メタ)アクリレート、アクロレイン、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、ホルミルスチロール、ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、(メタ)アクリロオキシアルキルプロペナール、ジアセトン(メタ)アクリレート、アセトニル(メタ)アクリレート、アセトアセトキシエチル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート等が挙げられ、これらのうちから少なくとも1種を用いることができる。
本発明において用いられるアクリル系樹脂は、公知の乳化重合法によって得ることができる。例えば、所定の反応容器に上記の各種モノマー類、乳化剤および水を仕込み、ラジカル重合開始剤を加え、攪拌下、加温することにより得られる。
ラジカル重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、過酸化水素、t−ブチルハイドロオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート等の過酸化物、2,2−アゾビスイソブチロニトリル、2,2−アゾビス(2−ジアミノプロパン)ハイドロクロライド、2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ系化合物が挙げられる。なお、重合速度の促進や低温反応を望む場合には、重亜硫酸ナトリウム、塩化第一鉄、アスコルビン酸、ホルムアルデヒドスルホオキシレート塩等の還元剤を前記ラジカル重合開始剤と組合せて(レドックス系重合開始剤)用いることができる。
ラジカル重合開始剤の配合量は、モノマー成分100質量部に対して、0.02〜3質量部であることが好ましく、0.05〜1質量部であることがより好ましい。
乳化剤としては、特に限定はなく、アニオン性乳化剤、ノニオン性乳化剤、反応性乳化剤が挙げられる。
アニオン性乳化剤としては、オレイン酸カリウム等の脂肪酸金属塩、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム等のアルキルスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテルリン酸エステル等が挙げられる。
ノニオン性乳化剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。
反応性乳化剤としては、種々の分子量(EO付加モル数の異なる)のポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルスルホン酸アンモニウム、ポリエチレングリコールのモノマレイン酸エステルおよびその誘導体、(メタ)アクリロイルポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル等が挙げられる。
乳化剤の配合量は、モノマー成分100質量部に対して、0.1〜10質量部であることが好ましく、0.2〜5質量部であることがより好ましい。乳化剤の配合量を上記範囲内とすることにより、凝固物を生じることなく、適度な平均粒子径のアクリル系樹脂エマルションが得られる。
本発明において用いられるアクリル系樹脂は上述したように水媒体中で乳化重合法により得られる。アクリル系樹脂エマルションの固形分濃度は、30〜75質量%が好ましく、40〜65質量%がより好ましい。重合反応は、単一重合開始の場合では、好ましくは40〜95℃、より好ましくは60〜90℃程度の反応温度で、好ましくは1〜10時間、より好ましくは4〜8時間程度行えばよい。また、レドックス系重合開始剤の場合では、反応温度はより低くできる。好ましくは、5〜90℃、より好ましくは20〜70℃である。モノマーの添加方法としては、一括添加法、分割添加法、連続添加法等で、モノマータップ法、モノマープレ乳化タップ法等の方法で行うことができる。好ましくは連続添加法で、モノマープレ乳化タップ法である。
本発明において用いられるアクリル系樹脂は、平均粒子径が0.01〜1.0μmであることが好ましい。平均粒子径がこの範囲にあれば水分散性が良好となる。また、平均粒子径を上記範囲内とすることにより、塗工時の機械的安定性を高めることができ、所望の塗工量となるように調節が容易となり、塗工ムラが発生することも抑制することができる。なお、平均粒子径については、乳化剤や重合開始剤の種類および添加量、添加方法、攪拌条件等を適宜設定することにより容易に調整することができる。ここで、アクリル系樹脂の平均粒子径は光散乱法粒子径分布測定機(HORIBA社製、商品名:LB−550)で測定したものである。
本発明において用いられるアクリル系樹脂は、モノマー組成が異なる複数のモノマー成分の個々が重合する過程で一体化してなる樹脂複合体、すなわち、モノマーが異なる複数のモノマー成分を各段で用いた多段の乳化重合により得られる、いわゆるコアシェル型のエマルションであることが好ましい(以下コア部を構成する重合体をコア部、シェル部を構成する重合体をシェル部と略す場合がある)。コアシェル型のエマルションは、そのコア部には低いガラス転移温度(Tg)の樹脂を配置することが可能で、それにより感光体の傷付きを防止する効果が高められる。また、シェル部に高いガラス転移温度(Tg)の水溶性樹脂を配置することにより硬度を高くすることが可能になり、感光体汚染防止効果が向上する。このようなコアシェル型のエマルションは以下のようにして容易に得ることができる。
アクリル系樹脂をコアシェル型エマルションとする場合、モノマー組成の異なる複数のモノマー成分を各段で用いた多段の乳化重合工程を経て製造する。ここで、多段の乳化重合とは、第1段階に用いたモノマー成分の80質量%以上、好ましくは90質量%以上が重合してから、新たにモノマー成分を加えて次の段(第2段階以降)の重合を行う重合方法をいう。乳化重合の段数は、特に限定されないが、製造工程を簡略化するためには、2段または3段が好ましい。
本発明において、アクリル系樹脂は、塗液の形態で紙基材の上に塗布されることが好ましい。アクリル系樹脂の塗液にはアクリル系樹脂の他に、さらにバインダー、顔料などを含んでもよい。また、必要に応じて、分散剤、増粘剤、保水剤、消泡剤、着色剤等の通常用いられている各種助剤が適宜使用できる。
バインダーとしては、カゼイン、澱粉、変性澱粉、ポリビニルアルコールなどの水溶性高分子、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル系樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、カルボキシメチルセルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂等の水分散液が使用できる。
顔料としてはカオリン、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、シリカ、アルミノ珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、ホワイトカーボン、ベントナイト、ゼオライト、セリサイト、スメクタイト、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、合成マイカ、二酸化チタン、酸化亜鉛などの無機顔料、さらにはポリイソプレン、ポリネオプレン、ポリブタジエン等のポリジエン類、ポリブテン、ポリイソブチレン、ポリプロピレン等のポリアルケン類、酢酸ビニル、スチレン、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリルアミド、メチルビニルエーテル等のビニル系モノマーの重合体や共重合体類、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂等の各種の密実型、中空型、あるいは貫通孔型粒子等の有機顔料が挙げられ、上記の顔料の1種又は2種以上を使用することができる。
アクリル系樹脂の塗布方法は、特に限定されるものではないが、例えばブレードコーター、エアーナイフコーター、ロールコーター、リバースロールコーター、バーコーター、カーテンコーター、スロットダイコーター、グラビアコーター、チャンプレックスコーター、ブラシコーター、ツーロール、並びにメータリングブレード式のサイズプレスコーター、ビルブレードコーター、ショートドウェルコーター、ゲートロールコーター等の塗工装置を適宜に用いて行うことができる。中でも、コストや、生産効率の観点からオンマシン方式での塗布が好ましく、サイズプレスコーターでの塗布が電子写真感光体用保護シートの表面改質には最も好ましい。すなわち、アクリル系樹脂は、抄紙機のサイズプレスパートにて塗布されることが好ましい。
抄紙機のサイズプレスパートとは、通常、抄紙した紙の表面に機能性を付与するための表面処理をする工程をいう。例えば、表面強度を増強させたり、インキの滲みを抑制するための処理を行うことができる。抄紙機においては、抄紙された紙をドライヤパートである程度乾燥させ、サイズプレスを行う。その後、再度のドライヤパートにて、乾燥処理を行う。
サイズプレスパートにおけるサイズプレス処理方法は、ポンド型サイズプレスと転写型サイズプレスに大別することができる。ポンド型サイズプレスは、抄紙されたシート基材が液溜まりの中を通過する方法であり、この方法ではサイズ液が紙基材の内部に浸透しやすくなる。一方、転写型サイズプレスは、ロール表面に形成された塗液膜がシート基材に転写される方法であり、サイズ液は紙基材の表面に留まることができる。本発明では、いずれのサイズプレスの処理方法を採用することができる。
本発明では、アクリル系樹脂を紙基材の片面のみ塗工する場合も規定しているが、その場合、反対面にはカール矯正やその他の機能を付与するために、水若しくは他の材料を塗布することも可能である。
本発明では、上述した処理に加え、平滑化処理を施すことも可能である。例えば、通常のスーパーカレンダー、グロスカレンダー、ソフトニップカレンダー等の平滑化処理を施すことができる。平滑化処理はオンマシンやオフマシンで適宜施されてもよく、加圧装置の形態、加圧ニップの数、加温等も通常の平滑化処理装置に応じて適宜調節される。
(紙基材)
本発明の電子写真感光体用保護シートの紙基材は、パルプを主成分として構成される。紙基材を構成するパルプについては、その製法及び種類等に特に限定はない。例えば、広葉樹及び/又は針葉樹のクラフトパルプ(KP)等の化学パルプ、SGP、RGP、BCTMP及びCTMP等の機械パルプ、脱墨パルプ等の古紙パルプ、ケナフ、竹、藁、麻等の非木材パルプなどが挙げられる。また、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維等の有機合成繊維、再生繊維、例えばポリノジック繊維並びにガラス繊維、セラミック繊維、カーボン繊維等の無機質繊維も混用することができる。また、ECFパルプ、TCFパルプ等の塩素フリーパルプを用いることもできる。
なかでも広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)と針葉樹クラフトパルプ(NBKP)が好ましく用いられる。その使用比率については特に限定するものではないか、LBLP:NBKPが、質量比で、20:80〜80:20が好ましく、より好ましくは30:70〜70:30の範囲で調整される。 パルプの叩解については、進めることにより電子写真感光体用保護シートがしなやかになり、作業中の折れやシワ入りが防げるが、叩解を進めすぎると湿度変化における寸法安定性が低下する恐れがあるため。このため、パルプの叩解度としては、JIS P 8121−2:2 パルプ −ろ水度試験方法− 第2部:カナダ標準ろ水度法で規定されるカナディアンスタンダードフリーネスで200〜400mlが好ましく、250〜350mlがより好ましい。
本発明では、紙基材は硫酸バンドを含むことが好ましい。より好ましくは、パルプ固形分の100質量部に対して、硫酸バンドの固形分を0.33質量部以下含有し、さらに好ましくは0.06〜0.33質量部含有し、さらにより好ましくは0.19〜0.31質量部含有し、特に好ましくは、0.21〜0.31質量部含有する。紙基材にカーボンブラックなどの填料を多く定着させる必要がある場合、従来では、硫酸バンドを大量に添加していたが、本発明者らによれば、紙基材に硫酸バンドを上記した範囲で添加することで、アルミニウムイオンの溶出量を抑えつつ、カーボンブラックなどの填料の定着性を高めて、遮光性を高めることができ、好ましい遮光性と導電性を備えた電子写真感光体用保護シートとすることができることを見出した。そして、硫酸バンドの配合量を上記した所定範囲とすることにより、電子写真感光体用保護シートの熱水抽出により抽出されるアルミニウムイオンの質量割合を15質量ppm以下にでき、アクリル樹脂系粕の発生を効果的に抑制できる。
本発明では、紙基材は導電填料を含むことが好ましい。導電填料の中でも傷付き防止効果、遮光性、コストの面で、カーボンブラックを用いることが特に好ましい。
カーボンブラックの配合量は、乾燥状態のパルプ固形分の100質量部に対して、1〜20質量部であることが好ましく、3〜15質量部であることがより好ましい。カーボンブラックの配合量を上記範囲内とすることにより、紙基材は十分な遮光性に加えて、導電性を備えることができる。更には、感光体の傷付きや汚染等を抑制できる。
カーボンブラックの平均粒子径は、20〜300nmであることが好ましく、30〜200nmであることがより好ましい。カーボンブラックの平均粒子径を上記範囲内とすることにより、紙基材中における分散性を高めることができ、かつ、感光体の傷付きを抑制することができる。
本発明では、紙基材には、必要に応じてその他の填料が配合されていてもよい。填料としては、一般に上質紙等に用いられる各種の顔料を用いることができ、例えばカオリン、焼成カオリン、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、タルク、酸化亜鉛、アルミナ、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、シリカ、ホワイトカーボン、ベントナイト、ゼオライト、セリサイト及びスメクタイト等の鉱物質顔料、並びにポリスチレン系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、アクリル系樹脂及び塩化ビニリデン系樹脂の微小中空粒子、密実型粒子および貫通孔型粒子などの有機顔料が挙げられる。
本発明では、紙基材には、内添サイズ剤を使用することもできる。内添サイズ剤としては、ロジン系サイズ剤、合成サイズ剤、石油樹脂系サイズ剤、アルキルケテンダイマー、アルケニル無水コハク酸系の中性サイズ剤等が挙げられる。これらは、硫酸バンド、カチオン化デンプン等の定着剤を組み合わせて使用してもよい。
本発明では、紙基材には、内添バインダーや紙力増強剤を使用することもできる。内添バインダーとしては、例えば各種デンプン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース等の水溶性高分子が挙げられる。また、紙力増強剤としては、ポリアクリルアミド等が挙げられる。
本発明では、紙基材には、湿潤紙力増強剤を使用することができる。湿潤紙力増強剤としては、例えばポリアミド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアミド−ポリアミン−エピクロルヒドリン樹脂、ポリエチレンイミン樹脂等が挙げられる。なお、紙基材の抄紙時に、その紙料中に、本発明の所望の効果を損なわない範囲で、従来から使用されている各種のアニオン性、ノニオン性、カチオン性あるいは両性の歩留向上剤、濾水性向上剤等の各種抄紙用内添助剤を必要に応じて適宜選択して使用することができる。さらに染料、蛍光増白剤、pH調整剤、消泡剤、ピッチコントロール剤、スライムコントロール剤等の抄紙用内添助剤も必要に応じて適宜添加することができる。
紙基材の抄紙方法については特に限定はなく、例えば抄紙pHが4.5付近で行われる酸性抄紙法、炭酸カルシウム等のアルカリ性填料を主成分として含み、抄紙pH約6の弱酸性から抄紙pH約9の弱アルカリ性で行われる中性抄紙法等の全ての抄紙方法を適用することができ、抄紙機も長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、円網抄紙機、ヤンキー抄紙機等を適宜使用することができる。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。実施例において示す「部」および「%」は、特に明示の無い限り、質量部および質量%である。
<実施例1>
NBKP(CSFフリーネス330ml)60質量部、LBKP(CSFフリーネス330ml)40質量部のパルプスラリーに、内添サイズ剤としてロジン系サイズ剤(商品名:サイズパインN−111−50、荒川化学工業社製)の50質量%品を2.0質量部、両性ポリアクリルアミド系紙力増強剤(商品名:ポリストロン1250、荒川化学工業社製)の20質量%品を1.0質量部、カーボンブラック(商品名:OKHA−02、テルナイト社製)の9.5質量%品70質量部を添加して、紙基材用の紙料を調製した。この紙料を長網抄紙機に供して抄紙し、得られた湿紙の片面(W面)にアクリル系樹脂(ポリゾールAM−290、ガラス転移温度:−10℃、中和剤としてアミノアルコール類を使用、昭和電工社製)の10.0質量%水溶液をサイズプレス装置で乾燥後の塗布量が2.0g/m2となるように塗布し、且つ反対面(F面)には水を塗布乾燥した後、スーパーカレンダーによる平滑化処理を施して坪量68.0g/m2の電子写真感光体用保護シートを得た。
<実施例2>
実施例1のカーボンブラック添加量を105質量部とし、それ以外は実施例1と同様にして坪量68.0g/m2の電子写真感光体用保護シートを得た。
<実施例3>
実施例1のカーボンブラック添加量を140質量部とし、それ以外は実施例1と同様にして坪量68.0g/m2の電子写真感光体用保護シートを得た。
<実施例4>
実施例1と同様のパルプスラリーに、内添サイズ剤としてロジン系サイズ剤(商品名:サイズパインN−111−50、荒川化学工業社製)の50質量%品を2.0質量部、硫酸バンドの8.0質量%品を1.0質量部(固形分で0.08質量部)、両性ポリアクリルアミド系紙力増強剤(商品名:ポリストロン1250、荒川化学工業社製)の20質量%品を1.0質量部、カーボンブラック(商品名:OKHA−02、テルナイト社製)の9.5質量%品を70質量部添加して、紙基材用の紙料を調製した。この紙料を長網抄紙機に供して抄紙し、得られた湿紙の片面(W面)に実施例1と同様のアクリル系樹脂水溶液をサイズプレス装置で乾燥後の塗布量が2.0g/m2となるように塗布し、且つ反対面(F面)には水を塗布乾燥して坪量68.0g/m2の電子写真感光体用保護シートを得た。
<実施例5>
実施例4のカーボンブラック添加量を105質量部とし、それ以外は実施例4と同様にして坪量68.0g/m2の電子写真感光体用保護シートを得た。
<実施例6>
実施例4のカーボンブラック添加量を140質量部とし、それ以外は実施例4と同様にして坪量68.0g/m2の電子写真感光体用保護シートを得た。
<実施例7>
実施例2の硫酸バンド添加量を2.5質量部(固形分で0.20質量部)とし、それ以外は実施例2と同様にして坪量68.0g/m2の電子写真感光体用保護シートを得た。
<実施例8>
実施例2の硫酸バンド添加量を3.0質量部(固形分で0.24質量部)とし、それ以外は実施例2と同様にして坪量68.0g/m2の電子写真感光体用保護シートを得た。
<実施例9>
実施例2の硫酸バンド添加量を3.9質量部(固形分で0.31質量部)とし、それ以外は実施例2と同様にして坪量68.0g/m2の電子写真感光体用保護シートを得た。
<実施例10>
実施例1と同様のパルプスラリーに、内添サイズ剤としてロジン系サイズ剤(商品名:サイズパインN−111−50、荒川化学工業社製)の50質量%品を2.0質量部、硫酸バンドの8.0質量%品を3.9質量部(固形分で0.31質量部)、両性ポリアクリルアミド系紙力増強剤(商品名:ポリストロン1250、荒川化学工業社製)の20質量%品を1.0質量部、カーボンブラック(商品名:OKHA−02、テルナイト社製)の9.5質量%品を70質量部添加して、紙基材用の紙料を調製した。この紙料を長網抄紙機に供して抄紙し、得られた湿紙の両面に実施例1と同様のアクリル系樹脂水溶液をサイズプレス装置で乾燥後の塗布量が両面で4.0g/m2となるように塗布乾燥して坪量70.0g/m2の電子写真感光体用保護シートを得た。
<実施例11>
実施例1で得られた電子写真感光体用保護シートをさらにスーパーカレンダーによる平滑化処理を施して、高平滑とした以外は実施例1と同様にして坪量68.0g/m2の電子写真感光体用保護シートを得た。
<実施例12>
実施例10において、サイズプレス装置で塗布するアクリル系樹脂として「XP8807」(商品名)(ガラス転移温度:−23℃、中和剤としてアンモニアを使用、星光PMC社製)の10.0質量%水溶液を、サイズプレス装置で乾燥後の塗布量が4.0g/m2となるように塗布した以外は実施例10と同様にして坪量70.0g/m2の電子写真感光体用保護シートを得た。
<比較例1>
実施例4の硫酸バンド添加量を5.0質量部(固形分で0.40質量部)とし、それ以外は実施例4と同様にして坪量68.0g/m2の電子写真感光体用保護シートを得た。
<比較例2>
実施例10の硫酸バンド添加量を5.0質量部(固形分で0.40質量部)とし、それ以外は実施例10と同様にして坪量68.0g/m2の電子写真感光体用保護シートを得た。
<比較例3>
実施例1と同様のパルプスラリーに、内添サイズ剤としてロジン系サイズ剤(商品名:サイズパインN−111−50、荒川化学工業社製)の50質量%品を2.0質量部、硫酸バンドの8.0質量%品を3.0質量部(固形分で0.24質量部)、両性ポリアクリルアミド系紙力増強剤(商品名:ポリストロン1250、荒川化学工業社製)の20質量%品を1.0質量部、カーボンブラック(商品名:OKHA−02、テルナイト社製)の9.5質量%品を70質量部添加して、紙基材用の紙料を調製した。この紙料を長網抄紙機に供して抄紙し、得られた湿紙を乾燥させ坪量68.0g/m2の電子写真感光体用保護シートを得た。
<比較例4>
比較例3の硫酸バンド添加量を5.0質量部(固形分で0.40質量部)とし、それ以外は比較例3と同様にして坪量68.0g/m2の電子写真感光体用保護シートを得た。
実施例及び比較例で得られた電子写真感光体用保護シートの、アルミニウムイオンおよびアンモニウムイオンの熱水抽出量、表面平滑度、黒色の分光濃度、波長300〜850nmでの光透過率の最大値、製造工程での粕発生の有無、感光体と擦り合わせた際の傷つき度合い、保護シートを接触させて高温高湿処理を行った感光体による出力画像の画質、表面電気抵抗を以下の方法で評価した。その結果を表1に示す。
(アルミニウムイオン熱水抽出量の測定)
電子写真感光体用保護シートを、「JIS P 8133:1998 紙、板紙及びパルプ −水抽出液pHの試験方法 6.試料の採取及び試験片の調製」に準拠して試料調製した。調製した試料を「JIS P 8144:1998 紙、板紙及びパルプ −水溶性塩化物の分析方法 9.a抽出操作」に準拠して熱水抽出を行った。抽出液中のアルミニウムイオン濃度を、ICP−OES(誘導結合プラズマ発光分光)によって測定した。
(アンモニウムイオン熱水抽出量の測定)
電子写真感光体用保護シートを、「JIS P 8133:1998 紙、板紙及びパルプ −水抽出液pHの試験方法 6.試料の採取及び試験片の調製」に準拠して試料調製した。調製した試料を「JIS P 8144:1998 紙、板紙及びパルプ −水溶性塩化物の分析方法 9.a抽出操作」に準拠して熱水抽出を行った。抽出液中のアンモニウムイオン濃度を、イオンクロマトグラフィーによって測定した。
(表面平滑度の測定)
王研式平滑度計(JAPAN TAPPI No.5−2:2000に準拠)を用いて保護シートの表面平滑度を測定した。
(こわさの測定)
ガーレー剛軟度測定器(JAPAN TAPPI No.40に準拠)を用いて保護シートの抄紙方向に対して平行(縦)方向と直角(横)方向のこわさを測定した。
(粕発生の有無)
サイズプレス装置を用い、抄速100m/分の速度で、紙基材を、塗料溜りのある2つのロール間(サイズプレスロール)を通過させて、紙基材にアクリル樹脂を塗布した。1時間操業し、サイズプレスロールに粕付着が見られた場合「有」、見られなかった場合を「無」とした。
(傷付き度合いの評価方法)
電子写真感光体用保護シートを200mm×100mmにカットし、東洋精機製作所製の「サウザランド・ラブテスタ」のサンプル台にW面が上になるように固定した。リコー社製の「感光体ユニット2500」より200mm×50mmの感光体フィルムを採集し、質量が1916gの摺動子に巻きつけた。この摺動子をサウザランド・ラブテスタにセットし、円弧軌道上を一定速度で20往復させ、電子写真感光体用保護シートのW面と感光体フィルムを擦り、下記基準で、感光体の傷付き度合いを目視で評価した。○、△が実用的である。
○: 傷がつかなかった
△: 若干傷がみられた
×: 傷がついた
(出力画像の画質評価)
電子写真感光体用保護シートをリコー社製電子写真プリンター「イプシオ SP C810」の感光ドラムに巻き付け、45℃80%RH環境下に24時間放置し、その後、23℃50%RH環境下に24時間放置した後にプリンターに装填して、画像を出力して、出力画像への影響を評価した。○、△が実用的である。
○:出力画像への影響が見られなかった
△:出力画像への影響が若干見られた
×:出力画像が大きく乱れた
(黒色の分光濃度測定)
X−Rite 939 0°/45°ポータブル分光測色計(エックスライト社製)を用いて黒色の分光濃度を測定した。
(保護シートの光透過率測定)
分光光度計V−670ST、日本分光社製を用いて、波長が300〜850nmでの光透過率の最大値を測定した。
(表面電気抵抗)
アドバンテスト社製 ロレスタ−GPを用いて23℃・50%RHの環境下で、四探針法により電子写真感光体用保護シートのW面側の表面電気抵抗を測定した。
Figure 2015132036
表1からわかるように、パルプ固形分100質量部に対し、硫酸バンドの固形分が0.33質量以下の紙基材を用い、且つアクリル系樹脂を紙基材の少なくとも一方の面に有する実施例1〜12は、保護シートから抽出されるアルミニウムイオンは15質量ppm以下と抑制され、粕発生は見られず、感光体と擦り合わせた際も傷がつかなかった。
また、実施例1〜6および11と、実施例7〜10および12とを比較すると、硫酸バンドの固形分が、パルプ固形分100質量部に対し0.19〜0.31質量部である実施例7〜10および12は、1.20以上の分光濃度を有し、好ましい遮光性が得られていることがわかる。更には、表面抵抗値が1×108Ω/□以下であり、好ましい表面電気抵抗値が得られていることがわかる。特に、硫酸バンドの固形分が、パルプ固形分100質量部に対し0.21〜0.31質量部である実施例8〜10および12は、1.30以上の分光濃度を有し、表面抵抗値が1×104Ω/□以下であった。
また、実施例1〜10、12と、実施例11とを比較すると、表面平滑度が200秒以下とすることにより感光体の傷つきを効果的に抑制出来た。
また、実施例1〜11と、実施例12とを比較すると、保護シートから抽出されるアンモニウムイオンを300質量ppm以下とすることにより、保護シートと接触させた状態で高温高湿処理を行った後の感光体を用いて印刷しても、出力画像に乱れはなく良好であった。
一方、比較例1、2は、アルミニウムイオンが35質量ppmと多く抽出されていた。また、アクリル系樹脂が凝集した粕が発生し、粕が保護シートにも混入した。粕が混入した保護シートと感光体とが擦り合うことにより傷がついた。
また、比較例3,4はアクリル系樹脂を有していないため、感光体と擦り合わせると傷がついた。

Claims (17)

  1. 紙基材の少なくとも一方の面にアクリル系樹脂を有する電子写真用感光体保護シートであって、前記電子写真用感光体保護シートを、JIS P 8133 6(1998)に準拠する方法で試料調製し、JIS P 8144 9a(1998)に準拠する方法で熱水抽出して抽出されるアルミニウムイオンの質量割合が15質量ppm以下である電子写真感光体用保護シート。
  2. 前記熱水抽出により抽出されるアルミニウムイオンの質量割合が10質量ppm以下である請求項1記載の電子写真感光体用保護シート。
  3. 前記紙基材は、パルプ固形分の100質量部に対し、硫酸バンド固形量を0.06〜0.33質量部含有する請求項1または2記載の電子写真感光体用保護シート。
  4. 前記紙基材は、パルプ固形分の100質量部に対し、硫酸バンド固形量を0.19〜0.31質量部含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体用保護シート。
  5. 前記アクリル系樹脂の固形分量は、0.1〜20g/m2である請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子写真感光体用保護シート。
  6. 前記熱水抽出により抽出されるアンモニウムイオンの質量割合が300質量ppm以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子写真感光体用保護シート。
  7. 前記熱水抽出により抽出されるアンモニウムイオンの質量割合が200質量ppm以下である請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子写真感光体用保護シート。
  8. 前記紙基材は、導電填料を含む請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子写真感光体用保護シート。
  9. 前記導電填料は、カーボンブラックである請求項8に記載の電子写真感光体用保護シート。
  10. 前記紙基材は、パルプ固形分の100質量部に対し、前記カーボンブラックを1〜20質量部含有する請求項9に記載の電子写真感光体用保護シート。
  11. JIS K 7194(1994)に準拠する方法による表面電気抵抗が1×108Ω/□以下である請求項1〜10のいずれか1項に記載の電子写真感光体用保護シート。
  12. 前記電子写真感光体用保護シート表面の黒色の分光濃度が0.90以上である請求項1〜11のいずれか1項に記載の電子写真感光体用保護シート。
  13. 前記保護シートの波長300〜850nmの領域における光透過率が0.05%以下である請求項1〜12のいずれか1項に記載の電子写真感光体用保護シート。
  14. 前記電子写真感光体用保護シートのJAPAN TAPPI No.5−2:2000に準拠した方法で測定した表面平滑度が、200秒以下である請求項1〜13のいずれか1項に記載の電子写真感光体用保護シート。
  15. 前記電子写真感光体用保護シートは、積層されるシート状電子写真感光体の合紙として使用される請求項1〜14のいずれか1項に記載の電子写真感光体用保護シート。
  16. 前記紙基材の片方の面のみにアクリル系樹脂を有する請求項1〜15のいずれか1項に記載の電子写真感光体用保護シート。
  17. 前記電子写真感光体用保護シートは、抄紙機のサイズプレスパートにて、前記アクリル系樹脂を前記紙基材に塗布して得られたものである請求項1〜16のいずれか1項に記載の電子写真感光体用保護シート。
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