JP2011208334A - 再生葉書用紙ならびにその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】古紙パルプを用紙中に40%以上含有し、3層以上の多層抄き合わせにより抄造され、可逆カールが、MD方向およびCD方向で−0.60〜0.60m−1/%、かつねじれ方向で−0.30〜0.30m−1/%である再生葉書用紙であり、原料パルプ全体に古紙パルプを40質量%以上使用し、中層を中心にして表裏対称になるように各層の坪量を調整し、パルプ含有液の吐出速度(J)とワイヤー速度(W)との比(以下J/Wと表記)が表・裏層では0.98〜1.02の範囲になるように、それ以外の該各層では0.97〜1.03の範囲になるように調節して、多層抄紙する。
【選択図】図1
Description
葉書用紙としては、カール適性の他に各種印刷適性、筆記適性が要求され、さらに、紙粉、剛度適正等が求められており、葉書用紙としては1層抄きが主流であった。宛名面のオフセット印刷適性と通信文記載面の印刷適性を両立する目的で裏層の吸油量の高い填料を配合してインクのにじみを防止した技術を開示したものがある(特許文献1、2参照)。多層で古紙を中層に配合した記載はあるが、配合量が30質量%以下のものであり、葉書としての評価は印刷適性のみが記載されている。
(1)古紙パルプを用紙中に40%以上含有し、3層以上の多層抄き合わせにより抄造され、可逆カールが、MD方向およびCD方向で−0.60〜0.60m−1/%、かつねじれ方向で−0.30〜0.30m−1/%である再生葉書用紙。
(2)前記多層抄き合わせによる多層構造において、蛍光顕微鏡で観察される蛍光強度が110以下である前記(1)記載の再生葉書用紙。
(3)原料パルプ全体に古紙パルプを40質量%以上使用し、中層を中心にして表裏対称になるように各層の坪量を調整し、パルプ含有液の吐出速度(J)とワイヤー速度(W)との比(以下J/Wと表記)が表・裏層では0.98〜1.02の範囲になるように、それ以外の該各層では0.97〜1.03の範囲になるように調節して、多層抄紙する再生葉書用紙の製造方法。
(4)前記中層および各層のパルプ含有流入ヘッダー管の入り側と出側の圧力差(以下テーパーヘッダ差圧と表記)の絶対値が1.20kPa以下に調節して多層抄紙する前記(3)記載の再生葉書用紙の製造方法。
本発明の再生葉書用紙の製造方法によれば、古紙を多配合しても宛名面へのオフセット印刷を問題なく行うことができ、オフセット印刷後のカール性も極めて良好な再生葉書用紙を製造できる。
3層以上の多層抄きにすることにより、ステルスバーコード印刷面を含まない層に古紙パルプを配合することが可能となる。用紙の坪量、厚さ、各層の地合い、原料配合、付け量等で多層抄きの層数が決められ、各層は原料パルプ配合、フリーネス及びサイズ剤、硫酸バンド、填料等薬品の種類および添加率を変えることができるので、表面・裏面の品質特性を変えることができる。例えば、表・中・裏の3層では中層に、表・表下・中・裏下・裏の5層では表下・中・裏下の各層に古紙再生パルプをそれぞれ配合して、用紙中に40質量%以上、更に好ましくは60質量%以上含有させることが考えられる。また、各層にLBKPやNBKPと混合して配合し、用紙中に40質量%以上含有させることも可能である。
ステルス印刷が施される宛名記載面(表面とする)を含む表層は、平滑性や、地合いの取りやすい、LBKP100%が好ましい。
本発明では、蛍光強度を、110以下にすることにより葉書用紙に印刷されるステルスバーコード印刷が読み取れることを見出した。
古紙パルプは蛍光染料の含有量が多いため、古紙パルプを含有させて蛍光強度を110以下にするためには、表層を品質のよいクラフトパルプなどで構成し、表層の構成比率を上げることが考えられるが、表層の構成比率を上げることにより、古紙の配合割合が制限される。
本発明では、表層以外で使用する古紙パルプを調整することにより、古紙の配合率を多くする。また、クッション性や他の筆記特性付与のために配合される機械パルプが配合されることがあるが、機械パルプは褪色性が悪いため好ましくない。
更に伸縮率の表裏差を少なくする方法としては、多層構造を形成する各層において表裏対称となる各層に使用する原料パルプの、パルプ配合、フリーネス及びサイズ剤、填料等薬品の種類および添加率を同等にして製造することが有効である。
光沢発現能のある微粒子としては、例えばヒュームドシリカ、ヒュームドアルミナ等の乾式製法による無機微粒子や、コロイダルシリカ、ベーマイト、擬ベーマイト等のコロイダルアルミナやアルミナゾルに代表されるコロイド状懸濁物、ゲル化法や沈降法による非晶質シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、二酸化チタン等の白色顔料やカオリン、タルク、珪藻土等の天然鉱物の粉砕物あるいは分級された微細粒子、あるいはこれらの無機微粒子に表面処理を施したもの、あるいはポリスチレン、メチルメタクリレート、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステル共重合体、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有機微粒子を例示することができ、またこれらを二種以上組み合わせて使用することも可能である。
下記実施例1〜7および比較例1〜10により得られた再生葉書用紙について、下記の測定方法により測定した結果を表1、表2に示す。
葉書用紙のMD方向・CD方向およびMD軸に対し45°斜め方向において幅5mm、長さ100mmの短冊状の紙片を試料とし、湿度25℃に環境下に片持梁で紙片長を50mmになるように支持し、湿度を50%RH(7時間)−85%RH(7時間)−25%RH(7時間)−80%RH(7時間)−25%RH(7時間)と変化させ、紙片中の水分を変化させて紙片にカールを発生させ、この時のΔxとΔyを測定し、各湿度におけるMD方向・CD方向・45°斜め方向のカールK(KMD、KCD、K45)をそれぞれ次式によって求める。
K=2Δy/(Δx2+Δy2)
また、ねじれ方向のカールKNは次式によって求める。
KN=K45−(KMD+KCD)/2
80%RHのときと25%RHの時のカール曲率(KRH80・KRH25)および紙の水分量(H80・H25)を測定し、MD方向・CD方向・ねじれ方向の可逆カールR(RMD、RCD、RN)をそれぞれ次式によって求める。
R=(KRH80−KRH25)/(H80−H25)
可逆カール(R)の絶対値が小さいほどカールが小さいことを示し、符号が正の場合は裏側の伸縮率が高いことを示し、負の場合は表側の伸縮率が高いことを示す。
暗室で、蛍光顕微鏡(ECLIPSE E600、(株)ニコン社製)を用い、波長365nmの紫外線を葉書に照射したとき発生する可視光の蛍光画像をカメラコントロールユニット(DS−L1)にカラー表示して、JPEG形式でファイルに保存する。次に、保存した画像をTIFF形式に変換した後、解析ソフト(IO−MATE2007、(株)アスペック社製)を用いて画素のレベル値の平均値を蛍光強度とした。
(画像取り込み条件)
装置 : ECLIPSE E600、(株)ニコン社製
カメラヘッド : DSカメラヘッド DS−5M
カメラコントロールユニット:DS−L1
TV LENSE: C−0.6x
倍率 : 対物レンズ ×4 接眼レンズ ×10
表示モード: 1.3Mp
露出モード:MANU
シャッター速度 : 1/90秒
カメラゲイン(C_gn):170
画像レベル調節(GAIN): Y100 R100 B100
色の濃さ(CHRM): +25
色相調節 (HUE): −25 SFT +50
(画像解析)
処理ソフト: 汎用画像処理・画像解析ソフト IO−METE2007、バージョン3.3.0(IO Ver. 2.0.0.0)、(株)アイ・スペック社製 画像検査ツールで「全コンポーネントで表示」を指定し、測定箇所を指定し、表示している画像の画素のレベル値の平均値を読み取り、蛍光強度とした(0〜255の256段階)。
本発明の再生葉書用紙に4色機平判オフセット印刷を行った際の、給紙部での用紙詰まりの有無や、排紙部での紙揃え状態を下記基準で評価した。尚、オフセット印刷は23℃、50%RH環境下で行った。
◎ : 給・排紙トラブルが全く発生せず、オフセット印刷は問題無く可能。
○ : 給紙部での用紙詰まりは発生せず印刷機が停止することは無かったが、排紙部での紙揃えは若干乱れた。
× : 給紙部での用紙詰まりや、排紙部での用紙の不揃いが発生し、印刷機が停止した。
オフセット印刷後、葉書用紙サイズに断裁した葉書用紙を平坦な机の上に静置しカールを測定した。カールは4隅の持ち上がり高さの平均値をもって表わす。尚、測定は23℃、50%RH環境下で行った。
(パルプA)
パルパーにてケント古紙(灰分33.2%)を離解し、除塵装置(クリーナー及びスクリーン)を通過させた後、傾斜エキストラクター及びスクリュープレス脱水機で固形分濃度30%程度まで濃縮し、フォスフォスルフォンアミジン(FAS)を添加し漂白を行いながらディスパーザーを用いて分散処理を行い、さらに水で希釈しながらパルプ洗浄機(DNTウォッシャー:相川鉄工製)に通した後、フリーネスを300mlに調整し、パルプAを得た。このパルプの灰分は11.8%であった。
パルパーにて雑誌古紙(灰分20.3%)を離解し、除塵装置(クリーナーおよびスクリーン)を通過させた後、ダブルデイスクリファイナーにより、フリーネスを350mlに調整し、パルプBを得た。このパルプの灰分は18.8%であった。
パルプAをパルプ濃度10%に調整した後、二酸化塩素を対パルプ1%となるように添加し、60℃1時間処理することにより蛍光強度を97%低下させたパルプCを得た。
パルプAをパルプ濃度2%に調整した後、過硫酸アンモニウムを対パルプ1%(Kayaclean AW:日本化薬社製)と硫酸鉄を対パルプ0.4%(Kayaclean IK:日本化薬製)を配合し、pH2.5の条件下、60℃、5時間処理することにより蛍光強度を97%低下させてパルプDを得た。
パルパーにてケント古紙(灰分33.2%)を離解し、除塵装置(クリーナー及びスクリーン)を通過させた後、傾斜エキストラクター及びスクリュープレス脱水機で固形分濃度30%程度まで濃縮し、フォスフォスルフォンアミジン(FAS)を添加し漂白を行いながらディスパーザーを用いて分散処理を行い、さらに水で希釈しながらパルプ洗浄機(DNTウォッシャー:相川鉄工製)に通した後、フリーネスを230mlに調整し、パルプEを得た。このパルプの灰分は11.8%であった。
パルパーにて雑誌古紙(灰分20.3%)を離解し、除塵装置(クリーナーおよびスクリーン)を通過させた後、ダブルデイスクリファイナーにより、フリーネスを230mlに調整し、パルプFを得た。このパルプの灰分は18.8%であった。
以下に示す紙料・条件にて多層抄き合せ長網抄紙機により、5層により構成された米坪195g/m2、紙厚220μmの再生葉書用紙を作成した。各層の張合は、表−表下層、表下−中層の層間にそれぞれ3.0%の酸化澱粉水溶液を絶乾固形分で0.3g/m2塗布し、中−裏下層、裏下−裏層の層間にそれぞれ7.0%酸化澱粉水溶液を絶乾固形分で0.3g/m2塗布し、各層を貼合した。また、表裏面サイズ処理として、酸化澱粉とオレフィン系表面サイズ剤の比率が9:1である固形分が20%の表裏面サイズ液を、ブレードコーターにて表面に絶乾固形分で2g/m2、裏面に2g/m2塗布した。
坪量:45g/m2
J/W:1.00
テーパーヘッダ差圧:−0.39kPa
パルプ配合:フリーネスを520mlに調製した広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)100%。
サイズ剤:ロジンエマルジョンサイズ剤を有姿で対パルプ0.3%添加。
紙力増強剤:ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ5.0%添加。
歩留向上剤:高分子量ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ0.025%添加。
硫酸バンド:Al2O3として8%の水溶液品を有姿で対パルプ0.5%添加。
(表下層)
坪量:30g/m2
J/W:0.97
テーパーヘッダ差圧:0.26kPa
パルプ配合:古紙パルプA 100%。
サイズ剤:ロジンエマルジョンサイズ剤を有姿で対パルプ1.0%添加。
紙力増強剤:ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ5.0%添加。
歩留向上剤:高分子量ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ0.07%添加。
硫酸バンド:Al2O3として8%の水溶液品を有姿で対パルプ10.0%添加。
(中層)
坪量:40g/m2
J/W:1.03
テーパーヘッダ差圧:−0.19kPa
パルプ配合:古紙パルプB 100%
サイズ剤:ロジンエマルジョンサイズ剤を有姿で対パルプ1.5%添加。
歩留向上剤:高分子量ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ0.02%添加。
硫酸バンド:Al2O3として8%の水溶液品を有姿で対パルプ10.0%添加。
(裏下層)
坪量:30g/m2
J/W:1.00
テーパーヘッダ差圧:1.00kPa
パルプ配合:古紙パルプA 100%。
サイズ剤:ロジンエマルジョンサイズ剤を有姿で対パルプ1.0%添加。
紙力増強剤:ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ5.0%添加。
歩留向上剤:高分子量ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ0.07%添加。
硫酸バンド:Al2O3として8%の水溶液品を有姿で対パルプ10.0%添加。
(裏層)
坪量:45g/m2
J/W:1.00
テーパーヘッダ差圧:0.16kPa
パルプ配合:フリーネスを520mlに調製した広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)100%。
サイズ剤:ロジンエマルジョンサイズ剤を有姿で対パルプ0.3%添加。
紙力増強剤:ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ5.0%添加。
歩留向上剤:高分子量ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ0.025%添加。
硫酸バンド:Al2O3として8%の水溶液品を有姿で対パルプ0.5%添加。
各層の坪量を以下に変更した以外は実施例1と同様にして5層により構成された再生葉書用紙を作成した。
表層:35g/m2
表下層:40g/m2
中層:40g/m2
裏下層:40g/m2
裏層:35g/m2
以下に示す紙料・条件にて多層抄き合せ長網抄紙機により、3層により構成された米坪195g/m2、紙厚220μmの再生葉書用紙を作成した。各層の張合は、表−中層の層間に3.0%の酸化澱粉水溶液を絶乾固形分で0.3g/m2塗布し、中−裏層の層間に7.0%酸化澱粉水溶液を絶乾固形分で0.3g/m2塗布し、各層を貼合した。また、表裏面サイズ処理として、酸化澱粉とオレフィン系表面サイズ剤の比率が9:1である固形分が20%の表裏面サイズ液を、ブレードコーターにて表面に絶乾固形分で2g/m2、裏面に2g/m2塗布した。
(表層)
坪量:50g/m2
J/W:1.00
テーパーヘッダ差圧:−0.39kPa
パルプ配合:フリーネスを520mlに調製した広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)100%。
サイズ剤:ロジンエマルジョンサイズ剤を有姿で対パルプ0.3%添加。
紙力増強剤:ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ5.0%添加。
歩留向上剤:高分子量ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ0.025%添加。
硫酸バンド:Al2O3として8%の水溶液品を有姿で対パルプ0.5%添加。
(中層)
坪量:90g/m2
J/W:1.03
テーパーヘッダ差圧:−0.19kPa
パルプ配合:古紙パルプB 100%
サイズ剤:ロジンエマルジョンサイズ剤を有姿で対パルプ1.5%添加。
歩留向上剤:高分子量ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ0.02%添加。
硫酸バンド:Al2O3として8%の水溶液品を有姿で対パルプ10.0%添加。
(裏層)
坪量:50g/m2
J/W:1.00
テーパーヘッダ差圧:0.16kPa
パルプ配合:フリーネスを520mlに調製した広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)100%。
サイズ剤:ロジンエマルジョンサイズ剤を有姿で対パルプ0.3%添加。
紙力増強剤:ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ5.0%添加。
歩留向上剤:高分子量ポリアクリルアミドを有姿で対パルプ0.025%添加。
硫酸バンド:Al2O3として8%の水溶液品を有姿で対パルプ0.5%添加。
各層のパルプ配合を以下に変更した以外は実施例1と同様にして5層により構成された再生葉書用紙を作成した。
表層:フリーネスを520mlに調製した広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)50%、古紙パルプC50%
表下層:広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)50%、古紙パルプC50%
中層:古紙パルプB 100%
裏下層:広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)50%、古紙パルプC50%
裏層:フリーネスを520mlに調製した広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)50%、古紙パルプC50%
各層のパルプ配合を以下に変更した以外は実施例1と同様にして5層により構成された再生葉書用紙を作成した。
表層:フリーネスを520mlに調製した広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)50%、古紙パルプD50%
表下層:広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)50%、古紙パルプD50%
中層:古紙パルプB 100%
裏下層:広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)50%、古紙パルプD50%
裏層:フリーネスを520mlに調製した広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)50%、古紙パルプD50%
各層のJ/Wを以下に変更した以外は実施例1と同様にして5層により構成された再生葉書用紙を作成した。
表層:1.02
表下層:0.97
中層:1.03
裏下層:1.00
裏層:0.98
各層のJ/Wを以下に変更した以外は実施例1と同様にして5層により構成された再生葉書用紙を作成した。
表層:1.01
表下層:0.97
中層:1.03
裏下層:1.00
裏層:0.99
各層のパルプ配合を以下に変更した以外は実施例1と同様にして5層により構成された再生葉書用紙を作成した。
表層:フリーネスを520mlに調製した広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)50%、古紙パルプA50%
表下層:広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)50%、古紙パルプA50%
中層:古紙パルプB 100%
裏下層:広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)50%、古紙パルプA50%
裏層:フリーネスを520mlに調製した広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)50%、古紙パルプA50%
各層のパルプ配合を以下に変更した以外は実施例1と同様にして5層により構成された再生葉書用紙を作成した。
表層:フリーネスを520mlに調製した広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP) 100%
表下層:古紙パルプE 100%
中層:古紙パルプF 100%
裏下層:古紙パルプE 100%
裏層:フリーネスを520mlに調製した広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP) 100%
各層の坪量を以下に変更した以外は実施例1と同様にして5層により構成された再生葉書用紙を作成した。
表層:40g/m2
表下層:30g/m2
中層:40g/m2
裏下層:30g/m2
裏層:50g/m2
各層の坪量を以下に変更した以外は実施例1と同様にして5層により構成された再生葉書用紙を作成した。
表層:45g/m2
表下層:25g/m2
中層:40g/m2
裏下層:35g/m2
裏層:45g/m2
各層のパルプ配合を以下に変更した以外は実施例1と同様にして5層により構成された再生葉書用紙を作成した。
表層:フリーネスを520mlに調製した広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP) 50%、古紙パルプC 50%
表下層:古紙パルプA 100%
中層:古紙パルプB 100%
裏下層:古紙パルプA 100%
裏層:フリーネスを520mlに調製した広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP) 100%
各層のパルプ配合を以下に変更した以外は実施例1と同様にして5層により構成された再生葉書用紙を作成した。
表層:フリーネスを400mlに調製した広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP) 100%
表下層:古紙パルプA 100%
中層:古紙パルプB 100%
裏下層:古紙パルプA 100%
裏層:フリーネスを520mlに調製した広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP) 100%
各層のJ/Wを以下に変更した以外は実施例1と同様にして5層により構成された再生葉書用紙を作成した。
表層:1.00
表下層:0.97
中層:1.03
裏下層:1.00
裏層:1.03
各層のJ/Wを以下に変更した以外は実施例1と同様にして5層により構成された再生葉書用紙を作成した。
表層:1.01
表下層:0.96
中層:1.03
裏下層:1.00
裏層:1.00
各層のテーパーヘッダの差圧を以下に変更した以外は実施例1と同様にして5層により構成された再生葉書用紙を作成した。
表層:1.25kPa
表下層:0.26kPa
中層:−0.19kPa
裏下層:1.00kPa
裏層:0.16kPa
各層のテーパーヘッダの差圧を以下に変更した以外は実施例1と同様にして5層により構成された再生葉書用紙を作成した。
表層:−0.39kPa
表下層:0.26kPa
中層:−0.19kPa
裏下層:1.33kPa
裏層:0.16kPa
これに対し、蛍光消色処理を施さなかった古紙パルプを表層に配合した比較例1の再生葉書用紙は、蛍光強度が110より大きく、宛名面に印刷されたステルスバーコードの誤認が発生した。
フリーネスが250mlを超えて叩解を進めた古紙パルプを配合した比較例2の再生葉書用紙は、MD方向を軸とした可逆カールが特定の範囲を超過し、オフセット印刷後の小判断裁後カールが大きかった。
多層構造を形成する各層の坪量が表裏非対称である比較例3、4の再生葉書用紙は、MD方向を軸とした可逆カールが特定の範囲を超過し、オフセット印刷後の小判断裁後カールが大きかった。特に、最表層の表層と裏層の坪量が非対称である比較例4の再生葉書用紙は、小判断裁後カールに加え、オフセット印刷の作業性も低下した。
多層構造を形成する各層のパルプ配合が表裏非対称である比較例5の再生葉書用紙は、MD方向を軸とした可逆カールが特定の範囲を超過し、オフセット印刷後の小判断裁後カールが大きかった。
多層構造を形成する各層のフリーネスが表裏非対称である比較例6の再生葉書用紙は、MD方向を軸とした可逆カールが特定の範囲を超過し、オフセット印刷後の小判断裁後カールが大きかった。
裏層のJ/Wが1.02を超えて製造した比較例7の再生葉書用紙は、可逆カールが特定の範囲を超過し、オフセット印刷の作業性が低く、オフセット印刷後の小判断裁後カールも大きかった。
表下層のJ/Wが0.97未満で製造した比較例8の再生葉書用紙は、MD方向を軸とした可逆カールが特定の範囲を超過し、オフセット印刷の作業性が低く、オフセット印刷後の小判断裁後カールも大きかった。
表層のテーパーヘッダ差圧が1.20kPaを超えて製造した比較例9の再生葉書用紙は、ネジレ方向を軸とした可逆カールが特定の範囲を超過し、オフセット印刷の作業性が低く、オフセット印刷後の小判断裁後カールも大きかった。
裏下層のテーパーヘッダ差圧が1.20kPaを超えて製造した比較例10の再生葉書用紙は、ネジレ方向を軸とした可逆カールが特定の範囲を超過し、オフセット印刷の作業性が低く、オフセット印刷後の小判断裁後カールも大きかった。
Claims (4)
- 古紙パルプを用紙中に40%以上含有し、3層以上の多層抄き合わせにより抄造され、下記方法で測定される紙の可逆カールが、MD方向およびCD方向で−0.60〜0.60m−1/%、かつねじれ方向で−0.30〜0.30m−1/%であることを特徴とする再生葉書用紙。
(可逆カールの測定方法)
葉書用紙のMD方向・CD方向およびMD軸に対し45°斜め方向において幅5mm、長さ100mmの短冊状の紙片を試料とし、湿度25℃に環境下に片持梁で紙片長を50mmになるように支持し、湿度を50%RH(7時間)−85%RH(7時間)−25%RH(7時間)−80%RH8(7時間)−25%RH(7時間)と変化させ、紙片中の水分を変化させて紙片にカールを発生させ、この時のΔxとΔyを測定し、各湿度におけるMD方向・CD方向・45°斜め方向のカールK(KMD、KCD、K45)をそれぞれ次式によって求める。
K=2Δy/(Δx2+Δy2)
また、ねじれ方向のカールKNは次式によって求める。
KN=K45−(KMD+KCD)/2
80%RHのときと25%RHの時のカール曲率(KRH80・KRH25)および紙の水分量(H80・H25)を測定し、MD方向・CD方向・ねじれ方向の可逆カールR(RMD、RCD、RN)をそれぞれ次式によって求める。
R=(KRH80−KRH25)/(H80−H25) - 前記3層以上の合わせによる多層構造において、蛍光顕微鏡で観察される蛍光強度が110以下であることを特徴とする請求項1記載の再生葉書用紙。
- 原料パルプ全体に古紙パルプを40質量%以上使用し、中層を中心にして表裏対称になるように各層の坪量を調整し、パルプ含有液の吐出速度(J)とワイヤー速度(W)との比が表・裏層では0.98〜1.02の範囲になるように、それ以外の該各層では0.97〜1.03の範囲になるように調節して、多層抄紙することを特徴とする請求項1又は2に記載の再生葉書用紙の製造方法。
- 前記中層および各層のパルプ含有流入ヘッダー管の入り側と出側の圧力差の絶対値が1.20kPa以下に調節して多層抄紙することを特徴とする請求項3記載の再生葉書用紙の製造方法。
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