JP2015130444A - プリント基板の検査方法及びプリント基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】本願は、各配線層の位置ずれを一括して検査することが可能なプリント基板の検査方法及びプリント基板を提供することを課題とする。【解決手段】ドリルに貫通させるための被貫通領域を各配線層に有しており、前記被貫通領域の周囲を少なくとも一部取り囲む検査用配線を前記各配線層に設けたプリント基板に対し、前記各配線層の被貫通領域を貫通する孔明け加工を前記ドリルで行い、前記各配線層の検査用配線を直列に繋ぐ回路の両端間の導通を確認する、プリント基板の検査方法。【選択図】図7A

Description

本願は、プリント基板の検査方法及びプリント基板に関する。
近年、電子機器の高機能化に伴い、電子部品の実装密度が増加の一途を辿っている。電子部品の実装密度の増加に伴い、電子部品を搭載するプリント基板は、配線密度や配線層数の増加が求められている。
プリント基板の配線密度や配線層数の増加を図る場合、配線や孔のピッチを小さくことが求められる。すなわち、精度の高い機械加工や各配線層の位置合わせが要求される。そこで、近年、複数の配線層を有するプリント基板の製造においては、各種の検査技術が提案されている(例えば、特許文献1−2を参照)。
特開2005−268318号公報 特公昭63−20645号公報
プリント基板の各配線層間の相対的な位置ずれの検査において、例えば、ビアを形成する予定の箇所を予め取り囲むテストクーポンを設けた配線層を積層した後にビアを形成し、ビアとテストクーポンとの間の導通の有無を確認する場合、導通確認を配線層毎に行うことになる。よって、各配線層の位置ずれを一括して検査することができず、配線層数の増大に伴って検査時間が増大する。また、例えば、孔明けを行う予定の箇所を間に挟む2本の平行な一組の配線の導通の有無を以て位置ずれを検査する場合、配線と平行な方向への位置ずれを検出可能にするには他の一組の配線を他の層に用意することになるため、配線層数が増大した場合に位置ずれの生じた配線層を特定することが難しい。また、各配線層の位置ずれを、各配線層に設けた孔同士が積み重なることによって形成される貫通孔を覗き込んで目視で確認する場合、配線層数の増大に伴って正確性の低下や目視時間の増大が懸念される。
そこで、本願は、各配線層の位置ずれを一括して検査することが可能なプリント基板の検査方法及びプリント基板を提供することを課題とする。
本願は、次のようなプリント基板の検査方法を開示する。
ドリルに貫通させるための被貫通領域を各配線層に有しており、前記被貫通領域の周囲を少なくとも一部取り囲む検査用配線を前記各配線層に設けたプリント基板に対し、前記各配線層の被貫通領域を貫通する孔明け加工を前記ドリルで行い、
前記各配線層の検査用配線を直列に繋ぐ回路の両端間の導通を確認する、
プリント基板の検査方法。
また、本願は、次のようなプリント基板を開示する。
複数の配線層と、
各配線層に設けられており、ドリルに貫通させるための領域である被貫通領域と、
前記各配線層に設けられており、前記被貫通領域の周囲を少なくとも一部取り囲む検査
用配線と、
前記各配線層の検査用配線を直列に繋ぐ回路と、を備える、
プリント基板。
上記プリント基板の検査方法及びプリント基板は、各配線層の位置ずれを一括して検査することが可能である。
図1は、実施形態に係るプリント基板の内部構造の一例を示した図である。 図2は、本実施形態に係るプリント基板の製造工程のフローチャートの一例を示した図である。 図3Aは、プリント基板の中間層の一例を示した図である。 図3Bは、中間層を積み重ねた積層体の一例を示した図である。 図3Cは、孔明け加工を施した積層体の一例を示した図である。 図3Dは、めっき処理を施した積層体の一例を示した図である。 図4は、プリント基板の回路の一例を示した図である。 図5は、正常なプリント基板の検査の一例を示した図である。 図6は、配線層の位置ずれが許容値の範囲外にある積層体に孔明け加工を施した状態の一例を示した図である。 図7Aは、異常なプリント基板の検査の一例を示した第1の図である。 図7Bは、異常なプリント基板の検査の一例を示した第2の図である。 図7Cは、異常なプリント基板の検査の一例を示した第3の図である。 図7Dは、異常なプリント基板の検査の一例を示した第4の図である。 図8Aは、スルーホールにバックドリルが適用される前の積層体の一例を示した図である。 図8Bは、正常なプリント基板のスルーホールにバックドリルが適用された状態の一例を示す図である。 図9は、異常なプリント基板のスルーホールにバックドリルを適用した状態の一例を示す図である。 図10は、6つの配線層を内部に有するプリント基板の一例を示した図である。 図11は、プリント基板の検査手順と導通結果を示した表である。
以下、実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、単なる例示であり、本開示の技術的範囲を以下の態様に限定するものではない。
図1は、実施形態に係るプリント基板の内部構造の一例を示した図である。プリント基板1は、内部に複数の配線層L2〜4を備えている。各配線層L2〜4には、ドリルに貫通させるための領域である被貫通領域R2〜4が設けられている。また、各配線層L2〜4には、被貫通領域R2〜4の周囲を少なくとも一部取り囲む検査用配線C2〜4が設けられている。
検査用配線C2〜4は、プリント基板1に許容されている各配線層L2〜4間の相対的な位置ずれの許容値に基づいて決定された寸法に従って形成することが好ましい。例えば、許容値が小さくなる場合、検査用配線C2〜4の寸法を小さくすれば、検査によって検出できる位置ずれの大きさが小さくなる。また、例えば、許容値が大きくなる場合、検査用配線C2〜4の寸法を大きくすれば、検査によって検出できる位置ずれの大きさが大きくなる。
なお、図1では、3つの配線層L2〜4が図示されている。しかし、本実施形態に係るプリント基板1は、3つの配線層L2〜4を備えるものに限定されるものではない。本実施形態に係るプリント基板1は、2つ以下の配線層または4つ以上の配線層を備えるものであってもよい。
また、図1では、被貫通領域R2〜4及び検査用配線C2〜4が環状に図示されている。しかし、本実施形態に係るプリント基板1は、被貫通領域R2〜4及び検査用配線C2〜4が環状のものに限定されるものではない。本実施形態に係るプリント基板1は、被貫通領域R2〜4及び検査用配線C2〜4が、例えば、長方形、正方形、多角形、楕円形、その他の各種形状であってもよい。
また、図1では、検査用配線C2〜4が被貫通領域R2〜4の周囲をほぼ全周に渡って取り囲んでいる。しかし、本実施形態に係るプリント基板1は、検査用配線C2〜4が被貫通領域R2〜4の周囲をほぼ全周に渡って取り囲むものに限定されるものではない。本実施形態に係るプリント基板1は、検査用配線C2〜4が被貫通領域R2〜4の周囲を少なくとも一部取り囲んでいればよい。例えば、位置ずれを許容できるズレ方向、或いは、位置ずれが生じ得ないズレ方向が存在する場合、被貫通領域R2〜4の周囲のうちこのズレ方向に対応する部分について、検査用配線C2〜4に取り囲まれないようにしても支障は無いと考えられる。
各配線層L2〜4には、ランドが2つずつ設けられている。各ランド21,22,32,33,43,44は、配線パターンを介して検査用配線C2〜4と繋がっている。すなわち、配線層L2には、検査用配線C2に繋がるランド21,22が設けられている。また、配線層L3には、検査用配線C3に繋がるランド32,33が設けられている。また、配線層L4には、検査用配線C4に繋がるランド43,44が設けられている。
各配線層L2〜4の各ランド21,22,32,33,43,44は、例えば、各ビアV1〜4及び各配線層L2〜4の番号を符号の下一桁の順と仮定した場合、位置ずれを検出したい配線層の番号およびそこから1を引いた番号のビアの位置に各々設置される(例えば、2番目の配線層の位置ずれを検出したい場合、1番目と2番目のビアの位置)。
ランド22は、ランド32と重なる位置に配置されている。また、ランド33は、ランド43と重なる位置に配置されている。よって、ランド22とランド32とを貫通するビアV2(本願でいう「層間接続ビア」の一例である)は、配線層L2の検査用配線C2の一端と、配線層L2の隣の配線層L3の検査用配線C3の一端とを電気的に接続する。また、ランド33とランド43とを貫通するビアV3(本願でいう「層間接続ビア」の一例である)は、配線層L3の検査用配線C3の一端と、配線層L3の隣の配線層L4の検査用配線C4の一端とを電気的に接続する。
一方、ランド21及びランド44は、ランド22,32,33,43の何れとも重ならない位置に配置されている。よって、ランド21を貫通するビアV1(本願でいう「非層間接続ビア」の一例である)は、最外層の配線層である配線層L2の検査用配線C2の両端のうちビアV2に接続されない方の一端に接続される。ここで、最外層の配線層とは、検査対象とする全ての配線層のうち最も外側にある配線層であり、例えば、プリント基板1の中の各配線層のうちプリント基板1の表側の面に最も近い配線層、及び、裏側の面に最も近い配線層を例示できる。そして、ビアV1は、検査用配線C2以外の検査用配線には接続されない状態になる。また、ランド44を貫通するビアV4(本願でいう「非層間接続ビア」の一例である)は、最外層の配線層である配線層L4の検査用配線C4の両端のうちビアV3に接続されない方の一端に接続される。そして、ビアV4は、検査用配線
C4以外の検査用配線には接続されない状態になる。
そして、プリント基板1の表面には、各ビアV1〜4の両端に接続されるランド11〜14が設けられている。すなわち、プリント基板1の表側の面には、ビアV1に接続されるランド11、ビアV2に接続されるランド12、ビアV3に接続されるランド13、ビアV4に接続されるランド14が設けられている。プリント基板1の表面にランド11〜14を設けることで、テスターを各ビアV1〜4に電気的に繋ぐことが可能になる。
以上により、プリント基板1には、ランド11,ビアV1,ランド21,検査用配線C2,ランド22,ビアV2,ランド32,検査用配線C3,ランド33,ビアV3,ランド43,検査用配線C4,ランド44,ビアV4,ランド14の順に形成される、各配線層L2〜4の検査用配線C2〜4を直列に繋ぐ回路Cが形成される。
本実施形態に係るプリント基板1は、例えば、次のような製造工程に従って製造することができる。図2は、本実施形態に係るプリント基板1の製造工程のフローチャートの一例を示した図である。以下、プリント基板1の製造工程について、図2のフローチャートに沿って説明する。
図3Aは、プリント基板1の中間層の一例を示した図である。プリント基板1を製造する際は、例えば、図3Aに示すような中間層Iを作成する(S101)。中間層Iは、図3Aに示すように、表面に配線層を設けた基板であり、被貫通領域や検査用配線、ランドが設けられている。なお、図3Aでは、被貫通領域R2や検査用配線C2,ランド21,22を有する配線層L2を表面に設けた中間層Iが図示されているが、その他の配線層L3,4に対応する中間層についても適宜作成可能である。
図3Bは、中間層を積み重ねた積層体の一例を示した図である。中間層Iを作成した後は、中間層I同士を積み重ねて積層体Sにする(S102)。積層体Sの内部には、各配線層L2〜4が埋め込まれた状態になる。
図3Cは、孔明け加工を施した積層体Sの一例を示した図である。中間層I同士を積み重ねて積層体Sを形成した後は、例えば、ドリルで孔明け加工を行い、スルーホールHC,H1〜4を形成する(S103)。スルーホールHCは、各配線層L2〜4の被貫通領域R2〜4を貫通する孔である。スルーホールHCは、被貫通領域R2〜4を取り囲む検査用配線C2〜4の円周内を目標に穿孔される。また、スルーホールH1は、配線層L2のランド21を貫通する孔である。また、スルーホールH2は、配線層L2のランド22及び配線層L3のランド32を貫通する孔である。また、スルーホールH3は、配線層L3のランド33及び配線層L4のランド43を貫通する孔である。また、スルーホールH4は、配線層L4のランド44を貫通する孔である。なお、本実施形態では、プリント基板1の中に3つの配線層L2〜4を有しているため、配線層数に1を足した数のスルーホールH1〜4を設けているが、ランドを貫通するスルーホールの数は配線層数に応じて適宜決定される。
図3Dは、めっき処理を施した積層体の一例を示した図である。孔明け加工を行った後は、積層体Sにめっき処理を施す(S104)。積層体Sにめっき処理を施すと、スルーホールH1〜4内の壁面に導電性の膜が形成され、スルーホールビアであるビアV1〜4が形成される。
めっき処理を施した後は、表面層の形成を行う(S105)。表面層は、ランド11〜14を形成する層であり、例えば、積層体Sの表側の表面及び裏側の表面に予め全面的に設けておいた銅箔をエッチング処理で除去することによって形成可能である。また、エッ
チング処理の際、めっき処理によってスルーホールHC内の壁面に形成されていためっきについても合わせて除去する。
以上の製造工程を経ると、図1に示したプリント基板1が製造される。
図4は、プリント基板1の回路Cの一例を示した図である。中間層Iを積層する際の位置合わせ或いは各配線層L2〜4の形成が正常な場合、スルーホールHCの形成において各配線層L2〜4の被貫通領域R2〜4をドリルが貫通しても、検査用配線C2〜4は何れもドリルと接触しない。よって、スルーホールHCがドリルで形成されても、検査用配線C2〜4は何れも断線せず、一筆書きのような状態の回路を保っている。
図5は、正常なプリント基板1の検査の一例を示した図である。プリント基板1の検査では、各配線層L2〜4の検査用配線C2〜4を直列に繋ぐ回路Cの両端を形成しているランド11とランド14にテスターが当てられ、ランド11とランド14との間の導通が確認される。各配線層L2〜4の位置ずれが許容値の範囲内にある正常なプリント基板1であれば、検査用配線C2〜4は何れも断線していないため、回路Cの両端を形成しているランド11とランド14との間の導通が確認される。回路Cの両端を形成しているランド11とランド14との間が導通していることが確認されれば、プリント基板1の検査結果は正常とし、検査工程を数秒程度で済ませることができる。本検査方法であれば、ランド11とランド14との間の導通を確認するという簡易な検査で全ての配線層L2〜4の位置ずれの有無を調べることが可能であり、配線層数の増大への対応も容易である。
図6は、配線層の位置ずれが許容値の範囲外にある積層体Sに孔明け加工を施した状態の一例を示した図である。例えば、配線層L3の位置ずれが許容値の範囲外にある積層体Sに孔明け加工を施した場合、配線層L3の検査用配線C3がドリルに接触し、検査用配線C3が断線する。
図7Aは、異常なプリント基板1の検査の一例を示した第1の図である。プリント基板1の検査では、各配線層L2〜4の検査用配線C2〜4を直列に繋ぐ回路Cの両端を形成しているランド11とランド14にテスターが当てられ、ランド11とランド14との間の導通が確認される。しかし、例えば、配線層L3の位置ずれが許容値の範囲外にある異常なプリント基板1であれば、検査用配線C3が断線しているため、回路Cの両端を形成しているランド11とランド14との間の導通が無い。
回路Cの両端を形成しているランド11とランド14との間の導通が無いことが確認された場合、検査用配線が断線している配線層を特定する作業が開始される。検査用配線が断線している配線層を特定する作業は、ランド11とランド14との間以外の各ランド間の導通を逐次確認する作業である。
図7Bは、異常なプリント基板1の検査の一例を示した第2の図である。ランド11とランド14との間の導通が無いことが確認された場合、例えば、ランド11とランド12との間の導通が更に確認される。ランド11とランド12との間の回路には、検査用配線C2が直列に繋がるのみであり、検査用配線C3〜4は直列に繋がっていない。よって、検査用配線C3のみが断線しており、検査用配線C2が断線していない状態においては、ランド11とランド12との間が導通する。これにより、少なくとも配線層L2については位置ずれしていないことが判る。
図7Cは、異常なプリント基板1の検査の一例を示した第3の図である。ランド11とランド12との間の導通が有る場合、次に、例えば、ランド21とランド13との間の導通が更に確認される。ランド12とランド13との間の回路には、検査用配線C3が直列
に繋がるのみであり、検査用配線C2,4は直列に繋がっていない。よって、検査用配線C3が断線している状態においては、ランド12とランド13との間が導通しない。これにより、少なくとも配線層L3については位置ずれしていることが判る。
図7Dは、異常なプリント基板1の検査の一例を示した第4の図である。ランド12とランド13との間の導通が無いことが確認された場合、例えば、ランド13とランド14との間の導通が更に確認される。ランド13とランド14との間の回路には、検査用配線C4が直列に繋がるのみであり、検査用配線C2〜3は直列に繋がっていない。よって、検査用配線C3のみが断線しており、検査用配線C4が断線していない状態においては、ランド11とランド12との間が導通する。これにより、少なくとも配線層L4については位置ずれしていないことが判る。
回路Cの両端を形成しているランド11とランド14との間の導通が無いことが確認された場合、上記のように、ランド11とランド14との間以外のランド間の導通を逐次確認する作業が行われることにより、検査用配線が断線している配線層が特定される。上記プリント基板1であれば、各配線層の検査用配線に繋がるビアがプリント基板1の表面に達しているので、全ての検査用配線の導通状態を一括で検査可能であるのみならず、各検査用配線の導通を各々単独で確認することができる。よって、上記プリント基板1であれば、全ての検査用配線の導通状態を一括で検査可能であるにも関わらず、位置ずれした配線層の特定も可能である。
なお、プリント基板1の検査の段階において、スルーホールHCにバックドリルが適用されてもよい。図8Aは、スルーホールHCにバックドリルが適用される前の積層体Sの一例を示した図である。スルーホールHCにバックドリルが適用される場合、図8Aに示すように、スルーホールHC内の壁面に形成されていためっきはエッチングで除去せずに放置されていてよい。
図8Bは、正常なプリント基板1のスルーホールHCにバックドリルが適用された状態の一例を示す図である。各配線層L2〜4の位置ずれが何れも許容値の範囲内にある場合、スルーホールHCにバックドリルが適用されても、検査用配線C2〜4の何れも断線しない。
図9は、異常なプリント基板1のスルーホールHCにバックドリルを適用した状態の一例を示す図である。例えば、配線層L3の位置ずれが許容値の範囲外にある場合、スルーホールHCが形成された際には断線しなかった検査用配線C3であっても、スルーホールHCの内径よりも径の大きいバックドリルの適用によって断線する場合がある。これにより、配線層L3の位置ずれが許容値の範囲外にあることが把握されることになる。
ところで、各配線層にある全ての検査用配線を直列に繋ぐ回路の両端の導通が無いことが確認され、検査用配線が断線している配線層を特定する作業が行われる際、配線層数が膨大だと、ランド間の導通を逐次確認する作業が無作為に行われるのは煩わしい。
図10は、6つの配線層を内部に有するプリント基板の一例を示した図である。例えば、6つの配線層L2〜7を内部に有するプリント基板において、配線層L6の検査用配線C6が配線層L6の位置ずれに起因して断線していた場合、検査用配線が断線している配線層を特定する作業が配線層L2から順に行われると、配線層L6に辿り着くまでに要する時間が増大する。そこで、検査用配線が断線している配線層を特定する作業は、以下のようにして行われると効率的である。
すなわち、多数の配線層のうち何れかの配線層の検査用配線の断線が確認された場合、
導通確認を行う対象の配線層数を直ちに一つに絞り込んで逐次確認が行われるのではなく、導通確認を行う対象の配線層数を徐々に減らしながら確認を進めていく手順を採った方が、効率的な検査が実現される。配線層数を徐々に減らしながら確認を進めていく手順では、例えば、導通確認を行う対象の配線層数を、導通確認を行う都度に半分ずつ減らすと、効率的な検査を実現可能である。
例えば、図10に示すような、配線層L6の検査用配線C6が断線しているプリント基板が検査される際は、以下の手順に従った検査が行われると効率的である。図11は、プリント基板の検査手順と導通結果を示した表である。
最初の導通確認では、各配線層L2〜7にある全ての検査用配線C2〜7を直列に繋ぐ回路Cの両端を形成しているランド11とランド17にテスターが当てられ、ランド11とランド17との間の導通が確認される(1回目)。そして、ランド11とランド17との間の導通が無い場合、導通確認を行う対象の配線層数を配線層L2〜4の3つに絞り込むべく、ランド11とランド14との間の導通が確認される(2回目)。そして、ランド11とランド14との間の導通が有る場合、断線している検査用配線が存在するのは配線層L5〜7の何れか、つまり、3つの配線層L5〜7のうち何れかということになる。この段階で、例えば、配線層L5から配線層L7まで1つずつ順に導通確認が行われる。すなわち、ランド14とランド15との間の導通が確認された後(3回目)、ランド15とランド16との間の導通が無いことが確認される(4回目)。
例えば、図10に示すような、配線層L6の検査用配線C6が断線しているプリント基板が検査される際は、導通確認を行う対象の配線層数が直ちに一つに絞り込まれてしまうと、配線層K6の検査用配線C6の断線を確認するまでに計6回の導通確認が行われることになる。一方、導通確認を行う対象の配線層数を徐々に減らしながら確認を進めていく手順が採られた場合、図11の表に示すように、例えば、計4回の導通確認で済ませることが可能となる。
また、例えば、配線層が60層程度ある場合であっても、まず、配線層数の約半分である30層程度に絞り込みを行い、次にその約半分の15層程度、またその次にその半分の7層程度と徐々に絞り込んでいく。この手順に従えば、配線層が60層程度ある場合であっても、断線箇所が1カ所ならば導通確認を最大7回まで行えば、断線箇所を特定することが可能である。
なお、上記検査方法は、一連の検査工程を自動的に行う検査装置によって実現されてもよいし、検査担当者がテスターを使いながら行うことによって実現されてもよい。
1・・プリント基板;L2〜4・・配線層;R2〜4・・被貫通領域;C2〜4・・検査用配線;V1〜4・・ビア;S・・積層体;I・・中間層;C・・回路

Claims (10)

  1. ドリルに貫通させるための被貫通領域を各配線層に有しており、前記被貫通領域の周囲を少なくとも一部取り囲む検査用配線を前記各配線層に設けたプリント基板に対し、前記各配線層の被貫通領域を貫通する孔明け加工を前記ドリルで行い、
    前記各配線層の検査用配線を直列に繋ぐ回路の両端間の導通を確認する、
    プリント基板の検査方法。
  2. 前記各配線層の全ての検査用配線を直列に繋ぐ回路の両端間の導通が無いことを確認した場合、前記全ての検査用配線のうち何れか一以上の検査用配線を直列に繋ぐ回路の両端間の導通を更に確認する、
    請求項1に記載のプリント基板の検査方法。
  3. 前記プリント基板には、前記各配線層のうち何れかの配線層の検査用配線の一端と、前記何れかの配線層の隣の配線層の検査用配線の一端とを接続する層間接続ビア、及び、最外層の配線層の検査用配線の両端のうち前記層間接続ビアに接続されない方の一端に接続される非層間接続ビアが設けられており、
    前記各配線層の検査用配線を直列に繋ぐ回路の両端間の導通を確認する際は、前記層間接続ビアが前記各配線層の検査用配線を直列に繋ぐ回路の両端を各々形成する一対の前記被層間接続ビア間の導通を確認する、
    請求項1または2に記載のプリント基板の検査方法。
  4. 前記各配線層の全ての検査用配線を直列に繋ぐ回路の両端間の導通が無いことを確認した場合、前記層間接続ビア同士間または前記層間接続ビアと前記被層間接続ビアとの間の導通を確認する、
    請求項3に記載のプリント基板の検査方法。
  5. 前記層間接続ビア及び前記被層間接続ビアは、スルーホールビアであり、
    前記孔明け加工は、前記スルーホールビアのスルーホールの形成と共に行う、
    請求項3または4に記載のプリント基板の検査方法。
  6. 前記孔明け加工を行う際は、前記プリント基板に許容されている前記各配線層間の相対的な位置ずれの許容値に基づいて選択される大きさのドリルで前記孔明け加工を行う、
    請求項1から5の何れか一項に記載のプリント基板の検査方法。
  7. 複数の配線層と、
    各配線層に設けられており、ドリルに貫通させるための領域である被貫通領域と、
    前記各配線層に設けられており、前記被貫通領域の周囲を少なくとも一部取り囲む検査用配線と、
    前記各配線層の検査用配線を直列に繋ぐ回路と、を備える、
    プリント基板。
  8. 前記回路は、
    前記各配線層のうち何れかの配線層の検査用配線の一端と、前記何れかの配線層の隣の配線層の検査用配線の一端とを接続する層間接続ビアと、
    最外層の配線層の検査用配線の両端のうち前記層間接続ビアに接続されない方の一端に接続される非層間接続ビアと、を有する、
    請求項7に記載のプリント基板。
  9. 前記プリント基板の表面には、前記層間接続ビア及び前記被層間接続ビアに各々接続さ
    れる複数のランドが設けられている、
    請求項8に記載のプリント基板。
  10. 前記検査用配線は、前記プリント基板に許容されている前記各配線層間の相対的な位置ずれの許容値に基づいて決定された寸法に従って形成されている、
    請求項7から9の何れか一項に記載のプリント基板。
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