JP2002252472A - 層間位置ずれ検知回路を有する積層プリント基板 - Google Patents

層間位置ずれ検知回路を有する積層プリント基板

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JP2002252472A
JP2002252472A JP2001052128A JP2001052128A JP2002252472A JP 2002252472 A JP2002252472 A JP 2002252472A JP 2001052128 A JP2001052128 A JP 2001052128A JP 2001052128 A JP2001052128 A JP 2001052128A JP 2002252472 A JP2002252472 A JP 2002252472A
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Kunihiko Azeyanagi
柳 邦 彦 畔
Masami Uchino
野 正 巳 内
Katsunori Kokubu
分 克 則 国
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Nippon Mektron KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層プリント基板における各層回路の位置ず
れを能率よく的確に検知しうるようなプリント基板を提
供すること。 【解決手段】 複数層の回路パターンを積層してなるプ
リント基板において、前記各層の回路パターンにおける
スルーホールまたはヴィアホールを設ける位置に、中心
部が前記スルーホールまたはヴィアホールの径よりも位
置ずれ許容量程度小さな径を有する等方形空白部で、こ
の等方形空白部の周囲に互いに絶縁された複数の導電部
が設けられたことを特徴とする、層間位置ずれ検知回路
を有する積層プリント基板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層プリント基板
に係り、とくに積層回路を構成する各層に形成された回
路相互間の位置ずれを検知する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】積層構造のプリント基板における各層相
互間を導通させるには、各層の対応する位置に回路パタ
ーンを形成しておき、これら各層の回路パターンを内壁
にメッキ層を形成したスルーホールまたはヴィアホール
によって接続するようにしている。
【0003】この構成では、次のような問題が生じる。
まず、プリント基板における配線の高密度化が進み、ス
ルーホールおよびヴィアホールの穴径は微小化されてい
る。この結果、層間位置精度が低いと各層相互間に位置
ずれが生じて接続不良状態となる。また、図6に示すよ
うな形で位置ずれが発生すると、不具合が生じる。これ
は、第1層11、第2層12,第3層13からなる3層回
路を、ヴィアホール21により第1層と第2層とを、ま
たヴィアホール22により第2層と第3層とを接続する
ように構成したもので、同心的に配されるべき2つのヴ
ィアホール21,22同士の芯位置がずれたものであ
る。この結果、図示X部がメッキ層間に樹脂層が入り込
んだ構造になり、熱膨張係数が異なるため徐々にメッキ
剥がれが生じることによる。
【0004】これは、当初は問題がないものの時間が経
つにつれて生じる不具合であり、位置ずれがあることを
検出して将来的な不具合を防止しなければならない。そ
して、位置ずれには、回路パターンの位置がずれる場合
と、ドリル穴あけ位置がずれる場合とがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常、積層後の層間位
置を検知するには、X線により内層回路の重なり具合、
とくにスルーホール・ランドの重なり方向を検出するこ
とによっている。
【0006】しかしながら、この方法では高価なX線装
置を使用する必要があり、しかもX線装置を使用すると
なると作業性などから全量検査はできない。そして、高
多層であると重なり具合が識別し難くなるという問題も
ある。
【0007】本発明は上述の点を考慮してなされたもの
で、積層プリント基板における各層回路の位置ずれを能
率よく的確に検知しうるようなプリント基板を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明では、複数層の回路パターンを積層してなるプリン
ト基板において、前記各層の回路パターンにおけるスル
ーホールまたはヴィアホールを設ける位置に、中心部が
前記スルーホールまたはヴィアホールの径よりも位置ず
れ許容量程度小さな径を有する等方形空白部で、この等
方形空白部の周囲に互いに絶縁された複数の導電部が設
けられたことを特徴とする、層間位置ずれ検知回路を有
する積層プリント基板、を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明の一実
施例における位置ずれ検知回路パターンを平面図として
示したものである。図1において、この回路パターン
は、4つの扇状つまり4分円状導電パターン30a,3
0b,30cおよび30dを互いに接触しないようにク
リアランスcを明けて配置し、中心部を径φaの円形に
空白状に構成している。つまり、4つの4分円は、内周
径がφaで、外周径がφbなる円内に配置されている。
【0010】そして、4つの導電パターン30a,30
b,30cおよび30dは、破線で示す穴径φdのスル
ーホールあるいはヴィアホール(以下、両者をスルーホ
ールで代表させる。)に各々の内周部で当接するように
配される。この穴径φdは、φaよりやや大であるがφ
bよりはかなり小となる関係にある。具体的数値例とし
ては、内周径φa=0.4mm,外周径φb=2.5m
m、クリアランスc=0.15mm、穴径φd=0.6
mmであり、この場合の位置ずれ許容量は0.1mm以
内である。したがって、スルーホールの穴径φdは、半
径で内周径φaよりも0.1mm程度大きく設定され
る。
【0011】4つの導電パターン30a,30b,30
cおよび30dには、それぞれ引き出し配線40a,4
0b,40cおよび40dが接続されていて、位置ずれ
検知のために他の要素との接続に用いられる。
【0012】このような位置ずれ検知用導電パターン
を、プリント基板の回路パターンが設けられない部分、
例えば4隅に設ける。
【0013】図1に示す状態では、スルーホールを示す
破線が4つの4分円に均等に重なっており、これはスル
ーホールもしくはヴィアホールが4分円状導電パターン
の設けられた層に対して位置ずれしていないことを示し
ている。そして、引き出し配線40a,40b,40c
および40dは、相互に接続された状態となる。
【0014】これに対して図2に示す状態では、破線で
示すスルーホールが導電パターン30a,30b,30
cに重なっているが、もう一つの導電パターン30dに
は重なっていない。したがって、スルーホールが4分円
導電パターンの設けられた層に対して位置ずれしてい
る。
【0015】そして、引き出し配線40a,40b,4
0cおよび40dのうち40a,40b,40cは相互
に接続されているが、40dだけは切り離された状態で
ある。
【0016】このように4つの導電パターン中の何れが
切り離されているかを見ることにより、位置ずれが90
度間隔の4方向中の何れであるかが判定できる。また、
切り離されているのが1つの導電パターンであれば位置
ずれは1方向であるし、2つであれば2方向である。
【0017】そして、スルーホールをプリント基板の4
隅に設けるのであれば、1隅では1または2方向を検知
するように導電パターンを1個設け、他の3隅において
も他の3方向中の1まあは2方向ずつを検知するように
してもよい。
【0018】図3および図4は、導通検知プローブを用
いて位置ずれ検知を行う構成例を示したものである。す
なわち、図3の場合は、両面銅張り積層板を3枚重ねて
6層回路板を形成したもので、両面銅張り積層板におけ
る両面相互間では位置ずれはないものとしている。ただ
し、第4層は図示されていない。
【0019】そして、ドリル加工により、位置ずれ識別
回路としてのスルーホール30を設け、この位置ずれ識
別用スルーホール30とは別に、露出したプローブ当接
部を形成するために3つの位置ずれ検知用スルーホール
22,23および24を設けている。
【0020】すなわち、スルーホール22は、第2層目
の回路パターン12に接続された引き出し配線に接続さ
れている。また、スルーホール23は、第3層目の回路
パターン13に接続された引き出し配線に接続されてい
る。そして、スルーホール24は、図示回路パターンと
しては接続されていないが、太い破線で示すように第5
層目の回路パターン14に接続されている。
【0021】これら3つのスルーホール22,23,2
4は、図示のようにプリント基板の上下に通じているか
ら、図示のように上方からでも、あるいは下方からで
も、3つのスルーホール何れかの開口端に設けられたラ
ンドにプローブPを当接させて検知することができる。
【0022】このようなランドを少なくとも各層につき
1つずつ、そして検知したい方向の数だけ設ける。
【0023】また、図4の場合は、図3と同じく3枚の
両面銅張り積層板を重ねて6層積層板を形成したもので
あるが、図3のようにスルーホールを設けてプリント基
板の表面まで引き出し配線を行うのではなく、引き出し
配線42,43,44のある層までのプローブ穴を明け
て、プローブPがプローブ穴の底にある引き出し配線に
当接できるようにしたものである。このために、引き出
し配線を各層内でプローブ穴の位置まで引き出す。
【0024】図5は、1枚の両面度張り積層板の各面に
2枚ずつの片面銅張り積層板を重ねて6層積層板を形成
したもので、この場合は、レーザー・ヴィアホール加工
により層間導通させる穴を設けている。
【0025】すなわち、第1層11、第2層12および
第3層13相互間の位置ずれを検知するために検知回路
31が設けられ、第2層12、第3層13および第4層
14相互間の位置ずれを検知するために検知回路32
が、第3層13、第4層14および第5層15相互間の
位置ずれを検知するために検知回路33が、さらに第4
層14、第5層15および第6層16相互間の位置ずれ
を検知するために検知回路34が設けられている。
【0026】この図5では、引き出し配線を図示してい
ないが、前述の通り引き出し配線を用いてプローブを当
接するためのランド等を形成することはいうまでもな
い。
【0027】(変形例)上記実施例では、位置ずれ検知
回路を各層に設けているが、両面銅張り積層板を用いる
場合は、表裏面相互間のずれが殆どないので、全ての層
に位置ずれ検知回路を設けなくてもよい。
【0028】また、上記実施例では位置ずれ検知回路と
して4つの導電部の内周を円形に形成しているが、これ
は何れの方向への位置ずれをも均等に検知するための構
成であり、90度間隔で4方向の位置ずれだけを検知す
るのであれば正方形でもよいし、45度間隔の8方向で
あれば8角形にする等の変形をすればよい。
【0029】
【発明の効果】本発明は上述のように、積層回路板にお
ける各層の回路パターンにおけるスルーホールまたはヴ
ィアホールを設ける位置に、中心が空白部で、この空白
部の周囲に互いに絶縁された複数の導電部が設けられて
いるため、スルーホールまたはヴィアホールを設けた後
に複数の導電部との導通があるか否かを調べることによ
り、スルーホールまたはヴィアホールの位置ずれを検知
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すもので、スルー
ホールまたはヴィアホールが正しい位置にある状態の説
明図。
【図2】図1と同様に本発明の一実施例の構成を示すも
ので、スルーホールまたはヴィアホールが位置ずれして
いる状態の説明図。
【図3】両面銅張り積層板を重ねて構成した6層回路積
層板につき、導通検知プローブを用いて位置ずれ検知を
行うための構成例を示す断面図。
【図4】両面銅張り積層板を重ねて構成した6層回路積
層板につき、導通検知プローブを用いて位置ずれ検知を
行うための他の構成例を示す断面図。
【図5】両面銅張り積層板の両面に2枚ずつの片面銅張
り積層板を重ねて構成した6層積層板についての位置ず
れ検知回路の構成例を示す断面図。
【図6】従来の位置ずれした積層板の断面図。
【符号の説明】
11 第1層回路 12 第2層回路 13 第3層回路 14 第4層回路 15 第5層回路 16 第6層回路 21、22,23,24 スルーホール 30 導電部 40,42,43,44 引き出し配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 国 分 克 則 東京都港区芝大門一丁目12番15号 日本メ クトロン株式会社内 Fターム(参考) 5E346 AA43 AA45 AA60 BB01 BB06 BB16 CC32 DD12 EE01 GG15 GG31 HH31

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数層の回路パターンを積層してなるプリ
    ント基板において、 前記各層の回路パターンにおけるスルーホールまたはヴ
    ィアホールを設ける位置に、中心部が前記スルーホール
    またはヴィアホールの径よりも位置ずれ許容量程度小さ
    な径を有する等方形空白部で、この等方形空白部の周囲
    に互いに絶縁された複数の導電部が設けられたことを特
    徴とする、層間位置ずれ検知回路を有する積層プリント
    基板。
  2. 【請求項2】請求項1記載の積層プリント基板におい
    て、 前記空白部はほぼ円形であり、前記複数の導電部は前記
    空白部と同心的に配された、層間位置ずれ検知回路を有
    する積層プリント基板。
  3. 【請求項3】請求項1記載の積層プリント基板におい
    て、 前記端子は、前記各層に形成され、かつ前記各層におけ
    る他の層を経て最外層まで引き出された、層間位置ずれ
    検知回路を有する積層プリント基板。
  4. 【請求項4】請求項1記載の積層プリント基板におい
    て、 前記端子は、前記各層に形成され、かつこの端子に外部
    からプローブを挿通するように前記各層における他の層
    には貫通孔が設けられた、層間位置ずれ検知回路を有す
    る積層プリント基板。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008166424A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Toshiba Corp プリント配線板の検査方法、およびプリント配線板
JP2009147397A (ja) * 2007-02-01 2009-07-02 Panasonic Corp 検査マーク構造、基板シート積層体、多層回路基板、多層回路基板の積層合致精度の検査方法、及び基板シート積層体の設計方法
JP2012114341A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Shinko Seisakusho:Kk 多層プリント配線板
JP2013051384A (ja) * 2010-09-30 2013-03-14 Kyocer Slc Technologies Corp 集合配線基板
US9173299B2 (en) 2010-09-30 2015-10-27 KYOCERA Circuit Solutions, Inc. Collective printed circuit board

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