JP2015127314A - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリコーン類を含有していなくても、延展性に優れており、洗い時の滑らかさが十分に得られ、且つ仕上がりの均一感、及び仕上がり時の指通りの良さに優れる毛髪化粧料組成物を提供する。
【解決手段】本発明の毛髪化粧料組成物は、(A)分岐脂肪酸とアルコールの脂肪酸エステル(例えば、イソノナン酸イソノニル、イソステアリン酸2−ヘキシルデシル、トリイソステアリン酸ジグリセリル等)と、(B)高重合ポリエチレングリコールと、(C)水溶性高分子化合物として、ジメチルジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体(例えば、塩化ジメチルジアリルアンモニウム/アクリルアミド共重合体等)と、を含有しており、シリコーン類を実質的に含有していない。
【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪化粧料組成物に関する。
従来、リンス、コンディショナー及びトリートメント等の毛髪化粧料組成物では、延展性や良好な手触り感を確保するために、シリコーンが一般的に配合されている(特許文献1及び2参照)。しかし、シリコーンが配合されている場合、毛髪の乾燥後、ごわつきやべたつきが起こる可能性があった。そのため、近年では、シリコーンを配合しない組成の毛髪化粧料組成物の開発が検討されている。
しかしながら、シリコーンが配合されていない毛髪化粧料組成物としては、シリコーンが配合された組成のものと比較した場合に、洗い時の滑らかさ、延展性、均一な手触り(仕上がりの均一感)及び仕上がり時の指通りの良さの面において、未だ十分に満足できるものはなく、更なる改善が求められているのが現状である。
特開2009−40740号公報 特開2000−72628号公報
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、シリコーン類を含有していなくても、延展性に優れており、洗い時の滑らかさが十分に得られ、且つ仕上がりの均一感、及び仕上がり時の指通りの良さに優れる毛髪化粧料組成物を提供することを目的とする。
本発明は以下の通りである。
[1](A)分岐脂肪酸とアルコールの脂肪酸エステルと、
(B)高重合ポリエチレングリコールと、
(C)水溶性高分子化合物として、ジメチルジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体と、を含有しており、
シリコーン類を実質的に含有していないことを特徴とする毛髪化粧料組成物。
[2]前記(A)成分の含有量(質量%)に対する、前記(B)成分及び前記(C)成分の合計含有量(質量%)の比の値[{(B)+(C)}/(A)]が、0.01〜1.5である前記[1]に記載の毛髪化粧料組成物。
[3]前記(A)成分が、イソノナン酸イソノニル、イソステアリン酸2−ヘキシルデシル、及びトリイソステアリン酸ジグリセリルのうちの少なくとも1種である前記[1]又は[2]に記載の毛髪化粧料組成物。
[4]前記(A)成分が、2種以上から構成される前記[1]乃至[3]のいずれかに記載の毛髪化粧料組成物。
[5]前記(C)成分が、塩化ジメチルジアリルアンモニウム/アクリルアミド共重合体である前記[1]乃至[4]のいずれかに記載の毛髪化粧料組成物。
本発明の毛髪化粧料組成物(即ち、上記[1]の構成の毛髪化粧料組成物)によれば、(A)分岐脂肪酸とアルコールの脂肪酸エステルと、(B)高重合ポリエチレングリコールと、(C)ジメチルジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体と、を含有しているため、シリコーン類を含有していなくても、延展性に優れており、洗い時の滑らかさが十分に得られ、且つ仕上がりの均一感、及び仕上がり時の指通りの良さに優れている。
また、(A)成分に対する、(B)成分及び(C)成分の合計含有量(質量%)の比の値[{(B)+(C)}/(A)]が、0.01〜1.5である場合(即ち、上記[2]の構成の毛髪化粧料組成物である場合)には、延展性及び仕上がりの均一感をより向上させることができる。
更に、(A)成分として、イソノナン酸イソノニル、イソステアリン酸2−ヘキシルデシル、及びトリイソステアリン酸ジグリセリルのうちの少なくとも1種を含有する場合(即ち、上記[3]の構成の毛髪化粧料組成物である場合)には、仕上がりの指通りの良さにより優れる毛髪化粧料組成物とすることができる。
また、(A)成分として、2種類以上の脂肪酸エステルを含有する場合(即ち、上記[4]の構成の毛髪化粧料組成物である場合)には、仕上がりの均一感によりすぐれる毛髪化粧料組成物とすることができる。
更に、(C)成分が、塩化ジメチルジアリルアンモニウム/アクリルアミド共重合体である場合(即ち、上記[5]の構成の毛髪化粧料組成物である場合)には、洗い流し時の滑らかさにより優れる毛髪化粧料組成物とすることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の毛髪化粧料組成物は、(A)分岐脂肪酸とアルコールの脂肪酸エステル(以下、「成分(A)」ともいう。)と、(B)高重合ポリエチレングリコール(以下、「成分(B)」ともいう。)と、(C)水溶性高分子化合物として、ジメチルジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体(以下、「成分(C)」ともいう。)と、を含有しており、シリコーン類を実質的に含有していないことを特徴とする。
<成分(A)>
本発明の毛髪化粧料組成物は、成分(A)として、分岐脂肪酸とアルコールの脂肪酸エステルを含有する。この脂肪酸エステルは、常温(5〜35℃)で液体であるものが好ましい。
上記分岐脂肪酸の炭素数は8〜22であることが好ましく、より好ましくは9〜20、更に好ましくは9〜18である。具体的な分岐脂肪酸としては、例えば、2−エチルブタン酸、イソペンタン酸、2−メチルペンタン酸、2−エチルペンタン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸、イソノナン酸等が挙げられる。
上記アルコールの炭素数は8〜22であることが好ましく、より好ましくは9〜20、更に好ましくは9〜18である。
具体的なアルコールとしては、例えば、炭素数1〜3の一価アルコール(低級アルコール)、多価アルコールとしてのグリコール類及びグリセリン類、ジエチレングリコール低級アルキルエーテル、並びに高級アルコール等が挙げられる。
炭素数1〜3の一価アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、及びイソプロパノールが挙げられる。
グリコール類としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、ヘキシレングリコール、1,3−ブチレングリコール等が挙げられる。
グリセリン類としては、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等が挙げられる。
ジエチレングリコール低級アルキルエーテルとしては、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(エチルカルビトール)が挙げられる。
高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール、アラキルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、ラノリンアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、セチルアルコール(セタノール)、ベヘニルアルコール、ステアリルアルコール、フィトステロール、2−ヘキシルデカノール等が挙げられる。
具体的な脂肪酸エステルとしては、例えば、モノイソステアリル酸ジグリセリル、イソノナン酸イソノニル、イソステアリン酸2−ヘキシルデシル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、2−エチルヘキサン酸ステアリル、イソステアリン酸ヘキシル、ネオペンタン酸2−オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸2−ヘキシルデシル、2−エチルヘキサン酸イソステリアル、イソノナン酸2−エチルヘキシル、ジメチルオクタン酸2−ヘキシルデシル、ジメチルオクタン酸2−ヘキシルデシル、イソステアリン酸イソトリデシル、イソステアリン酸2−オクチルドデシル、イソステアリン酸イソステアリル、ジメチルオクタン酸2−オクチルドデシル、ジイソステアリン酸PG、イソパルミチン酸-2-エチルヘキシル、トリイソステアリン酸グリセリル等が挙げられる。これらのなかでも、イソノナン酸イソノニル、イソステアリン酸2−ヘキシルデシル、トリイソステアリン酸ジグリセリルが好ましい。
尚、成分(A)は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、本発明においては、(A)成分が、2種以上から構成されていることが好ましい。この場合、仕上がりの均一感によりすぐれる毛髪化粧料組成物とすることができる。
特に、本発明においては、成分(A)として、2種以上のイソアルキレン型脂肪酸エステルを含有しており、そのうちの少なくとも1種が、イソノナン酸イソノニル、イソステアリン酸2−ヘキシルデシル、及びトリイソステアリン酸ジグリセリルから選ばれていることが好ましい。この場合、仕上がりの均一感及び仕上がりの指通りの良さにより優れる毛髪化粧料組成物とすることができる。
成分(A)の含有割合は特に限定されないが、毛髪化粧料組成物全体を100質量%とした場合に、0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは3〜8質量%である。
この成分(A)の含有割合が上記範囲内である場合には、仕上がりの指通りの良さをより向上させることができるため好ましい。
<成分(B)>
本発明の毛髪化粧料組成物は、成分(B)として、高重合ポリエチレングリコールを含有する。
上記高重合ポリエチレングリコールの重量平均分子量は、1万〜700万であることが好ましく、より好ましくは30万〜600万、更に好ましくは100万〜500万である。この重量平均分子量が上記範囲内である場合には、延展性により優れる毛髪化粧料組成物とすることができるため好ましい。
また、上記成分(B)は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
尚、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)分析による標準ポリスチレン換算により測定される。
成分(B)の含有割合は特に限定されないが、毛髪化粧料組成物全体を100質量%とした場合に、0.001〜0.5質量%であることが好ましく、より好ましくは0.005〜0.3質量%である。
この成分(B)の含有割合が上記範囲内である場合には、延展性をより向上させることができるため好ましい。
<成分(C)>
本発明の毛髪化粧料組成物は、成分(C)として、水溶性高分子化合物を含有する。
上記水溶性高分子化合物は、ジメチルジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体である。そして、この重合体におけるジメチルジアリル4級アンモニウム塩の対イオンは、ハロゲンイオンであることが好ましく、塩化物イオン、臭化物イオンであることがより好ましい。
ジメチルジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体としては、例えば、塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム/アクリル酸共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム/アクリルアミド共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム/アクリル酸/アクリルアミド三元共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム/アクリル酸/アクリル酸メチル共重合体等が挙げられる。これらのなかでも、洗い時の滑らかさをより向上させることができるという観点から、塩化ジメチルジアリルアンモニウム/アクリルアミド共重合体が好ましい。
尚、これらの成分(C)は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
成分(C)の含有割合は特に限定されないが、毛髪化粧料組成物全体を100質量%とした場合に、0.01〜5.0質量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜3.0質量%である。
この成分(C)の含有割合が上記範囲内である場合には、洗い時の滑らかさに優れるため好ましい。
また、本発明の毛髪化粧料組成物では、上記成分(A)の含有量(質量%)に対する、上記成分(B)及び成分(C)の合計含有量(質量%)の比の値[{(B)+(C)}/(A)]が、0.01〜1.5であることが好ましく、より好ましくは0.03〜1.0である。
この比の値[{(B)+(C)}/(A)]が上記範囲内である場合には、延展性及び/又は仕上がりの均一感をより向上させることができるため好ましい。
また、本発明の毛髪化粧料組成物は、シリコーン類を実質的に含有していないことを特徴とする。
尚、本発明において「実質的に含有していない」とは、全く配合されていないか、不可避不純物として存在しており、その含有量が、毛髪化粧料組成物全体を100質量%とした場合に0.01質量%以下であることを意味する。
また、本発明の毛髪化粧料組成物は、上記成分(A)〜(C)以外にも、感触向上の観点から植物油を含有していてもよい。
上記植物油としては、例えば、マカデミアナッツ油、オリーブ油、アボカド油、ローズヒップ油、ツバキ油、液状シア脂、アーモンド油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、カロット油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油等が挙げられる。尚、これらの植物油は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、本発明の毛髪化粧料組成物には、上述の各成分以外にも、必要に応じて、他の成分が1種又は2種以上配合されていてもよい。
上記他の成分としては、例えば、油性成分、溶剤、界面活性剤、上記水溶性高分子(成分(C))を除く高分子化合物、顔料、酸性染料、塩基性染料、HC染料、ニトロ染料、天然染料、分散染料等の直接染料、染毛色材、糖、防腐剤、キレート化剤、安定剤、pH調整剤、ビタミン、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、及び無機塩等を挙げることができる。
尚、これらの他の成分は、それぞれ、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。
上記油性成分としては、例えば、高級アルコール、ロウ、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、及び、上記脂肪酸エステル(成分(A))を除く他のエステル等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えばセチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、及びラノリンアルコール等が挙げられる。
ロウとしては、例えば、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリン等が挙げられる。
炭化水素としては、例えば、パラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリン等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸等が挙げられる。
アルキルグリセリルエーテルとしては、例えば、バチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテル等が挙げられる。
エステルとしては、例えば、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸からなるコレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジエトキシエチル、及び2−エチルヘキサン酸セチル等が挙げられる。
上記溶剤としては、例えば、精製水等の水、及び有機溶媒等が挙げられる。
有機溶媒としては、例えば、エタノール、イソプロパノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、グリコール、及びグリセリン等が挙げられる。
グリコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、及び1,3−ブチレングリコール等が挙げられる。
グリセリンとしては、例えば、グリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリン等が挙げられる。
上記界面活性剤は、洗浄成分として配合されるほか、各成分を可溶化させる可溶化剤として配合できる。また、組成物の粘度を調整したり粘度安定性を向上させたりするために配合できる。
界面活性剤としては、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリアルキレンアルキルエーテル、アルキレンソルビタン脂肪酸エステル、アルキレンアルキルグリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド、脂肪族アルカノールアミド、アルキルグルコシド等が挙げられる。
ポリアルキレンアルキルエーテルとしては、例えば、ポリオキシエチレン(以下、「POE」ともいう)セチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル、POEラウリルエーテル、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテル、及びポリオキシプロピレンアルキルエーテル等が挙げられる。
アルキレンソルビタン脂肪酸エステル又はアルキレンアルキルグリコール脂肪酸エステルとしては、例えば、モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、及びモノミリスチン酸デカグリセリル等が挙げられる。
ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド又は脂肪族アルカノールアミドとしては、例えば、ポリオキシエチレン(2EO)ラウリン酸モノエタノールアミド(但し、括弧内の記載は、オキシエチレン基の付加モル数を表す。以下同様。)、ポリオキシエチレン(3EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(5EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(10EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(15EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(2EO)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(5EO)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(10EO)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、及びポリオキシプロピレン(12EO)ミリスチン酸モノエタノールアミド等が挙げられる。なかでも、ポリオキシエチレン(2EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(3EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(5EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(10EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(15EO)ラウリン酸モノエタノールアミドが好ましい。
また、アルキルグルコシドとしては、例えば、アルキル(C8〜16)グルコシド、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、及びポリオキシエチレンジオレイン酸メチルグルコシド等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(市販名;レボン TM−18;三洋化成工業(株)製)、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、及びメチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸エステル塩、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、及びテトラデセンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。また、(C6〜C24)アルキルエーテルカルボン酸、ヒドロキシ(C6〜C24)アルキルエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化した(C6〜C24)アルキルエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化した(C6〜C24)アルキルアリールエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化した(C6〜C24)アルキルアミドエーテルカルボン酸、及び、これらのアルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等)、有機アミン塩(例えば、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、及びモノイソプロパノールアミン塩等)等が挙げられる。更には、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩、N−ラウロイルグルタミン酸塩類、及びN−ラウロイルメチル−β−アラニン塩類等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液、ラウリン酸アミドプロピルベタイン液、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、及びココアンホ酢酸ナトリウム等が挙げられる。
上記高分子化合物としては、ノニオン性高分子、アニオン性高分子、カチオン性高分子、両性高分子が挙げられる。尚、この高分子化合物の重量平均分子量は特に限定されないが、例えば、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)分析による標準ポリスチレン換算で、50,000以上とすることができる。
ノニオン性高分子としては、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、デキストリン、ガラクタン、プルラン、高重合ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/ビニルアセテート共重合体、ビニルピロリドン/ビニルアセテート/ビニルプロピオネート共重合体(例えば、BASF社製、商品名「ルビスコール」等)、ジメチルヒダントインホルムアルデヒド樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体、ポリ(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸アミド系共重合体等が挙げられる。
アニオン性高分子としては、例えば、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、アラビアガム、ペクチン、及びカルボキシビニルポリマー等が挙げられる。
カチオン性高分子としては、例えば、セルロース誘導体、天然ガム、澱粉、及びデキストラン等の多糖類をカチオン化して得られるカチオン化多糖、加水分解たん白質をカチオン化して得られるカチオン化加水分解たん白、カチオン化ビニル系又はアクリル系ポリマー、ポリグリコールポリアミン縮合物、アジピン酸・ジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミン共重合体、並びにアミノエチルアミノプロピル・メチルポリシロキサン共重合体等が挙げられる。
カチオン化多糖の具体例として、例えば、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、及び塩化ジアリルジメチルアンモニウム・ヒドロキシエチルセルロース等のカチオン化セルロース、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グアーガム等のカチオン化グアーガム、並びにデキストラン塩化ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムエーテル等のカチオン化デキストランが挙げられる。
カチオン化ビニル系又はアクリル系ポリマーの具体例として、例えば、ポリ塩化ジメチルジアリルアンモニウム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体(市販名;マーコート550R;ルーブリゾール社)、β−メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム・アクリルアミド共重合物、及びビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合物ジエチル硫酸塩が挙げられる。
ポリグリコールポリアミン縮合物の具体例として、例えば、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコールが挙げられる。
尚、これらのカチオン性高分子は、それぞれ、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
両性高分子としては、例えば、N−メタクリロイルエチルN,N−ジメチルアンモニウムα−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体(市販名;ユカフォーマーAM−75;三菱化学(株)製)、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体(市販名;アンフォマー28−4910;ナショナルスターチ社製)、アクリル酸・アクリル酸メチル・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体(市販名;マーコート2001;ルーブリゾール社製)等が挙げられる。
上記糖としては、例えば、ソルビトール、マルトース、グリコシルトレハロース、及びN−アセチルグルコサミン等が挙げられる。
上記防腐剤としては、例えば、パラベン、メチルパラベン、及び安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
上記キレート化剤としては、例えば、エデト酸(エチレンジアミン四酢酸(EDTA))及びその塩類、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、並びにヒドロキシエタンジホスホン酸(エチドロン酸、HEDP)及びその塩類等が挙げられる。
上記安定剤としては、例えば、フェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、及びタンニン酸等が挙げられる。
上記pH調整剤としては、例えば、乳酸、レブリン酸、グリコール酸、酒石酸、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸(PCA)、コハク酸、及びクエン酸等が挙げられる。
上記酸化防止剤としては、例えば、アスコルビン酸、及び亜硫酸塩等が挙げられる。
上記無機塩としては、例えば、塩化ナトリウム、及び炭酸ナトリウム等が挙げられる。
<毛髪化粧料組成物の粘度>
本発明の毛髪化粧料組成物の粘度(25℃)は、3500〜40000mPa・sであることが好ましく、より好ましくは5000〜30000mPa・s、更に好ましくは6000〜20000mPa・sである。
尚、上記粘度は、R型粘度計(例えば、RB80型粘度計VISCOMETER(東機産業株式会社製))等の粘度測定装置により測定することができる。
<毛髪化粧料組成物のpH>
本発明の毛髪化粧料組成物のpHは特に限定されないが、原液中のpHが3.0〜7.5であることが好ましく、より好ましくは3.5〜6.5である。
<毛髪化粧料組成物の剤型>
本発明の毛髪化粧料組成物の剤型は特に限定されない。具体的には、例えば、クリーム状、乳液等の適宜な剤型にして用いることができる。また、エアゾール、ノンエアゾール等とすることもでき、ノンエアゾールの場合、更にスクイズフォーマー式及びポンプフォーマー式等の種々の形態をとることができる。
また、本発明の毛髪化粧料組成物は、リンス、コンディショナー、トリートメント、ヘアマニキュア、カラートリートメント等の用途に使用できる。
以下、実施例を挙げて、本発明の実施の形態を更に具体的に説明する。但し、本発明は、これらの実施例に何ら制約されるものではない。ここで、部は、特記しない限り質量基準である。
[1]化学処理毛髪サンプルの調整
毛束サンプル(同一人毛、毛径;60〜100マイクロメートル)を用いて、「レセ パウダーブリーチ EX」(ホーユー株式会社製、ブリーチ剤)で30℃、30分処理した後、水洗し、シャンプーを行いドライヤーにて乾かした。そして、処理した毛束のうち、明度、感触が同等の化学処理毛髪を選択し、下記の性能評価に用いた。
[2]毛髪化粧料組成物の調製
下記の表1〜表3に示すように、各成分を含む実施例1〜17、比較例1〜3の各毛髪化粧料組成物を常法に従って調製した。表中における各成分の数値は、毛髪化粧料組成物全体を100質量%とした場合における含有割合(質量%)である。
尚、各成分の詳細は以下の通りである。
<成分(B)>
高重合ポリエチレングリコール(明成化学工業株式会社製、商品名「アルコックス E−240」、重量平均分子量:450万〜500万)
高重合ポリエチレングリコール(明成化学工業株式会社製、商品名「アルコックス E−30」、重量平均分子量:30万〜50万)
<成分(C)>
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体(日本ルーブリゾール株式会社製、商品名「マーコート550PR」、塩化ジメチルジアリルアンモニウム:アクリルアミド=3:7、分子量;1.6×10、固形分濃度;8.8〜9.8質量%)
アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体(日本ルーブリゾール株式会社製、商品名「マーコートプラス3330」、アクリルアミド:アクリル酸:塩化ジメチルジアリルアンモニウム=3.4:3.1:3.5、分子量;1.5×10、固形分濃度;9.4〜10.4質量%)
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体(日本ルーブリゾール株式会社製、商品名「マーコート280」、塩化ジメチルジアリルアンモニウム:アクリル酸=3.5:6.5、分子量;4.5×10、固形分濃度;39〜43質量%)
<その他>
塩化アルキル(C12〜22)トリメチルアンモニウム(クラリアントジャパン株式会社製、商品名「ゲナミンKDMP−J」、固形分濃度;81.5質量%)
[3]性能評価(毛髪での延展性、洗い時の滑らかさ、仕上がりの均一感、及び仕上がり時の指通りの良さ)
以下に示す評価方法及び評価基準により、「毛髪での延展性」、「洗い時の滑らかさ」「仕上がりの均一感」及び「仕上がり時の指通りの良さ」について評価を行った。
(3−1)毛髪での延展性
上記[1]のように準備した化学処理毛髪サンプル10gを水洗し、毛髪洗浄剤(ホーユー株式会社製、「プロマスターカラーケアLX スタイリッシュライン」)で洗浄した後、再度水洗した。次いで、化学処理毛髪サンプル全体に、実施例1〜17、比較例1〜3のヘアトリートメント剤1gを均等に塗布し、その際に、毛髪化粧料組成物が塗布した毛髪部位に局所的に吸収されず、毛先まで思ったとおりにのびて均一に塗布できるかを評価することにより、毛髪上での延展性について評価を行った。
この評価項目に関しては、上述の手順に従って処理した評価用毛髪に対して20名のパネラーに「良い」、「良いとは言えない」の二者択一で評価させ、20名中、「良い」と回答したパネラーが20〜17名である場合が評価点5、16〜13名である場合が評価点4、12〜9名である場合が評価点3、8〜5名である場合が評価点2、4名以下である場合が評価点1とした。尚、この評価結果を各表に示す。
(3−2)洗い時の滑らかさ
上記[1]のように準備した化学処理毛髪サンプル10gを水洗し、毛髪洗浄剤(ホーユー株式会社製、「プロマスターカラーケアLX スタイリッシュライン」)で洗浄した後、再度水洗した。次いで、化学処理毛髪サンプル全体に、実施例1〜17、比較例1〜3のヘアトリートメント剤1gを均等に塗布し、水洗する際の指通りの滑らかさについて評価を行った。
この評価項目に関しては、上述の手順に従って処理した評価用毛髪に対して20名のパネラーに「良い」、「良いとは言えない」の二者択一で評価させ、20名中、「良い」と回答したパネラーが20〜17名である場合が評価点5、16〜13名である場合が評価点4、12〜9名である場合が評価点3、8〜5名である場合が評価点2、4名以下である場合が評価点1とした。尚、この評価結果を各表に示す。
(3−3)仕上がりの均一感
上記[1]のように準備した化学処理毛髪サンプル10gを水洗し、毛髪洗浄剤(ホーユー株式会社製、「プロマスターカラーケアLX スタイリッシュライン」)で洗浄した後、再度水洗した。次いで、化学処理毛髪サンプル全体に、実施例1〜17、比較例1〜3のヘアトリートメント剤1gを均等に塗布した後、水洗し、タオルドライ後、ドライヤーで乾かした後、滑らかさが均一に感じられるかを評価することにより、仕上がりの均一感について評価を行った。
この評価項目に関しては、上述の手順に従って処理した評価用毛髪に対して20名のパネラーに「良い」、「良いとは言えない」の二者択一で評価させ、20名中、「良い」と回答したパネラーが20〜17名である場合が評価点5、16〜13名である場合が評価点4、12〜9名である場合が評価点3、8〜5名である場合が評価点2、4名以下である場合が評価点1とした。尚、この評価結果を各表に示す。
(3−4)仕上がり時の指通りの良さ
上記[1]のように準備した化学処理毛髪サンプル10gを水洗し、毛髪洗浄剤(ホーユー株式会社製、「プロマスターカラーケアLX スタイリッシュライン」)で洗浄した後、再度水洗した。次いで、化学処理毛髪サンプル全体に、実施例1〜17、比較例1〜3のヘアトリートメント剤1gを均等に塗布した後、水洗し、タオルドライ後、ドライヤーで乾かした後、指通りの良さが感じられるかを評価することにより、仕上がり時の指通りの良さについて評価を行った。
この評価項目に関しては、上述の手順に従って処理した評価用毛髪に対して20名のパネラーに「良い」、「良いとは言えない」の二者択一で評価させ、20名中、「良い」と回答したパネラーが20〜17名である場合が評価点5、16〜13名である場合が評価点4、12〜9名である場合が評価点3、8〜5名である場合が評価点2、4名以下である場合が評価点1とした。尚、この評価結果を各表に示す。
Figure 2015127314
Figure 2015127314
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[4]実施例の効果
表1〜表3によれば、比較例1〜3の毛髪化粧料組成物における「毛髪での延展性」の評価結果は1又は2であり、「洗い時の滑らかさ」の評価結果は1又は3であり、「仕上がりの均一感」の評価結果は1又は3であり、「仕上がり時の指通りの良さ」の評価結果は1又は2であり、毛髪での延展性、洗い時の滑らかさ、仕上がりの均一感、及び仕上がり時の指通りの良さの全てに優れたものはなかった。
これに対して、実施例1〜17の毛髪化粧料組成物における「毛髪での延展性」の評価結果は3〜5であり、「洗い時の滑らかさ」の評価結果は3〜5であり、「仕上がりの均一感」の評価結果は3〜5であり、「仕上がり時の指通りの良さ」の評価結果は3〜5であり、毛髪での延展性、洗い時の滑らかさ、仕上がりの均一感、及び仕上がり時の指通りの良さの全てに優れており、実施例群は比較例群よりも優れた結果であった。
本発明によれば、シリコーン類を含有していなくても、延展性に優れており、洗い時の滑らかさが十分に得られ、且つ仕上がりの均一感、及び仕上がり時の指通りの良さに優れる毛髪化粧料組成物が提供される。そのため、毛髪化粧料分野において幅広く用いることができる。

Claims (5)

  1. (A)分岐脂肪酸とアルコールの脂肪酸エステルと、
    (B)高重合ポリエチレングリコールと、
    (C)水溶性高分子化合物として、ジメチルジアリル4級アンモニウム塩の重合体又は共重合体と、を含有しており、
    シリコーン類を実質的に含有していないことを特徴とする毛髪化粧料組成物。
  2. 前記(A)成分の含有量(質量%)に対する、前記(B)成分及び前記(C)成分の合計含有量(質量%)の比の値[{(B)+(C)}/(A)]が、0.01〜1.5である請求項1に記載の毛髪化粧料組成物。
  3. 前記(A)成分が、イソノナン酸イソノニル、イソステアリン酸2−ヘキシルデシル、及びトリイソステアリン酸ジグリセリルのうちの少なくとも1種である請求項1又は2に記載の毛髪化粧料組成物。
  4. 前記(A)成分が、2種以上から構成される請求項1乃至3のいずれか一項に記載の毛髪化粧料組成物。
  5. 前記(C)成分が、塩化ジメチルジアリルアンモニウム/アクリルアミド共重合体である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の毛髪化粧料組成物。
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