JP2012251074A - 液体洗浄剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】
本発明の目的は製剤の安定性、洗浄性の向上のみならず、泡のきめ細かさ、泡立ちのよさ、泡の持続性、弾力性等の改良された製剤を得ることにある。
【解決手段】
以下の成分を含むpH5.5〜7.0である液体洗浄剤が、本発明の目的を達成することがわかった。
A) N−長鎖アシルアミノ酸塩より選ばれる1種以上
B) ポリエチレングリコールエーテル系増粘剤
C) 糖およびその誘導体
D) カチオン性高分子、高重合ポリエチレングリコールより選ばれる1種以上
E) 水
【選択図】なし
本発明の目的は製剤の安定性、洗浄性の向上のみならず、泡のきめ細かさ、泡立ちのよさ、泡の持続性、弾力性等の改良された製剤を得ることにある。
【解決手段】
以下の成分を含むpH5.5〜7.0である液体洗浄剤が、本発明の目的を達成することがわかった。
A) N−長鎖アシルアミノ酸塩より選ばれる1種以上
B) ポリエチレングリコールエーテル系増粘剤
C) 糖およびその誘導体
D) カチオン性高分子、高重合ポリエチレングリコールより選ばれる1種以上
E) 水
【選択図】なし
Description
本発明は、洗浄剤、特に身体用の洗浄剤に関する。
洗浄剤、特に身体用の洗浄剤は様々な工夫、改善がなされている。製剤の安定性、洗浄性の向上のみならず、泡のきめ細かさ、泡立ちのよさ、泡の持続性、弾力性等の改良が試みられてきた。(特許文献1,2参照)
特開2006−257016号公報
特開2000−319139号公報
本発明の目的は製剤の安定性、洗浄性の向上のみならず、泡のきめ細かさ、泡立ちのよさ、泡の持続性、弾力性等の改良された製剤を得るものである。
本発明者らは、鋭意検討した結果、
以下の成分を含むpH5.5〜7.0である液体洗浄剤が、本発明の目的を達成することがわかった。
A) N−長鎖アシルアミノ酸塩より選ばれる1種以上
B) ポリエチレングリコールエーテル系増粘剤
C) 糖およびその誘導体
D) カチオン性高分子、高重合ポリエチレングリコールより選ばれる1種以上
E) 水
以下の成分を含むpH5.5〜7.0である液体洗浄剤が、本発明の目的を達成することがわかった。
A) N−長鎖アシルアミノ酸塩より選ばれる1種以上
B) ポリエチレングリコールエーテル系増粘剤
C) 糖およびその誘導体
D) カチオン性高分子、高重合ポリエチレングリコールより選ばれる1種以上
E) 水
具体的にそれぞれ説明する。まず、N−アシルアミノ酸塩は、以下の構成の物質が利用できる。
アシル基は炭素数が平均10〜20の飽和脂肪酸で、単一の脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、牛脂脂肪酸等あるいはこれらの混合物から選択される。
アミノ酸としては中性、酸性アミノ酸から選択する。例示すれば、グリシン、アラニン、メチルアラニン、グルタミン酸、アスパラギン酸等が挙げられる。さらに狭義のアミノ酸には含まれないがサルコシン、タウリンやメチルタウリンを含めて本発明ではN−アシルアミノ酸塩のアミノ酸の中に含まれるものとする。D−体、L−体、及びDL−体の別を問わず使用できる。さらに、N−アシルアミノ酸の対塩基はナトリウム、カリウム、アンモニウム、トリエタノールアミン、アルギニン、リジン、ヒスチジン等を挙げることができる。
上記のN−長鎖アシルアミノ酸塩の1種または2種以上を選択して用いる。
N−長鎖アシルアミノ酸塩を例示すれば、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸アンモニウム、ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム、ラウロイルアスパラギン酸トリエタノールアミン、ミリストイルアスパラギン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム、ミリストイルサルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシンカリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム、ラウロイルグリシンカリウム、ラウロイルメチルアラニントリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシルアラニントリエタノールアミン、パルミトイルメチルβアラニンナトリウム、ステアロイルメチルβアラニンナトリウム、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウリルメチルタウリンナトリウム等が挙げられる。
配合量は、他の配合物、N−長鎖アシルアミノ酸塩の種類や製剤の用途等によって異なるが、1.0〜20%が好ましく、さらに2.0〜15%が好ましい。
(なお、本特許においては%はすべて重量%を表す)
アシル基は炭素数が平均10〜20の飽和脂肪酸で、単一の脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、牛脂脂肪酸等あるいはこれらの混合物から選択される。
アミノ酸としては中性、酸性アミノ酸から選択する。例示すれば、グリシン、アラニン、メチルアラニン、グルタミン酸、アスパラギン酸等が挙げられる。さらに狭義のアミノ酸には含まれないがサルコシン、タウリンやメチルタウリンを含めて本発明ではN−アシルアミノ酸塩のアミノ酸の中に含まれるものとする。D−体、L−体、及びDL−体の別を問わず使用できる。さらに、N−アシルアミノ酸の対塩基はナトリウム、カリウム、アンモニウム、トリエタノールアミン、アルギニン、リジン、ヒスチジン等を挙げることができる。
上記のN−長鎖アシルアミノ酸塩の1種または2種以上を選択して用いる。
N−長鎖アシルアミノ酸塩を例示すれば、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸アンモニウム、ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム、ラウロイルアスパラギン酸トリエタノールアミン、ミリストイルアスパラギン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム、ミリストイルサルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシンカリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム、ラウロイルグリシンカリウム、ラウロイルメチルアラニントリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシルアラニントリエタノールアミン、パルミトイルメチルβアラニンナトリウム、ステアロイルメチルβアラニンナトリウム、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウリルメチルタウリンナトリウム等が挙げられる。
配合量は、他の配合物、N−長鎖アシルアミノ酸塩の種類や製剤の用途等によって異なるが、1.0〜20%が好ましく、さらに2.0〜15%が好ましい。
(なお、本特許においては%はすべて重量%を表す)
ポリエチレングリコールエーテル系増粘剤は、重合度が30〜300のポリエチレングリコールに脂肪酸、高級アルコール、多価アルコール、糖の1以上を結合したものをいい、市販されている物質より例示すれば、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(140E.O.)、ジステアリン酸ポリエチレングリコール(140E.O.)、ジステアリン酸ポリエチレングリコール(250E.O.)、ポリオキシエチレン(60E.O.)セチルステアリルジエーテル、ポリオキシエチレン(120E.O.)ジオレイン酸メチルグルコシド、ポリオキシエチレン(60E.O.)セトステアリルヒドロキシミリスチレングリコール、テトラステアリン酸ポリオキシエチレン(150E.O.)ペンタエリスリット、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(160E.O.)ソルビタン等があげられる。勿論これに限定されることはなく、また、2種以上を混合して配合することもできる。
ポリエチレングリコールエーテル系増粘剤の配合量は、他の配合物、ポリエチレングリコールエーテル系増粘剤の種類や製剤の用途等によって異なるが、0.05〜10%が好ましく、さらに0.1〜5%が好ましい。
ポリエチレングリコールエーテル系増粘剤の配合量は、他の配合物、ポリエチレングリコールエーテル系増粘剤の種類や製剤の用途等によって異なるが、0.05〜10%が好ましく、さらに0.1〜5%が好ましい。
糖およびその誘導体は、キシロース、フルクトース、グルコース、ガラクトース、スクロース、マルトース、トレハロース、ラフィノース、ソルビトール、マルチトール、グリコシルトレハロース等が利用できるが特にスクロース、ラフィノース、トレハロース、グリコシルトレハロース等の二糖類或いはその誘導体が有効である。
これら糖およびその誘導体は、低温時のゲル化の防止、経時安定性の改善や泡のきめ細かさや泡の持続性の改善に有効で、配合量としては、0.2〜20%、好ましくは0.5〜10%である。
これら糖およびその誘導体は、低温時のゲル化の防止、経時安定性の改善や泡のきめ細かさや泡の持続性の改善に有効で、配合量としては、0.2〜20%、好ましくは0.5〜10%である。
カチオン性ポリマーとは、カチオン基を有するポリマーをいい、例示すれば、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、ヒドロキシエチルセルロース・ジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ビニルピロリドン・メチルビニルイミダゾリニウム、メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムメチル硫酸・アクリルアミド、カチオン化ポテトスターチ、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウムなどが挙げられる。
カチオン化セルロースとしては、例えば、低窒素ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド、塩化O−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロース、塩化O−〔2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロース等が例示でき、これを単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
カチオン性ポリマーや高重合ポリエチレングリコールは、泡立ちの向上、泡の弾力感の向上、すすいだ後のなめらかさの向上に有効である。
カチオン化セルロースとしては、例えば、低窒素ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド、塩化O−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロース、塩化O−〔2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロース等が例示でき、これを単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
カチオン性ポリマーや高重合ポリエチレングリコールは、泡立ちの向上、泡の弾力感の向上、すすいだ後のなめらかさの向上に有効である。
高重合ポリエチレングリコールの平均分子量は2万以上が好ましく、10万以上がさらに好ましい。
以上のカチオン性高分子、高重合ポリエチレングリコールより選ばれる1種以上を配合するが、それぞれ、カチオン性高分子の1種以上、高重合ポリエチレングリコールの1種以上を配合するとより好ましい。
これらの配合量は、他の配合物、カチオン性ポリマーや高重合ポリエチレングリコールの種類や製剤の用途等によって異なるが、0.05〜10%が好ましく、さらに0.1〜5.0%が好ましい。
水も当然加える。
以上のカチオン性高分子、高重合ポリエチレングリコールより選ばれる1種以上を配合するが、それぞれ、カチオン性高分子の1種以上、高重合ポリエチレングリコールの1種以上を配合するとより好ましい。
これらの配合量は、他の配合物、カチオン性ポリマーや高重合ポリエチレングリコールの種類や製剤の用途等によって異なるが、0.05〜10%が好ましく、さらに0.1〜5.0%が好ましい。
水も当然加える。
そのほか、塩化N-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ペプチドを配合すると、さらに泡の弾力性、泡のきめ細やかさ、泡の安定性が向上する。
ペプチドはコンキオリン、コラーゲン、ケラチン、絹などのタンパク質を加水分解することによって得られるペプチドを利用できるが、特にコンキオリンの加水分解物が本発明の目的に最適であった。
ペプチドはコンキオリン、コラーゲン、ケラチン、絹などのタンパク質を加水分解することによって得られるペプチドを利用できるが、特にコンキオリンの加水分解物が本発明の目的に最適であった。
さらに上記以外にも必要に応じて配合する。
例示すれば、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、多価アルコール、多糖、油脂、キレート剤、防腐剤、色素、香料、水溶性薬剤、油溶性薬剤等が挙げられる。
なお、界面活性剤の総配合量は5.0〜30%さらに好ましくは10〜25%で、界面活性剤の総配合量のうち、N−長鎖アシルアミノ酸塩の合計量が占める割合は10〜90%、好ましくは25〜80%が好ましい。
これらを配合することによって求める品質の洗浄剤を得る。
さらに製剤のpHを調整するために、必要に応じて無機酸、有機酸これらの塩を配合しpH5.5〜7.0になるように配合量を決定する。
pHは原料の種類や配合量によって最適な値は異なるので、pH5.5〜7.0の間で最適値になるように調整することも可能である。
例示すれば、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、多価アルコール、多糖、油脂、キレート剤、防腐剤、色素、香料、水溶性薬剤、油溶性薬剤等が挙げられる。
なお、界面活性剤の総配合量は5.0〜30%さらに好ましくは10〜25%で、界面活性剤の総配合量のうち、N−長鎖アシルアミノ酸塩の合計量が占める割合は10〜90%、好ましくは25〜80%が好ましい。
これらを配合することによって求める品質の洗浄剤を得る。
さらに製剤のpHを調整するために、必要に応じて無機酸、有機酸これらの塩を配合しpH5.5〜7.0になるように配合量を決定する。
pHは原料の種類や配合量によって最適な値は異なるので、pH5.5〜7.0の間で最適値になるように調整することも可能である。
また洗浄剤は、特にシャンプーやボディソープは、スクイズ性を有する容器やポンプ式の容器に充填される場合が多く、粘度が高すぎると使用しにくく、粘度が500〜10000mPa・s程度がよいが、この粘度の液体洗浄剤は安定性の保ちにくい。しかしながら本発明の洗浄剤はこのような粘度においても安定性を示す。
すなわち、スクイズ性を有する容器やポンプ式の容器に充填されるシャンプーやボディソープに最適な組成である。
粘度測定は、B型粘度計を用い、25℃、1分後の値を計測した。
すなわち、スクイズ性を有する容器やポンプ式の容器に充填されるシャンプーやボディソープに最適な組成である。
粘度測定は、B型粘度計を用い、25℃、1分後の値を計測した。
表1から表3に実施例及び比較例を記載する。なお、実施例の数字は重量部である。
また、製造方法はA,B,C,D,E,Fを、撹拌混合しながら80℃に加熱し、均一に溶解した。その後、撹拌しつつ冷却し、50℃でG,Hを添加し室温まで冷却した。
また、製造方法はA,B,C,D,E,Fを、撹拌混合しながら80℃に加熱し、均一に溶解した。その後、撹拌しつつ冷却し、50℃でG,Hを添加し室温まで冷却した。
試験
女性10名に使用してもらい、泡に関して評価して以下の基準でもらった。
非常によい 3
かなりよい 2
ややよい 1
普通 0
やや悪い −1
かなり悪い −2
非常に悪い −3
さらに、5℃、25℃、40℃の恒温槽に14日間入れたのち、製剤の変化を以下の基準により評価した。
○=分離していない。
×=分離している。
その結果の平均を表4から表6に示した。
女性10名に使用してもらい、泡に関して評価して以下の基準でもらった。
非常によい 3
かなりよい 2
ややよい 1
普通 0
やや悪い −1
かなり悪い −2
非常に悪い −3
さらに、5℃、25℃、40℃の恒温槽に14日間入れたのち、製剤の変化を以下の基準により評価した。
○=分離していない。
×=分離している。
その結果の平均を表4から表6に示した。
このように比較例に比べて泡の量、泡の弾力性、泡の持続性、泡のきめ細かさ、すすぎ時のぬるつき感のなさ、洗浄後の肌のなめらかさ(つっぱり感のなさ)、使いやすさ(流動性)等の項目で比較例よりも良好な結果が得られている。
Claims (3)
- 以下の成分を含む、pH5.5〜7.0である液体洗浄剤。
A) N−長鎖アシルアミノ酸塩より選ばれる1種以上
B) ポリエチレングリコールエーテル系増粘剤
C) 糖およびその誘導体
D) カチオン性高分子、高重合ポリエチレングリコールより選ばれる1種以上
E) 水 - さらに塩化N-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ペプチドを含む洗浄剤
- 粘度が500〜10000mPa・sである請求項1乃至請求項2の液体洗浄剤
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- 2011-06-03 JP JP2011124696A patent/JP2012251074A/ja active Pending
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